向日葵「さくひま、ひまさく短篇集」 (27)

No.291:向日葵「最近の櫻子は怖いですわ」

あかり「おはよう、ちなつちゃん」

ちなつ「うん。おはよう、あかりちゃん」


向日葵「はぁ…はぁ…」

ちなつ「って、向日葵ちゃん。どうかしたの?」

向日葵「最近の櫻子は怖くて怖くて」

ちなつ「え?櫻子ちゃんが!?」

向日葵「そうですわ。もう怖いくらい可愛くて可愛くて…」ハァハァ

ちなつ「もしかして最初の溜息って…興奮してた『はぁはぁ』なの!?」


向日葵「吉川さん!私一体どうすれば!?」

ちなつ「爆発すればいいと思うよ?」

向日葵「なるほど、櫻子は爆発的に可愛いと?」

西垣「爆発と聞いて」キラーン

向日葵「爆発的に可愛い…そう櫻子の笑顔は、まるで私を支配する兵器のような破壊力が//」ウットリ

ちなつ「ああっもうっ!あかりちゃん!いつものやつ!」

あかり「う、うん」




あかり「さくひま、ひまさく短篇集、はっじまるよ~」



No.291 終わり

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No.292:向日葵「13巻のキャラ紹介で『元・ツンデレ』と紹介…ツンデレなんかじゃありませんわ!」

向日葵「櫻子。クッキーを作ってきま………あっ」

あかり「向日葵ちゃん…櫻子ちゃんはもう…」

向日葵「そうでしたわね。私ったら、ついうっかりして」

あかり「もう早退しちゃったしね」

向日葵「バカでも風邪をひくんですのね。バカでも」

ちなつ「ところで…」

向日葵「?」

ちなつ「今日もクッキー作ってきたんだ。まるで櫻子ちゃんの『彼女みたい』だね♪」

向日葵「はぅっ//」バキューン

ちなつ「櫻子ちゃんがいなくて寂しいんでしょう?」

向日葵「そ、そんな事ありませんわ!」

ちなつ「さっきだって『櫻子。1限目の準備を…』ってまるで『奥さん』みたいに」

向日葵「なっ//」

あかり「んもうっ。向日葵ちゃんは寂しいんだから、あまり弄ったらだめだよーっ」

ちなつ「…あっ、ごめんね。向日葵ちゃん。調子に乗っちゃった」

向日葵「え?あっ、いえ…その…」

ちなつ「?」


向日葵「も、もうちょっと弄ってくれても…」ボソッ

ちなつ「へ?」

向日葵「いえ!なんでもありませんわ!」

あかり「…」

ちなつ「…」


あかり・ちなつ(『彼女』とか『奥さん』って言われて嬉しかったんだ…)

向日葵「な、なんですの!?その目は!?」


No.292 終わり

No.293:向日葵「まったくあの子ったら」

向日葵「そもそも自己管理が、まったく出来てないんですわ!」

向日葵「昨日だってお風呂で肩まで入らずに、いつまでも遊んでますし!」

向日葵「そういえば、お風呂を出た後も、髪をいつまでも拭かずに!」

向日葵「夜だってそうですわ。いつまでも寝ずにゲームばかり!」

向日葵「寝相だって悪いですわ!何度お布団をかけてあげたことか…」

向日葵「まったく…あの子は…いつまでも…」ぶつぶつ


ちなつ「へぇー。一緒にお風呂入って、一緒に寝てるんだね」

向日葵「え!?あっ、ち、違いますの!論点はそこじゃなくて!」

あかり「えへへ。二人は仲良しさんだねぇ~」

向日葵「ち、違いますのよーーーー!!!」



No.293 終わり

No.294:向日葵「今日はお弁当の日ですわー」

■ごらく部部室

あかり「わぁーい。あかり給食も好きだけどお弁当も大好きー♪」

ちなつ「結衣先輩のためにお弁当作ってきちゃいました♪」

結衣「う、うれしいなー」

京子「あれ?さくっちゃんは?」

向日葵「今日は風邪で早退してまして…」

千歳「あー、それで古谷さん元気ないんやなー」

向日葵「そんな事ありませんわ!」

京子「あははははは」



京子「って、あ…」

綾乃「どうかしたの?」

京子「弁当………………忘れちゃった…」

綾乃「あっ、だったら私のお弁当のおかずを」

千歳「!!!!!!??」

-------------------☆妄想中☆-------------------

綾乃「し、仕方ないわね。私のお弁当のおかずを分けてあげるわ」

綾乃「勘違いしないでよね!これは生徒会副会長として、困ってる生徒を…」

ギュウウッ

綾乃「と、歳納京子!?」カァー

京子「ありがとう綾乃」

綾乃「そ、そんなお礼を言われるようなこと//」

京子「ううん。綾乃にお礼がしたい!」

綾乃「だ、だからお礼なんて…」

京子「綾乃のおかずを奪ったから、今度は綾乃が奪う番!」

綾乃「え?でも私はあなたの物なんて奪いたくないわ」


京子「ううん。綾乃には私の唇を奪ってほしいんだ」

綾乃「え?」

京子「綾乃…」

ギュウウッ

綾乃「き、京子。いやっそんなに見つめないで。抱きしめないで」

京子「髪より真っ赤な綾乃…可愛いよ」

綾乃「…京子//」


ぶちゅーーー


-------------------☆妄想終了☆-------------------

千歳「はぅ…//」ぶはっ

あかり「池田先輩!?鼻血が!」


向日葵「お弁当あげましょうか?」

千歳「え?」

綾乃「え?」

京子「え?」


向日葵「櫻子用に作ったお弁当が余りましたので」

京子「え?でも」

向日葵「風邪の櫻子に、おかゆ以外のものを食べさせるわけにもいけませんし」

向日葵「だから貰って頂けないでしょうか?」

京子「……うん!ありがとう。ひまっちゃん!ありがたく頂くよ!」

向日葵「いえ、お礼を言うのはこちらです。ありがとうございますわ」


京子「じゃあ、さっそくいただきます!」


もぐもぐ


京子「うまいっ!」

向日葵「お口にあったようで良かったですわ」

京子「いやー、さくっちゃんは愛されてますねー」

向日葵「なっ//なんでそういう話になりますの!?」

京子「こんな美味しいお弁当を作って貰えるなんてねー」

ちなつ「歳納先輩。毎晩お風呂とお布団も一緒らしいですよ」

京子「なに!?」

向日葵「そ、それは!?」

京子「へぇー。ラブラブなんだねー。ぐふふふふふふふ」



向日葵「あーーーっ!もう嫌ーーーーっ!誤解ですわーーーーー!!」




No.294 終わり

No.295:向日葵「櫻子分が不足してきましたわ」

ちなつ「え?櫻子ちゃん分?」

向日葵「そうです」

あかり「?」

向日葵「櫻子分が足りなくなりますと、疲労や集中力・思考力の低下等の症状が現れます」

あかり「えーと、櫻子ちゃん分は櫻子ちゃんに含まれてるの?」

向日葵「ふふっ。そんな当たり前の事を聞くなんて。変な赤座さんですわね」

あかり「え?ごめんなさい。あかりよくわからなくて」

ちなつ「わからなくていいよ!あかりちゃん!逃げるよ!」

あかり「え?え?え?」


No.295 終わり

No.296:向日葵「櫻子の靴下!靴下!くんかくんか」

あかり「え!?なんで櫻子ちゃんの靴下持ってるの!?」

ちなつ「え?あかりちゃんは好きな人の靴下持ってないの?」

あかり「えぇ!?」



No.296 終わり

No.297:向日葵「この場所は…あの子との思い出が多すぎですわね」

向日葵「すいません。私としたことが、少し取り乱してしまいましたわ」

ちなつ(少し?)

あかり「う、ううん。櫻子ちゃんがいなくてあかりも寂しいから、気持ちはわかるよ」

向日葵「赤座さん…ありがとう」


ちなつ「それにしても、櫻子ちゃんがいないと静かだね」

向日葵「…いいえ、このくらいが丁度いいんですの」

あかり「え?」


向日葵「櫻子は少し騒がしすぎるんですわ」

向日葵「この前だって---------」

-------------------☆回想中☆-------------------


櫻子「向日葵!ペコい!クッキー!」

向日葵「行儀が悪いですわよ!それに単語だけで喋るんじゃありません!」

櫻子「向日葵!ペコいからクッキー食べたい!」

向日葵「まったく仕方ありませんわね。はい。クッキー」

櫻子「…」

向日葵「…」

櫻子「…」

向日葵「クッキー受け取りなさいよ!」



櫻子「今日は次期生徒会副会長の仕事で疲れたの!」

向日葵「奇遇ですわね。私もどこかの『まな板』がサボったせいで疲れてますの」

櫻子「ああ!?まな板って誰のことだ!」

向日葵「自分でわかってるくせに言わせる気ですの!?」

櫻子「言ってみろや!」

向日葵「あなたのことですわよ!」

櫻子「言ったなー!!」

向日葵「なによ!」

櫻子「んぎぎぎぎぎ」バチバチ
向日葵「ぐぬぬぬぬ」バチバチ

 
………


櫻子「はぁ…余計疲れた!癒せ!向日葵のせいだぞ!」

向日葵「はぁ…そういえば、クッキー食べませんの?」

櫻子「察しろよ!」

向日葵「は?」

櫻子「櫻子様は疲れてるの!だからほら、あーん」

向日葵「?」

櫻子「手が動かないくらい疲れてるの!だから私の口までクッキーを運べ!」

向日葵「なっななななな//」

櫻子「ん?」


向日葵「あなたバカなんじゃなくって!」

櫻子「バカとはなんだ!バカって言ったほうがバカだもんね!」

向日葵「あっ、いえ…そうじゃなくて」

櫻子「?」

向日葵「その…その食べ方だと…まるで…恋人の…//」

櫻子「…」

櫻子「…………」

櫻子「………………………」




櫻子「っ~~~~~~っ///」カァー





櫻子「ちげーーーーーし!!!!」



-------------------☆回想終了☆-------------------

向日葵「-----ということがありましたの」

向日葵「まったく、騒がし………って、ニヤニヤしてどうしましたの?」

ちなつ「ううん。やっぱり二人ってラブラブだなーって」

向日葵「なっ//」

あかり「あかり二人が仲良しさんで羨ましいなぁー」


向日葵「ち、違いますのよーーーーーー!!!!」



No.297 終わり

No.298:向日葵「これも櫻子のせいですわ」


向日葵(今日の私は朝からちょっとおかしいですわ)

向日葵(これも櫻子がいないせいで調子がくるってるんですわ)

向日葵(そう櫻子が全部悪いんですわ。全部)

向日葵(そう全部櫻子が悪い!全部!!)

ちなつ「ねえ?向日葵ちゃんは櫻子ちゃんのどこが好きなの?」

向日葵「そんなの全部に決まってますわ!」


ちなつ「へぇ~」ニヤニヤ

向日葵「え?」








京子「ちなつちゃんから聞いたんだけど、ひまっちゃんってさくっちゃんの全部が…」

京子「しかも、クラスのみんなに聞こえるくらい大声で…」

向日葵「いやーーーーっ。忘れてくださいーーーーっ。というか殺してーーーーっ」




No.298 終わり

No.299:向日葵「さくひま、ひまさく短篇集?」

京子「ハッピバースデー」

結衣「トゥーユー」

綾乃「ハッピバースデー」

千歳・千鶴「ディア」

あかり・ちなつ「向日葵ちゃん♪」

西垣「ハッピバースデー」
松本「…♪」

みんな「トゥーユー」


\パーンパーン/

\パーンパーン/


みんな「向日葵ちゃん(古谷さん)誕生日おめでとう♪」パチパチパチパチ


向日葵「え?え?えぇーーー!?」

 
***


向日葵(まったく…今日は櫻子の『せい』で誕生日という事を忘れてましたわ)

向日葵(本当にもう…あの子は…)

京子「ひまっちゃん。びっくりした?」

向日葵「ええ、『ある人』のおかげで誕生日を忘れていて…」

向日葵「今日は本当にびっくりしましたわ」

京子「じゃあ、その『ある人』に感謝しなきゃね♪」

向日葵「え?」

京子「だって…」

ちなつ「サプライズ企画大成功ですね。京子先輩」

京子「さすが京子ちゃんだねっ」

結衣「あーはいはい。さすが京子ちゃん」

向日葵「…」



向日葵(…)

向日葵(そうですわね。櫻子の『おかげ』でびっくり出来たんですよね)

向日葵(ふふっ。少しは感謝しますわ。櫻子)クスッ


あかり「向日葵ちゃんすごく嬉しそう」

ちなつ「うん。喜んでくれてよかったね」


向日葵「ふふっ♪」



No.299 終わり

No.300:向日葵「さくひま、ひまさく短篇集」櫻子「誕生日!」

■帰り道(自宅近辺)

向日葵(今日は良い日でしたわ)

向日葵(いろいろありましたが、本当に楽しかった…本当に…)

向日葵(…)




向日葵(……………………………でも)


櫻子「あっ向日葵」

向日葵「って、櫻子!?風邪は大丈夫なんですの!?」

櫻子「ふふーん。櫻子様は天才だからなっ。もう大丈………はくしょんっ!」

向日葵「全然大丈夫じゃありませんわよ!」

櫻子「いいから、ほらプレゼント」

向日葵「え?」

櫻子「向日葵の誕生日じゃん。プレゼントだけ渡そうと思って」

向日葵「櫻子…あなたそんな事のために…」

櫻子「そんな事じゃねーし!ほら早く受け取れ!」


向日葵「ありがとう。櫻子。まさか今日貰えると思ってませんでしたわ」

櫻子「ふふーん。さすが意外性の女!大室櫻子様!」

向日葵「櫻子…風邪で頭がおかしく……………よく考えたらいつも通りですわね」

櫻子「なんだ!その憐みの目は!」

向日葵「本当にありがとう櫻子。中身は何かしら?」ワクワク

櫻子「ふふーん、びっくりするんじゃないですわよ」

向日葵「口調が非常にイラッときますが、プレゼントに免じて許しましょう」


パカッ


向日葵「…え?」

櫻子「ふふーん」

向日葵「タッパー?」

櫻子「ちげーし!!誕生日で浮かれて目がおかしくなったか!!」

向日葵「どういう意味よ!ってこれはどう見てもタッパー…」



櫻子「クッキーいれ!」



向日葵「へ?………………はぁ?」

櫻子「いつも向日葵がクッキーをくれる時に袋にラッピングしてくれるじゃん?」

向日葵「え?ええ、まぁ」

櫻子「そこで櫻子様は思いついたの」

向日葵「…はぁ?」

櫻子「ラッピングぐらい手伝おうって!」

向日葵「…………………?」

櫻子「そこでタッパー。これで向日葵はラッピングに悩まなくてすむから!」

向日葵「…」

櫻子「今度からクッキーを上納する時は、タッパーに入れること!」

向日葵「ぷっ…あははは」

櫻子「なっ、なんで笑うんだよ!?」


向日葵「いいえ、うれしいの。ありがとう櫻子」

櫻子「ふふーん。さすが櫻子様!」

向日葵「風邪をひいた時に、わざわざプレゼントを…」

向日葵「私の事をそこまで想っててくれて嬉しいですわ」

櫻子「なっ!ち、ちげーし!私はただタッパーだと沢山クッキーが貰え………あっ」

向日葵「沢山…それが本音ですのね?」ニコッ

櫻子「い、いえ…そのなんと言いますか…」

向日葵「まぁ、いいですわ。ほら家に入りますわよ」

櫻子「う、うん?」

向日葵「お腹減ってます?おかゆ作りましょうか?」

櫻子「和牛ステーキがいい!」

向日葵「お・か・ゆ!」

櫻子「うぅ…そうだ!ピザにしよう!」

向日葵「お・か・ゆ!」


櫻子「なんて酷い。薄幸の美少女とは私のことだ…」

向日葵「アホやってないで家に入りますわよ」


櫻子「あっ、そうだ。わすれてた!」

向日葵「?」




櫻子「誕生日おめでとう!向日葵!」







       終わり

これにて終わりになります。
読んでくれてありがとうございました!
また機会があればよろしくお願いします!

最後に向日葵ちゃんお誕生日おめでとう!

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