セル「笑えよベジータ」ベジータ「……」(23)

セル「笑えよベジータ」

ベジータ「……」

セル「笑って……くれよ……」

ベジータ「……」

セル「どうしたのだ、ベジータ! 笑えよ!」

セル「あの自信たっぷりな笑顔を、もう一度見せてくれよ!」

ベジータ「……」

セル(な、なぜだ……!?)

セル(いくら呼びかけても、まるで反応がない!)

セル(くそっ、どうすれば笑わせることができるのだ!?)

セル(一番手っ取り早い笑わせる方法といえば、やはりギャグ……か)

セル(ギャグの達人を連れてくるしかあるまい!)

ヤムチャ「ハナクソの秘密をそっと話くそう」

ベジータ「……」





セル(く……やはりヤムチャではどうにもならんか……)

セル(ヤムチャごときに期待した私がバカだった……)

セル(せっかく完全体になったというのに、早くも人生の汚点ができてしまった……)

界王「どれ、ワシに任せてみろ」

セル「キサマは……界王!?」

界王「宇宙一のギャグの天才であるワシにかかれば」

界王「ベジータを笑わせることなど造作もないことだ」

セル「おおっ、よろしく頼む!」

セル「ベジータに笑顔を取り戻させてやってくれ!」

界王「う~ん、背中がかい~よ~、ワシは界王じゃ!」ポリポリ…

界王「もしもし……だれも電話に出んわ!」

界王「布団がふっとんだ!」

ベジータ「……」





セル(く……ヤムチャと同レベル、いやそれ以下……)

セル(しかも布団がふっとんだは、孫悟空のパクリ……。プライドがないのか……)

セル(私にインプットされているデータによると)

セル(地球人でもっともギャグセンスが高いのはムラサキ曹長なのだが)

セル(今はどこにいるか分からん……探しているヒマもない……)

セル(いったんギャグで攻めるのはやめて、次は……家族の絆に賭けてみるか!)

ブルマ「ベジータ! アンタどうしちゃったのよ!」

赤子トランクス「おぎゃあ、おぎゃあ……!」

ベジータ「……」

トランクス「笑って下さい、父さん!」

ベジータ「……」





セル(ベジータの唇はこれっぽっちも動かん……)

セル(家族の力も通用せんとは……よほど重症のようだ)

セル(他にベジータと縁がある者といえば──)

セル(やはりライバルである孫悟空しかおるまい)

セル(孫悟空ならば、ベジータに笑顔を取り戻させられるかもしれん!)

悟空「おいベジータ! なんでずっと黙ってんだよ?」

ベジータ「……」

悟空「オラと一緒に組み手しねえか?」

ベジータ「……」

悟空「ベジータ……おめえがナンバー1だ!」

ベジータ「……」





セル(孫悟空が修行を誘ったり、ほめたりすれば、笑顔になるかと思ったが……ダメか)

セル(こうなったら……ドラゴンボールだ!)

セル(ピッコロと神が合体したため、ドラゴンボールはなくなってしまったが)

セル(そこをなんとかしてもらうことにしよう!)

神龍「残念だが、ベジータの力は神の力を超えている」

神龍「そういった者の体に、私は手出しはできないのだ」





セル(ううむ、やはりこうなってしまうか……)

セル(ならば、ちがう願いを叶えてもらうとしよう)

セル「惑星ベジータ及び、サイヤ人を復活させてくれ!」

神龍「惑星ベジータはずいぶん前に滅びたのだが──」

神龍「やってみよう」

セル「よしっ!」

セル(かつての仲間が復活すれば、きっとベジータは笑ってくれるはず!)

ベジータ王「なにを呆けておる、ベジータ!」

ベジータ「……」

ナッパ「また俺たち三人で宇宙を駆け回ろうぜ!」

ベジータ「……」

ラディッツ「へへへ、地獄の土産話を聞かせてやるよ!」

ベジータ「……」





セル(父親やかつての仲間の呼びかけも、効果なしとは……)

セル(こうなったら、最後の手段だ!)

セル(私自ら、ギャグをかますしかあるまい!)

セル「ふんっ!」ブチッ

セル「腕がもげたぁぁぁっ! し、しまったぁぁぁっ! ちくしょおおおおおっ!」

セル「なんちゃって!」

セル「再生できまーす!」ズボッ

ベジータ「……」

セル「サイヤ人が好きな動物はサイや!」

セル「人造人間の腎臓!」

セル「セルが競る!」

ベジータ「……」

セル(く……! 私のパーフェクトギャグが、まるで通用しないとは……!)

セル「こうなれば、とっておきだ!」

セル「今からやるギャグには、さすがのキサマも笑わざるをえんぞ……!」

セル「う、ううう……ちょっと飲みすぎた……」ヨロヨロ…

クリリン「セル、大丈夫か!?」

セル「うおええええええええええっ!」ゲボッ

セル「私はドクター・ゲロが作った人造人間!」

セル「というわけで、ゲロ吐いた!」

クリリン「おいおい、吐いたのはゲロじゃなくて、17号と18号じゃないか!」ビシッ

セル「こりゃまいった!」テヘッ

ベジータ「かかりやがったな」

セル「!?」

ベジータ「完全体であるキサマはたしかに強かったが、今のキサマなら楽に殺せるぜ」

セル「し、しまっ──」

ベジータ「ファイナルフラ─────ッシュ!!!」





ズオアッ!!!

トランクス「そ、そうか……!」

トランクス「父さんはあそこまで計算して、ずっと笑わずにいたのか……!」

クリリン「すげえ……! あのとんでもない強さだったセルをやりやがった……!」

クリリン「やっぱりベジータは戦いの天才だ……!」



ベジータ「ふん……バカなヤツめ」

ベジータ「戦闘民族サイヤ人が笑う時といえば、敵をブッ殺した時に決まってるだろう」ニヤッ









おわり

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