八幡「ああ小町?隣に住んでる幼なじみだよ。」 (690)

『俺ガイル』もし小町が妹ではなかったら
本編通して読んでる人向け
テンポ悪いです

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小町「あ、お兄ちゃんだ」

八幡「お前ここで何してんの?

小町「や、大志くんから相談を受けてて」

八幡「相談?」

小町「この人川崎大志くん。昨日話したでしょ。お姉さんが不良化した人。」







雪乃「姉弟ってああいうものなのかしらね?」

八幡「どうだろうな?結構人によりけりじゃねえの。一番近い他人って言い方もできるしな」

雪乃「一番近い他人。そうね。それはとてもよくわかるわ」

八幡「一般論だよ。俺は姉弟いないからわからないけどな」

雪乃・結衣「え?」

八幡「あ?言ってなかったな。」

結衣「でも小町ちゃん、お兄ちゃんって?」

八幡「ああ、隣に住んでる幼なじみだよ。幼稚園の頃から知ってるからお兄ちゃんって呼んで懐いてるんだ。」

雪乃「そうだったの」

八幡「家族ぐるみの付き合いってやつだな。あいつも親が遅いから一緒に飯くったりする。」

結衣「そうなんだ」

八幡「じゃあな。小町、帰るぞー。」



小町「いやー、はは、でもよかったねお兄ちゃん」

八幡「は?何が?」

小町「ほら、ほ、骨折ったおかげで・・・結衣さんみたいに綺麗な人と知りあえて・・・」

八幡「え?」

小町「え?、結衣さんから聞いてなかったの?」

八幡「いや、初耳だ」

小町「そ、そうなんだ。」

八幡「・・・・、まあどうでもいいけどな」

小町「そうなの?」

八幡「入院してた時も言ったろ。俺が助けたのは犬であって飼い主じゃない。変に感謝されても面倒なだけだ。」

小町「そう。まいいか。小町もあの人あんまり好きになれそうに無いから。」

八幡「お前がそんな事いうの珍しいな?」

小町「だってあの人お兄ちゃんのことヒッキーなんてあだ名で呼ぶでしょ・・。また・・・、クラスであんな呼び方されてるの、 お兄ちゃん。」

八幡「あー、アレか。ヒッキー言うのはアイツだけだ。そもそもクラスじゃ名前を覚えられてない。煩わしい付き合いなんてなくてかえって楽でいいよ」

小町「はーっ。お兄ちゃん、ソレはそれで問題だよ。」

八幡「いいんだよ。高校生活なんてあと1年半程度だ。お前のおやじさんも言ってただろ。社会に出たら嫌でも人付き合い しないといけないって。俺にとってはそれまでのモラトリアムなの。」

小町「いくらなんでもモラトリアム長すぎだよお兄ちゃん。」

八幡「いいんだよ。まああれだ、由比ヶ浜は悪い意味で使ってるわけじゃないと思うぞ。ヒキオとか言う奴もいるしな。そ れに比べりゃ腹もたたん。」

小町「それ小町が腹立つよ。あーあ、お兄ちゃんと同級生だったらぶん殴ってやるのに。」

八幡「たのむからやめてくれ。見るからに怖そうなやつだからな。」

この場合小町の名字なんなんや

小町「じゃあさ、雪乃さんの事はどう思う?」

八幡「どうと言われてもな。あの通りのやつだし。ああ、もしかしてアイツの悪口気にしてんのか?比企谷菌とか?」

小町「いい気分じゃないよ。子供の頃もそんな呼び方されてたでしょ。友達じゃないとかも言ってたし。」

八幡「別に同じ部活にいても友達とは限らんだろ。それにアイツのアレこそ全く気にならん。」

小町「そなの?」

>>12
考えてない

八幡「ああ、なんだかんだで俺の名前一回で覚えて今でもちゃんと呼ぶ奴は・・・生徒じゃアイツぐらいだしな。ある意味・・・、貴重なぐらいだ。」

小町「え!、そ、そうなの?」

八幡「ああ、話の流れでいろいろ無理矢理な語呂合わせで呼ぶけどな、別に嫌な気は全くしないな。」

小町「ふ、ふーん。ね、どっちの方が好きなの?」

八幡「は?好きとかねーよ。言ったろクラスメイトと同じ部活ってだけだ。」

小町「うーん、じゃあさ、どっちのほうが可愛いと思う・・・とか?」

八幡「そうだな、戸塚が一番可愛い。」

小町「はあ、もういいよ。ゴミいちゃん。」

八幡「なあ、それよりお前、あの大志ってやつと付き合ってんの?」

小町「え?、おーー、お兄ちゃん気になる?気になる?」

八幡「うっせ。家庭の事情みたいな相談にのるくらいだから親しいのかなって思っただけだよ」

小町「なーんだ。ま、いいや。別に付き合ってないよー。クラスも塾も同じだし、志望校が同じだから話す機会が多いだけ 。」

八幡「アイツも総武狙ってのか?」

小町「うん。そだよ。あ、お兄ちゃん後輩になってもいじめちゃダメだよ。」

八幡「う、何故分かった?」

小町「はあ、一応言っとくけど沙希さん空手の有段者だってさ。今日の様子だと結構弟思いみたいだよねー。」

八幡「うん。イジメは良くないな。喧嘩なんてもっての外だ。」

小町「はあ。まいいや。さ、さ、帰ろ帰ろ。」

八幡「ああ。まだ多少寝れるな。帰ったら軽く寝とけ。朝飯作って起こしに行ってやるから。」

小町「うん、お兄ちゃんは寝ないの?」

八幡「今から寝たら起きる自信ない。本でも読んでるよ。速くパンでも買って帰ろーぜ。」

小町「うん。」





八幡「お前は行かねーの?」

結衣「あー、やー。なんというかヒッキーを待ってたというか。その、置いてけぼりはかわいそうかなーとか。」

八幡「由比ヶ浜はやさしいな」

結衣「へ、そ、そんな事ないよ」

八幡「別に俺のことなら気にする必要ないぞ。お前んちの犬助けたのは偶然だし、それにあの事故がなくても俺多分ぼっち だったし。お前が気に病むようなことじゃない」

結衣「ヒ、ヒッキー覚えてたの?」

八幡「いや、こないだ小町に聞いた。後で思い出したんだとさ」

結衣「そか、小町ちゃんが・・・」

八幡「悪いな逆に変な気遣わせたみたいで。まあでもこれからはもう気にしなくていい。気にして優しくしてんのならそん なのはやめろ」

結衣「・・・・・・」

八幡「じゃあな。もう解散だろ。先帰るわ。」

結衣「あ、ヒ、ヒッキー・・・・・・」

結衣「・・・・・・・・・・・・・・」

結衣「・・・・・・・・・・・・・・」グス

結衣「・・・・・そんなんじゃ・・・、そんなんじゃ・・・」グス




ひとまずここまで

小牧なんて好きなんですけどね
某委員長つながりで・・・小町は生徒会長の方だけど

一応苗字決めましたが出てこないかも

小町「おはよー。お兄ちゃん。そろそろ出ないと遅刻するよー」

八幡「とっくに準備出来てるよ。お前を待ってた・・ていうかお前俺の自転車の荷台で何してんの」

小町「レッツゴー!」

八幡「レッツゴーじゃねえよ」

小町「まあいいじゃんお兄ちゃん。今日だけ今日だけ」

八幡「今月に入って今日だけが4回目なんだが。それに今日は十分間に合う時間だろうが。」

小町「はー、細かいこと覚えてるなーお兄ちゃんは。いいじゃん」

八幡「分かったよ。危ないからちゃんと掴まってろよ。」

小町「はーい。じゃあ今度こそレッツゴー!」

小町「で、お兄ちゃん。」

八幡「ん?」

小町「昨日なんかあった?」

八幡「・・・なんで判るんだよ?」

小町「覇気がない・・・のはいつものことだし、目が腐ってるー、のは元からだけど、うーーん」

八幡「オイ」

小町「ウソウソ。どれだけお兄ちゃんと一緒にいると思ってんの。まあ今回のは小町でも分かり辛い位だったから大したこと無いのかもだけどー。一応聞いといてあげないと。ほら、お兄ちゃん誰にも話さずに溜め込んじゃうしー、小町以外話す相手いないしー。」

八幡「一言多いんだよ。お前の言うとおり大したことじゃない。」

小町「ふーん。どんな?」

八幡「事故の件な、由比ヶ浜に言った。で、同情とかで気遣ってんならやめろって言っただけだ。」

小町「あー、なるほど。それ・・、やっぱり落ち込むんだ。」

八幡「さっきおまえが言ったろ。そこまでじゃない。まあ、さすがに俺に気があるとかは思わんけど、女の子に自然に優しくされたら嬉しくはなるからな。」

小町「ふーん・・・。でも気があるとかは思わないんだね。」

八幡「そりゃそうだろ。あいつアレでクラスの中じゃ人気者みたいだしモテもするみたいだ。俺にとかない。それに・・・」

小町「それに?」

八幡「中学の時の知ってるだろ。さすがに懲りたし、・・・学習もした。あんなのは二度とゴメンだ。」

小町「そか。やな人だったもんね。」

八幡「その話しおしまい、おしまい。ったく、朝から思い出さすなよな。」

小町「うん、ゴメン。お、そろそろ降りるとこだね。」

小町「あ、あれ?、結衣さん?」

八幡「ん?、あの髪型そうだな。」

小町「どうするの?」

八幡「別にこっちが避ける必要ない。いつものとこでいいだろ。」

小町「うん、わかった」

結衣「(あ!)」

八幡「ここでいいな小町、ほれ鞄。」

小町「ありがとお兄ちゃん。あ、結衣さん、おはよーございまーす」

結衣「あ、や、やっはろー。小町ちゃん。・・・ヒ、ヒッキーも・・」

八幡「うす。じゃあな小町」

小町「はーーい。行ってきまーす」

結衣「あ、あの、ヒッキー・・昨日は~」

小町「あ、そうだー、おにーちゃん!」

八幡「なんだ!そっち行くからでかい声出すな。」

小町「今日は小町ちょっと遅くなりそうなんだー。もし部活早く帰れるようなら夕飯お願いしてもいいかなー。」

八幡「あー。分かったー。買い物もついでにしとくよ。じゃあな。」

小町「はーーい。じゃあ、おにいちゃん。」

八幡「ったく」

結衣「・・あ、あの、ヒッ~」

八幡「じゃあ、由比ヶ浜、先行くわ。」

結衣「・・・う、うん・・・」







八幡「うす」

雪乃「・・・なんだ、比企谷くんか。」

八幡「・・・、反応が普通なぶん余計酷く感じるんだが」

雪乃「てっきり由比ヶ浜さんかと思ったのよ」

八幡「ああ、そういうことか。今日も来ないんじゃないのか。クラスの奴らとどっか行くとか言ってたはずだ。」

雪乃「なに?聞いたの?」

八幡「聞こえて来るんだよ。あのグループ無駄に騒がしい奴がいたろ。お前にこそメールとか来てねーの。」

雪乃「ええ、今日は来れないと」

八幡「オイ、じゃあ勘違いする要素ねーじゃねえか。」

雪乃「由比ヶ浜さん、もう来ないつもりかしら?」

八幡「聞いてみればいいんじゃねーの?」

雪乃「聞くまでもないわ。私が聞いたらあの娘は行くってきっと答えるもの。たとえ来たくなくったって・・」

八幡「・・ま、そうだな」

雪乃「あなた、由比ヶ浜さんと何かあったの?」

八幡「いや、何も。」

雪乃「何も無かったら由比ヶ浜さんは来なくなったりしないと思うけど。喧嘩でもしたの。」

八幡「少なくとも喧嘩はしてないな。大体喧嘩なんてのはそれなりに親しい間柄がやるもんだろ」

雪乃「諍い・・すれ違い・・そんなところ?」

八幡「んー、まあそんな感じかもな。けど、アイツは別に問題児って訳じゃないだろ。辞めたきゃ辞めていいし、来たけりゃそのうち来るだろ。」

雪乃「あなたは、・・・本当にそれでいいの。」

八幡「いいも悪いも俺が何か言う権利なんて無いだろ」

雪乃「そう」


静「雪ノ下、ちょっと良いか?」






八幡「新しいルールに新入部員の勧誘ですか?」

静「由比ヶ浜ももう来ないようだし、欠員を補充する意味でな」

雪乃「由比ヶ浜さんは別にやめたわけでは」

静「来ないなら同じだよ。意思なきものは去るほかない。」

八幡「あ、あの、俺やる気も意思も無いんですけど・・」

静「(ボキッ)」

八幡「ですよねー。あー、でも俺がやめるか、いなくなれば由比ヶ浜は戻ってくるんじゃないかと思うんですが」




八幡「新しいルールに新入部員の勧誘ですか?」

静「由比ヶ浜ももう来ないようだし、欠員を補充する意味でな」

雪乃「由比ヶ浜さんは別にやめたわけでは」

静「来ないなら同じだよ。意思なきものは去るほかない。」

八幡「あ、あの、俺やる気も意思も無いんですけど・・」

静「(ボキッ)」

八幡「ですよねー。あー、でも俺がやめるか、いなくなれば由比ヶ浜は戻ってくるんじゃないかと思うんですが」

失敬、連投ミス

静「どういうことかね?」

雪乃「どういうことかしら?」

八幡「あまり詳しくは・・・。まあ俺とは顔合わせづらいじゃないかってことです。」

静「ふむ、まあしかし私が言ってるのは人員補充だ。減らしては意味が無い。何なら今からでも」

八幡「あ、俺今日はダメです。」

静「比企谷」ボキッ

八幡「す、すごんでもダメですからね。今日は小町の世話しないといけないんですよ。」

静「小町?」

雪乃「比企谷くんの妹・・・みたいなひとらしいですね。」

八幡「二つ下の幼なじみなんですけど、今年受験で両親も家と同じ共働きなんで時々飯作ったり家に泊めたりしてるんです。」

雪乃「・・・・」

静「と、泊める!」

八幡「変な意味でとらないでください。妹みたいなもんなんですから」

静「・・うむ・・しかし部活動というのも大事~」

八幡「ウチの学校進学校ですよね。運動部でも部長裁量で休みがあるってのに奉仕部だけ毎日強制参加ってのはおかしいでしょ。」

静「う、・・・しかしだな」

八幡「小町最近は塾も行ってるし、夜遅くなることも有るんです。中3の女の子一人で物騒でしょ。」

雪乃「それは比企谷くんといる方が危険ではないのかしら?」

八幡「お前を襲うことはあっても小町は絶対にねーよ。雪ノ下、そういう冗談、小町のことに限っては俺は本気で怒るぞ。」

雪乃「ご、ごめんなさい・・・。」

八幡「そういうわけで今日は早く帰ります。」

静「う、わ、わかった。」

雪乃「・・・そういうことならしかたがないわね。」

八幡「ところで今年度中はちょくちょくこういうこと有ると思うんですが、俺の来れない日に由比ヶ浜に声かけちゃどうです?」

静「い、いや、それでは意味が・・」

八幡「意味?」

静「いや、何でもない。しかし、しょっちゅう休むということであれば勝負はどうする?」

八幡「依頼があればできる限りやりますよ。出来なきゃ俺のマイナス点でも負けでもいいです。小町の受験と比べられるようなもんじゃないんです 。」

静「そ、そうか。」

静「その、なんだ、比企谷。小町さんというのは実の妹ではないわけだろう。どういう人なのかね?君にとってという意味だが。」

八幡「俺の妹みたいなもんで・・・、唯一の友人というか親友、あとは、まあ理解者ってところですかね。」

雪乃「・・・」

静「そ、そうか」

八幡「とにかく自分のこと以上に大事なんで、じゃあ今日は失礼します。」

静「あ、ああ。気をつけて帰れよ。」

雪乃「・・・それで、平塚先生、人員補充というのはどのようにすれば?」

静「ああ、すまん。由比ヶ浜を呼び戻してくれることを期待していたのだが。」

雪乃「はあ、やはりそういう事だったんですね」

静「ああ。小町さんというのはどういう人なのかね?」

雪乃「さあ?私もこの前の依頼の時に始めて合ったところですし。ずいぶん親しげでしたので、最後まで本当の兄弟かと思っていたぐらいですから 」

静「そうか。では比企谷と由比ヶ浜については何か知っているかね?」

雪乃「それについても何も。何か諍い?と言うかすれ違いのようなことが合った・・・らしいということしか。」

静「そうか。由比ヶ浜なら~、と思った~・・のだが。」

雪乃「平塚先生?」

静「ああ、すまん。何でもない。人員補充の件は明日からで結構だ。比企谷と話してみてくれ。」

雪乃「わかりました。」






静「失礼するぞ。」

雪乃「先生、ノックを。」

静「ああ、すまんすまん。由比ヶ浜は今日も休みか?」

雪乃「ええ、メールが来ていました。」

静「そうか。それで人員補充の件はどうなっている?」

八幡「どうと言われても俺らがすぐにできることなんて無いでしょ。友達いないんだし。それとも張り紙でもしますか?」

静「いや、そういうのを求めているわけではないんだが。」

雪乃「あなたと一緒にしないで欲しいのだけれど。」

八幡「全くねーわけじゃねーよ。有るとすりゃ戸塚くらいだ。けどアイツはテニス相当頑張ってるだろ。俺の都合なんかで邪魔したくない。後は・ ・・、材木座くらいだが、要るか?」

雪乃「要らないわね。」

八幡「名義借りるだけならできるかもだが、俺もそんなんで勝ち負けとか言いたくないしな。で、お前心当たりあるのか?有るならお前の勝ちなわけだが。」

雪乃「・・・、無いわね。由比ヶ浜さんに戻ってきてもらうのが一番現実的だと考えているのだけれど・・・。」

静「・・・」

八幡「は?、だってやめるんだろ」

雪乃「だったらなに?もう一度入り直せばいいだけでしょ。平塚先生は人員の補充としか言ってないのだから。そうですよね平塚先生。」

静「そ、そうだな。もちろんそれでも構わない。」

八幡「そのほうが難しいような気もしますが」

雪乃「・・・、ねえ、あなたと由比ヶ浜さん何が合ったの?」

八幡「別に何もねえよ。由比ヶ浜が・・・なんだ、無理して俺のこと気にかけてくれてたみたいだったからな。そういうのは別にいいぞって言っただけだ。」

雪乃「無理に、とはどういうこと」

八幡「それは・・・、まあいいか。入学式の日な、アイツの犬を助けようとして車に轢かれて3週間ほど入院したんだ。」

雪乃「え?」

八幡「?。それで退院して登校したときにはクラスじゃ完全にグループができてた。俺がぼっちになった原因を自分が作ったと思ってたんだろ」

雪乃「・・・。そうね。そんなことがなくても結果は同じだったでしょうけど。」

八幡「俺もそう思うよ。ていうかお前もそうだろうが。」

雪乃「・・・。あなたと同じ言われるのは不愉快では有るのだけれど。でも否定はできないわね。私にも友達・・・と言う人はたしかにいないから 。」

八幡「別にお前と俺が似てるなんて言ってねーよ。それに俺には小町がいれば十分だ。」

雪乃「・・・。そう。あなたは由比ヶ浜が責任感を感じてあなたを気にかけていたと思っているのね。」

八幡「そりゃそうだろ。そもそもあの事故がなきゃ接点が無い。」

静「接点がない事はないだろう。同じクラスじゃないか。」

八幡「俺にはそもそもクラスメイトっていう物以外に人との接点がありませんが。」

静「・・・比企谷」ギロッ

八幡「い、いや俺ホントに奉仕部にくるまで由比ヶ浜が同じクラスにいることすら知りませんでしたし。大体あの事故から1年以上経ってるんです。同じ クラスにならなきゃ向こうも思い出さなかったんじゃないですかね?」

雪乃「・・・。その・・・、言い出しにくいことと言うのもあると思うのだけれど・・・。あなたは1年以上・・・、何も言わなかった事を怒っているの?」

八幡「だからそれはどうでもいいって。そもそも誰かを特定して助けた訳じゃない。いったろ。俺の方だって由比ヶ浜の名前も知らなかったんだからな。」

雪乃「・・・」

八幡「まあ・・・、どっちかというと責任感でそういうことされるって方が・・・ってのはある・・・。」

雪乃「どういうこと?」

八幡「そういうのは絶対続かんだろ。俺はぼっちなのはいいんだよ。慣れてる。仲がいいと思ってた奴が離れていくほうがキツイ。」

雪乃「・・・。確かにそれはとてもよく理解できるわ。」

八幡「だろ。それに・・・、由比ヶ浜は・・、まあ可愛いからな。ああいう子からよくされると・・・なんというか・・・必要以上に気にしてしまう・・。」

雪乃「?」

八幡「前に話したろ。友達の話。」

雪乃「ああ、あのあなたの話ね。」

八幡「と・も・だ・ちの話な。」

雪乃「あなたには友達がいないということではなかったの?」

八幡「うるせーよ。」

静「ま、まあなんだ。勧誘という事が難しいにしても関係の改善はしておくほうがいいだろう。たとえばだ、部活以外で休みに日にでも3人で何処 かへ遊びに行ってみるというのはどうだろうか。」

雪乃「この男と休日にですか?」

八幡「うるせーな、こっちだって嫌だよ。」

雪乃「・・・。でも、・・・由比ヶ浜さんは犬を飼っていたのだったわね。今週末なら~」

八幡「それに俺、日曜は小町と出かける約束がありますんで。」

静「そ、そうか。」

雪乃「・・・。私も日曜は言ってみたいところがありますので・・・。」

静「そ、そうか。」

雪乃「人員補充の件はもう少し考えさせてください。」

静「わかった。」




静「はあ。・・・」


八幡「なあ、いいのか?」

雪乃「なにがかしら?」

八幡「由比ヶ浜のことだよ。俺はともかくお前はアイツと友達なんじゃないのか?俺がいないほうがいいんじゃねーの?」

雪乃「この部活を必要としてるのはあなたの方でしょう。・・・それに私が平塚先生から受けた依頼はあなたの更生なのよ。それよりあなたそういう気が遣えるのね。」

八幡「周りに迷惑かけないように気が遣えるからぼっちでいられるんだよ。お前・・・はそうじゃなさそうだな。」

雪乃「どういう意味かしら?」

八幡「別に・・、強いとか・・・揺るがないとか、・・・自分に嘘をつかないとかそういう意味だ。悪い意味で言ったんじゃねーよ。」

雪乃「・・・そう。」

八幡「まあ、お前がいいんならいいさ。で、今日はどうするんだ。?」

雪乃「そうね。このへんにしておきましょうか。」


今回はこのへんで

書き始めてから後悔しましたが11巻読んだら構成変えたくなるかも・・・
もうちょい待つんだった・・

やめろお前らw
桂小町になったらどうするw
え?
イニシャルもK.Kだと

・・・俺どうしたらいい?




始めます。





八幡「小町ー。準備出来てるのか。そろそろ行こーぜ。」

小町「うん。準備出来たよ。」

八幡「じゃあ行くか。」

小町「でも千葉でやるのになんで東京わんにゃんショーなんだろうね?」

八幡「だよなー。ディスティニーなんて詐欺もいいとこだよな。」

小町「んー、まあ千葉ディスティニーランドじゃあんまりお客さん来そうに無いかもって思うけど。」

八幡「お前、千葉愛たりなさすぎだろ。」

小町「お兄ちゃんが好きすぎるだけだよ。それよりえらいえらい。」

八幡「何がだよ?」

小町「ちゃんとした格好してる。いつものILOVE千葉のTシャツだったら小町帰ってるとこだよ。」

八幡「お前に恥かかすようなことはしねーよ。あ、いまの八幡的に」

小町「うんうんポイント高い。でもお兄ちゃんそういう格好してたら割りと見れるんだから普段からちゃん
とすればいいのに」

八幡「普段からとか疲れるだろ。休みの日まで誰かと合うわけじゃなし。」

小町「あー、そいうのは小町的にポイント低い。」

八幡「うっせ。お前も似合ってるぞ。今日の格好。」

小町「そう?ありがとおにーちゃん。じゃあ行こうか。」

八幡「こら、腕にぶら下がるな」

小町「あー、かわいかったー、小町も犬飼いたい。」

八幡「猫じゃダメなのかよ。カマクラ懐いてるだろ」

小町「だからだよ。猫はカーくんがいるしね。」

八幡「あの馬鹿猫、俺よりお前に懐いてるからな。」

小町「それはお兄ちゃんがあんまり可愛がらないからでしょ。」

八幡「そんなことはないと思うが」

小町「だめだめ。猫はベタベターってくらい甘やかさないと懐いてくれないの。」

小町「あ、あれって?雪乃さん?」

八幡「へ?ああほんとだ。キョロキョロ何やってんだあいつ?」

小町「迷った・・・とか?」

八幡「いくらなんでも・・・いや、あるのか?」

小町「声かけてあげたら?」

八幡「いいのか?」

小町「同じ部活でしょ」

八幡「ま、いいか」

小町「雪乃さん、こんにちはー」

八幡「うす、偶然だな」

雪乃「あら、比企谷くん、と、小町さん」

小町「(ほんとだ。ちゃんと比企谷って呼ぶんだ)」

八幡「意外だな、なにか見に来たのか。」

雪乃「え、ええ。まあ、いろいろと」

八幡「(猫だな)」

雪乃「何か?」

八幡「なんでもない」

雪乃「それで比企谷くん達はなにか見に来たの?」

小町「小町たちは毎年来てるんですよ。カーくん、あ、お兄ちゃん家の猫もここで会ったんですよー」

雪乃「へえ、仲がいいのね。」

八幡「小町ん家も俺ん家も動物好きだしな。」

雪乃「それじゃあ私は。」

小町「あ、ちょっと雪乃さん、せっかく会ったんですし一緒に回りましょうよー。」

雪乃「え?」

八幡「オイ、いいのかよ」ボソボソ

小町「うん、小町、雪乃さんとだったらちょっと話してみたいし」ボソボソ

雪乃「構わないの?二人は、その、デートの最中だったのでは?」

小町「別にデートってわけじゃないですよー。」

八幡「年中行事みたいなもんだ。それより、お前迷ってたん~」

雪乃「何?」

八幡「なんでもない。」

雪乃「そうね。じゃあいっしょに。」

八幡「よし、そうだな小町、犬はもういいだろ、次は猫のコーナーでいいか?」

雪乃「え?」

小町「ん?うん、いいよ」

八幡「なんだよ?」

雪乃「いえ、なんでもないわ。」

小町「じゃあいきましょー」

小町「んー、可愛かったー。」

雪乃「ええ、本当にそうね」ホクホク

小町「お兄ちゃん、雪乃さんクールに見えてすっごい可愛い人だね」ボソボソ

八幡「あー、実は色々わかりやすいぞ。時々すげーボケかますし」ボソボソ

雪乃「?」

小町「雪乃さん、本当に猫好きなんですねー」

雪乃「そ、そうかしら?」

小町「わかりますよー。ね、お兄ちゃんは知ってたんだよね?」

八幡「ん、まあ・・、そうじゃないかと思っただけだよ。」

雪乃「・・・」

小町「あーそうだ、小町雪乃さんとお話してみたかったんです。少し休憩しませんか?」

雪乃「そ、そう?ならご一緒しようかしら」

小町「ね、雪乃さん?結衣さんってどんな人なんですか?」

八幡「オイ小町」

雪乃「どういうことかしら?」

小町「んー、ほら結衣さんおにーちゃんの事、ヒッキーって呼んでるから・・・、なんかバカにしているのかなって。お兄ちゃん別に引き篭もりじゃないし。」

八幡「それは違うと思うって言ったろ。」

雪乃「ええ、私もそれは無いと思うわ。とてもいい娘だもの。あなたも蔑称だと感じているわけではないのでしょう」

八幡「ああ、それぐらいわかる。まあ、この苗字と結びつけやすかったってだけだろ。」

小町「そうなんですか?」

雪乃「ええ、だいたいこの比企谷くんにまで気を遣えるよな・・・・、・・、ごめんなさい。私のこういうのも小町さんには気に障るのかもしれないわね。」

小町「あー、雪乃さんのはいいんです。お兄ちゃんも構わないし逆に気持ち良いって言ってましたから。」

雪乃「・・・比企谷くん、あなた」

八幡「違うからな。頼むから引くな。Mでも何でもないからな。小町もテキトーなこと言ってんじゃない。」

小町「え?言ってたじゃんお兄ちゃん。」

八幡「違うだろ。きちんと名前覚えてるのがコイツぐらいだから・・・何だ、貴重っつーか」

雪乃「・・・」

八幡「だから他に何言われても悪意は感じんって言っただけだろ。」

雪乃「・・・」

小町「そだっけ?」

八幡「そうだよ。」

小町「ま、いっか。」

雪乃「そう、でもそうね。なるべく小町さんの前では言わないようにするわ。」

八幡「やめる気はねーのかよ。」

小町「でもほら、結衣さんみたいな人だと普通はおにーちゃんと接点がなさそうっていうか」

雪乃「それを言うならば私も比企谷くんと知り合いというタイプでは無いと思うのだけど」

八幡「さっそく遠慮ねーな」

小町「うーん、そうなんですけど雪乃さんとは距離感が自然というか違和感がないというか・・・(二人共変な人とか言えない)」

雪乃「?」

小町「そっか、でも結衣さん悪い人ではないのか・・・この間は悪いことしたかな・・」


雪乃「・・・。その、比企谷くん・・・」

八幡「ん?」

雪乃「・・・いえ・・・、その。」

小町「・・・。あ、そだ、小町もっかいトイプードル見てみたい。」

雪乃「そ、そう。それじゃあ私~」

八幡「場所わかるか?」

小町「うん、そんなに時間かからないからさ。お兄ちゃんたちはここで待ってて。」

八幡「ああ、わかった。」

雪乃「・・・。良かったの?」

八幡「ん?ああ、なんか話がありそうな気がしたんだが違ったか?」

雪乃「・・・ええ」

八幡「由比ヶ浜のことか?」

雪乃「・・・それもあるのだけれど、・・でもよくわかったわね。」

八幡「部室じゃ変なとこで話し切っちまったし、小町もそんな気したんだろ。」

雪乃「そう。」

八幡「それに小町があんな事聞いたから言い出しづらかったんじゃないのか?別に小町は由比ヶ浜を嫌ってるわけじゃないと思うぞ」

雪乃「・・・それはわかったわ。・・・そうではなくて」

(ワンワン)

雪乃「ひ、比企谷くん。い、いぬが・・」

八幡「ん?ほれ、あれ?この犬」

結衣「すいませーん。サブレがご迷惑を」

雪乃「あら、由比ヶ浜さん」

結衣「へ、ヒッキーと・・、ゆきのん?」





結衣「じゃ、じゃあ、あたしもう行くから・・・・」





八幡「誕生日のお祝い?」

雪乃「ええ、そうよ。今後来ないとしても、これまでの感謝の気持はきちんと伝えたいの」

八幡「感謝・・か。」

雪乃「ええ、私はこの2ヶ月間をそれなりに気に入っていたみたい。」

八幡「それこそ俺がやめれば解決じゃないか」

雪乃「部室でも言ったでしょう。それはダメよ。それに簡単にやめられると思っているの?」

八幡「う・・」

雪乃「だから、その・・つきあっ~」

陽乃「あれー?雪乃ちゃん?あ、やっぱり雪乃ちゃんだ!」

雪乃「姉さん・・・」





小町「はー、何かすっごい人だったね」

八幡「おい、おまえ、何他人のふりしてるんだよ」

小町「いやーははは、隠れてたというより何か出てきづらかったっていうか・・・本当すごい人だったよね」

八幡「まったくだ。お前の姉ちゃんすげーな。」

雪乃「姉に会った人はみんなそう言うわね。容姿・成績・人間として完璧~」

八幡「は?そんなのお前も対して変わらんだろ。遠回しな自慢か」

雪乃「え?」

八幡「俺がすげーってんのは、あの、何、強化外骨格みたいな外面のことだよ。」

小町「おにーちゃん、普通の女の子は強化外骨格って意味わかんないと思う。」

八幡「字面でだいたい想像つくだろ。鉄の仮面かぶってるとかそんな感じだ。」

雪乃「驚いたわ。腐った目だからこそ見抜けることもあるのね。」

八幡「褒めてないよなそれ。まあ俺だけじゃない。小町もしっかりわかってただろ。」

雪乃「え?」

小町「うん、だからちょっと出てきづらかったというか・・・、なんか苦手な感じ。雪乃さんとよく似てるのに全然似てないっていうか・・。あ、ごめんなさい。意味分かんないいいかたですよね」

八幡「いや、そんな感じだろ。コロコロ表情変えるけど全く変わってない、というか全部計算ずくで表情を変えてるというか。」

小町「そうそう、そんな感じかも。」

雪乃「驚いたわ。小町さんもそういうことまで判るのね?」

小町「表情じゃ何考えてるのかわからない人、長いこと見てますからねー。」

八幡「誰のことだよ」

八幡「逆にお前は変えてないつもりで結構表情漏れてるよな。」

雪乃「な!」

小町「うんうん、猫見てた時なんかすっごく可愛かったです。雪乃さん!」

八幡「(あー、言っちまいやがんの)」

小町「逆に犬を前にした時は、こう、守ってあげたいっ!みたいな!」

八幡「(あー知らね)」

雪乃 プルプル

八幡「そりゃそうと、さっきの話、あれなら小町に話してもいいと思うぞ」

雪乃「そ、そうね」

小町「なになに?」





小町「結衣さんが部活やめるたんですか?」

八幡「やめたっつーか、これからやめるっつーか。」

雪乃「まだ決まったわけではないでしょう。由比ヶ浜さんがそのつもりなら仕方ないとは思うけれど」

小町「それで誕生日のお祝いですかー。」

八幡「だからそういうのには俺がいないほうがいいんじゃないのか?」

雪乃「奉仕部に参加してくれた事への感謝だもの。私一人では意味が無いわ。準備は私がするし、一緒に参加して欲しいの。それにあなたは何かを送るという必要は無いわ。」

八幡「それでいいのか?」

雪乃「だってあなたはむしろ助けている側な訳だし、お礼というのも変かもしれないでしょう。」

小町「あ、でも犬の件なら結衣さんちゃんとお礼に来てくれた訳だから、お兄ちゃんが気を遣ってもらったって思ってるなら、そのお返ししてもおかしくはないんじゃないかな?」

八幡「あー、お前が全部食ったお菓子な」

小町「もー、おにいちゃん、しつこいなー。ほら、礼儀。あと区切りというかケジメというかさ」

八幡「ケジメとかえらい男前な表現だなオイ。」

小町「おにいちゃんうるさい。だいたい結衣さん、お兄ちゃんの事故に全く関係ないじゃん。」

八幡「え?」

雪乃「え?」

小町「まあ、小町もあの時は取り乱して泣いちゃったけど・・・、冷静に考えたらお兄ちゃんも悪い。」

小町「だっておにーちゃんが何もしなくても結衣さんの犬、大したことなかったかもしれないし、あの車の人だって、少なくとも人に怪我させることなかったんだよ。」

小町「それを考えなしに飛び出しちゃって、大きな事故にしちゃっただけじゃん。」

小町「交通事故って責任あってもなくても、周りからはすごく悪い事をしたって見られちゃうんだよ。会社の人や友達から悪く言われたりさ。お兄ちゃんバイト先でそういう人いたらちゃんと事情聞いてあげたりする?小町はあの車の運転手さんも気の毒だと思う。」

小町「そりゃー小町もカーくんが怪我したり死んじゃったりしたらやだけど、もしあの車の運転手さんがお父さんやおにーちゃんだったらって考えたらやだもん。小町も相手の人の方を恨むかもしんないと思う。」

八幡「ま、まあ、そうかもな。」

雪乃「・・・」

小町「だからおにいちゃんがしたことはカッコイイ事でも感謝されるような事でも何でもないの。ただのバカ、ドジ、ボケナス。わかった?」

八幡「あ、ああ。でもボケナスはちょっと・・・」

小町「いいからっ!だから、もうあんな無茶なことしないでね。返事は?」

八幡「ああ、ゴメン。悪かった。」

雪乃「・・・」

小町「よし。それでー、おにいちゃん、しばらく女の子に優しくされていい気分だったわけでしょ?」

八幡「い、いい気分ってのはやな表現だな。」

小町「いい気分だったんでしょ?」

八幡「う、はい。」

小町「じゃあ礼儀。気を遣ってもらったこと、嬉しかったんならお礼してもおかしくないと思うよ。」

八幡「わ、わかった。」

小町「じゃあ雪乃さん、この後一緒に結衣さんのプレゼント選びに行きませんか?」

八幡「いいのか?」

雪乃「ええ、私の価値基準は一般の女子高生とは些か離れているから、こういったもののセンスに関してはまるで自信がないの。」

八幡「自覚はしてたんだな。」

小町「おにいちゃんは人のこと言えないと思うよ」

雪乃「・・・、なのでちょうど私も手伝ってもらえればと思っていたのよ。」

八幡「でも俺にプレゼント選べなんて言われてもな。だいたい俺、女子へのなんてしたこと無いぞ。」

小町「小町女子だよねーおにいちゃん。」

八幡「小町以外の女子にプレゼントなんてしたこと無いぞ。」

小町「言い直しても遅いよおにーちゃん。小町的にポイント低い。それにお兄ちゃん男子へもしたこと無いよね。」

八幡「うるせー。お前のは基本リクエストだろ。最近じゃやたら実用的なもんばっか選びやがって」

小町「それもそうでした。てへ」

八幡「あざとい」

小町「うーん、そうだなー。女の子同士の場合は結構なんでもありなんだけど・・・。」

八幡「?」

小町「ねえ、おにいちゃんは結衣さんにどう思われてると思う?」

八幡「どうって?、別に何もないだろ。」

雪乃「・・・」

小町「じゃあ、結衣さんにどうして欲しい?」

八幡「まあ、部には残って欲しいかな。雪ノ下と仲良くやってくれりゃあそれが一番いいと思う。」

雪乃「・・・」

小町「そっかー。じゃあ消え物とかが無難なのかな。」

八幡「消え物?」

小町「そ。食べたり使ったりして無くなる、後に残らないもの。どうでもいい男の人からのプレゼントって扱いが困るというか。ほら処分とかー」

八幡「小町から聞きたくなかったぞ、んな嫌な話。」

小町「小町はおにーちゃんからだったらうれしーよ。あ、今の小町的にポイント高い。」

八幡「はいはい、あざとい、あざとい」

小町「でも身に付けるものとか、持ち歩くものとかよく知らない人にもらったら、男の人でも困らない?」

八幡「もらったことねーからわかんねーよ。まあでもそうかもな。無くなるとしたら食べ物とかか・・」

雪乃「その、食べ物というなら、ケーキは私が焼こうと思っいるの。・・・それと、何か形のあるものの方がと・・・。」

八幡「だからそれだと俺にはすごい難しいんだが・・・。」

小町「ふーん、あ、そだ。おにいちゃん。こういうのはどう?ほら、本人が身につけるわけじゃないし、今回のきっかけになったことだし。」

八幡「ああ、なるほど。いいかもな。俺はこれにするわ。じゃあ雪ノ下、お前の分選びに行くか。」

雪乃「・・・はあ。ええ、じゃあお願いするわ」





雪乃「あなた達二人はちゃんと始める事だってできるわ。あなた達は等しく被害者なのだから」

八幡「いやそれは違うだろ。その場合、由比ヶ浜の被害ってなんだ?」

雪乃「え?」

結依「え?」

えらい飛んだね。

八幡「由比ヶ浜の犬なら怪我しても死んでもいない。少なくともそういう被害は受けていない。で、俺は由比ヶ浜の勘違いにせよ、気遣いは嬉しかった。だからそれはお礼でいい。」

結依「だ、だから勘違いっってわけ」

八幡「被害があったとしたら・・・、何も悪くないのに・・・理不尽な罪悪感に悩まされた・・てことじゃねーの。」

結依「そんなこと・・・」

八幡「そもそも轢かれたことだって、俺がイキナリ飛び出したんだ。交通事故って基本歩行者のほうが強いからな。ある意味あの車の運転手の方が被害者、俺のほうが加害者とも言える。うん。」

雪乃「・・・」

八幡「だから由比ヶ浜、それ、礼ってのがダメなら、侘びって事で受け取って欲しい。」

結依「う、うん・・・、でも・・・本当に罪悪感なんて・・・。」

雪乃「・・・あなた・・・」

八幡「だから雪ノ下、これ、お前にも。」

雪乃「・・・知っていたのね・・・。」

八幡「昨日な。小町に言われた後、今更だけど運転手にお詫びの一言も言っとくべきかと思って・・・置いてった名刺を見た。」

雪乃「そう・・・。ごめんなさい。もっと早く、・・・・私から言うべきだったわ。」

八幡「言い出しづらいこともあるって言ったのお前だろ。今思えばあの時様子がおかしかったしな。」

雪乃「・・・」

八幡「それにあのとき俺もとぼけたしな・・。ほら諍いとかって時。聞かれなきゃあれ以上言わなかった・・・と思う。まあ、俺は嘘はしょっちゅうつくけどな。」

雪乃「そう。」

結依「・・・ね、ねえ、なんの話?」

八幡「ああ、あとで話すよ。」

結依「う、うん・・・。」

八幡「それより由比ヶ浜、お前部活はどうする?もしお前が嫌ならやめたってしかたないと思う。だよな雪ノ下。」

雪乃「ええ。」

結衣「ヒ、ヒッキー・・・と、・・ゆきのんはどう思う。」

八幡「俺は・・、まあ・・・、いてくれれば助かる。」

雪乃「私も残って欲しいと思ってるわ。この2ヶ月はとても楽しかったの。だから、由比ヶ浜さんさえ良ければ、今までのように・・・。」

結衣「そ・・・か。・・・じゃあ、改めてお願いしますって・・ははは。」

結依「じ、じゃあ、ねえ、それ開けていい?」

八幡「お好きにどーぞ。」

結依「あ、これ」

八幡「サブレって言ったっけ?お前んちの犬。首輪悪くなってたんだろ。」

結依「・・・、う、うん。あはは。ありがと。うんこれ可愛い」

八幡「小町のチョイスな。俺に女子へのプレゼントのセンスとか期待すんな。」

結依「あはは、なるほど・・小町ちゃんか・・。ヒッキーにしてはずいぶん可愛いと思った。ね、ね、ゆきのんのは?」

八幡「パンさんの・・ストラップかしら?」

八幡「ゲーセンの景品だよ。お前の場合悩ませたのなんて2,3日だろ。それくらいで十分だ。」

雪乃「・・・初めてあった時から気づいていたとは疑わないのね?」

八幡「お前を?疑いよう無いだろ。」

雪乃「・・・」

八幡「・・・。なんだよ。なんか文句あるか?」

雪乃「いいえ。ありがとう。大切にするわ。」

雪乃「少し時間が過ぎてしまったわね」

八幡「誕生日のお祝いは改めてにするか?由比ヶ浜はそれで構わないか?」

結依「う、うん。じゃあ、たのしみにしてる。」

雪乃「じゃあ私は平塚先生に人員補充完了の報告をしてくるわ。」

八幡「ああ、じゃあ頼む。俺らも帰るよ。」

雪乃「比企谷くん・・・ありがとう。」

結依「ね、ねえヒッキー・・・。」

八幡「ん?なんだ?」

結依「・・・。ううん、何でもない・・・。」

結依「まだ・・・、これで・・・いいか・・。」ボソ



とりあえずここまで

>>148
原作読んでる人向けです
やはり俺の幼馴染みが彼女なのは間違っている。雪乃「何を言っているのかしら?」
やはり俺の幼馴染みが彼女なのは間違っている。雪乃「何を言っているのかしら?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390178994/)
これみたいな感じを考えてますので要所要所ぶつ切り上等ですので適当に補完ください

ではまた

衣が依になってるよ

>>159
ホントだ、失礼

書きためた分だけさくさく行きます

(ブーン)

八幡「(平塚先生からメール?)」

八幡「・・・」

八幡「(無視無視)」





(ぴんぽーん)
静「さて、電話に出なかったいいわけを聞こうか」
八幡「・・・」

八幡「いや、あれです。うち、電波が不安定なんですよ。」

静「ふう、もういい。最初からまともな言い訳など期待していないからな。」

八幡「つーか、家までなんか用っすか?」

静「なんだ、まだメールを読んでいなかったのか?奉仕部の活動でボランティア活動を行うんだ。今日明日の二日間な。」

八幡「いや俺超忙しいんですけど。」

静「ほう」ボキッ

八幡「い、いやマジですって」

小町「どしたのお兄ちゃん。」

八幡「バカ、小町、そんな薄着で出てくんな。」

戸部「誰あの子、ヒキタニくんのいもうとー」

三浦「ヒキオのー、あんま似て無くなねー?」

葉山「二人共失礼だろ。ごめんね。ヒキタニくんの妹さんかな?」

小町「まー、みたいなもんですかねー」カチン

静「ああ、君が小町さんだね。これからボランティア活動に参加するのだが、昨日連絡が取れなかったのでね。直接迎えに来たんだ。」

小町「昨日?」

八幡「だから俺超忙しいんですって。」

静「比企谷」ボキッ

八幡「い、いや、超は嘘ですけど、本当に俺普通に予定ありますから。」

静「そうなのか?」

八幡「はい。予備校とバイトですかね。いきなり泊まりで2日とか無理です」

静「む、そ、そうか。だが2日とも一日中予定が詰まっているわけじゃないだろう。」

八幡「まあ」

静「どうかね、必要なら私が車で送れる、予定に空きがあるなら半日だけでも参加しては」

小町「えーと、平塚先生ですよね。おにいちゃんホントに予定あるんですよー。」

静「そのようだな。だが部活動の一環でもあるし、せっかくのクラスメイトとの親睦の機会でもある。少しでも空きがあるなら参加して みてはどうかと思ってね。」

小町「んー、仰りたいことはわかるんですけどー、夏休みって言っても中学生の小町でも普通に予定ありますし、突然予定を開けろって いうのはちょっと無理があると思うんですよね。」

静「そ、それは確かに申し訳ないと思うのだが、昨日も電話で連絡をしようと思ったのだが・・・」

小町「昨日も今日も急なことにはあんまり変わりませんよねー。」

静「ま、まあそうかもな・・。」

小町「それに先生、2年の夏休みまで名前を覚えていないような人たちと親睦もないんじゃないかなーって思うんですよねー。おにーちゃ ん別に引きこもってるわけじゃないですし、バイト先とかでも普通に知り合いくらいいますよー。」

静「ま、まあそうだろうが・・、比企谷の場合はクラスでもあまりにも人と関わろうとしないのでな、少し気になる~」
小町「小町も生徒会で他の学校の人と一緒にお仕事することとか有るんですけどー、そういう学校の外で知り合い作っていくほうがよっ ぽど大変だったり、エネルギーがいったりするんですよー」

静「た、たしかにそう・・だな。」

小町「それに親しくない人と、先生がムリヤリ友達にさせようとするんだったら、名前ぐらいはちゃんと覚えさせてからにしてください 。おにーちゃんのご両親にも失礼だと思います。」

静「う・・・。」

雪乃「平塚先生、小町さんの言うことの方が正しいと思いますが。」

静「いや、雪ノ下」

雪乃「ボランティアということであったとしても引き受けた以上は事前に万全な人員を確保しておく、これは平塚先生の責任ではないで しょうか?」

静「そ、それは」

雪乃「比企谷くんを連れ出すには、こういった強引な方法は非常に有効なのは理解できますが、このような手段は予定をおさえる段階でとるべきではないかと。」

静「む、それはそうだが・・・、比企谷やはり無理かね。」

八幡「はあ、普通に予備校もありますし、俺スカラシップとってるんで出席もカウントされますね。」

静「そ、そうか。」

八幡「バイトの方も事務仕事みたいなもんなんで急に代打は無理すね。」

静「そ、そうか。」

八幡「まあ、おれに接客とか無理すし。」

静「・・・。」

雪乃「予備校の学費はご両親が負担されているのでしょうし、アルバイトであっても仕事です。ならば雇用主に迷惑がかかる場合があります。そもそもこの行事の日程は我々の都合で決めているわけでは無いでしょう。依頼を受けた以上は、こちらが対応できる人間を集めるべきであったはずです。」

静「で、できれば人手がもう少しあったほうがと思っていたのだが・・・。」

雪乃「ですからそれは私達の落ち度でしょう。私達で穴を埋めるしかありませんね。」

静「・・・。」

小町「さっすが、雪乃さん。そうです。だから今回は参加できません。」

戸部「えー、ヒキタニくん行かないのー」

小町「家にはヒキタニ君という人はいませんので」

戸部「・・・・」

結衣「ヒッキー行かないんだ・・・。」

八幡「行けないんだよ。」

静「わ、わかった。比企谷すまなかったな。」

八幡「い、いえ。わかっていただければ・・。」

小町「わかったらおかえりください。あ、ゆきのさーん、帰ったらお話きかせてくださいねー。」

雪乃「ええ、構わないわ。お騒がせしてごめんなさいね。」

結衣「・・・」

静「・・・」

葉山グループ「・・・」

八幡「小町、グッジョブ」
小町「でしょでしょ」
八幡「まあ電話出なかった俺も多少は悪いんだけどな。」
小町「えー、それ昨日でしょ?前日にそんな予定の連絡入れるって向こうのほうがおかしいって」
八幡「あー、まあそうなのかな?」
小町「そうだよ。」
八幡「なあ、お前なんか怒ってない。」
小町「えー、だって感じ悪いじゃん。」プンプン

八幡「平塚先生ならかなりまともな先生だぞ。少なくとも今まで俺が知ってる教師の中では一番いい先生だ。」

小町「そうなの?」

八幡「まあおせっかいに感じる時もあるがいろいろ気にかけてもらってるよ。」

小町「でも昨日の今日とか無いよ。」

八幡「あー、まああれは俺も悪いとこが無いわけではないというか、いつも連絡無視するからな。仕事させられるときはあんな感じで結構強引にはなるかな。」

小町「そか。じゃあ悪い事したかな。でも今回の予定はちょっと無いと思う。」

八幡「まあまあ、どっちにせよ俺も今回は断ったよ。」

小町「それより他の人達だよ。小町あの人達嫌い。前言ってたヒキオっていう人ってあの人でしょ。それに他の人もヒキタニくんなんて 。ちょっとは怒りなよおにいちゃん。あんな人達と友達になる必要無いからね。」

八幡「ああ、それなら問題ない。別に友達じゃないし成ることもないだろ。どうでもいい奴らだからな。だから何言われても怒る気もし ないだけだ。それよりお前、葉山・・・一番かっこいい奴がいたろ。大体アイツがそういう嫌な空気中和させちまうんだが・・。あんまりお前には効果なかったみたいだな。」

小町「お兄ちゃんの事ヒキタニくんって言ってる時点で小町にとってはおんなじだよ。でも、あの人なんか笑顔がうそ臭いというか・・ ・、なんというかあのまんまの人じゃないような気がする。」

八幡「そ、そうか。」

小町「おにちゃんもしかして行きたかった?」

八幡「いや全く。まあ捏造はあったけどバイトは事実だったしな。半日とか面倒だし助かったよ。」

小町「そう、なら良かった。まあ小町もせっかくの約束延期になっちゃうの嫌だったしー」

八幡「約束?」

小町「おにーちゃん、忘れてないよね。レイトショー連れてってくれるって約束したじゃん。」

八幡「あ、おお、もちろん覚えてるぞ、うん。」

小町「ほんとかなー?」

八幡「ま、まあ生活指導の先生が一人いないってのは確定したわけだし夜遊びには好都合だな、うん。」

小町「忘れてたでしょ」ジトッ

八幡「う・・はい。ごめんなさい。」」

小町「しょーがないなー。じゃあ許してあげるから全部お兄ちゃんの奢りね。」

八幡「え?いや、全部・・・。」

小町「スカラシップ」ボソッ

八幡「・・・分かりました。」






八幡「花火大会?、行かない。」

結衣「即答だし。」

小町「はー、おにーちゃん、小町も今年こそ行きたいと思ってたんだけどなー。」

八幡「そうなのか?」

小町「なになに?小町がお願いしたら連れてってくれるおにーちゃん?」

八幡「いやだ。行きたくない。」

結衣「い、一緒に行こうよ、ほ、ほら、みんな~」

小町「やっぱりかー。おにいちゃん、どうしてもダメ?」

八幡「ダメ。あの人混みにもまれたら3日寝こむまである。いつものとこで見ればいいだろ」

結衣「いつものとこって、毎年何処か別のところから見てるの?」

八幡「ああ、小町の親父さんの会社が花火大会の日は社員の家族向けに屋上開放するんだ。だいたいそこから見てるな。」

結衣「そ、そうなんだ・・・」

小町「ぶーぶー、小町今年は浴衣着たーい」

八幡「おまえあの人混みなめてるだろ。シーズンのディスティニーが可愛らしく思えるくらいすげーんだぞ。」

小町「そうなの?」

八幡「ああ、おまけに行き帰りも苦行だ。駅までの道までまともに歩けねーぐらいだ。電車が満員なのは想像つくよな。その電車にすら1 回で乗れんのだぞ。浴衣と下駄で行ってみろ。酷い思いするぞ。」

小町「んーそう聞くとなんかビミョーになってきたかも。トイレとか大変そうだし。」

八幡「だからそういう話は小町から聞きたくなかった。」

結衣「あはは」

小町「でも浴衣は着たーい。」

八幡「近所の縁日連れてってやるから。」

小町「えー、縁日ー。」

八幡「あのな小町しってるか?縁日の日にお参りするとご利益が大きいっていうんだぞ。」

小町「そなの?うーん、ま、いいか。そういや去年行かなかったもんね。」

八幡「じゃあ、それでいいな。」

小町「あ!」

八幡「どした?」

小町「ん、・・・うん。あのさお兄ちゃん、あそこの神社だともう何回も行ってるし、どっか他のお祭りがいい。あんまり有名じゃない 、混んでないところでいいからさ。」

八幡「なんで?」

小町「あはは、まあ、なんとなく。」

八幡「?。といっても地元以外の縁日なんてよく知らんからなー」

小町「あ、そだ。ほら、お兄ちゃんの学校の近くの神社があったじゃん。あそこがいい!」

八幡「近くっつーと、たしか浅間神社か。あそこご利益なんだったか・・?」

小町「あー、ご利益とか何でもいいの。遊びに行きたいだけなんだし。」

八幡「ん、そうか?」

小町「そうそう。」

八幡「わかった。調べとくよ。」

結衣「そ、そか。ヒッキー、浅間神社の縁日は行くんだ・・・。」

八幡「ん?なんだ由比ヶ浜?」

結衣「あ、あはは、ううん何でもない。じゃあ小町ちゃん、ヒッキー、サブレ預かってくれてありがとう。」

八幡「ああ、じゃあな。また二学期にな。」




結衣「・・・そか、ヒッキー浅間神社のには行くんだ・・・。」



八幡「あ・・・。」

小町「どしたのおにいちゃん?」

八幡「・・・なあ、小町。なんで浅間神社なんだ?」

小町「あ、うーん、別にと言うか、ほら、たまにはどっか他のとこに」

八幡「嘘つけ。俺が中学の時の同級生に会ったらとか気を遣ったんだろ。」

小町「・・・うん。去年も行かなかったし。なんかいやなのかなって・・・。」

八幡「ばーか。もうあれから何年たったと思ってんだ。全然気になんかしねーよ。」

小町「いやいやおにーちゃん、何年って、まだ1年半も経ってないからね。」

八幡「細けえな。」

小町「全然細かくないから。でもほんとに気にしない?」

八幡「ああ。大体1年以上前だろ。誰かに会っても向こうが俺のこと忘れてるんじゃねーか?」

小町「おにいちゃん、それはそれで問題だからね。でもお兄ちゃんがそういうなら・・・。」

八幡「ん?どっか他のが良ければ探しとくぞ。」

小町「ううん、近所の神社がいい。小さいころもよく行った場所だしそっちのほうが嬉しいしー。」

八幡「そ、そうか。よし、じゃあ久しぶりにあそこへ行くか。」

小町「うん。じゃあ小町も久しぶりに浴衣着る!。小町の浴衣楽しみにしててね。」

八幡「ああ、わかった。」


今日はここまでで

総武はバイト禁止

>>219
その辺のツッコミは厳禁ってことで、
多分バイトはやってたって記述あったと思ったけど、学校に内緒でやってるって可能性もあるかもですね
細部まで色々原作準拠なわけ無いですので適当に脳内で折り合いつけていただけると

ところで文章力ないのでうまく書けませんが、
小町に悪意はありません。由比ヶ浜に興味ないだけです。
ナチュラルガハマキラーってことで

テンポ遅いのと、中途半端なとこで終わるかも

それでは




小町「こんばんわー雪乃さん」

雪乃「こんばんは小町さん、比企谷くんも」

八幡「ああって?なあ、小町、なんで雪ノ下が?」

小町「小町が誘ったの。」

八幡「は?なんでお前雪ノ下の連絡先知ってんの?」

小町「え?、だいぶ前から知ってるよ。ほら、わんにゃんショーのた時に。雪乃さん、小町のメル友なんですよねー。あ、お 兄ちゃんには教えないよ。知りたきゃ自分で聞くこと。」

八幡「いや、聞かねえし。」

了解
多分>>1だとは思うけど、そろそろトリップ付けない?

雪乃「ね、ねえ、由比ヶ浜さんは今日は・・?」

八幡「え?いや知らんけど、小町呼んでるのか?」

小町「え?小町は呼んでないよ。電話もメールも知んないもん。」

雪乃「そ、そう」

小町「おにいちゃん、こないだ聞いたら、結衣さんの電話なら知ってるって言ってなかった?」

八幡「え?あれ俺に誘えって事だったのか?」

>>238
ゴメン、超初心者なんでやり方知らない。面倒だからこのまま行きます

小町「え、だって、犬取りに来た時、おにーちゃん誘われたの断ったじゃない。普通声掛けない?」

八幡「いやそんなこと言われても、、俺、雪ノ下が来ること自体知らなかったんだぞ。」

雪乃「そ、そう。由比ヶ浜さんに誘われたの・・・。」

八幡「ああ、あいつのトコの犬預かったからお礼にとかで。あんな混むとこ絶対行きたくないって断ったんだが・・・。」

雪乃「そ、そう。」

小町「はー。ま、おにいちゃんがいいならいいか。じゃあ雪乃さん屋上に上りましょう。」

(ドーン)
(ドーン)
小町「うわーっ!」

雪乃「ほんといい場所ね。」

小町「でしょ、でしょ、雪乃さん。お店がないのが小町的には残念なんですけど。」

雪乃「そんな事ないわ。花火大会なんて随分見てなかったから。・・・ほんとうに綺麗。」

八幡「・・・こっちに来てよかったのか?」

雪乃「どういうことかしら?」

八幡「いや、家とかそっちの方で行く予定とか。」

雪乃「・・・。何か聞いているの?」

八幡「あ、いや、前に平塚先生からチラッと。お前の家なら来賓とかで会場に行ってるかもとか・・。」

雪乃「なんだ、そっちのこと。あれはいいのよ。姉さんの仕事。私は特に何も・・・。」

八幡「そうか・・・。」

雪乃「なにか・・・・・・ね。」

八幡「あ?」

雪乃「なにか不思議な気分ね。」

八幡「何が?」

雪乃「いつ頃からか、姉さんと一緒にあそこの来賓席へ連れて行かれるのがすごく嫌だったのだけれど・・。」

八幡「・・・」

雪乃「今はそれ以上の特等席から、あそこを見下ろしている・・・。」

八幡「・・・」

雪乃「来てよかったわ。ありがとう。誘ってくれて。」

八幡「・・・。なあ、ひょっとして由比ヶ浜と何かあったのか?」

雪乃「別に・・・、なにもないわ。」

八幡「そうか。」

雪乃「・・・」

八幡「・・・」

雪乃「・・・」

八幡「・・・」







結衣「あ、ヒッキーやっはろー。」

八幡「うす。」

結衣「そ、そうだ。ヒッキー、浅間神社のお祭りって行った・・・の。?」

八幡「ん?いや、結局近所の神社にした。なんだ?」

結衣「ううん。何でもないよ・・・。」

八幡「それより由比ヶ浜、おまえ夏休みの間に雪ノ下と何かあったのか?」

結衣「え、な、なんで?」

八幡「この間会った時な、なにか様子が変な気がしたんだ。」

結衣「ゆきのんと夏休みの間に会ったの?」

八幡「ん、ああ、花火大会の日にな。」

結衣「・・・、ゆきのんと花火大会に・・行ったんだ。」

八幡「は?行くわけ無いだろ、あんな人多いとこ。ビルの屋上から見てるって言ったろ。いつの間にか小町が誘ってたんだよ。なんかあいつら仲いいみたいだしな。」

結衣「そ、そうなんだ・・・。」

八幡「で、なんかあったのか?」

結衣「べ、別に、大したことじゃないんだ。」

八幡「そうか。」

結衣「うん。そう。・・・。」





八幡「・・・先生・・・どういうつもりですか・・・」

静「何がだね?」

八幡「ぼっちを強制的にクラスのイベント事に放り込んだら悲劇しか生まないんですよ。」

静「君は役割はなんでもいいと言っていただろう。それに夏休みのボランティアには参加しなかったんだ。今回は働き給え 。」

八幡「あれは行けなかったんですって。大体ボランティアなんて自由参加でしょ。」

静「私は部活動の一環と言ったはずだが。」

八幡「・・・。」

静「不満なら、そうだな、私からの奉仕部への依頼ということでやってもらおうか。文化祭を成功させるというのは十分に活動の範疇 に入ると思うぞ。」

八幡「それ、部じゃなくて俺だけへじゃないですか。大体実行委員にならなくても協力は~」

静「何か不満があるかね」ボキッ

八幡「ひでぇ・・・」





相模「女子は結衣ちゃんやってみればいいんじゃなーい?何か部活で最近仲いいみたいだし」クスクス

結衣「あはは、そういうんでも・・・ないんだけどなー。」

三浦「結衣はあーしと一緒に呼び込みやるんだから無理っしょ。大体、部活ならヒキオと雪ノ下がいるっしょ」

結衣「う、うん。そうなんだけど・・・」

海老名「私も、結衣にはクラスの方手伝ってもらいたいな。」

結衣「姫菜・・」

葉山「つまりリーダーシップを発揮してくれそうな人にお願いしたいってことかな?相模さんならちゃんとやってくれそうじゃないかな。」

戸部「ああ、いんじゃね相模さんなら」

相模「ええ?うち?うちにできるかなぁ?無理だってぇー」

葉山「相模さん、そこをお願いできる?」

相模「・・・まあ他にやる人いないんならしょうがないとは思うけどー。うーん、じゃあうちやるよー。」


結衣「あ、あの、ヒッキーごめんね」

八幡「なにが?」

結衣「委員の件、ぶ、部活なら私、一緒にやればよかったよね。」

八幡「三浦達がなんか言ってたけどクラスの方でもやることあるんだろ。仕方ねえよ。それに放課後は委員会だから部活中止でいいと思うぞ。」

結衣「え?ヒッキーいけなくても、ゆきのんは」

八幡「あー、多分実行委員にいるだろうな。」

結衣「そ、そうなの?」

八幡「いやそう思っただけだけど、多分な。」

結衣「そ、そうなんだ・・・。」




結衣「そ、それでねー、うちのクラスは姫菜が台本を書いて、隼人くんと彩ちゃんが劇をするんだ。」

雪乃「そう・・・。海老名さんと葉山くんが・・・。」ペラッ

結衣「・・・・・」

雪乃「・・・・・」ペラッ

八幡「な、なあ、あれほんとに海老名に任せて大丈夫なのか?検閲入ったりしないだろうな。」

結衣「・・・・・」

雪乃「・・・・・」ペラッ

八幡「・・・・・はは。・・・。」

雪乃「・・・。そういえば、部活の件なのだけれど文化祭が終わるまで中止しようと思うの。」

八幡「・・・、まあ、妥当だな。由比ヶ浜もクラスの方で期待されてるんだろ?」

結衣「き、期待ってわけじゃないんだけど、いろいろやることはありそうかも・・。」

雪乃「・・・、そう。それじゃあそうしましょうか。」

結衣「う、うん。」

八幡「じゃあ今日はこのへんにしとくか。」



(コンコン)

雪乃「あら?どうぞ。」





雪乃「話を要約するとあなたの補佐をすればいいということになるのかしら?」

相模「うん、そうそう」

雪乃「そう・・・。なら構わないわ。私自身、実行委員なわけだし、その範囲から外れない程度には手伝える。」

相模「ほんとに。ありがとーー。じゃあよろしくね。」

結衣「・・・部活、中止するんじゃなかったの?」

雪乃「・・・私個人でやることだから。あなた達が気にすることでは・・・。」

結衣「でも・・・、いつもなら。」

雪乃「いつもどおりよ。別に変わらないわ。」

結衣「で、でも、みんなでやったほうが・・。私も・・」

雪乃「実行委員のことなら多少勝手はわかるし、それに由比ヶ浜さんはクラスの方の準備が大変なのでしょう・・・。三浦さん達の・・・手伝いをしてあげたほうが・・・。」

結衣「それはそうだけど・・・。」

八幡「・・・。ま、まあ、俺も平塚先生から文化祭を成功させるって依頼を受けたような感じになってるしな。」

雪乃「そうなの?」

八幡「だから強制的に委員なんかやらされてんだよ。自分から立候補したとでも思うか?」

雪乃「無いわね。」

八幡「即答かよ。」

結衣「あ、あはは。」

八幡「まあ文化祭を成功って依頼ならクラスのも大事だろ。というか葉山主演の劇なら間違いなく目玉になるはずだ。文実なら俺もやるんだし由比ヶ浜はクラスに集中してくれた方がいいんじゃないか?」

結衣「う、うん・・・。わかった。あ、じゃあ、あたし今日は先に帰るね。」

八幡「・・・・・」

雪乃「・・・・・」

八幡「なあ、雪ノ下。」

雪乃「なに?」

八幡「・・・、なんでもない。」

雪乃「・・・、そう。」





八幡「雪ノ下が倒れた?」

静「いやちょっと大げさだったな。怪我をしたってわけじゃない。教室で貧血のような状態になったということらしい。大 事を取って帰したそうだがな。」

八幡「・・・、過労・・・じゃないですかね。」

静「それほど大変な状況なのかね?」

八幡「まあ、進捗自体はギリギリですかね。でも雪ノ下がいなきゃ完全にアウトです。おそらく家でも遅くまでやってるんでしょう。最近は手を付けてない書類が次の日に出来上がってたりしましたから。」

静「そうか。」

八幡「・・・あの、雪ノ下、夏休みに何かあったんですか?」

静「なぜそう思う?」

八幡「夏休み明けから部室でも何かいつもと違うっつーか、夏休みの間に会った時もちょっと様子が変だったんで。」

静「ほう、夏休みにも彼女らと会う事があったんだな。」

八幡「いや、偶然みたいなもんなんすけど、それよりどうなんですか?」

静「二人からは何も聞いていないのかね?」

八幡「ええ、まあ。大したことじゃないとしか。」

静「ふむ。そうか。私から詳しく話すというのはどうかとも思うんだが~





結衣「あ、ヒッキーどうしたの?」

八幡「由比ヶ浜、今日雪ノ下が倒れたって知ってるか?」

結衣「え!、ゆきのんが、どうして?」

八幡「多分過労じゃないかと思う。」

結衣「そ、そんなに無理してたんだ。その、やっぱりさがみんが・・。」

八幡「まあ・・・。そんなことよりお前・・」

結衣「うん。あたし今からちょっといってみる。ね、ねえヒッキーは・・?」

八幡「ああ、俺は・・、今日も委員会で準備があるからな。様子・・・頼む。」

結衣「う、うん。わかった。」

結衣「ねえ、由美子ゴメン。今日準備お願いしていいかな?」

三浦「んー?結衣どしたん?」

結衣「うん、ゆきのんが、なんか倒れて早退したらしくって、お見舞いに行きたいかなって。」

三浦「雪ノ下がー。確か文実だっけ。また一人で勝手にや~」

結衣「由美子!だからゆきのんはそんなんじゃないって何度も。」

葉山「・・・・・」

三浦「でも結衣!、あーしは~」

結衣「あれは!確かにちょっとゆきのんも。でも、ほんとにゆきのんはそんなんじゃないから。」

戸部「でも別に見舞いとか行かなくても大丈夫じゃねー。家の人とかいるっしょー。」

三浦「そうそう。この間もすごい車で迎えにとか来てたし。」

葉山「ま、まあまあ。雪ノ下さんって普段は一人暮らしらしいんだ。不安な思いしてるんじゃないかな。結衣、様子を見に 行ってあげてよ。」

結衣「う、うん。じゃあゴメン。今日は先帰るね。」



八幡「・・・」イラッ




小町「え、雪乃さんそんなことになってるの?大丈夫なの?」

八幡「まあ怪我したってわけじゃないし、自分で帰ってったって聞いたから。」

小町「でも雪乃さんが倒れるってよっぽどだと思う。」

八幡「・・・。そうだな。」

小町「おにいちゃん、どうしてもっと早く助けてあげられなかったの」

八幡「いや、まあ、学校では俺もフル稼働だったんだけどな。関係ない仕事まで振られるし。」

小町「でも、できることあったでしょ。」

八幡「いや、さっきも言ったろ。あいつ副だけど、実質委員長みたいなことまでやってったし、こっちは記録雑務だったしな。いろいろ、仕事の距離的にというか・・。」

小町「でもそれ一番下っ端ぽい仕事かもしれないけど、逆に全体見れるポジションでも有るよね。」

八幡「下っ端って・・、まあ、それなりの数処理してきたし、今はおまえの言ってる意味はわかるよ。」

小町「そうでしょ。うー。でもその相模さんって人ホントにやな人だね。たいしてお仕事しないのに自分だけ目立つ役やりたいーとか、手柄とか独り占めにしたいとかさ、行事の時ってそういう人いるもん。」

八幡「雪ノ下は手柄とかそんな事は考えないと思うぞ。ただ、与えられた役割は全力で取り組むし、そこへ今回は依頼があったりしたしな。」

小町「依頼って、あんなの無茶苦茶じやない・・・。」

八幡「言いたいことはわかるよ。・・・もう相模のあれはまっとうな依頼じゃないしな・・・。それに・・・あいつらも最近少し様子が変だったしな。」

小町「んー、確かに花火の時とかなんか変だったね。何だったの?」

八幡「詳しい話は教えてもらえなかった。何か由比ヶ浜たちのグループとなんかあったらしいんだが・・。なあ、お前こそ何か、ほら、メールとかで聞いてないか?」

小町「何度かメールしてるけど特に・・、雪乃さん自分からそういうのいう人じゃないと思う。」

八幡「まあ、そうだよな。」

小町「ね、おにいちゃん、そういうことは何度でもしつこいくらい聞かなきゃ。雪乃さんなら、おにいちゃんになら教えてくれると思う。」

八幡「そう・・・か?」

小町「・・・うん。そんな気がする。感だけど・・・。」

小町「でもさ、こういう行事で進行が遅いとかって割りと当たり前だと思うんだけど・・・、それに集まり悪いって文化祭の実行委員って、みんなそんなに嫌なもんなのかな?」

八幡「?。それどういうことだ?」

小町「うん。小町も生徒会でいろんな行事に関わるんだけど~~~~~






八幡「そうか。」

小町「うん。そんなもんだとおもうよ。」

八幡「・・・。なあ、小町、これからちょっといいか。」


今回はこのへんで、では


変なのが

失礼。
変なのが湧いてますね。
モチベーション下がるわー by戸部
再開





雪乃『・・・はい』

八幡「あーー、俺だ。」

雪乃『・・・比企谷くん?』

小町「あー、雪乃さん。倒れたって聞いて心配で来ちゃいました。」

雪乃『小町さんも?どうしたの?』

八幡「さっき小町が言ったろ。いいから入れろ。」

雪乃『こんな時間に女性の部屋に入れろなんて非常識じゃなくて?』

八幡「だから小町連れてきたんだろーが。話がある。いいから開けろ」

雪乃『・・・どうぞ。』

結衣「あ、ヒッキー。」

八幡「由比ヶ浜、まだいたのか。」

小町「あ、結衣さんこんばんは。」

八幡「来たのってだいぶ前じゃないのか?」

結衣「う、うん。無理言って実行委員の仕事手伝わせて貰ってたの。その、寝てないとって言ったんだけどどうしてもするって言うから ・・・。」

雪乃「具合の方はもうほんとうに大丈夫なのよ、由比ヶ浜さん。あなたも遅いからもう・・・・・・」

結衣「で、でもゆきのん・・・」

八幡「寝てなくてどうするんだよ」

雪乃「・・・本当に大丈夫だから・・・。」

結衣「・・・、でも。」

小町「・・・・、あのー、お二人はなにかあったんですか?」

結衣「え?」

八幡「・・・」

雪乃「・・・なぜかしら?」

小町「うーん、なんか雪乃さんも結衣さんも、らしくないっていうか。」

八幡「・・・三浦たちと、・・・なんかあったのか?」

結衣「ヒッキー聞いたの?」

八幡「俺があいつらとそんな話するわけねーだろ。平塚先生に、・・なんだその、喧嘩をしたとか遠ざけたとか、その程度はな。委員決 めるときも何かおかしかったし。」

雪乃「・・・そう。」

結衣「・・・。あのね、ヒッキー、キャンプに行った時~





八幡「そんなことがあったのか。」

結衣「うん。留美ちゃんのこと、なんとかしてあげたかったんだけど。」

雪乃「いいえ、あれで良かったの。何もするべきではないわ。」

八幡「ああ。そういう場合は何もしないほうがいいな。」

結衣「え?、だ、だって」

八幡「お前が何かしてそれで解決できるって本気で思ってるのか?その場の事だけじゃないぞ。学校が始まって元に戻ってたら助けてや れるのか?」

結衣「それは・・・」

八幡「そこまで解決できない以上は何やっても、やったほうの自己満足でしかないんだよ。」

結衣「・・・」

八幡「・・・、納得はしなくていい。お前や葉山たちにはわからんと思う。」

雪乃「・・・そうね。彼らでは理解できないでしょうね。」

八幡「で、それでなんで三浦たちと喧嘩ってことになるんだ?三浦となんかあったのか?」

雪乃「彼女らと意見があわなくてね、1時間ほど口論を・・・。特に三浦さんが突っかかってきたので・・泣かせてしまっだけ。」

八幡「あー、正論で論破した訳か。三浦もお前相手によくそんだけ引かなかったな。」

結衣「ゆきのんずっと怒ってたみたいで・・、由美子が泣いても、まだ、その、・・」

八幡「(・・・、泣いても死体蹴りし続けたわけか・・・。)」

結衣「・・・・だから・・・、その後も、みんなゆきのんと話しづらくなっちゃって・・・避けられてたというか。」

八幡「(遠ざけたというのはそういうことか・・・。)」

結衣「こ、声はかけたんだけどゆきのんずっと・・・」

雪乃「ごめんなさい由比ヶ浜さん。少し気が立っていたのだと思うの・・。」

八幡「・・・・・・誤解は解いたほうがいいんじゃないのか?」

雪乃「・・・」

八幡「由比ヶ浜。それは雪ノ下がお前らに何もさせないためにやったんじゃないのか。」

結衣「え?」

雪乃「・・・・」
八幡「そうだな、まずそういう場合、大人が一人をかばったり気にかけたりしたらもっと陰湿ないじめになることもある。それが人気者 の葉山なんかだったら余計面倒なことになるかもな。」

結衣「そ、そんなこと~」

八幡「絶対だよ。だからお前らが何をやっても解決してやれる方法は無いって言ったんだ。」

結衣「・・・・」

八幡「それに、そもそもその娘、お前らが何を聞いても何も話してくれなかったと思うぞ。」

結衣「そ、そうかな?」

八幡「それも絶対だ。ソースは俺。雪ノ下もそうなんだろ?」

雪乃「・・・」

結衣「ゆきのん・・・」

八幡「その娘から話が聞き出せるとしたら、その時孤立してた雪ノ下だけだろうな。」

結衣「・・・」

八幡「だから、三浦たちと徹底的にやったんだろ。お前らがその子になにもしないようにした上で、孤立できるように。あのグループじゃ少々空気悪くしたぐらいじゃ葉山が仲取り持っちまうからな。」

結衣「あ、・・・」

八幡「それと、雪ノ下、お前その小学生に孤立してる自分を見せたかったんじゃないのか?」

結衣「え?」

雪乃「・・・、そこまで考えていたわけではないわ。」

八幡「・・・そうか?・・・、由比ヶ浜、そういうのは結局、自分で解決するか、ただ耐えるかどっちかしか無いんだよ。」

結衣「で、でも」

八幡「雪ノ下を見て、ああなりたいとか、ああなりたくないでもいい、その娘がどっちに取るかはわからないけど、多分何か感じたこと はあるんじゃねーの。」

雪乃「なりたくはない・・・か。・・・、嫌な言い方ね・・・。」

八幡「そう思わせたかったんだろ。」

結衣「ゆきのん・・・」

八幡「で、なにか聞けたのか?」

雪乃「・・・特に何も。よくある話よ。本当によくある話。」

八幡「そ、か。だったらなおさら解決は難しいだろうな・・・。」

雪乃「ええ、そうね。」

小町「雪乃さんっ」ダキッ

雪乃「こ、小町さん何を・・、近い・・・。」

小町「あ、ごめんなさい。雪乃さんがそういうことわかってくれる人ですごく嬉しくて。」

八幡「・・・、俺なんかと親しいから、ま、今まで嫌なもん色々見せちまったからな。ひょっとして俺の見てないところで嫌な思いもし てるかもな。」

雪乃「・・・そう。」

雪乃「あなただったら、何かできたと思う?」

八幡「いや、無理だろ」

雪乃「本当に?」

八幡「そもそも俺だったら、由比ヶ浜達が何かしようとするのを止めれなかったろうしな。ただ」

雪乃「ただ?」

八幡「その役は俺がやったほうが良かった・・・かもな。」

雪乃「それはダメよ。それじゃあ、ただ逃げるか耐えるかの例にしかならないもの。」

八幡「それが悪いとは思わないけどな。」

雪乃「そうなのかもしれないわね。でも私は戦ってほしいと思う。」

八幡「みんながみんなお前みたいに強い訳じゃないだろ。」

結衣「・・・そか。ゆきのんそんな事考えてたんだ。」

小町「でもでも、その留美ちゃんって娘6年生だっって言ってましたよね。すぐ上の学校に進むタイミングだし」

八幡「ああ、今回のことがきっかけになったら、自分でも何かしようとするかもな。」

雪乃「そううまく行くものかしら・・・。」

小町「大丈夫です。おにいちゃんみたいにダメな人そうはいませんから。きっと何とかなります。」

八幡「オイ小町、どういう慰め方だよ。」

雪乃「そうね、そうなるといいわね。」

結衣「ゆきのんゴメン、あたし、由美子達にちゃんと誤解とくから。」

雪乃「いいのよ、由比ヶ浜さん。あなたがわかってくれたのならそれで。」

結衣「で、でも・・。」

八幡「すぐには無理だろ。由比ヶ浜、お前も今ので完全に納得した訳じゃないだろ。」

結衣「そ、そんなこと・・・。それにあたし、ゆきのんが誤解されたままじゃ・・・。」

雪乃「彼女たちに頭にきていたというのも本当だもの。完全な誤解というわけじゃないわ。私は・・・、間違っていたとも思わないし、 その意見を変える気もない。彼女たちと和解するというのは難しいと思っているわ。」

小町「そういうのってわからない人には、何があってもわからないですもんね・・。」

結衣「やっぱり、そうなのかな・・・。」

雪乃「そうでしょうね。あの中なら、そうね、あるいは葉山くんなら理解できるのではと思ったのだけれど、やっぱりわかってはいない みたいだから・・・。」

八幡「・・・八方美人なだけだろ。だからどっちにしてもすぐには無理だろうな。クラスも別なんだし、その件の解決は時間に任せるっ てことでいいんじゃねーの。」

結衣「・・・うん。」

雪乃「それで、あなたの用って何?」

八幡「あー、そうだったな。依頼の件、いよいよ怪しくなってきたんで方向の打ち合わせをと思ってな。」

雪乃「どういうこと?」

八幡「無理だろ、現実的に。」

雪乃「な!そんな事はないわ。まだ十分間に合うわ。」

八幡「あー、実行委員の仕事の件じゃない。依頼の方だよ。」

雪乃「?」

八幡「そもそも今回の依頼ってなんだ?」

雪乃「それは・・・、文化祭を盛り上げて成功させる。それと相模さんを~」

八幡「相模の成長云々は一旦置いとくとして、文化祭を盛り上げるなんてのはもともと俺やお前だけじゃ荷が重かったんだよ。というか無理だったかもな。」

雪乃「そんなことはないわ。」

八幡「じゃあ聞くが何がどうなったら成功で、盛り上がったことになるんだ?」

雪乃「え?それは・・・」

八幡「大体お前、文化祭や体育祭が楽しんだことなんてあるのか?俺は無い。」

小町「ちょっとおにいちゃん、おにいちゃん。」

雪乃「・・・失礼ね。・・・でもそのとおりね。でも体育祭なら多少は・・・。」

八幡「あーだろなー。」

雪乃「何?」

八幡「いや、何でも」

八幡「要するに、それがわかってないのにできるわけ無いんじゃねーのって事。」

雪乃「・・・。」

八幡「だから、どうなったら盛り上がったことになるのか、明確に定義してもらうべきだったんだ。ま、いまさらだけどな。」

雪乃「・・・。だからといって今からできないなんて~」

八幡「もちろん言う気はないからな」

小町「はーい。そこで小町の出番なわけですよ。」

小町「いいですか、雪乃さんもおにーちゃんも文化祭の何たるかというのを全くわかっていません。」

雪乃「そ、そんなことは無いと思うけど・・・。文化祭というのは・・」

八幡「いっとくが広辞苑の文句を暗読しろって言ってるわけじゃねーぞ。」

雪乃「し、失礼ね。わかってるわよ。」

結衣「あはは。」

小町「んー、そうですねー。じゃあまず、小町生徒会長なんでそういう行事の準備とか必ず関わるんですけど、普通段取りが完璧ってのはほとんど無いんですよね。」

結衣「でも、それって中学生だし」

小町「あー確かに慣れてなかったり段取りが悪くてスケジュール通り進まないとかそういうのは有るんですけど、進んでたら進んでたでまた別のがー。」

雪乃「?」

小町「そうですねー。例えば思ったより早く進んで時間が余ったら、ここをもっとこうしたいーとか、そういうこと言い出す人が絶対いてー。」

結衣「あー、なんかそういうの判る。」

小町「そうなんです。自分たちで仕事作っちゃって結局部分部分は中途半端になっちゃったりとか、逆にカンパや居残りまでしてす~ごいの作ってくる班があったりとか。でもそれ、勝手にこだわってやってるだけなんで何処がすごいかなんて他の生徒全くわからないんですけどねー。」

小町「あ、でもそれが悪いんじゃ全然ないんですよー。そういうの含めて実行委員は楽しんでるんで。他にも~」



小町「と、実行委員にはそういうただの参加者には味わえない面白い事いっぱいあるんです。」

八幡「要約すると、裏方仕事する代わりにその特権使いまくって無茶苦茶できるのが醍醐味、みたいな感じ?」

小町「そ、そ。なんかあっても、時間が足りませーんとか、間に合いませーんとか言っときゃ先生文句言えないしー。」

八幡「・・まあ、なんだ、ところどころ黒いけど、そういうことらしい。」

小町「うるさいよーおにいちゃん。」

小町「あ、そだ、他にも予算ちょっとごまかして準備の時のお菓子買ったりとかー。」

結衣「あ、それはちょっとうらやましいかも。」

小町「余った予算で実行委員で模擬店の食べ物全部試食したりとかー。」

雪乃「そ、それは試食というのかしら?」

八幡「最後の金関係ばっかじゃねーか。」

雪乃「小町さん・・、それはさすがに・・」

八幡「あー、まあ、ウチの中学はアホの子が生徒会長できる学校だから緩かったつーのもあるかもなー」

小町「だからうるさいよー、おにいちゃん。まーそんな感じで準備とか裏方でも楽しいこと見つけるのは難しくないっていうか、むしろこういう楽しみ方は実行委員しかできないっていうか、そんな感じです。」

小町「要するにその相模さんって人が実行委員の楽しみ方っていうのを全然わかってなかったっていうか。」

八幡「あいつの場合は単にサボる言い訳みたいだけどな。ただそれが正論に聞こえるからたちが悪い。」

雪乃「そうね・・・。」

八幡「つまり相模が悪い。早い段階で諭さなかった城廻先輩も悪い。あんなのをリーダーシップがあるとか言って押した葉山も悪い。」

雪乃「はーっ。全くあなたは・・・。」

八幡「なんだよ。」

小町「あー雪乃さん。世間が悪いと言わないだけマシだと思いますよ。」

結衣「あはは」

八幡「それに・・・、そう誘導した人もいたからな・・・。だから少なくとも進行の遅れについてはお前に責任がある訳じゃない。」

雪乃「・・・。」

八幡「それと盛り上がりって部分なんだが、小町、」

小町「はーい。てゆうか小町盛り上げるって考え方がよくわかんなくて、お祭りって普通、みんな勝手に盛り上がりませんか?」

結衣「う、うん。まあ、そう・・かな。」

小町「そうですよ。そうじゃないのお兄ちゃんみたいな人くらいです。」

八幡「うっせ。」

小町「文化祭とかって自分たちが楽しめればいい行事ですよね。それを自分たちで準備するんだから、普通参加してる人が盛り上がらないわけはないと思うんです。」

雪乃「そういうものかしら?」


八幡「俺も言われるまで気づかなかったけどな。盛り上がりって事の尺度なんてあると思うか?特別な呼び込み許可されてるわけじゃないんだし来場者数は実行委員でそう変わらないよな。」

雪乃「・・・」

八幡「出し物の客入りなんてクラスや出場者の領分だし、満足度調査なんかやってるわけじゃない。」

八幡「寄付や有志団体の数は例年と同じくらいの物が集まってる。校内の装飾なんかは、まあスケジュール押してるから多少削らないといけないかもしれんが、毎年同じもの作るわけじゃなし、比較対象がないだろ?だから盛り上がりなんて数字で出てくるもんじゃないよな。」

雪乃「たしかにそうね。」

小町「そう!、だから城廻先輩?って人たちが2年前はすっごく盛り上がったっていってるのは、その人や一緒に実行委員やった人たちが楽しかったーってことじゃないのかなーって。当日の運営でポカやるとかあってもそれで楽しくなかったって事にはならないと思うんですよねー。」

八幡「ま、盛り上がった・・なんてそいつの主観だからな。多分そのとおりだと思う。各クラスや部活動への資材や場所の割り振りはうまく言ってる。クラスや出演者が自分とこの出し物盛り上げるために、文実ができることはもうほとんどできてるわけだ。」

雪乃「・・・。」

雪乃「でも、それなら今年は実行委員にとっては楽しい文化祭にはならないかもしれないわね。準備がこんな状態だから・・。」

八幡「それは考えかた次第だろな。」

雪乃「え?」

八幡「もっとも相模の言うクラスの方も楽しもうってのが原因でこうなってるんだ。だったら勝手にそっち方向で楽しんでくれって話なんだが。」

雪乃「・・・。何か考えがあるの。」

八幡「まあ、無くは・・・ない。」

雪乃「?」

結衣「ね、ゆきのん。もう遅いかもしれないけど、私に手伝わせてくれないかな?ホントは、もっと早く、ううん、最初から手伝えれば・・。」

雪乃「別にあなたが悪い訳ではないわ。それにあなたはクラスの方や、それに三浦さん達とも」

結衣「ううん、私も実行委員になる機会あったんだ。その・・・由美子たちとのことがあったりしたし・・恥ずかしいのもあったり・・・、とにかく私がはっきりと言えばよかったの。」

八幡「ま、確かに脳天気に祭りを楽しめるやつがいればまた違ったかもな。」

結衣「ヒッキー酷い。」

八幡「別に委員のやつらみたいにだれもかれもに頼れなんて言わねーけど、一人ぐらい頼っていい奴がいるんじゃねーの。」

結衣「そうだよ。あたし!あたしが手伝う。ゆきのん、あたしを頼ってよ。あたしは何が得意ってわけじゃないけど・・・それでも、あと、ヒッキーも・・。」

八幡「雪ノ下は俺には頼らんだろ。」

結衣「ヒ、ヒッキー。」

八幡「でもおまえ、普段からいいように使ってる奴も一人いるよな。」

雪乃「・・・そうね。便利な備品が一つあったかしら。」

八幡「人ですらねーのかよ。」

結衣「あはは。」

雪乃「でも由比ヶ浜さん、本当に構わないの。三浦さんたちともあまり・・その」

結衣「いいの。由美子たちに何言われても絶対やる。あ、でも文実の会議とか私、入れるのかな?」

八幡「まあ人手はいくらでも欲しいって状況だからな問題ないだろ。じゃあこれで正式に奉仕部で受けるってことになったわけだ。」

雪乃「ええ、二人共ありがとう。」

結衣「うん。元通りだ。本当、ごめんねゆきのん。」

八幡「じゃあ俺たち帰るけど、資料借りてくぞ。小町そっちのも集めて持ってきてくれ。」

小町「はーい。」

雪乃「比企谷くん、それは置いていきなさい。」

八幡「今日も仕事する気か?またお前が倒れたら今度こそアウトだと思うぞ。」

雪乃「それは・・・。」

八幡「大体、俺もひと通り目を通しておかないといかんだろ。由比ヶ浜はどうするんだ?」

結衣「泊まって・・いい?ゆきのん。」

雪乃「はあ、仕方ないわね。」

結衣「うん。じゃあヒッキー。ちゃんと休むように見張ってるから。」

八幡「そうだ雪ノ下。2年前、お前のねーちゃんが委員長やった年から有志団体の出し物がかなり豪華になってるな。あー、なんていうかお前の家の関係とかあったんじゃねーの?だとしたらそれはお前のねーちゃんの力じゃないだろ。」

雪乃「それ、調べたの?」

八幡「ああ、だから・・・なんだ、2年前はかなり盛り上がっただとかそういうの、あんまり気にする必要はねーんじゃないの。」

雪乃「・・・。そう。」

八幡「それとな、体育館のステージ、大トリは葉山のバンドになった。これならエンディングセレモニーの時に客が引けてるってことは多分ないだろ。」

雪乃「それもあなたが?」

八幡「さあ?誰でもそうするんじゃないか?反対する奴いないだろ。」

雪乃「・・・そう。」

八幡「ああ、じゃあな。」

小町「ね、おにいちゃん、これで何とかなるの?」

八幡「雪ノ下と由比ヶ浜の問題はな。」

小町「文化祭の方は?」

八幡「多少は前に進むようにはなると思うが、決定的に人手が足りてない状態に変わりないからな。このままだとちょっとキツイ。」

小町「うーん。」

八幡「ま、なんとかするさ。」

小町「・・・おにーちゃん、なんか悪いこと考えてない?」

八幡「いや全然。別に相模に何やっても心は傷まんのはたしかだけどな。でも依頼は依頼だし、このイベント失敗させかねない方法は雪ノ下が認めないだろ。」

小町「じゃあ、何するの。」

八幡「なにも。ただあたりまえの状態に戻すだけだ。一人で頑張ってる奴が理不尽に責められたりしない・・、別に評価なんてされなくてもいいから否定されるようなことがない・・、何もやらない奴は何も得られない・・そんなただ当たり前の状態にする。だから自分の役割をちゃんとやってる奴には何も起こらないよ。」

小町「んー、おにいちゃん実はやるときはやるって人だけど、今すごく一生懸命だよね。?」

八幡「そうか?」

小町「・・ね、おにいちゃんは雪乃さんのことが好きなの?」

八幡「・・・・・・、そんなんじゃねーよ。」

小町「・・・。」

八幡「ただ、雪ノ下雪乃は・・・・・・んだよ。それだけだ」




これまで
今週は11巻読みます。
うまくまとめれなくて文化祭編長くなりすぎ
もう疲れた・・

八幡は海老名「さん」呼びだしあーしさんは優美子ですよ
あと「」の最後に句点はいらないと思います

すんません
優美子はモブだと思ってるんで時覚えらんない
海老名も姫奈か姫菜かまだ迷う時があるので
あと句読点はかんべんしてくれ

では




雪乃「誤解は解いたほうがいいと思うけれど」

八幡「誰のセリフだよ。ま、別にいいさ。解きようもないだろ。」

結衣「でも、ヒッキーあんなの・・・。」

八幡「お前こそどうなんだよ?」

雪乃「昨日言ったでしょう。私は由比ヶ浜さん・・・とあなたにわかってもらえるならそれでいいって。」

八幡「なら俺もそれでいい」

雪乃「そう」

雪乃「ならあなたの案、あなたが言って皆が納得するかしら・・・、私が・・・」

八幡「いや、嫌味ぐらいは言われるかもしれんが、あいつらが言ったまんまの正論だろ。飲まない訳にはいかんだろさ」

雪乃「でも」

八幡「口も聞いてくれんような奴がいたら説得は由比ヶ浜に頼む。そういうことにはならんと思うが」

結衣「う、うん。もちろんいいけど、ヒッキー嫌味言われるのは嫌じゃないの?」

八幡「・・・別に慣れてる。それに今回はいないことにされるよりはずっといい」

雪乃「・・・やっぱり私が・・・」

八幡「お前は当日の役割分担の方を頼む。前日まででいいことだからな。昨日みたいな無理はすんなよ」

雪乃「・・・わかったわ」

雪乃「それよりさっきのあれは何?センスの欠片も無いじゃないの。」

八幡「お前のよりマシだ。何、お前、類語辞典?、それにアレって言や由比ヶ浜のだってかなりアレだっただろ。」

結衣「アレって意味変わって無くない?」

雪乃「はぁ、センスはともかくとして、どうしてあんな短いフレーズで誤字が2箇所も出るのかしら?」

結衣「あははは。」





陽乃「ま、敵がちょーっと小物だけど」

八幡「おかげでこっちの仕事も増えてますが」

陽乃「ふーん、ところでさっきから随分睨まれてるみたいだけどなーにしてるのかな。どれどれ。」

八幡「あ、ちょっと!書類!」

陽乃「ふんふん」ペラペラ

陽乃「ほーう」ペラペラ

陽乃「ずいぶん面倒くさいことしてるね。これでどうなるのかなー」

八幡「別に、どうやっても間に合いそうにないんもんで、全部の部門を均等に削って手を開けてもらっただけです。それで余った時間を文実全体の作業を手伝ってもらう。」

陽乃「へー、そう来たか。でもこれだと全体的にショボくなっちゃうんじゃないのかな?」

八幡「それは実際に自分で作業したことのある人の目線ですよ。高校生のやることです。どこが100点かなんて、そんなの無いでしょ」

陽乃「昨日のアレで嫌われてる比企谷くんの提案、みんなが素直に聞いてくれるとは思わなかったんだけどなー」

八幡「散々目の前で舌打ちされましたけどね・・。でもまあ、だれも人より仕事する気はないくせに、自分だけ楽したいとも言いづらい、そんな空気ですから ・・ある意味好都合です」

陽乃「ふーん、雪乃ちゃんの負担減らそうと必死なわけだ」

八幡「そんなんじゃないです。みんなで協力して・みんなで平等に、自分らが望んだとおりですから嫌とは言えんでしょ」

陽乃「なら会議の中で雪乃ちゃんが提案すればいいのに。みんな雪乃ちゃんに倒れるまで仕事させた負い目もあるだろうしね」

八幡「・・・。そういうの・・・、雪ノ下らしくないでしょ」

陽乃「へぇー」

八幡「あの」

陽乃「んー?」

八幡「葉山と昔からの知り合いって言ってましたよね」

陽乃「そうだよ」

八幡「じゃあ、雪ノ下とも・・・同じ学校だったんですか」

陽乃「そうだよ。お、気になる?気になる?うりうり」

八幡「い、いえ。ちょ、ちょっと・・」


雪乃「雑務、仕事をしなさい。これを、今日中に」ドサァ

八幡「どう考えても無理だろ」

陽乃「はーい、私もやろうか?」

雪乃「姉さんは邪魔だから帰って」

陽乃「雪乃ちゃん酷い!まあ、暇だし勝手に・・あ、この予算の見直し、お姉ちゃんが」

雪乃「それは由比ヶ浜さんが進めてくれているから結構よ」






静「比企谷、なんだこの中間報告は。誰がサボったの誰がミスをしたの閻魔帳かねこれは。そんなことは報告しなくてよろしい。・・・、まあ、君の気持ちはわからんでもないが・・・」

八幡「はぁ。」

静「大体君は作家にでも成るつもりかね。報告書に感嘆詞なぞ必要ないだろう」

八幡「ノンフィクション作品ですから臨場感は必要かと」

静「比企谷」

八幡「い、いえ」

この平塚はマジで酷い目に遭ってほしい
ホント[ピーーー]ばいいのに…

静「すぐに書きなおして・・・と言いたいところだが、スケジュールのことは聞いている。終了してから最終報告書として提出したまえ」

八幡「いえ、作文の方はともかく、資料のほうには目を通しておいてください。結構変更がありましたから。」

静「ふむ」ペラペラ

静「よくできているな。準備期間を削ってその分全体の確認も事前に時間を割くか、なるほどこれなら当日の実行委員の役割を減らせる。委員もクラスの方へ充分参加できるというわけか。」ペラペラ

八幡「ども」

静「有志団体の出番を集めてあるのは?」

八幡「そうすれば団体の接遇や、こっちが受け持つ舞台係を短時間にまとめられますから」

静「よくかんがえているな。わかった。先生方へは私から周知しておこう」

八幡「お願いします。何かわからない所があれば俺か雪ノ下まで」

静「ああ、わかった。が、これだけ大変だというのに、こんなつまらん作文を書いてる暇が合ったのかね?」

八幡「あ、そっちは授業中に・・グハァ」





雪乃「ふむ」ペラペラ

静「ふむ」ペラペラ

相模「・・・」ペラペラ

めぐり「あ、比企谷くん、ココは・・・」ペラペラ

雪乃「城廻先輩、それは~」

八幡「・・・質問されてんの俺なんだけど・・・」

相模・・・」ペラペラ

雪乃「いいでしょう。では、実行委員の準備は終了ということで、相模さん?」

相模「あ、うん、そういうことで」

雪乃「不明点があれば明日までに。明日は手分けして各クラス・部活動の出し物などを事前確認します。開催日中は最小限にできるように役割を振っています。なるべく詳細に、明日中に報告をお願いします。では・・・相模さん、解散の指示を」

相模「う、うん。じゃあ、皆さん、ご、ご苦労様でした・・。」







めぐり「お前ら、文化してるかー!」

(うおおおおおおおおお!)






雪乃「・・・以降のスケジュールを繰り上げます。各自そのつもりで」





雪乃「相模さん、いったいどうしたのかしら?」

八幡「自業自得だ。朝のミーティングも遅刻、おまけにマイクテストすらしなかったあいつが悪い」

雪乃「でもスピーチにもいろいろミスがあったわね」

結衣「・・・、ヒッキー、なんんかしたの?・・」

八幡「なんもしてねーよ。あれだけ準備に二転三転したってのに最後の資料を読み込んでなかったあいつの責任だ。少しでも委員長としての責任があったらなんにも起きなかった」

雪乃「そうね。でもわからない所があれば質問を、と言っておいたのだけれど・・」

八幡「最後の会議の時お前流し見る程度で理解してたからな。あんな真似できるのお前や平塚先生ぐらいだってのに、それでもプライドとかいろいろあって聞けなかった。そんなところじゃないのか」

結衣「プライド・・・」

八幡「聞かなかったことについては俺らが気にするところじゃねーよ。元々そのために奉仕部に補佐を依頼したんだろ。教師陣はもちろん、生徒会役員や最初からサボらずに来てた委員達はみんな把握してた。自分で理解しようと努力することもできたんだ」

雪乃「そう・・・ね」

八幡「だいたいいちばん最初に、あがって噛んだのだって、本人のただの練習不足だろ」

雪乃「スピーチの練習を、と言うのは助言するべきだったかもしれないわね。エンディングセレモニーの前には注意をしておかないと」

八幡「・・・まあ、まだ開会だからな。閉会式でしらけなければ失敗って事にはならんさ」

結衣「うん・・・」

八幡「なあ、雪ノ下・・・」

雪乃「何?」

八幡「・・・最初から奉仕部で、3人一緒にやってたとしたら・・・委員長・・、受けたか?」

雪乃「さあ、どうかしら?」





結衣「おつかれ」

八幡「おう」

結衣「どうだった?」

八幡「ん?ああ、演劇か?見てない」

結衣「なんで見ないし?」

八幡「いや戸塚が葉山と抱き合ってるシーンなんて見たくない」

結衣「どんだけ彩ちゃん好きなの?」

八幡「いいだろ、ちゃんと受付はやってるだろ」

結衣「せっかくだし見てくればいいのに」

八幡「いいよ。葉山主演の劇なんて。実際準備も何もやってないからな」

結衣「そ、それは仕方ないっていうか・・、ね、なんか隼人君のこととか・・・、気にしてる」

八幡「は?」

結衣「いやあー、ほら、小さいころの事とか聞いてたし・・」

八幡「あ、聞いてたのか。何でもねーよ。お前こそ三浦達とはうまくいってんのか?」

結衣「ん、優美子とはまだちょっと・・かな」

八幡「そうか。」

結衣「そ、そうだ、ヒ、ヒッ~」

小町「あ!お兄ちゃん!」

八幡「お、小町、お前一人で来たのか」

小町「うん、だってお兄ちゃんに会いに来ただけだし。あ、結衣さんこんにちはー」

結衣「あ、ああ、小町ちゃん、やっはろー」

小町「で、お兄ちゃん何してんの?」

八幡「仕事だ」

小町「で、何してんの?」

八幡「だから仕事だっつーの」

小町「お兄ちゃんが仕事・・・」

八幡「うるせーよ。まあ一段落したところだ。昼まだか?」

小町「うん、そだよ」

八幡「なら一緒にいくか?俺もそろそろ休憩時間だ。大したもんはないがおごってやる」

小町「ほんと、ラッキー」

八幡「由比ヶ浜、受付交代してもらっていいか?」

結衣「あ・・う、うん・・」

八幡「サンキュ、そのまま実行委員の方に行くからクラスの方任せるわ。じゃあ」

結衣「う、うん・・言っとく」

小町「じゃあ結衣さん。さ、お兄ちゃん、早く早く」

八幡「お、おう」



結衣「・・・・・・」グスン


小町「おにいちゃん、ごちそうさま」

八幡「ああ、文化祭の屋台だし大したもんじゃないけどな」

小町「んーでも結構しっかりしてたと思うよ。それに公立のお祭りと思えないほど賑やかにやってるんだね。去年もそうだったの?」

八幡「あー、去年のことはクラスで何やったかすら全く覚えてないな」

小町「おにいちゃんおにいちゃん」

小町「ところで雪乃さんは?」

八幡「ああ、あいつはクラス違うし実行委員の詰め所かな?そこじゃなきゃ何処いるか判らん。見て回る時間は充分作れたんだから楽しめばいいのにな」

小町「・・・、何か一つくらい一緒に見ようとか約束してないの?」

八幡「いや、何も」

小町「んー、まいっか。普通にクラスじゃないの?行ってみようよ」

八幡「あ、いや、あいつのクラス、なんつーか・・・女子校みたいな感じなんで行きづらいというか」

小町「あ、雪乃さんだ、雪乃さーーん」

雪乃「あら、小町さん。あなたも来ていたのね」

小町「小町もココ狙ってますから、下見も兼ねて。ついでにお兄ちゃんに会いに来たんです」

八幡「ついでかよ。さっきと言ってることちがくね」

小町「でも成功してよかったですね」

雪乃「まだ始まったばかりだけど、でも小町さんのアドバイスのおかげね」

小町「そんな事ないですよー」

小町「ね、雪乃さんのクラスは何をしてるんですか?」

雪乃「え、ああ、昭和の文豪の・・・研究発表を・・・」

小町「・・・結局全然文化祭の何たるかを理解してませんでしたね・・」

八幡「ある意味正しく文化祭してるな・・」

雪乃「わ、私が決めたわけでは無いのだけれど」

八幡「多数決かなんか取るときは?賛成票入れたんじゃねーの」

雪乃「それは・・・」

小町「・・・」

雪乃「べ、別に構わないでしょう。それに比企谷くんは興味のない分野では無いでしょう」

八幡「まあ、多少は」

雪乃「ふふ、どう?見に行ってみる?」

八幡「い、いや、いいのかよ?」

雪乃「え?ああ入りづらい?、文化祭の展示を見るのだから別に構わないでしょ」クスクス

八幡「いや、そうじゃなくて、俺と・・教室行って良いのか・・・てこと」

雪乃「あ・・・、い、いえ、さっきも言ったように文化祭の展示を見に行くのだから・・・」

八幡「そ、そうか・・・」

雪乃「き、今日は少し用事があるから、その、明日にでも」

八幡「あ、ああ」

小町「・・・、あ、小町も明日も来るんで一緒に行っていいですか?」

雪乃「ええ、もちろん」









八幡「小町、おまえ何他人のふりしてたんだよ」

小町「二人とも芥川賞のガチトークするからでしょ。周りの人引いてたよ」

雪乃「・・・コホン・・・、じゃあ私はそろそろ体育館へ」

(ブーン)
雪乃「あら?」






八幡「相模がいない?」

雪乃「ええ、このままだとエンディングセレモニーが、心当たりはないかしら?」

結衣「教室にもあまりいなかったから、こっちに詰めてるんだと思ってたんだけど・・・」

小町「相模さんいないとまずいんですか?」

八幡「代理を立てればいいだけだろ?」

雪乃「それがそういうわけにも行かないの優秀賞と地域賞の集計結果もおそらく相模さんが」

八幡「それも持って消えたのかよ?」

陽乃「ふうーん、あの委員長ちゃん、そうゆうことしちゃうんだー」

静「比企谷、消えるという言い方はよせ。陽乃も、故意にいなくなったとは限らん」

八幡「さっきの放送で出てこない、携帯も切ってるってのはそういうことでしょ」

静「比企谷」

めぐり「うーん、じゃあ発表は後日にまわすとか」

雪乃「最悪の場合は仕方ありませんが、地域賞は今日発表しないとあまり意味が無いのでは?」

めぐり「・・・、そうよね。」

葉山「どうかした?」





葉山「なら俺達がもう一曲やれば少しは時間が稼げるかな?」

雪乃「そんなことができるの?」

葉山「ああ。・・・優美子、もう一曲引きながら歌える?」

三浦「え、もう一曲?マジで?いやいや無理無理。・・・それに、なに、ホラ」

結衣「優美子、キャンプの時のことなんて関係ないじゃん」

三浦「えー、でも」

葉山「優美子、頼むよ」

八幡「・・・」

雪乃「でもそれだけじゃ足りないわね。姉さん」

陽乃「んー、なーに雪乃ちゃん。お姉ちゃん隼人のバンド見たいんだけどなー」

雪乃「姉さん、手伝って」

陽乃「へぇ、いいよ。雪乃ちゃんがお姉ちゃんにちゃんとお願いするなんて初めてだし、今回は聞いてあげる」

雪乃「・・・お願い?勘違いしてもらっては困るわ。有志代表者の義務よ。」

陽乃「で、その義務に反した場合どうなるの?私出番は終わってるし出場停止なんて意味ないし。どうする?」

雪乃「・・・。なら、この私に貸しを一つ作れる、そういうことでどう?」

陽乃「ふーん。で、OKならどうするつもりなの?」

雪乃「姉さんと私、あと何人かいれば・・場を繋ぐわ」

八幡「いや二人共、引き伸ばしてもどうにかなる保証は無いでしょう」

静「比企谷」

八幡「いやだって、闇雲に探しても見つかる可能性少ないでしょう。ただでさえ押してるんです。時間伸ばして結局間に合わないって方がみっともない」

雪乃「何か考えがあるの?」

八幡「めぐり先輩の言ってたように校内のは後日発表でもいいよな。じゃあ地域賞の一位が確定できればどうだ?表彰式ならトップの発表だけでもおかしくはない」

雪乃「そうね。それなら体裁は保てるのだけれど、その一位も相模さんがいないと」

八幡「有志団体の一位は誰が見ても明らかだろ。俺が途中経過見た時でも300票近くでダントツだったぞ。雪ノ下さんはどうです?」

陽乃「うん。自信はあるよ。でも、ふーん」

雪乃「・・・そうね。確かに姉さん達の演奏が一番優れているとは思うけれど・・・、集計結果がわからない以上、一位として発表するわけにはいか ないわ」

八幡「昨日までの途中経過は分かりますか?」

めぐり「あ、それならここに」

八幡「それと最後に今日の途中経過を見たのは誰です?」

めぐり「あ、それも多分私だと思う」

八幡「その時はどんなかんじでしたか?」

めぐり「やっぱりはるさんのがダントツだったよ。450票は超えてたね。もう少しで大台だーとかみんなで言ってたからよく覚えてるよ。」

八幡「ならもう決まりだろ」

雪乃「・・・普通に考えればね。でも確実ではないわ。それを全校生徒の前で発表するのは・・・」

八幡「もちろん嘘ならマズイけど、450からなら一位は確定できるかも知れない」

雪乃「どうして?」

八幡「昨日の段階での全投票数がこれだけ、今日の一位が最低450なら残りは判らんのは大体200票くらいか・・・で文実が60人だろ。」

雪乃「なるほど。実行委員の票が6割、姉さんの団体に入れば・・・。一位は確定する。実際にそのくらい入るはずね。・・・でも」

静「比企谷、実行委員は投票は~」

八幡「ええ、でもそれ慣例的に投票していないだけですよね。投票権がないとは何処にも書いていない。」

静「それはそうだが・・」

八幡「それに今回の委員長の相模が掲げたテーマって覚えてますか?”実行委員も文化祭を最大限楽しむ”じゃなかったでしたっけ?なら投票してもおかしくない。」

静「む・・」

陽乃「ほー」


八幡「ここにいない文実にも電話で投票先を確認する。何処にいるかわからん相模を探すより確実だと思いますが」

雪乃「・・・その手も有るのかしら・・・」

八幡「で、代役はお前がやればいい。うちの生徒で文句有る奴はいないだろ。外部団体の方もクレームが来るとは思えないな。代表者の接遇もほとんどお前がやってたんだからな」

葉山「・・ヒキタニ君」

陽乃「ふふーん」

陽乃「ねえねえ、比企谷くんは時間が伸びると何かマズイことでも有るのかなー?」ヒソヒソ

八幡「・・別に・・、面倒くさいだけですよ」ヒソヒソ

陽乃「ほんとかなー?ほれ、お姉さんに話してみなさい。でないと演っちゃうぞー、うりうり」ヒソヒソ

八幡「ちょ、近い、やめてくださいって。ホントに人の嫌がること好きですね」ヒソヒソ

陽乃「あ、やっぱり嫌なんだー」ヒソヒソ

八幡「あ・・・」

雪乃「二人共離れなさい。何をしているの」

陽乃「よーし。じゃあ今回は比企谷くんへの貸しってことで演ってあげる。そのほうが面白そうだし」

八幡「俺、頼んでないですよね、ねえちょっと」

陽乃「久しぶりに静ちゃんと演奏もしたいし」

静「陽乃、その呼び方はやめろ」

八幡「ねえ、俺の話聞いてくださいよ」

陽乃「うん、後で理由聞いてあげるよー」

八幡「・・・・」

雪乃「姉さんと何を話していたの?」

八幡「いや、何でもない・・んだが・・」

雪乃「そう。なら早く相模さんを探しに行きなさい」

八幡「いや、でも」

雪乃「あなたの案を採用するにしても、相模さんを探してからで遅くはないわ。さあ行きなさい」

八幡「・・・何か怒ってないか?、本当にいいように使いやがって」

雪乃「何か?」

八幡「何でもない」

雪乃「じゃあ急いで。引き伸ばせて10分程度よ。おねがい」

八幡「努力はする・・が、確約はできんぞ」

雪乃「それで充分よ。信じてるわ」

結衣「ヒッキー頑張って」

八幡「・・・わかった。行ってくる」

小町「あ、おにいちゃん、小町も」

葉山「優美子、2曲頼むよ~

雪乃「由比ヶ浜さん、あなたを頼らせてもらっても~





八幡「あれ、川崎?」

沙希「ああ、あんたか」

八幡「何やってんだ?体育館のプログラム、そろそろ終わるぞ」

沙希「別に見たい訳じゃないし、クラスの劇が終わったからやること無いしね。」

八幡「安定のぼっちだな。」

沙希「ぶつよ。」

八幡「う」

八幡「そうだ川崎、何処かで相模見かけなかったか?」

沙希「は?いや見なかったけど、ああ、さっき放送があったけど探してんの?」

八幡「ああ。じゃあ今日屋上に上がったか?」

沙希「ん?あ、ああ、お昼ごろに。」

八幡「入り口、空いてたのか?」

沙希「あ、ああ。なんで?」

八幡「いや、立入禁止場所の戸締りの確認、俺の仕事だったからな。それだけだ」

沙希「ふーん。そう。何、急ぎならあたしも、い、一緒に探そうか?」

八幡「いやいいよ。サンキュー」

沙希「そ、そう」

小町「ねえおにいちゃん、屋上にいるの?」

八幡「十中八九・・・だと思う」

小町「おにいちゃん、相模さんが来ないって知ってたの?」

八幡「まさか。ただな、あれだけの人間の前で恥ずかしい思いしたら消えてしまいたいって思うもんだ。ソースは俺。」

小町「?」

八幡「ぼっちの思考が俺以上に判る奴なんてそうはいない。アイツの場合今までリア充グループにいたなら尚更かもな。」

小町「はー、おにいちゃんはー。でも場所はどうして?」

八幡「いや、そっちはカンだ。いなくなるだけならまだいいんだけどな・・、集計結果まで持ち出してるから、たぶんそうだろ」

小町「?」

八幡「小町、こっちだ」

(ガチャン)

小町「ちょっとおにいちゃん何してんの、屋上行かなくていいの?」

八幡「一服。小町はココアでいいか?」

小町「あーうん、や、そうじゃなくて、おにいちゃんおにいちゃん」

(ガチャン)

八幡「いいんだよ。時間は十分有るんだし、一服していこうぜ」

小町「え?でも、もし屋上に居なかったら」

八幡「それならそれでいい。元から探しには行くつもりだったけどな。俺はできれば賞を全部把握できればいいって程度だったんだから」

小町「そうなの?」

八幡「地域賞の一位は解ったんならそれだけで体裁は保てる」

小町「でもじゃあ誰が?」

八幡「雪ノ下がやるさ」

小町「うん、まあ適任だとは思うけど・・・。」

八幡「倒れるまで一番頑張った奴がタダの裏方、おまけにあんな無責任な奴の補佐なんかで終わるの・・・、なんか面白くないだろ」

小町「うん、まあそれはそうかな?」

小町「でもじゃあなんで時間稼ぎ止めようとしたの?」

八幡「あんまり時間があったら、誰かが先に見つけても面倒だしな」

小町「おにいちゃんにしては、ちょっと意地悪くない?」

八幡「もともと意地も根性も悪いけどな。でも本当に相模のことはどうでもいい」

小町「?」

八幡「あー、何だ、俺が見たかったんだよ、雪ノ下のスピーチ」

小町「え?でも雪乃さんならそういうこと」

八幡「生徒会長とかやってないと以外に無いぞ、そういう機会って」

小町「それはそうかな・・」

八幡「入学式は新入生代表で挨拶やったそうだが、俺出れなかったしな。ま、その頃は出会ってもなかったんだが」

小町「あ・・」

八幡「だからスケジュール通り進めて欲しかったんだ・・」

(ワーッ)

(パチパチパチ)

小町「なんだろ?」

八幡「葉山達の演奏が終わったんだろ。そんじゃ、そろそろ行くか」

小町「うん・・・、ね、おにいちゃん。小町ビデオ撮っておくよ。スマホだからあんまり綺麗じゃないかもだけど」

八幡「そうか。じゃあ頼む」

小町「うん・・・いてらっしゃい」


ここまでで
おわんねー

>>382
静ちゃんそんなにダメかな?

再開
文化祭編ラストです
相模タヒね




(ガチャ)

相模「誰?」

八幡「やっぱりここにいたな」

相模「なんであんたが?」

八幡「校舎の屋上か。誰かに連れ戻しに来てもらうには絶好のシチュエーションだな」

相模「な、何言って・・」

八幡「わざわざ集計用紙まで持って消えたのはそういうことだろ」

相模「・・・」

八幡「エンディングセレモニーが始まるぞ。挨拶があるだろ、早く戻れ」

相模「別にうちがやらなくてもいいんじゃないの?」

八幡「なんだわかってるのか」

相模「なっ」

八幡「雪ノ下の方が適任だろ」

相模「じ、じゃあ集計結果だけ持っていけばいいでしょ!」ギリッ

八幡「そのつもりだから早くそれよこせ」

相模「なっ、あんた」

(ガチャ)

葉山「ここにいたのか。連絡とれなくて心配したよ」

相模「h,葉山くん、二人も・・ごめん、でも」

はるか「速く戻ろう、みんな待ってるから、ね」

ゆっこ「そうだよ、心配してるんだから」

相模「でも、今更うちが戻っても」

ゴメン
「h,」ミス
「は、」で


はるか「そんなこと無いよ」

ゆっこ「ね、一緒に行こ」

葉山「そうだよ。相模さんの為にみんなも頑張ってるからさ」

相模「う、うん。葉山くんも二人もありがとう。うち頑張ってやるから」

葉山「ヒキタニくん、無線で雪ノ下さんに、すぐに向かうからもう少しだけ伸ばしてくれって連絡を」

八幡「・・・」

八幡「・・・はぁ、やる気なら構わないが一応聞いとくぞ。相模、お前総評で話す内容考えてあるんだろうな?」

相模「え?」

八幡「まさか総評の台本まで作ってあるって思ってたんじゃないよな?」

相模「あ・・」

八幡「仮に総評にはあったとしても受賞団体へのコメントは絶対無いぞ。今の今まで順位はお前しか知らなかったんだからな」

相模「あ・・・、あ・・・」

葉山「比企谷!、相模さん大丈夫、みんな待ってるし協力してくれる、なんとかなるよ。さあ」

八幡「誰に何とかしてもらうつもりだよ」

葉山「比企谷!少し黙れ」

八幡「葉山、お前のそれ、誰にでもかと思ってたんだが、そうじゃないみたいだな。」

葉山「何を言ってるんだ?」

八幡「誰も傷つけ無いなんて無理だってことぐらい、お前がわからない筈がないだろ。結局、大多数を傷つけない方法を選んでるだけだ」

八幡「お前は、自分が強いと思った奴を選んでそいつに傷つく役を押し付けてるんだ」

葉山「おい、なにを!」

八幡「だからあの時も一人で頑張ってきた雪ノ下を否定できた。違うか?キャンプの時もそうやって雪ノ下を追い詰めたのか?」

葉山「く、比企谷!」

八幡「相模、もう一度聞くぞ。今度は誰に何とかしてもらうつもりだったんだ」

相模「う、うち,で、できない」

はるか「ね、大丈夫だか、ね」

ゆっこ「あんな奴の言うことなんか、ね、大丈夫」

相模「む、無理、絶対、ううー」

八幡「お前、その集計の団体の出し物、一つでも見たのか?それでまた舞台でカンペ読み上げるつもりか?人の書いた感想を」

相模「あ、ああ」

葉山「オイ、比企谷!」

八幡「出来ないなら出来る奴が、ふさわしい奴がやる。時間が無いんだ。その用紙、こっちへ渡せ」バサッ

相模「う・・、う・・」ウワーン

(ザーザー)

八幡「実行委員、誰か無線聞こえてるか」

雪乃『比企谷くん?、相模さんはいたの?今どこ』

八幡「雪ノ下か。屋上で見つけた」

雪乃『こっちは今最後の舞台替えよ。数分なら待たせれるから急いで連れて来なさい』

八幡「あー、それなんだがどうも本人ができないって言ってる」

雪乃『え?』

八幡「総評で話す内容考えてないそうだ」

雪乃『それなら相模さんがこっちへ向かう間に私が書いて』

八幡「・・・そんな丸投げみたいな事、普段のお前なら受けないだろ」

雪乃『非常事態よ。しかたがないわ』

八幡「じゃあそれはいいとして受賞団体へのコメントはどうする?5分やそこらで両方カンペ作れるのか?無理だろ」

雪乃『それは・・』

八幡「お前がやりゃあいいだろ。総評と順位発表にコメント、即興で考えて堂々と挨拶できる奴なんて、お前以外に誰かいるか?」

雪乃『・・・』

八幡「わかったらさっさとやれ。受賞団体順番に読むぞ。お前なら1回で覚えれるよな」

雪乃『・・・わかったわ。お願い』

八幡「ああ、まず地域賞一位、予想通りだけど・・・・・・」






八幡「ふう、間に合ったか・・」

相模「う、う、・・」グスグス

葉山「比企谷っ!」

八幡「なんだよ」

葉山「なんであんな言い方しかできないんだ」

八幡「言い方?当り障りのない言葉を使ってるだけのお前が言うのか?」

葉山「な」

八幡「人を頼ることも大事・・か、ぐうの音も出ない正論だな」

葉山「あの時は、ゆきのちゃ・・、雪ノ下さんの事を思って」

八幡「いるかよ、そんなもん。いいか、雪ノ下雪乃は、誰より格好いいんだよ。あんな上っ面の言葉で、潰させてたまるか!」


(・・ザ)

八幡「あ、・・無線・・。」

(ザザー)

雪乃『・・・、・・・、コホン。』

八幡「ま、まだ出てなかったのか・・・」

雪乃『そ、その・・・舞台の片付けに・・・ちょっと手間取ってて』

八幡「そ、そうか」

雪乃『・・・、その、出番だから・・切るわ』

八幡「あ、ああ・・・」

(ブツッ)

(ザー)

実行委員1『ヒソヒソ』

実行委員2『ヒソヒソ』

八幡「・・・・・・」






小町「あ、もう最後の挨拶始まっちゃう、ビデオはと・・」

結衣「あ、小町ちゃん、ヒッキー間に合ったみたいだね」

小町「え、ええ、・・でも結局雪乃さんがすることになっちゃったみたいですねー」

結衣「ううん、それでも全部発表出来てよかったよ。あ、ゆきのんがでてきたよ」


雪乃『~に心よりお礼を申し上げます』

小町「・・・やっぱり雪乃さん堂々としてて、ホントにカッコイイですね・・・」

結衣「うん。そうだね。私には絶対無理だな・・・。あ、でも小町ちゃん生徒会長さんなんだよね?」

小町「んー、そうなんですけど、・・やっぱりあんな風には無理だなあ・・・。」



小町「・・・・・・」カチャ






八幡「あ・・・、雪ノ下さん・・・」

陽乃「ふーん、隼人が人を怒鳴るなんて久しぶりに聞いたよー、隼人を怒鳴る人見たのも久しぶりだけど」

八幡「な、聞いてたんですか」

陽乃「たまたまね。まー隼人の声は、怒鳴ったところぐらいしか聞こえなかったんだけどねー、何話してたのかなー」

八幡「べ、別に何も」

陽乃「ふふん、雪乃ちゃんが過労で倒れたこと、そんなに気に入らなかったんだー」

八幡「・・・ただの八つ当たりですよ」

陽乃「でも、ふーん」

八幡「な、なんですか」

陽乃「強くて格好いいか。雪乃ちゃんのこと、比企谷もそう思ってるんだ」

八幡「え?」

陽乃「なんでも。じゃあね比企谷くん」
八幡「・・・」





小町「あ、おにいちゃん、おかえり。間に合ったみたいだね」

八幡「ああ、なんとかな。雪ノ下はどうだった?」

小町「・・・。うん。ビシッーとしてて、すごくかっこよかった」

八幡「そうか」

小町「・・・。あ、おにいちゃんゴメン。そのー、ビデオなんだけど撮れなくて・・・、あーほら、メモリーがいっぱいでと言うか」

八幡「そうか・・・、まあ仕方ないだろ。ちょっと残念だけど、元々諦めてたからいいさ」

小町「そ、そう?あ、でも雪乃さんなら生徒会長とかになってもおかしくないし、そういう機会あるんじゃ?」

八幡「・・・あいつが生徒会長・・・か」

小町「?」

八幡「いや、何でもない。まあ、あいつはやらんだろ。そういうの、自分からしないんじゃないか?」

小町「そなの?」

八幡「いや、わからんけど」

八幡「そうだ、俺は片付けとか報告書とか色々あるから結構遅くなる」

小町「う、うんわかった。先に帰るね。今日はありがと」

八幡「ああ、じゃあな」

小町「うん」




小町「・・・・・」






(ガラッ)

雪乃「あ、あら・・・。」

八幡「う、・・うす。」

雪乃「え、ええ、今日は・・・お疲れ様」

八幡「ああ・・、なんだその、悪かったな、無線・・・。その、・・聞かれてた・・か?」

雪乃「い、いえ・・・。その、ヘッドセットをつけてたのは・・、7,8人・・位だったはずだから・・・」

八幡「・・・7,8・・・・・」

雪乃「・・・」

八幡「・・・」

雪乃「・・・」

(ガラッ)

結衣「やっはろー、ゆきのん、ヒッキー二人共お疲れさま。てことで、みんなで打ち上げに行こうー」

八幡「打ち上げ?」

結衣「うん、実行委員の。ね、ゆきのんも」

雪乃「え、ええ、でも・・・」

八幡「(どうせ相模は来ないだろうしな)」

八幡「まあ委員長・・・みたいな事やってたお前が不在ってのもマズイかもな」

雪乃「い、いえ、その、ひ、比企谷くん・・・」

結衣「?、うんうん、ヒッキーいい事言う。ね、ゆきのん行こ。ゆきのんがいないと始まらないよー。エンディングセレモニーとか、めぐり先輩たちもゆきのんすっごくカッコよかったーって」

八幡・雪乃 ビクッ!

雪乃「そ、そう・・・」

八幡「あ・・・、えーと、由比ヶ浜、文実・・・全員くるのか・・・?」

結衣「ほとんどは来るんじゃ無い?ていうか何言ってんのヒッキー?さっき実行委員の打ち上げだって言ったじゃん。ね、ね、早く行こ」

雪乃「ほ、ほら、後日みんなで打ち上げをするというのでどうかしら。そ、そうだ小町さんも誘って」

八幡「そ、そうだよな。あいつに色々アドバイスも貰ったし、うん、改めてってことで」

結衣「えー、それはそれですればいいじゃん。行こーよー」

八幡「い、いや、いかない」

雪乃「そ、そうね。今回は遠慮」

結衣「えー、今回って、いっつもそれじゃん、行こーよー」





以上、文化祭編終了です
疲れた・・
相模との和解?はどうでもいいので運動会はやらねww
この八幡はめぐりんも好きではないと思うし

ちょっと間が空くかも

俺ガイル見てから他の作品(特に学校が舞台になる奴)見るときに「この主人公はぼっちか?」って注意してみてしまう癖がついてしまった。

八幡が主人公の俺ガイルを見ると、普通にクラスメートと談笑してるだけなのに他作品の主人公がリア充に見えてしまうw

俺ガイル見てから他の作品(特に学校が舞台になる奴)見るときに「この主人公はぼっちか?」って注意してみてしまう癖がついてしまった。

八幡が主人公の俺ガイルを見ると、普通にクラスメートと談笑してるだけなのに他作品の主人公がリア充に見えてしまうw

俺ガイル見てから他の作品(特に学校が舞台になる奴)見るときに「この主人公はぼっちか?」って注意してみてしまう癖がついてしまった。

八幡が主人公の俺ガイルを見ると、普通にクラスメートと談笑してるだけなのに他作品の主人公がリア充に見えてしまうw

だめだ
最初に設定変えてるから、話が進むごとに原作引用出来る部分が少なくなってく
修学旅行も長くなりそうっす

やはり俺の幼馴染みが彼女なのは間違っている。雪乃「何を言っているのかしら?」
やはり俺の幼馴染みが彼女なのは間違っている。雪乃「何を言っているのかしら?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390178994/)
やっぱり↑これうまいわ

では、アニメ終わってモチベ低下気味なんで書いたとこから上げてくので今回短め







小町「ね、おにいちゃん、その、まだ噂・・・されてんの?」

八幡「あー、まあな」

小町「両方とも?」

八幡「ああ、まあそうだな。どっちもかな。相模を泣かしたってのは本当のことだし別に構わんけど。嫌味言われるのだってせいぜいクラスの中くらいだし」

頑張って下さい
このシリーズ好きです

小町「そか。その・・・、雪乃さんとのことの方は?」

八幡「・・・。ま、聞いてたのは文実くらいだからそんなに、知ってる奴は限られてるんだけどな、雪ノ下のクラスや国際科の事はよくわからんから・・・」

小町「・・・、文化祭のときも雪乃さんのクラスでも目立ってたもんね」

八幡「う、・・・あんまり口には出さんけど、迷惑・・・してるよな。なんせ俺だし」

八幡「何度かあやまったんだが、時々機嫌悪いんだよな」

小町「そう・・・、雪乃さん、別にそういうこと怒ってる訳じゃないと思うな・・・」

八幡「は?」

小町「ううん、何でもない。あ、ほらでも人の噂も49日って言うし」

八幡「(・・・、こいつうちの入試大丈夫なのか?)」

>>521
ども、励みになります
別作品SSでいろいろ言われて凹んでました
構想はあるんで完走したいんだがどうなることやら

小町「そういえばもうすぐ修学旅行だよね」

八幡「ん、ああそうだな」

小町「ね、その、雪乃さんとどこか一緒に行こうとか、約束してたりするの?」

八幡「は?いや班分けもまだだ。それに自由行動っていっても班ごとだからないんじゃねーかな?あいつはクラスも違うし」

小町「そ、そう」

八幡「でも、なんでだ?」

小町「あー、いやー、ほ、ほら、修学旅行って色々盛り上がってカップルができやすいイベントだったりするからさー、ほら、雪乃さんと一緒のとこ見られたりすると噂に拍車がかかるっていうか・・」

八幡「・・・。そういうことはあるかもな。ま、気にしとくよ」

小町「う、うん・・・。」

小町「あ、そだ、小町おすすめおみやげりすとー!」




八幡「合格祈願のお守りでいいか?あと絵馬とか」

小町「おにいちゃん、それ、持って帰ってきてどうすんの」






戸部「それ、何タニ君よー」

葉山「戸部、お前そのネタ使いすぎ」

(ドッ)

八幡「(ま、そっちの噂ならどうでもいいか。部室行こ)」

元文実3「あ」ヒソヒソ
その友人A「・・・」ヒソヒソ

八幡「(雪ノ下もこの程度で済んでるんならいいんだが・・・)」



結衣「・・・」

結衣「ヒッキー、なんで先行くし」

八幡「別にいいだろ、行くトコ一緒だし」

結衣「そうだけど。あ、噂まだ・・・だね」

八幡「ああ、まあ相模泣かせたのも、葉山と胸ぐら掴んで怒鳴りあったのも事実だしな。嫌われるくらいは仕方ない。ま、俺のほうは別に前と変わってねーけど。雪ノ下には申し訳ないっつーか」

結衣「別にゆきのん・・・そのことは気にしてないと思う」

八幡「いや、でもな、なんせ俺だし。なんか女って変な・・奴にそういうことされると、下に見られる的な事が有るらしいし」

結衣「そんなこと・・・、無いことは無いかも・・・、だけどなんでそんなこと知ってんの?」

八幡「いや、小町に聞いた・・・、小町から聞きたくなかったけど・・・」

結衣「あはは」

結衣「そか、小町ちゃん・・、中学生だとそいうのも見てるかも。でも、ヒッキーがああいう事するのって何か意外だったかな・・・」
八幡「え?」

結衣「あ、そっちじゃなくて、ほら、喧嘩とか」

八幡「ああ、別に喧嘩ってほどのもんじゃないんだが・・・確かにそうかな、今までやったことなかったかもしれんな」

結衣「や、やっぱりそうなの?」

八幡「・・・どうでもいい奴のこと、怒ったり憎んだりしないだろ。というか出来ないよな。する理由がないし」

結衣「どうでもいいって・・・そか・・・」

結衣「怒ったのって、やっぱりゆきのんが」ボソボソ

八幡「・・・、もしかして俺は・・・思ってたよりも・・・」

結衣「え?」

八幡「葉山のことを気にしてたのかもな」

結衣「はぁ?」

八幡「葉山には絶対言うなよ。あ、違うからな、そういう意味じゃないからな」

結衣「あはは、じゃあ姫菜なら言っていいんだ」

八幡「いや、もっとダメだろ」

結衣「あはは」

八幡「ついたぞ」

結衣「あ、うん」






八幡「修学旅行の班か。なあ由比ヶ浜、お前ら全員当然組むんだよな?」

結衣「隼人君たちと?うんそうだね。そうなると思う」

八幡「なあ、その、三浦とはまだぎこちないのか?」

結衣「あ、うん。でも普通にみんなで話したり遊んだりはするよ。優美子と二人って時がちょっと気まずいけど、でももう大丈夫」

雪乃「そう、それなら良かった」

結衣「ね、ヒッキー班はどうするつもりなの?良かったら、ほら私達7人だからヒッキーも一緒に。そしたらちょうど4人づつ、2班できるし」

八幡「するわけねえだろ。どうやったら俺があの中に入ってけると思うんだ。ただでさえ苦行な旅行がもっとキツくなる」

結衣「あはは」

八幡「それにメンバー全員は決まってないけど一応誘われてるからな」

雪乃「あなたがもう班に誘われてるの?想像がつかないのだけど」

八幡「失礼だな。修学旅行はさすがに班からあぶれたことはないぞ。むしろ班長することまである」

結衣「そうなの?なんか意外」

八幡「うるせーよ。ああいうのはな、まとまらなくても最後には教師が無理矢理決めるんだよ。旅行先でトラブルがあったら自分たちが困るからな」

雪乃「はあ、そういう理由なのね。でもそれが何故班長を?」

八幡「ぼっちがいると便利なんだよ。自分らが勝手に自由行動で遅れたりした時の怒られる役にな」

雪乃「あなたらしい理由ね・・・」

八幡「いいんだよ。それならそれで。俺一人で好きに行動できるしな」

結衣「あはは、ヒッキーだ」

八幡「まあ今回誘ってくれたの戸塚なんだけどな」

結衣「あ、さいちゃんか。ねえヒッキーは自由行動ってどうするの?」

八幡「さあ?なんにも考えてないけど」

結衣「あ、じゃあさ、自由行動の時みんなでさ」

八幡「・・・、自由行動っていっても班単位だろ。うちは戸塚と俺以外誰が入るか判らんが、そいつらの意見によるだろうし、お前も三浦達と予定組むんじゃねーの?」

結衣「うん。そうかもだけど」

(コンコン)

雪乃「どうぞ」

葉山「やあ」

結衣「隼人君、とべっちにみんなも」

葉山「・・・・」
八幡「・・・・」

結衣「えーっと、どうしたの?」

葉山「ちょっと相談事があって連れてきたんだけどいいかな?」





戸部「~~~~~~~~~だわー」

葉山「・・・・」
八幡「・・・・」

戸部「~~~~~~~~~っしょ」

葉山「・・・・」
八幡「・・・・」

戸部「~~~~~~~~~からー」






戸部「やっべ、これから部活。先輩見に来るらしいんで行かなきゃなんだわ」

結衣「うん、じゃあね、とべっち」

戸部「おう。ヒキタニ君も、告白経験者なら期待してっから」

八幡「だからアレは告白じゃねーって」

結衣「そ、そうだよ、とべっち」

雪乃「・・・」

戸部「へ?さっき中学のとき振られたって言ってたっしょー」

八幡「あ、そっちか、はは」

結衣「あはは」

雪乃「・・・」


ここまで
一気に書き溜めるモチベ無いんで書いたとこからちょこちょこ出していきます
では

乙カレー
ゆきのんの反応が気になるな
間が空くとエタったんじゃないかって不安になるから短くてもちょこちょこ投下してくれたほうが俺は嬉しい

おつ
とべっちにみんなも
葉山ととべ以外にきていたんだ
大岡とか?

>>548
ども、でも忘れっぽいんである程度書き溜めないと入れ忘れるネタとか出るんですよね
すでに幾つかあるし
でも勢いで行き当たりばったりで行きます

>>549
たしか原作にはいたかと

上でツッコミあったけど、この八幡は海老名も呼び捨てです
原作でもさん呼びの必然性がないと思うんだけど
多分今日は海老名までイケないけど

ネタなんだろうけど3バカの名前覚えてて川崎覚えられないのは納得いかん
では




八幡「なあ、それで、本気でやんの?」

雪乃「一応受けてしまったのだから」

結衣「そうだよ、応援してあげようよー」

八幡「応援ってもお前さっき、海老名は戸部の事どうでもいい人と思ってるって言ったじゃねーか」

結衣「ど、どうでもまでは言ってないし」

八幡「だいたい戸部のアレ、本気なのか?」

結衣「ヒッキーそれ酷くない」

八幡「いやだって、なんだ、本気で好きとかだったら、あんまり簡単に人に言ったり出来ないもんじゃないのか?」

結衣「う、うん、確かにそうかもだけど・・、あ、ヒッキーは告白したこと有るんだもんね」

八幡「ぐ、思い出させるなよ」

結衣「ねえ、やっぱり人に相談したりとか出来なかった?」

八幡「ま、まあな」

雪乃「・・・。比企谷くんは相談する相手がいなかっただけではないかしら」

八幡「うるせーな。ま、まあ、たしかに小町にも、言えなかったな・・・」

結衣「そ、そか」

八幡「とにかくだ、具体的に何やるんだ。サポートったって部外者にできることなんて無いだろ」

結衣「そうだなー。なるべく一緒にいる状況を作ってあげるとか」

八幡「お前らいつも一緒にいるだろ。普通に一緒に行動するんじゃねーの?」

結衣「うーん、じゃあそうだ!京都散策しているうちにいい感じになるとか、行った先で偶然ばったり出会うとか」

雪乃「いい感じ?」

結衣「なんかいろいろ見直すっていうか、京都のこと詳しかったり」

雪乃「その知識を評価してくれる相手なら有効でしょうけど、海老名さんの好みよく分からないということでは無かったかしら?」

八幡「偶然出会うとか、かえって不自然じゃないか?お前らいつも一緒にいるだろ。別行動するにしたって何処行くって情報交換ぐらいするんじゃないのか?」

結衣「あーそうか。ねー、さっきから二人共否定ばっかりじゃん。ヒッキーもゆきのんもなんか考えてよ」

八幡「つってもなー、俺らにそう言うの期待すんなよ」

雪乃「一緒にされるのは不愉快では有るのだけど、確かに役に立てることは少なそうね」

結衣「そうだ!告白する場所!それって絶対大事だよ!なんかいい感じの所教えてあげるの」

八幡「それくらいなら出来んこともないか」

雪乃「そうね。というよりもそれくらいしかできることが無いかしら」

結衣「じゃあさ、自由行動の時、私達3人で色々探して教えてあげるの」

八幡「・・・さっき言っただろ。自由行動って班単位だろが」

雪乃「・・・そうね。私はクラスも違うわけだから」

結衣「えー、適当に抜けだしてさー」

八幡「それに自由行動って3日目だろ。その時に場所決めたんじゃ遅くないか?いつ告白する気だよ?」

結衣「あ、そうか」

結衣「じゃあじゃあ、やっぱり告白は最後の自由行動の日だよね。全体で見学する時は人の目も多いだろうし」

八幡「そう決めるとして、その日の戸部達の行動予定が決まってたら、後からねじ込むの無理だぞ。旅行雑誌や観光のHPで事前にピックアップしといて、お前らの班の行動予定に近い所組み込むしか無いんじゃねーの」

結衣「そ、そか、それもそうだね、うーん」

八幡「だいたい京都っつっても広いんだからな。どこでもいいって訳じゃないぞ。」

雪乃「そうね。最低限集合場所からそう離れてない場所じゃないと。そうすると二日目の宿泊が伏見、最終日が嵐山かしら。出発や集合に都合のいい場所となると・・・」

八幡「俺はまだ雑誌とか全く見てないからな。由比ヶ浜もどうせ京都の知識なんて殆ど無いだろ」

結衣「ヒッキーうるさい。むー、たしかにそのとおりだけど」

八幡「じゃあ、みんなで個々に調べて明日持ちよって検討しようぜ。パソコンもここのを使えるし、ネットで写真も見れるだろ。ムードが良いかなんてのは由比ヶ浜の判断に任せたほうがいいかもしれんしな」

雪乃「そうね。妥当なところかしら」

結衣「うん、わかった。で、でも下見とか無しでもさ、みんなで回ろうね」

八幡「・・・、ま、平塚先生の目を盗めたらな」

雪乃「・・・、じゃあ今日はこれで、私は鍵を返して来るわ」

結衣「あ、いっしょに行くよゆきのん。ヒッキーもー」

八幡「ああ」

国際科女子A「あ、あれって雪ノ下さんと」ヒソヒソ

国際科女子B「・・・」ヒソヒソ




雪乃「・・・」

八幡「・・・」イラッ

結衣「・・・」

八幡「あー、雪ノ下、まだクラスで・・・その、噂とかあるのか?」

雪乃「どうして?」

結衣「あ、来る時も文実やってた娘とすれ違って・・・」

雪乃「そう・・・」

結衣「あはは、なんか、ほら、告白したって勘違いしてる娘もいるみたいだし、あはは」

八幡「そうじゃないんだがな・・・、本当にすまん。なんせ俺だしな、色々悪いふうに言われてたりするのかって気になってな・ ・・」

雪乃「別に・・・、大したことではないわ」イラッ

八幡「そうか、それならいいんだが、葉山くらいならもっとうまいことどうにか出来るんだろうが、俺が何言ってもだし・・・本当にすまん」

結衣「ヒッキーが悪い訳じゃないじゃん」

八幡「そうなんだが・・、悪い、今日は先帰るわ・・・」

結衣「う、うん」

雪乃「・・・」イライラ






小町「ねえ、お兄ちゃん、帰ってから機嫌悪くない?」

八幡「ん、ああ、すまん。感じ悪かったか?」

小町「まー普段にもまして目つきは悪かったかなー」

八幡「うっせ」

小町「で、なんかあったの?」

八幡「ああ、今日帰りがけにな」

小町「ああ、また雪乃さんとのそれか。でもしばらくは仕方ないんじゃない?ほら人の噂も~」

八幡「それ75日だからな。49は人が死んだ時だぞ」

小町「・・・、昨日の段階で言ってよ、おにいちゃん。雪乃さんへのメールに書いちゃったよ・・・」

八幡「(アホだ・・アホがいる・・)」

小町「何?」

八幡「い、いや何でもない。雪ノ下なら返信で指摘が無かったか?」

小町「なんにも」

八幡「(あいつ、諦めたな・・・)」

小町「何?」

八幡「い、いや何でもない。それより何メールしたんだよ?」

小町「あー、それは内緒」

小町「いつまでも気にしてもしかたないじゃん。昨日もしばらくは仕方がないって言ってたでしょ」

八幡「ま、そうなんだけどな。今日は雪ノ下が言われてるのを見ちまったから」

小町「?」

八幡「・・・あいつが奇異の目で見られてるようなのは・・・ちょっと・・・面白くない」

小町「そか」

小町「ま、仕方ない仕方ない。それよりハイ、京都の旅行誌持ってきたよ」

八幡「おう、サンキュー。今日中にざっと読んどかないとだからな」

小町「でも告白か。ね、小町昨日言ったでしょ。確かにそういうの盛り上がるイベントなんだよ」

八幡「そんなもんかね?でもだからって、どうでもいいって男と付き合うことってあるのか?」

小町「おにいちゃん、さすがにどうでもいい人は酷いと思う。けど、・・・まあ、無いかな」

八幡「だよなー」

小町「それになんていうの?最終日ってポイント高いのか低いのか、うーん」

八幡「どっちだよ?」

小町「うーん、人それぞれかもだけどさ、そういうの逃げてるみたいに思う人もいるんじゃないかな?」

八幡「逃げる?」

小町「そうそう。例えば初日にOK貰えれば修学旅行で二人の思い出いっぱい作れるわけでしょ。でも逆に振られちゃうと旅行中ずっと気まずい雰囲気で過ごさないとだし」

八幡「ふんふん」

小町「あえて旅行の最後の日って、何か保険かけてるみたいに思う娘もいるんじゃないかな?」

八幡「?」

小町「えーとね、なんか別の学校行くこと決まってるのに卒業式に告白するみたいな」

八幡「ああ!そういうことか。ならよくわかった。なるほど」

小町「だから逆に修学旅行に行く前ってのもアリかもってこと。あ、でも人によるとは思うからね」

八幡「まあでもそれは気にすること無い。大丈夫だ」

小町「どうして?」

八幡「どっちにせよ振られるからな、多分。いやほぼ確実に」

小町「・・・、おにいちゃん酷くない?」

八幡「まあ由比ヶ浜はやる気になってるが、所詮人事だからな。それよりお前、さっきの例え、妙に説得力あったんだけど、卒業式に告白したい奴なんているのか?」

小町「え、え?き、気になる。おにいちゃん」

八幡「いや、まあ、なんとなく」






結衣「ここ、鴨川!これ良くない。告白っていったらここだよ。ここならだれでも知ってるし!」

八幡「あのな、そこは確かに俺でも知ってるぐらい有名だが、それカップルで行く場所だろ。そこで告白させる気か?」

結衣「えー、だって周り見て盛り上がったりとか」

八幡「しねーよ。だいたい振られる場所のギャラリーみんなカップルってどんな拷問だよ」

結衣「だから振られること前提?」

結衣「うーん、じゃあ恋愛成就とかのご利益のある神社とか」

雪乃「”恋愛成就”ね、ちょっと待って」

(カチカチ)

八幡「うわぁ」

結衣「あはは」

雪乃「・・・鳥居に恋愛成就の看板が立っているわね・・・」

八幡「さすがにこれは・・・こういうとこに連れて行って告白するか?」

結衣「あはは」

雪乃「それなら、”縁結び”なら・・」

(カチカチ)

雪乃「有名所では貴船神社かしら?」

結衣「あ、それなら私も知ってる!」

雪乃「でもさすがにちょっと遠いかしらね?」

八幡「で、そこまで海老名を告白するためだけに連れて行くのか?」

結衣「うーん」


八幡「とりあえず神頼みから外れようぜ」

(カチカチ)

結衣「これ、凄い!竹のトンネル」

八幡「ああ、TVとかでよく見るな。竹林の小径か」

雪乃「雰囲気がとても素敵ね。燈籠のライトアップはいつでもしているのかしら?」

結衣「ここだ!ここがいいよ、たぶん!」

八幡「何がだよ?」

結衣「こ、告られる、なら」

八幡「なんで受動態なんだよ?」

結衣「あ、あはは」

八幡「だいたい観光地ってのは写真の通りなわけねーぞ。観光の雑誌やHPにのる程の定番だぞ。いつ行っても観光客だらけに決まってるだろ」

雪乃「たしかにそうでしょうね。さすがに旅行誌の写真のようなことはないでしょうね」

八幡「それに燈籠が点く時間に合わせられると思うか?日が落ちてからだぞ。普通にホテルに帰って飯食い終わってる時間だろ」

結衣「う・・・、でも、ほら、夜2人で抜け出すとか!」

八幡「それ誘うの告白よりハードル高いぞ。おまえ、それ付き合ってもないやつに誘われたらついて行くか?」

結衣「・・・あ、相手に・・よるかもだけど・・・」

八幡「もしついて来るってんなら告白OKしたようなもんじゃねーのか?その後行く場所なんてどこでも良くなるんじゃねえか?」

結衣「そ、それもそうか」

結衣「えーと、天龍寺?ここは?ほら紅葉すごい綺麗」

八幡「紅葉の時期はちょっと外してるかな?この写真ほどではないかな?」

結衣「そうかな?」

雪乃「そうね。それに残念だけど雲龍図の本物はこの時期は見れないみたいね。それならば私はこっちの西芳寺の方を見ておきたいわね」

八幡「趣旨変わってるぞ。それお前の見たいところだろ。やっぱり楽しみにしてんじゃねーか」

雪乃「何?」

八幡「いやなんでもない。でもそれも苔寺って言え。金閣寺も鹿苑寺なんて言う奴普通はいねえから」

結衣「こけ・・でら?」

雪乃「気にしなくていいわ、由比ヶ浜さん」

八幡「雪ノ下、諦めるなよ・・・」

結衣「じゃあこっちのこれ、橋!橋の上!なんか良くない?何か映画とかで見た」

八幡「なんで橋?これ南京錠付けれるあの橋じゃないぞ。渡月橋だぞそれ。」

雪乃「南京錠はポンデザール橋のことね。現在は錠をかけるのは問題視されているのだけれど」

八幡「ついでに木造みたいに見えるけどコンクリ製だからな、それ」

結衣「そうなの?」

八幡「ああ、おまけに超長い。100m以上あったんじゃなかったか?ストリートビュー見てみろ」

結衣「ふ、ふつうに道路だ」

雪乃「ちゃんと車道と歩道があるのね・・・」

八幡「観光名所なんて案外そんなもんだ。なあ、もう修学旅行行かないでも、これ見てればよくねーかって思ってきたんだが」

結衣「ヒッキー適当すぎ」

雪乃「でもこれ以上見ているとせっかくの修学旅行の楽しみが半減してしまいそうね」

八幡「やっぱり楽しみにしてんじゃねーか」

雪乃「何?」

八幡「いやなんでもない」

良かった海老名まで行けそうww

(コンコン)

雪乃「どうぞ」

結衣「って姫菜じゃん」






八幡「仲良くねぇ」

結衣「あはは」

海老名「ヒキタニ君よろしくね」

八幡「・・・」

八幡「あー、なあ雪ノ下、真逆の依頼が同時にあったら、奉仕部としてはどうするんだ?」

雪乃「真逆?」

八幡「そうだな、例えばさっきの海老名の仲良くさせたいってのが依頼だった、・・とする。おれは仲良くなりたくない」

結衣「ヒ、ヒッキー・・・」

八幡「たとえば・・でもないが、まあその時に俺が仲良くなりたくないと依頼をしたとすると、どうする?」

海老名「・・・・・・」

雪乃「いい機会じゃないのかしら。あなたの社交性は変わらないと社会的にまずいレベルだと言った事があったはずだけれど?」

八幡「だから例えばだ。そういう真逆の場合どっちを優先するのかってことだ。早い者勝ちか、依頼者の立場やまわりへの影響を考えてとか、相殺して依頼はチャラか」

雪乃「難しいわね。まわりへの影響というのは考慮はするべきかもしれないけれど・・・、それは結局私達の価値観で依頼、ひいては依頼者の価値観に優劣をつけることに違いはないわ。」

雪乃「奉仕部の理念ということから考えれば、その場合は相殺というのが妥当・・・かもしれないわね。」

結衣「?」

海老名「・・・・・・」

八幡「だろうな」

雪乃「受けるとしたら双方にイーブンの状況を整えるところまで手助けして、最後は依頼者同士が戦うといったところかしら」

八幡「戦うってお前、勝負事から離れようぜ」

雪乃「何?」

八幡「いやなんでもない。でも、そのイーブンって基準も俺たちの勝手な価値観での判断ってことにならないか?何も手を出さず現状のままから、って方がほんとうの意味でのイーブンじゃねーかな?」

雪乃「たしかにあなたの言うとおりね」

八幡「それならその場合、依頼者には依頼を受けれないことをどう説明する?守秘義務が有るわけじゃないが倫理的には双方に反対の依頼があったと話すわけにはいかないよな。」

雪乃「もっと難しい問題ね。気は進まないけれど結果として依頼を完遂できなかった・・・と言う説明にするしか無いのかしら・・・。本当に不本意だけれど・・」

八幡「確かに。それしかないだろうな」

海老名「・・・・・・」

海老名「・・・じゃあ、もういいや」ボソッ

結衣「どうしたの姫菜?」

八幡「・・・」

海老名「なんでもない。忙しい所をごめんね。」

結衣「うん?別にいいけど?」

海老名「じゃあね。ヒキタニ君」

八幡「ああ・・・」

雪乃「なんだったのかしら?」

八幡「さあな?言葉とおりでいいんじゃないのか?・・・ほら、うちのクラスじゃ俺と葉山が喧嘩みたいな事した・・・ってのが一時あったから・・・」

雪乃「ああ、その事」

八幡「ま、海老名がなんか気を遣ったんじゃねえの?」

結衣「でも姫菜今までそんな事言ってたかな?・・・、まいいや。ね、ヒッキー、ならやっぱり一緒の班に。ほら気にしてるとか言ってたじゃ~」

八幡「いやだ。それに俺があいつらと仲良くしたところで葉山にメリット無いと思うぞ」

結衣「メリットって・・・」

八幡「別に依頼じゃないしな、ほっとけばいいんじゃないのか」

雪乃「そうね。それにしても何が言いたいのかよく分からない人ね。仲間に誘うというのはわかるとして、受けるだとかなんとか・・・」

八幡「あー、それについては由比ヶ浜が説明してくれるらしい。俺ちょっとトイレに」

結衣「え!、ヒッキーずるい!ちょ、ちょっとヒッキー!」

雪乃「由比ヶ浜さん、どういう~」

(ガラッ)

結衣「ヒッキーってばー」


ここまでで
それではおやすみなさい

だいぶ間が空きましたが少しだけ
始めます




八幡「で、お前何考えてんの?」

葉山「何ってなんのことかな?」

八幡「昨日の戸部の依頼のことに決まってるだろ。お前全く乗り気じゃないだろ?」

葉山「そうか・・・、そういうつもりじゃないんだけどな」

八幡「じゃあどういうつもりで連れてきたんだ?相談受けたのはお前だろ。仲間内のことならお前がなんとかすりゃあいいだろう」

葉山「・・・、姫菜からなにか聞いたのか?」

八幡「戸部から告白とかありえんぐらい嫌いだとかなんとか」

葉山「・・・、そんな事を言ったとは思えないけどな」

八幡「そうか?そう取られてもおかしくない言い方だったぞ」

八幡「とにかく海老名のことには興味はない。なんでウチにそんな話持ってきたんだっって言ってんだよ。お前が何とかすりゃあいい。得意分野だろ」

葉山「人助けの部じゃ無かったのか?」

八幡「少なくとも俺や雪ノ下の得意な分野じゃないな。それに実際にできること無いだろ。海老名に戸部と付き合ってやってくれっって頼めばいいのか?」

葉山「・・・、いや、姫菜は告白自体をされたくないと思っている」

八幡「それこそ無理だろうが。・・・、やるほうがやりたいと思えば・・・誰にでもできる」

葉山「たしかに・・・そうだよな」

八幡「だいたい普通は相談受けたら同性の方の応援するもんじゃねーのか?知らんけど」

葉山「姫菜は今の俺達の関係がすごく好きで、こういうのが久しぶりだから無くすのが惜しいって・・・、そう思っている」

八幡「なんで無くすって話になるのかわかんねえんだが。別に付き合わなきゃいいだけだろ」

葉山「はは、まあそうなんだけどな。多分、姫菜は離れていく」

八幡「は?ますます判らん。なんでそんなことで離れなきゃならねえんだ。知らんぷりして今までどおり友達やってりゃいいだろ」

葉山「・・・確かにな。そういうのは苦手じゃない。だから何事も無かったように過ごすことはできるかもしれない。でも姫菜がそのつもりなら止められない・・・」

八幡「戸部の告白は止めようとしてるのにか?戸部の方の気持ちはどうなるんだよ。アレでそれなりに本気みたいだったじゃねーか」

葉山「わかってるから迷ってるんだよ。俺は今の、みんなでいる時間が結構好きなんだ。だから壊したくない」


八幡「それで壊れちまうようならそんなもんなんじゃねーの?」


八幡「大体お前らもともと気味が悪いくらい歪な集まりだろ。そんなのがカップル1組成立しなかったぐらいで今更どうにかなるとか、マジでそんなことあるのか?」

葉山「!」

八幡「なんだよ?」

葉山「・・・、いや、君にはそう見えるのか」

八幡「は?だってそうだろ。チェーンメールで潰し合いした3人があのまま仲良できるのが俺には信じられん。」

八幡「それにお前、なんでこの件両側から相談受けてんだ?海老名の方は普通は三浦や由比ヶ浜に相談するもんなんじゃないのか?ま、友達いたことねーんで判らねえけどな。」

葉山「それは・・・」

八幡「前にお前らのこと、お前のためのグループだって言ったことあったよな。海老名もそれを判ってるからお前にまず相談したんだろ。そういうの普通といえるのか?」

葉山「・・・。そうかもしれないな」

葉山「・・・そうかもしれない、けど、失いたくはない。失ったものは戻らない」

八幡「その失いたくないってのはお前の勝手な都合だろ。なら海老名の離れたいって言うのも勝手な都合だ。離れたいならそうさせときゃいいだろ。海老名抜きで元の関係に戻ればいい」

葉山「比企谷」

八幡「だいたい海老名のことならそう気にする必要ないんじゃないか?こんなのは久しぶりって言ってたよな。てことは、ぼっちの経験も、そこから友達作った経験も有るんだろ。そういうの覚悟しての決断なら、それを引き止めるのはそれこそお前の勝手な都合だ。多分ああいうやつは強いぞ」

葉山「比企谷」


八幡「なんだよ。別に冗談を言ってるわけじゃねーよ。本人がその気なんだ。海老名抜きでお前が許容できる関係作り直すこと考えたほうが効率がいい」

葉山「人と人との関係はそんな簡単なものじゃ」

八幡「今と何か変わるのかよ?上っ面の関係で楽しくやってるだけじゃねえか。だいたいお前あいつらとの今の関係、本当のところいつまで続けるつもりなんだ?お前が1年の時の友達とつるんでるの見たこと無いぞ。1年の時お前に友だちがいなかったとは思えないけどな」

葉山「な」


葉山「・・・、なら君はどうなんだ。きみならどうする?」

八幡「俺の話に意味なんか無いだろ。大体経験がない。何すりゃいいかなんて判らねえよ」

葉山「もしも・・だよ。君が今の君のまわりの関係を壊すことになるかもしれないとしたら」

八幡「それこそ聞く意味が無い。お前の場合自分が中心に立ってるんだ。端っこにいる俺とは立ち位置が全く違うだろ」

葉山「・・・君は自分のことをそう考えているのか?」

八幡「海老名だってそうだろ。自分じゃ何も出来ないからお前を頼ったんじゃないのか?」

八幡「とにかくお前らのことには全く興味はない。ただな、戸部が来たおかげで由比ヶ浜はやる気満々なんでな。この件こじれたら、何も知らずに調子に乗って後押したあいつは、まわりから見りゃ主犯みたいなもんだぞ。」

八幡「少なくとも責任は感じるだろうな。そっちは元の通り出来る自信はあるんだろうな?三浦とはまだ微妙なんだろ?」

葉山「それは・・・」

八幡「アイツの事だ。それこそ海老名みたいに離れていくことまであるかもな」

葉山「・・・」

八幡「そしたら三浦と3バカの5人でお前らの関係成立すんのか?」

葉山「・・・酷いな。じゃあ結衣の方はどうしたらいいと思ってるんだ?」


八幡「どうしたら良いかなんて全く判らねえよ。こうなった時点で何もかも元通りってのは絶対にない。」

八幡「ただ海老名の件も正式に依頼があれば奉仕部としては何もさせなくてすむ。それでも由比ヶ浜が友達としてどっちかに何かするってのは止めれないけどな」

葉山「そうだな」

八幡「俺が気になってるのはそこだけだ。じゃあな」

葉山「待ってくれ比企谷。・・・君ならどうするんだ」

八幡「しつこいな。意味もないし参考にもならないっての。今回の場合は当事者二人しかどうにもできねーよ。端っこにいりゃ消えればそれまでだ。海老名の言う離れるってのは結構妥当なんじゃないのか」

葉山「・・・それでも・・・」

八幡「他に何かできる奴がいるとしたら中心にいるお前だけだろ。こっちが教えて欲しいくらいだ。じゃあな」

葉山「そうか・・・」





八幡「ぼっちのくせに、消えるぐらいで周りに迷惑をかんなってんだ」イライラ





八幡「うーす」

雪乃「・・・」カァー

結衣「・・・ヒッキー・・・」

八幡「あ・・、スマン忘れてた・・・」

雪乃「・・・」カァー

結衣「ヒッキー酷い・・・」

八幡「あー、うん、今日はもう帰るか・・・」


今回はここまでで

「カァー」ってのは、何があったんだ?

>>639
間がかなり開いたんでスマンが八幡がトイレと嘘言って部室出てる間に
598の誘い受けとかの説明を聞いたということで
顔を赤らめる表現が判らん

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月14日 (日) 16:29:21   ID: ewMqsXRJ

いや、小町一緒に住んでないのになんで飼い主結衣だって知ってんだよ

2 :  SS好きの774さん   2015年06月16日 (火) 19:42:17   ID: 7afGsW13

↑八幡の見舞いに行った時にでも鉢合わせたんだろ。んで由比ヶ浜が来た時は八幡寝てたってオチじゃないの?知らんけど。てかSSなんてフィーリングで読むもんだろ?いちいち粗探してたらきりが無い。ツッコミ所があってもよっぽどじゃない限りは脳内補完してスルーするのが良い読者、だと俺は思うわ。

3 :  SS好きの774さん   2015年06月22日 (月) 02:27:05   ID: Q2FqwIdV

この小町好き♪

4 :  SS好きの774さん   2015年06月26日 (金) 00:41:07   ID: Up-k7Soi

すごく面白いけど、由比ヶ浜が吃音すぎてめちゃ気になる・・・

5 :  SS好きの774さん   2015年06月26日 (金) 18:57:35   ID: Y8CEgK4p

面白いです、続き読みたいです。

6 :  SS好きの774さん   2015年06月29日 (月) 22:38:07   ID: 32ma1rfc

大事なことなので3か(ry

7 :  SS好きの774さん   2015年07月06日 (月) 16:28:15   ID: fL5RYO78

葉山きっしょ

8 :  SS好きの774さん   2015年07月07日 (火) 14:29:08   ID: d7rQa92L

すげー気になる展開だな
好きの反対は無関心て言葉信じてないけど由比ヶ浜への小町の対応見る限りあながち間違いでもないと思えてくるな
小町ssに見せかけた雪ノ下ssだわここからの小町ルートは無理じゃね

9 :  SS好きの774さん   2015年07月07日 (火) 21:34:47   ID: crbJmJNA

凄く面白いな
応援してます

10 :  SS好きの774さん   2015年07月08日 (水) 16:39:20   ID: G46_hr3G

このssいいな!
普通に面白い

11 :  SS好きの774さん   2015年07月09日 (木) 06:32:33   ID: e0Mi2Kaw

修学旅行はどうなるのか楽しみ

12 :  SS好きの774さん   2015年07月13日 (月) 10:02:08   ID: pPS7iLQY

八幡っぽさが欠片もない作品だなぁ

13 :  SS好きの774さん   2015年07月13日 (月) 17:30:49   ID: 9e8qonKx

最後のカアーが何かと思った(笑)
てか、SSにらしさとか求めんなよ
訳の分からないオリキャラとかクロスとかどうするんだよ(笑)

14 :  SS好きの774さん   2015年07月14日 (火) 00:10:20   ID: 9AwEYuGs

カップリングはどうなのか気になる!

15 :  SS好きの774さん   2015年07月17日 (金) 15:46:43   ID: WdFw8oPu

【「…」カァー】って、口開けて寝てんのかと思ったわw
【「…///」】とか【「…///」カァ】の方がよくない?
あ、この作品普通に面白くて好きです。

16 :  SS好きの774さん   2016年05月28日 (土) 07:12:28   ID: HLEPVM6L

またエタってしまったか…

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