ギルバート「なぁ隊長……」【ゴッドイーター2】 (35)

初SSです
・GE2RB本編の後日談
・女主人公(隊長)×ギル
・隊長の口調と性格は一応ボイス9のイメージで

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――極東 創痕の防壁

―ザザッ
フラン『すべての目標アラガミの討伐を確認。容易い相手とはいきませんでしたね……』

隊長「はぁ…はぁ……ふぅ、これで終わりか……皆、平気……?」

ギル「あぁ……ま、こんなもんだろ」

ナナ「一体一体はそこそこだったけど、数で来られるときついなー……」

シエル「連日の出撃の上、ブラッドを二隊に分割しての連続任務……各員、かなりの疲労状態ですね……」
   「……特に隊長、消耗が大きいので気をつけてください」

隊長「……了解。こちらブラッドα、任務完了。βはどう?」ピッ


―ザザッ
ジュリウス『こちらブラッドβ、俺達も今しがた任務を終えたところだ』

隊長「了解、そっちの帰投のタイミングは任せるね」

ジュリウス『了解……すまないな、難度の高い方面を任せてしまって』

隊長「気にしないで、その分人数はこっちに割いてもらったしね。ロミオとリヴィは?」

ロミオ『心配性だなー隊長は!無事じゃなかったらジュリウスもこんな調子で通信してないって!』

リヴィ『いや、ロミオはガルムに一度大きく吹っ飛ばされてしまっていたな』
   『帰投したら私が医務室まで連れて行こう』

ロミオ『そ、それは言うなって!というかこんな怪我、大したことないから!』

リヴィ『しかし―』

ロミオ『だから―』

ジュリウス『……そういうわけだ。ブラッドβ、これより帰投準備に入る』フッ


隊長「ふふっ……了解、またアナグラでね」ピッ


隊長「……あっちも全員無事みたい。それじゃあ私達も――」フラッ…

シエル「!?」

ナナ「え!?たいちょ――」

ギル「……!」ダッ



ガシッ


隊長「……?あれ、私……」ダキカカエラレ

ギル「ったくお前は……相変わらず無茶しやがって……!」ダキカカエ



ナナ「ほっ……やるねぇ、ギル♪」

シエル「」


隊長「……!あ、ありがとうギル……」///

ギル「(……)ほら……立てるか?」スッ

隊長「う、うん……ごめん、思った以上に参ってるみたい……」

ギル「……気にすんな、俺たちがこの程度で済んでるのもお前のおかげだ」フッ

隊長「そ、そうかな……あの、重くなかった……?」

ギル「?……ああ、問題ない」
  「……お前よりもずっと重いもん担いで走り回ってるからな」ニヤッ

隊長「もう……フォローになってないよ」フフッ



ナナ「相変わらず見せつけてくれるよねー」

シエル「……」ギリギリギリ


翌日……
――極東支部アナグラ ラウンジ


ナナ「あっ、隊長おはよー!身体の調子はどう?」

隊長「おはよう……ごめん、昼まで寝ちゃってた」
   「でも、おかげで体調はバッチリだよ」

シエル「それはよかった……ムツミさん、今日のおすすめ、追加お願いします」

ムツミ「はーい!」

隊長「ありがとうシエル……ふぅ」ギシッ

ムツミ「はいお水!隊長さんには厳しい任務を終えた記念に、ご飯大盛りサービスしちゃうね!」

隊長「どうもありがとう」フフッ
   「ナナ、他のブラッドは?」


ナナ「ロミオ先輩は昨日すっぽかした書類の作成、ジュリウスとリヴィちゃんは聖域で休暇中」
   「ギルは自室じゃないかなー」

隊長「了解……昨日は帰ってメディカルチェック受けた後、すぐ寝ちゃったから、後で報告書類まとめとかないと」

シエル「ここ最近はアラガミの行動が活発化しているようですね……」
    「一過性のものと思いますが、油断はできません」

ナナ「何はともあれ、ひとまずお疲れ様だねー……」
   「……そうだ!ねぇねぇ隊長、前から聞きたかったんだけどー」

隊長「うん?」


ナナ「隊長とギルって、いつから付き合ってるの?」


隊長「えっ」

シエル「……」


隊長「……ナナ?急に何を?」

ナナ「あれ違った?前から二人きりで喋ってること多かったし、」
  「昨日なんて、大胆にガバーッと抱き止めてたから、これは確定かなー♪って」
  「それにー、私だけじゃなくてあのロミオ先輩が遊びに誘うのを躊躇うほど、いい雰囲気に見えてるみたいだよ?」

隊長「喋ってるのは大体神機の扱いや立ち回りについてだし、昨日のはただの事故だよ……」ハァ
  「……それにしても、ナナがそういう話に興味あるのってちょっと意外かも」

ナナ「あー酷ーい!私だって女の子なんだから、そういう関心だってあるよー!」プンプン
  
隊長「ご、ごめん……」

ナナ「……じゃあお詫びついでに聞くけど、実際ギルの事はどう思ってるのー?」ニヤニヤ

シエル「……」ドキドキ

隊長「ど、どうってそれはもちろん……私を支えてくれる大切な仲間の一人、だよ……うん」ウツムキ

シエル「……ほっ」

ナナ「ほんとにそれだけー?なーんか歯切れ悪いなー」ジーッ

隊長「……上手く言えないけど、私自身がどう思おうと、私じゃダメなんだ」

ナナ「(隊長もコレかー……昨日、帰投後すぐにギルにも聞いてみたけど――)」


――――
―――
――


ナナ『ねぇねぇギル!隊長の事どう思ってるー?』

ギル『なんだいきなり……まぁそうだな、仲間のために無茶する奴だが、』
  『だからこそ支えてやりたいと思ってる……お前らと一緒にな』

ナナ『えぇー?本当にそれだけかなー?』ニヤニヤ

ギル『(……)他に思うところがないわけでもないが……お前が思ってるようなことじゃない、とだけ言っておく』

ナナ『ちぇー』

ギル『……それにな』

ナナ『?』

ギル『今はまだ、そういうことは考えたくないんだ……』


――――
―――
――


ナナ「(――こんな感じで似たような反応だったし、)」
  「(どっちも満更でもなさそうなのは間違いないんだけど、なんか素直になり損ねてるよね)」
  「(かといって、事情も知らない私が強引に聞き出すのもなー)……ごめんね隊長!いきなり変なこと聞いて―」



「……隊長さんはともかく、ギルの悩みなら知ってるぜ」フゥー



ナナシエル隊長「「「!?」」」バッ



「よう隊長さん、俺も一枚噛ませてもらうぜ」
ハルオミ「二人の恋愛事情って奴にな……!」


隊長「ど、どうも……いや、だからそういうんじゃ……」

ナナ「ハルさんちわーっす!ちょうどいいところに!」

シエル「こんにちは、ハルオミさん」ペコ

ハルオミ「よっお二人さん、相変わらずムーブメントの選り取り見取りだねぇ」
    「……さて、話は一部始終、こっそり聞かせてもらったぜ」

ナナ「それでハルさん、ギルの悩みって?」

ハルオミ「……ケイトのことだよ」

隊長「……」

ナナ「ケイトさんって確か、ギルとハルさんがグラスゴー支部にいた頃の……」


ハルオミ「そう、ケイト・ロウリー……俺の嫁であり、ギルにとっても大切な女性だった……」
     「話は隊長さんから聞いてるだろうし、詳細は伏せるが……ギルは自らの手で、彼女に手を下すことになっちまった」チラッ

シエル「(何かを確認している……?)……"フラッギング・ギル"の由来ですね」
    
ハルオミ「ああ……その後は知っての通り、俺とギルはケイトの仇を討ち、前に進むことができたわけだ」
     「だがな……自分でそうだとは思っていても、いやさ、実際そうだったとしても……」
     「"過去"って奴はあの手この手で纏わりついてきやがる……自分の手を汚したギルにとっちゃ、特にな」

隊長「……」

ハルオミ「あいつは行動の是非を問わず、あの時の選択を悔やんでいる……生きることや、戦う上ではそれすら糧にしちゃいるが、」
     「個人的な問題となると、親しい女性といることに何らかの後ろめたさを感じちまうんだろう……」
     「加えてその親しい女性には、あのケイトの面影を見出しちまうもんだから余計に、な」

ナナ「(もしかして、隊長の言う"私じゃダメなんだ"って……)」

ハルオミ「……アイツ自身、そのことに関しちゃ"その時になってから考える"と言っていたし」
     「実際、こればっかりは時間をかけて解決していくしかないかもな……」フゥー

隊長「……」


ハルオミ「ま、手段がないわけでもないけどな」ボソッ

シエル「(……?)」ピクッ

ハルオミ「……そこでだ!俺から一つ提案がある!」

ナナ「提案?」

ハルオミ「……前の女をいつまでも振りきれない、ギルなんてヤツを待つぐらいなら――」



「このオレを選んでみるってのは、どうだ?」(例のBGM)



隊長「」

ナナ「んん!?」

シエル「……!」


ハルオミ「ま、手段がないわけでもないけどな」ボソッ

シエル「(……?)」ピクッ

ハルオミ「……そこでだ!俺から一つ提案がある!」

ナナ「提案?」

ハルオミ「……前の女をいつまでも振りきれない、ギルなんてヤツを待つぐらいなら――」



「このオレを選んでみるってのは、どうだ?」(例のBGM)



隊長「」

ナナ「んん!?」

シエル「……!」


隊長「え、ちょ……ハルさん!?」

ハルオミ「……"巧遅は拙速に如かず"という言葉がある……極東か、はたまた別の地区にあったとされる古ーい言葉だ」ズイッ
     「巧遅は拘り抜いた仕事、拙速はその場凌ぎのやっつけ仕事。出来栄えで言えば当然巧遅になるが」ズズイッ
     「この言葉の元になった戦術論においてはどんな代物であれ、速く出来上がる拙速が優先される」ズズズイッ

隊長「いきなり何なんですかほんとに!?それ以上近づかれたら流石にっ……」ガシッ

ハルオミ「そしてそれは今!俺という拙速が隊長さんにとっての巧遅であるギルに取って代わることで!」ググググ
     「恋と言う名の"戦い"に適用される!!」グググググ

ナナ「うわわっ、どーしよコレ……」

シエル「……」

隊長「うぅ……」ググググググ

ハルオミ「さぁて……そろそろ楽になろうぜぇ――」


「(――ギル)」

ウィーン

ギル「ハルさん……昼間っから飲むのは流石にやめといた方が――」
   「……なっ!?」



隊長「」ググググググ

ハルオミ「」ニヤッ

ナナ「うわちゃー……」

シエル「(……やはり)」


ギル「……隊長」

隊長「(ハルさんが止まった……?)ギ、ギル?これはその……違うからね!?」



ナナ「(修羅場だ)」

シエル「(修羅場ですね)」

ムツミ「(これが修羅場って奴だね!お話が盛り上がってて料理出しそびれちゃった……)」


ギル「……」ツカツカツカ

隊長「あの、ギル?なんで近づいてきて……」

ギル「……」ガシッグイッ

隊長「ひゃあっ!?」トスッ



ナナ「(こ……)」

シエル「(これは……!)」

ナナシエル「「(お姫様だっこ!)」」

隊長「なっ……!」///

ギル「……」ツカツカツカ

隊長「やっ……恥ずかしいから下ろし……えっどこ行くのやめてせめて下ろしてから」バタバタ

ギル「……」ウィーン




オロシテェェェ……





ナナ「……」

シエル「……」

ムツミ「……」

ハルオミ「……後はお前次第だよ、ギル」

ムツミ「……えっ」

シエル「……ギルをここに呼び出したのはあなたですね、ハルオミさん」

ナナ「ええっ!?」


ハルオミ「……お見通しかぁ」

シエル「はい。何かを示し合わせる仕草に、隊長を見据えた時の目つき、あえて自分を"拙速"に喩えたこと……」
    「そして何より、あなたが行為に及ぶ前に小さく漏らした"手段"という言葉……以上の事から推察しました」

ナナ「隊長が絡んでるのに何も反応してないからおかしいとは思ってたけど……すごいねシエルちゃん」

シエル「……ジュリウスの護衛をしていた時の経験から、不審人物への警戒は怠っていません」

ハルオミ「ハハッ、不審者扱いか……身も蓋もないが、今の俺に関しちゃその通りだな」
     「ま、これが俺流の荒療治ってやつ、さ」

ムツミ「("今の"……?)」




ハルオミ「(……ケイトの影に囚われるのは、夫のオレだけで十分なんだよ……)」
     「(だからさ、これぐらいの憎まれ役は許してくれるよな、ケイト……)」


数分後……
――極東支部アナグラブラッド区画 ギルの部屋

ギル「……」スッ

隊長「(やっと下ろしてくれた……)」///

ギル「……すまん隊長、しばらく自分を見失っていた」

隊長「(ギルの部屋……初めて入るかも)それはもういいけど……どうしてこんなところまで?」

ギル「……ここなら誰の邪魔も入らない、二人きりだからな」

隊長「えっ……」

ギル「……こんなことしでかした勢いで聞かせてもらう」


「なぁ隊長……お前はオレの事、どう思ってるんだ……?」


ほぼ同時刻……
――極東支部アナグラ ラウンジ

ナナ「ムツミちゃーん!勿体ないから隊長の分、食べちゃうねー?」

ムツミ「あ、どうぞ……ちょっと冷めちゃってるけど、大丈夫?」

ナナ「余裕余裕♪……あ、そうだシエルちゃん」モグ…

シエル「はい、何でしょう」

ナナ「隊長、行かせちゃってよかったの?」

シエル「……彼女と100年先の将来を約束した友達の私としては少し、いえ、かなり悔しいです」
    「ですが、ブラッド副隊長の私としては、私達の心を開き、引っ張り上げてくれた隊長の幸せをかなえてあげたいんです」
    「……それに今の私には隊長だけでなく、ブラッドや極東支部の皆さんといった、かけがえのない仲間達がいますから」

ナナ「シエルちゃん……(最初らへんの話は聞かなかったことにしておこう)」モグモグ

シエル「……?そういえばハルオミさん、いつの間にかいなくなっていますね」

ムツミ「ハルオミさんならさっき、ギルさん達と一緒の方向に出て行ったよ」

ナナ「ふーん……」モグモグ
   「……まさか!?」ガタッ


――極東支部アナグラブラッド区画 ギルの部屋


隊長「え、えっと……私がギルの事をどう思ってるかって……?」

ギル「……あぁ、正直に頼む」

隊長「う、うん……さっきもナナから聞かれたけど、ギルは私を支えてくれる仲間の……」
   「(……いや、ハルさんの話も聞いたし、そろそろ自分の気持ちに決着付けないと)」
   「……ううん、こんなことまでやってくれたんだもの、ギルが本当に聞きたいのはそんな誤魔化しじゃないよね」

ギル「……」

隊長「だから、言うね……私は、ギルが好き」
   「私の向う見ずな行動を諫めてくれた時や、心を開いてくれた時……」
   「ロミオやジュリウスがいなくなった時も……代わりが務まるか不安だった私を、ブラッドの隊長として最初に認めてくれた」

ギル「……隊長」

隊長「それに神機の整備だったり、夜まで語り明かしたり……お酒はまだ飲めなかったけどね」フフッ
   「そうやって二人で過ごす時間が自然と多くなって、気づけばだんだん惹かれていってて……」
   「……どうしようもなく、好きになってた」

ギル「……」スッ…



隊長「でもね、ギル」


ギル「!」ピタッ

隊長「私じゃ、ケイトさんの代わりにはなれない……ギルの、支えになれない」
  「頑張って努めようとしたこともあったけど……やっぱり、私は私でしかないから」
  
ギル「隊長」

隊長「だから――」

ギル「隊長っ!」グイッ

隊長「っ!」




チュッ


ギル「……」ギュッ

隊長「――!?」


パッ

隊長「ぷはっ……!?!?!?」///

ギル「……ありがとうな隊長、俺とハルさんの過去を聞かされて……お前も自分なりに、ケイトさんのことを背負い込もうとしてくれたんだな」
   「……確かに、俺はお前にケイトさんを重ねてたかもしれない」
   「仇討ちを終えた後も、ラケルの作り出した幻影を振り切った後も、あの日の記憶が心の深い所で根を張って、お前を避けてしまっていた」

隊長「……」

ギル「でもな隊長、さっき隊長が言った通り……お前はお前でしかない。俺は他でもない、お前自身に惹かれていってたんだ」
   「確かに、ケイトさんの面影をお前に見出したのが近づくきっかけだったかもしれない……だが、そこから後の事はもう関係ない」
   「……さっきの一件で、それが痛いほどよくわかったんだよ」

隊長「ギル……でも、ハルさんは……」

ギル「わかってるさ……あの人が本気でそんなことをしでかすような男じゃないってことは」
   「だが実際目の当たりにするとどうしようもなかった……自分の感情に突き動かされるままだったぜ」
   「ケイトさんはハルさんとの仲を見てすぐ諦められたが、お前相手だとそうもいかなかったみたいだな」ハハッ

隊長「……」グスッ


ギル「……好きだ、隊長」
   「互いに支え合うのはこれからも変わらないが……より親密に、な」

隊長「うん……よろしく、ギル」
   「それで……その、早速お願いがあるんだけど」モジモジ

ギル「あぁ、何だ?」

隊長「……さ、さっきのじゃ、いきなりすぎてよくわからなかったからもう一回……」///
   「それとね、二人きりの時だけでもいいから……名前で呼んで?」///

ギル「……了解だ、―――」フッ








…………



ハルオミ「……こうして男と女は求める宝が何であるかを知り、共に輝ける大洋へと舵を取った」
     「めでたしめでたし、だな」キキミミタテル

ナナ「ハルさん……そういうのは、ちょっと趣味悪いと思うなー」ジトッ
   「(私もちょっと聞こえちゃったけど)」

ハルオミ「大丈夫大丈夫、オレほどの探索者でもちょっと不安だったんでな」フゥー
     「こうして結果を知れば満足だ、後は若い二人に任せるよ……っと」スクッ


終末捕喰!

おまけ

翌日……
――極東支部アナグラ エントランス


ハルオミ「隊長さん!ギル!ほんっとうにすまなかった!」
     「ギルの背中を押すためとはいえ、俺は女性の扱いを重んじる身として、いや男として恥ずべきことをしちまった……」
     「償いなら何でもしよう……さぁ!一思いに!!」

隊長「そ、そこまでしなくても本気じゃないのはわかってましたから……ちょっと怖かったけど」

ギル「またいらんお節介を……まぁ、感謝はしてますよ」

ハルオミ「そうか、許してくれるか……」

隊長「はい……あ、でも一つ聞きたいことが」
  「昨日私たちが部屋にいた時、物音がしたんですけど――」

ハルオミ「じゃあ俺はこれで」ダッ

ギル「待っ!?……まぁ、今回ばかりはよしとするか」

隊長「だね」フフッ

おまけ2

――極東支部アナグラ ラウンジ


隊長「――ということがあって私達……そ、そういう関係になりました」

ギル「……」

ジュリウス「おめでとう」キリッ

リヴィ「めでたいな」フフッ

ロミオ「……ん?むしろお前ら、今まで付き合ってなかったのかよ!?」

隊長「も、もう……!大声出さないでよ、恥ずかしいから……」

ロミオ「なーんだ、余計な気使って損したぜ」

ナナ「何だかんだで長い道のりだったねー♪」
   「……『二人きりの時だけでもいいから……名前で呼んで?』」ボソッ

隊長「ちょっ、何でそれ知って……じゃなくて、ナナ!」///

ナナ「きゃー♪」  



隊長「うぅ……今でも思い出すと顔真っ赤になっちゃう……」///

ギル「おいおい……あんまり隊長をいじめてやるなよ」

隊長「ギル……」

ギル「……ま、実をいうと俺もまだ気恥ずかしいんでな……これぐらいで許してやってくれ」ナデナデ

隊長「ん……っ」ワシャワシャ

ナナ「……それだけ仲のいいとこ見せつけられたらもうお腹いっぱいだね」

シエル「仲睦まじいようで何よりですも」ギリギリギリ

リヴィ「ん……シエル、顔色が悪いぞ?一度メディカルチェックを受けた方が…」

ジュリウス「いや、その必要はないぞリヴィ。どうやらシエルは隊長が絡むとああなる体質らしいからな」
      「……一度強引に連れて行ったこともあるが、バイタルに異常はなかった」キリッ

リヴィ「そうか……覚えておく」

ロミオ「にしてもギルも隅に置けないね!神機使い一筋でーすみたいな顔しときながらさ」
    「ブラッドの中で一番に彼女作っちゃうんだもんなぁ」ウリウリ

ギル「……うるさい」
   「……お前の方こそ、早めにケリつけとけよ」ボソッ

ロミオ「ケリ?何の話だよ?」

リヴィ「?」

ナナ「(これはまた……時間かかりそうだなー……)」

短いけど今度こそ終わり
誰得だよ俺得だよって話だけどボイス9女隊長がかわいすぎるのがいけないんや……

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