【安価・コンマ】ファンタジー世界であれこれ【バトル?育成?3スレ目?】 (1000)


 3スレ目
 舞台は暗夜王国!
 ひとりめの主人公モニカは王国を憎み、とうとう悲惨な末路をたどった…
 ふたりめの主人公シリウスはトレジャーハンターとして世界を歩み、どんな世界を目の当たりにするのか…

 どんな結末も安価とコンマ次第!
 愉快犯罪に手を染めるゲスプレーもよし、見知らぬ幼女を引き連れる聖人プレーもよし!

 過去スレ
 1 【安価・コンマ】ファンタジー世界であれこれ【バトル?育成?】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432114338/)
 2 【安価・コンマ】ファンタジー世界であれこれ【バトル?育成?2スレ目?】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432459818/)



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433240160


 ――暗夜王国・街道――

ヒヒイロ「さぁーて…どうしたもんかねえ」

シリウス「何がだ?」

ヒヒイロ「んー、おたくらが戻ってくるちょい前にね、鳩がきたのよ」

デネブ「鳩?」

ヒヒイロ「騎士団は伝書鳩でやり取りすんの。んでね、雷の輝石がヤツらにとられたって」

シリウス「何だと?」

デネブ「…の、残りは?」

ヒヒイロ「風の結晶と、土の蛍石はトルナコ」

ヒヒイロ「水の聖石と、雷の輝石は連中」

ヒヒイロ「でもって、火の宝玉はここ」

シリウス「土の蛍石…」

ヒヒイロ「おたくがトルナコにあげちゃったんだって?」

シリウス「ん?」

デネブ「そうなの?」

ヒヒイロ「何その、初耳みたいな顔」

シリウス「…………もしや、鉱山の町の…」

ヒヒイロ「そうそう、あれよ、あれ」

シリウス「…………そうだったのか…」

ヒヒイロ「と、なれば…連中の仲間も捕まえちゃってるし、王都に来ちゃうのかねえ…やだねえ」

シリウス「王都か…。ん? 待て、もしそうだとしたら…王都も、水の都市や、不夜の町のように…」

ヒヒイロ「ま、攻め落とされるわな。どーするよ? この国、割とヤバいよ?」

シリウス「【安価下2】」

 1 とにかく大急ぎで王都に戻るしかないな
 2 攻撃される前に、ヤツらのところへ行くしかないな


シリウス「とにかく大急ぎで王都に戻るしかないな」

デネブ「でも、王都ってここからどんだけ離れてるの…?」

ヒヒイロ「そうねえ…。普通の旅人の足でも3週間はかかるかね」

シリウス「それだけあれば、来てしまいそうなものだな」

デネブ「普通じゃない旅人だったら?」

ヒヒイロ「大した差はないって」

シリウス「…何か、早く王都まで行ける方法はないのか?」

ヒヒイロ「んー…あるいはあるよ?」

シリウス「教えてくれ」

デネブ「…へ、変なのじゃ、ないよな…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 駿馬をレンタル:3000G消費 9日で到着
 4~6 騎士特権で駿馬をレンタル:無料 9日で到着
 7~9 騎士特権で飛竜をレンタル:5000G消費 4日で到着
  0  騎士特権で飛竜をレンタル:1000G消費 4日で到着

 ――個人情報――
 名前:シリウス 武器:槍全般 職業:トレジャーハンター 属性:雷
 所持金:1万4300G 目標物:水の聖石(入手失敗)
 所持品:無銘の槍 立入許可証 カジノのメダル(10枚) 鋼の大槍 頑丈な鉄長靴 火の宝玉

 ――知人――
 アリア:妹
 マルティナ:鉱山の町領主
 トルナコ:王国役人
 リリ:無口少女 天使の贋作
 パルミラ:謎の女 魔物使い
 マリリー:聖職者 爆乳
 ベテルギウス:謎の少年 不夜の町を壊滅させた? 血錆のマスケット銃を強奪
 ヒヒイロ:二つ星騎士
 ベス:パルミラの仲間 魔法使い
 デネブ:漁師の少年


 ――暗夜王国・王都デーモン――

 所持金:1万1300G

ヒヒイロ「どうどうどう…」ポンポン

シリウス「ふぅ…」

デネブ「尻痛い…」

馬A「ヒヒン」

馬B「…ブルルッ」

シリウス「いい馬だな」

ヒヒイロ「ちょいとお高いけどね」

デネブ「初めて馬乗った」

シリウス「今度は自分で手綱でも取ったらどうだ?」

ヒヒイロ「そうねえ。2人乗りもちっこい内だけしかできないよ」

デネブ「ちっこいとか言うなよ」

ヒヒイロ「ま、とりあえず王都には着いたわけだ。…まだ、何もないみたいね、良かった良かった」

シリウス「そうだな」

ヒヒイロ「んでね、相談なんだけど、火の宝玉、俺にくんない?」

シリウス「何故だ?」

ヒヒイロ「任務で、それ持ってこいって言われてるのよね」

シリウス「だが、トルナコも恐らく、これを欲しがっているはずだ。そうすれば水の聖石を手に入れられなかったのをカバーできる」

シリウス「どうせ行きつく先は同じなんだから、俺が持って行っても良かろう?」

ヒヒイロ「一枚岩じゃないのよ、色々と…」

シリウス「そう言われてもな…」

ヒヒイロ「お願いっ」

シリウス(しかし…トルナコにこれを持って行けばボーナスも入るし、アリアの生活費だって打ち切りを免れる公算が大きい)


 【安価下2】
 1 渡さないよ
 2 ヒヒイロに渡す…


シリウス「…いや、悪いが渡せない」

ヒヒイロ「ええー…?」

シリウス「では、トルナコのところへ行ってくる」

デネブ「俺も行って平気?」

シリウス「いいぞ」

ヒヒイロ「あー、めんどくさいなあ…。あのオッサン、性格悪いんだよなあ…」


 ――暗夜王国・王都デーモン・王城――

トルナコ「随分と音沙汰がないから死んだと思っていたぞ?」ジト

デネブ(うわ、何かヤな目つき…)

シリウス「水の聖石は入手に失敗した」

トルナコ「…それで、のこのことよくも顔を出せたな?」

シリウス「だから火の宝玉を持ってきた。悪いとは思っている」スッ

トルナコ「…………ふんっ」パシッ

ヒヒイロ「トルナコ殿、いい加減、溜め込んだお宝ちゃん達の管理をこっちに回しちゃくれませんかね?」

トルナコ「これは勅命だぞ? 陛下に楯突くのが騎士なのか?」

ヒヒイロ「…まさか」

トルナコ「ならば黙っていろ」

ヒヒイロ「へいへい…」

トルナコ「シリウス、しばらくお前に頼むような仕事はない」

シリウス「…給金は?」

トルナコ「…まあ、これを持ってきたことに免じて、少し減額するが出しておいてやる」

シリウス「それは有り難い」

トルナコ「追って仕事があれば連絡を寄越すから、しばらく休暇でも取るんだな」

シリウス「分かった。報酬は?」

トルナコ「取っておけ」ポイッ


 【直下 コンマ判定】(水の聖石入手失敗:-3)(火の宝玉献上:+2)
 1~3 1万G
 4~6 1万5000G
 7~9 2万G
  0  3万G or 5000G


 所持金:2万1300G

シリウス「1万ゴールドか…」

デネブ「すっげ、大金じゃん。トレジャーハンターって儲かるの?」

シリウス「まあな…。危険は多いし、徒労に終わることもあるが儲けが出ればそれなりに」

デネブ「へえー…」

シリウス「さて…とりあえず家に戻って、これからのことでも――ん?」

デネブ「どうかした?」

シリウス「…」キョロキョロ

デネブ「何?」

シリウス「ヒヒイロが消えた…」

デネブ「えっ? あ、ほんとだ…」

シリウス「まったく…ふらふらと…」


 【安価下2】
 1 とりあえず、家に帰るか
 2 とりあえず、武具屋に寄っておくか
 3 とりあえず、ヒヒイロを取っ捕まえておくか


デネブ「どうすんの?」

シリウス「…ヒヒイロを取っ捕まえるか」

デネブ「何で?」

シリウス「聞きたいことがあるし、いて邪魔にはならない」

シリウス「何となく…ヒヒイロは含みを持たせているからな。知ってることがあるなら、聞き出しておきたい」

デネブ「含みを持たせてるって…胡散臭いってことじゃないの?」

シリウス「あまり、人を悪く言うものじゃないぞ」

デネブ「…う、うん…でもさ」

シリウス「…気持ちは分からんでもないがな」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 手がかり一切なし…
 4~6 騎士団本部まで行って、ヒヒイロを訪ねてみたけどちょろっと顔出してからすぐ消えたらしかった
 7~9 堂々と大通りでナンパをしてたおっさん…


シリウス「あのおっさんは…」

デネブ「あ、シリウスもおっさん呼びした」

シリウス「…」

デネブ「どこ行ったんだろ」

シリウス「さあな…」

デネブ「てか、もう暗くなってるけど…」

シリウス「そうだな…」


 【安価下2】
 1 あのおっさんのことだし、酒場にでもいるんじゃね? 行ってみよう
 2 家に帰るか…
 3 その他、どーする?


デネブ「…何ここ…?」

シリウス「裏通りだ」

デネブ「何で…?」

シリウス「ん? …あのおっさんのことだから、こういうところで残飯にでもありついてるんじゃないかと思ってな」

デネブ「ネコかよ」

シリウス「そんなかわいいものでもあるまい」

デネブ「…うん。って、そうじゃなくて…」

シリウス「こういう場所には何かあるのが相場だろう?」

デネブ「ごろつきか、野良猫か、酔っ払いしかいないって…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 酔っ払ったごろつきに出会ってからまれた
 4~6 野良猫とたわむれた
 7~9 酔ったおっさんこと、ヒヒイロとほんとにでくわした


ごろつき「ウィッ…ヒック…おおお~…? 何だぁ、お前らぁ…?」

シリウス「酔っ払いのごろつきか…」

デネブ「何で組み合わさっちゃいけないとこが…」

ごろつき「お前らぁ…金置いてけよ…ぶっ飛ばすぞ」

シリウス「…」ゴソゴソ

デネブ「やるなよ?」

シリウス「何故だ?」

デネブ「バカじゃないの? バカじゃないの? ほんっとに、やるつもりだったの?」

シリウス「ぶっ飛ばされるつもりはないが、争いになるくらいならな」

デネブ「んなこと言ってたらいくらあっても足りないじゃん!」

シリウス「いくらだって稼げるさ」

ごろつき「いいから出せやぁ!」


 【安価下2】
 1 1000ゴールドあげた
 2 有り金全部あげた
 3 デネブがダメって言うから断った


デネブ「つか、その勢いであのお宝もやっちゃったんだろ? 反省しろよ!」

ごろつき「お宝ぁ?」

デネブ「お前関係ないから。ほら、行こ、シリウス!」パシッ

シリウス「ん? ああ…そういうわけだ、済まないな」ズルズル

デネブ「歩けって…! 俺に引っ張らせるな…ぬぐぐぐ…」

ごろつき「おい、待てや!」

シリウス「とうっ!」ヒュバッ

ごろつき「!?」ビクッ

シリウス「手を出すな。痛い目に遭うぞ?」ズルズル

デネブ「槍振り回す前に歩けって…!」グググ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そんなわけで家に帰ったら、アリアに叱られた
 4~6 そんなわけで家に帰った
 7~9 そんなわけで家に帰ったら、おっさんがいた(白目


 ――暗夜王国・王都デーモン・下町居住区――

シリウス「紹介する。デネブだ。水の都市で漁師をしていた」

アリア「あれ、リリは?」

シリウス「…ちょっと、な。心配はいらない」

アリア「ちょっとって何? 何なの?」

デネブ(シリウスの妹だから…てっきり、マッチョかと思ってたけど…)ゴクリ

シリウス「突然の帰りで悪かったな。食事はあるか?」

アリア「ありあわせでいい?」

シリウス「ああ。デネブ、アリアのメシはうまいぞ」

デネブ「え? うん…」

アリア「ちょっと待っててね、デネブ」

デネブ(………ぶっちゃけかわいい…)

シリウス「手を出すなよ、痛い目に遭いたくなければ」ヒソ

デネブ「…え?」

シリウス「ん?」

デネブ「……………ハイ」

シリウス(しかし…今後、どうしたものか…)


 【安価下2】
 1 やっぱり、ヒヒイロ取っ捕まえて連中のことを聞き出すしかないかな
 2 しばらく王都に滞在しつつ、連中に備えた方がいいのかな?
 3 王都に何かあったら危険だし、アリアを水の都市にでも…? デネブの家あるし…


デネブ「あー、うまかった…」

シリウス「…」

アリア「良かった、口にあって。お兄ちゃん、どうかした? 考えごと?」

シリウス「アリア…しばらく、ちょっとここから離れてくれるか?」

アリア「何で?」

シリウス「デネブ、お前の家…今は空いてるだろう? 少しアリアを住まわせてやってくれないか?」

デネブ「え? いいけど…」

シリウス「よし、では明日にでも水の都市へ送ろう」

アリア「ちょっと待ってよ、何で? どうして?」

シリウス「不夜の町や、水の都市が壊滅させられたのは知ってるか?」

アリア「…うん、聞いたことある」

シリウス「次にこの王都がそうなる可能性が高いんだ。水の都市はすでにやられているから、あそこなら安全だろう」

シリウス「だからアリア、しばらくあっちにいるんだ」

デネブ「でも女の子1人で大丈夫…? なんなら、俺――」

シリウス「アリアはこれでも、俺と同じくらい槍を使える。問題ない。センスも抜群だ」

デネブ「」

アリア「そ、そんなことないって、もう…///」

デネブ(怖い…)

シリウス「そんなわけでアリア、水の都市で仮暮らししてくれ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 アリア「やだ」
 4~9 アリア「…うん」


アリア「…うん」

シリウス「よし、いいコだ」ポン

アリア「うん」

シリウス「よしよし」ナデナデ

デネブ(仲いいな…)

シリウス「では荷造りをしてしまおう。手伝うか?」

アリア「ううん、大丈夫」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 シリウス(妹の自立が寂しいこの頃…)シュン
 4~6 デネブ「ねえねえ、シリウス。俺もトレジャーハンターになってみたい。弟子にして!」
 7~9 アリア「あ、そうだ。お手紙届いてたよ」シリウス「…手紙?」


シリウス(妹の自立が寂しいこの頃…)シュン

デネブ(何かシリウスが膝抱えて縮こまってる…)

アリア「よーし、荷造り終わった♪」

シリウス(嬉しくもあるが、やはり寂しい…)

デネブ(あ、ため息)

アリア「海かあ…楽しみだな」

シリウス(もうちょっとくらい、儚さとかあった方が守り甲斐があっていいんだがな…)

デネブ(…………あ、家、掃除しないと…あれっ? きったないまんまじゃん…ヤバい、ヤバいかも、これ)

アリア「じゃあおやすみ、お兄ちゃん、デネブ」

デネブ「おやすみ」

シリウス「ああ…」

アリア「…どうかしたの?」

シリウス「いや…おやすみ」

アリア「うん」

シリウス(リリは…寂しがってはいないだろうか…?)


 【安価下2】
 1 翌日、アリアを水の都市のデネブの家へ送り届けて、また王都に戻ってきた
 2 一方、リリちゃんは…?
   ※コンマで進行されます


 ――個人情報――
 名前:シリウス 武器:槍全般 職業:トレジャーハンター 属性:雷
 所持金:2万1300G 目標物:リリ
 所持品:無銘の槍 立入許可証 カジノのメダル(10枚) 鋼の大槍 頑丈な鉄長靴

 ――知人――
 アリア:妹
 マルティナ:鉱山の町領主
 トルナコ:王国役人
 リリ:無口少女 天使の贋作
 パルミラ:謎の女 魔物使い
 マリリー:聖職者 爆乳
 ベテルギウス:謎の少年 不夜の町を壊滅させた? 血錆のマスケット銃を強奪
 ヒヒイロ:二つ星騎士
 ベス:パルミラの仲間 魔法使い
 デネブ:漁師の少年


 ――暗夜王国・某所――

モニカ「…」ジィッ

リリ「…」

モニカ「…」ジィッ

リリ「…」

モニカ「…」ジィッ

リリ「…」

モニカ「…」ジィッ

リリ「…」

モニカ「…」ジィッ

リリ「‥」

モニカ「…」ジィッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 モニカ「……もうっ!」
 4~6 モニカ「…」ムギュッ←変顔した リリ「…」
 7~9 モニカ「…」ムギュッ←変顔した リリ「っ…」プルプル モニカ「やった、反応した!」


モニカ「……もうっ!」

モニカ「何で無視するの!? わたしが何か悪いことしたの!?」

リリ「…」

モニカ「~っ…」

モニカ「…………じゃあ嫌がらせしてあげる」

リリ「…」

モニカ(でも、どんな嫌がらせしてみよう…?)

リリ「…」

モニカ「あ、そうだ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 くすぐりの刑にかけられたリリ! 果たして、腹がよじれそうになるほど笑い転げてしまうのか!?
 4~6 ひたすらほっぺをツンツンされるリリ! 果たして、鬱陶しくなって気分を害してしまうのか!?
 7~9 おいしそうなご飯を目の前で食べるのを見させられるリリ! 果たして、この飯テロに屈してしまうのか!?


モニカ「えいえい」プニプニ

リリ「…」

モニカ「えいえいえい」プニプニプニ

リリ「…」

モニカ「…えーいっ!」グニグニ

リリ「…」

モニカ「ねーえー、何で顔色一つ変えないの?」プニプニ

リリ「…」

モニカ「やめてって言うまでやるから! 続けるから!」

 プニプニプニ
 プニプニプニプニプニ
 プニプニプニプニプニプニプニプニ…

リリ「…」

モニカ「~っ…」←躍起になってる

リリ「…」

モニカ「このこのこのこのこのこのこのこのこのこの…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 リリの勝ち
 4~6 引き分け
 7~9 リリが…負けた…!?


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 リリ「っ…やめて…」ジワァ モニカ「えっ…」
 奇数 モニカ「えいえいえいえいえいえい…」リリ「…」プルプル
 ※0は偶数なんどすえ


リリ「っ…やめて…」ジワァ

モニカ「えっ…」

リリ「…」ポロポロ

モニカ「え、えっ…? 何で泣くの? そんな酷いことしてないでしょ?」

リリ「…」グスッ

モニカ「ごめんって…泣かないでよ、ねえ」

リリ「…」ポロポロ

モニカ「え、何で…? 待って、ねえ、泣かないで。あ、そうだ! ほら、砂糖菓子あげるから。口あけて? ねっ?」

リリ「…」ブンブン

モニカ「開けて!」グイッ

 ガツッ

リリ「…」プルプル

モニカ「あ、歯に当たっちゃった…」

リリ「…」ジワァァ

モニカ「ああっ、もう…だから、泣かないでよ…。虐めたいんじゃないの、ねえ、分かってよ! 何で分かんないの?」

リリ「…」

モニカ「お願い何でもひとつ、聞いてあげる! だから泣かないで!」

モニカ「ご飯がいいの? お風呂? お金? 何?」

リリ「……何でも…?」グシグシ

モニカ「何でも」

リリ「…」

モニカ「…何?」

リリ「…帰して」

モニカ「それはダメ」

リリ「っ…」ジワァッ

モニカ「え!? でも、ベテルが…あう…ううう…」

リリ「…」グスッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 モニカ「じゃ、じゃあ…勝手に逃げたことにしてね…? ベテルに叱られたくないから」
 4~6 モニカ「わ、分かったから! はい、手枷も足枷も外してあげる! はい、はい! これでいいの?」
 7~9 モニカ「もうっ、分かったよ…。どこまで行きたいの?」


モニカ「じゃ、じゃあ…勝手に逃げたことにしてね…? ベテルに叱られたくないから」

 ゴソゴソ
 ガチャン
 ゴトッ…

リリ「…いいの…?」

モニカ「だって…泣き止んでくれないんだもん」

リリ「…」

モニカ「ほら、ベテルに見つからないように早く行ってよ」

リリ「…」トトトッ

モニカ「…」

モニカ(バレたら叱られるのかな…?)

モニカ(……あーあ…折角、退屈しなくなったと思ったのに…)

 トントン

モニカ「…?」クルッ

リリ「…リリ」

モニカ「リリ?」

リリ「名前…。ありがと、モニカ」

モニカ「…………うん」

 トトトッ

モニカ「…リリ…」

モニカ「リリ…えへへへ…」


 リリは脱走をしました ▽



―――――

 本日はここまでです
 ありがとうございました


 はーじまーるよー?
 準備が良ければ安価を取っちゃってね!
 前スレの王子&モニカへの質問or話題ぶん投げもまだ余裕あるよ~ってだけ言っとくね!

 【安価下2】
 アリアを無事、水の都市のデネブの家へと送り届けてきたシリウス…
 1 連中がくるとしたら、トルナコ持つお宝のところだろうか? 近くで張り込んでおこう
 2 連中がくるとしたら、取っ捕まえたベスのところだろうか? 近くで張り込んでおこう
 3 お家でのんびり待ち受けるよ
 4 とりあえず武具屋へ行ってみた
 5 その他、自由行動


 ――暗夜王国・王国騎士団本部・付近――

シリウス「…」モグモグ

デネブ「…」モグモグ

シリウス「…口の中がパッサパサになってしまったな」

デネブ「パンだけ食ってりゃな…」

シリウス「水でも家から汲んで持ってきてくれ」

デネブ「…小・濁流魔法」チョロロロ

シリウス「便利だな」ゴクゴク

デネブ「…」

シリウス「しかし…ただ待つだけというのも暇だな…」

デネブ「て言うか、あのめっちゃヤバい魔法使い、あの中にいるの?」

シリウス「投獄されているのなら、な」

シリウス「彼を取り返しに来るのであれば、ここに何かしらのことが起きるはずだ」

デネブ「あんなの、よく捕まえておけるよな…。ヤバいことしでかしそう」

シリウス「騎士団だ、何かしらのいい方法があって拘束しているのだろう」


 【安価下2】
 1 ひたすら待つ…
 2 暇だからデネブとコミュる?
 3 暇だからここはデネブに任せて、ヒヒイロでも探しに行ってくるかな
 4 その他、どーする?


シリウス「…よし、暇だからあいつと少し話でも」

 ガシッ

デネブ「何言ってんの?」

シリウス「ん? だから、捕虜と話を」

デネブ「シリウスって…もしかして、バカ?」

シリウス「そんな自覚はないな」

デネブ「そんなんないっしょ、普通に考えて! 口開いたら魔法飛び出すに決まってんじゃん!」

シリウス「…それもそうか」

デネブ「そもそも、騎士団なんかにどうやって乗り込むんだよ…」

シリウス「この許可証があれば、この国の中で立ち入れない場所はない」

デネブ「何そのすごいやつ」

シリウス「トルナコというのは、それなりの大物らしいな」

デネブ「…」

シリウス「だが、退屈に変わりないな…」

デネブ「大人しくしろよ…」


 ↓1~3 デネブとのコミュ内容
 ※なきゃあ「なし」ってしてくれれば


シリウス「デネブ」

デネブ「何?」

シリウス「漁師というのは、どんな仕事をしていたんだ? やりがいだとか、何が楽しいとか」

デネブ「んー…俺は別に…ただ、親が遠洋漁業行って、帰ってこなくなったから食うのに必死でやってたって感じ」

デネブ「嫌いじゃなかったけど…勉強もロクにできないし、採った魚とか好きなだけ食べられるってのは嬉しかったけど」

シリウス「そうか…。デネブは、ちゃんとまっとうな食い扶持を見つけられたのか。良かったな」

デネブ「うん。…でも、まっとうな、って?」

シリウス「…世の中、スリや泥棒などをするしかない状態で、路地裏に丸まって眠る子どももいるからな」

デネブ「…そういうのか…」

シリウス「水の都市も、あんな焼け野原になって、住んでいた者も大勢が亡くなって…今後、どうにかしていくつもりなのか?」

デネブ「どうにか?」

シリウス「故郷だろう?」

デネブ「…まあ、それはそうだけど…俺にできることなんて大してないし。大丈夫だって、海に生きる人間は強いからあんなのすぐ乗り越える」

シリウス「偉いな」

デネブ「へへっ」

シリウス「…」

デネブ「…」

シリウス「それとな?」

デネブ「うん」

シリウス「…俺がさっぱり泳げないということをよく知っていると思うんだが、どうやったらこのカナヅチを直せると思う?」

デネブ「…筋肉じゃなくて脂肪つけたら?」

シリウス「何!?」

デネブ「そうすれば浮くし。あとはバタバタしてればちょびっとは進むっしょ?」

シリウス「いいいや、ダメだ。俺はこの筋肉という名の一張羅を脱ぐことも、みすぼらしくすることもできない!」

デネブ「て言うか、そういう見た目ならすいすい泳げよ…」

シリウス「何故だ」

デネブ「これから思いっきり泳ぎます、ってスタイルにしか俺には見えない」

シリウス「謎だな」

デネブ「…いや、普通はそんなカッコだから。つか、泳ぐ気あるなら重いの捨てろよ。槍とか、そのブーツとか。ガチャガチャ鳴るし」

シリウス「これを手放したら戦えないだろう」

デネブ「じゃあもう知るか!」

シリウス「デネブをもってしてもムリか…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そんなこんなで雑談してたら、いきなり騎士団本部がドカーンって…(白目
 4~6 そんなこんんで雑談しながら暇をつぶした
 7~9 あれ、おっさんがふらふらやって来た


デネブ「大体、物心ついた時から船に乗って、素潜り漁とかついてってたくらいだから、泳ぎなんて意識したことさえもないし」

シリウス「そんなにか。環境というのはすごいな」

デネブ「それに俺、これでも同年代じゃ泳ぎは誰より速かったんだぜ!」

シリウス「それが頭を一切使わず、感覚勝負しているとは、何と惜しいことか…」

デネブ「……な、何かよく分かんないけど惜しがるなよ」

シリウス「デネブ、もう少し、勉強をしてみたらどうだ? 俺も詳しく教えてやれるほどじゃないが、今後、必要だろう」

デネブ「教えてくれんの?」

シリウス「ああ、いいとも。丁度、今だって暇だ。算術からやるか?」

デネブ「いい…あれ苦手」

シリウス「いや、大切なところだ。ちょろまかされるぞ?」

デネブ「マジで?」

シリウス「ああ、大マジ――」

 カッ…
 ドッゴォォォォォォォォォォンッ

シリウス「!?」バッ

デネブ「わああああっ!?」バッ

シリウス「な…何だ…?」

デネブ「え? ま、魔法…? で、でもこんな威力、普通じゃ――普通じゃ…なくて…こんなこと、できるのって…」

シリウス「…」チャキッ

 カツカツカツ…

ベス「ふわぁぁ~あ…」

ベス「ねーさあーん…待ってるんだから早く助けに来てよぉー!」

ベス「もう待ちくたびれて出てきちゃったじゃんかぁー!」

デネブ「で、ででで…出た…」ビクビク

シリウス(騎士は丸ごとぶっ飛ばされたか…。ここまで規格外とは…)

ベス「あれ? ……………おい、おいおいおいおい、あのバケモノ野郎じゃんか、お前のこと、ずぅーっと覚えてたんだぞ?」

ベス「よくも俺を、あんなカビ臭えとこにぶち込んでくれたなァ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 王都デーモンの危機…ここに開始
 4~6 いや、ここで食い止められれば…!
 7~9 お迎えにきたパルミラさん! でもって、ベスを回収して撤退してった…。ラッキー…?


シリウス「…こうして会えたのも何かの縁だ」

デネブ「お、おい、シリウス?」

ベス「縁だとぉ…?」

シリウス「お前らのアジトの場所…それか、リリの居場所を教えてもらおう」

ベス「ハッ、じゃあ俺のことぶっ倒したら何でも教えてやるよ! ぜぇーったいに、ムリだけどなあ!」

シリウス「世に絶対などはないことを証明してやろう」

デネブ「が、がんばれー」

シリウス「――行くぞ!」ダッ

ベス「ガンガン飛ばしてくぞ、ゴラァ! 極大・烈風魔法ォオオオオオ―――――――――――――――ッ!!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 やっぱ、ベスって超TUEEEEEE
 4~6 極大魔法は規模が違いすぎィ!
 7~9 颯爽登場、おっさん騎士様! これならイケるのか!?


 ビュォォォォオオオオオオオオッ
 ズバズバズバァァァッ

シリウス「ぐはっ…!?」

ベス「あ、こんなに範囲広げたら威力弱まっちゃうな? 縮・小~っ!」グンッ

シリウス「何っ…!?」

 ズバァァァァァッ

シリウス「っ――」

 ドサァッ

デネブ「し…シリウス!?」

ベス「弱っ」

シリウス(っ…こいつ…やはり、強い…)ググッ

デネブ「だ、大丈夫、シリウス…?」

シリウス「ああ…まだ動ける…」

ベス「まだ殺してねえんだから当たり前だろ? 殺そうと思えば瞬殺だぜ? お前みたいなのは! いたぶって殺してやっから覚悟しろよ」

シリウス(このままじゃ…マズいな…)


 【安価下2】
 1 デネブ…ちょっと手伝え
   A ここぞ、というタイミングでどうにかあいつの気を惹け。その一瞬で仕留めよう
   B 死ぬ気で撹乱頼んだ。でなきゃ、揃って死ぬから
   C ちょっと無事な騎士を探して呼んできて。ひとりじゃつらたん
   D その他、デネブと協力する妙案を求む
 2 倒すんじゃなく、ここであいつを引き留め続ければ王都中に広がっているはずの騎士が戻ってきて、どうにかなるんじゃ…?
 3 その他、どーする?
   ※眼帯を外したら、その後が…詰みかねないからね? 使用時は気をつけてね


シリウス「デネブ…頼みがある…。いや、これは俺達に関わることだ」ボソ

デネブ「何?」ヒソ

シリウス「死ぬ気で撹乱をしてくれ。…揃って、死ぬぞ、このままでは」ボソ

デネブ「」

シリウス「目くらましや、ちょっかいくらいでもいい。とにかく、俺だけに注意を向けさせないで分散させ続けるんだ」

デネブ「ど、どうやって?」

シリウス「どうにかしてくれ…」グッ

ベス「おら、早くかかってこいよ。なあ、なあ! そんなかよ!?」

ベス「またあのバケモノじみた姿にでもなれよ! でなきゃ、リベンジにならねえだろうが!」

シリウス「がなるな」

ベス「何ィ…?」

シリウス「……傷に響く」

ベス「」プチッ

デネブ(何か、何かもう…シリウスって、うすうす分かってたけど…見た目通りに変人…)

ベス「ふっざけてんじゃ、ねぇえええええええええええ―――――――――――――――――――――――――っ!!」

シリウス「デネブ、やるぞ!」

デネブ「ええっ!? あ、ええと、う、うん!」

ベス「極大・劫火魔ほ――」

デネブ「小・濁流魔法!」

 シュバババッ

ベス「…」ビッチョリ

デネブ「…」ヒキッ

ベス「何しやがんだ、クソガキィッ!」

シリウス「それでいい、頼むぞ!」


 【安価下2】
 1 ヒットアンドアウェイで攻める! デネブとの連携で槍と水魔法の波状攻撃でベスをキレさせる! きっとその果てに隙があると信じて!
 2 頃合いを見て、雷魔法で一気に感電させて仕留める算段なのだ! それまでは命懸けで避けて防いで受け止めてだね…
 3 その他、どーする!?


シリウス「どうした? お姉ちゃんがいあいと寂しいのか?」

シリウス「そのなりで、シスコンか…。うちのアリアなんて、立派に兄離れしているというのに…」ハンッ

ベス「アア?」ブチッ

デネブ「小・濁流魔法!」

 バシャッ

ベス「…」ブチブチィッ

ベス「っ――そんなに死にてえんなら、お望み通りに殺してやんよォ!」

シリウス(少しやり過ぎたか?)

シリウス「煽り耐性が低すぎるぞ。さてはお前、イノシシか何かが親なのか?」


 【直下 コンマ判定】(キレた!:-2)
 ここだけ、ちょっと例外的なコンマ判定
 1以下 ベス「極大・岩槍! 極大・劫火! 極大・竜巻ィ! 全部まとめてぇ――!」シリウス「隙だらけだな」←成功
 1~3 ベス「極大・岩槍! 極大・劫火! 極大・竜巻ィ!」シリウス・デネブ「「ヤバい」」」
 4~6 ベス「極大・岩槍! 極大・劫火!」シリウス「………煽りすぎたな…」デネブ「どーすんの!?」グイグイ
 7~9 ベス「きょくだぁああああいっ! 劫火ァアアアアアアッ!」シリウス「阿呆か、助かった」←成功

1以下と1~3はどちらにも1が含まれる気がする


 >>89 ああそうだ、じゃあこの場合、1以下じゃのうて、補正入れた時に0以下でしたね…1足りなかった…残念…まあ0奇数じゃなかっただけ…

―――――

ベス「極大・岩槍! 極大・劫火! 極大・竜巻ィ!」

シリウス・デネブ「「ヤバい」」」

 ズドドドドドドドドドドドドドドォォォォォッ

デネブ「」ガクガク

シリウス「っ…」タジッ

 シュボォォォォォォォォォッ

デネブ「」ダラダラ

シリウス「…」パクパク

 ビュォォオオオオオオオオオッ

デネブ「」ギュゥゥゥッ

シリウス「…」ガシィッ

ベス「――死ねよ、クソども」ギロッ

ベス「何もかも、まとめてぜぇええええええ―――――――――――――――んぶっ!」

ベス「ぶっ壊れちまえや、ボケカスが、ゴラァアアアアアアアア――――――――――――――――――ーッ!!」

 カッ…


 【直下 コンマ判定】
 1~3 さて、リトライ先を選ぼうか
 4~6 ギリギリチョンチョン、眼帯解放して耐え凌いだ
 7~9 ボロクソ雑巾状態&王都がヤバい…


 プスプス…

ベス「………んだよ、つまんね」ペッ

ベス「…ぜーんぶ、真っ黒の煤になりやがって――ああっ!」

ベス「そーだ、まだ回収してないお宝…どこにあるんだ?」キョロキョロ

ベス「やべえ…町ごと半分ぶっ飛ばしちゃったし…もし、巻き込んでたら…」ブルルッ

ベス「…べ…ベテルに…殺される…」ガタガタ

ベス「俺のお宝ちゃん、どこー!?」ダダダッ


                                   ―――――― DEAD END



 ベスつおい(再認識
 ぶっちゃけ、シリウスは眼帯なきゃちょびっと体が頑丈な人だからね

 シリウスは弱くないよ、弱くないんだけど…
 敵さん達がやたらめったらに強すぎる…ってだけでね、うん

 うん…ガンバ!

 【安価下2】
 リトライ先を選んでね!
 1 >>84
 2 >>87
 3 >>90


シリウス「デネブ…頼みがある…。いや、これは俺達に関わることだ」ボソ

デネブ「何?」ヒソ

シリウス「死ぬ気で撹乱をしてくれ。…揃って、死ぬぞ、このままでは」ボソ

デネブ「」

シリウス「目くらましや、ちょっかいくらいでもいい。とにかく、俺だけに注意を向けさせないで分散させ続けるんだ」

デネブ「ど、どうやって?」

シリウス「どうにかしてくれ…」グッ

ベス「おら、早くかかってこいよ。なあ、なあ! そんなかよ!?」

ベス「またあのバケモノじみた姿にでもなれよ! でなきゃ、リベンジにならねえだろうが!」

シリウス「がなるな」

ベス「何ィ…?」

シリウス「……傷に響く」

ベス「」プチッ

デネブ(何か、何かもう…シリウスって、うすうす分かってたけど…見た目通りに変人…)

ベス「ふっざけてんじゃ、ねぇえええええええええええ―――――――――――――――――――――――――っ!!」

シリウス「デネブ、やるぞ!」

デネブ「ええっ!? あ、ええと、う、うん!」

ベス「極大・劫火魔ほ――」

デネブ「小・濁流魔法!」

 シュバババッ

ベス「…」ビッチョリ

デネブ「…」ヒキッ

ベス「何しやがんだ、クソガキィッ!」

シリウス「それでいい、頼むぞ!」


 【安価下2】
 1 ヒットアンドアウェイで攻める! デネブとの連携で槍と水魔法の波状攻撃でベスをキレさせる! きっとその果てに隙があると信じて!
 2 頃合いを見て、雷魔法で一気に感電させて仕留める算段なのだ! それまでは命懸けで避けて防いで受け止めてだね…
 3 その他、どーする!?


ベス「ちょこまかすんなら、足からもらうぞ! 大・土槍魔法!」

 ズドドドドォォォッ

デネブ「ひぃいいいいいいいっ!?」

 ブゥゥゥンッ
 バリィィィィィンッ

ベス「何ぃ?」

シリウス「硬い芝だな」ニヤリ

ベス「上等ォォォォオオオオオオオ――」

 バシャアアッ

デネブ「…」ドキドキ ←魔法ぶつけた

ベス「…」プチッ

ベス「だぁからぁああああっ!」

シリウス「雷鐘!」パシッ ←デネブの目を片手で覆った

 ピシャアアアッ
 ドッゴォォォォォッ

ベス「ぬぐおおおおおおっ!? 風縛!」ブンッ

 ビュォォォォォォッ

シリウス「かかるか…!」ブンッ

 バサアアッ

デネブ「え、槍突くだけで魔法――」

シリウス「風なんだから、もっと強い気流をぶつければ消えるのが道理だ!」

ベス「死ねよ、死ね死ね死ね死ね死ね、死ねぇえええええええええええ―――――――――――――――――――――――っ!」

ベス「大・劫火魔法ォォオオオオオオオオオオ――――――――――――――ーッ!」

 シュボォォォォォォッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ベス強いなあ…
 4~6 どうにか凌ぎきる! つもりだったけど、熱い! 火はやっぱ熱いし、ヤバい!
 7~9 凌げたァ! ここや、ここやろ!? いくでぇ!?


デネブ「火! 火ぃいいいいっ!」

シリウス「俺の後ろへ! はああああああっ!」

 シュバアアアアッ

シリウス「熱っつ――」

 ダンッ

デネブ「えっ?」

ベス「槍ってのは、こう使うもんだろ? 雷属性オンリーの槍使いさんよォ!」

 バチバチィィィッ
 ズドドドドドドッ

ベス「雷槍・土槍魔法ォ!」

シリウス「くっ――!」


 【安価下2】
 1 強引だけど、近づいてきたんだからここを突く!(物理
 2 強引だけど、近づいてきたんだからここを突く!(魔法で水+雷
 3 その他、どーするよ!?


ベス「ハッハァーッ!!」

シリウス「でぇええええいっ!」ブンッ

 ズドドドォォッ
 バチバチィィッ

シリウス「ぐ、ぐく…!」

ベス「ひでぶっ!?」ドサッ

シリウス「デネブ!」

デネブ「中・濁流魔法!」

 ザバァァァッ

ベス「がぼぼぼっ――ぺっぺっ…この、クソガキ! しょっぱ!」

シリウス「塩水か、よく通りそうだな」

ベス「ハ――?」

シリウス「大・雷撃魔法!」

 バチバチバチィィィッ
 ドッゴォォォォォォォォォォッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ベス「反射魔法――」キラリン
 4~6 ベス「あばばばばばばばっ」
 7~9 ベス「あばばばばばばば――」シリウス「命に関わらないところにしておいて、やる!」ズドォォォッ


ベス「あばばばばばばばっ」

デネブ「効いてる! ――って、シリウス、ケガ!」

シリウス「ただの風穴だ、問題ない」ググッ

デネブ「穴空いてんの!?」

ベス「げふっ…」バタッ

シリウス「……とりあえずは…やったのか…?」ゴクリ

デネブ「え、やったんじゃないの…?」

シリウス「………だが、これでは話を聞き出すどころではないな…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ベス「………お返し、な?」ガシッ シリウス「!?」
 4~6 ベス「ちょ…ちょっとは…やるじゃねえの…」ムクッ シリウス「タフだな…」
 7~9 デネブ「…つんつん」シリウス「…反応がないな…」


ベス「………お返し、な?」ガシッ

シリウス「!?」

デネブ「嘘!? 中・濁流魔ほ――」

ベス「中・雷撃魔法!」

 バチバチィィィッ

シリウス「ぐっ――」

デネブ「あぐがっ…!?」バタッ

ベス「大・雷撃魔法!」

 バチバチィィィッ
 ドッゴォォォォォォォッ

ベス「極大・雷撃魔法!」

 ピシャァァァッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォォッ

デネブ「」

シリウス「っ…ぐ…ぅ…」フラッ

ベス「おーい…ちょっとは耐性あるんだろー? こんな緩め三段活用でふらついてんじゃねえよ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 やっぱベス強い…リトライでござますぜ。コンマが悪かったね
 4~6 粘って粘って…さあ、どうなる?
 7~9 真打ち? 登場? いいとこ取りの…おっさん?


ベス「はぁーい、じゃあ次はあ?」

ベス「バケモノの串焼き参っちゃいまぁーす! 大・土槍魔法!」

 ズッドォォォォォォォッ

シリウス「がふっ――」

ベス「でもって、燃えちまえ。極大・火球魔法」

 シュボォォォォォォッ

ベス「消えろ、このクソ野郎」

 ドッゴォォォォォォォォォォォッ…

ベス「…………………はぁー…小指の爪くらいはスッキリした…」


                          ―――――― DEAD END


 ベス…TUEEEEEEEEEEE

 こんなに強かったのって…そうそういなかった気が…
 ちょっと、張り切って絶望感のある強さにしすぎちゃったかな…でも、曲げない!←

 とりあえず、ここで次のリトライ先だけ安価で決定しちゃって、今夜はここまでです
 どうもありがとうございました~

 【安価下2】
 1 >>107
 2 >>109
 3 >>111


 では、始めますね
 あと何か、人があんまり少なめ感を最近ひしひし感じてるんで、安価は下1で進行してきますね

 ちょびっとお待ちくだされ~


ベス「ハッハァーッ!!」

シリウス「でぇええええいっ!」ブンッ

 ズドドドォォッ
 バチバチィィッ

シリウス「ぐ、ぐく…!」

ベス「ひでぶっ!?」ドサッ

シリウス「デネブ!」

デネブ「中・濁流魔法!」

 ザバァァァッ

ベス「がぼぼぼっ――ぺっぺっ…この、クソガキ! しょっぱ!」

シリウス「塩水か、よく通りそうだな」

ベス「ハ――?」

シリウス「大・雷撃魔法!」

 バチバチバチィィィッ
 ドッゴォォォォォォォォォォッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ベス「反射魔法――」キラリン
 4~6 ベス「あばばばばばばばっ」
 7~9 ベス「あばばばばばばば――」シリウス「命に関わらないところにしておいて、やる!」ズドォォォッ


 ファッ!?

 【00】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 さて、ガンガン、キャラが登場してきますよ~
 奇数 ベスが苦し紛れにシリウスの眼帯をもぎ取って、しかも余計なことまでしやがった…暴走コース。ヤバい。色々
 ※0は偶数なんよ


ベス「あばばば、ばばばばっ…」フラッ

シリウス「決まったか…?」

デネブ「…でも、まだ立ってる…」

ベス「つまんねえ…ほんと、つまんねーことすんなよ…」

シリウス「タフだな」

デネブ「…もっかい、同じ手、通じる…?」

シリウス「…」

ベス「なあ…さっさと、バケモノになっちまえよ、なあ!? 小・土槍魔法!」

 ズドドドッ

シリウス「今さらこんな――!」バッ

ベス「だありゃああああああああああ―――――――――――――――っ!」

デネブ「うわ、と、止まれ!」ブンッ

ベス「引っ込んでろ、風縛!」

 ビュォォォォォォッ

デネブ「ぐっ…!?」

シリウス「愚かだな、近接戦なら俺に勝ち目がある…!」ヒュバッ

 ズドォォォッ

シリウス「何、避けずに――」

 グググッ
 ズイッ

ベス「それが、封印なんだろ?」ガシッ

シリウス「やめろ――!」

ベス「大・劫火魔法!」

 シュボォォォォォォォォォッ

シリウス「ぐおおおおおおおおっ!?」

デネブ「眼帯が…燃えた…!?」

ベス「ほら、本気出せよ! お前がどうなろうがいいから、とにかく俺のこと楽しませやがれよ、バケモノが!」

シリウス「ぐっ、が、ガガっ…」

 ズズッ…
 バサァァァッ

デネブ「ぁ…」

シリウス(眼帯がなくなったということは…これを封じる手立てが、もう――)

 グググッ…

シリウス「ガアアアアアアアアアアア―――――――――――――――――――ッ!」

 ブワァァァァァァァァァァァァ

ベス「そうだよ、その魔力だ!」

ベス「おら、かかってこいよ、バケモノォ!」


 【多数決】↓5までの最多獲得選択肢を採用
 1 逃げる! 眼帯が燃えて消えたから元に戻れないもん! 暴走しちゃうもん! だから王都を壊しちゃう前にどこか人のいないところへ!
 2 とりあえずベスを叩きのめしてからにしよう!


デネブ「し、シリウス…?」

シリウス「ぐ、がががっ…」ムクムク

ベス「おら、いくぞ、バケモノ! 極大・凍結魔法!!」

 ビュォォォォォォォォッ
 ガキィィィイイイイイイインッ

シリウス「ガアアッ!」

 バリィィィンッ

ベス「極大・劫火魔法!」

 シュボォォォォォォォォッ
 ドッゴォォォォォォォォッ

シリウス「先にお前だけは、始末をつけておく…!」

 ブワァッ

ベス「速っ!? ――極大・雷撃!」

シリウス「はああああああああああああああ―――――――――――――――――――――っ!」

 ピシャアアアアッ
 ドッゴォォォォォォォォッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ベスがほんと、シリウスキラーな件について。あ、リトライにはならない…よ?
 4~6 ベス撃破! と思ったら…現時点(の登場してる名ありキャラ)で最強の彼がきちゃったよ…
 7~9 ベス撃破! でも状況はよろしくないねえ


デネブ「止めた!?」

シリウス「ぐ…ぐぐぐっ…!」

ベス「ハァッ、ハァッ…リベンジなんだから、負けるわけにゃいかねえんだよ! ――極大・重力魔法!」

 ズシィィィッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォッ

 グシャグシャアアッ

デネブ「あががぐっ――!」

シリウス「ぐ…ガ、ガガ…」

ベス「これで、立ってられんのかよ…!」ググッ

シリウス(このまま、だと――)

ベス「いいじゃんいいじゃん、でもさー、バケモノならバケモノらしく、理性なんか捨てちまえよ!」

ベス「でもって、俺の代わりに色々ぶっ壊してくれよ」ニヤァ

シリウス「っ――!?」

ベス「狂化強壮魔法!」

 ギュゥゥゥンッ

シリウス「やめろ、やめろぉ――!」

ベス「アハハッ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 暴☆走
 4~6 勝手に体が動いていくぅ!
 7~9 破壊衝動をこらえるので精一杯だよ! ヤバいよ、めっちゃヤバいよ!


シリウス「グギギギ…グガッ…」ググッ

ベス「………あっるぇ~?」ポリポリ

ベス「何でそんな苦しそうな顔して、固まっちゃってるわけ?」

シリウス「だ…まれ…」

デネブ「シリウス――」

シリウス「喋りかけるな、気が散る…!」ギロッ

デネブ「ひっ…はい…」ブルッ

ベス「あー、がんばってこらえちゃってる系?」

ベス「ほんっとに、つまんねー…」

デネブ「お前――!」

ベス「あ、そーだ。じゃあさ、選ばせてやるよ」

ベス「俺とちゃんと戦って狂っちゃうか、がんばってソレを堪えてこのガキを見殺しにするか」

デネブ「は…?」

シリウス「…この…!」

ベス「5秒だけな。よーん、さーん、にー、いーち――極大・火球魔法! ゼロォ!」

 シュボォォォォォォォォォッ

デネブ「あ、死んだ――」

シリウス「デネブ――!」


 【安価下1】
 1 ベスを攻撃して、魔法をこっちに向けさせる
 2 デネブを見殺し
 3 その他、どーする!?


 バッ
 ドッゴォォォォォォォォォッ

デネブ「シリウス…!」

ベス「あれれー?」

シリウス「――殺す」ギロッ

ベス「やっと目が覚めたぁ?」

デネブ「シリウス? ちょっと、おい!」ガシッ

 バシッ

デネブ「っ…」ペタッ

シリウス「…」バサァッ

ベス「それでいーんだよ。頭にくるとさあ、力湧くじゃん? 動くとさあ、力湧くじゃん?」

ベス「あのまま見殺しにしてても、同じ結果になってたかもしんないけど――」

 バッ

ベス「――な?」

 ドッゴォォォォォォォォォッ

ベス「ぐえっ…!」

 ゴロゴロゴロッ

シリウス「ハアアアアアアアア―――――――――――ッ!」

ベス「極大・劫火魔法!」

 シュボォォォォォォォッ
 ドッゴォォォォォォォォォォッ

ベス「直撃もらっ――」

 シュバッ

シリウス「死ね」

 ズドォォォォォォォォッ

ベス「っ――ぁ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 BERSERK☆TIME☆START
 4~6 ベテルギウス+パルミラ登場
 7~9 理性が完全に消える前にどこかへ…
  0  救いを!


 ズブゥゥゥッ

ベス「……ねーさーん…何で…お迎え来て、くれなかっ――」

シリウス「死ね」

 グシャアアアッ

ベス「」

デネブ「………し…りうす…?」

シリウス「…」クルッ

デネブ「…か、顔…ヤバいことになってるけど…目とか、いっちゃってない…?」

シリウス「…」バサァァッ

デネブ「し、シリウス、待って…! や、やだ、来んな、シリウス! お、おい――!」

シリウス「死ね――!」

 タタタッ
 バッ

デネブ「!?」




リリ「…」




 ピタッ

デネブ「…お前…」

シリウス「邪魔をするな」

 バチバチィィッ
 ドゴォォォォォォッ

デネブ「リリ――!」

リリ「…」ムクッ

シリウス「死ね――壊れろ、消えろ!」

 バサァッ
 ダンッ

リリ「シリウス」

 ダキッ

リリ「……………た…ただいま…」

シリウス「っ――」

 ギュゥゥゥッ

リリ「…」

シリウス「…」

 フシュゥゥゥゥゥ…

デネブ「眼帯ないのに…戻ってく…?」

ヒヒイロ『雪のように白く輝く翼を持ち、その身は何者にも穢されることはない』

ヒヒイロ『清らかにして絶対的な神秘によって、邪なる者を討ち滅ぼす者』

デネブ「………邪なる者を討ち滅ぼす者…天使…」

シリウス「…り、り…リリ…? 本物…か…?」

リリ「…」ギュゥゥゥッ

シリウス「…リリ」ギュッ


 ――暗夜王国・王都デーモン――

 シュボォォォォォォッ…

パルミラ「――ベテル、いいの?」

ベテル「…何が?」

パルミラ「ベスが死んで、あのバカ槍も止められて」

ベテル「いいんじゃない? 贋作なりに…それなりの能力はあるみたいだ。それが見られただけ、成果だ」

ベテル「土の蛍石と風の結晶は?」

パルミラ「見つけて、持ってきたわ」

ベテル「そう。…騎士団本部は激戦であの状態…町もパニックで、パルミラの放った魔物がどんどん壊していく…」

ベテル「この国はもう、終わるだろうね」

パルミラ「そうね」

ベテル「とりあえずはこれで問題ない。僕らは僕らでやることがある」

パルミラ「…もういいの? しぶといのよ、人間は」

ベテル「知ってるよ。しぶとすぎて、全滅させるなんてできやしない」

ベテル「だから適度に壊すくらいでいいんだよ。全滅はしなくたって、人間は脆くなれば自壊する」

ベテル「気長にやればいいじゃない、パルミラ」

パルミラ「…気長に、ねえ…」

ベテル「不満?」

パルミラ「飽きちゃいそう」

ベテル「ふふっ…パルミラはきっと、最期まで飽きないよ。人の心に一度植えつけられた憎しみは、そうそう風化しない」

ベテル「だからずっと、僕に協力してくれるって信じてるよ」

パルミラ「信じてる…ねえ」

ベテル「おかしいことでも言った?」

パルミラ「悪の親玉みたいなことをしておいて、そんな言葉使うってどうなの?」

ベテル「僕は別に悪の親玉を気取ってるつもりはないんだからいいじゃないか」

ベテル「それに僕らは、ただこんな世界を壊そうと思ってるだけの若者の群れなんだよ? そんな大それた存在じゃない」

パルミラ「…これからどうするの?」

ベテル「…この国がゆっくり壊れていくのを、モニカと一緒に観察しようかな」

ベテル「きっと大喜びだ、彼女は。笑うとかわいいんだよ?」

パルミラ「…あっそ」

ベテル「パルミラはどうする? この国が壊れるので、満足できそう?」

パルミラ「………まさか。気ままにその辺荒らして憂さ晴らしするから、早く、次のお仕事を用意して」

ベテル「うん、分かった。…じゃあ帰ろうか」

ベテル「にしても…残念だったな。…折角、あのムカつく善人が絶望するところだったのに――」



リリ「…」ギュウッ

シリウス「…」ポンポン

デネブ「…な、なあ」

リリ「…」

シリウス「……悪かったな、デネブ…。少し、正気を失っていた」

デネブ「それは…まあ、怖かったけど…いいとして…」

シリウス「ああ」

デネブ「………眼帯なくなったのに、これからどうすんの?」

シリウス「…これはリリのお陰と考えるのが妥当だ」

リリ「…」

シリウス「眼帯に替わる、何か俺の呪いを封印できるものを早急に探す」

シリウス「だからリリ…一緒に来てくれるか?」

リリ「…」ギュッ

デネブ「…リリと離れたら…また、ああなるの…?」

シリウス「恐らくな」

デネブ「…それ、四六時中、一緒ってこと…?」

シリウス「どれくらい離れても無事なのか…といったことはあるが」

デネブ「……眼帯は、どうやって手に入れたの?」

シリウス「…俺を呪いにかけたヤツにもらった」

デネブ「どういう状況で呪いにかかったんだよ…?」

シリウス「それは言わないと前に言っただろう」

シリウス「【安価下1】」

 1 だが、リリ…どうやって、ここに?
 2 リリ、当分…俺と一緒に旅をしてくれるな?


シリウス「リリ、当分…俺と一緒に旅をしてくれるな?」

リリ「…」

シリウス「…リリ」

リリ「…あの、ね」

シリウス「ああ、何だ?」

デネブ(喋った!? いや、さっきもだったけど…何か、何か…違ってる…気がする…)

リリ「…」モジモジ

シリウス「どうした?」


 【直下 コンマ判定】
 1~5 了承してくれた
 6~9 リリちゃん…


 【0】

リリ「…やだ」

シリウス「」

デネブ「」

シリウス「り…リリ? 何故だ?」

デネブ(まさかの反応きた…)

リリ「…」ギュウッ

シリウス「リリがいないと…困ったことになってしまうんだ」

シリウス「だから、リリ、お願いだから…」

リリ「…だって…それしたら、リリがいなくてもいいんでしょ…?」

シリウス「ハ…?」

デネブ(上目遣いかわいい…シリウス死ね…)

リリ「だから…やだ…」

シリウス「…ん? んん…?」

シリウス(つまりこれは、どういうことだ…?)

シリウス「リリ…」

リリ「…」ギュッ

シリウス「【安価下1】」

 1 俺のことが好きだから、リリの代わりになるものを探すのは嫉妬心から嫌だ…とそういうことか?
 2 俺と四六時中一緒にいたいがために、眼帯の代わりになるものを探すのは嫌だ、と…?
 3 俺が…嫌い、なのか…?


シリウス「俺のことが好きだから、リリの代わりになるものを探すのは嫉妬心から嫌だ…とそういうことか?」

デネブ「うわ、ド直球…」ボソ

リリ「…///」

シリウス「…大丈夫だ、リリ」

シリウス「別にリリが必要じゃなくなる、ということはない」ナデ

リリ「…ほんと?」

シリウス「ああ。それにリリは道具じゃない。ただのかわいい女の子だ」

シリウス「嫉妬されるほど好かれるのは光栄だ、ありがとう」

リリ「…///」ギュウッ

デネブ(…シリウス死ね…)イライラ

シリウス「リリが望むなら、ずっと一緒にいることを約束する」

シリウス「だから…俺と一緒に眼帯代わりのものを探す旅に来てくれるか?」

リリ「……うん」ギュウウッ

シリウス「よしっ」

デネブ(シリウス死ね)

リリ「…」ギュゥゥゥッ

シリウス「……それと、そんなにしがみつかれると…体が今、けっこうヤバい、んだ…」

リリ「…」ツンツン

シリウス「っ…」ビクッ

リリ「…」ツンツン

シリウス「ぐっ…リリ…やめてくれないか…?」

リリ「…やだ」ツンツン

シリウス「何故…」

リリ「…」


 【直下 コンマ判定】
 偶数 教えてくれた
 奇数 内緒のまま
 ※0は偶数扱いよ


リリ「…内緒」

シリウス「……そう、か」

 ツンツン
 ビクッ

シリウス(やめてほしい…)

リリ「…」ニコッ

シリウス「…はあ…」

デネブ(シリウス死ねシリウス死ねシリウス死ね――)

ヒヒイロ「シリウス死ねシリウス死ねシリウス死ね…」

デネブ「!?」

シリウス「…ヒヒイロ? いつから――」

ヒヒイロ「さっき! ねえねえ、それ、どゆこと? 何でそんなリリちゃんにいちゃつかれてるの? ずるくない?」

シリウス「そう言われてもな…」

リリ「…」

ヒヒイロ「バケモノが暴れてるって言われて飛んできたけど、何でそんな状態なわけ? 嫉妬で狂いそうよ、おっさん」

シリウス「仕方がないだろう」

ヒヒイロ・デネブ「「何が!?」」

シリウス(デネブ…? 何故、お前までムキになった…?)

リリ「…」ギュッ

ヒヒイロ「何が仕方ないわけ? ねえねえ、ちょっとおたく、調子に乗ってるんじゃない?」

デネブ「そーだ、そーだ!」

シリウス「【安価下1】」キリッ

 1 ふっ…リリは妹も同然だからな。当たり前だ
 2 調子に乗ってなどはいない。俺はただ、モテるだけだ
 3 俺は頼りがいのある男だからな。面倒見もいい。リリくらいの年のコに好かれるのは朝飯前だ


シリウス「俺は頼りがいのある男だからな。面倒見もいい。リリくらいの年のコに好かれるのは朝飯前だ」

シリウス「子どもはかわいいものだしな。困ってたら放ってもおけまい? 女の子なら、尚更良心が痛む」

デネブ「……それって、ロリコン…」

ヒヒイロ「……こないだ、逮捕されちまえば良かったな…」

シリウス「おい」

リリ「…」ギュムッ ←つねった

シリウス「ひぐっ…!? り…リリ…何故…?」

リリ「…」

デネブ(あ、嫉妬された…)

ヒヒイロ(おいおい、幼女に好かれるにしろ…シリウスくんのそれは犯罪的な好かれてるよ…?)

 ギュムムッ

シリウス「いっ…り、リリっ…! やめ、痛いっ…!」

ヒヒイロ(ざまあ)

デネブ(…うらやましい…)

シリウス「リリ、痛いっ! 痛いからやめっ…リリィイイイイイイ―――――――――――――――――っ!」

リリ「…」ニコッ


                                  シリウス編 ――――― GOOD END



 いやあ、00奇数からの展開はどうなることかと思ったけど…リリちゃんが救ってくれて良かった、良かった

 なに、リリちゃんが出てくるのが突然?
 >>167の選択肢で「1」が選ばれてればね、分かったんだけど…まあ選ばれなかったから仕方ないね

 そんなわけで、シリウス編は終わりっすね
 リリちゃんは果たして、シリウスの恋愛対象に見られるのか…これからに期待ですね
 でもシリウスってシスコンっぽいから、一度そう見られちゃったらクッソむずいはず…

 ともあれ、どうもありがとうございました~

新キャラは今日作成するのですか?


 >>192
 そうね…時間あるし、しますかい?

 あ、それと前スレもうすぐ埋まりそうっす!
 >>1000狙いたければどうぞ~


王子「どうも、こんにちは。皆の王子様です」キリッ

王子「…本編、俺出るの?」

王子「出ていいの?」

王子「多分ね、モニカちゃんはね、登場して嫌な目に遭え、って感じだと思ったの。あとノリと勢いのはずだったの」

王子「なのに出ていいんだろうか…?」

王子「――と、いうのは置いといて!」

王子「ふっふっふっ…俺には固有名詞がないのだ、つまり!」

王子「王子、というのは本来は、王の息子、という意味であって! 本編にはいくつか王国があるから、そこに王子がいる!」

王子「決して、この皆の王子様の俺という王子じゃなくてもいい、という抜け道があったのだ! はっはっはっ!」

王子「そんなに俺を出したければ、絶妙なタイミングで【00】を出すんだね!」

王子「で、キャラメイクいきますか? いきませんか?」

王子「今回は俺がね、キャラメイク進行を務めてもいいですよ。何か前スレ>>1000の悪いことしたなあ、って思ったから」


 【安価下1】
 1 普通にキャラメイク
 2 王子と一緒にキャラメイク


王子「やったー! うざがられてなかった!」

王子「よーし、よしっ! じゃあね、キャラメイクをしましょう! テンプレートです、どーん!」

 名前:テンプ・レート
 性別:男
 年齢:15
 種族:魔族
 容姿:品の良さそうな温室育ち系男子
 性格:ヘタレで純真でお調子者
 職業:王子
 家柄:00/国どころか世界を丸まる1つ治めてしまっているクラスの血筋に連なる
 悪癖:調子にのると余計なことをしでかす
 属性:火
 武器:双剣
 身体:6/並より少し上
 頭脳:6/並より少し上
 精神:4/打たれ弱い
 魔力:7/多い方
 夢(行動指針):嫁探し

王子「名前は仮名だけどね」

王子「以上の項目を決めていきまーす」

王子「年齢は高い方がシリウスみたいに安定するけど、低いと不安定なりにも成長が見え隠れしたりする要素だよ!」

王子「あと、種族は…うーん…まだ人間だけにしときます。ごめんね」

王子「さて、キャラ作りは…ちょろっと考えたりする時間も取りつつ…そうね…」

王子「21時ころに、お名前募集開始! って感じで始めようかな?」

王子「何か、キャラメイクに関する質問ありますかー?」

王子「あ、項目の並び順通りに安価や判定をとっていくわけではないので、悪しからず!」

王子「あと質問に答えてる間に時間がおしちゃったら、スタートも遅れちゃうので、悪しからず!」

王子「質問がもしもあったら、投げ込んじゃってくださーい」

王子「待ってるよー」

どっかの国の王子は本編に出るのか。…仲間?

女性でグッドエンドしたい


 >>199

王子「うーん…出るかね?」

王子「ほら、職業でさ、宮廷仕えとか、騎士とか、そういうの取れれば前スレ>>1000後押しを受けて、近づけるかも」

王子「もしくは、家柄判定で0とか出しちゃう? そしたら、王家の一員にもなれますよ! わっほい!」

 >>200

王子「あー…うん…>>1がね、女の子苦手…ってビクビクしてる」

王子「何かねー、女の子相手だと、殴られたり、殴ったり、とかバイオレンスなことさせづらいんだって」

王子「だから何かセーブかけちゃって、やりづらいんだって」

王子「でも、まあ女の子自体は出てきてるじゃん? あんな感じでも別にいいから女の子出しまくれよ、って場合は遠慮せずにどうぞ!」

王子「ほんと、遠慮はしないでいいからね!」

王子「あと、一発目の安価は、名前と性別の両方だからね! 両方、考えてね!」

王子「どっちか抜けてたりしちゃうと、NGでズラされちゃうから注意してね!」

○○・レートてきな名前になると生き別れた兄弟設定になる可能性が
無い

(前スレってどこ?)


 >>202

王子「ないです」

王子「一切、ないです」

王子「完璧、ないです」

王子「ごめんなさい」

王子「あれは仮名です。俺に固有名詞はないのです」

 >>203

王子「ん? このスレの前なら、どーん!」

 過去スレ
 1 【安価・コンマ】ファンタジー世界であれこれ【バトル?育成?】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432114338/)
 2 【安価・コンマ】ファンタジー世界であれこれ【バトル?育成?2スレ目?】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432459818/)

王子「俺が登場してるやつ? それは…内緒」

王子「うん、恥ずかしいじゃん? うん」

王子「さてさて、キャラメイク始まりまーす!」


 【安価下1】
 新主人公の名前と、年齢



王子「ぐあああああああっ!」

王子「しまった、しまった…!」

王子「名前と性別、って言ったのに、名前と年齢にしちまった!」

王子「ごめん、ほんとにごめん!」

王子「名前と、性別って言ってたから、それでとります!」

王子「ごめんなさい!」

王子「なので、スピカ・ヴァーゴ、女の子が新主人公です!」

王子「いきなりでごめんね! ほんと、気をつけるから、これから!」

 名前:スピカ・ヴァーゴ
 性別:女

王子「じゃ、スピカの年齢だよ!」

王子「いっくつかなー?」


 【安価下1】
 スピカの年齢


王子「以前、どっかで…主人公の年齢について触れたんだけど…」

王子「25はね…うーん、ごめんなさい…」

王子「ほら、こう…少年漫画のノリでこのスレはやってるからさ」

王子「そりゃ、少年漫画にもね? いい年した大人の主人公はいるよ?」

王子「でも基本は10台とか、せいぜい20台の前半じゃない?」

王子「だから…ズラして採用です。上限は23かな…。ごめんね、2連続でほんとにごめんなさい」

 名前:スピカ・ヴァーゴ
 性別:女
 年齢:16
 種族:人間

王子「じゃあ、次いきましょう」

王子「次は、容姿だね! どんな娘かな、わくわくだね!」


 【安価下1】
 スピカの外見的特徴


王子「な、何かワイルド! でもって、金髪青目、イイね!」

王子「いやー、性格が気になるね。どんなだろ? わくわく!」

 名前:スピカ・ヴァーゴ
 性別:女
 年齢:16
 種族:人間
 容姿:魔物の革ジャケ&パンツ 金髪青目

王子「さてさて、では性格でぇーす!」

王子「…何か、性格って安価取りはするけどあんまり反映されなくって…ごめんね」

王子「がんばってはいる…んだけどね」

王子「まあ、参考程度に…ってことで!」

王子「ざっくりね、ざっくり!」


 【安価下1】
 スピカの性格!

守銭奴


王子「>>220も見たかった…!」

王子「それだけでギャグチックになるからね」

王子「まあでも、残念ながら>>119を採用です」

王子「お人好しかあー…。人間なら誰とでも仲良くなれる…いいね」

王子「やさしいね、きっと」

王子「勘違いして惚れそうなウブな男の子とかいそう」

王子「自分の身を厭わないときたら、もう主人公属性がすごく高いね!」

 名前:スピカ・ヴァーゴ
 性別:女
 年齢:16
 種族:人間
 容姿:魔物の革ジャケ&パンツ 金髪青目
 性格:お人好し

王子「じゃあ、次は…家柄やろうか」

王子「家柄次第で、騎士とかになれたりもするかも! もちろん、王子様…あ、女の子だから王女様? 姫様? わっほい!」

王子「ちなみに俺は、一人娘のお姫様の嫁がいます」ドヤァ


 【直下 コンマ判定】
 家柄
 1<0


王子「ごめんね、順番通りにいくとは…言ってなかったばっかりに」

王子「そんなわけで、家柄判定はー…4!」

王子「…ん? これ、シリウスと一緒だ…」

王子「特別貧乏じゃないけど、貧乏系のお家」

王子「一般よりもやや下、って感じだね」

王子「……うーん、どうする?」

王子「やり直す? 何か、一緒って…ねえ?」

王子「やり直すんなら、1を選んでね! で、選ばれたその安価のコンマで決定!」

王子「やり直さないなら、2を選んでね! そしたら、次にいきまーす!」

王子「やり直しても4だったら…それはそれ! もう決定!」


 【安価下1】
 1 やり直す
 2 やり直さない


王子「ごめんね、順番通りに…以下略でごめんなさい」

王子「でもって、えーと…ええ…と…」

王子「…0、出ちゃったね」

王子「王族ですわ…」

王子「ガチ姫様ですわ…」

王子「…うん…」

王子「でもね、まあ、職業選択の自由は…ある、よ?」

王子「さてさて、王族です」

王子「ちょっと、ここんとこを掘り下げて設定していきますよ」

王子「まーずーはー…どこの国の王族なのか!」

王子「今、あるのは…暗夜王国と、バイス王国があるね」

王子「これに、さらに未登場のどっかの国を出して、その3つの、どこのお姫様か選びましょう」


 【安価下1】
 1 暗夜王国:国力があり、国土も広め。だけど最近、ガタガタしている…
 2 バイス王国:天使の贋作を作るなど、何やら非人道的なことも。そして、国が2つに割れているただ中…
 3 新しい国:国力・国土は「1」に劣るものの、その他はこれから設定されます


王子「3が選択されましたー」

王子「えーと、国のお名前は…折角、ファミリーネームがスピカについてるし、ヴァーゴ王国でいいかな?」

王子「いい?」

王子「良ければ、1を」

王子「嫌なら、2を。そして、何ていう国名にするのかも併記してください。併記がなければ下にずらします」


 【安価下1】
 1 いいよ
 2 やだ。別のだ! 併記


王子「はい、ヴァーゴ王国になりました」

王子「それじゃあ、家族…まあ、王族のあれこれです」

王子「スピカの立ち位置的なところを決定していきます」

王子「決めるのは…家族構成」

王子「第一王女なら、政略結婚とか出されそうだし」

王子「兄弟多くて末っ子なら、あんまりだろうし」

王子「そんな感じです。で! 前スレ>>1000効果をここで発動!」

王子「兄か、弟がつきます! 仲がいいか、悪いかは置いといて、です」

王子「その安価をお願いします」

王子「さらに、その安価の選択肢でコンマを判定!」


 【安価下1】
 1 あんちゃんほしい
 2 おとうとほしい

 【採用安価のコンマ判定】
 1~3 両親は病死。兄or弟と二人きりの家族
 4~6 両親健在
 7~9 母親は病没。父親も同じ病にかかってて、弱ってる…


王子「弟です!」

王子「弟王子くんは後にして…」

王子「0が出たー!」

王子「こわいな、何か…」

王子「偶数だと波乱があれだけど、奇数はつらいし…うーん…」


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 小さくて長閑な国。平和な治世が続いています
 奇数 クーデターだぁー! 逃げ出した姫と王子を追って断頭台へ送れー!
 ※0は偶数扱いよ


王子「やった、平和だ!」

王子「両親健在、小さな国だけど長閑でいいところです」

王子「で、えーと…そうね…」

王子「弟くんの設定いっときます? さらっとね?」

王子「とりあえず、お名前。あと、ついでにスピカとどんな感じの関係を構築できてるか」

王子「一緒にやるよー。主要キャラではあっても主人公じゃないしね」

王子「両方併記してね!」


 【安価下1】
 お名前+
 1 いつもスピカのあとをおっかけてくる。姉離れしなさい
 2 お人好しで世話焼きのスピカにあれこれ注意されるのがうとましくて仕方ないとしごろ
 3 我関せず。またお人好し? 好きにしたら―、ってスタンス取られてる
 4 その他、どんな? ざっくりね? 100パー反映は厳しいと思われます


王子「姉離れできないザニアくん」

王子「お城に残してきたはずが、ひょっこり同行されてた、なんてこともあるかもね」

王子「いやー、平和だ…」

王子「あ、年齢忘れてた」

王子「弟くんの年齢ね。あんまり幼いと頼りにならないこともあるかもだけど、上限は15だよ」

王子「戦闘にも手伝わせたいんなら、15がベストだけど…うーん…まあ、ちょこまかついてくるマスコットがいいなら、幼くして大丈夫」

王子「俺は高めをオススメ。正面切っての戦いはまだだけど、戦えなくはない…ってラインなら、12が下限かな?」


 【安価下1】
 ザニアの年齢
 上限は15歳


王子「うんうん、まあフツーに一緒に戦うこともできるね」

王子「しっかし、15歳のシスコンか…これはこれで、国の将来が不安…」

王子「ま、いっか!」

 名前:スピカ・ヴァーゴ
 性別:女
 年齢:16
 種族:人間
 容姿:魔物の革ジャケ&パンツ 金髪青目
 性格:お人好
 家柄:0/ヴァーゴ王国第一王女
    弟:ザニア 15歳 シスコン

王子「じゃあ次は、職業参りましょうかね」

王子「職業次第で、能力値に補正がついたりするよ!」

王子「まあ、ファンタジー的な世界観ならあるだろう…って職業ならオーケー!」

王子「えーと、スピカは王族だから…それで生計を立ててる、ってよりかは…」

王子「趣味とか…そういう範疇でやってること…ってなるかな?」

王子「例えば猟師だったりするなら、趣味で魔物狩りをしてます、とか?」

王子「魔法使いなら、魔法を使ってもっともっと国の人のためになりたいなー、とか?」

王子「何かそういう理由づけを勝手にこっちでしてみます」

王子「はい、そんなわけで! いきますよ?」


 【安価下1】
 スピカの職業(?)


王子「おめでとう、取れて良かったね!」

王子「失敗は成功のもと、だね!」

王子「魔法使いだから、補正は頭脳と魔力につくよ」

王子「でもって、自分の属性以外の魔法だってお勉強とか、訓練次第でできるよ!」

 名前:スピカ・ヴァーゴ
 性別:女
 年齢:16
 種族:人間
 容姿:魔物の革ジャケ&パンツ 金髪青目
 性格:お人好
 家柄:0/ヴァーゴ王国第一王女
    弟:ザニア 15歳 シスコン
 職業:魔法使い

王子「…」

王子「何か、ちょいちょい、俺と被るような、被らないような…偶然だね、気のせいだよね?」

王子「それでね、各種能力値にもひとつ影響する、武器の選択があるんだけど…魔法使いだから、武器は護身程度の扱いになっちゃいます」

王子「基本的に! 基本的にってどういうことかって? 身体能力値で、高い数字が出れば魔法と併用して使えるかも、ってこと」

王子「ただ、本当は武器次第でも補正がよわめーにかかるんだけど、魔法使いだから今回はそれがないよ、ってこと」

王子「じゃ、武器の安価いくよー」


 【安価下1】
 1 オーソドックスに、杖!
 2 護身用に、ナイフ!
 3 その他、どんな?


王子「…武器?」

王子「まあ、まあうん…大好きな、最新作の評判がさんざんなロープレの人気ゲームシリーズで、いたような気もするんだけど…」

王子「でも、うーん、魔導書…ごめんなさい。ちょっとね、使い道がサッと思い浮かばなかったので、下にズラします」

王子「ので、武器は杖です」

 名前:スピカ・ヴァーゴ
 性別:女
 年齢:16
 種族:人間
 容姿:魔物の革ジャケ&パンツ 金髪青目
 性格:お人好
 家柄:0/ヴァーゴ王国第一王女
    弟:ザニア 15歳 シスコン
 職業:魔法使い
 武器:杖

王子「それじゃあ、能力値の判定いきましょうか」

王子「さあ、どうなるかな? 4連続でいくぞー! おー!」


 【直下 コンマ判定】
 身体

 【下2 コンマ判定】(最低値5で固定)
 頭脳

 【下3 コンマ判定】
 精神

 【下4 コンマ判定】(最低値5で固定)
 魔力


王子「ああ…」

王子「何だろう、この最低限…って感じ」

王子「ここにきて、かあ…。反動かな、家柄の」

王子「仕方ないね。でも精神がね、性格にとてもよくマッチしてて…うん、ガンバ」

王子「運動音痴で、気持ちばっかり立派な、凡庸な能力の魔法使い…ありだと思います!」

 名前:スピカ・ヴァーゴ
 性別:女
 年齢:16
 種族:人間
 容姿:魔物の革ジャケ&パンツ 金髪青目
 性格:お人好
 家柄:0/ヴァーゴ王国第一王女
    弟:ザニア 15歳 シスコン
 職業:魔法使い
 武器:杖
 身体:1
 頭脳:5
 精神:8
 魔力:5

王子「さてさて…えー、じゃあ、属性やっときましょうか」

王子「この属性に応じた魔法はね、習得とか、習熟が早かったりするよ」

王子「1つだけ選んでね」


 【安価下1】
 スピカの属性
 火・水・風・土・雷のいずれかから選択

一回もとれん。
連取りはされてないのに。


王子「>>286さん、ドンマイ…」

王子「しゃあない、しゃあない」

王子「次、がんばってこう、ね!」

王子「そんなわけで、水です! こう、何もないとこから水を出して、ぶつける濁流魔法とか」

王子「あとは、いわゆるヒャド系に属する凍結魔法とか、そういうのがメインだね」

王子「魔法使いだし、がんばれば治癒系もいけちゃう…かも? でも、治癒は普通の魔法とは系統がまたちょいと違うから要勉強だよ」

 名前:スピカ・ヴァーゴ
 性別:女
 年齢:16
 種族:人間
 容姿:魔物の革ジャケ&パンツ 金髪青目
 性格:お人好
 家柄:0/ヴァーゴ王国第一王女
    弟:ザニア 15歳 シスコン
 職業:魔法使い
 属性:水
 武器:杖
 身体:1
 頭脳:5
 精神:8
 魔力:5

王子「残りは2つ! 悪癖と、夢だね!」

王子「悪癖からいこうか」

王子「まあ…目立たない人もいれば、目立つ人もいるし…シチュエーション次第で、ね?」

王子「すでにお人好しすぎるとか極度の運動音痴、っていう悪癖もあるけど…それはそれ! また、別の悪癖ね」


 【安価下1】
 悪癖
 1 方向音痴
 2 ブラコン
 3 騙されやすい
 4 その他、自由


王子「方向音痴かー…」

王子「地味に辛いかも…。そりゃ、ザニアくんがついてくるのも仕方ないかも」

王子「放っておいたら迷子になっちゃうかもだしね」

王子「うん、仕方ない。ザニアくんえらい」

 名前:スピカ・ヴァーゴ
 性別:女
 年齢:16
 種族:人間
 容姿:魔物の革ジャケ&パンツ 金髪青目
 性格:お人好
 家柄:0/ヴァーゴ王国第一王女
    弟:ザニア 15歳 シスコン
 職業:魔法使い
 悪癖:方向音痴
 属性:水
 武器:杖
 身体:1
 頭脳:5
 精神:8
 魔力:5

王子「じゃあ、最後のいこー!」

王子「ずばり、行動指針、夢、目標、っていう感じのもの!」

王子「壮大でもいいし、ごくごく平々凡々なものでもいいし!」

王子「張り切って、どうぞ!」


 【安価下1】
 スピカの夢/行動指針は?


王子「なるへそ、なるへそ…。魔法で有名な国にしたいわけね」

王子「………………うーん、ちょっと心配。何がって? それはこれからの展開次第」

王子「そして、魔物の革でできてる服をくれた人を探してる…ね」

王子「…意味深!?」

王子「あれかな、助けてもらったのかな?」

王子「でも、服をくれるって…どんな状況…?」

王子「迷子にでもなって途方にくれて、服は汚れまくってて?」

王子「その時にばったり出会った親切な人に一晩お世話になって? 服がダメだねー、じゃあこれあげるよー、って?」

王子「その親切に感激して、スピカもひとにやさしくすることを信条にして、お礼をちゃんと言おうと思って探してる…的な?」

王子「まあ…おいおい?」

王子「うん、その辺はおいおい、ってことで! あ、今のが決定ってわけじゃないから誤解はしないでね!」

 名前:スピカ・ヴァーゴ
 性別:女
 年齢:16
 種族:人間
 容姿:魔物の革ジャケ&パンツ 金髪青目
 性格:お人好し
 家柄:0/ヴァーゴ王国第一王女
    弟:ザニア 15歳 シスコン
 職業:魔法使い
 悪癖:方向音痴
 属性:水
 武器:杖
 身体:1
 頭脳:5
 精神:8
 魔力:5
 夢/行動指針:魔法で有名な国にしたい 人探し

王子「うんうん、いいコっぽいね」

王子「ていうか、ふつーにいいコだね」

王子「さてさて、俺のキャラメイクナビゲートもここまでです」

王子「それでは、ありがとうございましたー!」

王子「本編で、王子様のザニアくんがちゃんと出てくるからね! 束の間の、さらば!」

王子「本編始めるから、ちょっと待っててね。…あ、でも始まって割とすぐに終わるかも」

王子「ともあれスピカちゃんと一緒にハッピーエンド目指してがんばってね」


 ――ヴァーゴ王国・王宮裏庭――

 ガサッ…
 ガサガサ…

スピカ「っ…」クルッ

スピカ(ま、まさか…また、王宮脱走がバレた…?)

スピカ(うぐぐぐ…どうしよ…)

 ガサッ

ザニア「姉上、やっと見つけた…」

スピカ「なんだ、ザニアか…」

ザニア「なんだ、って何?」

スピカ「こんなところまで来て、どうしたの?」

ザニア「こんなところって…部屋にいなかったから、またどっか行ったんだろうと思って」

ザニア「どこ行くつもりだったの?」

スピカ「【安価下1】」

 1 市場にお買い物だけど?
 2 あのね、ザニア。今夜は満月でしょ? 満月の光をたっぷり浴びた、白月の花を摘みたいの。それで、南西の丘いこうと思って
 3 魔法研究塔だけど?


スピカ「あのね、ザニア。今夜は満月でしょ? 満月の光をたっぷり浴びた、白月の花を摘みたいの。それで、南西の丘いこうと思って」

ザニア「南西の丘?」

スピカ「うん。なのに、こんなところまで…よく来れたね」

ザニア「……まだ、裏庭の森だけど?」

スピカ「えっ?」

ザニア「南西の丘に行くなら、正反対だし」

スピカ「」

ザニア「…一緒に行こう、姉上」

ザニア「白月の花をどうするの? こっちだよ」

スピカ「その花を煎じるとね、魔力回復を促してくれるお薬ができるんだって」

ザニア「また魔法…」

スピカ「なに?」

ザニア「ううん、別に…。魔法しか頭にないのかなー、って」

スピカ「ダメ? わたしは――」

ザニア「特にこれといった産業がなくって、あんまり裕福な国でもないから魔法で将来的に利益を得られる国にする」

ザニア「そのためにはまず、自分が魔法の達人になる。――でしょ?」

スピカ「…うん」

ザニア「…がんば」

スピカ「何その態度?」

ザニア「姉上じゃ難しいと思うなあ…って」

スピカ「むかっ」

ザニア「冗談だって、半分」

スピカ「半分も?」

ザニア「うん」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 すぐ脇道へ逸れるせいで丘についたのは夜になってからだった…
 4~6 夕方くらいについた
 7~9 さっと到着した


 いきなりか…

 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 南西の丘へ向かう途中、すっかり顔の割れてる2人は国の人から、いろいろとものをもらった。愛されてる2人
 奇数 丘に到着したと思ったら荒れてる…!? 一体、どうして!? 魔物でした
 ※0は偶数でやんす


 ――ヴァーゴ王国・南西の丘――

スピカ「えっ…? ザニア、道…間違った?」

ザニア「間違ってないよ…。でも、ひどい…」

スピカ「花畑になってるはずなのに、どうして…?」

ザニア「…姉上、ここ…」

スピカ「なに? …ヒヅメ…のあと…?」

ザニア「魔物に荒らされたのかも…」

スピカ「何で?」

ザニア「お腹をすかせて、花を食べるくらいまで追い詰められた…とか…?」

スピカ「そんなことって、ある?」

ザニア「花の球根とか食べる悪食もいるよ」

スピカ「…そうなんだ…」

 ノソノソ…

ザニア「…姉上、いた」

スピカ「……ほんとだ…。イノシシ…」

ザニア「姉上がぶつかったら、一撃で終わるね…」

魔物「ブヒィィィッ!」

ザニア「くるよ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ザニアも、スピカと同じであんまり運動は得意じゃなかった。でも前衛
 4~6 ザニアと協力して倒そう! ザニアの武器はオーソドックスに剣
 7~9 ザニアと2人なら大概の魔物相手にひけはとらねえぜ!


魔物「ブヒイイイイイイッ!」

 ドドドドドドッ

ザニア「姉上、下がって…! でやあっ!」

 ザシュウッ

魔物「ブヒィィィッ!?」

スピカ「いっくよー! 中・濁流魔法!」

 ザバァァァッ

魔物「ブヒッ!?」

ザニア「怯んだ――ここだ!」

 ダッ
 ズゥゥンッ

魔物「ブヒ…ブッヒィィィイイイイイイイ――――――――――――――っ!」

ザニア「うわっ!?」

スピカ「中・土槍魔法!」

 ズドォォォッ

魔物「ブヒッ…」ガクッ

ザニア「一瞬…焦った…」

スピカ「ふぅ…良かった」

ザニア「ケガない? 平気?」

スピカ「それはこっちの台詞」

ザニア「大丈夫だよ」

スピカ「…そう? じゃあ、白月の花探そっか」

ザニア「………あれば、いいけどね」


 【直下 コンマ判定】(荒らされた:-2)
 1~3 なかった…無駄足…
 4~6 十分な量がない…
 7~9 あった、あった、良かった
  0  おや? 新キャラ?


ザニア「これ?」

スピカ「うん、このお花…なんだけど」

ザニア「…ちょっとしかないね」

スピカ「こんな、ちょっとだけ摘んでも意味ないし…」

スピカ「今日は諦める」

ザニア「そっか」

スピカ「つき合わせてごめんね、ザニア」

ザニア「いいよ、姉上が迷子になっちゃわなければそれで」

スピカ「迷子、迷子って…」

ザニア「だってそうでしょ?」

スピカ「…あーあ、惜しいなあ」

ザニア「城に帰ろうか?」

スピカ「【安価下1】」

 1 うん
 2 もうちょっと、ゆっくりしてこうよ。風、気持ちいいし
 3 そうだ、寄り道して帰らない?


スピカ「そうだ、寄り道して帰らない?」

ザニア「寄り道って…」

スピカ「ね?」

ザニア「…うん」

スピカ「じゃあ、行こ」

ザニア「一応…僕ら、この国の――」

スピカ「はいはい、分かってますぅー」

スピカ「あんまりふらふら遊び歩いてたら民に示しがつきませんー、でしょ?」

ザニア「分かってるならさ…」

スピカ「でも、だーれもそんなの気にしないよ。むしろ、元気な顔を見せてあげた方がいいじゃん」

ザニア「…そうかなあ?」

スピカ「そうだよ」


 【安価下1】
 1 城下の大通りを散策しつつ帰る
 2 (王族なのに)行きつけの食堂へゴー
 3 お、旅商人だ。何か珍しいものないかなーって覗く


 ワイワイ
 ガヤガヤ

スピカ「それで、魔物がいちゃってね」

市民A「姫様は無茶するなあ」

市民B「何かあったら危険だからよしてくださいよ、もう」

スピカ「でも大丈夫だって。ほら、ケガしてないし」

ザニア「それより、皆さんからも言ってくださいよ、姉上に。方向音痴なのに勝手に城を抜け出すな、って」

スピカ「ちょっと、ザニア!」

市民A「はははっ、道に迷うんなら城下の中にしてくださいよ、姫様」

市民B「そうですよ? 城下なら、皆、姫様のお顔も知ってますし」

スピカ「はいはい、分かりましたー」

ザニア「そうじゃなくて、勝手に抜け出さないでって…」

 ゴトッ

給仕「ザニア様、大変ですね」

ザニア「あれ? 何も注文してない…けど」

給仕「店長からです。お2人がいらしたのに、何も出さないで帰すなんてできません」

スピカ「ありがとうね」

ザニア「…はぁぁ…」

市民A「王子様も大変だなあ」

市民B「ちゃんと姫様をお守りしてくださいね」

ザニア「はい…」

スピカ「ちょっとちょっと、何でわたしが守られる側なの!?」

 ワイワイ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そして、勝手に抜け出して、帰りが遅くなったのでパパン(国王)に叱られた☆ ここまで日常テンプレ
 4~6 そして、勝手に抜け出して、帰りが遅くなったものの、パパンに呆れながらたしなめられた。これもテンプレ
 7~9 帰ってきたら、客人がきてたから説教なしだった。ラッキー


国王「スピカ、ザニア!」

 ピシャアアアンッ

国王「ガミガミガミガミガミガミガミ」

ザニア「姉上のせいで…」

スピカ「ご、ごめん…」

国王「ガミガミガミガミガミガミガミ」

国王「分かったか!?」

スピカ「はい!」

ザニア「…はい」

国王「まったく、お前らは…」

ザニア(いまだに納得いかない…僕はただ姉上が迷子にならないように…)

国王「ガミガミガミガミガミ」

スピカ(第二ラウンドきたかぁ…)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 国王「せめて置き手紙をだな…」スピカ「それしたら、オーケー?」ザニア(第三ラウンドか…)
 4~6 国王「今日はこれくらいにしてやる。早く休みなさい」
 7~9 国王「まったく…今日という今日はもう堪忍ならん。お目付役をつける!」スピカ「えー!?」ザニア「お目付役…?」


国王「せめて置き手紙をだな…」

スピカ「それしたら、オーケー?」

ザニア(第三ラウンドか…)

国王「スピカ、お前は反省していないのか!?」

 ピシャアアアッ

スピカ「ひぃぃぃぃ…」

国王「ガミガミクドクドガミガミクドクド」

ザニア(何ラウンドまでいくんだろう…?)

 ・
 ・
 ・

スピカ「はぁー…疲れた…」

ザニア「僕まで一緒に叱られるんだから、姉上はもうちょっとちゃんとしてよ」

スピカ「もう、ザニアまで?」

ザニア「もう、って何? 僕は悪くないのに、一緒に叱られる身になってよ…」

スピカ「ごめんねー」

ザニア「…はぁ…」

スピカ「じゃ、おやすみ」

ザニア「…おやすみ」

スピカ(よーし、地下室にでも行って魔法の練習しよ。…廊下からだと見つかりそうだし、窓から…)

 シャッ

ザニア「…」ジロッ

スピカ「わっ…!? カーテン開けて、何でザニアが…!?」

ザニア「お や す み」

スピカ「…はい…」

 シャッ

スピカ(ザニアに先を見透かされてた…)

ザニア(はあ…一応、待機して良かった…。釘差したし、今日は大丈夫のはず…。全力で走って疲れたし、メイドに変な目で見られた…)


 ――個人情報――
 名前:スピカ・ヴァーゴ 武器:杖 職業:第一王女兼魔法使い 属性:水

 ――知人――
 ザニア:弟 ヴァーゴ王国王子


―――――

 本日はここまでです
 ありがとうございました

 いやあ、2人組で、かたいっぽがちゃんと喋るとお話を進めやすくて助かる

5レスのコンマを合計して、それを5で割る。
それで出た数値を使用。


 いやあ、盛り上がってて嬉しいなあ
 おっぱい大事だもんね

 …今決めとく?
 どう決める?
 極度の苦手意識であんまりちゃんと理解しようともしてないけど、>>342方式がいいの?
 安価で決めたい?

 どうすか?
 5分くらい待って、その間に意見がなければ、まあ…勝手に決めます!


 いつもの、か…
 つまりそれは、てけとーコンマですね

 じゃ、さくっと決めてから始めちゃいませう

 【直下 コンマ判定】(田舎王国:+1)
  1  A モニカ好感度:上がりやすい
 2~3 B モニカ好感度:ふつう
 4~7 C モニカ好感度:上がりにくい
 8~9 D モニカ好感度:そうそう上がらない
  0  E モニカ好感度:逆に尊敬

 ※尚、モニカが出るか出ないかは別の問題です
  また、この好感度は、おっぱいに限った話題で上がるか、上がらないかということであり、絶対にこうなるというものではありません



 16歳でCなら、割とある方ではないですかね?
 おっぱいが小さいばっかりに誰かからの心証が悪くて協力を得られない、ていうのはそうそうないかと

 でもって嫉妬剥き出しのような人からも、まあまあ、まあ…? ってな感じ?

 うん
 …スピカって、凡庸だね。今のとこ

 では、始めますよ~


 ――ヴァーゴ王国・王城――

<スピカ様ーっ!

<また迷子でございますか~?

<朝食のお時間でございましー!

 バタバタ

ザニア「今朝は何時間で見つかることやら…」ハァ


 【安価下1】
 恒例の朝迷子! スピカが行こうとしていたのは…
 1 地下室(魔法の練習をしてるとこ)
 2 研究塔(色んな資料がある図書館的な役割のとこ)
 3 その他、どんな?

 【直下 コンマ判定】
 1~6 もちろん、迷子ですとも! 選択肢によって、どこにいるか変化
 7~9 ふっ、超早起きして迷子になりつつ到着してたのさ!


 開幕の0って、流行?

 【0】
 【直下 コンマ判定】
 研究塔に行こうとして…
 偶数 奇跡的に辿り着いてて、のんびり勉強をしてたスピカ姫
 奇数 何故か地下牢に辿り着いちゃって、囚人とばったり…
 ※0は偶数扱いなのやで


 ――ヴァーゴ王国・王城・研究塔――

スピカ「~♪」

 ペラペラ…

スピカ「ん? なになに…えーと…」

スピカ「土魔法は大地の力を利用することで、他人の身体能力を上げることができる…?」

スピカ「へえー…」

スピカ「熟練した土魔法の使い手は…時に重力さえも操ることができるが、五属性の魔法の中でも屈指の難易度である…」

スピカ「ははーん…」

スピカ「また、土魔法は…えーと…その場にあるものを使って、その形を変えることで自在に別の物体を作り上げることもできる…」

スピカ「錬金術…とも呼ばれる技能であり、優れた鍛治師はこの魔法を用いることもある…」

スピカ「へえー…」


 【安価下1】
 1 土属性強壮(強化)魔法でも練習してみようかなあ
 2 土属性重力魔法でも練習してみようかなあ
 3 土属性錬金魔法でも練習してみようかなあ


スピカ「土属性強壮魔法でも練習してみよっと」

スピカ「んー…ぬぬぬぬ…」

スピカ「ぬぐぐぐぐぐ…」

スピカ「…」

スピカ「…あれ、何か違う…?」

 ペラペラ

スピカ「ふむふむ…」

スピカ「…よし、今度こそ」

スピカ「強壮魔法!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 スピカ「……………一発目で成功は、さすがにないかあ…」
 4~6 スピカ「…………ビミョー…練習しなきゃ…」
 7~9 スピカ「……うーん…できなくないけど、完成度がビミョーだなあ。もう何度か練習できれば…」
  0  スピカ「あれ、できた!? やったぁっ!」


スピカ「あれ、できた!? やったぁっ!」

スピカ「やった、やった、やったぁーっ! 早起きってお得~♪」クルクル

スピカ「ふっふー!」

<ガチャッ

スピカ「なにやつ!?」バッ

ザニア「姉上、朝食の時間です。メイドが探してましたよ」

スピカ「あ、ザニア、ねえねえ、今ね、一発で魔法覚えられた! すごくない!?」

ザニア「本当に?」

スピカ「うん!」

ザニア「…また冗談を」

スピカ「冗談じゃないの! 本当に!」

ザニア「さ、朝食に行こ。で、今日はどこに行こうとして、ここに辿り着いたの?」

スピカ「まっすぐついたよ!」

ザニア「またまたー」

スピカ「本当だって!」


 スピカは土属性強壮魔法を習得しました ▽


 【安価下1】
 1 家庭教師が来て、お勉強(魔法ではない一般教養)の時間ざます
 2 へっへーん、そんな勉強はふけて遊びにいっちゃうもんね!
   A 城下町へ
   B 城下町の外へ
   C その他、指定があれば
 3 おや? 今日はどこからかお城にお客さんがくるらしい


 ――個人情報――
 名前:スピカ・ヴァーゴ 武器:杖 職業:第一王女兼魔法使い 属性:水
 習得魔法:大~小・濁流/凍結/氷柱 中~小・火球/竜巻/土槍/雷撃 小・劫火/烈風
      水牢 土・強壮

 ――知人――
 ザニア:弟 ヴァーゴ王国王子


家庭教師「スピカ様、何度同じところを間違えば気が済むのですか?」ピシッ

スピカ「…はい…」

家庭教師「ザニア様をごらんになってください。あんなに黙々と真剣にやってらっしゃるのに」

ザニア「…」チラッ

スピカ「…」テヘッ

ザニア「…」ハァ

家庭教師「スピカ様、もう一度、しっかり考えて問題を解いてみてください」

スピカ「はーい」

ザニア「…」ハァ

家庭教師「よろしいですか、スピカ様。教養というものはですね――」

家庭教師「クドクドクドクドクドクドクドクド」

スピカ(集中さしてよ…)

ザニア(姉上は…色んな意味で、大丈夫なんだろうか…?)カキカキ

スピカ(あーあ、いい天気だなー…)

家庭教師「スピカ様!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 家庭教師「陛下にきちんと報告をさせていだきますので」スピカ「」ザニア(姉上が説教を受けない日はくるのだろうか…)
 4~6 家庭教師「…今日はもうよろしいです。ですが、次はちゃんと集中をしてくださいね」スピカ「はーい」
 7~9 家庭教師「そうです、これでいいのです、スピカ様。やればちゃんとできるのに…なかなかやらないなんて…」スピカ「えへへ」


家庭教師「そうです、これでいいのです、スピカ様。やればちゃんとできるのに…なかなかやらないなんて…」

スピカ「えへへ」

家庭教師「では、次にわたくしが来る時はもっと先の内容に踏み込みましょう」ニッコリ

スピカ「」

ザニア「…」

家庭教師「ザニア様はすでに、スピカ様よりずっと先のところを学習されているのですからね?」

スピカ「え」

ザニア「…先生、そういう比較をしても姉上は危機感を持たないでよしてください」

家庭教師「あら、それもそうでしたわね…」

スピカ「えっ!?」

家庭教師「ですが、スピカ様、教養も大切ですから、きちんと勉強をなされるよう」

スピカ「はーい」

家庭教師「それでは本日は失礼いたしますね」

 バタム…

ザニア「はあ…終わった…」

スピカ「午後は何しようかな…」

ザニア「…」


 【安価下1】
 1 町に繰り出して遊ぼうっと
   ※具体的にどうこうしたい、とかあれば併記してもおkです。完全に答えられるとは約束できませんが
 2 ザニアは何か予定とかあるの?って聞いてみる
 3 その他、どーしたい?


スピカ「そうだ、魔法道具でも見に行ってみよ」

ザニア「ひとりでいける?」

スピカ「もう、バカにしないでよ! 城下は庭だよ、庭!」

スピカ「いってきまーす!」

ザニア(ちょっと休んでから迷子捜索しなきゃ…)←使命感


 【直下 コンマ判定】(方向音痴:-1)
 1~3 案の定なう
 4~6 迷子になったけど城下の人達に案内されて到着できた
 7~9 何か今日、絶好調だね。迷わず来られたよ!
  0  話を動かすためにもね、新キャラほしい


 ――ヴァーゴ王国・城下・某所――

スピカ「ここどこ?」

スピカ「…あっるぇ~?」

スピカ「…何でこんな、林の中にいちゃってるんだろう…?」

スピカ「…おかしいなあ」

 スタスタ

スピカ「どこだろ、どこだろ?」

 スタスタ

スピカ「こっちかも」

 スタスタ

スピカ「あ、鳥だ! 待て待てー!」

 タタタッ

スピカ「あ、木の実みっけ! これ、甘酸っぱくておいしいんだよね」プチッ

 モグモグ

スピカ「んん~! おいしっ!」

 スタスタ

スピカ「…あれ、ここどこだっけ?」キョロキョロ


 【直下 コンマ判定】(使命感:+2)
 1~3 スピカ「………あれ? 誰か寝てる…。見慣れない感じかも…」
 4~6 スピカ「…………まあいっか」←良くない
 7~9 ザニア「裏庭だよ、姉上」スピカ「わあっ!?」


ザニア「裏庭だよ、姉上」

スピカ「わあっ!?」

ザニア「魔法道具の店なら、反対」

ザニア「お城を挟んで反対側」

スピカ「あれ、おかしいな…」

ザニア「…行こ、姉上」

スピカ「うん」


 【安価下1】
 目的のお店へ到着…
 1 お買い物目的?
 2 店主と雑談目的?
 3 魔法道具をよく観察して、原理を解き明かすのだ!(買わない)
 4 その他、何?


 ――ヴァーゴ王国・城下町・魔法道具店――

店主「これはね、風がどれくらい強いかを計測するんですよ」

スピカ「へえー!」

店主「この羽根が風を受けて回転して、それに応じて――」

ザニア「羽根の回転だけ見て判断できるんじゃ…」

店主「……こっちはね、姫様」

スピカ「え、えっ?」

店主「ほら見て、この指輪! 純度の高い魔鉱石がはめこまれてるんだけど、暗夜王国の鉱山の町の職人が作ったものなんだ」

店主「これを使うことでね、魔法を使う時に魔力の消費量が抑えられるってんで、暗夜王国の騎士なんかは剣に組み込んだりしてるんですよ」

スピカ「へえ、そうなんだ…」

ザニア「あの国の騎士は本来の騎士とは違うだろうに…。ただの軍事力だ…」

店主「それとね、これこれ! 砂漠船って知ってます?」

スピカ「砂漠船…?」

ザニア「砂漠を駆ける船だよ、姉上」

店主「その模型さ。色んな魔法を複合的に組み合わせて、帆に風を受けて砂の上を進むんですよ」

スピカ「すごい!」

店主「規模は全然違うけど、柔らかい砂場くらいならちゃんと動かせる模型なんです」

スピカ「よく見せて! 奥で見ててもいい?」

店主「ええ、どうぞどうぞ」

スピカ「ありがとね、おじさん」トトトッ

ザニア「…ありがとうございます」ペコッ

店主「いえいえ、王子様、そんな頭を下げないでください…」

ザニア「姉上のわがままにいつもいつもいつも…自然と頭が下がってしまいます。ありがとうございます」ペコッ

店主「いえいえいえいえいえいえ…」


 【直下 コンマ判定】(複雑!:-3)
 1~3 砂漠船模型をよくよく観察して、色々やってみたけど全然、分からなかった
 4~6 砂漠船模型をよくよく観察してみたけど、かろうじて風の魔法を使って帆に風を受けるんだなあ、としか分からなかった
 7~9 砂漠船模型をよくよく観察したら、風の魔法だけじゃなくて、他にもいっぱい色々と魔法が活用されてることが分かった
  0  スピカ「あっ」ゴトッ スピカ「………やば、壊しちゃった…」


スピカ「」プシュ-

ザニア「姉上、頭から湯気がっ…!」

スピカ「これ…複雑すぎ…。作った人も、考えた人もすごすぎ…」

ザニア「知恵熱? 姉上、その年で…!? 城に帰ろう?」

スピカ「大袈裟だって…。知恵熱じゃないし」

ザニア「でも…」

スピカ「わたしさ…こういうすごいのを考えて、作って…この国の産業にして送り出したいんだけど…このままじゃ、ムリっぽい…」

ザニア「…姉上はまだ若いんだし、勉強中の身でしょ?」

ザニア「きっと、これを作った人は熟練の人だろうし、相応の知識と技術を持ってるんだよ」

ザニア「だからそんなに焦らなくても…」

スピカ「んー…」

スピカ「【安価下1】」

 1 分かった…
 2 そうだ! 勉強不足なら、勉強すればいいんだよね!? ちょっと、社会勉強ってことで世界中旅してみようかな!?
 3 その他、自由台詞


スピカ「あ、そうだ…」

ザニア「どうかした?」

スピカ「おじさーん、指輪はー?」

<はいはい、姫様ー

ザニア「…指輪?」

スピカ「うん。ちょっと調べて、ってお願いしてたの」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 店主「何の変哲もない指輪でしたよ」スピカ「やっぱりかー。拾い物だったしなあ」
 4~6 店主「何の変哲もない、ちょっと高価な指輪でしたよ」スピカ「一体、誰が落としたのか…」
 7~9 ザニア「どんな指輪なの?」スピカ「ザニアの部屋に転がってたやつ」ザニア「ええっ!?」


店主「何の変哲もない指輪でしたよ」

スピカ「やっぱりかー。拾い物だったしなあ」

ザニア「姉上…姉上はこの国の――」

スピカ「はいはい、分かってますぅー」

店主「ははは、姫様が道端のこんな古臭い指輪を拾えるなんて平和な証拠ですよ、王子様」

ザニア「あんまり甘やかさないでくださいよ、姉上を。犬や小さな子どもでもないのに道端のものをすぐに拾うなんて…」

スピカ「ザニアってお硬いよねー」

ザニア「自覚っていうものを最低限持って、って僕は言ってるの!」

スピカ「はーい」

ザニア「ああもう…」

店主「で、どうしますか? これ」

スピカ「うーん…おじさんにあげる」

店主「これはこれは…。家宝にします」

スピカ「大袈裟だよ、もー」

ザニア「大袈裟なお世辞だって分かってよ」


 【安価下1】
 1 客人だよ!
 2 お城で騒ぎが!
 3 行きつけの定食屋で何かが起きるよ!


 ――ヴァーゴ王国・王城・玄関ホール――

ザニア「姉上、そんなリンゴをかじりながら往来を歩くなんて…」

スピカ「だって折角もらったんだよ? ザニアもすぐ食べればいいのに」

ザニア「ちゃんとお礼も言って受け取った姿だけ見せてあげれば、くれたおばさんだって満足するよ」

ザニア「食べ歩きのくせなんかつけて、もしもよその国の偉い人とかがきたら笑われるのは父上なんだよ?」

スピカ「ない、ない」

ザニア「あるかも知れないでしょ?」

衛士「スピカ姫、ザニア王子、よろしいでしょうか?」

スピカ「うん?」

ザニア「…何ですか?」

衛士「お客人が来ておられています。陛下がお2人からもご挨拶を、と」

スピカ「…うん」シャクッ

ザニア「リンゴ、預かっててください」パシッ

スピカ「あ、取らないで!」

ザニア「行きましょう、姉上」

衛士「リンゴをお預かりしました」ビシッ

スピカ「リンゴ~! 喝変しちゃうからぁー!」ズルズル ←ザニアに引きずられてる

ザニア「はいはい…」←スピカを引きずってる


 【直下 コンマ判定】
 1~3 割と年配の客人だった。そして、スピカの許嫁だと紹介された(白目
 4~6 かわいらしいどこかのお嬢様風の女の子だった。そして、ザニアの許嫁だと紹介された
 7~9 何かすごぉーく冷めた目をしてる剣士っぽい人だった。一体、何者?


 ――ヴァーゴ王国・王城・謁見の間――

 ギィィィィ

<スピカ王女、ザニア王子がお帰りになられました!

 スタスタ

国王「おお、2人とも。来たか」

スピカ「ただいま…」

ザニア「…お初にお目にかかります。ザニアと申します」ペコリ

中年「これはこれは、ザニア殿下」

国王「お前も挨拶を」

スピカ「初めまして、スピカです」

中年「お美しい…」

スピカ「そ、そうですか…?」

ザニア「…父上、この方は?」

国王「【安価下1】殿だ。スピカ、お前の許嫁だ」

スピカ「い…許嫁…?」

中年「これほどお美しいとは、想像を超えていました」

スピカ(こんなに年上っ!? やだやだやだ、でっぷりしてるし、脂てかってしてるしぃ!)ブルッ

ザニア「…姉上の…許嫁…」


 【安価下1】
 許嫁の中年男性(でっぷり&脂てかり)のお名前
 ※ネタ的な名前はつけなくで大丈夫ですので。念のため

 【採用安価のコンマ判定】(シスコン:+2)
 1~3 スピカ「む、ムリ!」国王「スピカ!?」
 4~6 スピカ「……」ザニア「あの…すみませんが…何をされている方でしょう? 申し訳ありません、存じ上げなくて…」
 7~9 ザニア「姉上の許嫁と言うからには、それはそれは素晴らしい方なのですよね?」ニッコリ スピカ「ザニア…?」


ザニア「姉上の許嫁と言うからには、それはそれは素晴らしい方なのですよね?」ニッコリ

スピカ「ザニア…?」

国王「ヘカー・オライオン殿の父君にはわたしが若いころに世話になったのだ」

国王「そして、そのご恩から――」

ザニア「いえ、父上。そうではなく、オライオン殿自身は、何をなさった方なのでしょうとわたしはお聞きしているんです」

オライオン「…」

国王「オライオン殿はバイス王国と暗夜王国、そして我が国との海洋貿易の重鎮であられるのだ」

国王「バイス王国に住まわれていて、結婚の暁には貿易の――」

ザニア「その貿易業というのは、オライオン殿がご自身で興されたのですか? それは立派ですね」

オライオン「いや、これは父が…」

ザニア「そうですか、つまり、あなたの功績ではないと」

国王「ザニア! 失礼なことを言うものでない!」

ザニア「いいえ、言わせていただきますが、姉上と結婚をなされるのならば親の七光りでしか仕事のできない人間ではいけません」

ザニア「もっとも、そんなことはないとわたしは思っていますが」

ザニア「オライオン殿、あなたはどのような功績をお持ちで?」ゴゴゴ…

スピカ「【安価下1】」

 1 …ザニア、どうしてそんな喧嘩腰なの? 謝って
 2 ざ、ザニア、どうしたの? 急に…。お腹減ってるんでしょ? そうだ、皆でお茶でもしてゆっくりお話でもしましょう
 3 その他、自由台詞


スピカ「…ザニア、どうしてそんな喧嘩腰なの? 謝って」

ザニア「でも姉上――」

スピカ・国王「「ザニア!」」

ザニア「……申し訳ありません」ペコッ

オライオン「…」

ザニア「……………頭を、冷やしてきます。失礼」スタスタ

国王「…オライオン殿、気分を悪くされたのなら申し訳ない」

スピカ「あの、ちょっとその…わたしのことが、好きすぎちゃって。えへへ…」

オライオン「いえいえ…若いのに、あれほどはっきりわたしに意見を口にできるとは。将来が有望ですな。ははは」

スピカ「本当に、すみませんでした。弟が」ペコッ

オライオン「いいのですよ。…若さ故の間違いを犯すことなんて、誰にでもあることですから」

国王「スピカ、オライオン殿は今夜、ここへお泊まりになられる。もてなしを欠かさないようにしなさい」

オライオン「いいのですよ、気をつかわずとも。いずれは夫婦になるのですから」

スピカ「…」ゾクッ


 【安価下1】
 そうして一段落ついた
 1 好きとか嫌いじゃなくて、結婚となるとムリだー!って部屋でバタバタする
 2 ザニアはどこ行っちゃったのかなーって探してみる
 3 その他、自由行動


スピカ「ザニアー」

スピカ「ザーニーアー」

 スタスタ

スピカ「どこ行っちゃったんだろ…?」

 スタスタ

衛士「スピカ姫! リンゴです」タタタッ

スピカ「ありがと。…でも、あー…やっぱり、茶色くなっちゃってる…」

衛士「新しいものをお持ちしますか?」

スピカ「ううん、いいよ。――あ、ザニア見なかった?」

衛士「ザニア王子でしたら、先ほど、お客人とともに裏庭の方へ…」

スピカ「…オライオンさんと…?」

衛士「お連れいたしましょうか?」

スピカ「むっ、そのどうせ迷うから案内しようか、っていうスタンスやめてってば」

衛士「も、申し訳ありませんっ!」

スピカ「…気持ちはありがとね」

衛士「光栄であります!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 平和は終えた! さあ、波乱が始まるぞー!
 4~6 険悪な雰囲気を醸し出してる2人が…
 7~9 マジメに非を詫びてたザニア。波乱は? ねえ、波乱は?


 ――ヴァーゴ王国・王城・裏庭――

オライオン「…何ですかね? このようなところまで」

ザニア「…」クルッ

オライオン「…気に入らないと? このわたしが」

ザニア「…………非礼を詫びます」

ザニア「先ほどは、まことに申し訳ありませんでした」ペコッ

オライオン「…」

ザニア「…」

 ガサッ…

スピカ(発見!! …ザニアが…謝ってる…)

ザニア「…ですが、わたしは…その、姉上を大切に思っています」

ザニア「ですから…姉上が嫁ぐことになるのであれば、誰よりも姉上を幸せにできる人のところしか、認めたくはありません」

ザニア「それは例え、父上――陛下が決めたことであろうとも、です」

ザニア「…オライオン殿は…姉上を世界のどんな人間よりも幸せにできるとお考えでしょうか?」

ザニア「もし、僅かでもそこに翳りが生じるであろうとお考えならば、この話は――」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 オライオン「そんな義理はない」ザニア「…………はい?」
 4~6 オライオン「まったく…これだから若造は」ザニア「…わたしが未熟なことは否定いたしません。お返事を――」オライオン「黙りなさい」
 7~9 オライオン「少なくともわたしの伴侶となることで、この国に益がもたらされることは確かですな」


オライオン「まったく…これだから若造は」

ザニア「…わたしが未熟なことは否定いたしません。お返事を――」

オライオン「黙りなさい」

スピカ(…あれ?)←隠れてる

ザニア「…」

オライオン「決めたのは国王陛下であられるのだろう?」

オライオン「ならばキミはそれに従うものだ」

ザニア「…ですが」

オライオン「気に入らないか? ならば、どうにかしてみるがいい」

オライオン「わたしの機嫌を損ねれば、こんな国はすぐに干上がるぞ?」

ザニア「…………脅しているのですか?」

オライオン「脅している? まさか。身分を弁えなさいと言っているのだよ」

ザニア「…」

オライオン「どれだけキミが反対をしようが、止まるものではない。好きなだけ反対するがいい」

オライオン「どうせ、ムダな足掻きというものだよ」

ザニア「止められますよ」

オライオン「ほう? どうやって」

ザニア「ここであなたが婚約を断れば。あなたのような肥えた豚野郎の鳴き声なんて聞きたくありませんが、幸い、ここは裏庭」

ザニア「城まで醜い鳴き声は届きませんから」

オライオン「っ…な、何を言っている…?」タジッ

ザニア「魔物なんてここにはいませんが、それでもケガをすることはありますよ」

ザニア「石に足を滑らせて転んだとか、木によじ登ったら折れて落ちたとか…」

オライオン「お前がやったと証言するまでだ、正気か!? わたしとお前、どっちを信じると――」

ザニア「わたしです」

オライオン「!?」

ザニア「…だって、こんなことを考えついたことさえ、初めてなんですから。わたしが信頼されますよ」


 【安価下1】
 1 止める! もう看過できない!
 2 出て行って、オライオンが好き好きアピールを(演技)してザニアに思いとどまらせる
 3 その他、どないする…?


スピカ(や、ヤバい! あれはヤバい…!)

 ガササッ

スピカ「お、オライオンさんっ!」タタッ

ザニア「っ…!?」

オライオン「ひ、姫――」

スピカ「オライオンさん、貿易のお話、もっと聞きたくって」ギュッ ←腕にしがみついた

オライオン「え? は、はあ…」

スピカ「あの、ゆっくりお茶でもしながら聞かせていただけませんか?」

ザニア「姉上…?」

スピカ「もう、ザニア、オライオンさん取らないでよ」

ザニア「取らないでって…」

スピカ「だって、将来の旦那様だよ?」

オライオン「!」

オライオン「ええ、ええ、そうですか…。これほど気に入っていただけるとは…」

スピカ「もちろん、この…ふくよかなお体、とっても…ふふっ、ごめんなさい。何だか…やわらかそうで、やさしそうで、素敵だなって」

オライオン「そうですか、そうですか。では参りましょう、スピカ姫」

スピカ「はい」ニコッ

 スタスタ…

ザニア「……あ…姉上…」

スピカ(何か臭う…! すっぱい…!)

オライオン「ははは」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ものすごぉーく、気疲れしつつ、やっとひとりになれた
 4~6 ザニアは大人しくしてる…。考え直してくれたかなあ?
 7~9 仲良くなることに抵抗はない。でも、それと結婚できる、できないの気持ちは全くの別物


スピカ「おやすみなさい、オライオンさん」

オライオン「また明日…」

スピカ「はい。では…」

 バタム…

スピカ「…」

 スタスタ
 スタスタスタ
 タッタッタッ

スピカ「…」

 ダダダッ

スピカ「…」

 バタッ

スピカ「痛ってて…」ムクッ

スピカ「…はあ…」

スピカ「……まさか、まさかだったなあ…」

スピカ「ザニアがあんなに…だったなんて…」

スピカ「…」

スピカ「落ち込んでたっぽいけど、大人しくはしてたし…考えは改めてくれたのかな…?」

スピカ「…うーん…」


 【安価下1】
 1 とりあえず、寝よう
 2 それとなくザニアに探りを入れてみようかな
 3 昼のことを見てたよ、ってザニアに言ってたしなめておこう。あんなのダメ絶対


スピカ「…ザニアに探り入れてみよっと…」

スピカ「ザニアのお部屋は、わたしの隣だから~」

 スタスタ

スピカ「こっちに行けば近道っと…」

スピカ「変なこと考えてないと思いたいなあ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 城内で迷子になってる間に…ザニアが…やっちまったよ…
 4~6 迷子になって客間(オライオンの寝室)に戻っちゃったら、ザニアが…入ってく…? あれ、れれれ…?
 7~9 どうにか迷子にならずにザニアの部屋に到着できたよ、だいじょびだいじょび


スピカ「あれ…?」

スピカ「何で、またここに…?」

 キョロキョロ

スピカ「っかしいなあ…」ポリポリ

<キィィィ…

スピカ「…?」

スピカ「オライオンさんの部屋…あれって…ザニア――?」

<バタム…

スピカ「……え?」

スピカ「え、ちょっ…ザニア、まさか…!」


 【安価下1】
 1 早まるなー!って叫びつつ飛び込んで止める
 2 人を呼んで止めさせる!
 3 何で寝ぼけてその部屋入ってくの?って、あくまで分かってないスタンスで急いで止めにかかる


スピカ「ザニ――」

スピカ(いや、後々のことを考えてザニアを追い詰めないように分かってない風の方が良さげ…!?)

スピカ(うん、この方がいい…!)

 ガチャッ

ザニア「田舎だから、毒蛇くらい――」

スピカ「あ、あれー、ザニア…ここオライオンさんのお部屋だよ?」

ザニア「!?」クルッ

オライオン「グオ-グオ-」

ザニア「姉上…」バッ

スピカ(今、何隠したの…? 背中に…)

スピカ「寝ぼけちゃったの…? いつもわたしのこと迷子扱いするくせに。ほら、自分の部屋に帰ろう」

ザニア「っ…」

スピカ「それとも、1人で寝るの寂しいの? 一緒に寝てあげようか?」

ザニア「……あ、姉上…」

スピカ「ほらほら、とりあえず部屋を出よ?」パシッ

ザニア「…」

 バタム…

スピカ「…………実は、部屋に戻ろうとして迷っちゃってて」

スピカ「連れてってくれる? あはは…」

ザニア「…姉上」

スピカ「…何?」

ザニア「……あの男のこと…本当に好きなんですか…?」

スピカ「【安価下1】」

 1 どうして?
 2 …嫉妬してるの? もう、わたしはずっとザニアのお姉ちゃんだから、そんな心配しなくていいんだよ?
 3 その他、自由台詞


スピカ「えっと…」

ザニア「はっきり、教えて」

スピカ「…オライオンさんが、仮にね? もし…こう、ダメな人だったとしても、わたしが何とかしてあげないと」

スピカ「ダメなところが、誰かが正してあげないと…ずっと悪いままになっちゃうじゃない?」

スピカ「だから――」

ザニア「そんなの姉上の自己犠牲だ」

スピカ「自己犠牲って…」

ザニア「じゃあ僕が、最低最悪の人間だったら、姉上が一生をかけてでも正してくれるの?」

ザニア「僕と、あの男がミソカスだったら、姉上は同時に?」

ザニア「もっともっと人が増えて、姉上はそれに上限なく、誰でも、引き上げようとするの?」

ザニア「……そんなの現実的じゃない。姉上がいずれ、壊れるだけだよ」

スピカ「えっと…」

ザニア「…好きなの? 嫌いなの?」

ザニア「目に余りそうだから、目に余ったから…更生させてあげたいだけなの?」

ザニア「そうだったら、それは結婚までしてすることじゃない。姉上があの人を好きだってことじゃないよね?」

スピカ「…ザニア…」

ザニア「姉上を壊す人間がいるなら…僕はその前に、その人間を壊すよ」

スピカ「そんなこと言わないで、ザニア」

ザニア「でもっ…!」

スピカ「ザニアの言ってるのは極論だよ」

ザニア「姉上が言ってるのは理想論だ」

スピカ「…」

ザニア「個人的に、僕はあの人が好きじゃない。だけど…姉上が本当に、好きで、婚約を認めるのなら…僕だって祝福するよ」

ザニア「でも違う。姉上はきっと、ただ単純に、いつものお人好しで突き放さないだけだ。姉上は人が好くても、人を好きにならない」

スピカ「そんなこと…ない、つもりだけど…」

ザニア「そうだよ。だって、皆、平等に好きなら、誰か1人に絞ることなんてできやしない」

スピカ「…」

ザニア「…」

スピカ「…でも、それがわたしだよ」

ザニア「知ってるよ。だから僕は…そんな姉上を守りたい」

ザニア「…結婚までしてやる必要はないでしょ? そうだって言ってよ」

スピカ「…そう言ったら、どうするの? お父さんの顔にドロを塗って、オライオンさんを怒らせるだけだよ?」

ザニア「僕が立て直す。あの男の信頼を失って、国に不利益が出るのなら僕が、それを清算する。絶対だ、約束する」

ザニア「…だからさ…姉上、断ってよ…」

スピカ「【安価下1】」

 1 …(無言)
 2 …うん…
 3 …それは…できないよ。ザニアにそんな大変なこと、押しつけられないし
 4 その他、自由台詞ですぜ


スピカ「…それは…できないよ。ザニアにそんな大変なこと、押しつけられないし」

ザニア「…大変じゃない」

スピカ「でも、それじゃ今度はわたしの代わりにザニアが――」

ザニア「僕はそれでいい。僕は王になるんだ。国民の前に、姉一人さえ助けられないでどうなるっていうの?」

スピカ「じゃあわたしが王になる」

ザニア「何でそうなるの!」

スピカ「何でも!」

ザニア「…っ」

スピカ「とにかく、できないよ」

ザニア「…じゃあ」

スピカ「?」

ザニア「力ずくだよ――」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 オライオーーーーーーーーン
 4~6 スピカ!?
 7~9 阻止でけた。姉より優れた弟など(ry


スピカ「ザニア…?」

ザニア「あいつさえいなくなれば、こんな婚約だってなくなるんだ…!」ダッ

スピカ「待って、ダメ!」バッ

ザニア「っ――ごめんなさい、姉上!」バシッ

 バンッ

スピカ「っ…ザニア、ダメ、ザニア! ザニアァッ!」

 ダダダッ

オライオン「んぁ…? 何の騒ぎ――」

 ヒュバッ

ザニア「苦痛はない」

 プスッ…

オライオン「な、何…を…あ…ぁぁ…」

オライオン「ぁ――」

オライオン「」

ザニア「…っ…これで…」

スピカ「オライオンさん…? オライオンさんっ!?」


 【安価下1】
 1 医者を呼ぶ! 人を呼ぶ!
 2 ぶっつけ本番だ、水属性の領分だし、解毒魔法をする!
 3 ザニアを庇う(殺人の隠蔽)ための工作開始…


スピカ「…」

ザニア「姉上…これで、もう――」

 パンッ

ザニア「…」

スピカ「…何でこんな方法…」

ザニア「だって…」

スピカ「……………もう、しないで」

スピカ「とにかく…えっと…ザニア…このままじゃ、ザニアが…」

スピカ「…毒…だよね、これ?」

ザニア「…うん」

スピカ「どんな毒なの…?」

ザニア「毒蛇の毒。裏庭にもいる。針も、ヘビの牙に見立ててるものだから、そう簡単にバレないよ」

スピカ「…じゃあ、事故ってことにできる…の?」

ザニア「だってそうじゃなきゃ、意味が…なかったから…」

スピカ「…」

スピカ「さっき、声を出しすぎちゃって、誰かに聞かれちゃったかも…」

ザニア「姉上はいつもの方向音痴がある。アリバイにならないけど、目的地に到着しようと思って到着できる人だって思われてない」

ザニア「だから…仮にこれが殺人だって思われたとしても、姉上を疑う人はいないよ」

スピカ「でもここで声が――」

ザニア「寝ぼけてたんだよ。だって、僕や、姉上が…人を殺す人間に見える?」

ザニア「家臣が、犯人は僕らだと思います、って言える…? 言えるはずがないよ」

ザニア「…だから、大丈夫」

スピカ「…」

ザニア「…ここに僕らがいた痕跡は消しておくけど」

スピカ「早く…それ、やろう…」

ザニア「………うん」

スピカ「……ごめんなさい…オライオンさん…」

ザニア「…魔法で、ここの状況を知ることとかはできたりするの?」

スピカ「魔法で…?」

ザニア「こんなのでも、重鎮だ。もしもの備えで、本格的に調査が入るのなら…」

スピカ「…あった、かな…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 スピカ「……ある、あるよ…。あの魔法使われたら…バレる…。絶対…」
 4~6 スピカ「…思いつかない。分からないよ…」ザニア「…ないことを祈ろう」
 7~9 スピカ「そんな魔法ないはず…。少なくとも、わたしは知らないし…研究塔にある文献で、そういう特別なのは目を通してあるし…」


スピカ「そんな魔法ないはず…」

スピカ「少なくとも、わたしは知らないし…研究塔にある文献で、そういう特別なのは目を通してあるし…」

ザニア「なら心配ないね」

スピカ「…」

ザニア「…僕らだけの、秘密だよ、姉上」

スピカ「当たり前でしょ」

ザニア「…」

スピカ「でも…絶対に、二度と…こんなことはしないって約束して」

ザニア「…破ったら…?」

スピカ「……自分で想像して」

ザニア「…」

スピカ「…誰にも見つからない内に、行こう…」

ザニア「うん」



 【直下 コンマ判定】(精神値8:+2)
 1~3 罪悪感ヤバす…。精神値が5に減少しました
 4~6 罪悪感がのしかかる…。精神値が6に減少しました
 7~9 罪悪感を感じないはずがない…。精神値が7に減少しました
  0  罪悪感がないわけじゃない。でも、逞しい精神力で耐えられる。

 ※精神値が減ってくとね、こう…まあ、うん、何が、とは明言しないけど保てなくなったり…ね


 ――翌朝

スピカ(………寝れなかった…)

<バタバタ

<ドタドタ

スピカ(やっぱり…騒ぎになってる…)

スピカ(…今からでも本当のこと…)

スピカ(ううん…それじゃ、ザニアが…)

スピカ(…………だったら、わたしが罪を被って…)

<コンコン

<ガチャッ

メイド「スピカ姫、あの…お、おはようございます」

スピカ「…おはよう…。どうかしたの…?」

メイド「その…少々、朝食が遅れてしまいます。すみません」

メイド「後で、事情はご説明を申し上げますので、お待ちになってください」

スピカ「うん、分かった」

メイド「失礼いたします…」

 バタム

スピカ「…はぁ…」


 【安価下1】
 1 いつも通りに振る舞う
 2 少しでも疑いの目がかからないように演技をしておく
 3 ザニアの様子をうかがっておく


スピカ「ザニア、入るよ…?」

 ガチャ

ザニア「…おはよう、姉上」

スピカ「うん…。眠れた…?」

ザニア「………ううん」

スピカ「わたしも…」

ザニア「…姉上はお化粧で顔色を隠して」

スピカ「え?」

ザニア「それか、夜遅くまでまた魔法の勉強でもしてたことにして」

ザニア「僕は部屋にヘビが入ってきて、1人で格闘してたことにする。…ほら、そこに死骸があるでしょ?」

スピカ「……うん」

ザニア「…大丈夫、バレないよ…」

スピカ「………ねえ、ザニア」

ザニア「ずっと、僕らの秘密だよ」

スピカ「…」

ザニア「…ごめんなさい、姉上にも…こんなこと…」

スピカ「…」

ザニア「あとはいつも通りに。そうすれば、バレないから」


 【安価下1】
 1 そうして、真実は闇に消えていった
 2 …やっぱりダメだ、こんなの
   A スピカが自分でやったと言い出す
   B ザニアと一緒に名乗り出る

 ※2日でスピカ編エンドは、やだから…ね…?


 ――数日後

国王「スピカ、ザニア…」

国王「…お前達には、ひどくショックなことだったろう…」

国王「だが…人生、時にこういうこともある」

国王「不慮の死、というのは誰にでもつきまとうものだ。すぐに気持ちを切り替えろとは言わん」

国王「だが…あまり思い詰めすぎないようにしなさい」

スピカ「…うん」

ザニア「はい」

国王「…残念な出来事だったな…」

スピカ「…」

ザニア「そうですね。…本当に。姉上も…オライオン殿を…」

ザニア「僕だって、あんな非礼を働いて…その晩だなんて」

国王「…過ぎたことだ」

ザニア「……はい」

スピカ「…」

国王「スピカ?」

スピカ「え…? 何?」

国王「やはり、少し顔色がすぐれないな」

スピカ「そんなことないよ。ほら、あの…ちょっと、ご飯が喉を通らないだけで」

国王「…ふむ」

国王「そうだ。気晴らしにどこか、少し遠出でもしてみればどうだ?」

ザニア「遠出…父上、それは僕も行っていいですか?」

国王「もちろんだ」

ザニア「姉上…一緒に行こう?」

スピカ「【安価下1】」

 1 んー…うん
 2 分かった。――あ、でも、いっぱいおつきとかいらないよ。むしろ…2人で行くのもあり?
 3 そんな気分じゃないもん


スピカ「んー…うん」

国王「よし。ではまず、旅程を…」

ザニア「父上、大袈裟にはしないでくださいよ?」

国王「大袈裟とは何だ?」

ザニア「どんなに人数を多くしたって、姉上はすぐ道に迷うんですから」

ザニア「だったらほんの数人でいいですから。いっぱい人がいると、城と同じみたいになっちゃって気分転換にも…」

国王「だがなあ…」

ザニア「それに魔物なんかが出たって、僕も姉上も戦えますから」

国王「ザニアが言うのなら…まあ、いいとするか」

スピカ「ザニアが言うならって何?」

国王「スピカを頼んだぞ、ザニア」

ザニア「はい」

スピカ「ちょっと!?」


 【安価下1】
 1 とは言え、気晴らしの旅に同行する傭兵がつけられた…。3人で旅
 2 ザニアが言葉巧みに説き伏せて、2人旅
 3 スピカとザニアとメイドと衛士の4人で旅へ


ザニア「もう一押しだったのに…」チッ

スピカ「ザニアって…したたかだよね」

ザニア「そう?」

スピカ「…なーんか、なあ…」

ザニア「…姉上、早く忘れた方がいいよ」

スピカ「忘れられない。ずっと覚えてるよ。そのつもりでいるし」

ザニア「…」

スピカ「…」

ザニア「傭兵って、どんな人だろうね」

スピカ「さあ?」

ザニア「そもそも不要なのに…」

スピカ「仕方ないよ」

ザニア「…ま、姉上が迷子になった時の保険としては目が増えるのはいいことか」

スピカ「ちょっと」


 【安価下1】
 傭兵さんのお名前&性別

 【採用安価のコンマ判定】
 1~3 新人傭兵。むしろ何でこんなのが選ばれたってレベルの…。しかも王族護衛なんて仕事でめっちゃ緊張しちゃってる
 4~6 中堅傭兵。それなりに旅馴れて、それなりに戦い馴れてて、仕事は仕事で割り切るタイプ。深く踏み込まない
 7~9 凄腕傭兵。…なんだけど、ちょっと性格に難あり?


 性別の併記がなかったので、ズラして採用をさせていただきますね

―――――

ピース「どうも、姫様と王子様」

スピカ「あなたが…傭兵さん?」

ザニア「張り切る必要はありませんので、ただ同行してる程度の気分でいいですよ」

ピース「そうですか、分かりました。いやあ、噂には聞いてたけど…美男美女の姉弟であられる」

スピカ「え、美女?」

ザニア「よく言われます」

ピース「はははっ、どうぞ、よろしくお願いしますよ」

ピース「いい具合に手え抜かせてもらいますので」

ザニア「…御者をお願いしますね。僕らは馬車の中にいますから」

スピカ「何だか、ごめんね?」

ピース「いえいえ、手綱握って座ってるだけでがっぽりなんで、お気になさらず」

ザニア「随分とずかずか言うのですね」

ピース「傭兵やってるとね、素をさらけ出していった方が雇い主にも自分を理解してもらえるもんだなと経験則で知ってまして」

スピカ「長いんですか?」

ピース「まあ、道中でそういう話はいたしましょうか。ささ、乗った乗った。――じゃなくて、どうぞ、お乗りになってくださいな」

ザニア「…どうも」

スピカ「よろしくね」

ピース「こちらこそ」

 バタムッ…

ピース「……………ガキ相手とか…だるいな…」ボソッ


 ――個人情報――
 名前:スピカ・ヴァーゴ 武器:杖 職業:第一王女兼魔法使い 属性:水
 習得魔法:大~小・濁流/凍結/氷柱 中~小・火球/竜巻/土槍/雷撃 小・劫火/烈風
      水牢 土・強壮

 ――知人――
 ザニア:弟 ヴァーゴ王国王子
 ピース:凄腕傭兵


―――――

 本日はここまでです
 どうもありがとうございました


王子「こんばんは、王子です」

王子「…ちょっとね、まだ序盤なのにおもすぎーることになっちゃったから…その、何?」

王子「どうしてこうなっちゃったの、っていう解説みたいなことを知りたいって声があれば…説明しましょうか? って出てきたよ」

王子「いらないならいらないでいいけど…どうだろ?」

王子「あんまりね、ちょっとこう…重すぎる展開は胃にも良くないかなあと思って」

王子「まあ、次の更新時までに欲しいよー、って声と、絶対いらねー、って声と、あれば多い方を優先して投下したり、しなかったりしますね」

王子「無反応はいらないってことでいいね」

王子「ではでは、おやすみなさい」

王子「どこかのシスコンがいきすぎておっかないことにはなってない方の、健全が売りの皆の王子様でした」


 ――王子様のちょこっとアドバイス!――

王子「おはようございます、皆の王子様です」

王子「決して、シスコンがいきすぎて思い込んだら一直線の、あのおっかない王子様ではございません」

王子「それじゃあ、今日は前回更新分で、どうしてこうなった、な部分をさらっとだけ解説します」

王子「あえて、ここの解説と逆をいくのもありっちゃありで、それは止めないからさ。ね? 参考までにね」

王子「まずザニアの凶行について、ね。波乱だったからね、ちょっと斜め上の」

王子「第一にザニアくんはシスコン…になりました。なっちゃいました。しかも、思い込んだら一直線系のシスコンで、危険です。お分かりのとーり」

王子「最初にオライオンに詰めかけて、どんな功績残したの、それって親の七光りでしょ、そうじゃないよね、って言ってたでしょ?」

王子「あれは不審感で、まだ殺っちまおうかとか、そういう考えには至ってない段階でした」

王子「それでもって、その後にスピカが裏庭で2人を目撃したシーン。最初は謝ってたでしょ? あれも、ちゃんと反省はしてたのね」

王子「だけど、コンマがぺって転がったら、どうもこいつは大切な大切な姉上のことを、ただ綺麗だとか、そういう風にしか見てないなと」

王子「そんな感じにシフトしちゃったわけだね。……このシスコンめ!」

王子「で、ここは裏庭だし、魔物はいなくてもちょっとした危険はあるよー、って脅し返し始めちゃった時点でも殺そうとか考えてません」

王子「ただ痛い目に遭わせて、婚約を破棄してね、って暴力に訴えて出たんだね。この時点でもう…って感じだけど。怖いね」

王子「それを止めようとしたスピカの選択肢。割って入って止めるのと、演技をして好いてる風に見せかける、ってやつ」

王子「後者を選んだことでザニアは、マジで、って呆気にとられちゃったのね。同時に嫉妬! はい、シスコン~めんどう~」

王子「で、大人しくしてるなあ、ってコンマが出たけど、これは4~6だったから、状況としては対して悪化も良化もしてないと」

王子「つまり、まだ懲らしめる方向だったんだけど、シスコン嫉妬が入ったせいでもう強攻策ですよ」

王子「これはどうにか食い止めることに成功できたね、こおの場は。ここまではまだ、うん、大丈夫だった。まだ、大丈夫だった」

王子「でも、オライオンを好きなの、どうなの、って質問にはっきり答えてあげられなかったんだね」

王子「スピカのお人好し性格に基づくようなところだったんだけど、ザニアからするとそれはお姉ちゃんのいいとこだけど、怖いとこなのね」

王子「そういうお姉ちゃんだから好き、ではあるものの、誰にも彼にもそんな風に更生せよ、って引っ張り上げることはムリでしょ、って」

王子「でもってスピカはヘタに精神高いし、行動力もある方なもんだから、ほんとにやりかねないと危惧しちゃう」

王子「それが今回に限っては一生を左右しかねない、結婚なんて大事だからもうほんとに看過できない、ってザニアくんは考えた!」

王子「そしてさらに質問、結婚を断ってよ、と。本当に好きなわけじゃないんなら、それは自己犠牲で、そんなの僕はやだよ、って」

王子「わがままなことは分かってるから、後のことは自分で責任をもってどうにかすることを約束するから、お願いだから断って、って」

王子「…でも、ここでね、それはできないよ、ってスピカが答えちゃったからザニアも手段を改められなくなっちゃったと…」

王子「コンマでも失敗しちゃったし…コンマ神め!」

王子「ザニアとのおつき合いで大切なのは、思い詰めさせないことと、ちゃんとその時々で、正直な気持ちを打ち明けることかな」

王子「こうしたいけど実際はそうもいかない、って。そしたらザニアはそれを汲んで、じゃあこうしようよ、って強引でも何かしら策を…」

王子「出してくれる…かなあ…? そこはこれからスピカとどんな関係を築いていけるか、って部分でもあったりなかったり…」

王子「ともかく、根っからの悪人ってよりかは…こう、エゴを押し通そうとするタイプなのね。で、そのエゴはお姉ちゃんが全てなの」

王子「だから上手く手綱を握れるかどうかが勝負になるだろうと思われます。基本的には常識人だけど、TPOで常識をかなぐり捨てるから」

王子「あと隠蔽。あれはザニアの取説とは関係ないけど、ああいう安価での行動でちょっとずーつ主人公の思考とかも変化してきますので」

王子「何がベストだった、とは言わないけど良い行いをしてればちゃんと良い人間に、後ろめたいことしてると自信をなくしてく人間に…」

王子「なりかねない…こともありけりなので、ちょびっと頭の隅にでも置いてね。上等だ、って喜び勇んで取りにいってもありっちゃありだけど」

王子「あとすり減った精神が戻るの、って質問があったけど…そうそうああいうのは増減しないものなのね」

王子「だから戻るか、戻らないか、って言ったら…難しいかな、とだけ。精神がすり減るほどの選択が安価でなされた、ってのは事実です」

王子「ただ、真実を闇に葬る、葬らない、っていう選択肢。あれはね、別のを選んでたら…うん、お察し…」

王子「基本的にこのスレの世界観はやさしくないし、汚いこともまかり通っちゃうから…」

王子「それと、低コンマで登場してきてるキャラってのは最初から、そういう役割を持ちつつもありますので、オライオンもね、うん…」

王子「まあ、こんな風に終わるっていうのはちょいと予想外で、オライオンも死ぬまではならなかったんだけど…。まあ、引き続きガンバ!」


王子「あと、更新は1時間後くらいになる…かな?」

王子「大体それくらいで考えててください。お願いします」

王子「姉弟に傭兵を交えた3人旅からスタートですよ!」

王子「では! 今はこれでさらば! 世界一良い子な王子様を自称する、皆の王子様でした!」


 ――ヴァーゴ王国・外洋への玄関港――

スピカ「どっちにしよう…」

ザニア「姉上、早く決めてほしいんだけど…」

ピース「ふわぁぁぁ…」

スピカ「暗夜王国の魔法技術レベルを見るのもあり…」

スピカ「バイス王国は歴史が古いから、その分だけ何かがあるかもだし…」

スピカ「…うーん…」

ザニア「…はあ…」

ピース(早く行き先決まらねえもんかな…)


 【安価下1】
 1 暗夜王国へ行こう
 2 バイス王国へ行こう
 3 決められないよー!


スピカ「むむむむ…」

ピース「姫様よう、もう船が出ちまう――」

スピカ「バイス王国!」

ピース「…」

ザニア「バイス王国だね、分かった。ピースさん、乗船券をお願いします」

ピース(俺って小間使いなのか…?)

ピース「へいへーい…」スタスタ

スピカ「バイス王国、楽しみだなあ…」

ザニア「向こうについたらお忍びだから、目立つことはしちゃダメだよ?」

スピカ「知ってるって」

ザニア「あと1人でふらふらしないでよ。土地勘がなくて姉上を見つけられなくなったら困るから」

スピカ「だから、そうやってすぐ迷子になるって決めつけるのってどうなの?」

ザニア「お金は僕が責任をもって管理するから、必要になったらその都度言ってね」

スピカ「何でこんなにザニアって仕切り屋なんだろ…」

ザニア「…」

ピース「チケットを取って参りやしたよ、王子様とお姫様~」

ザニア「どうもありがとうございます」

ザニア「それと、バイス王国に到着したら、その呼び方はよしてくださいね」

ザニア「お忍びですから」

ピース「じゃあ何て呼べばいいんですかね?」

スピカ「【安価下1】」

 1 何でもいいよ?
 2 呼び捨てで大丈夫だよ
 3 別に普通に…?


スピカ「呼び捨てで大丈夫だよ」

ピース「そうか、じゃスピカ、ザニア、行くぞー」スタスタ

ザニア「…」

ピース「ん?」クルッ

スピカ「…対応、早いね」

ピース「傭兵だから」

ザニア「…そんなものですか…」

ピース「そうそう、そんなもんだよ。ちゃんと金の分だけ働くからまったり構えてろって」

スピカ「うん」

ピース「~♪」スタスタ

ザニア「…傭兵って、変な人が多いのかな?」

スピカ「さあ…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 シ ー ジ ャ ッ ク
 4~9 平和な船旅が終わったよ


 ――バイス王国・玄関港――

スピカ「わあ、でっかい!」

ザニア「陸地だ…やっと…揺れずに済む…」ゲッソリ

ピース「んぅーっ…やっぱ人間、地面の上が1番だ」ノビ

スピカ「すごい、ねえねえザニア、あれ見てよ。あんな大きな荷物を積み降ろししてる」

スピカ「ずっと向こうで釣りしてる人もいる。――あっ、ネコだ!」

スピカ「おいでおいで~」

スピカ「行っちゃった…」

ザニア「…姉上、元気だね…」

スピカ「旅はこれからだよ、むしろここからだよ!」

スピカ「じゃ、張り切って行こう!」

ピース「ザニアは船酔いで立てないってさ~。おんぶでもしてやろうかい?」

ザニア「…けっこうです」

スピカ「ザニア、平気?」

ザニア「大丈夫だって」


 【安価下1】
 1 とりあえず、ご飯だね!
 2 とりあえず、交易品でも色々見ようかな!
 3 ここから1番近い、大きめの町まで行ってみよう。しゅっぱーつ!


 ――バイス王国・街道――

スピカ「こっちはちょっと肌寒い感じだね」

ザニア「姉上、お腹冷えない…?」

スピカ「大丈夫」

ザニア「…上に何か、羽織るとか…」

スピカ「いいって、別に。でも何か、ずっと馬車の中にいると旅って感じしないね」

ザニア「だからって歩くの? ダメだよ、どうせ迷子になるに決まってる」

スピカ「並行して歩くだけ!」

 バンッ
 ストッ

ザニア「はぁ…」

 スタスタ

スピカ「ちょっとこう…寂れた感じ…かな?」キョロキョロ

ピース「スピカの国はあったかいとこだからな」

スピカ「ねえねえ、御者って暇じゃない?」

ピース「これも仕事だから問題ないよ」

スピカ「ふーん」

 スタスタ

スピカ「…」キョロキョロ

ピース「何か探してるのか?」

スピカ「特にそういうわけじゃないけど」

スピカ「【安価下1】」

 1 ねえねえ、魔物の皮を使った、こういう服…って、よくあるもの?
 2 なんか面白いものないかなーって
 3 その他、自由台詞


スピカ「おいしいお店ないかな?」

ピース「…ここ、道の上。もう町は出た。分かる?」

スピカ「分かるよ?」

ピース「メシ食いたきゃ、さっき食えば良かったのに」

スピカ「今お腹減ってきたんだもん」

ピース「あーらら…」

スピカ「何?」

ピース「スピカはおっちょこちょいで救い難いかもねーって」

スピカ「おっちょこちょいじゃないよ」

ピース「そうかなあ? そうなのかなあ?」

スピカ「違うもん」

ピース「まあ、ないもんはないから」

スピカ「言ってみただけだよ、最初から」

ピース「へいへい…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 バイス王国で初戦闘。魔物が出たよ
 4~6 魔物が出た――と思ったら何かするでもなくピースがあっさりやっつけてた
 7~9 平和な道中。そして野宿(かなり豪華な馬車でだけど)


スピカ「ピースって、傭兵長いの?」

ピース「んー…かれこれ、15年以上…?」

スピカ「じゃ、もうベテラン?」

ピース「少なくとも一国の跡取り候補2人が同時によその国へ出かけるって時に護衛をしろって言われるくらいにはな」

スピカ「へえ…」

ピース「そんなわけで、はい、足を止めた」

スピカ「何で?」ピタッ

 ガオンッ…

スピカ「…あれ? 何か、今、目の前を…」

ピース「音速鳥って魔物だな、ありゃ」

スピカ「ま、魔物? 見えなかったけど…」

ピース「頭が鳥なのが1番救えない魔物だ。ちっせーくせに超早い。体当たりして獲物を仕留めるけど、同時に自分まで脳震盪でふらつくアホ鳥」

 シュバッ

スピカ「わっ…また…」

ピース「ザニアは気づいてないか…。さてさて、スピカ?」

スピカ「何? って、何でそんなのんびり…」

ピース「そもそも傭兵いらない~みたいなことをザニアが言ってただろ?」

ピース「ほんとーにヤバそうなら手え出すから、それまで俺はノータッチでいい?」

スピカ「【安価下1】」

 1 いや…ダメじゃない?
 2 傭兵としてのプライド的なものは…?
 3 ……いいのかなあ…? いいなら、いいよ…?
 4 その他、自由台詞


スピカ「いや…ダメじゃない?」

ピース「マジで?」

スピカ「だって無駄金払うことになっちゃう」

ピース「…意外とそういう計算するのな」

ピース「しゃあないなー…。楽できると思ったのに」スタッ

ピース「さて、じゃあスピカは下がってな」スラァン

スピカ(おっきくて長い剣…。でも、この魔物、速いし、ちっちゃそうなのに…)

ピース「だりーなあ…。どうせ仕事をすんなら、徹底的に激しいか、徹底的に暇か…どっちかに限るのに」

スピカ「ねえ…魔物、やっつけないの?」

ピース「やるやる。でも、向こうが来てくれねえと追いかけるのも捕まえるのも一苦ろ――きたか!」

 ダンッ
 シュバァッ
 ストォォォンッ

 ブワァッ…

スピカ「え――」

ピース「よーし、仕留めた。…どした、スピカ?」

 ブンッ
 ビチャッ

スピカ「…………今、その剣、振ったよね? 振ったとこ見えなかったんだけど」

ピース「素人に見切られる剣捌きなんて、傭兵として恥ずかしいだろ?」

ピース「ほれほれ、馬車に戻れよ、スピカ。どっかに巣でもありそうだからバンバン飛んでくるぞ、外にいたら」


 【安価下1】
 そんなこんなで日が落ちて、野宿
 1 コミュ
   ※ザニアかピースか、どっちか選んでね
 2 魔法の練習でも…
 3 やっぱ歩かないと旅って感じがしないし、ちょこっとその辺を散歩しよっと
 4 その他、自由行動

上半身裸の男と幼女?


 >>519
 出せと? でもごめんね、スピカが何をするか、って行動だからこういうことが起きた!ていうのはできないのでズラします
 運が良ければどっかで出会えたりするかも知れませんのであしからず。※出会えるとは言ってません

―――――

 パチパチ…

<ザーニア~、なになに、料理なんて本見れば余裕とか言ってたよねえ?

<なのにこれって何なのかなー?

<初めてなんだから仕方ないでしょう…

<作り直しだな、こりゃ。食えやしねえよ。餓死する前に頼むぜー?

スピカ(……よし、今ならザニアもわたしに気を払ってない…)

スピカ(ちょこっとだけ、冒険気分を楽しんでみよーっと)

 ソソクサ…


 【直下 コンマ判定】(方向音痴:-2)
 1~3 スピカ「………あれ? どっちから来たっけ…?」←迷った
 4~6 スピカ「夜風が冷たいなあ…。けっこう寒いとこなのか、バイス王国って…」
 7~9 スピカ「あっ、この果物おいしいやつだ。もーらい」


スピカ「夜風が冷たいなあ…。けっこう寒いとこなのか、バイス王国って…」

 トコトコ

スピカ「それとも、ここが寒いだけ…?」

スピカ「広い国だって言うし、場所によって気候が違う…んだよね…?」

 トコトコ

スピカ「砂漠とかあるのかな? じゃあ、砂漠船――は…暗夜王国にしかないか…」

スピカ「あれ? でも、バイスも何かこう…あったような、なかったような…」

スピカ「…」

スピカ「…何だったっけな…」

 トコトコ

スピカ「……あれ?」ピタッ

 キョロキョロ

スピカ「…………洞窟だ…」

スピカ「……………あっちから来たし、うん、それだけ分かってれば戻れるし」

スピカ「こういうのに積極的に飛び込んで行けば、何か楽しいこと起きるかも!」


 【安価下1】
 1 突撃ー!
 2 いやいやいやいや、ダメだ、きっとまた勝手に迷子になったとか言われるかも…でも無断でここまで来た以上は…? じゃあ行っていいよね
 3 だからダメだよ、引き返そう。気になるけどザニアとピースと一緒に行けばいいんだ


スピカ「突撃――」

スピカ「いやでも」

スピカ「……また迷子になったとか言われそうだし…」

スピカ「早めに戻らないとザニアに怒られちゃう…?」

スピカ「でも、だったらここで…」

スピカ「………ってわけにもいかない、か…」

スピカ「仕方ない…一回戻ろうっと」


 【直下 コンマ判定】(方向音痴:-2)(シスコン:+3)
 1~3 すでに迷子
 4~6 あれ、おかしいぞ? 一本道だったと思ったんだけど、元のところに戻れない…?
 7~9 ザニアが探しに来ててくれて、助かった


スピカ「~♪」

 スタスタ

スピカ「あ、このツタの絡まった木…さっきも似たようなのあったな」

スピカ「自然とこんな感じに絡まっちゃうのかな?」

スピカ「不思議」

 ガササッ

ザニア「姉上、迷ってなかった?」ヌッ

スピカ「うわっ!?」

ザニア「…勝手に行かないでって言ったのに」

スピカ「迷ってないよ!」

ザニア「…本当?」

スピカ「だって元のところに近づいてたからザニアに見つけられたんでしょ?」

ザニア「…どうだか」

スピカ「迷ってませんー」

ザニア「…ご飯、できたよ」

スピカ「ザニア、ちゃんと作れた?」

ザニア「……………ピースさんが…」

スピカ「えー…?」

ザニア「だ、だって調味料を計測するものもないのにどうやって…」

スピカ「そんなのなくても作れる人いると思うけど…」

ザニア「初めてなんだよ」

スピカ「はいはい」

ザニア「姉上ってば!」


 【安価下1】
 夕食後…
 1 あの洞窟行きたい! 寄り道してこ! って提案してみた
 2 寝たら洞窟のことも忘れちった☆テヘペロ


ザニア「ご馳走さまでした」

ピース「口に合ったか?」

スピカ「ちょっと濃かった?」

ピース「…そうか…」

スピカ「でもおいしかったよ」

ザニア「では、もう休みましょうか」

スピカ「あ、ねえねえ。さっきね、洞窟見つけたの。だから、行こ?」

スピカ「折角の旅なんだし、冒険したいじゃん。ね、寄り道しようよ」

ザニア「洞窟…?」

ピース「この辺にそんなのあったかね…」

スピカ「あったよ」

ザニア「じゃあ、明日でいい?」

スピカ「オーケー」

ピース(だりー…)

スピカ「ピースも、いい?」

ピース「嫌とはそうそう言えないのが傭兵な」

ザニア「お金の分は働いてもらいますから、当然ですね」

ピース「そーゆーこっちゃ」


 【直下 コンマ判定】(方向音痴:-2)
 1~3 だけど洞窟が見つからなかった…。諦めて先へ進んだ
 4~9 さあ、洞窟探索に出発だ!


 ――翌日

 ゴトゴト…

ザニア「…姉上、そんな落ち込まなくても…」

スピカ「あったんだもん…ほんとだもん…」

ザニア「なかった、なんて言ってないでしょ?」

スピカ「だぁーって…」

ザニア「過ぎたことなんだし」

スピカ「やっぱりあの時、戻らなきゃ…」

ザニア「姉上?」

スピカ「そうすれば今ごろこう…冒険してさ、何かあったりして…ああ、惜しいっ!」

ザニア「…帰り道で時間があれば、また探そう? ね、姉上」

スピカ「ほんと?」

ザニア「……忘れてなければ」

スピカ「覚えてても言わないパターンだね」

ザニア「っ…」

スピカ「あ、図星!?」

ザニア「そんなことないよ…」

スピカ「目を見て言って!」

<コンコン

ザニア「あ、ピースさんが。…どうしました?」

スピカ「逃げた? ねえ、逃げた?」

 ガチャ

ピース「ぼちぼち着くよ」


 【安価下1】
 1 城塞都市
 2 闘技城都市
 3 湖畔都市


 ――バイス王国・闘技城都市――

スピカ「お城だ…」

ザニア(うちの城より大きいんじゃ…?)ゴクリ

ピース「あの城は闘技城」

スピカ「闘技、城…?」

ザニア「確かバイス王国が建国したころは、ここが国の中心だったとか」

ピース「らしいな」

スピカ「その時に使われてたお城ってこと?」

ザニア「だと、思う。バイス王国は武勇が誉れで、戦って技を競うことで身を立てたりするんだって」

ザニア「この闘技城はそんな人達のメッカで、何年かに一度催される大きな大会で優勝するのが最大の名誉らしいよ」

スピカ「へえー」

ピース「丁度、それも近いな。グランドゲーム、って言われてるんだけど…もうお祭り騒ぎだ。観光するんなら、こんなにいいもんはない」

スピカ「お祭り!? 観光!?」

ザニア「しばらく、ここに腰を落ち着けてみる? そのグランドゲームっていうのも見られるみたいだし」

スピカ「【安価下1】」

 1 賛成! 楽しそうだね
 2 どうしよ…ちょっと悩むけど…ちょびっとだけ、さわりだけ見てから次行こうよ。色々見たいし
 3 でも殴り合いをするんでしょ…? 何かなあ…


スピカ「でも殴り合いをするんでしょ…? 何かなあ…」

ザニア「殴り合いっていうよりは…」

ピース「殺し合いだな」

スピカ「えっ!?」

ザニア「昔は、だけど」

ザニア「今はちゃんとルールも整備されてるし、スポーツみたいなものらしいよ」

ピース「事故は絶えないけど死者なんてそうそう出ないぜ。1年間、毎日100試合とかここじゃやってるけど、年間死亡者はいるかいないかだ」

スピカ「野蛮…」

ピース「昔の名残なんてそんなもんさ。ザニアもそう思うだろ?」

ザニア「…まあ、少しは」

ザニア「だけど姉上、今は違うよ。誇りを持って戦う人が出場するんだから」

ピース「そうそう。参加資格は優勝を狙う意欲に満ち満ちていて、反則行為を断固として許さない決意を持っていること」

ピース「あとは年齢も性別も関係なし。優秀な治癒術師だって待機してるくらいだ」

ザニア「それでも…やっぱりやだ?」


 【安価下1】
 1 よーし、早く次へ行こう。せいぜい1泊、建物を観光するくらいはいいけど
 2 何かザニアもピースも詳しい…まさか!
   A そんなに参加したいの!? …………じゃ、じゃあ止めはしないし…つきあおうかな…? 応援だけど
   B そんなに参加したいの!? ……………チーム戦みたいな感じになるのかな? 魔法メインでもいいのかな…?
   C そんなに観戦したいの!? ………………男の子って、好きだね、こういうの。仕方ないなあ


スピカ「……分かったよ…」

ザニア「?」

ピース「スピカ…?」

スピカ「受付みたいのがあるの?」

ピース「それならあっち」

ザニア「受付…?」

スピカ「行こ行こ」

ザニア「…?」

ピース「はいはい、こっちな」

 スタスタ

ザニア「…」

ザニア「…姉上、一体…?」

 スタスタ

ザニア(何だ…。姉上が、何か誤解をしてるような気がする)

ザニア(でも、何をどう誤解しているのか、検討がまだつかない…)

ザニア(受付…受付…?)

ザニア(…………まさか!)

ザニア「待った、姉上――」

*「はい、完了です」

*「4人一組のパーティー・バトルの受付を完了しました」

スピカ「がんばろうね、2人とも!」

ピース「……ありゃ?」

ザニア「遅かった…」ガックリ

スピカ「うん?」


 【安価下1】
 1 ピースおすすめのお店でご飯
 2 闘技城都市を観光
 3 その他、どーする?


スピカ「よーし、がんばるぞー!」

ザニア「あ、姉上、あのね…」

スピカ「ねえ、ピース。こう…何かこう、魔法の、何かこう…ないの?」

ピース「魔法?」

スピカ「うん」

ピース「…あったかね。俺もあんまそういうとこは行かねえから…。とりあえず、こっちか?」

 スタスタ

スピカ「ピース、詳しいの?」

ピース「傭兵してりゃ、色んなとこ行くからな」

ザニア「姉上…姉上…聞いてよ…」

スピカ「どしたの、ザニア、行くよー?」

ザニア「……もう、黙ってた方がいいのかな…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ピース「すまん、なかったわ」
 4~6 ピース「おお、あったあった」スピカ「ここ、何?」ピース「闘技城の魔法を制御してる、詰所みたいなとこ?」
 7~9 ピース「魔法技師の作業所にとーうちゃく」スピカ「魔法技師!」


ピース「魔法技師の作業所にとーうちゃく」

スピカ「魔法技師!」

ザニア「魔法技師…」

ピース「お前らの国じゃ、いないんだろ?」

ザニア「いなくはないけど…数人だけ、しかも…ろくなことはできない人が…」

スピカ「だからわたしがなるの!」

ピース「ほーん? 魔法技師志望?」

スピカ「技師だけってわけでもないけど…ゆくゆくは…?」

ピース「魔法技師って大変らしいぞ? できんのか?」

スピカ「大変だけど、それだけすごいってことだよ。魔法を用いた色んな仕掛けを物体に付与させて、生活を便利する技能の持ち主」

スピカ「それが魔法技師なんだから、これが大変じゃないはずがないもん」

ピース「分かってんならいいけど…」

スピカ「お邪魔しまーす」

ピース「あー、ストップ」グイッ

スピカ「ぐえっ…何?」

ピース「ここは、作業所。要するにコックにとっての厨房。一般人は立ち入れないの」

スピカ「一般人じゃないよ?」

ピース「尚更だろ。見たいんなら、そっちの売り場だけ」

スピカ「中に入ってみたかった…。どんなことしてるんだろ、気になる…」

ザニア「邪魔しちゃダメだよ、姉上」


 【安価下1】
 で、売り場を見てみた。何か買ってみる?
 1 小型ゴーレム:20万G
   土をこねて、色々な魔法で自律して動くことができるようにした人形。愛玩ゴーレム。戦闘力はない
 2 快投水切丸:5000G
   平べったくてまるっこい、一見すると水切に適したようなただの小石。でも投げた後、手元に戻ってくるから何度でも水切できる
 3 流動石:500G
   不定形のものすごく硬い粘土みたいな石。ぎゅーって握ると握った形になったりする。ただそれだけ。握力トレーニングに?
 4 買わない
 5 その他
   ※こんなのないの?って併記してくれれば。ただし、何でもあるとは限らないし、NGなものもあるので…ごめんなさいになることも


スピカ「何これ…?」

小型ゴーレム「ガゴゴ」

ピース「またけったいな…」

ピース(ん? 値札が――20万ゴールド!?)

スピカ「かわいい…」

ザニア「買う?」

スピカ「いい?」

ザニア「いいよ、それくらいなら」

ピース(やっぱこのお子様ら、金持ちだわ…。20万って…20万ゴールドなんて、そこらの庶民が半年がんばって稼ぐ額だぞ…)

スピカ「すみませーん、これくださーい」

ピース(…あーあー…ほんとに買っちゃった…)

ピース(俺もなんかおねだりしてみちゃったりしたら、イケるんじゃね…?)

ピース(……考えておくか…)

*「ちょっとお時間もらえれば、人型じゃないものにもできますよ。サイズは変わりませんけど」

*「犬でも猫でも。鳥みたいのにしても飛ぶことはできませんけど」

スピカ「そうなの?」

ザニア「へえ…」

小型ゴーレム「ガゴゴ」

スピカ「【安価下1】」

 1 でも、このちんちくりんのちょっと不細工な感じもかわいいから、このままで
 2 その他、何か動物的な形のリクエストあれば併記
   ※イメージとしてはこう…木彫りのクマみたいな、あんな感じのディティールは分かるくらいの出来上がりになるよ



 あー…
 材質はドロだから、ガラスにはならないんだよね…
 それにスズメでもいいけど、飛ぶことはできないけど…それでもいい?

 【安価下1】
 1 いいよ
 2 ダメ
   A ちんちくりんなぶさかわ人型でいいよ
   B その他


スピカ「このままでいいです」

*「そうですか。どうもありがとうございます」

スピカ「ゲーット!」

小型ゴーレム「ガゴゴ」

*「20万ゴールドです」

ザニア「どうぞ」ドンッ

*「はい、確かに」

ピース(あんなぶっさいくなのでいいのか…)

*「あ、これをどうぞ。そのコのプロフィールです」ペラッ

スピカ「プロフィール…?」

ザニア「何て書いてあるの?」

スピカ「えーと、どれどれ…?」

取扱説明書『このコは土なら何でも食べます』

取扱説明書『お風呂や水たまりには気をつけてください。形が崩れてしまうことがあります』

取扱説明書『身長30センチ、体重3キロ。言葉を上手に教えられたら、簡単な単語なら喋るようになるかも知れません』

取扱説明書『名前をつけて仲良くなってあげてください』

ザニア(プロフィールって言うか…)

スピカ「名前か…」

小型ゴーレム「ガゴゴ」


 【安価下1】
 小型ゴーレムのお名前は?


スピカ「………じゃあ、ノヴァで」

ノヴァ「ガゴゴ」

ピース(ムダに立派な名前を…)

ザニア「いい名前だね、姉上」

スピカ「でしょ?」

ピース(ポチだのクロだのでいいのに…)

スピカ「さて、ノヴァを解き明かすぞー」

ザニア「解き明かす…?」

スピカ「ほら、ノヴァって養殖ゴーレムだから。ノヴァを調べ尽くせば、わたしもゴーレム作れるようになるかも」

ノヴァ「ガゴゴ」

ピース「さらっと怖いこと考えてるな…」

ザニア「がんばってね、姉上」

スピカ「うん」

ノヴァ「ガゴゴ」



 【直下 コンマ判定】
 1~3 色々と見て回ってたら迷子になった
 4~6 立派なホテルを取ったから一休みだよー
 7~9 ものすごく困った顔した人に恐る恐る声をかけられた


スピカ「ここがメインスタジアム…。お城とスタジアムが一緒になってる感じだね」

ザニア「準決勝からはここなんだって」

ピース「それまでは、この都市に点在してる小さい会場で分散されて同時並行」

 ・
 ・
 ・

スピカ「で、ここがその小さい会場…」

ザニア「それでも充分広いね」

ピース「観客はこのサイズでも500人は余裕だな」

 ・
 ・
 ・

スピカ「闘技城名物の剣型チーズバーおいしい…」

ノヴァ「ガゴゴ」

スピカ「あっ、ザニアにもらってた分のお金なくなっちゃった…」

スピカ「ザニア、ザニア、もう1本食べたいから――」

 クルッ

スピカ「………あれ?」

ノヴァ「ガゴゴ」

スピカ「…ザニアが迷子になるなんて珍しい」

スピカ「ピース、どうしよっか?」

ノヴァ「ガゴゴ」

スピカ「………って、ピースもいない…。ピースまで迷子…?」

ノヴァ「ガゴゴ」

スピカ「…仕方ないなあ、2人とも」



 【安価下1】
 1 ちゃんと探してあげないと
 2 しばらくここでゆっくりしてよう。ベンチとかおあつらえ向きにあるし
 3 よーし、ひとりで観光続けてようっと


スピカ「まあいいや。きっと2人もそれぞれ、楽しんでるよね」

スピカ「~♪」スタスタ

 ・
 ・
 ・

ザニア「姉上、一体どこに…」

ザニア「…行動パターンではこっちの方だと思うけど…いない…」

ザニア「…ああもうっ」

 ・
 ・
 ・

ピース「ありゃ?」

ピース「ガキどもがいない…」

ピース「…ま、いっか。不可抗力~っとな」

 ・
 ・
 ・

スピカ「ここって何だろ…?」

スピカ「薄暗いな…」

スピカ「何かのお店…? 看板は出てるし…」

スピカ「とりあえず入ってみようっと」

 カランッ…


 【直下 コンマ判定】
 1~3 完全ブラックなものを売ってる、アウトローなお店でした
 4~6 すごぉぉぉーく、貧乏な料理店でした
 7~9 何のお店か分からないけど人がいた


スピカ「こんにちはー」

 シ----ン…

スピカ「あれ、やってなかった…?」

スピカ「帰ろうっと…。お邪魔しまし――」

<ガタァンッ

スピカ「!?」

スピカ「だ、大丈夫ですか? 何の音!?」

 タタタッ

<痛ったたた…

スピカ「大丈夫?」


 【安価下1】
 新キャラだよ!
 お名前&性別おなしゃす


 申し訳ありませんが、併記の場合は併記されなかったり、内容が間違ってたりしたらズラさせていただくことにしています
 ご了承願います

―――――

セーブル「へ、平気…」

スピカ「て言うか、埃がっ…げほげほっ…!」

セーブル「あれ…? お客さん…?」

スピカ「え?」

セーブル「お客さんでしょ!?」

スピカ「…ここ、何のお店?」

セーブル「レストラン」

スピカ「………レストラン…?」

スピカ(埃すごいし…何か、ボロボロのお家って感じだけど…レストラン…?)

セーブル「記念すべきひとりめだ! 苦節、3週間…とうとう客が来た…」ジ--ン

セーブル「サービスするから、遠慮しないでたくさん食べてってくれ! なっ?」

スピカ「いいの…?」

セーブル「もちろんだ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 30分経っても、1時間待っても、2時間待ってても、料理が出てこない…
 4~6 めちゃくちゃ盛大な音が聞こえるけど、なかなかおいしそうな香りさえ漂ってこない
 7~9 1時間くらいして、何か奇妙な意味で変な料理が出てきた


<でいやぁああああああああ――――――――――――――――――っ!

<ドッゴォォォォォォォォォォッ

<ブワァァァァッ…

スピカ「げっほげっほ…」

<とおりゃぁあああああああ――――――――――――――――――っ!

<ズドドドドドドドドッ

<ブワァァァァッ…

スピカ「げぇっほ、げほっ…」

<つぁああああああああああ――――――――――――――――――っ!

<ズババババババババババッ

スピカ「…」

スピカ「………料理って、大変なんだな…」←包丁持ったこともないひと

 ・
 ・
 ・

セーブル「――ごめん、食材がなくなっちゃって、何も作れなくなった」ボロッ

スピカ「う、うん…」

セーブル「ほんとに、ほんとにごめんな! こんなに待たせといて!」

スピカ「いや、大丈夫だけど…何だか…すごい音してたね。何を作ろうとしてたの? どんな料理?」

セーブル「オムレツだ」キリッ

スピカ「…オムレツって、あんなに大変な料理だったんだ…」


 【安価下1】
 1 そろそろ心配されてるかも知れないし、おいとまする
 2 セーブルに話しかけられた


セーブル「グランドゲームの観戦にでも来たのか?」

スピカ「うーん…ちょっと旅してて、立ち寄ったの」

スピカ「そしたらね、弟と、一緒に旅してる傭兵さんがやけに熱心だから、じゃあ3人で出場しよう、って決めて」

セーブル「じゃあ、キミもグランドゲームに?」

スピカ「うん」

セーブル「3人で…って言ったけど、もう1人は?」

スピカ「もう1人?」

セーブル「3人で出るんなら、パーティー・バトルだろ? あれは4人一組だから、少なくても多くてもダメなんだ」

スピカ「え」

セーブル「えっ?」

スピカ「ど、どうしよ!? そんなの全然、気にしてなかった!」

スピカ「そうだ、じゃあノヴァを…」チラッ

ノヴァ「ガゴゴ」

セーブル「それ、おもちゃだろ?」

スピカ「違うよ、愛玩ゴーレム」

セーブル「じゃあ、ペット?」

スピカ「うん」

セーブル「…………5秒で土塊に戻されそうだな…」

スピカ「やっぱり? うう…どうしよ…」

セーブル「…お、俺を入れてくれたり、しないか?」

スピカ「…でも、料理人なんでしょ?」

セーブル「まあ、今は一応そうなんだけど…3週間前に開いたばっかだし、料理なんてしたことないし」

スピカ「何で開いたの」

セーブル「色々あって…。だけど俺、グランドゲームのためにこれまでずっと修行してきたんだ」

セーブル「個人戦にはエントリーしたんだけど、パーティー・バトルは一緒に戦う仲間がいなくて諦めててさ…」

スピカ「【安価下1】」

 1 いいの? むしろ、いいの? こっちからお願いしたいくらいだけど
 2 んー…でも、出るからには勝ちたいし…
 3 折角だけど…ごめん


スピカ「んー…でも、出るからには勝ちたいし…」

セーブル「それは俺の実力が分からないから不安ってことか?」

スピカ「そこまで強く言うわけじゃないけど」

セーブル「いや、当然だな」

セーブル「よし、じゃあ一丁、腕試しでもしよう!」

セーブル「――っと、そうだ。名乗り忘れてた。俺はセーブル。キミは?」

スピカ「スピカ」

セーブル「じゃあ行こう」

スピカ「どこに?」

セーブル「ここは闘技城都市だぜ? 買い食いするより気楽にバトルを楽しめる」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 スピカ&セーブルvs剣士&僧侶
 4~6 スピカ&セーブルvs魔物使い&魔物
 7~9 スピカ&セーブルvsごろつき&あらくれ


 ――バイス王国・闘技城都市・小アリーナ――

<負けても借金取り立てるからな、てめえら!

<家賃だってもう待ってやらねえから死ぬ気で勝ちやがれ、このクソども!

スピカ「え」

セーブル「まず負けないけど、負けたら5万ゴールドってことで申し込んでおいた」

ごろつき「5万ありゃあ…」

あらくれ「借金払って、家賃踏み倒せば今夜は酒だぜ」

セーブル「スピカ、スタイルは?」

スピカ「す、スタイル?」

セーブル「何で戦う?」

スピカ「魔法」

セーブル「じゃあ丁度いい。俺が前に出るから」

ごろつき「5万ゴールド、もらったぜぇ!」

あらくれ「借金してでも5万は取り立てるからな、小僧!」

セーブル「オーケー。それじゃ、やろうぜ」

スピカ「…何この状況」

ごろつき「行くぞぉ!」


 【安価下1】
 1 とりあえずセーブルのフォローに回ってみようかな
 2 中・竜巻魔法で砂を巻き上げるのと同時に竜巻の中へ閉じ込めてみる
 3 大・濁流魔法でどばーんってやっておこうかな
 4 その他、どーする?


 ダダダッ

ごろつき「おらぁーっ!」

あらくれ「死ねこらぁ!」

セーブル「血が騒ぐな――」

 チャキッ

スピカ(セーブルの剣…。何か、変。細いし、薄そうだし、もろそう…)

スピカ(でも何か綺麗かも…)

セーブル「キィエエエエエエエエエエエ――――――――――――――――――ッ!」

 シュバッ
 ズバァァァッ

ごろつき「ごふっ――」

スピカ「えっ!?」

あらくれ「何ぃ!?」

セーブル「チェェエエエストォオオオオオオオオオオオオ――――――――――――――ー―――――――――ッ!!」

 ズッバァァァァッ

あらくれ「がはぁっ…!?」

 ドサドサッ…

セーブル「………ふっ、またつまらぬものを斬ってしまった…」

 チャキッ

スピカ「……出番がなかった…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ごろつき「って、あれ…?」あらくれ「痛くねえ…? もらった!」
 4~9 セーブル「俺の実力、頼りない?」スピカ「…全然」


セーブル「俺の実力、頼りない?」

スピカ「…全然」

セーブル「じゃ、俺も入れて…もらえる?」

スピカ「わたしはもちろん、大歓迎!」

セーブル「っし!」

スピカ「でも…2人はどうかな…? ダメとは言わないだろうけど…」

セーブル「どんな人?」

スピカ「弟と、傭兵さんなの」

スピカ「まあ、2人とも…んー…腕は立つし、悪人ってわけでは…ないはず…なんだけど」

セーブル「何か、引っかかった言い方だな」

スピカ「……うん、ちょっとね…」

セーブル「?」

スピカ「ううん、何でもないの」

スピカ「一応、聞かなきゃなって」

セーブル「そうだな。それが筋だ」

スピカ「ただね」

セーブル「何だ?」

スピカ「2人とも今、迷子で…どうしよっかなあって」

セーブル「…迷子か、大変だな」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ザニア「迷子になったのは姉上だよ」ヌッ スピカ「うわっ!?」ザニア「何でいつも姉上は勝手に…大体、姉上は…」
 4~6 ピース「あーららら? スピカ、こんなとこで何してんの?」スピカ「あ、ピース!」
 7~9 ザニア「姉上、見つけたっ!」


ザニア「迷子になったのは姉上だよ」ヌッ

スピカ「うわっ!?」

ザニア「何でいつも姉上は勝手に…大体、姉上は…」

セーブル「よっ」

ザニア「…あなたは?」

スピカ「あ、そうそう。あのね、グランドゲームのパーティー・バトルって4人じゃないとダメなんだって」

スピカ「それで、セーブルっていうんだけど一緒に出ようよ、って話になって」

ザニア「…」

セーブル「よろしくな。セーブルだ」

ザニア「…ええ」

ザニア「………それはともかく、姉上」

スピカ「何?」

ザニア「ここはこれから、どんどん人が増えるらしいのにこんな調子じゃ困るよ」

ザニア「姉上ってちゃんと周りのことが分かって行動をしているの? そんなだからいつも…」

ザニア「ガミガミクドクドガミガミクドクド」

スピカ(とうとうこの日がきちゃったか…。まさか、ザニアにお説教受けるなんて…)

セーブル(……弟、って言ってた…よな…?)

ザニア「姉上、聞いてる?」

スピカ「聞いてるよ? 一応」

ザニア「一応じゃなくて、マジメな話なんだから!」


 ――個人情報――
 名前:スピカ・ヴァーゴ 武器:杖 職業:第一王女兼魔法使い 属性:水
 習得魔法:大~小・濁流/凍結/氷柱 中~小・火球/竜巻/土槍/雷撃 小・劫火/烈風
      水牢 土・強壮
 所持品:ノヴァ(小型愛玩ゴーレム)

 ――知人――
 ザニア:弟 ヴァーゴ王国王子
 ピース:凄腕傭兵
 セーブル:コック?



―――――

 ここまでっす
 ありがとうございました


 今日はおやすみです
 どうぞよろしく


 キボドが一部反応しないキがあるので、申し訳ありませんが今日も更新なしっす
 何のキが反応しないのかはご想像にお任せします
 本当にすみません


 またキーボードを買ってしまった…
 馴れるまでミスタイプしちゃうかも知れないけど、あんまり気にせずおつきあいくだされ…

 【直下 コンマ判定】
 1~3 スピカ「予選? 何それ?」セーブル「え」
 4~6 スピカ「セーブルって、何かいい人っぽよね」ザニア「そうなの?」
 7~9 スピカ「特訓? した方がいいの?」セーブル「勝つ気があるならな」


 ――バイス王国・闘技城都市・高級ホテル――

スピカ「セーブルって、何かいい人っぽいよね」

ザニア「そうなの?」

スピカ「うん」

ザニア「そう…」

スピカ「それにしても、ザニアとピースがここまで闘技城に出たがってたなんて、全然知らなかったよ」

ザニア「それは誤解だよ、姉上…」

スピカ「え?」

ザニア「興味はあったけど別に出たいってほどじゃ…。男子としてはくすぐられるから色々知ってただけ」

ザニア「普通に観戦をするだけでも好かったのに」

スピカ「え、そうだったの!?」

ザニア「思い込んだら一直線なんだから…」

スピカ「あちゃー…。でもさ、この勘違いのおかげでセーブルはパーティー・バトルにも出られるようになったんだよ!」

スピカ「そう考えれば、これはこれで結果オーライじゃない?」

ザニア「…そうだね…」

スピカ「何その顔?」

ザニア「何でもないよ」


 【安価下1】
 1 コミュ
   ※ザニアorピースorセーブルのいずれかから選択
 2 魔法の勉強しようっと
 3 ふっふっふっ…ノヴァ、いぢくらせてもらうぞよ…
 4 その他、自由行動


スピカ「~♪」

 ペラペラ…

スピカ「研究塔から適当に見繕ってきた文献をよみあさろうっと…」

スピカ「どれどれ、えーと…?」

スピカ「………どれにしようかな…?」


 【安価下1】
 1 新しい魔法でも覚えたいな
   A 極大魔法とか…?
   B 他の属性の魔法
   ※さらに詳しく、例えば「極大の凍結やろうぜ!」って場合は「1A凍結魔法」とか
    火属性の魔法を新たに覚えたいな、って場合は「1B火属性の何か」みたいにつけたしてもおkっす
 2 魔法道具でもちょっと試しに作ってみようかなあ?
 3 その他、何かこう「魔法の勉強」の範疇にあると思われる中でやりたいこととかあれば?


スピカ「…」ペラペラ

 ノソノソ

ノヴァ「ガゴゴ」

スピカ「はいはい」

 ノソノソ

ノヴァ「ガゴゴ」ノシノシ

スピカ「…」

ノヴァ「ガゴゴ」ノシノシ

スピカ「…」

ノヴァ「ガゴゴ」ノシノシ

スピカ「重いっ」

スピカ「ノヴァ、大人しくしてて」

ノヴァ「ガゴゴ」ピョンピョン

スピカ「ぐえっ、げうっ…地味に重い…」

スピカ「ノヴァ、いいコにしないとダメでしょ」

ノヴァ「ガゴゴ」

スピカ「…」

ノヴァ「ガゴゴ」ピョンッ

スピカ「ぐえっ…もう。こうなったら…こうだ!」

スピカ「土強壮魔法!」


 【直下 コンマ判定】
 1~9 何も変わらなかった
  0  むしろ手に負えなくなった


 ビュゥゥゥゥン…

スピカ「……………」ジィッ

ノヴァ「ガゴゴ」ピョンピョンッ

スピカ「ぐえっ」

スピカ「何も変わらない…」

スピカ「…んー…何でだ…?」

ノヴァ「ガゴゴ」

スピカ「…………ノヴァ、ちょっとごめんね」

 ゴソゴソ

ノヴァ「ガゴゴ///」

スピカ「何を恥じてるんだろう、このコ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~5 何も分からなかった
 6~9 理由が分かった


スピカ「ぐぬぬ…」

ノヴァ「ガゴゴ」モゾモゾ

スピカ「何も分かんない…」

ノヴァ「ガゴゴ」

スピカ「うーん…謎だ…」

スピカ「…………って、謎だで終わらせちゃいらんないか」

スピカ「ノヴァみたいなゴーレムより、もっともっとすごい魔法道具を自分で作れるようになりたいなあ…」

スピカ「勉強が足りないか…」

<コンコン

スピカ「はーい?」

 ガチャ

ザニア「姉上、ご飯に行かない?」

スピカ「行くー!」


 【安価下1】
 1 ザニアとふたりきり
 2 ザニアとピース
 3 ザニアとピースとセーブルも


 ――バイス王国・闘技城都市・高級レストラン――

セーブル「い、いいのか…? お、俺、ここ、こんな高そうなとこ…」

ピース「この仕事してて良かったと思う数少ない瞬間だな、うまいメシにありつけるのは…」

ザニア「セーブルさん、そんな堅くならずに」

スピカ「そうそう」

セーブル「お、お、おうっ…」

ピース「ザニア、俺は酒を飲んでもいいのかな?」

ザニア「…別にいいですが、酔っ払いすぎて仕事を放棄しない程度に留めてください」

ピース「よぉーし、よぉっしゃ」


 【安価下1】
 1 ピースの話題
 2 セーブルの話題
 3 姉弟の話題


ザニア「セーブルさんって、確かコック…でしたか?」

セーブル「今はな。…なあ、これどう食べればいいんだ?」

スピカ「どうって、ふつーに」

セーブル「よーし」ガチャガチャ

ピース(まあ…見た感じ、こうなるわな…。おうおう、給仕のあんちゃんがどうしたもんかと眉を寄せちゃって)

ザニア「セーブルさん、あんまり食器の音は立てないようにするのがマナーですよ」

セーブル「って言われても…」

スピカ「おいしく食べれば大丈夫だよ。ちょっとだけ気をつけて」

セーブル「難しいな…」

ピース「んで、少年は…グランドゲームをよっぽど楽しみにしてるって聞いたけど?」

セーブル「ああ! ずっと、夢だったんだ。グランドゲームに出て、優勝する。それが夢だ」

セーブル「それで今回、初めて参加するから出られる全部の部門に出てやろうと思って」

ザニア「随分、気合いが入ってるんですね」

スピカ「セーブル、すごい強かったしね。それにあの変な剣」

セーブル「ああ、これ? これはカタナって言ってな、ずっと遠くの方の国で使われてる剣なんだ」

ザニア「見たことがないですね。でも、そんな細そうな…大丈夫なんですか?」

ピース「カタナってのはな、サムライっていう、その国の戦士が使ってるんだけど恐ろしくよく切れるんだ」

セーブル「詳しいんだな」

ピース「この世界長いからな、俺は」

セーブル「頼もしいよ」

スピカ「優勝したら、どうするの?」

セーブル「優勝したら? …………そうだな…。とりあえず、軍にいい待遇で入れてもらえるらしいし、入ってもっともっと腕を磨くか」

セーブル「今のバイス王国の将軍も、グランドゲームで優勝したって聞いたことあるし」

ザニア「そう言えば…この国の偉い人も観戦にくるんでしたっけ…?」

スピカ「へえー…」

ピース「まあ、最高の名誉だからな。だがその分だけ、世界中から猛者が集まってきてる」

ピース「勝ち抜けるのか?」

セーブル「もちろんだ。その自信もなくて出場なんてするもんか」

スピカ「がんばってね、セーブル」

セーブル「って、パーティー・バトルではこの4人でやるんだろ? そんな他人事みたいなこと言わないでくれよ!」

スピカ「あ、そうだった。一緒に頑張ろうね!」

セーブル「ああ!」


 【安価下1】
 1 お話おわり
 2 で、何でコックなの?
 3 その他、セーブルに質問あればぶつけておkよ


スピカ「でも、セーブルってコックさんでしょ?」

セーブル「っ…ま、まあな…今は…」

ザニア「今は?」

セーブル「色々あったんだ…。師匠の反対を押し切って、グランドゲームのために出てきたんだけど、金がなくなって」

セーブル「戦って稼いでも良かったんだけど、グランドゲーム前に荒稼ぎして目をつけられるのもやだから、どうするかって」

セーブル「それで、とりあえずタダで泊まれるところがないかって探してたら、あの店に辿り着いて、交渉したら断られて」

ザニア「常識的には、当然ですね」

スピカ「残念だったね」

セーブル「で、それだけなら引き下がったんだけどちょっとバカにされたから腹立って…」

ピース「ほーん」

セーブル「…そしたら、あの店もらっちゃったから、ついでに生活費も稼いじゃおうって思って、レストランにしてみた」

セーブル「…………料理なんてしたことなかったんだけどな」

スピカ「そうなの?」

ザニア「何なんですかね…その行動力」

ピース「はっはっはっ、いいじゃねえの。見所がある」

セーブル「まあ…失敗した食材費で大赤字だけどな!」


 【安価下1】
 1 お話おわり
 2 その他、セーブルに質問とかぶつけたいことがあれば


スピカ「ねえ、セーブル。そのカタナって武器を使ってる国には、どんな魔法があるの?」

セーブル「いや、知らない」

セーブル「そもそも、これも師匠にもらったもんだし、師匠だって、その師匠がその遠くの国からやって来た人だったらしいし」

セーブル「それに剣しか習ってないからな。その国のことはあんまりよく知らないんだ。ピースはどうなんだ?」

ピース「俺も知らねえ。ただ、まあ強いらしいな、サムライってのは」

ピース「あと、何でも金が山ほど取れる国で、黄金郷だとか」

スピカ「黄金郷…!」

ザニア「何だか、すごそうな国ですね」

セーブル「魔法とかはさっぱりだ。ごめんな」

スピカ「ううん、いいの。知らないんなら。ちょっと興味があっただけだから」

セーブル「そっか」

 ・
 ・
 ・

ザニア「さて、食事も済ませたことですし、ホテルに戻って休みましょうか」

スピカ「そうだね」

セーブル「じゃあ、俺はここで」

スピカ「【安価下1】」

 1 うん。おやすみ
 2 セーブル、送ろうか? 食後の散歩もしたいし


スピカ「セーブル、送ろうか? 食後の散歩もしたいし」

セーブル「平気だって。ていうか、女の子に送られるって…」

ザニア「そもそも姉上、ひとりで帰れないでしょう。迷子になるのがオチですよ」

スピカ「そんなことないもん」

セーブル「んー…じゃあ、俺の家までスピカに送ってもらって、そしたら今度は俺がスピカをホテルまで送るか?」

スピカ「それ意味ないんじゃない?」

セーブル「俺も食後の散歩したいんだよ」

ピース「若者はいいな…」ボソ

スピカ「じゃあそうしよっか。ザニア、ピース、先戻ってていいからね」

スピカ「行こ、セーブル」トトトッ

セーブル「ああ」スタスタ

ザニア「…」

ピース「……心配してんの?」

ザニア「姉上が迷子にならずに帰ってくるなんて、そうそうないことですし」

ピース「いやいや、そこじゃなくて」

ザニア「はい?」

ピース「大好きなお姉ちゃんが、あのひょっこり出てきた青少年に取られちゃわないか~って」

ザニア「…………あり得ませんね」

ピース「ありゃ?」

ザニア「姉上は異性として人を好きになることなんてないですよ。……幸か不幸か」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 セーブルと一緒に迷子になっちゃった☆テヘペロ
 4~6 セーブルのお家に到着
 7~9 平和な夜の散歩をしました


 スタスタ…

セーブル「それでな、飛びかかってきた魔物をこう…こう、こんな感じで刃を立てながらすり抜けるんだ」

スピカ「うんうん」

セーブル「この時にな、普通の剣じゃ引っかかって、切るってより叩く感じになるんだけどカタナはちゃんと切れる」

セーブル「正直な話、感動するんだ」

スピカ「感動?」

セーブル「ああ。手応えがまず気持ちいい。ズバッと綺麗に切れる」

セーブル「うじゃうじゃ出てくる魔物を、一撃ずつで仕留めていく爽快感もある」

セーブル「すげえ興奮して、何か…もう言葉じゃ言い表せないくらいだ」

スピカ「ふうん」

セーブル「だけど、魔物って言っても命だしな。あんまり、そんな何とも思わないことはできないだろ」

セーブル「それによっぽど強い魔物と出会える機会はそうない。だから今度は人間同士になるんだ」

セーブル「野蛮…っていうのは否定できないけど、殺し合いの中で互いを認め合って、死力を尽くす。そこにロマンがある」

セーブル「グランドゲームは殺し合いが起源だけど今はそこまでしないで勝敗をつける。それでも勝ち残るために全力を出す」

セーブル「きっと、今まで感じたことがないくらい強いヤツがいて、それに挑んでる最中は最高に幸せなんだろうなって思う」

セーブル「…ははっ、何かごめんな。俺ばっかり喋っちゃって」

スピカ「ううん、そんなことない」

セーブル「なら良かった」


 【直下 コンマ判定】
 1~6 無事に送り届けられてさよならした
 7~9 セーブルが…


セーブル「よーし、ホテルに到着。…にしても立派なとこだな」

スピカ「うん」

セーブル「…もしかして、スピカとザニアって…貴族とか、なのか?」

セーブル「ザニアも何か、すげえ育ちの良さそうな感じするし…」

スピカ「わたしは?」

セーブル「えっ? あ、いやっ、別にスピカの育ちが悪そうじゃなくてだなっ!」

スピカ「でもザニアほどじゃないって?」

セーブル「うぐっ…」

スピカ「…まあ、いいんだけどね」

セーブル「で、貴族なのか?」

スピカ「【安価下1】」

 1 内緒。おやすみ、セーブル
 2 実は王族なんだよ。ここだけの話ね
 3 その他、自由台詞


スピカ「内緒。おやすみ、セーブル」

セーブル「おやすみ、スピカ」

スピカ「じゃね」フリフリ

 タタタッ
 カランッ…

セーブル「…内緒か…」

セーブル「…ま、いっか」

セーブル「よーし、がんばるぞ」


 【直下 コンマ判定】 
 グランドゲーム予選!
 1~3 キツめだぜ
 4~6 まあ、問題ないでしょう
 7~9 楽勝でしたよ



 ――バイス王国・闘技城都市・小アリーナ――

セーブル「予選の内容は、シンプルだ」

セーブル「ずばり、4人全員が試合場に残っていること」

ザニア「余裕ですね」

ピース「だな」

スピカ「うんうん」

セーブル「ちなみに、人数が多いから予選の各ブロックに120組くらいいるらしい」

スピカ「120組で、4人だから…」

ザニア「480人」

ピース「で、いつまで残ってりゃいいんだ?」

セーブル「2組になるまで」

ザニア「…割と絞りますね」

セーブル「予選ブロックは全部で8個あるからな。残った16組が本戦に出場」

ピース「1人でも欠けたら終わりってのがシビアなとこかね」

セーブル「そうだな。1人でも場外になったら、その時点で速やかに残ってたパーティーの者も出なきゃいけない」

ザニア「なるほど。…でしたら、もしもに備えて2人組で行動するのはどうでしょう?」

ザニア「もし、相方が場外になりそうだったら、それをフォローすることで失格を防ぐ作戦です」

ピース「それでいいんじゃね?」

セーブル「賛成だ」

スピカ「うん。わたしもいいよ」


 【安価下1】
 誰と組みたいー?
 ザニアorピースorセーブルから


ザニア「では、異論はないということで…姉上――」

スピカ「セーブル、組も」

セーブル「ああ」

 ポンッ

ピース「ザニアくぅーん、嫉妬しちゃってる? だいじょぶ、だいじょぶ、2人とも聞いてなかったよ?」

ザニア「……別に」

ピース「ふぅーん…?」

ザニア「…では、姉上とセーブルさん。僕とピースさんですね」

セーブル「がんばろうな」

スピカ「うん」

ザニア「…」

ピース「…」ニヤニヤ

セーブル「さ、始まるぞ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 けっこうな大混戦だ
 4~6 危うげはなかったよ
 7~9 セーブルとけっこう相性いいかも


*「はぁああああっ!」

セーブル「でいやっ!」

 ギィィンッ

スピカ「セーブル、右にどいて! 中・濁流魔法!」

 ザッバァァァァッ

*「ぐお――おぼぼっ…!?」

セーブル「ナイスだ、スピカ――って、後ろ!」ダンッ

 ズバァッ

スピカ「え? あっ、ありがと」

セーブル「当然だ。さ、もう一踏ん張り!」

スピカ「うん!」タタタッ

セーブル「って、スピカ、どこ行くんだ!?」

スピカ「え?」

*「もらったー!」

スピカ「うわっ――」

セーブル「させる、かぁっ!」

 ザンッ

スピカ「ふぅ、助かった」

セーブル「スピカ、何も言わずにいきなり移動しないでくれよ」

スピカ「ごめんごめん」


 【直下 コンマ判定】
 そして、本戦へと駒を進めたよ!
 1~3 本戦は強豪揃いなのだ
 4~6 警戒すべき相手はちらほら
 7~9 優勝ド本命チームがいるらしい


セーブル「いよっし、パーティー・バトルで本戦来られた!」

スピカ「いけたね」

ザニア「これからだよ、姉上」

ピース「まあ…俺がいりゃあそうそう負けないさ」

セーブル「いや、油断は大敵だ、ピース」

ピース「ん?」

セーブル「このグランドゲームのパーティー・バトルには優勝最有力のパーティーが出場してるらしい」

ザニア「優勝候補ですか」

スピカ「強いの?」

セーブル「もちろん」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 セーブル「オーソドックスな前衛2人と後衛2人の編成らしい。隙のない布陣だ」
 4~6 セーブル「前衛3人に後衛1人だから、うちと同じ編成になるな」
 7~9 セーブル「特にパーティーを率いてるリーダー。これが何と、今のバイス王国将軍の息子らしい」
  0  セーブル「よくは分からないけど、きっと」ザニア「よく分からない…?」セーブル「多分、ワンマンなんだろうけど…」


セーブル「オーソドックスな前衛2人と後衛2人の編成らしい。隙のない布陣だ」

ザニア「王道ですか」

ピース「んなの、それがまとまりがいいからって重宝されてるだけだろ。結局は個々人の力だ」

セーブル「でもそれだけ様々な戦局に対応ができるんだ」

ザニア「それもそうですね」

スピカ「…まあ、頑張れば大丈夫だって」

ザニア「姉上…」

ピース「違いない」

セーブル「あ!」

ザニア「どうしました?」

セーブル「やっば、個人戦が始まっちゃう! 行かなきゃ!」

スピカ「じゃあ応援してるね」

セーブル「ああ、ありがと!」タタタッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 優勝ド本命チームのリーダーに、セーブルが敗れた
 4~6 レベル高いなあ、本戦は
 7~9 セーブル強いな
  0  何故お前が


 【安価下1】
 優勝ド本命チームのパーティーのリーダーのお名前+性別おなしゃす!!


 ――バイス王国・闘技城都市・本会場――

スピカ「1回戦だし、いけるよね」

ザニア「どうだろうね」

ピース「ま、1回戦で決勝にいくようなのと当たる可能性もあるからな」

スピカ「何でそう否定的なのかな…」

ザニア「姉上の考えが楽観的なんだよ」

<うぉおおおおおおおおおおお―――――――――――――――――――――っ!

スピカ「うわっ…すごい歓声…」

ピース「お、始まった! おい、ねーちゃん、麦酒1つ!」

ザニア「相手は…女性…?」

スピカ「強そうだね」

ザニア「本戦だから」

 ・
 ・
 ・

セーブル「相手が誰でも、全力だ」

スバル「それは嬉しい判断ね」

セーブル「嬉しい?」

スバル「女だからって甘く見られたりするの」

セーブル「俺も子どもだからって、甘く見られたことあるから分かる」

スバル「お互い、いい勝負をしましょう」

セーブル「ああ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 圧・倒・的・敗・北
 4~6 単純にレベルが違った
 7~9 経験の差かな
  0  どうにか粘ったものの


スバル「なかなかやるけど――」

セーブル「っ――!?」

 シュバッ
 ギィィィィンッ

セーブル「しまった、カタナが…!」

 ピタッ

セーブル「っ…」

スバル「…勝負は、あったね?」

セーブル「…………俺の、負け…だ…」

<うぉおおおおおおおおおおおお―――――――――――――――――――っ!

スバル「ふぅっ…強いね、キミ」

セーブル「…セーブルだ。あんたは?」

スバル「スバルよ」

セーブル「いつかリベンジを果たす時まで、覚えておく」

スバル「そのいつかが怖いわね。…少ししたら、追い抜かれそうで」

セーブル「すぐさ」

スバル「楽しみにしてるわ、セーブル」

 スタスタ…

セーブル「……負けちまったかぁ…」

 ・
 ・
 ・

スピカ「セーブルが…負けた…」

ザニア(強い…。セーブルも強いのに、さらにその上を…。世界は広いな…)

ピース(あー、だりぃー。あれ、やり合うことになったら絶対にだりーやつだ…)

スピカ「…」スクッ

ザニア「姉上?」

スピカ「セーブルのところ行ってくる!」

ザニア「待って、姉上」パシッ

スピカ「何?」

ザニア「…1回戦で負けたんだよ…。そっとしておくのも、やさしさだと思う」

スピカ「…でも」

ザニア「…」

スピカ「【安価下1】」

 1 それでも行く
 2 ……うん…


 ――バイス王国・闘技城都市・本会場・選手控え室――

 ガチャ

セーブル「…」

スピカ(…腰掛けたまま、動かない…)

スピカ(やっぱり、ショックだよね…)

ザニア(…部屋の外で待ってよう)

スピカ「…せ、セーブル?」

セーブル「…ああ、スピカ」

スピカ(何か…やっぱり、元気ではない…よね)

セーブル「…ははっ、何か、情けないとこ見せちゃったな」

セーブル「もうちょっとやれると思ったんだけど…まだまだ、俺ってこんな程度なんだなって思い知らされた」

スピカ「【安価下1】」

 1 …うん
 2 そんなことないよ。…勝負は時の運じゃん! 今回はあれだったかもだけど、次はさ!
 3 その他、自由台詞


スピカ「そんなことないよ。…勝負は時の運じゃん! 今回はあれだったかもだけど、次はさ!」

セーブル「いいんだ、本当のことだから…」

スピカ「でも…」

セーブル「修行が足りないんだ、ってハッキリ分かった」

セーブル「それに、負けたけど楽しかった。どんな攻撃も届かなくて、向こうの攻撃は捌くので精一杯…」

セーブル「ほんとに強い人間っていうのに、また1人出会えた。それも収穫だ」

スピカ「…」

セーブル「……でも、やっぱ悔しいのは変わんないな…」

セーブル「ごめん…ちょっと、1人にしてくれ…」

セーブル「何か…ははっ、泣きそうなんだ」


 【安価下1】
 1 出ていく
 2 そっと抱き締めてみる


セーブル「…」

スピカ「…セーブル」スッ

セーブル「…?」

 ギュッ

セーブル「っ…」

スピカ「…情けなくなんてないじゃん」

スピカ「男の子が泣きそうになるくらい、悔しかったんでしょ?」

スピカ「それって、すごく思い入れがあって、本気だったからなんだよね」

スピカ「情けなくないし、恥ずかしいことでもないよ。そばにいるから、好きなだけ泣いていいよ」ナデ

セーブル「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 拒否されたぜ…おーう…
 4~6 泣きはしなかったけど、ずっとスピカの腕の中で震えてました
 7~9 セーブルが泣きました


セーブル「…」グイッ

スピカ「…っ」

セーブル「ごめん…でも、今は…」

セーブル「いらないんだ、そういうやさしさは…」

セーブル「…惨めに、なりそうだから。ごめんな…」スクッ

 タタタッ

スピカ「…」

スピカ「…ごめん…」

 スッ

ザニア「…だから言ったでしょ?」

スピカ「…うん」

ザニア「…僕らも戻ろう。きっと明日になればセーブルさんも、元に戻るよ」

スピカ「うん」

ザニア「今は、そっとしておこう? 明日になってから、構ってあげればいいんだよ」


 【直下 コンマ判定】
 1~6 翌日は、何もなかったかのようにセーブルは振る舞ってるよ
 7~9 セーブルに謝り倒されたよ


 ――個人情報――
 名前:スピカ・ヴァーゴ 武器:杖 職業:第一王女兼魔法使い 属性:水
 習得魔法:大~小・濁流/凍結/氷柱 中~小・火球/竜巻/土槍/雷撃 小・劫火/烈風
      水牢 土・強壮
 所持品:ノヴァ(小型愛玩ゴーレム)

 ――知人――
 ザニア:弟 ヴァーゴ王国王子
 ピース:凄腕傭兵
 セーブル:カタナの使い手
 スバル:女戦士 闘技城グランドゲーム優勝候補


ザニア「さて、今日の午後にはパーティー・バトルの第1回戦だね」

スピカ「うん」

ピース「セーブルをのしちゃったの、パーティー・バトルにも出てるみたいだったぜ」

スピカ「え?」

ザニア「…もしかして」

ピース「お、鋭いな、ザニア。そう、セーブルの言ってた優勝ド本命チームのリーダーさん」

ザニア「優勝するなら、避けて通れそうにありませんね」

スピカ「…でも、リベンジのチャンスかも?」

ピース「そう簡単にマグレで勝てる相手じゃないな、ありゃ」

 タタタッ

セーブル「ごめんな、ちょっと遅れた!」

スピカ「あ、セーブル…」

セーブル「あと、昨日はごめん。もう平気。何もなかった、ってことで。パーティー・バトル、がんばろうぜ」

ザニア「1回戦の相手ですが」

セーブル「そうそう、それな。トーナメント表ができてたから、もらってきた」

 ペラッ

スピカ「4回勝ったら優勝…」

セーブル「ああ」

ピース「ルールは変わらねえんだろ?」

セーブル「パーティー・バトルは4人全員が戦闘不能か、場外か、降参するかして脱落したら負けだ」

セーブル「逆に言えば、相手4人全てを倒さないといけない」


 【直下 コンマ判定】
 1回戦の相手は…
 1~3 近接戦闘特化
 4~6 魔法戦闘特化
 7~9 バランス
  0  おろ?


ザニア「1回戦の相手は、どんなパーティーでしょう?」

セーブル「さあ…?」

ピース「なになに…えーと…登録名が、ノーアタックノーライフ…」

スピカ「攻撃しなくちゃ生きていられない?」

ザニア「…随分と直接的で、攻撃的なチームのようですね」

セーブル「4人とも前衛かもな」

ザニア「となると、僕らで姉上を守りきるのも難しい…」

スピカ「大丈夫だって、魔法で近寄らせないし」

ピース「そうそう、平気平気」

セーブル「そっか、なら平気だな」

ザニア「…そうですか…?」


 【安価下1】
 1 よーし、張り切って1回戦いってみよー!
 2 の、前に自由時間?
   A コミュ?
     ※コミュ相手を併記してね
   B その他、自由行動? 併記してね


スピカ「よーし、本戦だし、がんばって魔法の練習しておこう」

ザニア「根詰めすぎて試合前にへばらないように気をつけてね?」

スピカ「分かってるよ、それくらい」

ザニア「…ならいいけど」

スピカ「うーん…と」

スピカ「…どんな魔法があったら、便利かな…?」

スピカ「強壮魔法で皆にサポートはとりあえずできるし…水牢を使えば一時的に相手を閉じ込めるのもできる…」

スピカ「今、サポート的に魔法を使うんなら、この2つくらいしか選択肢はない…けど」

スピカ「だったら攻撃魔法をまた新しく覚えるのも…」

スピカ「いやいや、でも今さらで間に合うかな? 付け焼き刃になっちゃうかもだし…」

スピカ「…この土壇場でやるのは、ちょっと無謀かも…? いやいやいやいや、そんなこと言ってらんないよね」


 【安価下1】
 どんな魔法をやるん?

 習得魔法:大~小・濁流/凍結/氷柱 中~小・火球/竜巻/土槍/雷撃 小・劫火/烈風
      水牢 土・強壮
 新たに強化したい攻撃魔法があれば、上の中から選んでネ☆
 中・劫火魔法を使いたいのであれば、「劫火」とでも記載してくれればおkっす

 もしくは、補助的な魔法であれば、こんなこととかできないの?って書いてみてください
 それはムリや、ってなったらズラしますが、難易度に応じてコンマ判定で習得できたか、どうかをいたします


スピカ「よし、中・烈風魔法をどうにか形にしてみよう」

スピカ「できるかなあ…?」

スピカ「えーと…確か…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 セーブル「スピカ、そろそろだぞ」スピカ「え、もう!? 全然できなかった…」
 4~6 スピカ「むむむ…」ピース「スピカ、時間だ」スピカ「え…まだ、何となくしか…ぶっつけ本番…?」
 7~9 スピカ「で・き・たぁー!」ザニア「間に合って良かった…。姉上、もうギリギリだよ。早く会場にいこう」

 【下2 コンマ判定】
 1~2 やべえ、けっこう練習中に魔力使っちゃった…
 3~0 問題ナッシング


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 中・烈風魔法+風縛(風を起こして相手を足止め)を習得しました
 奇数 練習中に事故を起こした(白目
 ※0は偶数扱いやねんな


スピカ「中・烈風魔法でけたー!」

スピカ「しかも、何か偶発的に風縛まで!」

スピカ「竜巻上の風を起こして足止めできちゃう補助的魔法…。水牢が破られた時にやってみるとか、むしろ水牢と併用しちゃったら、なかなか…?」

<コンコン

 ガチャッ

ザニア「姉上、時間だよ」

スピカ「うん」

ザニア「…もうできたの?」

スピカ「ばっちり」

ザニア「そっか。じゃあ行こう」


 【安価下1】
 ノーアタックノーライフのリーダーのお名前+性別おなしゃす
 ※モブよ?


 ――個人情報――
 名前:スピカ・ヴァーゴ 武器:杖 職業:第一王女兼魔法使い 属性:水
 習得魔法:大~小・濁流/凍結/氷柱 中~小・火球/竜巻/烈風/土槍/雷撃 小・劫火
      水牢 土・強壮 風縛
 所持品:ノヴァ(小型愛玩ゴーレム)

 ――知人――
 ザニア:弟 ヴァーゴ王国王子
 ピース:凄腕傭兵
 セーブル:カタナの使い手
 スバル:女戦士 闘技城グランドゲーム優勝候補


スピカ「1回戦!」

ザニア「油断しないでいこう」

ピース「肩の力抜いていこうぜ」

セーブル「いつだって全力だ!」

スピカ(それぞれだなあ…)

 ザッ…

セイカ「我ら!」

仲間達『ノーアタックノーライフ!』

セイカ「優勝を掴んだ暁には!」

仲間達『皆で揃って王国兵士の仲間入り!』

セイカ「勝鬨を上げるのは!」

仲間達『ノーアタックノーライフ!』

<わぁあああああああああああ―――――――――――――――――っ!

スピカ「な、何かかっこいいかも…!」

ザニア「ああやって気合いを入れているんでしょうか…?」

ピース「趣味じゃね?」

セーブル「でも負けられない!」

スピカ「勝負!」


 【安価下1】
 1 水牢で敵をひとり隔離して、数的有利に持ち込む
 2 大・氷柱魔法で氷柱を飛ばしまくってみる
 3 土強壮魔法で仲間を強化しておく
   A ザニア
   B ピース
   C セーブル
   D むしろ自分?
 4 その他、どーするー?


セイカ「とぉつ、げきぃいいいいいいい――――――――――――――――!!」

 ダダダダッ

ザニア「やっぱり、こういう…!」

スピカ「任せて! 水牢!」

 ザバァァァッ
 グルゥゥゥッ

仲間A「のわっ…!?」

セイカ「A!?」

セーブル「ナイスだ、スピカ…!」

ピース「はぁー…かったるいな…」ボソ

ザニア「姉上、僕らが数を減らすまでお願いします!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そっこー破られちった☆テヘペロ
 4~6 けっこー維持するの大変
 7~9 よし、1人撃破できた!


仲間A「この、このぉっ!」ジタバタ

スピカ「っ…!」ググッ

スピカ(前衛が今、3対3――向こうを1人でも撃破できれば数的有利になる…!)

スピカ(でも、実際考えてた算段だと、水牢で閉じ込めてる間にわたしも攻撃するはずだったのに!)

スピカ(けっこう維持が大変で、そこまで余力を避けないぃぃ…!)

ピース(あー、だるい…だるい…)

 ギィィンッ

仲間B「くっ…!」ブンッ

ピース「ふわぁぁ…」ギィンッ


 【直下 コンマ判定】
 1~5 ピースが全然、力を出してくんない…
 6~9 ピースはあんまりやる気を出さないらしい
  0  ピースは面倒臭がって、さっさと終わらせにかかった


仲間B(こいつ、強い…! この力量差なら、すぐにでもやられそうなのに、どうして…!?)

ピース(あー、だるい…これ、仕事内容には入ってねえよな…? 護衛だし…こうやって出てんのは仕事じゃねえもんな…)

ピース(後で、あーだこーだ言われるのも面倒臭いし、手ぇ抜いててきとーにがんばったフリしとこ…)

仲間B「こい、つ…!」

 ギィィィンッ
 ズバァッ

セーブル「ふっ…!」

仲間C「やるな…!」

 シュババッ
 ギィィンッ

 シュババババッ
 ギィィィンッ

セーブル「そら、そら、そらぁっ!」

仲間C「ぐ、くっ…!」

仲間C(ヤバい、押し切られる――!?)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 水牢が破られて、AがCの加勢に入っちゃった
 4~6 粘るC
 7~9 セーブル、やったな! C撃破!


仲間A「こん、のぉぉぉっ!」

スピカ「うっ――」

 バシャアアッ

仲間A「よぉっし! C、加勢するぞ!」

仲間C「助かる、A!」

セーブル「1対2か――。腕が鳴るっ!」


 【安価下1】
 1 だったら風縛だ!
 2 むぅぅ…こうなったら攻撃に参加しちゃおう
   ※使いたい魔法があれば、習得魔法を参照して併記してちょんまげ
 3 土強壮魔法で仲間の後押しだ!
   A ザニアに
   B ピースに
   C セーブルに
   D むしろ自分に?
 4 その他、自由


スピカ「破られた…! こうなったら、大・氷柱魔法!」

 ビュォォォォォッ
 ズドドドドドドッ

セイカ「魔法がくるぞ!」

ザニア(姉上の氷柱魔法――なら、軌道は分かる。ここで、攻め立てる!)グンッ

セイカ「何っ…!?」

セーブル「うわ、危ねっ!?」ヒョイッ

ピース「ちょーっち考えて使おうや、っと」ヒョイッ

ザニア「はぁああああああああ――――――――――――――――っ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 セイカもやるおる
 4~6 いけザニア
 7~9 ザニアとの連携が決まったぜ


セイカ(こいつ、背後から氷柱を撃たれてて――!)

ザニア「はあっ!」ブンッ

セイカ「くっ!」ギィィィンッ

 ズドォォォッ

セイカ「あぐっ…!?」

ザニア「畳みかける――!」

 ザシュゥゥゥッ

セイカ「ぐあああああっ!?」

スピカ(あと一押し…!?)


 【安価下1】
 1 トドメはザニアに任せて、次だ
 2 今度は大・凍結いっちゃう?
 3 その他、どーする?


スピカ「ザニア、一気に!」

ザニア「うん!」

スピカ「風縛!」

 ビュォォォォォォッ

セイカ「な、何ぃっ…!?」

ザニア「トドメ、だぁっ!」

 ザシュゥゥッ

セイカ「ぐああああああっ…!」

 バタッ

仲間A「セイカ――」

 ザシュゥゥッ

ピース「はい、隙ありってねー」

仲間A「ぐ…」

 バタッ

セーブル「俺だって、負けてらんないな!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 粘りよる
 4~9 勝ったぜ


仲間B「クソっ…!」

仲間C「一旦、体制を立て直して…!」

セーブル「させるかよ!」

 ヒュオンッ

ザニア「そもそも、ムリでしょう」

 ザシュゥゥッ

仲間C「ぐおっ…!?」

仲間B「C!!」

セーブル「さあ、終わりだ…!」

 ズバァッ

<うおぉおおおおおおおおおおおおお―――――――――――――――――っ!

スピカ「勝った!」

ピース(あー…だるかった…これがあと3回、か…)

セーブル「やった! すごいな、スピカ!」タタタッ

スピカ「でしょ? えへへへ~」

ザニア「…ふぅ」キンッ

ピース「…あれれ? お姉ちゃんに誉めてもらわなくていいの? 功労者くん?」

ザニア「これくらい、いつものことですから」

ピース(つっまんねぇ~…)


 【安価下1】
 1 1回戦突破の祝勝会だー!
 2 2回戦の相手を視察にいこう!
 3 疲れたし、ホテルに戻りましょう、そうしよう


 ――バイス王国・闘技城都市・高級ホテル――

スピカ「はぁー…疲れた」

ノヴァ「ガゴゴ」ノソノソ

スピカ「こらこら、重いから乗らないで」

ノヴァ「ガゴゴ」ノソノソ

スピカ「んもー…」

スピカ「まいっか」

ノヴァ「ガゴゴ」ピョンピョン

スピカ「ぐえっ…」

スピカ「だから、はねないでよぅ…」

ノヴァ「ガゴゴ」


 【安価下1】
 1 部屋で休んでる
 2 コミュ
   ※相手併記やで
 3 外をふらっと歩いてみる


スピカ「ザニアー、入るよー」

 ガチャッ

ザニア「姉上」

スピカ「今、いい?」

ザニア「もちろん。どうぞ」

ザニア「どうかしたの?」

スピカ「別に何もないけど、暇だったから」

ザニア「暇だったからって…まあいいけど」


 ↓1~3 ザニアとのコミュ内容
 ※なければなしでおkよ


スピカ「今日の連携良かったね」

スピカ「うまくいったし!」

ザニア「いつも通りに、ね」

スピカ「いつも通りを、あんなにいっぱいお客さんがいるところでできたって、改めてすごいと思うよ」

ザニア「大勢って言っても、僕らは衆目にさらされることに馴れなきゃいけない身だし」

スピカ「でも、良かったね」

ザニア「…そうだね」

スピカ「あ、でもねでもね、ピースがなーんか手抜きしてる感じがしたの」

スピカ「気づいたら敵やっつけてたけど、それまでは何か…ほら、ふつーに戦ってたのに」

スピカ「最初から倒せたはずなのにわざととか…」

ザニア「…ピースさんはよく分からない人だから」

ザニア「…よくちょっかい出してくるし…」ボソ

スピカ「ん? ちょっかい?」

ザニア「何でもない」

スピカ「そっか」

ザニア「仮に手を抜いてたとして…どうしたいの?」

スピカ「【安価下1】」

 1 いや…別にどうしたいとかじゃないけど…そんな感じがしたなあ、ってだけ
 2 うーん…やっぱり、皆で一緒にがんばりたいよね。協力しなきゃ
 3 その他、自由台詞


スピカ「うーん…やっぱり、皆で一緒にがんばりたいよね。協力しなきゃ」

スピカ「セーブルを倒しちゃった人だって、これから戦うことになりそうだし」

ザニア「確かに一筋縄ではいかないだろうけど…」

スピカ「でしょ? きっと、ピースにも協力してもらわなきゃ勝てないよ」

ザニア「…でも、傭兵として雇ってるわけだから、こうして一緒に参加してるのは契約外のことだよ」

ザニア「半ば巻き込む形で参加してもらってることになってるし、強要するのも…」

スピカ「だけど一緒にやってくれる、ってことになったんだからさ」

ザニア「…それも、そうなのかな」

スピカ「そうだよ」

ザニア「…そうだね」

スピカ「でしょ?」

ザニア「僕からピースさんに言っておこうか? 2人で行く?」


 【安価下1】
 1 ザニアにおまかせ
 2 ふたりでいこう
 3 いや、むしろひとりでいってくる


スピカ「んー…」

ザニア「姉上?」

スピカ「ひとりでいく」

ザニア「…そう」

スピカ「うん」

ザニア「でも、それって何で僕のところきたの?」

スピカ「お話してたらそう思っただけだし」

ザニア「…ホテルの中で迷子にならないでよ?」

スピカ「さすがに大丈夫だって。じゃ、行ってくるね」

 ガチャ
 バタムッ

<~♪

<あれ、こんなとこにドアあったっけ…?

 ガチャッ

ザニア「姉上、迷子に片足踏み込んだよ」

スピカ「……えっ? あっ」

ザニア「…部屋の前まで送るよ…」

 ・
 ・
 ・

スピカ「入るねー」

ピース「んぉ…? どーした、スピカ…?」

スピカ「寝てたの?」

ピース「こんな豪勢な宿、そうそう泊まれねえから満喫中」

スピカ「そっか…。あのね、ピース」

ピース「何だ?」

スピカ「【安価下1】」

 1 手抜き、してた?
 2 …皆でがんばって、皆で協力するって、いいことだと思うの
 3 その他、自由台詞で話題を切り出しちゃって


スピカ「…皆でがんばって、皆で協力するって、いいことだと思うの」

ピース「…そうだなあ」

スピカ「だから、ピースも協力してよ」

ピース「何を?」

スピカ「闘技城」

ピース「つまり、何か。俺が手抜きでもしてるんじゃないかって?」

スピカ「…」

ピース「ん? どうして黙った? 黙るとこじゃないだろ」

スピカ「違ってたらごめんなさいだけど…そう見えたの」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ピース「そっか。そりゃ、勘違いだ。俺は本気でやってた。なのにそんな風に見られたか…。あーあ、ちょいとショックだなあ」
 4~6 ピース「ごめんなさいしてもらえる?」スピカ「…違ってた?」ピース「手抜きなんかしてないさ」
 7~9 ピース「…へいへい、すまんね。ついつい、うっかり? めんどくさくって」


ピース「…へいへい、すまんね。ついつい、うっかり? めんどくさくって」

スピカ「めんど…くさかった?」

ピース「俺の仕事は護衛だろ? お前らの従者になって命令聞くことじゃねえ」

スピカ「…うん」

ピース「成り行きでまあ、参加はしてるけど本来の仕事じゃねえんでな。それに本気になる筋合いはない。違うか?」

スピカ「だから、一緒に協力してほしいなって思って」

ピース「手と手を取り合って力を合わせる――。素敵だよ、そりゃ」

スピカ「でしょ?」

ピース「でも、そういうのは俺に求めないでもらえるか?」

スピカ「…何か、理由があるの?」

ピース「性に合わないんだ、これが」

ピース「綺麗ごとって言うの? 耳障りはいいし、実現されれば最高さ」

ピース「実現されたって言うんなら、俺だって喜んでその綺麗な楽園を享受さしてもらおう」

ピース「だがな、んなもん幻想だ。ありもしねえし、永遠に訪れやしねえ。世の中は汚いことだらけさ」

スピカ「今はそうでも、そうじゃなくするための第一歩は自分から始めなきゃダメなんだよ」

ピース「じゃあ、俺は百歩目から参加さしてもらうよ」

スピカ「っ…」

ピース「…ま、足は引っ張らないさ。牽引もしねえけど」

ピース「そうそう、俺が最後に残らない限りはそうそう負けたりしないってことも約束しといてやる」

ピース「それじゃ不満か?」

スピカ「……何でそこまで、嫌なの?」

ピース「…んー……育ちかね」

ピース「俺とお前は、仕事上の関係だ。それ以上でも、以下でもない」

ピース「もしも踏み込んでくるって言うんなら、ちょいと心苦しくなることも覚悟して来いよ」

ピース「俺だってできれば無用なストレスを避けたいんだ。…互いに不必要なとこまでは干渉せずにやろうぜ」

ピース「それが大人のつきあいってやつだ。分かったか?」

スピカ「…分かんないけど、今夜は終わりにしとく」

ピース「それはそれで賢明だな。風邪ひくなよ」

スピカ「おやすみ」

ピース「あいよ」

 バタム…

スピカ(………うーん…どうにか、できないのかなあ…?)

ザニア「どうだった?」

スピカ「…うっかり、だってさ」

ザニア「…うっかり?」


 ――個人情報――
 名前:スピカ・ヴァーゴ 武器:杖 職業:第一王女兼魔法使い 属性:水
 習得魔法:大~小・濁流/凍結/氷柱 中~小・火球/竜巻/烈風/土槍/雷撃 小・劫火
      水牢 土・強壮 風縛
 所持品:ノヴァ(小型愛玩ゴーレム)

 ――知人――
 ザニア:弟 ヴァーゴ王国王子
 ピース:凄腕傭兵
 セーブル:カタナの使い手
 スバル:女戦士 闘技城グランドゲーム優勝候補


 今夜はここまでです
 ありがとうございました


 では本日も張り切って参りませう
 コンマ判定をおなしゃーす

 【直下 コンマ判定】
 2回戦だお!!
  1  優勝ド本命パーティーが相手やでぇ…
 2~6 肉弾戦こそ至上! な脳筋マッチョメンチームが相手やでぇ
 7~9 とりあえず勝ったぜ!


 すまん、ageてなかった…
 これは判定に数えんから、よろしくおなしゃす


セーブル「勝ったな!」

スピカ「勝ったね!」

スピカ・セーブル「「いぇいっ!」」パチンッ

ザニア「次は準決勝…」

ピース(まだ続くのか…)

スピカ「いよいよだね、準決勝」

セーブル「ああ。ここまできたら、優勝まで勢いでいこうぜ!」

スピカ「うん」

ザニア「どこも勝ち進んでるんですから、勢いがあるのはどこも一緒ですよ」

セーブル「あれっ?」

ザニア「勝ち気でいないと勝てないのは当たり前かも知れませんが」

セーブル「だよな!」

スピカ「うんうん」


 【安価下1】
 1 さて、準決勝の相手はどんなかな?
 2 闘技城都市をぷらっと散歩
 3 ホテルに帰ろう、そうしよう
 4 その他、自由行動


 ――バイス王国・闘技城都市・高級ホテル――

スピカ「ただいまーっと」

ノヴァ「ガゴゴ」ノソノソ

スピカ「ノヴァが懐いてるのはいいんだけど…」

ノヴァ「ガゴゴ」ノソノソ

スピカ「乗ってこないでよぅ…」

ノヴァ「ガゴゴ」ピョンピョンッ

スピカ「ぐえっ…」


 【安価下1】
 1 コミュ
   ※相手も併記やで
 2 魔法の練習
   ※新しく魔法を習得したい場合は、>>722の習得魔法を参照にするか、こういうのないんか!?て書き込んでみてくだされ
 3 さっさと休もう
 4 その他、自由行動
   ※ホテル内でできることね?


スピカ「ちょっとお散歩しようっと」

スピカ「あ、でも外に出たらザニアにお説教されかねない…」

スピカ「…ホテルの中ならいっか」

スピカ「~♪」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 気づいたら外にいて、しかも迷子だった。何故?
 4~6 ホテルのバーに辿り着いた
 7~9 ラウンジにセーブルがいた
  0  上裸マッチョの男性とぶつかった


 スタスタ

セーブル「んー…」

セーブル「でも…」

セーブル「いやいや…」

 ブツブツ

スピカ「あれ、セーブルだ…」

セーブル「うーん、うーん…」

スピカ(何か悩んでる…? ていうか、何でセーブル、ここにいるんだろう…?)


 【安価下1】
 1 そっと近づいて、わっ、てして驚かせてみる
 2 普通に声をかける
 3 その他、どうする?


 おっと、安価の連取りになってしまうんで、申し訳ありませんがズラしますね
 昨日は後になってから、あれ?ってなっちゃって…すんませんでした

 コンマをいくつ挟んでも、安価の連続は基本NGっす
 ご理解願いまする~


スピカ「セーブル、どうしたの?」

セーブル「!?」バッ

スピカ「え」

セーブル「あ、ごめん…」

スピカ「?」

セーブル「い、いやちょっと考えごとしてたから驚いて…」

スピカ「こんなとこにどうしたの? 用事?」

スピカ「わたし? ザニア? ピース?」

セーブル「あ、あー…その…」

スピカ「何?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 セーブル「…す、スバルって人が、ここに泊まってるらしくて…」
 4~6 セーブル「い、一緒に来てくれないか? 俺のこと負かした、スバルってのがここに泊まってるらしいんだけど、何かさ…」
 7~9 セーブル「………で、デート、行かないかっ!?」


セーブル「………で、デート、行かないかっ!?」

スピカ「…デート?」

セーブル「…」コクコクッ

スピカ「デート…」

セーブル「…」コクコクッ

スピカ「【安価下1】」

 1 今から? もう夜だけど…
 2 …デート!? わ、わたしと、セーブルが? そ、そんなデートなんて、あの、ほら、友達なのにそんな、そんな…ねえ?
 3 その他、自由台詞


スピカ「…デート!? わ、わたしと、セーブルが? そ、そんなデートなんて、あの、ほら、友達なのにそんな、そんな…ねえ?」

セーブル「っ…そ、そう…だよな…」

スピカ「えっ? あ、いや、あのね、嫌だってわけじゃなくて」

セーブル「じゃあ…!」

スピカ「で、でもさー、ほらその、何? デート…デートなんてこう、言いながら出かけるってほど他人行儀じゃないっていうか?」

スピカ「そ、そう、友達なんだしさ、デートなんて言うとこう…男の子と女の子の感じになっちゃうでしょ?」

スピカ「だから…」

セーブル「…」

スピカ「…あー…」

セーブル「…その…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 セーブル「………ご、ごめん、やっぱまた今度! 明日、がんばろうな! じゃ、じゃあっ!」バタバタ
 4~6 セーブル「…い、いや違う違う、違うって! そのー…こ、言葉が出なかっただけで? デートっていうか、こう…さ?」
 7~9 セーブル「友達以上って…難しいか…?」


セーブル「………ご、ごめん、やっぱまた今度! 明日、がんばろうな! じゃ、じゃあっ!」バタバタ

スピカ「あ、またねー…」

スピカ「…」

スピカ「…………あるぇぇ~…?」

スピカ「……セーブル…もしかして…?」

スピカ「…」

スピカ「…いやいやいやいや、ま、まさかね…うん…」


 【安価下1】
 1 部屋に戻った
 2 しばらく、ラウンジで考え込んでみた
 3 よし、さっさと寝て忘れよう


スピカ(セーブルのデートのお誘いって…)

スピカ(詰まるところは、その…わたしを女の子として、どこか一緒に行きませんかってお誘いしてくれたわけだよね…?)

スピカ(ただ一緒に出かけるだけなら、そんなデートなんて言葉使わないだろうし…)

スピカ(て、いうことは…)

スピカ(…………セーブルが、わたしを好きになった…?)

スピカ(…でも、でもさあ、これってうぬぼれじゃあ…?)

スピカ(何かこう、本当は別のあれがあったけど何かでテンパって何でか、ああなっただけって線も…)

スピカ(……さすがに、ないか…)

スピカ(何か逃げるみたいに帰っちゃったけど…セーブルのことだから、グランドゲームの個人戦で負けちゃった翌日みたいに、何もないんだろうけど…)

スピカ(やっぱり…ちゃんと何かしら、答えをあげた方がいい…のかな…?)

スピカ(ううん、セーブルにいつ…どこで、そういう質問を受けても、答えられるように、今の内に決めておくだけ…でも…)

スピカ「うーん…」

スピカ(セーブルのことは好き…。好きだけど、特別好きなわけじゃないし…)

スピカ(きっと、他の皆とおんなじくらい大切っていう意味での好き、だから…セーブルの気持ちには答えられはしないんじゃ…)

スピカ「…」


 【安価下1】
 1 今度、また同じようなことが起きたら、ちゃんと伝えよう
 2 そもそも、自由恋愛なんてできないだろうし…
 3 考えたら頭が疲れた。甘いものを求めてホテル内をうろつこう


スピカ「…甘いものほしい」

スピカ「やめやめ…まだまだ憶測だし、うん…」

スピカ「あまいーものーはー♪ あたまーにーいいのーよー♪」

スピカ「~♪」



 【直下 コンマ判定】
 1~3 で、迷子になった
 4~9 甘いもの食べて寝た


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 ホテル内で迷子になってたら上裸の男性に助けてもらった
 奇数 バーに辿り着いて甘いジュースを注文してたら、ピースと、見慣れない人が一緒にいるのを目撃した
 ※0は偶数扱いなのよ


スピカ「どこ、ここ…?」

スピカ「……うーん…こっちかな?」トトトッ

 ドンッ

スピカ「うわっ――」

 パシッ

シリウス「大丈夫か?」

スピカ「おおっ…ありがとうございます」

シリウス「いや、こちらもぶつかってすまなかった」

スピカ(……何で上、裸なんだろう…?)

スピカ(あと、どうして背中に女の子がしがみついてるんだろう…? 何、マント…? マント感覚で女の子つけてるの?)

シリウス「だが、こんなところで何故…?」

スピカ「こんなところ…?」

シリウス「ここはホテルの宿泊客は来ない場所だぞ?」

スピカ「…あるぇ~…?」

シリウス「迷子か…」

スピカ「ま、迷子じゃないもん」

シリウス「部屋まで送ろうか?」

スピカ「どうもありがとうございます」ペコッ



 【直下 コンマ判定】
 1~3 準決勝の相手は…シリウス達だった(白目
 4~9 さあ、準決勝やで!


ザニア「ふわぁぁ…」

スピカ「ザニア、珍しいね、欠伸なんて。どうかしたの?」

ザニア「ちょっと夜更かしして」

スピカ「またまた珍しい」

セーブル「…むにゃ…もう…食べられ…」

ザニア「セーブルさんは寝ぼけたままとは…。この人が1番張り切ってたはずなのに…」

スピカ「試合前に起こせばいいんじゃない?」

ピース「俺も眠たいから休んでたいなぁー」チラチラッ

ザニア「あなたは傭兵なんですから、それをお忘れなきようにお願いします」

ピース「…ちっ」

スピカ(準決勝なのに、何か…皆、ちょっと…アレかも…?)


 【安価下1】
 1 すぐに準決勝やろう
 2 ザニアは何で夜更かししたん?
 3 セーブル、起きようよ~
 4 ピース、よろしくね?


セーブル「もう試合!? うわ、やべえやべえ!」

セーブル「えーとえーと、準備運動! いっちにー、さんっしぃー!」

ピース「さーて、と…やるか…」

ザニア「セーブルさん、行きますよ」

セーブル「うわ、マジで!? わ、分かった、すぐ、すぐ行くからせめて、腰をこうぐいーっとするだけ――」

ザニア「行きますよ」グイッ

スピカ(わちゃわちゃしてるなあ…)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 準決勝だけあって強敵
 4~6 準決勝だけあるけど、互角?
 7~9 準決勝とは言え、描写省略で勝ったぜ! 今回のグランドゲームはレベル低いな!


セーブル「ぜぇー…ぜぇー…」

ザニア「ふぅー…」

ピース「…」

スピカ「勝て、たぁっ…!」

セーブル「ああ、やったな!」

スピカ「うん、やったね!」

 パチンッ

ザニア「いよいよ、明日は決勝ですね」

ピース「前祝いでちょびぃーっといいもんとか食いにいったりしねえの?」

セーブル「いや、万全を期して特訓だ」

ザニア「食事より、特訓より、優先されるべきはきちんと体の疲れを取ることですよ」


 【安価下1】
 1 皆でおいしいもの食べにいこう
 2 特訓かぁー…
 3 ちゃんと休もう
 4 その他、自由行動


スピカ「皆違うよ」

ザニア「姉上?」

セーブル「違う?」

ピース(あー、だるそう…)

スピカ「相手のことを知らなくちゃ!」

セーブル「! そうだな!」

セーブル「一理ある…」

ピース(その一理はめんどくさいの一言で一蹴しちゃっていいんだよ…)

スピカ「そんなわけで、研究しよ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 強いってことしか分からんかったの巻き
 4~6 オーソドックスなパーティー編成だけど、要はやっぱりスバル
 7~9 偵察してたら見つかった! …ものの?


 おろろ?
 急に人がきえた…? 神隠し?

 じゃあ、本日はここまでということで
 どうもありがとうございました

 引き続き、コンマおなしゃーす


 のんびーり晩酌して、まったり長湯してたらいい気分になっちゃったんだけど、どなたかいます?
 もうちょびっとだけ更新しようかなあ、と考えてるんですが


 よかった、いた
 やっぱいねえかなーとか思ってたけど…

 じゃ、さくっと書いてきますね
 どうもありがとうございます


セーブル「スバル…」

ザニア「セーブルさんを下した人ですね」

ピース「あれ強いだろうな…」

スピカ「強いの、やっぱり…」

セーブル「何というか…何もかもが、すごく高いレベルにあるって感じだ」

セーブル「ただ剣を振るう。その動きだけでも、何万、何十万、何百万と繰り返されて体に染みついたムダのなさを感じた」

ザニア「特筆した何かがあるかさえ知りませんが…相当の技術と経験を持ち合わせている、と」

ピース「そういうのは相手にしねえのが1番…」

スピカ「そうもいかないよ」

セーブル「よし、丁度、ひとりで練習してるみたいだし、このまま様子をうかがって――」

<そこにいるのは誰?

スピカ(早速バレた!)

ザニア「…」

ピース「ありゃ」

セーブル「…よ、よし!」スクッ

セーブル「明日、パーティー・バトルで決勝を戦う者だ」ザッ

スピカ「どうも~」

ザニア「…はぁ…」

ピース「やれやれ…」

スバル「…セーブル、だったか」

セーブル「お、覚えてたのか…?」

スバル「雪辱を晴らす時が、意外と早くきたって感じ?」

セーブル「ああ、そうだ。だから今度はちゃんと、手の内を見てやろうと思ったんだ」キリッ

スバル「ふふっ…威張っていうことじゃないでしょ?」

セーブル「…」

スピカ「あははは…」

スバル「教えてあげようか?」

スピカ「えっ?」

ザニア(罠…?)

セーブル「いい…のか…?」

スバル「どうする?」


 【安価下1】
 1 是非
 2 いや、やっぱいい


スピカ「是非!」

セーブル「そ、そうだな、折角だし!」

スバル「素直だね」

スピカ「えへへ」

セーブル「ほ、誉められたって手加減はしないぞ?」

スバル「でも、全部を教えてあげるわけにもいかないし…そうだなあ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 スバル「1回だけ、手合わせしてあげようか?」
 4~6 スバル「わたしの一撃がどれくらい力強いか、教えてあげようか?」
 7~9 スバル「どんな連携をするかだけ、教えてあげる。それでいい?」スピカ「むしろいいの?」


スバル「1回だけ、手合わせしてあげようか?」

セーブル「っ…」

スピカ「手合わせ…」

スバル「寸止めルールで、どちらかに有効な一撃が加えられるまで」

ザニア「なるほど…」

ピース「セーブルの二の舞になったら、特になーんも収穫できない上、ヘタしたらこっちの手の内が見られるってか」

ピース「親切そうなふりをして、意外とこずるいじゃねえか」

スバル「手の内を無償でさらしてもいいと思うほど過小評価をしていないだけよ」

スバル「やる? やらない?」


 【安価下1】
 1 スピカがやろう
 2 ザニアがやろう
 3 ピースがやろう
 4 セーブルがやろう
 5 やらない


スピカ「…ピース、お願い」

ピース「は?」

ザニア「…」

セーブル「そうだな、ピースなら!」

ピース「いや、何言ってんだ?」

スバル「1番気になっていた者とやらせてもらえるなんて…暁光ね」チャキッ

ピース「待てよ、俺は…」

ザニア「傭兵なんでしょう? 僕や姉上がやって、ケガでもしたらいいんですか?」

ピース「てめえ…」

スバル「うん? 腰抜けだったの?」

ピース「…ちっ」スラァンッ

ピース「後悔したって知らねえぞ」

スバル「楽しみだ」


 【直下 コンマ判定】
 1~6 1秒で終わった
 7~9 20秒で終わった
  0  ピースTUEEEEEEEE


セーブル「ピース、頼むぞ…」ギュッ

ザニア(ピースさんが本気を出すとは到底思えない…)チラッ

スピカ「…」

ザニア(なのに、それを察していながら…どうして姉上は彼に…?)

スバル「では、スタートの合図は…あそこの鳥が飛び立ったら、としようか」

ピース「…」チャキッ

スピカ「…」

ザニア「…」

セーブル「…」

 バサァッ

スバル「――はぁああああああっ!」

 ダンッ

ザニア「速い――」

 ギィィィンッ

セーブル「受けた!? あのでっかい剣で!?」

スバル「なかなか。でも…!」

 グンッ

スピカ「何、すり抜け――?」

セーブル「重心をずらして、一瞬でさらに踏み込んだんだ」

 ギィィンッ

ピース「傭兵としちゃ、黒星つくと商売に響くんだよなあ」ブゥンッ

 スパッ

ザニア「押し返して、しかも掠めた…!」

スバル「…やっぱり…相当の使い手みたいね…」ツ-

スピカ「ピース、強い…」

スバル「面白い…!」ダンッ

スバル「これならどうっ!?」ブゥンッ

 ピタッ…

スバル「――え…?」

セーブル「おい…」

ザニア「…」

スピカ「あれ? 何で、これからって時に…両手上げて、そんな無防備な…」

ピース「寸止めルールで良かったわ。押してもすり抜けて、引いても突っ込んでくるってだけ分かりゃ充分だろ?」

ピース「俺はもう降りる。んじゃあな、おやすみ」スタスタ

スバル「ま、待った…! そんな、煮えない勝負…!」

セーブル「そうだそうだ!」

ピース「アホ抜かせ。仕事じゃねんだよ」ペッ

 スタスタ…

スピカ「……えー…」

ザニア「ですが…まあ、最初からあれをされなかっただけ、マシでしょう」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 不完全燃焼な分、スバルは明日に意欲を燃やすようです
 4~6 不完全燃焼になって、スバルはその晩、めちゃくちゃ剣を振り回して特訓したそうです
 7~9 スバルと何故か仲良く? なるん?


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 不完全燃焼すぎてスバルが駄々をこね始めて、スバルの仲間がやってきて…?
 奇数 こういうトーナメントものはさ、途中で何かがあるのがお決まりだよね! レッツ・HARAN
 ※0は偶数扱いなのやで


ピース「はぁ…」

 スタスタ

ピース「さっさと、終わってくれねえもんか…」

ピース「金に目がくらんで、面倒な仕事を引き受けたもんだ…」

 ザッ…

ピース「…」ピタッ

?「傭兵ピースだな」

ピース「悪いが、今は別件の仕事を受けてる最中だ」

ピース「仕事の話なら後にし――」

?「60万ゴールド出そう」

 ピクッ

ピース「…」チラッ

?「傭兵は金で雇われれば誰にでも剣を向けるものだろう?」

ピース「…」

?「前金が欲しいなら20万ゴールドをやる」ヂャラッ

ピース「…その前に名前くらい名乗ったらどうだ?」

?「そうだな…。では、【安価下1】と」


 【安価下1】
 ピースに仕事の依頼を持ちかけた謎の人のお名前と性別おなしゃす


カレン「――以上が計画だ」

ピース「…」

カレン「…成功すれば、残りも払う」

カレン「期待をしているぞ、ピース」

 ザッ…

ピース「…」

ピース「ふぅーん…なるほどな」

ピース「……明日は大荒れ確定だ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 グランドゲーム決勝戦! 人の賑わいもものすごい! スピカは、試合前に迷子になりました(白目
 4~6 天気も大荒れだった!
 7~9 そして、グランドゲームのパーティー・バトル決勝戦が始まった!


 ――個人情報――
 名前:スピカ・ヴァーゴ 武器:杖 職業:第一王女兼魔法使い 属性:水
 習得魔法:大~小・濁流/凍結/氷柱 中~小・火球/竜巻/烈風/土槍/雷撃 小・劫火
      水牢 土・強壮 風縛
 所持品:ノヴァ(小型愛玩ゴーレム)

 ――知人――
 ザニア:弟 ヴァーゴ王国王子
 ピース:凄腕傭兵
 セーブル:カタナの使い手
 スバル:女戦士 闘技城グランドゲーム優勝候補
 カレン:謎の女 ピースに依頼を持ちかけた


 判定、把握しました
 今夜は本当にここまでです
 どうも、おつきあいいただき、ありがとうございました

 ではまた明日


 ――バイス王国・闘技城都市・某所――

スピカ「……あれ?」

 ポツン

スピカ「………おかしいな…アリーナに向かってたはずなのに…」

スピカ「皆、すぐ迷子になるんだから…」

スピカ「はぁ…」

スピカ「正午きっかりに開始だから…まだ少し余裕はあるけど、人混みがすごいからって早めに出たんだっけ」

スピカ「………うーん…まあ、適当に歩けば辿り着く…よね…?」

スピカ「きっと皆、試合を見に会場行くんだろうし、人の流れに向かって行けば到着! わたしって頭いいなぁ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 何か聞き捨てならない会話を聞いてしまった…
 4~6 迷子の女の子を見つけてしまった。こ、これは保護しないわけにはいかないし…
 7~9 ちぇっ、無事にザニアに保護されて会場入りできたよ…もう…


スピカ「~♪」

 スタスタ

スピカ「あ、建物見えてきた。この調子なら到着できる。ふふっ」

<ヒック…グスン…

スピカ「…?」キョロキョロ

スピカ「泣き声…?」キョロキョロ

スピカ「………あっ」トトトッ

スピカ「…どうしたの?」

迷子「グスッ…ママと…はぐれちゃったの…」

スピカ「ママと? ………こんなにだと、確かに…」

スピカ「ママと、迷子になったらどこかで待ち合わせしようとか約束した?」

迷子「ううん…」フルフル

スピカ「困っちゃったなあ…」

スピカ「……何しにママとお出かけしたの?」

迷子「おかいもの…」

スピカ「どこのお店とか、分かる?」

迷子「…」フルフル

スピカ「…そっか…」


 【安価下1】
 1 迷子の手を引きながらママンを探してみる
 2 そこら辺に衛兵みたいのいるし、そこまで送ってあげよう
 3 その他、どーするー?


スピカ「じゃあ、お姉ちゃんと一緒に、ママをさがそう?」スッ

迷子「…うん」ギュッ

スピカ「よし、いいコだね」

 スタスタ

スピカ「すみませーん、迷子なんですけどー」

スピカ「お母さぁーん、どこですかー?」

迷子「…」

スピカ「早く見つかるといいね」

迷子「うん」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 刻々と時間がすぎていくぅー!
 4~6 ママンが見つかった! でも時間が…割と…
 7~9 割と早めにママンが見つかって、お礼までもらっちゃった


ママン「どうもありがとうございます」ペコペコ

スピカ「いえいえ、これくらい」

元迷子「ありがとう、おねえちゃん」

スピカ「どういたしまして」ニコッ

ママン「あの…もし、よろしければこれを…」スッ

スピカ「あ、何かいい香り…」

ママン「焼き菓子なんですけど、こんなお礼しかできずに…」

スピカ「そんな! むしろ、もらっていいの? 当然のことをしただけで」

ママン「いいえ、良ければ受け取ってください」

スピカ「…うん、ありがとう」

元迷子「ばいばい、おねえちゃん」

スピカ「うん。今度は迷子になっちゃダメだよ」

元迷子「おねえちゃんもね」

スピカ「わ、わたしは迷子になんかならないし…」

ママン「どうも、ありがとうございました」ペコリ

スピカ「いいえ。それじゃあ」

 スタスタ

スピカ「えへへ…クッキーもらっちゃった。ん~…いい香り」

スピカ「そうだ。皆で食べようっと」

 ・
 ・
 ・

スピカ「あ、皆いた!」

ザニア「姉上っ…! 一体、どこへ!? 間に合わないんじゃないかって、ひやひやしたよ」

ピース(ちぇっ…)

セーブル「さ、もう始まるぞ」

スピカ「え、もう? あ、あのね、さっき――」

*「出番なのでお願いしまーす」

セーブル「よし、じゃあ気合いを入れていこう!」


 【安価下1】
 さあ、決勝戦! どう戦おうか?
 1 スバルの邪魔をしまくる感じ?
 2 スバル以外を蹴散らしてから…
 3 まずは出方をうかがおう
 4 その他、どーする?


スピカ「あのね、ザニア。作戦があるの。ごにょごにょ…」

ザニア「…うん、うん…」

ピース「…」

セーブル「雪辱を晴らす…!」

スバル「ああ、正々堂々とやろう」

男戦士「決勝戦だからって期待してたが、若いのばっかだな…」

女弓士「それフラグじゃない?」

少年僧侶「フラグです」

男戦士「んなわけあるかっ!」

スピカ「って、感じなんだけど…」

ザニア「分かった。やってみよう」

セーブル「いざ、尋常にっ!」

スバル「勝負っ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 怒濤の先制攻撃で作戦どころじゃないっ!
 4~6 風縛はあっさり破られた(白目
 7~9 男戦士しか閉じ込められんかった

 【安価下1】
 男戦士のお名前おなしゃす
 ※順番に敵パーティーのお名前安価とってくからね~


スピカ「ザニア、よろしく!」

ザニア「分かってる…! はあっ!」

スバル「ガイ!」

(男戦士→)ガイ「あいよぅ!」

 ギィィィンッ

ザニア「セーブルさん、彼女をっ!」

セーブル「ああっ!」ブンッ

スバル「甘いなっ!」スカッ

ピース「ほいほいっと!」

 ギィィィンッ

ザニア「一歩後退をっ!」

スピカ「風縛!」

 ビュォォォォォォッ

ガイ「う、おおおおっ!?」

少年僧侶「ガイさん!」

ザニア(前衛2人を閉じ込めるには至らなかった――)

ザニア(だけど、こっちは前衛が3人! 1人でも穴はできる!)

ザニア「ピースさん、彼女はお願いします! セーブルさん!」

セーブル「え? あ、ああっ!」ダッ

女弓士「そうきたか。でも、近づけさせないよっ!」

女弓士「百烈矢!」

 シュバババババババババァッ

スピカ「何あれっ!?」

セーブル「100本の矢、同時ぃっ!?」


 【直下 コンマ判定】 
 1~3 これじゃ後衛に近づけねえし、しかもガイも風縛を破ってきおった
 4~6 女弓士が厄介だなあ。近づけないよ
 7~9 ダメージを受けつつもザニアとセーブルは突破でけた!

 【安価下1】
 女弓士のお名前おなしゃす



 ミナト…何かあんま女っぽくない名前だけど…た、他意はないんだよね…?
 あと、すみません。直下と安価下1とかやってるけど、安価と、その採用安価の判定、てな感じで進行です

―――――

ザニア「臆しましたか!?」キンッ

セーブル「っ――まさか!」スパパパァンッ

 ズダダッ

(女弓士→)ミナト「ああもう、ガイ! いつまで休憩してるんだかっ…!」

少年僧侶「ミナトさん、下がって!」

 ダンッ

ザニア「一気にっ!」

セーブル「やるっ!」

少年僧侶「防壁!」

 ギィィィィィィンッ

ザニア「っ――」

セーブル「おわ、何、この反発――!?」

 バシィィィンッ

ミナト「無防備だな!」キリキリ

ミナト「もう一度っ! 百烈矢!」

 シュババババババババババッ


 【安価下1】
 少年僧侶のお名前


 【採用安価のコンマ判定】
 1~3 後衛は後衛で強いし、風縛が破られちった
 4~6 ザニアが魔法で矢は防いだけど、風縛が破られちった
 7~9 ザニアが魔法で矢を防いだぜ


ザニア「ぐあああっ…!」

セーブル「やっべえな、これっ…!」

ガイ「――よぉし、そろそろぶち抜くか。せぇええええいっ!」

 ブワァッ
 ズバァァァァンッ

スピカ「嘘っ!?」

ガイ「お前らの前衛はうちの後衛に突っ込みすぎだ!」ダダダッ

ザニア「しまった、この距離じゃ――姉上っ!」

ガイ「おい、シャヒーン!」

シャヒーン「強壮!」

 ギュゥゥィィィィンッ

ガイ「きたきたきたきたきたぁぁあああああ―――――――――――――――――――っ!」

セーブル「やっべ、間に合わないっ!」

 ズドドドドッ

ミナト「どこ行こうっての!?」

ザニア「くっ…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 とりあえず大魔法をぶつけてみたけど…
 4~6 強壮魔法を自分にかけて避けるのに専念した。でも、反撃は全然できませーーーーんっ
 7~9 傭兵さすが


ピース「おっと――」キィンッ

スバル「何っ?」スカッ

ガイ「とりあえず、ひとぉおおおおおおおお―――――――――――――――――りっ!」

スピカ「っ――!?」

 ギィィィィィンッ

ピース「っとと、うちの姫様に手え出さないでもらおうか」

ガイ「やるなっ…!」ググッ

ピース「力みすぎだぜ、お前」スッ

ガイ「っ――?」

 ズバァァァッ

スバル「あれは、わたしのっ…!」

ガイ「スバルの技――だとっ…!?」

シャーヒス「今、回復をっ…!」

セーブル「させる、かぁっ!」

ミナト「だから、来させないって!」

ザニア「雷鐘!」

 ピシャアアアッ
 ズドォォォォォォォッ

ミナト「目がっ…!」


 【安価下1】
 1 山なりになるように氷柱魔法で空から奥の後衛を攻撃
 2 ガイを今度は水牢で閉じ込めてピースにトドメをさしてもらおう
 3 今、フリーになってるのはスバル! 彼女に大・濁流魔法をぶつけてちょっと脇へどいててもらおう
 4 その他、どーする?


スピカ「中・氷柱魔法!」

 シュドドドドドドッ

スバル「っ!?」

スバル「そんな単純な攻撃でっ…!」

ガイ「この野郎っ…!」ブンッ

ピース「今度は頭を使いすぎだぜ」ガッ

ガイ「足払い――!?」グラッ

スバル「足止めのつまりなら、お粗末ねっ!」

スピカ「足止めじゃなくてっ、分断だからっ! もう一丁、中氷柱魔法!」

 シュドドドドドドドッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 スバルつえーよ、やっぱ
 4~6 分断したかと思いきや?
 7~9 分断はできたけど、ピースでも1対2で持ちこたえるのはつらたんだって


スピカ「よしっ!」

スピカ(氷柱で引いたライン内はピースに任せて、この隙に――)

スバル「――極大・劫火魔法っ!」

 シュボォォォォォォォォォッ

スピカ「ええっ!?」

ガイ「熱っち、熱っち、こら、スバル!」

ピース(むしろ、分断されたのはこっち側か――)

ザニア「姉上、ピースさん…!」

セーブル「な、何だありゃっ!? 炎の、壁…!?」

シャヒーン(スバルさんとガイさんで、向こうの大剣使いと魔法使いを殲滅するのか。スバルさん達の様子が分からないのは痛いけど…)

シャヒーン(あの2人を信じて、僕はミナトさんと一緒にこの2人を足止めする…!)

スバル「さあ、まだまだ戦いはこれから。楽しもうじゃないか」

ガイ「言っても俺、手負いだからな?」

スバル「ガイなら大丈夫よ、頑丈だから」

ガイ「あのなあ…」

ピース「あーららら…2対2で分断か…」

スピカ「…ピース、頼りにしてるからね?」

ピース「…ちっ」


 【安価下1】
 1 とりあえずピースに強壮魔法!
 2 手負いのガイからやっつけよう!
 3 その他、どーする?


ピース「俺としちゃ、あの女が1番厄介だ」

スピカ「やっぱり?」

ピース「だから、邪魔な野郎の方から片づける。これでどうだ?」

スピカ「賛成!」

ピース「………どうせ、誰の目もねえんだ。フォローはしねえぞ」

スピカ「何それ!?」

ピース「言葉通りだ」ダンッ

ガイ「チィッ、やっぱ俺狙い?」

スバル「だったら、魔法使いからやればいい」

ガイ「頼んだぜ、スバル」

スバル「頼まれたよっ!」ダンッ

ピース(先に片一方をやられた方が不利になる――。俺があの野郎をやるが速いか、あの女がスピカをやんのが速いか)

スピカ「こっち来たっ…!?」

スピカ(ピースの支援? いや、身を守る? あの人を攻撃して時間を稼ぐ?)

スピカ(どっちにしろ、突撃されたらわたしじゃどうにも…!)


 【安価下1】
 1 風縛! スバルの足止め!
 2 スバルに濁流魔法だ! お願いだから押し返されて!
 3 土槍魔法でガイを攻撃だ! ピース、お願いだから早くやっつけて!
 4 その他、どーする?


 基本的に1度の安価で1つの行動なので、やろうとする意図は分かるんですが残念ながら前半だけの採用です。ご理解ください

―――――

スピカ「大・濁流魔法っ!」

 ザッバァァァァァァッ

スバル「――」チャキッ

スピカ(何で、止まらないのっ…!?)

スバル「我が一撃の前に、道よ、拓け!」

 ブンッ
 ズッバァァァァァァァッ

スピカ「き、斬った――?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 スピカがやられた…自動的に試合も負けっす
 4~6 スバル「やっぱり、まだ無茶だったか」スピカ「はっ、い、今の内! 中・雷撃魔法!」
 7~9 スバル「やっぱり、まだ無茶だったか」ガイ「ぐおおおおおっ!」スバル「って、しまった!?」


 ズバァァァッ
 ザバァァァァンッ…

スバル「やっぱり、まだ無茶だったか」←びしょ濡れ

ガイ「ぐおおおおおおおっ!」

スバル「って、しまった!?」

スピカ「やったっ!」

ピース「さーて、分断したのが仇になったな?」

ピース「2対1だぜ?」

スバル「やるな…」チャキッ


 【安価下1】
 1 濡れてるし、今の内に中・雷撃魔法!
 2 こうなったら攻め立てるまで! とりあえず中・烈風魔法!
 3 がんばって、ピース! 土・強壮魔法!
 4 その他、どーする?

ピースはヒヒイロよりかは若いのよね?


スピカ「中・雷撃魔法!」

 ピシャアアッ
 バリバリィィッ

スバル「っ――」ダンッ

スピカ「嘘、早すぎ…!」

ピース「だが思考を犠牲にしすぎだぜ」ズバァッ

スバル「ぐぅっ…!?」

 ギィィンッ

ピース「反応は上々、技術もある」ブンッ

 バッ

スバル「はあっ!」

ピース「だが――」

 ギィィィンッ

ピース「百戦錬磨にゃ、程遠い」

スバル(強い――! やっぱり、こいつは別格…!)

スピカ「ピース、すごい…」

 ギィィンッ
 ヒュオンッ
 ズドォォォッ

スバル「あぐうっ…!?」

ピース「経験ってえヤツは、本物の天才様じゃねえと埋め難い部分だぜ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 それでもスバルもつえー
 4~6 ピースがつえー。スバル撃破!
 7~9 スバルとガイ撃破で、残り2名は降参した。優勝だよ!


 ギィィンッ

スバル「そう…」

スバル「だったら、あなたとの戦いで、その経験を埋めさせてもらうわ」チャキッ

ピース「めんどくせえ女だな…」

スバル「持てる限りを尽くしてでも、ねっ! ――極大・火球魔法!」

 シュボォォォォォォォォッ

スピカ「また、極大っ…!?」

スバル「ぜぇえええええええええ――――――――――――――――いっ!」

ピース「ちぃっ! スピカ、避け――」

ピース(あの運動音痴じゃムリかっ…!)

ピース「クソがぁっ…!」ダッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 常にスピカを巻き込んでピースの足手まといにしながら攻め立てる戦法をとってきた
 4~6 魔法の範囲攻撃と自慢の剣戟を交互に繰り出しながらの猛攻を仕掛けてきた
 7~9 血と火花が弾け飛ぶ壮絶な戦い。――の蚊帳の外のスピカ


スピカ「うわっ!?」

ピース「邪魔くせえな、お前はっ!」ガシッ

スピカ「ぴ、ピース!?」

スバル「はぁああああああっ!」

 ヒュバァッ
 ギィィィンッ

ピース「チィッ…!」

スバル「中・火球魔法!」

 シュボォォォッ
 シュドドドッ

スピカ「中・濁流魔法!」

 ザバァァァッ
 シュボォォォォンッ

ピース「バカ野郎、煙で視界がっ…!」

スピカ「ええっ、ご、ごめ――」

 ヒュバァッ
 ザシュゥゥゥッ

スバル「手応えあり…!」

ピース「畜生がっ…!」

スピカ「【安価下1】」

 1 自分の身は自分で守るから、やっつけちゃって!
 2 ピース、何すればいいっ!?
 3 その他、自由台詞


スピカ「自分の身は自分で守るから、やっつけちゃって!」

ピース「ああっ!?」

スバル「喋ってるなんて、余裕ね! それが経験の差ってやつ!?」

 ギィィィンッ

ピース「報酬はきっちりもらうぞ、いいな!?」バッ

スピカ「って、投げないで――ぐえっ」ドサッ

スバル「大・火球魔法!」

ピース「助けねえぞ!」

スピカ(こっちくるぅ――――――っ!)


 【安価下1】
 1 大・濁流魔法!
 2 大・凍結魔法!
 3 土・強壮魔法を自分にかけて避けーる!
 4 その他、どーする?


スピカ「ええいっ! 大・凍結魔法っ!」

 ヒュォォォォォォッ

スピカ「凍れ凍れ凍れ凍れ凍れ凍れ、凍れぇ――――――っ!」

 シュボォォォォ…

スピカ「凍った――!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 2発目(白目
 4~6 固まれた炎の塊がぶつかってきた(白目
 7~9 ピースとスバルが激しくやり合ってる! 援護しちゃう!?


スピカ「って、あれ――?」

 ゴスゥゥゥッ
 ズシィィィィンッ

スピカ「ぐ…ぐぐぐ…」

スピカ(凍らせて、固まった火球が…こんな重いなんて…)

 ジャキィィッ

スピカ「!?」

スバル「さて、わたしの剣の範囲に彼女はいる…」

ピース「…」

スピカ「う、嘘ぉ…?」

スバル「どうする?」

スピカ「【安価下1】」

 1 脱落してもいいから、勝って!
 2 …ピース…ごめんなさい…
 3 その他、自由台詞


スピカ「…ピース…ごめんなさい…」

ピース「…」

スバル「…」チャキッ

ピース「やめだ。降参」

ピース「俺は抜けた。じゃあな」スタスタ

スバル「何っ? お、おい待てっ!」

スバル「そうだな、ええと…そう、ちゃんと決着をつけよう! そうでないと――」

ピース「…」スタスタ

スバル「あ…」

スピカ「…」

スバル「…で、キミは?」

スピカ「…どうしようも…」

スバル「…そうだろうね…。こんな決着…いらないのに…」ボソ

スピカ「…」

 ・
 ・
 ・

実況『勝負あったぁあああああああ――――――――――――――――っ!』

実況『優勝ド本命パーティー、優勝ぅううううう――――――――――――――――――っ!』

<わぁあああああああああああ―――――――――――――――――――っ!

スバル「煮え切らない…」

ミナト「勝ちは勝ちでしょ」

シャヒーン「そうですよっ」

スバル「…それも、そうか」

ガイ「俺だけ脱落とか…何これ…」

シャヒーン「フラグ回収ですか?」

ガイ「ちっげえーよ! 俺は、あの大剣のやつに――あれ? どこにもいねえ…」

実況『それではこれより、表彰に移ります』

実況『国王陛下と、闘技城の城主様が贈られるのは、由緒正しきグランドゲームの優勝杯であり――』


 【直下 コンマ判定】
 1~3 無差別テロの始まりやでぇっ!
 4~6 バイス国王が、殺された…
 7~9 滞りなく、表彰式は進行中


スピカ「…ごめんね、皆」

ザニア「仕方ないよ、姉上」

セーブル「…」

スピカ「ねえ、ピース見なかった?」

ザニア「見てないけど…そう言えば、どこに…?」

セーブル「クソ…クソっ、またっ…また負けたっ…!」ガンッ

ザニア「…セーブルさん…」

セーブル「………頭、冷やしてくる…」

 ガチャッ
 バタムッ

ザニア「…準優勝なら、上々だよ。…あんまり、落ち込まないで、姉上」

スピカ「うん。…でも、わたしが足引っ張っちゃった…。ちょっと、セーブルの気持ちも分かる…」

スピカ「……悔しい。悔しいって…つらいね」

ザニア「…何かさ、おいしいものでも食べて気分転換しようよ」

ザニア「そうだ。姉上が好きそうなレストランがあるんだけど――」

<きゃああああああああ――――――――――――――――――っ!

スピカ「!?」

ザニア「悲鳴!? 姉上、ここに――」

 バンッ

ザニア「ああもうっ…待って、姉上っ…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 都市中に顔を隠しためちゃんこ大勢の武装集団が現れて、虐殺をしてる…
 4~6 都市中を無差別に攻撃する魔法が…
 7~9 く、クーデターだとう!?


 ギュインッ
 シュボォォォォォォッ

スピカ「きゃっ…!?」

ザニア「魔法っ! でぇええいっ!」ザシュゥッ

スピカ「あ、ありがと、ザニア…」

ザニア「何が起きてるの…?」

スピカ「分からない…でも、いきなり、あちこちから魔法が…」

ザニア「とんでもない騒ぎだ…。何がどうなって…?」

スピカ「魔法を使ってる人の姿もないのに、魔法だけなんて…」

スピカ「…何かの魔法道具…?」

ザニア「姉上、避難しよう。都市の外まで出られればっ!」

スピカ「そんなのダメ! 止めないと!」

ザニア「止めるって、どうやって!?」

スピカ「それは、その…」

ザニア「確実性もないのにそんなことしたら、無駄死にするだけだ!」

スピカ「魔法技師――。魔法技師がいるよ、この町にはたくさん! そこに行って、何か手伝って、原因を解明して…!」

ザニア「でも…!」

スピカ「行くったら行く!」

ザニア「っ…分かったよ、待って姉上!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 魔法技師の作業所についたけど…
 4~6 魔法技師さん達がやられてる…
 7~9 途中、セーブルと合流して到着したけど…


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 スピカ「やっと辿り着いた…!」ザニア「待って、姉上。戦いの痕跡がある…。慎重に進もう」
 奇数 スピカ「着いたっ――」ピース「…………何でここに来てるんだ、姫様に王子様よ」ザニア「ピースさん…あなた…」
 ※0は偶数扱いなのやで


スピカ「やっと辿り着いた…!」

ザニア「待って、姉上。戦いの痕跡がある…。慎重に進もう」

スピカ「…うん」

ザニア「…」チャキ

スピカ「…」

 ススッ

<一体、何がどうなってるんだ…

<クソ、ダンジョンの仕掛けならこんなの雑作もないのに…

<さっぱり分からんな…

ザニア「人がいる…」ヒソ

スピカ「技師の人かな…?」

ザニア「分からない」

<そこに誰かいるのか?

スピカ「!」

ザニア「…」


 【安価下1】
 1 警戒しつつ姿を見せる
 2 そっちは誰?って訊ねてみる
 3 その他、どーする?


スピカ「…そっちは誰?」

<俺はシリウスと言う。…トレジャーハンターだ

<そちらは?

ザニア(トレジャー、ハンター…?)

スピカ「わたし達は…ええと…た、旅人? グランドゲームとか出てたんだけど…」

<つまり、この混乱をもたらしている者ではないわけだ。互いに嘘をついていないのならば

 ザッ…

スピカ「……こ、こんにちは――って、あっ! ホテルで会った…」

シリウス「うん? あの時の迷子の…」

スピカ「迷子じゃないもんっ!」

ザニア「知り合い?」

スピカ「え? あ、うん…ちょっとね」

ザニア「ともかく、あなたはどうしてここへ? 僕らは街中で魔法が無差別に発動して人を襲っているのを見て、止められないかとここへ」

ザニア「技師の方は?」

シリウス「残念ながら、先にやられていた。俺が駆けつけた時、すでにな。奥で俺の仲間が処置をしているが、しばらくは目を覚まさないだろう」

スピカ「そんな…」

シリウス「技師のひとりが気を失う前に、ここで制御している魔法をどうにかしてくれと言ったんだが、俺にはさっぱりだ」

シリウス「そちらは分かるか?」

スピカ「そっか…。あれって、闘技城の魔法制御をいじくってるんだ…」

スピカ「やるだけやってみる」

ザニア「…姉上、やれる?」

スピカ「やるよ」

シリウス「…頼む」

スピカ「うん」

スピカ(って言っても…こんな、システム化された魔法装置…)

スピカ(ええと、どんな仕組みなんだろう…?)


 【安価下1】
 1 …………手当り次第にいじくっちゃえ!
 2 時間をかけてでも、じっくりゆっくり、ときあかーす! そして停止させたらぁ!
 3 制御装置ぶっ壊せば止まるんじゃね!?


スピカ「…」

ザニア「…」

シリウス「…」

リリ「…」

スピカ「…これ、もう怖そうかな…?」

ザニア「壊すって…暴発とかしない…?」

スピカ「…………さ、さあ?」

ザニア「さあ、じゃないよ! もしも、そんなことになったら、余計、被害が!」

スピカ「それはそうかもだけど…」

ザニア「~っ…僕がちゃんと魔法も勉強してれば…」

スピカ「…」


 【安価下1】
 1 よし、壊そう
 2 いや、壊すのはよそう


スピカ「や、やっぱり壊すのはよしとく…」

ザニア「思いつきはやめてよ…?」

スピカ「うん…」

シリウス(大丈夫なんだろうか…?)

スピカ「と、とにかく、いじってみて…」

スピカ「えーと…えーと…」

 ポチポチ

スピカ「…何か変化ある?」

ザニア「………別に、何も…」

スピカ「やったっ」

シリウス(…不安だ…)

スピカ「じゃあじゃあ、これをこうして…?」

 ポチポチ

スピカ「こうしていくと…?」

 ポチポチ

シリウス「その…ボタンを押してるだけで、どうにかなるのか?」

スピカ「これはね、魔法制御盤って言って、闘技城都市の魔法の仕掛けをここで操作できるようになってるの」

スピカ「で、例えばボタンを押したらアリーナのドームが開くとか…そういう、あらかじめ組み込まれてる魔法を作動できるの」

シリウス「なるほど」

スピカ「でもそんなボタン1つでできることってなくて、実際は、どこそこの風魔法をどうこうして、それから別の魔法をこれくらい動かして…」

スピカ「みたいな、そういう色んな魔法を組み合わせることで作動させるのね。ザニア、あっちのレバー、下げてくれる? 右から2番目」

ザニア「うん」

 ガゴンッ…

スピカ「………うん、大丈夫そう…」

スピカ「だから、ここをいじれば、あの魔法の無差別攻撃もやむと思うんだけど…」

シリウス「具体的には?」

スピカ「【安価下1】」

 1 この魔法制御盤で使われる魔力を全部、止めちゃおうと思って。そうすれば、勝手に魔法が発動もされなくなるでしょ?
 2 多分、あの無差別攻撃って何か仕組みされたものだから、それが何か見つけて、除いてあげれば元通りのはずなの
 3 どこか一箇所にだけ、あの発動されてる攻撃魔法を集中させられれば被害は少なくなるかなって


スピカ「この魔法制御盤で使われる魔力を全部、止めちゃおうと思って。そうすれば、勝手に魔法が発動もされなくなるでしょ?」

シリウス「なるほど」

ザニア「…」

スピカ「うまくいけばいいんだけど…。ザニア、今度はそっち側のレバーの…左から順番に、半分くらい下げて」

ザニア「…」ガコンッ

スピカ「わあ、すぐ戻す!」

ザニア「うん」ガコンッ

スピカ「ふぅ…じゃ、次は隣」

ザニア「…うん」ガコンッ

スピカ「………よし、うまくいったっぽい」

シリウス「…魔力を止めるか…」

スピカ「どうかしたの?」

シリウス「それは、ここの操作だけでできることなのか?」

スピカ「…多分、ムリ。ここでの作業を終えてから、大本にまでいかないと」

スピカ「いきなり、大本のを止めても暴発しちゃうだけだから」

シリウス「だが、その間にここをまた奪われたら…」

スピカ「…ダメ」

シリウス「…その大本の制御も、知識がいるか?」

スピカ「行ってみないと分からない」

シリウス「…それなら、ここでの作業を終えたら2人で大本へ行くといい。ここは俺が死守しよう」

ザニア「大丈夫ですか…?」

シリウス「多少は腕に覚えがある」

スピカ「ありがとう」

シリウス「いや、キミ達が来てくれて助かっている。礼を言うのはお互いさまだ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 まだここでの作業が残ってるのに、ぞろぞろときやがったよ…
 4~6 作業を終えたけど、大本の魔力貯蔵庫がどこにあるか分からん!
 7~9 さあ、魔力貯蔵庫へ向かおう!


スピカ「これでっ…できた!」

ザニア「本当に?」

シリウス「よく分からんが…」

スピカ「…できてなかったら、ごめん」

スピカ「でも、そうなったらぶっ飛ぶのは大本で作業するわたしになるから」

ザニア「姉上! 冗談でも、そんなことは言わないで」

スピカ「…うん」

シリウス「それで、その魔力の大本というのの場所は?」

スピカ「知らない…」

ザニア「…探すしかないのか…」

シリウス「そうか…。とにかく、ここは俺が預かる」

シリウス「また会えたら、少し相談に乗ってくれ。将来有望な魔法使いさん」

スピカ「相談?」

シリウス「今はいいんだ。さあ、早く行った方がいい」

スピカ「分かった! よろしくね!」

ザニア「あなたも気をつけて。…それと、背中のコも」

リリ「…」

シリウス「ああ、大丈夫さ」

ザニア「では」

 タタタッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 早速出くわしたよ、何かヤバそうなヤツらと…
 4~6 闇雲に捜しまわったけどダメだ…どうしよう…
 7~9 セーブルと合流でけた


 ヒュォォォォォォォォォッ

ザニア「姉上、危ないっ!」

 ドンッ

スピカ「うわっ…!?」ドサッ

スピカ「痛っ…ザニア!?」

ザニア「平気…ちょっと、足だけ浴びただけだから」

スピカ「でも…」

ザニア「姉上が無事なら、僕はどうなったっていい」

スピカ「…ダメ」

ザニア「…どうして?」

スピカ「ザニアだって、わたしがザニアを庇って傷ついたりするのは嫌でしょ?」

ザニア「…」

スピカ「歩ける?」

ザニア「大丈夫だよ。こんなの、大した負傷じゃない」

ザニア「でも、闇雲に探すんじゃ都市が壊れる方が早い。何か、あたりをつけないと」

スピカ「あたり…」

ザニア「せめて…この騒動を引き起こしてるヤツでも見つかれば、口を割らせて…」

スピカ「そんなのダメ」

ザニア「…」

スピカ「でも、あたりか…。何か…手がかりとか…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ザニア「そう言えば、元々、ここはバイス王国の首都だったんだよね…?」
 4~6 ザニア「お城は?」スピカ「お城…?」
 7~9 スピカ「…あ」ザニア「何か思いついた?」


スピカ「…あ」

ザニア「何か思いついた?」

スピカ「ザニア、この都市の中心地ってどこ?」

ザニア「中心地…。あの城かな?」

スピカ「あのお城って、地下とかある?」

ザニア「地下…?」

スピカ「これだけ大きな都市で、あちこちに魔法の仕掛けがされてるんだから、魔力の伝達も均等にできるように作ってるんだよ」

スピカ「もしも、中心地の城の地下に貯蔵庫があるなら、それが1番効率的なの」

スピカ「でも、地下がなければ…時間のムダになっちゃう」

ザニア「…ある。あるよ」

スピカ「本当? 絶対?」

ザニア「絶対。何度、姉上を探してこの都市を走り回ったか…」

スピカ「…」

ザニア「…いや、今はそういうつもりで言ったんじゃなくて…」

スピカ「ま、まあいいや。行こう。闘技城地下に!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 貯蔵庫には手練の傭兵集団が待ち受けてたよ…
 4~6 セーブルと途中で合流して、闘技城地下の貯蔵庫にきたけど、やっぱり傭兵集団はいるよ
 7~9 セーブルと途中で合流して闘技場地下に到着したよ!


ザニア「地下への入口は…こっちだ。――って、姉上、どこ行くの!? そっちじゃない!」

スピカ「あれっ?」

ザニア「こっちだよ、こっち! こんな時に迷子なんてシャレにならないからね!?」

スピカ「た、たまたまだよ!」

 タタタッ

ザニア「多分、この先に――」ピタッ

スピカ「うわ、急に止まらないでよ…。どうかした?」

ザニア「血の臭い…」

スピカ「っ…」

ザニア「…ここで、一歩も動かず待ってて」チャキッ

スピカ「でもっ…」

ザニア「10秒で片づける――」

 バッ
 バッ

 ギィィィィィンッ

セーブル「って、あれっ?」

ザニア「セーブル、さん…?」

スピカ「セーブル!」

セーブル「無事だったか、2人とも! 良かった…。何かもうめちゃくちゃになってて、どうすりゃいいかって…」

ザニア「良かった。もしもの備えもいりますし、セーブルさん、行きながら説明しますから来てください」

セーブル「お? おう」

スピカ「行こう、セーブル」

 タタタッ

 ・
 ・
 ・

スピカ「書いてある、魔力貯蔵庫って!」

ザニア「開けるよ」

 ギィィィ…

セーブル「……って、何か…先客いるみたいな」

ザニア「…みたいですね」チャキッ

スピカ「そんな…」

傭兵A「殺せぇっ!」

 ドドドドドッ


 【安価下1】
 1 傷つけずに無力化を狙う
 2 戦闘は2人に任せて、奥の貯蔵庫へ突っ走る
 3 その他、どーするー?

中火球を中竜巻の中に打ち込んで倒す


 >>894 スピカはまだ、全然そんな器用なマネができないので申し訳ありませんがズラしまする…

―――――

セーブル「ざっと30はいるな…」チャキッ

ザニア「僕とセーブルさんで15でやりましょう。姉上は討ち漏らしと、露払いを」

スピカ「えっ――」

セーブル「了解、15だな!」ダッ

傭兵A「無謀だな、小僧ども!」

傭兵B「死んでから後悔しろよ!」

 ギィィィンッ
 ガィンッ
 ザシュゥゥッ

スピカ「っ…」

傭兵C「――何油断してんだ、おじょーちゃんよぉ」

スピカ「!?」

傭兵C「俺はあんたくらいでも、充分イケるねっ!」

スピカ「こ、来ないでっ! ――中・竜巻魔法!」

 ビュォォォォォォォォッ

傭兵C「ぐぬぬっ…こんくらいでぇっ…!」

スピカ「痛くするけど、ごめんねっ! 中・氷柱魔法!」

 ビュォォォォォォッ
 ズドドドドドドッ

傭兵C「ぐあ、ごぶっ…がばっ…!」ドサッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 グランドゲームの疲労と魔力不足が今になって響いてきた…ピンチ…
 4~6 10倍の戦力差はさすがに…
 7~9 援軍!?

「中火球を中竜巻の中に打ちこんで、合成魔法を打つ」とかは一つの行動ですか?


ザニア「でやあっ!」ザシュゥッ

セーブル「そらよっ!」ザァンッ

ザニア「はぁ…はぁ…」

セーブル「…息切れてるぜ、ザニア…」

ザニア「あなたも、疲れが顔に滲んでますよ…」

セーブル「となると、スピカも…か…?」

ザニア「…恐らく…」

ザニア「早くどうにかしないと、このままじゃジリ貧ですね…」

セーブル「お前、頭いいもんな。何か策は?」

ザニア「特に何も。物量というのは戦術で覆すのが難しいんですよ」

セーブル「でも、負けられねえよな。何するのか知らねえけど」

ザニア「……奥の貯蔵庫に姉上を送り届けて、姉上が作業する間、死守し続ける」

ザニア「そして、その後で、ここの者達を倒して脱出する。それが勝利条件ですが…どう思います?」

セーブル「むずいんじゃね? 万全ならなあ…。ま、これはこれで、たぎるけど」

ザニア「…ですよね」

傭兵A「取り囲んで殺してやるっ…」

傭兵B「泣いて這いつくばって許しを請えば見逃してやるよ…女以外はな…」

スピカ(…魔力が少ない…。もう、あんまり魔法を連発するのも難しい…でも、こういう時こそ魔法で…)

スピカ(わたしって…ほんとに…)

 ジリジリ…


 【安価下1】
 1 強攻突破をはかって、とりあえず奥の魔力貯蔵庫から供給されてる魔力を止める
 2 土・強壮魔法を自分に使って、物理で戦って敵をやっつけよう
 3 その他、どーする?


―――――

 >>900
 合成魔法をうつ、までなら1つのアクションですが…
 そもそもスピカは強い魔法使いじゃないので、そんな芸当はできないのです。申し訳ない


スピカ「土・強壮魔法」

 ギュゥィィィィィン

ザニア「姉上…?」

スピカ「もう魔力少ないんだもん」ギュッ

セーブル「え? ま、まさか…自分で、その杖で殴って戦うのか? それって、無謀だぞ?」

スピカ「でも2人だって、疲れてるんでしょ?」

ザニア「それは…そうだけど」

セーブル「いやでも――」

傭兵A「かかれぇっ!」

スピカ「2人は体が疲れてる、わたしは魔力が少ない。一緒だよ、一緒! がんばろう!」

ザニア「そんな暴論…」

セーブル「ああもう、仕方ねえな! そうするか!」

傭兵B「死ねぇええええええええ――――――――――――――っ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そもそも身体能力が低過ぎて、運動音痴なスピカは魔法のドーピングをかけたって並よりちょい下程度なわけで…
 4~6 ぼろっぼろになりながらどこまで粘れるものか…
 7~9 追い詰められるほど燃えて、元気になっちゃうセーブルのがんばり


ザニア「姉上、深追いしないで!」ザシュゥッ

セーブル「簡単にやられやしねえぞ、おっさんどもぉ!」

スピカ「え、えいっ!」ブンッ

 ガスッ

傭兵D「ってえな…」ギロッ

スピカ「……あるぇぇ~…?」

傭兵D「おら――」

 ザシュゥゥゥッ

ザニア「姉上を傷つけたら、殺す」ギロッ

スピカ「そんな物騒なこと言わないの!」

ザニア「後ろ!」ブンッ

スピカ「うわっ…」

傭兵E「中・氷柱魔法」

 ビュォォォォォッ
 ズドドドドドドドッ

ザニア「っ――!」

 ガキィンッ
 キィンッ
 ズドォッ

スピカ「ザニアっ!」

ザニア「僕の背中に、隠れててっ…!」

 ズドドドッ

セーブル「お前か、魔法使ったのは…!」ダンッ

傭兵E「くっ…!」

セーブル「おらぁっ!」

 ズバァァッ

傭兵A「そろそろ瀕死だ、なぶって殺せ!」

傭兵B「騎士気取りかよ、ぼくぅー?」ニタニタ

スピカ「ザニア、ケガ…」

ザニア「大丈夫…」ググッ

スピカ「でも、刺さってる…」

ザニア「大丈夫。…姉上が…僕が死んだら悲しむんなら、絶対に死なないって約束するから…」

傭兵A「いいから死ねよ!」

スピカ「っ――!」バッ

ザニア「ダメだ、姉上っ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 しんだー
 4~6 しななーい
 7~9 たすかった?


スピカ「わたしの弟に、手ぇ出さないでっ!」ブンッ

 ガィンッ

傭兵A「剣が、刺さっ――」

スピカ「この近距離なら、威力控えめでも――! 小・氷柱魔法!」

 ビュォォォォッ
 ズドドドドォッ

傭兵A「ぐおおっ…!?」

 ドサァッ

ザニア「姉、上…」

スピカ「はぁーっ…はぁーっ…。大丈夫、お姉ちゃんがついてるから」

ザニア「…姉上…」

傭兵B「クソ…こいつら…」

セーブル「残り少なくなってきたな…。この調子なら、いけそうだ」

傭兵B「くっ…」

スピカ「こんなことしたくないの…。退いてくれない…?」

傭兵B「お前らみたいなガキどもにやられるわけにいかねえんだよっ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 互いに粘る
 4~6 傭兵集団をどーにかこーにか、満身創痍で倒せた
 7~9 助かった?


セーブル「だったら、強くなって出直せよっ!」

 ズドォォッ

傭兵B「か、はっ…」ドサッ

セーブル「残り、6人!」

セーブル「2人とも、俺に任しとけ」ニィッ

ザニア「っ…僕だって、やりますよ…」チャキッ

スピカ「ザニア…」

ザニア「姉上を守るのは…僕の役目だ」

傭兵F「クソ…まだ数は倍だ、やっちまえぇっ!」

 ・
 ・
 ・

 ドサァッ…

セーブル「はぁっ…はぁっ…」

ザニア「…ふぅ…」

スピカ「…どうにか…なった…」

セーブル「で…何か、するんだろ…? 援軍とか来られる前にやっちゃえよ…」

スピカ「うん…」

 ヨロヨロ

スピカ「えーと…これを…こうして…」

セーブル「…ザニア」

ザニア「…何ですか…?」

セーブル「かっこよかったぜ?」

ザニア「……そんなことないですよ…」

スピカ「よし…これで、魔力が止められるっ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 カレンが現れた…
 4~6 カレンとさらに謎のヤツらが現れた…
 7~9 闘技城都市の魔力供給を全てストップさせられた!! これにて、とりあえずは落着…?


カレン「それをされては困る」

 ギィィィィィィ…

セーブル「っ…」

スピカ「嘘っ…?」

ザニア「新手…」

 ゾロゾロ…

ザニア(何だ、この人達は…? 全員、顔を隠して…。傭兵とも違うようだが…)

カレン「…邪魔をしないでもらう」

セーブル「くっそ…。もう、ほんとにからっぽなんだぞ…」チャキッ

ザニア「姉上、作業を続けて…。僕らで食い止める…」

スピカ「っ…」

カレン「させないと言っている。全員、かかれ――」

 ダダダッ

ザニア(この統率がとれた動き――)

セーブル「チックショーが…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 あかん…
 4~9 おや?


 ザシュゥゥッ
 ドサッ…

カレン「!?」

 ザワッ…

*「貴様っ!」

 ザシュッ

ザニア「仲間割れ…?」

セーブル「って、あの剣――」

ピース「悪いな、カレン…。この仕事はここまで、だ」チャキッ

カレン「何故…ここまできて――」

ピース「俺の雇い主は、そこにいるんだ。あの坊ちゃん、お嬢ちゃんを守るのと、あんたの依頼は両立ができてたから今まではやってた」

ピース「だが…あれらに剣を向けろってなれば、2つの依頼を同時にこなせなくなる」

ピース「だったら、報酬のデカい方を優先すんのは当然だろ?」

スピカ「ピース…」

カレン「っ…だったら、お前もろともだ。殺せっ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 数の暴力にピースでも押され気味
 4~9 ピースTUEEEEEEEEE


セーブル「その数は無茶だぞっ…!」

ピース「ほざくなよ、女も抱いたことねえガキんちょが」

セーブル「な、なっ…!?」

ザニア「強がってる場合じゃ――」

ピース「強がってるだと? 強えんだよっ!」ダンッ

 ズバァァァッ
 ザシュゥッ
 ギィィィンッ

カレン「っ…」

ピース「何だ、寄せ集めじゃねえんだろ? おい!」

 ザシュゥッ

ピース「これが、こんなもんが、バイス王国の軍隊かよっ!」

ザニア「バイスの、軍隊――?」

ピース「俺を殺すって言うんなら、5倍持ってきやがれ」

カレン「くっ…!」タタッ

ピース「逃げたか、あの女…」

 ザシュゥゥッ

ピース「ったく…手間かけんじゃねえっつーの、面倒臭え…」

ピース「それにお前もだ、スピカ!」

スピカ「え、えっ!?」

ピース「何だ、そのザマは? 自分で自分の身は守るぅ? できてねえじゃねえか」

ピース「安心して目え放したらこれだもんなあ…。危うく、傭兵として致命的な失敗するとこだったじゃねえか」

ピース「大口ばっか立派にしねえで、ちったあ胸でもでっかくしやがれ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 闘技城都市は人的被害は大きかったけど、壊滅ほどじゃあなかった。幸か不幸か
 4~6 グランドゲームで集まってた人を狙ったみたいだけど、グランドゲームに参加してた人達の活躍で人的被害は膨れなかった
 7~9 グランドゲームで集まってた人の活躍で、人的被害は想定よりはずっと少なかった


 ――バイス王国・闘技城都市・高級ホテル――

ザニア「痛っ…」

スピカ「無茶しすぎ」ピシッ

ザニア「っ…」

ノヴァ「ガゴゴ」ノソノソ

ザニア「え…何で、僕にのぼって…」

ノヴァ「ガゴゴ」ピョンピョンッ

ザニア「ひぎっ…ぐ…がっ…響く、傷に…あっ…」

スピカ「こら、ノヴァ」ヒョイッ

ノヴァ「ガゴゴ」ジタバタ

スピカ「…治癒術師の順番がくるまでは、その痛みは戒めね?」

スピカ「………ケガで済んだのは良かったけど…」

ザニア「…」

スピカ「…ほんと、良かった」ナデ

ザニア「ごめんなさい、姉上…」

スピカ「…うん」

スピカ「他の皆の様子、見てくるね」

ザニア「迷子に――あ、いや…気をつけて…」

スピカ「…うん」


 【安価下1】
 1 さて、ピースのとこいくか
 2 セーブルのとこいくか
 3 シリウスが相談…みたいなこと言ってたっけ?
 4 ちょいと都市をぶらつこう


 ――個人情報――
 名前:スピカ・ヴァーゴ 武器:杖 職業:第一王女兼魔法使い 属性:水
 習得魔法:大~小・濁流/凍結/氷柱 中~小・火球/竜巻/烈風/土槍/雷撃 小・劫火
      水牢 土・強壮 風縛
 所持品:ノヴァ(小型愛玩ゴーレム) お礼の焼き菓子

 ――知人――
 ザニア:弟 ヴァーゴ王国王子
 ピース:凄腕傭兵
 セーブル:カタナの使い手
 スバル:女戦士 闘技城グランドゲーム優勝候補
 カレン:謎の女 ピースに依頼を持ちかけた
 ガイ:スバルの仲間 戦士
 ミナト:スバルの仲間 弓士
 シャヒーン:スバルの仲間 僧侶



―――――

 本日はここまでです
 ありがとうございました


王子「こんばんは、皆の王子です」

王子「何で俺が出てきたのかって? 寂しいわけじゃないからね!?」

王子「ただほら、うん。答えてなかった質問があったなあ…と思って!」

 >>833

王子「ピースはヒヒイロよりかは、年下です」

王子「確かね、前の調査だとヒヒイロは41歳でした。おっさんだね」

王子「対してピースは何かと年上を気取ってはいるものの、御年33!」

王子「33歳がおっさんかどうか…って議論は人によりけりだとして、まあ…脂の乗った仕事盛りだよね」

王子「で、少なくとも15年は傭兵をしてるんだって。少なくとも、だからもっと長くやってるかもだね」

王子「割と戦闘経験が戦力において重視されてる感じなのは、うすうす察してもらえてると思うけど、ピース強いよ」

王子「そもそもね、15年以上も傭兵として戦い続けて、生き残ってるって時点で相当の死線をくぐり抜けてるってことだから」

王子「バイス王国の軍人なんてこんなもんかー、ってばったばったと倒したけど、軍人なんて訓練がメインなところもあるしね」

王子「訓練とかも大事だけど、何度も何度も死線をくぐり抜けるっていう経験はすごいんです」

王子「以上、ピースについてでした」

王子「…で、出番がなくて寂しいから出てきたんじゃないからね?」

王子「…」

王子「……嘘です、ちょっと寂しかったです」

王子「そんなわけで、スレが残り少なくなったらまた会いましょう! 皆の王子様でした!」



 では、はじめまするー
 コンマをおなしゃす

 【直下 コンマ判定】
 1~3 セーブルのとこに(迷子になりつつどうにかこうにか)辿り着いたら、がむしゃらに剣の練習してた
 4~6 セーブルのとこに同上で辿り着いたら、人と会ってた
 7~9 別に何もないで?


 ――バイス王国・闘技城都市・怪しい路地裏――

スピカ「あ、見覚えある、ここだここだ…」

 ヒュオンッ
 ヒュバババッ

スピカ「ん?」

スピカ「この音って…」

 トトトッ

セーブル「でやあっ!」

 ヒュンッ

セーブル「ふぅーっ…」

スピカ「セーブル」

セーブル「うわっ…!? って、スピカか…」

スピカ「…練習? 邪魔しちゃった?」

セーブル「いや、別に、気にすんなよ」

スピカ(すごい汗だし…服装も変わってないし…)

スピカ「もしかして…あれから、ずっと?」

セーブル「あ、ああ…まあな。けっこう暗くなっちゃったな。腹も減ってるわけだ…」

スピカ「【安価下1】」

 1 優勝できなくて、ごめんね?
 2 ご飯まだ食べてないの?
 3 その他、自由台詞


スピカ「優勝できなくて、ごめんね?」

セーブル「え?」

スピカ「え、って…グランドゲーム」

セーブル「ああ…いや、別に。気にすんなって」

セーブル「…結局、俺だって力は及んでなかったしさ」

セーブル「悔しいけど、今はまだこんなもんだなって思い知らされたよ、今日は…」

セーブル「ただ闇雲に剣を振るだけじゃ、強くなれないんだなって」

セーブル「俺、ずっと…練習すればするだけ、強くなれるって信じてた」

セーブル「剣を振った数だけ、誰よりも多く剣を振れば、誰よりも強い剣士になれるんだ、って」

セーブル「でもそんなことないんだよな、きっと」

スピカ「…どうして?」

セーブル「剣を振っただけじゃ、敵の攻撃を防ぐ方法は分からないだろ?」

セーブル「ここへ来る前、師匠に言われたんだ。――お前は大切なことが分かってないから見せかけの強さしか得られない、って」

スピカ「見せかけの強さ…」

セーブル「うん。正直、どういう意味かは分からないけど…やっぱ、それって大切なことが分かってないからかな、って」

セーブル「じゃあ大切なことって何だろう、ってずっと考えてた」

スピカ「…分かった?」

セーブル「…分からん」

スピカ「ふふっ…ダメじゃん」

セーブル「ダメだな」

セーブル「でも、ダメってことが分かった。だから、もっともっと別の方法とか考えて強くなる」

セーブル「人生長いし、時間かけりゃ見つかるかなって。間違ってたことも、正しかったことも、その内分かるんじゃないかってさ」

スピカ「そっか」

セーブル「ああ」


 【安価下1】
 1 じゃあ、次にいこう
   A ピースのところ
   B シリウスのところ
   C 都市をぶらつく
 2 セーブルとまだ話す


セーブル「おやすみ、スピカ」

スピカ「おやすみ。ムリしちゃダメだよ」

セーブル「分かった。じゃ」

スピカ「うん」

 トトトッ

スピカ(さて…ちょっと気が重いけど、ピースのところにでも行こうっと)

スピカ(…何か、ちょっと行き難いんだけどなあ…)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ピースが部屋にいねえ
 4~6 ピースの部屋に行ったけど、場所変えようって言われた…
 7~9 ピースの部屋さ着いたのやで


 ――バイス王国・闘技城都市・小アリーナ――

ピース「ここでいいか…。さすがに夜中にまで、やるバカはいねえみたいだし」

スピカ「何で、場所変えたの…?」

ピース「人に聞かれたくない話になるかも知れないだろ?」

スピカ「…なるの?」

ピース「さあ?」

スピカ「…」

ピース「んで、ご要件は?」

スピカ「【安価下1】」

 1 …助けてくれて、ありがと
 2 魔力貯蔵庫のことなんだけど…
 3 その他、自由台詞やで


スピカ「…助けてくれて、ありがと」

ピース「…そんだけか?」

スピカ「うん。正直、もうダメかと思ってたから」

ピース「…」

スピカ「何?」

ピース「聞かねえのかよ? 俺がつるんでた連中のこととか」

ピース「てっきり、そっちかと思ってたんだけどな」

スピカ「【安価下1】」

 1 聞いてもいいの?
 2 …ピースが喋ってくれるんなら聞きたい
 3 その他、自由台詞


スピカ「…ピースが喋ってくれるんなら聞きたい」

ピース「…」

スピカ「でも…言いたくないことなら、いいよ」

スピカ「何してたかは気にはなるけど…これからも傭兵として守ってくれるんでしょ?」

スピカ「だったら――」

ピース「お前んとこの親父から受け取る報酬は300万ゴールド」

スピカ「…」

ピース「それ以上の大金で依頼されたら、背後からお前らを斬るかも知れねえぞ?」

ピース「何せ、俺は傭兵だ」

ピース「だったら、雇ってる傭兵が今、どんな薄汚い金を掴もうとしてるか知っておくのがリスクマネジメントってやつだ」

ピース「それを放棄するのか?」

スピカ「でもピース個人のことでしょ?」

スピカ「……嫌だよ、そうなったら」

スピカ「すごく、想像するのも嫌だ。でも…絶対にしないで、ってお願いはできても強制はできない」

ピース「だったらお願いをしてみればいいじゃねえか」

スピカ「ひねくれてるから正直に話してくれなさそうなんだもん…」

スピカ「それだったら、ピースが自分から喋ってくれる時に、全部を信じて聞いた方がいい」

ピース「…正気かよ? 騙されるかも知れねえぞ?」

スピカ「騙されちゃったらショック受けるだけだから」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ピース「…あっそ」
 4~6 ピース「…バカだな、お前」
 7~9 ピース「…取り返しがつかなくなるかも知れねえのに?」


ピース「…取り返しがつかなくなるかも知れねえのに?」

スピカ「…うん」

ピース「最悪、死ぬかもだぜ?」

スピカ「うん」

ピース「……何でそこまで信じようとする?」

ピース「そういうのは、期待って言うんだぜ?」

スピカ「期待しちゃダメなの?」

ピース「俺はただの傭兵だぜ? 金さえ積まれりゃ誰にでも剣を向ける」

ピース「薄汚くて、血に塗れた金貨に飢えてるようなケダモノだ」

ピース「そんなのに期待すんのはな、世間一般じゃバカって言うんだよ」

スピカ「…」

ピース「お前の理想論は耳障りだ。無性に腹が立つ」

ピース「前も言ってたよな。協力し合おう、って。んなもん、できねえんだよ」

ピース「幻想だ、幻想。それをする時、どっかの誰かが利用とした途端に瓦解して、終わっちまうんだよ」

ピース「裏切って、裏切られて、そういう疑心暗鬼がはびこってきたから、理想なんて言うくれえ難しいもんに成り下がってるんだ」

ピース「だったら大人しく、そういうもんだって諦めりゃあいいことだろ? 違うのかよ?」

スピカ「そんなに、ピースは…嫌なの?」

ピース「ああ、嫌だな」

スピカ「…」

ピース「…」

スピカ「【安価下1】」

 1 …でも信じるから
 2 何かあったの?
 3 その他、自由台詞


スピカ「辛かったんだね」

ピース「はあ?」

スピカ「…何か、ピースが前にそういう経験したみたいに聞こえた」

ピース「まさか」

スピカ「ううん、そんな気がする」

ピース「だったら何だ、同情しますってか?」

スピカ「……うん、それしかできない。辛かったんだよね?」

ピース「っ…」

スピカ「ピースが裏切った側なのか、裏切られた側なのかも分からない」

スピカ「でも…わたしはピースを裏切らない」

スピカ「…わたしが裏切られても、笑って許してあげる」

スピカ「だからもう1回…信じてみない? 一緒に」

ピース「ふざけんな」

スピカ「ふざけてない」

ピース「ふざけてんだろ、絶対に…」

スピカ「マジメだよ、わたしは」

ピース「大マジメにふざけてやがんだよ!」

スピカ「…」

ピース「ムリだ、そりゃムリだな。じゃあ何か? お前はこんな汚え世界を本気でどうにかできると?」

ピース「そう言い切るのか? ええ?」

スピカ「……それはすごく、難しいけど…」

ピース「ほれ見ろ。そんな甘っちょろい言葉で――」

スピカ「でも、わたしとピースが、個人的に信じ合うことはできる」

ピース「ああ?」

スピカ「まずはわたしが信じる。…だから、ピースもわたしを信じられるようになったら…」

スピカ「その時は…大成功だね。この調子で、お互いを信じられる世の中になったら、素敵だと思う」

ピース「…」

スピカ「決定! じゃあ、そういうことだから。また明日からもよろしくね、ピース」



 【直下 コンマ判定】
 1~5 失敗
 6~9 成功


 トトトッ…

ピース「…」

ピース「…面倒臭いとは思ってたが…」

ピース「正真正銘の面倒臭い姫様だな…」

ピース「…」

ピース「…でも…」

ピース「笑って許してあげる、ときたか…」

ピース「…」

ピース「……ああ、ダメだダメだ…」

ピース「ああいうのは大概…早死にする…」

ピース「その上、止めようにも止まらねえバネみたいに跳ね回るバカ…」

ピース「…」

ピース「…どうして、ああいう女ってのが今さらになって俺の前にまた出てきやがんだ…」

ピース「…」

ピース「……嫌んなる…」


 【安価下1】
 夜も遅かったから、寝た
 1 ザニア、調子どう?
 2 さて、シリウスのとこ行くかな


 ――個人情報――
 名前:スピカ・ヴァーゴ 武器:杖 職業:第一王女兼魔法使い 属性:水
 習得魔法:大~小・濁流/凍結/氷柱 中~小・火球/竜巻/烈風/土槍/雷撃 小・劫火
      水牢 土・強壮 風縛
 所持品:ノヴァ(小型愛玩ゴーレム) お礼の焼き菓子

 ――知人――
 ザニア:弟 ヴァーゴ王国王子
 ピース:凄腕傭兵
 セーブル:カタナの使い手
 スバル:女戦士 闘技城グランドゲーム優勝候補
 カレン:謎の女 ピースに依頼を持ちかけた
 ガイ:スバルの仲間 戦士
 ミナト:スバルの仲間 弓士
 シャヒーン:スバルの仲間 僧侶


スピカ「治癒術で傷が塞がったからって、まだ安静だよ?」

ザニア「うん」

スピカ「ちょこまか、わたしの後ろを追っかけてこなくていいからね?」

ザニア「…」

スピカ「返事してよ」

ザニア「…分かった…」

スピカ「よし。じゃあ、行ってくるから」

ザニア「気をつけてね」

 バタム

スピカ「ええっと…このホテルに泊まってるのかな…?」

スピカ「…フロントで聞くだけ聞いて、いなかったら技師のところ行けばいっか」

スピカ「しゅっぱ――」

ピース「フロント行くなら反対だ」

スピカ「えっ?」

ピース「…」

スピカ「あ、ピース。おはよう」

ピース「どっか行くなら、行き方くらい頭に入れとけ」

スピカ「わ、分かってるよ!」

ピース「どうだか…」

 ・
 ・
 ・

 ――バイス王国・闘技城都市・従業員控室――

シリウス「ん? ああ、来てくれたのか。済まないな。こっちから行こうとは思っていたんだが…」

スピカ「…どうして、皿洗いしてるの?」

シリウス「色々あるんだ…」

シリウス「…」キョロキョロ

シリウス「デネブ、少し離れるから頼んだぞ」

デネブ「は?」

シリウス「こっちへ」

スピカ「うん」

デネブ「おい、こら!」

*「サボるな!」

デネブ「はいぃっ! ――って、何で俺だけ!? シリウスは!?」

*「口答えするな、タダ飯食らい!」

スピカ(何があったの…?)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 スピカ「相談って?」シリウス「探し物をしているんだが…」
 4~6 スピカ「相談って?」シリウス「魔法に詳しいように思えたので、あてにしてみようと思ったのだが…」
 7~9 スピカ「相談って?」シリウス「少し、困った場所を目指していてな」


スピカ「相談って?」

シリウス「探し物をしているんだが…」

スピカ「探し物…」

シリウス「ああ。こう…まあ、要するに魔法道具に類するものと思うんだが、呪いを封じられるようなものだ」

スピカ「呪いを、封じる…」

シリウス「とある事情があって、どうにか呪いを封じられるものを探しているんだが、手がかりがなくてな」

シリウス「キミは魔法に詳しそうだったから、何か知っていないかと思ったんだ。どうだろう?」

スピカ「うーん…」

スピカ「………ごめんなさい」

シリウス「………そうか」

スピカ「…ごめんね」

シリウス「いや、ダメもとだったから気を悪くしないでくれ」

スピカ「それに、一言に呪いを封じるって言っても、呪いの種類だとかあるし…」

スピカ「呪いで、どんな風になっちゃうのかとかもあるから、一概にこれなら、って言いづらくって」

シリウス「そうか…。そういう事情もあったか」

スピカ「探して見つからないんなら、最悪、作っちゃうっていう手もあるかもだけど…」

シリウス「…作る?」

スピカ「腕のいい魔法技師さんならできるんじゃないかな? ……あ、わたしはムリだよ? 全然だから、まだまだ」

シリウス「なるほど…」

シリウス「いい話を聞けた。ありがとう」

スピカ「ううん、どういたしまして」

シリウス「…そう言えば、自己紹介もしていなかったか…?」

スピカ「……あっ」

シリウス「トレジャーハンターをしている、シリウスだ。この背中のはリリ」

リリ「…」ギュッ

スピカ「スピカです」

シリウス「スピカか。ありがとう、いい情報をもらえた」


 【安価下1】
 1 ばいばーい
 2 で、何で皿洗い?


スピカ「…あのね、すごく失礼かも知れないんだけど」

シリウス「ん?」

スピカ「…何で、皿洗いしてるの…?」

シリウス「…聞きたいか?」

スピカ「ダメならいいけど…」

シリウス「無銭飲食と無銭宿泊をしてしまってな」

スピカ「えっ」

シリウス「いや、金はあったんだ。あったんだが…金に困っている者がいて、有り金を全て渡してしまっていて」

シリウス「それをすっかり失念したままチェックインをして、数日ぶりの食事をたっぷりと楽しんで、会計の段で…な」

スピカ「…」

シリウス「…」

リリ「…」

スピカ「で、でもっ、知らない人にお金をあげちゃうなんてすごくいい人!」

シリウス「むっ…そうか? それは心から言ってるのか? 連れにはさんざん、バカだのアホだのと罵られたんだが」

シリウス「10個近く年下の」

スピカ「わたしだって同じ状況だったら、同じことするかもだし」

シリウス「そうか!」

スピカ「間違ってないよ!」

 ガシッ

シリウス「キミに出会えて良かった」

スピカ「わたしも。――あっ、そうだ…。あのね、昨日、ちょっとした人助けで、お礼にお菓子もらったの」

スピカ「良かったら、どうぞ」

シリウス「いいのか? ありがとう。ほら、リリ」

リリ「…」モグモグ

シリウス「もう1つもらっていいか?」

スピカ「うん」

スピカ「じゃあ、またどっかで会えたら」

シリウス「ああ。またどこかで会おう」


 【安価下1】
 自由時間だよーっ!
 1 コミュる
   ※相手も併記
 2 次の行き先どうしよう?
 3 その他、自由行動


スピカ「ただいまー」

 ガチャッ

ザニア「姉上、迷子にならなかった?」

スピカ「なってないよ。ピースもついてきてくれたし」

ザニア「ピースさんが…?」

スピカ「人徳だね」

ザニア「…そう」

スピカ「でねでね、次、どうしようか」

ザニア「次の目的地のこと?」

スピカ「うん」

ザニア「このままバイス王国の中心地に行ってもいいんだけど…」

スピカ「だけど?」

ザニア「昨日の騒ぎもあったし、この国から早く離れた方がいいんじゃないかって思って」

ザニア「何かの拍子に僕らの身分がバレて、良からぬことを考える輩にちょっかいを出されたら旅どころじゃない」

スピカ「…そっか」

ザニア「まあ、何が出たって乗り切るつもりでいればいいんだけど」

ザニア「とにかく、地図を見ながら決めようよ」


 【安価下1】
 1 バイス王国の首都を目指そう
 2 バイス王国の観光地でもある湖畔の都を目指そう
 3 バイス王国の観光はここら辺にしておこうか。とりあえず、港まで戻ってから行き先は考えよう


スピカ「湖畔の都って?」

ザニア「大きな湖の傍にある都だよ」

ザニア「風光明媚の美しい景色があるみたい」

ザニア「それに学術機関があって、多くの学者や研究者もいるらしいよ」

スピカ「魔法も?」

ザニア「あるだろうね」

スピカ「おおっ」

ザニア「観光の名所でもあるし、いいんじゃないかな?」

スピカ「じゃあ、そこに行こう」

ザニア「うん。明日にでも出発しようか?」

スピカ「そうだね」

ザニア「となると…セーブルさんとは、ここでお別れになるのかな」

スピカ「え? あっ…そっか」

ザニア「出発前にお別れでも言いに行く?」


 【安価下1】
 1 そうする
 2 いや、一緒にグランドゲームを戦った仲間だよ! 今夜は準優勝を祝して宴会だよ!


スピカ「ううん」

ザニア「ううん、って…」

スピカ「優勝はできなかったけど、それでも準優勝だもん」

スピカ「セーブルとは闘技城でお別れになるかもだけど、一緒に戦った仲間だし、ちゃんとお別れしたい」

スピカ「だから今夜は、ぱぁーっと祝勝会しよう」

ザニア「…ぱぁーっと?」

スピカ「うん!」

ザニア「分かった」

ザニア「じゃあ僕が手配するよ」

スピカ「いいよ、ザニアはまだ安静にしてて」

ザニア「もう平気だよ。痛まないし…」

スピカ「だーめ」

ザニア「…」

スピカ「セーブルに声かけてくるね! あと、ホテルのレストランにも予約をして~」

 トトトッ
 バタムッ


 【安価下1】
 1 そう言えば前にデート誘われたっけ…。あの件、うやむやのままでいい…のかな…? いい…よね…?
 2 いや、良くないんじゃないか? さ、さりげーなく、探りを入れて…みる…? まあ、断ることになるんだけど…


セーブル「祝勝会か!」

スピカ「うん」

セーブル「いいな、祝勝会!」

スピカ「でしょ、でしょ?」

セーブル「よーし、じゃあ俺が腕によりをかけてご馳走を作ってやる」

スピカ「え…でも、料理したことないんでしょ?」

セーブル「……だ、だから、がんばるんだ!」

スピカ「そっか」

セーブル「ああ!」

スピカ「【安価下1】」

 1 でも…ちゃんとレストランでやろうよ?
 2 じゃあ、ここでやる? 祝勝会


スピカ「じゃあ、ここでやる? 祝勝会」

セーブル「そうしよう! よーし、じゃあ俺は早速、食材を買い込んでくる!」

スピカ「うん。わたしは…掃除しとくね。埃すごいし」

セーブル「ああ!」

 ・
 ・
 ・

スピカ「ここさ、お客さんきたことあるの?」ゴシゴシ

セーブル「ない」キリッ

スピカ「だよねー…」ゴシゴシ

セーブル「そんなにか?」

スピカ「だって、ご飯食べられるような環境じゃないよ…」

 ・
 ・
 ・

セーブル「オムレツに挑戦してみようと思う」ゴクリ

スピカ「うん」

セーブル「玉子を割る…」パカッ

スピカ「生卵って、こうなってるんだ…」

セーブル「驚くのは早いぞ。これを混ぜ合わせると、焼いた時に白と黄色にならなくなるんだ」

スピカ「そうだったんだ…」

セーブル「だから、かき混ぜる!」チャキッ

スピカ「何で、カタナ出すの…?」

セーブル「使い慣れた道具が1番だろ?」

スピカ「そっか!」

セーブル「でりゃあああああああああ―――――――――――――――――――――――っ!」

 ジャジャジャジャジャッ

セーブル「ふっ…完璧だぜ」

スピカ「おおー…。あれ?」

 パカッ
 ベチョッ

セーブル「…しまった、ボウルまで斬った…」

スピカ「しかも細切れだよ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 がんばって2人で料理を続けた結果…お店がまた要:掃除になった(白目
 4~6 あれこれと試行錯誤しながら2人でがんばって料理を続けた結果、すごく見てくれは悪いけど一品だけできた!(歓喜
 7~9 普通に料理のハウツー本を買ってきて、2人でおっかなびっくり料理をした


セーブル「はぁ…はぁ…」

スピカ「料理って…難しいんだね…」

 グッチャリ…

セーブル「ああ…」

スピカ「当たり前にしてる食事って、こんなに大変なんだね…」

セーブル「ああ…」

スピカ「――って、さすがにこれは絶対違うよ!」

セーブル「そ、そうか!?」

スピカ「だって、だって、料理する度にキッチンがこんなにめちゃくちゃになってたら、3食用意なんてできないよ!」

セーブル「一体…俺は何を間違っているんだろう…?」

スピカ「分からないけど…何かは、間違ってるんだよ」

セーブル「だな…。また1つ、剣豪に近づいたか…」フッ

スピカ(悦に浸るのは違うと思う…)

<姉上ー?

<おい、何だこれ…? ここが、店…?

スピカ「あっ、ザニアとピースが来ちゃった…」

セーブル「…急いで掃除しよう、スピカ」

スピカ「うんっ」


 【安価下1】
 1 セーブルと2人でがんばるよ! ザニアとピースは待っててね!
 2 いっそのこと、皆でがんばろう! そうすればうまくいくよね!
 3 じゃあセーブルは掃除で、スピカは料理ってことで!


ザニア「レシピによれば、塩をひとつまみ…」チョイッ

ザニア「ひとつま、み…? でも、人によって量は違いそうな…」

ザニア「それにこっちの、薬味を少々って…少々って、どれくらいなんだ…?」

セーブル「気持ちだよ、気持ち! ザニア、気持ちを込めればいいと思うぜ、俺は」グッ

ザニア「気持ち…って言いますけど…」

セーブル「多くても少なくても、料理は愛情らしいし! 愛情さえあればきっとうまくいくって!」ガシッ

ザニア「そんなにたくさん――」

セーブル「せいやっ」ブワァッ

ザニア「…」

セーブル「で、次は?」

ザニア「程よくかき混ぜる…。程よく…?」

セーブル「気が済むまで、か? 任しとけ! でいやぁああああああ―――――――――――――――――――っ!」

 ガシャガシャガシャガシャッ

ザニア(違う気がする…。だが…料理というのは、何て曖昧なんだ…)

ピース(あれは食えねえな…)チャカチャカ

スピカ「ピース、手慣れてるね」

ピース「箱入りのお嬢ちゃんやお坊ちゃんは知らねえだろうけど、旅人に料理スキルは必須なんだよ」

ピース「セーブルはただのバカだ」

スピカ「ただの…って…」

ピース「じゃあ負債を出す勢いのバカだ」

スピカ「…」

ピース「料理が愛情? アホ抜かせ…。約束事を守って手順よくやりゃいいだけだ」

ピース「衣ができたから、こいつをつけて油にぶっこんどけ。はねるぞ」

スピカ「はーい」


 【直下 コンマ判定】(料理できない人×3:-6)(凄腕傭兵:+3)
 1~3 料理と呼んでいいか分からないもの多数と、ちゃんと食べられるものがちょいちょい
 4~6 なんだかんだで、わいわい楽しく料理をするのが楽しかったです(小並感
 7~9 むしろピースに3人とも料理指導された(白目

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