ウェルカムトゥ・ネオサイタマ・チンジフ (411)

【ウェルカムトゥ・ネオサイタマ・チンジフ】#1

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(これまでのあらすじ:ネオサイタマ鎮守府の手練れ、ナカ=チャンは2-4でなす術も退く大爆発四散した。しかしセンダイは姉妹の大爆発四散と引き換えに、2-4を辛くも攻略したのであった。)

ゴウンゴウン…ここは東京湾に浮かぶ『ネオサイタマ鎮守府』の工廠デッキ、そこでは奴隷クローン妖精たちが死んだマグロの目をしながら過酷な労働に従事していた

鋼鉄の胃袋めいた機械の数々は止まることがない、しかしネオサイタマ鎮守府は度重なる戦闘行為のため資源は実際苦しい状況となっていた。

するのその時である!パワリオワー!このマッポーたる工廠デッキには場違いなほどのファンファーレが鳴り響いたのだ。「…来ましたか」先ほどから奴隷クローン妖精たちを使役していたメガネをかけた黒髪の艦娘はつぶやいた。

彼女の目線にある建造ポッドの先には…おお、ゴウランガ!生まれたばかりの艦娘が目をつぶりながら立っているではないか!なんたる生まれながらにして卓越したカンムスバランス能力か!

そしてその艦娘は静かに目を開け、オジギをした「ドーモ、ユキカゼです」黒髪の艦娘もオジギを返した「ドーモ、初めましてユキカゼさん、わたしはオオヨドです」タツジン!アイサツを返すのに要した時間はわずかコンマ0.5秒、それはあからさまに彼女の確かなワザマエを感じさせた。

艦娘の建造には通常カラテ艤装と呼ばれる兵器に、カンムスソウルがディセンションすることによって生まれる。そしてアイサツは艦娘にとって神聖不可侵の行為であり生まれたばかりのユキカゼにもソウルがそうさせているのだ。抗うことはできぬのである。

クローン奴隷妖精たちはそちらを一瞥した後、無感情に作業に戻っていった。「あっ…アノ…エート…」ユキカゼは突然アイサツをした自身をも理解できずしどろもどろに続けた。「どうぞ落ち着いてください、生まれたばかりのあなたにはまだまだ分からぬことばかりでしょう」「エ…?」

オオヨドはあくまで優しく答える。「あの…ここは一体どこなのですか?そしてわたしは…」「それも後で教えます」そして右手を差し出した。

「そしてようこそ、ネオサイタマ鎮守府へ」彼女の目は優しかった。

【KANMUSLAYER】

【KANMUSLAYER】

クローン奴隷妖精たちはそちらを一瞥した後、無感情に作業に戻っていった。「あっ…アノ…エート…」ユキカゼは突然アイサツをした自身をも理解できずしどろもどろに続けた。「どうぞ落ち着いてください、生まれたばかりのあなたにはまだまだ分からぬことばかりでしょう」「エ…?」 オオヨドはあくまで優しく答える。「あの…ここは一体どこなのですか?そしてわたしは…」「それも後で教えます」そして右手を差し出した。
「そしてようこそ、ネオサイタマ鎮守府へ」彼女の目は優しかった。

コツーンコツーン…ユキカゼはオオヨドに案内され廊下を歩いて行く、壁には「轟沈はさせません」「ただし疲労度は度外視」「くまー」などのショドーが貼られこのネオサイタマ鎮守府の不倶戴天の意志を表しているようでもある。

提督の執務室に向かう道中、ユキカゼはオオヨドから己の使命を教えられた。それはただひとつ、暗黒メガコーポ「シンカイセイカンヤ」から送り込まれる艦娘を撃滅する。それだけだった。

「じゃあ…ネオサイタマ鎮守府はずっとセイカンヤとイクサをしているのですか?」ユキカゼはおずおずと聞いた。「その通りです」「ずっと…?」「ええ、ずっとです。でなければこの国は滅びてしまいますから」

しかしユキカゼにとっては未だ実感のない話であった、カンムス学習能力によって生まれながらにして見た目の歳相応の理解力を持ってはいるが彼女はまだニュービーだからだ。

「着きました」オオヨドはある扉の前で止まった。「ここが…?」「はい、ここが私たちを指揮する提督=サンの執務室です」彼女の目は優しかった。

オオヨドが扉についている静脈パネルに指を触れた「認証完了な、業務オツカレサマドスエ!」奥ゆかしい電子マイコ音声が聞こえると扉はひとりでに開く。中には椅子に座る男とその横には長身の艦娘が立っていた。

まずは長身の艦娘が先手をとってアイサツした。「ドーモユキカゼ=サン、話は聞いている…私は秘書艦のヒュウガです」「ド、ドーモ!」彼女のまとうタツジン的アトモスフィアに気圧されたユキカゼは慌ててアイサツを返す。

「話の方はオオヨドから聞いているだろう?私達の使命はセイカンヤの撃滅、ただそれだけだ。イクサあるのみ。」「ハ、ハイ」ユキカゼは小さく失禁した。

ナムサン!艦娘ニュービーがしばしば陥る圧倒的なカラテの差のプレッシャーによる失禁である!しかしヒュウガは咎め立てはせずいくらか表情を柔らかくして続けた「ところで、お前は航空機を積めるか?」「エッ!?」

ユキカゼの混乱をよそに彼女はどこか恍惚の笑みで続けた。「航空機はいいぞ?先制攻撃ができる、早くて強い!主砲、主砲、航空機…これだよ」「ヒュウガ=サン?」「それに夜イクサならカラテカットインも…」「ヒュウガ=サン!ユキカゼ=サンは駆逐艦なので航空機は積めませんよ!」

「ムッ…そうか、それは残念だ」オオヨドの言葉にヒュウガはあからさまにガッカリして答えた。なぜだかユキカゼも申し訳ない気持ちになってしまう、言い遅れたがヒュウガの胸は豊満であった。

「あの…あたし、すいません」「気にしないでください、装備についても後々教えましょう。それでは提督=サンにもアイサツを」「フィ…ヒ?この匂いは…駆逐艦娘の香り…?」椅子に座る男は突然そう呟いた!

「!?」そのニューロンに絡みつくようなネットリした声を聞いたユキカゼは瞬時に動けなくなった。「アーイイ…生艦娘の香りはいつ嗅いでもたまらない…」そしてその男はフラフラと椅子から立ち上がったのである!

「ホホホウフフ…ドーモ、ユキカゼ=サン…私が提督です」提督はユキカゼの目から全く視線をずらさずに90度のオジギしてみせたのだ!なんたる柔軟性か!「ア…アイエ…」ユキカゼはアイサツすることも忘れ再び小さく失禁した!

「おや…アイサツが帰ってこないですね?ニュービーゆえに仕方のないことだなあ」「え…ンアッ!?」そういいながら提督は瞬時にユキカゼのワン・インチ距離に踏み込み、内ももに手を這わせた。

「それにこんなにお漏らしを!?フィヒッ…フィヒヒヒヒヒヒヒーッ!どうやらオシオキが必要なようだなァーッ!?」「アイエエエエ!?オオヨド=サン!ヒュウガ=サン!助けてください!」ユキカゼはたまらず助けを求めた!

「………」「………」しかし2人ともこの惨状に対して無反応である!「ナンデ!?」無慈悲!まさかわたしがシツレイをし過ぎたのか?そのせいで生まれた日からムラハチ(陰湿な社会的リンチのこと)されてしまったのだろうか!?ナムアミダブツ!ユキカゼは絶望感に包まれた。

しかしこんなハラスメントが提督であっても許されるはずはない!普通ならばセプクものの事態である。しかし彼は正気では無かったのだ…過酷な不眠不休の56時間労働により提督はカロウシ寸前であり、死の直前に種を残すかのごとく完全に無意識のうちこのような不道徳行為に及んだのである!

おお…このままユキカゼは生まれた日に生まれたままの姿で2人のセンパイの前で公開前後されてしまうのか!?なんたるジゴク!運営よ寝ているのですか!?

その時である!「Wasshoi!」突然天井の一部分がパカリと開き新たなる艦娘がエントリーした!そしてそのまま…提督の頭の上に急降下カラテキックを放った!「イヤーッ!」「グワーッ!?」ゴウランガ!

「ドーモ…」その赤黒の装束の艦娘のメンポ(面頬のこと)には『憲 兵』の文字が刻み込まれているではないか!「初めましてユキカゼ=サン、私はセンダイです」殺戮者は決断的にアイサツした!

「ア…アイエエエエエエエエエ!?ニンジャ!ニンジャナンデ!?」もはやユキカゼは完全失禁!ここでユキカゼがアイサツを返せないことを責めるのは酷であろう、彼女はソウルに刻み込まれた本能的恐怖により急性ニンジャリアリティショックを起こしていたのだ。

失禁し続けけるユキカゼをよそにセンダイは足の下の提督に威圧的に話しかけた。「そろそろ悪い病気が出るところだと思っていた。私がカラテ治療してやろう」「フィ…ヒ…!ドーモセンダイ=サン、ところで横目でパンツが見え」「イヤーッ!」「グワーッ!」

言葉を最後まで聞かずセンダイはもう一度提督の頭をストンピングしながら身を翻し、倒れる提督を仰向けにして馬乗りになった!「イヤーッ!」「グワーッ!」顔面に右パウンド!「イヤーッ!」「グワーッ!」顔面に左パウンド!

「ヤ…ヤメロー!ヤメロー!」たまらず提督は叫ぶがセンダイはこれを完全無視!「イヤーッ!」「グワーッ!」顔面に右パウンド!「イヤーッ!」「グワーッ!」顔面に左パウンド!

しかし提督もさる者!「ウ…ウオオオオオーッ!ドッソイ!」「ムウッ!?」左右の乱打を受けながらも提督はセンダイにしがみつかられたまま立ち上がった!なんたる精神力!「イヤーッ!」そしてそのまま駅弁前後を試みる!「イヤーッ!」センダイは後方に回転ジャンプして回避!

そしてセンダイは空中でゼロセンを3連続投擲!「イヤーッ!」「グ…グワーッ!?」ゼロセンは提督の股間を完全に破壊!ナムアミダブツ!「アバーッ!サヨナラ!」爆発四散!

「末期ハイクは入渠ドックに入りながらゆっくりと聞こう」殺戮者は鮮やかにザンシンした!「ア…アイエ…アイエエエ…」失禁で出来た水たまりにユキカゼはへたり込む。するとセンダイはツカツカと彼女の元へ近づいた。

ユキカゼ目の前にしゃがみ込むとセンダイは言った。「オヌシは今、何も見なかった。いいな?」「え…?アッ…ハイ」「今起こった事は全て忘れろ」「アッハイ」「それと初任務がんばってね」「アッハイ」

センダイは立ち上がった。「それではヒュウガ=サン、後の事は頼みました」「ああ、任せろ」「お願いします、それでは皆さんオタッシャデー!」そのまま爆発四散した提督を米俵めいて担ぎ、天井に空いた穴に消えていった。「ア…ア…」ユキカゼは未だ茫然自失である。

ユキカゼは絞り出すように、傍に立つオオヨドに震えながら聞いた。「あの人は…何者なんですか?」「艦娘であり憲兵です」彼女は淀みなく答える。「そしてニンジャなのです」

【ウェルカムトゥ・ネオサイタマ・チンジフ】#1終わり #2へ続く

(親愛なる読者の皆さんへ:「チンジフだと!?チンジュフではないのか!?」とこんらんされた方もいるかもしれませんが鎮守府=チンジフとしております。次回からはカタカナ表記にするのでごあんしんください。作者はさっそくケジメしましたのでかさねてごあんしんください)

◆朝な◆

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【ウェルカムトゥ・ネオサイタマ・チンジフ】#2

(前回のあらすじ : ネオサイタマ・チンジフに着任した駆逐艦ユキカゼは提督の執拗なインタビューにより純潔を散らしてしまう一歩手前であった。しかしその時、天井の一部がパカリと開きニンジャが出て提督を爆発四散させたのだった…)

「ワーターシノームネハーカイタイサレチャイソウヨー!ナカ=チャンカワイイヤッター!」軽快なBGMが流れる中、いまだユキカゼは白昼夢を見ている感覚であった。急性ニンジャリアリティショックの影響が中々消えていないからだ。

ぼんやりとした頭の中でユキカゼは思い出した、先ほどの惨劇を…「ニンジャ…?」「ええ、ニンジャです、彼女はね」オオヨドはうそぶくこともなく答える。ユキカゼはもっと質問しようとしたができなかった、本能的な恐怖が声を出すのを許さなかったからだ。

「実は提督=サンはしばしばあのような状態に陥る」ヒュウガが続けた。「一応私が止めることもできるのだが加減が効かなくてな…回復に正規空母並みの入渠時間がかかってしまう」「なのでセンダイ=サンが止めるのが実際適任なのです」

「エ…でも…」提督は股間を爆発四散していなかっただろうか?そんなダメージを負ったのにも関わらず回復することなの可能なのだろうか?ユキカゼは訝しんだ。

ユキカゼの心中を察したオオヨドは奥ゆかしく答えた。「提督の事なら心配ありません、今頃センダイ=サンが入渠ドックブロに放り込んでいるところでしょう」「放り込んで…!?」「ええ、その後BKTアドレナリン(注釈 : バケツアドレナリン)を過剰投与し覚醒させます。これで元通り元気になって戻ってくるのです」

ナムアミダブツ…!提督は度重なる激務をどうやって乗り切っているのか?答えは簡単である、高速回復物質BKTアドレナリンの過剰投与による強引な回復なのだ!なんたる人間の限界に挑戦する提督の不倶戴天スピリットであろうか!彼に死ぬ事は許可されていないのだ。

「さあ、回復には時間がかかります。その間に別の場所を案内しておきましょう、立てますか?」「アッ…ハイ」ユキカゼはそう答えるしかなかった、本能的な許可がそれ以上の言葉を出すのを許さなかったからだ。「では行きましょう」彼女の目は優しかった。

【KANMUSLAYER】

(親愛なる読者の皆さんへ : >>74において恐怖と打ち込むハズがアイッフォンーの誤作動により許可と打ち込まれてしまいました、シツレイしました)

◆再開◆

◆開始になる◆

【KANMUSLAYER】

そうか…さっきのは夢なんだ。「ユキカゼ=サン?」わたしは生まれたばかりだから、きっと何か意識が見せた幻が…「ユキカゼ=サン?」「…アッ!?ハ、ハイッ!ニンジャはいません!絶対に決して!」

オオヨドに声をかけられようやくユキカゼはまどろむ意思の中から目覚めた。「実際いるんですけどね、ここが駆逐艦娘の居住スペースですよ」「ス、スイマセン!ここが…?」「ええ、あなたの住まいとなる場所です」

ユキカゼが知らず知らずのうちに案内されたのは駆逐艦娘の居住スペースであった。その大部屋は畳が敷かれ壁際には多くの二段ベットが配置されている。小型チャブ、本棚、冷蔵庫なども置いており、奥ゆかしく快適な空間となっていた。中心の壁には落書きまみれの電子マネキネコ、「暁の水平線に勝利を刻むんだなあ」のショドー。

「ここではベッドと一人につきタタミ3枚分のフリースペースが割り当てられます、今の時間は皆任務に出ているようですが…」その時である!「おっし!お前らオラー!遠征の心得復唱するぞコラー!」「「「「ハーイ!」」」」

ユキカゼとオオヨドが声の方向を見るとそこには体育座りをする同型めいた駆逐艦娘が四人、その前では電子ホワイトボードの前に立つ眼帯の艦娘が教鞭を振るっていた。彼女たちのメンター(先生)であろうか?

「ひとつ!補給を忘れるな!」「「「「ハーイ!」」」」「ふたつ!部隊から勝手に離れるな!」「「「「ハーイ!」」」」ナムサン!眼帯の鑑娘に対して四人の駆逐艦娘はキンダーガーデンの朝礼会めいて返事!緊張感皆無!

「ぬううう…!ザッケンナコラー!雷型四姉妹コラー!やる気あんのかコラー!?」眼帯の艦娘は激昂!「「「「ハーイ!」」」」しかし無効果である!なんたる無邪気!

「はいはーい!ボーキサイトはおやつに入りますか?」突然四姉妹の一人が質問!眼帯の艦娘はアンブッシュ的質問に鼻白んだ。「エッ?ボーキサイト?エ…エーット…」

「早く教えてください!イカズチは待てません!」「…ってアタシ達ボーキサイト必要ねえじゃねえかコラー!チェラッコラー!」「「「「ハーイ!」」」」おお、ナムアミダブツ!彼女はもはや遠足の引率で園児のコントロールを失った先生めいたケオスに飲み込まれていた!

「あの人達は?」「彼女達は第一遠征部隊です、戦闘に参加することも少なくないですが…彼女達のメンターであるテンリュウ=サンは苦心しているようですね」「はあ…」この空間が無軌道無秩序空間となりかけていたその時である!「ドーモォ、皆さ〜ん」新たに部屋にエントリーする者あり!

その優しげだがどこかジゴクから響くようなアトモスフィアを持つ声に遠征部隊の5人は一斉に震え上がった。「「「「「アッ…」」」」」「ウフフごきげんよう、タツタです。雷型のみんな?ちゃんと聞かなきゃダメですよー、大爆発四散してボロクズになっても連れて帰ってあげませんよ?」彼女は静かにたしなめた。逆にコワイ!

「「「「ハイ。ゴメンナサイ」」」」四人は小さく失禁しながら謝った。「ウフフ、よろしい」「助かったぜタツタ!こいつら全く緊張感ってモンが足りなくて…」「テンリュウ=チャンも声が大きすぎるわ〜、クソ工事現場の近くを通ったかと思ったわよぉ?」「ハイ。ゴメンナサイ」テンリュウも失禁した。

「ほらほら?ここにいる新入りの子にアイサツをしなきゃダメよ?ドーモユキカゼ=サン」タツタはにこやかにアイサツを促した。「あ!皆さん初めまして!ユキカゼです!」ユキカゼは慌ててオジギした。

「へえー!あなたがウワサの新入りさんかあ〜!わたしはイカズチです!ヨロシク!」「ど、どうも初めまして!イナヅマです」「アカツキです、アタシがセンパイだからね!」「おーちん・ぷりやーとな、ヒビキです」四人が一斉にアイサツした。

「ハッ!新人だろうが手加減するつもりはねーぞ!アタシはテンリュウだ…フフフ!怖いか?」「エ?ハイ、コワイです」ユキカゼは彼女の濡れた内ももから目を背けて奥ゆかしく答えた。「そうだろ!?世界水準超えてるからなあ!」彼女は得意げに返した。カワイイだった。

全員のアイサツが終わった後、「早速ですがユキカゼ=サンには任務についてもらいます」オオヨドは突然そう言った。「に、任務ですか!?わ…わたしまだ海へ出たことも…」「だから学ぶのです」彼女は続けた「駆逐艦娘の基本的な任務、遠征をね」

【KANMUSLAYER】

◆◆諸注い : 作者はアデプト位階のニンジャヘッズではあるのですが提督には最近着任したばかりのニュービーです。なので細かい部分は皆さんでなんかしてください、以上です。◆◆

◆朝な〜◆

◆オハヨウゴザイマス◆

◆朝更新メントな◆

【KANMUSLAYER】

ここはネオサイタマ・チンジフ出撃ドック、そこには今帰還したであろう艦娘や装備の調整を行う艦娘、中爆発四散しクレーンで入渠ドックに移動させられられる艦娘などで溢れていた。

そこを歩くテンリュウ、イカズチ、イナヅマに続くユキカゼは物珍しそうに目をあちらこちらに向けている。壁際のハンガーには数多くのカラテ艤装が収納されておりそれらを初めて目にするユキカゼは興味を惹かれずにはいられなかったのだ。

「ン?どうした、カラテ艤装を見たことがねえのか?」テンリュウが呆れて尋ねた。「ハイ、まだ装備の調整もしたことがないんです」「いい機会だ!任務開始までまだ時間がある、二人とも装備の説明をしてやンな!」「「ハーイ!」」

こうしてイカズチとイナヅマに紹介される装備は電信、ソナー、単装カラテ砲、3連装カラテ魚雷など様々である。中には盾めいた後部甲板やロボットアームなどもある、誰が使うのだろうか?

「うーんとね、このカラテ艤装を作ってるのは色々なメーカーさんがいるんだよ!」「カラテ艤装の開発には大小様々なカイシャが関わっているんです」「カイシャ?じゃあロゴマークが…」ユキカゼが注意深く装備を観察すると確かに社章が刻まれている。その場所は奥ゆかしく目立たない場所や否応にも目が付く場所など様々だ。

ざっと目を通しただけでもメーカー名は「オムラ・インダストリ」「ドウグ社」「オナタカミ」「如ぎ」「アリサワ重工」「水ビット」など数え切れない。しかし装備を見る限りどのメーカーにも一貫したポリシーがあるようだ。

「たしかユキカゼ=サンの最初のカラテ艤装は連装カラテ砲と四連装カラテ魚雷だよね?まずはそれに慣れるのがいーかなあ」「うーん…私に使いこなせるでしょうか…?」「ダイジョブですよ!慣れていけば!」「ところで私たちのおすすめはアリサワ重工の超弩級アンタイ戦艦砲おいがみで…」その時である!

「あらあら?ドーモイカヅチ=サン、イナヅマ=サン。そちらの子は新しく着任した子かしら?」近くを通りかかったフジサンめいた巨大なカラテ艤装をつけた艦娘のうち1人が話しかけてきた。「あ!フソウ=サンにヤマシロ=サン!この子はユキカゼ=サンだよ!」「ド、ドーモ!ユキカゼです」イカヅチに促されユキカゼもアイサツを返した。

「ところでユキカゼ=サン、どうやら装備について迷っているようだけど」フソウが尋ねた。「ハイ、カラテ艤装は建造が終わった時に外してしまったので改めて装備するところなんです!」

「疑問点を一目で見抜くとは流石ですお姉さま!」ヤマシロは感激!「よければセンパイとしてアドバイスをさせてもらってもよろしいかしら?」「ハイ!オネガイシマス!」「「オムラ・インダストリの装備のみを積みなさい」」「エッ!?」彼女達は真顔でそう言った。

ユキカゼの困惑をよそにフソウはカリスマの独裁者めいて熱弁!「大きくて重くて強い!これこそモーター理念だ!オムラのおかげでチンジフの戦績もきっとV字回復間違いなしッ!そうでしょう!?」「で、でも」「オームーラ!オームーラ!オームーラ!」ヤマシロが後方でバンザイする!ユキカゼの返事はかき消された。

「アリサワ重工も捨てがたいけどやっぱりオムラだ!暁の水平線にオムラを刻むッ!モーターヤッター!科学で勝利だ!!」もはやフソウは興奮のあまり鼻血を噴出!「モーターヤッター!!」ヤマシロも鼻血を噴出して続く!なんたる連帯感か!

ユキカゼは唖然としているが暁型姉妹の2人は慣れた様子である。「オムラも中々いいよね!ちょっと問題もあるけど」「フレンドリーファイアはやめてほしいですぅ…」「「オームーラ!オームーラ!オームーラ!」」ナムサン!もはやトランス状態の2人には届いておらぬ!

「あっ!いたいた!お前ら行くぞ!」そこにテンリュウが現れ3人を強引に引っ張っていった。「わっ!どうしたんですかテンリュウ=サン!」引っ張られながらユキカゼが言うと「あのデカブツ姉妹の話は終わりがねーんだよ…それでは2人ともオタッシャデー!」テンリュウは投げやりに別れのアイサツをした。

だが2人はバンザイ・チャントに夢中!
「「オームーラ!オームーラ!オームーラ!オームーラオームーラ!オームーラ!」」「駄目だやっぱ、アイツらは脳ミソに銃弾しか詰まってねーんだよ…」呆れるテンリュウをよそに2人のバンザイ・チャントが遠ざかってゆく、それは先のイクサのケオスを予感しているようであった。

【KANMUSLAYER】

(親愛なる読者のみなさんへ : 原作の再現のため多少読みづらくなって申し訳ありませんね?なので各自メモ帳に貼ってかい行するなりなんとかしてください、以上です)

◆ア : 放送した◆

◆明日の朝には作者も見るつもりなので朝更新はあったりなかったするかもしれません、重ねて以上です◆

◆ほとんど朝更新◆

【KANMUSLAYER】

「そうだ、そこのカタパルトの上に立て、もうちょい右…よし!そこで止まれ!」ユキカゼはテンリュウに誘導されるがまま出撃カタパルトに足を乗せる。ついに海に出るのだ、ユキカゼは身震いした。

「そして自分の名前でこう言え…『テンリュウ!装備重点!』」テンリュウがそうだ叫ぶとカタパルト上部からカラテ艤装を搭載したロボットアームが出現!瞬く間に装備シーケンスが完了した。要した時間はおよそ3秒!なんたる技術力!

「キアイを入れて言うのがコツだよ!イカズチ!装備重てーん!」「イナヅマ!装備重点!」姉妹も続けて装備を完了した!「う、うんっ!ユキカゼ!装備重点します!」ユキカゼの全身をアームが高速周回!連装カラテ砲、カラテ魚雷、水上ホバー靴を装備!完全武装である。

(すごい…まるで重く感じない!元から体の一部だったみたいに!)その奇妙な感覚は艦娘に備えられた驚くべき能力の一つであった。生まれたばかりであろうと彼女達には誰もが凄まじい潜在能力を秘めているのである。

「第一遠征部隊を認証しましたドスエ!任務開始重点!カラダニキヲツケテネ!」普段より勇ましい電子マイコ音声が鳴ると出撃ハッチが展開!目の前はすでに海だ!

「いいかユキカゼ=サン!海ってのは何が起こるかわからねえ…急ぐと死ぬ!コトワザにもある!」「ハイ!」ユキカゼはキアイを入れて答える!「いい返事だ!隊列から離れるなよ…テンリュウ!出撃するぜ!」「ガンバってユキカゼ=サン!イカズチいっきまーす!」「気をつけてくださいね!イナヅマ!出ます!」

SPLAAAAAAAASH!!カタパルトが3人を高速射出!瞬く間にユキカゼの視界から消える!「ユ!ユキカゼ!行きま…ンアーッ!?」ナムアミダブツ!なんたる射出時にかかるGか!ユキカゼは思わずたたらを踏む!

先行するテンリュウは叫ぶ!「オイユキカゼ=サン!足を広げてバランスを取れ、水面を滑るように移動しろ!スケートみたいに!」「ハ…ハイッ!」ユキカゼはなんとか姿勢を安定させる。「ハッ!初めてにしちゃあ悪くねえ、その感覚を忘れるな!水上カラテの基本中の基本中だ!」テンリュウは叱咤激励する。

テンリュウは続ける「アタシ達の足元にあるこの海ってのは何をしてくるかわからねえ…まずは海への恐怖を克服しろ!あとはカラテあるのみだ!」「ハ…ハイッ!」水上を滑る感覚に必死に慣れようとするユキカゼの足元に広がる海の底は闇めいて暗く、深かった。

【ウェルカムトゥ・ネオサイタマ・チンジフ】#2終わり #3へ続く

(お詫び : 本文中においてテンリュウの台詞に違和感を感じさせてしまう部分が数カ所ありました、責任者はケジメしました)

◆今日はまだやる◆寝ない◆◆

◆皆様の決断的なコメントオーが作者のパワの源でありスシである。更新中でのレスもじゃんじゃん受け付けていて一体感が上がるのだなあ、ヨロシクドーゾ◆

【ウェルカムトゥ・ネオサイタマ・チンジフ】#3

(これまでのあらすじ : 急性ニンジャリアリティショックから回復したユキカゼは早速遠征任務につくことになる。メンターを努めるテンリュウ、イカズチとイナヅマと共に出撃した。ここにユキカゼの艦娘としての使命が始まったのであった)

「妙高姉さん?もう修理の方は大丈夫なのですか」「ええ、なんで私ばかりいつも中爆発四散してしまうのかしら…」「あぁ〜…!今日もキツかったね大井っち、何食べる?」「そうねえ北上=サン、私と暗がりで秘密前後しませんか?」任務終わりの艦娘たちで賑わうのは食堂型補給所「マミヤアンドイラコアンドドラゴン」である。ここは艦娘の心休まる場の一つであった。

その中のテーブルの一つには遠征の基本である警備任務を終えた3人の駆逐艦娘達が座っていた。「それにしてもスゴイやユキカゼ=サン!あんなに早く水上移動ができるようになるなんてさー」「あのバランス能力!わたしも見習わせてもらいます!」「あ、ありがとう!エヘヘ…」同型めいた姉妹に褒められ赤面する駆逐艦娘は先ほど初任務を終えたユキカゼである。

共に座っているのは同じ駆逐艦娘のイカズチとイナヅマである。2人とも大変面倒見がよく、朝方出会ったばかりのユキカゼとはすでにユウジョウを深めている。先の任務でメンターを務めたテンリュウも口調は粗暴であるが緊張するユキカゼを思いやるやさしみがあった。

(そうだ…もっと頑張らなきゃ!次はカラテだ!)ユキカゼは改めて心の中でつぶやいた。このチンジフに着任できて良かった、早くもそう感じていた。

「ヘイ!オマッチドー!」そこへ給仕クローン妖精が3人分の料理を運んでくる。今日のメニューはバイオ弾薬米の上にバイオ燃料ルーが乗せられたカレーライスであった。「きたきたー!今日はカレーだ!」「ユキカゼ=サン!ここの料理はと〜ってもオイシイんですよ!食べてみて下さい!」「ホントだ!オイシイ!」ユキカゼはその味に素直に感激した。

「やっぱ任務が終わったらご飯だよね!」「一緒にご飯を食べたらもう友達です!」「うん!ユウジョウ!」「「ユウジョウ!」」しかし、確かなユウジョウを深める彼女達の後ろのテーブルでは特殊なスイムウェア型装束を身につけた潜水艦娘たちが虚ろな瞳で少量のカレーを見つめていた。

「提督がオリョクルしかいかせてくれない、ナンデなの?」「ゲイのサディストだからでち」ナムアミダブツ!これはスカム禅問答だ!彼女達の精神は度重なる任務で擦り切れ、危険な状態であった。ユキカゼ達となんたる温度差であろうか!

そんなマッポーの一側面が近くのテーブルで顔を覗かせているのにも関わらずユキカゼ達は無邪気に話に夢中である。「でもねー…普通の料理もオイシイけどもっともーっとオイシイ料理があるんだよ!」「もっと…?」「ハイ!ほら、あそこに座ってる人が食べてるアレです!」イナヅマの指差す先のテーブルには和装束に身を包む凜とした女性が座っている。

しかしユキカゼが目を奪われたのはその艦娘の美しさでは無かった。彼女の前に鎮座するドンブリは山めいて大きく、しかも彼女はすでにその半分を食べきっているのである!ユキカゼは思わず言葉を失った!

「あれは特別メニューなんだよ…!バイオ資材じゃなくてオーガニック資材を使ってるの!しかもレップウも添えられてる!」「あの人はアカギ=サンっていうこのチンジフでも最高クラスの実力者なんです!MVPポイントを貯めればあんなに豪華な食事だってできるんですよ!」「ス…スゴイ!」驚愕するユキカゼをよそにアカギはにこやかにレップウに手を伸ばす。ナムサン…!彼女は一度に2つ食べた。

(そうだ…もっともっと強くなるんだ!あの料理を食べれるくらいに!タノシミ!)ユキカゼが小さな決意を表明していると突如、支給された携帯IRC端末に着信が鳴り響く。「ヌンヌンヌン…重点!重点!着信な!」「わっ!?す、スイマセン!」思わず食堂にいる艦娘の注目を集めてしまったことに赤面しつつユキカゼは携帯IRC端末を確認した。

そこに記されたメッセージはユキカゼをチンジフ内に案内したオオヨドからであった「#NEO SAITAMA TINJIHU : OOYODO : 提督が回復、15分後執務室へ」「提督が…!」ユキカゼは先ほどの惨事を思い出してゴクリと喉を鳴らした。

しかしメッセージを無視してはいけない…そんなことをすれば今度こそ即ムラハチだ!ユキカゼは立ち上がった。「よし!ちょっと用事が入っちゃった、行ってくるね!」「えっ?」「どうしたのユキカゼ=サン?」2人に手を振りながらユキカゼはこれ以上失禁しないようにトイレに向かっていた。

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「フーッ!これでもう大丈夫…だよね?」食堂と提督の執務室へ続く廊下のトイレで用を足したユキカゼは独りごちる。きっとあの時の提督=サンは混乱していたんだろう…元気になった今ならきっと大丈夫だ!そう自分に言い聞かせるとユキカゼは歩きだした。

キャバァーン!しかしユキカゼは近くの自販機にクレジット素子を差し込む音に思わず目を向ける。そこにはアカギと同じく和装束の髪をまとめた美しい艦娘がヨロシサンドリンクの自販機の前に立っていた。「ハァ…ハァ…ハァ…」しかしその艦娘はドリンクが出てくる時間も惜しいとばかりに荒い吐息を漏らしている。

ガゴン!プシュー!そしてドリンクが出ると即座に開封し、それを飲み干した。「…フーッ、遥かに良い…これは、譲れません」彼女の表情をよく観察するとその目元には深いクマが刻まれている、それは彼女の美しさにはおよそ似つかわしくないものであった。

もう一本ボーキ・ドリンクを購入して開封しようとしている彼女はそこで初めてユキカゼの存在に気づいた。「あら…?あなたは、新入りの子?」どこか虚ろな声でユキカゼに目を向ける。「アッ!はじめまして!ユキカゼです!」ユキカゼは奥ゆかしくオジギするが彼女の反応は薄かった。「…ドーモ、私はカガです」

そしてドリンクを飲み干すとカガはすぐさま踵を返した。「え…エート、お見受けしたところカガ=サンはアカギ=サンと同じ正規空母ですよね?少しお聞きしたい事が」「私は、アカギ=サンとは違う」「エ…」カガは立ち止まると短く答えた。

「私は…あんな風にはなれない、あんなに立派には」カガは無感情に言い、また歩き始めた。「ア…アノ…」「それと私の前で大爆発四散しないで頂戴、航空機の照準の邪魔になるから」カガはゾッとするような冷たい声で付け足す。コツーンコツーン…どこかおぼつかない足取りで歩いていくカガをユキカゼは黙って見送るしかなかった。

【KANMUSLAYER】

◆午後な〜◆

◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【KANMUSLAYER】

さっきの言葉…「私はアカギ=サンとは違う」とはどういう意味なんだろう?確かにカガ=サンの口調は実際冷たかった。しかしどこか…そう、ワザと人から距離をとるような雰囲気があったのだ。彼女はなぜあそこまで思いつめた顔をしているんだろう…?

あれこれ考えている間にユキカゼはいつの間にか提督の執務室に着いていた。「あ、あれっ!?時間…まずい!!」ユキカゼは約束の時間すれすれになっていた事に気付き、慌てて静脈パネルに指をかざそうとする。『…バカタレ、1分遅れだ』しかしそれは近くのスピーカーの音声に遮られた。

「エッ!?す、スイマセン!スイマセン!」スピーカーにペコペコと頭を下げるユキカゼをよそに男の声は呆れたように続ける『そこに謝ってどうする…時間の無駄だ、とっとと入れ』「ハ、ハイ!」自動ドアが開くとユキカゼは慌てて駆け込んだ。

ユキカゼが執務室にエントリーすると、そには机に足を投げ出してこちらを睨んでいる男、そしてその机の傍に腰掛けて何らかの書類に目を通しているヒュウガがユキカゼを待っていた。「ご、ゴメンナサイ!遅れてしまって!!」再びユキカゼはペコペコと頭を下げるが男は取り合わない。「お前のケジメ(注釈 : メシ抜きのこと)は後だ、今はこっちの話を聞け」

「ハ…ハイ…」すっかりしょげかえってしまったユキカゼをよそに男は無愛想にアイサツした。「ドーモユキカゼ=サン、俺が提督だ。名前は…まあ、どうでもいい」「ド、ドーモ!」ユキカゼはアイサツを返し、顔を上げながら改めて提督の顔を見た。

年齢は20代半ばであろうか?身長は6フィートほどでその表情はそこはかとなく不機嫌そうである。しかしあの時は直視もできなかったがかなり端正な顔立ちをしているのをユキカゼは思い知り、思わず赤面した。「…何だ?俺の顔に何かついてるか?これから何度もブン殴りたくなる顔だろうからよく覚えとけ」「え!?ハイ!!い…いえいえ!?そんなことは!!」

提督は近くのコーヒーにBKTシュガーを3本入れながら手元の資料を読んだ。「駆逐艦ユキカゼ…耐久が16?他の能力もたいしたことねえ、並みの駆逐艦と同じか?」「それは…その…うう…」彼の容赦ない批評に落ち込むユキカゼ。

「ハッ、また青っちょろい小娘をイチから鍛えるってか?めんどく…」しかし提督の言葉は資料の一文で止まった。「あの…?提督?」「…いや、なんでもねえ。それじゃあラッキーガールに次の任務を言い渡すとするか」「つ、次の任務ですか…!?」ユキカゼの困惑に取り合わず、提督はコーヒーを一気に飲み答えた。

「フーッ…お前には1-1に出撃してもらう、以上だ」「しゅつ…げき!?」ナムアミダブツ!1-1、これは戦闘海域を表している!一度掌握した海域といえどセイカンヤは取り返そうと戦力を送り続けているのだ。しかしニュービーのユキカゼにはあまりにも時期尚早!彼女はカラテトレーニングすらしたことがないのである。

衝撃のあまり黙りこくってしまったユキカゼに変わって、ヒュウガが資料を読む手を止め彼女の気持ちを代弁した。「秘書艦として意見を言わせてもらう、ユキカゼ=サンにはまだ早すぎる。先にドージョーでトレーニングさせるべきだ」「問題ない、1-1なら大した敵は居ない。それに『ヤツ』を旗艦にする、それ以外のヤツは出撃させないがな」「何…!?」

ヒュウガは一瞬言葉に詰まったがそう簡単に認めようとはしなかった。「だとしてもだ!ヘタをうてば大破(注釈 : 大爆発四散の別名)、最悪なら轟沈もありうる!それにこの資料に1-1には…」「オイ!ユキカゼ=サン!聞けッ!」「エ!?ハイッ!!」しかし提督はヒュウガの言葉には取り合わない!うなだれるユキカゼを一喝!

彼の顔から不機嫌な表情は吹き飛び、その目はまっすぐにユキカゼを見つめていた!ユキカゼはその圧倒的なアトモスフィアに気圧される!「ここに来たからには絶対に沈ませない、俺を信じてくれ」「…!!」ゴウランガ!提督は静かに…だが!決断的に言い放ったのである!!

その瞬間、ほぼ無意識のうちにユキカゼは決心していた。一生彼について行こうと…このネオサイタマ・チンジフに全てを捧げることを!「ハイ!ユキカゼ!がんばります!!」ユキカゼは決断的に敬礼した!ゴウランガ…おお!ゴウランガ!!

提督は元の表情に戻る、しかし微かに笑った。「ヘッ、ケジメは無しにしといてやる。とっとと行ってこい」「ハイ!ありがとうございました!」ユキカゼは勢いよく執務室から出て行くと出撃ドックに駆けていく。執務室には提督とヒュウガの二人が残っている

「しかし…なんとまあ、キミも無茶苦茶をするものだ」ヒュウガは呆れて頭を抱えている。「俺たちの長い付き合いなら分かるだろう?俺が意見を聞かない性格だってのはな…そうだろ?ヒュウガ」「期待はしていない、ただ言ってみただけだ」「だろうと思ったぜ」

通常、敬称をつけないことはタイヘン・シツレイにあたる行為である。しかし相当に親しい関係であれば、もしくはそれ以上の関係であれば敬称を省く事もある。これは提督とヒュウガが上官と秘書以上の関係であるということだ。「しかしアイツはラッキーガールそのものだ、伸びるぜ?ヤツは」「そんな事はとうに分かっている」

提督はおかしそうに続ける。「しかしお前がコウハイをいたわるとはなあ?あの冷血戦艦はどこにいったんだか」「やさしいセンパイを演じたてみただけだ」「プッ!しかも冗談を言うようにもなったってか?変わったな、ヒュウガ」「キミのせいだ、これもな」ヒュウガは曇りのない瞳で提督を見つめた。

「…へいへい、いつか責任はとってやるよ」「期待せずに待つとしよう」ヒュウガはぷいとむこうを向いた、執務室に静かな時間が流れていく。「ところで…この朝からの記憶がないんだが、何か知らないか?」彼は頭の包帯をさすりながら聞いた。ヒュウガはそっぽを向いたままである。「なんのことだ?知らないな」「そうか」再び時間の流れは元に戻った。

【KANMUSLAYER】

◆続きは朝になる◆もう寝よう◆海老◆

【KANMUSLAYER】

再び出撃ドックまで戻ったユキカゼは目を閉じ、自分の気持ちを再確認していた。(なんであんな気持ちになったんだろう?会ったばかりなのにずっと昔から一緒に戦ってきたような感覚は…)その感覚はユキカゼ自身よく分からなかった。しかし彼女の心はすでに決まっている。(でも提督=サンの言葉を聞いて思ったんだ!わたしはここで成長し、ここをみんなと一緒に守るんだって!!)

彼女を突き動かしたのは提督のカリスマゆえか?それともソウルに由来する潜在意識だろうか?もしくはユキカゼ自身の…この気持ちはいずれ明らかになろう、しかし今はその時ではない。今はイクサに出向く時だ!

「エート…確か一緒に出撃してくれる人が居るって言ってたよね?一体誰が」「やっ!オツカレサマ!がんばってる?」「わっ!?」ユキカゼがそう呟いた時すでに彼女は真横に立っていた!なんというソウルの気配さえ感じさせない卓越したカンムス野伏力であろうか…!

「あ、アナタは!センダイ=サン!?」「そうそう!さっきアイサツはしたよね!」ナムサン!そこに居たのは数時間前に提督を爆発四散させたセンダイである!しかし彼女は人懐こい笑みを浮かべ、あの時の殺戮者の目は消えていた。

ユキカゼは聞いていいのかどうか迷いながら恐る恐る話しかけた。「ア、アノ…センダイ=サン、朝の事は…」「へ?提督の病気の事?そうなんだよ!いつもはブアイソーなくせにオーバーワークするとすぐにあーなっちゃうんだ。憲兵として止めるこっちの苦労も分かって欲しいよ!まったく」センダイは笑いながらカタパルトに歩いて行く。

(なんだ…コワイ人じゃなさそうだ!きっと朝の事も仕方なくやった事でそこに怨みとかはないはずだよね!)ユキカゼは安心したようにカタパルトへ続いた。「さあ!話の続きは帰ってきてからにしよう。ユキカゼ=サン、最初はわたしの戦い方を見てるだけでいいからね?」「ハイ!がんばります!」ユキカゼは己の頬を叩いてセルフ・キアイを入れた!

「良し、では行くぞ」「わかりましアイエエエエエエエエエエエ!?」ナ、ナムアミダブツ!無残にも次の瞬間ユキカゼは絶叫し失禁していた!それはなぜか?隣のセンダイがいつの間にか「憲 兵」の禍々しい文字が刻まれているメンポを装着し、目は殺戮者のそれに変わっていたからだ!なんたる切り替えか!

センダイは正面を見据えながら静かに諭した。「慣れないものかもしれぬ、だが慣れろ」「アイエエエエ!アイエーエエエエ!ウワーン!!」しかしユキカゼは絶叫し失禁し泣き叫ぶ!彼女は2度目のアンブッシュ的遭遇によってアナフィラキシィ・ニンジャリアリティショックに陥っていた!

「緊急事態ですかドスエ?残念ながら出撃シークエンスは止められないドスエ!諦めて出撃して下さいドスエ」「アイエエエ!?ナンデ!?」無慈悲にもすでにカラテ艤装は装備され出撃ハッチは開いている!艦娘にはよほどの事がない限り任務の中止は許されていないのだ。

「行くぞ!ユキカゼ=サン、備えよ!」「アイエーエエエエ!!嫌だ!嫌だーッ!!」先程のキアイはどこかへ吹き飛び泣き叫ぶユキカゼをよそに2人のカタパルトが射出!失禁の跡で奥ゆかしく美しい虹を描きながら2人は出撃ドックの向こうへ消えていく。ユキカゼが最後に見たのは壁にかけられた「インガオホー」のショドーであった。

【KANMUSLAYER】

(お知らせ : このSSは読者諸氏のイマジンを重点している。だからなぜ彼女はこう叫んだのとかそもそもなぜ憲兵が戦闘にでるのとかは各自でかんがえると楽しさが倍増するということでよろしいですね?)

◆シャドウウィーヴ=サン、本編復帰オメデト!午後更新な◆

◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【KANMUSLAYER】

ここはチンジフ正面海域、通称1-1と呼ばれる海域である。元々はセイカンヤの支配下にあり、現在はネオサイタマ・チンジフが最初に奪取した海域だ。しかしテリトリー内だといってもセイカンヤはすべての海域に戦力を送り続けている油断ならぬ状況であった。

そしてこの海域を巡行する艦娘が2人、ひとりはなんとか精神を安定させ、ふらつきながらホバー移動をする小柄な駆逐艦娘、そのタタミ一枚分前には腕組みをして直立不動の状態でホバー移動をする赤黒の装束の軽巡洋艦娘が先行している。

「ユキカゼ=サン、落ち着いたか?」「ハ…ハイ…」後ろについてくるニュービー艦娘のユキカゼに振り返り声をかける軽巡洋艦娘の顔には「憲 兵」の文字が刻まれたメンポを装着されている。彼女の名はセンダイ、艦娘であり、憲兵でありニンジャである。

(うう…やっぱりニンジャはいたんだ!夢じゃ…夢じゃなかった…)現実を受け入れてしまったユキカゼは小刻みに震える、そして彼女の濡れた下着はすでに乾いていた。「私の姿に驚いてしまう仲間も多い、しかし今は任務中だ、耐えよ」「アッハイ」ユキカゼは思考するのを放棄した。

「良し、そろそろ戦闘海域が近い…私が今回する戦い方はオヌシ達駆逐艦娘達が行うカラテの基本だ。ゆえにゼロセンは使わぬ」「基本のカラテ…?」「そうだ、まずは見て覚えよ」ここで読者諸氏には艦娘の基本的な戦闘方法を享受してもらわねばならぬだろう。まず初めにカラテ艤装とは血中のカラテエネルギーを砲弾、または魚雷や弾丸を生成し撃ち出す装備である。これは読者諸氏もご存知のことである。

しかし遠距離からのカラテ砲撃がクローン駆逐艦やクローン軽巡洋艦ならともかく、強敵相手に決定打となることは少ない。すわ、カラテだ!近距離からのカラテ砲撃、そして素手のカラテのコンビネーションこそ艦娘のイクサのすべてなのである。

「…来たか」センダイが静かに呟いた。「エ?何も見えませんが…」ユキカゼがあたりを見回していると…「「「「ザッケンナコラー艦娘!」」」」突如として威圧的な電子ヤクザ音声が海にコダマした!!

2人の目の前に現れたのはセイカンヤの兵器、四機のクローン駆逐艦である!敵の出現を感知できなかったユキカゼは困惑!「アイエエエエ!?敵ですか!?」「そうだ、下がっておれ」しかしセンダイは動揺することなくカラテを構えた!

クローン駆逐艦は駆逐艦娘と同級ではあるがその力は艦娘には遥かに及ばない。しかし問題はその数である、クローン駆逐艦は数体の部隊を編成しているのだ。いくら艦娘といえど囲まれて棒で叩かれれば沈む!油断のできぬ相手である。

ユキカゼは近くの岩場に隠れながら息を飲む。(今からイクサが始まるんだ…センダイ=サンの!ニンジャのイクサが!)「イヤーッ!」センダイはユキカゼが隠れたことを確認すると回転ジャンプにより一瞬でクローン駆逐艦の頭上に跳躍した!

「「「「ナンダテメッコラー艦娘!?」」」」クローン駆逐艦の理解が追いつく前にセンダイはカラテ連装砲を連続砲撃!「イヤーッ!」アバーッ!!」クローン駆逐艦の一体が沈む!「「「チェラッコラー艦娘!」」」BLAMBLAMBLAM!残りのクローン駆逐艦がアンタイカンムス弾を発砲!「イヤーッ!」センダイはバク転で回避!

そして着地の際の反エネルギーを利用し海面すれすれを滑るように懐に飛び込んだ!「ザッケ…」「イヤーッ!」「アバーッ!?」勢いを乗せたセイケンヅキはクローン駆逐艦の装甲を一撃で破壊!そしてそのままもう一体のクローン駆逐艦に裏拳を叩き込む!「イヤーッ!」「アバーッ!!」タツジン!なんたる流麗なムーブメントか!

「スッゾコラー艦娘!」だがアブナイ!残り一体のクローン駆逐艦ドスダガーを展開し突撃する!「イヤーッ!」「スッゾ!?」しかしセンダイは難なくブリッジ回避!そしてそのままバネ仕掛け人形めいて立ち上がる!「…イヤーッ!」「ア…アババババーッ!?」ナムアミダブツ!チョップの一撃でクローン駆逐艦はヒラキめいて真っ二つになり爆発!敵部隊はあっという間に全滅した。

「ス………スゴイ…!」その様子を見ていたユキカゼは恐ろしいと感じるよりもむしろある種の芸術性を感じてしまった。それはさながらジュー・ジツのタツジンのタチマワリ・ムーブメントを見たような感覚である。「スゥー…ハァーッ…」センダイは静かに息を整える。その背中は凄まじかった。

【KANMUSLAYER】

ヒラヒラ…

子供「見て見て母さん!キレイなちょうちょだ!!」

母親「こんなところに?珍しいわねえ」

ガヤガヤ

フレンダ「うう…!」キョロキョロ…


鮫島「フレンダのヤツ俺たちの事を見つけられねえみてーだな…」ヒソヒソ

春馬「こんなに人がいる中で君を区別することなんてできっこないさ、落ち着いてここから離れれば何も問題はありません」

鮫島「おう!そこでずっとキョロキョロしてな…浜面にトドメをさしたら仲間をひとりずつ殺ってやるぜ!」ニヤリ






…ピタリ

鮫島(…あ?)チラリ

フレンダ「……………見つけた」

アイエエエ…誤爆しましたケジメします

◆そして多分午後な◆

◆予告通り開始◆

【KANMUSLAYER】

戦闘を終えたセンダイにユキカゼは慌てて駆け寄った。「セ、センダイ=サン!スゴイです…!あんな神々しいくらいのカラテ…」「まだだ」「…え?」「イヤーッ!」するとセンダイはおもむろにユキカゼに向かってノーモーションでゼロセンを投擲!フレンドリーファイアか!?

「ザッケアバーッ!?」「ンアーッ!?」しかしゼロセンはユキカゼに当たることはなかった。代わりに海中から忍び寄っていたクローン駆逐艦に命中する!「え、えええっ!?まだ敵が!!」「一体どころではないようだな」センダイの見ている方角には…「「「「「「「「ザッケンナコラー艦娘!」」」」」」」なんという数のクローン駆逐艦か!いつの間にか増援が到着していたのだ。

「そんな…敵がこんなに!?」「後方で援護せよユキカゼ=サン、カラテはオヌシにはまだ早い」センダイは決断的な歩みでクローン駆逐艦の群れの前に立ちはだかる!「で、でもセンダイ=サンひとりでは!」「これはイレギュラー案件だ!自分の命を重点せよ!イヤーッ!!」返事を待たず赤黒い風は一気に群れの中に飛び込んだ!

「「「アッテメッコラー艦娘!」」」BLAMBLAMBLAM!クローン駆逐艦はアンタイ艦娘弾を発砲!「イヤーッ!」センダイは弾丸全てを指で挟みとり投げ返した!「イヤーッ!」「「「グワーッ!!」」」三体が沈む!なんたるカンムス器用さか!!

「「「スッゾコラー艦娘!」」」続いてもう三体がドスダガー突撃!「イヤーッ!」センダイは海面すれすれまで伏せて全ての攻撃を回避!そしてそのままブレイクダンスめいて立ち上がる!「イヤーッ!」「グワーッ!」「アバーッ!」「グワーッ!」勢いを利用したスピンキックで三体連続殺!タツジン!

「イ…イヤーッ!」一方ユキカゼは後退しながら追ってくるクローン駆逐艦に対応していた。彼女は先ほどのイクサを反芻しつつ懸命に応戦する!「グワーッ!」「ザッケンナコラー艦娘!」「スッゾコラー艦娘!」ユキカゼを追ってくるクローン駆逐艦は残り二体!どうするユキカゼ!?

(コワイ…コワイコワイコワイ…!でも…やらなきゃッ!!)ユキカゼは震えながらも勇気を振り絞りカラテ応戦!「イヤーッ!」「グワーッ!」チョップがクローン駆逐艦に命中!だが浅い!「イヤーッ!」「アバーッ!?」しかし次の瞬間クローン駆逐艦を近距離カラテ連装砲が撃ち抜いていた!ゴウランガ…!彼女は無意識のうちに艦娘のイクサを学習していたのだ!!

(やった…わたしにもカラテができた!この調子でもう一体も倒さなきゃ!!)ユキカゼに休んでいる暇はない!残りのクローン駆逐艦が襲いかかって…「イヤーッ!」しかし!そこにユキカゼのものでもセンダイのものでもないカラテシャウトが響き渡った!「え?ンアーッ!?」「アバーッ!!」巨大なカラテ砲弾がユキカゼにクローン駆逐艦もろとも着弾!クローン駆逐艦は沈み、ユキカゼのカラテ艤装が小爆発四散する!

「う…ううっ…!今のは一体!?」吹き飛ばされながらもユキカゼはなんとか姿勢を制御し着水、突如インターラプトした者を探した。「あーあー…殺ったと思ったんだけどなぁ〜…切磋に後ろに退くとは運のいいヤツだ!!」彼女のタタミ5枚分に立っていたのは…ナムアミダブツ!それはクローン駆逐艦のような生ぬるい存在ではない…セイカンヤにおける艦娘、「深海棲艦娘」である!!

「ぐっ…!あなたは…」「ドーモ!ニュービーのユキカゼ=サン?重巡リ級です!」挑発的にアイサツする彼女はRPGの女戦士めいた装束を着ており、その両手には巨大な鋼鉄塊めいたブレーサーが装着されている。リ級はこれでユキカゼにアンブッシュ攻撃をしたのだ!

「ドーモ重巡リ級=サン…ユキカゼです、あなたの目的はなんですか!?」「決まってんだろ!普段アタイは1-1なんか来ねえんだよ…」ブレーサーから蒸気を排熱しながらリ級は凶暴な笑みを浮かべる。「ネオサイタマ・チンジフのニュービー艦娘狩りだ…邪魔な存在は成長する前に沈めるってことだよォーッ!!」

【KANMUSLAYER】

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【KANMUSLAYER】

「ぐっ…!あなたは…」「ドーモ!ニュービーのユキカゼ=サン?重巡リ級です!」挑発的にアイサツする彼女はRPGの女戦士めいた装束を着ており、その両手には巨大な鋼鉄塊めいたブレーサーが装着されている。リ級はこれでユキカゼにアンブッシュ攻撃をしたのだ!
「ドーモ重巡リ級=サン…ユキカゼです、あなたの目的はなんですか!?」「決まってんだろ!普段アタイは1-1なんか来ねえんだよ…」ブレーサーから蒸気を排熱しながらリ級は凶暴な笑みを浮かべる。「ネオサイタマ・チンジフのニュービー艦娘狩りだ…邪魔な存在は成長する前に沈めるってことだよォーッ!!」

「しかし手練れであろう方の鑑娘に大量のクローン駆逐艦を当てたのは実際成功だった…」リ級はにやにやと笑いながら距離を詰めてくる。「くっ!」ユキカゼはなんとかカラテを構え直す!「こうやってアタイがゆっくりとアンタを料理できるんだからな!イヤーッ!」リ級の構えた右ブレーサーから極大のカラテ砲弾が発射される!

「イヤーッ!」ユキカゼは側転で回避!しかし動きにキレがない!装備の損傷が原因か!?鑑娘や深海凄鑑の間ではアイサツが神聖不可侵なのは共通である、そしてアイサツ前の一度限りのアンブッシュが許されているのも共通なのだ。ニュービーたるユキカゼの知識不足を突く狡猾なやり口だ!

「ハハハッ!駆逐艦娘のくせにのろいねェ!?イヤーッ!」リ級の構えた左ブレーサーから極大のカラテ砲弾が発射!「イ…イヤーッ!」ユキカゼはなんとか側転で回避!(このままじゃやられてしまう…ならば!装填のスキに一気に仕掛けなきゃ!!)ユキカゼはあれ程のカラテ砲弾は連射は不可能と踏む、そして駆け出した!

「ムッ!」「そこだ!イヤーッ!」ユキカゼはジャンプパンチで…「イヤーッ!」「ンアーッ!?」ナ、ナムアミダブツ!次の瞬間ワイヤーアクションめいて吹き飛ばされたのはユキカゼだ!それはなぜか!?リ級が鋼鉄塊ブレーサーによるカウンターパンチを繰り出したからである!

これはユキカゼのウカツだ!リ級は自分の弱点を理解しておりその対策も準備してあった、残酷にも力の差は歴然である!「ンアーッ!?」近くの岩場に叩きつけられるユキカゼ!カラテ艤装はすでに中爆発四散し、装束もズタボロである。「ハハーッ!おしいねェ!!もう少しで食らわせられるとこだったのにね!」リ級はすでに両腕の砲弾を装填し終えている。

「ン…ンア…」「中々抵抗したじゃないか…もうオシマイ!アンタの命はロウソク・ビフォア・ザ・ウィンドだ!!」リ級はダウンするユキカゼに鋼鉄塊ブレーサーを構える。(わたしは…ここで沈むのかな?提督の期待にも答えられず…生まれた日に沈むの…?)ユキカゼにソーマト・リコールめいて遠征任務やトモダチとの食事、提督との対面が回想される。

(でもそれじゃあチンジフを守れない…せっかくできたトモダチやセンセイも…)「それじゃあユキカゼ=サン!ゴキゲンヨ!イヤーッ!」リ級の右ブレーサーから砲弾が…発射される!!(ダメだ…ここで沈んじゃダメだ!わたしはもっと強くなるんだッ!!)次の瞬間!ユキカゼはかっと目を見開き、極大のカラテ砲弾にカラテ連装砲を向けた!

「何!?」「イヤーッ!!」ZTOOOOOOOOOM!!砲弾同士が衝突!凄まじい衝撃がユキカゼを襲い、再び吹き飛ばされる!「ンアーッ!!」しかし致命的なダメージは回避した、ユキカゼは偶然かはたまた必然か、ベストタイミングで砲弾をぶつけ返したのだ!

ユキカゼの切磋の行動にリ級は思わず舌を巻いていた。(な、なぜだ…今のは完全オタッシャ重点だったハズだ!ヤバレカバレ…?バカなッ!!)もはやリ級から余裕の笑みは消えた!「ユキカゼ=サン!貴様がこれ以上成長したならば必ずやセイカンヤに仇なすなるだろう!ここで必ず芽は摘み取るッ!イヤーッ!」リ級は後部ブースター加速しユキカゼに突撃!

「う…うう…!」だがユキカゼにはもはや回避する力は残っておらぬ…遂に万事休すか!?リ級がタタミ4枚分の距離に迫る!「アタイが海の底にご案内してやる…死ね!ユキカゼ=サン!死ね!」リ級はユキカゼにブーストカラテストレートを…「いや、海の底に沈むのはオヌシだけだ」

「な…」「イヤーッ!」「グワーーーーッ!?」次の瞬間!リ級はヤリめいたサイドキックを脇腹に食らいワイヤーアクションめいて吹き飛ばされた!「グワーッ!」岩場に激突!「大丈夫かユキカゼ=サン、遅れてすまなかった」「あ…あ…あなたは…!!」フィニッシュムーブにインターラプトした鑑娘のメンポには『憲 兵』の威圧的な文字が刻まれている…彼女はまさか!?

「そこで休んでいろ、ヤツは私が倒す」「…!」「ア…アバッ…貴様は…!」「オヌシを沈めにきた」悶えるリ級に彼女は決断的な歩みで距離を詰めていく、そしてアイサツした!「ドーモ、センダイです。敵艦殺すべし」ゴウランガ…!殺戮者のエントリーだ!!

【KANMUSLAYER】

(お知らせ : 一部分の酉が磁気嵐により別のものになってしまいました。なおこれはケジメにはあたりませんのでご容赦ということでよろしいですね?以上です)

◆艦◆カンムス名鑑#1【軽巡洋艦センダイ】二人の姉妹艦をもつ彼女に突如として謎のニンジャソウルが憑依、凄まじく禍々しいカラテのワザマエを誇る。暗黒メガコーポ「シンカイセイカンヤ」と狂乱状態の提督に並々ならぬ殺戮衝動を持つ。胸が平坦なのを気にしている。◆艦◆

◆ドラゴンべイン兄貴が強い◆朝更新◆

(しょ注意 : このSSの艦娘達の容姿がげんさくと全く同じだとは限りません、現にセンダイはニンジャである。艦娘がニンジャなんておかしいと思いませんか?あなた。)

【KANMUSLAYER】

リ級は混濁する意識の中必死に状況を整理する。「ドーモ重巡リ級です….なぜ貴様がここに!?3ダースものクローン駆逐艦と戦闘していたはず!」「すべて殺した」センダイの歩みは止まらない。「なっ…!」「次はオヌシを殺す」ジゴクめいた声は無慈悲に言い放つ。

(まさかあれだけの数のクローン駆逐艦をこんな短時間で!?あり得ない!!)「そのままカイシャクしてやる、ハイクを詠め」センダイは並々ならぬ殺意を抱きつつさらにリ級に迫った!「バカめ!ハイクを詠むのは…貴様だ!」リ級は胸元から正体不明のアンプルを取り出し…首筋に突き刺した!「グワーッ!!」

(あ、あれってまさか…!)なんとか息を整えたユキカゼが危惧した通りである!あのアンプルは純正BKT(バケツ)アドレナリンだ!これがカンムス治癒力と合わさると実際恐るべき鎮痛作用をもたらすのである。「ハァーッ…ハァーッ…遥かにいい…イヤーッ!」リ級は治療を終えるとすぐさま左ブレーサーのカラテ砲弾を発射!「イヤーッ!」センダイはサイドステップで回避!

センダイはゼロセンを投擲!「イヤーッ!」「イヤーッ!」リ級はブレーサーで難なくガード!無傷!「しゃらくせーッ!!アタイにゼロセンは効かねェよ!イヤーッ!」リ級はカラテ機銃を発砲!「イヤーッ!」センダイはブリッジで回避!

センダイはゼロセンを3発投擲!「イヤーッ!」「イヤーッ!」リ級はブレーサーで難なくガード!無傷!「しゃらくせーッ!!アタイにゼロセンは効かねェよ!イヤーッ!」リ級はカラテ機銃を発砲!「イヤーッ!」センダイはブリッジで回避!

センダイはゼロセンを5発投擲!「イヤーッ!」「イヤーッ!」リ級はブレーサーで難なくガード!無傷!「しゃらくせーッ!!アタイにゼロセンは効かねェよ!イヤーッ!」リ級はカラテ機銃を発砲!「イヤーッ!」センダイはブリッジで回避!

「こんどはこっちの番だ!海のモクズにしてやる!」リ級は砲弾を撃とうとするが構えた瞬間、すでにセンダイはワン・インチ距離まで踏み込んでいた!「何!?」視界が閉ざされているガード中に徐々に距離を詰めていたのだ!右フック!「イヤーッ!」「グワーッ!」左フック!「イヤーッ!」「グワーッ!」

「グワーッ!畜生!!」リ級は苦し紛れにビッグ・カラテアッパーを繰り出すがセンダイは横スライド回避!これだけ近距離だと巨大なブレーサーによるカラテは不利だ!「イヤーッ!」「グワーッ!」逆にセンダイのコンパクトな右ショートアッパーが炸裂!リ級はたたらを踏む!

すでにリ級は自分が限りなくサンズ・リバーに近づいていることを自覚していた。(グワ…このアタイが…?重巡洋艦であるアタイが?狂った軽巡洋艦風情に負けるだと!?ふざけるなっ!!)センダイはリ級に対してゼロ距離のカラテ射撃によるカイシャクの動作に入る!

おお、大爆発四散待った無しか!?しかし!「…イヤーッ!」「ムウッ!?」リ級は突然、自らの足元に照準を合わせ…カラテ砲弾を発射!KABOOOOOOM!!「「グワーッ!!」」両者は同時に吹き飛ばされた!ヤバレカバレ!リ級は多少のダメージを負ってでも無理矢理に距離を取ることを選んだのだ。

センダイは空中で姿勢を立て直し着地!「セ、センダイ=サン!!」イクサを見守っていたユキカゼが思わず心配するがセンダイは油断なくカラテを構え直す!「どうやらタダのサンシタというわけではないようだ、そこを動くなユキカゼ=サン」彼女といえどもダメージをゼロにする事は不可能だったようだ、装束の一部は破れ、右太ももが露わだ!

「ハァーッ…ハァーッ…!」一方のリ級はBKTアドレナリンも切れかけ、装束はほとんど破けている。もともと裸めいた容姿は実際裸になっていた!ポイント倍点!(アタイの…カラテ砲弾が当たりさえすれば!一撃でヤツは沈む…アタイが沈む前に沈めればいい!それだけだ!!)リ級の闘志は消えていない…なんたる邪悪ながらも不屈な精神力か!

「さあ来いッ!センダイ=サン!!」リ級もカラテを構えなおした!「イヤーッ!」センダイはゼロセンで先制攻撃!「効かんと言っとろーが!イヤーッ!」センダイは巨大ブレーサーでガード!無傷!彼女のダメージをよそに両腕のブレーサーには少しキズが入っている程度である、凄まじい耐久力だ!

「イヤーッ!イヤーッ!」センダイはそのままゼロセンを連続投擲!「イヤーッ!無駄だ!」リ級は巨大ブレーサーでガード!やはり無傷!「イヤーッ!イヤーッ!」センダイはゼロセンを投擲し続ける!(バカめ!いくらダメージが蓄積しているとはいえゼロセンではこのブレーサーの装甲を破ることは不可能!疲れ果てたところに砲弾を食らわしてやる!!)

ゼロセンに代表される航空機は血中カラテの特にボーキ成分から生成される投擲武器である。エネルギーが尽きぬ限りアウト・オブ・アモーの心配はない…しかし空母娘や軽空母娘ならともかくセンダイは軽巡洋艦娘である!いかに能力が優れているとはいえどゼロセンの無駄撃ちは自殺行為だ!血迷ったかセンダイ!?

「ハハハーッ!ヤバレカバレか!無駄なことを…グワ!?」突如リ級はよろめいた!遂にBKTアドレナリンが切れたか!?違う…原因はセンダイが投げ続けるゼロセンにあった!!「イヤーッ!イヤーッ!」彼女の投げるゼロセンには5発に1発の割合で赤黒に燃える炎に包まれるゼロセンが投げられていた!通常とは比較にならぬ威力である!!

「グワッ!?なんだこれは!?ユニーク・ジツかグワーッ!!」リ級は徐々にガードを押し広げられる!「イヤーッイヤーッ!ユキカゼ=サン!私からのインストラクション・ワンだ!!」「エッ!?」ゼロセンを投げ続けながらセンダイはユキカゼに言い放った!「百発のゼロセンで倒せぬ相手だからといって、一発の力に頼ってはならぬ。一千発のゼロセンを投げるのだ!!」センダイのゼロセンを投げる速度は止まらぬ!逆に加速しているのだ!!

そして遂に…リ級のガードが押し開けられた!「バカなーッ!?」「イヤーッ!」コンマ0.1秒後、センダイは前方に凄まじい勢いで跳躍!トビゲリでカイシャクするつもりか!?(アバッ…まだ…まだガードが…)リ級は再びガードを

(間に合……え?)リ級はガードできなかった、なぜか?センダイが跳躍してからコンマ0.2後にはすでにトビゲリはリ級の鳩尾にまで到達していたからだ。(ナンデ?)リ級は訝しんだ……「イイイイヤァアアアアアーッ!!」「グワァアアアアーッ!!!」

ナ、ナムアミダブツ!?一体何が起こったのか!?答えは…カラテである!!センダイは空中で逆方向にカラテ弾を撃ったのだ。当然反エネルギーによりトビゲリは加速、威力は何倍にも跳ね上がる!これは伝説のカラテ技の一つ『ドラゴン・トビゲリ』に相違なかった!ゴウランガ…おお、ゴウランガ!!

「アバーッ!!」そのままリ級はキリモミ回転し岩に激突する!CLAAAAAASH!!衝撃のあまり岩は粉々に粉砕!!「…サヨナラ!!」さらに吹き飛ばされながらリ級は大爆発四散した。着地したセンダイは静かにザンシンを決める。

「………ア……ア……」イクサのすべてを見ていたユキカゼは言葉が出なかった。彼女はこの感覚を言葉に出す術がなかったのだ、しかしユキカゼは確かに見たのである…センダイのトビゲリに絡みつくドラゴンを。ユキカゼは意識を失った。

【KANMUSLAYER】

◆艦◆カンムス名鑑#2【駆逐艦ユキカゼ】ネオサイタマ・チンジフに着任したばかりのニュービー艦娘。カラテはまだまだだが、その成長性は眼を見張るものがある。何らかのユニーク・ジツを持っているらしいが本人は自覚していない。よく失禁する。◆艦◆

◆多分午後更新、備えよう◆

◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【KANMUSLAYER】

「ねえねえオオイっち!やっとチンジフの警戒レベルが下げられたんでしょ?やっとまともに休めるわ〜…」「潜水艦娘=サン達がもうオリョクルに行かなくて済むって喜んでたわね。ところでキタカミ=サン?今ここで前後しませんか?」ここはネオサイタマ・チンジフ入渠ブロである。今利用している艦娘はまばらでユキカゼはその一つの浴槽に膝を抱えて浸かっていた。

「ウフ…ウフ…ナカチャン…カワイイ…ウフフ…」ユキカゼの隣の浴槽では大爆発四散したであろう軽巡洋艦娘が水死体めいて浮かんでいる、しかしユキカゼはぼんやりと物思いにふけっていた。(あのイクサ…一体なんだったんだろう?まだ夢の中にいる気分…)そのような事を独りごちるが、ユキカゼの意識には神々しいカラテの残滓が刻み込まれている。

(でもやっぱり現実だ…私はイクサに生き残ったんだ)ユキカゼが意識を取り戻したのは帰路につくセンダイの背中だった。ユキカゼは思わずお礼を言ったがセンダイは気にしなくていいと言った。「私はこの任務でオヌシのメンターに任命された、助けるのは当然の事…むしろ提督=サンに感謝せよ、応急修理女神を装備させてもらえることなどそうそう無い事だ。」

「応急修理女神…?」「気にするな、それにしても…そんなに提督に心配されるなんてちょっと羨ましいな」そう呟くセンダイの横顔は元より柔らかな表情に戻った、メンポも外している。チンジフに着いたからだ。「さて!入渠してしっかりと体を休めてね?あたしの妹がまだいるかもしれないから、ちょっと様子を見てほしいな!」センダイは人懐こい笑顔でそう言った。

(センダイ=サンの妹さん…あそこの2人は違うよね?この浮かんでいる人が姉妹艦なはずはないし)おそらくもう回復したのだろう、ユキカゼはそう思った。今日体験した事はあまりにも多い、提督=サンとの初対面…初めての海、初めてのトモダチ…そして、ニンジャ。

(私も…強くなれるかな?センダイ=サンみたいに…もっともっと…それで、このチンジフを守って…提督=サンに…)ユキカゼは急激な眠気に襲われ、居眠りをし始める。「スー…スー…」任務を終え、短いまどろみに落ちる生まれたばかりの艦娘を包む入渠ブロは優しく、彼女を温めた。

【ウェルカムトゥ・ネオサイタマ・チンジフ】終わり

◆終◆終わりです、しかしおそらくきんじつに続編が始まると思われます。それまでは…備えよう◆終◆

◆艦◆カンムス名鑑#3【軽巡洋艦オオヨド】ネオサイタマ・チンジフにおいて全てのクローン妖精を統制する役割を担う、またニュービー艦娘のガイダンス役も兼任している。クローン妖精を過酷な労働で酷使するが目は優しい。カラテのワザマエは不明だが…◆艦◆

◆鱧◆残りは親愛なる読者の皆様のコーメントーオやごかんそうをお書きすればいいとおもいます。ピンクのあの人も来るかもしれません、以上です。(なおこれは決してレス催促などではないのでごあんしんしてレスして下さい)◆鱧◆

◆艦◆カンムス名鑑#3【航空戦艦ヒュウガ】ネオサイタマ・チンジフ所属、提督の秘書艦を長きに渡って務めており提督とはもっとも古い付き合いらしい。どうやら提督とは役職以上の関係があるようでそのポジションを一部の艦娘から狙われているが本人は意に介さない。カガとは同期。コウブカンパン・ドーの使い手でありその実力は組織内トップクラス。胸は豊満である。◆艦◆

◆ヒュウガ=サン…それにしても豊満なバスグワーッ!?続編は来週月曜日からなのでお楽しみにして下さい、以上です◆

◆なお名鑑番号が#4ではなく#3にミスタイプしてしまったので作者は昼食を食べながらケジメしました◆

番外「ふぅ…グーゼン手が滑っちゃったわ、『グーゼン』に」コキコキ

音西「うっ…うっがあああああああああああああああ!?!?!?オレの!オレの指がァアアアアアアアーーーッ!?」ヒィイイイ-ッ!!

打ち止め(う…うわあああ…!痛…痛…!)ゾッ…

一方(容赦無さすぎだろォ…!怖ェよ…!!)ゾッ…


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

音西「ギ、ギタリストにとって命より大切な指をよくも…よくもやりやがったなぁあああああ!!」ワナワナ

番外「あらそう?それじゃあ『引退ライブ』に変更か、最後の晴れ舞台…せいぜい頑張ってね」ギン…!

一発目の音西が原作ままの名前になってしもうた…
明日またぎ一旦ラリホー!

◆ミスタイプにより上のSSの作者は再びケジメしました◆

(お詫び : 作者のアイーッフォンのブックマークに2つのスレがあるとややこしくなって書き間違うことがあるのでご了しょうください。なお作者はことごとく研修されたので元気に満ちあふれている、以上です)

◆艦◆カンムス名鑑#5【提督】非艦娘、ネオサイタマ・チンジフの指揮権を持つ司令官。若くしてこの地位までにあるだけあってその指揮能力は非凡かつ的確である。愛想は悪いが部下たちからの信頼はとても厚い、なので一部の艦娘からはキセイ・ジジツを狙われている。カロウシ寸前になると無意識に不道徳行為に及ぶ恐ろしいワザマエを持つ。◆艦◆

◆なお続編はかくじつに明日から始まります、ここにリンクを貼った後はこのスレは落とします。しかし多分SSまとめとかで永遠に無料で読めるので問題ありません、再び以上です。◆

【艦殺(艦これ)】ラスト・クチクカン・ガール・スタンディング
【艦殺(艦これ)】ラスト・クチクカン・ガール・スタンディング - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434927358/)
◆2作目を決断的投稿メント!貴方も今すぐカンムスオン!しよう!◆

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