凛「ハナコ・メイコ・わんこ」 (34)


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アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。

アイドルのプロダクション加入時期など、モバマスに忠実ではないです。

肌に合わないと思われたらそっと画面を閉じてください……

今回は短くはありますが、続きものになります。

1話、2話を受けてのアフターエピソードになっておりますので、前作読んでない方はおいてけぼりかもしれません、ごめんなさい。

ちなみに1話、2話はこちら(めっちゃ長い)

(1話)モバP「花と旅行とそばかすと」
モバP「花と旅行とそばかすと」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413296228/)

(2話)芽衣子「犬と笑顔とダンシング!」
芽衣子「犬と笑顔とダンシング!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429438165/)


今回出てくるアイドルたちの関係性は、

・主人公はCGプロ所属、新人アイドルの芽衣子
・芽衣子の相方に聖來。凛ちゃんは芽衣子がアイドルになったきっかけ
・芽衣子は間もなくオーディションデビュー
・アニメとは別の世界線

みたいな感じです。

では、しばしの間、お付き合いいただければ幸いです。
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433764608


CGプロ レッスンルーム


聖來「ワン、ツー、スリー、フォー!」

芽衣子「ファイブシックス、セブンエイッ!」

ベテトレ「よし、そこだ、タイミング揃えろ!」

芽衣子・聖來「「はいっ!」」



ベテトレ「そのタイミングだ! 忘れるなよ、体に覚え込ませるんだ」

芽衣子「はいっ!」

聖來「任せといて!」

ベテトレ「ふふ、良い返事だ。よし、今日はここまで。きちんとクールダウンしておけよ」

芽衣子「はーい!」




CGプロ 事務室



芽衣子「ただいまー」

モバP「お、芽衣子、それに聖來も。お疲れさん。レッスンはどうだ?」

聖來「ばっちり。芽衣子ともかなり息が合ってきたし」

芽衣子「ベテトレさんからもお墨付き貰ったしね♪」

モバP「そりゃあ行幸」





モバP(聖來がCGプロに来て、芽衣子とユニットを組むことになって早数日)

モバP(オーディションへの登録は急きょ済ませたものの、正直な話、どこまで完成度が上げられるかは疑問だったんだけれど)



モバP「経緯が経緯とはいえ、急造ユニットだからなぁ。二人のレベルの違いもあっただろうし、上手くいくか不安もあったんだが」

芽衣子「えへへ、そこは私と聖來だもん!」エヘン!

聖來「それですませていいの? ……ま、アタシもそう思うけどね」クスリ

モバP「……色々言いたい気もするけど、上手くいっているならよしとするか」





モバP「そうだ、二人とも、ちょっとこの後時間あるか? オーディションまで日が無いし、打ち合わせしておきたいんだが」

芽衣子「あ、私は大丈夫だよ。聖來は?」

聖來「アタシも予定はないよ。でも、打ち合わせって?」

モバP「当日のスケジュールその他諸々。そう時間はかからないよ」





芽衣子「うーん、いよいよ本格的にアイドルって感じがしてきた! 緊張しちゃうなぁ♪」ルンルン

聖來「……芽衣子、ほんとに緊張してる?」

芽衣子「もっちろん!」エッヘン!

モバP「それ、絶対に緊張じゃないだろ……」





モバP「まあいいや、何か飲み物淹れてくるから、ソファーで待っててくれ」

芽衣子「あ、私はアイスティーで!」

聖來「アイスコーヒーがいいなー、シロップ一つで。モバPさん、お願い!」

モバP「はいはい」




芽衣子「ふふー、ほんとに今からワクワクが止まらないよ! 旅行に出発する前の夜に、気持ちが高ぶって寝付けない感じ?」

聖來「それ、遠足の前夜じゃなくて? まあ、初めてのオーディションでがちがちになっちゃうよりはいいかもしれないけど」

芽衣子「えへへー、褒められてる?」

聖來「ふふ、まあ、褒めてるのかな」






ワン!


のしっ


芽衣子「わっ!? いきなり襲いかかってくるとは卑怯なー! ……って、わんこちゃん?」

ワン! 

聖來「あっ、こら、わんこ! のしかかっちゃ駄目だってば!」

芽衣子「聖來、わんこ連れてきてたんだ?」

聖來「あ、うん。たまにならいいかなーって。家に残しておくと、寂しがっちゃうから……ほら、どいてどいて!」





聖來「もー、わんこったら……芽衣子、大丈夫?」

芽衣子「うん、平気平気。それにしても、ふかふかで可愛いねー」ヨシヨシ

聖來「あ、えへへ、そうでしょ、そうでしょ♪ もー、大きい図体してじゃれついてくるのが可愛いったらなくてさー♪」デレー



芽衣子(わんこにでれでれな聖來可愛い)

ワンッ!

芽衣子(あれ、同意された?)






! ワンッ!


芽衣子「あれ、わんこちゃん、どこいくのー?」

聖來「そっちはドア――」



わしっ!



芽衣子・聖來「わしっ?」





聖來「誰かいるのー?」



がちゃ



ワンッ!


わしっ! わしっ!



「ちょ、こら、ハナコ、静かにして……」



芽衣子「あれ? あ、凛ちゃん!」

凛「あ、う、うん、お疲れ様……」




聖來「あー、その鳴き声、ハナコちゃんか。凛も連れてきてたんだ」

凛「聖來も?」

聖來「そ! 会わせるのは初めてだよね? ほら、わんこ、御挨拶!」

ワンッ!

凛「ふふ、はじめまして、わんこ。ハナコも、ほら」

わしっ! わしっ!




芽衣子「凛ちゃんと聖來、顔合わせてたっけ?」ヒョイ

聖來「クールグループの顔合わせでね。芽衣子の事で話は知ってたし」

凛「そう言えば、卯月がふくれてたっけ。私に聖來盗られたーって」

芽衣子「あ、それなら私も言いたいよー! 同じパッションだったらよかったのにー」

聖來「まあ、プロデューサーたちの総意だから勘弁してよ」

凛「実際、聖來のダンスのカッコよさはクールだと思うのは、卯月も芽衣子も一緒でしょ?」

芽衣子「まー、それはそうなんだけど」




芽衣子「それはそれとして、そっかー、その子がハナコちゃんなんだ。ほんとに可愛いー」

凛「え? う、うん、そうでしょ?」

芽衣子「さっすが私みたいに可愛いって凛ちゃんが……」



聖來「ん?」



凛「……」メソラシー






芽衣子「あ―――――!!」





芽衣子「そうだった、凛ちゃん!! 卯月ちゃんに聞いたよ、誰が犬みたいって!?」

凛「ご、ごめんって!」

芽衣子「ごめんじゃないよもー!」

聖來「くっ、あはははは! あー、どうりでドアの前で立ち止まっていると思ったら!」




芽衣子「まったくもー!」

聖來「まあまあ、そう怒らない。可愛いんだからいいじゃない」

芽衣子「……そういえばそっか。ハナコちゃん、可愛いもんねー♪」

わしっ! わしっ!

凛(誤魔化される芽衣子ちょろ可愛い)

芽衣子「あ、凛ちゃん?」

凛「えっ!? な、なにも思ってないよ?」

芽衣子「? なんのこと? それより、時間あるならちょっと寄って行きなよ、今プロデューサーが飲み物淹れに行ってて……」





モバP『おーい、芽衣子! 悪いけどちょっと来てくれるかー!』

芽衣子「あ、はーい! 凛ちゃんはなに飲む?」

凛「ええと……コーヒーで。ブルーマウンテンの豆があったと思うんだけど……」

芽衣子「わかった、挽いて淹れてくるね!」

凛「あ、そこまでしなくても、それ使ってたらでいいんだけど――って」

聖來「いっちゃったね」





聖來「でもまあ、なんていうか……」クスリ

凛「?」

聖來「芽衣子って確かに犬っぽいかも。今もまさに飼い主の投げたボールを追っかけて行く勢いだったし」

凛「……凄い勢いで尻尾振ってたものね」クス




聖來「そーそー、芽衣子って、人懐こい大型犬て感じだよね、ね、わんこ♪」

ワンッ!

凛「いいの? 相方にそんなこと言って……ハナコもそう思う?」

わしっ! わしっ!

凛「ふふ、じゃあ、多数決で仕方ないね」

聖來「そうそう、仕方ない仕方ない♪」

ワンッ! わしっ!




聖來「で、メイわんこの飼い主は、初オーディションを前にして、緊張してないか心配になって様子見に来たってところ?」

凛「それは――いやまあ……うん」ポリポリ

聖來「ふふ、やっぱり飼い主と犬だね」

凛「だから、そんなつもりはないってば!」





凛「……私も、最初の頃は、オーディションの前、凄く緊張したりしたから」

聖來「あ、凛もなんだ。アタシも最初の頃はそうだったなー、数こなすうちに慣れちゃったけど」

凛「で、心配して来てみたけど、ね」カタスクメ

聖來「あのふてぶてしさ――じゃない、余裕はどこから来るんだろうね?」






凛「……全力で楽しんでるから、かな。芽衣子、ほんとにアイドルしてて楽しそうだから」

聖來「納得。ああやって何事も恐れずに楽しめるのって、ちょっと羨ましいよね」

凛「ふふふ、そうかもね」

聖來「ほんと、わんこみたい。難しく考えずに、遊びまわるところとか。ね、わんこ?」ナデナデ


ワンッ!





芽衣子「おまたせー! コーヒー淹れてきたよー♪」

モバP「転びそうで怖いな、芽衣子は……ああ、凛ちゃん、いらっしゃい」

凛「お邪魔してます」

芽衣子「はい、聖來にはアイスコーヒーと、凛ちゃんにはブルーマウンテン、私が淹れた特製だよっ!」

モバP「豆から挽いただけだけで、特製っていうのか……?」






凛「ふふ、ありがと、芽衣子」ナデナデ

芽衣子「えっ? 何で頭なでるの?」

聖來「まあまあ、いいからいいから」ナデナデ

芽衣子「聖來まで? えへへ、もう、どうしたの二人とも」テレテレ




モバP(……御主人様に撫でられてる大型犬みたいだなぁ)

ワンッ!

わしっ!

モバP(あれ、同意された?)





聖來「アタシ達って似た者同士の犬好きかもね、凛」

凛「ふふ、そうだね」

芽衣子「え? 何の話?」キョトン

聖來「ふふ、何でもないって。これからもよろしく、凛」

凛「……ん、よろしく」






おわり。

ブルマも眼鏡もバニーもメイドも全力で楽しむ芽衣子が大好きです。

芽衣子は犬っぽいと感じたので、せっかく絡みのある凛ちゃん聖來に可愛がってもらいました。



まだ続きは書くつもりでいますが、さきにもう一本番外編……奥山さんの話の方が先に仕上がるかなぁ。

どちらにせよ完成までしばらくかかりそうですが。

またいつか見かけたら、読んでいただければ嬉しいです。







最後にちょっとだけおまけ



芽衣子「……それはそうと、ハナコの鳴き声、珍しいよね?」

凛「そう? ヨークシャーテリアとミニチュワダックスのミックスだけど……」



蘭子『我が降り立ちし火の国の隣人、二階堂が地獄の番犬、アンを呼び寄せようぞ!(御近所の二階堂さんのところのアンちゃんを思い出します!)』



凛「って、蘭子も言っていたし、普通だと思うけど」

芽衣子「……」






動物のお医者さんは名作。

ほんとに終わり。



しばらくしたらHTML化依頼してきます

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