女騎士「くっ、ころ…」(100)

女騎士「殺す」

オーク「やめ…」

ザクッ

オーク「あ…」

ドクドクドク

オーク「う…あ……」

ダラリ

オーク「…」

女騎士「あ、あなたが悪いのよ…何度結婚を迫っても拒否したから…!」

女騎士「そ、それよりこの死体をどうするかが問題よ…そう、問題なのよ」

ウーム

女騎士「都合よくここに巨大なジュラルミンケースがあるわ、そうね…オーク一匹くらいならちょうど入るくらいの、ジュラルミンケースが、ね…」

女騎士「さっそくオークを詰め込もうかしら…ひときれのパン…ナイフ、ランプ、ジュラルミンケースに…詰め込んで…」

オーク「とぅーさーんがーのこしたー!」

女騎士「あつーいおもーいー!」

オーク「…」

女騎士「…」

ジッ

オーク「地球は回る…回って、いるんだよ」

女騎士「オーク…私…私!」

ダッ
ダキッ

オーク「いいんだ、過ちは誰にでもある。うっかりオークの腹を刺したって、いいんだ。いいんだよ…」

ドクドクドク

女騎士(めっちゃ血ぃ出てる)

オーク「なんだか意識が薄れてきたけど、僕は元気です」

女騎士「やせ我慢はよして!」

バシッ

オーク「ぶったね…マゾヒストの僕を、ぶったね!」

バシッ

オーク「二度もぶった…!」

オーク「…どうした?もっと、もっとだ!ご褒美を、ご褒美をくれよォォォォォォ!」

女騎士「正直しんどい」

オーク「くそっ、なぜぶたない…ぶたれる度に僕は射精しているんだぞッッ!?」

ビンッ ドプッ

女騎士「きゃあ、しろいうみ!」

オーク「ほれほれ~白子~白子~」

プリュンプリュン
ドクドクドク

女騎士(とか言ってる間も、めっちゃ血ぃ出てる)

オーク「…ぐふっ」

女騎士「お、オーク」

オーク「どうやら精子と血を流しすぎたようだ、ぐふっ…」

女騎士「お、オークは、死ぬに違いない!」

オーク「ぐふっ…」

女騎士「くそっ…私が蘇生魔法を使えれば…くそっ!」

ダンッダンッ

オーク「悔しがるのはいいけど、僕の腹を殴るのは止めてよね」

ヤメテヨネ…
ホンキデケンカシタラ
サイガボクニカナウハズナイダロ…

女騎士「いや、まてよ」

女騎士「私が使えないなら、使える奴を連れてくればいいだけの話だ」

オーク「それな」

女騎士「たぶん女僧侶とかなら使えるに違いない!」

オーク「それある」

女騎士「舞ってろ…いや、待ってろオーク。必ず女僧侶を連れてきてザオリかせるから!」

オーク「本当か…本当にザオリかせてくれるのか、僕を!」

女騎士「女騎士、うそ、つかない。やくそく、まもる」

オーク「では頼む…このままでは僕は恐らく…いや、確実に、死ぬに違いない!」

女騎士「それな」

女騎士「ほな、また…」

テクテク

オーク「た、頼んだ…ぐふっ」

こうして女僧侶を探しに旅に出た女騎士。
果たしてオークは助かるのか…

【オークさんがその生命活動を停止するまで、あと24時間】

~酒場~

女騎士「ここは出会いと別れの場所、酒場…金さえ積めば誰とでも寝る阿婆擦れ共の掃き溜めさ…」

テクテク

女騎士「マスター、牛乳をくれ」

マスター「あいよ…で、どのような仲間をお求めで?」

女騎士「話が早くて助かる。…僧侶、それも蘇生魔法を使える僧侶を探している」

マスター「ほぅ…」

マスター「今ここにいる僧侶は3人…うち蘇生魔法を使えるのが2人」

女騎士「詳細を頼む」

マスター「1人は筋肉僧侶。趣味は筋トレのマッチョメンだ。ザオリク、メガザルが使えるマッチョメンだ。あの筋肉に抱かれれば、男も女もたちまち昇天するだろう」

女騎士「もう1人は?」

マスター「女僧侶…使える魔法はザオラルだけだ。あと何故かせいけんづきを使える」

女騎士「女…決まりだ。その女僧侶を紹介してくれ」

マスター「わかった」

ベリベリベリ

女騎士「ま、マスターが顔を剥がし……なっ、マスクだったのか!…そしてマスクの下から現れた顔は…女!?」

マスター「私が、女僧侶よ。訳あってマスターに変装していたの」

女騎士「こ、こいつ…!」

女僧侶「…予言通りだわ」

女騎士「予言?」

女僧侶「私の一族は代々予知能力があってね…私は、ずっとこの酒場で貴方を待っていたの」

女騎士「私が来る事を、予知していた…?」

女僧侶「えぇ、ただ、何故来るのか、何故私を訪ねるのか理由は分からない。それを知るため、私はここで、待っていた」

女騎士「オカルトじみた話は信じないんだがな…その曇りの無い眼を見た限り、嘘ではない、のだろうな」

女僧侶「えぇ」

女騎士「席を移動しましょう、話を聞いてもらえるかしら」

女僧侶「はい」

・ ・ ・ ・ ・

女僧侶「…なるほど、それで蘇生魔法が使える私が必要だと」

女騎士「ああ。急がねばオークが…オークが…!」

女僧侶「分かりました。では急ぎましょう、この日のために、準備は出来ていますから」

女騎士「かたじけない…」

女僧侶「かまわんよ」

・ ・ ・ ・ ・

女騎士「では行くか」

女僧侶「はい…ところで、お名前…」

女騎士「ん?」

女僧侶「お名前を教えてもらってもいいですか?」

女騎士「あ、あぁ…私は女騎士の、騎士子だ」

女僧侶「騎士子さん…ですね。私は、女僧侶の、ソリョンです」

騎士子「ソリョン…では行こうソリョン、オークを助けるために!」

ソリョン「はい、騎士子さん!」

こうして
女騎士の騎士子
女僧侶のソリョン
2人はオークをザオリかせるため
急ぐのであった。

だがソリョンが使えるのはザオラルだ…!
失敗が続きMPが尽きれば
オークの命がヤバい…!

【続く】

・ ・ ・ ・ ・

騎士子「徒歩なら、オークのいる村まで八時間くらいだ」

ソリョン「え」

騎士子「オークを刺してから、ソリョンに会うまでで十時間くらいだったから…計十八時間。どうにかオークが生命活動を停止するまでには間に合いそうだ」

ソリョン「めっちゃ歩くやんけ!」

ジョボボボボボ

ソリョン「あ、しまった。驚きのあまり失禁してしまった☆」

テヘ☆ジョバ

騎士子「可愛さで尿臭を誤魔化した…だと…?」

ソリョン「ふぅ…あぶなかったぜ」

騎士子「口調、口調」

ソリョン「あ。ふぅ…あぶなかったですわ」

騎士子「まだ変だが、まぁいいか」

ソリョン「それより騎士子さん、そのオークさんって、どんな方なの?」

騎士子「ん、オークか…そうだなぁ」

騎士子「兄のような優しさ、父のような包容力、それでいて母のような温もり…時として教師のような厳しさ…それはもう完璧(パーフェクト)超人のような男さ」

ソリョン「へぇ」

騎士子「おっと、会っても惚れるなよ。オークは私の…私だけのものなのだから!だから!」

ソリョン「へぇ」

騎士子「とかなんとか言っているうちに」

ソリョン「かなり、かなーり歩きましたね」

ヒザガクガク

ソリョン「正直しんどい」

ヒザガクガク

ソリョン「膝に水が溜まっちまった…もう歩くのは無理だぜ…!」

騎士子「口調、口調」

ソリョン「あ。お膝にお水がお溜まりになりましてよ」

騎士子「あーもうむちゃくちゃだよこいつ」

ソリョン「休みたい」

騎士子「うむ、膝爆弾が爆発しては大変だからな…一休みするか」

ソリョン「YES!」

騎士子「都合良く、向こうに団子屋がある。あそこで休もう」

ソリョン「江戸時代かよ」

・ ・ ・ ・ ・

騎士子「邪魔すんでー」

店員「邪魔すんのやったら帰ってー」

騎士子「はいよ…っておぅい!」

ズビシッ

ソリョン「鋭いツッコミ!」

店員「冗談冗談マイケルジョーダン」

ソリョン「ハッ」

店員「なんにしますかーってうちは団子しかないですけどね」

騎士子「では団子二つ。あとお茶も」

店員「ですから、団子しかないんですよ。話聞いてましたかクソビッチ?」

騎士子「あ、すまない」

ソリョン「んー、という事は…」

店員「はい、団子だけです。飲み物はありません」

騎士子「くっ…喉に詰まらせ!」

ソリョン「そうですね、その危険はありますね」

店員「大丈夫大丈夫、うちの団子は柔らかいですから。体育のマットくらい柔らかいですから」

ソリョン「それけっこう固くね?」

騎士子「それな」

騎士子「だがせっかく一休みするのだから、何か食べたいし」

ソリョン「ねー」

騎士子「どうしたものか、悩むなぁ…」

ソリョン「まぁゆっくり考えましょうよ」

騎士子「だな」

こうして
団子を食べるか食べないか
じっくり考える2人であった…

【オークさんがその生命活動を停止するまであと八時間】

・ ・ ・ ・ ・

騎士子「で、結局」

ソリョン「団子、食べる!」

店員「まいどあり」

タタンッ

店員「団子二人前ァァァィィィェェェ!」

ソリョン「あ、いただきます」

ヒョイパク

ソリョン「あ、おいしい」

騎士子「それは本当か!?」

ヒョイパク

騎士子「くっ…」

騎士子「くっ、喉に詰まらせ!」

ソリョン「あーあ、お約束」

レイセイ

店員「だが残念、うちにお茶は無い。水も、団子を作る分しか残っていない…」

騎士子「くっ…くっ…くっ…」

ソリョン「こ、このままでは騎士子さんが危険な状態になるに違いない」

店員「今まさに危険な状態なんですけどねー」

騎士子「くっ」

ジタバタ

騎士子「ぶっ…」

シロメ グルンッ
アワ ブクブク

騎士子「…」

ソリョン「あ」

店員「泡吹いてら」

ソリョン「仕方がありませんね…魔法を使います」

店員「魔法?」

ソリョン「私は攻撃魔法をいくつか使えます…今回は、イオ…いや、イオラを使います!」

店員「な、なるほど。騎士子さんの腹の中でイオラによる爆発を起こし、喉の団子を飛び出させるつもりだね!」

ソリョン「ご名答。多少臓器にダメージはあるでしょうが、私は薬草を持っています。なんとかなるかと」

店員「さすが薬草、万能!」

ソリョン「では早速…しにさらせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇイオラ!」

♪テレテレテレン
バフッ ドゴォォォン!

騎士子「たわらばっ」


× たわらば
○ うわらば

ダンゴ ポーン

店員「やった、団子が飛び出した!」

ソリョン「まだだ、まだ終わらんよ!」

♪テレテレテレン
♪テレテレテレン
♪テレテレテレン

ソリョン「あははははは!何だか楽しくなってきた!」

楽しくなってきたらしい。

【続く】

~前回までのあらすじ~

騎士子の喉に詰まった団子は
無事飛び出したが
ソリョンは何だか楽しくなってきたのだった…

ソリョン「爆ぜよリアル!」

♪テレテレテレン
♪テレテレテレン
♪テレテレテレン

騎士子「…」

店員「酷い…ミンチどころの話では無い…これはもう、肉片でさえ無い!」

ソリョン「あ」

店員「ん?」

ソリョン「やっべ」

店員「ん?」

ソリョン「楽しくなくなった」
楽しくなくなったらしい。

【続く】

【ついでに、オークさんがその生命活動を停止するまで、あと三時間】

~前回までのあらすじ~

ソリョンは楽しくなくなったのだ…

ソリョン「に、しても」

店員「ん?」

ソリョン「ひっでぇwww超絶ミンチだべ?」

店員「あなたがやったのですよ」

ソリョン「チョリースwwwサーセンwww」

店員「こいつ…」

ソリョン「でーもー?薬草がありますからー!」

テッテレー

ソリョン「これがあれば体力回復!肉体再生!」

店員「いやでも、今の騎士子さんの状態では…せかいじゅのは必要じゃね?」

ソリョン「だまれぃ」

ヒュパッ

店員「オグゥゥ」

店員の のどは つぶれた!

店員「ヒュスーヒュスー」

ソリョン「薬草の効能を甘く見るなよ…今はミンチの糞ビッチ騎士子だが、薬草を使えばぁぁぁ!」

♪パラピラピレン

ソリョン「…いけるか?」

肉片「…」

グニュグニュ
ザザザザ
ピタピタ

ソリョン「よっしゃぁ、肉片が集まり再生しだした!」

店員(薬草すげー)

肉片「…」

ズモォ

肉子「うあ゛あ゛…」

ブモブモ

肉騎士子「んぬ…」

ピカーッ!

騎士子「私、誕生!」

店員(肉片が騎士子さんに戻った…戻った!)

ソリョン「おかえりなさい、騎士子さん」

ダキッ

騎士子「何だかよく分からんが…ただいま」

テヘヘッ

ソリョン「もう何度も駄目だと思いました…でも、よかった…よかったです…」

ウルウル ポロッ

騎士子「おいおい、泣く奴があるか…グスッ」

ポロッ

ソリョン「騎士子さんこそ…泣いてるじゃないですかぁ~うわぁぁぁぁ~」

ボロボロボロ

2人は
このあとむちゃくちゃ泣いた。

【続く】

【ついでに、オークさんがその生命活動を停止するまで、あと二時間】

~前回までのあらすじ~

騎士子とソリョンは仲良し!

・ ・ ・ ・ ・

騎士子「で」

ソリョン「はい」

騎士子「団子祭りの続きじゃい!」

ソリョン「yaaaaa!」

店員(はい、団子ですー)

タンッ タンッ タタタンッ

店員(どんどん食べるんやで)

騎士子「噛まずに飲み込むのが粋な食べ方だ!」

ゴクン

ソリョン「まじすかwww私もやってみよっと」

ゴクン
ゴクン
ゴクン

ゴクン
ゴ…

騎士子「くっ!」

ソリョン「!」

騎士子「くっ、喉に…」

ソリョン「イオラの出番か?」

騎士子「喉に…喉に…」

ソリョン「イオラの出番か?」

クルッ ターンッ ピシッ キメッ

騎士子「喉に詰まらせてなーい!」

ソリョン「チッ」

騎士子「今舌打ちしたよね」

ソリョン「チッすいませーんチッ」

騎士子「あからさまァ」

ソリョン「そ、そんなことより」

騎士子「あ?」

ソリョン「急がなくていいんですか?」

騎士子「あ、そうだった急がなきゃ」

ソリョン「ですよね。早く団子食べて行きましょう」

ゴクン
ゴクン
ゴクン

店員(流れるように団子を飲み込んでいる…)

そうしてなんやかんやで
団子を食べ終えた2人。

騎士子「では行くか」

店員(まいどあり)

ソリョン「行きましょう」

テクテク

騎士子「…だが、このペースでは」

ソリョン「…はい」

騎士子「恐らく、いや確実にオークの死までに間に合わないだろう」

ソリョン「でしょうね。誰かさんが団子屋で休むとか言わなければなぁーナァァー」

騎士子「…チッ」

騎士子「てか休みたいって言ったのお前やんけ」

ソリョン「しまったそうだった」

騎士子「どうにかせいや」

ソリョン「うーん…実は都合よく、私の膣内にキメラのつばさが入っているんですよね」

騎士子「なんやて」

ソリョン「数日前、ノリで膣内に入れたら取れなくなって…そのままなんです」

騎士子「それをはよ言わんかい!」

ズムッ

ソリョン「アヒィ」

カキマゼ カキマゼ
ヌチャリ ムンズ

ソリョン「あ…んっ…」

騎士子「…掴んだ!」

ヌポォ

騎士子「キメラのつばさ!」

ソリョン「やっと取れた」

騎士子「ようし、これがあればオークの所までひとっ飛びだ!」

ソリョン「それな」

騎士子「さっそく使うぞ!」

ギュワン ギュワン ギュワン

こうしてキメラのつばさで
オークの所へ移動した2人。
いよいよオークはザオリかされるのか…!?

【続く】

【オークさん、そろそろマジやべー】

~前回までのあらすじ~

ソリョンの股からキメラのつばさが
羽を広げ、飛び立った…っ!

騎士子「うわぁぁぁ」

ギュワンギュワン

ソリョン「ぶばばばば」

ギュワンギュワン

騎士子「キメラのつばさ、しゅごぃぃぃぃぅ!」

ソリョン「私達は今、高速で空を飛んでいますぅぅぅぅ!」

ギュワンギュワン

騎士子「い、息がでぎな゛…」

ソリョン「ぶばばばばば」

騎士子「あばばば」

ソリョン「あわあわあ、あ、あそこ、小さなむ゛らが…」

ギュワンギュワン

騎士子「う゛む、あぞごが…お゛お゛お゛」

ソリョン「ぶなぁぁしめ!」

騎士子「ぢ!」

ギュワン!

ドゴォォォ
プスプスプス…

騎士子「いたた…」

ソリョン「乱暴に落ちましたね…」

騎士子「到着だ。ここが私とオークが住む村だ」

ソリョン「へぇ。で、肝心のオークさんは?」

騎士子「あぁ、私の家だ。家まで呼び出して、ちょっと揉めて、なんやかんやあってな」

ソリョン「では急ぎましょう」

テクテク

テクテク
テクテク

騎士子「ここだ」

ソリョン「ここが騎士子さんの家…」

騎士子「急ごう、中でオークが今にも死にそうに苦しんでいるに違いない」

ソリョン「くっ、だれがそんな酷いことを…!」

騎士子「わ た し で すwww」

騎士子「えっと…鍵鍵…あった」

ガチャリ キィ…

ソリョン「いよいよオークさんをザオリかせる時が…」

騎士子「頼んだぞソリョン…おまえに全てがかかっている」

テクテク

騎士子「オーク!」

オーク「うぅぅ…痛い…痛い…」

ソリョン「お腹から血が…なんて酷い…」

オーク「そのこ、え…騎士子か…」

騎士子「オーク、約束通りザオリかせにきたぞ」

オーク「あぁ…頼む、早く…そろそろ意識が……はや、早く…」

騎士子「うむ、ではソリョン」

ソリョン「はい!」

パァァァァ

ソリョン「ハンニャーホンニャーホラホラ…ペイッ…っと、その前に」

騎士子「ん?」

ソリョン「そもそもなんですけどぉ」

騎士子「ん?」

ソリョン「オークさん死んでませんよね?ザオリくるザオリかない以前の問題じゃないですか?」

騎士子「!」

ソリョン「たぶんですけど、まだ生きているオークさんには、私のザオラルは効果がないかと…」

騎士子「しまった」

しまった。

【続く】

~前回までのあらすじ~

オーク生きとったんかワレー!



騎士子「しまった」

ソリョン「死ななきゃザオラルは効果無し…ガキだって知ってるぜ?」

騎士子「口調、口調」

ソリョン「うっかり…ガキでも知ってましてよ?」

騎士子「うむぅ…どうしたものか」

ソリョン「どうしましょう…」

オーク「は、はやくしてくれ…し、しんでしまう…」

騎士子「それだ!」

オーク「?」

騎士子「ザオラルが効くのは死人…なら死ぬしかないよな?」

オーク「なっ…確実に生き返る保証がどっ…どこにある!?」

騎士子「うまくいけばおなぐさみよ!」

シュッ ザクッ

オーク「あb…」

グッタリ

騎士子「ふぅ」

ソリョン「そしてすかさずザオラル!」

♪テレテレテレン

しかし オークは いきかえらなかった!

ソリョン「もういっちょ!」

しかし MPが たりなかった!

ソリョン「…無念」

騎士子「そ、そんな…お、オーク…」

ソリョン「お、俺は悪くねぇ!」

そう、誰も悪くない。
もし仮に悪というものがあるならば、それは

それは…

~一年後、とある村の墓地にて~

騎士子「…」

ソリョン「騎士子さん…ここにいたんですね」

騎士子「あぁ。旅に出る前に挨拶を、な」

ソリョン「騎士子さん…やっぱり、この村を…」

騎士子「いろいろ考えた結果な。私は、まだまだ世界を知らない。だから、この眼で見たいんだ」

ソリョン「騎士子さん…」

騎士子「すまんな、留守を頼む。この墓、放っておく訳にもいくまい」

ソリョン「騎士子さん…」

騎士子「もう行くよ」

ビュワッ

ソリョン「きゃっ…」

騎士子「風が呼んでいる…きらめく粒子を放ちながら…」

ソリョン「暗雲…闇を切り裂いて…」

騎士子「それは?」

ソリョン「私の一族に伝わる、旅の安全を祈る言葉です。騎士子さん、どうか健やかに…」

騎士子「あぁ…」

テクテク…

ソリョン「騎士子さん…」

ソリョンは騎士子の姿が見えなくなるまで
その背中を眺めていた。
風はいまだに強く吹き
きらめく粒子を放っていた。

【続く】

~前回までのあらすじ~

オーク死んどったんかワレー!



騎士子は歩いていた。
見通しの悪い砂漠のような大地を…

彼女は…今何を…思うのか…

騎士子「…」

騎士子「オナニーしてぇ」

ムラムラ

騎士子「なんか色々あって感傷的になって…ノリで旅に出たけど、もう無理!もう嫌!」

バサッ
ゼンラー
イナ!
ダイ! ゼンラー!

騎士子「私はオナニーをするぞジョジョー!」

※通常、オナニーにジョジョの許可はいりませんのであしからず

騎士子「ハッ!」

ヌプリ
ヌプッ ヌプッ ヌプッ
ペッチャリー マッチャリー

モッサン! ゴッサン!

騎士子「はぁはぁ…」

ヌプッ ヌプッ

モッサン! ゴッサン!

騎士子「あ…あぁ…んナァァー」

ファサー

ビクン ビクン ビクン

騎士子「はぁはぁ…久々だからたまらんな」

ガサガサッ パシャッ

騎士子「っ、写真を撮られた!?」

?「フフフ…こいつァ恥ずかしい所を激写してしまいましたなぁ…」

騎士子「貴様…なにものだ!」

?「闇に隠れて生きる…人は私をダークオークと呼ぶ」

騎士子「ダークオーク!?」

Dオーク「うむ。闇の力を持つオーク族である。闇に隠れ闇に生きる…なんか悪っぽーい」

騎士子「オーク族にも、派生があるんだな」

Dオーク「まぁぶっちゃけエルフとダークエルフみたいなもん」

騎士子「それわかりやすい」

騎士子「どのへんが普通のオーク族と違うんだ?」

Dオーク「…」

ヌギッ
ボロン

騎士子「きゃあ!」

Dオーク「見ろよ、黒光りしてるだろ?」

騎士子「確かに。肌も普通のオークより黒い…まるでシゲル=マツザキみたいだ!」

Dオーク「闇のように深き黒の肌…ペットボトル並のくろちんぽ…それがダークオークだ!」

ブルン ブルン ブルン

騎士子「さ、さきっちょクロマティ…」

騎士子「…Gokuri」

Dオーク「どうした?もはや我慢できぬか?くろちんぽを見て?さきっちょクロマティの、この!くろちんぽを!見てしまったからには!なぁ!ははははは!」

ブルンブルンブルン クイッ ブルン
ヘイスト! ヘイスト! ヘイスト!

騎士子「ちんぽが…いや、くろちんぽが光速で回転してい…」

ブルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル

騎士子「くっ…オナらせ!」

Dオーク「ざぁんねん」

スッ

Dオーク「このスマホには、先ほどの君の痴態が激写されている」

騎士子「くっ…脅すつもりか?」

Dオーク「今はネットの時代…自分のオナニー姿をばらまかれたくなければ、俺の言うことを聞いてもらおうか」

騎士子「くっ…外道!」

Dオーク「なんとでも言え。今から君は俺の肉便器だ…性処理の為だけの、雌豚だ!」

パシンッ パシンッ

騎士子「アヒィ」

・ ・ ・ ・ ・ 

こうして騎士子はダークオークの肉便器に成り果てた。

こんな筈では…こんな筈では…なかった…

そんな言葉が頭を埋め尽くす。

こだまでしょうか?

いいえ、誰でも…

誰でも、何かの

誰でも、誰かの

奴隷なのでしょう…

・ ・ ・ ・ ・

パンッパンッ
パンッパンッ

騎士子「くっ…」

騎士子「くっ…ころ…」

騎士子「ア…ア…こ、ころ…シ…」



~BAD END~

つまり、何が言いたいかというと

因果応報

って事。

オークを酷い目にあわせた女騎士は
オークによって酷い目にあわされた訳

【おしまい】

>>1「こんな筈ではなかった…」
ということだな?(名推理)

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