雪乃「比企谷君が二重人格?」 (27)

平塚「そうだ。このあいだの日曜日、2人でラーメンを食べに行ってる時に他の人格、比企谷(裏)が出てな。どうして自分がラーメン屋にいるのか分からなくなってパニックになったんだ。それで知り合いの病院に連れて行ったんだが。」


雪乃「そんな。私、今まで気が付かなかったのに…」


平塚「解離性人格障害は裏表で記憶を共有しないのが特徴だ。お前もあいつとの会話に齟齬を感じたことはないか?」


雪乃「そういえば、あったような無かったような…話をはぐらかすのはただとぼけているだけだと思っていたのだけれど」


平塚「そうだ。とぼけていたのではない。本当に話が理解できていなかったんだ。」

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もう一方をHTML化依頼しておきました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

平塚「どういう条件で別人格が出るのかは分からないが、今日の様子を見る限り表だった様だな。病院に行ったのを忘れていた。」


雪乃「そう。……ところで比企谷君裏ってどういう人格なのかしら?」


平塚「そうだな。表の比企谷が察しは良いが捻くれているせいで素直になれず、冷たく人を突き放す割には、その実、自分を犠牲にしてでも人の幸福を望める奇特な人間とすると…裏のあいつは観察力が優れていて、人の感情を分析できるが皮肉屋で群れようとせず、人を侮辱する割にはその人間の窮地ならばどんな手でも使って救おうとする傲慢な人間といったところか……」


雪ノ下「……ちょっと待って下さい。違いがよくわからないのですけど?」


平塚「私もだ。」

平塚「む、噂をすればだ…比企谷の様だな…帰るところらしい。おい!」


比企谷「なんすか?」


平塚「もう平気なのか?」


比企谷「ええ、まあ……ちょっと記憶が飛ぶくらいで別に…」


平塚「裏だな」


雪乃「裏ね」


比企谷「何ですか?雪ノ下まで連れて、早く帰りたいんですけど。それにその裏って何ですか、俺が日陰者って意味ですか?何なら一生陽の目を見ないまである。」


雪乃「それもそうね……第一、どっちが表でどっちが裏か、明確な定義があるのかしら?」


平塚「ない!」


雪乃「はあっ……仮にも国語の教員なら、いえ、言うのはよしておきましょう。」


平塚「いやなぁ、この世には言語の恣意性と言うものがあってだなぁ」


比企谷裏「便利な言葉ですね…」


平塚「うむ。」

比企谷「もう帰って良いすか?小町待たせてるんで」


平塚「ああ、もう帰って良いぞ。」


雪乃「……」


平塚「まぁ、大した問題は無さそうで安心したろう?」


雪乃「そうね。問題は記憶aと記憶bのように2つにわかれてしまっていることね。どういう仕組みになっているのかしら…検証する必要があるわね。」


平塚「セーブスロットaをロードしてるかbをロードしてるかの違いくらいだと思うがなぁ…」


雪乃「セーブスロット?」


平塚「なんだTVゲームはしない派か?」


雪乃「いえ、人並みには…」


平塚「そうか……ナウいヤングはセーブスロットも知らんということか……」


雪乃「?」


平塚「いや、なに、そんな単純なものではないかもしれんからな!検証は必要だ。だが、余り病院等に連れまわすのはなぁ。日常生活に支障は余りないようだし?」


雪乃「?それは奉仕部への正式な依頼という事ですか?」


平塚「察しがよくて助かるよ。ま、表に悟られないようにしてくれ。」


雪乃「ええ、気をつけます。」

雪乃[という訳なの。協力してくれるかしら?]


結衣[そっか……ヒッキーそんなに大変だったんだ。いつからだろ?]


雪乃[分からないわ。]


結衣[もしかして]


結衣[今のなし!何でもないから!]


雪乃[気にしてないわ。]


結衣[ほら、折木さん?とかに振られた時からかもしれないじゃん!]


雪乃[気にしてないわ。]


結衣[修学旅行の告白の後かも!]


雪乃[気にしてないって言ってるでしょう?]


結衣[あ、ごめん…]

八幡「ふあああっ……んんー………眠っ」


小町「うわ、またクマ出てるよ。腐った目に拍車かかってるもん」


八幡「小町まで朝から俺を貶すのか……」


小町「別にそういうつもりじゃなくて!心配してるの!あ、今のって小町的にポイント高い!」


八幡「へぇへぇ高い高い。高すぎて他界するまである。」


小町「うわぁ……何言ってるか分かんない。お兄ちゃんなんか疲れてない?」


八幡「見ればわかるだろ?眠いんだよ……」


小町「ゲームでもやってたの?」


八幡「いや、なんか不眠症みたいで…」


小町「ふーん。今日は自転車乗せてくれなくて良いよ。怖いから。」


八幡「あっそう…」

八幡「マッカン、マッカンっと…ったくカフェインないとやってられないぜ。」


「独り言?」


八幡「!ゴフッ」


戸塚「ごめん、脅かすつもりはなかったんだ。」


八幡「いや、大丈夫だ。このハートの高鳴りは…戸塚がチャーミングだからさ。」


戸塚「?余りコーヒー飲むと体に悪いよ。」


八幡「あ、ああ。」


戸塚「無理しちゃダメだよ。本当に身体を壊しちゃうから。」


八幡「ありがとな、戸塚!俺は大丈夫だ。」


戸塚「うん。よかった。それじゃね!」


八幡「ああ、じゃあな!」


戸塚(大丈夫かなぁ?すごく顔色悪いけど)

折木じゃなくて折本


期待

>>12

そうでしたっけ、私気になります!

八幡「よ、川崎!最近どうだ?」


川崎「どうって、別に変わりないけど…」


八幡「ま、前に比べて顔色いいしな。よく寝てるんだろ?」


川崎「まあね。あ、ありがとな」


八幡「隈なんか作っちゃ美人が台無しだからな」


川崎「お、お前またそういう///」


八幡「?どうした?」


川崎「ふんっ何でもないよ///そういうお前も顔色悪いよ。」


八幡「ああ、最近夜に目が醒めるからな、勉強したり色々な…」


川崎「人の事言えないじゃん、医者の不養生だろ?」


八幡「心配してくれてるのか?ありがとな…」


川崎「///」


八幡「ふっ」


川崎「ばっ///こっち見んな!///」


結衣(あれが裏かな?なんかいつもより饒舌だけど……いいなぁサキサキ)

八幡(なんか雪ノ下と由比ヶ浜に好奇の目で見られている気がする。)


雪乃由比ヶ浜「ボソボソ」


八幡「なあ?」


雪乃「何かしら隈ガ谷君?」


八幡「訓練されたボッチの俺には……というか文化祭あたりから、むしろ慣れっこなんだがな、なんかお前ら感じ悪くね?」


結衣「そ、ソンナコトナイヨー」


雪乃「ちょっと!……はぁっ由比ヶ浜さんもうちょっとどうにかならないのかしら?」


結衣「えっ!?何が?」


雪乃八幡「ああ、どうにもならないのね(ならないんだな)」


結衣「え、何それ!ヒッキーキモい!」


八幡「え、俺だけ!?それにキモいキモい言い過ぎじゃね?御堂筋君かよ!」


雪乃「ふっ」


結衣「誰それ!やっぱ、ヒッキーキモい!」


八幡「……て、話がそれてね?なんかお前ら俺のことコソコソ話してたよな?」


雪乃「何のことかしら?自意識過剰なのではなくて?」


八幡「……それはまぁ、ボッチだし、気にし過ぎて不登校になるまである。」


結衣「不登校になったことあるの!?」


八幡「いや、ないけど…」

雪乃「……」


八幡「……」


結衣「……」


八幡(くっ……話が逸れ過ぎてダートから更に観客席に突っ込んじまったぜ!なにを言ってるか分からねーと思うが、俺も何を言ってるのか分からねー!……あ、そろそろ帰る時間!)


雪乃「ところで比八幡「あ、俺帰るわっ!じゃっ」


雪乃「……どう思う?」


結衣「……うーん、表かな?」

八幡「あれ?俺なんで電車乗ってるんだっけ?」


留美「本屋に行った帰りじゃないの?」


八幡「……あ、紀伊国屋の袋持ってる。何買ったっけ。げっ!」つ撲殺天使ドクロちゃん


留美「面白いよね?ドクロちゃん?私は気にしないよ!」


八幡「ついに幼女にまで気を使われたか……」


留美「むっ!こどもあつかいしないでよ、八幡とは友達になれると思ったのに!」


八幡「はは、確かにお前なら裏も無さそうだし、本物の友情…か……」


留美「ねぇ?やっぱり馬鹿にしてるの?」


八幡「いや、褒めてるんだ。いやぁ、ルミルミ可愛いなぁっ」


留美「お世辞はいいです!ここ電車ですよ、比企谷さん?」


八幡「ヤベッ、ボッチシェーダーがオフになってたわ。」


留美「光学迷彩みたいなもの?」

八幡「あれ?ついてくるの?」


留美「友達なんでしょ?遊びに行っていいよね?」


八幡「え?、」


留美「嫌なの?」


八幡「いや、幼女を連れ込むのってヤバくない?世間体というか外聞が?」


留美「?小町さんいるんでしょ?それとも八幡が私に何かするの?」


八幡「分かったよ。母親早番だから送ってもらうからな?それでいいな?」


留美「パパ呼んじゃったからいいよ。6時にくるって」


八幡「ああ、そう」

旧札幌とかでもなければダートって内側じゃねえの?
どうやって観客席に突っ込むんだよ

>>21

ヨーロッパの公道レースみたいのを想像していたんですけど、国内だとほとんどないみたいですね。鈴鹿がそれっぽいみたいですけれど。グランツーリスモとカーズ(柱ではない)でかじった程度の知識で書いてました。勉強になります。

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