結衣「やっぱり、体が商売道具みたいなもんだしね」 雪乃「そうね」 八幡「!?」 (73)

八幡(部室の前に来たら、扉越しにどえらいことを聞いてしまった)


結衣「でもやっぱ、女として綺麗な体でありたいっていうジレンマはあるよね」

雪乃「そうね」

雪乃「私も始めたのは最近だけれど、経験したことのない辛さっていうのはあるわ」


八幡(体が商売道具……、始めたのは最近……事後なのか……!?)


雪乃「もちろん精神的なこともあるけれど、私の場合は身体的にね」


八幡(どんだけ激しいんコトをしたんだ……、雪ノ下さんメンタル強すぎませんか)


結衣「私は精神面でまいってるかな。 痛いものは痛いし、疲れるし」

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八幡(こいつら辛い思いをしてまで体を売って……そんなに窮地に立たされてるのか!?)

八幡(それに由比ヶ浜はともかく、雪ノ下はいざとなれば助けを求められるバックがあるだろ。 体位じゃないほうの。)


雪乃「大きいのが入ったりしたら意識が飛びそうになることもあるものね」


八幡(意識が飛びそうな大きなモノ……)ゲンナリ


結衣「そうそう! 逆に痛いとか感じないよね、そうなると! 意識を繋ぎとめるので精一杯というか!」


八幡(そうなのか……。 しかし、最近始めたと言っておきながらそんなモノに遭遇するもんなのか?)


結衣「まだ着けてやってるからいいけどさ、何もなしでやるとどうなっちゃうんだろうって感じ」


八幡(新しい命が宿ると思いますよ……)


結衣「だいたいさー、この世界って男の人のほうが優遇されてるじゃん」

結衣「人気があるのも、稼げるのも男の人でしょ?」


八幡(は? いや、逆だろ。 戸塚ならともかく需要は女の子のほうが高いだろ)

結衣「まあハマっちゃったもんはしかたないけどさ」


八幡(ハマってんの? ハメてるんじゃなくて?)


結衣「そうだ! ゆきのん部活が終わった後もするでしょ? 今日は一緒にやろうよ!」


八幡(3P!? レベル高すぎィ!)


雪乃「そうしましょうか。 2人でやるメリットもあるものね」

結衣「やったー! なんだか楽しみだなー!」


ガラガラ 八幡「ちょっとまて」


結衣「うぇッ、ヒッキー! いたの!?」

八幡「話はすべて聞かせてもらった」

結衣「そ、そうなんだ。 あ、あはは、あんまり聞かれたくなかったかな」

結衣「こういう事やってる女の子って、少ないし」

雪乃「それはあるけれど、別に悪いことじゃないのだから気にしなくていいんじゃない」

八幡「悪いことじゃない? 雪ノ下、本当にお前はそう思ってんのか?」

雪乃「え、ええ。 比企谷君も男性なのだから、興味はあるかもしれないとは思っていたのだけれど」

八幡「興味って……いや、それは無いと言えば嘘になる。 でもだな……」

結衣「え! そうなの!」

八幡「俺も男だからな……でもだな、お前たちはそういうこと、するな」

雪乃「あら、あなたにしては何の理屈も無い話ね。私たちのやっていることをあなたに止められるいわれはないはずよ」

八幡「理屈なんてどうでもいい。 だが、お前たちはそういうことをやっちゃいけないんだ」

八幡「向いていないというか、なんていうか……。 ああクソ、うまく言えないけどそういうのはやめろ」

雪乃「向いていない? 私たちがどんなものかも知らないあなたに言われるセリフじゃないわね」

結衣「ヒッキーが私たちの事、心配してくれるのはわかるけど……、アタシもゆきのんと同じかな」

八幡「どれだけ強情なんだ……、お前たちなら考えればわかると思うんだが」

結衣「むっ、なにそれ! それってひどくない!」

結衣「そこまでいうなら、ヒッキーの身をもって試してみてよ!」

八幡「バっ、バカお前何言ってんだ」

結衣「バカはそっちだし! そこまで私たちに向いてないっていうならそうするしかないでしょ!」

雪乃「他にも方法はあると思うけれど……この男にはそうした方が気持ちが晴れるわね」

八幡「溜まってんのか」

雪乃「何を言っているの」

結衣「ちょうど今鞄の中に入ってるし、ヒッキー、早く着けて」

八幡(コンドーム常備……スーパービッチだな)

八幡「まて、話せばわかる」

雪乃「五・一五みたいね」

結衣「はやくやるよ!」シュルッ

八幡(タイを緩めてボタンを外す焦らしプレイの慣れ方がスーパービッチ)

結衣「はいヒッキー、これ付けて!」

八幡「……ん?」

結衣「やるよ、スパーリング!!」

八幡(随分とフリの長いコントだこと……)グンテツケー グローブハメー

八幡(援交してると疑った手前後には引けんな)

八幡(まあ……ボクシングと言ってもボクササイズみたいな感じなんだろう)

八幡(知らなかったことだがこの部室にマットが常備されているとは)

八幡(平塚先生のしわざだろうなあ、あの人こういうの好きそうだし)

八幡(ボクササイズだしマット敷いてあるし、高が知れてるか)


結衣「ゆきのん! ゴング鳴らして!」

雪乃「」ッカーン

八幡(ゴングまで……)

八幡「おい由比ヶ浜、あんまり本気になるなよ?」

結衣「スーフー、スーフー」キュッキュッキュ

八幡(め、目がマジだ!)

結衣「ふっ!」シュ

八幡「がっ」パチーッン

八幡(な、なんだ!? 俺は今何を貰ったんだ!)

八幡(よく見ていなかった、これだけマジなら気を抜いたらえらいことになるぞ)

八幡「……」ッジー

結衣「ふっ!」シュビッ

八幡「うっ」パチーン

八幡(ジャブか!? み、見えん!)

八幡(人の動きには予備動作というものがあるはずだが、由比ヶ浜のジャブにはそれがない)

八幡(構えた拳が、その位置からいきなりまっすぐ飛んでくる)

八幡(こいつ……ガチだ!)

八幡(どうする……とりあえず手を挙げて、頭を振るか)スッ


雪乃「あら」

雪乃(中々いい判断じゃない)

結衣「はっ、やっ、ふんっ」

八幡「うおっ」パシッ シュンッ チッ

雪乃(三発目はかすってたけれど、2発目までは手ではじくことと頭を振ってうまくかわしたわね)

八幡(あぶねぇ、ジャブとはいえもろに当たったら痛いぞこれ)

結衣(むっ)

結衣「……」グググ

雪乃(スタンスを広げて腰を落としたわね。 ガチよこれ)

八幡(ガチだこれ)

八幡(とりあえずステップでも踏んでおくか)タンタン

雪乃(あら、様になっているじゃない)

結衣「ふっ」シュビ

八幡(ジャブ! よし外した……?!)

結衣「」グッ

結衣「せいっ」

八幡(ワンツーか! 残念だったな、初見のパンチがすべて当たると思ったら大間違いだ!)スカッ

雪乃(外したわね……さて)

八幡(やはり大砲となるとなかなかの迫力だったが、当たらなければどうどいうこっ)


ッカチーン


八幡「ごあっ」グラッ


雪乃(左フック。 ジャブやストレートに意識を取られていたら見えにくいから貰うかもとは思っていたけれど……)

雪乃(ワン・ツーときてスリーで返しの左フックはさらに見えにくいわ。)

雪乃(KO率の高いパンチがフックというのも納得だわ)

八幡(い、いてぇ。 それに、なんだ、視界がビデオの砂嵐みたいにぼやけて、ふわっとする)

雪乃(効いてるわね)

結衣「ヒッキー、ごめんね。 私のプライドの為にも、ヒッキーにとどめをささなきゃ」ダッ

雪乃(えげつない)

八幡(いかん、このままだと殺される)

八幡(女に手を上げることはしたくなかったが、反撃しなければやられる!)

八幡(くそっ、顔は避けてボディを……!)シュッ

結衣「!」

雪乃(由比ヶ浜さんは反撃を予想していなかった! 避けられないわ!)

結衣「あんっ」プニッ

八幡「あっ」

雪乃「あっ」

結衣「ヒ、ヒッキーサイテー!!」///ヘナヘナ

八幡「違う、当たっただけだ」

雪乃「そうやって冷静に言い訳するところも最低ね」

八幡「めちゃめちゃ言いやがって」

雪乃「由比ヶ浜さん、大丈夫?」

結衣「大丈夫じゃないかも……」///

雪乃「……」ジトーッ

八幡「いや、ほんとにわざとじゃないんすよ。 フラフラしてて狙いが定まらなかったんです」

雪乃「ほんとうに?」

八幡「はい」

雪乃「神に誓って?」

八幡「はい」

雪乃「由比ヶ浜さん……カタキは取るわ、グローブを貸してちょうだい」

結衣「えっ、ゆきのん……」

結衣「ダ、ダメだよ! ヒッキーにおっぱい触られちゃうよ!」

雪乃「大丈夫よ、あの男ごときには指1つ触れられない自信があるわ」

八幡(触れようと思っても触れられないぐらいしかねえだろ)

雪乃「コケにされたままでは終われないものね……」

結衣「ゆきのん……」ウルッ

八幡(こいつらバカなのか)

雪乃「由比ヶ浜さん、ゴングをお願い」

八幡(展開が早い)

結衣「いくよ!」ッカーン

雪乃「」キュッキュッ

八幡(由比ヶ浜とは対照的に足を使うボクシングか)

八幡(正直なんでもこなすこいつならマジでカスりもせずにコテンパンにされる可能性がある)

八幡(だが俺は気づいてしまった。 気付いてしまったのだ……)

八幡(ボクシングって、セクハラに最高だよね!)

雪乃「しっ」シュッシュッシュシュ

八幡(速い!)

八幡(ボクシングのディフェンスというのはパンチを避けたりガードすることだけではない)

八幡(攻撃は最大の防御……、そう、パンチをだすことこそがディフェンスになるんだ)

八幡(特に洗練されたジャブは相手の動きを止めるには最大の威力を発揮する)

八幡(現に、雪ノ下のジャブはうるさい。 まるで弾幕を張られているようだ)

雪乃「どうしたのかしら、手を出さないのならハチの巣になるだけよ」シュババッバ

結衣「ゆきのん、マウスピースしてるからとはいえ下を噛むよ」

八幡(だが、雪ノ下のようなボクサーには弱点がある)

八幡(アウトボクサーにとって一番重要なのは距離だ。 だからこそ足を使い、パンチを出し、自分の距離で戦おうとする)

八幡(そうなると対戦相手はその距離で戦わないことが勝つための方法になる)

八幡(後ろへ下がること? 相手よりリーチが長いならそれも良いだろう。 だがもっといいのは……)

八幡(危険を冒してでも中に入り込むことだ!)ダッ

雪乃「!?」

八幡(抜かったな! ここに入り込まれてはアウトボックスは出来ん、カスりもさせないのは無理だ)

八幡(本来ならここで2,3発放り込んでおきたいところだが、今はそうはいかない)

八幡(やることはひとつ……)

八幡「必殺クリンチ!」ダキッ

雪乃「なっ!?」

雪乃「クリンチとは卑怯ね……見損なったわ」

八幡(馬鹿を言うな、クリンチは立派な戦術の一つだ)

八幡(相手の身体に密着してしまえば致命打はうてん、連打を止めることだってできる)

八幡(レフェリーに減点をくらうことやブーイングを浴びることだってあるだろうが、必要な技術だ)

八幡(もちろん今はそんなこと全く考えてないけどな)

結衣「ブレイク! ヒッキーブレイクだよ!」ムカッ

八幡(馬鹿め、誰が離すか。 この試合には採点もなければ観客もいない。)

八幡(それに……だれがこんなおいしい状況から自らみを引くというのだ)ギュッ

雪乃「は、離しなさい!」///

八幡(ふむ……、やはり雪ノ下は華奢だな)

八幡(出るところも出ているとは言えないが……だからこその良さはある)

八幡(言葉にするならば、由比ヶ浜のような女の子は抱く女、雪ノ下のような女の子は抱き締める女の子だ)

八幡(腕の中に、強く抱きしめれば壊れそうなほど小さな体が収まること)

八幡(男にとって、性欲とは別の欲求が満たされるほどのことだ)

雪乃「は、はやく……離して」///

八幡(欲を言えば、雪ノ下も俺の背中に手をまわしてほしいのだが……)

八幡(まあ腕ごと包み込んでしまうというのもなかなか燃えるな)


八幡(クリンチ事件の後、それはもうビックリするぐらいボコボコにされた)

八幡(だが、俺が思いついてしまったこの素晴らしき作戦を捨ててしまうのももったいない)

八幡(もっと、活用したい。 いや、活用しなければならない)

八幡(というわけで、次の標的は、>>25だ!)





急な安価でごめんね

はるのん

八幡(雪ノ下陽乃……普段でこそ付け入るすきのない彼女でも、ボクシングと言う競技の中ではそうではないだろう)

八幡(ボクシングは一瞬でも気を抜けばやられる可能性のある、スポーツの中でも稀有な存在だ)

八幡(いける……!)

八幡(雪ノ下を抱きしめた時に思っていた。 惜しむらくは、由比ヶ浜もこうやって抱き止めたいと。)

八幡(あの双丘を、体で)

八幡(その夢が……叶う!)

陽乃「おっ、いたいた。 比企谷くん! やっほー!」

八幡(きた!)

八幡「陽乃さん、急に呼び出してごめんなさい」

陽乃「いいよいいよー、どうせ暇だったしね。 でも珍しいね。 どうかした?」

八幡「実は……、僕とボクシングを、してほしいんです」

八幡(突飛もない話だが、雪ノ下に勝ちたいとか適当なことほざいとけば大丈夫だ)




陽乃「いやービックリだよ、告白でもされるかと思って来てみたらボクシングしようと言われるとは」

八幡「すいません……」

陽乃「いいよいいよ、暇つぶしになりそうだし」シュッシュ

八幡(さすがに、さすがに、シャドーボクシングから様になっている)

八幡(だが、今からするのはボクシングじゃない……SEKUHARAだ!)

陽乃(すごいエロいこと考えてるねこれ)

八幡(相手が合気道の使い手だと関係ないさ、雪ノ下の時も抵抗はされなかったし、陽乃さんはグローブを付けている)

八幡(使えるもんも使えんて)

陽乃(うーん、まあ楽しませてあげようか)

八幡「いきます」

陽乃「はいはーい」

八幡(いきなり飛び込んでは不自然だ。 最初はまずボクシングらしいことをしておこう。)

八幡(一応当たっては申し訳ないので、当たらない程度のジャブ。 略してアタラブ!)シュッ

陽乃「」ツーン

八幡(なっ! なんの反応もないだと! 振り切っていたら当たってんぞ!)

陽乃「踏み込みが小さいし、肩も入ってないよー。 フェイントか何かかは知らないけど、本気でやらなきゃ死んじゃうよー」ニコニコ

八幡(あまりにも怖い!)

八幡(クリンチは後だ、とりあえずパンチを打って様子を見なければ! あわよくばおっぱいに触れよう)

八幡(胸のあたりを狙えば顔も当たる、ボクシングの基本だ。 俺は何も悪いことはしていない)

八幡(相手は雪ノ下陽乃……容赦は無用!)シュビ ブン ブオッ シュッシュ ブン

陽乃「~♪」フラッ フラッ キュッキュッ

八幡(あ、頭を振るだけで全部躱すだと!? バケモンだ)

陽乃「それー♪」ブン ブン シュッ

八幡「うっ がっ」バシ ズガ

八幡(な、なんだこれ!? とりあえず頭を振りつつ距離を)キュッ

陽乃「よーっし♪」キュッ ッシュ クイッ ズカ

八幡「ずあっ」バシバシ

八幡(きょ、距離を取ったんだぞ!? なぜ当たる!? ガードせねば!)

陽乃「えーい♪」ブン カッ シュビッ

八幡「あん」ボコボコボコ

八幡(だめだ、防げん!)

八幡(取られた分だけの距離を即時に詰め、的確に俺の顔へ向かってくるパンチ)

八幡(こちらを見ていなくても、それは的確に俺の顔面へヒットする)

八幡(極めつけは、直線のパンチを警戒して固めたガードの側面から遠回りに、俺に見えないフックを叩き込み)

八幡(少し開いたガードの隙間からアッパーをねじ込み顔を引っこ抜いてから早いストレート)

八幡(ボクシングには、パンチ力やスピードといった身体能力以外にも持って生まれた才能というものがある)

八幡(それは、勘。どこに相手の顔があるかを判断し、そこにパンチを出す当て勘だ)

八幡(ここまでくりゃ芸術だ)

陽乃「」ニコニコ

八幡(悪魔、悪魔だ)

八幡(この人にセクハラ出来る気がしない)

八幡(だが自分から戦いを挑んだ手前、逃げるわけにもいかない)

八幡(死ぬしかないのか)

陽乃(よし)キュッ

八幡(くる! ガード!)

陽乃「隙あり~!」ダキッ

八幡「なっ!」

陽乃「~♪」ギュッ

八幡(ちょっ、まずいまずいまずいまずいまずいまずい……)

八幡(……気持ちいい)

八幡(抱きしめるではない、抱きしめられる)

八幡(それは相手が巨乳であれば、すさまじい脅威となる)

八幡(おっぱいが俺に向かって突進してくるようなもんだ)

八幡(顔をうずめたい。 素直にそう思った。 うずめなければ、死んでしまうとまで思った)

八幡(ならばやることは一つである。 こちらからも突進すればよい)

八幡(突進してくるおっぱいに突進するおっぱいカウンターだ!)グイッ

陽乃(やんッ! 比企谷君積極的!)

陽乃(あっ、でももうそろそろ時間がないな)

陽乃(残念だけど……) キュッ

八幡(おぇっ!?)

陽乃「」カチーン

八幡「」ゴト

八幡(あの時、薄れゆく意識の中、ある台詞が頭の中に浮かんだ)

八幡(『拳一つ分のスペースさえあれば、人は倒せる』)

八幡(まさにそんな一撃だった。 さらに言えば、俺は陽乃さんの胸に顔を押し付けることだけを考えて体重を彼女に預けていた)

八幡(そんなとき、彼女が後ろへ引けば……どうなるかはわかりきったことである)

八幡(そうして出来たスペースを、彼女は体の回転を最大限に使い活用した)

八幡(俺は、意識を根こそぎ刈り取られ、無残にも顔から落下したらしい)

八幡(あの人にはもう手を出さないでおこう)

八幡(切り替えて、次は>>35だ)




少し席を外す

八幡(平塚先生……俺が何度もくらったあのパンチは本物だ)

八幡(だが、千葉村で見たあの魅惑のボディも本物だ)

八幡(あのパンチを掻い潜ってその体を堪能する価値は……ある!)

八幡(払った分以上のお釣りが帰ってくるほどある)

八幡(やるしかない……)



八幡「失礼します」ガラガラ

八幡「平塚先生はいらっしゃいますか」


平塚「む、比企谷じゃないか。 呼び出しもしていないのにお前がここに来るとは珍しいな」

八幡「突然すいません……。 少し、お時間良いですか」




平塚「なるほど。 話は分かった。 お前も、闘わなければならない時が来たんだな」

平塚「相手をしよう。 教え子のために命を削って戦えるのならば、本望だ」

八幡(適当に熱い言葉並べといたら落ちた。 ちょろい)

平塚「雪ノ下と由比ヶ浜が格闘技を始めると行った時は驚いたが……、そうかお前もついにか」

平塚「部室にマットとゴングを置いた甲斐があったというものだ」

八幡(やっぱりあんたなのか)

平塚「行こう。 あそここそが、私たちの生きる場所だ。 あのゴングを聞いて初めて、私たちの命は潤う」

八幡(バカばっかり)

部室

平塚「比企谷。 手加減はしないよ」

八幡「はい」

平塚「よし、ゴングだ」ッカーン

八幡(自分で鳴らすのかよ)

平塚「恨むなよ!」ダッ ブンシュッヒュッバンブン

八幡「むっ」キュッキュキュ

八幡(一瞬で相手との距離を詰め、どのパンチでも当たる距離でパンチを出しまくる)

八幡(技術が洗練化され打たせず打つが基本になった今のボクシング界では減って行ったスタイルだ)

八幡(自分が討たれることをも構わず、相手を自分のパンチの中に巻き込んでいく)

八幡(一発でも効けば、矢継ぎ早に攻撃が飛んでくることからズルズルと引きずり込まれることもあるだろう)

平塚「どうした! 守っているだけでは倒せるものも倒せんぞ!」シュバババッババッバ

八幡「ぐうっ」ドスドス

八幡(さすがに重い。ガードしていても腕が痛い、体がぶれるようなパンチだ。 それが速射砲のごとく飛んでくるんだからたまったもんじゃない)

八幡(もしもリングネームを付けられるなら、きっとバンバン・シズカに違いない)

八幡(このまま守り続けていても確かにジリ貧……だが、そこで終わる俺ではない)

八幡(こういったタイプのボクサーには必要不可欠なものがある、その一つは)

平塚「どうした! はあ、手を出して来い!」ゼェゼェ

八幡(回転し続けても衰えない、体力!)

八幡(俺はそれが落ちることを狙って、あえて攻撃は最小限に抑えてパンチを外し続けていた)

八幡(ボディブローで体力を奪うというのはセオリーだが、パンチを空振りすることは想像以上に体力を消耗する)

八幡(それにこの人タバコ吸ってるしな)

平塚「……くっ」ブォッ ブン

八幡(回転力、パンチ力が落ちてきたな。 さて、話は戻ってインファイターに必要なものはもう一つある)

八幡(相手を自分の攻撃に巻き込む際、多少の被弾でびくともしない打たれ強さだ)

八幡(疲れて腕が下がって頬ががら空きだ。 試させてもらうぜ、その打たれ強さ)タッ

平塚「くそっ」バッ

八幡(遅い!)

平塚「――なっ!」///

平塚「なな、な、な、何するんだ!」

八幡(もろい)

八幡(一発貰って効くようじゃ、鬼のような追撃を貰うだけだ)

八幡(がら空き、がら空きだ。 ボディも首筋も)タタッ

八幡(首筋なんて普通狙わないけどな。 これはボクシングの皮を被ったセクハラだ)

八幡「」プニッ ハムッ

平塚「ちょっ、ほんとにやめっ」///

平塚「こ、ここじゃだめだ……比企谷……」///

八幡(なにいってんの?)

八幡(ま、やめないけど)プニ チュッ ハムッ ギュッ

平塚「~~~~~~~~~ッ」/// バッタリ



八幡(勝った。 比企谷八幡、デビュー以来の完全勝利だ)



八幡(その後、突如として部室に現れた由比ヶ浜と雪ノ下にマウントを取られボコボコにされた挙句)

八幡(帰宅途中に平塚先生の車にぶっとばされた)

八幡(なぜ生きているのかが不思議)

八幡(まあいい、この一戦は見どころ盛りだくさんの嬉しい試合だった)

八幡(柔らかな胸、年の割にきめ細かな肌、恥じらう表情)

八幡(そのすべてを……俺の中へしまい込んだ)

八幡(だが、まだ足りん。 俺のこのボクハラはまだいける)

八幡(俺が一番、ボクハラをうまく使えるんだ)

八幡(次行こう次。 >>54なんていいな)



言い忘れてた
無効安価はst扱い、2回目登場キャラはいまんとこ無効でできそうならやる

いろはす~

不定期中の不定期でごめんね

八幡(ふむ……このあたりで待ち伏せするか)

八幡(三浦に喧嘩売ろうもんなら取り巻きの男に袋叩きにされる可能性があるからな)

三浦「」テクテクテック

八幡(きたか)バッ

三浦「!? ヒ、ヒキオじゃん。 びっくりさせんなし」

八幡「おお、すまん」

三浦「別にヒキオごときにビックリとかしてないけど」

八幡(自分でびっくりさせんなって言ってただろうが)

八幡「なあ、三浦」

三浦「なに? あーし早く帰りたいんだけど」ギロ

八幡(えげつない威圧感だ)

八幡(こりゃ小細工は無用だな)

八幡「三浦、ボクシングしようぜ」

三浦「は?」

八幡「いくぞ」ファイティングポーズ

三浦「なに? まじで言ってんの?」ゴゴゴゴゴ

あれ…いろはすじゃ…

八幡(こちらを睨みつける三浦のその目は、見ただけで動けなくなりそうだ)

八幡(ただ睨みつけているだけではなく、理にもかなっている)

八幡(数あるボクシングの基本の中でも基本中の基本、顎を引くこと)

八幡(顎を引き相手を上目で睨みつけるような姿勢こそ、理想的と言えよう)

八幡(だがここで下がるようではだめだ……相手に後退させられるれることはいいことじゃない)グッ

三浦「えっ、ちょっ」ビクッ

八幡「」ゾクッ

八幡(な、なんだこの感じ)グッ

三浦「ちょっと待ってって!」ビクビク

八幡(怯えながら下がっていく三浦が、なぜかとても)

八幡(愛らしい)ジリ

三浦「」サササッ

八幡「///」グイグイ

三浦「ヒキオ! だからまっ、」ドンッ

八幡(相手に下がらされた選手がたどり着く場所は一つ)

八幡(ロープ際、コーナーだ)グイグイ

八幡(今は壁だけど)

三浦「は、はやと……助けて」

八幡(助けはこんさ。 こんな人通りの少ない場所ではな)カベドンッ

>>58
申し訳ない、素で間違えた
この後書くから許して

三浦「っ!」


八幡(壁際に追い込んだ三浦の逃げ道を、手で塞ぐ)

八幡(コーナーに追い詰めた敵は後ろへの退路をなくす)

八幡(コーナーは袋小路ってよく言うだろう)

八幡「三浦……」グイ

八幡(三浦と俺の顔が、触れるほど近い)

三浦「や、やめ」

八幡(いつも俺の手の届かないようなところで凛々しく立ちはだかっていた三浦)

八幡(だが、近づいてみればただの1人の女の子だ)

八幡(化粧っぽいが、近くで見れば化粧が無くてもその顔が整っていることが分かる)

八幡(濡れた瞳が、震える唇が、もれる弱弱しい吐息が)

八幡(三浦優美子という女の子の存在を、俺の心に深く刻み込む)

八幡(このまま、触れてしまいたい)

八幡(このまま、三浦と唇を重ねてしまいたい)グイ

三浦「やめろって言ってんじゃん!」ブン

八幡「」ゴチ

三浦「……バカ」タタタッ

八幡「三浦とキスしそうになったところから、記憶が途切れている」

八幡「油断した、ロープに追い詰められた選手がフックをひっかけて脱出するなんてのは常套手段なのに」

八幡「あまりにも、三浦とキスがしたくてボクシングの事を完全に忘れていた」

八幡「いまの俺からボクシングを取ったらただのセクハラ魔だ」

八幡「次からは気を付けねば……」



さっき間違えてしまったので次は一色いろはで安価はなし
ボクシングよりセクハラのネタがなくなってきたからあと何回かやって終わりだと思う
セクハラのアイデアが鬼のように浮かんできたら続ける

八幡「うす」ガラガラ

一色「もー、先輩遅いですよー! まだまだ仕事あるんで早く手伝ってください!」

八幡「へいへい」

八幡(獲物が自らやってくるとは、片腹痛い)

八幡(しかしどうしようか……一色には由比ヶ浜のおっぱいや雪ノ下の華奢さのような武器が無い)

八幡(ふむ……すこし攻め方を変えてみるか)

八幡「一色って可愛いよな」

一色「え、え!? 先輩今なんていいました!?」

八幡「いや、一色って可愛いなって思って」

一色「な、なに言ってるんですか急に。 かかか、可愛いのは分かってますけど、口説いてるなら下心の塊みたいでキモイですごめんなさい」

八幡(可愛くない)

八幡「気を付けろよ、そんだけ可愛かったら危ないことも多いだろう」

八幡「護身術の一つや二つ教えてやろうか?」

一色「え、えと……。 はっ! 護身術とかなんとか言っといて変なことしようと思ってるでしょ!」

八幡「思ってねーよ」

八幡(思ってるよ?)

一色「だ、大体護身術なら雪ノ下先輩のほうが手練れじゃないですか! それなら雪ノ下先輩に教えてもらいますよ!」

八幡「お前、雪ノ下と手を合わせたら地獄を見ることになるぞ」

一色「む……確かに……」

八幡(お前の中の雪ノ下のイメージっていったい……)

八幡「一色、俺はお前のことを思って言ってるんだ」

八幡「お前が泣くところを、俺は見たくない」

一色「えっ……」ドキッ

一色「……わかりました。 ちょうど仕事も飽きてきたんで少しだけ付き合ってあげます」///

八幡(ちょろい)

一色「護身術っていうと合気道ですか? 先輩そんなのできましたっけ?」

八幡「いや、そんなんは出来ん。 今からやるのは、総合格闘技だ」




八幡(素手で殴ったりすると拳を痛めるから軍では総合格闘技を取り入れてるとか適当なこと言って納得させた)

八幡(もうボクシングとかそんなんじゃなくなってきたなこれ)

八幡(まあいい、どう料理するか)


一色「せんぱ~い、それでどうするんですか」

八幡「そうだな、まずグランドのポジション取りから始めよう」

一色「ぐらんど? ぽじしょん?」

八幡「簡単に言えば柔道の寝技みたいなもんだ」

一色「はあ」

八幡「まず、一色が相手に地面に倒されたとしよう」

八幡「そこに仰向けに寝てみろ」

一色「は、はい」

八幡(んー、いい眺めだ)

八幡(うまく言葉にできないけれど、スカートで寝ている女の子の太ももはエロい)

八幡「そうなったとき、俺が一色の胴部分にまたがったとする。 これはマウントポジションと言って、下にいる一色にはとてつもなく不利な状況なんだ」

八幡「そうなる前に、一色は自分の足の間に空いてを挟むような形にする必要がある」

八幡「相手のパンチは届きにくいし、その形から関節技に持ち込むこともできる。 これがガードポジションだ」

一色「はあ」

八幡「実際にやってみよう」

八幡「俺がこう倒れているお前に向かう、そのときまたがられないように股に俺を挟め」

一色「こ、こうですか?」

八幡(こいつバカだなー。 そんな状態で足開いたらパンツ見えることぐらい分かるだろ。 ピンク)

八幡「そう、これがガードポジションだ」

八幡(またの名を正常位という。 ヤバイ、興奮してきた)カク

八幡(正常位って男からすると征服感がすごくて興奮しちゃう)カクカク

八幡(顔を赤らめた一色は、自然に上目遣いになっている。 可愛い)カクカクカク

一色「ちょっと先輩! な、なにしてるんですか! ちょっと!」///

八幡「はっ、すまん。 これはガードポジションを取られた側の動きなんだ。 癖でやってしまった」

一色「ほ、ほんとですか……?」

八幡「ああ」

八幡(嘘だよ)

八幡「よし、次は相手を痛めつける場合だ」

八幡「今度は逆に、俺がお前に倒されたとしよう」

八幡「仰向けになっている俺に、お前はどうする? さっきの話を思い出してみろ」

一色「えーっと、たしか下側の人間はマウントが不利なんですよね。 こうやって先輩の腰にまたがります」

八幡「正解だ」

八幡(厳密にいうと不正解だよ? 護身術って言ってるんだから相手を転ばせたら逃げるだろ普通)

八幡(それにしても、これはこれでいい眺めだな)

八幡(一色の胸のふくらみが、下から見ているからか強調されて見える)

八幡(マウントあらため、騎乗位)

八幡(興奮してきた)カクカクカク


一色「ちょっと先輩! なっ、なにっ、して、るんですか!」

一色「止まってっ、ください!」

八幡(俺の腰の動きに合わせて、一色が、一色の胸が上下に揺れる)

八幡(エロい、エロすぎる)

一色「ちょっとほんとに、きゃっ」グラッ

八幡(うおっ)

八幡(俺の腰の上でバランスを崩した一色が、身体を預けるように倒れ掛かってきた)

八幡(体に一色の重みを感じる。 俺の胸に預けた一色の頭から、甘い香りがする)


一色「せ、せんぱい……やめて……」ハアハア

八幡(……はっ、またやってしまった。 これじゃセクハラじゃなくてただの強姦未遂だ)ピタ

一色「はぁ……はぁ」

八幡(一色は俺に体を預けたまま息を整えている)

八幡(一色の呼吸を体全体で受けると、一色いろはの命を感じる)

八幡(守りたいと、そう思った。 だから、そのままの姿勢で一色を抱きしめた)

一色「!」

八幡(一色の頭を手繰り寄せ、顎を引いてやる)

八幡(そのまま)



チュッ

一色(!!!!)

一色「な、なにするんですかーー!!!!」グイッ ズドン

八幡「」グッタリ

今日は寝る
というか続き書けるか分からないからこのあとちょっと付け足して終わりにするかも
とりあえず今日はここまでで
続けるなら戻ってきた時安価から始めます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月08日 (月) 21:05:23   ID: SPV4-zyJ

状況がうまく想像できないけどがんばれ

2 :  SS好きの774さん   2016年02月03日 (水) 12:35:22   ID: _GXbJGAH

お金がない…どうする、俺

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