男「普通な事、愛してます」先輩「なら、僕は君を普通にめでようか」(4)


男「・・・・・・」

先輩「・・・・・・」

男「・・・何ですかコレ」

先輩「気にするな、運命の赤い糸というものだ」

男「気になりますよ、先輩」


男「小指の自由がきかないんですが、先輩」

先輩「気にするなと言ったが、男?」

男「読書の途中じゃ嫌でもきになりますよ」

先輩「む、そうか。・・・普通に赤い糸じゃ駄目なのか」

男「少女漫画の読みすぎじゃないですか?」

ここは既成事実を一つ


先輩「・・・な、なら、普通に既成事実を造ってしまうのは・・どうかい?」

男「顔を真っ赤にしていなかったら、上出来でしたけどね」

先輩「君を愛でるためだ。少しくらいは恥をかく覚悟はあるさ」

男「・・・あまり褒められる覚悟ではなさそうですね」

男「まぁ、とりあえずは遠慮しとおきますよ・・と」

先輩「つれないねぇ・・・」

男「・・・なんで少し嬉しそうなんですか、先輩?」

先輩「いやいや、気にするな。
・・・いわゆる、惚れた弱みというやつさ」

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