やはり異常の奉仕部 (3)

渋の天才作家が書きます
他のどの俺ガイルスレより面白いので
駄作を見て時間を使う
仕事や学業をして時間を使うより
有意義なので見てください





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四十年勤め上げた會社を退職し、何やら張り合いの無い日々を送る内、
大學生の孫に「退屈しのぎに遣って見たまへ」と勸められた弐チヤンネル。
當初は「こんな電腦掲示板、何たる幼稚加減」と莫迦にしてゐたものの、遣つて見ると存外に面白ひ。
罫線と記号とを組み合わせて描出した若き乙女の図繪に「ゆとり乙」と何度と無く罵られるにつけ、
食ふや食はずやで慌しく過ぎ去つた學生時代が自ずと思ひ返され、
「戰爭さえ無ければ、小生もこのやうな青春が送れたやも知れぬ」と獨りごちることも屡々。
すつかり虜となつた今では、孫の部屋から漆黒色の電腦計算機をせしめては書齋に篭もり
存分に「祭り」を堪能する毎日を送つている。
「薔薇乙女乱痴気騷亂」なる祭りスレツドを拜讀した際には、その餘りに理不盡な經緯に憤慨し、
臺所で葱を刻む家内に「かような暴擧が許されていいものか!」と熱辯を振るって呆れられる始末。
年甲斐もない、とはこのことと後で赤面することしきり。
他方、商賣女の如き面相をした女學生ブログ主と貪婪に肉欲を貪っていると覺しき
面妖な眼鏡面のニヰト男の肖像を見るや、名人の脱衣芸を見たときほど興奮し、血圧の上がる始末。

同年代の友人達が癡呆や重い病に惱まされるなか、かように老いて尚矍鑠としてオフ會に向かえるのも、
ひとえに弐チヤンネルのおかげかと思えば、
再三に渡る「半年ROMつてろ」の罵り文句も、何やら「まだまだ死ぬには早いよ」と言われているようで愉快極まりない。
ひとつ間違えれば自らが乗り込んでいた機體と同じ名前を持つコテハンに出會える日を樂しみにしつつ、今日もデスプレヱに向かう。

弐ゲツト

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