閻魔「どうじゃ?死神やってみとうないか」男「……はい?」 (33)


閻魔「じゃから、死神やってみとうないかって聞いとるんじゃが」

男「えっ、え?ちょっと待って待って」


男「………(いや、つーかここ何処なの?でっけぇ汚っさんが目の前に居るけど)」

閻魔「あぁ、そうじゃったそうじゃった」

閻魔「…うぉっほん、此処は地獄に続く道。お主、ついさっき死んだんじゃよ」

男「おっほ、意☆味☆不☆明な事言ってくれますねぇ」

閻魔「死因等は説明が面倒臭いから省くとしての?」

男「そこ省いちゃダメな気がするんですが……」

閻魔「まぁ、なんじゃ……本来なら地獄に行って魂を綺麗さっぱり浄化してから転生の儀に移るんじゃがの?」

閻魔「お前さんは魂じゃのうて肉体を持っとるじゃろ?」

男「え、あ、はぁ……」

閻魔「お前さんは所謂レア物、言い方を変えれば選ばれし者じゃの」

男「………(何言ってんだこの汚っさん)」

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閻魔「強制では無いんじゃが、どうせならやってみとうないか?」

男「あ、あの!!」

閻魔「ん?どうしたのじゃ」

男「いきなり死んだとか言われてもさ、よく分からないって言うか……」

男「そ、そもそも!記憶が無いんだよ記憶が!!」

閻魔「そりゃあそうじゃろ。死んだんじゃから、生前の記憶など残る筈無いぞ」

男「あ~、なんつーか……」

閻魔「で?やってみとうないか?」

男「……えらいゴリ押して来ますね」

閻魔「そりゃあそうじゃ、肉体を持って此処に来る人間はレア物じゃからの」

男「えっと、ここで断ったらどうなるんですかね」

閻魔「さっき説明した筈じゃが?」

男「じ、地獄で魂の浄化でしょ?俺、肉体持ってるじゃないですか」

閻魔「あぁ、それなら浄化の前に肉体から魂を引っぺがさなきゃならんからの」

男「…………ひ、引っぺがす?」

閻魔「先ずは全身の毛が抜け落ちるまで釜茹で地獄じゃろ?それから、剣山に放り投げて身体中を穴だらけにするじゃろ?それから」

男「い、痛いんですか?」

閻魔「めちゃんこ痛いぞ」

男「………」

閻魔「大丈夫大丈夫、痛みから解放されたらコッチのもんじゃ」

男「いや、簡単に言ってるけどアンタ…」

閻魔「それが嫌なら死神になれば良かろう?」

男「は、はんば強制じゃねぇかよおい」

閻魔「今迄、お前さんの様なレア物は全て死神の道を選んどる位じゃからのう」

男「ち、因みに閻魔さん?死神になるメリットって有るんですかね」

閻魔「なったら教えるぞ」

男「ぐっ、き、汚ねぇなおい」

閻魔「んで、どうするんじゃ?やるのか?」

男「やるしか無いんでしょ?」

閻魔「そうかそうか、じゃったらこの契約書にサインして貰おうかの」

男「………」

閻魔「では、これよりお前さんは死神とする。名前とかは欲しいかの?」

男「あっ!そう言えば俺の名前ってなんなんだ?」

閻魔「此処では生前の名など意味が無いからの、教えんよ」

男「そ、そうですか……」

閻魔「詳しい話はナビに任せるとして、お前さんは自分の部屋に行くとよい」

男「部屋?あの、何処の

閻魔「それ位は送ってやるわい。じゃあの」

男「え?は!?送るって何処に

~待機室~

ドサッ

男「あいたたた……」

男「いってぇ、死んだんなら痛覚とか無くなってるんじゃないのかよ」

男「しっかし、よ~分からんぞ今の状況が」

男「生前の記憶は無し……なのに色々と知ってるよな?」

男「そもそも死んだ事を理解してるし、痛覚とか知ってるし」

男「人並み、と言うよりは常識的な事を覚えてるよな?」

男「知らないのは自分の名前と、向こうでの記憶だけ……?」

男「う~ん、頭痛が痛くなってくるな」

悪魔「頭痛が痛くなるって意味は通じますけど、言葉としては成り立って無いですよ」

男「あはは、確かにそうだ……な………!?」

悪魔「あっ、初めましてですね。今回あなたを担当させて頂く事になったナビ役の悪魔ですよ」

男「あ、どうも」

悪魔「なんか軽いですね、ノリ的な意味で」

男「いや、どう見ても悪魔っぽい外見じゃなくてさ……悪魔っぽい外見って何なんだって話なんだけど」

悪魔「ツノとか生やした方が良いです?」

男「わわっ!!ツノが」

悪魔「なんなら尻尾とかも生やしちゃいますか?」

男「うおっ!」

悪魔「そして~?極め付けは羽!」バサッ

男「お~~」

悪魔「………えと、戻して良いですかね?」

男「えっ?あぁ、どうぞどうぞ」

悪魔「私、この姿嫌いなんで普段は締まってるんですよ。ほら、なんかダサくありません?」

男「だ、ダサいって……サラッと悪魔そのものを否定しだしたよ」

悪魔「おほん、ではでは、閻魔さんが省いたであろう、死神の活動を説明しちゃうですよ」

男「あ、あのさ」

悪魔「はい?もしかして死神に成るのが嫌になったですか?」

男「半分正解なんだけど……アンタの名前を聞いて無かったなって」

悪魔「ナンパですか?生前はチャラ男さんだったんです?」

男「ナンパじゃねーよ馬鹿野郎。色々と不便だろうが」

悪魔「ば、馬鹿野郎!?人間の分際で私に文句を言っちゃうですか!」

男「だから、名前!アンタの名前だよ」

悪魔「無いですよ?」

男「へぇ~、ナイって名前なのね」

悪魔「はっ、馬鹿野郎は人間の方ですね」

悪魔「良いですか?私に名前は無いんです」

男「ナイン、数字の9か」

悪魔「………いっぺん死んどきますか?」

男「HAHAHA、恐い恐い………って、は?」

悪魔「正確には有るんですけどねぇ、‘‘023”って名ずけられてますね」

男「ゼロニーナナ?」

悪魔「はい、私達は数字の番号で管理されてます。気持ち悪いでしょ?だから私は敢えて名無しで通してるんですよ」

男「ふ~ん、なんつーか、理不尽な世界なんだな」

悪魔「一応、階級が上がれば名を授けられますね。因みに私は現在、中級悪魔なのでちゃんとした名前まであと少しってとこですよ」

男「う~ん、じゃあアンタの事、なんて呼べば良いのか分かんねぇな」

悪魔「ナビ娘とかで良いんじゃないんです?人間のナビ役なんですからね」

男「………人間って呼び方止めてくんない?」

悪魔「だったら死神って呼びましょうか?」

男「あっ、やっぱ人間の方が良い」

悪魔「戯言はこの辺でお終いにして、死神活動について説明するですよ」

男「お、お願いします」

悪魔「先ずは基本的な活動からですね~」

悪魔「死神って、どんなイメージを持ってます?」

男「え?そうだな……死神って言うくらいだから殺しに行くんだろ」

悪魔「そうですよ!下界に行って、畜生共の魂を根刮ぎ狩れば良いんです」

男「ちょ、ちょっと待てよ!人殺しになれって言うのか!?」

悪魔「あっ、狩るって行っても人間が手を下せる訳じゃないですよ?」

男「へ?そ、そうなの?」

悪魔「よっっぽどの事が無い限り、直接手を出してターゲットを殺ったりなんてしちゃったら罰を受ける事になりますからね~」

男「な、なんかエラい優しい死神なんだな」

悪魔「いえいえ、死神ってのは優しい生き物じゃあないんですよ」

悪魔「‘‘死まで案内する”のが死神の仕事ですからね」

男「あ、案内…?」

悪魔「そうです!生きる事への執着を奪い、ターゲットを地獄に叩き落す!まさに死神!」

男「え、えげつねぇなおい」

悪魔「簡単に言えば、死をプレゼントしたげれば良いだけですよ」

悪魔「その為なら何をしてもOKです」

男「………た、例えば」

悪魔「そうですね~、親族や知り合いを目の前で惨殺したりとかぁ、走行中の車の目の前にターゲットを運んだりとか」

男「おい!!それ手を出してるのと変わらねーじゃねぇか!」

悪魔「グレーゾーンですグレーゾーン」

男「真っ赤っ赤じゃねーか!レッドゾーンだよレッドゾーン!」

悪魔「良いですか?腐っても死神なんですよ?ターゲットを地獄まで運べば良いだけなんです。その為の必要経費だと思えば軽いもんです」

男「ぶ、ぶっ飛んでやがる……」

悪魔「そうやって、ポイントを貯めれば良いんですよ。小さい事は気にしちゃいけません」

男「ははは………ん?ポイント?」

悪魔「あっ、次はポイントの説明をしますね」

悪魔「サラッと言っちゃいましたけど、地獄まで連れて行く過程での実績によってポイントが支給されます」

悪魔「そのポイントをどう使うかは人間次第なんですけど、貯めれば貯める程、何か見返りが有る訳では無いので使っちゃった方が良いですねぇ」

男「使うって事は、ポイントと引き換えに何か貰えるって事だよな?」

悪魔「イエス!因みに一番高額なのが1000万ポイントで、生前の記憶を取り戻す、ですね!」

男「せ、生前の記憶……」

悪魔「まっ、気の遠くなる様な数字なので誰も買いたがりませんけどね」

男「あ、あのさ!一回でどの位ポイントが手に入るんだ」

悪魔「う~~ん、決めるのは私じゃないんで詳しくは知りませんが、だいたい1万ポイント位ですね」

男「い、一万って……」

悪魔「あっ!初回特典で5000ポイントが贈呈されてますね」

男「しょ、初回特典て」

悪魔「どうせなら鎌とか買っちゃうですか?ほら、形から入るのって大事ですよ」

男「要らない……持っててどうするんだよ」

悪魔「そりゃあ、他の死神に舐められない為ですかねぇ」

男「ち、因みに何ポイントで買えるんだ」

悪魔「1637ポイントですね」

男「こ、細けぇ」

悪魔「まっ、最初は死神入門辞典を買うのを進めるですよ!」

男「入門辞典ねぇ……ん?800ポイントなのね」

悪魔「出発まで時間が無いですから、早いとこ買う物を決めちゃって下さいませ~」

男「あっ、そう言えば聞くの忘れてたんだけどさ」

悪魔「何をですかね?行き先とかですか?」

男「まぁ、それも有るんだけどさ」

男「当たり前の様に日本語使ってるよな?お前も閻魔の汚っさんも」

悪魔「あはは、そこ突っ込んじゃいますか?」

男「そりゃあまぁ……あっ!て事は俺は日本人って事だよな?日本語ペラペラだし」

悪魔「どっからどう見ても人間は日本人ですよ。堀浅いですし」

男「………言うな、日本人のサガだから」

悪魔「え~と、逆に質問しちゃいますが、こっちの言葉を使っても良いんですか?」

男「困ります…」

悪魔「合わせてあげてるんですよ!ほらほら、疑問が解けたなら買う物を決めちゃって下さい」

男「だったら行き先も日本……だよな?」

悪魔「アメリカとか希望しちゃう系ですかね」

男「いや!良い!何と無くだけど分かる!俺英語とか喋れないから!」

悪魔「……一応説明しときますが、基本的に、母国に魂を集めに行くんですよ」

男「あのさ、それなんだけど」

悪魔「あぁもう!いちいち質問が多いですね人間は」

男「俺の記憶を取り戻すのに1000万ポイントだよな?多分、今の俺の目標はそれなんだけど」

男「何かをキッカケに、日本で俺の記憶が戻ったりとかしたら地獄側としては不味いんじゃないのか?」

悪魔「あ~、その辺は大丈夫ですよ」

男「…………理由は」

悪魔「貴方の生前の記憶はお偉いさんが握ってるので、まず旅先で思い出すって事はございません」

男「ふ~ん、やっぱ上手いこといかないようになってるんだな」

悪魔「で?質問は終わりですか人間」

男「お?うん、終わりかな」

悪魔「じゃあ、そろそろ行きましょうかねぇ」

~日本~

悪魔「っと、到着ですよ」

男「…………」

悪魔「ん?どうしましたか人間」

男「い、いや……あの…」

悪魔「あ~、地獄からこっちに来る時ですよね?大丈夫、いつかは慣れますから」

男「へ、変な井戸の中に飛び込んだかと思えば急に頭の中がぐわんぐわんして……お゛ぇ」

悪魔「大丈夫大丈夫、慣れちゃえばコッチのもんですよ!さっ、ターゲットを探しましょ」

男「………あっ、そうだ」

悪魔「ま、また質問ですか?」

男「日本に来たのは良いんだけどさ?どうするんだ?」

悪魔「は、はい?」

男「いや、その……泊まるとことか」

悪魔「探せば良いじゃないですか」

男「いやいやいや、金とか」

悪魔「あ~、その辺の説明を忘れちゃってましたね」

男「……(こいつ本当にナビなのか)」

悪魔「え~とですねぇ、今現在、人間のポイントは5000有ります」

悪魔「それで、そのポイントをこっちのお金と変えちゃわなきゃ行けないんですよ」

男「良かった……お前の変なマーケティングに乗せられて変な物買わなくて」

悪魔「因みに、100ポイントで1万円ですね」

男「……つーことは50万持ってるって事だよな」

悪魔「あっ!100ポイント1万円にしか交換出来ませんからね?」

男「成る程、こっちとしては問題無いから良いよ」

悪魔「死神に成ったと言っても中身はまだ人間ですからねぇ、飲み食いしないとくたばっちまうですよ」

男「し、死神のメリットって何なんだよ」

悪魔「0ポイントで本当の死神に慣れちゃいますよ?そうすれば飲み食いしなくても大丈夫な身体に成りますからね」

男「………絶対裏が有るだろソレ」

悪魔「そりゃあ、受け入れるんですから、地獄側から上手い具合に使われますね」

男「うへぇ、ぜってぇやだ」

悪魔「まっ、私から言わせたら生前の記憶が蘇るから何なんだって話なんですけどねぇ」

男「……取り敢えず、1000ポイントで10万手に入った訳だが」

悪魔「じゃあターゲットを探しに

男「それだよそれ、ターゲットを探しにっておかしくないか?」

悪魔「へ?どうしてです?」

男「普通、そういうのってターゲットの側にワープするもんなんじゃないのか」

悪魔「甘えてますねぇ、実績の無い新人に其れ程の待遇が待ってると思ってるんですか?」

男「………」

悪魔「え~っと、ターゲットの場所は……あっ、結構遠いですね」

男「は?」

悪魔「徒歩だと2日は掛かるんじゃないんですかねぇ?電車使っちゃいましょうか」

男「り、理不尽極まりないぞ…」

悪魔「だったら歩いて行きますか?」

男「電車使うに決まってんだろ……歩きとか死んでも嫌だぞ」

悪魔「人間、死んでるじゃないですか」

男「そういうの良いから……」

~駅~

悪魔「………」

男「ん?どうしたんだよ、周りを見渡して」

悪魔「いえいえ、この人混みの中に引き抜いても大丈夫そうな魂を探してるんです」

男「んなっ、何言ってんだよお前は!?」

悪魔「腐っても悪魔ですよ私?」

男「駄目だ、絶対にそんな事させねぇよ」

悪魔「あはは、今から人を殺しに行こうって人が言える台詞なんですかねぇ」

男「あくまで諭すだけだ。無理なら諦め………なぁ悪魔」

悪魔「見るからに努力が見られなかった場合、ポイントは全て没取ですね」

男「で、ですよね」

悪魔「質問される前に言って起きますが、0ポイント時に諦めたりとかしちゃうと問答無用で肉体を取り上げられちゃいますよ」

男「………電車、そろそろなんじゃないか」

悪魔「人間、少しはやる気が出てきましたか?」

男「寧ろ無くなったわ馬鹿野郎」

~電車内~

男「………(学生服の奴が結構居るなぁ)」

男「……(そう言えば俺、容姿的に学生って年齢じゃなさそうだし、何歳なんだろうな)」

悪魔「年齢云々はいずれ教えますよ」

男「!?」

悪魔「私、悪魔ですから」

男「えっ、え、えぇ?」

悪魔「読心術位なら使えちゃうんですよ」

男「………(サラッと言ってるがコイツ、実はヤバい奴なんじゃ)」

悪魔「別に常に発動してる訳じゃないですからね、人間にもプライバシーとか持ってそうですし」

男「さいですか…(クソガキが、びびらしてんじゃねぇぞ)」

悪魔「ぶち殺されたいのですか?」

男「い、いえ……それに、一応死神ですから死んでます」

悪魔「え~っと、この辺りなんですけどねぇ……」

男「………おい」

悪魔「う~ん、下界に降りるのは初めてとは言え分かり辛いですねぇ」

男「おい」

悪魔「ん~?なんですか人間よ」

男「俺たちは電車に乗ったよな?」

悪魔「何言ってるですか?当たり前ですよ」

男「午前中だったよな?登校中の学生が居たから間違いなく午前中だったよな?」

悪魔「………な、何が言いたいんですか」

男「今何時だ…?」

悪魔「あはは………ははは」

男「お前、ターゲットの場所を知ってるんだよな?」

悪魔「そう、です……ね」

男「暗いよな?真っ暗だよな?つーか9時過ぎてるよな!?」

悪魔「あはは、9時なら午前じゃな

男「夜の9時!!ぴーえむくじ!!」

悪魔「………」

悪魔「し、仕方ないじゃないですか!!わ、私だって日本初めてなんですよ!?ビギナーズジャパン!」

男「意味不明な日本語並べてんじゃねーよ!近くのコンビニで昼飯買って、それからずっと歩きっぱなしじゃねーか!」

悪魔「ほぉ~?逆ギレですか?リバースギレちゃいますか?」

男「じゃかましい!!それに、なんでお前の分も買わなきゃ行けないんだよ!」

悪魔「ナビですからね」

男「ぐっ……そ、そもそも悪魔も腹とか減るのかよ」

悪魔「別に食べなくても大丈夫っちゃ大丈夫ですよ?けど、味覚が存在する以上、何かを口にしたいじゃないですか」

男「………はぁ、分かったよ分かりましたよ私が悪かったですよ」

悪魔「ほら、無駄口叩いてる暇が有ったら歩くですよ人間」

男「お前は良いよな……羽が有るんだし」

男「………ん?ちょっと待てよ、そう言えばお前、そんな姿になって大丈夫なのか」

悪魔「はい?」

男「いや、突っ込むタイミングはもっと前に有ったかもだけどさ」

悪魔「それはご心配無く。一応、飛ぶ時は姿を消してますから」

男「へ?お、俺には見えるぞ」

悪魔「まぁまぁ、その辺は都合良くなってるもんなのですよ!」

男「あ、あはは……都合良く、ね」

悪魔「ささっ、早いとこターゲットの魂を回収して向こうに帰るですよ」

男「………なぁ悪魔、ターゲットってどんな奴なんだ?」

悪魔「ん~~、女の子ですね」

悪魔「年齢は21歳、大学生。因みに一人暮らしですよ」

男「女の子って……お前の方が間違いなく子供なんだから、そこは女性って言うべきだと思うぞ」

悪魔「え~っと、ターゲットの死にたい理由は………秘密です」

男「は?」

悪魔「人間は死神見習いなんですよ?1から10まで教えて貰えると思ったら大間違いですね」

男「……(いや、見習いなら尚更1から10まで教えて貰えるもんなんじゃないのか)」

男「あっ、一人暮らしって事は両親が他界してるのか?」

悪魔「いえ、そうじゃないですね。大学が地元と遠い為、彼女だけ此方に居るみたいですよ」

男「ふ~ん、大学生あるあるだな」

悪魔「………あっ!あのアパートみたいですよ人間!」

男「あぁ、あのボロ屋ね」

悪魔「早速、突撃翌隣の晩御飯しちゃいましょう!」

男「なんだソレ?」

悪魔「と、とにかく!ターゲットの家に

男「待った!」

悪魔「………何を待つんです?」

男「いやぁ、一応だけど俺って死神だよな?」

悪魔「は、はい。見習いですけど」

男「どうせならよ、それっぽい演出で目の前に登場とかしたいじゃん?」

悪魔「………なんだかんだ言いながらノリノリじゃないですか」

男「へへへ、なぁ悪魔、姿を消す魔法とかポイントで買えないのかね」

悪魔「有りますよ?300ポイント必要ですけど」

男「買った!」

男「………何これ」

悪魔「何って、姿を一時的に消す道具ですよ」

男「いや、それは分かるんだけどさ……なんだよコレ」

男「い、色と言い、形と言い……う、うんこな気がするんですが」

悪魔「大丈夫です。味は無いですし、臭いも無いですよ」

男「無臭なのは手に取ってるから分かるんだけどよ……うんこ食わなきゃいけないのか」

悪魔「あっ!因みに一度購入した物は返品不可能ですからね?」

男「わ、分かってるよ……あっ、それとな悪魔」

悪魔「一応言っておきますけど、コレを使ってターゲットに卑猥な行為は駄目ですからね」

男「んな事しないって。ターゲットの名前だよ名前」

悪魔「名前です?相川 沙世ですね」

男「沙世ちゃんね了解………よし、食べるか」

悪魔「………」

男「…………」

悪魔「食べないですか?」

男「た、食べるよ……食べるけどさぁ」

スミマセン、本日はここまでです

SS書くの自体数年振りなのと、ここで書くのは初めてなので勝手がよく分からないですすみません

次からはちゃんと落ちる時は落ちます

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