サウザー「愛のエプロンと橘ありすのサークル活動記」 (113)


☆注意☆
・このSSは「アイドルマスターシンデレラガールズ」
と「北斗の拳イチゴ味」要素を含みます
・キャラ崩壊


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433841706


聖帝サウザー
http://i.imgur.com/URkpNsw.jpg
橘ありす
http://i.imgur.com/oCIt9Rt.jpg


過去作↓
サウザー「シンデレラガールズ 7610プロ」
サウザー「シンデレラガールズ 7610プロ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430637631/)
サウザー「渋谷凛奪還作戦」
サウザー「渋谷凛奪還計画」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430726692/)
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて制圧前進あるのみ!」
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて制圧前進あるのみ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430813563/)
サウザー「白菊ほたるの死兆星と拳王ラオウ」
サウザー「白菊ほたるの死兆星と拳王ラオウ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432024586/)

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過去作②↓
サウザー「神谷奈緒、北条加蓮……?」
サウザー「神谷奈緒、北条加蓮……?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432210425/)
サウザー「渋谷凛籠絡計画」
サウザー「渋谷凛籠絡計画」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432292638/)
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて更に圧前進あるのみ!」
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて更に圧前進あるのみ!」 - SSまとめ速報
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【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて更に制圧前進あるのみ!」【延長戦】
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて更に制圧前進あるのみ!」【延長戦】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433149601/)


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(7610プロダクション カフェ)


卯月「…『愛のエプロン』?」

未央「え! その話ホントっ?」

卯月「?」

未央「うっわー、私一度出て見たかったんだよね!」

レイ「ああ、SNK局の新枠でな。無名からトップまで、様々なタレントやアイドルが持ち前の個性を押し出して」

レイ「愛を込めて料理を作り、評価を競う……というのは建前で…」

未央「実際は強烈なキャラを売り出す、料理バラエティだよねっ!」

レイ「その出演枠を抑えて来たが…お前達、興味はあるか?」

未央「あるあるっ! 料理番組はアイドルの登竜門的な立ち位置でもあるし、やりたいなぁ」

卯月「でも確か…その番組って、少し前に終了しませんでしたっけ?」

レイ「そうだ。レギュラー陣を一新して、最初は深夜枠で復活放送をするらしい」

レイ「タイトルも少し変更があった。見ろ」スッ

卯月「? ええと…愛…」

未央「……ゆえ…のエプロン…」

レイ「…」

卯月&未央「「愛故のエプロン…??」」






※7610…「ナント」、つまり南斗と読む。決して南斗をエキサイト再翻訳をした読み方でも、フランス西部ロワール川湖畔に位置する都市でも無い。

※SNK局…高慢な中心部精鋭より謙虚な海岸部隊の方が圧倒的に強い国では無い。


島村卯月
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本田未央
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(厨房)


ありす「ええ。いいですよ」

未央「ありがとう! じゃあ明日厨房を使わせて貰うね」

卯月「付き合わせちゃってごめんね、橘さん?」

ありす「いえ、私も創作料理サークル部長として、料理に関わる事なら協力を惜しみません」

ありす「食材と用具一式は、明日あらかじめ揃えておきます。番組の予行練習として、遠慮なく使って下さい」

ありす「一応、私も傍で様子を拝見させて頂いても良いですか?」

未央「むしろこっちがアドバイスして欲しいくらいだよ! 橘さんは料理上手なんだよね?」

卯月「聞いたことがあります! 食品に関する商品企画も殆ど一人で担っているとか…!」

ありす「……///」


ありす「りっ…///」

ありす「料理はレシピ通りにやれば何も問題ありません。そこから向上するには、少しの閃きと工夫です」

卯月「うーん…私、あんまり料理は得意じゃないんです…」

ありす「大丈夫です。料理は食材の選択・調味料の運用と配分・調理時間さえ守れば、幼稚園児だって簡単に出来ます」

ありす「島村さん、苦手意識を持つのが一番いけないことです。まずは予行練習で、慣れておきましょう」

卯月「心強いです…! 年上なのに情けない…」

未央「じゃあ明日、3人で頑張ろうね!」

ありす「はい! 楽しみにしています」パアッ







サウザー「…」

サウザー「…ふぅん?」



【EX.produce 橘ありすのサークル活動記】

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(翌日 朝 厨房)


未央「……」

卯月「……」









亜季『えー…オホンっ』

亜季『さあ始りました、第8回クッキング対決、南斗聖拳杯っ!』キーン!

亜季『やや遠めの仮設実況席から、実況はミリタリーアイドル、大和亜季と!』

シュウ『南斗白鷺拳伝承者、仁星のシュウです。よろしく』

亜季『本日は7610プロダクション、創作料理サークルの協力でお送り致します!』

シュウ『サークル部長も張り切っていましたからね。精一杯盛り上げて行きましょう』

亜季『そうですね! 卯月殿と未央殿のために、我々も全力で援護するであります!』

シュウ『本番さながらの緊張感を持って行きましょう。よろしくお願いします』

亜季『それでは全選手、入場でありますっ!!』



未央「あ、亜季さん…シュウさん…?」

卯月「一体これは……」


シュウ
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大和亜季
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亜季『まずは1番キッチン! 7610プロ1期生、気合と真心を兼ね備えた実力派コンビの技が光る!』

亜季『ニュージェネレーション! 島村卯月と本田未央だーッ!』

未央「……」

卯月「み、みおチャン…ここ、これは一体…」オロオロ

シュウ『彼女達は我がプロダクション初の正当アイドルですからね。その手腕とプライドに注目しましょう』


亜季『続きまして2番キッチン! 7610プロ2期生、情熱ヒットと時折覗かせるドヤ顔がトレードマーク!』

亜季『クレイジーキューティクル! 姫川友紀と輿水幸子だぁぁ!!』

友紀「イエーイっ! さあ、やっるぞぉー!!」ブンブン

幸子「フフーン♪ 料理なんてこのボクにかかればお茶の子さいさいですよ♪」ドヤッ

シュウ『二人とも素晴らしい個性を持っていますからね。それをどう料理に反映させるか、目が離せません』



未央「く、クッキング対決…?」

卯月「何が何だか…」


輿水幸子
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姫川友紀
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亜季『さあ次は3番キッチン! こ、これは凄いコンビでありますっ!』

亜季『圧倒的カリスマで他者の追随を許さない! 今日も今日とて、このキッチンと言う名の戦場に自由の嵐が巻き起こるッ!!』

亜季『生きる伝説! 南斗DEバンゴ! 聖帝サウザーと雲のジュウザ、入場ぅーッ!』

サウザー「フハハハハハ!」

ジュウザ「ふっ…自由…」

シュウ『…』

シュウ『えー…』

シュウ『誰が呼んだのでしょうか。料理というジャンルに相応しくない最悪なコンビが現れましたね』

亜季『主催と呼び掛け自体が社長殿であります!』

シュウ『まあそうですよね。大体想像に難く無かったです』

シュウ『しかも今は朝なので断じてバンゴではありません』

シュウ『もう色々な意味で速攻で消えて欲しいですね』

未央「…」

卯月「…」


サウザー
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ジュウザ
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亜季『最後はもちろんこのお方! 7610プロダクション商品企画課兼、宣伝広報課兼、調理課兼、北斗の拳イチゴ味販売促進課兼、初代創作料理サークル部長!!』

亜季『橘ありす、満を持して登場だあっ!』

ありす「よろしくお願いします」ペコリ

亜季『そしてその補佐を務めるのは、7610プロ2期生、神谷奈緒選手です!』

奈緒「な、なんであたしが……っ」

シュウ『私は彼女の料理を何度か商品企画のために試食をしましたが…』

シュウ『えー…』

シュウ『個性が非常に全面に押し出ていると思います。発想もユニークで、かなり期待しても良いでしょう』

卯月「た、橘さん…!?」

ありす「すみません…島村さん、本田さん」

ありす「あの後社長に声を掛けられて、『折角だからもっと大人数で競おう』との意見で…」

ありす「そうして、今日ここに来たら、こんな大々的なセッティングが…」

卯月「(で、でも…)」

未央「(なんか一番ヤル気満々なのは、気のせいかな…?)」

ありす「…」ワクワク

前作は完結しました。
締めはEX.produceです


神谷奈緒
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亜季『全選手顔を揃えた事なので、順番に意気込みを聞いてみましょう!』

亜季『まずはニュージェネレーションから、意気込みをどうぞ!』

未央「わ、私達ィ!?」

シュウ『ヨロシク』

未央「ええと…」

未央「ま、まだ心の準備も何も出来ていないのですが…」

卯月「と、とりあえず…手探りで頑張りますっ…」

亜季『おおっとぉ! 少し気後れしている様子かぁっ!?』

シュウ『ある程度は仕方ありません。勝負中に如何に迅速に持ち直せるかが鍵ですね』

シュウ『彼女らは初参加ですので、今回の対決で何かをモノにし、次の成長に繋げる姿勢を見せて欲しいです』

未央「(無茶言うなや…)」

卯月「む、無理ですこんなのぉ…」オロオロ


亜季『続いて新参! クレイジーキューティクル!!』

幸子「フフーン、先輩達があんな様子ならば、もう勝負は貰ったも同然ですねぇ♪」

友紀「下剋上……かましたいと思います!」キリッ

幸子「ボク達のチームのモットーは『見た目も味もキューティクル☆』ですっ!」

友紀「へっへー、さあ早めの祝杯でもあげようかぁ!」


カコンッ

幸子「へ…?」

友紀「~~っ♪」ゴクゴク

幸子「ゆ、友紀さん!? 何を飲んでいるんですか!?」ガタッ

亜季『さあ、早くも勝利を確信している様子だぁ! これは逆に危ないぞぉ!』

シュウ『油断大敵ですね』

シュウ『モットーがチーム名のように、クレイジーに傾かない様に細心の注意を払って下さい』

シュウ『…というか』

シュウ『酒を飲んだ以上、友紀には包丁に触れて欲しくないです』

シュウ『友紀、怪我だけはしないようにな』

友紀「うーぃ!」グビッ


亜季『次は今回のダークホース! 南斗DEバンゴに伺いましょう!』

サウザー「フフフ…」

サウザー「テーマは『哀』です!」

亜季『おお、これは深い! 流石は愛深いお方でありますっ!』

サウザー「料理とは『愛』…」

サウザー「すなわち、胃を満たすだけではなく団欒を楽しみ、他者に笑顔を運び幸せを共有する、真心と気配り…とよく言いますが」

サウザー「正直、クソ喰らえです」

亜季『お、おおお…?』

サウザー「今回は『哀』」

サウザー「食は生命維持の営みであるという基本に立ち返り、その根底の部分にある弱肉強食の世界の犠牲や激烈、無情、そして生命への奉謝…」

サウザー「つまり『料理』と言う物は、命の慈しみと殺伐な闘争の上で成り立つ、矛盾を孕んだ悲哀すべき哲学的な代物である…」

サウザー「それを、舌で想起させるような一品を我々はお届けしたいと思いますッ!」

亜季『こ、これは予想以上の思想を携えての参戦でありました…!』

亜季『不祥、大和亜季、感服でありますっ!』ビシッ

シュウ『ええ。ここまで目が…いえ、耳が滑るような台詞は久しぶりに聞きました』

シュウ『もうどうでもいいから彼らには一刻も早く消えて欲しいですね』


亜季『最後に4番キッチン、やはり今大会一番の注目株、創作料理サークル部長、橘ありす殿、お願いします!』

ありす「はい」

ありす「料理はレシピ通りにやれば何も問題ありません。そこから向上するには、少しの閃きと工夫です」

ありす「普段通りの工程で、普段通りに振る舞う。何も変わった事などありましぇん…」

亜季『…』

シュウ『…』

ありす「ま、ません…!」

亜季『す、少し緊張しているッ!! 彼女が顔を赤らめる様子を見せるのは珍しい!!』

シュウ『ですが、やはり流石の貫録ですね。自信に充ち溢れています。落ち着いて堅実なプレーで逃げ切る構えでしょう』

奈緒「橘っ…あたし料理とかよく分からないから、頼りにしてるからなっ!」

ありす「ええ、任せて下さい!」

亜季『是非、奈緒殿のファインプレーにも期待したいところであります!』

亜季『では4チームの意気込み、情熱も十分伝わった所で、今回のVIP食材の発表であります!』

シュウ『今回料理を判定して頂くのは我々の他にあと3人お越し頂いていますが、それは料理お披露目時に紹介したいと思います』

亜季『皆さんお腹を空かせていますからね、早速参りましょう!』


亜季『皆さんに作って頂くテーマ…今回の料理に欠かせないVIP食材は…こちらになります!』


ジャーン!

亜季『生産量日本一を誇る栃木県より、豊かな香り、ほど良い酸味、そしてなにより充分過ぎる甘味を兼ね備えた、まさに極上品!』

亜季『栃木名産『とちおとめ』…つまり『イチゴ』であります!』

シュウ『鮮やかな赤色と大きくて甘いのが特徴ですね。ツヤもあり、鮮度も充分です』

亜季『そのまま食べても充分な美味しさですが、4チームの皆さんにはそれを盛り込んだ料理に挑戦して貰いたいと思います!』

シュウ『気を引くところはやはり強過ぎるほどのイチゴの甘味ですが、果たしてそれを上手く料理できるのでしょうか』

シュウ『勿論某番組の例にならい、実食後にはジャッジメントタイムにて、順位「場所」を我々で決定したいと思います』

亜季『料理品名は特に設定しません! VIP食材を巧みに使い、各々の個性が光る料理に期待しましょう!』

亜季『制限時間は一時間! それではクッキングタイム、スタート!』


バーン!

きょうはここまで。いつになるかわからんがまた次回

今日もゆっくり書いていきます


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(第1キッチン 島村卯月&本田未央ペア)


卯月「は、始まっちゃった! どうしましょう…!」

未央「こうなったらやるっきゃないっ! でもイチゴかぁ…」

卯月「はい、デザートならまだしも、それ以外だとハードル高い気がしますね」

未央「やっぱりあの強い甘味がね、主張し過ぎてどうもネックなんだよねえ…」

卯月「う、ううん…」

未央「苺…いちご…イチゴ…」

未央「!」ピーン

未央「ねえ、しまむー? 『イチゴ煮』って聞いたことない??」

卯月「『いちご煮』ですか? はい、確か、青森の一部地域で食べられる伝統的な料理だとか…」

未央「え、そうなの?」

卯月「実物は見たことが無くて、どんな料理かまでは…」

卯月「でも何かの出汁を煮る…とか?」


未央「よし、それだ! じゃあ煮物で攻めようっ!」

卯月「は、はい! じゃあ私は器具を取って来ます!」

未央「伝統料理なら、多分美味しくできる筈! イチゴの他には豆腐にさやえんどう、じゃがいも…」ヒョイヒョイ

卯月「煮込む時って、落とし蓋って使いますかぁ?」ガサガサ

未央「そーだね、その方が早く出来そうだし、使おう使おう!」




亜季『さあ、初参加ながら安定したスタートを切ったニュージェネレーション!』

亜季『料理はイチゴを使った和風の煮物をチョイスしました!』

亜季『個人的に良い判断だと思います、煮物は栄養を無駄なく摂取出来る故、私も得意としている料理であります!』

亜季『しかしイチゴを使う煮物は初めて聞きました! これは期待しましょう!』

シュウ『…』

シュウ『(アカン…)』


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(第2キッチン 輿水幸子&姫川友紀ペア)


幸子「フフン…どうやら隣は、今頃食材選びですよ、友紀さん?」

友紀「甘いね、まさにイチゴの様に大甘の甘、愚の愚だね…」トントン

幸子「ボク達は即決即断でしたからね」シャッシャッ

友紀「やっぱ流石はあたしだよねー、一人暮らしのスキルが活きたっていうか?」トントン




亜季『おおっと、早くも調理に移っているクレイジーチームっ!』

幸子「せ、せめてキューティクルの方を呼んで下さい!」

亜季『これは失礼! ではキューティクルチームは何を作っているのでしょうか?』

友紀「もちろん王道にして大正義、カレーだよっ☆」

亜季『もっと変化球で来るかと思われましたが、これは意外な直球勝負であります!』

幸子「まあ親しみやすい庶民の味ですからね、イチゴも馴染むのではないかと」

友紀「カレーは万能だからね! 何を入れても美味しく出来るっ! これ鉄則っ!!」


友紀「ホラ、この前ラジオで藍子ちゃんも言ってたでしょ?」

友紀「野菜ジュースとかリンゴジュースとかを水の代わりにしても美味しいカレーが出来るって?」

シュウ『…!!』

シュウ『友紀、ちなみにイチゴをどう使うのだ?』

友紀「うん? 全部かな?」

幸子「言ったでしょう? ボク達のモットーは見た目も味もキューティクル!」

幸子「イチゴの可愛さを全面に押し出して、色合いも鮮やかにですよ♪」

友紀「イチゴを細かく刻んでペーストにしてルーに混ぜる、具材としてダイレクトに入れる、液体状にして煮込む」

シュウ『…』

シュウ『…そうか、美味しく出来ると良いな』

友紀「応援アリガト♪ まっかせてよ!」

シュウ『(…試食する私の切実な望みだ)』


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(第3キッチン サウザー&ジュウザペア)


サウザー「ぬうう…!」

サウザー「もう少し出足が早ければ、カレーを我がメニューに出来た物を…!」

ジュウザ「おい、早く作ろうぜ?」

サウザー「…」

サウザー「しかし実際、包丁を握ったことはおろか、キッチンに立つのも初めての経験だ」

ジュウザ「奇遇だな、俺もだサウザー! 右も左もさっぱりさ!」

サウザー「コレ何だろう…鉄の兜…?」ガンガン

ジュウザ「火はどうつけるんだ? シュレンでも呼んで来るか?」カチンカチン




亜季『……』

シュウ『今、最も聞こえてはいけない台詞があのチームから飛び出しましたね』

シュウ『本当に無理しなくていいので、大人しく帰って欲しいです』


亜季『だ、大丈夫であります! 彼らのテーマは「哀」です!』

亜季『生命賛歌で深い慈愛に溢れるような、優しい口当たりの料理を期待しましょう!』

シュウ『もうこの時点で既に彼らが哀れです』

シュウ『というか、私達も食べるんだよな?』

亜季『はい…一応…』

シュウ『試食係の3人も、サウザーに対し恐々とした感情を露わにしているぞ』

亜季『も、問題ありません、彼女達はお腹を空かせている筈…、きっと何でも美味しく食してくれるのであります!』




ジュウザ「フッ…料理は創作、つまり自由だ。身を任せていればきっと出来るさ」

ジュウザ「しかし何だ、油くらいしか用途が分からんな」ヌルン

ジュウザ「体に塗って拳王の攻撃を逸らすのに使った事はあるが、料理となると…」

サウザー「とりあえず先ずは、食材から調達するか。そこから見えるものもある筈だ」

サウザー「この串とか使えそうじゃね? シュウ様に刺して遊ぶかな」ヒョイ

シュウ『いやマジで帰れよお前ら』

亜季『し、シュウ殿落ち着くのであります!』


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(第4キッチン 橘ありす&神谷奈緒ペア)


亜季『おっ?』

ありす「神谷さんは、まずはイチゴのヘタ取りから着手して下さい。その後は用意した食材を簡単で良いので乱切りに…」

奈緒「う、うん。大丈夫」

シュウ『…成程、料理が苦手な神谷奈緒選手に対して事細かに指示をしていますね』

亜季『2人で作る以上は、連携と意思伝達も重要ですからね。美味しい物を目指すのならば尚更です』

亜季『予め丁寧に道筋を立てておくと、即興よりは断然スムーズに事を運ぶ場合が多いですし』

シュウ『良いですね。最初は一番不安でしたが、何故だか今回は一番このチームが安心できます』

亜季『きっと橘殿は良き指揮官になれる器であります!』

ありす「では始めましょうか。まずは第一メニューから」

亜季『……?』

シュウ『第一…?』

ありす「はい。今回は五品程作りたいと思います」

シュウ『ご、五品!?』ガタッ

シュウ『お前のイチゴ料理をかッ!?』


ありす「えっ…?」キョトン

ありす「だ、ダメ…でしたか?」

シュウ『い、い、いや…制限時間があるから…厳しいかな…と』

ありす「問題ありません、私の腕を信用して下さい」

ありす「それとも…私の料理は…五品もいらない…とか…?」

ありす「…っ」ジワッ

シュウ『!!!』

シュウ『ち、違うッ! 朝からそんなに大量のイチゴで糖分取ると、血糖値が…ほらッ…!』

亜季『そ、そうであります! シュウ殿は健康に気を遣っているのであります!』

ありす「そうでしたか…しかしそれも問題ありません」

ありす「糖質、脂質や栄養素のバランス配分をしっかり計算したうえで臨みたいと思います」

ありす「老若男女問わず医食同源、今回は味のみならず健康にも比重を置いて作ります」

ありす「シュウさんはいつも私の試作料理を食べているではありませんか。今回も大丈夫です。安心して下さい!」キリッ

ありす「勿論今回も、全てシュウさんにご感想を頂きたいですっ! よろしくお願いします!」フンス!

亜季『……』

シュウ『……はい』


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(第2キッチン 輿水幸子&姫川友紀ペア)



シュウ『さて、このペアはスタートが早かっただけに、もう調理工程も終盤ですね』

亜季『やはりカレーは誰にでも簡単に、手早く作れて、更に美味しい! 死角がありません!』

亜季『海軍が曜日感覚を保つために採用しているのも頷けます!』

シュウ『ただ…一つ疑問があるのですが…』

亜季『はい、何でありましょう?』

シュウ『如何せん…カレーの香ばしいスパイスの匂いは漂ってきませんね…』

亜季『それは確かに…甘々の砂糖の強い臭いがツンと鼻を刺してきます』


グツグツ…

幸子「うーん……友紀さんの甘口とボクの辛口に分けたのですが…」

友紀「一つの料理として纏まりはあるんだけど、両方、どうもイチゴの甘い香りが強過ぎるなあ…」

シュウ『ソレ、分ける意味あったんですかね?』

亜季『どちらも結局甘口になってしまうのは容易に想像出来るのであります』


友紀「幸子の方の辛口は、少し香辛料を足してみてよっ。辛さを際立たせよう!」

幸子「は、はい。では唐辛子ペーストでも混ぜてみましょうか」

友紀「あたしの方は…まあ甘口っちゃあ甘口なんだけど…」

友紀「ガツンとくる強い甘さの裏に、コクの深みも出したいんだよな~…」

友紀「でもねえ…うー…何を入れたら…」グビッ

友紀「…」

友紀「……」チラッ


【KIRIN BEER】

友紀「……」スッ


トクトクトクトク

幸子「友紀さん、そっちの甘口はどうですか?」

友紀「うん多分、少しアクセントに苦みが多分加わって、多分コクが出て来たよ、多分」

幸子「流石ですね! これで高得点は間違いなしですねっ!」

友紀「……」グビッ


======
(第3キッチン サウザー&ジュウザペア)


サウザー「フフフ…、では残す工程は仕上げだな!」

ジュウザ「ようし、じゃあ各々自由にやって行くか」

サウザー「最初に俺はマスクメロンから…!」ジャー

ジュウザ「俺はまず鶏のレバーだな」ジュオオオ

サウザー「次は芽キャベツにしようか」ジャァァァァ

ジュウザ「ううむ、迷うねえ…梅干しなんてどうかな?」ジュー

サウザー「ほほう、では俺はアイスクリームを投入しよう!」ゴオオオオ


ジュワァァァァァァ…

シュウ『……』

亜季『……』

シュウ『なんか…彼等はすごく無邪気に、楽しそうに調理していますが…』

亜季『はい』

シュウ『イチゴと言う単語が一向に出て来ないのは、私の気のせいでしょうか?』

亜季『……はい』

シュウ『創作料理…。行き過ぎた自由と言うのは、時に人を不幸にさせると考えます』

亜季『これが所謂、サウザー殿の言うところの、生命の奉謝や悲哀すべき哲学性を想起させる料理…なのでしょう』


サウザー「さて完成だ! 我らが一番早かったな!」

ジュウザ「まあ料理なんて、ざっとこんなもんだ。全ては雲ゆえのきまぐれよ」

シュウ『ジュウザお前、それ言えば何でも許されると思ってないか?』

亜季『では他のチームの調理が終わるまで、しばらく待機していて下さい』

サウザー「フン…では余った時間で…」

サウザー「『北斗の拳イチゴ味』4巻の告知でも行うか」

シュウ『!?』

亜季『じ、自由過ぎる!』

サウザー「え? 今回の企画だって、橘のサークル活動で所属アイドルや社員の活力向上を図る傍らで…」

サウザー「7610プロダクション新商品開発アイディアを出し合い会社に貢献しようと言う、まさに一石二鳥の試みではないか!」

シュウ『そうだったの!?』

サウザー「我らの料理にイチゴ要素が少ない分、ここで存分にイチゴ味要素をアピールしよう!」

シュウ『いや、そんな変な理屈いらんから、普通に料理の方でイチゴ要素を出してくれ!!』


サウザー「社員が健気に励んでいるのだ。社長である俺もそれに習い、広報活動を実践する他あるまい!」

サウザー「ということで…?」

サウザー「北斗の拳イチゴ味、4巻の発売日は2015年6月20日でーす♪」

サウザー「原作の『北斗の拳』を読んだことが無くても、興味が無くても安心して楽しく読めますッ!」

亜季『き、興味が無くても安心して楽しく読めるとは、一体どういう事でありますか!?』

シュウ『興味が無ければ普通は手に取ることすら無いだろうがッ!!』

サウザー「フフフ…読めばわかる、と言う事だ…」

亜季『こ…これは非常に気になるのでありますっ…!』

サウザー「興味があるなら、是非4巻セットで揃えよう!」

サウザー「更に原作にも興味が湧いたなら……まあ11巻くらいまでで良いから読んでみましょう」

シュウ『11巻…? なんか半端だな』

サウザー「うん…だって俺の出番そこで終わりだし…」

シュウ『…そ、そんな悲しい事言うなよ…』




★【北斗の拳イチゴ味4巻】2015年6月20日発売予定★

http://i.imgur.com/NA1SfP3.jpg



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(第4キッチン 橘ありす&神谷奈緒ペア)



ありす「さて、『橘流イチゴオムライス』も大方完成ですね」

奈緒「あとはその上にかけるコレ…どうかな?」

奈緒「イチゴソースの味見お願いしても良い?」

ありす「はい…」ペロッ

ありす「…!」

ありす「神谷さん、完璧です! 凄いじゃないですか!」

奈緒「そ、そうか…?」

ありす「私の見る目は間違いありませんでした! 神谷さんは口調や外見からすると少し家庭的なイメージとは異なりますが…」

ありす「その実、内面は非常に繊細、女房の様な気遣いも出来る!」

ありす「今回も私の調理を傍らで、手が回らない部分までフォローしてくれたその温かい心配りは…」

ありす「本当に素晴らしいです! その面をアイドル活動でもアピールして行けば、もっと人気が出ると思います!」

奈緒「そ、そんな事ねえって…///」

奈緒「あ、あたしなんて全然家庭的じゃないし、ほ、褒めても何も出さないぞっ!」

ありす「ふふっ、そういう所も恥じらう乙女っぽくて、素敵だと思いますよ?」


ありす「そうだ、デザートの『宇治抹茶プリン、イチゴ風味』ですが…」

奈緒「ああ、一応プリンの元はあたしが作っておいたけど、固める時間なんてあるのか?」

ありす「デザートは作る時間がありませんので、調理番組の様に、材料の分量をアピール出来ただけでOKです」

奈緒「え、え? 分量をアピール??」

奈緒「てことは、デザートは作らないのか?」

ありす「いえ、問題ありません」スタスタ

ありす「この冷蔵庫の中に完成品を、昨日から用意しています」ガチャ


ジャーン!

奈緒「」

奈緒「……じ、じゃあ、あたしがやった意味って…」

ありす「ですから、調理番組さながら、『作った物をあらかじめ用意しておく』という手法です」

ありす「今日は、『もし今後に神谷さんが調理番組に出演することになった時のための予行練習』が出来れば良いと思って」

奈緒「あ、アリガト…勉強になった…」





亜季『おっと…今、目の前で堂々と不正行為がありましたが…』

シュウ『いいえ、関わるのは野暮です。あくまで彼女の善意なのですから』

シュウ『ていうか亜季さん、見ました? 冷蔵庫の中身…』

亜季『いえ、見逃しましたが…』

シュウ『今日来ている人数分のデザートが入っていました。ヤバい位の気合の入りようです』

亜季『あぁ……それは関わるのは確かに怖いですね…やめておきましょう』


======
(第1キッチン 島村卯月&本田未央ペア)


卯月「取り敢えず…醤油・酒・みりんで味付けしましたが…」

未央「うん…」


ボコッ…ゴポゴポ…

未央「…」

卯月「…」

卯月&未央「だ、ダメだぁ~…!」

未央「イチゴの強過ぎる甘味が殆どの食材に伝染しちゃって、もう具が全部イチゴ味に…」

卯月「煮込めば煮込むほど、どんどん香りも強烈になっていって…」

未央「そしてイチゴがでろでろに溶けて、もう形容し難い複雑な色合いに…」

卯月「何か表面がマグマみたいに、ボコボコ音を立てていますぅ…!」

未央「うううぅ…料理ってこんなに難しいものだったのかぁ~っ…」

卯月「いえ、これは難易度云々じゃなくて、明らかに初期段階で何かを掛け違えてしまった感が否めません」

未央「イチゴ煮ってなんなの!? そりゃあイチゴを煮込んだら当然こうなるよ!!」バン!

未央「最初からわかってたよ! もう嫌だっ! 私、料理番組出るのやめるっ…!」グスッ

卯月「み、未央ちゃん……」


未央「もうダメ…何もかもが甘い…料理も甘ければ詰めも甘いし考えも甘かった…」

卯月「う、上手い事言ってる場合じゃないですよっ!」

卯月「何もかもが甘い……」

卯月「……!」ピーン!

卯月「そうだっ…!」

未央「うー…?」グスッ

卯月「こうなったら、いっそ何もかも甘くしちゃいましょうよ!」

未央「え…どういう事?」

卯月「醤油やお酒とか入ってますけど、既にそれを感じない位にイチゴの甘さが勝っています!」

卯月「つまり甘めの料理としてなら、まだやり直しが効くということですよっ!」

未央「な、成程…でも残り時間が僅かだし、出来るかな…」

卯月「出来ます! 頑張りましょう!」

未央「しまむー…」

未央「…よし、やろう!」

卯月「はいっ♪」




サウザー「…」ニヤニヤ

ジュウザ「…」ニヤニヤ

未央「(クッソ…なんか腹立つ…!)」

卯月「(じ、自分達が早く出来たからってぇ…!)」


未央「出来たっ! 元から入ってたイチゴ、豆腐、豚肉、さやえんどう、しらたき、人参の他に、」

卯月「しめじとホウレン草と、そしてチーズを山のように追加して…オーブンで20分!」

未央「仕上げに練乳を上から掛けて、和風イチゴキッシュの完成だっ!」

卯月「い、いえーい!」

未央「何か取り敢えず、苦し紛れの物量作戦って感じだけど…」

卯月「大丈夫です! 案外イケますよ!」

未央「う、うん! そうだね! 後は審査員の方々に任せよう!」






亜季『さぁて、4チーム全ての料理が出揃ったでありますっ!』

シュウ『では実食に移りたいと思います。そして、その後は運命のジャッジメントタイムです』

亜季『実食するのは我々のほかに、もう3人お招きしております! ご紹介しましょう!』


======
(審査員席)


亜季『では1人目、今日はオフの筈なのに何故か会社に出勤していた、7610プロ1期生!』

亜季『高垣楓殿であります!』

楓「間違えて朝帰りで、そのまま来ちゃいました。そしたらなんと、美味しい朝ごはんが食べられると聞いて…♪」

楓「本当に偶然です。まさに一期一会のイチゴ料理を期待しています…ふふっ♪」

亜季『次に2人目、愛くるしいペットを連れての登場、7610プロ2期生!』

亜季『イヴ・サンタクロース殿、どうぞ!』

イヴ「おはようございまーすぅ♪ 社長さんに呼ばれて来ましたよ~」」

イヴ「何でも食べますからねぇ~、任せて下さい~♪」

亜季『最後の3人目、この方は非常にレアな人物であります!』

亜季『鋼鉄に武装した心と体を、アイドル達の温かい料理で包み込む事が出来るのか!』

亜季『鎧の上からでも母性が漂って参ります! 南斗最後の将殿であります!』

「…………」ヒラヒラ

亜季『手を振ってくれているであります! 光栄ですっ! 是非とも今日はよろしくお願いします!』ヒラヒラ

シュウ『…』


高垣楓
http://i.imgur.com/7jqWj0C.jpg
イヴ・サンタクロース
http://i.imgur.com/itYmHa1.jpg
南斗最後の将
http://i.imgur.com/xZTaHUD.jpg


亜季『えー、皆さん、万が一の時に備えて、スタジオセット裏の「バケツ」の位置確認をお忘れなく!』

楓「バケツ…?」

シュウ『はい。料理を食べて、口の中で引くに引けない時…進退極まった事態に陥った時…』

亜季『つまり、「もうダメだ!」と思った時は、バケツの場所までダッシュして下さい』

イヴ「はーい♪」

「……」


======
(実食タイム vsニュージェネレーション)


亜季『卯月殿と未央殿のペア、ニュージェネレーションが手掛けた料理はこちらっ!』

未央「えーっと、最初は和風のイチゴ煮で行こうとしたんですが…」

卯月「紆余曲折あって、和風イチゴキッシュになりましたっ!」

亜季「ほほう、では早速頂きましょう…!」

亜季「彩はやや全体的に茶色が掛っているものの、赤緑黄色と、視覚的に鮮やかです」

亜季「香りもさほど強くは無さそうですが…果たして……あむっ」

亜季「……」モグモグ

亜季「……」

卯月&未央「……っ」

未央「ど、どうですか…?」

卯月「やっぱり具材全部に、イチゴの風味が移ってしまって…ダメっぽいですか?」


亜季「はー…、後を引くイチゴの甘味は少し残っていますが…」

亜季「各野菜のほのかな青臭さと、チーズのまろやかさで程良く中和されている感触です」

亜季「やはり全体的に甘く仕上がっているのは否めませんが、しっかりとキッシュとしての味わいも出せていると思うのであります!」

亜季「想像よりは、なかなか美味であります!」

未央「や、やった! 意外に良い評価だよっ!」

卯月「途中の方向転換が功を奏しましたね! やりましたっ♪」

未央「一時はどうなるかと思ったけど、案外何とかなるもんだねっ」

亜季「さて、シュウ殿も遠慮なさらず!」

シュウ「い、いや、私はこの後、橘メニューの地獄の5連戦が控えているから…!」

亜季「まあまあ、前哨戦と行こうではないですか、はい、あ~ん…♪」スッ

シュウ「ま、マジでか亜季…く、くそ…」


亜季『審査員席、審査員席ー、楓殿にお味の方を伺ってみましょう!』

楓「はい、私も先程頂きましたよー」

楓「そうですね、食べれることには食べれるんですが…」

楓「やはり最初の第一印象は、甘いの一言に尽きますね」

楓「しかし、イチゴの強過ぎる甘味を、どうにか隠そうとしている努力は感じましたよ」

楓「色々な具材が入っていて楽しいキッシュですね、こういうキッシュも私は好きっしゅ…ふふっ♪」

亜季『ありがとうございました! では後々のジャッジメントタイムでは、楓殿にこの品を評価していただきましょう』

シュウ『どうやら「バケツ」の心配は無いようですね。このまま順調に行って欲しいものです』

シュウ『あと、彼女らが当初計画していた「いちご煮」の思い違いに関しては、その時に優しく諭してあげましょうか』


======
(実食タイム vsクレイジーキューティクル)


シュウ『では次に友紀&幸子ペア、クレイジーキューティクルの料理実食に行きたいと思います』

幸子「どうぞ、イチゴカレーです!」

友紀「へへー、勧誘の恩返しとして、是非シュウさんに食べて欲しいなぁー♪」

シュウ「……」

シュウ「…まあ良いでしょう。恩返しどころか謀殺にならないよう祈ります」

幸子「甘口と辛口、両方召しあがって下さいね!」

シュウ「違いがイマイチ分かりませんが、一応両方食べます」

亜季「見た目が真っ赤で毒々しいでありますなあ…」

幸子「まさにキュートの色合いじゃないですか! 褒めても良いんですよ?」

シュウ「では幸子が作った辛口カレーから…」

シュウ「……」モグモグ

シュウ「……」

幸子「どうですか? 余りの美味しさに声も出ませんか?」

シュウ「…味はイチゴのままだが、ただただ刺すように辛い」

シュウ「結論からいえば、カレーに似て非なる劇物のようです」

シュウ「ある意味芸術的だと思うぞ」

幸子「ふ、フフン…料理は芸術ですからね。庶民的味覚の人にボクの料理は計れないんです…」

シュウ「でもまあ、食えるだけマシ…と言ったところですかね」

幸子「そ、そうですか? それは良かった!」


シュウ「次は友紀の甘口カレーか…」

亜季「イチゴがダイレクトに入ってる辺り、豪快というか諦めたというか…」

シュウ「……」モグモグ

シュウ「……」

友紀「どうっすか!?」ワクワク

シュウ「ま…」

友紀「ま?」

シュウ「マズッ!!」ガタッ!

友紀「!?」

シュウ「何だこれお前っ!! 甘いし苦いし、おまけにエグ味が酷い!!」

シュウ「何を入れた友紀!? タバコの吸い殻でも突っ込んだか!?」バン!

友紀「そ、そんなことないよ! た、ただ…」

亜季「ただ……?」

友紀「び、ビールを…発泡酒を500mlほど…」

シュウ「一缶全部!?」

シュウ「甘味も苦味も酸味も突き抜けてて、舌がぶっ壊れるわ!」

亜季「そ、そんなに酷いでありますか…?」

シュウ「おお、そうだ…ほら、亜季も一口喰え…」ユラリ

亜季「お、多い! 一口の量が多いであります!!」

シュウ「遠慮はするな…ホラ、あーんしろっ…!」ユラユラ

亜季「う、うう…も、もう少し下で…あっ、そ、そこじゃない…!」

亜季「そ…そのまま奥に…あ、そこです、あむっ…ん」モグモグ

友紀「さ、流石に発泡酒は無かったかなぁ…でもイケると思ったんだけどなぁ?」

幸子「イチゴとは致命的に合わないみたいですね…」


======
(実食タイム vs南斗DEバンゴ)


亜季「……」

シュウ「……」

サウザー「どうぞ、召し上がれ♪」

サウザー「べ、別に…感想とか聞きたくて頑張ったんじゃないんだからね…///」

亜季「に、憎らしい程いじらしいっ!」

シュウ「というか…何だこれは…?」

ジュウザ「フッ…どれを食べるのもお前らの自由だ」

亜季「く、串揚げ…のようですね?」

サウザー「大阪で食べた串揚げ店で、大福の串や果物の串を見て、着想を得ました!」

サウザー「多分どれも美味しいです、食べて見て下さいッ!」クワッ!

ジュウザ「俺と言ったら油、サウザーと言ったら槍…」

ジュウザ「つまり2人の個性を全面に押し出した料理だ」

シュウ「わ、訳が分からん…」

亜季「ふむふむ、20本程ありますが…どれから手を付けましょうか…」


亜季「では私はこれを……あーん…」

シュウ「……ハッ!」

シュウ「待て亜季! それを食べてはいかん!!」バッ!

亜季「えっ!?」モグモグ

亜季「……ッ!!」

亜季「か、辛い!!」

シュウ「!!」

亜季「からい、からいでありますシュウ殿ッ!!!」バタバタッ!

シュウ「さ、先程の激辛カレーで水を殆ど消費した所なのに…!」

シュウ「サウザー…!!」

サウザー「フフフ…それはブートジョロキアだな」

シュウ「ブートジョロキア!? ギネスで最も辛いと言われている香辛料か!?」

ジュウザ「安心しろ、ちゃんとイチゴも20本中1個入れてあるから」

シュウ「お前らさっき商品企画とか言ってたよな!? 真面目に考えたのか!?」

サウザー「安心しろ、その点は全て橘に任せてある」

シュウ「そ、それは…」

シュウ「安心……というか、不安と言うか…」


シュウ「クッ…亜季が再起不能に…!」

シュウ「なら私は…この…無臭の…」

シュウ「…っ!」パクッ

シュウ「ウボァぁぁッ!」ブボッ!

サウザー「wwww」

ジュウザ「おい、バケツに行けバケツにッ!」


・・・・・・
・・・


======
(スタジオ裏 バケツ)

シュウ「ウ…ア…」

シュウ「く、口に入れた瞬間、一気に広がる清涼感…」プルプル

シュウ「歯磨き粉か…コレはっ…!」プルプル

シュウ「よく揚げれたな、こんなもの……!!」プルプル

シュウ「…!」

シュウ「ま、マズイ! 南斗最後の将の命が危ない…!!」



・・・
・・・・・


亜季『し、審査員席…』ヨロヨロ

亜季『南斗最後の将殿…もう既に食べていらっしゃるのでしょうか…?』

「……」

亜季『ま、まだ食べていません! 良かった! そのまま食べない方が安全であります!!』

「……」スッ

亜季『あぁ!? 何故果敢にもそのロシアン串揚げを手に取るのですかっ!?』

亜季『あ…後ろを向いて、兜を取って食べています…』

亜季『果たして…?』

「……」

「………」

ダッ!!

亜季『あ、ああああ! 結局バケツに猛ダッシュして行くのであります!!!』

サウザー「大きさと形状からして、味噌でも引いたか?」

ジュウザ「いや、アレはミニカーでも食べたんじゃねえの?」

亜季「調味料をそのまま…! というか食べ物ですらない物まで!?」

亜季「な、何をやっているのでありますか、貴方達はッ!?」


シュウ『えーお隣の審査員席のイヴさん、カレーのお味の程はいかかでしょうか?』

イヴ「う、ううん…食べれるには食べれるんですが~…」

亜季『楓殿といいイヴ殿といい、まず「食べれるか否か」の感想が先立って漏れるのが非常に悲しい所でありますね…』

イヴ「カレーと言う物はあまり食べた事は無かったんけどぉ、こういう味の物なんですかね~…」

イヴ「最初に甘味が口いっぱいに広がって、噛むたびに苦味と酸味が露わになって…」

イヴ「最後に口に残るのは…一概にカレーとは形容し難い風味ですぅ…」

イヴ「で、でも、勿体無いので残さず食べますよ~っ! ねえブリッツェン?」

ブリッツェン「……」

亜季『ぶ、ブリッツェンが泣いています! 貰ったのは辛口の方でしたかっ!』

シュウ『ううむ…イヴにとってはカレーの味を良く知らないという悲劇ですね。これは評価にどう影響するか』


======
(実食タイム vs橘ありす&神谷奈緒ペア)


ありす「ご賞味ください。橘流コース料理です」サッ

奈緒「ど、どうぞ、シュウさん…」

亜季「ふ、ファイトであります!」

シュウ「……」

ありす「前菜は『イチゴのコールスローサラダ』」

ありす「魚料理は『白身魚のムニエル・イチゴを添えて』」

ありす「肉料理は『比内地鶏とイチゴの串焼き』」

ありす「メインは『イチゴオムライス・イチゴソース』

ありす「デザートは『宇治抹茶プリン、イチゴ風味』」

ありす「腕によりをかけて作りました。デザートは全員分あるので、是非皆さんも食べて下さい」

亜季「……」

シュウ「……」

シュウ「…………」カチャ


亜季「(キチンと悪い部分を指摘してあげるのも優しさかと思いますが…)」

シュウ「……」モグモグ

亜季「(い、一心不乱にイチゴ尽くしを掻き込んでいるのであります…!)」

シュウ「料理とは個性だ、彼女の創作性を失わせてしまうのはあまりにも惜しい」モグモグ

シュウ「いつもながら、面白い味だ、美味いぞ橘…」ゴクン

ありす「あ、ありがとうございます…///」

亜季「(子供を甘やかす親を見ている気分であります…)」

シュウ「ただ商品化するには如何せんコストがかかり過ぎるかもしれんし、もう少しデータが欲しい」

シュウ「取り敢えず、いつも通り、プロダクションの食堂メニューにして様子見を見ようか」

ありす「そうですね、何事も慎重を期す事も肝要ですからね」

亜季「(あ、ああ…こうして食堂のメニューにどんどんキワモノが追加されていくのですね…)」

楓「(イチゴさえ改善できれば、完璧だと思うんだけど…)」

イヴ「(イチゴ料理ですかぁ、イチゴはケーキの上に載せるだけじゃないんですねぇ)」

「……」

シュウ「さて、私は腹も一杯になったし、ちょっと『外』へ…」ガタッ

亜季「は、はい…お大事に…」

ありす「~~~♪」


亜季「(キチンと悪い部分を指摘してあげるのも優しさかと思いますが…)」

シュウ「……」モグモグ

亜季「(い、一心不乱にイチゴ尽くしを掻き込んでいるのであります…!)」

シュウ「料理とは個性だ、彼女の創作性を失わせてしまうのはあまりにも惜しい」モグモグ

シュウ「いつもながら、面白い味だ、美味いぞ橘…」ゴクン

ありす「あ、ありがとうございます…///」

亜季「(子供を甘やかす親を見ている気分であります…)」

シュウ「ただ商品化するには如何せんコストがかかり過ぎるかもしれんし、もう少しデータが欲しい」

シュウ「取り敢えず、いつも通り、プロダクションの食堂メニューにして様子見を見ようか」

ありす「そうですね、何事も慎重を期す事も肝要ですからね」

亜季「(あ、ああ…こうして食堂のメニューにどんどんキワモノが追加されていくのですね…)」

楓「(イチゴさえ改善できれば、完璧だと思うんだけど…)」

イヴ「(イチゴ料理ですかぁ、イチゴはケーキの上に載せるだけじゃないんですねぇ)」

「……」

シュウ「さて、私は腹も一杯になったし、ちょっと『外』へ…」ガタッ

亜季「は、はい…お大事に…」

ありす「~~~♪」


======
(ジャッジメントタイム 橘ありす&神谷奈緒ペア)


亜季『さて、4チーム全ての料理の実食が終わりました!』

亜季『シュウ殿が不在ですが、いよいよジャッジメントタイムに移りたいと思います!』

亜季『目の前に登場したピラミッドを象ったカースト制度の様なパネルですが…』

亜季『上から順に「聖帝」「上流」「中産」「下民」に分かれています』

亜季『つまり、上に行くほど「美味しい」という評価になりますね!』

亜季『4チーム各選手の名前が書かれている磁石のネームプレートをそれぞれ用意したので…』

亜季『そのプレートを、今日お越し頂いた審査員の方々に自由に評価して頂き、パネルの好きな位置に貼り付けて貰います!』

亜季『勿論、某番組のように、パネル外でも全然構いません! この評価が一番の見どころでもあります!』

亜季『ちなみに、下民にはユダ殿とレイ殿と桃華殿が位置しております!』

亜季『中産、上流には誰もおりません! ただ聖帝エリアに社長殿のプレートが貼り付いていますが、何かの間違いでありましょう!』


亜季『それでは最初に、橘ありす&神谷奈緒ペアの評価に参りましょう!』

奈緒「い、いきなりあたし達からか…!」

ありす「まあいいでしょう。正当公平な評価を期待しています」

亜季「えー…そうですね…」

亜季「今回のVIP食材であるイチゴを上手に料理し、完成度の高い品の数々で私達の度肝を抜いてくれました」

亜季「味付けも盛り付けも見事であり、流石は創作料理サークル部長であります」

亜季「勿論、奈緒殿の不器用ながらも懸命なサポートも輝かしかったです。意志疎通と連携もしっかり出来ていました」

亜季「ですがやはり、如何せんイチゴを主張し過ぎて、料理本来の魅力を引き出せたか……と言われれば、それまた別の話です」

亜季「調理自体は完璧に近かったので…」

亜季「今回は『上流』エリアのやや下に、『橘ありす』『神谷奈緒』のプレートを貼らせていただくのであります!」ペタッ


パチパチパチパチパチ!

奈緒「おお! やったな! 1番だぞ、あたし達!」

ありす「ま、まあ妥当な位置ですかね。次はもっと上を目指しますよ」


======
(ジャッジメントタイム 島村卯月&本田未央ペア)


亜季『では次のチーム、ニュージェネレーションの評価に行きたいと思います!』

亜季『このペアの評価は、高垣楓殿にお願いしましょう!』

楓「はーい♪」

楓「そうですねぇ、慣れない調理で手探り状態でしたが、強い甘味を抑えようとした試みはとても良かったと思います」

楓「ですが、出来れば『味を殺す』のではなく『味を活かす』という気持ちを持って欲しかったですね」

未央「ううぅ…」

卯月「耳が痛い…」

楓「あと2人とも? 『いちご煮』とは、イチゴを使った煮物ではなく、ウニやアワビの薄切りを煮立てたお吸い物ですよ?」

未央「そ、そうだったんですか!?」

卯月「やっぱり、最初の時点で躓いてましたかぁ…勉強不足でした…」

楓「でも発想の逆転で改善し、創作する方向に持って行ったのは、初心者ながら素晴らしいと思います♪」

楓「これからに期待と言う意味も込めて…」

楓「ど真ん中の『中産』エリアに『島村卯月』『本田未央』を貼りたいと思います!」ペタッ


パチパチパチパチパチ!


卯月「初めてにしては、中々だと思います!大健闘ですよっ!」

未央「うん♪ ちょっと自信が付いたね! これからも慢心せず勉強しよう!」


======
(ジャッジメントタイム 輿水幸子&姫川友紀ペア)


亜季『さて、お次はクレイジーキューティクルの評価であります!』

亜季『頑張って完食したイヴ殿に評価をお任せしたいと思います!』

イヴ「そうですねえ~…」

イヴ「良い意味でも悪い意味でも刺激が強かったですぅ。でも極端すぎて、胃がビックリしました~」

イヴ「私も料理にあまり馴染みは無いですけど、少しずつ味見をしてバランスを調整するのも大事かなぁ…とは思います~」

友紀「そうだね…ちょっと直球に絞り過ぎたかな」

幸子「センス頼みでは調理は出来ない、ということですね!」

イヴ「2人とも調理工程や技術自体は良かったので、次はレシピなどを参考に作ってみては如何でしょう?」

イヴ「初心に立ち返ると言う事で…」

イヴ「『輿水幸子』『姫川友紀』のプレートは、『下民』のやや下の方に貼らせて頂きます~」ペタッ


パチパチパチパチパチ!

幸子「まあ…今回はボクの可愛さがイチゴのキュートさに及ばなかったという事ですかね…素直に負けを認めましょう」

友紀「悔しい~っ…次はもっと腕を磨いて再チャレンジだよっ…!」

友紀「ビールじゃ駄目だったかぁ…赤ワインとかなら、意外に…?」


======
(ジャッジメントタイム サウザー&ジュウザペア)


亜季『さて…』

亜季『残すはこの2人の南斗DEバンゴのみとなりましたが…』

亜季『評価の方は…南斗最後の将殿に一任したいであります』

「……」

サウザー「いや、もうこんなの茶番だろ。結果は見えている」

ジュウザ「ほほう、自信満々だな?」

サウザー「当然だ。天に輝く将星は南十字星、サウザーの極星だ」

サウザー「勿論、『聖帝』エリアに評価されるのが妥当であろう?」

「……」


スタッ

ジュウザ「お?」

亜季『おお、南斗最後の将殿が立ちあがり…』


ポイッ

亜季『な、なんとジュウザ殿のプレートをその場の床に無造作に捨てましたッ!!』

ジュウザ「え?」


スタスタ…

亜季『そ、そしてサウザー殿のプレートを、評価パネルがある場所とは反対方向へ持って行くのであります!! 一体何処へ向かうのでしょうか!!』

サウザー「え…え?」


‐‐‐‐‐‐
(資材搬入口)


「……」スタスタ…

‐‐‐‐‐‐



亜季『さて、カメラが南斗最後の将殿の行方を追っております!』

亜季『厨房スタジオを離れて、どこまで歩いて行くのでしょうか!!』

サウザー「おい、アイツ何やってんの?」

ジュウザ「さあ?」



‐‐‐‐‐‐

「……」


ポイッ

ガシャン!

‐‐‐‐‐‐



サウザー「!?」

亜季『お、おおっとお!! サウザー殿の名前が書かれたプレートを…!』

亜季『資材搬入口の脇に置いてある、釘が大量に入ったバケツに捨て入れて行きましたぁ!!』

亜季『これは…相当ご立腹という意思表示なのでしょうか!!』

サウザー「あ、あの野郎…!」プルプル

サウザー「顔が見えんからって、舐めた真似を……っ!!」


======
(厨房)


亜季『さて、それでは今回のクッキング対決の評価は…』


●橘ありす&神谷奈緒
「上流・やや下部」
●島村卯月&本田未央
「中産・真ん中」
●輿水幸子&姫川友紀
「下民・やや下部」
●ジュウザ
「厨房・床」
●サウザー
「資材搬入口・釘バケツの中」


亜季「と、なりました!」

亜季「今回も様々な個性が火花を散らし、非常に見応えのある対決でありました!」

亜季「ではまたお会いしましょう! 敬礼ッ!!!」

・・・・・
・・・


「○月×日」


「この日はプロダクションの厨房を調理番組さながらのスタジオにセッティングし」

「皆さんと料理の腕を競う催しを開きました」

「流石に皆さん、幾度もの修羅場を潜り抜けているだけあって、調理技術はさることながら」

「アドリブを利かせた機転、ハイセンスな芸当など、凡人の私も見習うべき点が多かったです」

「私の料理でしたが、なかなかの評価を得る事が出来て幸いでした」

「しかし今後も努力を怠ることなく、常にハングリー精神で腕を磨いていこうと思います」

「今回は本当に楽しかったです。また社長辺りが開催してくれることを期待しましょう」



「ちなみに、嬉しい事に、創作料理サークルに新しい部員が加わりました」

「彼女はまだ未熟でこなすべき課題は多いですが、そのポテンシャルは計りしれません」

「私も初心を忘れず、共に頑張って行きたいと思います。今後のサークル活動が非常に楽しみです」

「以上。創作料理サークル部長、橘ありす」







続かない。



以上です。ありがとうございました。
またいつの日かお会いしましょう。
それでは…

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月11日 (木) 06:20:43   ID: wS2JcNqa

今回はシュウ様尽くしでとても楽しかったです!!これからも頑張ってください!!!(^∇^)

2 :  SS好きの774さん   2016年06月08日 (水) 01:32:43   ID: fajVk60s

ユリアちゃんwwww

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