女「好きなのです」(64)

友「誰が?」

女「男くんです」

女「カッコいいのです」

友「うーん…地味じゃない?」

女「そんなことないのです」

女「カッコいいのです」

友「じゃあ告白してきなよ」

女「無理なのです」

女「フラれたら死んでしまいます」

友「………」

友「じゃーどうするの」

女「このままずっとこうしています」

友「ダメダメ」

友「行動起こさないと」

女「無理なのです」

友「無理じゃない」

友「私が色々聞いてくるから、それを参考に頑張って」

女「ダメなのです」

女「男くんは渡しません」

友「別にほしくないから」

女「じゃあお願いなのです」

………
友「男くん」

男「え?はい…」

友「趣味、好みの芸能人、好きな性格」

友「教えなさい」

男「えっと……」

男「趣味は……読書とか…音楽鑑賞で」

男「好きな芸能人は志田未来」

男「性格は……嫌味なこじゃなければ」

友「わかったありがとう」

男「…何なんだ?」

………
友「聞いてきたよ」

女「報告お願いなのです」

友「まず……趣味ね」

友「読書や音楽鑑賞らしい」

女「私とベストマッチなのです」

友「地味な趣味…」

女「そんなことはないのです」

友「次、好みの芸能人は…志田未来」

女「んんん…」

友「髪の毛ショートにしたらそれっぽくならない?」

女「やってみるです」

友「最後に性格だけど…」

女「はい」

友「嫌味じゃなければ…らしいよ」

女「それは私じゃわからんのです」

友「大丈夫、あんた優しい性格だから」

女「答えになってないのです」

女「でもこれを踏まえて頑張るのです」

友「ガンバ」

女「私ジュビロファンなのです」

友「サッカーの話じゃないよ」


ガンバとジュビロだと地域まで違うじゃねえか……。

美容院

女「ショートヘアーをお願いなのです」

「はーい」

チョキチョキ

「うわっ、お客さん!」

女「はい」

「スゴい可愛いですね!」

女「どうもなのです」

「ちょ、知り合いに芸能関係者が居るんだけど紹介してもいいかな?」

女「断るのです」

「そう…残念だなぁ」

女「どうもなのです」

………
女「じゃんっ、なのです」

友「あんた…こんな可愛かったんだ…」

女「えへへなのです」

友「他には…大丈夫そうだからアタックしなよ」

女「まだです、何が好きなのか聞いていません」

友「…聞いてくる」

女「お願いなのです」

………
友「はい質問」

男「はい」

友「好きなものって何?」

男「んー…」

男「映画かな」

友「それは趣味じゃないの?」

男「あ、そういえば…」

友「……」

男「因みにホラーが大好き」

友「うん…わかったありがとう…」

しえん

………
友「ホラー映画が大好きだそうです」

女「私は苦手なのです」

友「だよね」

友「諦める?」

女「私の辞書に諦めるの文字はないのです」

友「そういえば数学の課題終わった?」

女「それは諦めました」

tsutaya
友「とりあえず軽めなのから始めよう」

女「はい」

友「まずは…一人かくれんぼかな」

女「怖いのですか?」

友「さぁ?」

女「とりあえず借りてみるです」

友「うん」


「もぉー…いいーかぁい…」

女「」カタカタ

ピリリ

女「」ビクゥ!

カチカチ

―――


後ろ 見るな
―――

女「」ブクブク

「みぃーつけたぁ…」

女「」ゴボゴボ

翌日

女「あなたを恨むのです」

友「ごめんって」

女「私になんの殺意を覚えたのですか」

友「いたずら」

女「それではお腹の虫さんが収まらないのです」

友「んー…じゃあ私も一緒に行くから映画いかない?」

友「ようは本番大丈夫かどうかよ」

女「次何かしたら頸動脈を裂くのです」

友「怖いこと言わないの」

ふむ

支援

映画館

女「楽しみです」

友「約束いい?」

女「どんとこいなのです」

友「絶対目を瞑らない」

友「叫ばない」

友「逃げない」

女「のーぷろぶれむ」エッヘン

友「……破ったら目潰し」

女「くりぬいてもらってもいいです」

友「言ったわね…」


『豪華サプライズ、貞子3d…あなたの横に貞子が…!』

館内

女「ワクワクなのです」

友「」スッ

女「何で耳栓をしているのですか?」

友「……」

女「まぁいいです♪」

ジーーー

女「」ワクワク

『キャァァァァァ!』

『ア゛ア゛ア゛!』ズルズル

女「うわぁぁぁ!」

友「1っと…」

『マ゛テ゛エ゛エ゛』

女「ムリムリムリィィ!」タタタ

ガシッ

友「座る」

女「」ブンブン!

友「早く」トスッ

女「」ガクガクブルブル

女「あわわわ」

友「…」

貞子『ゴンニヂワア゛ア゛』

友「…」

女「あわっ」ガクッ

女「」チーン

友「…やっぱダメだったか…」

友「さてつれてでよう」ズルズル

女「」ブクブク

………
女「目だけはやめてくださいです」

友「いいよ、こうなるってわかってたし」

女「ありがとなのです」

友「でもさ……これがダメならもう無理じゃない?」

女「まだです、次があるのです」

友「てゆーかあんた男くんと喋ったことあるの?」

女「はい!」

女「1週間前に転びそうになったところを助けてもらったのです」

女「好きになったのです」

友「単純……」

女「何とでもいいやがれです」

女「この気持ちは変わらないのです、フフフ」

友「…よし、もうちょっと詳しく聞いてくる」

女「私待つのです」

翌日

友「ねぇ、今好きな子いる?」

男「好きな子?」

友「うん」

男「んー……」

男「特にいないかなぁ……」

男「あ、でも……」

友「ん?」

男「この前助けた子…可愛かったなぁ……」

友「」キラーン

友「わかったありがとうじゃあね」タタタ

男「可愛かったなぁ……」ポワポワ

………
友「来たわよ」

女「おかえりです」

友「これは脈ありだね」

女「嘘だったら泣くのです、ウワーン」

友「可愛かったなぁ……って呟いてたもん」

女「ホ、ホントですか」

友「これはもう直接行くしかないね」

女「あわわわ…まだ無理なのです」

友「いくの、行け」ゴゴゴ

女「了解!なのです」タタタ

………
女「いきなりですが困らないのか心配なのです」ドキドキ

男「あっ」

女「あっ、うわっ…えと……」

男「あれからもう転んでないかな」

女「は、はい!この通り元気一杯なのです!」


男「よかった…あれ?髪…切ったの?」

女「はい!男くん好みになりたくて切ったのです」

男「え?……俺好み…?」

女「はわわわ…口が滑ったのです」

女「その……」

女「えと……」

男「………女さんはどんな人が好き?」

女「へ?あっ、わ、わたしは……」

女「か、かっこいい人が好きなのです!」

男「かっこいい……」

女(はっ、これでは私が変態ビッチ阿波ずれ女みたいになっちゃうのです)

女「そ、その!男くんもとってもカッコいいのです!」

男「……そんなことないよ…」

女(はわわわ…いけない扉でも開いたのでしょうか?)

男「そっか……カッコいい人が好きか……」

女「あわわわ」

おやすみ

なんだと……

女「し、失礼するです!」タタタ

男「はぁ……」

………
女「やってしまったのです」

友「ほんとバカだねあんたは…」

女「どうしたらいいのですか…策を教えろです」

友「教えろ……?」

女「教えてもいいのです」

友「……」ゴゴゴ

女「教えてくださいゴンさん」

友「よかろう」

友「まずはこの危なくなった関係を修復じゃ」

女「禁断の恋ですね」

友「意味わからん」

友「それとなく自分のことをどう思ってるか聞いてみな」

女「それはあなたの仕事なのです」

友「……」

女「私じゃテンパって踊ってしまうのです」

友「……わかったわ」

女「持つべきものは友達ですね」

………
友「ねぇ」

男「……」

友「女のことをどう思ってる?」

男「……かわいい子で面白いって思ってたよ……」

友「ふーん…」


影から
女「なぜ過去形なのか聞くのです」


友「じゃあ私は?」

男「え?」


影から
女「え?何いってるのですかあのアマは」

支援

続きを

男「き、きみ…?」

友「そう」

男「な、何て言うか……その……可愛いんじゃないですか」


影から
女「ちょっとまてぇい」

女「浮気ですかコノヤロー」

女「…付き合ってもないんでした」


友「ホントに?」

男「う、うん……」

友「じゃあさ、私と付き合って」

男「ええっ!?」



影から
女「ええっ!?」

女「そんな……」

女「……あの子も私と同じ人が好きでしたか…」

女「……」

女「とても哀しい気分なのです……」

―――――

女「もう……生きてく自信がなくなったのです」

女「これっぽちで何が。って言う人もいるでしょう」

女「でも私にとってはそれほど辛いことなのです……」

女「……」

トボトボ

翌日

友「あれ?女は?」

男「見てない……です」

友「敬語だめ」

男「はい…………うん」

友「ほら、襟曲がってる」ゴソゴソ

男「あ、ありがとう」

友「いつもかっこよくないとね」

男「うん」

翌日

友「今日も来てないの?」

男「うん」

友「…まぁいいわ、今日も行くわよ」

男「…うん」

友「どうしたの?」

男「いや……大丈夫かなって…」

友「さぁね……でも今はまだダメ」

男「わかってる」

一週間後

友「何で来ない!」

男「それでね」

「キャー!」

男「ははっ」

友「こいつもこいつで……」

「キャー!キャー!」

友「……」

男「友ちゃん今日一緒に帰ろう?」

友「……わかった」

放課後

男「ペチャクチャ」

スタスタ

女「…」スタスタ

友「あ、女!」

女「…?」

友「あんた今まで何してたの!?」

女「…家にいたのです」

友「何してんのよ……それよりほらっ」

男「どもども」

友「男くんだよ」

女「……私の知ってる男くんはこんなんじゃないのです」

女「こんな気持ち悪い生物じゃなかったのです」

女「…私のことは放っておいてお二人で仲良くしてればいいのです…」スタスタ

友「あ、ちょっと!」

男「気持ち悪い…?」

友「ねぇあんたどうしちゃったの?」

女「…」

女「私みたのです」

女「あなたが男くんに告白するのを」

友「…?」

友「なんのこと?」

女「とぼけないでください」

女「付き合ってと言ったのを見てたんです」

女「自分勝手なのですがそれがとても嫌だったのです」

友「…バカだねぇ…」

友「付き合って=交際して。とは限らないでしょ?」

なにこの子かわいい


いやいやいや…

あの状況、あの流れ、あの言い方じゃそうとしか思えんだろ

(;´д`)…

女「でっでも…」

女「……何であのとき『私のことどう思う』何て聞いたのです」

友「何でって……私普段どう思われてるのかなって思いまして」

女「あの場面でその台詞はのーなのです」

友「まぁいいじゃない」

女「よくないのです」

男「友さん」

友「え?」

男「俺っていったい…」

友「……」

女「…話を1から聞きたいのです、家に来てください」

友「うん」

男「俺も…」

女「気持ち悪いので近寄らないでください。」

友「あんた……」

女「私が好きなのは、あの優しくてカッコいい男くんなのです」

女「あなたは誰ですか?」

男「……」

女「身なりを繕っても男くんにはなれません」

女「知らない人は帰ってください」

友「……ごめん」

女「なぜあなたが謝るのですか?」

友「……全部あんたのためなの」

男「……」

女「…」

友「あんたが全然積極的にならないから……」

友「逆に男くんからいってもらおうと思ったの」

友「だけど誤解されてて学校来なくなるし、男くんは変な方行っちゃうし……」

女「……」

男「……」

男「ごめん、俺も間違ってた」

男「最初は頑張ろうって思ってたんだ」

男「でも……変な自信がついて女さんのことを二の次に考えてた」

女「……」

男「でも今言われて気がついたよ」

男「……ごめんね」

友「私からも…ごめんね」

女「……何なんですか二人して」

女「そんな謝られたら……私が悪者みたいになるのです……」

友「……」

男「そんなことない」

男「俺がもっと話し掛けたり遊びにいったりすればこんなことにならなかった」

女「……私も積極的になればよかったのです」

女「でも今はあなたを男くんとして見れないのです」

女「出直してきてください」

友「ちょっと…」

男「……うん」

男「もしちゃんと元通りになったら…付き合ってくれますか?」

女「……それはその時もう一度聞いてください」

男「わかった、それじゃあ」スタスタ

友「あんた…それでよかったの?」

女「いいのです」

女「でも、私に会いに来なかった罪は重いのです」

友「友達が好きな人と付き合ってるって思ってたんでしょ?」

友「だったら会わない方がよかったんじゃない?」

女「でも慰めてくれるのが友達なのです」

友「……じゃあホントに行って慰めた方がよかった?」

女「慰めは時として相手に殺意を抱かせるのです」

友「さっきといってること矛盾してるよ」

女宅

女「記念に仲直りパーティするのです」

女「飲むのです」

友「ちょ、これお酒!?どこで買ったの!?」

友「どうやって!?」

女「死にそうな声で涙声になりながら上目遣いでやったのです」

友「それ可愛い子しか使えないg級テクだよ」

女「うへへーい飲むのでーす」

友「いってる間に飲んでるし……」

友「まぁいいや私も!」グビッ

友「あふぇぇ」パタッ

女「一気はよくないのです」

女「……やはりこういうのが出来る友達がイイですね」

女「これからも友達なのです」グビッ

女「あふぇぇ」

―――二ヶ月後 夏

女「今日は久々に男くんから連絡が来ました」

友「よかったじゃん」

女「遊びにいくらしいのです」

女「海で遊びつくすみたいなので、あなたもどうですか」

友「いくいく」

女「では集合場所にれっつごー!なのです」

友「おー!」

しえんた


友「現地集合ですか」

女「帰りは男くんの車で帰宅なのです」

女「免許はスピード合格で先月とったらしいのです」

男「おーい」

友「お、逞しくなったじゃん」

男「そ、そうかな」

女「その感じが昔の男くんなのです、ぐっじょぶなのです」

男「あ、ありがとう」

女「……」

男「……」

友「ウブか」

女「あまり……見ないでください…」モジモジ

男「えっ、あ、う、うん…」

男「ご、ごめん」

女「男くん」

男「はい」

友「遊ぶぞぉぉぉ!」タタタ

女「…空気読んでくれたみたいですね」

女「あの時の言葉を聞きたいのです」

男「……」

男「…俺は元通りになったのかはわからない」

男「だけど前よりは良くなってる…ハズ」

男「そんな俺だけどさ…付き合ってくれますか?」

女「…私も、前はひどいこといってごめんなのです」

女「だけど、一時も、あなたを忘れたことはないのです」

女「私も」

女「好きなのです」


友「妬けるねぇ……」

―――――

帰り道

ブゥゥン

友「ほんじゃ、またねー」

女「おやすみなのです」

友「うん」

男「前はありがとう、おやすみ」

友「うん」

男「じゃ」

ブゥゥン

友「ゴムつけろよー!」

友「……女の子が言う台詞じゃないな…」

車内

女「暗闇が怖いのです」

男「大丈夫?」

女「こういうときはぎゅっとしてほしいのです」

男「こう?」ギュッ

女「ありがとなのです」

女「でも…友ちゃんは彼氏作らないで私のためにしてくれて…」

女「恩返しがしたいのです」

男「彼氏いるよ?」

女「え?」

男「俺の友達が彼氏」

女「えええっ!?」

女「そんな…まさか…」

男「お似合いのカップルだよ」

男「…俺たちもそうなりたいね」

女「…はい」

男「ショック?」

女「はい」

男「結構前から言ってたけどなぁ」

女「……でもまぁいいです」

男「いいの?」

女「はい、男くんといるだけで幸せなのですから」

男「…ありがとう」

女「ずっと一緒なのです♪」


終わり

ん?って思っても流してくださいな

ありがとうございました

男にイライラしたがまあいいか


スッキリしててよかった!





でも後日談はよ

何となく男が空気だったな



無理がある上に展開早すぎ

>>60だから流してくれって

流してくれって書いたからなんだよ
んなもん関係ねぇよ

「流してくれ」については「ローカルルール読め」で。

女視点ってことなんだろうけど、もう少し色々と説明があった方がよかったな。
ともあれ乙。

悪くない


このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom