【安価】モバP「私立モバマス女学園……?」 (244)

もう何番煎じかは知りませんが。

※安価
※時々地の分あり


安価説明

安価で出たアイドルの好感度が+1されていき、最終的に+5で個別END判定が出ます。

連続した場合は再安価。



この安価とはまた別にポジション安価というものを設けますがそれは後述で。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433938561

―――学園前―――

P「(物語はいつだって突然に始まるとは誰の言葉だったか)」

P「(奇妙な女性に絡まれたり、はたまた珍妙な部活動に巻き込まれたり)」

P「(しかし、物語が始まる場合、きっかけとして最も多いのが、【転校】である)」

P「(冴えない主人公が転校したとたんにモテ始めるのは序の口)」

P「(突然隠された能力に目覚めて殺し合いの場に引っ張り出されるというのもお決まりのパターンだ)」

P「……そういうのじゃなくて、よかったとは思うんだが」

P「あの糞親父……ハメやがったな。何が知り合いが学長をやってる学園だこの野郎」

P「私立モバマス女学園って……思いっきり女子校じゃねーか!!」

P「俺に女装して入学しろってか!?何考えてんだあのハゲ!!」

―――数週間前 P宅―――

父P「Pよ」

P「あん?なんだよ親父」

父P「お前、確か……俺の仕事と同じ職に就きたいんだそうだな」

P「……おう」

父P「どうしてそう思った」

P「どうしてって……親父、なんだか仕事の話する時、いつも楽しそうだったから」

父P「楽しそう?俺が?」

P「ああ。今日も○○が~とか、昨日は○○が~って。プロデューサーとして話してる親父は、なんだかイキイキしてた」

P「(まぁそれで母さんまで楽しそうにしてるのはちょっと変だとは思うけど)」

P「あとさ……前、こっそり親父の担当してるアイドルのLIVE、見に行ったんだよ」

父P「ほう?」

P「なんか、すげぇって思った。親父はこんな子達のプロデューサーをやってるのかって」

父P「ふむふむ、それでそれで?」

P「親父の事、少し見直したし、それに俺もそんな仕事をやりたいって思った。なんだかんだで、ずーっと親父の事見てたからな。少しは仕事とかも分かると思うし」

父P「いいのか?プロデューサーは、多分お前が思っているより過酷だぞ?」

P「……他にやりたいことが、見つからない。いいなって思って、なりたいって思って、それでずっと変わらない夢がこれだけだった」

父P「……」

P「親父?」

父P「んもー!!Pったら素直じゃないなー!!」ガバッ

P「抱きつくな糞親父!!」ガッ

父P「いてて……よしわかった。俺がプロデューサーになった時より、お前はまだ若い。つまり、時間はたっぷりある」

父P「そしてお前は学生である!そうだな!?」

P「いや子供の年忘れんなよ」

父P「ならば……ふふふ、そうだな……あの人に頼んで……」

P「……何か嫌な予感がするんだけど」

父P「問題ない。このスーパープロデューサーに任せておけ!」

P「スーパープロデューサーねぇ。この前、アイドルの衣装発注ミスってたのもスーパープロデューサーの成せる技?」

父P「えっ、マジで?」

P「何となく見てただけだからよくわかんないけど、多分」

父P「どこよどこよ」ドサッ

P「こことか」ビッ

父P「……母さーん!!少し出かけてくるー!!」

P「……」

―――現在 学園前―――

P「……あの後何故かいきなり俺の転校が決まったと思ったら、学園は寮住まいになるから荷物まとめろって言われて」

P「てんやわんやしてるうちに紙と荷物と一緒に放り出されて……着いた先が女子校ってマジで何考えてんだ」

P「ここからどうすっかな……正面から通してくれるわけもねぇし、一度電話して……」

???「あの、学園の前で何をやっているのですか?」

P「はいっ!?あ、け、決して怪しいものではなくて、ええと、そのっ」ババッ

???「そんなに驚き戸惑わないでも……何か疚しいことでもあるんですか?」

P「い、いえ、ないですけど」

???「なら堂々としていればいいんですよ。P君」

P「はい……ってえ?なんで俺の名前を?」

ちひろ「ああ、申し遅れました。私、この学園の理事長の千川ちひろといいます」

P「理事長さん……って事はもしかして親父の知り合いって」

ちひろ「はい。父Pさんとは昔から仲良くさせていただいております」

P「なるほど……あれ?じゃあ俺にあんな風に声をかける必要って」

ちひろ「父Pさんの息子という事で、少し、からかってみたくなったんです。ほら、あの人リアクションが面白いじゃないですか。だからP君も面白いかなって」

P「……俺はご期待に添えましたか?」

ちひろ「ええ♪とても可愛らしかったですよ」

P「……ありがとうございます」

ちひろ「そう拗ねないでください。P君は今日からこのモバマス学園の生徒、ひいては私の生徒になるんですから」

P「でもこの学園、女学園ですよね」

ちひろ「そうですねー。ですが、父Pさんの頼みとあれば仕方ありません。それに、私の生徒達にとってもいい機会になるでしょうし」

P「あの、千川理事長は親父とはどういう―――」

ちひろ「ちひろ」

P「え?」

ちひろ「ちひろ、でいいですよ。いえ、そう呼んでください」

P「ですが」

ちひろ「お願いします、P君」

P「……わかりました。ちひろ理事長」

ちひろ「理事長もいりません」

P「……」

ちひろ「はい。私は誰ですか?P君」

P「……ちひろ、さん」

ちひろ「よろしい。ではまずは寮に案内しましょうか」

P「そうだ。気になってたんですけど、寮ってまさか女子寮じゃないですよね」

ちひろ「うーん……すみません。そのまさかなんですよ」

P「……マジですか」

ちひろ「はい。今回、急にP君が転入してくる事になったので、急遽、とある寮の一部屋を空けてもらったんです」

P「何だか申し訳ないです」

ちひろ「空けてもらった子は相部屋に対してむしろ乗り気だったんですけどね。暫くしたら、ちゃんとしたP君の寮を用意させていただきますよ」

P「それはありがたいです」

ちひろ「……P君は」

P「なんですか?」

ちひろ「何だか、父Pさんと比べて、こう、野心みたいなのがないですね」

P「野心、ですか」

ちひろ「はい。普通、男子だったら女子寮に住むって事になったら『ハーレムだぜ!やったー!』ってなりません?プロデューサーになりたての頃の父Pさんみたいに」

P「そんな父親を見て育ったからじゃないでしょうか」

ちひろ「……なるほど。なんだか納得してしまいました」

P「幼い頃から、親父の担当アイドルや仕事先関係の女性とは何回も会っていますし、女性に対する免疫が高いのかもしれませんね」

ちひろ「どこか父Pさんに似ているようで、似ていませんね。P君は」

P「もしかしたらその性格は母親譲りなのかもしれないですね」

ちひろ「ふふっ、そうかもしれません。さぁ、着きましたよ」

―――女子寮 『椿』―――

P「椿、ですか」

ちひろ「はい。他に、榎、楸、柊といった女子寮があります」

P「春夏秋冬で揃えているんですか」

ちひろ「そうですね。といっても、楸はほとんど使われてはいませんけれども」

P「何か理由が?」

ちひろ「うーん……その辺はおいおいお話しましょうか。今は椿について説明しましょう」

ちひろ「椿は基本的にオールマイティーな人材が揃って住んでいます」

P「榎や柊にもそういう特徴があるんですか?」

ちひろ「はい。榎には主に運動系に秀でている子、柊には文科系に秀でている子が数多く住んでいますね」

ちひろ「あと、生徒の他にも先生も住んでいる事もあります。先生に関しては椿、榎、柊の特徴には関係なく色々な人が住んでいますね」

P「わかりました。……ちなみにちひろさんは?」

ちひろ「私は自宅から通勤ですね。普通に」

P「そうですか」

ちひろ「えーっと……何で尋ねたんです?」

P「いえ、特に理由はないです。強いて言えばもしルート作るときに説明しておかないと面倒くさいことになりそうだなと思ったからです」

ちひろ「は、はぁ……ええと、とにかく、P君にはこの椿にしばらくは住んでもらう事になります」

ちひろ「お風呂やトイレは共同ではなく、各部屋に一つ付いているので問題ありません。あと洗濯機も完備です」

P「なんだかすごく豪華ですね」

ちひろ「はい。ここだけの話ですが、かなりのお嬢様もここに通っているので……」

P「……なるほど」

ちひろ「ここまでで何か質問はありますか?」

P「いえ、特には」

ちひろ「それでは次に学園に向かいながら、学園のシステムについて説明しますね」

P「はい。了解しました」

―――学園 中庭―――

ちひろ「この学園なのですが、小等部、中等部、高等部、大学部に分かれています。P君には高等部に通ってもらう事になりますね」

P「俺の年だとそうなりますね」

ちひろ「とはいえ、基本的には年齢関係ない共同クラスで授業などを受けることが多くなると思いますが」

P「……それはどうしてですか?」

ちひろ「部によってはすごく人数が少なかったり、多かったりしてしまうんです。小等部はとても少なく、中等部はとても多い、のような」

ちひろ「かと言ってそのまま授業をするとなると、資金面や教員面での苦労が増えてしまいます。ですので、そういった共同クラスでの授業を多く取り入れるようにしているんです」

ちひろ「何よりこの学園には、通常授業とはまた別の特別な授業が存在しますから」

P「特別な授業?」

ちひろ「私たちはその授業を『レッスン』と呼んでいます」

P「レッスンって……」

ちひろ「文字通り捉えてしまえば困惑してしまうかもしれません……そうですね、まずはここから説明しましょうか」

ちひろ「P君、この学園のことはどこまで知っていますか?」

P「……正直、何も。わけがわからないまま、ここに放り出されたので」

ちひろ「父Pさん……まぁ、いいです。この学園には、他の学園にはない特徴があるんです」

P「それが、『レッスン』ですか」

ちひろ「それともう一つ。ここにいる生徒達はみんな、何かしらの才能を持っているんです」

P「才能……」

ちひろ「幽霊が見える少女がいる、と言われて信じることができますか?」

P「……いえ、にわかには信じがたいですね」

ちひろ「けれどこの学園には在籍しているんです。少なくとも、私たちに見えない何かが見えている子が」

ちひろ「他にもそうですね……忍者とかも在籍していますよ」

P「まるで異世界のようですね」

ちひろ「私も最初はそう思いました。けれど、現実だと思って諦めることにしました。きっとP君も、私の言っている事がすぐにわかると思いますよ」

ちひろ「ともかく、この学園には、なぜかそういう才能を持った子たちが数多く入学してくるんです」

P「……俺、そんな才能ないですけれど」

ちひろ「いいえ、あなたには『プロデューサー』としての才能があるでしょう?」

P「過大評価、じゃないですか?」

ちひろ「父Pさんを見てきた私から見てもわかりますよ。あなたには才能があるんだって。だからこの学園に迎え入れたんです」

P「……ありがとうございます」

ちひろ「それで先ほどの『レッスン』の話に繋がるんですけれど……この『レッスン』という授業はずばり、その才能を伸ばすための授業なんです」

P「才能を伸ばすための授業……」

ちひろ「とは言っても、基本的には何をやっていても構いません」

ちひろ「自分で考え、自分で行動し、自分の才能を磨く。これが『レッスン』の根底に存在する理念でもあります」

P「つまり……さっきの幽霊が見える子?の場合は……」

ちひろ「何人かの生徒達と一緒にお悩み相談をやっているそうですよ。もちろん、幽霊担当で」

P「そういうのもアリなんですか」

ちひろ「はい。流石に私や教員がナシだと思った事は中止させますけれど」

P「だから基本的には自由、と」

ちひろ「そういうことです。そしてここで、P君には大事なお知らせがあります」

P「大事なお知らせ、ですか」

ちひろ「P君には『プロデューサー』としての才能があります。この才能を伸ばすために、P君には『レッスン』の時間、とある事をしてもらうことになります」

ちひろ「それが、P君がここに転入させられたもっとも大きな理由になりますね」

P「……それは一体」

ちひろ「『卒業までに自分の未来の担当アイドルを見つけてスカウトしてくる事』、ですね」

P「なっ……」

ちひろ「父Pさんも面白いこと考えますよね。この学園の方針を知った上で、プロデューサーに憧れる息子の修行をさせるなんて」

P「……修行、ですか」

ちひろ「はい。この修行にはプロデューサーとして必要な、様々な才能の取得も含まれているんですよ」

ちひろ「アイドルの原石を見抜く審美眼。プロデューサーに必須とされるスカウト、及びコミュニケーション能力」

ちひろ「これら全てがないと、プロデューサーは務まらないって事ですね」

P「だから修行……」

ちひろ「実はですね。父Pさんから言われてるんです。P君が無理だと言ったなら、その時はまた別の方法を考える、と」

ちひろ「さて、どうしますかP君。P君はこの学園で、『プロデューサー』への一歩を踏み出しますか?」

P「……もちろん、答えは決まってますよ。踏み出してやろうじゃないですか」

ちひろ「そう言ってくれると思っていました♪」

―――学園―――

ちひろ「さて、着きました。ここがP君が通う学園です」

P「今日は、誰もいないんですね」

ちひろ「ええ。ですから、紹介するのにちょうどいいかと思って」

P「そうですね。ではお願いします」

ちひろ「はい。まずここが玄関で―――」

―――『椿』前―――

ちひろ「今日は遅くまでお疲れ様でした」

P「いえ、こちらこそありがとうございました」

ちひろ「では、こちらが部屋の鍵になります。部屋番号は、206ですね」

P「あの、それで俺はいつから学園に通うことになるんでしょうか」

ちひろ「そうですね……流石に明日明後日というのは急すぎると思いますし、3日後からという事で」

P「わかりました。あと荷物って」

ちひろ「P君が到着する少し前に、業者の方が運んできてくれましたよ」

P「ちゃんと届いてたんですね。よかった……」

ちひろ「ダンボールのまま部屋に置いてしまいましたが大丈夫でしたか?」

P「はい。大丈夫です。ありがとうございます」

ちひろ「では私はこれで。最後に何か質問はありますか?」

P「今のところは大丈夫そうです。もし何かあったら、また尋ねさせてもらいます」

ちひろ「はい。わかりました。では、よい学園生活を」

P「はい!」

プロローグ終わり
 
まず初めにポジション安価を行います。

寮生を2人
幼馴染1人
クラスメイト(悪友)1人

を決定します。

彼女たちは好感度に関係なく、安価で誰が出ようにも物語に絡んでくる重要キャラとなります。

早い話が特別枠ですが、好感度に関する優遇などは設けません。

まずは寮生二人から

>>+3

>>+5

寮生:拓海&藍子
 
次は幼馴染 >>+2

幼馴染:加蓮
 
ラスト、クラスメイト(悪友) >>+4

寮生:拓海 藍子
幼馴染:加蓮
クラスメイト(悪友):亜季
 
で決定しました。物語を続行します。

―――『椿』寮内―――

P「(ちひろさんについてきてもらえばよかったな……)」

P「(どこからかすごく見られてる気がする……こそこそ話も聞こえるし)」

P「(とりあえず早く部屋に入ってしまおう……考えるのはそこからだ)」

P「えーっと206……206……」

拓海「おい、ちょっと待てや」グイッ

P「ちょ、え、ええっ?!な、ななな、何ですか!?」

拓海「お前、ここがモバマス女学園の、しかも女子寮だってわかってそんな堂々としてやがんのか?」

P「そうです、けど」

拓海「だったら歯ァ食いしばれ、この変態」

P「変態って……俺は正当な理由でここに出入りしてるですけど……」

拓海「正当な理由?言ってみろよ」

P「転校生なんです、三日後から」

エッマジー? ホントウニー? デモオトコダヨー?

拓海「……嘘つくんなら、もうちっとまともな嘘つくんだな」

P「待って待って!拳を握り締める前に誰かに事情を聞いてください!ちひろさんとか!!」

拓海「……理事長に?」パッ

P「はい。そうすればわかっていただけるはずですから」

拓海「……少し待ってろ。逃げんじゃねぇぞ」スタスタ

P「ふぅ……やっと開放された……」

藍子「あの……大丈夫、ですか?」

P「え?あ、ああ。心配ありがとうございます。でも大丈夫ですよ。というかあんまり俺に近づかないほうがいいんじゃないですか?」

藍子「? なんでですか?」

P「だって俺、今変質者扱いされてるんですよ?」

藍子「でも、変質者さんではないんですよね」

P「そりゃ、まぁ……今更ながら、ちひろさんに着いてきてもらえばよかったと思ってます」

藍子「じゃあ本当に……転校生の方、なんですよね。男性でも」

P「ええ。ちょっとした事情でここで厄介になります、Pっていいます」

藍子「あ、私は高森藍子です。よろしくお願いします」

拓海「!!」ドドドドド

P「あ、戻ってきましたね」

拓海「すまん!本当にすまん!」ビュンッ

P「(謝るだけで風が吹いてきた……)」

拓海「ま、まさか本当に……ええと」

P「P、っていいます」

拓海「Pが転校生だったなんて……その知らなくて、胸倉つかんで殴っちまいそうに……」

P「いや、大丈夫ですよ。ここは女学園ですし、そういう誤解を生んでも仕方ないです。むしろ、誤解が解けてよかったです」

拓海「そ、そうか……ならいいんだけどよ」

藍子「拓海さんは早とちりしすぎですよ」

拓海「今回に関してはぐぅの音もでねぇな……」

P「改めて、学園では三日後から……ええと寮では今日からお世話になります。Pっていいます。よろしくお願いしますね」

拓海「ええっと……Pっつったか」

P「はい?」

拓海「あ、あたしは向井拓海っつうんだけど……その、あたしには敬語は使わねぇで欲しい」

P「わかりまし……ええと、わかった」

藍子「なら、私にもできるだけ使わないで欲しいです」

P「えっ、いえでも」

藍子「こうやって知り合ったのも何かの縁だと思うんです。部屋が隣っていうのも」

P「部屋が隣?」

藍子「はい。私は205号室に住んでます」

拓海「アタシは207号室に住んでる。つまりアタシともお隣さんってやつだな」

P「そうなんです……そ、そうなのか。だったら何か困ったことがあったら、相談してもいいかな?」

拓海「今回の侘びの件もあるし、何でもアタシに相談してくれ!」

藍子「私にお手伝いできることがあったら、言ってください」

P「ありがとう、二人とも」

P「(一人はちょっと変わってるけど……いいお隣さんにめぐり合えたものだ)」

P「(それにしても……)」チラッ

藍子「じゃあ拓海さん。寮のみんなに、Pさんの事、説明しに行きましょう。そうした方が混乱を招かないでしょうし」

拓海「だな。じゃあアタシは上の階のやつらに説明してくる」

P「(二人とも美少女っていうか……もうこの子たちスカウトすりゃいいんじゃないか?)」

P「あの、二人とも」

拓海「ん?」

P「アイドルに興味、ない?」

拓海「……なぁ藍子。こいつやっぱり怪しいやつなんじゃねぇの?」

藍子「た、多分そうじゃないとは思うんですけど……」

P「あ、あああごめん!急にこんな事言ったら驚くよね!!」

拓海「そりゃそうだろ……胡散臭さが一気にマックスだぞ」

P「実はその……」

ちひろ「Pくーん!」

P「あ、ちひろさん」

ちひろ「P君に大切なことを伝え忘れていて……あら、拓海さん、藍子さん、こんにちは」

拓海「お、おっす」

藍子「はい。こんにちは、千川理事長」

ちひろ「それよりも、P君の部屋で話すことはできますか?」

P「え、ええ。わかりました……ええと、どうぞ」ガチャ

ちひろ「まだ荷物も片付いていないだろうにすみません。お邪魔しますね」バタン


拓海「……藍子、あいつさ、もしかして凄いやつなんじゃねぇか?理事長を名前呼びって……」

藍子「私も何だかそんな気がしてきました」

―――Pの部屋―――

ちひろ「すみません、本当に」

P「いえ、こちらこそ散らかってて申し訳ないです」

ちひろ「では早速本題なんですけれども……P君の修行の話ですね」

P「修行……あの、スカウトの話ですか?」

ちひろ「はい。それに関してなのですが、父Pさんからまた伝言があって」

P「……またなんか変なこと追加してきたんじゃねぇだろうな」

ちひろ「『一人に絞ること』『その一人以外には修行のことは伝えてはならないこと』『スカウトは一発勝負』との事で……」

P「……」

ちひろ「どうしました?」

P「(あ、あっぶねぇ……なんて条件出しやがる親父)」

P「い、いえ。そうですか。わかりました。何とかしてみます」

ちひろ「はい。頑張ってくださいね」

P「あの、もしかしてそれを伝えるためだけにわざわざ?」

ちひろ「はい。そうですね」

P「何だかありがとうございます。父が迷惑をおかけして」

ちひろ「いえ。父Pさんらしいといえばらしいので。では私はこれで失礼しますね」

P「はい。では学園で」

―――夜―――

P「……参ったな」

P「寮のみんなにはさっき、向井さんと高森さんが説明してくれたらしくて、そこは何とかなったんだけども……」

P「スカウトは一人だけ、なおかつ修行のことはそれ以外の子には話しちゃいけない……か」

P「何かうまいこと言い訳を考えておかないとなぁ……」

P「幸いにもまだ時間はあるし……明日明後日でゆっくり考えよう」

P「とにかく今日はいろんな事がありすぎて眠い……ゆっくり寝よう」

P「おやすみ……」

―――三日後 学園 共同クラスA前―――

P「……なんだか一瞬のうちに二日が過ぎちまったな……」

P「まぁ必要なもの買い揃えたり、ずっと言い訳考えてたもんな……」

P「それにしても……やっぱり顔合わせは緊張するな。何はともあれしっかり自己紹介しないと」

先生「はーい。それじゃあ入ってきてくださーい」

P「失礼します」ガララ

―――共同クラスA―――

P「皆さん初めまして。今回、諸事情でこちらの女学園に転入させていただくことになりました、Pと申します!よろしくお願いします!」

オトコノヒトー? ホントウニー?

P「(……ちひろさんに言われた通り、色んな年齢の人たちがいるな)」

先生「じゃーP君の席はー……大和!」

亜季「はい!」ガタッ

先生「大和二等兵に命ずる!このPの世話をやいてやれ!」

亜季「サーイエッサー!」

P「(えっ、何このノリ)」

先生「という事でP君の席は大和の隣だ」

P「は、はぁ……」

亜季「よろしくお願いします!」

P「あ、はい。よろしくお願いします……」

亜季「兵長殿に命を受けた以上、この大和亜季、全身全霊を持ってP殿のお世話をするであります!」

P「あ、ありがとうございます……?」

先生「あ、ちなみに次の時間は通常授業だけど……P君はまだ教科書持ってないよね」

P「はい」

先生「普通の学園とは違う授業やってる以上、教科書がないと着いていくの難しいと思うから、大和、頼んだよ」

亜季「サーイエッサー!」

P「あの、いつもそんなノリなんです?」

亜季「お恥ずかしながら体が勝手に反応してしまって……」

P「(まぁ、キャラは凄くつかみやすいけれど……)」

亜季「さぁP殿。まずは世界史の時間ですよ!」

P「世界史かぁ、苦手なんだよなぁ」

亜季「何をいいますか!世界史の中で活躍する各国の軍の歴史!すばらしいではありませんか!」

P「(やっぱりそういうの得意なんだ)」

亜季「世話をしろと言われましたし、ここは休み時間のうちに私が簡単に世界史を教えるしかありませんね!」

P「あ、それは結構助かるかも。俺のもともと通ってたとことは範囲とかも違うだろうし」

亜季「そうですか!ではいきますよ!まず―――!」

今日はここまでで。せっかく安価したのに加蓮が出せない上、安価まで辿り着けなくて悔しい。
 
次の更新は金曜日となります。では、ありがとうございました。

こんばんは。
では更新を始めます。
 
追加要素:「称号」

・某ときメモ風に影響されただけ。
・作者がどこまで書いたか、また誰を書いたかを判別するために使用するので特に好感度とかの関係はないです。

称号
「バイクとカメラと隣人と」
「クラスメイトに機関銃」
「幼馴染症候群」を入手しました。


―――放課後 共同クラスC―――

奈緒「かれーん!一緒に帰ろうぜー!」

凛「加蓮、一緒に帰ろう」

奈緒&凛『む』

奈緒「先に声かけたのはあたしだ」

凛「私、今日は加蓮と約束してたんだけれど。新作のハンバーガー食べに行こうって」

奈緒「なっ、あ、あたしだって約束してたんだからな!え、えっと、そう!ホットドック食べに行こうって!」

加蓮「……あのさ」

凛「どうかした?加蓮」

加蓮「なんで二人はあたしに構うの?」

奈緒「え?そりゃだって……なぁ?」

凛「なんだかいつも元気なさそうだし」

奈緒「不機嫌そうにしてるし」

凛&奈緒『放っておくと不良になりそうだから』

加蓮「不良って……あたしには一番似合わないよ。それ」

奈緒「だけど心配なんだよ。やっぱり、中等部からずっと一緒だとさ」

凛「幼馴染みたいなものなんだから。心配して当然だよ」

加蓮「……幼馴染、かぁ」

奈緒「そうそう。幼馴染」

加蓮「……何だか嫌なこと思い出しちゃったから、今日は一人で帰るね」ガタッ

凛「ちょっと加蓮?」

加蓮「ごめん、放っておいて。じゃ、また明日」

奈緒「……急にどうしたんだ?」

凛「なんだか幼馴染って言葉に反応してたみたいだけど……」

奈緒「あ、もしかして」

凛「何か思い当たることがあるの?」

奈緒「あ、いやえーっと……実はさ」

奈緒「加蓮、昔幼馴染がいたらしいんだよ」

―――学園 共同クラスA前―――

加蓮「(……すごい人だかりができてる。邪魔だなぁ)」

加蓮「ごめん、通りたいんだけど少しどいてくれる?」

美嘉「あっ、ごめーん★」

加蓮「……美嘉じゃん。何やってるの?」

美嘉「んー?あ、加蓮。いや、噂の男子転校生を一目見ておこうかなーって」

加蓮「ああ、そういえば何だか話題になってたね。あたしには関係ないけど」

美嘉「そう言わずにさー。一目だけでも見ときなよー★ほらほらー★」

加蓮「ちょ、押さないでよ美嘉……」

亜季「もしP殿が隊長であったならば、ここはどのように動くでありますか?」

P「えーっと……助けに行く、かなぁ。まだ兵は結構残ってるし」

加蓮「っ!?」

亜季「そう!これが、かの有名なダンケルク大撤退なのであります!」

P「えっ、有名なのこれ」

美嘉「大和さんに世界史教えてもらってるらしいんだけどー★……って加蓮?」

加蓮「な……なんで……」

美嘉「えっ?」

加蓮「なんで裏切り者のあんたがここにいるのよ!!」

P「……ほ?」

亜季「ふむ?」

加蓮「あっ……ご、ごめん美嘉!あとは任せ―――」

P「あれ……もしかしてお前、加蓮か?」

加蓮「!!!」

美嘉「呼ばれてるよ、加蓮?」

加蓮「き、聞こえない聞こえない。あたしの名前は渋谷凛」

美嘉「流石にそれは無理があると思うな」

亜季「友人でありますか?」

P「いや、えーっと、なんていうかな、そう、幼馴染」

加蓮「あ、あたしにはこんな冴えない顔の幼馴染なんていませーん」

P「冴えないってお前な……そんな冴えない俺と結婚のやくs」

加蓮「あーあー!!聞こえないー!!」

美嘉「えっ、何々?結婚って聞こえたんだけど★」ザワザワ

P「いや、昔さ、こいつがよく病院に」

加蓮「と、とにかくあんた!!こっち来て!!」グイッ

P「お、おおっ?!力ついたんだなぁ加蓮!!いやぁ病弱で病院にこもりっきりだったあの頃とは―――」

加蓮「それ以上話さないでぇぇえええ!!」ダッ

―――屋上―――

加蓮「ぜぇ、はぁ……」

P「体力ないのは相変わらずなんだな」

加蓮「うる……さい……」

P「そんで?俺がここにいる理由を知りたいんだろ?」

加蓮「……うん」

P「うーん……うちの親父いるだろ?」

加蓮「父Pおじさんの事?」

P「おう。あの、事ある事に俺と加蓮を許婚の関係にしようとしてたクソ親父」

加蓮「……父Pおじさんが、どうしたの?」

P「何でもここって、色んな才能を持った人達が集まってるんだろ?」

加蓮「……うん」

P「なぜか親父がここの理事長にコネを持っててさ。いきなり俺にプロデューサーの才能を感じる、とか言い出してあれよあれよという間にここに転入することになってた」

加蓮「父Pおじさん、昔から行動力だけは凄いね……」

P「ほんとにな。行動力だけはな」

加蓮「なるほどね……っていうかここ女子校だよ?よく転入通ったね」

P「全くだ。理事長も理事長で変わった人だし……そんで。何年ぶりだ?」

加蓮「……わかんない。中学校まででしょ。あたし達が一緒にいたのって」

P「一緒にいたっていうか、俺が一方的に病院に通ってたんだけどな」

加蓮「……ねぇ」

P「ん?」

加蓮「一度、リセットしない?」

P「リセットって?」

加蓮「赤の他人同士として、この学園で始めるの」

P「やだ」

加蓮「ちょ、即答って……」

P「それって俺の小学生時代の記憶消せって言ってるようなもんだぞ?」

加蓮「いいじゃん。消せば。減るもんじゃないし」

P「減るよ。加蓮との思い出が」

加蓮「っ……あんたって昔からそう。裏切り者のくせに、あたしの前だけ、すっごくクサイ台詞吐く」

P「癖みたいなもんだ」

加蓮「もー……だから……はぁ」

P「諦めろ。お前だけがリセットしたとしても、俺は幼馴染という体でお前と付き合ってくぞ」

加蓮「わかった。わかったから……はぁ」

P「ため息つくと幸せが逃げるぞ」

加蓮「誰がつかせてるの」

P「加蓮にため息を吐かせるやつなんてぶっ飛ばしてやる」

加蓮「……ばーか」

P「とにかく、これからもよろしくな、幼馴染A」

加蓮「ひどい呼び方だね、幼馴染B」

P「……はっ」

加蓮「ふふっ……」

―――共同クラスC―――

奈緒「実はさ……加蓮、昔」

奈緒「その幼馴染のことが、結婚の約束をするぐらい、好きだったんだって」

―――Pの部屋―――

P「……あ」

P「明日、早速『レッスン』の時間があるな……」

P「『プロデューサーとして未来の担当アイドルをスカウトせよ』……か」

P「……正直何をすりゃいいのかぜんぜんわかんねぇけど……」

P「ま、なるようになるさ。さて、今日はもう寝よう。おやすみ……」

―――学園 共同クラスA――ー

称号『レッスン開始!』を手に入れました。

P「(さて、『レッスン』の時間だけど……どこに行こう)」


会いに行くアイドルの名前 >>+3

称号『七不思議の一』を手に入れました。
 
―――共同クラスA―――

ちひろ『けれどこの学園には在籍しているんです。少なくとも、私たちに見えない何かが見えている子が』

P「……俺たちには見えない何か、か……」

P「もしかしたら何か、審美眼に繋がるヒントがつかめるかもな……」

P「大和さん」

亜季「どうしました?」

P「幽霊が見える生徒って―――」

亜季「……いません」

P「え?でもちひろさんが」

亜季「幽霊なんていないであります!私は、自分の目で見たものしか信じません!ではレッスンがあるので!」シュタッ

P「あ、ちょ……行っちまった」

P「っていうかヤバイな。『レッスン』はこの教室で受けるワケじゃないのか」

P「……そういえば、お悩み相談をやってるって言ってたな。ちひろさん」

P「しらみつぶしに探してみるか……?」

ちひろ「こんにちは、P君」

P「うわああああ!?ちひろさん!?」

ちひろ「そんな幽霊を見たかのような反応はやめてください。私も傷つきます」

P「ごめんなさい……ってそうです。幽霊なんです」

ちひろ「はい?」

P「ちひろさん、前に話してくれたじゃないですか。幽霊が見える女の子のコト」

ちひろ「確かに話しました。もしかしてその子に興味が?」

P「はい。できれば会って話したいなと思って」

ちひろ「でしたら、この教室を出て右にまっすぐ行った突き当りの教室。そこがお悩み解決部の部室ですよ」

P「ありがとうございます。助かりました」

ちひろ「いえいえ。では私は他の子たちの『レッスン』の見回りがあるのでこれで」

P「はい。何かあったらよろしくお願いします」

―――お悩み解決部 部室前―――

P「……ここか」

P「何だか……すげぇ怪しいところだな。髑髏に水晶に……なんで門松?」

P「黒魔術部の間違いじゃねぇの……?」

???「あ……あ……」

P「なんか声が聞こえるし……って、声?」

???「たす……けて……」

P「中から?!ちょ、ちょっと待ってろ!!今行くから―――」ガラッ

小梅「あ……あ?」←

P「し……」

小梅「あ……いらっしゃいませ」

P「死んでるー!!!???」

小梅「し、死んで……ない……これ、おもちゃ……」

小梅「あ……あ?」←[ホワイトナイトメア]特訓前

P「し……」

小梅「あ……いらっしゃいませ」

P「死んでるー!!!???」

小梅「し、死んで……ない……これ、おもちゃ……」

P「ど、どうするんだこれ!救急車か?!救急車なのか!?」

小梅「だ、大丈夫……これ、ケチャップ……」

P「と、とにかくまずは警察に!」ピポパ

小梅「えい」ボスッ

P「……で、えーっと。まだ続けた方がいい?」

小梅「無駄にノリ……よくて、驚いた……」

P「一応こういうノリが大事だって親父に教わってな……ええとそれでキミは?」

小梅「白坂……小梅……お悩み解決部……幽霊担当……」

P「キミが……」

小梅「ええと……ごめんなさい……まだ、芳乃さんと朋さん、来てない……」

P「ああいや、今日はキミに用があって来たんだ」

小梅「私……に?」

P「うん。幽霊が見えるって、本当?」

小梅「……うん。だから……幽霊担当……」

P「そう、なんだ……ふむ」

小梅「あなたの……肩にも……憑いてる……よ?」

P「え?本当に?」

小梅「うん……えい」パサッ

P「……おお!肩が軽くなった!」

小梅「よかった……ええと」

P「Pだよ。ありがとな」

小梅「何だか……変わった女の人……」

P「……ん?ああえっと、男だぞ?」

小梅「……え?」

小梅「……え、あ、あう」

P「転校生ってそんなに有名じゃないのか?もしかして」

小梅「ご、ごめんなさい……男の、人の霊が……憑いてたから」

P「……祓ってくれてマジでありがとう」

小梅「お、男の人と話すの……初めて」

P「それは何だか悪いことしたな。俺よりもいい男なんて世の中にたくさんいるのに、相手が俺だとは」

小梅「男の人の霊とは……いつも話してるけど……」

P「お、おう……」

小梅「……あ、あの、名前」

P「俺か?俺はPだ」

小梅「Pさん……は、私の……お祓いのために来たの……?」

P「そうじゃなくて……まぁ、目的はもう達成されたというか」

小梅「……?」

P「白坂さんと話すことが目的だったというか……うん。お悩み解決、なのかな」

小梅「……そっか……それなら……よかった」

P「またなんかあったら、ここを頼らせてもらうよ。今日はありがとな、白坂さん」ガラッ

小梅「う、うん……また、ね……」

P「ああ。また!」



小梅「……変な人、だったね……ね?」

小梅「うん……でも、男の人だけど……いい人」

小梅「それに……私が見えてるコト……信じて、くれた」

小梅「……えへへ」

―――放課後 椿前―――

P「……何だか、今日初めて『レッスン』の授業があったけど……言うほど『レッスン』の授業って感じじゃなかったな」

P「結局白坂さんに会って話しただけだし……」

藍子「Pさん、こんなところで立ち止まってどうしたんですか?」

P「あ、高森さん」

藍子「早く入らないと体が冷えちゃいますよ?って、そんな時期でもないですけれど」

P「今日初めて『レッスン』の授業を受けたんだけど」

藍子「ああ、Pさんにとってはそうですね」

P「なんだか言うほど、特別な授業っていう実感がなくて」

藍子「最初はそうだと思いますよ。私も、最初、何をしたらいいのかわからなくてあたふたしてましたから」

P「高森さんは今日は何をしてたの?見かけなかったけど」

藍子「私ですか?……秘密、です」

P「秘密って……」

藍子「知りたければがんばって私を見つけてください、Pさん♪それじゃあ自分の部屋に帰りましょう」

P「……はーい」

―――二日後 共同クラスA―――

P「……何だかあっという間だったな。二回目の『レッスン』の時間まで」

P「知り合いも増えてきたし、学園生活が充実してるって意味で捉えていいのかもしれない」

P「さて、今日はどうしようかな……」


会いに行くアイドル >>+4

P「……今日は高森さんを探してみよう」

P「見つけてみてください……って言われたもんな」

P「でもノーヒントで探すのか……見つからないまま、レッスンの時間が終わる可能性も考慮しておかないとな」

P「まずは高森さんの教室から回ってみよう……」

―――共同クラスD―――

P「えーっと……」

拓海「Pじゃねぇか。レッスンの時間にどうした?」

P「あ、いや、高森さん見なかった?」

拓海「藍子?あいつならカメラ持ってどこか行ったぞ」

P「カメラ持って?写真撮影でもしてるのか?」

拓海「多分な。アタシも何回か見かけたことあるぜ」

P「へぇ……ありがとう、ちょっと探してみるよ」

拓海「おう、何のレッスンか知らないけど、Pも頑張れよ!」

今日はここまで。やっぱりPCが何だかおかしい。
次の更新は火曜日を予定してます。では、ありがとうございました。

登場フラグ立って無い子をいきなり安価で取ってもいいのかな?

修行のこと言っちゃダメなんじゃなかったっけ
加蓮にプロデューサーがどうたら言ったのはいいんだろうか

こんばんは。
高森さんから再開です。

>>112 構いません。安価なんですから。
 
>>114 あくまで修行の内容を知られてはいけないというルールです。


―――30分後 中庭―――

P「さて、探してみるとは言ってみたが……」

P「ぜんぜん見つかる気配がしねぇ……諦めて他の人を探してみようかなぁ」

藍子「もう、諦めないでくださいよ」ピトッ

P「ひゃああっ!?た、高森さん!?」

藍子「こんにちはPさん。オレンジジュースです」

P「あ、ありがとうございます……」

藍子「……やっぱりあげません」プイッ

P「え、あれっ?な、何かおかしなことしちゃいました?」スカッ

藍子「……敬語」

P「え、あ……すみませ……ごめん」

藍子「はい。よくできました」スッ

P「あり……がとう」

P「あの……高森さんは、何でここに?」

藍子「忘れ物をしたので教室に戻ったら、拓海さんにPさんが探していたと聞いて。私も探していたら、ちょうどベンチで休んでいるのが見えたので」

P「そっか……おとなしく待ってればよかったのか」

藍子「会えたんだからいいじゃないですか。それより、どうして私を探していたんですか?」

P「いや、この前さ、高森さんのレッスンについて尋ねようとしたらはぐらかされたから」

藍子「……そういえば、確かに探してみてください、と言った気がしますね」

P「だから探してみようとしたんだ」

藍子「……私のレッスン、そんなに気になります?」

P「うん。なんだかんだで、この学園で初めてできた知り合いだから」

藍子「なら……少しここで休んだ後、私と一緒に行きましょうか」

P「どこに?」


藍子「この学園を、この町を見下ろせる場所です」

―――屋上―――

P「うわぁ……すげぇな、ここ」

藍子「私も初めてここに来た時、驚きました」

P「結構高い建物だとは思ってたけど、屋上から町を一望できるなんてな」

藍子「ここから見る風景が好きで、レッスンの時間はよくここに来るんです」

P「あ、そうだそうだ。高森さんのレッスンって結局なんなの?」

藍子「私のレッスンは、これです」

P「カメラ……写真撮影?」

藍子「はい。この学園の、色んな場所や思い出を保存しておきたくて」

P「(本当に自由だなレッスンの時間は……だから俺がうろついてても何も言われないんだろうけれど)」

藍子「そこでPさん、一枚、撮らせてもらえませんか?」

P「え?俺を?」

藍子「はい。転校生で寮でお隣のPさん。これも大事な思い出ですから」

P「う、うーん……なんだか緊張するな」

藍子「自然体でお願いしますね」

P「そう言われると余計体がこわばるよ」

藍子「はい、笑って笑って……」

P「こ、こう?」ニヤァ

藍子「Pさん、なんだか怖いですよそれ」

P「そう言われてもなぁ……」

藍子「じゃあPさん、何か今までで楽しかったことを話してくれませんか?」

P「楽しかったこと?」

藍子「はい」

P「……なんだろうなぁ。多分、多分なんだけどさ」

P「ここに転校してきて……まだあんまり知り合いもいないけれど……でも何だか前の学校よりも、居心地がいい」

P「だからこれからの未来が、凄く楽しみなんだ」カシャッ

称号『【今は】彼だけの写真』を手に入れました。

P「あ、もしかして今撮った!?」

藍子「はい。とってもいい表情だったので、つい」

P「自然体の自分を撮られるのって、何だか恥ずかしいな」

藍子「慣れですよ、慣れ。現像したら、後で渡しますね」

P「い、いやいいって!自分だけの写真持ってたらナルシストみたいじゃない?!」

藍子「そうですか?」

P「だ、だから俺はいいや。高森さんが持っててよ」

藍子「……ふふっ。はい。わかりました、Pさん」

―――『椿』 P宅―――

P「ふー……今日も疲れたなぁ」バサッ

P「……ん?メール……高森さんからだ」

P「ちょ、いらないって言ったのに……でももらったからには消せないし……ぐぬぬ」

P「フォルダにしまっておこう……うん」

P「さて、次のレッスンは来週か……次はどんな子に会えるかな……」

P「おやすみ……」

―――教室―――

P「……え?体育祭?」

亜季「はい!3週間後に、体育祭が開催されるであります!」

P「待って待って。聞いてないんですけど」

亜季「P殿は転入してきたばっかりだから知らないのも仕方ないですね。体育祭は『榎』寮に住む生徒達が意地とプライドをかけて勝負する、いわば筋肉と筋肉の祭典であります!」

P「……ちなみに大和さんはどこ住み?」

亜季「もちろん『榎』であります!」

P「ですよねー……」


これから6回目の安価後、イベント『体育祭』が開催されます。


P「さて、レッスンの時間だ。どこに行こうかな?」

会いに行くアイドル>>+4

P「体育祭……そうだ。困った時のお悩み解決部」

P「こんな事に使うのはどうかと思うけれど……でも悩んでるのは事実だからな」

P「願わくば白坂さんがいますように」

―――お悩み解決部室―――

<フギャー!

P「!?」ビクッ

P「ま、また悲鳴が聞こえてきたぞ……ちょっとビックリしたじゃないか」

P「……また白坂さんだったら付き合ってあげよう」

P「お邪魔しまーす」ガララ

幸子「……」←本の中に埋まってる

P「……」

幸子「んー!んー!!」ジタバタ

P「い、今助けるぞぉぉぉおおおおお!!」ガサガサ

―――数分後―――

P「はぁ、はぁ……」

幸子「ど、どなたかは知りませんが助かりました……ありがとうございます」

P「い、いやいや。白坂さんがまた何かやってるのかと思ったら大惨事になっててビックリしたよ」

幸子「ボクも白坂さんに用があって……誰もいかったし、暇だったから本でも読もうと思ったら急に崩れて……」

P「ちょうど解決部を尋ねてよかったよ……」

幸子「……ところで、あなたは誰ですか?少なくとも、解決部に男子生徒はいなかったはずですが」

P「っというかこの学園に男子生徒なんて俺一人しかいないだろ。転校生だよ。白坂さんに用があって来たんだ」

幸子「ああ、あなたがあの!」

P「あのって……もう何か変なうわさが広がってるのか」

幸子「はい。何でも北条先輩と結婚の約束をしなさっているそうで」

P「……昔の話だよ。それで、キミは?」

幸子「ボクですか?ボクは輿水幸子です!この学園で、一番カワイイ女子ですよ♪」

P「(一番カワイイ……確かにトップクラスというか、この学園のレベルが高すぎるというか)」

P「そっか。キミがこの学園で一番カワイイのか」

幸子「えっ!?」

P「どうした?」

幸子「あ、いえ……ええと、い、一番ですよ?一番なんですよ?」

P「うん。一番カワイイんだろ?」

幸子「……そ、そうですよ!ボクが一番カワイイんです!フフーン!」

P「……うん、カワイイ」

幸子「なっ。あっ、えっ」

P「で、学園一カワイイ輿水さんも白坂さんを待ってるの?」

幸子「え、ええ。で、ですけど実はもう悩みは解決してしまったというか、ええと……」

P「?」

幸子「と、とにかくそうだ!白坂さんが来るまでカワイイボクがお茶でも淹れてあげますよ!」

P「え?輿水さんもここの部員なの?」

>>130
×幸子「と、とにかくそうだ!白坂さんが来るまでカワイイボクがお茶でも淹れてあげますよ!」
○幸子「と、とにかくそうだ!小梅さんが来るまでカワイイボクがお茶でも淹れてあげますよ!」

142'SPに対してすまんかった。

幸子「部員みたいなものですから大丈夫です!ほら座ってください!」

P「あ、ありがとう」

幸子「感謝してくださいよね!カワイイボクがお茶を淹れてあげるんですから!」

P「うん。カワイイ輿水さんにお茶を淹れてもらえるなんて光栄だよ」

幸子「~!」

P「輿水さん?」

幸子「ま、待っててくださいね!い、今おいしいお茶を淹れますから!」タタッ


幸子「~♪」


称号『学園一カワイイチョロイン』を手に入れました。

―――『椿』 幸子の部屋―――

幸子「~!!」ボフボフ

幸子「ふ、ふふっ。は、初めて。初めて男の人に、カワイイって言われました」

幸子「しかも、学園一カワイイって認めてくれて……えへへ」

幸子「も、もし次会ったらどうしましょうか。もっと褒めて欲しいですし、もうちょっとグイグイいきますか?」

幸子「……」ニヘラ

幸子「学園にいく楽しみ……やっと、見つけられました……すぅ」


―――昼休み 共同クラスD―――

P「で、学園祭って何やるんだ?」

加蓮「……あのさ。なんでわざわざアタシのところに来るわけ?」

P「いや、聞けそうなのが加蓮だけだったから」

加蓮「……あんたが来るとさ」

ワー オサナナジミサンダー ケッコンノヤクソクシタンダッテー キャー

加蓮「こうなるってわかってるでしょ?!」

P「誤解はおいおい解いていけばいいじゃないか」

加蓮「解けてないから今こうなってるの!」

P「仕方ないな。おーい。俺と加蓮は今は何でもないぞー!ただの幼馴染だー!」

イマハ? イマハッテ ジャアムカシハ モトカレ

P「これでよし」

加蓮「よくないわよ!」

P「とにかく加蓮、体育祭って何やるんだ?」

加蓮「……わかんない」

P「は?」

加蓮「だってあたし、体育祭はいつも休んでるから」

P「あー……もしかしてまだ?」

加蓮「一応。親がうるさいの」

P「なるほどな……」

加蓮「まぁ……今年は出てもいいかなとは思ってるけど」

P「何かあったのか?」

加蓮「何かあったのかって……はぁ」

P「?」

加蓮「とにかく。あたしも今年が初参加なの。だから他を当たって」

P「その前に一緒に飯食おうぜ。腹ぺこぺこだわ」

加蓮「……あのね……わかったよ。もう……」



P「終始不機嫌だった加蓮と飯を食い終わったし、レッスンの時間だ!」

P「今日はどんな子に会えるかな」

>>+5

―――教室―――

P「……ん?」

黒猫「にゃー」

P「なんで教室に猫が……?」

亜季「P殿。どうしました」

P「いや、猫が教室に入りこんできてて」

亜季「ふむ……誰かの飼い猫でしょうか」

P「寮でペットありなんですか?」

亜季「はい。千川学園長に許可さえ取れば」

P「へぇ……だったらこの子は」

亜季「首輪もつけてあるので間違いなく飼い猫ですね。どうしますか?」

P「うーん……大和さんはレッスンもあるでしょうし、俺が飼い主探してきますよ」

亜季「よいのですか?P殿にもレッスンが」

P「まだ方向性が定まってないからさ、この時間、結構持て余してるんだ」

亜季「そうなのですか。ではお願いしてもいいでしょうか」

P「うん。何とか探してみるよ」

P「さて……お前の飼い主はどこにいる?!」バッ

黒猫「?」

P「……覚えてたらこんなとこでウロウロしてないだろうし」

黒猫「なぁご」

P「とりあえず情報収集……かなぁ。でも聞けるのって限られてるし……」

拓海「お、P。どうしたんだこんなとこで蹲って。腹でも痛ぇのか?」

P「向井さん。実は」

黒猫「にゃあ」

拓海「……?おいこいつ、みくのとこの飼い猫じゃねぇか」

P「みく?」

拓海「どうしてここにこいつがいるんだ?」

P「いや、実は俺らの教室に迷い込んできて」

拓海「本当か?P、着いてきてくれ。みくの教室まで行く」

P「本当?助かった……ごめん。向井さんのレッスンもあるだろうに」

拓海「いーってことよ」

今日はここまで。
 
新規追加したイベントに関してですが、各イベントに合わせて、安価3回分くらい属性別にコンマで好感度2倍ブーストをかける予定になっております。
やっぱり学園生活にはイベントがなくちゃ。
 
次の更新予定は明日となります。
では、ありがとうございました。

乙、乙。
ところで物語上の期限っていつまで?やっぱり1年間
あとイベントや↑の期限前に好感度+5になったらその先のイベントや日常もSKIPで即ED?

>>149 クレしん方式で行こうかなと思っております。
    好感度が+5になった場合、即個別ENDが確定します。その後、またその場(その日?)からある程度好感度&配役をリセットしてリスタートしようかと。

配役もリセットしちゃうのか?
つまり悪友や寮生、幼馴染を変更するってこと?

>>152 はい。個別END確定時のその時(その日)から転入という設定でリスタートするので配役もリセットされます。
    ずっと同じキャラでやり続けるのも不公平かと思いまして。

了解です。
何周くらい続ける予定ですかね?

END済のアイドルは次週以降で安価取っても無効?
2回目のENDは無いにしても体育祭みたいな色々なイベントでのコミュが見たいけど
下手すると最短で体育祭で1週目終わりそう

>>154 作者の気が済むまで。一応4週目までは考えてます。
 
>>156 何かしらの措置は取るつもりです。安価を取った場合、END後の生活を書くなど(急に時間軸が切り替わりますが)

では今日もみくから更新を再開しようと思います。

―――共同クラスC―――

拓海「結構気難しいやつだから気をつけろよ」

P「気難しい?」

拓海「見りゃわかる……おーいみくー!」

みく「……はい。何でしょう」

拓海「ちょっと話があんだけどよ、今大丈夫か?」

みく「大丈夫ではないですね。今探し物をしている最中で」

拓海「その探し物についてなんだ」

黒猫「なぁーご」

みく「あっ……その子」

P「今日、教室に迷い込んできて。前川さんの買っている猫だって向井さんに聞いて」

みく「……そう、ありがとう」

黒猫「なぁご♪」スリスリ

みく「ここに来てはダメだと言ったでしょう。ほら、戻りますよ」ダキッ

黒猫「にゃー」

みく「確か転校生のPさん、でしたか」

P「あ、はい」

みく「ありがとうございました。後日、何かお礼をお渡しします」

P「いえ。猫の飼い主が見つかってよかったです」

みく「では、私はこれで」スタスタ

拓海「……な?気難しいだろ?」

P「気難しいというよりは、委員長みたいな人でしたね。前川さん」

拓海「……まぁな」

P「?」


称号『生真面目委員長前川さん』を手に入れました。

―――『椿』―――

P「向井さんも、体育祭に参加するの?」

拓海「まーな。椿に住んでるとはいえ、アタシもどっちかと言えば体育会系だからな」

P「よかった。じゃあ聞きたい事があるんだけど、体育祭って具体的に何をするの?」

拓海「そうだな……去年は騎馬戦、リレー、ドッヂボールなんかをやったな」

P「内容は普通の体育祭と変わらないけど……あれ?それじゃあ不利なところも出てこない?」

拓海「柊寮のやつらは基本的に文化祭で張り切るからな。アタシ達みたいなのはここで活躍しておくのさ」

P「バランスは取れてるんだ」

拓海「おうよ。じゃねぇと流石に生徒から不満とかが出てきちまうからな」

P「なるほどね……」

拓海「ちなみに個人ポイントが振り分けられて優勝が決定されるんだけど、毎年なかなか賞品は豪華だぜ?」

P「例えば何がもらえるの?」

拓海「最新の全自動掃除機とか、スタミナドリンク1年分とか」

P「確かに豪華だけど……スタミナドリンクって」

拓海「まー、割と欲しがるやつもいたりするんだぜ?教員とか」

P「ああ教員……って教員も参加するの?」

拓海「一部の教員はな。大人気ないのもたまにいるけど」

P「自由だな……」

―――教室―――

P「もうすっかり学内は体育祭一色だなぁ」

P「たまには外にでも出てみようか?」

P「い、いやだ!俺は外には出ないぞ!」

P「……何やってんだ俺は」


会いに行くアイドル >>+4

―――学園前―――

P「んー……」

P「学園の外に出るのも久しぶりだな。ちょっと空気を吸いに来るだけでも気持ちいいもんだ」

P「親父、今頃何してやがるのか……ったく」

ブゥゥゥウウン

P「……ん?」

拓海「お、Pじゃねぇか」キキー!

P「向井さん。どうしたの?こんなところで」

拓海「いや、ちょっと町まで買出しを頼まれてよ。ちょうどあたしがバイク回せたからひとっ走りしてきたんだ」

P「バイクってこれ、向井さんの?」

拓海「ああ。今じゃ相棒みたいなもんだぜ」

P「へぇぇ……かっけぇなぁ。やっぱ」

拓海「Pもバイクに興味があるのか?」

P「まぁ、そりゃ男の子だから。少しは」

拓海「……そっか。男の子、か」

P「?」

拓海「なー。アタシのこの趣味がバイクって変だと思うか?」

P「変?」

拓海「たまによ。言われるんだよな。趣味がバイクって、何だか暴走族みたいだ、とか、バイクが趣味な女って変、とか」

拓海「そういう偏見っつーのかな。そういうの、なんかさ」

P「ああいや、変な意味で受け取っちゃったらごめん。そうじゃなくて単純にさ、男の子だから、かっこいい物には興味があるって意味で言いたかったんだ」

P「それに、女子でかっこいい物が好き、バイクが好きって言う子も全然変じゃないと思う。むしろ、男の子としてはそういう話のできる女子って貴重だから何だか嬉しかったりするよ」

拓海「……へへっ、そっか」

P「だから僕としてはもっと教えて欲しいな。かっこよくて興味はあるんだけど、あんまり知らなくてさ」

拓海「アタシでよけりゃいくらでも」

―――中庭―――

P「そういえば買出しって言ってたけど何買ってきたの?」

拓海「いや、たいしたもんじゃねぇんだけどよ。制作班の金具とか接着剤をな」

P「制作班って、体育祭の?」

拓海「おう。ここにかけてるやつとかも結構いるからな」

P「向井さんは出る……んだよね」

拓海「もちろん。個人優勝目指すぜ」

P「そっか。応援してるよ。お隣さんとして、友人としてさ」

拓海「友人……友人か」

P「うん。何か変かな?」

拓海「だったらよ。アタシのことは今日から、拓海、でいいぜ」

P「え?」

拓海「考えてみりゃあたしだけ下の名前で呼んでるのも変だし、友人っつーのならこの際呼び名も思い切って変えちまおうかと思って」

P「……いいの?」

拓海「……お、おう」

P「じゃあ……拓海、さん」

拓海「……何か、ちげぇな。違和感がすげぇ」

P「えっ、じゃあ拓海ちゃん?」

拓海「せ、背中がゾワゾワするからそれはやめろ!」

P「え、えー……じゃあ……拓海」

拓海「……何だ?P」

P「これからも……よろしく、な」

拓海「……ああ」

P「何か照れくさいな。女性を下の名前で呼ぶのは慣れないよ」

拓海「アタシも呼ばれなれねぇな……まぁ、慣れた時にでも呼んでくれや」

P「うん、わかったよ。拓海」

拓海「……お前、わざとじゃねーだろうな」

P「?」


称号『マブダチ』を手に入れました。

―――グラウンド―――

藍子「この辺……かな」

P「高森さーん」

藍子「あ、Pさん。こんにちは」

P「三脚とカメラって事は……もしかして、また写真撮影?」

藍子「いえ。今回は撮影のためのポジション決めを」

P「ポジション決め?」

藍子「もうすぐ体育祭じゃないですか」

P「そうだね。来週だっけ」

藍子「はい。ですから、今のうちに体育祭で皆を一番よく撮影できる場所を探しておこうかなと」

P「なるほど。それも思い出の1つと」

藍子「はい、その通りです♪」

P「何か手伝うことはある?」

藍子「今のところは大丈夫です。でも、もしかしたら何かお願いすることがあるかもしれないので、その時はよろしくお願いします」

P「うん。わかった」

―――教室―――

P「みんな割りと体育祭に向けて気合入ってるなぁ」

P「うわ、あれもしかして入場門か?凝ってるなぁ」

P「……あ、そっか。ここ、普段は女学園だけど体育祭は見学自由なんだっけ」

P「それで女子のレベルがこんだけ高けりゃ……人も集まるし、それなりに気合も入るってワケか」


会いに行くアイドル >>+5 

―――教室―――

P「……演劇部?」

亜季「はい。演劇部であります」

P「それがどうしました?」

亜季「いえ、P殿はレッスンの時間、毎日どこかをフラフラしているではないですか」

P「まぁ……はい」

亜季「もしかして入る部活を探しているのかと思いまして」

P「……あー。はい。そういう事でしたか。何だか勘違いさせてしまってすいません」

亜季「違うのですか?」

P「はい。なんというか、僕のレッスンは色んな人に会うことが目的なんですよ」

亜季「ほう、また珍しいレッスンですね」

P「そうなんです。ですけれど、教えてくれてありがとうございます。ちょっと今日はせっかくですし、演劇部に足を向けてみようかと思います」

亜季「勇み足で申し訳ない」

P「いえ、今日も目的もなくフラフラしようかと思ってたのでちょうどよかったです」

―――体育館―――

亜季『演劇部はほぼ毎日、体育館のステージで練習していますよ!』

P「亜季さんの言う通り来てみたけれど……まだ誰もいないな」

P「少し時間を空けてから来てみようかな―――」

蘭子「否!その必要はない!(いいえ、ここにいます!)」バッ

P「?!」

蘭子「我が名は神崎蘭子!偽りの仮面を被りし楽団の一員なり!(私の名前は神崎蘭子です!演劇部の部員です!)」

P「……」

蘭子「……え、えっと」

P「……ふむ」

蘭子「……その」

P「我の名はP!この仮初の楽園に舞い込みし風!(俺の名前はP。この学園に転入してきたんだ)」

蘭子「へっ」

P「っと、こんな感じでどうかな?」

蘭子「……!」パァァァァ

蘭子「あ、あなたっ……そなたも『瞳』を持つ物なのか!?」

P「(瞳を持つもの……ええともしかして、言葉が通じる人なのかって事かな?)」

P「首肯する。我も『瞳』を持つものなり」

蘭子「!!!」

蘭子「あ、あああ、あのっ!!」ギュッ

P「(手を握られた!?)」

蘭子「え、えええ、演劇にっ、興味はっ、ありませんか?!」

P「もしかしてそれって……」

蘭子「……」ドキドキ

P「……ごめん。今日は見学に来てみただけで」

蘭子「……そう、ですか」ショボーン

P「神埼さんは、ここの演劇部の部員なんだよね?さっきの演技の一つ?」

蘭子「む……演技などではない。これこそが我の本当の姿」

P「……そう、なの?」

蘭子「うむ」

P「ところで、あの、手……」

蘭子「手?……きゃああっ!?す、すすす、すみません!!」

P「いや、いいんだけど……」

蘭子「あっわっ。こ、ここ、これは我が失態!すみません!」

P「(面白い子だなぁ)」

蘭子「すぅ……はぁ……とにかく、そなたは我が仮初の楽団の視察に来たのだな?」

P「……首肯する」

蘭子「そうか……しかし今日、我が仮初の楽団は休息日なのだ」

P「で、あるなら何故……ええと……同胞は此処に?」

蘭子「……自己の鍛錬のためだ」

P「(自主練か)」

P「……そっか。なら邪魔だったかな?」

蘭子「……そ、そのような事はない。おかげで同じ『瞳』を持つものに出会えた」

P「だったら今度はまた、演劇部が活動してる日に来るよ。その時はよろしくね、神埼さん」

蘭子「うむ!」

P「……あ、そうだ」

蘭子「?」

P「同じ『瞳』を持つものよ、再びの邂逅を、我は祈っているぞ」

蘭子「……」パァァァ

蘭子「わ、我も……我も、祈ってます!」


称号『仮初の楽園に舞い込みし風』を手に入れました。

―――教室―――

亜季「ふっ、ふっ」

P「あの、大和さん」

亜季「なんでありましょうか?」

P「授業中に片手でダンベルするのやめません?」

亜季「いえ、体育祭当日までっ、気は、抜けないので、あります!」

P「話しながらするのもやめません?」

亜季「P殿も、一緒に、どうで、すか?」

P「ええと……遠慮しておきます」

亜季「そうですかっ、スペアは、いくらでもあるのでっ、やりたくなったらっ、言ってください!」

P「……は、はい」

P「なんで教師陣は注意しないんだろう」

P「というかみんなも何かさも当然のように見てるし」

P「……体育祭、こえぇ」

 
会いに行くアイドル >>+2

とりあえず安価をして今日は終了。
次の更新で体育祭に入れそうですね。
 
次の更新は金曜日を予定しております。では、ありがとうございました。

こんばんは。
 
ユッキから再開です。

ワーワー

P「……ん?」

P「グラウンドで何かやってるな……行ってみるか」

―――グラウンド―――

友紀「5番!サード!姫川!!」

拓海「自分で名乗るのかよ……」

友紀「いーじゃんいーじゃん!実況者いないんだからさー!」

亜季「では友紀殿、行きます!!」

友紀「うっしゃこい!」


P「野球……か?なんでやってるんだ?」

亜季「せやっ!!」ビュンッ

P「はやっ!?」

友紀「せいやっ!」カキーン

P「打った!?」

拓海「オーライオーライ……よっと」ポスッ

友紀「あちゃー……取られちゃったかぁー。亜季ちゃんの打球、重すぎるんだよねー」ケラケラ

亜季「お褒めに預かり光栄です!」

友紀「でもさー。早いし重いのはいいんだけど、ストレート以外も投げなよー」

亜季「正々堂々が私のモットーですので!」

P「(それって大和さんがピッチャーやる意味あるのか……?)」

友紀「おや?」

P「あっ」

友紀「んんー?もしかしてだけど、噂の転校生君!?」

P「噂の……ええ、まぁ」

友紀「今ちょうど人手が足りないと思ってたんだけどさ、野球わかる?」

P「一応、ルールなら……」

友紀「そっか!よし、キミも参加だ!」

P「いや、あの俺は」

友紀「キミ、名前は?」

P「え?ああ、Pっていいます」

友紀「あたしは友紀!みんなからはユッキって呼ばれてるから、キミもそう呼んで!」

P「いやいや、年上をあだ名呼びはちょっと」

友紀「えー。別にアタシは構わないのに」

亜季「やや、P殿ではありませんか!」

拓海「お、Pもやるか?野球」

P「あの、どうしてレッスンの時間に野球を?」

友紀「んー?だってもうすぐ体育祭だよね?」

P「そりゃ、まぁ」

友紀「だから野球でトレーニング!」

P「いやいやいや」

拓海「一概にも否定はできねぇぞP。野球って結構色んなとこの筋肉使うからな」

亜季「はい!それにトレーニングばかりでは気がまいるだろうと友紀殿は私を誘ってくれたのです!」

P「……本当ですか?」

友紀「うんうん、そーだよー」

P「(うわ嘘くさい)」

友紀「とにかくキミもほら、バット持って、ヘルメット被って!」

P「うわ、ちょ、友紀さん!」

友紀「うん、似合う似合う!バッターボックスへゴー!」

P「お、押さないでくださいって!」

亜季「P殿、手加減はしませんゆえ、ご容赦ください!」

P「え?!マジですか?!マジで俺にもあの剛速球投げてくるんですか!?」

友紀「かっとばせー!P-!」

拓海「男なら腹くくれー!P-!」

P「……ああもうわかりましたよ!やってやりますよ!」

亜季「ではP殿!行きますよー!!」


称号『はじめのヒット』を手に入れました。

―――昼休み 共同クラスC―――

P「ついに明日が体育祭かぁ……」

加蓮「……それで、どうしてアタシのところにまた来てるわけ?」

P「いやー。加蓮は参加するのかなーって思って」

加蓮「アタシは……まだ、わかんない。今年の競技にもよるし」

P「毎年競技が変わってるのか?」

加蓮「そうみたいだよ。で、競技自体は明日にならないと何をやるかわからない」

P「ちょっと待て。それじゃあ騎馬戦とかチームを組むような競技はどうするんだ?」

加蓮「さあね?その場で馬と騎手を決めるんじゃない?スカウトみたいに」

P「な、なるほどな」

加蓮「で、アタシの話は終わったわけだけど」

P「だな。じゃあ飯食うか」

加蓮「……はぁ。本当、あんたはいつまでも変わらないわね」

P「加蓮の前でだけは俺でいたいからな」

加蓮「何よそれ……ま、いいけど」

P「(じゃないとお前、笑ってくれないしさ)」

―――教室―――

P「体育祭前の一日、みんなはどう過ごしてるのかね」

P「俺は今日も今日とて女の子を探しに行くんだけどさ」

P「……なんかヤバイ人みたいだな、俺」


会いに行くアイドル >>+4

P「……何だかんだで一番気になるのはやっぱ大和さんかな」

P「よし、大和さんを探してみよう。きっとどこかでトレーニングしてるんだと思うし」

P「と、なると……どこだ?体育館?」

ちひろ「あ、P君。今日はどこにも出かけないんですか?」

P「ちひろさん。見回りお疲れ様です」

ちひろ「ありがとうございます」

P「ちょっと人を探してまして。効率よくトレーニングできる場所とか、知りませんか?」

ちひろ「それなら榎寮じゃないですかね。あの寮は体育会系の生徒達が多く在寮しているため、専用のトレーニングルームがあるんですよ」

P「マジですか……」

ちひろ「はい。トレーニングルームは誰でも使用は可能なので、体育祭も近いですし、P君も汗を流してみたらいかがでしょう?」

P「わかりました。行ってみます。情報ありがとうございます」

ちひろ「いえいえ。では体育祭、男の子として期待していますよ♪」

P「……がんばります」

―――『榎』前―――

P「へぇ……見た目は『椿』と違って、和風の建物だなぁ」

P「え、えーっと。入っていいのかな……?『椿』みたいに管理人さんは見当たらないし……」

P「お、お邪魔しまーす……」

―――『榎』―――

P「(あ、なんか微かに柑橘系のにおいがする)」

P「っとと、トレーニングルームトレーニングルーム……地下にあるのか」

P「外観崩さない配慮ってやつかな……」カツカツ

―――トレーニングルーム―――

P「お邪魔しまーす……」

P「すげぇ……器具がたくさんある。本当にトレーニングルームなんだな……」

亜季「ふっ、ふっ!」

P「(……ベンチプレス55Kg?!)」

亜季「ふっ……おや?P殿ではありませんか!」

P「こ、こんにちは」

亜季「P殿もここでトレーニングを?」

P「あ、いえ。俺は大和さんを探してまして」

亜季「私を?何か用ですか?」

P「いや、体育祭前、体の調子はどうかなと思って」

亜季「ふふ、体は絶好調でありますよ。誰にも負ける気はしないのであります」

P「そうですか。それは何よりです。授業中も色々やってましたもんね」

亜季「はい。全てはこの日のために!」

>>216
× 亜季「全てはこの日のために!」
○ 亜季「全ては明日のために!」

P「……俺もやってみようかな」

亜季「P殿もトレーニング、やる気になりましたか?」

P「うん。何だか大和さんを見てたらやる気出てきたよ」

亜季「それは何より!ではP殿は全体的に見て……見て……ふむ」

P「ど、どうかしましたか?」

亜季「いえ、満遍なく筋肉がついているなと思いまして」

P「服の上からでもわかるんですか?そういうの」

亜季「大体は。何かスポーツでもやっていたのですか?」

P「日々少しだけ自主トレのようなものを。将来なりたい仕事が体力勝負な面もありまして」

亜季「なるほどなるほど。ではアキーズブートキャンプはいかがですか?」

P「アキーズブートキャンプ?」

亜季「私が考案した軍隊式トレーニングです。ダイエットにも効果があると好評なのですよ!」

P「(……そりゃ言ってる本人がこのプロポーションなら説得力ありまくりだわな)」

P「……なら、お願いします!」

亜季「わかりました!コホン、では……」

亜季「P!貴様は今日からこの大和亜季の部下となった!!」

P「!?あ、は、はい!」

亜季「返事ははいではなくイエッサーだ!!」

P「い、イエッサー!」

亜季「いいか?!貴様はまだ赤ん坊だ!いや、それ以下の存在だ!」

P「い、イエッサー!!」

亜季「今日は私が貴様を赤ん坊に引き上げてやる!ついて来い!!」

P「イエッサー!!」

亜季「まずはスクワットからだ!100回!!」

P「100!?い、イエッサー!!」

亜季「もし途中で私がダメだと感じた場合、一からやり直しだ!」

P「イエッサー!!!」

亜季「それ行くぞ!いーち!!」

P「いーち!!」


称号『アキーズブートキャンプ』を手に入れました。

P「……もう無理。もう動けないです」

亜季「……よく頑張った!!」ギュウッ

P「わぷっ、ちょ、ちょっと大和さん!?」

亜季「アキーズブートキャンプを最後までやりきったのはP殿で3人目であります!偉いです!褒めてあげます!」ナデナデ

P「は、恥ずかしいですって」

亜季「P殿。今日から私のことは、亜季と呼んでください」

P「え?何でですか?」

亜季「それはもちろん、アキーズブートキャンプをやりきったP殿に敬意を表してであります!」

P「……亜季、さん」

亜季「はい!」

P「……えっと、その、そろそろ離していただけると……」

亜季「む、苦しかったですか。申し訳ない」

P「(苦しかった……すげぇ柔らかかったけど……)」

亜季「これでP殿も明日、大活躍間違いなしでありますな!」

P「……筋肉痛にならない事を祈りますよ」

これから安価三回、体育祭ボーナスが発生します!

Paのアイドル達の安価コンマが80以上で+される好感度がなんと2倍になります!

なお、体育祭中に同一アイドルの安価は不可ですのでご注意ください!


―――グラウンド―――

ちひろ「えー。ご来賓の皆様、大変お待たせいたしました」

ちひろ「ただいまより、第4回、私立モバマス女学園体育祭を開始いたしまーす!」

ワアアアアアアア

ちひろ「ではまず、選手宣誓。前年度個人優勝、大和亜季さん、お願いします」

亜季「承知した!」ザッ

亜季「宣誓ー!我々、生徒一同は日の丸の旗の下、正々堂々、正面からぶつかり合い、これまでの成果をここに証明することを誓います!」ビシッ

P「(大和さんがやると何だかサマになるなぁ)」

ワアアアアアアアア

ちひろ「ありがとうございました♪ではお次は来賓挨拶となります。櫻井様お願いします―――」

ちひろ「まず初めに、第一競技は騎馬戦となります。参加者の方は入場門までお集まりくださーい!」

P「騎馬戦かぁ……大和さんや向井さんは参加するんだろうか」

ちひろ「P君」

P「ちひろさん。いいんですか、ここで油売ってても」

ちひろ「確かに私は理事長で、体育祭前は結構忙しいですけれど、意外と体育祭中は暇なんですよ?」

P「そうなんですか?」

ちひろ「はい♪……ところで、P君は騎馬戦には参加しないんですか?」

P「……俺が参加したらマズイでしょう。色々」

ちひろ「あら。そうですか?男の馬は貴重だと思いますけれど」

P「それ以前の問題です」

ちひろ「ふふっ、それは残念です」

P「からかわないでくださいよ……」

ちひろ「父Pさんだったら、喜んで馬になってくれそうなのに」

P「親父は親父、俺は俺です」

ちひろ「……そう、ですね」

P「……?」

ちひろ「さて、ではP君。エナジードリンク、スタミナドリンクの配給、もしケガした子がいたら応急手当など、皆さんのサポートをお願いしますね」スタスタ

P「はい。わかりました」


ちひろ「……そう、ですよね。P君は、父Pさんじゃ、ない……」


P「さて、騎馬戦が始まるみたいだけど……誰か応援に行くくらいならいいよな?」

P「いや、しかしおとなしくしておくべきか……うーむ」


会いに行くアイドル >>+5

すみません。フェスがちょっとアレなので今日はここまでで。
次の更新は日曜日を予定しています。
 
多分もう少ししたらこの時間以降の更新も可能になると思いますのでご了承ください。ではありがとうございました。

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