魔王息子「あそぼー!」勇者娘「おー」 (221)

遥か昔から、人間と魔物は争い続けてきた。

二つの種族は決して相容れることはなかった。

――――――この二人を除いて

魔王息子「ごめーん!待ったー?」

勇者娘「おそいよー」

魔王息子「あそぼー!」

勇者娘「おー」

人間の世界と魔界の境界線にそびえ立つ、樹齢100年の大樹。
この場所で、二人は出会ったのだ。

魔王息子「なんでお父様たちは戦おうとするんだろうねー」

勇者娘「馬鹿だからだよ、お互い仲良しすればいいのにね」

魔王息子「僕たちみたいにねー」

勇者娘「ねー」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433594305

魔王息子「今日は魔界のお菓子持ってきたよー」

勇者娘「奇遇だね、私も人間のお菓子持ってきたんだ」

魔王息子「本当!?気があうねー」ニコニコ

勇者娘「ねー」

魔王息子「どれどれ…」パクパク

魔王息子「わーあまーい!」

勇者娘「でしょー」

争いを好まない二人は気が合い、出会ってから1年間、ずっと毎日遊んでいた。

勇者娘「あ、もうこんな時間だ、剣の練習しに帰らなきゃ…」

魔王息子「あ、僕も…魔法の練習しなきゃ…」

勇者娘「また明日ね」

魔王息子「ばいばーい!」

これからもずっと、一緒にいられる。そう思っていた。

しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。

勇者娘「おそいなー…魔王息子」

オーイ…!

勇者娘「あっ、きた…ってどうしたの!?ボロボロじゃない…!」

魔王息子「ハァハァ…お、お父様が…」ボロボロ

勇者娘「魔王がどうしたの?」





魔王『では、人間界にアレを落とすぞ…』

執事『魔界の全魔力を凝縮した魔力爆弾…遂に人間共を滅し、我々が勝利する時がきたのですね…!』

魔王『あぁ、これを食らえばあの勇者とて無事でいられまい…』

魔王息子『お、お父様…』

魔王『あ、あの、人間を滅ぼすのはやめてください…!』

魔王『………』ボッ

魔王息子『あっつ…!!』

魔王『この期に及んでまだそんな甘ったれたことを言っているのか…お前は我の後を継ぎ、いずれ人間界を支配するのだぞ…』

魔王息子『うぅ…』ダッ

執事『ぼっちゃん…!』

魔王『放っておけ…』




勇者娘「最近攻めてこないと思ったら…!お父様たちに伝えないと…」

魔王息子「今から伝えに行っても間に合わない…!君だけでも逃げて…!」

勇者娘「でも…」

バッサバッサ

魔王息子「きた…!」

勇者娘「……!」

魔王息子「これを使って…!瞬間移動の羽根!」

勇者娘「でも…」

魔王息子「うんと遠くなら魔力爆弾は届かないはずだから…!」

勇者娘「もう…会えなくなるの…イヤ…」

魔王息子「また会えるよ!生きていれば!」

勇者娘「っ…!」

勇者娘「…ばいばい」シュンッ

魔王息子「………ばいばい…」

それから数年の月日が流れた…

東の果ての村

キィンキィンキィンキィンキィンキィン

男剣士「ぐあっ…!」ズサァッ

女勇者(旧勇者娘)「…………」スチャッ

男剣士「いやぁ…参った!お前にゃかてねぇや」

村長「ホホッ、やっとるのぉ…」

女勇者「村長…」

村長「お前さんがこの村に来て数年…見違えるほどに強くなったのぉ」

男剣士「あぁ、流石勇者の血筋だな!」

女勇者「」ギロッ

男剣士「うっ…」

村長「これこれ男剣士…女勇者の力は血の滲むような努力で手に入れたものじゃ…血筋という言葉で片付けてはいかんよ」

女勇者「まだこんなんじゃ足りない…これじゃ魔王には会えない…」

女勇者「もっと強くならなきゃ…もっと…」スタスタ

男剣士「…無理もねぇよな…故郷を魔王に滅ぼされたんだ…」

村長「うむ…じゃが気のせいかワシにはあの努力は憎しみから来るものではないと感じるのじゃが…」

男剣士「おいおい、そんなわけねぇだろ」ハハ

村長「むぅ…気のせいかの?」

魔界

幹部「うぎゃあっ…!」

魔王(旧魔王息子)「その程度か?」

幹部「くっ…」

パンパン

執事「はい、そこまで」

幹部「邪魔すんじゃねぇ!」

執事「それ以上続けても無益ですよ…ねぇ?ぼっちゃん?」

魔王「ぼっちゃんはもうやめろと言っているだろう…それと幹部、その程度の次期魔王は任せられんな」スタスタ

幹部「チッ…気に入らねぇ…あんな強大な力を持っていながらなんで有効活用しねぇんだ…」

執事「ぼっちゃんは甘いですからねぇ…人間界征服には悪魔で興味はないようです」

幹部「宝の持ち腐れじゃねぇか…いつか俺が魔王になって人間界を支配してやる…!」スタスタ

執事「しかし…征服する気がないというならば、なぜぼっちゃんはあれほどの力を…?」

×その程度の
○その程度では

チュンチュン

村人A「ふわぁ…お?」

村人A「女勇者!16歳の誕生日おめでとう!」

女勇者「おはよう、ありがとう」スタスタ

村人A「っておい?どこへ行くんだこんな朝早く」

女勇者「旅」

村人A「なっ!?」

女勇者「16歳になれば正式に国から魔物討伐の許可を貰えるから」

女勇者「村長にはもう話はしてある、行ってきます」スタスタ

村人A「待て待て、そんないきなり…みんなに挨拶くらいしたらどうだ」

女勇者「…私を拾って育ててくれた村の皆にはとても感謝してる、でも、私は一刻も早く魔王に会いたい」

男剣士「まぁ待てよ」

村人A「って男剣士!?随分早いな…」

女勇者「何の用」

男剣士「俺も付いて行くぜ、一人じゃ心細いだろう!?」

女勇者「頼りない」

男剣士「酷くね!?」

女勇者「街で適当なギルドに入るから大丈夫…男剣士も今までありがとう」シュバッ

男剣士「あっ、おい!折角早起きしたのに…」

村人A「無駄骨だったな」

大都市タビニデール

役員「…はい、許可します、これは国から支給された隊服です」

女勇者「どうも」スタスタ

役員「一応説明しておきますね、隊服は自身の願いに応じて形を変える魔法の服で、魔物を倒す度に熟練度が上がっていき、初心者は白色の隊服から始まり、緑、赤、黒とクラスが上がります、ちなみに最強の証である黒服隊員は世界で4人しかおらず…」ペラペラ

役員「ってもういない!?」

役員Bー「説明乙www」




女勇者「え…?空きのあるギルドがない?」

ギルド受付「ええ、どこのギルドも一杯で…」

女勇者「そうですか…」

イケメン「お姉さんお姉さん、ギルドをお探しですか?」キラッ

女勇者「えっ?」

イケメン「もしギルドにお困りなら僕たちのギルドに入らない?」キラッ

女勇者「いいんですか?」

イケメン「うん、君みたいな可愛い子なら大歓迎…さっ」キラッ

女勇者(なんでこの人いちいちキラッって言うんだろう)




イケメン「綺麗な金髪だねぇ…触ってみていい?」キラッ

女勇者「いえ、あの…」

イケメン「おっと、ごめんごめん、馴れ馴れしかったかな…?金髪ということは、君の属性魔法は雷系統なんだね」キラッ

女勇者「イケメンさんは青髪だから水系統ですね」

イケメン「水も滴るいい男ってね」キラッ

女勇者(誰が上手いことを言えと)

イケメン「おっと着いたよ、ここが僕のギルドさ」

ギルド トレビア~ンスメル ホーム

イケメンB「やぁ、遅かったね」キラッ

イケメンC「おや、可愛い子捕まえてきたじゃないか」キラッ

イケメンD「ハァハァ」 キラッ

女勇者(まぶしっ)

女勇者「早く討伐に行きましょうよ」

イケメンB「おっとそうはいかのすし」

イケメンC「君はいまから俺達を気持ちよくさせなきゃならないんだよ」

イケメンD「ハァハァ」

女勇者「…どういうことですか?」

イケメン「だましてゴメンねぇ~………テメェら!!脱がせろ!!」

ヒャッハー

女勇者「…ふん」ズバババ

ギャー

イケメン「おやおや、やるじゃない…」

イケメン「でも、僕に敵うと思わないことだ…!」プシャー

女勇者「」サッ

イケメン「遅い」ヒュッ

女勇者「はやっ…」

イケメン「ふん!」ドゴッ

女勇者「くっ…!」ズシャア

イケメン「残念…いかに強かろうと白服隊員の君が緑服隊員の僕には敵わない…」

イケメン「さぁ…観念して肌をさらけ出せ…」



男剣士「どっこいしょおおおお!!」ズバン

イケメン「なっ!?」

男剣士「二人なら話は別だぜ!」

女勇者「男剣士…?なんで?」

イケメン「くっ…!雑魚野郎が調子にのんなよ!」ヒュッ

男剣士「取り合えず今はあいつを倒すぞ!女勇者!」

女勇者「っ!うん…」

イケメン「肌が透け透けになる程の激しさ溢れる水魔法喰らえええええええ!!!」プシャー

男剣士「させるかああああ!!!」ガバッ

イケメン「くっ…邪魔だぞ!男の肌は望んでない!」

男剣士「うるせぇ!百連剣!!」ズバババ

イケメン「くそっ…だが軽い!」キィンキィン

男剣士「今だ女勇者ぁ!」

イケメン「女勇者だって…!?」

女勇者「勇者特有の唸る雷魔法」ビリビリ

イケメン「しまっ…水ガード!」

イケメン「感電したあばはばばば」ドカーン

男剣士「よっしゃあ!今のうち!」ダッ

イケメン(女勇者…滅びたはずの勇者の末裔の名前…)

イケメン(剥いてたら大変なことに…)ガクブル

男剣士「ハァハァ…ここまで来たらもう安心だな…」

女勇者「どうして場所が分かったの…?」

男剣士「ずっと後をつけてきたんだ!隊員認定もされたぜ!」

女勇者「…ともかくいなかったらやられていた…ありがとう」ニコッ

男剣士「っ!……///いいってことよ!…なぁ、ギルドがねぇんだろ?だでたら俺達で作らねぇか、新しいギルド」

女勇者「…その手があった」ポン


男剣士「じゃあギルド名は…女勇者ズで」

女勇者「却下」

男剣士「まぁ待てよ、女勇者っつったら勇者の末裔の名前だぜ?名前効果で強い人が集まるかも…」

女勇者「…………」

男剣士「あ、気を悪くしたならすまん…」

女勇者(強い人が集まれば…早く魔王に会える…)

女勇者「よし、それにしよう」

男剣士「お、よっしゃ!早速申請に行くぞ!」






執事「勇者の末裔…生きていたんですか…」

執事「こりゃあもっと魔物を送り込まねば…」

今日は終了

更新

―――――――――
大樹

勇者娘『くすん…』

勇者娘(お父様に剣の扱いがなってないって怒られちゃった…)

勇者娘(なんで剣の使い方なんて覚えなくちゃいけないんだろう…戦争があるからかぁ)

勇者娘(勇者の家系だからっていつまでも戦い続けなくちゃいけないなんて…やだな…)

勇者娘『はぁ…』


勇者娘・魔王息子『こんな時代に生まれたくなかった…』

勇者娘・魔王息子『えっ?』






女勇者「…ん…夢か…懐かしいな…」

女勇者「……今ごろ何してるかな…」

男剣士「ん…」

女勇者「起きた…?おはよう」

男剣士「おぉ…はよ…」

男剣士「っなぁ…!!お前…なんで一緒のベッドで…!」

女勇者「だってベッド一つしかないし…」

男剣士「だ、だ、だからって…!」

女勇者「そうだこんなことしてる場合じゃない…出発しよう」プチプチ

男剣士「わーっ!わーっ!脱ぐな!!!」ダダッ

ガチャ、バタン

女勇者「…?」







女勇者「さて、ギルドに参加申請来てるかな…」

男剣士「きっと100件くらい来てるぜ!なんてったってあの勇者の娘の名前だからな!」

ギルド受付「えー…まだ申請は来ておりませんね…」

男剣士「なん…だと…?」

ギルド受付「まぁありきたりな名前ですからねぇ~…無理もないでしょう…」

男剣士「ありきたり…?」

女勇者「多分私やお父様の名前を使って強い人を勧誘しようとする男剣士みたいな考えの人がたくさんいるんでしょ…」

男剣士「しまったぁ…考慮してなかった…」

女勇者「まぁ冷静に考えればね…とにかく魔物を倒しまくって名を挙げるしかないよ」

男剣士「そうだな…」トボトボ

ギルド受付「ありがとうございましたー…いらっしゃいませ」

男鍛治士「空いてるギルドねぇか?探してるんだけど」

ギルド受付「あぁ、それでしたらこちらの『女勇者ズ』が…」

女勇者「」ピクッ

男剣士「」ピクッ

男鍛治士「女勇者ぁ!?あの勇者の末裔の!?そこに申請してくれ!」

ガシッ

男鍛治士「あ?」

女勇者「うぇるかむ」

男剣士「ようこそ同胞よ」

男鍛治士「…なるほど、強いやつらを探してなぁ」

男剣士「中々集まらなくて困ってたんだよ~助かった!」

男鍛治士「そりゃいいけどよ…」チラッ

女勇者「?」

男鍛治士「かなりひょろっちぃけど…本当にあの勇者の娘なんか?アンタ」

女勇者「一応」

男鍛治士「人のこと言えねぇけど、まだ白服だしよ…偽物じゃねぇだろうな?」

女勇者「昨日16になったばかりだから…」

男剣士「じゃあとりあえず手合わせしてみたらどうだ?」

女勇者「そうしよう」

男鍛治士「おう、構わねぇぜ」

キキキキキキィン!

男鍛治士「はぁ…はぁ…」

女勇者「信じて貰えた…?」

男鍛治士(あんだけ動いて息切れ一つしてねぇとは…やるじゃねぇか…)ハァハァ

男鍛治士「確かに強いが…まだ確固たる証拠がねぇな、勇者って言えるだけの」

女勇者「よし…ならこれでどうだ」バチッ

男鍛治士「なっ!?」

女勇者「《勇者特有の雷魔法》」バリバリバリ

男鍛治士「やべっ…!」バッ

キィン!

男剣士「え!?」

男鍛治士「いやー、今のが噂のヤツかー、威力は未熟みてぇだけど確かに他の雷魔法とは異質だなぁ…どうやら本当に勇者一族のようだな」

女勇者「…今、魔法を弾いた?」

男鍛治士「あぁアレか?低威力の魔法を弾ける鏡さ、一度使ったら壊れちまうけど…」

男鍛治士「アレ、俺が造ったんだ…一応鍛治の心得があるんでね」

男剣士「けど、魔法を弾く鏡って…そんな特殊なモノ造れるのは、あの伝説の『鍛治王』の家系だけじゃ…」

男鍛治士「…お察しの通りさ、俺は『鍛治王』の生まれだ」

男鍛治士「俺は物心付いた頃には、もう鍛治士としての教育を受けていたんだ…親父やご先祖みてぇな立派な鍛治士になりなさいって言われまくってよ…」

男鍛治士「だけどよ、俺がどんなに努力して成果を出しても、周りからは『才能』の一言で片付けられちまうんだ…『鍛治王』の家系だから、いい武器が造れるんだって…」

女勇者「…」

男鍛治士「血統だ血統だって…じゃあお前らは『鍛治王』の家系にさえ生まれれば生まれた瞬間からいい武器が打てるのかって思って…そう思ったら全部嫌んなってさ、村から飛び出してきたんだ…俺は俺だけの生き方を見つけてやるって言って」

男剣士「…」

男鍛治士「っとわりぃ…お前らはこんな話興味ねえまよな…ペラペラ喋って悪かった…」

女勇者「…気持ち分かるよ」

男鍛治士「え?」

女勇者「私も小さい頃から勇者ってだけで剣の修行させられて…ちょっと強くなったら『流石勇者の家系』だって言われて……将来魔王軍と戦争するためだけに、利用されるためだけに自分の人生が削られていくのがたまらなく嫌だった…」

女勇者「…でも皮肉にも今は方向性は違えど自主的に魔王を目指すようになってるし…まぁ『運命』だよね、しゃーないよ、与えられたもんは有効活用していこう…幸せになれたら勝ちだよ」

男鍛治士「…方向性が違うって…なんのために魔王目指してるんだ?」

女勇者「えーっと…幸せを見つけるため?」

男鍛治士「…プッ」

女勇者「なぜ笑った」

男鍛治士「ククク、いやわりぃ…じゃあ俺も幸せ見つけるために頑張ってみっかな!」

女勇者「その意気だ」

男剣士「俺は才能ないけど頑張ってるぜ!」ドヤァ

男鍛治士「お、おう頑張れ」

女勇者「よし、では早速出発しよう」

男鍛治士「待て、お前ら本当にそんな装備で大丈夫か?」

男剣士「え?」

男鍛治士「鎧は隊服があるからいいとして…武器が銅の剣じゃ魔物と闘い続けるのはキツいぞ?」

女勇者「確かに…」

男剣士「でも金が無いから買えないぞ…?」

男鍛治士「おいおい、一応俺は鍛治士だぜ?」

男剣士「造れるのか!?新しい剣!」

男鍛治士「残念だが材料がない」

男剣士「期待させるようなこと言うなよ!」

男鍛治士「造れねぇとはいってない、この近くの森に『甲殻イノシシ』っつー低レベルの魔物がいる…そいつらの纏う金属から良いのを厳選してそれを材料に剣を造る」

女勇者「熟練度も稼げて一石二鳥か…よし、頑張ろう」

男剣士・鍛治士「おう!!」

魔界

執事「ふぅむ…仲間を増やしましたか…」

魔王「何を見ている?」

執事「ぼっちゃ…魔王様、いえ、少々気になるものが居ましたので、人間界の様子を覗いておりました…」

魔王「どれ…」スッ

魔王「…!この娘は…!」

執事「魔王様?」

魔王「なるほど…俺に会いにくるために…ほう…!ほう…!よし、決めた」

執事「ど、どうなされたのです?」

魔王「なぁに、そのひよっこが意気がっているようだからな、少し試練を与えてやろうとな…獣王はいるか!」

獣王「お呼びでしうか、我が主」

魔王「タビニデール付近の森に特上の甲殻イノシシを送れ、飛び切り硬いやつをな!」

獣王「む…?り、了解しました」

魔王(あぁ…無事生き延びていたか!早く会いたい…!)

魔王(女勇者…!)

休憩
自分でも意味わからないところが多々あるけどこれから頑張ります

再開

タビニデール付近の森

甲殻イノシシ「ブルルル…」

女勇者「きた…」

男剣士「魔物戦は初めてだな…」

男鍛治士「甲殻イノシシの魔物レベルは6段階中最低の1…攻撃力・速度ともに低いが、金属部分は銅の剣じゃ傷一つ付けられない、皮膚を狙って行こう」

女勇者「分かった」ヒュッ

甲殻イノシシ「ブモオオオ」ダッ

女勇者「えい」ズバハババ

甲殻イノシシ「ブメッ」ヨロッ

女勇者「《勇者特有の雷魔法》」ビリビリ

甲殻イノシシ「ブンモォォ」ドサッ

甲殻イノシシ2「ブモオオオ!」

男剣士「あらよっと!」ザクッ

男鍛治士「《少し焦げる程度の炎魔法》!」ボッ

男剣士「よーし、この調子だ!!」





???「ゴブルルルルル…」


―――――――

女勇者「結構狩ったね」

甲殻イノシシ「」ドッサリ

男剣士「よーし早速厳選するか!」

女勇者「おー」

男鍛治士「…なぁ男剣士」

男剣士「お?なんだ?」

男鍛治士「わざとなら悪いが…お前、なんで魔法使わないんだ?」

男剣士「あ、説明してなかったな…俺の髪の色見てみろよ」

男鍛治士「そういえば…白髪?人間には全員髪にそれぞれの魔法の色が付いてるはずなのに…」

男剣士「白髪だからな、俺は魔法が使えないらしいんだ、使ってはみてーんだけどなー」ポリポリ

男鍛治士「そ、そうか…」

男鍛治士(魔法が使えない…?ならこいつから感じるあり得ないほどの魔力の量は一体…?)

女勇者「………!」ピクッ

男剣士「女勇者、どうした?」

女勇者「なにか…くる!」

男剣士「え?」

ブモオオオオオオオオオオオオ!!!

男鍛治士「っ…!」

特上甲殻イノシシ「ブモオオオオオオオオオオオオ!!!」

男鍛治士「なっ…金色の甲殻イノシシだと…!?」

女勇者「あれも甲殻イノシシなの?」

男鍛治士「ありゃ特上種だ!硬い金属を持った甲殻イノシシの中でもずば抜けて硬い!!」

男剣士「いいじゃねぇか!あれにしようぜ!」

特上甲殻イノシシ「ブモオオオ!!!」ドッドッドッ

女勇者「はやっ…!」

男剣士「ぐあっ!」ズドン

女勇者「男剣士…!」

男鍛治士「なんだよあの速さ!?特上種でも速さと攻撃力は変わらないはずだぞ…!?」

男鍛治士「一旦引こう!何かおかしい!」

男剣士「お、おう!」

特上甲殻イノシシ「ブモオオオオオオオオオオオオ!!!」ドッドッドッ

女勇者「まずい…!」

男鍛治士「くっ…!《瞬間鍛治》!!」カッ

女勇者「え!?」

男剣士「甲殻イノシシの死骸の金属が盾に変わった!?」

ガキィィィン

特上甲殻イノシシ「ブモッ…!」

女勇者「今の内…!」ダッ






男剣士「なんとか撒いたな…」

男鍛治士「《瞬間鍛治》を使うことになるとは…」

女勇者「…今の瞬間鍛治ってやつ固有能力(スキル)でしょ?いいなぁ」

男鍛治士「あぁ、俺の固有能力《瞬間鍛治》は即席で近くの金属から武器や防具を造れるんだ…まぁ気休め程度だけどな」

女勇者「私はまだ自分の固有能力分からないんだ…」

男剣士「俺も」

男鍛治士「しかし、あんな甲殻イノシシ見たことねぇ…強さが異常だった…」

女勇者「ちょっと強いくらいが燃える」

ブモオオオオオオオオオオオオ

女勇者「きた…!」

特上甲殻イノシシ「ブモオオオオオオオオオオオオ」

男剣士「もう見つかったか…どうする?」

女勇者「…打つ手はある、二人で10秒だけ持ちこたえて」

男鍛治士「おう…!」

男剣士「了解!」

特上甲殻イノシシ「ブモオオオオオオオオオオオオ!!」ドッドッドッ

男剣士「こっちだ!」サッ

特上甲殻イノシシ「ブモッ」

男鍛治士「ケツががら空きだぜ!」ズブッ

特上甲殻イノシシ「ブッ…!」ゲシッ

男鍛治士「ぐあっ…!」

女勇者「お願い…一度でいいから成功して…!」

女勇者「《勇者特有の雷魔法》…魔法付加(エンチャント)!」バチッ

男鍛治士「魔法を…」

男剣士「剣に纏わせた…!?」

特上甲殻イノシシ「ブモオオオオオオオオオオオオ!!」ドッドッドッ

男剣士「まずい…!」

女勇者「勇者流剣術…《一直閃》!!」ズバッ

バリバリバリバリバリ

特上甲殻イノシシ「ブモァァァァァァ!!!!!!」ドサッ

男剣士「やった…のか?」

男鍛治士「あれが勇者流剣術…!」

女勇者「やっ…たぁ…」フラッ

男剣士「おい!女勇者!?」

女勇者「これ結構負担かかるんだぁ…疲れた…」グゥ

勇者娘『一直閃…あぁ、また失敗しちゃった…』

魔王息子『でも凄くカッコいいよ!魔法なら僕が教えるから頑張ろう!』

勇者娘『カッコいい…?分かった!』







女勇者「ぅ…ん…」

男剣士「あ、目ェ覚めたか?」

女勇者「うん…」ヨロッ

男剣士「まだ無理すんな」ガシッ

女勇者「…武器は…?」

男鍛治士「完成したぜ、ほら」スッ

女勇者「…おお…軽い…」

男鍛治士「切れ味は保障するぜ、間違いなく俺の造った中で最高の出来だ…まぁ剣はそんな造ったことないんだけどな!」ハハハ

女勇者「…二人が居なかったら負けてた、ありがとう」

男剣士「凄かったなアレ!痺れたぜ!」

男鍛治士「あぁ!かっちょ良かったぜ!」

女勇者「…明日からまた、頑張ろう…!」

オー!






魔界

執事「おのれ忌々しい勇者流剣術…!まだ存在していたとは…!」

魔王「」ニヨニヨ

執事「何をニヤけているのですか魔王様」

魔王「別に」ニヨニヨ

今日は終了
見て下さった方ありがとうございました

更新

女勇者『すー…すー…』

魔王「ふ、ふふふ…おっといかんいかん」

魔王「水晶玉をみながらニヤニヤしてるなんて変人だと思われるからな…」

女勇者『ま…おう…』スースー

魔王「ぐっはぁぁぁぁもう変人でもいいやぁぁぁぁぁぁ!!!!」ゴロゴロゴロ

ズガン

ズズズ…

幹部「あ…?なんか揺れたか…?」

龍騎士「地震か?珍しいな…」



メイド「まっ、魔王様!?大丈夫ですか!?」

魔王「ぬ、ぬぅ…構うな…この程度の傷唾をつければ治…る」





魔王息子『おまたせー』

勇者娘『あれ?膝どうしたの?』

魔王息子『あー転んじゃって…大丈夫だよ、唾つければ治るから!』

勇者娘『ペロッ』

魔王息子『なっ…!』

勇者娘『治った?』







魔王「わっきゃぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ガンガンガンガンガンガン

メイド「落ち着いてー!城が崩れますー!」

執事「はぁ…」

獣王「どうされた執事殿、暗い顔をして」

執事「あぁ獣王殿…近頃勇者の娘が力をつけてきていましてな…」

獣王「なに?あの勇者に娘が…ほう、少し手合わせしてみたいな…」

執事「まぁまだ白服故、貴方を満足させるには至りませんでしょう…」

執事「しかしこのまま放っておくのも好ましくありませんねぇ…そうです、獣王殿」

獣王「なんだ?」

執事「次に勇者の娘共がたどり着くフレア王国…その周辺に『夜叉獅子』を放って下さい」

獣王「なっ…!夜叉獅子だと!?馬鹿をいえ、夜叉獅子の魔物レベルは4だ、赤服以上の実力者が3人以上いなければ近隣の都市が消え去るぞ!」

獣王「我は強い者とさえ闘えれば良いのだ、残念だが例え人間といえど民間の者へ危害が及ぶような真似は!」

執事「勇者の娘を放っておけば、魔界は消え去るのですよ?」

獣王「…なぁ執事殿 、現魔王は前代までの魔王のように世界を支配することは望んでおらん…魔物を許可無しに放っているのもお主だろう…?もう大戦争時代は収まったのだから無理に刺激するような真似はよさんか…」

執事「…結局は運命なのですよ、一度争えばわだかまりはそう簡単には消えません…例えこちらが侵略をやめても向こうから復讐がないとも限らないでしょう…」

執事「ならばいっそ貫くしかないのです…人間と魔物が両方消え行くまで…」

獣王「ぬぅ…ならば我が出向こう、そうすれば極力被害は出ん」

執事「我々幹部軍の出撃は魔王様の許可がいります、なぜだか分かりませんが魔王様は勇者の娘に心酔しています、とても出撃をお許しになるとは…」

獣王「…是非も無しか…ならば夜叉獅子を放つ」

執事「頼みましたよ」

フレア王国

男剣士「着いたーー!!」

女勇者「長かったね…」

男鍛治士「まぁこれで一息つけるな…」

女勇者「その前にまず仲間を探そう、そのためにここまで来たんでしょ?」

男鍛治士「あぁ、ここフレア王国は沢山の酒場がある、世界各国から強者が集まるって話だぜ!」

男剣士「まだ未成年だが、酒場に入っていいのか?」

女勇者「なせばなる」

男鍛治士「とりあえず一番近くの…よし、ここから入ろう!」カランカラン

オカマA「あっらぁ~ん、いらっしゃあ~い」

男鍛治士「失礼しました」バタン

女勇者「どうしたの?」

男鍛治士「ここは俺達の入っていい場所じゃない、聖域(サンクチュアリ)だ」

男剣士「なんだよ、気になるじゃねぇか」カランカラン

男鍛治士「あっ、お前…!」

オカマA「う~ん、粋のいいお兄さん方じゃないのぉ~」

オカマB「たぁっぷり可愛がってあげるわぁ~」

男剣士「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」ズルズル

オカマA「…なぁんだ、アソビに来たんじゃなくてギルドの仲間をねぇ」

男鍛治士「はい…」ゲッソリ

オカマA「生憎だけど今日は目ぼしい人はいないわねぇ」

女勇者「そうですか…」

オカマA「まぁ折角来たんだし飲んでいきなさいよ、お兄さん方イイ体♂してるから少しだけならマケてあげるわよぉ?」

男剣士「ど、どうも」

オカマA「マスタ~~~、ミルク3人前~」

オカマスター「はぁいはぁ~~~い」ドーン

男剣士(マスターデカッッッッ!!!)

女勇者「ムキムキ…」

オカマスター「はぁ~いお・ま・た・せ~」ドン

男鍛治士「 じゃあ…いただきます」グビグビ

男剣士「…!なんだこれウマッ!」

オカマA「当然よぉ~、カウマッスルのミルクを使ってるのよ~?」

オカマB「マスターが厳選したから味に間違いないわよ~」

女勇者「…カウマッスルって確か…」

男鍛治士「あぁ、レベル3のかなり上位の魔物だ…しかもそれを厳選するなんて、あのマスター一体…?」

エルフ娘「お待たせしまし…きゃっ!」ガチャン

客「おっと大丈夫かいエルフ娘ちゃん」

エルフ娘「へ、平気です…」

男剣士「あの子は?」

オカマA「あぁ、エルフ娘ちゃん?可愛いでしょ~?ウチの紅一点…ゲフンゲフン、ウチの娘でも結構人気なのよ」

オカマB「ちょっとドジだけど料理も上手いしねぇ」

女勇者「さて、そろそろ会計を…」

女勇者「………」ダラダラ

男鍛治士「…?どうしたんだ?」

女勇者「財布…前の街に置いてきた…」ヒソヒソ

男剣士「なっ!?」

男鍛治士「えっ…それじゃ…」




オカマA『一文無しで酒場に入ろうなんざいい度胸してんじゃない!』

オカマB『でも同時にいい胸筋もしてる!もう、体で払ってもらうわ!』

男鍛治士・剣士『ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!』



男鍛治士「なんてことに…」ガクブル

オカマスター「あら…?よくみたら貴女、結構イイ力(モノ)持ってるわね…勇者の一族のような力を感じるわ…」

女勇者「えっ…!なんで分かるんですか…!?」

オカマスター「分かるわよぉ~、これでも結構眼は鋭いのよ…?」



オカマスター「だからお金無いのもお・み・と・お・し」

女勇者「」



女勇者「あ、あの、私の体は好きにしていいので、二人は勘弁してください」

オカマスター「まぁまぁ、体をどうこうしようって訳じゃないわよぉ~…捨てがたいけどね」ジュルリ

男鍛治士「」 ビクッ

オカマスター「と言ってもどうしようかしら…」

エルフ娘「マスター…小太りピッグのお肉が切れました…」

オカマスター「あら困ったわねぇ~…わたしたちちょっと手が放せないし…そうだわ!」

オカマスター「貴方達、代金代わりにこの子と一緒にそこの平原で小太りピッグを15匹くらい狩ってきてくれない?それて見逃してあげるわ」

男剣士「本当ですか!ありがとうございます!」

男鍛治士「良かった…掘られずに済んだ…」

女勇者「小太りピッグは凄く弱いから余裕…」

フレア王国周辺の平原

女勇者「よろしくね」

エルフ娘「よ、よろしくお願いしますっ」ペコッ

男鍛治士「エルフ娘さんはどうしてあそこの店で働いているんだ?」

エルフ娘「…私、小さい頃にお母さんに捨てられて…路頭に迷っていたのをマスターに拾われたんです…それで恩返しするために…」

エルフ娘「でも失敗ばっかで迷惑かけているので…全然恩返しになってないです」グスン

女勇者「マスターさんは気持ちだけでも十分嬉しいと思うよ」

男剣士「そうそう、それに店員も料理が上手いって褒めてたぜ!」

エルフ娘「そ、そうなんですか…///」

小太りピッグ「プゴー!」

男鍛治士「おっ、来たぜ…ってなんだ?大群でくる…」

男剣士「何かから…逃げてる…?」

ズゥン…

女勇者「っ!!」ゾクッ

グルルル…

エルフ娘「な、何…?この声…」




夜叉獅子「グルルルルル…」




男剣士「…んだよありゃあ…」

男鍛治士「見たことないが…とんでもないってのだけは分かる…!逃げるぞ!」

女勇者「この平原あんなの出るの…?」

エルフ娘「いえ…見たことないですあんな怪物!」

夜叉獅子「グルァァァァァ!!!」ボッ

男剣士「黒い炎…!?」

男鍛治士「まずい…!」バッ

ガッシャァァァン!!

男鍛治士「駄目だ!魔法消滅の鏡でも防げない…!」

エルフ娘「追い付かれます!」

女勇者「闘うしかないか…!」チャッ

夜叉獅子「グラァッ!」ボッ

男剣士「ぶねっ…!このぉ!」ズバァッ

シュウウウ…

夜叉獅子「グラァッ!!」ズバッ

男剣士「ぐはぁぁっ!!!」

女勇者「男剣士…!」

男鍛治士「自己修復持ちかよ…!」

エルフ「危ない…!回復薬を…!」

男剣士「んくっ…ぶはっ!助かった…」

男鍛治士(参ったな…少なく見積もってレベル3…またはそれ以上だ…!)

女勇者「はぁっ!!」ズバッ

夜叉獅子「グルァァァァァ!」

エルフ娘「効いてる…!」

男鍛治士「勇者の力は魔物に特効効果があるからな…!それでもダメージは少ない…!」

エルフ娘「えっ…勇者って、勇者の末裔ですか!?」

男剣士「よそ見するな!」

夜叉獅子「ガァッ!」

エルフ娘「あっ…!《妖精のそよ風魔法》!」ズドン

男鍛治士「やるじゃねぇか!」

エルフ娘「マスターに鍛えられてるので…!」

夜叉獅子「ガァ………」ヒィィィ…

男剣士「…なんだ?」

女勇者「まずい…!皆避けて!!!!」

夜叉獅子「ガァァァァ!!!!」ズオオオオオ

ドカァァァァァン…

女勇者「っ…!大丈夫!?」

エルフ娘「なんとか…!」

男鍛治士「なんて威力だ…!当たり一面焼け野はらだ…!」

女勇者(さっきのやつの炎攻撃…一瞬だけ隙がある…)

女勇者「隙をついて…一直閃を撃つしかない…!」

男剣士「そうか…!今なら剣も育っているから…!」

男鍛治士「一か八かだな…!」

夜叉獅子「ガァァァァ……!」ヒィィィ

女勇者「《勇者特有の雷魔法》…魔法付加(エンチャント)!!」バチバチ

女勇者「勇者流剣術…《一直閃》!!」ズバッ


バリバリバリバリバリバリバリバリバリ


夜叉獅子「グァァァァァ!!!」

男剣士「やっ…たか…!?」

エルフ娘「いや…まだ…!」

夜叉獅子「…グァァァ…」シュウウウウ

男鍛治士「再生しやがった…!」

女勇者「くっ…!」ヨロッ

夜叉獅子「ガァァァァ…!」ヒィィィイイイイ

女勇者「逃げて…」

男鍛治士「駄目だ…こっちも体にガタが来た…!」

男剣士「くそ…!」

エルフ娘「やだ…死ぬの…嫌…!」


夜叉獅子「ガァァァァ!!」ボッ!!

エルフ娘「いやぁぁぁぁぁ!!!
」カッ

ズドォォォン…

夜叉獅子「ガッ…!?」

男剣士「今…」

男鍛治士「魔法を…跳ね返した…!?」

女勇者「アレは…固有能力…!?」

エルフ娘「ハァッ…ハァッ…」

夜叉獅子「グルッ…!」ヨロッ

男鍛治士「アイツも流石に自分の魔法を食らったら再生できないみたいだな…」

夜叉獅子「グルッ…ガァァァァァァァァ!!!!」ビリビリ

ギュウウウウン

男剣士「なんだ…?空間に穴が…!?」

夜叉獅子2「ガァッ!」スタッ

夜叉獅子3「グルルル」スタッ

グルルルルル…

男鍛治士「仲間を…呼びやがったのか…そんなのって…」

女勇者「万事休す…か…」

エルフ娘「もう…力が残ってません…」

男剣士「くそっ…」



オカマスター「遅いわよ~、貴方達」

エルフ娘「マスター…!?」

オカマスター「どんだけ時間かかってんのよ~…あれ?夜叉獅子がなんでこんなところに?」

女勇者「駄目…逃げてください…」

オカマスター「あぁ~、勇者の力に幹部軍の奴等が勘づいたってところかしら…まだこの子達にレベル4は無理よね~えげつないことを…」

男鍛治士「何を…言って…」

オカマスター「あ、というかエモノ忘れてきちゃった…夜叉獅子がいるんなら持ってこれば良かった…」

男剣士「マスターさん…!」

夜叉獅子「グルァァァァァ!!」グアッ

オカマスター「ま、関係ないわね」ズドン

パァン!!

女勇者「えっ」

男鍛治士「夜叉獅子が…破裂した?」

男剣士「え…パンチした…だけだよな?」

エルフ娘「…助かったぁ…」

オカマスター「ま、鎧くらいには変えておきましょうか」シュンッ

男鍛治士「バーテンの服が鎧に…なっ!?アレは…!」

夜叉獅子2「グッ…」ズザッ

夜叉獅子3「グルッ…」ズザッ

オカマスター「あらぁ?どうしたのかかってらっしゃい、チキンにならないでよライオンの癖に」

夜叉獅子2・3『グルァァァァァァァァァ!!!』バッ

ガシッ

オカマスター「軽いわねぇ」グググ

グシャッ

グギャァァァァ

オカマスター「《太陽すら焼く煉獄の業火魔》」ボォォォォォ

ジュッ

オカマスター「焦げちゃった…焼き肉は無理ねぇ」

男剣士「」

女勇者「な、え、は…?」

男鍛治士「あの黒い鎧…まさかお前んところのマスターって…」

エルフ娘「ええ…後から聞いて驚きましたよ私も…あの人は…」




エルフ娘「世界に4人しか存在しない《黒服隊員》の一人、『炎帝』オカマスターです」


今日は終了

見てくださった方ありがとうございました

更新

王国

オカマスター「貴方達危なかったわねぇ~」

エルフ娘「マスター、ありがとうございました…またマスターに命を救われました…」

オカマスター「あらいいのよぉお礼なんて、軽い運動にもなったしね」

女勇者「あ、あの、サイン書いてください」

オカマスター「OKよ」カキカキ

男鍛治士「まさか黒服の『炎帝』とこんなところで会えるなんて…」

男剣士「………………」

オカマスター「ところで貴方達、提案があるんだけど」

女勇者「なんでしょう?」

オカマスター「エルフ娘ちゃんを旅に連れて行ってくれない?」

女勇者「えっ!?」

エルフ娘「マスター!?」

オカマスター「エルフ娘ちゃん、さっきの闘いで貴方《固有能力》を発現したわよね、私との特訓では全く出せなかったのに…」

オカマスター「エルフ娘ちゃんはもっと広い世界を見てきたほうがいいと思うの」

エルフ娘「そんな、私はまだマスターのお役に…」

オカマスター「…昔から可愛い子には旅をさせよって言葉があってね、私は貴女が色んな世界を体験してきてくれるのが一番嬉しいわ」

オカマスター「勇者一行になら任せられそうだしね!」

エルフ娘「…分かりました…あの、勇者様、よろしければ私を貴女方のギルドに入れてくださいませんか?」

女勇者「はい、大歓迎です」

男剣士「…あの!オカマスターさん!」

オカマスター「なぁに?」

男剣士「俺を…弟子にしてください!」

全員『えっ?』

男剣士「俺、未だに固有能力どころか魔法も出せなくて…このままじゃ足手まといにしかならないと思って…」

男剣士「エルフ娘と入れ替わりって形で、俺に戦闘を教えてください!」

女勇者「ま、待ってよ!!急に、そんな…」

男剣士「女勇者…俺は…」

オカマスター「…なるほどねぇ~、分かったわ、しばらく特訓つけてあげるわ」

男鍛治士「…お前、いいのかよ」ボソッ

男剣士「女勇者をよろしく頼む…あいつ意外とドジだから」

オカマスター「ただし、夜はウチのお店で働いてもらうわよ」

男剣士「…じゃあな、女勇者」

女勇者「………男剣士」

男剣士「…なんだ?」

女勇者「いつか…帰ってくるよね?」

男剣士「あぁ…いつか、な」

女勇者「それでは…お世話になりました」

エルフ娘「マスター…今まで、ありがとうございました!」ペコッ

男鍛治士「じゃあな、元気でやれよ」

男剣士「おう!」

オカマスター「達者でね~」

スタスタスタ…



男剣士「…………」

オカマスター「………青春ね」

男剣士「なっ、なにを…!」

オカマスター「安心なさい、アタシがあの子を守れるような、強い男にしてあげるわ」

男剣士「………はい!お願いします」

オカマスター(………………)

オカマスター(魔法を使えない…?これほどまでに強大な魔力を持っていながら…?)

オカマスター(『5人目』になり得る程の素質を持っていながら…?)

オカマスター(…まぁいいわ、隠してるほど引き出しがいがあるってもんよね)

オカマスター「よーし早速始めるわよ、まずは軽い運動から、平原500周からね?」

男剣士「はい!…おっふ…」





エルフ娘「グスン…やっぱり寂しい…」

女勇者「よしよし」ナデナデ

男鍛治士(男一人とか気まずい…)

魔界

魔王「ほう…仲間を増やしたか…だが男剣士君も抜けたし心許ないなぁ…」

魔王「それに女勇者のこれからいく道は魔物も強くなってゆく…固有能力を発現させない限りキツいことになる…」

執事「魔王様、東を統治しているサキュバス姫殿から連絡が」

魔王「あぁ今行く…そうだ一応俺は魔王だな、いつでも見守れるわけじゃないし不安だ…ハッ!いい案を思い付いた!」

魔王「獣王!獣王は居るか!」

獣王「例の如くここにおります、魔王様」

魔王「顎でこき使ってすまんな、最近」

獣王「いえとんでもない、この獣王、魔王様のためなら例え火の中水の中」

魔王「ならば命を下す、女勇者一行をこれから影で見守ってくれ、無期限で」

獣王「はっ…えっ?」

魔王「一日毎に女勇者達のあった出来事、倒した魔物共の数、下着の色、寝顔をビデオレターにて送れ」

獣王「なっ!年頃のおなごにそこまで密着しろと!?まるで変態ではありませぬか!お言葉ですが我は闘い一筋の無骨者故そのような繊細なことは…」

魔王「女勇者達がお前を倒せるまでに成長してから心行くまで闘えばよい」

獣王「ぬう、それでは犬死にではありませぬか!」

魔王「お前自分の顔をよく見ろ、獅子の顔だろうが」

獣王「…それが何か?」

魔王「獅子は猫科だから犬死にではなく猫死にだろう」ドヤァ

獣王「そんな言葉はありませぬ!」

魔王「ええいいいから行け!魔王命令だ!」

アキュア村

賊「おらっ!金を出せ!」バキッ

村人「ぐぅ…」

賊「俺は黒服隊員の《水聖》だ!逆らえばどうなるか分かっているんだよなぁ!? あぁ!?」

村人「す、《水聖》じゃと…!?」

村人B「あぁ神よ、なぜこのような野蛮な者を黒服に選び申した…」

賊「へへへ、さぁてどこから剥ぎ取ってやろうか」

ツインテロリ「これ、そこの若いの」

賊「あぁ?うほっ、こりゃ可愛い嬢ちゃんだなぁおい!」

ツインテロリ「お主は《水聖》なのか?」

賊「あぁそうだぜお嬢ちゃん、逆らって死にたくなかったら俺を気持ちよく…」

ドッパァァァ
ギオオオオオオオ

賊「させて…え?」

村人「おおこれは…伝説の水召喚魔法《絶海竜王(ヨルムンガンド)》…生きてるうちに拝めるとは…ありがたやありがたや…」

バクッ

賊「ギャァァァァァ」

ツインテロリ「この程度も捌けんで《水聖》を名乗るとはな…しかし…」





ツインテロリ「この《水聖》ツインテロリの名をまさか本人の目の前で語るとは運が悪いと言うか馬鹿というか…」




一旦休憩
後でまた来ます

再開

アキュアの森

男鍛治士「よーしこの森から3km進めばアキュア村に着くぞ!」

エルフ娘「アキュア村は水が綺麗だとマスターから聞きました」

女勇者「とりあえず今日はここで野宿しようか」

男鍛治士「あぁ、もう遅いしな」

エルフ娘「あ、私料理作ります」

男鍛治士「お、そうか!頼んだぞ!」

ジー

獣王(あれが女勇者一行…)

獣王(かなりのひよっ子共だが、各々からかなりの潜在能力を感じるな…流石は伝説の勇者のギルドと言ったところか)

エルフ娘「できましたよー」

女勇者「おいしそう…」ジュルリ

獣王(ぬぅぅ…うまそうではないか…アレを見ながらパンを食べるのは少しキツいものがあるな…)ジュルリ

男鍛治士「………ん?なんか物音が…」

獣王(まずいっ…!)

女勇者「誰かいるの?」ガサッ

獣王(あっ…!)

女勇者「………魔物面の人間…?」

獣王(しっ…しまったぁぁぁーーーーーーー!!!!)

獣王(初日から見つかるとは…!なんということだ!)

男鍛治士「まっ…魔物か!?」

エルフ娘「なんか異質ですね…」

獣王(………こっ…こうなったら…!)

獣王「す、すまん、ワシは各地を旅しておる放浪者でな、少し道に迷ってしまったのだ」

女勇者「えっ…大丈夫ですか?」

獣王「先程こちらからアキュア村へ向かうという声が聞こえたので来たのだが…よろしければ明日、共にアキュア村に連れて行ってはくれないだろうか?」

女勇者「ええ、構いませんよ」

男鍛治士「困った時はお互い様だしな!」

獣王(ふぅ…危ない危ない…)

エルフ娘「よかったら一緒にご飯食べます?」

獣王「構わんのか…?それではありがたく…」

獣王(くぅ、優しさが目に染みる…この娘達の下着の色を覗かねばならぬのか…)

女勇者「おいしかった」

エルフ娘「本当ですか!?良かったです!」

男鍛治士「大したもんだなぁ」

獣王(メイド長といい勝負だ…やりおるわ)

女勇者「なんで魔物のような顔をしているんですか?」

獣王「あっ、あぁこれか…?昔魔術師の怨みを買って呪いにかかってしまってな…この呪いを解くために旅を続けているのだ」

女勇者「あっ…ごめんなさい、嫌なこと聞いて」

獣王「いや、構わん…」

男鍛治士「そうだ!おっさん武器は持ってるか?」

獣王(…戦斧をみせたら怪しまれるな…)

獣王「いや、持ってない」

男鍛治士「この先少しモンスターが出るからな、一応護身用に造ってやるよ」

獣王「ぬ?ありがたいが手間がかかるのでは…」

男鍛治士「心配ないさ、確かこの間の甲殻イノシシの金属部分がここに…お、あった」

男鍛治士「よっ」シュン

獣王「…ほう、武器が一瞬で…」

男鍛治士「へへーんびびったろ、《瞬間鍛治(インスタントスミス)》っていう俺の固有能力なんだ!」

獣王(白服でありながら中々の能力を発現させておるな…やはりあなどれん…)

女勇者「さてもう寝よう、明日も早い」

エルフ娘「はーい」

翌朝

女勇者「よし、出発しよう」

男鍛治士「おう!」

獣王(出来んかった…なんと不甲斐ない…)

ブレードキャット「グルルル……」

鬼火の妖精「キキキキ」

エルフ娘「早速出ました…!」

男鍛治士「おっさんは下がっといてくれ!」

獣王「分かった」

獣王(どちらもレベル1の魔物…実力を見るにはちょうどいいか)

女勇者「はぁっ!」ズバッ、ズバッ!

ブレードキャット「ギィヤァァ!!」ドサッ

獣王(ふむ、白服にしては中々の太刀筋だな、剣も中々の業物だ)

鬼火の妖精「キキキキ」ボウッ

女勇者「エルフ娘!」

エルフ娘「《魔法反射(マジックリフレクト)》!」キィン

ボゥン…

エルフ娘「やった!」

獣王(あちらも固有能力持ちか…持ってないのは女勇者だけということか)

女勇者「ふぅ、さて急ごう」

男鍛治士「おう」スタスタ

獣王(………?気のせいか?女勇者に先程の戦闘で散らばった魔力が吸収されている…?)

獣王(あれは一体…)

エルフ娘「放浪者さん?」

獣王「はっ…すまん」

アキュア村

女勇者「着いたー」

男鍛治士「空気がうまいな!!」

ワッショイワッショイ

エルフ娘「あ!なんかお祭りやってるみたいですよ!」

女勇者「ほんとだ…」

村人C「おう旅の人、ちょっと寄っていきな!中々見れねぇぜ!」

男鍛治士「中々見れない…?」

ワッショイワッショイ

ツインテロリ「これこれ、そんなに騒ぐでない…おや?どこかのギルドかの?」

女勇者「ちっちゃくて可愛い…」

獣王「……………」ゾクッ

獣王(なんだこの小娘…底知れん力を感じる…)

村人「このお方は《水聖》様じゃ、この村の危機を救って下さったんじゃよ」

ツインテロリ「ちょっといらついたから退治しただけじゃ、大したことはしておらん」

男鍛治士「………マジかよ……」

女勇者「二日続きで黒服に会えるなんて…!」パァァ

獣王(なるほど、黒服…)

ツインテロリ「………」ジー

獣王「……ぬぅ?」

ツインテロリ「………お主も大変じゃの」ボソッ

獣王(!!こいつ…我の正体に…!?)

ツインテロリ「ところでそなた、勇者の末裔じゃな」

女勇者「!?なぜ分かったんですか!?」

ツインテロリ「心をちょいと覗かせて貰ったんじゃ…ここに来る途中でオカマスターの奴にも会ったようじゃの」

女勇者「そこまで…!?」

ツインテロリ「…どれ、勇者のマセガキの娘や…少しお願いしたいのじゃが…」

女勇者「?なんでしょう?」

ツインテロリ「そなたら4人とワシとで、少し手合わせしてみんかの?」

全員『……………ええっ!?』

今日はおしまい
見てくださった方ありがとうございました

更新

フレア王国

イケメン「おのれ勇者の末裔め…よくもこの僕をコケにしてくれたな…」

イケメン「この町の酒場で持ち前の美貌を持ってして最強のメンバーを揃え…奴に復讐してやる…!」

男剣士「あれ?お前…」

イケメン「ん?あっお前…!あの時僕の邪魔をした白服…!?」

男剣士「よく見てみろ、今は緑だろうが」

イケメン(こいつ…こんな短期間でランクアップを!?)

男剣士「まぁ来いよ!いい酒場紹介してやるぜ!」

イケメン「む?…なるほど、君も僕のよさに気づいたか」

男剣士「皆さーん!いきのいい客が来ましたよー!」

オカマA「あっらぁ~!可愛い坊やじゃなあい!」

オカマB「たぁっぷり可愛がってあ・げ・る」

イケメン「」





アッーーーーーーーーーーーーー

アキュア村

村人「えーそれでは、ギルド『女勇者ズ』対『水聖』様の対決を行います!」

ワーワーヒューヒュー

ツインテロリ「ほんとうにお主は参加せんのか?」

獣王「腹を下した故な…」

ツインテロリ「一度やりあってみたかったのじゃがの…」

女勇者「二人とも、あの水聖が直々に相手をしてくれるんだ、失礼のないよう精一杯やろう」

男鍛治士「おう!」

エルフ娘「頑張ります!」

村人「それでは試合開始!」ブオオオオ

ツインテロリ「さて…村に被害を出すわけにも行かん、専用のフィールドを用意するかの」スッ

ツインテロリ「《夢現の戦場(フィールドオブドリームス)》」ブワッ

女勇者「なっ…周りが何もない空間に!?」

ツインテロリ「ワシの固有能力《現幻夢想(マインドリアライズ)》によって作り出した幻想空間じゃ…無限の広さを持つから存分に暴れられるぞい!」

女勇者「すごい…」

ツインテロリ「まぁまずは小手調べかの…」スッ

ツインテロリ「《絶海竜王(ヨルムンガンド)》!!」

ギャオオオオオオオ

男鍛治士「召喚魔法!?」

エルフ娘「この竜は私に任せて下さい!」バッ

女勇者「私達はツインテロリさんを!」バッ

男鍛治士「おう!」

ツインテロリ「おや…一人で大丈夫かの?」

ギャオオオオオオオ

エルフ娘「《魔法反射(マジックリフレクト)》!!」バシュウン

シュウウウウ…

エルフ娘「やった…!」

ギャオオオオオオオ

エルフ娘「復活した!?」

ツインテロリ「ほっほっほ、ワシの召喚した竜じゃ、そう簡単には落とせんぞい」

男鍛治士「よそ見してる場合っすか!」ブン

ヒュッ

男鍛治士「《少し焦げる程度の炎魔法》!!」ボウッ

ツインテロリ「ほっ」サッ

女勇者「はぁっ!」ヒュヒュヒュヒュヒュヒュ

ツインテロリ「なんの」サササササササササ

女勇者(全て紙一重で…!)

ツインテロリ「ほれ、腹ががら空きじゃぞ」トン

ズドンッ…!

女勇者「がっ…!」ズザァッ

男鍛治士「がはぁっ…!」ズザァッ

女勇者「このっ…!」バシュッ

ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュ

ツインテロリ「ほれほれどうした、一発でも当ててみんかい」

女勇者「くっ…」

ツインテロリ「ほれ、背中が隙だらけじゃ…」スッ

女勇者(まずいっ…上に…)ドンッ

ツインテロリ「ほっ」ドンッ

女勇者(読まれた…!?)

ツインテロリ「お主は頭で考えすぎじゃの…体が相手の攻撃に瞬時に対応できるようになれば一流じゃ」

男鍛治士「くそっ…合わせろ!女勇者!」バッ

女勇者「わかった…!」バッ

ツインテロリ「どれ…」

男鍛治士「はぁっ!」ゴウッ

ツインテロリ「遅い…」

男鍛治士(寸止め!)ピタッ

ツインテロリ「っ!」スッ

女勇者(今だ!背後から…!)ブンッ

シュルッ、キィン!

女勇者「なっ…!」

男鍛治士「リボンが…剣になった!?」

ツインテロリ「ほっほっほ、伊達に髪は結んでおらんよ」

女勇者「はぁっ!」ブンッ

キキキキキキキキキキ

ツインテロリ「無駄な動きが多い…相手の次の動作を冷静に見極めた上で攻撃に移れ」ズン

女勇者「ぐぅ…」

男鍛治士「……隙を作る方法がある…ボソボソ」

女勇者「…!分かった!」バッ

男鍛治士「うおおおおおおおおお!!!」ダッ

ツインテロリ「《せせらぐ水の魔法》」ジャバッ

男鍛治士「《瞬間鍛治(インスタントスミス)》!!」ガキィン!

ツインテロリ「即席の盾か、だがその程度では…」

シュルルルル
ガチン

ツインテロリ「っ!バインド仕込み…!」

男鍛治士「右腕を封じた!女勇者!今だ!」

女勇者「《勇者特有の雷魔法》…魔法付加(エンチャント)!」バチッ

女勇者「勇者流剣術…《一直閃》!!」グアッ

ピタッ

女勇者「そん…な…」

男鍛治士「女勇者の一直閃が…指二本で…!?」

ツインテロリ「ふむ…中々の一撃じゃったが…いかんせん若すぎたの…」バキッ

男鍛治士「バインドが…!」

ギャオオオオオオオ

エルフ娘「すみません…やられちゃいました…」

ツインテロリ「《沈み行く彼岸の如き水魔法》!!」ザッバァァァァァ

全員『うゎぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』




ツインテロリ「気が付いたか?」

女勇者「はっ…!………ありがとうございました」

ツインテロリ「お主ら中々素質があるぞ、これからも励めよ」

男鍛治士「ははは…」

エルフ娘「あれ?放浪者さんは?」

ツインテロリ「さっきどっか行ったぞ」

獣王(ふう…今後近づきすぎんようにせんとな…)




賊「……行くぞテメェラ…ふざけたあのチビをぶっ殺してやる…」

賊B「こんだけ大量のモンスターを引き連れて行けば…」

賊C「地獄絵図っすね…ヒヒヒ」

グルルルルル…

女勇者「それでは、お世話になりました」

ツインテロリ「おう、精進せい」

エルフ娘「あの…一つ気になったんですけどツインテロリさんって…」

グァァォァァ

村人「魔物だぁぁぁ!!!魔物が出たぞぉおおおおおお!!」

男鍛治士「なんだって!?」

賊「いけいけ暴れろぶっ壊せ~!!」

賊B「ヒャッハー!汚物は消毒だー!」

グルァァァァァ

ツインテロリ「昨日のやつか、懲りてないの…レベル1が13体、レベル2が一体か…お主ら、やってみい」

エルフ娘「でも…!」

ツインテロリ「さっき教えた通りにな」

女勇者「…!はい!」

賊「なんだあいつら…?」

ブレードキャット「グニャァァァ!!」

女勇者「……」スッ

ブレードキャット「ギニャァ!」バッ

女勇者「冷静に相手の動きを判断しつつ…!」ズバッ

ブレードキャット「ギニャッ!」

男鍛治士「おりゃあ!」ズン

ブレードキャットB「ニャア!」

エルフ娘「ええい!」ゴウッ

ブレードキャットC「ギニャッ!」

賊「ちぃっ…!ならこいつはどうだ!」

ジャベリンキャット「ギリャァァァァァ!!」

賊「こいつはレベル2だ!テメェら白服じゃどうにもできねぇぜ!」

女勇者「二人とも…!ここは私にやらせて…!」

男鍛治士「……分かった」

エルフ娘「はい!」

ジャベリンキャット「ギリャァァァァァ!!」バッ

キィィン

女勇者「もっと…もっと早く…!体が動く限り…!」ギィンギィンギィン

賊「馬鹿な…ついていってやがる…?」

賊B「親分!あれを…!」

賊「あぁ!?…あれは!」

女勇者「おおおおおおお!!
」ブゥゥゥゥン…

ツインテロリ「おや…成長したようじゃの…」

男鍛治士「女勇者が白服から…!」

エルフ娘「緑服に…!」

賊「くっ…!おいジャベリンキャット!テメェしっかりと…あ?」

ジャベリンキャット「ギギギ…」

男鍛治士「ジャベリンキャットの動きが…鈍く…?」

ツインテロリ「魔力を吸収されているのじゃよ」

エルフ娘「えっ?」

ツインテロリ「遥か昔…地上に神が魔法のという聖なる恵みを人間にもたらした際に、神はその基盤となる人間を定めた…それが初代勇者じゃ」

ツインテロリ「初代勇者の称号を授かった者に与えられたのは、歴史上で最初の固有能力…聖なる力である魔力を聖なる名の下に支配する力…」

ツインテロリ「勇者一族に代々受け継がれてきた固有能力《神性統一(アルカナブレイブ)》…その力は『魔力の吸収・魔力所有容量無限大化』」…魂が魔力で出来ている魔物共にとっては正しく天敵といえる能力じゃ」

ジャベリンキャット「ギギギ…ギ」ズゥゥン

賊「なっ…!」

女勇者「はぁ…はぁ…」

賊「こうなったら…この村焼き尽くすぞテメェら!」

賊B「ヒャッハ!消毒消毒!!」

ツインテロリ「そうは問屋が卸さんぞ」

賊「くっ…!」

ツインテロリ「全く反省しておらんようじゃなこのクルクルパー共が、レクチャーも兼ねにお灸を据えてやろう…女勇者達もよく見ておれ」

女勇者「えっ…?」

ツインテロリ「固有能力はある程度極めるとその固有能力に秘められた『神髄』…所謂必殺技を会得することが出来る」

ツインテロリ「これがワシの固有能力の神髄じゃ、よぉく見ておれ」ブゥゥゥゥン

賊「な、なにするんだぁ!!」

ツインテロリ「馬鹿は死なんと治らんじゃろ?」ニコッ

賊「ひっ、ひぃ!」

ツインテロリ「《現幻夢想》神髄…《その時歴史は動いた(ヒストリアコンティニュー)》」ブォン

賊「……………」

女勇者「どっ…どうなったの?」

ツインテロリ「お主らは何者じゃ?」

賊「はいっ!僕たちは社会に貢献するために生まれてきた者でありますっ!」

賊B「ます!」

ツインテロリ「そのためには何をすべきじゃ?」

賊「はいっ!魔物共を滅し、人々を脅威から守るべきなのでありますっ!」

賊C「ます!」

ツインテロリ「よろしい行け、精進せぇよ」

賊「はい!」

賊BC『汚物は消毒でありますっ!』

ダダダ

ツインテロリ「とまぁこの様にワシの神髄は、相手の記憶をいいようにいじって好き勝手出来るというものじゃ、思い込ませることで大抵のことを可能にすることもできる」

男鍛治士(こえええええ)ガクガクガク

魔界

執事「女勇者が緑服に昇格しましたか…おまけに固有能力も覚醒させた…いよいよ無視の許されない存在」

龍騎士「お困りのようだな、執事殿」

執事「龍騎士殿……」

龍騎士「私にいい案がある、女勇者の件は私に任せては貰えんだろうか?」






女勇者「本当に色々、ありがとうございました」

男鍛治士「俺たちも緑服に昇格できるよえ頑張ります!」

ツインテロリ「うむ!ワシも応援しておるぞ」

女勇者「それでは…!」

エルフ娘「あっあの!一ついいですか!?」

ツインテロリ「ん?なんじゃ?」

エルフ娘「ツインテロリさんって…おいくつなんですか?」

ツインテロリ「ワシか?74じゃ」

エルフ娘「…えっ」

ツインテロリ「74じゃ」

今日はおしまい
読んでくださった方ありがとうございました

更新

イケニエ王国

ザワザワ

獣王(ここで待ち伏せをしておこう…変装もした、バレる心配もない)フフフ

男鍛治士「ここがイケニエ王国かー」

獣王(きた…!)

女勇者「賑やかな所だね」

エルフ娘「マスターに連れてきてもらったことがあります」

ズズズズ

女勇者「…………ん?」

男鍛治士「空が暗くなった…?」

エルフ娘「雨でも降るんでしょうか」

ズズズズ…

獣王(これは…)

龍騎士『愚かな人間共に告ぐ!我は魔界軍幹部が一人、龍騎士!』

ナンダッテ! キャー

女勇者「魔界の…幹部…!?」

男鍛治士「あれが…!」

龍騎士『我ら魔界軍は現在、勇者の末裔のある人物を探している!この国に来ているはずだ、私の前にその者を1時間以内に差し出せ!さもなくば我が龍の軍団を率いてこの国の人間を皆殺しにする!』

ウワァァァ キャーーーー

女勇者「なんだって…」

エルフ娘「そんな…」

龍騎士『特長を教えておこう!身長150代後半、緑服隊員の端正な顔立ちをした金髪の少女だ!名を女勇者!』

男鍛治士「まずいっ…!」

国民「………おい、あいつじゃないのか?」

警備隊「捕らえろー!!」

ガシッ

女勇者「うわっ…!」

男鍛治士「女勇者…!あぐっ!」ガシッ

警備員「お前らもこい!」

エルフ娘「いやぁっ…!」

ザワザワザワザワ

獣王(……………)

王宮

ドサッ

女勇者「くっ…!」

国王「貴公が女勇者か?」

女勇者「………はい」

国王「我はイケニエ王国の国王だ…もう用は分かるだろう、我が国のために死んでくれい」

男鍛治士「おい待てよ!そんな…」

国王「英雄の末裔だとしても、国民多数の命には代えられん…大を助けるには小の犠牲が必要となるのだ、わかってくれ」

女勇者「………わかり…ました…」

エルフ娘「女勇者さん…!」

女勇者「大丈夫だよ、殺されるって決まったわけじゃないし、それに王さまの言う通り、私一人のために人々を捨てちゃだめだよ」

国王「龍騎士は王国に隣接する砂漠にいる…連れていけ」

警備員「はっ」

男鍛治士「女勇者!」

エルフ娘「女勇者さん!」

国王「うるさい奴等め…牢に捕らえておけ!」

警備員「はっ!」







ワーワー

国民「この国から出ていけー!」ポイッ

国民B「何が勇者の末裔だ疫病神めー!」ポイッ

国民C「でしゃばって魔物を倒しまくるからこんなことになるのよー!」ポイッ

女勇者「……………っ」コツン

イケニエ砂漠

龍騎士「くくく…予想通りの反応だな…」

シュン

獣王「よう龍騎士…」

龍騎士「ん?ああ、これはこれは獣王殿…いかしたシルクハットとタキシードとサングラスじゃないか」

獣王「ありがとう、だか話はそれではない」

龍騎士「ふん、この作戦だろう?何がいかんのだ?ただの勝つための手段だ」

獣王「………いけすかんな、やはり…まぁ精々頑張るといい」クルッ

龍騎士「全くそれにしても魔王殿の手ぬるいことだ、あの程度の女に手出し出来んほどビビっているとはな」

獣王「……なんだと?」

龍騎士「大方勇者の一族だからと恐れているのだろう、全く、先代とは違ってヘタレにも程がある…」

ガシッ

獣王「貴様ッッッッ!!!!もう一度言ってみろ!!!」

龍騎士「なっ、なんだ」

獣王「言うに事欠いて魔王様を愚弄するとは…許さんぞ貴様!!その整った面をいつまでも保てるものと思うなよ!!!」バッ

シュン

龍騎士「ゲホッ、ゲホッ…くっ」

龍騎士「……おっと、あんな奴に構ってる暇ではないようだ」

ザッ

女勇者「……………………」

龍騎士「お初にお目にかかるな」

女勇者「……これは魔王の差し金?」

龍騎士「ふん、あの小心者にこのような真似ができるか」

女勇者「良かった…」ボソッ

龍騎士「ん?」

女勇者「それだけ聞ければ十分…すっきりした、かかってこい」

龍騎士「おや、威勢がいいじゃないか、でも私か相手をするまでもない…」パチン

ギャオオオオオオオ
ギャオオオオオオオ

女勇者「…………」

龍騎士「私の自慢の龍の軍勢だ…たっぷり可愛がってやる…葬れ!」

ギャオオオオオオオ

女勇者「《神性統一(アルカナブレイブ)!!》」キラッ

ドサドサドサ

龍騎士「……ほう」

女勇者「葬られるのは…あなたたちだ!」

龍騎士(なるほど、魔物の魂を司る魔力を吸収したか…)

龍騎士「面白い…!」





男鍛治士「くそっ!ここから出せ!」

警備員「そうはいかん、王の命令だ」

獣王「そうはいかせろ」

警備員「ん?…ひぃっ!魔物…」トンッガクツ

獣王「大事ないか?」メキメキ

男鍛治士「檻が…!」

エルフ娘「貴方は…放浪者さん!?」

獣王「話は後だ急ぐぞ」

ズズズズ

国王「ん?なんだ?」

ドカァァァン

国王「なっ!床が…!」

獣王「ふう…」

男鍛治士「す、すごい…」

国王「なっ、魔物…!?な、何をするつもりじゃ」

獣王「この魔物は、勇者の手助けをするつもりだ」

エルフ娘「えっ、魔物だったんですか!?」

国王「なぜ魔物が人間を…」

獣王「女勇者の生きざまに心撃たれたからだ…今あいつはこの王国に被害を及ぼすまいと
必死に闘っている」

国王「………」

獣王「それを貴様らはなんだ?見ず知らず国のために命を張るような少女を、やれ疫病神だやれ人間の恥だと追い払い…我ら魔族にもそんな外道中々におらんわ」

獣王「とにかく自分らのしたことを胸に手を当ててもう一度考え直してみることだ…行くぞ、男鍛治士、エルフ娘」

男鍛治士「あっあぁ…おっさん魔物だったのか?」

獣王「まぁな…偉そうなことを言っておきながら女勇者を助ける理由は別にあるのだが…」

男鍛治士「別の理由?」

獣王「我が主を愚弄したのだ…あやつは生かしてはおけぬ」

エルフ娘「でもさっきの放浪者さん、凄くかっこ良かったですよ!」

獣王「その放浪者というのはやめてくれ…俺の本名は獣王だ」

男鍛治士「じゅっ…!?」

女勇者「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

龍騎士「はっはぁ!流石にガタが来たようだな!畳み掛けろぉ!」

ギャオオオオオオオ

女勇者「おおおおおおおお!!!」 バリバリバリ

ギャァァァォァ

女勇者「はぁっ…はぁっ」

ドサッ

女勇者「もう…駄目だ…体が…」

龍騎士「よーし…とどめはこの龍騎士が直々にさせてくれようか!」ジャキッ

女勇者(くそっ…!くそっ…!魔王…魔王…)

女勇者(……情けないなぁ…勇者の末裔の癖にこんなにボロボロにされるなんて………魔王に………会う前に…)

女勇者(………嫌だなぁ…終わりたく…ないなぁ…)ボロボロ

女勇者(………助けて…男鍛治士……エルフ娘………オカマスターさん……ツインテロリさん………助けて……)

女勇者(男剣士………!!!)

龍騎士「死ねぇっっ!!!」グァッ





キィィィン!

龍騎士「がぁっ…!?」ドサッ、ゴロゴロ

女勇者(……えっ?)

龍騎士「なっ…なんだ!?誰だ!?」

???「………………」

女勇者(緑服隊員…?)

龍騎士「どこの誰だか知らんが緑服ごときがこの俺に逆らうなど…ローブを脱いで姿を見せろ!!」

???「…………」バサッ

龍騎士「…っなぁ!?」

女勇者(嘘っ…!?)

龍騎士「な、んだ…なんだそれは!?


なんなんだ、その虹色の髪はぁ!?」

???「なんだとはなんだ…発現に随分苦労したんだぜ?」

女勇者(えっ…嘘…この声は…!)






男剣士「よっ、20日ぶりだな」




今日はおしまい
読んでくださった方ありがとうございました

更新

オカマスター『男剣士ちゃん、貴方の髪の色は見て分かる通り白よね』

男剣士『はい…なぜだか分からないけど属性魔法が使えないんです…だからとりあえずは固有能力と剣術を中心に…』

オカマスター『諦めるのはまだ早いわ』

男剣士『えっ?』

オカマスター『白は『何の色も持たない』…だけれどそれを逆に考えるのよ』

男剣士『逆…?』

オカマスター『そう、白は『何の色も持たない』………それは即ち、『どんな色にでもなれる』ということ』

オカマスター『そこから導きだした貴方の属性魔法は恐らく…』

オカマスター『『虹属性』』







龍騎士「誰だか分からんが邪魔しやがって…!」

男剣士「女勇者、ここは俺に任せろ、速攻でカタをつける」ジャキッ

女勇者「う…駄目…」

龍騎士「ふん…!龍共!やってしまえ!」

ギャオオオオオオオ

男剣士「《焼きつける炎魔法》…魔法付加(エンチャント)!!」ボウッ

男剣士「オカマ式《業火剣乱(ごうかけんらん)》!!!」ズバババババ

ギャァァァォァ!!!!!

龍騎士「わっ…我が下僕が一瞬で…!?」

女勇者(オカマ式…)

龍騎士「おのれぇっ…!緑服の癖にぃっ…!!」バッ

男剣士「こい!」ジャキッ

キキキキキキキキキ

龍騎士(どういうことだ、力は間違いなく俺の方が上……だが捌かれている!?)

男剣士「はぁっ!!」ズバッ

龍騎士「ぐうっ…!」

男剣士「《迸る雷の魔法》……魔法付加(エンチャント)!!」バチッ

龍騎士「なっ…なにぃ!?」

女勇者(2つの属性…!?)

男剣士「重ねて《そよぐ風の魔法》…魔法付加(エンチャント)!!」ヒュオッ

龍騎士「なんっ…だとぉ!?」

男剣士「オカマ式《疾風迅雷(しっぷうじんらい)》!!!」ヒュバッッ!!

龍騎士「ぬっ…!」キキキキキキキキキ

ズバッ
バリバリバリ!!!

龍騎士「ぐぁっ!!…くっ!」バッ

男剣士「逃がすか!」

女勇者(凄い…あれが男剣士の…)

男鍛治士「女勇者!大丈夫か!?」

女勇者「皆…!」

エルフ娘「えっ…あれって男剣士さんですか!?」

男鍛治士「なんだあの髪色!?」

獣王「とりあえず女勇者、これを使え、回復薬だ」

女勇者「ありがとう…あ、貴方は…!」

獣王「話は後だ、あいつを倒すぞ」




龍騎士「はぁっ…!」スタッ

男剣士「フウ…追い付いたぞ」ハァ…ハァ…

龍騎士(む…?息が切れて…そうか)ニヤッ

龍騎士「どうやらその力長くはもたないようだな…相当負荷がかかっているはずだ」

男剣士「チッばれたか…だけどお前を倒すぐらいの力は残ってるぜ!」

龍騎士「さてどうかな…どれ、俺の固有能力を披露してやろう」

龍騎士「《傀儡舞踏(ロストカーニバル)…》!」

ゴゴゴゴゴ
ギャァァァォァ

男剣士「なっ…倒した龍が!?」

龍騎士「死者を思いのままに操る俺の固有能力だ…おかげで長期戦は得意なんだよ」

ギャオオオオオオオ!!

男剣士「くっ…うおおおお!!」ズバッ

シュンッ

男剣士「しまっ…!」

龍騎士「おらぁ!!」ゲシッ

男剣士「がはっ!!」

男剣士「くそっ…まだ慣れてねぇんだよこれ…」

龍騎士「死ね!」ブンッ

バリバリバリ

龍騎士「!」バッ

女勇者「大丈夫!?」

龍騎士「チッ…雑魚が」

女勇者「とりあえず、この龍を倒そう…!」

男鍛治士「おう!」

エルフ娘「はい!」

男剣士「分かった!」

龍騎士「無駄なことを…」

獣王「貴様は我が相手だ」

龍騎士「なっ獣王…正気か?同胞殺しは魔界の禁止事項だろう?」

獣王「魔王様から直々に女勇者を見守れと命令されているのでな…貴様がそれを邪魔しようとするならば致し方あるまいて」

龍騎士「くっ…うおおおお!!」グァッ

獣王「固有能力《百獣伏威(ライオンハート)》!!」グォッ

龍騎士「ぐっ…!体が…!」ピタッ

獣王「足掻いても無駄だ…出でよ戦斧!」シュッ

ズドンッ

龍騎士「ガァッ…!!ゲホッゲホッ…」ドクドク

龍騎士(なんという力…これが魔王直属の戦士…!)

獣王「おっと…どうやら更なる絶望の降臨らしいぞ」

龍騎士「なに?」

パカラッパカラッ

女勇者「あれは…イケニエ王国の騎士達!?」

男鍛治士「さっきのおっさんの言葉に動かされたんだ…!」

エルフ娘「やった…!」

国王「……………」

獣王「よく来てくれたな…だが生憎龍騎士はもうすぐ倒れる故な、手助けはいら」







国王「死ね」ズバッ

獣王「なっ…!?」

獣王(しまった不意を…いや、そんなことより…)

獣王「な、どういう、ことだ、貴様…!」

龍騎士「くっくっく…アーッハッハッハ!!!!!」

龍騎士「何が更なる絶望だよ!そりゃこっちの台詞だよ!」

女勇者「どういう…」

龍騎士「俺の演説の後、見つかるのがやけに早かったと思わなかったか?」

エルフ娘「そ、そういえば…」

龍騎士「テメェらが訪れる2時間程前…この国の人間は皆殺しにさせて貰ったぜ!!今動いてるのは俺の《傀儡舞踏》で動いてる屍だよ!」

女勇者「なっ…なんてことを…!」

獣王「おのれどこまでも卑劣なやつよ…くっ、さっきの刃毒がしこまれていたのか…!」

龍騎士「手負いの獣王、もう力がほぼない男、白服の雑魚2人、まともに動けるのは女勇者だけ…」

龍騎士「お前らにはもう、勝ち目はない!」

一旦休憩
後でまた来ます

更新

男剣士「くっ…!」

男鍛治士「糞っ…!」

エルフ娘「うぅ…」

女勇者「…こうなったら…私一人でも戦うしか…」

獣王「…やめろ」ヨロッ

女勇者「!?」

獣王「お前さん一人では龍騎士には到底敵わん…あやつの戦闘レベルは3だ」

女勇者「だからって…諦めろっていうの?」

獣王「あぁ、お前らはな」

女勇者「どういう…」トンッ

女勇者「…なっ…」フラッ

獣王「元々我ら魔物側の責任だ、ここは魔物に任せてもらおうか」

女勇者「な、に、を…」

獣王「………我が主より頼まれたのでな、女勇者を守れと」

女勇者(い、意識が…)ドサッ

男鍛治士「お、おい、おっさん…」

男剣士「アンタ何を…?」

獣王「………数日見ただけだが、お前達は中々に面白い奴等だったぞ」

獣王「…おっと、そろそろ体力に限界が来ている、決着を急がんとな…」

エルフ娘(どういうこと…体力も魔力もあの人はほぼ限界のはず…………!!まさか…)

エルフ娘「獣王さん…!」

獣王「……………」ザッザッ

獣王「さらばだ」

龍騎士「おやぁ?手負いの獣王さんが何の用ですかぁ?」

獣王「…前代魔王は、敗北を許さなかった」

龍騎士「…あ?今更なんだよ」

獣王「敗北をするくらいなら自らの死を選べと、我々の体にあるものを埋め込んだな」

龍騎士「…あぁ、自爆結晶のことか…ありゃ臆病者の現魔王の命令で全部取り除かれたろうが…」

獣王「…それが」ガシッ

龍騎士「あ?」

獣王「それこそが、我の唯一従わなかった現魔王の命令だ」キィィィン

龍騎士「…なぁっ!!てっ、メェ!!」グッ

獣王「備えは常日頃からしておくものだぞ、龍騎士よ…やはり貴様は若いな」キィィィン

龍騎士「はな、れろっっ!!テメェ!!離れろよオイイイイイ!!!」ゲシゲシ

獣王「ぐふっ…共に逝こうぞ、かつての我が同胞よ!」キィィィン

龍騎士「なっ…!いやっ…!嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」




ドッゴォォォォォォォォォォン……………




男鍛治士「おっさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!」

男剣士「なんてこった…急に空に飛び上がったかと思ったら、二人して爆発しやがった…」

エルフ娘「そんな…」

男鍛治士「くそっ…!俺はなんて無力なんだ…!」

ガラガラガラ

男剣士「!ゾンビ達が崩れた…あいつが死んでコントロールが解除されたのか…」

国王「」

騎士団「」

エルフ娘「安らかに…」

ドサッ

男鍛治士「!あれは…」ダダッ

男鍛治士「間違いねぇ…おっさんの腕だ…」

エルフ娘「お墓を作ってあげましょう…」

男剣士「そうだな…」

龍騎士「………テメェらの墓も一緒にな」

全員「「「なぁっ!!」」」

男剣士「お前どうして…!」

龍騎士「《傀儡舞踏》神髄、《命綱(ライフライン)》…24時間おきに一回しか使えない、死者を完全蘇生させられる技だよ」

龍騎士「まさかテメェらみたいなカス相手に使うなんざ思ってなかったがな…ギリギリ予約が間に合ったみたいだ」

男剣士「くそっ…ぐっ」

龍騎士「ハハッ、もう勝ち目はねぇ…テメェらミンチにしてやる!」

男鍛治士「………」ヨロッ

龍騎士「お?やんのか?白服の癖に」

男鍛治士「一人の男に命張らせたんだ…ここでお前を倒さなきゃ戦士として末代までの恥だ…!」

龍騎士「…くだらねぇ!」ゲシッ

男鍛治士「ガハッ…」フラッ

龍騎士「なにが戦士だ、ここまで弱い癖に戦士なんざ聞いて呆れるぜ」

龍騎士「さぁて皆殺しだ、どいつから八つ裂きに…」

ドゥンッッッ

龍騎士「………あ?………っなぁっ!?」

男鍛治士「っっ!!」ゾクッ

男剣士「な、んだ、この魔力…!!」

エルフ娘「女勇者さんから…でもこの魔力って…!!」




女勇者「」ズズズズズズズ




男剣士「女勇者の髪が…黒色に!?」

男鍛治士「黒色…そんな…まるで…」

龍騎士「どういうことだよこりゃあ…なんで魔物特有の『闇属性』の魔力を勇者であるテメェが!?」

ズッ

龍騎士「………俺の…腕が…」

龍騎士「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

女勇者「」ズッ、ズッ、ズッ、ズッ

龍騎士「がはっ!!ごほっ!!ごぶぁっ!!!」

女勇者「」キィィィィィィン…

龍騎士「ごっ…!ごめんなさい!ごめんなさい!やめっ…」

女勇者「」ズドンッ

龍騎士「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 フッ

男鍛治士「…消えた…」

男剣士「………何が…」

女勇者「ギロッ」

男鍛治士「おい…!こっちに…!」

エルフ娘「嘘…!」

女勇者「」バッ

男剣士「くっ…一難去ってまた一難かよ…!」

女勇者「」ヒュンッ

オカマスター「はいそこまで」トンッ

女勇者「」 ドサッ

オカマスター「こんなところにいたの、心配したわよぉ?」

男剣士「…マスター…」

魔界

執事「こっ、これは一体…!」

魔王「どうした執事」

執事「魔王様…これを」

魔王「…なっ!闇の魔力だと!?」

執事「はい…なぜか人間である勇者が…」

魔王「これはどういう…」

執事「…恐らく、過去にで魔物の血が体内に入ったのかと思われます…ここまでの力、恐らく相当上位の魔物の血が…それが今回何らかの形で顕現したのかと」

魔王「魔物の血が人間に?そう人間と魔物密着する機会など…あるはずが…」




勇者娘『』ペロッ

魔王息子『なっ…!』

勇者娘『治った?』




魔王「………心当たりがあった…」

執事「え?」

魔王「いや、なんでもない…それより獣王は早くビデオレターを…」

執事(人間の血と魔物の血が交わるとここまでの力を…)

執事(これは研究する価値がありますね…)

女勇者「すみません、ご迷惑おかけして」

オカマスター「いいのよ、それより男剣士ちゃん…全くまだ修行済んでないのに抜け出してっちゃって…」

男剣士「すみません…でもなんか嫌な予感がして…」

オカマスター「愛の知らせってやつかしら…いいわ、ほら戻るわよ」

男鍛治士「もう行くのか?」

女勇者「もう少しゆっくり…」

男剣士「いや、一刻も早く強くならなくちゃならない…俺は行く、よろしく伝えておいてくれ」

オカマスター「この子はまたしばらく預かっておくわ…アタシより強くなるまでね!」

男鍛治士(一生帰ってこないかも…)

男剣士「……それじゃ」

女勇者「……男剣士…またね」

男剣士「…またな」

ザッザッザッザッ

女勇者「それじゃ…私達も出よう」

男鍛治士「おう……おっさん、安らかにな」

エルフ娘「お元気で…」グスッ

女勇者「……ありがとうございました」







オカマスター「…!」

男剣士「どうしたんですか?」

オカマスター「魔物討伐者協会本部からなんか緊急召集がかかったみたい、先に帰ってて」

男剣士「分かりました」

オカマスター「それじゃ」シュン

男剣士「……なんか嫌な予感がする…気のせいか?」

魔物討伐者協会本部ビル

シュンッ

ツインテロリ「おや、久しぶりじゃの『炎帝』」

オカマスター「その呼び方はやめてっていってるじゃないツインテロリおばぁちゃん…今回はどうしたの?」

ツインテロリ「分からん、どうも『風神』の小娘が召集をかけたようじゃが…肝心の本人がまだ来てないのぉ…」

髭親父「よう」ヒュンッ

オカマスター「おやっさん!」

ツインテロリ「おう『雷将』、元気そうでなによりじゃの」

髭親父「へへ、バァさんもオカマスターも元気そうじゃねぇか、安心したぜ」

髭親父「アイツは遅刻か?」

眼鏡娘「おっ…遅れたっス~…」シュン

ツインテロリ「『風神』よ、自分から呼び出して遅刻するとはいい度胸じゃの」

眼鏡娘「ごっ、ごめんなさいっス、情報纏めてたら遅くなったっス…さて、黒服全員揃いましたね…ではお話するっス」

眼鏡娘「嫌なニュースと嫌なニュースの2つがありますけどどっちから聞きます?」

オカマスター「同じじゃないのよ」

ツインテロリ「危険度の低いほうから頼む」

眼鏡娘「はいっス1つめ…魔界が近いうちに、レベル1~5を越える最強のレベル『CS(カウンターストップ)』の魔物を送ってくるそうっス」

髭親父「『CS』……一体で銀河を破壊するほどの力を持つ化けもんか」

ツインテロリ「じゃが制御できんから無闇に出せんかったと言うておったろうが…」

眼鏡娘「しかも2体」

ツインテロリ「なっ!?」

オカマスター「マジでぇ~?」

眼鏡娘「一体でも前代魔王を用いてでないと制御出来なかった『レベルCS』…問題はそれをなぜ2体も出すなんて馬鹿な真似をするかっス」

眼鏡娘「レベルCSは戦闘力だけでなく闘争本能が他の魔物と比べて極めて高い…一体だけならば人間のゾーンにを滅ぼした後は必然的に魔界を滅ぼしに行くはず」

眼鏡娘「しかしレベルCSは近くの生物から殺す習性がある…そこで、2体いれば人類を滅ぼした後に、遠くの魔界ではなく近くにいるその2体同士で争い合い、共倒れになる…そうすれば魔界は襲われる心配なく、人間のゾーンだけを滅ぼすことができる…魔界はそれが目的でしょう」

オカマスター「考えたわね…」

ツインテロリ「となると戦力配分的に、片方をワシと『雷将』、片方を『風神』と『炎帝』てわ倒すことになるのかの」

眼鏡娘「それか一番効率的っスね」

髭親父「で、もう1つのニュースは?こっちでもかなり厄介だが、これ以上のがあるんだろ?」

眼鏡娘「…正直言って、今から話すのはこれ以上ないほど絶望的なニュースっス」

眼鏡娘「かつて、人間界を恐怖のどん底に陥れ、私達黒服でも全く敵わなかった…だがその後、あっさりと運よく病死した、そんな相手がいましたよね」

オカマスター「…ちょっと待ってよ、まさか」

眼鏡娘「そう、歴代魔王の中でも最悪最低、そして最強の『前代魔王』を…魔界が復活させようとしてるっス」

今日はおしまい
読んでくださった方ありがとうございました

更新

髭親父「…笑えねぇな、流石に」

ツインテロリ「うむ…6年前は勇者の遺したアレがあったから封印できたものの…今となってはそれも無い…」

オカマスター「あれから結構鍛練はしてきたけど…流石のアタシも正面からアレにぶつかって勝つのは容易じゃないわね…」

眼鏡娘「ええ…前代が復活するからには、勇者に伝わる《神性統一》の力が必要不可欠となるっス…だけどその勇者の家系である女勇者はまだ緑服なりたて…」

眼鏡娘「レベルCSが復活するのは早くて半年、前代魔王はまだ1~2年の猶予があるっス…となると考えられるのは…」

髭親父「俺達が1年で何とか、勇者の娘共を筆頭魔物と闘えるまでに鍛え上げるしかないってことか」

眼鏡娘「そういうことっス…来ていただいてありがとうございました、早速行動に移りましょう」

ツインテロリ「あぁ」

イケメン「ハッ、この感覚…間違いない!」

イケメン「遂に僕も固有能力に目覚めた!これさえあればあの女勇者に復讐を…」

イケメン「…と言ってもどんな能力かわからない…おっ」

アルミラージ「キュイ」

イケメン「あれで試そう…喰らえ!《我至高面(ビューティフルマスク)》!!」バッ

シーン

アルミラージ「キュイ」ゲシッ

イケメン「へぶぅ!攻撃系統じゃないのかよ!もう嫌だ!」








女勇者「二人とも、緑服昇格おめでとう」

男鍛治士「やっと追い付いたな!」

エルフ娘「はい!」

女勇者「この調子で魔王目指して頑張ろう!」

男鍛治士「おう!」

ツインテロリ「残念じゃが、そんな悠長なことは言ってられんなった」シュンッ

エルフ娘「あれ!?ツインテロリさん!?」

女勇者「お久しぶりです」

ツインテロリ「ついてまいれ」ガシッ

男鍛治士「えっ!?ちょ」

シュンッ

シュンッ

ツインテロリ「連れてきたぞ」

女勇者「ここは…?」

髭親父「魔物討伐者協会本部ビルだ」

女勇者「…!髭親父さん?数年前お父様と一緒にいた…」

髭親父「おう、久しぶりだなぁ、あの娘が随分とデカくなったもんだ」

男鍛治士「黒服の『雷将』…知り合いだったのか!?」

眼鏡娘「君たちが勇者の娘っこのギルド子っスね」

エルフ娘「あっ、マスターの酒場によく来てる…」

眼鏡娘「あっ、君みたいな子そういえばいたっスね、自分眼鏡娘っていうっス、一応『風神』を名乗らせて貰ってるっス」

男鍛治士「おいおい、オカマスターさん以外の黒服勢揃いかよ…」

女勇者「なんで私達をここに?」

ツインテロリ「…近々デカイ事件が起こる…それを解決するには、主らの力が必要なのじゃ」

エルフ娘「えっ!?」

男鍛治士「女勇者は分かるけど、なんで俺達まで!?」

眼鏡娘「勇者特有の固有能力《神性統一》には、覚醒する前にもその力の一部が生まれつき顕現してるんスよ…それは『神性を持つものを引き寄せる』力」

髭親父「お前たちは偶然じゃなくて運命的に勇者の娘のギルドに入ったってわけだ、カッコつけた言い方すると選ばれし者ってこった」

エルフ娘「選ばれしもの…私が」

男鍛治士「マジかよ…」

ツインテロリ「デカイ事件が起こるまで1年くらいある…それまでワシら黒服が、主らの持つ力を限界まで引き出してみせよう」

こうして、黒服隊員達による勇者ギルド育成計画が始まった…

ツインテロリ「さて、お前さんの担当はワシじゃな」

男鍛治士「お願いします…!」

ツインテロリ「まず残酷な宣告をしておこう…お主は戦闘の才能があまりない」

男鍛治士「!!」

ツインテロリ「固有能力もビミョーじゃしの」

男鍛治士「で、でもさっき選ばれしものって…!」

ツインテロリ「アホタレ、何も選ばれしものだからって必ずしも固有能力が一流の物になるとは限らん…固有能力は勇者一族を除いてはランダムに決まる、誰にどんな能力が出るか分からん」

ツインテロリ「例えばの話じゃが、性欲しか頭にない猿みたいなやつが能力摸写とかいうような神能力を得ることもあれば、戦闘の天才が触れずに果物の皮を剥くとかいうアホみたいに限定的な能力に目覚めるとかいうことがあってもおかしくはないのじゃ」

男鍛治士「神様は無慈悲っすね…」

ツインテロリ「じゃがお主は鍛治においては天の才を秘めている…戦闘も勿論鍛えるが、そこを鍛えるのがメインじゃ」

男鍛治士「えっ?ツインテロリさん鍛治も心得てるんですか!?」

ツインテロリ「いや、目利きだけじゃ、お主が作った武器を評価していく…これでも目には自信がある」

ツインテロリ「前置きが長くなったが、やってゆくぞ!」

男鍛治士「はい!」

眼鏡娘「ふむふむ…これはこれは…」

エルフ娘「あっ、あの…?」

眼鏡娘「おっと、ジロジロ見すぎたっスね…1つ言えることがあるっス」

エルフ娘「なんでしょう?」

眼鏡娘「いい体してるっスね」

エルフ娘「っ!!///」バッ

眼鏡娘「あはは、冗談っスよ…一応確認しとくっスけど、貴女固有能力は目覚めてるんスよね」

エルフ娘「は、はい…魔法を反射する能力が…」

眼鏡娘「結構色んなこと知ってるつもりっスけどこれは初めて見たっスね…貴女、固有能力ごもう1つ秘められているっスよ」

エルフ娘「えっ…!それって、私の固有能力は2つあるってことですか…?」

眼鏡娘「多分世界初っスね…内容も分かっているっス」

眼鏡娘「直接攻撃や物理的接触によるエネルギーを反射する能力…《物理反射(クラッシュリフレクト)》」

エルフ娘「《物理反射(クラッシュリフレクト)》…」

眼鏡娘「この力を覚醒させれば、魔法攻撃も直接攻撃も跳ね返せる無敵に近い能力が出来上がるっスね…!これは鍛えがいがあるっス」

エルフ娘「私も…女勇者さんたちの役に立てるようになるんですか?」

眼鏡娘「勿論!!鍛えすぎてむしほ食っちゃうくらい強くしてあげるっスよ!」

エルフ娘「…はい!お願いします!」

髭親父「オカマスターから聞いたぜ、闇属性を扱えるらしいな」

女勇者「はい、無意識のうちでしたけど…」

髭親父「勇者の持つ聖なる力に、魔物の持つ闇の力…この2つを扱いこなす事ができれば、間違いなく俺達人類の切り札になりえる」

髭親父「ひとまずは基本戦力の強化…そして扱いきれない闇属性のコントロール…そして《神性統一》の神髄を引き出す、これが主な課題だ」

女勇者「はい!頑張ります…!」

髭親父「おっ、昔と違って気合い入ってるじゃねぇか」

女勇者「はい、早く魔王に会いたいので…!」

髭親父「その意気だ、じゃあ始めるぞ!」

女勇者「あ、1つ気になってたんですが…」

髭親父「ん?なんだ?」

女勇者「髭親父さんの固有能力ってなんですか?黒服だから何となく気になったんですけど…」

髭親父「…《職人皮剥(ミスターピーラー)》………」

女勇者「えっ?」

髭親父「ええい、んなこたどうでもいい!始めるぞ!」

女勇者「は、はい!」

魔界

魔王「しつこいぞ!!レベルCSの生産許可は出さん!!父上すらあれは危険と言っておったろうが!!」

執事「ですが女勇者を滅するためには必要なのです!」

魔王「なせ女勇者をそこまで敵視する!そこまで全力で潰すなど許さ…」

執事「獣王殿が殺されました、女勇者一行に」

魔王「…なっ!?」

執事「獣王殿は話し合いを持ちかけたのですが、魔物と分かった途端無慈悲に切りつけました…」

魔王「………」

執事「貴方様に会いたがっているのも、勇者としての宿命を果たし、貴方を殺すためかもしれません…そして何よりこのままでは、我々の魔界が、家族が、女勇者に滅ぼされかねません」

執事「無礼ながらご進言させていただきました…これは魔界を思ってのことです、明日までにご結論を」

魔王「…レベルCSの生産許可を出す」

執事「………随分とお早いご決断で」

魔王「…当然だ、俺は一個人の恋心と故郷の存亡を天秤にかけるほど馬鹿ではない」

魔王「だが少し頭が痛い…部屋で休ませてくれ、起こすなよ」バタン

執事「ごゆっくり」

執事(……………ちょろいもんですなぁ)ニヤリ

今日はここまで
見てくださった方ありがとうございました

誰得プロフィール

女勇者
16歳・身長158cm・属性『雷、闇』・Cカップ・好きな食べ物:サーモン・隊服等級:緑服
固有能力:《神性統一(アルカナブレイブ)》
勇者特有の、対象の魔力を吸収する固有能力。魂が魔力でできている魔物にとっては天敵といえる能力。溜め込める容量は無限大。また、故意に発動しなくても常時空気中に漂う魔力を引き寄せたり、神性を持つ者を引き寄せたりできる 。弱点は、一度に吸いすぎるとお腹が痛くなること。神髄は不明。

魔王
16歳・身長172cm・属性『闇』・好きな食べ物:きくらげ・魔物戦闘レベル:5
固有能力:《永遠豊穣(アンリミテッドエナジー)》
魔力を無限に生み出せる能力。弱点は、一気に大量放出することができないこと。そのためそれといった派手な技を使えずにいるのが最近の悩み。神髄は不明。

男剣士
16歳・身長175cm・属性『虹』・好きな食べ物:小太りピッグ・隊服等級:緑服
固有能力:《四元属性(オールマイティー)》闇以外の全ての属性を操ることができる能力。普段は1つずつしか扱うことができず、一度属性を設定すれば分は別の属性に切り換えができない。神髄は全ての属性を一度に操る《雨上がり(ビューティフルレインボー)》。ただし長時間持続しない。

男鍛治士
17歳・身長182cm・属性『炎』・好きな食べ物:みかん・隊服等級:緑服
固有能力:《瞬間鍛治(インスタントスミス)》
簡易的な武器を近くのの金属を用いて作成することができる能力。ぶっちゃけ微妙な能力だが、極めれば金属無しで作れ、一度に大量に作って飛ばしたりと某英雄王みたいなことができる。神髄は見たことのある武器をコピーする《鍛治王の体現(キングオブスミス)》。

エルフ娘
15歳・身長154cm・属性『風』・Fカップ・好きな食べ物:シチュー・隊服等級:緑服
固有能力:《魔法反射(マジックリフレクト)》
魔法を力の大小関係なく反射する能力。使い勝手がいい。神髄は反射した魔法を一度だけ使用することができる《術式記憶(マジックメモリア)》。

オカマスター
35歳・身長224cm・属性『炎』・Kカップ(胸筋)・好きな食べ物:活きのいいオトコ・隊服等級:黒服
固有能力:《異能消去(ディスビリティ)》
他者の固有能力による影響を一切受け付けなくなる能力。発動者に触れれば触れてる間は能力を封殺できる。弱点は、回復系統の固有能力も効かないということ。神髄は秘密。

ツインテロリ
74歳・身長136cm・属性『水』・AAAカップ・好きな食べ物:みょうが・隊服等級:黒服
固有能力:《現幻夢想(マインドリアライズ)》
想像したことを具現化させる能力。消耗が著しい。神髄は相手の記憶をいじったり、思い込ませたことを可能にさせる《その時歴史は動いた(ヒストリアコンティニュー)》。ただし一度使えば24時間は使えない。

髭親父
53歳・身長184cm・属性『雷』・好きな食べ物:ホッケ・隊服等級:黒服
固有能力:《職人皮剥(ミスターピーラー)》
果物の皮を触れずに一瞬で剥くことができる能力。髭親父のコンプレックス。ただしツインテロリの神髄を利用して『相手は果物』と思い込ませて貰えば、生物の皮を剥くことができる。

眼鏡娘
24歳・身長162cm・属性『風』・Dカップ・好きな食べ物:レモン・隊服等級:黒服
固有能力:《神煌衛星(ゴッドリーブレイン)》
世界の全ての情報が自動的に頭に入ってくる常時発動系統固有能力(パッシブスキル)。神髄は無い。

今日はおしまい

髭親父さん、神髄は無いのかな?

>>157
忘れてました
《職人皮剥(ミスターピーラー)》神髄は《裂き乱れ(スラッシュソムリエ)》・果物だけでなく野菜の皮も剥けるようになる。挙げ句の果てには皮を剥いた果物や野菜を切ることができるようになる。ただし、いちょう切り限定。

誰得プロフィール2

執事
約4200歳・身長179cm・属性『闇』・好きな食べ物:無し・魔物戦闘レベル:4
固有能力:《不老不死(アンデッド)》
まんま。神髄はない。

幹部
43歳・身長194cm・属性『闇』・好きな食べ物:ゆでたまご・魔物戦闘レベル:5
固有能力《界動静止(エンペラータンマ)》
時を静止する能力。消耗が激しい。神髄は時間を遡る《保存地点返り(サカノヴォル)》。100時間に一度の周期でしか使えない。

獣王
43歳・身長223cm・属性『闇』・好きな食べ物:肉・魔物戦闘レベル:5
固有能力《百獣伏威(ライオンハート)》
威圧で相手を怯ませる能力。本人のカリスマと魔力値によって効果が変わる。神髄は15秒間ピッタリどんな相手でも必ず動きを止める《処刑台》。前代魔王ですら逃れることは不可能。

サキュバス姫(未登場)
22歳 ・身長167cm・属性『闇』・好きな食べ物:活きのいいオトコ・魔物戦闘レベル:5
固有能力《強引誘惑(エロスフェロモン)》
見たものの心を掴んで離さない魅惑の能力。パッシブスキル。神髄は無し。

龍騎士
めんどくさい


今日はおしまい
短くてすみません、質問などありましたら何でも答えます。

更新

そして半年が過ぎた…

女勇者「99998、99999…」ブン

髭親父「今戻ったぜ」ヒュンッ

女勇者「お帰りなさい…って、ボロボロ…!」

髭親父「へへっ、転んじまってな…」

女勇者「転んでそんなに傷つくわけないでしょう…中で休んでてください」

髭親父「あぁ、すまねぇな…」

女勇者「何があったんですか?」

髭親父「……」





ヴァナルガンド『ギャオオオオオオオ』ドズウウウウン

髭親父『ふぅ…なんとか片付いたな』

ツインテロリ『レベルCS、存外手強かったのぅ…』

オカマスター『はぁ~い、そっちも終わったぁ?』シュンッ

ツインテロリ『む…お主は安定の無傷か…』

髭親父『ホント化けもんだよなお前…眼鏡娘は?』

オカマスター『もう帰っちゃったわよ』

髭親父『やれやれ…』

ツインテロリ『それじゃあワシも帰るとするかの』シュンッ

オカマスター『バハハ~い』シュンッ

髭親父『さて、俺も帰るかね…ん?』

仮面騎士『……………』

髭親父『…なんだ、お前?』

仮面騎士『……………髭親父…』

髭親父『なっ…!!その声は…!』

仮面騎士『…』ズバッ

髭親父『がっ…くっ』シュンッ

仮面騎士『逃げたか…まぁいい』

髭親父(あの声…いや、アイツはとっくに…)

女勇者「髭親父さん?」

髭親父「んにゃ、気にすんな、お前は特訓してろ」

女勇者「?はい…果物でも剥きましょうか?」

髭親父「自分で剥ける…」









魔界

幹部「さぁて…次は俺に任せて貰おうじゃねぇか…」

執事「えぇどうぞ…前代魔王様復活には人間の魂がたらふく必要ですからね」

幹部「前にも聞いたよ、それは…んで?何人殺してくりゃいい?」

執事「あと2200人ほどです」

幹部「了解了解」シュンッ

仮面騎士「…………」

執事「おや、お戻りですか」

仮面騎士「……………」ツカツカツカ

執事「許可無しに出撃すると、魔王様が煩いですよ?」

執事「貴方は魔界に必要な存在だ、勝手な行動をして万が一のことがあっては困る」

仮面騎士「………」

バタン

髭親父「…!!まずい」ガバッ

女勇者「どうしたんですか?」

髭親父「東のほうで強い反応を感じる…魔界の筆頭幹部クラスだ!」

女勇者「東…!!」ダッ

髭親父「待て、どこ行く!」

女勇者「東には私を育ててくれた人達がいるんです…!こうしちゃいられない…!」シュンッ

髭親父「あっ、くっ…!」






東の街

ジャベリンタイガー「グルルルル」

村人A「くっ、来るならこい!」

子供A「うわーん!」

子供B「怖いよー!」

ジャベリンタイガー「ガァッ!」ダッ

女勇者「はぁっ!」ズバッ

ジャベリンタイガー「ギャァッ!」

村人A「お、女勇者!?」

女勇者「無事ですか?」

子供A「女勇者ちゃんだー!」

女勇者「もう大丈夫だからね、安心していいよ」

村人A「お前、この短期間で赤服に…」

ジャベリンタイガーB「ガァ!」

ジャベリンタイガーC「ギャオッ!」

女勇者「《神性統一》!」キラッ

バタッバタッ

子供B「すごーい!」

村長「くっ…化け物どもめが!」

幹部「それが遺言かじいさん…まぁ安らかに眠れや!!」グァッ

ズバッ

幹部「!!腕が…!」

女勇者「やらせない…!」

村長「おお、女勇者…!」

幹部「テメェが女勇者か…来るのが少しばかり遅かったんじゃねぇか?」

村人B「」

村人C「」

女勇者「くっ…!よくも皆を!絶対に許さない!!」ヒュッ

幹部「!!」

キィン!

幹部「はやっ…!」

女勇者「はぁっ!」キィン!キィン!ガキィン!

幹部「くっ…!《界動静止(エンペラータンマ)》!!」

ガッコン

女勇者「!消え…」

幹部「後ろだよノロマ!」ヒュッ

女勇者「!!」キィン!

幹部「へぇ、今のを防ぐか…だけど」

ガッコン

女勇者「また消えた…!」

幹部「俺の動きは捉えらんねぇよ!」ゲシッ

女勇者「くっ…!」ズザッ

女勇者(全く捉えられないのはおかしい…どんなに早くても軌道くらいは見えるはずだ…)

女勇者(考えられるのは時間停止…!それなら消費が激しいはず…!)

幹部「はぁっ!」グォッ!

女勇者「《神性統一》最大出力!!」ギュオ

幹部「なっ…!魔力が…!」

女勇者「《勇者特有の聖なる雷魔法》…魔法付加!!」バチチッ

女勇者「勇者流剣術…《大螺閃》!!!」ギュルルルル

幹部「回転斬り…!!」バッ

幹部(魔力が尽きた…!これ以上時止めを使えば死ぬ…!)

女勇者「はあっ!!」ズババババリリリリ

幹部「がはぁっ!!」ドガァァァン

女勇者「とどめ!!」ヒュンッ

キィン

仮面騎士「…………」バチチッ

女勇者「なっ…!」

幹部「ちっ…!」ヒュッ

女勇者「…!逃げられた…!」

仮面騎士「…女勇者」

女勇者「!!」

女勇者(この声どこかで…!)

仮面騎士「…」キィン!

女勇者「くっ…!」ガキィン!

女勇者(強い…!)

女勇者「《神性統一》!」キラッ

バシュンッ

女勇者「なっ…!かき消した!?」

仮面騎士「《暗黒の雷魔法》」バチチッ

女勇者「…!!《勇者特有の聖なる雷魔法》!!」バリリッ

ドガァァァン

カランカラン

女勇者「仮面が外れ………え?」

仮面騎士「…………」

女勇者「嘘…なんで……」

女勇者「お父様…?」

今日はここまで
見てくださった方はありがとうございました

再開

女勇者「な…なんでお父様が…!?お父様はあの時…」

勇者「…………」ビュッ

女勇者「!!しまっ…」

キィン

オカマスター「ふぅ…」ギギギ

女勇者「オカマスターさん!」

勇者「」バッ

オカマスター「逃げるわよ」ヒュッ

女勇者「まっ…」ヒュッ

勇者「…」ヒュッ

オカマバー

オカマスター「ふぅ…なんとか間に合ったわね…」

男剣士「お、女勇者!?どうして…」

女勇者「オカマスターさん!なんで…あれは私の…」

オカマスター「分かってるわ……私も知ってるもの」

オカマスター「…いくら強さ厨だとはいえ闇に手を出すとは……」

女勇者「お父様は確かに力を求めていました……けど!!絶対に闇に堕ちるような人じゃなかった…」

オカマスター「………そうよね、ごめんなさい…考えられるとすれば、操られてるとしか…」

男剣士「ちょ、二人ともなんの話してるんだ…?イマイチ見えてこねぇ…」

オカマスター「皆揃ってから改めて説明するわ」

男剣士「皆…?」

ヒュッ

ツインテロリ「話とはなんじゃ?」

男鍛治士「あびゃー」

男剣士(廃人になってる…)

眼鏡娘「お待たせっす~」

エルフ娘「お久しぶりです!」キリーン

男剣士(背ェ高っ!!)

髭親父「よう」

女勇者「!!まだ寝てなきゃ…」

髭親父「大丈夫だっての…イテテ」

オカマスター「皆揃ったわね………あなた達、勇者のことは知ってるわね?」

眼鏡娘「勿論っすよ」

ツインテロリ「忘れるわけなかろうが、あんな生意気な小僧」

髭親父「…まさか話って…」

オカマスター「?おやっさんはこの話分かるの?」

髭親父「勇者の野郎が闇に堕ちたっちゅう話か?それは…」

ツインテロリ「なっ…!?」

眼鏡娘「………!?」

男剣士「勇者って…女勇者の!?」

女勇者「…っ」

オカマスター「どうしてそれを…?」

髭親父「レベルCS『ヴァナルガンド』を倒した後…アイツが現れたんだよ…不意打ちくらっちまってこのザマだ…イテテ」

エルフ娘「あの勇者様が…?」

男鍛治士「…展開についていけねぇな…」

ツインテロリ「む、起きたか」

オカマスター「というわけで…真実を確かめて貰っておいかしら?眼鏡娘ちゃん」

眼鏡娘「うっす!」ヒィィィン

男剣士「あれは…?」

ツインテロリ「あらゆるものの真実を知ることができる眼鏡娘の固有能力…《神煌衛生(ゴッドリーブレイン)》じゃ」

眼鏡娘「……………っ!!」クラッ

エルフ娘「眼鏡娘さん!」ガシッ

眼鏡娘「ハァッ…!!ハァッ…!!ハァ…………………まさか…」

オカマスター「どうしたの!?凄い汗よ!?」

眼鏡娘「…………皆さん…心して、聞いてくださいっス……」

女勇者「………」

眼鏡娘「あれは…魔界軍が魔力爆弾を仕掛けてきた時………」


ズズズズズズ…

キャーウワー

勇者『なっ……あの球体から感じる魔力はっ…!?やべぇぞこれ……下手すりゃ宇宙そのものが…!』

オカマスター『『勇者ァ!!聞こえるか!?』』

勇者『テレパシー…オカマスターさん!?』

オカマスター『『俺達からはそっちに行けねぇ!!そのデケェのに魔王のやつが瞬間転移ジャミングを張りやがったみてぇだ!!』』

勇者『…!!』

オカマスター『『俺達もバリアを張って被害を最小限に食い止める!!お前も魔力をこっちに渡せ!!』』

勇者『…………止める方法は…あります』

オカマスター『『!?』』

勇者『今まで…ありがとうございました…他の黒服たちにもそう伝えといてください!!』ドヒュンッ

オカマスター『『オイ!?勇者!?……糞ッ!!』』

ゴゴゴゴゴ…

勇者『吸いきれるかな……いや……吸いきる、なんとしても!!』

勇者『《神性統一》全開!!』グォッ

キュイイイイイイイイイ………

勇者『がァっ……ァがっ……なンとして…もォっ……!!』

勇者『止める……!!!』

シュゥッ

勇者『………』

勇者((止まっ……た…けど…))ズズズ

勇者((闇の魔力吸いすぎたみてぇだな……こりゃ堕ちたな…でも……))

勇者((ただでやられてたまるかってんだ…!))パァァ…

キラッ

勇者((神性統一の力を収束したカケラ…これがあれば魔王を…))

勇者((………さて、染まる前に避難するかね…))

勇者((あーあ……できるなら孫見たかったなぁ……))

ヒュッ

執事『おやおや、立派なお姿に』

勇者『……!』

執事『こちらへどうぞ……その力の使い方、たっぷりと教えてしんぜましょう…』ヒュッ

女勇者「…………………っ!」

眼鏡娘「私達はその後、あの町に落ちてた勇者の力を持った結晶を使って魔王をなんとか封印にまで持ち込んだんス…食い止めて死んでしまったかと思いきや…」

オカマスター「勇者…………」

髭親父「くっ……」

女勇者「…………取り戻しましょう」

髭親父「!」

女勇者「必ず…お父様を魔族から取り戻しましょう!!そして…皆でお礼を言いましょう!世界を救ってくれてありがとうって…!」

女勇者「…お父様…褒められるの大好きですから…!」

眼鏡娘「女勇者ちゃん…」

ツインテロリ「はっはっは!いいぞそうでなくてはなぁ!黙っていくなど小僧の癖に生意気が過ぎるからのぉ!」

エルフ娘「私達も協力します!」

男剣士「俺もだ!」

男鍛治士「出来る限りの力にはなるぜ!」

女勇者「皆…」

オカマスター「よし!そうと決まればモタモタしてらんないわね!早くご飯食べて特訓しなくちゃ!」

髭親父「………そうだな!」

ツインテロリ「わしオカマカレー!!」

男剣士「どぇぇ!?あれ辛いっすよ!?」

ツインテロリ「辛党なんじゃワシは!」

女勇者「甘口のほうがいいんじゃ…」

ツインテロリ「子供扱いするな!!」

アハハ…

一方その頃…

イケメン「ゼェ…ゼェ…なんとか逃げ切った…」

イケメン「かり暗くなったな…幽霊とか出ないかなぁ…」


グルル……


イケメン「ひぃっ!!な、なんだ!?」ビクッ

アシモトダ…オマエノ…

イケメン「えっ…?」チラッ

獣王「…………」

イケメン「血塗れの……魔物!?」

獣王「少し……手を貸してくれぬか…?このように手負いでな…」

イケメン「だっ!誰が魔物に…!」

獣王「危害は加えん…約束する…」

イケメン「……チッ!」ガシッ

獣王「すまん…な…」

イケメン「おもっ…!いいから黙ってろ!イケメンな僕に感謝するんだな!」






魔王城

執事「魔王様…幹部全員集めてお話とは…?」

サキュバス姫「もしかしてぇ…私と結婚する気になったのぉ?」

幹部「黙ってろ…!チッ!」

魔王「…………………全員、今から言うことをよく聞け………」

シーン…

魔王「我は今まで、過去にすがり女勇者に依存ともいうべき感情を向け続けてきた…」

魔王「だがその女勇者は…あの獣王を惨殺したというのだ…話し合いを持ちかけたのに耳を貸さずだ…」

幹部「……!」

サキュバス姫「へえ…!」

魔王「甘かったのだ…馴染みの俺がいる限り魔界が滅ぼされることはないと思っていた俺は…!命を下す…」





魔王「魔界の全勢力を用いて、女勇者一行を落とせ…!!!なんとしてでもだ…!!そして、女勇者だけは生かして俺の元へ連れてこい!!!」

『ハッ!』

魔王(獣王……お前の無念は俺が晴らす…そして…女勇者への思いも断ちきる…)

魔王(それが…魔王の宿命ならば…)

執事「……」ニヤリ

一旦おしまい
これでとりあえず第1章が終わったという感じです
まだ続きますのでよろしくお願いします

再開

コポポ…

執事「あと少し…あと少しです……」

執事「楽しみですねェ…前代魔王様…」









獣王「…う、む…」パチッ

獣王「ここは……?そうか、我は昨日…」

イケメン「やっと目が覚めたか獣面」

獣王「そうか…お主に助けられたのだったな…礼を言う」

イケメン「別に…助けなかったら夢に出てきそうだったし」

獣王「何にせよ助かった…何か礼をしたい、掃除、洗濯、料理……何でもやるぞ」

イケメン「家政婦か!…いや待てよ…今何でもって言ったよな」

イケメン「なら僕をうんと強くしてくれ!敵無しってぐらいに!」

獣王「強く…………?何のためにだ」

イケメン「復讐のためだ…絶対に許せないのだ、アイツだけは…!」ゴゴゴ

獣王(なんという憎しみ…!大方親でも殺されたのか)

イケメン(僕をコケにしやがった女勇者め…!思い出すだけで腹立たしい!)

獣王「……よし分かった!引き受けよう!」

イケメン「うひょう!じゃあ頼む!!」ドシッ

獣王「なぜ座る」

イケメン「え?だってこう、ドバーーッと力を送り込んでくれるんじゃないの?ドバーーッと…」

獣王「たわけがぁっ!!」グォッ

イケメン「ひっ」ビクッ

獣王「楽して力を得られると思うな!!特訓あるのみだ!!着いてこい!!」

イケメン「ど、どこへ」

獣王「走り込みだ!!行くぞ!!」

イケメン「そ、そんなぁ~」

場面は変わって半年後の女勇者達

チュンチュン

ツインテロリ「起きるんじゃお主らぁ!!」バァン

女勇者「う…ん…なんですか…?」

エルフ娘「ふぁぁ…まだ朝の5時ですよ…?」

ツインテロリ「緊急事態じゃ…すぐ来い!」ガシッ

女勇者「ちょっ…」








オカマスター「……なぜこのタイミングで…!」

眼鏡娘「わからないっス…けどこれは…」

男剣士「ふぁぁ…何があったんすか?」

女勇者「眠い…」

眼鏡娘「緊急事態っス…今から10分後、魔王含む魔界の全勢力が人間界に襲撃してくるっス!」

女勇者「!?」

男鍛治士「なっ…!!なんだってこんな急に…!」

ツインテロリ「分からん…レベルCSがやられて焦り出したんじゃろうか…はたまたヤケになったか…」

髭親父「まだ前代魔王が復活するには早いはずだが…」

女勇者「どういうこと…!?なんで魔王まで…」










魔王『全人類に告ぐ!!我が名は魔王!!魔界の覇者なり!』

女勇者「!!この声は…!」ガチャバタン

オカマスター「女勇者ちゃん!」

魔王『先日我が軍の幹部が、そなたら人類の戦士である女勇者に話し合いを持ちかけたにも関わらず惨殺された!』

女勇者「え…!?」

魔王『これは許されざることである!今すぐに女勇者を我の前に差し出せ!さもなくば我が軍団の全てを人間界に放ち、貴様らを皆殺しにする!』ブン

男剣士「マジかよ…!?あの数の魔物を!?」

女勇者「ま…魔王…!?」

オカマスター「卑劣な真似を…!」

男剣士「魔界の重役ってのは皆あんな手ばっか使うんか!?」

女勇者「…このテレパシーの方向は?」

ツインテロリ「南西に200kmじゃ」

女勇者「……!」ドヒュン!

男剣士「女勇者!!」

髭親父「追いかけるぞ!!」






魔王「執事……これでいいのか?」

執事「見事な演説です若様……間違いなく女勇者はこちらに来るでしょう」

ドヒュン

女勇者「……魔王」

執事「ほらね」

魔王「女勇者…!」

女勇者「……随分とイケメンになったね…久しぶり」

魔王「……お前こそ見違えたぞ…久しぶりだな…」

女勇者「すぐ来たんだからこの軍団引っ込めてよ」

魔王「最初からそのつもりだ…お前が来ることは分かっていたからな………下がれ」

ヒュンッ

魔王「………この場所からも見えるな、あの時の大樹が」

女勇者「あの場所で出会ったんだっけ…懐かしいね…」

魔王「……お前と話したな、なぜ俺達の先祖は争い続けるのか…なぜそんな馬鹿なことをするのか…」

女勇者「……」

魔王「恐らく…運命、なのだろうな…事実、今お前と俺はこうやって相対している」

女勇者「……私は、貴方とは闘いたくない…貴方に会いたかっただけ」

魔王「俺には出来たんだよ…!お前と闘う理由が!!獣王という幹部に聞き覚えがあるな!?」

女勇者「っ!!」

魔王「……黒、だな」ジャキッ

女勇者「ちがっ…わたしたちは…」

執事「おやおや…言い訳はいけませんぞ勇者殿……潔ーく真実を吐きなさい」

女勇者「私達は獣王さんを殺してなんかない!!」

執事「嘘かどうかは剣を交えてみんと分からんでしょう…さぁ陛下!!今こそ悪逆の勇者に死を!」

魔王「……参る!」

再開

ビューン

男剣士「ハァ…ハァ…追い付いた……って!!」

髭親父「あれは…!」

キキキキキキキキキィン!
キキキキィン!
キィィィン!

魔王「くっ……!」バッ

女勇者「……っ!」バッ

男鍛治士「誰かと闘ってやがる!」

エルフ娘「幹部でしょうか?見たことないですけど…」

オカマスター「あの容貌……父親そっくりね」

眼鏡娘「一瞬ちびりそうになったっすよ…」

男剣士「え?」

ツインテロリ「やつが恐らく現代の魔王じゃ」

3人「「「!!!!!」」」

女勇者「どうしてっ…!私を…!信用してくれないの…!」キィィィン!

魔王「10年ぶりに再開した顔馴染みと生涯付き添ってきた仲間…!お前はどっちを信用する!?」キィィィン!

男鍛治士「女勇者!加勢するぜ!」バッ

執事「いけませんねぇ、真剣勝負に水をさすのは」ヒュッ

男鍛治士「っ!」キキッ

眼鏡娘「執事…!」

髭親父「まだ生きてやがったのかあの糞ジジィ…!」

執事「貴方方には素晴らしいステージを用意してありますゆえ…」パチン

ヒュッ

男剣士「ここは…」

ツインテロリ「人間界のちょうど中央あたりじゃな…」

執事「私は陛下ほど甘くありませんので…女勇者の腰巾着をここらで潰しておく必要があります、皆さまどうぞ」

ヒュヒュヒュッ

幹部「ヘヘヘヘッウマそうな奴等ばっかじゃねぇか!」

サキュバス姫「可愛がり甲斐がありそうねぇ」

勇者「……」

髭親父「勇者…!」

執事「いずれも魔界の幹部です、相応に楽しんでいただけるかと」

オカマスター「あら、アタシ達のことは見えてないのかしら?」

執事「ええ見えてますよ、見えてますので…東と西あたりにレベルCSを放置してきちゃいました」

ツインテロリ「なぁっ…!?おのれやりおったな!!」

オカマスター「男剣士ちゃん達!!そいつらは任せたわ!」ヒュッ

男剣士「ちょっ!」

男鍛治士「やるしかねぇか…!」

執事「それではご健闘を…」パチン

ヒュッ

男鍛治士「ここは…!?」

幹部「プリズンコロシアム…勝ったほうだけが外へ出られる、敗北すれば死あるのみだ!」





サキュバス姫「あたしが相手よぉん」

エルフ娘「修業の成果を見せてあげます!」





男剣士「あいつになんとなく似てる…まさかこいつが…!」

勇者「……」

執事「さぁて始まりますよ…終わりの始まりが…」

執事「さて、邪魔者は散らしたことですし…残りの魔物を連れてゴミ掃除といきますか…」

「終わるのは貴様だ、執事」

執事「!!この声は…」

獣王「よう」

執事「獣王…!生きていましたか、しぶとい獣畜生ですね…おや?片腕が無いようですが?」

獣王「白々しいやつだ、全て見えていたろう…その獣畜生に、今から貴様は倒されるのだ」

執事「そちらのゴミは見学ですか?」チラッ

イケメン「ビクッ…カ,カカッテコイジジィ」

獣王「イケメンよ、お前も魔物掃除を手伝え」

イケメン「ふ、ふんまぁいいだろう…こんなやつら軽く片付けてやるさ…」スッ

執事「赤服か…獣王と組まれると少々厄介ですな、お前たち、かかりなさい」

グルルルルルル…

獣王「レベル5モンスターグリフォンか………」

グリフォン「ガァッ!」バッ

イケメン「ヒィッ!」

ズバッ

ドサッ

獣王「ぬるい」

執事「……すぐに終わりそうにはありませんなぁ」

今日はおしまい
見てくださった方ありがとうございました

再開

男鍛治士「俺の相手はお前か…!」

幹部「ケッケッケ、じゃあ始めようぜェ!」

男鍛治士(勝たないと出られないって言ってたな…だったらなんとしてでも)ブゥゥン

幹部「お?」

男鍛治士「お前を倒す!!」ジャジャジャジャジヤキン

幹部「無数の武器…こいつがお前の固有能力か!」

男鍛治士「はぁっ!!」ドシュシュシュシュシュシュ

ガッコン

ドドドドドドド

男鍛治士「…………やったか?」

幹部「やってねぇよ」

男鍛治士「!?いつの間に後ろに…!」

幹部「オラッ!!」ヒュッ

男鍛治士「!!」ブゥゥン、キィィン

幹部「盾も造れんのか…熟練してやがんじゃねぇか…!」

幹部「じゃあちっと本気で遊んでやるか…上手く受け止めろよ?」ヒィィィィン

男鍛治士(闇の魔法!!)ゾクッ

幹部「《深淵へと誘うが如き闇魔法》!!」ズォッ

男鍛治士「っ!出よ魔障の鏡!!」バッ

パシュゥゥゥン

幹部「!魔法を吸い込んだ…?」

男鍛治士「貰った!《焦げ付く炎魔法》!!」

ガッコン

バシュゥゥゥ

男鍛治士「また居ねぇ…!!」

幹部「オラ、今度は上だ」ボウッ

男鍛治士「!!」バッ

ドォォォン

男鍛治士「地面に大穴が…!」

幹部「いやぁいい反射神経だなぁ、それにさっきの鏡見覚えがあるぞ…テメェ鍛治王の家系だろ?」

男鍛治士「!!」

幹部「図星か!テメェとそっくりな顔をした奴と10年くらい前に戦りあったんだよ!」

男鍛治士(俺が里を出た後だ…!)

幹部「しかし呆気なかったなぁ、王なんて言うからどれ程かと思ったが…拍子抜けしたんで里ごと焼いちまったぜ」

男鍛治士「なっ…!お前……!」

幹部「弱ぇ奴は生きる価値無し!そうだろう!?」

男鍛治士「テメェ!!!」バッ

ガッコン

バキッ

男鍛治士「がハァ!!」

幹部「無駄無駄ぁ!」

ガッコン

ゲシッ

男鍛治士「げふぅ!!」

幹部「お前に俺は捉えられねぇよ!!」

男鍛治士(あいつの…あいつの能力さえわかれば…!!)

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