リリカルソニックStrikerS(361)

ミッドチルダ。空には複数の月のような衛星が浮かぶ幻想的な世界だが、首都は近未来的な大都市のクラナガンで、他にもベルカ自治領、エルセア、アルトセイムといった地方がある。
リンカーコアを持つ魔力保持者および魔導師が数多く存在する世界であり、ミッドチルダ式魔法もここで開発され、様々なデバイスや各系統の魔法の研究と開発も盛んに行われている。
さらに時空管理局の本拠地でもあり、技術力、科学力、そして軍事力などあらゆる面において他の次元世界を圧倒し、現在では事実上管理下に置いた次元世界の統治者のように振舞っているのだ。
そんなある日、音速のハリネズミと3人の天使がミッドチルダの首都であるクラナガンに舞い降りてきた。
魔法少女と音速のハリネズミ、3人の天使が出会う時、物語が幕を開ける。

フェイト「これはソニック、魔法少女リリカルなのはStrikerS、そらのおとしもののクロスSSです。」

ソニック「リリカルソニックStrikerS、始まるぜ!」

主題歌情報(1話~13話)

OP:SECRET AMBITION
ED:星空のSpica

ソニックの世界

ドゴーン

ソニック「そんな攻撃は当たらないぜ!」ビュン

ジャキッ

ソニック「イカロス!」

イカロス「了解です。マスター。」ジャキッ

ドゴーン

ニンフ「ロボットはまだまだいるわ。油断しないで!」

ソニック「オーライ!」

ドゴーンドガーン

アストレア「それにしても、エッグマンはなんで無茶なイタズラをするんですかね?」

ニンフ「さあね・・・。この間なんかもエッグマンランドを建設しようとしていたわね。彼の考えてる事はさっぱり分からないわ。」

アストレア「私もです・・・。ハハハ・・・。」

イカロス「ん?」

ソニック「どうした、イカロス?」

イカロス「道端にこんな物が落ちていました。」

アストレア「どうやらビー玉みたいですね。」

ソニック「しかも4つあるな。とりあえずは持っていた方がいいと思うぞ。」

イカロス「そうですね。」

ズシーンズシーン

イカロス「マスター、あれを。」

ソニック「ついに来たか・・・エッグマン!」

ズシーン

エッグマン「ソニック!ワシがじきじきに倒してやる!!」

ドガガガガ

ソニック「チッ!相変わらずクレイジーだぜ!」ドドドドド

エッグマン「小賢しい!」ポチッ

ドゴーン

イカロス「そうはさせない!」カキーン

ドッカーン

エッグマン「ゲホッ!ゴホッ!よ、よくもやったな・・・。」

ソニック「そっちが先に仕掛けてきたんじゃないか?悪いがこれで終わりにしてやるぜ。」スッ

エッグマン「ま、まさか!?」

ピカアアアアア

エッグマン「ゲゲーッ!スーパーソニックになったー!!」

ソニック「これで終わりにしてやるぜ!」ギュン

エッグマン「これは逃げるしかない!」ダッ

ニンフ「そうはさせないわ!ハッキング!」

ギュイーン

エッグマン「こ、コントローラーが効かなくなった!」

ソニック「ナイス援護だぜ、ニンフ!」

ニンフ「えへへ。」

ソニック「エッグマン。これで終わりだ!」ドギュン

ドッゴーン

イカロス「やっと終わりましたね。」

ニンフ「やれやれ・・・。」

ビービー

アストレア「あっ!警報が鳴りました!」

「ケイコク!!ケイコク!!ソウインタイヒセヨ!!」

エッグマン「あわわわ!」タタタタタ

ソニック「なんだ!?くっ…力が…抑えられない!?」

イカロス「マスター!?しっかりしてください!」

ソニック「うわあああああああああ!!!」

ピカアアアアア

アストレア「ひ、光り輝きました!これって、もしや・・・!」

ギュイーン

そして光が消えた瞬間、ソニック、イカロス、ニンフ、アストレア、エッグマンの姿はいなかった。
そう、彼等はこの世界から姿を消してしまったのだ。

第1話 ミッドチルダでの出会い

ミッドチルダの首都 クラナガン

ソニック「う・・・。」

イカロス「マスター、しっかりしてください!」

ソニック「あ、ああ・・・。けど、ここはいったい何処だ?」

ニンフ「さあ・・・。」

アストレア「見慣れない場所ですね・・・。」

コツコツ

アストレア「ん?」

「あの…失礼ですけど…お名前はなんていうんですか?」

ソニック「俺?俺の名前はソニック。ソニック・ザ・ヘッジホッグさ!!」

イカロス「私はイカロス。エンジェロイドです。」

ニンフ「私はニンフ。同じくエンジェロイドよ。」

アストレア「私はアストレア。同じくエンジェロイドです。」

「私はフェイト・テスタロッサ。時空監理局の者です。ソニックさん達はなぜここに?」

ソニック「ん?なんか、カオスコントロールを制御しきれなくって…この世界に飛んじまったってわけだ。」

フェイト「カオスコントロール?」

フェイト(となると、次元漂流『者』か…いや、次元漂流鼠、とでもいうかな?でも、イカロス達はエンジェロイドだし・・・。)

フェイト「あの、ソニックさん、イカロスさん、ニンフさん、アストレアさん。とりあえず、起動六課に―――――――――――――――っていない!?」

森の中

ソニック「ふう・・・。やっぱり俺には退屈は似合わないぜ。」

イカロス「でもいいのですか?フェイトさんを放って置いて。」

ソニック「別にいいんだよ。俺はここがどこかなんてどうでもいいからな。とりあえず寝るとするか。」

ニンフ「まったく・・・。まあ、別にいいけど。」

アストレア「いや、寝る時間はなさそうですよ。」

ニンフ「へ?」

フェイト「見つけた。」

イカロス「あっ、フェイトさん。」

フェイト「突然どこかに行ったりして!何を考えてるんですか!」

ソニック「だって、さっきの話は退屈だったんだぜ~?俺は、自由に生きたいんだ。」

フェイト「とにかく!一緒に来てもらいます。手続きとかいろいろやらなきゃいけないのに…。」

イカロス「マスター、ここはフェイトさんの指示に従った方がいいのでは・・・。」

ソニック「じゃあ、こうしよう。これからレースをしようじゃないか。俺が勝ったら、放っておいてくれ。だが俺が負けたら、連れていくなり何なり好きにすりゃいい。これでどうだ?」

フェイト「分かったわ。スピードには自信があるからね。」

ソニック「OK。イカロス、審判を頼む。」

イカロス「はい。」

高速道路

イカロス「3…2…1…GO!!」

ドギュン

フェイト「は、速い!?」

ソニック「俺のスピードはそんなに甘くないぜ。」ドドドドド

フェイト「ならば、プラズマランサー!!」ヒュンヒュン

ソニック「こんな攻撃じゃ、欠伸が出るぜ!!」ビュンビュン

イカロス「マスター、前方に断崖絶壁が!」

ソニック「心配無用!」

ビュン

アストレア「と、飛び降りた!?」

ギュイーン

フェイト「う、嘘でしょ!?ハイスピードで上昇した!?どういう事なの!?」

ソニック(ライトダッシュしただけじゃないか。もしかして…リングが見えないのか?)ヒュン

アストレア「マスター!前!」

ソニック「ん?」

ガシャン

ソニック「ふぶっ!」

イカロス「これって、ピンクの檻?」

「フェイトちゃん、おつかれさま。」

フェイト「なのは!」

なのは「もう、帰りが遅いから心配したんだよ~。」

フェイト「ご、ごめん……。」

なのは「でも、無事だったから、いいよ。」

イカロス「あの・・・。あなたは?」

なのは「私は高町なのは。フェイトちゃんと同じく時空監理局の者だよ。で、君達は異世界から来たんだよね。」

イカロス「はい。そうですが・・・。」

なのは「とりあえずは私達に着いて来て。そこで話をしてもらうから。」

イカロス「分かりました。」

ニンフ「まあ、マスターも捕まっちゃったしね。」

アストレア「ここはなのはさんの指示に従いましょう。」

イカロス「そうね。」

ソニック「NO~~~~~~~~!!!!!」

ニンフ(マスターには悪いけどね・・・。ハハハ・・・。)

機動六課の部屋

はやて「なんや、ハリネズミっちゅーのは聞いとったけど、ネズミにしてはずいぶんでかいなぁ。」

はやて「しかも天使が3人もいるで。」

フェイト「それで、本当に君はイカロス達と共に、その、『かおすこんとろーる』を使ってここに来たの?」

ソニック「何度も言ってるだろ~。カオスコントロールがうまく発動しなくって、無理やり発動したら、ここに飛んできたんだ。」

イカロス「私達は巻き込まれちゃいましたけどね・・・。」

はやて「そうすると…彼はロストロギア並み、いや、それ以上の危険性を持っているっちゅーことか…。」

フェイト「となれば、厳重な保護観察が必要ね…それも、そのカオスコントロールを無作為でも発動させられれば、ソニックを殺してでもそれを阻止しなければいけない…。」

ニンフ「ちょっと!マスターを殺すつもりなの!?」

ソニック「それなら心配ないぜ。俺のスーパー化は疲れるから、そんなに使えないしな。それに、ここにはカオスエメラルドもない。俺は今この場じゃ、ただの歯牙無いハリネズミだぜ。」

なのは「カオスエメラルドって何?」

ソニック「言ってみれば『奇跡の石』だな。7つ集めれば強大な力を手に入れることができる。」

ニンフ「1つくらいだと、少なくともここら一体の電力くらいは補えるわね。」

フェイト「そ、その石には数字が彫ってなかった!?ローマ数字が!!」

イカロス「彫っていませんが・・・。」

はやて「よし、わかった。ソニック達はしばらくここで預かることにする。その間はなのはちゃん、フェイトちゃん、ソニックのこと頼むで。ソニック、あんたもさっき言った通り、カオスコントロールを発動させれば、あたしたちはアンタを殺してでも止めるからな。」

ソニック「分かってるって。」

ギュイーン

なのは「この管理局から出ない限りは、一応自由ってことで。」

ソニック「OK。わかったよ。イカロス、ニンフ、アストレア、行くぞ。」

イカロス「はい。」

ギュイーン

はやて「なのはちゃん、フェイトちゃん、頼んだで。」

なのは「分かったの。」

フェイト「任せて。」

一方、別の場所では・・・。

エッグマン「う・・・。ここはいったい・・・。」

「ごきげんよう、ドクター。いや、ミスターエッグマンといった方がいいかな?」

エッグマン「貴様…なぜワシの名を知っておる?」

「フフ…私はいろいろな世界で様々な実験を行っている。むろん、君たちの世界のことは調査済みだ。そうだな…これを見せれば、信じてくれるかな?」

スッ

エッグマン「なっ!そ、それは…カオスエメラルド!」

「そう、カオスエメラルド。七つ集めれば奇跡を起こすといわれる石。私はこの石に多大な興味を持っているのだよ。ここまで言えば、わかるかな?」

エッグマン「……これを集めてほしい、ということか。何をするつもりじゃ?」

「先ほども言った通り、実験がしたいのだ。私が満足するような、ね。」

エッグマン「見返りは、何かあるのじゃろうな?」

「・・・そうだな。数分前に漂流していた者達がいるのだが、彼等も君の仲間なのか?」

エッグマン「仲間って・・・、あっ!」

オーボット「ボス!こんなところで出会えるなんて・・・。」

エッグマン「お前達も飛ばされておったのか!?」

キューボット「うん。ボク達もカオスエメラルドの光に巻き込まれちゃったからね。」

エッグマン「そう言えばメタルソニックは?」

「彼なら見つけたがだいぶ損傷していたそうだ。今は修理をしているが、あと数分で終わる頃だろう。」

エッグマン「そうか。感謝する。」

「自己紹介がまだだったな。私の名はジェイル・スカリエッティ。スカリエッティと呼んでいい。その代わり、あなたのことをエッグマンと呼ばせてもらいますがね。」

エッグマン「構わん、それともう一つ。メタルソニック、オーボット、キューボットは今すぐ返してもらう。こいつがいればカオスエメラルド集めにも役立つかもしれん。」

ジェイル「…いいだろう。好きにしてくれ。」

コツコツ

ジェイル「ここがあなたの自室だ。研究用などの機材が揃っている。自由にくつろいでくれ。」

エッグマン「礼を言うぞ。スカリエッティ。」

コツコツ

キューボット「あのジェイルという男。怪しいですね。」

エッグマン「ああ。これは用心する必要があるな。さてと、メタルソニックの修理が終わるまで待つとするか。」

オーボット「はい。」

スカリエッティの自室

スカリエッティ「意外と用心深いね、あの老人は…。」

スカリエッティ「残念だけど、エッグマン。あなたの考えていることは、おそらく事実へと変貌する。あなたがいったい何を警戒しているか知らないが、私にはすでに、奥の手はそろっている。たとえ、あのソニックが足掻こうと、その目論見はすべて失敗に終わるのだから…。」

ウィーン

『ドクター…。』

スカリエッティ「ごきげんよう、ルーテシア。どうしたんだい?」

ルーテシア『こんなもの見つけた…。』

ウィーン

スカリエッティ「ほう。宝石店にカオスエメラルドか・・・。ありがとう、ルーテシア。また今度、お茶でもしよう。」

ルーテシア「…うん。」

ウィーン

スカリエッティ「これはエッグマンに伝える必要があるな。」

ウィーン

スカリエッティ「エッグマン、たった今カオスエメラルドについての情報が手に入った。そちらのモニターに送るから、回収に言ってくれるか?」

エッグマン『……わかった、行ってこよう。』

スカリエッティ「では、ごきげんよう。」

ウィーン

スカリエッティ「7つのカオスエメラルドが揃った時、私の新たな実験が始まりを告げる。その時が楽しみだ・・・。」

続く

次回予告

ソニック「俺達はなのはとフェイトの監視下におきながら、管理局で保護されることになった。ったく、満足に眠れないぜ。」

なのは「仕方がないでしょ。それさえ手に入ってしまえばあなたは自由になれるし、あなたがいつ、カオスエメラルドを手に入れるかわからないのよ。」

フェイト「その時、テレビの食堂でニュースがあった。宝石店にエッグマンという悪い奴が予告状を出したの。」

イカロス「私達はすぐに宝石店に駆けつけ、エッグマンとの戦いに挑んだ。」

ニンフ「けどその任務が終わった直後、シグナムという女性から手合わせをお願いしたいと言われたの!」

アストレア「これからどうなってしまうのですか!?」

ソニック「次回、『カオスエメラルドと音速のデバイス』。次回も宜しくな!」

第2話 カオスエメラルドと音速のデバイス

時空管理局

ソニック「で?いつまでこうやってくっついているつもりだ?」

なのは「はやてちゃんから言われたの。あなたの監視を命令されたから。」

ソニック「いい加減にしてくれ!!俺はそこまで危険じゃないってば。カオスエメラルドがないとカオスコントロールはできないんだぜ?」

なのは「でも逆にいえば、それさえ手に入ってしまえばあなたは自由になれるってことでしょう?あなたがいつ、カオスエメラルドを手に入れるかわからないのよ。」

ソニック「だーかーら、そのカオスエメラルドがどこにあるのか分からないんだ!」

イカロス「ん?マスター、あれ・・・。」

ソニック「何だ?」

「…では、次のニュースです。さきほど宝石店にて、とてもきれいな宝石が仕入れられたとのことです。値段はまだ公表されてはいませんが、多くの人々がこの宝石を見るために……。」

ニンフ「食堂のテレビからね。いったい何を報道しているのかしら?」

「しかし、どうやらこの宝石を狙っている物がいるようです。ごらん下さい、これが予告状です。内容は…『前略、わしの名はDr.エッグマン。この宝石、カオスエメラルドはワシが頂く。ホーッホッホッホ!!』とのことです。」

ソニック「!?エッグマン!?」

なのは「誰?知り合い?」

ソニック「ああ、チョイとイタズラが過ぎるロボットおやじだぜ。…ってことは、この宝石店が危ないな…。」

なのは「え?どういうこと?」

ニンフ「彼は目的のためなら、なんだってやるの。場合によってはこの宝石店、無くなるかもね。」

なのは「なっ…!」

フェイト「どうすれば止められるの?」

ソニック「俺達をあの店へ連れて行ってくれ。絶対にエッグマンを止めてやる。」

フェイト「わかったわ、ついてきて。」

ソニック「そう来ないとな!すぐに行くぜ!」

イカロス・ニンフ・アストレア「はい!」



ブオーッ、ギュイーン、ドドドドド

アストレア「ありました!あそこです!」

エッグマン「ホーーーッホッホッホッホッホ!!このカオスエメラルドはワシが頂いちゃうもんね!!」

店長「やめろ!それはこの店で…。」

エッグマン「しつこいなぁ、まったく。ホレ。」

ジャキッ

店長「や、やめ…。」

エッグマン「じゃあの。」

ダダダダダダダダッ

エッグマン「あら?いない。」

ソニック「相変わらずクレイジーだな、エッグマン。」

エッグマン「ソニック!ま~た貴様邪魔をしおるか!これで何回目じゃ!!」

イカロス「もちろん私達もいますよ。」スタッ

エッグマン「ゲゲッ!エンジェロイド共まで!」

ソニック「ったく、カオスエメラルドほしさにこんな真似をするのはちょ~っと危なすぎないか?」

エッグマン「知ったことか!ワシはこのカオスエメラルドさえ手に入ればそれでいいの!」

なのは「待ちなさい!!!」

エッグマン「ん?」

なのは「あなたは誰?事と場合によっては強硬手段をとることになるわ。」

エッグマン「強硬手段?ああ、それには及ばない。何故なら…。」

ゴクリ

エッグマン「もう手に入れちゃったもんね~~!!それじゃ、サイナラ~。」

ドギュン

イカロス「そうはさせません!アルテミス!」ジャキッ

ドッカーン

エッグマン「げっ!カオスエメラルドが!」

アストレア「今がチャンス!」ダッ

パシッ

アストレア「よし!カオスエメラルド、ゲット!」

エッグマン「おのれ!ロボット共よ、アイツを倒せ!」

ニンフ「そうはさせないわ!ジャミング!」

ピタッ

フェイト「ロボットの動きが止まった?」

ニンフ「ふっふーん。私はハッキングが得意だからね。」

エッグマン「おのれー!それはわしの――――。」

ドギューン

エッグマン「あ。」

なのは「これ以上抵抗を続ければ、命の保証はありません。次は当てます。」

エッグマン「うぐぐ・・・。いーよいーよ!!今回は引き揚げるけど、つぎはそうはいかないからなーー!!」

ドギューン

ソニック「なあ、コレ、譲ってくれないか?」

店員「これ持ってるだけであいつに狙われるくらいなら、喜んで。」

ソニック「Thank you.」

なのは「それじゃ、そろそろ帰りましょう。」

ソニック「ああ。」

時空管理局

はやて「これが、カオスエメラルド…。実際の所はシャーリーに聴かんと分からんけど、相当な力をもっとるな。」

なのは「うん。これ、どうする?」

はやて「決まっとるやろ。ロストロギア認定、即没収や。」

ソニック「おいおい、ちょっと待ってくれよ。それは俺達のだって言ってるじゃないか。」

はやて「だから、誰のかはこの際関係ないねん。重要なのは、これがかなり大きな力をもっとることや。ここまで大きなものは、誰の手にも渡ったらあかんねん。」

ソニック「だーいじょぶだって!俺はこれを操れる。文字通り、カオスコントロールできるんだ。」

はやて「だから…。」

ワーワーギャーギャー

フェイト「でも、宝石店以外、被害がなくてよかったね。」

なのは「うん、でも、これからはあの宝石を見つけた時はまず管理局に連絡してもらうようにしなきゃね。」

イカロス「そうですね。」ニコッ

食堂

ソニック「ったく、カオスエメラルドは没収かよ・・・。」

イカロス「仕方がありませんね。」

ウィーン

はやて「解析の結果やけど、カオスエメラルドはロストロギアに認定されたで。」

ニンフ「やっぱり・・・。」

はやて「あとアンタ達の所持品を調べたんやけど、4つのデバイスがあったで。」

ソニック「デバイス?」

なのは「魔導師が魔法使用の補助として用いる機械の事よ。」

はやて「しかもそれ等のデバイスの内、1つはインテリジェントデバイス。残りの3つはストレージデバイスと判明されたで。」

アストレア「その2つのデバイスにはどのような違いがあるのですか?」

フェイト「インテリジェントデバイスは人格型のAI、ストレージデバイスは非人格型のAIが搭載されているの。」

ニンフ「なるほど。」

なのは「で、それはどこで拾ったの?」

ソニック「確かエッグマンの基地に行く途中に拾ったけど・・・。もしかしたらここに来たのも、それが原因だったかもな。」

なのは「だといいけどね。」

はやて「ほな、自分たちのデバイスはどれにするか決めとくれや。」

ソニック「分かった。俺はインテリジェントデバイスにするぜ。」

イカロス「じゃあ、私達はストレージデバイスで。」

はやて「なら決定やね。」

ウィーン

「主。彼等が先程エッグマンという悪党を撃破した者達ですか?」

ニンフ「誰?」

はやて「ああ。彼女はシグナム。ミッドの地上部隊に所属している「ライトニング分隊」副隊長と交替部隊の隊長や。」

シグナム「シグナムだ。よろしく頼む。」

ソニック「ああ。こちらこそ。」

シグナム「ところで主。彼らの実力はどれほどのモノなのでしょうか?」

はやて「うーん・・・。確かロボットを撃破したそうやで。しかも完勝。」

シグナム「本当なのか?高町、テスタロッサ。」

なのは「えっ!?えっと・・・、はい・・・。」

フェイト「うん・・・、まあ・・・。」

シグナム「そうか。なら彼等の実力を試すには丁度いい。すぐに模擬戦を始めるぞ!」

イカロス「誰と誰のですか?」

シグナム「私とソニックだ。」

ソニック「いいっ!?マジかよ!」

という訳で、六課の訓練場

ソニック「まさかシグナムと戦う事になるとは驚いたな。だが、退屈しのぎには丁度いいぜ。」

シグナム「準備はできたか?始めるぞ。」

ソニック「オーライ。セットアップ!ブルーウィンド!」

『青き風よ。音速の速さで駆け抜けろ!』

パアアアア

ソニック「おっ。飛行ユニットだけでなく、金色の剣まで出てきたか。それじゃ、始めるとするか!」

ビーッ

シグナム「行くぞ!レーヴァティン!」バッ

〈シュランゲフォルム〉

ソニック「変化したか。ならこちらも本気で行くぜ!」

シグナム「そう来ないとな!」

ガキンガキンガキンガキン

はやて「ほほう。互角に戦っておるな。」

イカロス「ええ。シグナムさん、なかなか強いですね。」

はやて「ああ。彼女はバトルマニアやからな。強いのは当たり前や。」

ニンフ「は、はあ・・・。」

シグナム「レヴァンティン、カートリッジロード!」

〈エクスプロージョン〉

アストレア「いきなりパワーが上がった!?」

シグナム「紫電一閃!!ハァァァァァアッ!!」ブン

ソニック「おっと!」ヒュン

シグナム「馬鹿な!かわされただと!?」

ソニック「ここからは俺のステージだ!」

<ブルーウィンド>

ギュオオオオ

はやて「剣に青い風のオーラが発動した!?」

なのは「これが・・・、ソニックの新たな力・・・。」

ソニック「喰らえ!ライトニングソード!!」

ズドォォォォン!!

シグナム「うわああああああ!!」

ズドーン

はやて「そこまで!勝者、ソニック!」

ソニック「Yes!」グッ

イカロス「お見事です。マスター。」

ニンフ「大丈夫?」

シグナム「すまない。何とか立ち上がる事は出来る。」

はやて「それにしても驚いたな。ソニックのデバイスがまさかあんなに強いとは・・・。」

なのは「ええ。もしかしたら、私達と互角の力を持っているかもしれないね。」

フェイト「そうかもね。」

ソニック(これが俺の新しい力か・・・。これからが楽しくなりそうだぜ。)

アストレア「マスター、嬉しそうだね。」

イカロス「ええ。私達もマスターに負けずに頑張りましょう。」

ニンフ「そうね。」

一方、ソニックの世界では・・・。

ナックルズ「何!?ソニック達が行方不明!?」

テイルス「そうなんだ!エッグマンの基地に行ったきり、戻ってこないんだ!」

エミー「そんな!何か手がかりはないの!?」

オレガノ「エッグマンの基地の中を調べてみましたが、確かこんな物が落ちていました。」

カオス「ビー玉みたい・・・。」

ミリア「これは今すぐ調べないといけないわね・・・。」

ピカアアア

リリア「ひ、光り始めた!?」

ナックルズ「どうなってんだ!?」

パアアアア

そして光が消えた時、テイルス達の姿は何処にもいなかった。
そう、彼等もミッドチルダへ飛ばされてしまったのだ。

続く

次回予告

なのは「フォワード陣の訓練が終わり、ソニック達の訓練が始まった。けどその訓練が終わった直後、また異世界から次元漂流者が現れたの。」

ソニック「あっ!お前等もこの世界に飛ばされたのか!?」

エミー「ソニック~?これはどういう事か説明してもらえないかしら?」

ソニック「そ、それは・・・。」

イカロス「大変です!ガジェットの大群がこちらに向かっています!」

ナックルズ「なら話は後だ!まずはあいつ等を叩きのめすぞ!」

ソニック「そう来ないとな!」

なのは「次回、『仲間との再会』。お楽しみに!」

第3話 仲間との再会

訓練場

ギュイーンギュイーン

ソニック「なるほど。あいつ等がフォワード陣か。」

シャーリー「はい。彼等は前線で戦いますからね。因みにこちらがデータです。」

ウィーン

ソニック「スバル・ナカジマ。魔導師ランクは陸戦Bで、階級は二等陸士。魔法体系は近代ベルカ式・魔力光は空色で、先天魔法「ウイングロード」と格闘技「シューティングアーツ」を組み合わせて戦うか。格闘技を使うって事は、ナックルズと同じタイプだな。」

イカロス「ティアナ・ランスター。魔導師ランクは陸戦Bで、階級は二等陸士。魔法体系はミッドチルダ式・魔力光はオレンジ色で、希少魔法の1つである幻術魔法を習得していますね。」

ニンフ「エリオ・モンディアル。魔導師ランクは陸戦Bで、階級は三等陸士。魔法体系は近代ベルカ式だが、機動系に関してのみ一部ミッドチルダ式魔法を習得しているわね。」

アストレア「キャロ・ル・ルシエ。魔導師ランクは陸戦C+で、階級は三等陸士。魔法体系はミッドチルダ式・魔力光はピンク色で、レアスキル「竜召喚」を持つ召喚魔導師ですね。」

シャーリー「はい。で、今の訓練を見てどう思いますか?」

ソニック「うーん・・・。動きが遅いのはもちろん、今の攻撃じゃ敵を倒すことだってできないな。もう少しきつくした方がいいと思うぜ。」

シャーリー「分かりました。次からはもう少しきつくしておきますね。」

ソニック「ああ。そうしてくれ。」

ニンフ「あっ、終わったわ。」

イカロス「次は私達の番ですね。」

なのは「次はソニック達の番だよ。早くおいで。」

ソニック「オーライ!」

ヒュン、スタタタタ

なのは「今回の訓練の内容はガジェットを倒す事。準備はいい?」

ソニック「All right!ブルーウィンド、セットアップ!」

パアアアア

なのは「そうそう。イカロス達のデバイスについてだけど、詳しく調べた結果、イカロスはアームドデバイスのスターアポロン。ニンフはブーストデバイスのストライクエア。アストレアはアームドデバイスのファルコンキャリバーなの。」

イカロス「なるほど。それが私達のデバイスですね。」

なのは「そういう事。すぐにセットアップをしてね。」

イカロス「はい。スターアポロン!」

ニンフ「ストライクエア!」

アストレア「ファルコンキャリバー!」

イカロス・ニンフ・アストレア「セットアップ!」

パアアアアア

なのは「変身したね。では、始め!」

ソニック「よし!まずは一気に攻め壊す!」ビュン

ズババババ

イカロス「さすがはマスター!では、私も!」ジャキン

ヒュンヒュンヒュンヒュン

ニンフ「アルファーがそのつもりなら、私だって!エアショット!」ドギュン

ドッゴーン

アストレア「なら私も!ファルコンソード!」

ズババババ、ドッゴーン

なのは「よし。そこまで!」

フェイト「記録は55秒。すごいじゃない。」

ソニック「へへん。このくらいなら朝飯前だぜ。」

ビービー

ソニック「何だ?」

シャーリー「緊急連絡です!また次元漂流者が現れました!」

フェイト「特徴は?」

シャーリー「ハリネズミ、キツネ、ハリモグラ、ウサギ、コウモリ、天使です!」

なのは「分かったわ。皆、すぐに行きましょう!」

フェイト達「はい!」

ソニック「何か嫌な予感が・・・。」

なのは「どうしたの?」

ソニック「い、いや、何でもない。」

道路

ナックルズ「いつつ・・・。ここはいったい何処だ?」

エミー「分からないわ。異世界という事は確かだけど。」

クリーム「なんだか怖いです~。」

チーズ「チャオ・・・。」

オレガノ「ん?敵の気配がします。」

テイルス「向こうからだ!」

ギュイーン

エミー「カプセル型ロボットね。ここは攻めるのみ!」

ミリア「分かったわ。行くわよ!」

リリア「ええ!」

前も同じ内容あったけど同じ人?

ドゴーンドガーン

テイルス「くっ!いくら倒しても次々と出てくる!」

クリーム「このままだと危ないデス!」

カオス「何とかしないと!」

ソニック「そこだ!」ドギュン

ドッゴーン

エミー「今の攻撃・・・まさか!?」

スタッ

ソニック「間一髪だったな。」

エミー達「ソニック!!」

イカロス「私達もいます!」

カオス「イカロス達まで!」

エミー「ソニック~。無事で良かった~。」ダキッ

ソニック「お、おい!いきなり抱きつくなよ!」

なのは「良かった。その人たちがあなたの仲間なのね。」

テイルス「貴方達は?」

なのは「私達は時空監理局の者。貴方達は何故ここに来たの?」

ナックルズ「ああ。実はこのような物を拾ったら・・・。」

ソニック「それってデバイスじゃないか!お前達もそれを拾ったのか!?」

テイルス「うん。それが光り始めたと思ったら、まさかこのような場所に来ていたなんて・・・。」

ニンフ「それよりも今はあのガジェット達を倒さないとね!」

フェイト「そうね。皆、行くわよ!」

ナックルズ「オラァ!」バキィ

エミー「それっ!」ドガッ

テイルス「それっ!」ドギュンドギュン

カオス「はっ!」ドゴーン

ミリア「そこだ!」ドギュン

リリア「えい!」ズバババ

なのは「最後の一体!」

ソニック「それっ!」ズババッ

ドッゴーン

ソニック「ふう・・・。終わったようだな。」

なのは「そうね。とりあえずは私達のところに来て。事情を説明してもらいたいから。」

ナックルズ「まっ、そうするしかないな。」

テイルス「そうだね。ソニック達と再会する事ができたし。」

エミー「それもそうね。とりあえずはなのは達について行きましょう。」

カオス「うん!」

次の日

スバル「ええっ!?訓練の難易度を上げたんですか!?」

なのは「そういう事。今日からビシバシ行くから覚悟してね。」

ティアナ「誰なのよ・・・。難易度を上げた奴は・・・。」

フェイト「あーらら。やっぱりこうなっちゃったわね。ソニック。やり過ぎたんじゃない?」

ソニック「ちょっと悪い事をしたかもな・・・。」

ナックルズ「いや、ちょっとどころじゃないだろ。」

テイルス「しかし驚いたよ。まさかソニックがなのは、フェイトの監視下に置かれてるなんて。」

ソニック「しょうがないだろ。はやての命令でこうなったんだから。おかげで満足に寝れないぜ。」

エミー「で、私がいない間、何があったか説明してもらえないかしら?」

ソニック「そ、それは・・・。」

エミー「待ちなさーい!」

ソニック「うわあああああ!!」

フェイト「ハァ・・・。こんなんで大丈夫かな・・・。」

続く

次回予告

ソニック「俺達が昼食を食べている時、スバル達が俺達のテーブルに座って来た。」

ナックルズ「自己紹介をした後に合同訓練をする事になったけどな。」

なのは「今日の合同訓練のパートナーについてだけど、ソニックはエリオ、ナックルズはスバル、テイルスはティアナ、エミーはキャロとなっているの。」

ソニック「なるほど。彼がどの様な実力を持っているのか見てみたいしな。」

フェイト「もしかしたら次の訓練では、私がソニックのパートナーになるかもね。」

ソニック「本当なのか・・・?」

なのは「私は絶対反対なの!」

フェイト「次回、『フォワード陣との合同訓練』。お楽しみに!」

>>47
はい。同じ人です。
この作品は前の作品をリメイクした作品ですので。

前の作品スレ
リリカルソニックStrikerS - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1423658632/)

第4話 フォワード陣との合同訓練

通路

ゾロゾロ

スバル「ふぃ~お昼の訓練は体にキツイよ~。」

ティアナ「まだ早朝訓練から時間経ってないわよスバル。」

キャロ「食堂が私達を待っているよフリード・・・。」

フリード「キュクル~。」

エリオ「大丈夫?」

食堂

ソニック「食事の時も一緒かよ・・・。勘弁してくれ・・・。」

なのは「しょうがないでしょ。これもはやてちゃんの・・・。」

ソニック「もういい・・・。分かったから・・・。」

ナックルズ「ソニックも大変だな。なのは達に監視されてしまって。」

ソニック「俺は自由に生きたいのに・・・。」

スバル「あっ!なのはさん達もいたんだ!」

なのは「ええ。彼の監視をしているからね。」

ティアナ「彼って・・・、は、ハリネズミ!?」

エリオ「しかもハリモグラにキツネ、天使までいるなんて・・・。」

キャロ「すごいメンバーです・・・。」

ソニック「ん?誰だこいつ等?」

なのは「ほら。前、データで見たでしょ?フォワード陣の・・・。」

ソニック「ああ。スバル、ティアナ、エリオ、キャロか。お前達の事はなのは達から聞いたぜ。」

スバル「知っているんだ・・・。」

ソニック「俺はソニック。ソニック・ザ・ヘッジホッグだ。よろしくな!」

テイルス「僕はテイルス。よろしくね!」

ナックルズ「俺はナックルズ。よろしくな!」

イカロス「私はイカロス。エンジェロイドです。」

ニンフ「同じくエンジェロイドのニンフよ。」

アストレア「同じくアストレア。よろしくね!」

スバル「私はスバル・ナカジマ。よろしくね!」

ティアナ「私はティアナ・ランスター。スバルのパートナーよ。」

エリオ「僕はエリオ・モンディアルです。」

キャロ「私はキャロ・ル・ルシエ。こちらは私の相棒、フリードです!」

フリード「キュクルー!」

ソニック「おう、よろしくな。」

スバル「そう言えばソニックは異世界から来たって言っているけど、どの様な世界なの?」

ソニック「ああ。基本的にはこの世界と似ているが、文化と歴史はまったく違っているけどな。」

スバル「へー、そうなんだ。」

エリオ「イカロスさん達はソニックさんのパートナーですよね。何故、彼のパートナーになったのですか?」

イカロス「前マスターである智樹がミーノースに殺されてしまい、ショック状態となった私達を彼が引き取ってくれたのです。」

ニンフ「ソニックがいなかったら、私達はどうなっていたか分からなかったわ。」

アストレア「この事については感謝しないとね。」

ティアナ「そうだったんだ・・・。アンタって優しいのね。」

ソニック「まあな。」

なのは「お喋りもいいけど、そろそろ訓練が始まるよ?」

スバル「おっと!そうだった!」

フェイト「しかも次の訓練はソニック達との合同訓練だからね。」

スバル達「へ?」

訓練場

なのは「今回は合同訓練という訳で、2人一組で行動させてもらうね。」

イカロス「パートナーについては決まっているのですか?」

なのは「うん。ソニックとエリオ、テイルスとティアナ、ナックルズとスバル、エミーとキャロで組んでもらうね。」

フェイト「イカロス達はそこで見学よ。」

ニンフ「分かったわ。」

なのは「それじゃ、ガジェット用意!」

ガシャンガシャンガシャン

ソニック「それじゃ、派手に行かせてもらうぜ!」

なのは「始め!」

ビーッ

ナックルズ「スバル。お前はパワーはあるが、テクニックが足りない。そこを重点にした方がいいぞ。」

スバル「うん!」

ソニック「エリオ。スピードと手数で攻めるぞ!」

エリオ「はい!」

テイルス「ティアナ、援護をお願い!」

ティアナ「OK!」

エミー「キャロ、お願いね!」

キャロ「はい!」

ドゴーンドガーン

なのは「さて、どの様な連携攻撃が出るのか、見せてもらわないとね。」

ドギューン

キャロ「攻撃力アップ!」バッ

ギュイーン

エミー「力が沸いて来たわ!はっ!」

ドゴーン

エミー「ありがとう、キャロ。」

キャロ「えへへ。」

ナックルズ「やるじゃないか。スバル!」

スバル「OK!」

ナックルズ・スバル「ダブルブレイク!」

ドッゴーン

ティアナ「だったら私だって!行くわよ!」

テイルス「よし!」

ドギュンドギュンドギュン

ティアナ「テイルス!」

テイルス「よし!ライトニングスラッシュ!」ブン

ドゴーン

ティアナ「エリオ、ソニック!最後の方をお願い!」

ソニック「All right!」

エリオ「はい!」

ドゴーンドガーン

ソニック「ふう・・・。これで全部だな。」

エリオ「そうですね。」

なのは「皆、動きが良かったよ。これからもその調子でね。」

スバル、ティアナ、エリオ、キャロ「はい!」

ロビー

エリオ「みんな、まだかなぁ……。」

フリード「キュルー。」

ソニック「まあ、女の子にはいろいろあるからな。イカロス達も女の子だし。」

エリオ「そう言えば、ソニックさんとイカロスさん達ってどのような関係ですか?」

ソニック「まあ、最初は仲間だけど、今は俺の大事な家族だからな。」

エリオ「家族ですか……いいですね、そういうの……。」

テイルス「どうしたの?」

エリオ「聞いてくれますか? 僕の話……。」

ナックルズ「いったい何があったんだ?」

エリオ「実は僕、実の親によって作り出せた人口生命体なんです。」

テイルス「じゃあ、つまり君はクローンだという事なの?」

エリオ「はい。本当の息子が事故によって亡くなってしまい、それで僕を作り出したのです。ですが、実の親だと信じていた人に裏切られ、捨てられてしまい、その後も研究施設での非人道的な扱いを受け、一時期重度の人間不信に陥ってしまったのです・・・。」

ソニック「・・・。」

エリオ「だから僕はソニックさんが羨ましいです。僕は家族と言う言葉にまったく縁がありませんでしたから……。」

ソニック「心配するな。」

エリオ「え?」

ソニック「他の奴と生まれ方が違うくらいで落ち込むな。。お前は今、ここで、こうして生きている。それで良いじゃないか。」

ナックルズ「その通りだ。それに一人じゃ不安でも仲間がいる限り、寂しくはない。機動六課も同じだ。」

エリオ「っ!?」

ソニック「家族に縁がないなんて寂しいことを言うな。機動六課も仲間であり、家族なんだ。お前は一人じゃないからな。」

フリード「キュルー。」

ナックルズ「もちろん、フリードもな。」

エリオ「っ…ソニック…さん……皆……。」ポロポロ

ソニック「泣くなよ。前を向いて進もうぜ。」

エリオ「グス……はい…!」

スバル「ソニック―――!!」ダキッ

ソニック「おわっ!」

エリオ「ソニックさん!?」

ソニック「いつつ・・・。スバルじゃないか。どうしたんだ?」

スバル「ソニック!さっきの言葉、私感動したよ!!」

ナックルズ「お、お前達も聞いていたのか!?」

ティアナ「ぐ、偶然聞こえただけよ!」

エミー「で、スバル。あなたはいつまでソニックに引っ付いているの?」

スバル「いいじゃーん! 私たち家族なんだし、ソニックもお姉ちゃんに甘えなよー♪」

ソニック「何でお前がオレの姉なんだよ!? どっちかといえば、お前はこの中で一番末っ子だろ!!」

スバル「えぇ!? 私エリオとキャロよりも下なの!?」

ナックルズ「主に精神年齢的にな。」

ティアナ「間違ってはいないわね。」

スバル「二人とも酷いよーーー!!」

ハハハハハ

続く

次回予告

エミー「スバル達の新しいデバイスが完成したの!?」

スバル「そうだよ。でも、その直後に一級警戒態勢が発動しちゃったんだよね。」

ソニック「俺達は素早くヘリに乗り込み、次々とガジェットを蹴散らした。」

なのは「蹴散らしていく中で、私達は新しい戦士を見つけたの。姿はソニックと同じだけど、身体の色は黒かったかな?」

ソニック「俺と同じ姿で体が黒い・・・。まさか!?」

はやて「次回、『シャドウとの再会』。よろしく頼むで。」

第5話 シャドウとの再会

研究室

ソニック「なるほど。これが開発されたデバイスか。」

なのは「そうなの。フォワード陣にの為に新しく開発したからね。」

テイルス「僕達のデバイスも開発されたのですか?」

はやて「もちろんや。」

オオーッ

エミー「なかなかいいわね。」

シャマル「あとはそれを使いこなせるかどうかね。」

ナックルズ「そうだな。」

ビービー

シャマル「警報ね。いったい何があったのかしら?」

シャーリー「緊急連絡です!市街地都市でガジェットの大群が!」

ザフィーラ「どうやらそれどころじゃないみたいだな。」

ソニック「その通りだ。だが、退屈しのぎには丁度いいかもな。すぐに出動するぞ!」

スバル達「おう!!!」

なのは「それ、私のセリフだけど。」

ソニック「悪い悪い!」

上空

ギュイーン

リィン「任務は2つ、ガジェットを逃走させずに全機破壊すること。そしてレリックを安全に確保すること。」

リィン「スターズ分隊、ライトニング分隊で、ガジェットを破壊しながら、車両前後から中央に向かうです。レリックはここ。7両目の重要貨物室。スターズかライトニングのどちらか先に付いた方が、レリックを確保するですよ。」

ソニック「俺達は?」

リィン「ソニックさん達はリニアの周囲にいるガジェットを、とにかく片っ端から破壊してくださいです。」

ソニック「All right.」

リィン「で……私も現場に降りて、管制を担当するです。」

パアアアア

ヴァイス『さぁて新人ども。隊長さんたちが空を抑えてくれてるおかげで、安全無事に降下ポイントに到着だ。準備は良いか!?』

スバル・ティアナ「はい!」

スバル「スターズ3、スバル・ナカジマ。」

ティアナ「スターズ4、ティアナ・ランスター。」

スバル・ティアナ「「行きます!!」」

パアアアア

ヴァイス『次、ライトニング!チビ共、気ぃつけてな!』

エリオ・キャロ「「はい!」」

キャロ「・・・。」

スッ

エリオ「一緒に降りようか?」

キャロ「え?………うん!」

ガシッ

エリオ「ライトニング3、エリオ・モンディアル!」

キャロ「ライトニング4、キャロ・ル・ルシエとフリードリヒ!」

フリード「キュルー。」

エリオ・キャロ「「行きます!!」」

パアアアア

ヴァイス『さあ、次はソニック達だ。準備はいいか?」

ソニック「もちろんだ!皆、行くぜ!」

テイルス達「おう!!!」

ドギューンドギューン

ソニック「おっ、派手にやってるな。」

エミー「しかも彼女達の衣装が変わっているわね。」

リィン「あれはバリアジャケットです。戦闘中ではこの衣装がプログラムされているので。」

ソニック「なるほどね・・・。」

ピコーンピコーン

エミー「レーダーが反応したわ!向こうの方角よ!」

テイルス「よし!あそこへ向かおう!」

ギュイーン

リニア周囲

ウィーン

リィン「見つけました!あそこです!」

ソニック「音速で切り刻んでやるぜ!ウィンドスラッシュ!」スバアアア

イカロス「そこ!」ヒュン

ニンフ「ハッキング発動!機能停止!」カタカタ

ナックルズ「ギガントアッパー!」ドゴオオ

エミー「えい!」ドカッ

ミリア「そこ!」ドギュン

リリア「アース・ブラスター!」ドゴオオ

カオス「はっ!」ヒュンヒュン

ドカーンドカーン

アストレア「倒しても倒しても次々と出てきます!このままじゃ・・・。」

「僕に任せろ。」

ソニック「この声は!?」

ドゴゴゴーン

スタッ

「久しぶりだな。」

ソニック「シャドウ!お前もこの世界に来たのか!?」

「私もいるわよ。」

ナックルズ「ルージュもいたのか!」

「俺達もだ。」

テイルス「シルバー、ブレイズ、オメガまで!でもどうやってここに!?」

オメガ「俺達モこのビー玉ヲ拾っタラ、それが急に光りダシタ。」

ルージュ「それで気付いたらこの世界に来たのよ。」

ソニック「そうだったのか。まっ、とりあえずは合流しただけでもいいとするか。」

イカロス「ですが、まずはあのガジェットの大群をどうにかしましょう。」

ソニック「そうだったな。戦闘再開だ!」

ドゴーンドガーン

ソニック「これで終わりだ!ウィンドカット!」ギュン

ドッゴーン

シャドウ「これで全部だな。」

ピピピピ

なのは『大変!スバルとティアナがピンチよ!助太刀に向かって!』

ソニック「分かった!すぐに行く!」

ルージュ「誰なの?スバルとティアナって。」

ソニック「俺の仲間さ。」

上空

スバル「くっ・・・。手強い・・・。」

ティアナ「このままだとまずいわね・・・。」

ギュイーン

ティアナ「しまっ・・・。」

ズバッ

ティアナ「へ?」

ドッゴーン

シャドウ「大丈夫か?」

スバル「ソニックに似ている・・・。あなたは?」

シャドウ「僕はシャドウ。シャドウ・ザ・ヘッジホッグだ。」

ティアナ「シャドウ・ザ・ヘッジホッグ・・・。」

スバル「あっ!今度は銀色のソニックが出てきた!」

ティアナ「えっ!?」

スタッ

シルバー「俺はシルバー・ザ・ヘッジホッグ。ソニックの未来から来たハリネズミだ。」

スバル「未来から来たんだ・・・。」

ソニック「ここは俺達に任せてくれ。行くぜ、シャドウ、シルバー。」

シャドウ「ああ。」

シルバー「分かった!」

ビュン

ドギューンドギューン

ソニック「そんな攻撃じゃ俺達を止める事は出来ないぜ!」

シャドウ「貴様にはこれで十分だ!」

シルバー「これで終わりにしてやる!」

ビュン

ティアナ「上空に飛んだ!?」

ソニック・シャドウ・シルバー「トリプルホーミングアタック!」ギュイーン

ドガアアアア
ドッゴーン

シャドウ「下らなかったな。」

スバル「すごい・・・。」

ティアナ「ええ・・・。それに比べて私は・・・。」

スバル「どうしたの、ティア?」

ティアナ「何でもないわ。早くレリックを回収しましょう。」

スバル「?」

何処かの研究所

『刻印ナンバーⅨ、護送態勢に入りました。』

スカリエッティ「ふぅん…。」

『追撃戦力を送りますか?』

「止めておこう。レリックは惜しいが彼女たちのデータが取れただけでも十分さ。それにしても、この案件はやはり素晴らしい。私の研究にとって興味深い素材がそろっている上にな…。」

『はっ。』

「ふっ、この子たち、生きて動いているプロジェクトFの残滓を手に入れるチャンスがあるのだからね。しかし……。」

『どうしたのですか?』

「彼等について気になるな。デバイスはもちろん使っているが、デバイスなしでも攻撃する事ができるとは・・・。しかもカオスエメラルドと関係があるかも知れないな。」

『ああ。エッグマンが言ってた宝石の事ですね。』

スカリエッティ「そうだ。7つのカオスエメラルドがそろった時、カオスコントロールを発動する事が可能だ。だが、彼等がいる限り、そう簡単に手に入れる事は難しいだろう。」

『そうですね。』

スカリエッティ「もしかしたら、プロジェクトFの残滓よりも、貴重なサンプルになるかも知れないな。もう少し調べておくとしよう。」

『ええ。』

ウィーン

スカリエッティ「また邪魔が入ったようだな。奴等よりも先にカオスエメラルドを手に入れなくては・・・。」

エッグマン「・・・。」

続く

次回予告

なのは「レリックとカオスエメラルドがホテル・アグスタにある事が判明。その情報を受け取った私達はそのホテルに向かったの。」

フェイト「そしてオークションが始まったその時、エッグマン達が姿を現した。さらに最大の敵まで現れホテル・アグスタは大パニック状態に!」

はやて「しかもあのロボット、ソニックに似とるな。」

ソニック「ああ。あいつはメタルソニック。俺のデータを基にして作られたロボットさ。」

メタルソニック「ソニック!今日コソ決着ヲ着ケテヤル!」

ソニック「へっ!望むところだ!」

イカロス「次回、『ホテル・アグスタの激闘。メタルソニック、降臨!』。お楽しみに!」

第6話 ホテル・アグスタの激闘。メタルソニック、降臨!

ギュイーン

ソニック「で、こいつが犯罪者であるジェイル・スカリエッティか。奴もカオスエメラルドを狙っているそうだな。」

フェイト「ええ。彼はガジェットドローンの製作及びレリックの収集もやっているわ。」

はやて「しかも違法研究で広域指名手配されている次元犯罪者やで。」

イカロス「そうですか・・・。で、今回はホテル・アグスタの任務ですね。」

リィン「はい。骨董美術品オークションの会場警備と人員警護。取引許可の出ているロストロギアがいくつも出品されるので、その反応をレリックと誤認したガジェットが出て来てしまう可能性が高い。とのことで、私たちが警備に呼ばれたです。」

ナックルズ「となると、この手の大型オークションだと密輸取引の隠れ蓑にもなったりするだろうな。油断は禁物だぜ。」

ルージュ「そうね。せっかくだから高価な物も奪っちゃおうかしら?」

なのは「それは止めるの。」

ホテル・アグスタ

なのは「こんにちは、機動六課です。」

ソニック「ったく、なんで俺までこんな格好をしなきゃいけないんだ?」

フェイト「似合ってるよ、ソニック。」

ソニック「ま、まあな・・・。で、オークションが始まるまでどのくらいだ?」

バルディッシュ「Three hours and twenty-seven minutes.(3時間27分です)」

ソニック「分かった。せっかくだし、2人で向こうに行ってみようぜ。」

フェイト「ええ。」

コツコツ

なのは「最近、フェイトちゃんとソニックの仲がいいんだけど・・・。」

はやて「もしかしたら、フェイトちゃんはソニックに恋をしてるんやないか?」

なのは「ええっ!?そうなの!?」

はやて「その可能性はありうるという事や。うかうかしてると大変な事になるで~。」

なのは「そうだね・・・。警戒しておかないと。」

外回り

エミー「フェイトの奴~。ソニックと手を繋ぎながら歩いているなんて・・・。」

ジャキッ

エミー「ちょっとティアナ。土台になりなさい。」

ティアナ「何で私が土台にならなきゃならないのよ!しかも何時の間にかランチャーを持っているし!」

エミー「私はソニックが浮気をしないかどうか確かめているのよ!」

ティアナ「浮気って・・・、もしかしてアンタ、ソニックと付き合っているの?」

エミー「当然よ。ソニックは私の彼氏なんだから。」

スバル「でも、ソニックはエミーの事を彼女と思っていないんじゃ・・・。」

エミー「何か言った?」ギロッ

スバル「い、いえ!」ビシッ

スバル「でも今日は八神部隊長の守護騎士団、全員集合か~。」

ティアナ「そうね……アンタは結構詳しいわよね?八神部隊長とか副隊長たちのこと。」

スバル「うん。父さんやギン姉から聞いたことくらいだけど、八神部隊長の使ってるデバイスが魔導書型で、それの名前が【夜天の書】っていうこと。副隊長達と、シャマル先生、ザフィーラは八神部隊長個人が保有してる特別戦力だってこと。で、それにリィン曹長を合わせて6人揃えば無敵の戦力ってこと。」

スバル「ま、八神部隊長達の詳しい出自とか能力の詳細は特秘事項だから、私も詳しくは知らないけど……。」

ティアナ「…レアスキル持ちの人はみんなそうよね……。」

スバル「ティア、何か気になるの?」

ティアナ「別に。」

スタスタ

スバル「?」

ティアナ(六課の戦力は、無敵を通り越して明らかに異常だ。八神部隊長がどんな裏技を使ったのか知らないけど、隊長格全員がオーバーS…副隊長でもニアSランク……他の隊員達だって前線から管制官まで未来のエリート達ばっかり。あの歳でもうBランクを取ってるエリオとレアで強力な竜召喚士のキャロは2人ともフェイトさんの秘蔵っ子。危なっかしくはあっても潜在能力と可能性の塊で優しい家族のバックアップもあるスバル。そして、さらに異常なのがソニック達。)

ティアナ(ソニックは音速のスピードを使った攻撃、テイルスは様々な発明品を作る事が可能。ナックルズは傲慢なパワーで敵をねじ伏せるし、エンジェロイド達も様々な能力を持っている。エミーは・・・、私と同じ凡人か。でも、愛する人を守る力を持っているはず。私もそんな力があればな・・・。)

エミー「力なんかなくても、ティアナは今のままでいいと思うわ。」

ティアナ「エミー!もしかして私の思っている事が分かるの!?」

エミー「ええ。最近、千里眼という能力を手に入れたからね。私もそのような事に悩んだわ。」

ティアナ「エミーも?」

エミー「うん。いつもソニックに助けられてばかりで、自分が情けないと思ったの。でも、ソニックが私にこう言ってくれたの。『自分を信じれば強くなれる』って。」

ティアナ「ソニックが?」

エミー「そうなの。だからあなたも自分を信じて頑張りましょう。」

ティアナ「・・・うん!」

森の中

「…あそこか。お前の探し物はここにないのだろ?何か気になるのか?」

ルーテシア「……うん。ドクターのオモチャが…近付いて来てる、って。」

ホテル屋上

ギュイーン

シャマル「っ! クラールヴィントのセンサーに反応。シャーリー!」

シャーリー『はい!……来た来た……来ましたよ!ガジェットドローン、陸戦Ⅰ型。機影30……35……。陸戦Ⅲ型……2……3……4……。』

シグナム「エリオ、キャロ、お前達は上へあがれ。ティアナの指示で、ホテル前の防衛ラインを設置する。」

エリオ・キャロ「はい!」

シグナム「ザフィーラは私と迎撃に出るぞ。」

ザフィーラ「心得た。」

エリオ「ざ、ザフィーラさんって、喋れたんですね・・・。」

ザフィーラ「ああ。」

ギュイーン

ナックルズ「ようやく来たようだな。行くぞ!」

ヴィータ「おう!!」

ドゴーンドガーン

ヴィータ「ティアナ、エミー、スバル!援護を頼む!」

エミー「分かったわ!行くわよ!」

ティアナ「OK!」

スバル「暴れまくるぞー!」

ドゴーンドガーン

ホテル・アグスタ

フェイト「スバル達が戦闘を始めた様ね。」

ソニック「ああ。余程の事がない限り大丈夫だろうな。」

フェイト「ええ。」

ガシャーン

フェイト「何!?」

メタルソニック「久シブリダナ、ソニック。マサカコンナトコロデ出会ウトハナ・・・。」

ソニック「お、お前は・・・・、メタルソニック!?お前もこの世界に来たのか!?」

メタルソニック「ソノ通リダ。ココデ会ッタノナラ丁度イイ。ソニック、勝負ダ!」

ソニック「望むところだ。フェイト、援護を頼む!」

フェイト「任せて!」

ソニック「さあ、ショータイムの始まりだ!」

一方・・・。

ウイーン

スカリエッティ『ごきげんよう。騎士ゼスト、ルーテシア。』

ルーテシア「…ごきげんよう。」

ゼスト「…何の用だ?」

スカリエッティ『冷たいね。近くで状況を見ているんだろ? あのホテルにレリックはなさそうだったが、実験材料として興味深い骨董があるだ。少し強力をしてはくれないかね? 君達なら、実に造作も無いはずなんだが…。』

ゼスト「断る。レリックが絡まぬ限り、互いに不可侵を守ると決めたはずだ。」

スカリエッティ『……ルーテシアはどうだい? 頼まれてくれないかな?』

ルーテシア「……いいよ。」

スカリエッティ『優しいなぁ…、ありがとう。今度ぜひ、お茶とお菓子を奢らせてくれ。君のデバイス【アスクレピオス】に私が欲しい物のデータを送ったよ。』

ルーテシア「……うん。じゃあ、ごきげんよう、ドクター。」

スカリエッティ『あぁ、ごきげんよう。吉報を待っているよ。』

ウイーン

ゼスト「いいのか?」

ルーテシア「うん。ゼストやアギトはドクターを嫌うけど、私はドクターの事そんなに嫌いじゃないから。」

ゼスト「そうか……。」

ボウッ

ルーテシア「我は…乞う。」

パアアアア

キャロ「遠隔召喚、来ます!」

ギュイーン

エミー「あ、あれって召喚魔法陣!?」

スバル「召喚魔法ってこんな事も出来るの!?」

キャロ「優れた召喚士は転送魔法のエキスパートでもあるんです!」

ティアナ「何でもいいわ。迎撃行くわよ!」

ナックルズ「ああ。無茶はするなよ。」

ティアナ「分かってるわよ。じゃ、行くわよ!」

ドギュンドギュンドゴーンドガーン

ナックルズ「くっ!いくら倒しても次々と出てきやがる!」

スバル「このままだとまずいね・・・。」

シャドウ「ここは僕に任せろ!」

スバル「シャドウ!」

シャドウ「ホーミングアタック!」

ドガガガガ

ルージュ「これで全部ね。さっ、皆の元に・・・。」

ドゴーン

ティアナ「な、何!?」

エッグマン「ほほう。まさかガジェット共が全滅とはな・・・。」

ナックルズ達「エッグマン!」

スバル「誰?」

ナックルズ「エッグマンはイタズラが過ぎるロボットおやじだ。アイツを止めないと大変な事になるぞ!」

オーボット「それだけじゃない!俺達やメタルソニックもいるんだぜ!」

シルバー「オーボット、キューボット、メタルソニックまで!こうなると大変な事になりそうだぜ。」

スバル「でも、こうなったらやるしか方法はない!」

エッグマン「邪魔をするなら容赦はしない!」ドゴーン

ドッカーン

エリオ・キャロ「うわ(きゃ)あああああああ!!」

テイルス「エリオ!キャロ!」

エッグマン「ついでにお前等もじゃ!」ギュイーン

ガシッ

エミー「あ。」

エッグマン「へ?」

エッグマンがロボの腕の方を見ると、右腕がティアナの胸を触っていたのだ。

ナックルズ「お、お前・・・。いったい何処を触っているんだ?」

エッグマン「あ・・・。胸を触ってしまった・・・。」

スバル「よくもティアの胸を・・・。それは私の専売特許だよ!」

テイルス「いつから専売特許になったの?」

スバル「一緒の部屋になった時から。」

バキッ

エッグマン「ああっ!ロボットの腕が!」

ティアナ「よくも私の胸を触ってくれたわね・・・。覚悟はいいかしら?」ニコッ

スバル「ま、まずい・・・。皆、逃げて!」

ドドドドド

エッグマン「ちょっ、どこに行くの!?頼むからわしを置いていかないでー!」

ティアナ「覚悟しなさい!」ジャキッ

ドッゴーン

エッグマン「うわあああああ!!」ヒュルルルル

キラーン

オーボット「ボスが飛ばされたー!」

キューボット「撤退だ!覚えてろ!」

ドドドドド

ティアナ「うう・・・。最悪・・・。」

スバル「て、ティア・・・。怖いよ・・・。」ガタガタ

テイルス「彼女をあまり怒らせない方がいいみたいだね・・・。」

ホテル・アグスタ

キンキンキンキン

ソニック「チッ!そう簡単にはいかないみたいだな!」

メタルソニック「当然ダ。シカモ新タナ機能モ付イテイル。」

フェイト「新たな機能!?」

ガシャンガシャンガシャンガシャン

ソニック「両腕にマシンガンだと!?そんなの有りかよ!」

メタルソニック「エッグマン様ニ改造シテモラッタカラナ。ソノ威力ハ伊達ジャナイ!」ジャキッ

ドガガガガガ

フェイト「スピードが素早いおかげでかわしにくいわ。早く止めないと。」

ソニック「だったら一か八かだ!」

ビュン

メタルソニック「何ダト!?」

ソニック「ウィンドカット!」バッ

ズババッ

メタルソニック「クッ!」

フェイト「そしてそのまま、プラズマランサー!」バッ

バリバリバリバリ

メタルソニック「グアアアアア!!」

ソニック「まだやる気か?」

メタルソニック「上等ダ・・・。」

ピピピピピ

メタルソニック「イッタイ何ガアッタ?」

オーボット『ボスが少女にやられてブッ飛ばされてしまった!すぐに退却だ!』

メタルソニック『分カッタ。今回ハココマデダ。マタ会オウ。』

ビュン

フェイト「メタルソニックか・・・。厄介な敵が加わっちゃったね。」

ソニック「ああ。奴は俺のデータを元にして作られているからな。苦戦するのも無理ないだろうな。」

ヒュンヒュンヒュン

イカロス「マスター、大丈夫ですか?」

ソニック「ああ。何処も怪我はないぜ。」

アストレア「なら安心だね。」

なのは「ところでソニック。フェイトちゃんと一緒に行動していたよね。何をしたのか教えてくれないかな?」

ソニック「お、おい、なのは!目が怖過ぎるぞ!」

エミー「ソニック~。私を差し置いてフェイトと一緒に手を繋いでいたわね・・・。覚悟はいいかしら?」

ソニック「おい、エミーもかよ!?ちょっと待ってくれ!話せば分かるから・・・。」

なのは・エミー「問答無用!」

ソニック「うわああああああ!!」ドドドドド

外回り

ヴィータ「なるほど。胸を触られた事でキレてしまい、敵を撃退したという事か。」

ティアナ「はい・・・。屈辱でした・・・。」

ヴィータ「まあ、敵を撃退しただけでもいいとするか。んじゃ、そろそろ帰るぞ。」

スバル達「はい!」

ザッザッ

ヴィータ「胸か・・・。ハァ・・・。」

シャマル「どうしたの?」

ヴィータ「別に。」

ドゴーン

ヴィータ「今度は何の音だ?」

はやて「大変や!なのはとエミーがソニックを追いかけとるで!」

ヴィータ「何だって!?」

エミー「ソニックー!フェイトと一緒に付き合ったのはどういう事か説明しなさーい!」

なのは「フェイトちゃんと手を繋いで行動するのは私だけなのー!」

ソニック「お前等、過激すぎるぞ!少しは落ち着けー!」

ドゴーンドガーン

ヴィータ「まっ、とりあえずはそのままにしておこうぜ。奴にとってはいい経験となるからな。」

はやて「それもそうやな。」

ソニック「そんな~!助けてくれ~~~~~~!!」

ドドドドド

フェイト「ハァ・・・。私、ソニックの事を好きになっちゃったのかな・・・。」

続く

次回予告

ソニック「任務の後、なのはからティアナの過去を聞いた俺達は驚きを隠せなかった。」

シルバー「そして数日後、スバルとティアナがなのはとの模擬戦を行う事になったが、なのはが魔王モードになってしまい、動けないティアナに対して砲撃をしてしまった。」

フェイト「でもソニックがその攻撃をうまく薙ぎ払い、ティアナの救出に成功!けど、なのはと戦う事になっちゃったわね・・・。」

エミー「なのははソニックに対して嫉妬しているからね。フェイトと一緒に行動していたのが原因じゃない?」

ソニック「確かにそうかも知れないが、こうなった以上はやるしかないからな。行くぜ、なのは!お前の暴走を止めさせてやるぜ!」

ニンフ「次回、『模擬戦での激闘!ソニックVSなのは』。お楽しみに!」

第7話 模擬戦での激闘!ソニックVSなのは

機動六課

ソニック「いつっ!」

ニンフ「まったく、フェイトと手を繋いでいたからこんな事になったのよ。」

ソニック「分かってるよ・・・。今回の件は俺も悪かったからさ・・・。」

エミー「はやてさん。あの時のティアナさん…何だか様子がおかしかったです。私が元気づけたら治ったのですが・・・。」

テイルス「いったい彼女に何があったでしょうか?」

はやて「・・・。」

ウィーン

イカロス「誰ですか?」

はやて「彼はティアナの兄、ティーダ・ランスター。当時の階級は一等空尉で執務官志望の魔導師。所属は首都航空隊で……享年21歳。」

オレガノ「享年という事は・・・、もしかして死んだのですか?」

はやて「せや。ティーダ一等空尉は逃走中の違法魔導師に手傷を負わせたんやけど、取り逃がしてもうたんや。任務自体は地上の陸士部隊に協力を仰いだおかげで解決したんやけど…その件について、心無い上司が最低なコメントをして、一時期問題になったんや。」

カオス「そのコメントは?」

はやて「『犯人を追いつめておきながら取り逃がすなんて首都航空隊の魔導師としてあるまじき失態だ。たとえ死んでも取り押さえられるべきだった』とか……さらに直球に『任務を失敗する役立たずは……』とかな。」

ミリア「そんな・・・!」

ナックルズ「何だよそいつ!許せねぇ!!」

ソニック「あぁ、気に入らねぇな・・・。必死で仕事をこなそうとしたヤツに、労いの言葉もないなんてな・・・。いくら何でも酷すぎるぜ。」

イカロス「マスター・・・。」

シャドウ「だがそれは過ぎた事だ。今更言ったところでどうにもならない。」

ナックルズ「……チィッ!」

ウィーン

ブレイズ「何処へ行く?」

ナックルズ「しばらく外の空気を吸いに行って来る。」

ウィーン

テイルス「僕、ティアナの事が心配だから見に行って来る!」

タタタタタ

ソニック「・・・。」

森の中

ナックルズ「あの上司はいくら何でも酷すぎるぜ!一発ぶん殴りたいぐらいだ!」

ピタッ

ナックルズ「ん?」

バッバッ

ナックルズ「ティアナじゃないか。また自主練か?」

ティアナ「ええ。邪魔しないで。」

バッバッ

ナックルズ「(……汗の量が尋常じゃねえ……)お前まさか、帰ってきてからずっとやってたのか?」

ティアナ「…………。」

ナックルズ「何やってんだよ!? 身体壊すぞお前!」

ティアナ「うるさいわね!私みたいな凡人がなのはさん達のような天才に追いつくにはこうするしかないのよ!!」

ナックルズ「それで身体壊したら意味ないじゃないか!」

ティアナ「アンタに凡人である私の気持ちがわかるの!!?」

ナックルズ「わかんねえよ! オレはティアナじゃないからな!!」

ティアナ「だったら口出ししないで!!」

ナックルズ「うるせえ!! さっきから凡人だの天才だの、くだらねえこと言ってんじゃねえぞ!!!」

ティアナ「っ…くだらないですって!!?」

ナックルズ「あぁくだらねえなっ!! 天才がそんなに偉ぇのか!? 凡人がそんなにダメなのか!? 違うだろ!! 胸を触られて怒りのあまり砲撃したミスで自信喪失してんじゃねえ!!!」

ティアナ「っ……!うるさいバカ!!! 私のやり方に口出ししないで!! もうほっといてよ!!!!」

ナックルズ「……そうかよ。だったらもう勝手にしろ。けどな、これだけは言っておく。テメェみたいに周りが見えてねえヤツは、一生強くなんてなれないんだよ。」

ティアナ「っ…!!」

ザッザッ

ティアナ「何よ・・・。私の気持ちなんか分からないくせに・・・。」

テイルス「ティアナ。」ガサッ

ティアナ「テイルス!あなたも来ていたの!?」

テイルス「うん。心配になって来ちゃった。それに、はやてからあなたのお兄さんの話を聞いちゃったから・・・。」

ティアナ「っ……。」

テイルス「ティアナはたった一人の家族だったお兄さんの夢を引き継ごうと頑張ってる。ナックルズも同じ戦闘民族である「ナックルズ族」の為に頑張っている。」

ティアナ「ナックルズ族?」

テイルス「うん。古き戦闘民族で、ナックルズという名称は、元来は一族全体を示す名称だった。けど、今は彼が種族最後の生き残りとなってしまったんだ。」

ティアナ「それで名にナックルズを冠しているのね。」

テイルス「うん。目的は違うけど、家族のために強くなろうとしているのは一緒だからね。」

ティアナ「っ!!」

テイルス「だからナックルズは無茶をして身体を壊しそうになってるティアナを放っておけないんだと思う。本人は無自覚みたいだけどね。」

ティアナ「…………。」

テイルス「だからティアナもナックルズが言ったことを考えてみて。それじゃ。」

スタスタ

ティアナ「私は……私は………!」

その日の深夜

ソニック「まだ働いているのか?」

なのは「うん。FWのみんなの訓練メニューを組んでるの。あと、みんなの陣形のチェックとか……。」

ソニック「……まさかとは思うが、それを毎日してんじゃないだろうな?」

なのは「え? 毎日こんな感じだけど・・・。」

イカロス「でも、ほどほどにしてください。彼等のリーダーであるあなたが倒れたら、元も子もありません。」

ニンフ「私達もサポートするわ。」

なのは「分かったわ。それに今は毎日が楽しいんだから。」

アストレア「どういう事ですか?」

なのは「優秀な教え子が四人もいて、みんな日に日に成長していくのを見守る毎日……それがとても楽しいの!」

ソニック「そうか。んじゃ、頑張れよ。」

なのは「うん。ところで前から気になっていたけど、最近、フェイトちゃんと共に行動を取る事が多いよね。どういう事なの?」

ソニック「べ、別に何でもねえよ・・・。んじゃ。」

ウィーン

なのは「・・・怪しい。」

数日後

なのは「さーて、じゃあ午前中のまとめ。2on1で模擬戦やるよ。まずはスターズからやろうか。バリアジャケット、準備して。」

スバル・ティアナ「「はい!」」

ヴィータ「エリオとキャロはアタシ達と見学だ。」

エリオ・キャロ「「はい!」」

ティアナ「やるわよ、スバル!」

スバル「うん!」

リリア「テイルスから聞いたけど、ティアナは大丈夫かしら?あの後自主練をしたそうだけど・・・。」

ナックルズ「知るかよ。」

ヒュンヒュン

ミリア「あっ、ようやく来たわね。」

フェイト「あっ、もう模擬戦始まっちゃってる?」

ミリア「ようやく来たわね。今、スターズがやってるわ。」

ソニック「そうか。なのはの奴、部屋に戻ってからもずっとモニターに向かいっぱなしだからな。訓練メニュー作ったり、ビデオでみんなの陣形をチェックしたりさ。」

エリオ「なのはさん……訓練中もいつも僕たちのこと見ててくれるんですよね。」

キャロ「本当に、ずっと……。」

ヴィータ「お、クロスシフトだな。」

ティアナ「クロスファイヤー……シュート!!」ドギュン

ナックルズ「なぁ、ティアナの今の攻撃…何か変じゃねえか?」

ヴィータ「ああ、何かキレがねえな。」

フェイト「コントロールは良いみたいだけど……。」

オメガ「調子デモ悪いノカ?」

ナックルズ「それにしたって……!」

テイルス「まさか…………。」

ギュイーン

なのは「っ、フェイクじゃない! 本物!?」

ドゴーン

スバル「うおおおおおお!!」ギュイーン

バッ

スバル「うりゃぁぁぁぁぁぁぁああああ!!」

なのは「っ!!」

ガキーン

ソニック「間一髪でガードか。今の攻撃は危なすぎるぜ。」

テイルス「そうだね。で、ティアナは?」

オレガノ「遠くの方で砲撃をしようとしています。」

ルージュ「何を考えているのかしら?」

スバル「うおおおおおおお!!」

ガキーン

クリーム「攻撃を防いだ・・・・あっ!ティアナさんの姿が消えたデス!」

エミー「もしかして幻影なの!?」

イカロス「じゃあ、本物は・・・!」

ソニック「あそこだ!」

ギュイーン

ティアナ「一撃必殺!! でぇぇぇぇえええい!!!」

なのは「レイジングハート……モードリリース……。」

[All right]

ドゴーン

ヴィータ「すごい轟音だ!あいつ等は大丈夫なのか!?」

テイルス「・・・!皆、見て!」

シュウウウウ

ソニック「と、止めた!?」

なのは「おかしいな……二人共どうしちゃたのかな?頑張っているのは分かるけど、模擬戦は喧嘩じゃないんだよ?ちゃんとさ、練習通りにやろうよ……ねぇ?」

スバル「あ、あの……!」

なのは「私の言ってる事、私の訓練…そんなに間違ってる?」

ティアナ「………くっ!」

[Blade erase]

バッ

ティアナ「私は! もう、誰も傷付けたくないから! 無くしたくないから!!」

スバル「ティア…。」

ティアナ「だから! 強くなりたいんです!!!」

なのは「……少し…頭冷やそうか?」

ソニック「まずいブチ切れモードに入ったぞ!」

シルバー「このままだと大変な事になってしまう!」

フェイト「ティアナ、逃げて!」

なのは「クロスファイアー……。」

ティアナ「うあぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!ファントム・ブレイ…。」

なのは「シュート。」

ドゴーン

ティアナ「がは・・・。」

テイルス「今のはすごいダメージだ!あと一発喰らったらやられてしまう!」

スバル「ティア! 」ダッ

ブン

スバル「…バインド!?」

なのは「じっとして。よく見てなさい。」スッ

スバル「なのはさん!」

ドゴーン

フェイト「放たれたわ!あれじゃいくら何でも・・・。」

ソニック「ウィンドカット!」ギュン

ナックルズ「波動弾!」ドン

ドゴーン

スバル「ソニック!ナックルズ!」

ナックルズ「大丈夫か、ティアナ!?」

ティアナ「ナックル・・・ズ・・・。」

バタン

スバル「ティア!」

ナックルズ「俺はスバルとティアナを連れていく。ソニックはなのはを止めてくれ。」

ソニック「分かった!」

ズバッ

ナックルズ「行くぞ、スバル。」

スバル「う・・・、うん・・・。」

なのは「どういうつもりなの・・・ソニック?」

ソニック「それはこちらのセリフだ。さっきの模擬戦……確かにあいつらはお前の教えを無視して、危険な無茶をした。だがな、最後の攻撃は明らかにやり過ぎだ。」

なのは「私の教導に口出ししないでくれるかな?」

ソニック「気に食わないぜ……自分の思い通りにならねえからって教え子を撃ち落とすって事がな。」シャキン

なのは「どうやらあなたも頭を冷やさないといけないようね。最近フェイトちゃんと仲がいいみたいだし。」

ソニック「当然そうなるよな。始めるとするか。」

ヴィータ「お、おい!ソニックの奴、何やってんだ!?」

ナックルズ「邪魔をするな。これはあいつと彼女の決闘だ。黙って見て置け。」

ヴィータ「で、でも・・・。」

シグナム「!高町がディバインシューターを放ったぞ!」

ヴィータ「何!?」

ヒュンヒュン

ヴィータ「かわしただと!?そんなバカな!」

ソニック「音速は伊達じゃないんだぜ!ブレイドスマッシュ!」

ズバアアア

なのは「くっ・・・。」

キキッ

ソニック「へっ。デカイ口叩いてた割には、案外たいしたことねーな。」

なのは「ソニック、どうして邪魔するの!!?」

ソニック「何度だって邪魔してやるよ……お前が考えを変えねえ限りな。」

なのは「私のこと…何も知らないクセに!!!」

ソニック「だったらお前は知っているのか……俺のことを?」

なのは「っ……。」

ソニック「何も知らねえのはお互い様だ。もっとも、お前は教え子のことを何一つ知ろうとも思っちゃいねえみたいだけどな。」

なのは「そんなこと──。」

ソニック「ないってのか? 本気でそう言ってんなら、もう教導なんてやめときな。」

なのは「っ…何も知らない貴方にどうしてそこまで言われなきゃいけないの!!?」

ソニック「確かに俺は何も知らない……だけど、今のお前が…お前らしくないってことは分かる。」

なのは「っ!?」

ソニック「無茶をやらかした教え子を…ただ頭ごなしに叱り付けて…叩きのめして…言うことを聞かせる……それがお前のやりたい教導なのか?」

なのは「……たく…ない……やりたくないよぉ……。」ポロポロ

フェイト「なのは・・・。」

なのは「だけどやらなくちゃ…私と同じになっちゃう……!! 私はっ!! ティアナにも…スバルにもエリオにもキャロにも……誰にも傷ついて欲しくないの!!! だから……だからぁ!!!」

ギュイーン

ソニック「それがお前の闇か。なら、俺はその闇を壊してやるぜ!」ダッ

なのは「うあぁぁあああ!! ディバインバスター…フルパワァァアアア!!!!」

ドゴーン

エミー「ソニック!」

ヒュン

なのは「!?」

ソニック「お前の闇は良く分かったぜ。今度はこちらの番だ!」バッ

ソニック「ブルーウィンド・ゼロ!」ドギューン

ドゴーン

なのは「きゃあぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」

ズドーン

なのは「うっ…くっ……!」

ザッザッ

なのは「あ・・・う・・・。」

スッ

なのは「!?」

ソニック「立てるか?」

なのは「・・・ううん。体が言う事を効かないの・・・。」

ソニック「だったら俺がおぶってやるぜ。」

なのは「いいの?」

ソニック「ああ。怪我している人を放って置けるわけにはいかないからな。」

なのは「ソニック・・・。」

ヒョイ

ソニック「エミー!」

エミー「なのはの事は私に任せて。それにあなたも怪我してるでしょ?」

ソニック「そうだったな・・・。」

エミー「フェイト。ソニックをお願いね。」

フェイト「ええ。」

ヒョイ

なのは「お互い病院送りだね。」

ソニック「ああ。でも、あんな戦いをしたのは久しぶりだな。」

なのは「それもそうだね。ふふっ。」

ザッザッ

テイルス「良かった・・・。大事にならなくて・・・。」ホッ

イカロス「ええ。私達もマスターの元に向かいましょう。」

テイルス「うん!」

続く

次回予告

ソニック「激闘を終えてから数時間後、なのはから2人きりで話したいと言われた。」

エミー「それを聞いた私達はこっそりと後を付けはじめたの。」

イカロス「話の内容はなのはさんの過去だと分かりましたが、それを聞いたマスターをなのはさんが抱きしめました。」

エミー「ソニック~!フェイトだけでなく、なのはまで~!」

フェイト「落ち着いて!まだ決まったわけじゃないんだから!」

なのは「でもエッグマン一味が姿を現したおかげでまた戦う羽目になってしまったの!」

はやて「本当に懲りない奴等やな。」

ソニック「何度でも相手になってやるぜ!勝負だ、エッグマン!」

アストレア「次回、『ソニックとなのはの絆』。私もマスターに負けないように頑張らないと!」

第8話 ソニックとなのはの絆

食堂

ソニック「おっ、なのはか。もう傷は治ったのか?」

なのは「うん。しかも体が今までより軽くなったの。」

エミー「あれだけ疲労が溜まっていたからね。そりゃ動けるのも当然でしょ。」

なのは「そうだね。これからはあまり無茶はしないようにしとかないと。」

ナックルズ「そうだな。で、ティアナは?」

なのは「シャマルさんから聞いたけど、彼女はまだ寝ているわ。」

ナックルズ「そうか。アイツも疲労が溜まっていたからな。」

なのは「あっ、そうだ。ソニック、話したいことがあるの。」

ソニック「何だ?」

なのは「ここじゃまずいからちょっと2人きりで話さない?」

ソニック「ああ。別にいいけど・・・。」

なのは「それじゃ、行きましょう。」

ソニック「あ、ああ・・・。」

タタタタタ

エミー「何か怪しいわね。私達も後を追うわよ!」

イカロス「ええっ!?勝手についてきていいのでしょうか?」

エミー「何言ってるの!ソニックがなのはの事を好きになったら大変な事になるじゃないの!ここはしっかり抑えとかないと!」

イカロス達「ハァ・・・。」

海岸

ザザーッ

なのは「ねえ、ソニック。なんで君は私を止めようとしたの?」

ソニック「お前があいつに似ているからさ。」

なのは「あいつって?」

ソニック「数カ月前、俺は異世界で一人の少年と出会った。彼の名はクリストファー・ソーンダイク。」

ソニック「クリスは気弱な少年で常識に縛られて行動していたが、俺と出会った事で人間的に成長した。」

ソニック「それになのははクリスに似ているからな。お前を見るとクリスの事を思い出してしまうんだ。」

なのは「そうだったの・・・。」

エミー「クリスか・・・。懐かしいわね。」

フェイト「クリスって、ソニックの友人なの?」

エミー「ええ。でも、ある事件で亡くなったの・・・。」

フェイト「ある事件?」

なのは「で、彼はどうしているの?」

ソニック「残念ながらある事件で亡くなってしまった。」

なのは「その事件って?」

ソニック「科学センター襲撃事件。そのセンターの中にクリスもいたんだ。」

なのは「じゃあ、彼は襲撃者に撃たれて・・・。」

ソニック「帰らぬ人となった・・・。」

なのは「そんな・・・。」

ソニック「俺もこの事を知った時はショックを隠せなかったが、その時から決意したんだ。あいつの分まで精一杯できるって。」

なのは「そっか。ソニックは強いんだね。それに比べて私はダメな先生だね。最近ティアナの様子がおかしいことはわかっていたのに、私は何もしてあげられなかった。ティアナの近くにいると思い込んでて、実際はあの子のことをまったくわかっていない……ううん、わかろうともしてなかったんだ……!!」

ソニック「だったらこれからわかって行けばいい。」

なのは「え?」

ソニック「自分の想いを伝えて、相手の想いを知る。しっかりと自分の想いをぶつけて、相手の想いをぶつけて貰えればいい。今からでも間に合うさ。」

なのは「ソニック・・・。」

ギュッ

なのは「ありがとう・・・。ソニック・・・。」ポロポロ

ソニック「気にするなよ。俺が付いているからさ。」

エミー「なのはの奴~。もう我慢できない!」

テイルス「落ち着いて、エミー!今はもう少し様子を見ようよ!」

エミー「放しなさいよ~!」ジタバタ

ソニック「ん?何か騒がしいが・・・。」

なのは「そう言えばそんな気がするの。そうだ。せっかくだから私の過去、聞いてくれない?」

ソニック「別にいいけど・・・。」

なのは「私は9歳の頃に、偶然魔法と出会い、魔法少女となった。とある事情でフェイトちゃんと戦う事になったけど、様々なことがあった末、私の想いが届き、2人が『友達』になれたの。」

なのは「半年後、はやてちゃんやシグナムさん達が大きく関わった『闇の書』事件の際も、当時安全性が危うかった『カートリッジシステム』の使用により、辛くも危機をくぐり抜け、彼女たちとも親しくなった。」

なのは「でも、幼いころから高威力の魔法を使ってきた私の体には、当然ながら見えない疲労が蓄積していたの。そのおかげで少しだけ動きが鈍り、重傷を負ってしまった。」

なのは「そして過酷なリハビリを得て、今の私がここにいるの。けど、フォワードの皆には、自分と同じ思いをさせたくない。だから、多少しつこいくらいに思えても、怪我をしないように基礎をしっかり固めておきたいの。」

ソニック「それがお前の過去なのか。よく頑張ったな。」

なのは「ソニック・・・。」

イカロス「あっ、これはヤバいですね・・・・。」

エミー「こうなったら邪魔してやる!」ダッ

フェイト「あっ、ちょっと!」

エミー「ソニック~~~~~!」バッ

ソニック「ゲッ!エミー!?」

なのは「エミーちゃん!?」

エミー「フェイトだけでなく、なのはまで・・・。覚悟はいいかしら?」

ソニック「お、おい!殺気立っているぞ!少しは落ち着け!」

エッグマン「ほほう。まさかお前が女性と抱き合っているとはな。」

ソニック、なのは、エミー「エッグマン!」

ニンフ「アンタが何でここにいるの!?」

エッグマン「決まっておる。お前等が持っているカオスエメラルドを奪いにな。」

メタルソニック「モチロン俺達モダ。」

アストレア「どうしますか?」

ソニック「戦うしか方法はない。全員、戦闘態勢に入ってくれ!」

なのは達「了解!」

ジャキンジャキン

エッグマン「小癪な。まとめて倒してくれるわ!」

ソニック「やれるものならやってみな!」

ビュンビュン

エッグマン「くたばれー!」ドギュンドギュン

ドゴーンドガーン

ティアナ「!?何の音!?」

シャマル「どうやら敵襲の様ね。私もすぐに戦闘に参加するわ。」

ティアナ「でしたら私も。」

ウィーン

スバル「その事だけど私達は待機しろって言われたの。」

エリオ「しかもなのはさんからです。」

ティアナ「そう・・・。」

シャーリー「そうそう。皆に見せたい映像があるの。私に付いて来て。」

ティアナ「え?」

ドゴーンドガーン

ソニック「チッ!いくら何でもしつこすぎるぞ!」

エッグマン「ほっほっほ。前の戦闘を元に改良したからな。いくらお前達があがこうとも無駄じゃ。」

ニンフ「こうなったらハッキングで!」

エッグマン「させるかー!」ドギュン

ニンフ「キャアアアア!!」ドゴーン

オレガノ「ニンフ!」

ズサアアアアア

ミリア「大丈夫?」

ニンフ「な、何とか・・・。」

リリア「よくもニンフを!覚悟!」バッ

メタルソニック「甘イ!」ドガッ

リリア「ぐほっ!」

ミリア「リリア!」

リリア「うぐ・・・。ボディブローを見舞ったわね・・・。」

ミリア「ええ。あのロボットを何とかしない限り、苦戦は免れないわね。」

シャマル「お待たせ!状況はどう?」

シグナム「かなり苦戦の状態だ。このままだと倒れるのも無理ないだろう。」

シャマル「そうね。治療は私に任せて。」

ヴィータ「ああ。頼んだぜ。」

エッグマン「もう一発行くぞ!」ドギュン

ドッゴーン

ナックルズ「くっ!随分派手にやってくれるな!」

エミー「でも、このままだとまずいわ!どうすればいいの!?」

ソニック「こうなったら一発に賭けるしかない。なのは!」

なのは「了解なの!」

ギュン

フェイト「いったい何をする気なの!?」

ソニック「見れば分かるぜ。」

エッグマン「もう一発喰らえ―!」ジャキッ

ドゴーン

ソニック「させるか!」

ズバッ

エッグマン「馬鹿な!砲弾を真っ二つにしただと!?」

ソニック「今だ!」

なのは「OK!スターライトブレイカー!」ドギュン

ドッゴーン

エッグマン「覚えてろー!!」ヒュルルルル

キラーン

メタルソニック「チッ!撤退ダ!」

ビュン

フェイト「なるほど。こういう事だったのね。」

ソニック「まあな。いくらエッグマンの作ったロボでも、なのはのスターライトブレイカーには敵わないからな。」

なのは「そう言う事。」

タタタタタ

ナックルズ「おっ、ティアナじゃないか。もう大丈夫か?」

ティアナ「うん・・・。あっ、なのはさん。貴方の過去を見ました。まさかそんな事があったなんて・・・。」

なのは「うん・・・。無理をし過ぎて、今後に支障を与えないように導く。これが教導官として1番大事な事。話そうとは思っていたんだけど、正直この話をするのが怖かったの。それで先送りにして行った結果がこれ……ソニックに言われて、ようやく決心がついたの。」

なのは「導いていくはずの立場なのに、生徒を傷付けて…生徒のことも知ろうとせず勝手に決め付けて…。こんなんじゃ私、教導官失格だよね。」

ティアナ「そんな事ありません!」

テイルス「ティアナ?」

ティアナ「なのはさんは悪くありません! 全部私が悪いんです! 私が……!」ポロポロ

なのは「ありがとう、ティアナ。でも、これは私なりのケジメだから、ちゃんと謝らせて。」

ティアナ「……はい。」

なのは「あとね、ティアナが考えたこと、間違ってはいないんだよね。」

ティアナ「へ?」

なのは「システムリミッター、テストモードリリース。」

『Yes』

なのは「命令してみて。モード2って。」

ティアナ「あっ、はい。モード2。」

『Set up. Dagger Form』

ルージュ「まあ。クロスミラージュから魔力で造られた剣が出現したわ。」

エミー「これっていったい・・・。」

なのは「ティアナは執務官志望だもんね。此処を出て執務官を目指すようになったら、どうしても個人戦が多くなるし将来を考えて用意はしてたんだ。」

ティアナ「っ……う、うわぁぁぁあ………!!」ダキッ

ソニック「やれやれ。とりあえずは一件落着だな。」

ナックルズ「ああ。なのはとティアナも和解できたし。」

フェイト「そうね。それじゃ、私達はこれで帰りましょう。」

ソニック「ああ。」

なのは「ところでさっきから気になったけどホテル・アグスタの事件からソニックとフェイトちゃんは一緒に行動している事が多いよね。どういう事か説明して欲しいの。」

ソニック「ギクッ!え、えっと・・・。それは・・・。」

エミー「その事については私も気になったのよね。どういう事か説明してもらえるかしら?」

ソニック「エミー!お前もか!?」

ジャキッ

ソニック「!?」

なのは・エミー「少し頭冷やそうか?」ニコッ

ソニック「お、おい!なんでいきなり魔王モードになるんだよ!少しは落ち着け!」

なのは「逃がさないの。」

ドゴーン

エミー「覚悟しなさい!」

ドガーン

ソニック「助けてくれ~!!」ドドドドド

ヴィータ「あれはどう見ても自業自得としか思えないな。」

イカロス「私もそう思いますね・・・。」

ナックルズ「ったく、せっかくの感動が台無しだぜ。」

ティアナ「確かにね・・・。呆れて物も言えないわ・・・。」

ナックルズ達「ハァ・・・。」

ソニック「ため息ついてないで助けれくれー!」ドドドドド

続く

次回予告

なのは「休日にソニックとフェイトちゃんがデートをする事を知った私は、エミー達と共にデートのぶち壊しに向かい始めた。」

はやて「いや、デートのぶち壊しは良くないと思うんやけど・・・。」

なのは「甘いよはやてちゃん!これを放っておけばソニックとフェイトちゃんが結婚する可能性もあるんだよ!」

エミー「それを阻止するためにも私達が動かなければ意味がないの!」

ティアナ「まあ、それは分かりますが・・・・、なんで大量の重火器などを持っているのですか?」

なのは「決まっているでしょ?デートをぶち壊すためにはこのくらいしておかないと。」

ティアナ「いくら何でも物騒すぎます!」

テイルス「次回、『史上最大のデート騒動!』。お楽しみに!」

第9話 史上最大のデート騒動!

訓練場

ソニック「ふう・・・。来週は休日か。だがフェイトとなのはの監視がある限り、何処にもいけないんだよな・・・。」

フェイト「あっ、ソニック。」

ソニック「おっ、フェイトか。一体何の用だ?」

フェイト「うん・・・。実は来週、私とデートをして欲しいの。」

ソニック「で、デート!?」

フェイト「そう。いつもソニックと一緒に行動をしているし、たまには2人で何処かに行こうかなと思って。」

ソニック「分かった。楽しみにしているぜ。」

フェイト「うん。」

タタタタタ

なのは「これはヤバい予感がするの・・・。」

その夜

なのは「皆を呼んでもらったのは他でもない。来週の休日、史上最大の戦いが起こるの。」

エミー「その情報は確かなの?」

なのは「ええ。偶然耳にしたからね。彼が動いた以上はやらなきゃならない。手遅れになる前に・・・。」

はやて「そこまで言うなら協力するで。私達はなのはちゃんの仲間やからな。」

なのは「ありがとう、皆。じゃあ、今日はこの辺で解散。」

ゾロゾロ

スバル「ねえ、ティアナ。気になった事が一つだけあるんだけど・・・。」

ティアナ「何?」

スバル「彼って誰?」

ティアナ「知るわけないでしょ!」

そして1週間後の休日

ソニック「それじゃ、行くとするか。」

フェイト「ええ。」

コツコツ

なのは「どうやら動き出したの。皆、準備はいい!?」

ティアナ「ちょっと待て!彼ってソニックじゃないですか!もしかして史上最大の戦いってデートのぶち壊し!?」

なのは「その通り。このまま2人の恋仲が発展したら、結婚という可能性もある。それを阻止する為、私達が動かなければならないの!」

シグナム「いや、たいした事ではないと思うが・・・。」

エミー「たいした事じゃないわよ!私達にとっては重大な事だから!」

スバル「そうかな・・・。」

なのは「というわけで、行動開始!」

はやて達「ハァ・・・。」



ギイイイ

ナックルズ「おっ、洋服店に入ったぞ。」

ザフィーラ「しかもソニックに帽子を被らせたりしているな。しかも彼は抱かれているそうだ。」

ヴィータ「おっ。今度はペアルックだ。」

エミー「(ギギ、ギギギ・・・ギィ~!!!)ソニックとのペアルックなんて・・・・!!あたしだってやった事ないのにぃ~!!」

なのは「(ギギ、ギギギ・・・ギィ~!!!)なんてうらやま・・・けしからないの!!私だってフェイトちゃんとお揃いのアクセサリーとか付けたいのにぃ~!!」

ルージュ「いい加減にあきらめたら?」

なのは「まだまだなの!後をつけるわよ!」

テイルス(あきらめた方がいいと思うんだけどな・・・。)

ティアナ(私もそう思う・・・。)

カフェ

ソニック「で、次はどこに行く?」

フェイト「そうね。遊園地はどうかしら?でも、ちょっと子供っぽいかな・・・?」

ソニック「そんなことないさ、遊ぶ場所の定番と言えば遊園地って決まってるようなもんだぜ。」

フェイト「そうね。」

なのは「今度は遊園地・・・。で、武器は持ってきた?」

エミー「はい。」

なのは「バズーカにランチャー・・・。良く揃ったね・・・。」

シャマル「な、なのはちゃん・・・。まさか・・・!?」

なのは「そう。2人の間に恋心が芽生えたと同時にバズーカやランチャーを放つ。これでデートもぶち壊し確定なの。」

ナックルズ達「なあああああああああ!!??」

ヴィータ「おい!いくら何でも物騒すぎるぞ!」

エミー「何言ってんの!これは聖戦よ!」

テイルス「いや、聖戦じゃないから!」

ティアナ「テイルスの言う通りです!公共の場で武器を使ったら大騒動になってしまいます!」

なのは「そんな時は時空管理局の証明書を出せばバッチリなの。」

ニンフ「んな訳あるか!」

ワーワーギャーギャー

ナックルズ「ハァ・・・。なんで俺達がこんなバカバカしい任務に同行しなきゃいけないんだ?」

イカロス「ですが、逆らったらどうなるか分かりませんよ?」

シルバー「それだけは勘弁してほしいぜ・・・。」

ブレイズ「参加しなければ良かったな・・・。」

遊園地

なのは「くっ!メリーゴーランドを選ぶとは・・・。」

エミー「なかなか狙いが定まらないわね・・・。」

ナックルズ・ティアナ・シルバー「当たり前だ!」

テイルス「それにしてもメリーゴーランドって癒されるね・・・。」

スバル「うん・・・。疲れも一気に吹き飛ぶね・・・。」

はやて「それ終わったら、次はコーヒーカップに行くで。」

クリーム「いいデスネ!」

チーズ「チャオ!」

なのは「はやてちゃん。遊びに行ってるんじゃないんだよ。私達はデートをぶち壊しに来たんだから。」

はやて「そ、そうやったな・・・。ハハハ・・・。」

コーヒーカップ

エミー「うぷ・・・。気持ち悪い・・・。」

なのは「さすがにこれを選ぶとは・・・。」

ティアナ「いや、ここで集中しながら撃つのは気持ち悪くなりますから。」

ナックルズ「その通りだ。いい加減にあきらめて見守ったらどうだ?」

なのは・エミー「それだけは絶対に嫌だ!」

シルバー「ハァ・・・。我儘にもほどがあるぜ・・・。」

ブレイズ「どうやらコーヒーカップが終わったみたいだな。」

フェイト「次は何処に行く?」

ソニック「ジェットコースターにでも行こうぜ!」

ルージュ「次はジェットコースターよ。」

なのは「よし!追跡開始!」

ジェットコースター

フェイト「よし!これでバッチリね。」

ソニック「ああ。でも、何か殺気を感じるが・・・。」

フェイト「気のせいだと思うけどね・・・。」

なのは「ソニックの奴~・・・。」ゴゴゴ

エミー「フェイト~・・・。」ゴゴゴ

ビーッ

ソニック「おっ、始まったみたいだな。さあ、行くぜ!」

ゴトンゴトン、ギュイーン

ソニック「イヤッホー!」

フェイト「アハハハハ!」

エミー「キャッホー!すごく楽しいわね!」

なのは「エミー、平気なのね・・・。」

エミー「ええ。よくソニックの音速に付き合っているからね。」

なのは「そ、そうなんだ・・・。」

カフェ

スバル「ふ~。ジェットコースターは面白かった~。」

ティアナ「そうね。けど、首が少し痛いかな。」

はやて「私もや。で、フェイトちゃんとソニックがいないんやけど・・・。」

なのは「そうだった!あの2人は一体どこに!?」

ザフィーラ「む?あの2人、観覧車に乗ったぞ!」

エミー「観覧車ね・・・。こうなったらヘリを用意するしかないわね。すぐにヘリを呼んで頂戴!」

リィン「は、はい!」

オメガ「ヘリを使ッテ何をするつもりダ?」

なのは「決まっているでしょ?デートをぶち壊す最終手段よ。」

シャマル「ま、まさか!?」

観覧車内

ソニック「ふう・・・。ここで2人きりになるのも悪くないな。」

フェイト「そうだね。ソニック、ずっと前から伝えたい事があるの。」

ソニック「伝えたい事?」

フェイト「うん。私・・・、ソニックの事が・・・。」

バララララ

ソニック「!?な、何だ!?」

ウィーン

フェイト「な、なのは!?それにエミーまで!?」

なのは「さっきから追跡していたみたいだけど、やっぱりこうなっていたとはね・・・。」

エミー「こうなってしまった以上は只一つ・・・。」

ジャキッ

なのは・エミー「少し頭冷やそうか?」

ソニック「チッ!こうなったらやるしかないみたいだな。」

フェイト「なのはには悪いけど・・・、やるしか方法はない!」

ソニック・フェイト「セットアップ!」

パアアアア

ソニック「さあ、行くぜ!」

なのは「上等なの!」

フェイト「あなたには悪いけど、本気で行くね!」

エミー「いいわよ。いざ、勝負!」

ドゴーンドガーン

ナックルズ「やっぱりこうなってしまったか・・・。」

はやて「でもまあ、こういう展開も悪くないと思うで。」

シャマル「ええ。いつもの事だしね。」

テイルス「ハハハ・・・。」

一方、地下では・・・。

コツコツ

「ハァ・・・。ハァ・・・。早くいかないと・・・。」

ドガッ

「ぐは・・・。」

ドサッ

「彼女は倒れました。いかがいたしましょうか?」

『構わん。すぐに基地へ連れて行け。』

「はっ!」

ビュン

続く

次回予告

ソニック「新たなカオスエメラルドが見つかった!?」

なのは「うん。場所はサウザービーチにあるけど、カオスエメラルドは海の中にあるんだよね・・・。」

ソニック「海か・・・。俺、泳げないんだよな・・・。」

フェイト「だったら私が教えてあげようか?」

ソニック「ああ、助かるぜ。」

イカロス「今はその様な事をしている場合じゃありません!エッグマンだけでなく、新たな敵も姿を現しました!」

ナックルズ「新たな敵だと!?お前等は一体何者だ!?」

「我々はナンバーズ。ドクターに仕える戦闘機人の軍団だ!」

オレガノ「次回、『カオスエメラルド争奪戦!ナンバーズとの激闘。』。お楽しみに。」

第10話 カオスエメラルド争奪戦!ナンバーズとの激闘。

デートから3日後

イカロス「アルテミス!」ドゴーン

ニンフ「そこ!」ズバッ

アストレア「えい!」バキィッ

オレガノ「はっ!」ドゴーン

ドゴーンドガーン

ソニック「イカロス達もデバイスを使いこなせるようになったな。」

なのは「そうだね。あとは実戦で敵にどう通用するかだね。」

ソニック「ああ。」

リィン「緊急報告ですー!」ギュイーン

フェイト「リィンじゃない。どうしたの?」

リィン「新たなカオスエメラルドが発見されました!すぐに会議室へ行きましょう!」

ソニック「分かった!皆、行くぞ!」

イカロス・ニンフ・アストレア「はい!」

会議室

シャーリー「今回のカオスエメラルドの場所はサウザービーチですが、カオスエメラルドは海の中にある事が判明されました。」

ソニック「海の中!?」

なのは「こうなった以上は潜水艦で乗り込むしかないみたいだね。」

フェイト「ええ。何としてでも敵の手に渡る前に手に入れないと。」

はやて「そうやな。今回は全員で出動や。それじゃ、行くで!」

タタタタタ

ソニック(カオスエメラルドが見つかったと思ったら海の中かよ・・・。勘弁してくれ・・・。)

スカリエッティのアジト

『カオスエメラルドの反応がありました!場所はサウザービーチですが、海の中にあるそうです。』

スカリエッティ「よくやった。ただちに出動してくれ。」

『はっ!』

ウィーン

エッグマン「カオスエメラルドが見つかったのか?」

スカリエッティ「ああ。海の中だが、ソニックは泳げないのか?」

エッグマン「ああ。奴は走るのは得意でも、泳ぐのだけは苦手じゃからな。」

スカリエッティ「なるほど。これは貴重なデータだな。ナンバーズにも伝えておこう。」

エッグマン「ナンバーズ?」

スカリエッティ「私が開発した12人の最強戦闘機人だ。」

サウザービーチ

ザザーン

なのは「ここがカオスエメラルドがある場所ね。それにしてもいい景色だね。」

ヴィータ「ああ。今度皆で泳ぎに行きたいぜ。」

ソニック「・・・。」

イカロス「どうしたのですか、マスター?」

ザフィーラ「何故、俯いている?」

ソニック「・・・俺、泳げないんだ・・・。」

なのは達「ええっ!?」

スバル「ソニックって泳げなかったんだ・・・。走るのが速いから泳ぐのも得意だと思っていたのに・・・。」

エミー「ソニックは泳ぐのが全然ダメだからね・・・。」

フェイト「じゃあ、私が教えてあげようか?」

ソニック「ああ。助かるぜ。」

なのは「ソニック?私がいる事を忘れずに。」ガシッ

ソニック「分かってるよ・・・。あとその黒い笑顔は止めろ!」

はやて「で、潜水艦の方は?」

シャーリー「こちらです。」

ババーン

エリオ「この潜水艦なら大丈夫ですね。」

キャロ「あとはカオスエメラルドを見つけるのみですね。」

なのは「そうだね。私とフェイトちゃん、はやてちゃん、リィン、ソニック、イカロス、ニンフ、アストレアの8人で行って来るから、皆は待っててね。」

スバル達「はい!」

ソニック「俺も行くのか!?」

フェイト「当然よ。ソニックは私達の監視下に置かれてるからね。」

ソニック「ハァ・・・。」

ギュイーン

エミー「大丈夫かしら?」

オレガノ「さあ・・・。嫌な事が起きなきゃいいのですが・・・。」

ギュイーン

エミー「何の音?」

「ほう。まさか機動六課が先に来ていたとはな・・・。」

ナックルズ「何者だ!?」

「我々はナンバーズ。ドクターに仕える戦闘機人の軍団だ!」

シャマル「ドクターってまさか、スカリエッティ!?」

「その通りだ。私の名はNo.3のトーレ。貴様等をここで倒す!」

シャドウ「望むところだ。だが、倒されるのは貴様等だけどな。」

トーレ「言ってくれるな。攻撃開始だ!」

ナンバーズ「おう!!」

シャドウ「全軍迎え撃て!総攻撃開始だ!」

ナックルズ達「おう!!」

シャーリー「私はこの事をなのはさん達に伝えます!」

ヴィータ「頼んだぜ!」

一方、ソニック達は・・・。

ピコーンピコーン

イカロス「カオスエメラルドを回収しました。」

ソニック「よし。あとは皆のところへ戻るのみだな。」

ビービー

ソニック「何だ?」

ニンフ「敵の反応あり!ますます近づいています!」

はやて「何やて!?」

ギュイーン

アストレア「あのマークの潜水艦は・・・。まさか!?」

エッグマン『カオスエメラルドを見つけたと思ったら、まさかお前達がいたとはな・・・。」

ソニック達「エッグマン!」

オーボット『カオスエメラルドと聞いたら黙っちゃいられないからね。』

ソニック「確かにな。カオスエメラルドと聞いたら、お前達が絡んでくるからな。」

キューボット『というわけで、そのカオスエメラルドをよこせー!』

ドギューン

なのは「そっちがその気なら、急上昇!」

ドギューン

メタルソニック「急上昇シタダト!?ソンナ馬鹿ナ!」

エッグマン「わし等も後を追うぞ!」

ドギューン

サウザービーチ

ドゴーンドガーン

チンク「ちっ!いい加減にくたばれ!」キンキン

カオス「それはできない相談だよ!」キンキン

シグナム「なるほど・・・。強敵と呼ぶにはふさわしい相手だな。」ギチギチ

トーレ「私はこんなところでくたばるわけにはいかないからな。」ギチギチ

ギュイーン

ウェンディ「ヒューッ!速いッスねー!」

シルバー「俺は音速だけでなく、超能力も使えるからな。」

シャマル「シャーリー、なのはちゃん達は?」

シャーリー「はい。今、連絡がありましたが、もうすぐ合流します!」

ザッパーン

シャーリー「あっ、帰ってきました!」

キキーッ、ウィーン

なのは「皆!カオスエメラルドは回収したよ!」

ルージュ「ならここは素早く撤退しないとね。」

ザッパーン

ナックルズ「エッグマンの潜水艦までいやがった!」

エッグマン『そう簡単に生きて帰れると思うな!さっさとカオスエメラルドをよこせ!』

ソニック「誰が渡すかよ!」

ドギュン

エッグマン「ええい!ナンバーズ、ソニックをひっ捕らえろ!」

ディード「でも、彼女達の相手は・・・。」

エッグマン「それは後回しじゃ!さっさと急げ!」

ナンバーズ「はーい・・・。」

ビュン

フェイト「なのは、私達も後を追いかけないと!」

なのは「うん!」

ギュイーン

ソニック「チッ!しつこい奴等だぜ!」

セッテ「そこだ!」ヒュン

ソニック「おっと!」ヒョイ

ディエチ「そこ!」ドゴーン

ソニック「当たる物か!」ヒョイ

オットー「そう簡単にはいかないみたいだね。セイン姉!」

セイン「任せて!」ダッ

ビュン

セイン「へ?」

ソニック「ストライクブレイド!」

ズバッ

セイン「くっ!」

ウェンディ「セイン姉!」

ソニック「まだまだ!ブルーウィンド、全力解放!」

<ブルーウィンド・マキシマムモード>

ソニック「ハリケーンキャリバー!」ギュオオオオ

ズババババ

ノーヴェ「がは・・・。」

ズドーン

ソニック「この勝負は俺の勝ちだな。」

ノーヴェ「うぐ・・・。撤退だ・・・。」

ヒュンヒュン

ソニック「ふう・・・。逃げたか。」

なのは「あれ?もう終わったの?」

ソニック「ああ。全員逃げたぜ。」

なのは「そう。あとはエッグマンだけだね。」

ソニック「ああ。奴がいる場所に向かうとするか。」

エッグマン『その必要はない!ナンバーズが撤退しているのを見たが、やっぱり貴様の仕業だったとはな・・・。』ギュイーン

ソニック「なら好都合だぜ。イカロス、ニンフ、アストレア!」

イカロス「はい!」

ヒュンヒュンヒュンヒュン

ソニック「全力で行かせてもらうぜ!」

ドギューン

エッグマン「こ、こっちに来た!?」

ソニック・イカロス・ニンフ・アストレア「フォースブレイドアタック!」

ズババババ、スタッ
ドッゴーン

エッグマン「覚えてろ、ソニック~!」ヒュルルル

キラーン

ソニック「エッグマンも飛ばされたし、これにて一件落着だな。」

なのは「そうね。じゃ、帰りましょう。」

エミー「ええ!」

スカリエッティのアジト

スカリエッティ「なるほど。そのような事があったとは・・・。」

クアットロ「全て事実です。あと拘束した少女の件についてですが、今はどの様な状態ですか?」

スカリエッティ「ウーノから報告を受け取った。彼女は試験管内で再び眠りについているそうだ。」

クアットロ「じゃあ、我々の王が目覚めるのも時間の問題ですね。」

スカリエッティ「ああ。そのためには散らばっているレリックを集めなければならない。奴等の手に渡る前に・・・。」

「・・・。」

続く

次回予告

なのは「イカロス達はソニックのパートナーとなっているけど、前のパートナーである智樹はどんな人だったの?」

イカロス「思春期の欲求に正直すぎる性格ですが、平和主義で行動力が溢れていました。」

ニンフ「けど、前マスターはミーノースによって殺されたの。最大の新兵器によって・・・。」

フェイト「それと同時に貴方達は時空乱流に巻き込まれ、ソニック達と出会ったのね。」

アストレア「ええ。」

イカロス「では、今からお話ししましょう。現在のマスターであるソニックとの出会いを・・・。」

ナックルズ「次回、『ソニックとイカロス達の出会い』。見てくれよな!」

第11話 ソニックとイカロス達の出会い

屋上

イカロス「あれから1ヶ月が経つね・・・。」

ニンフ「うん・・・。」

なのは「あっ、イカロス、ニンフ、アストレア。貴方達も屋上に来ていたの?」

アストレア「うん。前マスターの事を思い出してね。」

ソニック「ああ、智樹の事か。彼が死んでから随分経ったんだよな。」

イカロス「ええ。私達にとって前マスターは大切な人でしたから。」

フェイト「その前マスターである智樹はどんな人なの?」

イカロス「思春期の欲求に正直すぎる性格ですが、平和主義で行動力が溢れていました。」

ニンフ「けど、前マスターはミーノースによって殺されたの。最大の新兵器によって・・・。」

アストレア「それと同時に私達は時空乱流に巻き込まれ、現在のマスターであるソニックと出会ったの。」

はやて「なるほどな。んじゃ、その出会いを聞かせてもらえへんか?」

イカロス「ええ。今からお話しましょう。私達とマスターの出会いを・・・。」

回想 ソニックの世界

ソニック「ふう・・・。寝るとするか。」

ピカアアアアア

ソニック「ん?何だ?」

パアアアア

ソニック「空から天使?行ってみるとするか。」

ギュイーン

広場

パアアアア

ソニック「こんなところにいたか。おい!大丈夫か!?」

イカロス「うう・・・。あなたは?」

ソニック「俺はソニック。ソニック・ザ・ヘッジホッグだ。」

イカロス「ソニックですね・・・。私はイカロス。エンジェロイドです。」

ニンフ「私はニンフ。同じくエンジェロイドよ。」

アストレア「私はアストレア。同じくエンジェロイド。」

ソニック「エンジェロイド?聞いた事ないな。」

イカロス「そうですか。じゃあ、ここは異世界だという事ですね・・・。」

ソニック「異世界?何があったのか説明してくれないか?」

ニンフ「ええ。この事については私が説明するわね。」

事情説明中

ソニック「なるほどな。前マスターである智樹が殺されてしまい、それと同時にこの世界へ来てしまったのか。」

イカロス「はい。マスターを失った挙句、異世界に飛ばされるなんて・・・。これからどうすれば・・・。」

ソニック「分かった。俺が引き取ってやるよ。」

ニンフ「いいの?」

ソニック「困っている人を放っておくわけにはいかないからな。」

アストレア「あ、ありがとう!」

ソニック「気にするなよ。それじゃ、早速行こうぜ。」

イカロス「はい。」

翌日

テイルス「へー。それでイカロス達のマスターになったんだね。」

ソニック「まあ、放っておくわけにはいかなかったからな。」

エミー「なるほどね。実は私も同じエンジェロイドであるオレガノのパートナーになったの。」

ニンフ「えっ!?オレガノもこの世界に来たの!?」

ミリア「それだけじゃないわ。私達やカオスもね。」

アストレア「ミリア先輩にリリア先輩!カオスまで!」

リリア「お姉ちゃんと私はナックルズのパートナー、カオスはテイルスのパートナーとなっているわ。」

イカロス「そうだったのですか・・・。とりあえず全員が無事で良かったです。」

ニンフ「そうね。けど、そはら、英四朗、美香子、空美町の人達は大丈夫なのかな?」

アストレア「無事だといいけど・・・。」

ビービー

イカロス「何?」

テイルス「どうやらエッグマンがイタズラをしているみたいだね。すぐに行かないと!」

イカロス「エッグマン?」

ソニック「ちょっとチョイとイタズラが過ぎるロボットおやじだぜ。放っておくと大変な事になるぞ。」

イカロス「分かりました。私達も助太刀します。」

ソニック「ああ。頼りにしてるぜ!」

テイルス「それじゃ、行くよ!」

ギュイーン

街中

カキカキ

エッグマン「これでよし。次、行くぞ!」

ワーワーキャーキャー

ソニック「そこまでだ!」

エッグマン「ついに来たか、ソニック・・・って、見慣れない奴等がいるぞ?」

イカロス「私達はエンジェロイド。マスターであるソニックに仕える戦士です。」

エッグマン「新たな仲間を増やしおって!攻撃開始じゃ!」

ドゴンドゴン

イカロス「そうはさせない!アルテミス!」

ドッゴーン

エッグマン「ええい!ロボット軍団、行って来い!」

ギュイーン

ニンフ「そうはさせないわ!アフロディーテ、発動!」

ウィーン

ニンフ「ハッキング開始!」

ピタッ

エッグマン「と、止まった!?」

アストレア「さらに超加速型の翼で一気に攻める!」バッ

ズババババ

ミリア・リリア「Wプロメテウス!」ドゴーン

カオス「フライングアタック!」ドガガガガ

エッグマン「わ、わしのロボットが全滅・・・!?」

ソニック「お前にはこれで十分だ!ホーミングアタック!」ギュイーン

バキィィィィ

エッグマン「覚えてろー!」ヒュルルル

キラーン

イカロス「大した相手ではなかったのですが、マスターはいつも彼と戦っているのですか?」

ソニック「ああ。けど、この戦いも退屈しのぎにはなるけどな。」

ニンフ「そうなの。まっ、何もしないよりはマシかもね。」

ソニック「そうだな。それじゃ、帰るとするか!」

アストレア「ええ!」

その戦いから数日後・・・。

イカロス「あら?空が曇っている・・・。天気では晴れのはずなのに・・・。」

ニンフ「この気配、まさか・・・。」

スタッ

アストレア「!?」

「久しぶりだな。お前達。」

イカロス達「ミーノース!」

イカロス「あなたが何故、ここに!?」

ミーノース「決まっている。お前達を連れ戻しに来た。」

ニンフ「まさか奴隷として使うんじゃ・・・。」

ミーノース「その通りだ。さあ、早くこちらに・・・。」

ソニック「残念だがそれはできない相談だな。」

ミーノース「何だと!?」

ザッザッ

イカロス・ニンフ・アストレア「マスター!」

ナックルズ「俺達もいるという事を忘れるなよ!」

シャドウ「ソニックから話は聞いた。僕も協力しよう。」

イカロス「皆さん・・・。」

ミーノース「邪魔をする気か!?」

ソニック「イカロス達から話を聞いたからな。お前の好き勝手にはさせないぜ!」

ミーノース「そうか。なら貴様等を始末してやる!」

ソニック「皆、行くぞ!」

ビュン

ミーノース「覚悟しろ!」バッ

ビュン

ミーノース「な!?」

ナックルズ「そこだ!」

バキィッ

ミーノース「ぐほっ!?」

テイルス「さらに電撃ヨーヨー!」バッ

バリバリバリバリ

ミーノース「ぐおおおおおおお!?」

エミー「今度はこれよ!ハンマースイング!」

バキィ

ミーノース「うおっ!?」

シャドウ「ソニック、止めを刺すぞ!」

ソニック「All right!」

ビュン

ミーノース「ええい!このような下等生物に負けてたまるか!」

バッ

ソニック「しぶとい奴だぜ。」

シャドウ「だが、これでお前の全てを終わりにしてやる!」

バッ

ソニック・シャドウ「ダブルホーミングアタック!」

ドガアアアア

ミーノース「がは・・・。この下等生物共に・・・、私が倒れるとは・・・・。おの・・・れ・・・・。」

ズドーン

ソニック「やったか!?」

テイルス「ミーノースの死亡が確認された。もうイカロス達が襲われる事は二度とないよ。」

イカロス達「・・・!!」

ソニック「へへっ!」

イカロス「マスター!」ダキッ

ニンフ・アストレア「マスター!」ダキキッ

ソニック「もう大丈夫だ。これからは俺達が付いているからな。」

イカロス「はい!ありがとうございます!」

ギュイーン

ソニック「ん?何だあれは?」

イカロス「あれって・・・、オレガノの大群?」

ギュイーン

ニンフ「こっちに来ている。どういう事?」

ルージュ「それは私達が彼女達を解放したのよ。」

ニンフ「ルージュ!」

ダイダロス「私達もいるわよ。」

アストレア「シルバー、ブレイズ、ダイダロス様まで!どういう事ですか!?」

シルバー「俺達はダイダロスにエンジェロイド達を解放して欲しいと頼まれたんだ。」

ブレイズ「だが抵抗する住民共がいたため、そう簡単にはいかなかったけどな。」

ルージュ「住民共を始末したおかげで、シナプスは美しい自然だけが残った。これで貴方達が奴隷になる事は二度とないわ。」

イカロス「・・・!本当にありがとうございます!」

ルージュ「どういたしまして。」

ダイダロス「ソニックさん、イカロス達の事をお願いしますね。」

ソニック「ああ、もちろんだ!」

回想終了

なのは「そうだったんだ・・・。ソニック達と出会った事で、今のイカロス達がいるんだね。」

イカロス「ええ。彼と出会わなかったらどうなっていたのか分かりませんでしたからね。」

ニンフ「そうね。もしかしたら死んでいたかもしれないし。」

アストレア「人聞きの悪い事を言わないでくださいよ!」

イカロス「まあまあ。それにこの青空を見ると、あの時の事を思い出します。私達がマスターと出会った時の事を・・・。」

ヒュウウウウ

続く

次回予告

ソニック「街でアギトと出会った俺達。彼女からカオスエメラルドの話を聞いた俺達ははやて達と共に向かい始めた。」

リィン「どうして私達を助けてくれるのですか?」

アギト「お前達の力になろうと決心したのさ。」

なのは「アギトの案内でカオスエメラルドを見つけたその時、エッグマン達とナンバーズが襲い掛かってきた!」

ソニック「何度相手になっても同じだ!音速で倒してやるぜ!」

イカロス「そして戦いが激しくなったその時、2人の女性が姿を現した!」

フェイト「あ、貴方達は・・・、まさか!?」

エミー「次回、『グランドキャニオンの激闘』。お楽しみに!」

第12話 グランドキャニオンの激闘



ワイワイガヤガヤ

ソニック「ふう・・・。これで買う物は全部だな。」

なのは「そうだね。早く帰って夕食の支度をしないと。」

イカロス「ええ。」

ギュイーン

ニンフ「何?」

「おっ、ゼストの旦那が言ってたハリネズミはアンタの事か。」

ソニック「誰だ?」

「私はアギト。ゼストの旦那と共に行動していた融合機さ。」

ソニック「リィンと同じだな。で、ゼストと共に行動していたお前が何故俺達の前に?」

アギト「実は旦那に頼まれたんだ。ドクターの野望を防ぐため、彼等の元に着けって。」

なのは「その話は本当なの!?」

アギト「ああ。ゼストの旦那がドクターの考え方についていけなくてさ。それでソニック達と協力しようと思った。だが、ルーテシアの置き去りにするわけにはいかないので、私に頼まれたという事さ。」

アストレア「そうだったんだ・・・。」

なのは「そうね・・・。協力してくれるんだったら、もちろんOKだよ。」

アギト「ありがとう。それに丁度いい話があるんだ。新たなカオスエメラルドの反応がある場所を見つけたのさ。」

フェイト「ええっ!?それは何処にあるの!?」

アギト「確かグランドキャニオンにある。次の日に案内してあげるよ。」

ソニック「分かった。頼りにしてるぜ!」

アギト「ああ!」

その夜

カタカタカタカタ

ソニック「よし。これでバッチリだな。」

アルフ「ソニック、入るよ。」ガチャッ

ソニック「おっ、アルフか。頼まれた物はもう完成しているぜ。」

アルフ「ありがとう。あとはフェイトをびっくりさせるだけだな。」

ソニック「でもいいのか?この事をフェイトに黙って置いて。」

アルフ「いいんだよ。頼んだのはアタシだからさ。」

ソニック「分かった。じゃ、また明日な。」

アルフ「ああ。」

翌日、グランドキャニオン

ヒュウウウウ

はやて「うひゃー。すごいところやな。」

アギト「ああ。何せ急な崖だからな。足元に気を付けろよ。」

シャマル「ええ。」

リィン「ソニックさんから聞きましたが、どうして私達を助けてくれるのですか?」

アギト「お前達の力になろうと決心したのさ。さっ、先に進むぜ。」

ヴィータ「ああ。」

ザッザッ

チンク「どうやらアギトの奴、裏切ったそうだな。」

エッグマン「まあいい。わし等も奴等の後を追うぞ!」

ナンバーズ「はっ!」

ザッザッ

ソニック「カオスエメラルドは?」

アギト「あと少し・・・見つけた!」

キラーン

ソニック「あった!カオスエメラルドだ!」

パシッ

はやて「さっ、持って帰るで。」

リィン「はいです!」

ノーヴェ「そうはいくか!」

リィン「!?」

ギュイーン

リィン「ナンバーズにエッグマン!懲りない奴等です!」

チンク「アギト。よくも裏切ってくれたな。この罪は重いぞ。」

アギト「別に知った事か。お前達7人もドクターを信用していないんじゃないのか?」

チンク「うぐ・・・。それは・・・。」

エッグマン「ええい!今はあいつ等を倒すのみじゃ!考えるのは後にしろ!」

チンク「そうだった!攻撃開始!」

ドギューン

ソニック「こちらも行くぜ!突撃だ!」

ビュン

ガキンガキンドゴーンドガーン

ソニック「前より強くなっている。そうこないと面白くないからな!」

チンク「それはこちらのセリフだ。さっさとカオスエメラルドをよこせ!」

ナックルズ「それはお断りだぜ!メガトンナックル!」

バキィッ

チンク「くっ!」

ディエチ「覚悟!」ジャキッ

ドゴーン

エミー「おっと!」ビュン

オットー「そこ!」ビュン

ティアナ「甘い!ストライクショット!」ドギュン

オットー「くっ!」キン

ノーヴェ「喰らえ!」バッ

ガキン

スバル「ガードしていなかったら当たっていたかもね。」

ノーヴェ「チッ!」

ドゴーンドガーン

ソニック「戦闘も激しくなっているな・・・。確かそろそろ来る頃だが・・・。」

イカロス「マスター!エッグマンが来ました!」

ソニック「All right!」

ビュン

エッグマン「おのれー!ちょこまかと動きおってー!」

ソニック「ストーム・ドライブ!」ギュン

ドゴーン

エッグマン「ぐっ!」

ソニック「俺の音速を止める奴は誰もいないぜ!」

なのは「でも私の仕掛けた罠にやられたけどね。」

ソニック「余計な事を言うな!」

エッグマン「ええい!こうなったら最大奥義で・・・。」

「ジェットスマッシャー!」ブン

ドゴーン

エッグマン「な、なんじゃ今のは!?」

フェイト「あの必殺技・・・、まさか!?」

スタタッ

アルフ「助けに来たよ、フェイト!」

「無事で何よりです。フェイトお嬢様。」

フェイト「アルフ!それに・・・リニスまで!」

リニス「こんなに大きくなられましたね。フェイトお嬢様。」

フェイト「リニス・・・。」ジワッ

ムギュッ

フェイト「会いたかったよ・・・。リニス・・・。」ポロポロ

リニス「私もですよ。フェイトお嬢様・・・。」

なのは「いったいどういう事なの?」

ソニック「ああ。実はアルフに頼まれたんだ。リニスを復活させてほしいって。」

テイルス「因みに僕も協力したよ。」

フェイト「そうだったんだ・・・。ありがとう、ソニック・・・。」

ソニック「気にするなよ。復活させたのはリニスだけじゃないんだ。」

スバル「どういう事?」

ソニック「こういう事さ。」パチン

パアアアアア

なのは「あれって・・・まさか・・・。」

スタッ

「お久しぶりです。主。」

はやて「リイン!」

ムギュッ

はやて「心配しとったんよ・・・。会えなくなるかと思ったんやで・・・。」ポロポロ

アインス「迷惑かけてすみません。主。」

リイン「誰ですか?」

はやて「ああ。彼女はリインフォース・アインス。リインの先輩やで。」

アインス「お前が2代目か。私は初代リインフォースだ。」

リイン「あっ、こちらこそよろしくです。」

なのは「それにしてもすごいね。リニスだけでなく、リインフォースも復活させるなんて。」

ソニック「テイルスの協力が無かったら、失敗していたかもな。」

エッグマン「ええい!たとえ味方が増えようとも、わし等の敵う相手ではない!」

チンク「その通りだ!我等ナンバーズは無敵の戦隊だ!」

ウェンデイ「こんなところで倒れるわけにはいかないッス!」

リニス「なら、プラズマセイバー!」バッ

バリバリバリバリ

エッグマン「ぎえええええええ!!」

リインフォース「さらに夜天の雷!」

ガシャーン

チンク「うわあああああ!!」

ソニック「最後はこれで決めてやるぜ!ウィンドブレイカー!」ズバアアア

ドッゴーン

エッグマン「覚えてろー!」ヒュルル

キラーン

チンク「う・・・、うう・・・。」

ディエチ「あう・・・。」

アインス「ナンバーズは負傷しているな。すぐに捕獲して帰還しましょう。」

はやて「せやな。彼女達にはいろいろ聞きたいことがあるし。」

ソニック「それにカオスエメラルドも手に入れたし、これにて一件落着だな!」

スバル「うん!」

なのは「んじゃ、帰りましょう!」

ギュイーン

ギュイーン

機動六課

ソニック「で、ナンバーズの7人は捜査に協力する事になったのか。」

なのは「うん。彼女達もスカリエッティのやり方に不満を持っていたんだって。」

ニンフ「まあ、味方は多い方がいいからね。」

フェイト「そうね。あとソニック。リニスを生き返らせてくれてありがとう。」

はやて「リインも生き返らせてくれてありがとな。」

ソニック「まあ、大したことじゃないけどな・・・。」

ウィーン

スバル「只今到着しました。」

ソニック「おっ、スバルじゃないか。ん?誰だ?」

「初めまして。スバルの姉のギンガ・ナカジマです。」

テイルス「スバルのお姉さん?」

ティアナ「ええ。私は彼女に会った事があるからね。」

アインス「でも、何故我々のところに?」

ギンガ「実は皆さんにある事実を伝える為です。」

リイン「ある事実?」

ギンガ「ええ。実は・・・、私とスバルはナンバーズと同じ戦闘機人です。」

ティアナ「せ・・・、せ・・・・。」

なのは達「戦闘機人!!!???」

続く

次回予告

ソニック「ギンガから衝撃の事実を伝えられた俺達は驚きを隠せなかった。」

ナックルズ「スバル、その話は本当なのか!?」

スバル「うん・・・。全て事実だよ・・・。」

ティアナ「大丈夫よ!スバルが戦闘機人でも、私の大切なパートナーという事に変わりはないんだから!」

スバル「ティア・・・、うう・・・。」

クリーム「緊急事態デス!ガジェットの大群がこちらに向かってきているデス!」

ティアナ「OK!行くわよ、スバル!」

スバル「うん!」

リイン「次回、『スバル、覚醒。』。お楽しみにです!」

第13話 スバル、覚醒。

機動六課

ナックルズ「そ、その話は本当なのか!?」

スバル「うん・・・。皆には黙っていたけど、本当の事なんだ・・・。」

エミー「そんな・・・。」

ギンガ「私達はミッドチルダ西部エルセアで戦闘機人タイプゼロとして生まれ、その4年後に保護されました。」

オレガノ「それでナカジマという苗字が付けられたのですね。」

スバル「うん・・・。でも、正体がばれた以上、嫌われるのも無理ないよね・・・。」

ティアナ「そんな事はない・・・。」

スバル「ティア?」

ティアナ「戦闘機人でも関係ない!スバルはスバルなんだから!」

スバル「ティア・・・。」

ナックルズ「俺も同じだ。たとえスバルが戦闘機人だとしても、俺達の仲間に変わりはないんだ!」

スバル「ナックルズ・・・。」ポロポロ

ギュッ

スバル「う・・・。ひっく・・・。」

ティアナ「ったく、泣き止みなさい。」ムギュ

ソニック「もちろんギンガも同じだ。お前も俺達の仲間だからな!」

ギンガ「・・・!!ありがとうございます!」

ビービー

イカロス「警報が鳴っている・・・。」

ニンフ「何があったのでしょうか?」

ウィーン

クリーム「緊急事態デス!ガジェットの大群がこちらに向かってきているデス!」

チーズ「チャオチャオ!」

ティアナ「OK!行くわよ、スバル!」

スバル「うん!」

ソニック「俺達も行くぞ!」

なのは「うん!あとナンバーズも連れて行くから。」

ソニック達「へ?」

ギュイーン

チンク「いたぞ!あれがガジェットの大群だ!」

ソニック「All right!ナンバーズの皆、頼りにしてるぜ!」

ウェンディ「了解!こちらも頼りにしてるッス!」

ノーヴェ「それじゃ、戦闘開始だ!」

ソニック達「おう!!」ダッ

ギュイーン

ナックルズ「来たぞ!スバル!」

スバル「分かった!」

バッ

スバル「行くぞ!東方不敗の名のもとに!」ゴオオオ

ティアナ「へ?」

スバル「あたしの拳が真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟叫ぶ!」

バッ

スバル「爆熱!シャイニングフィンガー!」

ドゴオオオ

ティアナ達「はぁイィィィィィィィ!!!???」ガビーン

ティアナ「ちょっと待てスバル!何じゃい今の技は!?」

スバル「何って、自分で開発した技だよ。」

ティアナ「キャラが変わり過ぎ取るわ!どこのキャラよ!」

スバル「でも決まったでしょ?シャイニングフィンガー。」

ティアナ「お前の場合は指じゃなくて拳じゃねーか!」

ソニック「あいつ、Gガンダムのテレビアニメを見たんじゃないのか?」

イカロス「そうかも知れませんね。」

ノーヴェ「またガジェットの大群が襲い掛かってきたぞ!」

ソニック「だったらここは俺の番だな!連続ホーミングアタック!」ギュイーン

ドガガガガ

ソニック「これで終わりだな。」パチン

ドッゴーン

ディード「すごい・・・。」

オットー「増援が来ました!200体くらいです!」

シャドウ「次は僕の番だな。ライトニングスラッシュ!」バッ

ズババババ

ナックルズ「メテオナックル!」ドガアア

エミー「ハンマーラッシュ!」ドゴオオ

テイルス「ブレイブチェーン!」ズバババ

ドゴーンドガーン

ディエチ「すごい・・・。これがソニック達の実力・・・。」

セイン「だったら私達も本気を出さないと!」

ノーヴェ「そうこないとな!」

ギュイーン

なのは「残るは最後の一体!ギンガ!」

ギンガ「任せてください!リボルバーギムレット!」ギュイーン

ドッゴーン

ナックルズ「これで全部のようだな。スバルとギンガも自信を取り戻したみたいだし、帰るとするか!」

なのは「そうだね。で、ギンガはこれからどうするの?」

ギンガ「私は皆さんと共に戦います。それにナンバーズの更生を命令されていますので。」

スバル「そっか。これからもよろしくね、ギン姉。」

ギンガ「ええ!」

ギュイーン

スカリエッティのアジト

スカリエッティ「ふう・・・。もう少しで研究がはかどりそうだな。」

タタタタタ

スカリエッティ「おお。ウーノか。どうした、そんなに慌てて。」

ウーノ「緊急事態です!アギト、チンク、ノーヴェ、ディエチ、ディード、セイン、ウェンディ、オットーが裏切り、機動六課に協力しました!」

スカリエッティ「まあ、これは仕方がないな。他には?」

ウーノ「捕えられた少女が何者かによって誘拐されました!」

スカリエッティ「何だと!?その犯人については分かるのか!?」

ウーノ「それなら一発で見つけ出す事が出来ました。その犯人の名は・・・。」

エッグマン(う、嘘じゃろ!?まさかあいつがいるのか!?)

地下道

タタタタタ

「よし、ここまで行けば大丈夫だろう。」

「そうだね・・・。もう追手は来ないの?」

「大丈夫だ、ヴィヴィオ。僕が君を守って見せるから。」

ヴィヴィオ「ありがとう。クリスパパ。」

クリス「どういたしまして。それじゃ、追手が来る前に次の町へ急ごう。」

タタタタタ

続く

次回予告

ソニック「なのはと共に聖王教会に行った俺は、カリムから重要な予言を聞かされた。」

なのは「その予言が本当なら、すぐに対策を用意しておかないと。」

イカロス「そうですね。私達も出来る限りの事はします。」

はやて「頼りにしてるで。」

フェイト「その帰り道、青年と幼き少女がガジェットの大群に追われているのを発見した。」

ソニック「嘘だろ・・・。なんでお前がここにいるんだ・・・。クリス!」

なのは達「えええええええ!!??」

スバル「次回、『予言と衝撃の再会』。お楽しみに!」

主題歌情報(14話~最終話)

OP:SONIC DRIVE
ED:Beautiful Amulet

第14話 予言と衝撃の再会

ギュイーン

ソニック「聖王教会?」

なのは「そう。そこで緊急会議が開かれるからね。フェイトちゃんとはやてちゃんは先に行ってるよ。」

ソニック「エミー達も先に行ってるからな。俺達の他にも誰か来ているのか?」

なのは「それは行ってみてのお楽しみだよ。」

ソニック「まあ、いいけど・・・。」

聖王教会

ギュイーン

フェイト「ようやく来たわね。」

なのは「ごめんごめん。書類の整理で遅くなっちゃって。」

はやて「まあ、揃った事やし、聖王教会に入るで。」

「そうですね。」

ソニック「ん?誰だ?」

「はじめまして。聖王教会、教会騎士団の騎士、カリム・グラシアと申します。あなたがソニックさんですね。」

ソニック「ああ。俺はソニック・ザ・ヘッジホッグだ。」

カリム「では、どうぞこちらへ。」

コツコツ

「ようやく来たようだね。」

なのは「あっ、クロノ君、アコース君、ユーノ君。」

ソニック「知り合いなのか?」

クロノ「ああ。僕はクロノ・ハラウオン。フェイトの義兄でアースラの艦長だ。」

アコース「僕はヴェロッサ・アコース。カリムの義弟で査察官だ。」

ユーノ「僕はユーノ・スクライア。無限書庫司書長を務めている。」

ソニック「俺はソニック。ソニック・ザ・ヘッジホッグだ。」

クロノ「ソニックか。君の噂は聞いているよ。フェイトが世話になっている。」

ソニック「いや、世話どころか監視されているけどな・・・。」

はやて「まあ、私が考えたからな。んじゃ、機動六課の設立の裏表についてと今後の話や。」

エミー達「」ゴクリ

クロノ「六課設立の表向きの理由はロストロギア『レリック』の対策と独立性の高い少数部隊の実験例。」

ウィーン

クロノ「知っての通り、六課の後見人は僕と騎士カリム。それで僕とフェイトの母親で上官、リンディ・ハラオウンだ。」

ナックルズ「若いな・・・。」

アコース「それに加えて非公式であるが、三提督も設立を認め、協力の約束をしてくれている。」

カリム「その理由は私の能力と関係があります。」

パアアア

イカロス「それは?」

カリム「私の能力、『プロフェーティン・シュリフテン』。これは最短で半年、最長で数年先の未来。それを詩文形式で書きだした予言書の作成を行う事が出来ます。2つの月の魔力がうまく揃わないと発動できませんから、ページの作成は年に1度しか出来ません。」

イカロス「なるほど。」

ヒュンヒュン

ソニック「なんて書いてあるんだ?」

フェイト「私にもさっぱり・・・。」

カリム「予言の中身も古代ベルカ語で、解釈によって意味が変わる事もある難解な文章。世界に起こる事件をランダムに書き出すだけで、解釈ミスも含めれば的中率や活用性は…割と良く当たる占い程度。つまりは、あまり便利な能力ではないんですが……。」

クロノ「聖王教会はもちろん、次元航行部隊のトップもこの予言には目を通す。信用するかどうかは別として、有識者による予想情報の一つとしてな。」

はやて「ちなみに、地上部隊はこの予言がお嫌いや。実質のトップがこの手のレアスキルとか嫌いやからな。」

なのは「レジアス・ゲイズ中将、だね。」

ソニック「誰だそいつは?」

はやて「彼は古くからの武闘派で、地上本部の武装強化や独立化を推し進めようとしている。強硬派ながら地上の正義の象徴として知られており、地上本部には彼に心酔する人物も多いんや。」

ソニック「強硬派か・・・。勘弁してほしいぜ・・・。」

アコース「だが、強大な魔力や希少能力などを持つ突出した個人の力に頼った組織運営を嫌っており、能力重視の姿勢から高町達のような若年者や、時に前科のある存在でも取り込む本局の方針に強く反発し、加えて次元世界全体の安定を重視しミッド地上を軽視しがちな点にも強い不満を抱いている。」

ユーノ「このため、本局と連携し強い権力を持つ聖王教会はもちろん、双方の強力なバックアップを受け、はやてなどの突出した能力を持つメンバーが集う機動六課も快く思っていないんだ。」

ソニック「つまり悪人ではないものの自身の思想のみに固執し、それに基づく過激な言動を厭わないなどのワンマン的な組織運営だという事か。」

ナックルズ「どうもあいつは嫌いなタイプだな。」

フェイト「それだけではない。レジアスはアインヘリヤルという運用を推し薦める地上防衛用の3連装式大型魔導砲を開発しているの。でも、その威力は議論の主題となる程、高い戦闘力を秘めた危険兵器と認定されたわ。」

テイルス「これを放っておくと大変な事になるのは間違いないみたいだね。」

エミー「ええ。早く手を打たないと。」

クロノ「そんな騎士カリムの予言能力に数年前から少しずつ、ある事件が書き出されている。」

ポウッ

カリム「古い結晶と無限の欲望が集い交わる地。死せる王の元、聖地より彼の翼が蘇る。死者達が踊り、なかつ大地の法の塔は虚しく焼け落ち、それを先駆けに数多の海を守る法の船も砕け落ちる。」

なのは「それって・・・!」

フェイト「まさか・・・!」

カリム「ロストロギアをきっかけに始まる管理局地上本部の壊滅と。そして管理局システムの崩壊……。」

ソニック達「っ!?」

カリム「そしてこれが、最近現れた新たな予言です。」

ポウッ

カリム「異界から姿を現した7つの宝石が王の元に揃いし時、この世の破滅が始まろうとする。」

ソニック「7つの宝石って・・・、まさか!?」

ソニック達「カオスエメラルド!?」

カリム「その通りです。ですが、まだ続きがあります。」

ニンフ「今度は何!?」

カリム「異世界からの戦士達がこの地に揃いし時、大いなる戦の火蓋が切られる。」

ソニック「それってもしかして俺達の事なのか!?」

はやて「せや。これが今回、ソニック達を呼び出した理由や。」

ナックルズ「なるほどな。この予言を聞く限り、俺達が大きく関わっているのは明白だ」

なのは「ともかく、その予言が本当ならばすぐに対策を用意しておかないと。」

イカロス「そうですね。私達も出来る限りの事はします。」

はやて「頼りにしてるで。」

帰り道

ギュイーン

ソニック「さてと、早く帰って昼寝でもするか。」

なのは「けど、私達の監視がある事を忘れずに。」

ソニック「分かってる・・・ん?」

フェイト「どうしたの?」

ソニック「ガジェットの大群が人を襲っている。すぐに助けに行くぞ!」

はやて「もちろんや!皆、行くで!」

ソニック達「おう!!」ダッ

ドゴーンドガーン

クリス「まさか見つかるとは予想外だったな。ヴィヴィオ、急ごう!」

ヴィヴィオ「ハァ・・・ハァ・・・。」

ギュイーン

クリス「しまっ!?」

ドギューン

クリス「!?」

ヴィヴィオ「今のはいったい・・・。」

スタタタタッ

なのは「どうやら間に合ったみたいね。さあ、ここからは私達のステージよ!」

ソニック「All right! 戦闘開始だ!」

フェイト「ええ!」

クリス「あの声・・・、あの姿・・・、まさか!?」

ヴィヴィオ「パパ?」

ドギュンドギュン

ソニック「動きが遅いぜ!ブルー・ストーム!」バッ

ドゴーン

はやて「そこや!」ドゴオオオ

フェイト「はっ!」ズバッ

ナックルズ「そこだ!」バキィッ

エミー「えーい!」ドゴオオ

テイルス「残りあと30体!ここは一気に仕留めた方がいいよ!」

なのは「だったら私に任せて!スターライトブレイカー!」ドゴーン

ドッカーン

はやて「これで全部やな。」

ソニック「ああ。それじゃ、さっさと・・・。」

クリス「また会えたね。ソニック。」

ソニック「この声は・・・。!?」

なのは「どうしたの?」

ソニック「嘘だろ・・・。なんでお前がここにいるんだ・・・。クリス!」

なのは達「えええええええ!!??」

ナックルズ「お前、科学センター襲撃事件によって死んだはずじゃなかったのか!?」

クリス「確かに銃撃を喰らって死んでしまったけど、目が覚めたらスカリエッティの基地にいたからね。」

エミー「そ、そうだったの・・・。で、この子は?」

ヴィヴィオ「ヴィヴィオ・・・。」

ソニック「ヴィヴィオか。俺はソニック。ソニック・ザ・ヘッジホッグ。クリスの友人だ。よろしくな。」

ヴィヴィオ「うん。」

クリス「で、ソニック。この人たちは?」

ソニック「ああ。イカロス、ニンフ、アストレア、オレガノ、カオス、ミリア、リリアだ。彼女達はエンジェロイドで、俺達のパートナーだ。」

イカロス「あなたがクリスさんですね。マスターから話は聞きました。マスターの御友人だと。」

クリス「なら説明は不要だね。」

エミー「それにしてもクリス。あなたはヴィヴィオとどんな関係なの?」

クリス「まあ、娘みたいなところかな?」

テイルス「どういう事?」

クリス「彼女がスカリエッティの実験体にされているのを聞き、苛立ちを隠せなかったんだ。それで彼女を救出した後、そのままスカリエッティの基地から逃げてきたんだ。」

ニンフ「それでヴィヴィオがクリスに懐いたという事ね。」

なのは「大体の事情は分かったけど、とりあえずは機動六課に来てもらえないかな?スカリエッティの基地にいたあなたにいろいろ聞きたいことがあるからね。」

クリス「もちろんそのつもりです。ソニック達にもこの事を伝えようと思いましたので。」

なのは「なら決定だね。それじゃ、帰りましょう。」

ソニック「ああ。」

ギュイーン

スカリエッティのアジト

スカリエッティ「何!?ヴィヴィオが機動六課に保護されただと!?」

ウーノ「はい。彼女を連れ去ったクリスも一緒です。」

スカリエッティ「分かった。ナンバーズ達に伝えておいてくれ。ヴィヴィオを奪還せよと・・・。」

クアットロ「緊急事態です!」バタン

スカリエッティ「どうした、クアットロ。」

クアットロ「エッグマン達がカオスエメラルドを奪い、このアジトを脱走しました!」

スカリエッティ「そうか。だがこれはチャンスだ。」

クアットロ「どういう事ですか?」

スカリエッティ「機動六課はヴィヴィオだけでなく、カオスエメラルドも保管している。機動六課を奇襲すれば、ヴィヴィオとカオスエメラルドを手に入れる事が可能。まさに一石二鳥だ。」

クアットロ「そうですか。しばらくは様子を見た後、襲撃した方がいいかも知れませんね。」

スカリエッティ「そういう事だ。」

一方、エッグマン達は・・・。

ギュイーン

メタルソニック「本当ニコレデ良カッタノカ?」

エッグマン「ああ。わしは奴を最初から信用していなかったからな。」

オーボット「我々も同じですが、これからどうします?」

エッグマン「決まっておる。機動六課へ向かうのみじゃ。」

キューボット「機動六課って・・・、まさか!?」

エッグマン「そう。ソニック達がいるあの場所じゃ!」

続く

次回予告

ソニック「ヴィヴィオとクリスが機動六課に来てから三日後、エッグマンが俺達の前に姿を現した。」

エッグマン「カオスエメラルドを使うのはソニック、シャドウだけではない事が判明された。」

なのは「それってどういう事なの!?」

エッグマン「ミッドチルダにもカオスエメラルドの能力を使える者がいたという事じゃ。」

フェイト「そんな・・・。」

はやて「その直後、カオスエメラルドを発見したという情報が入り、私達はその場所に向かい始めた。」

ヴィータ「そしてカオスエメラルドを見つけた直後、トーレ達が襲い掛かってきた。」

シグナム「さらに地上部隊まで来て大乱戦状態となったが、私はこのようなところで屈する訳にはいかない!」

はやて「シグナムはバトルマニアやからな・・・。」

ティアナ「次回、『ついに揃いし7つのカオスエメラルド』。お楽しみに!」

第15話 ついに揃いし7つのカオスエメラルド

機動六課

なのは「ええっ!?ヴィヴィオが聖王のクローン!?」

クリス「はい。正確に言えば、「最後のゆりかごの聖王オリヴィエ」のクロ-ン体「聖王の器」と呼ばれた人造生命体です。」

フェイト「なるほど。で、他には?」

クリス「あと人造生命体でありながら、通常の少女と変わらない知能や言語能力を持っていました。」

エリオ「となると、元となった人物の記憶を持つプロジェクトFの産物の可能性が高いですね。」

キャロ「ええ。」

なのは「因みにヴィヴィオにはこの事を伝えたの?」

クリス「いいえ。それを知ったら彼女はショックを受けますからね。」

ソニック「まあ、あいつはまだ幼いからな。それじゃ、俺はこの辺で失礼するぜ。」

フェイト「駄目。私達の監視がある事をお忘れなく。」

ソニック「勘弁してくれ・・・。」

クリス「ハハハ・・・。」

それから3日後

ソニック「ハァ・・・。」

クリス「だ、大丈夫?」

ソニック「何とかな・・・。あの監視がいつまで続くか分からないぜ・・・。」

ヴィヴィオ「大変ですね。」

なのは「正確に言えば、貴方達が元の世界に帰るまでかな。」

ソニック「マジかよ・・・。」

ギュイーン

クリス「ん?あれって・・・。」

ソニック「エッグマンだ!すぐに行くぞ!」

なのは「了解なの!」

ソニック「

エッグマン「ふう・・・。やっと着いたようじゃの。」

スタタタタッ

エッグマン「ゲッ!ソニック!」

ソニック「今更何をしに来たんだ、エッグマン?」

エッグマン「待ってくれ!わしはお前達の味方になりに来たんじゃ!」

なのは「どういう事ですか?」

メタルソニック「コレガ証拠ダ。」スッ

フェイト「そ、それはカオスエメラルド!あなた、まさか・・・。」

エッグマン「そう。わし等もお前達に強力するという事じゃ。」

はやて「まあ、それはありがたいけど、何故協力しに来たんや?」

エッグマン「スカリエッティのやり方に耐え切れなくなっての。あとお前達に重大事項を伝えに来た。オーボット。」

オーボット「はっ!」

ウィーン

はやて「あっ、ソニックとシャドウの映像や。」

シャドウ「僕達が映っている映像にいったい何の関係があるんだ?」

エッグマン「カオスエメラルドの能力が使えるのはソニックとシャドウだけじゃが、それについて詳しく調べてみた結果、その能力を使える者は彼等だけではない事が判明された。」

なのは「それってどういう事なの!?」

エッグマン「ミッドチルダにもカオスエメラルドの能力を使える者がいたという事じゃ。」

フェイト「その人の名は?」

エッグマン「まだ分からないが、恐らく実験体にされていた少女の可能性が高い。」

はやて「それってもしかして・・・、ヴィヴィオの事!?」

エッグマン「かも知れんな。」

テイルス「この事を彼女に伝えない方がいいかも知れないね・・・。」

カオス「うん・・・。」

タタタタタ

ナックルズ「緊急事態だ・・・って、エッグマン!?お前が何故そこにいる!?

はやて「ああ。彼はスカリエッティのやり方に耐え切れなくなって、私達の味方についたんや。」

ナックルズ「まあ、いいけど・・・。そんな事よりも新たなカオスエメラルドを見つけた!しかも2つだ!」

なのは「じゃあ、これで7つのカオスエメラルドが全て揃うんだね!」

ナックルズ「ああ。場所はアルディア平原だが、スカリエッティ達もそこへ向かっている。奴等に取られる前に急ぐぞ!」

ソニック「もちろんだ!皆、行くぞ!」

なのは達「おう!!」

ドギューン

エッグマン「待ってくれー!わし等も行くー!」

ズギューン

地上本部

レジアス「カオスエメラルド?」

オーリス「ええ。7つ揃えば最大の能力を発揮できますが、それを使えるのは異世界から来た2匹のハリネズミだという事が分かりました。」

レジアス「そのハリネズミの名は?」

オーリス「確かソニックとシャドウです。」

レジアス「そうか。これは興味深いな。その7つのカオスエメラルドがあれば、アインヘリヤルの威力も大幅に上がるかも知れないな。」

オーリス「で、どうしますか?」

レジアス「決まっている。地上部隊の戦士達に伝えて置け。アルディア平原にあるカオスエメラルドを回収しろと。」

オーリス「はっ!」

アルディア平原

ヒュウウウウ

ソニック「風が強いな。レーダーの反応は?」

アギト「確かこの辺りだと思うけど・・・。見つけた!」

リイン「何処にですか?」

アギト「あの岩陰に落ちている!」

ニンフ「よし!早速回収っと!」

ドガガガガ

ニンフ「おわっ!」ヒョイ

パシシッ

トーレ「カオスエメラルドは我々がもらった。」

ソニック「トーレ、セッテ!」

トーレ「久しぶりだな、お前達。」

ノーヴェ「トーレ姉・・・。」

トーレ「噂には聞いたが、機動六課と協力しているそうだな。ドクターを裏切ってタダで済むと思うのか?」

チンク「タダで済まされない事は分かっている。だが、ドクターのやり方はあまりにも酷すぎるという事を知らされた。私達はドクターの命には従わない!」

トーレ「そうか。それがお前達の答えか。セッテ、行くぞ!」

セッテ「はっ!」

セイン「ソニック、早くカオスエメラルドを奪い取って!」

ソニック「分かった!」ダッ

ドガガガガ

トーレ「くっ!?」

ヒュルルルル

セッテ「カオスエメラルドが!」

パシシッ

スバル「奪還成功!でも、いったい誰が・・・。」

スタタタタッ

フェイト「地上部隊!?どうしてここに!?」

隊員A「レジアス中将の命令でカオスエメラルドを回収しに来た。すぐにこちらに渡しなさい。」

ソニック「そいつはお断りだ。どうせレジアスがそれを利用してろくでもない事を考えているからな。」

隊員B「そうか。ならば実力行使だ!」

ナックルズ「上等だ。エッグマン達はカオスエメラルドを持ってすぐに機動六課へ帰ってくれ!」

エッグマン「分かった!ソニック、カオスエメラルドを!」

ソニック「All right!」バッ

パシシッ

オーボット「確かに受け取った。じゃ、お先に。」

ギュイーン

メタルソニック「俺ハココデ戦ウ。丁度退屈シテイタカラナ。」

ソニック「分かった。それじゃ、行くぜ!」

トーレ「調子に乗るなー!」ダッ

ソニック「おっと!ブレイクスラッシュ!」バッ

ズババババ

トーレ「ぐほっ!」

メタルソニック「ドライブ・アタック!」ギュイーン

ドガアアアア

セッテ「ぐほ・・・。」

ナックルズ「地上部隊の奴等はこれで十分だ!メガトンナックル!」

ドガアアア

隊員達「うわあああああ!!」ヒュルルル

スバル「す、すごい・・・。私も頑張らないと。」

ドササッ

トーレ「うぐ・・・。」

ソニック「まだやる気か?」

トーレ「チッ!撤退だ!」

ヒュンヒュン

ソニック「逃げたようだな。俺達も帰るとするか!」

なのは「そうだね。彼等が起きる前に。」

ズギューン

機動六課

ソニック「ふう・・・。これで7つのカオスエメラルドが揃ったな。」

なのは「そうだね。けど、スカリエッティはまだこのカオスエメラルドを狙っているからね。」

シルバー「ああ。厳重に保管しないといけないな。」

ヴィヴィオ「これがカオスエメラルド・・・。はっ!」

クリス「どうした、ヴィヴィオ!?」

ヴィヴィオ「ううん、何でもないよ。」

クリス「ならいいけど・・・。」

ソニック(今のヴィヴィオの表情・・・。という事は・・・。)

フェイト(恐らく、カオスエメラルドの能力を使える者である事に間違いないわね。)

ソニック(ああ。スカリエッティは彼女にレリックだけでなく、カオスエメラルドの能力を与えようとしているからな。何としてでも阻止しないとな。)

なのは(うん・・・。)

地上本部

レジアス「そうか。カオスエメラルドは機動六課の手に渡ったか。」

オーリス「はい。報告は以上です。」

レジアス「まあ、カオスエメラルドが揃っただけでもいいとしよう。あとは機動六課に強制的に渡せば大丈夫だからな。」

オーリス「抵抗する方がいたらどうしますか?」

レジアス「その時はその時だ。明日、地上本部で会議が開かれる。その時にカオスエメラルドを渡してもらうとしよう。」

オーリス「分かりました。では、失礼します。」

コツコツ

レジアス「アインヘリヤルの完成まであと少し。野望を達成するためにも・・・、必ず・・・。」

続く

次回予告

ソニック「カオスエメラルドが地上本部へ!?どういう事だ!?」

はやて「レジアス中将がカオスエメラルドをこちらによこせと強引に命令をしたんやで。」

ナックルズ「ふざけるな!そんな命令を誰が聞くものか!」

フェイト「そしてレジアスにカオスエメラルドを渡そうとしたその時、トーレ達が奇襲してきた!」

なのは「それだけじゃない。私に重傷を負わせた張本人まで姿を現した・・・。」

「久しぶりだな、高町なのは。」

ソニック「こ、こいつがなのはに重傷を負わせた張本人なのか!?」

ヴィータ「次回、『地上本部攻防戦』。見てくれよな!」

第16話 地上本部攻防戦

地上本部

はやて「ええっ!?カオスエメラルドをこちらに!?」

レジアス「そうだ。確かにカオスエメラルドはロストロギアになっているが、不思議な力を持っている事が判明した。アインヘリヤルにそれ等を付ければ威力も上がるからな。」

はやて「ですが、その威力は議論の主題となる程、高い戦闘力を秘めた危険兵器と認定されています!これ以上強化したらどう責任を取るつもりですか!?」

オーリス「その事については口を出さないでください。では。」

コツコツ

はやて「うぐぐ・・・。」

機動六課

ソニック「カオスエメラルドが地上本部へ!?どういう事だ!?」

はやて「レジアス中将がカオスエメラルドをこちらによこせと強引に命令をしたんやで。」

ナックルズ「ふざけるな!そんな命令を誰が聞くものか!」

イカロス「あの人のやり方は絶対に許せません!」

はやて「皆の気持ちはよくわかる。けど、これは命令やから逆らえないんや・・・。」

ヴィータ「はやて・・・。」

シグナム「渡す時期は?」

はやて「地上本部の会議の時に渡す事になっとる。」

ソニック「となると、トーレ達がここに襲撃する可能性が高いという事か。警備を固めないとな。」

クリス「そうだね。ヴィヴィオは狙われている危険性がある。会議が終わるまでアイナさんと共にいてくれ。」

ヴィヴィオ「うん、パパ。」

アギト「・・・。」

その夜

ゼスト『そうか。そのような事が・・・。』

アギト「ああ。レジアスは本気のようだぜ。」

ゼスト『なら我々もここへ向かおう。レジアスには用があるからな。』

アギト「いったい何の用だ?」

ゼスト『それは私が来てから分かる。』

アギト「?」

そして数日後

コツコツ

はやて「お待たせしました。こちらです。」

スッ

レジアス「ほう。これがカオスエメラルドか。では、早速・・・。」

ウーウー

オーリス「敵襲です!すぐに護衛を!」

ソニック「分かった!皆、行くぞ!」

なのは達「おう!!」ダッ

レジアス「カオスエメラルドはわしが預かって置く。行って来い!」

ナックルズ「言われても分かってる!だが、余計な事をするなよ!」

レジアス「分かっとるわ。」

スタタタタッ

ギンガ「また貴方達ね。懲りていないのかしら?」

トーレ「当然だ。カオスエメラルドと聖王は渡してもらうぞ!」

アインス「それはお断りだ!貴様等を倒す!」

セッテ「だったら・・・、戦闘開始!」

リニス「行きましょう、皆さん!」

ソニック「ああ!」

ガキンガキンドゴーンドガーン

ノーヴェ「トーレ姉は近接攻撃を得意としており、セッテ姉はバランスタイプだ。迂闊に近づくとやられるぞ。」

ソニック「分かった。貴重な情報、ありがとな!」

ノーヴェ「べ、別にお前のためじゃないからな・・・。」

エミー「もしかしてツンデレ?」

ノーヴェ「そ、そんな訳ないだろ!」

ナックルズ「今は戦闘中だ!戦いに集中しろ!」

ノーヴェ「言われなくても分かってる!」

トーレ「覚悟しろ、貴様等!」バッ

ガキン

スバル「そう簡単に行かせると思ったら大間違いだよ。」

トーレ「うぐぐ・・・。」

セッテ「トーレ姉!」ダッ

ティアナ「クロスファイアー!」ドゴオオオ

セッテ「くっ!」

なのは「スバルとティアナ、なかなかやるね!」

テイルス「だったら僕も!チェーンスラッシュ!」バッ

ドガガガガ

ソニック「これでガジェットは全滅。残るはトーレとセッテだけだな。」

「それはどうかな?」

なのは「この声は!?」

ヒュン

トーレ「おお!ようやく来たようだな。」

「悪い悪い。途中でドゥーエと話をしたからな。」

ソニック「お前は誰だ?」

「俺の名はグリーザス。スカリエッティ一味の者であり、なのはを襲撃した張本人さ。」

リニス「この人がなのはさんを襲撃した張本人・・・。」

なのは「何故、貴方はスカリエッティと協力しているの!?」

グリーザス「決まっている。お前を殺すのはもちろん、青いハリネズミを始末する事だ!」

ソニック「どうやら狙いは俺のようだな。面白い!相手になってやるぜ!」

「だったら私も戦うわ。」

エリオ「ん?」

ヒュン

アギト「ルーテシア!」

エミー「この子がルーテシア・・・。」

ルーテシア「ここからは私も協力するわ!私の母親を救ってくれた借りもあるしね。」

ソニック「母親?」

エリオ「そう言えば、三日前にカプセルに入った女性を救出したけど・・・、あれってまさか!?」

ルーテシア「そう。私の母親よ。」

キャロ「そうだったんだ・・・。どうりで似ていると思った。」

ルーテシア「まあ、似ているからね。」

トーレ「貴様、裏切るのか!?」

ルーテシア「当然よ。あの2人は私の母親を助けてくれたからね。行くわよ、ガリュー!」

ガリュー(御意!)スッ

地上本部

レジアス「なるほど。あのハリネズミは只者ではないようだな。」

オーリス「ええ。データによれば彼の名はソニック・ザ・ヘッジホッグ。異世界から来たカオスエメラルドを使える者です。」

レジアス「ふむ。これは興味深い。」

ウィーン

ゼスト「まさかここで出会えるとは・・・。」

レジアス「お、お前はゼスト!?何故、ここに!?」

ゼスト「決まっている。8年前の事件についてだ。」

レジアス「まさか、あの時の!?」

ゼスト「その通りだ。8年前に我々の部隊が全滅したそうだが、その真実について詳しく説明してもらいたい。頼む!」

レジアス「・・・もちろんそのつもりだ。前からお前に話そうと思っていたからな。」

ゼスト「ならいい。聞かせてくれないか。」

レジアス「うむ。あれは・・・。」

ドスッ

ゼスト「!?」

レジアス「うぐ・・・!?貴様・・・。」

「残念ですが、この事については知られてもらったら困るので。」

ズドーン

ゼスト「レジアス!」

パアアアア

ゼスト「貴様、ついに本性を現したか!」

ドゥーエ「ふっ。あとカオスエメラルドはもらっていくよ。それにあの娘もドクターが既に奪っちゃったし。」

ゼスト「何だと!?」

ドゥーエ「それじゃ。」ポチッ

ドッゴーン

ゼスト「チッ!逃げてしまったか。だが、知りうる限りの「戦闘機人事件」のデータは手に入れただけでもいいとしよう。あとはルーテシアと合流するのみだ。」

ビュン

オーリス「うう・・・。父・・・さん・・・・。」

ガキンガキン

グリーザス「ほう。俺の攻撃を弾き返すとはやるな。」

ソニック「へっ!俺はそう簡単には倒れないからな。」

グリーザス「なるほど。ならばこれはどうだ?」

ゴオオオオ

なのは「背中から炎の翼が出た!?」

フェイト「ソニック!気を付けて!」

グリーザス「アンリミテッド・ボルケーノ!」ドゴオオオ

ソニック「うおっ!」バッ

ドッゴーン

ソニック「すげえ・・・。当たったらひとたまりもないぜ・・・。」

グリーザス「当然だ。俺の魔術は火山。爆発や炎の攻撃を得意としているからな。」

ソニック「へえ・・・。やるじゃないか。」

ヒュン

トーレ「ドクター!」

ソニック「こいつがスカリエッティか・・・。」

スカリエッティ「グリーザスよ。戦闘はそこまでだ。カオスエメラルドと目的の少女を手に入れた。」

グリーザス「分かった。」

クリーム「目的の少女って・・・、まさか!?」

クアットロ「そのまさかよ。」ヒュン

クリス「ヴィヴィオ!」

ドゥーエ「因みにカオスエメラルドは我々がもらった。変装した甲斐があったな。」ヒュン

ソニック「くっ!迂闊だったか!」

スカリエッティ「返して欲しければ私のアジトに来い。決戦は3日後だ。では、その時までさらばだ!」

ヒュン

ソニック「逃げられたか・・・。」

クリス「ああ・・・。」

ヒュン

ルーテシア「ゼスト!」

ゼスト「すまない。もう少し早く来ればこのような事にはならなかった。」

クリス「いえ、ゼストさんのせいではありませんから。」

ゼスト「だが、知りうる限りの「戦闘機人事件」のデータが入ったデバイスを手に入れた。」

なのは「戦闘機人事件って言えば、新暦67年に起きた8年前の事件ですか!?」

ゼスト「その通りだ。だが、真実を知るレジアスは既に死んでしまった。」

クリス「そうですか。とりあえずは機動六課に戻って今後どうするか話し合いましょう。」

なのは「クリスの言う通りね。皆、戻りましょう!」

ギュイーン

クリス(ヴィヴィオ・・・。君は必ず取り戻してみせる。絶対に・・・!)

続く

次回予告

ギンガ「戦闘機人事件の真実を知った私達は、スカリエッティを倒す事を決意した。」

スバル「母さんが殺されたのもスカリエッティの仕業と知った以上、私はあの人を許す訳にはいかない!」

チンク「我々も同じだ。3日後の決戦は絶対に勝ち、全員が生きて帰る!それが私達の使命だ!」

ウェンディ「チンク姉の言う通りッス!」

クリス「そして決戦前夜、僕はテイルスと共に開発した新たなリボルバーナックルをギンガに渡した。」

ギンガ「このリボルバーナックルはいったい・・・!?」

シャマル「次回、『決戦へのプロローグ』。お楽しみに!」

第17話 決戦へのプロローグ

機動六課

ウィーン

ゼスト「当時、俺はメガーヌ、クイントと共に戦闘機人との戦いに挑んだ。」

チンク「その中には私もいたからな・・・。」

ティアナ「そうなの・・・。で、メガーヌって誰なの?」

ルーテシア「私の母よ。で、母さんの状態は?」

シャマル「回復の兆しに向かっているわ。目が覚めるのも時間の問題ね。」

ルーテシア「良かった・・・。」ホッ

ゼスト「話に戻るぞ。結果は部隊全滅。クイントは死亡し、俺とメガーヌはナンバーズによって回収された。」

ソニック「それでお前は死亡したが、生き返ったという事か。」

ゼスト「そう言う事だ。」

チンク「スバル、ギンガ。あの時は本当にすまなかった!当時の私達はドクターの命令に従っていたからな。それがお前達の母親を死なせた結果になるとは・・・。悔やんでも悔やみきれない・・・。」ポロポロ

ノーヴェ「チンク姉・・・。」

ギュッ

チンク「?」

スバル「もういいよ。母さんが殺されたのもスカリエッティの仕業だという事が分かったからね。チンクは悪くないよ。」

チンク「私を・・・、許してくれるのか?」

ギンガ「もちろんよ。だってチンク達は私達の仲間なんだから!」

チンク「スバル・・・、ギンガ・・・。」ジワッ

ギュッ

チンク「う・・・、う・・・、ひっく・・・。」

スバル「よしよし。」

ナックルズ「スバルの奴、お姉ちゃんっぽくなったな。」

ティアナ「そうね。前は私に泣きついていたからね・・・。おかげで彼女の世話は大変だったわ。」

スバル「うう・・・。面目ない・・・。」

テイルス「ハハハ・・・。」

ゼスト「以上が戦闘機人事件の内容だ。スバル、ギンガ。お前達の母親の死の真相が分かった以上、どうするつもりだ?」

スバル「もちろん決まっています。母さんが殺された原因がスカリエッティの仕業と知った以上、私はあの人を許す訳にはいかない!」

ギンガ「私もスバルと同じです。母の仇は絶対に取ります!」

チンク「我々も同じだ。3日後の決戦は絶対に勝ち、全員が生きて帰る!それが私達の使命だ!」

ウェンディ「チンク姉の言う通りッス!」

ソニック「なら決定だな。3日後の決戦まで準備を怠るなよ!」

エッグマン「ソニックの言う通りじゃ。準備不足だと戦いには勝てんからな。」

なのは「それじゃ、今日はこの辺で解散!」

ゾロゾロ

クリス「テイルス。今から新しい武器を開発するけど、協力してくれない?」

テイルス「別にいいけど・・・、何を作るの?」

クリス「ギンガの為に新しいガントレットを作るんだ。」

スカリエッティの研究所

ガシャンガシャン

グリーザス「いったいこいつを使って何をするつもりだ?」

スカリエッティ「決まっている。まずは彼女にレリックを埋め込む。カオスエメラルドの能力は彼女が聖王になった直後に入れ込む予定だ。」

グリーザス「分かった。だが、決戦の3日後までには完成するのか?」

スカリエッティ「確かにそれは難しいかも知れないが、出来る限りの事はしよう。」

グリーザス「分かった。あまり無茶はするなよ。」

スカリエッティ「ああ。」

コツコツ

ウーノ「ドクター、準備できました!」

スカリエッティ「分かった。では、実験開始だ!」

ヴィヴィオ「助けて・・・、クリスパパ・・・。」

決戦前夜

ウィーン

クリス「来たようだね。」

ギンガ「クリス。話って何?」

クリス「実は君に新しいガントレットを開発したんだ。」

ギンガ「新しいガントレット?」

クリス「これだ。」スッ

ギンガ「これってリボルバーナックル!?しかも私が前に付けたのと同じだけど、色が赤くなってる・・・。」

クリス「そう。これがギンガ専用のリボルバーナックル、ガイアフレイムだ。」

ギンガ「ガイアフレイムか・・・。いい名前ね。」

クリス「早速だが試してみてくれ。」

ギンガ「ええ。」

ガシャンガシャン

ギンガ「前と比べて軽い・・・。しかも動きが早くなっている・・・。」

クリス「弱点を補うよう工夫したからね。因みにスバルのリボルバーナックルも改造したから。」

ギンガ「わざわざありがとう。」

クリス「どういたしまして。あと次の日の戦いには僕も一緒に行くから。」

ギンガ「ああ、ヴィヴィオを取り戻しに行くのね。でも、デバイスも無しで大丈夫なの?」

クリス「確かに危険かもしれないけど、自ら救いに行かなければ意味がない。だって僕はヴィヴィオの父親だから。」

ギンガ「分かったわ。あまり無茶はしないでね。」

クリス「分かってるよ。それじゃ、お休み。」

ギンガ「ええ。お休み。」

決戦当日

はやて「オーリスについてやけど、2日前に管理局に拘束されてしまったそうや。」

ノーヴェ「アインヘリヤルの開発も中止になったからな。前日に破壊してきたぜ!」

ソニック「そうか。これで最大の戦いに集中する事が出来るな。」

なのは「そうだね。私達の目的は只一つ。」

ソニック「勝利を掴み取り、全員が生きて帰る事だ。皆、行くぜ!」

なのは達「おう!!」

ギュイーン

なのは(ついにスカリエッティとの最後の戦いが始まったんだ・・・。たとえ相手が強くても、私は絶対に負けないんだから!)

クリス(ヴィヴィオ。僕が必ず助けてくる。だから・・・、それまで無事で待っていてくれ・・・。)

ギュイーン

スカリエッティのアジト

グリーザス「どうやら来たようだな。」

スカリエッティ「グリーザス。この戦いはお前の指揮にかかっている。頼んだぞ。」

グリーザス「ああ。任せな。クアットロはヴィヴィオの傍へ。ウーノはドクターの傍へ。トーレ、セッテ、ドゥーエは俺とガジェットの大群と共に出撃するぞ!」

トーレ「分かった!出撃合図を!」

グリーザス「よし!これが俺達の最大の戦いだ。何としてでも時空管理局の奴等を倒すぞ!」

トーレ達「おう!!!」

続く

次回予告

ソニック「ついに最大の戦いが始まったが、ガジェットの大群が立ちはだかってきた。」

エリオ「ここは僕等に任せて先に行ってください!」

フェイト「大丈夫なの!?」

キャロ「ええ。私達だって成長しましたからね。今こそその実力を見せるときです!」

ルーテシア「だったら私も本気を出さないとね。二人共、行くわよ!」

エリオ・キャロ「おう!!」

ザフィーラ「次回、『最大の激戦、開幕。』。よろしく頼む。」

第18話 最大の激戦、開幕。

ギュイーン

チンク「もう少しでドクターのアジトだ。気を付けて行動した方がいいぞ。」

シグナム「分かっている。どのような敵が飛び出すか分からないからな。」

ヴィータ「そうだな。念の為に敵の情報を調べるとするか。」

ギュイーン

メタルソニック「ン?アノ音ハ?」

エッグマン「どうやら敵が来たようじゃな。ガジェットドローンが500体。」

ソニック「上等じゃねえか。だったら遠慮なく暴れさせてもらうぜ!」ダッ

エリオ「待ってください!」

ソニック「Why?どういう事だ?」

エリオ「ここは僕達が足止めをするので、ソニックさん達はアジトの中へ。」

フェイト「待って!あなた達3人で立ち向かうの!?いくら何でも・・・。」

キャロ「大丈夫です。フェイトさん達のおかげで強くなりました。今こそその真の力を見せるときです。」

ルーテシア「だからここは私達に任せて、貴方達はアジトにいる敵を倒してね。」

ソニック「分かった。頼りにしてるぜ。」

エリオ「ええ。それじゃ、戦闘開始!」バッ

ドゴーンドガーン

ソニック「行くぞ、フェイト。あいつ等の思いを無駄にしないためにも。」

フェイト「うん・・・。」

ギュイーン

エリオ「どうやら行ったそうだな・・・。さて、本気を出すとするか。」

ギュイーン

エリオ「サンダーレイジ!」バリバリ

ドゴーン

キャロ「なら、私も!シューティング・レイ!」バッ

ドガガガガ

ルーテシア「私も本気を出さないとね!トーデス・ドルヒ!」ギュイーン

ズガガガガ

エリオ「だいぶ減ったけど、まだ残っているみたいだね。」

キャロ「なのはさん達、大丈夫かな?」

ウィーン

ルーテシア「モニターが起動されたわ!」

パッ

クアットロ『へー。多くのガジェット達を倒すなんてやるじゃない。』

ルーテシア「やはりクアットロの仕業ね。言っておくけど、ソニック達はもうアジトに突入しているわよ。」

クアットロ『なるほどね・・・。だったら君達にもプレゼントを渡さないとね。』

エリオ「プレゼントって・・・、まさか!?」

クアットロ『そのまさかよ。それじゃ。』

ウィーン

エリオ「モニターが切れたか。」

ズシーンズシーン

キャロ「これがプレゼント・・・って、巨大ガジェット!?」

ルーテシア「しかもでかすぎるわ!」ビシッ

エリオ「くっ!こうなったら・・・、紫電一閃!」バッ

キャロ「あれってシグナムさんの大技!エリオ君、そんな技をいつの間に・・・。」

エリオ「うおおおおおおお!!」

ズバアアアアア

ルーテシア「やった!」

ガリュー(いや、まだです!)

ルーテシア「えっ!?」

ウィーン

エリオ「き、効いてない!?」

バシーン

エリオ「ぐわああああああ!!」

キャロ「エリオ君!」

ルーテシア「こうなったら・・・、召喚!白天王!」

キャロ「お願い、ヴォルテール!」

パアアアアア

キャロ「攻撃開始!」

ヴォルテール「ギャオオオオオ!!」ゴオオオオ

白天王(覚悟!)バッ

ドガガガガガガ

キャロ「嘘っ!?全然効いてない!?」

ルーテシア「私の最大奥義まで効かないなんて・・・。」

ドガアアアア

キャロ・ルーテシア「キャアアアアアア!!」

ズドーン

フリード「キュクルー!」

キャロ「あう・・・。」

ルーテシア「うぐ・・・。」

エリオ「ルーテシアとキャロまで・・・。このままだと・・・。」

ズシーンズシーン

エリオ「こうなったら・・・、あの技しかない!」

<セットアップ!ソニックドライブ!>

エリオ「うおおおおおおお!!」ゴオオオオオ

キャロ「エリオ君!?」

ガシャンガシャンガシャンガシャン

ルーテシア「足と手首にメタルリング!?どういう事なの!?」

エリオ「テイルスに頼んで作ってもらったんだ。今からその力を見せるね。」

ドギュン

ルーテシア「そ、ソニック程ではないけど、すごく速い・・・。」

キャロ「でも、これならいけるかも!」

ビュン

ガリュー(飛んだ!)

エリオ「いっけー!音速マッハキーック!」クルクルクル

ドガアアアア

キャロ「当たった!」

クルクルクルクル、スタッ
ドゴーン

エリオ「任務完了。」

キャロ「すごいね・・・。こんな技を覚えたなんて・・・。」

エリオ「ソニックさんに鍛えた甲斐があったからだよ。で、敵の方は?」

ルーテシア「これで全部よ。他はいないわ。」

エリオ「分かった。あとはフェイトさん達が帰ってくるまで待っておこう。」

キャロ「うん。」

エリオ(ソニックさん、フェイトさん、必ず無事に帰ってきてください・・・。)

スカリエッティのアジト内

クアットロ「あーらら。ガジェットの大群はやられちゃったか。」

クアットロ「まあいいわ。実験はもう終わっちゃたし。」

クアットロ「目覚めた時が楽しみね。フフフ・・・。」

ヴィヴィオ「・・・。」

続く

次回予告

ソニック「アジトに潜入した俺達を待ち受けていたのは、トーレ、ドゥーエ、セッテの3人とガジェットの大群だ。」

なのは「私達はガジェットの大群、ソニックとクリスはヴィヴィオのいる場所に向かい、シグナム、アギト、ゼスト、ヴィータはトーレ達に立ち向かった。」

ゼスト「貴様はここで倒す。覚悟しろ、ドゥーエ!」

ドゥーエ「それはこちらのセリフだ!」

アギト「ゼストの旦那。今まで以上に本気で行こうぜ!」

ゼスト「もちろんそのつもりだ!この戦いで全ての決着を着ける!」

エリオ「次回、『さらば、歴戦の戦士』。お楽しみに!」

第19話 さらば、歴戦の戦士

スカリエッティのアジト内

タタタタタ

シグナム「アジトに突入したのはいいが、スカリエッティが何処にいるのか分からないな。」

クリス「ええ。とりあえずマップで調べてみますね。」

ピポパ

クリス「分かりました!ヴィヴィオとカオスエメラルドは右側の奥の部屋。スカリエッティは中央の奥です!」

ソニック「だったらその場所に行けばOKだな。すぐに行こうぜ!」

ドガガガガガ

ナックルズ「かわせ!」

キンキンキンキン

テイルス「銃撃!?まさか!?」

ドゥーエ「ほほう。まさか私の銃撃をかわすとは見事だな。」

ゼスト「ついに姿を現したか、ドゥーエ!」

トーレ「それだけじゃない。私達もいるぞ。」

エミー「トーレにセッテまでいるなんて・・・。」

クリーム「それだけでなく、ガジェットもたくさんいるデス!」

チーズ「チャオチャオ!」

なのは「こうなった以上はやるしかないね。ソニックとクリスはヴィヴィオを。私達はガジェットの大群に立ち向かうわ。」

ゼスト「分かった。俺とアギト、シグナム、ヴィータはドゥーエ達に立ち向かう。」

ソニック「あまり無茶はするなよ!」

ヴィータ「分かってるよ!」

クリス「行こう、ソニック!」

ソニック「ああ!」

ギュイーン

ドゥーエ「ほう。私達に立ち向かうとはいい度胸だな。」

ゼスト「黙れ!貴様がレジアスを殺した罪は絶対に許さん!」

ドゥーエ「そうか。ならば返り討ちにしてあげよう。トーレ、セッテ、行くぞ!」バッ

トーレ「さて、始めるとするか。」バキボキ

セッテ「貴方達をここで始末する。」ジャキッ

アギト「ゼストの旦那。今まで以上に本気で行こうぜ!」

ゼスト「もちろんそのつもりだ!この戦いで全ての決着を着けるのみ!」

シグナム「私もそのつもりだ。では、行くぞ!」

ヴィータ「ああ、本気で行くぜ!」

トーレ「覚悟しろ!インパルスブレード!」

キンキン

シグナム「ほう。なかなかの腕前だな。だが、私には敵うまい!紫電一閃!」

ズバババ

トーレ「くっ!」

ガキンガキン

セッテ「ブーメランブレードはどの様な攻撃でも耐える事が可能。いくらあなたの攻撃でも無理だと思う。」

ヴィータ「それはやってみなきゃ分からないぜ!」

キンキンキンキン

アギト「ゼストの旦那!ユニゾンデバイスだ!」

ゼスト「よし!ユニゾンデバイス!」

パアアアア

ゼスト「さあ、ここからが本番だ!行くぞ!」

ドゥーエ「ユニゾンデバイスに入ったか。なら、私が強制解除してやる!」

ガシャンガシャンガシャン

ゼスト「銃が変形しても、最強の姿になった俺に勝てるはずはない!覚悟!」バッ

ドゥーエ「かかったな。メテオキラーキャノン!」ジャキッ

ドギューン

ゼスト「がは・・・。」

シグナム・ヴィータ「!?」

パアアアアア

アギト「嘘だろ!?強制解除させられた!?」

ドゥーエ「この攻撃は能力を強制解除させる事が可能なのさ。これでこの勝負は我々の勝ちだな。」

ゼスト「・・・それはまだ分からないぞ。」

ドゥーエ「何!?どういう事だ!?」

ゼスト「それは・・・。」

ナックルズ「こういう事だ!」バッ

アギト「ナックルズ!」

ナックルズ「喰らいやがれ!マッハマシンガン!」

ドガガガガ

ドゥーエ「うわあああああああ!!」

ズドーン

トーレ「馬鹿な!トーレ姉様がやられた!?」

シグナム「今だ!紫電一閃!」バッ

ズバアアアア

トーレ「しまった・・・。油断した・・・。」

ヴィータ「こちらも行くぜ!コンボ連撃打!」

ドガガガガ

セッテ「うわああああああ!!」

ズドーン

ナックルズ「これで終わったな。」

シグナム「お前がここに駆けつけたという事は、もうガジェットは全て倒したのか?」

ナックルズ「ああ。なのは達はスカリエッティのいる場所に向かい始めた。」

アギト「そうか。でも、ゼストの旦那が・・・。」

ゼスト「うぐ・・・。」

ナックルズ「おい、しっかりしろ!」

ゼスト「ナックルズか・・・。ドゥーエによってやられてしまった・・・。もう長くは持たないだろう・・・。」

アギト「何言ってるんだよ!アンタがいなくなったら私はどうすればいいんだよ!」

ゼスト「その事についてはシグナムに任せる。すまないが、アギトの事を頼んでくれるか?」

シグナム「分かった。お前の

ゼスト「そうか・・・。それを聞いて安心した。頼んだぞ・・・。」

バターン

アギト「ゼストの旦那ァァァァァァ!!」

一方、なのは達は・・・・。

ピコーンピコーン

なのは「シグナムさんから通信だ。」

ピッ

なのは「はい、なのはですが・・・。」

シグナム『なのはか。トーレ達を倒す事が出来たが、ゼストが死んでしまった。』

なのは「そうですか・・・。」

シグナム『そちらの方は?』

なのは「今、スカリエッティの研究室に向かっています。」

シグナム『そうか。健闘を祈る。』

ピッ

フェイト「何があったの?」

なのは「トーレ達を倒す事が出来たけど、ゼストが死んでしまったって・・・。」

はやて「そうか・・・。彼の死を無駄にしないためにも、スカリエッティを捕えんとな。」

ギンガ「見えました!あれがスカリエッティのいる場所です!」

なのは「よし!突入!」

タタタタタ

スバル「何処にいるんだろう?」

ティアナ「スバル!上!」

スバル「!?」

スタタ

スカリエッティ「よくここまで来たな。見つかった以上は相手になってあげよう。」

ウーノ「だが、私達を捕まえるのはそう簡単には行かないわよ。」

スバル「それはやってみなきゃ分からないよ!行くよ、ティア!」

ティアナ「OK!」

なのは「これよりスカリエッティ捕縛作戦を開始する。戦闘開始!」

フェイト達「おう!!」

一方、グリーザスは・・・。

グリーザス「なのはとスカリエッティの戦いも始まったか。これはどうなるかが見物だな。」

グリーザス「さて、俺もそろそろ動くとするか。」

コツコツコツコツ

続く

次回予告

なのは「私達はスカリエッティを見つけ、最大の戦いに挑んだ。」

ソニック「それと同時に俺達もヴィヴィオを見つけ出したが、ヴィヴィオは聖王となって俺達に襲い掛かってきた。」

クリス「こうなった以上は戦うしか方法はないみたいだね。」

フェイト「でも、クリスは戦えるの!?」

クリス「大丈夫。こう見えても武術訓練をしたことがあるから。行くよ、ソニック。」

ソニック「All right!」

キャロ「次回、『2つの激闘』。お楽しみに!」

第20話 2つの激闘

ソニックside

タタタタタ

ソニック「もう少しでヴィヴィオのいる部屋だ。手遅れになる前に急がないとな。」

クリス「そうだね。彼女は聖王のクローンだし、何かに利用する可能性が高いからね・・・。」

ソニック「あった!この部屋だ!」

クリス「よし!」

バターン

クアットロ「ついに来たみたいね。」

クリス「クアットロ!ヴィヴィオを返せ!」

クアットロ「もう遅いよ。彼女はもう覚醒状態に入っているから。」

クリス「覚醒状態って・・・、まさか!?」

クアットロ「そのまさかだよ!」パチン

ギュイーン

ソニック「ヴィヴィオが変身し始めた!?」

クリス「まさか聖王となるのか!?」

クアットロ「ご名答。悪いけど君達はここで消えてもらうよ。ガジェット達よ、攻撃開始!」

ジャキンジャキン

クリス「こうなった以上は戦うしかないみたいだね。」

ソニック「クリスは戦えるのか?」

クリス「大丈夫。こう見えても武術訓練をしたことがあるから。行くよ、ソニック。」

ソニック「All right!」

なのはside

ズドーンドゴーン

スカリエッティ「ほう。なかなかの攻撃を持つようだな。」

なのは「こう見えても管理局のエースと言われているからね。」

スカリエッティ「なら、これで楽にしてやろう。」

ギュイーン

フェイト「な、何!?あの武器は!?」

スカリエッティ「カオスエメラルドの能力を付け加えたガントレットだ。」

エミー「じゃあ、カオスエメラルドもそのガントレットの中に!?」

スカリエッティ「いや、その能力をコピーしただけだ。本物はヴィヴィオの部屋にある。」

エッグマン「ならいい。じゃが、アンタにカオスエメラルドの能力を使う事はできない。その能力を使えるのはソニック、シャドウ、ヴィヴィオの3人だけじゃからな。」

スカリエッティ「それはやってみないと分からない。では、行くぞ!カオスストーム!」

ギュオオオオオ

エッグマン「た、竜巻じゃと!?」

スカリエッティ「私が開発したガントレットはカオスエメラルドを使った必殺技だけでなく、さまざまなデータも取り入れているのでね。」

ノーヴェ「いくら何でも卑怯だぞ!」

スカリエッティ「私の辞書に卑怯という文字はない!カオスブラスター!」ジャキッ

ドッゴーン

イカロス達「キャアアアアアアア!!」

ドテーン

ナックルズ「大丈夫か!?」

なのは「いつつ・・・。あのガントレットがある限り、勝つのは難しいね・・・。」

はやて「せやな。何か打開策があれば・・・。」

リニス「ならここは私に任せてください。」

フェイト「何をする気なの、リニス?」

リニス「今に分かります。」

ダッ

スカリエッティ「ほう、自殺行為をする気か。ウーノ!」

ウーノ「はい!」ダッ

リニス「今です!プラズマセイバー!」

バリバリバリ

ウーノ「うわああああああ!!」

スカリエッティ「ウーノ!」

リニス「テイルスさん!ガントレットの破壊を!」

テイルス「OK!ストライクチェーン!」バッ

ガシャーン

スカリエッティ「馬鹿な!ガントレットが破壊されただと!?」

テイルス「いくらカオスエメラルドの能力をコピーしても、ガントレットが簡単に破壊できるようじゃ話にならないね。」

スカリエッティ「うぐぐ・・・。貴様ァァァァァァァ!!」

メタルソニック「今ガチャンスダ!」

なのは「よし!スターライトブレイカー!」ドゴオオオ

フェイト「ライオットセイバー!」ドゴオオオ

はやて「フレスベルグ!」ドゴオオオ

ドッゴーン

スカリエッティ「馬鹿な・・・。この私が倒れるとは・・・。」

ズドーン

ティアナ「スカリエッティは死亡が確認され、ウーノは戦闘不能になりました。」

なのは「分かったの。あとはソニックとクリスだけだね。」

フェイト「ええ。大丈夫かな、ソニック・・・。」

ソニックside

ドゴーンズドーン

ソニック「チッ!いくら倒してもこれじゃあキリがないぜ!」

クリス「ああ。それにヴィヴィオがこの状態じゃ、苦戦するのは間違いないな・・・。」

クアットロ「アハハハハ!どうやらこの勝負は私達の勝ちみたいだね!」

ソニック「それはやってみなきゃ分からないぜ!ブルーウィンド、全力解放!」

<ブルーウィンド・マキシマムモード>

クアットロ「ハリケーンキャリバーなら研究済みよ。さあ、覚悟しなさい!」

ソニック「誰がハリケーンキャリバーで行くと言った?」

クアットロ「へ?」

<マキシマム・クロニクル!>

クアットロ「そんな!マキシマムモードから進化した!?」

ソニック「それに気付かなかったお前が悪いのさ。マッハハリケーンキャリバー!」バッ

ズバアアアアア

クアットロ「うわあああああああ!!」

ドシーン

ソニック「クアットロとガジェットの大群は撃破した。あとはヴィヴィオのみだ!」

クリス「分かった!あとは僕がやるよ!」

ガキンガキン

クリス「ヴィヴィオ!もういい加減に止めるんだ!どうしてこんな事をするんだ!?」

ヴィヴィオ「それはね。本当の私が向こうの船に乗っているんだよ。」

クリス「もしかして君がクローンだという事が分かっているのか!?」

ヴィヴィオ「そう。本当の私が手に入らないからって採取したあの子の遺伝子を組み替えられて必要な所はそのままに、いらない所は壊して創り替えて…。そんなことを繰り返されてる内に私は私になった。しかも余命はあと1年。その気持ちがパパに分かる!?」

クリス「確かに分からないかも知れない。でも、君の生きる道なら僕と一緒に探そう。逆に考えればまだ1年ある!!その間にお前が急成長しないように抑えられるような治療ができるかもしれない!!まだやれることはある筈だ!!」

ヴィヴィオ「それは無理じゃないかな?そんなことパパだって分かってる筈だよ。あの人が作り出したものをただの人がどうこうできるとは思えない。だから私はここで与えられた役割を果たすの。それが生きる意味だから。」

クリス「そんな事はない。僕はこのゆりかごを止めて、君と一緒に帰る!」

ヴィヴィオ「!?どう、して・・・!?」

クリス「僕は君と戦いたくなんてない。ただ一緒に居られればそれでいいんだ。自分の大切な娘を、傷付けられるはずがないからね。…一緒に帰ろう。ヴィヴィオのことは、僕が何とかしてあげる。」

ヴィヴィオ「パパ・・・。」

クリス「ソニック。」

ソニック「任せな!」

バッ

ソニック「ブルーウィンドカット!」バッ

ガシャンガシャン
パアアアアア

ヴィヴィオ「うう・・・、パパぁ!!」ダッ

バフッ

ヴィヴィオ「…っ、ゴメン、ナサイ。…ゴメンナサイ。パパ…うっ…。」

クリス「分かってくれればそれでいいよ。さあ、一緒に帰ろう。」

ヴィヴィオ「うん・・・。」

ソニック「やれやれ。これで騒動も終わりだな。」

ビービー

ソニック「警報が鳴り響いた!?」

クリス「いったいどういう事だ!?」

ヴィヴィオ「この聖王のゆりかごは制御系を完全に失うと時空の狭間へと飛んでその身を隠し、また王があの玉座に座るのを待ち続ける。……そして、その副作用かはわからないけど制御系を失った瞬間、ゆりかご内部の魔力結合が解除されて、内部にいる全員が身動きすることの無いよう、各通路の封鎖を自動で開始してしまうの。」

ソニック「ここでの魔法は一切使えない状態で通路まで塞がってしまったらもう終わりだな。」

ヴィヴィオ「そうだね。でも、そのために私がいる。」

クリス「ま、まさか!?」

ヴィヴィオ「そう。……今は私がコントロールを失わないように細工しているの。だから、私がここに居る限りゆりかごの制御が失われることは無い。パパ達が脱出するまでの間だけ、私がここの制御系をコントロールして、脱出の後に接続を切れば、艦隊の到着も間に合うだろうし、パパ達だって無事でいられる……。」

クリス「けど、本当の君は向こうの船にいるよね?いったいどの船にいるんだ!?」

ヴィヴィオ「その船の名は・・・。」

グリーザス「時空犯罪組織の船、シャドウブリテンだ。」

ソニック「グリーザス!」

クリス「という事は、本物のヴィヴィオはお前に捕えられているという事か!」

グリーザス「その通りだ。だが、彼女はもういない。俺によって殺されたからな。」

クリス「そんな・・・。」

グリーザス「これで残るはクローンのお前のみだ。さあ、覚悟しろ!」

ヴィヴィオ「その事だけど、私はこの聖王のゆりかごを止めに向かう。だから、あなたが始末しに来ても無駄だよ。」

グリーザス「正気か!?」

ヴィヴィオ「正気だよ。パパ達を脱出させるにはそれしかないんだから。」

ソニック「ヴィヴィオ・・・。」

ギイイイイイ

グリーザス「ついに扉が開いたか・・・。こうなった以上は第2の計画に移るとするか。」

クリス「何をする気だ!?」

グリーザス「決まっている。ヴィヴィオがこのゆりかごの中に入ったと同時にこのアジトを変形させる。史上最大の闘技場へと。」

ソニック「闘技場か・・・。とんでもない展開になりそうだぜ・・・。」

コツコツ

ヴィヴィオ「さよなら、パパ・・・。あなたと一緒にいた時間は忘れないよ。だから、私の事を・・・、忘れないでね。」

ギイイイイイ、バターン

クリス「ヴィヴィオ・・・。」

ソニック「・・・。」

ゴゴゴゴゴゴ

ソニック「ついにアジトが動き出したか!」

クリス「早く脱出しないと!」

グリーザス「その必要はない。なぜならアジトにいる全員がここに集結するからな。」

ソニック「何だって!?」

ヒュンヒュンヒュンヒュン

なのは「あ、あれ?ここは何処!?」

ソニック「お前等、どうしてここに!?」

フェイト「アジトが揺れ始めた途端、いきなり光が私達を包み込んで、気が付いたらこの場所にいたの。」

ソニック「なるほど。事情は分かった。」

はやて「で、ヴィヴィオは?」

クリス「ヴィヴィオはもういません。ゆりかごの中に入ってしまいました。」

はやて「そうか・・・。残念やったな・・・。」

スバル「にしても・・・、なんでアジトがリングに変形したの?」

グリーザス「決まっている。このリングでソニックとの戦いに終止符を打つことだ!」

ソニック「そういう事なら相手になってやるぜ。行くぜ、グリーザス!」

グリーザス「おう!!最終ラウンドの始まりだ!!!!」

続く

次回予告

ソニック「スカリエッティのアジトがリングに変形し、俺とグリーザスの最後の戦いが始まった。」

クリス「本物のヴィヴィオを殺した罪は絶対に許さない。ソニック、奴を倒してくれ!」

ソニック「ああ、任せてくれ!」

なのは「そして戦いが終わった直後、アジトがいきなり崩れ始めた!」

クリス「こうなったら僕が皆を脱出させてみせる!」

ソニック「クリス、まさか・・・!?」

ルーテシア「次回、『戦いの終結と涙の別れ』。戦いの結末を、見逃すな。」

第21話 戦いの終結と涙の別れ

ワーワー

ナックルズ「すごい歓声だが、ほとんどが時空犯罪組織の奴等だな。」

なのは「それに比べこっちは私達だけ。完全アウェーだね。」

コツコツ

エミー「両者がリングに上がったわ!」

ソニック「戦う前に一つだけ聞きたいことがある。お前はヴィヴィオを殺したそうだが、どうやって殺した?」

グリーザス「ああ。あれは前日の夜、俺はスカリエッティの研究室に忍び込み、ヴィヴィオの髪の毛を一本ぬき取った。」

グリーザス「それを使ってクローンを作りだし、それを置いて本物のヴィヴィオを連れ去った。」

グリーザス「そしてシャドウブリテンに連れ込み、彼女を殺した。そのおかげで聖王の力を手に入れる事ができたのさ。」

ニンフ「酷すぎる・・・。」

ソニック「お前・・・、最低だぜ。」

グリーザス「そしてスカリエッティが死に、カオスエメラルドは俺の物となった。」スッ

ナックルズ「お前、まさかそれを使うつもりか!?」

グリーザス「その通りだ。カオスエメラルドよ!俺に力を!」

ゴオオオオオ

アストレア「7つのカオスエメラルドが姿を現した!」

シルバー「いったい何をするつもりだ!?」

オメガ「おイ!見ロ!」

パアアアアア

イカロス「グリーザスの姿が変わっていくわ。」

シャマル「いったいどのような姿に!?」

ヒュオオオオオ

なのは「紅の髪の毛が長髪になり・・・、カオスエメラルドのオーラを放っている・・・。」

はやて「しかも衣装も変わってるで!」

グリーザス「どうだ。これが俺の新たな姿だ。さあ、殺し合いを始めようじゃねえか!」

ソニック「カオスエメラルドは返してもらうぜ!試合開始だ!」

カーン

なのは「頑張れ、ソニックー!」

エミー「しっかりー!」

フェイト「ソニック・・・。」ギュッ

グリーザス「行くぜ!ボルケーノ・ストライク!」ドゴオオオ

ソニック「おっと!」バッ

ティアナ「へ?」

ドゴーン

ティアナ達「ギャアアアアアアア!!??」

ソニック「大丈夫か!?」

ティアナ「大丈夫じゃない!死ぬかと思ったわよ!」

スバル「怖かった怖かった。」ガタガタ

ギンガ「よしよし・・・。」

ナックルズ「しかし驚いたぜ。新たな技を取得していたとは・・・。」

グリーザス「それだけではない。身体能力も大幅に上がったからな。」

ソニック「チッ・・・。こうなると苦戦は免れないな・・・。」

グリーザス「次はこいつだ!ボルケーノ・ナックル!」ダッ

ソニック「その攻撃は見切ったぜ!」バッ

ビュンビュンビュンビュン

グリーザス「チッ!すばしっこい奴め!」

ダッ

ソニック「ハリケーンスピンアタック!」ギュイーン

ドゴオオオオオ

グリーザス「がは!?」

ポーン

カオス「あっ、カオスエメラルドが!」

パアアア

グリーザス「こ、効果が薄れ始めただと!?」

ミリア「そうか!グリーザスに有効打を与えればカオスエメラルドが飛び出すんだ!」

ソニック「そういう事か。ウィンドブレイド!」バッ

ズババババッ

グリーザス「くっ!」

ポポポポーン

なのは「今度は4つ出た!」

パシシシシッ

テイルス「残りはあと2つ!このまま一気に攻めれば大丈夫だよ!」

ソニック「分かった!」

グリーザス「図に乗るな!ボルケーノ・ブレイカー!」ドゴオオオ

ソニック「何!?」

ドゴオオオオ

フェイト「ソニック!」

グリーザス「フッ。これでソニックも終わりだな。」

ソニック「それはどうかな?」

グリーザス「何!?」

バッ

グリーザス「しまった!上からだと!?」

ソニック「ウィンドスラッシュ!」バッ

ズババッ

グリーザス「ぐあああああ!!」

ポンポーン

はやて「これで全てや!」

パアアアア

グリーザス「しまった!元に戻ってしまった!」

フェイト「ソニック!カオスエメラルドを使ってすぐに止めを!」

ソニック「分かった!カオスエメラルド、発動!」

<カオスエメラルド、全力解放!>

パアアアアアア

フェイト「ソニックの色が金色になった!?」

クリス「そう。あれがソニックの最強の姿、スーパーソニックです。」

フェイト「スーパーソニック・・・。」

グリーザス「ええい!たとえ誰が相手だろうと俺は絶対に負けない!」バッ

ドゴオオオ

グリーザス「ぐほ!?」

ソニック「言っておくが、スーパー化した俺を止める事は不可能だ。さあ、ここからがショータイムだ!」

グリーザス「お、おのれ・・・。」

ソニック「これはクリスを悲しませた分!」ドゴオオ

グリーザス「がはっ!」

ソニック「これはヴィヴィオを殺した分!」ズバアアア

グリーザス「ぐふ・・・。」

ソニック「これはエミー達を傷つけた分!」バキィッ

グリーザス「ぐほっ!」

ソニック「そしてこれが・・・、フェイトを傷つけた分だ!」ゴオオオオ

フェイト「金色となったブルーウィンドが・・・、エメラルドの炎を纏い始めた・・・!」

ソニック「ゴールドエメラルドブレイド!」

ズバアアアア

グリーザス「こ、この俺が・・・負ける・・・なんて・・・認める・・・もの・・・か・・・。」

ドゴーン

ソニック「この勝負は俺の勝ちだな!」グッ

フェイト達「やったー!!!」

ザワザワザワザワ

ヴィータ「どうやら部下達もグリーザスが倒れた事で動揺しているようだな。」

シグナム「よし!全員捕まえろ!」

シャマル「ここは私に任せて!ウィンドハント!」ギュオオオ

ゴオオオオオ

シャマル「全員捕まえたわ!」

ザフィーラ「あとは脱出だけだな。」

グリーザス「無駄だ・・・。このアジトはすぐに崩壊する。お前達がいくら抗おうとも・・・。」

ソニック「どういう事だ!?」

グリーザス「デストロイア、発動!」

フェイト「!?」

ドゴーンドゴーンドガーンドゴーン

はやて「爆発が発生したで!」

ヴィータ「しかも魔力まで封じられた!これじゃ飛べる事もできねえ!」

イカロス「ですが、私達は飛べる事が可能です。」

テイルス「イカロス達はエンジェロイドだからね・・・。僕とルージュも飛べるけど・・・。」

シルバー「俺は超能力があるから大丈夫だ。」

ナックルズ「だが、俺達は魔力を封じられた以上どうする事もできない。グリーザス、テメェというやつは・・・。」

グリーザス「お前達は俺とここで死ぬ運命だ。ハハハハハ!!」

バタッ

グリーザス「」

ニンフ「グリーザスの死亡が確認されたわ。けど、このままじゃ全員を脱出させるのは不可能ね。」

ティアナ「せめて魔力が使えれば・・・。」

クリス「でしたら、僕に任せてください。」

ヴィータ「できるのか!?」

クリス「はい。そこにあるプログラムを起動すれば魔力を解放させる事が可能です。」

ソニック「分かった。早くやってくれ。」

クリス「OK!」

カタカタカタカタカタ、ウィーン

なのは「魔力が回復した!」

スバル「これなら脱出も可能だね!」

ナックルズ「よし!皆、脱出だ!」

ギュイーン

ソニック「全員脱出した。あとはお前だけだ、クリス!」

クリス「ごめん。僕は脱出できないよ。」

ソニック「どういう事だ?」

クリス「このプログラムは起動させている人が離れてしまうとその効果が消えてしまう。だから僕はここに残らなきゃいけないんだ。」

ソニック「何だって!?じゃあ、クリスはどうなるんだよ!」

クリス「僕はヴィヴィオと共に天国へ行くよ。大切な娘を放っておくわけにはいかないからね。」

ソニック「クリス・・・。」

クリス「別れるのは辛いけど、ソニックの事は絶対に忘れないよ。ソニックも僕の事を・・・、忘れないでね。」

ソニック「・・・ああ。じゃあな、クリス。」

ギュイーン

クリス「さよなら・・・、ソニック。すぐに行くよ・・・、ヴィヴィオ。」

パッ、ウィーン

アジト前の通路

エリオ「アジトが崩れていく・・・。」

ルーテシア「皆、大丈夫かしら?」

ギュイーン

キャロ「あっ、来た!」

スタタタタッ

エリオ「皆さん、大丈夫ですか!?」

フェイト「ええ。何とかね。」

ギュイーン

エリオ「あっ、ソニックさん!」

スタッ

なのは「ソニック、クリスは!?」

ソニック「クリスはアジトに残った。娘のヴィヴィオが待つ天国へ旅立つために・・・。」

なのは達「!?」

ナックルズ「ソニック!お前、クリスを残して逃げ出したのか!?」

ソニック「いや、あのプログラムは起動させている人が離れてしまうとその効果が消えてしまう。だからクリスは自分を犠牲にして俺達を脱出させてくれたんだ。」

ナックルズ「そうか・・・。疑って悪かったな。」

ルーテシア「あっ、アジトが崩れ落ちた!」

ガシャーン、ドゴオオオオ

ソニック「じゃあな、クリス・・・。お前の事は絶対に忘れないぜ・・・。」

フェイト「ソニック・・・。」

なのは達「・・・。」

続く

次回予告

ソニック「あの事件から数日後、機動六課は解散になった。」

エリオ「それと同時に僕とキャロは辺境自然保護官に転属する事になりました。」

ルーテシア「私は母の生家にて暮らす事にしたの。ソニックは?」

ソニック「俺達は元の世界に帰るよ。で、なのは達は?」

なのは「私達はソニック達のいる世界に行くよ。あそこに新しい時空監理局ができるし。」

ソニック「そうか。ここからが俺達の新たなスタートだな。」

フェイト「そうだね。」

ソニック「次回、最終回。『元の世界への帰還と新たなスタート』。よろしくな!」

最終話 元の世界への帰還と新たなスタート

中庭

チチチチチ

ソニック「あの事件から数日経ったな・・・。」

イカロス「犠牲者の追悼も終わりましたし、ウーノ、ドゥーエ、トーレ、クアットロ、セッテは軌道拘置所に入れられました。」

ニンフ「それにオーリスは管理局に身柄を拘束されており、監視つきながら亡父を墓前で弔っていたわ。」

アストレア「でも、私達はいつになったら元の世界に戻れるのでしょうか・・・。」

ソニック「さあな・・・。俺もそこまで分からないんだよな・・・。」

ワイワイガヤガヤ

ソニック「ん?何の騒ぎだ?」

イカロス「何かあったのでしょうか?」

エッグマン「おお、ソニックか。大変な事があったんじゃ。」

ソニック「大変な事?」

エッグマン「実は機動六課が解散する事になったのじゃ。」

ソニック「何だって!?それは本当なのか!?」

エッグマン「ああ。本来なら期間は1年間じゃが、JS事件の功績によって機動六課の解散が決定となったのじゃ。」

ソニック「なるほどな。だが、なのは達はこれからどうなるんだ?」

オーボット「皆、それぞれの目標に目指して突き進んでると思うよ。」

メタルソニック(俺モ同感ダ。)

ソニック「だろうな。あとは俺達が元の世界に帰るだけだが・・・。」

タタタタタ

ソニック「おっ、はやてか。何の用だ?」

はやて「次元ゲートをソニック達の世界と繋げてみたら、無事に繋げる事ができたで!」

ソニック「やっと元の世界に帰る事ができるのか!あの監視もこれで終わりだよな。」

はやて「まあ、そう言う事になるな。」

ソニック「ふう・・・。やっと自由に生きる事ができるぜ・・・。」

イカロス「マスターは相変わらずですね。」

エッグマン「で、お前達はこれからどうするのじゃ?」

はやて「実は私達もソニック達の世界に行くことになったんよ。」

ソニック「本当なのか!?」

なのは「うん。ソニック達の世界に新しい時空監理局ができるからね。私達はあそこに所属する事になったの。」

ソニック「なのはにフェイトも来ていたのか。」

フェイト「ええ。それに私はソニックの家に居候として住むことになったの。これからもよろしくね、ソニック。」

ソニック「あ、ああ・・・。」

なのは「言い忘れたけど、私もソニックの家に居候するからよろしくね?」ニコッ

ソニック「元の世界に戻っても変わらないのかよ・・・。勘弁してくれ・・・。」

アストレア「でも、賑やかになるだけでもいいじゃないですか。」

ソニック「まあ、言われてみればそうだな。」

キューボット「で、スバル達も僕達の世界に来るのか?」

フェイト「ええ。だけど、エリオとキャロは辺境自然保護官に転属、ルーテシアはメガーヌの生家に行くことになったの。」

ソニック「そうか。それは残念だな。」

なのは「出発は荷造りとかの準備があるため、明日になるわ。ところでカオスエメラルドは?」

ソニック「ああ。テイルスが大事に保管している。それ等は俺達の世界の物だからな。」

なのは「なら大丈夫そうだね。それじゃ、荷造りの準備をするよ!」

ソニック「All right!」

そして翌日、元の世界へ帰る時が来た。

フェイト「じゃあね、エリオ、キャロ。貴方達の事はずっと見守っているから。」

エリオ「フェイトさんもお元気で。」

キャロ「ソニックさん、フェイトさんをお願いします。」

ソニック「任せときな!」

ヴァイス「お前達と過ごした時間は忘れないぜ。元の世界に戻っても元気でな!」

ナックルズ「ああ!」

ユーノ「時々ミッドチルダに遊びに来てね。待っているから。」

テイルス「はい!」

カリム「どうやら別れも済みましたね。では、ゲートの起動を!」

ギギギギギギ

ソニック「皆、行くぜ!俺達の世界へ!」

なのは達「おう!!!」ダッ

パアアアアアア

一方、三途の川では・・・。

ザッザッ

ヴィヴィオ「あっ、パパ!」

バフッ

クリス「また会えたね、ヴィヴィオ。」

ヴィヴィオ「うん!でも、どうしてここに来たの?」

クリス「ソニック達を逃がしたらアジトが崩れてしまって・・・。それで気が付いたらここにいたんだ。」

ヴィヴィオ「そうだったんだ・・・。でも、私はパパが生きた方がいいと思う。」

クリス「えっ!?」

ヴィヴィオ「私が捕まっている時、クアットロに頼んでパパの事について調べてもらったの。そしたら科学センター襲撃事件で亡くなっているという事が判明したの。」

クリス「あの時の事件の事、知っていたのか・・・。」

ヴィヴィオ「それにパパの世界ではパパを待っている人たちがいる。それに比べて私には待っている人たちがいない。だからパパは生きて欲しいの。」

クリス「でも、ヴィヴィオはどうなるの?」

ゼスト「その事については心配ない。」

クリス「ゼストさん!」

ゼスト「ヴィヴィオの事は俺に任せてくれ。こう見えてもルーテシアの面倒を見たからな。」

クリス「分かりました。ヴィヴィオの事をお願いします。」

ゼスト「ああ。」

ザッザッ

ヴィヴィオ「さよなら、パパ。貴方の事は絶対に忘れないよ。」

クリス「僕もだよ、ヴィヴィオ。元気でね。」

死神「では、生き返らせましょう。あなたを元の世界へ・・・。」

パアアアアアア

クリスの世界にある病院

クリス「ん・・・・。」

チカチカチカチカ

クリス「ここは病室・・・。そうか。僕は元の世界に戻ったんだ・・・。」

ウィーン

ネルソン・リンゼー「クリス!」

チャック「生き返ったのか!?」

クリス「うん・・・、ただいま!」ニコッ

一方、ソニックの世界では・・・。

チチチチチ

ソニック「ん・・・。もう朝か・・・。元の世界に帰ってから三日経ったな・・・。」

ギイイイイ

フェイト「おはよう、ソニック。」

ソニック「Good morninng、フェイト。ここの世界は慣れたか?」

フェイト「うん。最初はどうすればいいか分からなかったけど、すっかり慣れちゃったからね。」

ソニック「そうか。なら心配はないみたいだな。」

フェイト「ええ。これからもよろしくね、ソニック。」

ソニック「ああ。」

ガシッ

ソニック「!?」

フェイト「あっ、なのは。」

なのは「ソニック、朝っぱらからフェイトちゃんと何をしているのかな?」

ソニック「い、いや、話をしていただけだが・・・。」

なのは「なら大丈夫ね。さっ、朝食にしましょう。イカロス達も待っているから。」

フェイト「そうね。ソニックも行きましょう。」

ソニック「そうだな。行くとするか!」

ED:Beautiful Amulet

時空管理局 ソニックワールド支部

なのは「あれから三日経つんだね。ミッドチルダに残った皆は今頃どうしているのかな?」

フェイト「それぞれの道を進んでいると私はそう思うわ。」

はやて「ナンバーズはナカジマ家の家族となったし、スバルやティアナもそれぞれの道を進んでおるからな。」

ヴィータ「仕事場は同じだけどな。」

なのは「まあ、ここは部署が一個しかないからね・・・。」

シャマル「でも、ソニック達も協力しているし、プラスマイナスが0になっただけでもいいじゃない。」

はやて「せやな。でも、エッグマンが悪さをしているのが問題やけどな。」

シグナム「まあ、この世界では日常茶飯事だからな。」

なのは「にゃはは・・・。」

ウーウー

なのは「警報ね。何があったのかな?」

ナビロボ『緊急事態。エッグマンがまた悪さをしています。』

なのは「やれやれ・・・、皆、行くよ!」

フェイト達「おう!!」

一方、ソニック達は・・・。

ソニック「またエッグマンが悪さをしているのか。これで何度目だ?」

イカロス「数えきれない程でしょうね。」

ソニック「まあ、なのは達も向かっているし、俺達も急がないとな。」

ダイダロス「そうね。皆、行くわよ!」

エミー達「おう!!」

ソニック「ダイダロス、俺のセリフを取るなよ・・・。」

ダイダロス「一度言ってみたかったの。」

ソニック「まあ、いいけど・・・。」

街中

ガシャーンガシャーン

エッグマン「ほーっほっほっほ!今日こそエッグマンランドを建設するのじゃー!」

ソニック「それはどうかな?」

エッグマン「何!?」

ババーン

エッグマン「ソニックだけでなく、なのは達まで!邪魔をする気か!?」

なのは「当然よ。これ以上の悪さは止めなさい!」

エッグマン「ええい!者ども、かかれー!」

ガシャンガシャンガシャンガシャン

ソニック「ったく、相変わらずクレイジーな奴だぜ。」

なのは「そうだけど、退屈しのぎにはいいかもね。」

ソニック「そうだな。皆、行くぜ!」

なのは達「おう!!!」

~完~

以上でこの物語は幕を閉じます。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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