楽「小野寺んちの和菓子屋が潰れたーーーッ!?」 (119)

ニセコイSSです。
スレタイの通り、小野寺ちゃんのとこの和菓子屋が大変なことになります。小野寺ファンは閲覧に注意を。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433477413

楽「小野寺んちの和菓子屋が潰れたって、一体どういうことだよッ!!?」

小咲「ちょ、落ち着いて一条君。」
春「ちょっと先輩、声が大きいですよッ!!」

楽「ああ、悪い。つい興奮しちゃって。」

楽「でも、いきなりそんなこと聞かされて落ち着いていられるかっての!! 大体、どうして潰れちゃったんだよッ?」

小咲「そ、それはね…その…」

楽「小野寺や春ちゃんは大丈夫なのか!?店がなくなるってことは生活どうすんだよこれから……。ハッ、まさかこのまま学校も辞めちまうのかよ。嫌だよ俺そんなの、このまま小野寺と学校で会えなくなるのなんてッ!!」

小咲「い、一条君///」

楽「は…もしかして小野寺んちが潰れるのって向かいにあるウチの者のケーキ屋が原因なんじゃ…………。悪い二人とも、そんなつもりじゃなかったんだ。決して小野寺んちの和菓子屋を陥れるつもりなんてなかったんだよ!!

小咲「い、一条君。お…落ち着いて!!」

楽「はぁーーーーーーなんでこんなことに!! ちくしょう、どうしたら、俺は一体どうしたらいいんだぁーーー」

春「せいッ!!」

小咲「ぐわぁッ!!」

楽「な…なんで……」プシューーーー

小咲「一条君、大丈夫っ!? もう春ったら、一条君に乱暴しちゃだめでしょ。」アタフタ

春「フンッ、話を最後まで聞かないで勝手に暴走する一条先輩が悪いんですよ。」

楽「へ……。最後までって?」

>>4
最後のセリフは楽です。訂正

>>6
突然の姉妹喧嘩でちょっと笑ったw

春「だぁ〜かぁ〜らぁ〜、ウチの和菓子屋が完全に潰れるわけじゃありません。生まれ変わるんですよ!!」

楽「生まれ変わるって!?」

小咲「そうなの。完全に潰れてなくなるってわけじゃないんだけど、お母さんが突然言い出してね。」

楽「なんだ、そういうことだったのか。ホッとしたよぉ……。」

春「フンッ、まあウチがどうなろうと先輩に心配される筋合いはないですけどね。」

小咲(まるで自分のことのようにウチのお店の心配をしてくれるなんて、やっぱり一条君は優しいな………えへへ////)

楽(小野寺んちのお店がなくなると、気軽に小野寺んちに遊びに行けなくなるからな。)

>>7
誤字ったww

楽「つまりそれって、店をリニューアルさせるってことか?」

小咲「あ、それはね……その。」

春「いや、リニューアルってのとは少し違うかもしれないです。なんせ和菓子屋じゃなるなるんですから。」

楽「はぁッ? いやいやいや、和菓子屋じゃなくなるって一体どういうことだよッ!?」

春「お母さんが言うには、今時和菓子屋じゃやってけないとかで、和菓子じゃなくて別の物を取り扱うことにしたそうですよ。」

楽「それって完全に別の店になるってことだろ!! そんなの潰れるのと大差ねぇじゃんかよッ!!」

春「だから、潰れるわけじゃありません。"和菓子屋おのでら"がなくなって、全く別の新しいお店を始めるだけのことです。」

楽「いいのかよそれで。なぁ、小野寺はそれでいいのかよ!? 和菓子の仕上げするの好きなんだろ?」

小咲「うん。私も小さい頃からよく手伝ってたから、今のままでいいと思うんだけど………でもお母さんが聞いてくれなくてね。」シュン

楽「小野寺…………。なあ、春ちゃんはそれでいいのかよ。ずっと続いてた和菓子屋がなくなっちゃうんだぜ。」

春「はい。私は別に構いませんよ。お母さんが言うには今よりも収入が見込めるみたいだから、私達のお小遣いも増えますしね。」キッパリ

楽「って、おい。お母さんと春ちゃんは和菓子に対するこだわりねぇのかよ………。」

楽「にしてもよ、和菓子じゃないんなら、一体何のお店になるんだ?」

小咲「へぇ………。そそそそ、それはね////」モジモジ

春「せせせせ…先輩っ、な…何てことを聞いてるんですかっ!?///」カァーーー

楽「ん?二人とも顔を赤くして、一体どうしたんだよ?」

春「そそ、それはぁーー、先輩がいきなりおかしな事を聞くからでしょッ!?///」

楽「はぁ? いやいや、俺何もおかしかねぇぞ。ただ何のお店になるのか聞いただけじゃねえか。」

春「な、何でそんな事を先輩に教える必要があるんですかッ!? この変態ッ〜〜〜////」

楽「ちょッ、なんで俺が変態扱いされるんだよ!? 」

春「大体、そんなこと知ってどうするつもりですか?通報しますよッ!!」

楽「待て待て待てッ、何で俺が通報されなきゃいけねぇんだ!? 俺はただ、また小野寺んちでバイトするかもしれねえからさ、だから何のお店に生まれ変わるか知っといた方がいいと思っただけだよ。」

小咲「一条君………」キュン//

春「はわわわぁぁ………あ、新しくなったウチでバイトだなんて…………。ここ変態ッ、スケベッ、女の敵ーーーーーーッ/////」
ドカッ、バコッ!!!

楽「ぐへぇッ!!!!」

小咲「はわわわわ、一条家しっかりしてぇーーーーー」

〜一条家〜

楽「痛ててて……」


あの後俺は、何故だか春ちゃんに理不尽にも殴られ続けた。そのおかげで顔中が腫れ上がり、内出血まで起こしてやがる。
春ちゃんは機嫌を損ねてその場を後にしたが、親切なラブリーマイエンジェル小咲たんこと小野寺はボコボコになった俺をわざわざ保健室まで運んでくれたのだ。
手当てを受けたがまだ殴られた箇所の腫れや痛みが酷い。こりゃ全治何週間どころじゃないな。

楽「ちくしょ……俺が何したって言うんだよ。何で春ちゃんは突然顔を真っ赤にして怒り出したんだろうな。」

prpr……

楽「あ、小野寺から電話だ!」

ガチャッ

小咲『あ、もしもし一条君。ごめんね、こんな時間に電話なんかしちゃって。』

楽『いや、気にすることねえよ。小野寺からの電波なら何時でも……って、そうじゃなくて/// その、一体どうしたんだ?こな時間に電話なんて。』

小咲『うん。今日のことちゃんと謝ろうと思って。本当にごめんね、春が酷いことをしちゃって………。』

楽『あ、あぁぁ〜〜なんだそんなことかよ。小野寺が気にすることねぇよ。それに大した怪我じゃなかったし。』

楽(本当はアザだらけで風呂入るのも痛えけどな…………。)

小咲『ううん。本当にごめんね。春には私から後でちゃんと謝らせるし、きつくお説教しておくから。』

楽『小野寺からお説教……………///』

小咲『あれ、一条君………?』

楽『はぁッ、な、なんでもないぜ!! 別に今変なこととか考えてねぇからなッ!!』

小咲『へぇッ………う、うん。そ、そうなんだッ』

楽『それで、電話かけてきた用事ってこれだけ?』

小咲『ううん。実はね……その……、一条君にお願いがあってね。』

楽『えッ……俺に、お願いって!?』ドキドキッ

小咲『明日って学校お休みでしょ。だからね………また、一条君にお店を手伝って欲しくてね。お母さんも入って欲しいって言うから、その……どうかな?』

楽『あはは……ですよね。はぁ……』

小咲『ごごご、ごねんね!!今日春があんな酷いことしておいて図々しいよね。もちろん無理にとは言わないよ。一条君だってもうウチになんか来たくないよね?』

楽『そ、そんなことねぇぞ!! むしろ小野寺の為なら何時でも予定空けとくしッ!! いや、こちらからお願いしたいもんだよ。』

小咲『ほ、本当に!!?ありがとう一条君。』

楽『あははは、お…お安い御用だよ// でも手伝いってあれか? お店が新しくなるからその準備の手伝いってことか?』

小咲『あ、それがね、実はもう新しいお店の準備は終わってさ、明日から始まるんだ。』

楽『え、もう始まるのかよッ!? てか、いつの間に準備し終えたんだ?』

小咲『それでね、お母さんは明日の朝はやくから来て欲しいって言うんだけど、一条君大丈夫かな?』

楽『あ、ああわかった。いきなりだけど明日は元々予定ないし、朝小野寺んちに行けばいいんだろ?』

小咲『うん。いきなりでごめんね。それじゃ明日はよろしくね。』








楽「はぁ……本当に突然だったな。まあ、明日も小野寺と会えるんだからいいよな。」

そして次の日…


楽「………これはどういうことだ。確かに全く新しくなるとは聞いてたが、俺の知ってる小野寺んちと本当に全く違うじゃねえかッ!!?」

楽「もう和菓子屋じゃないんだから、確かに"和菓子屋おのでら"の看板がなくなってるのはわかる。けどよ、なんだよこの"ゴム屋おのでら"ってッ!!?」

ゴム屋おのでらの外観
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楽「いやいや、これはいくらなんでもおかしいだろ。この短期間で店の外観変わり過ぎだろッ!? 」

小咲「あ、おはよう一条君。今日はその…よ、よろしくね。」

楽「あ、小野寺ッ! これは一体どういうことだよ? 和菓子屋じゃなくなるってのは聞いたけど、あまりにも激変し過ぎだろコレッ!! 前の店の面影全くねぇじゃねえかよッ!!」

小咲「はわわッ、ちょ、一条君落ち着いて。お店の前でそんな大声上げたら近所の人がみんな見ちゃうよ!!」


ザワザワ…

近所の人A「ちょっとあれ、小野寺さんとこの小咲ちゃんじゃない。朝っぱらから男と店の前で………」

B「しかも小野寺さんちの和菓子屋、今日から新しくなるって話だけど……なぁ〜にあれは。」

C「"ゴム屋おのでら"って………近所迷惑も甚だしいわよね〜。あんなの出されちゃこっちだって恥ずかしいわ。」




小咲「……………///」

楽「ちょーーーーー噂しれてるっ!!」

楽「な、なあ小野寺、店の前で立ち話もなんだしさ、えっと……中に入れてもらえないかな///」

小咲「そそ、そうだよね//// ごめんね、と、とりあえずお店の中へどうぞ!!」




店の中……

楽「う、うわぁ…………」

小咲「えっと、どうかな。新しく生まれ変わった和菓子屋…じゃなくてゴム屋おのでらは?」

楽「え…あ、ああ…その、凄えな、いろんな意味で。」

楽(な、なんだよこれぇ〜〜〜〜ッ!!? あまりにも変わり過ぎだろッ!! 外観だけじゃなくて内観も全く別次元じゃねえか。 ついこの間まで和菓子が置かれてたケースの中がコンドームでビッシリじゃねえか!!?)

小咲「あはは…ビックリだよね。ついこの間まで和菓子屋だったのにさ、全く別の店になるんだから。」

楽「いや、ビックリなのはそれだけが理由じゃないけど……。てかさ小野寺、このゴムって、明らかにアレだよな?」

小咲「へ……アレって?」キョトン

楽「いや、だからその………コ、コンドームだよな?」

小咲「…………………へッ!?////」

楽(いや、へ!?…じゃねえよ!! あからさまに分かることだろ、コレッ!? 誰が見たって明らかにコンドームじゃん。しかも店の前にも堂々とコンドームの写真載ってんじゃんかッ!! 店の名前にしては"ゴム屋おのでら"だぞ。 ゴムって言ったらとうコンドームしかねぇじゃねえか!!)


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小咲「いやあのね、一条君。違うんだよ、ここ…これはね///」

楽「お、落ち着け小野寺。こ、これはほらさ、お母さんが勝手にしたことであって小野寺が悪いんじゃねえんだしさ。」


小咲「あ、ありがとう………///」

楽「まああのお母さんだもんな。小野寺は大人しくて控えめな性格だし、本当は和菓子屋のままで良かったけど、反対出来なかったんだよな。」

小咲「うぅぅ……ご、ごめんね一条君。やっぱり迷惑だったかな。」

楽「いや、そんなこたねえよ。それに、小野寺が謝ることじゃねえだろ。」

小咲(はうぅッ、やっぱり一条君優しいよ………/// それに、こんなコンドームだらけのお店の子だなんて、私ヤラシイ子だと思われてないかなぁ………ううぅ。)

楽(やっぱり小野寺の奴、なんだか乗り気じゃねえ感じだよな。そりゃずっと和菓子屋だった自分の家がいきなりコンドーム屋になっちまうんだもんな……。受け入れられねよな。てか、なんでお母さんはいきなりコンドーム屋になんてしたんだよ。本当に儲かるからか?あと、なんで春ちゃんは反対しないんだ?)

楽「なあ、そういえばお母さんと春ちゃんは?」

小咲「ああ、お母さんなら奥の方で色々と準備してるよ。春はその手伝い。私と一条君はここでしばらく待っててだって。」

楽「ふ〜ん、そうなのか………って!?」

楽(それってつまり、しばらくの間このコンドームだらけの空間で小野寺と二人っきりってことかぁーーーーーッ!!?)







数分後……

楽「…………」

小咲「…………」

楽「………………」

小咲「………………」







楽、小咲(き…気不味い!!)

楽(大体なんだよこれ、なんなんだよこの状況ーーーッ!! なんで俺と小野寺が二人っきりでこんなコンドームだらけの場所で待ってなきゃいけねえんだッ、おかしいだろどう考えても///)

小咲(ううう……恥ずかしくて一条君の顔見れないよぉ//// でもせっかく二人っきりなのに、何か話さないと……)

小咲「えっと……い、一条君?」

楽「な、なんだよ小野寺」ビクッ

小咲「えっと、その……一条君はコンドームって好きかな?」

楽「………は、はいぃぃぃぃーーーー!!!?」

小咲「………はっ」

小咲(私ったらなんておかしなことをーーーーーーーーーーー!!!!/////)

楽「おおおお、小野寺ッ!? いい…一体、ななな何を聞いて…////」

小咲「ちちち違うの!! 違うんだよ一条君!!これはその…、あの、えええ、えっとね//////」

楽(いやいや落ち着け俺ッ!! これはきっとこの気不味い空気をなんとかしようと小野寺が気を使ってくれたんだ。よし、ここは俺の方からも何か話題を振らないとな!!)

楽「な…なあ小野寺?」

小咲「な、何一条君ッ!?」ビクッ

楽「えっと…小野寺ってさ、コンドーム使ったことあるの?」











小咲「…………………………………へっ!?」

楽「……………って、しまったぁーーーーー!!!」

楽(俺ったら、小野寺になんつうこと聞いてんだよーーーーーーッ!!)

小咲「ええええ、いいい…一条君!!?えっと、その、そそそそそれは一体どういう///////」

楽「いや、違うんだ小野寺ッ!! 今のは忘れてくれッ!!!」

小咲「一条君が……わわわわ私がコンドームで、その、はうぅぅぅぅーーーーーーー////////」
プシューーーー//////

楽「うわぁーーー落ち着け小野寺、大丈夫かぁ!!?」

スタタタタ……

春「一条先輩ッ!!」ゴゴゴゴゴゴ

楽「おお春ちゃん、ちょうど良いところに来てくれたな。小野寺に水を………ってあれ、は…春ちゃん」

春「お姉ちゃんになんてことしてくれるんですか…………この、ど変態がぁーーーーーーーーーーッ!!!!」
バキャアーーーー!!!

楽「なんでえーーーーーーー!!?」
ピューーン……キランッ!!

楽「ううう……どうして俺がこんな目に。」

春「当たり前です。お姉ちゃんにコンドーム使ったことあるとか、そんな変なこと聞くなんて本当に人として最低ですねッ!!!」

小咲「まぁまぁ、私は大丈夫だよ一条君。全然気にしてないし。春も一条君に乱暴しちゃダメでしょ!!」

春「フンッだ!!」

楽「でもよ、普通に考えておかしくないか?だってついこの間まで和菓子屋だったのに、それが突然コンドーム屋に変わるなんて、変だと思うけどな。」

春「ちょ……、何女子の前でコンドームとか口に出してるんですかぁーー/////」

楽「いや、どう考えてもおかしいだろ!!てか、店の中コンドームでいっぱいじゃねえか!!?今更コンドームと口に出したところで恥ずかしがるのもおかしいだろ。やっぱり春ちゃんも、本当はコンドーム屋なんて嫌なんじゃないのかッ!!?」

春「わわ…私は別にいいんですっ///// てゆうか、今度私達の前でコンドームと口にしたら通報しますよッ!!」

楽「わかった、わかったから落ち着いてよ、なっ!」

楽(春ちゃん顔真っ赤じゃねぇか。本当は嫌なんじゃないのか。なのになんでこうも必死なんだ……何か怪しいな。)

母寺「お、待たせたな少年ッ!」

小咲「あ、お母さん。」

楽「あ、おはようございます。」

母寺「いやぁーーーーどうよ、新しくなった和菓子屋おのでらならぬ、ゴム屋おのでらの出来は?」

楽「えぇ…いやその……す、凄いですね。いろんな意味で。」

母寺「今日は新装開店初日だからね、気を抜くんじゃないわよッ!!」

楽「はッはい……。」

母寺「まあこれだけ大量のコンドームに囲まれてしかも小咲や春がいるんなら、別の意味で抜いちゃうかもねぇ〜」ニヤッ

楽「………はッ!!?」

小咲、春「へ…………////」

母寺「いやーー一条君も年頃だもんね。こんだけ大量のコンドームに囲まれちゃそりゃ意識しない方がおかしいだろし、うちの娘達も年頃だもんねぇーーー。」ニヤッ

楽「いや……えっと、その////」

小咲、春「お母さん何言ってるのぉ〜〜〜〜///」

母寺「だからって、こっそり売り物のコンドームで実践しちゃダメよ。売り物なんだし。まあ、サンプルとして幾つか無料配布のやつもあるけどさぁ……。」

楽「え、無料で配ってるのもあるんですか?」

母寺「そうよ……ってあらら〜、ひょっとして今、そのサンプルのやつで何か良からぬ事でも考えてたぁ〜〜〜?」ニヤッ

楽「え、えぇぇぇーーーーーー///」

小咲「ちょ、お母さん!!なんて事言うのよ。一条君困ってるじゃん////」

母寺「言っておくけど仕事中に何かおかしな事をするのだけは勘弁よ。今日は大事な初日なんだし。そのためにわざわざ一条君を呼んだんだし、きっちり働いてもらうからね。」

楽「え、ええ。それは当然……よろしくお願いします。」

母寺「まあ、休憩中の息ヌキの時は何してくれても構わないけど………………良かったわね小咲。」

小咲「うん。」ボソッ








楽「え!?」

小咲「はっ!?////」

春「…………」

母寺「…………ニヤリッ」

小咲「お……おおおおお、お母さんーーーーーーーーーー////////////////」

母寺「あーら小咲ちゃんったら、一体何を期待してたのかしらねぇ〜〜〜」ニヤリッ

楽(おおおお小野寺が俺に期待って…………っていやいやい、何を考えてんだ俺はっ!!) モンモン///

春「……………………」

開店直前……

母寺「そんじゃ私と春で仕込みをするから、小咲と一条君はレジを頼むわね。あとお客さんに何か聞かれたら、オススメのヤツを教えてやんな!」

楽「いや、オススメって言われても。高校生がお客さんにオススメのコンドームを教えるのっておかしいでしょ。」

小咲「……………////」モジモジ

母寺「そんじゃ頼むわよ〜。後で交代するからーーー。ほら、行くわよ春。」

春「………………うん。」

小咲「………………////」

楽(やべぇよ、小野寺の奴完全に固まってんじゃん。こんなんで接客出来んのか。いや、ここは男の俺がなんとかしなければならない。さっきみたくおかしな事にならないように普通の会話をしよう。)

楽「えっと……が、頑張ろうな。」

小咲「へぇ!!?う、うん。そそさそうだねーー」ビクン

楽「あはははは……えっと、お客様たくさん来るといいな。てか、今まで和菓子屋だったのにコンドーム屋になって、お客さん来るかどうかわからないけど。」

小咲「あ、それなら多分大丈夫だよ。今までお店に来てた常連のお客さん達にもチラシやDM送ったし、ネットでも宣伝したから来てくれるんじゃないのかな。」

楽「ネットで宣伝って、ホームページでも作ったのか?」

小咲「うん。あとツイッターでアカウント作ってね、たくさん呼びかけたんだ。ほらっ」

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楽「……………………何考えてんの、お母さん!!?」

楽「わざわざこんなツイッターまで作ったのかよ。」

小咲「うん。お母さんすっごく張り切っててね、あはははは……。」

楽「でもよ、本当にこんなんで来んのかの。大体さ、コンドーム使う奴なんて限られてるしよ。」

開店時間……

小咲「あ、お客さん来たみたい。」

楽「いらっしゃ…………って、えええ!!?」

客達「ぐおぉぉぉぉーーーーーー小野寺さんとこのコンドーム欲しいぃーーーー!!!!」

楽「うわぁーーーー!!なんだよこいつら、開店時間と同時に挙ってやって来やがったぞ!!」

小咲「はわわわ凄い数、これも宣伝の効果なのかな!?」

楽「まじかよ……本当にツイッターの宣伝でこんなに人が集まったのかよ。恐るべし!」

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小咲「とにかく、これだけたくさんお客さんが集まったんだからしっかりしごとしないとね。」

楽「おお、そうだな。とりあえず俺はどうすればいい?」

小咲「えっと、それじゃ一条君はレジをお願い。接客対応は私がやるから。」

楽「おお、わかった。」

その頃、裏の方で………

母寺「うふふふ……どうやら上手く行ったよね。」

春「うん。そうだね。お客さんもたくさん入ってるし。」

母寺「これでがっぽり儲けるわよッ!!まあ、和菓子屋だった我が家をわざわざコンドーム屋にした本当の目的は他にあるけどね。」

春「………………うん。」

母寺「なにシュンとしてんのさッ、これも全て小咲のためなんだから。そもそも、今回の作戦はあんたが発案なんだし。」

春「いやいや、私はただお姉ちゃんと一条先輩がいい加減くっ付けばいいと思ってただけど、お店をいきなりコンドーム屋にするなんて言い出したのはお母さんでしょッ!!?」

母寺「あんたや私とは違って小咲は引っ込み思案で大人しいからね。こうでもしないと一条君をモノに出来ないでしょ。それに、無事に全てが終わったらまた元の和菓子屋に戻すわよ!!」

春「それは当然だとして、どうしてコンドーム屋さんなのよ?」

母寺「まあ今にわかるって……うふふ。」

春(お母さん完全に面白がってるよね……。てゆうか、確かにお姉ちゃんと一条先輩のことをお母さんに相談したのは私だけど、でもなんでコンドームなのよ////)

母寺「さてと、店のことはあの二人に任せて、アタシらはうら」

母寺「私らは裏で仕込みの作業よ!」

春「仕込みって何?コンドームって何か仕込むモノなの、メーカーが製造してそれをお店に並べて売るんじゃないの?」

母寺「いいからいいから、そんな細かいことはどうでもいいのよ。いいかい春、コンドームだって仕入れるの大変なんだし、これからはメーカーから仕入れるだけじゃなくて自分達で作るだよ!」

春「えぇぇーーーー!!?コンドームを作るってどうゆうこと!?和菓子じゃないんだからさ。」

母寺「何言ってんのよ。今の時代コンドームだって自分達で作るモノよ。和菓子と同じ、一つ一つ手作りするものよ。」

春「コンドームを手作りって、そんなこと出来るの?」

母寺「ふっ、出来なかったらわざわざ店なんてやってないわよ。ゴム屋おのでら製のオリジナルコンドームを作るのよ!!」

春「オリジナルコンドームって………。え、でもそんなオリジナルのコンドームがあるんならどうしてそれをお店に並べないの?」

母寺「最終チェックがあってね、まだ並べられないよの。まあその他にも色々と仕込みがあるからさ、とにかく手伝いな。」

春「う、うん………わかったわ。」

春(はあ……本当に上手くいくのかな。いやいや、上手くいってもらわないと困るわ。いい加減お姉ちゃんと一条先輩が結ばれないと、私もなんかアレだし…………。)







再び、楽と小咲サイド……

ワイワイワイ……ガヤガヤ

客「ほう、このコンドームはたったの0.01㎜なのか!?」

小咲「はい、とっても薄くてほとんど生に近い感触でお楽しみ頂けますよ。」


楽(あの客……小野寺になんてこと言わせてんだよッ!! いい歳した気持ちわりおっさんが何JKにコンドームの付け心地聞いてんだッ!! 立派なセクハラじゃねえか。)
ピキピキッ

客「ぐほほほーー、ほとんど生でやってるのと同じなんだね。なら、今夜はこれを付けて小咲たんと……グヘヘへ」

小咲「あはは……はぁ」

楽「もう許せんッ!!」ピキ!!

楽「お客様……」

客「うん?」

小咲「あ、一条君。」

楽「お客様、当店では女性従業員に対するセクハラと見て取れる言動は固くお断り致しております故、もし次なんかしたら集英組の者経由で海に沈めっからマジで覚悟しとけよ…………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ

客「ひいぃぃぃーーーーーな、なんだこのガキは!?てか集英組ってあのヤクザの…………ごごご、ごめんなさーーーーい!!」

楽「ち、逃げやがったか。」

小咲「あはは、お客さん行っちゃったね。」

楽「大丈夫かよ小野寺、てかあの客の発言、完全にセクハラだったじゃねえか。たくよ……」

小咲「私なら平気だよ。ありがとう一条君。」

楽「だいたい、コンドーム屋で女の従業員に接客させるのがどうかしてるんだよ。俺が接客やるから小野寺はレジを頼む。」

小咲「うん、ありがとう一条君。」

楽「さてと。この調子で小野寺に変なことするようなのは追っ払うとして、でも気になることがあるな……。」

楽「俺が偉そうに言うものなんだけどさ、さっきからここに来る客ってお世辞にもモテそうには見えねえ、気持ちわり奴ばかりだ。さっきのおっさんといい、とてもコンドームを使う相手がいるようには思えない奴ばっかりだし……。コンドームってのはさ、もちろんその……セックスの時に使うはずなのに、どうしてこうもモテなさそうなのばかり集まるんだ……。」

母寺「はいはいーー、皆さん本日はご来店くださり誠にありがとうございます。」

小咲「あ、お母さん。」

楽「あれ、もう交代の時間なのか?」

母寺「本日、1万円以上お買い上げ頂いた皆さんには新装開店オープン記念として、なんと従業員自らコンドームを直に装着させて頂きますーーー!!」

客達「うおぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!!!!」

小咲「はっ?」

楽「えっ!」

楽「って、えぇぇぇぇーーーーーーーーー!!!!??」

小咲「ちょッ、お母さんーーーーー!!??一体どういうことぉ/////」

楽「はっ、まさか明らかに相手がいなさそうな気持ち悪い客達が一人で大量のコンドームを買い漁ってたのってこれが目的だったのかッ!?」

母寺「ちなみに、1万円以上で1回、2万円以上で3回、3万円以上で5回コンドームを付けさせていただまさか〜スゥ!」

小咲「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?」

楽「ちょっとお母さん、一体何考えてんすかアンタはッ!!? 実の娘にそんなことされるなんて許されるわけないのでしょって。それにそんな買えば買う程特典が増すなんて、まるでAKB商法じゃないってすか!!!?」

母寺「なに言ってんのよ。別に小咲にそんなことさせるだなんて一言も言ってないわよ。アンタは二人は今から裏の方で別作業してもらうからねさ。」

楽「え、オレ達は裏ですか?」

小咲「じゃ、コンドームの装着はお母さんが!?」

客「なんだよ、小咲たんがハメてくれんじゃねえのかよ!!」

客「そうだそうだ、俺だって小咲ちゃんにコンドーム付けてほしいぞ!!」

母寺「はいはい皆さん落ち着いて。小咲の代わりにこの子が担当するから。出ておいで春。」

春「うぅぅ…………なんで私が。」

楽「って、なんで春ちゃんが!!?」


客「ぐおぉぉぉーーーーなんだこの子、町可愛いじゃんか!!!」

客「この子が小咲ちゃんの妹かッ、うん、この子なら文句ないぞ!!」



春(うわぁぁ……何この人達、気持ち悪いよ。でも、これもお姉ちゃんのため!!)

母寺「そんじゃ後よろしくね。さあ、アンタらはこっちへ」

楽「いやいやいや、お母さんいいんすか!?春ちゃん一人をあんな連中にッ!!?」

母寺「大丈夫〜大丈夫! いざという時は直ぐに通報しなさいって言ってあるから。」

楽「いやそういう問題じゃないっしょ!! てか、通報されて困るのは客だけじゃなくて店側もなんじゃ………女子高生の娘に性的なことさせて、バレたら大問題でしょって。」

小咲「春、大丈夫かな……。」

裏の方で……


楽「それで、俺たち二人はこれから何をすれば……」

母寺「ああ。実はね、ゴム屋おのでら特製のオリジナルコンドームを作ってたところでね、その製品チェックを頼みたいんだよ。」

小咲「え、オリジナルって……仕入れたのじゃなくて、うちのお店で作ったやつなの?」

母寺「そうなのよ。本当はオープン初日の今日にでも店に出したかったけど間に合わなくてね、でもなんとか試作品は完成させたんだよ。これがそのコンドームだ!」

楽「うお、すげーー!どっからどう見ても普通のコンドームだ。てか、コンドームを自分で作るだなんて凄いですね。」

母寺「ちっちっち……甘いな少年。普通のコンドームじゃなくて、ゴム屋おのでら特製のって言っただろ。そんじょそこらのコンドームとはわけが違うってわけだよ。」

小咲「へえ〜〜凄いね。」

楽「それで、製品チェックって具体的には何をすれば?」

母寺「そんなの決まってるじゃないの。セックスだよ、セックスー!!」

楽「…………はいっ!?」

小咲「お、お母さん……今なんて///」

母寺「だからさ……小咲、今からこのコンドームを使って一条君とセックスしなさい!!」


小咲「え……、えぇぇぇぇーーー/////」

楽「はぁぁーーーーーー!!!!おおおお……小野寺と、セセセセ、セックスッ/////」

母寺「そうよ。コンドームってのはだいたいセックスの時に使うもんだろ。店に商品として出す前に、問題ないか確かめるためにも今ここでアンタらがセックスするのは必要不可欠なのよ。そんじゃよろしくねーーー!」

小咲「はわわわわ……ちょっと待ってよお母さーーーん////」

楽「お、俺が小野寺と…………セックスだと…………///」

小咲「………………///////」

楽(イヤイヤ、可笑しすぎるだろってこんなの。考えてみろよ、そもそも普通のコンドームメーカーだって製品チェックの時にマジでセックスしてねえだろ多分。製品チェックのために実の娘にセックスさせるだなんて、一体何を考えんだぁ〜〜〜!?)

小咲「い、一条君…………そ、そのね///」

楽「ああ、悪い小野寺。いきなりあんなこと言われてびっくりだよな。てか、普通に考えて俺とセックスだなんて嫌だよな。」

小咲「……………………私、嫌じゃないよ。」

楽「…………えっ」

小咲「だからね、私…………一条君となら、嫌じゃないよ///」

楽「……………………小野寺///」

小咲「一条君さえよければ、私はその………いいよ///」

楽「小野寺、その…………無理しなくてもいいんだぞ。製品チェックでそんな、自分の大切なもんを俺にあげるだなんて。」

小咲「私、無理なんかしてないよ。それに、一条君だからいいんだよ!!」

楽「……え。」

小咲「一条君だからこそ、私はしたいんだよ////」

楽「小野寺…………それって///」

小咲「私ね、一条君のことが…………中学生の頃からずっと好きだっんだよ////」

楽「小野寺…………////」

小咲「今までなかなかこの気持ちを伝えることが出来なかったけど、私は一条君のことが好きなんだよ。だから…………だからこそ、一条君となら…………してもいいんだよ。いや、私むしろね……一条君と……一つになりたいんだよ!!」

楽「……………………小野寺ッ!!」


バサ……ダキッ!!!

小咲「はわわわ……い、一条君///」

楽「俺も……ずっと小野寺のことが好きだった。」

小咲「い……一条君//」ウルウル

楽「ごめんな小野寺。小野寺の気持ちになかなか気付けなくて、いや、俺がもっと早く小野寺に好きだって伝えてればこんなことには。」

小咲「ううん、謝ることなんてないよ。一条君にやっと好きって言えたし、それに一条君の気持ちもわかったから、私…………今とっても幸せだよ///」

楽「小野寺…………///」

小咲「一条君…………///」

楽「なあ……本当にいいのか。その……しても。」

小咲「うん。一条君だからこそしたいの……。優しくしてね///」

楽「あ、あぁ……もちろん/// でも俺初めてだから、上手く出来るか自身ねえけど。でも、頑張るよ!!」

小咲「うん///」

楽「小野寺………………」

小咲「一条君………………」



……………………………………………
…………………………………………
………………………………………



その頃……


春「うえぇぇぇーーーーん、私もういやだよーーーー!!」ヒック

母寺「何弱音吐いてんだい。これも小咲と一条君を結ばせるためでしょって。」

春「そりゃそうだけどさ、でも私、気持ち悪いおじさんのお粗末なおチンチン触りまくったんだよ!!! もうこんなのイヤーーーー!!!」

母寺「まあまあ、そのおかげで店も予想以上に繁盛したんだし、良かっじゃないの!」

春「うぅぅ………これで一条先輩とお姉ちゃんに何も進展がなかったら私グレるからね!!」

母寺「さーてと、今のうちにツイッター更新しておくかぁ〜。」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira078609.jpg


春「うぅぅ………お姉ちゃんと一条先輩、本当に大丈夫なのかな……。」

その頃……


小咲「ハァハァ…………い、一条君。す…凄かったよ////」

楽「ハァハァ………小野寺、その…大丈夫だったか?俺、初めてでその…ちょっと乱暴しちゃったかもしんねぇし///」

小咲「ううん……大丈夫だよ。それに、一条君と一つになれて、私嬉しいよ///」

楽「ああ……俺もだ。俺も、凄く嬉しいよ////」

母寺「あらら〜〜〜、どうやら上手く行ったようね。小咲ちゃ〜ん。」

小咲「お、お母さんッ///」

楽「うわぁ、い…いつの間に!?」

母寺「んでどうだった?コンドームの方は?」

楽「え?」

母寺「まさか………興奮のあまり付けるの忘れてしたんじゃないんでしょうね?」

楽「いやいやいや、ちゃんと付けましたよ!!それに製品チェックのため「コンドーム付けてセックスしろって言ったのはお母さんの方だし。」

小咲「そうだよーーー、一条君はちゃんと付けて愛してくれたよ////」

母寺「そう。それなら良かったわ。それにしても小咲、あんた随分と一条君に対して積極的になったんじゃない?」

小咲「へっ?」

母寺「ふふふ、ちょっと目を離したすきに大人になっちゃってさ…………まあ、これから彼としっかりヤンなさいよ。いろんな意味で。」

小咲「…………ハッ、まさかウチをわざわざコンドーム屋に変えたり、製品チェックとか言って一条君とセックスさせたのも…………全部私のためにッ!?」

楽「な…………なんだって!!?」

母寺「まあ、この調子じゃゴム屋おのでらは本日限りで終了ね。また明日から和菓子屋おのでらとしてビシッとやってくから、二人とも覚悟しなよ!」

小咲「お……お母さん……」

楽「お母さん………………。俺、絶対幸せにします。小野寺のこと、いや小咲のことを!! だからこれからも……よ、よろしくお願いします!!」

小咲「一条君…………////」

楽「小咲…………えっと、これからもよろしくな///」

小咲「うん………よろしくね一条君。いや……楽君////」

母寺「そりゃそうさ……。なんせ、これから生まれてくるだろう二人の子供の為にも一生懸命働かないとね!!」







楽、小咲「………………え!?」

母寺「いや〜〜〜私もこの若さで初孫の顔を見ることになるとは、嬉しいよ!!」


楽「えっと……あの、お母さん。一体何をおっしゃって………」

母寺「ん?何って…、アンタらの子供、つまり私の孫の話だよ〜〜〜!!」

小咲「ちょ……お母さん何を言ってるの。確かに一条君と私はエッチしたけど、でもちゃんとお母さんに渡されたコンドーム使って避妊はしたよ。」

母寺「そういやまだ使ってみての感想を聞いてなかったね〜。一条君、あのコンドームどうだった?」

楽「え、今ですか?」

母寺「今だからだよ!で、どうだった?あのコンドームの使い心地は?」

楽「え、えっと……凄く薄くてほとんど付けてる感覚がなかったというか、それと射精するとき妙な違和感があったというか。なんかこう、精子が先端から突き抜けてそのまま奥まで放たれる感じがあるというか…………………………。
ハッ、ま……まさか!!?」

小咲「お……お母さん。もしかして、コンドームに何か変なことを!?」

母寺「人聞きの悪い。私はただ今までにない斬新なコンドームを作る為に、これまでの常識を打ち破った細工をしたまでさ。」

楽「さ、細工って?」

母寺「なんとアンタらに渡したコンドームは、性病予防率100パーセント且つ………妊娠率100パーセントのこれまでに類を見ないコンドームなのよッ!!」
ドヤア……



楽、小咲「え…………、えぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーー!!!!??」

楽「いや待ってください!! 性病予防100パーセントってのは嬉しいけど、コンドームなのに妊娠100パーってどういうことっすか!?」

小咲「そうだよーーー、それじゃコンドームの意味ないよぉ!!」

母寺「言っただろ、これまでにない画期的なコンドームだって。企業秘密で全部は言えないけど、あのコンドームには特殊な加工がされていてね、射精の時に精液だけが綺麗にコンドームの先端から湧き出してそのまま子宮奥までレッツゴーするなさッ!! もちろん湧き出るのは精液のみで、コンドームに包まれた一条君のチンポと小咲の膣内が直接触れることはないし、精液以外の粘液や膣液が行き来することはないから、そのあたりは心配御無用ってわけよ!!」

楽「いやいやいや、それじゃ病気は防げても避妊は出来ないじゃないっすか!? コンドームとして意味ないじゃないっすか!!?」

小咲「そうよっ、そんなのあんまりだよ!! そんなのコンドームとは呼べないよ、全然画期的でもなんでもないよーーー!!!」

楽「いや、今から病院へ行ってアフターピルを受ければいいんだ。よし、今から病院へ行こう。」

小咲「うん。」

母寺「なぁ〜に言ってんのさ。言っただろ、妊娠100パーって。アフターピルでも小咲の妊娠は避けられないよう、あのコンドームの先端にある特殊な薬を仕込ませといたのさ。その薬は一条君の精子と反応してどんな場合でも絶対に妊娠するようになってるのさ!!」

楽「……………な、なんだと!?」

小咲「そそ、そんな〜〜〜。」

母寺「ふふふふふ、これでアンタらはもう逃げられないよ。良かっじゃないの小咲。あんたは好きだった一条君と結ばれて、和菓子屋おのでらのにも跡取りとなる息子と孫が出来て、みんなハッピーエンドじゃないさ!!!」

楽「そそそそ……そんなぁ…………」










ピーポーピーポー

小咲「え、サイレン音?」



ガタガタガタ……

警察「ゴム屋おのでらの店主だな。署までご同行願おうか。」

母寺「なッ、警察だと!?一体誰が通報したんだ?」

警察「女子高生の娘に男系客に対してわいせつな行為をさせてるとの通報を受けてね、詳しくは署で聞こう。」

母寺「そんな、馬鹿な…………」

ゴム屋おのでらは近所の人の通報により摘発され、取り調べを受けた小野寺の両親は後日逮捕された。
当然、ゴム屋おのでらは和菓子屋に戻る前に廃業。聞いた話では、小野寺のお母さんは俺と小野寺を結ばせるため既成事実を作ろうと企み、ゴム屋おのでらを開いたそうだ。俺と小野寺が無事に結ばれたら再び和菓子屋に戻すつもりだったみたいだけど、それが叶うことはなかった。

この事件の後、俺の周囲はガラリと変わった。
まず何人もの客に対して性的接待を強要された春ちゃんは、今心身を崩し入院している。かなり酷い状態らしく、いつ退院出来るかわからないそうだ。
それから俺とニセの恋人を演じいた千棘だが、彼女はもうこの世にいない。今回のゴム屋おのでら事件のせいで俺と千棘がニセの恋人を演じていたことが双方の組織に伝わり、集英組とビーバイブの全面抗争は避けられず、千棘は巻き込まれる形で命を落としたのだ。この抗争により両組織は壊滅状態、俺の親父も千棘の親父さんも命を落とした。それを知った華さんは後を追うようにしてビルから身を投げたと聞く。クロードも、鶫もその例外ではない。
橘は今回の騒動を知ったことが原因なのか、学校に顔を出さず引きこもりになってしまったという。連絡を入れても出てくれないようだ。

俺たち二人は学校を辞めた。
それ以来、集や宮本達にも会っていない。
学校を辞め、住むところも失った俺は、なんとか見つけた工場での仕事で生活している。給料は高くねえけど、なんとか小咲と二人で協力しながら生活は出来てる。小咲も近所にあるコンビニでバイトしてる。
そんなら俺たちは

…………そんな俺たちは今、
和菓子屋おのでらがあった場所の近くの小さなボロアパートの一室を借りて、なんとか生活している。



小咲「あ、おかえりなさい。今日は早かったのね。」

楽「ああ、まあ俺としてはもう少し働いて金を貯めたんだけどな。」

小咲「あんまり無理しちゃダメよ。待ってて、すぐに夕飯の支度をするから。」

楽「おお、ありがとう。」


確かにあの事件以来、環境がガラリと変わった。でも俺は今幸せだ。
愛する小咲とこうして一緒に過ごせるのだから。俺は幸せだ。
それに、小咲と二人だけの生活もいつまでも続かない。何故なら…………


楽「そういや今日、病院行ってきたんだろ。どうだった?」

小咲「うん。このまま順調に行けば来月には生まれるって………。」

楽「そうか。楽しみだな…………///」

小咲「うん、私……すっごく幸せだよ///」

楽「ああ、俺もだよ/// 色々と大変だけど、でもこうして小咲と、それからこれから生まれてくる俺たちの子供と過ごせるのは……すっごく幸せだよ///」

小咲「楽さん……///」

楽「小咲…………///」




そうだ。
俺は幸せだ。愛する小咲と、生まれてくる我が子と、いつまでも一緒に暮らせるとならば、例え貧しくとも幸せだ。
まあ、これから生まれてくる子のために、今まで以上に仕事して頑張って稼がねえとな。
大変だけど、でも俺は今、とても充実している。







楽「愛してるよ、小咲。」
小咲「私もです。楽さん。」















END



以上で終わりです。ありがとうございました。
因みに同じ作者、つまりぼくの今までのssです。

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>>108
小倉唯の「ずっも好きでした」松岡「ええ?」みたいな感じのやつ

>>115

これのことか。
小倉唯「私…松岡しゃんの事がずっも好きでした。」 松岡禎丞「え!?」
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>>114

これのことね。

小倉唯「私…松岡しゃんの事がずっも好きでした。」 松岡禎丞「え!?」
小倉唯「私…松岡しゃんの事がずっも好きでした。」 松岡禎丞「え!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430351808/)

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