穂乃果「凛ちゃん何してるの?」 (26)

短め サクサク



凛「アリさんの行列を見てるにゃ。」

穂乃果「今日私たちの映画始まったのに見に行かなくていいの?」

凛「なんで自分達が出てるドキュメンタリー映画見なくちゃいけないの?」

穂乃果「なんでって……。」

凛「まあ、別に今日行ったところで初日で土曜日だからバカみたいに混むに決まってるじゃん。」

穂乃果「まあそうだけど。」


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凛「だから水曜日の夕方にでも行けば1000円で見れるからその時でいいよ。」

穂乃果「でも花陽ちゃんは今日行くって張り切ってたよ。」

凛「かよちんはかよちん。凛は凛だにゃ。」

穂乃果「なんかドライだね。」

凛「いつも通りだよ。」

穂乃果「ランチパック食べる?」

凛「うん。」

穂乃果「で、実際の所はどうしたの?」モグモグ

凛「実際ってなんにゃ?」モソモソ

穂乃果「凛ちゃんがアリさんの行列みてるときは何かある時でしょ。」モグモグ

凛「そ、そんなことない……。」モソモソ

穂乃果「どうせ凛ちゃんのことだからチケットなくしたとか。」モグモグ

凛(ドキッ!)

穂乃果「それでそのあと、花陽ちゃんに言えずに今日用事が出来たとか言ったんでしょ。」モグモグ

凛(ど、どうしてばれてるの!)

穂乃果「でもやることないし、とりあえず制服着て学校に来たものの部室に入るのも微妙だったから今こうしてここにいるって訳なんでしょ。」

凛「そ、そんなこ、こここ事、な、なななないにゃ。」ガクブル

穂乃果「あからさまに青ざめて動揺が隠せない顔してて震え声な時点で……



星空凛の行動パターン言いたい放題かれこれ20分



凛「ほのかちゃあああああん!!りん、どうすればいいかもうわかんないよおおおおお!!」

穂乃果「言い過ぎた!ごめんわかった!わかったから!!泣かないでよ!!」

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部室


カクカクシカジカリンリンリンガベー

穂乃果「という事は部室にいた時までは花陽ちゃんにもらったチケットはポーチに入れてあったと。」

凛「うん。」

穂乃果「じゃあまずは部室を探してみようか。」

ガサゴソ ココニハ ニコノグッズ バッカリ

凛「やっぱりないね。」

穂乃果「でも海未ちゃんの歌詞ノートが出てきた。」

凛「普段見せてくれないけど何が書いてあるんだろうね?」

穂乃果「よし、見てみよう。」

ペラぺラ

凛「これは……。」

穂乃果「ごめん。海未ちゃん。どんな感じか知ってたけど。」

凛「これがお付き合いのない女子の妄想ポエム。」

穂乃果「元の位置に戻しておこう。」

凛「それがいいにゃ。」

穂乃果「じゃあその後行ったところ行ってみようよ。」

凛「うん。」

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クレープ屋


穂乃果「それで真姫ちゃんとクレープを食べてってこと。」

凛「そうだね。」

穂乃果「すみませーん!ちょっと訪ねたいことが。」

店員「はい?なんでしょう。」

穂乃果「ポーチの忘れ物届いてませんか?」

店員「ちょっと待っててくださいね。」

凛「穂乃果ちゃん。ごめん。」

穂乃果「いいってば。とにかく行動しなくちゃね。」

店員「すみませんこちらには届いていませんでした。」

穂乃果「ありがとうございます。あとチョコバナナクレープ2個下さい。」

店員「かしこまりました~。」

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ラーメン屋


穂乃果「で、締めにラーメンを食べて帰ったと。」

凛「うん。」

店主「お、凛ちゃんいらっしゃい。今日はまた休みの日なのに制服とはどうしたんだい?」

凛「おじさん。あ、あのね 凛ここに映画のチケット忘れてなかったかな?」

店主「う~ん。チケットなんかは忘れ物にはないねぇ……。」

凛「そっか。おじさんありがと。また来るにゃ。」

店主「今お昼時なのになんか今日は閑古鳥が鳴いてるからオッチャンが御馳走してあげてもいいんだけどなぁ。」チラッ

凛「え、いいの?」

店主「ほら席に座った座った!」

凛「あの友達が一緒なんだけど……。」

店主「お、そうかい。それじゃ呼んできな。」

穂乃果「なんだろう。ただで食べるとなるとなんか申し訳ない気持ちになってくるんだけど。」ズルズル

凛「おじさんのご厚意に甘えるのも悪くないにゃ。」ズズズー

店主「という事でみんな映画館に駆け込んで死に物狂いで映画を見てると。
   中学生の頃ラーメンを食べに通ってきたときに比べると凛ちゃんも出世したんだねぇ。」

凛「今も毎週来てるじゃん!」

店主「それもそうだ。」

ほのりん「ごちそうさまでした!」

店主「まあいいってことよ。また来な。サービスするよ。」

穂乃果「ありがとうございました。と、言う事なので交番行ってみますね。」

店主「見つかるといいね。気を付けていってくるんだよ。」

凛「はーい。」

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交番


凛「すみませーん。」

警察「はいどうしましたか。」

凛「オレンジ色のポーチの落し物ありませんでしたか?」

警察「いつ頃ですか?」

凛「3日くらい前ですにゃ。」

警察「わかりました。ちょっと調べてみますね。」ペラペラ

警察「あ、ありましたね。」

凛「本当ですか!」

警察「ええ、それじゃ……

30分後


凛「手続きと確認がめんどくさかったけどなんとか手元に帰ってきてよかったにゃ。」

穂乃果「ちゃんとチケットが入ってるまま見つかってよかったね。」

凛「これで明日はちゃんと映画に行けるにゃ。」

穂乃果「でも花陽ちゃんは先に一人で見ちゃったんでしょ。」

凛「ネタバレされても凛たちが出てるんだから内容知ってるんだけどね。」

穂乃果「あ、そっか忘れてた。」

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公園


穂乃果「いや~今日もパンがウマイ!」

凛「今日はいっぱい食べてるにゃ~。」

穂乃果「朝ごはんに、凛ちゃんと学校でパン食べて。」

凛「クレープおごってもらって、おじさんにラーメンご馳走になって。」

穂乃果「そしてまたパンを食べる。」

凛「公園でボケッとするのもたまにはいいけれどどうして穂乃果ちゃんは学校に来たの?」

穂乃果「生徒会のファイル持って帰ってきちゃったから置きに行って、その帰りに凛ちゃんを見つけてどうしたのかなって。」

凛「なるほどぉ、そのあとはどうする予定だったの?」

穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃんと映画を見に行く予定だったんだけど……。あっ。」

凛「穂乃果ちゃんは行かなくてよかったの?」

穂乃果「すっかり忘れてた……。」タラリ

凛「かれこれもう3時半だよ。」

穂乃果「う、海未ちゃんに……、ばれたら……。」ダラダラ


穂乃果携帯 着信76件 留守番電話58件 メール未読80件 

穂乃果「これもう全部海未ちゃんだよ……。」ガタガタ

凛「正直に人助けしてたって言えば許されるんじゃない?」

穂乃果「もう駄目だよ……。」ケイタイチラリ

[13時11分 無題 これから貴女にラブアローシュート(物理)をするために参りますので場所を至急教えてください。]

凛「なんで(物理)なのかにゃ?」

穂乃果「知らない方がいいよ……。凛ちゃん今までありがとう。μ'sを任せたよ。」トボトボ

凛「海未ちゃん説得してみよ。」ケイタイポチッ

海未ちゃんの説得ができて、あきれた声を出しながら
穂乃果は本当にそういう時に猪突猛進なんだから……
って、そのあと穂乃果ちゃんは
ラブアローシュート(物理)をされずに済んだらしい。

家の前で海未ちゃんに声かけられた瞬間に
泡吹いて失神失禁したとかどうとかで
ことりちゃんが興奮気味に教えてくれたにゃ。

かよちんは今日の子と正直に話したら笑って許してくれた。
今度の休みの日に一緒に見る予定が決まったけど、
かよちんは特典がなんとかかんとかって
チケット23枚持ってるから学校帰りに映画館に通う生活するとか言ってた気がするにゃ。


おわる

一人でも楽しんでいただけたら幸いに思います。

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