ミリP「アイドルもムダ毛処理するんだよなあ」 (62)


P(アイドルである以前に女の子だもんなあ)

番組AD「――というのが今日の流れでして」

番組AD「あの、聞いてます?」

P「はい、剃ってますよ」

番組AD「?」

P「こちらの話です、続けてください」

P(剃るんだよなあ……)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434407010


番組AD「――では私はこれで、今日はよろしくお願いします」

P「はい、こちらこそアイドルたちをよろしく頼みます」

P(しかしこの「アイドル水上大運動会」ってのはなかなか変態な番組だな)

P(ウチのアイドルにあまり卑猥なカメラ映りはしてほしくないし)

P(いまどきポロリハプニングなんて起こしてしまったら、昭和臭すぎて視聴者に笑われてしまう)

P(ウチはお笑い芸人プロダクションじゃなくてアイドル事務所)

P(皆には可愛く、綺麗に撮影を終えてもらわないとな!!)

律子「あ、ここに居たんですねプロデューサー!」


P「ADの方とちょっと構成の確認をな、なにか用か?」

律子「水着に関して少し問題が……」

P「俺には似合ってるように思えるが」ジロジロ

律子「ちょ、そういう話じゃなくてですね!」

P「も、もしかして……」

P(剃毛を怠ってしまってはみ出してしまうとか?あのしっかり者の律子が?いやそんなはずは……)

P(しかし最近プロデューサー業に徹していたから、アイドルとしてのケアを忘れていてもおかしくない)

P(それにしたってアイドル以前に19歳の女の子だ、さすがにないだろ……)


律子「なにニヤけながらワナワナしてるんですか」

律子「私のことじゃなくて、茜の水着のことで相談があるんです」

P「ほっ……それで、なにがマズいんだ?」

律子「あの子が持ってきたの競泳水着なんです……」

P「お、おう?」

律子「本気を見よ!とか言って、いかにも昭和なスタイルでドヤ顔してるんですが」

律子「他事務所のアイドルは可愛いかったり綺麗だったりで、このままじゃ埋もれるどころか引き立て役になりかねないです」

P「たしかにそういう事態は避けたいな」

律子「複数持ってきている子に借りようにもサイズが違うので」

律子「今からプロデューサーに買ってきていただけないかと」

P「うーん……」


P「いや、このままでいいよ」

律子「え?」

P「茜は本気で勝ちにいくために競泳水着を選んだんだろう」

P「あいつはあれで結構やる方だ。むしろ観衆の目の色を変えてくれるに違いない」

P「それにあいつは芸人体質だ、好奇の目は良い燃料になる」

P(ん……あれ?まあいっか)

律子「少しポジティブすぎる考えに思えますが」ウーム

律子「……そうですね、ちょっと要らない気を回してしまったようです」

P「ああ、もう少し気楽にいこう。今日は律子も主役のひとりなんだから」

律子「ふふっ、私だってやるからには本気で勝ちにいきますよ」

P「765の智将に期待だな」

律子「言いすぎです。それはそうと、さっきはなにを想像して慌ててたんですか?」

P「いや、あー……」

律子「なんだかニヤニヤしてましたし、変なことでも考えてたんじゃないですか?」ズイッ

P「ニヤニヤなんてしてないよ、ただ、あれだ」

P「毛がな……」ボソッ

P(あれ、口が滑った)

律子「ケ?髪の毛ですか?」

P「そ、そうそう!ほら~、律子ってエビフラ――」

律子「はい?」ゴゴゴゴゴ

P「――三つ編みにするときもあるだろ?」

P「自分のプロデュースも律子は上手いからな、今日の水着には三つ編みのほうが似合うって判断で急遽相談に来たのかと思ったんだ」

律子「おだてたって何も出ませんよ。それに髪型の件なら真っ先にメイクさんのところに伺いますよ」

P「メイク室がどこか分からないとかあるじゃないか」

律子「あずささんじゃあるまいし、ちゃんと把握してます」キリッ

律子「――ていうことは私の三つ編み水着姿を想像してニヤついてたんですか?」

P「んーそういうことになるな」適当

P(俺ニヤついてたのか……?)

律子「そうですか」ボソッ

律子「ひとつの意見として検討しますね。では、私はそろそろ戻ります」タッタッタッ

P「おう!皆にも頑張るようにー!」

P(まあ実際三つ編みもいいよな)

P(そういや陰毛の編み込みうあ剃りこみってあるのかな)

P(お洒落は見えないところからって言うし、美容室とかで――)

P「どうしたんだ俺、毛のことばかり考えて……」アタマブンブン

>>7
プロデューサーさん、誤字ですよ!誤字!


律子「ケ?髪の毛ですか?」

P「そ、そうそう!ほら~、律子ってエビフラ――」

律子「はい?」ゴゴゴゴゴ

P「――三つ編みにするときもあるだろ?」

P「自分のプロデュースも律子は上手いからな、今日の水着には三つ編みのほうが似合うって判断で急遽相談に来たのかと思ったんだ」

律子「おだてたって何も出ませんよ。それに髪型の件なら真っ先にメイクさんのところに伺いますよ」

P「メイク室がどこか分からないとかあるじゃないか」

律子「あずささんじゃあるまいし、ちゃんと把握してます」キリッ

律子「――ていうことは私の三つ編み水着姿を想像してニヤついてたんですか?」

P「んーそういうことになるな」適当

P(俺ニヤついてたのか……?)

律子「そうですか」ボソッ

律子「ひとつの意見として検討しますね。では、私はそろそろ戻ります」タッタッタッ

P「おう!皆にも頑張るようにー!」

P(まあ実際三つ編みもいいよな)

P(そういや陰毛の編み込みや剃り込みってあるのかな)

P(お洒落は見えないところからって言うし、美容室とかで――)

P「どうしたんだ俺、毛のことばかり考えて……」アタマブンブン

あと今更ですが少し品の無いワードや会話が予見されますので注意です
また、ゲーム内イベント「アイドル水上大運動会」のオフショットの軽いネタバレもあるかもですん

支援だよ

>>2
秋月律子(19) Vi
http://i.imgur.com/TzlD9EX.jpg
http://i.imgur.com/GMc8WuK.jpg

――――
―――
――

環「このみの水着、なんかかっこいい!!セクシー!」

このみ「さすが環ちゃん分かる女ね、将来きっとセクシーなレディになれるわよ」

環「本当?くふふっ、たまき早く大人になりたい!」

P「俺は子どもに戻りたいよ」ズィ

このみ「どわひゃぁっ、プロデューサー!?」ドバシャアァァァッ

このみ「もう、吃驚して落ちちゃったじゃない」ビショビショ

P「その派手なリアクションでセクシーも一緒にプールに流れていきましたよ」

環「セクシー拾ってきたらたまきも少し貰っていいー!?」バシャンッ

桃子「環それ拾えないから。で、お兄ちゃんは急にどうしたの?」

P「テントに年少組が見当たらないから心配して探しに来ただけだよ」

桃子「子どもじゃないし、これくらいの人混み桃子慣れっこだよ」

このみ「それに年長者であるこのみお姉さんが居るもの、心配いらな――」バシャアッ

環「くふふ!セクシー集めたから返すぞ!」

P「それ水ぶっかけてるだけや」

このみ「やったわねー!!そりゃ!」バシャッ

P「これが年長者」

P(まあ実際このみさんは765のお姉さんとして頼りになるし、すごくセクシーだ)

P(彼女の魅力が歪曲して伝わることが多いのはプロデューサーとして力不足を悔いるばかりだが)

P(反対に「俺だけが分かっていればいい」と思ってしまうのはひとりの男としてのエゴだろうな……)


桃子「まだ競技たくさん残ってるのにふたりとも元気だね」

P「混ざりたいなら直接そう言えばいい」

桃子「混ざりたくなんかないよ、桃子は仕事に100%の力使うんだから」プイ

P「元気があるうちは遊ぶことに全力を出したほうがいいぞ」

桃子「……ふんっ、なに老成ぶってるの」

P「よくそんな難しい言葉知ってるな」

桃子「当たり前だよ。桃子は周り全員が大人のなか仕事してきたんだから」

P「そりゃすごいや」

桃子「……ふん」

P(周囲と自分の間に線を引きながらも、幼い瞳はしっかりとふたりをとらえているのな)

P「甘え――」

桃子「え、なに?」

P「なんでもないよ」

P(「甘えて、待っているだけではダメだよ」は少々酷だな)

P(今の桃子に真に必要なのは俺の言葉じゃない)

P(仲間と一緒に居るときに感じる安らぎに、桃子自身が気付いてくれないと)

P(まだ「誘われる側」としてしか自分を認識していない)

P(誘うとか誘われるとかの垣根を乗り越えることが肝心であり、難関だな……)


P(にしてもあのふたりはしゃぎすぎだろ。子どもをプールに連れてきた親御さんの気持ち噛みしめよう)

環「次このみが鬼―!」

このみ「こらー待ちなさーい!」

P(……っ!)

P(環の水着のフリルが舞い上がったとき見えた、あの薄暗いオレンジ色の部分はなんだ!?)

P(ただの影か?でも一か所だけやけに色が違ったし、はみ出し……くそっ!)

P(そもそも頭髪の色って下にも反映されるのか……?)

P(一瞬すぎてなにも分からかった、落ち着いて考えろ俺っ)

P(いくら子どもと言っても環は12歳。発育も良いし生えていない理由を探す方が困難、つるつるQEDは不可能だ……っ!)

P(とはいえ処理する自己管理能力はまだ持ち合わせていないだろう)

P「くそ、子どもだからって油断した!」

桃子「急になにっ」ビクッ

>>13
大神環(12) Da
http://i.imgur.com/yJEzeGb.jpg
http://i.imgur.com/O3q8iwn.jpg

馬場このみ(24) Da
http://i.imgur.com/c2iu2s5.jpg
http://i.imgur.com/ZYRcwog.jpg

周防桃子(11) Vi
http://i.imgur.com/q1QhAgv.jpg
http://i.imgur.com/lnj5z8A.jpg

頼んで、見せてもらおう(提案)


P(いやでもまだ12歳だ。あの水着から溢れんばかりの量が隠されているとは考え難い)

P(桃子に頼んで確認してもらうには俺の社会的地位諸々が死ぬ)チラ

P(しかし万が一環の毛がカメラにおさまってしまったら、広く深いネットの海にキャプチャーされた画像が放流されるのは避けられない)

P(見ず知らない人たちに環の生え揃っていないふわふわしておけけが……)

桃子「お兄ちゃん気持ち悪いよ?」

P「いや気分が悪いわけじゃ……え?」

桃子「さっきからソワソワしながら口角上がりっぱなしなんだもん、気味悪い」

P「こりゃ手厳しい、そんなに変だったか?」

桃子「なに?まだ気持ち悪いって言って欲しいならそう言えばいいよ」

P「そういうわけじゃないけどさ」

P(なかなかキツい意趣返し……だが、それがいい)

P(しかし今、俺は笑っていたのか――?)


このみ「ん?環ちゃんの身体から何か出てきた」

P(……っ?!)

環「たまきからセクシー溢れた?」

このみ「それだったら私が貰うけど……これは、オレンジのシール?」

環「あー!さっき着替えてるときに桃子から貰ったシール!!着替えのカバンに貼っ……あれ?覚えてないぞ??」

P(あのシールの色……そうか、良かった。未処理の環はいなかったんだね……)

桃子「環ったら嬉しそうにずっとシール握ってるんだもん」ボソッ

P(あーなるほど、環が更衣室からプールまでシールを握りしめて持ってきたのを止めなかったのか)

P(環のはしゃぎようが嬉しくて――本当かわいいな、もうっ)


環「桃子ごめんなさい……せっかく貰ったのに濡らしちゃった……」

桃子「いいよ、桃子の渡すタイミングが悪かった気もするし」

桃子「それに環がいつまでもしょぼくれてたら次の競技に差し支えるでしょ」ヨイショ

桃子「お兄ちゃんこれ持ってて」オレンジシール、ヒョイ

P「あいよ」ニッコリ

桃子「なに笑ってるの、気持ち悪いなあ」

桃子「はあ、そろそろ桃子もウォーミングアップしなきゃだね」

環「はれ?もうアイス食い競争の時間?」

桃子「ま、まだだよ」アセアセ

桃子「……まだ先だけどいいの、行こう環」

環「うん!」

P(はいよくできました)


このみ「ありがとうねプロデューサー」ボソッ

P「うおっ、いつの間に隣に」

このみ「小さくて見えなかった、は余計」

P「何も言ってないのに自分から出してくるあたり最高です」

P「それとさっきはすいませんでした、あんな派手に驚くとは思ってなかったので」

このみ「いいのよ、結果的に環ちゃんの相手もしてあげられたし」フフッ

P(水も滴るアダルトセクシーだあ……)ジョボボボッ


このみ「……桃子ちゃん、すこしずつでも溶け込もうと頑張ってるから」

P「ですね」

このみ「こうやって私たち大人が心配してる以上に」

このみ「子どもたちも自分たちなりに考えながら行動してるのよね」

P「ええ。まあでも、心配せずには居られませんけどね」ハハッ

このみ「……」

P「まるで夫婦の会話みたい、とか思いました?」

このみ「そっそんなわけないでしょ~!!」カァァァァ

P「俺は思いましたけどね」

このみ「~~~~っもう!!」ポカポカポカ

P(かわいい)

――――
―――
――

小鳥「こうやって水着の女の子たちが視界に飛び込んでくると夏を感じますね」

P「音無さんは水着姿にならないんですか?」

小鳥「逆に聞きますけどプロデューサーさんはブーメランパンツで平泳ぎしてくれるんですか?」

P「プロデューサーとして仕事しに来てるんで、そういうのはちょっと」

P(ブーメランパンツや激動する背筋、棘上筋が好きなんだろうか)

小鳥「では私もお仕事なので」ニコ

P(嗚呼、見たかったなあ)

P「それにしても小鳥さんが現場に来るって珍しいですね」

小鳥「この番組のプロデューサーさんには昔からお世話になっていて、今日はその方に挨拶をすこし」

P「音無さんに男の陰がっ!?」

小鳥「そ、そんなんじゃないです!皮肉ですか!」

P「違います!全身全霊を込めた嫉妬です!!」

小鳥「え、あ……あぅ」カァァァプシューーー

P(弱い、かわいい)


小鳥「とっとにかくただの挨拶です、ちゃんと社長と一緒に伺いました」

P「社長も来てるんですか。こんな変態番組のプロデューサーと仲良しとは、今後の仕事が心配です」

小鳥「そういうプロデューサーだって結構楽しんでるように見えますよ?」

P「まあ、あいつらが全力で打ち込んで楽しんでるから、自然とこっちもテンション上がりますね」

小鳥「ふふっ、こうやって偶に現場で彼女たちが頑張っている姿を見ると、事務仕事ばかりな私も元気貰えちゃいます」

P「水着も着たくなりません?」

小鳥「ません」

P「無念」

小鳥「仕事以外でなら、やぶさかではないですけど」ボソボソ

P「わかりました!来月の頭、泊りがけになるので土曜と日曜空けておいてくださいね!!宿と交通手段、あとおすすめのレストランもあるので俺に任せてください!!」

小鳥「わ、真に受けないでください~っ!!」カァァァ

P(嗚呼、契りたい)

小鳥「それに……いきなり泊りがけだなんて……」テレテレ

P(はい入籍した)オトナシサンカワイイヤッターガッツポーズ


小鳥「もうっ、年上をからかうのはやめてくださいね」プイ

小鳥「せっかくだし色々現場見て回ってきます」プンプン

P「はい、行ってらっしゃい」

P(水着少女の群れの中を進む事務員服の女性……)

P(どのアイドルよりも事務員が可愛いって、夏の神様も皮肉なことしやがる――)フッ


――『なにニヤけながらワナワナしてるんですか』――

――『さっきからソワソワしながら口角上がりっぱなしなんだもん、気味悪い』――


P(……うーん、ちょっと気になるな)


――――
―――
――

P ジーーーッ

琴葉「鏡なんて睨んでどうしたんですか?」

P「なんて言えばいいのかな、俺の表情が俺のものではなくなった感じなんだ」

琴葉「百合子ちゃんが喜びそうなセリフですね」フフッ

P(冗談でも痛い妄想でもないんだけどなあ)

P「琴葉こそメモなんて持ってどうしたんだ?」

琴葉「えっと、プールを洗濯機にするにはどれくらいの洗剤が必要なのかをちょっと調べていて……」

P「なんだそれ、麗花が喜びそうだな」

琴葉「まさにその通りなんです」ウーン…

P「あー」ナットク


琴葉「さっき麗花さんと瑞希ちゃんとお喋りしてて、そういう話題になったんですけど」

琴葉「私には会話の意味が分からなくて半ば突っぱねるようにその場を離れてしまったので」

琴葉「携帯で調べて分かったことをふたりにお話ししようと思って」

琴葉「罪滅ぼし、というわけではないんですが……」

P「わざわざ調べたのか、あいつらもそんなに気にしていないと思うが」

P(律儀というか、物事を軽視するのが下手だなこの子は)

P「それで、どれくらいの洗剤で洗濯機になるんだ?」

琴葉「いえ、それが……」


琴葉「洗剤と水だけ用意しても洗濯機の構造を真似できないので」

琴葉「結局分からずじまいなんです……」

P(そりゃあなー)

P「それなら尚更ふたりに伝えない方がいいと思うぞ、あいつらの頭の中でプールは洗濯機になり得てるんだから」

琴葉「やはりガッカリさせてしまいますよね」ハァ…

P(この大胆な水着姿で物憂げな表情をされると、なんだか興奮する)

P(それにしても健康的な腋肉だ。こりゃあ剃り残しなんてないな)ハァ…

P(琴葉ほど几帳面な女の子だとVラインカットもきっちりしていて、長さや薄さも整えてるんだろうか)

P(――っは!!)バッ


琴葉「ど、どうしたんですか急に鏡に向かって」

P(なんだこの表情は……)

P(道化師のようにひねり上がった口角と、そこから漏れ出す乾いた笑み)

P(これは気持ち悪がられるわけだ。それにしたって――)

琴葉「口元がワナワナしてますけど大丈夫ですか?体調が優れないなら救護班呼んで来ますけど」

P「だ、大丈夫だ。ありがとう」

P(――制御できていないのは表情どころじゃない、下心……いやムダ毛に対する執着が抑えられない)

P(過労か猛暑か、はたまたアイドルだらけのプールというシャングリラが俺を躍らせているのか)


琴葉「疲れているのかもしれません、これでも飲んでリラックスしてください」ヒョイ

P「スポーツドリンクか、サンキュ」ゴクゴク

琴葉「――あっ」カァァ

P(美味しいな、ペットボトルのラベルが剥がしてあるところから察するに、琴葉が家で作ってきたのか)

琴葉「紙コップもあったのに……」モジモジ

P「あっすまん!気が動転しててっ」

P(琴葉はこういうのに繊細なタイプだろうが、何やってんだ俺)


琴葉「私は別にいいですけど……プロデューサーは大丈夫、ですか?」テレテレ

P「ん?ああ、だいぶ落ち着いたよありがとうな」

P(質問の意図を聞き違えた気がする)

P(そういや時間的にそろそろ琴葉たちの出番じゃなかったっけ?)

琴葉「よかった、つらいと思ったら無理せず休んでいてくださいね」

P「ああ、心配かけて悪かった。それより琴葉」


P「ちゃんと剃ってるよな?」


琴葉「えと、その……なにがですか?」

P「待って」

P(待ておいなんだこれ、発言まで犯されてるんだけど)

P チラッ

琴葉「……」

P(はーっ、琴葉は「俺の言葉」を待ってるよー、律子みたいにカバーしてくれないよー……)

恵美「こーとはっ!」オムネワシーッ

琴葉「きゃっ!!めっめぐみ!?急に何なのよもうーっ!」カァァ

P「ど、どうしたんだ恵美」

恵美「にゃははっ♪ふたりがかたーい雰囲気出してたからさぁ~つい、ね?」

琴葉「ついじゃないわよ、プロデューサーだって居るのに」モジモジ

P(その恥じらいは百合的な意味で捉えればいいのか、そうだな、そうする)

P(しかし助かった、この機に乗じて話を逸らさなきゃ)


P「そういや水上アイス食い競争はどうだったんだ?」

琴葉「私は見ましたけど、結構斬新な競技でしたね……」

恵美「ん~歩は溺れそうになるし風花の水着は脱げそうだったし、見てるだけでハラハラして楽しかったよ」

恵美「でもいくら風花がセクシーだからって、もう少し動きやすい水着の方がいいんじゃない?あれじゃ何かの拍子で本当に脱げかねないよ」

P「たしかにカメラがある前でそれは困る」

P「あれだけ素晴らしいパーマヘアーの持ち主だ、下も相当艶やかにうねってるんだろうな」

恵美「は?」キョトン


P「いや、ちがっ」オドオド

琴葉「???」

恵美「なんかプロデューサー顔赤くない?様子もおかしいし熱でもあるんじゃ」ズイ

P「おっおい、そんな恰好で胸を近づけるな――」

琴葉「そうよ恵美!救護班のテントならすぐ近くにあるんだから、体調ならそこでっ」アワアワ

P「――脇きれいに剃ってるじゃねえか!」

恵美・琴葉「「え??」」

>>32
田中琴葉(18) Vo
http://i.imgur.com/9O2tpXG.jpg
http://i.imgur.com/tihCuaF.jpg

>>41
所恵美(16) Vi
http://i.imgur.com/2eZCs7Q.jpg
http://i.imgur.com/NzoGUcT.jpg

もはや、手遅れですな............


P「ちがうんだ!!」オメメグルグル

恵美「なっ、なにが違うの……?いったいなに言ってんの?」

琴葉「実はさっきも急に『ちゃんとそってるよな?』って」

琴葉「『ちゃんとプログラムに沿って競技は進んでるか?』って意味だと思ったんだけど」

琴葉「私もそんな事情把握していないから咄嗟に答えられなくって……」ウーン…

P(アイドルたちに疑念の眼差しを注がれている、やばいよやばいよ!)

恵美「目の焦点も合ってないしやっぱり変だよ、とりあえず救護班呼ばなきゃ」

P(救護班のお姉さんはホットパンツスタイルだったから、もしかしたら処理してないかもな。プールにも入ってないから塩素臭くはなくて、純粋な汗でいい感じに蒸れてそうだ)


P(ん~ダメダメダメっ!!こんな邪念抱えてたらお姉さんにセクハラして訴えられる!そうなったら事務所が、アイドルたちが……だめだだめだっ!!あーっインモラル!!)

P「恵美、救護班は呼ばなくて大丈夫だ!――」

恵美「ほ、本当?プロデューサーが言うなら呼ばないけど」

P「お前たちが剃り残しで俺を癒してくれればそれでいいんだ……っ」ナミダポロポロ

琴葉「……ピーーーーッ」(理解の許容を超えた脳の悲鳴)

恵美「とりあえず琴葉はそろそろ出番だから気を確かに!」

恵美「あっ、すいませんそこのスタッフさーん!この子ドッジボールの集合場所に連れて行ってあげてくださーい!」

P「具体的に言えば剃り残したおけけでショリショリして欲しい……ぐすっ、今のは処理と掛けたシャレな……ううっ」ポロポロニッコリ

恵美「シャレにならんわ!!」


恵美(笑いながら泣いたり、意味不明な発言……自分が錯乱していることが余計自分を混乱させてるんだ……)

恵美(最近働き詰めだったし、こんな暑いなか水着じゃなくてスーツだもん。色々とボロボロなのかも)

P「俺はなぁ、恵美は結構しっとりした感じだと思ってるんだ。だからショリショリっていうよりか、その毛で顔を撫でて欲しいし撫で返したい」オメメグルグル

恵美「まじうるさいから黙ってて」

恵美(ううっ……こんなボロ雑巾みたいなプロデューサー見たくないよ……どうにかしてあげなきゃ)

恵美「あっ、そうだ!そういえばさっきあの人――っ!」

――――
―――
――

P(夢を見た)

P(サンゴ礁が煌めく深い海のなか、あるいは星々が瞬く宇宙に漂う感覚)

P(しかしその冷たい空間のなか身体は本来の温度よりも高い熱を帯び、布のようなもので遮断された視界の端では不規則的に光がちらつく)

P(真空のような空間で全身が今まで溜めた疲労を甘受しはじめ、手足さえろくに動かなくなったのを悟ると、自然と聴力に力を注ぐ)

P(――誰かの話声が聴こえる)

??「本当に□□□□ね?」

?「プロ□□□がこうなったのも、□□□□□でしょ?」

??「そう言われると□□□□□□ね……」

P(鼓膜で微かに感じ取る大気の振動を、しかし脳がまともに処理してくれない)

スッ

P(熱量をもった何かが顔のそばにやってくる)

?「プロデューサー大丈夫?」

P「だい、じょうぶ」

P(重たい口が開く。次第に脳は語りかけてくる声を女性のものだと認識する)

?「大丈夫って言っても多分意識は朦朧としてるだろうから、流すように聞いてね」

?「今からプロデューサーの願いを、叶えたげる」

P(その恥じらいを含んだ意思表明に本能的な興奮を覚えつつも、脳は声の主をついに判断する)


恵美「今からすることは絶対に他言無用だからね?」

P「……あぁ」

P(恵美だ。意識を失う直前に聴いていたのが彼女の声だったからだろうか)

P(それともプロデュース相手である彼女に何かを期待しているのかもしれない)

P(まったく下衆い夢だ)

P(しかし夢は夢、存分に脳が作り出すこの世界を堪能することにしよう)

恵美「やっぱりまだ意識戻っていないみたい」ボソッ

P(熱量をもった――おそらく恵美の顔が離れ、暫しの時間を空けてまた温かいものが近づいていくる)

恵美「剃り残し……で、ショリショリして欲しいん、でしょ?」ゴニョゴニョ

P「あ……っ、ぁぁ、ぁああ……っ!」

P(乾燥しきった雑巾から水滴を搾り取るように発せられた声とともに、重い瞼から涙がこめかみを伝いもみあげに向かう)

P(アイドルにそんな卑猥なことを言われて感涙を流す俺と、そんな惨めな自分に涙する俺が嗚咽を漏らす)


恵美「叶えてあげる。……だから、この望みを叶えたらまた、いつものプロデューサーに戻ってね……?」

P「わか、た」

P(いつもの俺とはどんな人間なのかと哲学的な思考を巡らそうとする前にソレは近づいて来た)

ショリ、ショリ

P「うぅうっっ!」ビクビクンッッ

恵美「ご、ごめん!まだ始めって言ってなかった!」アワアワ

P(驚かせたことを謝っているようだが、俺は股間部の隆起を抑えようとするので必死で聞き入れる余裕はなかった)

P(しっとりとした短い毛が頬に小さな痛みを残してふっと去る)

P(脇でも嬉しかったのだが、この凸感はおそらく下の毛だろう)

恵美「どう、だった?満足できた……?」

P(俺は考える)

P(欲求不満と疲労がもたらしたこの夢の意味を)

P(発生源が解消されれば自然とこの卑猥な夢は終わるはずだ)

P「……っと」

恵美「え?」

P「もっ、っと……!」


恵美「そう言えば、撫でたいって言ってたね……」

P(ん?そんな記憶はないが)

P(まあ夢が支離滅裂なのは当然のことだ)

ヒョイ

P(恵美の女性らしい湿気たっぷりの手が俺の右手を握り、ゆっくり持ち上げる)

恵美「指とかは、動かさないでね」

P「……ぁ、ぁあ」

P(言われずともそもそも動けない、ここは彼女のリードに任せよう)

シャリ、シャリ

P「んぁ……ああっっ!!!」ビックンビクン

P(今触れているのがVラインのどのあたりなのかを想像しながら、夢なのだからもう少し映像があってもいいではないかと軽い怒気を持て余す)

P(ああ、そっか……実際見たことないんだから脳みそも限界だわな……)

恵美「もう、いい……?」

P(恵美の怯えたような、恥ずかしがるような声に対して逡巡したのち)

P「ぁ、あぁ……ありが、とう」

P(いくら夢とはいえアイドルにこんなことをさせている自分に不甲斐なさを感じると、夢の中でまた意識が薄れていくのを感じた)

P「本当に、ありがとう」ポロリ


――――
―――
――

翌日、事務所前

P「まさか収録があんなに押すなんてな……」

琴葉「プロデューサーが居てくださって良かったです、あのスタジオから事務所への電車って不便なんですよね」

P「しかし仕事が増えているのはいい傾向だな」

琴葉「そうですね。あっ、昨日は結局大丈夫だったんですか?」

P「ああ、過労と軽い熱中症みたいなものらしい」

P(実はあまり倒れる前後のことを覚えていない)

P(――が、途轍もなく良い夢を見た、という記憶だけは頭の片隅に残っている)

琴葉「よかった……心配したんですよ」

P「本当申し訳ないと思っている。あと、俺変なこと口走ってなかったか?」

琴葉「何か言っていたような気もしますが……実は私も途中から記憶がなくて」

P「熱中症?」

琴葉「そういうわけじゃないんですけど……」ウーン…


ガシャ

P「お疲れ様です社長――っと、恵美。今日は早いな」

社長「やあキミィ。も、もう体調は体長は大丈夫……なのかね?」オドオド

P「ええ、御心配おかけしました。そのうえ昨日は自宅まで送って下さったそうでありがとうございます」ペコリ

恵美「プロデューサーが暑さなんかにやられてたら、アタシたちもおちおち仕事なんてしてらんないよ~」マッタクー

P「ほっほんとごめんな……」

P(なんだろう、恵美と話しているだけなのに動悸が)

社長「大丈夫ならいいんだよ。しかしキミィ、倒れる直前まで我慢されては私だって責任を取らざるを得なくなってしま――」

琴葉・恵美 キッ

社長「とっとにかくだ!これからはアイドルの体調管理も怠ってはいけないが、まずは自分を大切にしたまえよ」アセアセ

P「はい、以後気を付けます」


Prrrr

P「はい765プロ――エレナか、どうしたんだ?」

エレナ『大変ダヨ~!ダンスレッスン終わって事務所に戻ろうとしたんだけどネ』

エレナ『おかしなパレードがやってたからついて行っちゃったノ』

P「パレード?ここ日本だし、今日はとくに祭りのないと思うが?」

エレナ『ウーン、そう言われれば確かに楽しそうじゃなかったカモ……』

P「どういうことだ?」

エレナ『大きい文字が書かれたプレートを持ってネ、大きい声で叫んでたノ!』

P「それパレードやない、デモ行進や!」

エレナ『え、そうなノ?あっ、それでネ……えっと』

P「なんだ、その明るさからデモの演説でも頼まれたか?」

エレナ『ううん、道に迷っちゃっテ、事務所どっちにあるか分かんないノ~!!』

P「このあとトライスタービジョンでラジオゲスト出演だぞ?!」

エレナ『そんなこと言われたっテ~、道訊くにも皆ずっと叫んでテ……』

P「ええいっ、とりあえずその場から離れろ!」


P「すまん琴葉、恵美、エレナを迎えに行ってくる!俺が時間までに戻って来なかったら二人で先に行っててくれ!」

琴葉・恵美「分かりました」「エレナ頼をんだよ~」

バタンッ

琴葉「プロデューサー元気になったみたいで良かった。あの後……私はちょっと覚えてないんだけど、どうしたの?」

恵美「んー?私は特になにもしてないよー」チラ

琴葉「そうなの?でも放ったらかしってわけでもなかったんでしょ?」ズイ

恵美「もー琴葉はプロデューサーのことになると本当しつこいんだから」

琴葉「なによ、普通に気になったから訊いただけじゃない!」

恵美「……ひーげ」

琴葉「?」

恵美「とある若者を酷使する、どこぞのオジサンの髭が役立ったの」

琴葉「ちょっと冗談が聞きたいわけじゃないんだけど……ひげ……?」

恵美「ねっ、社長♪」

社長 ビクビクンッッ




おわり


アイドル水上大運動会2015、走られた方もそうでない方もお疲れ様でした
私はオフショットを開放してアイドルたちがムダ毛の処理を大会前日の夜、それとも大会直前にしているのか
また、剃毛しているとき「肌が傷つかないように」「どれくらい剃ればいいんだろう」と悩む彼女たちを想像しておりました

こうやってPの皆が初心にかえり、アイドルの陰毛について考える契機となった素晴らしいイベントを
そしてオフショットやチョイスでの素晴らしいテキストを――ありがとうミリオンライブ

チクショー騙された!
乙でした

>>56
島原エレナ(17) Da
http://i.imgur.com/PTjR3Ok.jpg
http://i.imgur.com/OP2vGsf.jpg

>>4
茜の水着
http://i.imgur.com/M4vBx6J.jpg

>>42
水上アイス食い競争
http://i.imgur.com/wV6D55i.jpg

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