八幡「由比ヶ浜と付き合う…のか?」 (81)

結衣「もう、なんだかんだで3月だね」

雪乃「ええ、そうね。もうすぐ新学期ね」

結衣「あ~そう考えたら、ちょっと寂しくなってくるよ~」

八幡「そうか?寂しくなる必要なんかないだろ」

結衣「もう、ヒッキーは…2年生もあと少しで終了なんだよ?」

結衣「せっかく、この1年色々あったこと振り返ってたのに」

八幡「……」

八幡「この1年ね…」

八幡(ま、確かに色々あったな…)


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雪乃「駄目ね、由比ヶ浜さん。彼に期待するだけ無駄だわ」

雪乃「比企谷君は、これまでのトラウマで思い出というのを記憶したくない回路が
出来上がってしまっているのよ」

八幡「なんで知ってるんだよ」

結衣「ホントなんだ…」

八幡(しかし、俺の一生分の思い出に相当するんじゃね…この1年間は)






雪乃「今日は、このくらいで終わりにしましょうか」


結衣「もう疲れたよ~~~」

八幡「いや…まだ、高1の範囲だろ…ここで躓いてどうすんだよ」

結衣「ヒッキーて意外と勉強できるよね、ホント意外」

八幡「うっせ、意外は余計だ」

雪乃「大丈夫よ、由比ヶ浜さん。彼には勉強くらいしか誇れるものがないから」

八幡「お前はもっと余計だ…トラウマ増やさないでくれますかね」

雪乃「あら?こんな程度の悪口、あなたからすれば軽い挨拶にもならないでしょ?」

八幡「悪口って言ってるよ…でもその通りだ」

雪乃「誇れることじゃないわよ」

結衣「……」

結衣「でも、ごめんね…迷惑かけちゃってるかも…」

雪乃「気にしなくていいわ、奉仕部の依頼がない以上、勉強をして時間を潰すのはいい心がけだと思うわ。学生の本分は勉学だから」

結衣「うん…3年になったら、受験とかで忙しくなるもんね」

雪乃「ええ、だから今から重点的に復習をするのはいいことよ」

結衣「うん、ありがとう、ゆきのん、ヒッキー!」

八幡「…」

八幡「んじゃ、俺は先に帰るな」

結衣「え?先に帰るの?」

八幡「お前ら、鍵返してから二人で帰るだろ?」

結衣「あ、え~と…」

雪乃「…」

雪乃「比企谷君」

八幡「なんだよ?」

雪乃「由比ヶ浜さんを送ってあげたらどうかしら?」

結衣「え?ゆ、ゆきのん!?」

八幡「なんでだよ…?」

雪乃「鍵は私が返してくるから、あなたは由比ヶ浜さんを送ってあげて」

八幡「だから、なんで?」

雪乃「まさか、一人で帰す気?あなたはそれくらいの甲斐性もないの?」

八幡「…」

八幡「…わかった。いいか?由比ヶ浜」

結衣「え…う、うん。いいけど」

雪乃「それじゃあ、また明日」

結衣「うん、また明日ね、ゆきのん」

帰り道

結衣「あはは、二人で帰るの久しぶりだよね…」

八幡「そうだな」カラカラ

結衣「あはは…」

八幡「……」

結衣「あのさ、ヒッキー」

八幡「ん~?」

結衣「なんだか、今日のヒッキー素直だったね」

八幡「そうか?」

結衣「いつもはさ、捻くれてるのに」

八幡「悪かったな」


結衣「なんで、ゆきのんに言われて、すぐ私と帰るって言ったの?」

八幡「そんな不思議か?以前も帰ったことあるだろ?」

結衣「うん…でも素直に言うこと聞いたなって思ってさ」


八幡「あ~」

結衣「あ、あれってさ…もしかしてなんだけど、私と一緒に帰りたかった……」

八幡「雪ノ下がな…」

結衣「から……え?」

八幡「ん?雪ノ下がな……」

結衣「う、うん」

八幡「あんなこと言うとは思わなかったからな…」

結衣「それって」

八幡「送ってあげたらとかな…普通は俺を犯罪者呼ばわりしそうだが」

結衣「……」

八幡「ま、たまにはな…」

結衣「そっちなんだ……」

八幡「由比ヶ浜?」

はよ

あくしろよ

結衣「ねえ、ヒッキー」

八幡「どした?」

結衣「奉仕部楽しいよね」

八幡「へ?楽しいか?よくわかんねぇけど」

結衣「ヒッキーは依頼が来て、それをこなしてる時は生き生きしてたよ?」

八幡「それ以外、生きてないみたいな言い方やめてね」

結衣「違うの?」

八幡「違うから、さすがに生きてるから」

奉仕部のヒロイン二人って意外と鬼畜

結衣「まあ、それはいいんだけど」

結衣「私ね、そんなヒッキーをこの1年間、見てきたよ」

八幡「お、おう…そっか?」(うわ、俺赤くなってないか?)

結衣「でも、ヒッキーは問題解決の為に、自分犠牲にしちゃったりで…去年は凄く嫌な空気流れてたよね」

八幡「ああ…だな」

結衣「でも今は、また良い雰囲気になってないかな…ほら、奉仕部で勉強会とかしてるし」

八幡「…かもな」

結衣「だよね、だよね?それでね…」

結衣「ヒッキーが前に言ってた、本物が欲しいっていう言葉だけど…」




八幡「……」カラカラ

結衣「待って、ヒッキー!」

八幡「お前…俺の恥部をさらけ出してそんなに楽しいか?」

結衣「違うの!違う、そういうんじゃなくて」

八幡「なんだよ…?」グス

結衣「私ね、本物なんて答えはないって思うんだけど…」

八幡「ああ…」

結衣「正直、焦っちゃったりとか、間に合わなくなるかもとか色々あって…」

結衣「ここで言うことじゃないとは思うんだけど…」

結衣「私なりの本物を、今言ってみようかなって…さ、思うんだけど…ダメかな?」

八幡「……」(なんか、どっかの生徒会長みたいにあざとい表情じゃないですかね由比ヶ浜さん…勘違いする男続出ですよ?)

八幡「お、俺に許可求めなくてもいいだろ?」

結衣「うん、そだね」

八幡「…」



結衣「好きです、付き合ってください」

八幡「はい?」

結衣「だから、好きだよ、ヒッキー…」

八幡「ホントかよ…?」

結衣「うん…」


八幡「え」(これはあれですか?告白とか言うやつですか?)

八幡(うわ、初めてされたよ…!しかも、由比ヶ浜から…!?)

八幡(いや待て、落ち着け八幡。からかわれているんだ、そうに違いない)

八幡「なんの冗談だ?俺に告白とか…罰ゲームか?」

八幡「エイプリルフールか?まだ先だぞ、それは」

結衣「…はあ」


結衣「ヒッキーだもんね、そういう風に言うかもとは思ってたけど」

八幡(由比ヶ浜にため息つかれちゃったよ…けっこうショックだなこれ…)

結衣「あのね?冗談なんかじゃないよ?私、ヒッキーのこと好きだよ?」

八幡「…マジか」

由比「う、うん…」

八幡(おいおい、これって……なんか悪いことしたか…?)

いいねいいね

八幡「……」

結衣「こ、答え聞かせてくれるとうれしいかな…なんて…」

八幡「か」

結衣「か?」

八幡「考えさせてくれ…」

結衣「…あはは、ヒッキーらしい…のかな?」

八幡「悪い、今どうしたらいいのかわからん」

結衣「うん…私も気持ちの整理つかないしさ」

結衣「じゃあ、考えたら聞かせてね?絶対だよ」

八幡「ああ」

自宅

八幡「あ~~う~~」

八幡「由比ヶ浜さんから、告白きましたよ…」

八幡「あの様子じゃ冗談じゃないよな」

八幡「いや、今更実は何かの罰ゲームでしたとか言われたら死にたくなりますけどね?」


小町「おに~ちゃ~ん、どうしたの?まだ起きてんの?」

八幡「小町か、お子様には難しい悩みをだな」

小町「え~!?小町、お兄ちゃんよりは大人だと思うけどな~」

八幡「マジレスやめて…悲しくなってくるから」

小町「あれ、お兄ちゃん、いつものスルーテンションじゃないね」



小町「また小町が聞いてあげようか?」

八幡「…」

小町「無理にとは言わないけどさ、これ小町的に少しポイント高いよ」

八幡「そうだな、頼むわ」

小町「ありゃ素直だ」

八幡「八幡的に超ポイント高いだろ」

小町「ば~か」

八幡「と、いうわけで由比ヶ浜に告白されてな」

小町「え~~!すごいじゃん!信じられない!」

八幡「俺だって信じられねーよ…」

小町「そっか…とうとうお兄ちゃんにも春が」

八幡「いや…どうしようか悩んでてな」

小町「どうして?嫌いなの?」

八幡「そんなことねぇけど…色々とな…」

小町「そっか」

小町「雰囲気とか壊したくないんでしょ?」

八幡「…ん」

小町「でもせっかく告白してくれたんだから、答えなきゃ駄目だよ?」

小町「いつまでも変わらないものなんてないんだから」

八幡「変わらないものなんてない…か」

八幡(なんでか葉山グループを思い出してしまうな…)

小町「お兄ちゃん、聞いてる?」

八幡「ん?ああ…ま、答えは出す…」

小町「それも早めにだよ!女の人待たせるなんてありえないし」

八幡「わかってる」

翌日 学校

八幡「は~あ」

結衣「あ、お、おはよ」

八幡「…!お、おう」

結衣「…」

八幡「…」(顔を直視できん、いや前も直視できんかったけどね?)

結衣「えっと、教室いこっか?」

八幡「おう」

いろは「せんぱ~い!」

八幡「げ」

結衣「あ、いろはちゃん。やっはろー」

いろは「おはようございます、結衣先輩」

八幡「なんか用か?」

いろは「挨拶ですよ、挨拶。先輩、こんな可愛い後輩に朝から会えてテンション上りますよね?」

八幡「別にあがんねーし」

いろは「またまた~先輩ちょっと赤くなってますよ?キモいですよ?」


結衣「ヒッキー、デレデレしてキモい」

八幡「二人してなんなんですかね?朝からいじめですか?」

いろは「やだな~いじりですよ」

八幡「意味あんま変わらないよね?」


結衣「…」

結衣「先、行くね」スタスタ

八幡「あ、おい…由比ヶ浜」

いろは「あ、待ってくださいよ先輩!」

教室

川崎「ねえ」

八幡「ん…なんだよ…?」(川崎…よし、覚えたぞ)

川崎「大した用でもないんだけどさ…」


ペラペラ


結衣「…」チラ チラ

三浦「どしたん、結衣?どこ見てんの?」

結衣「え、あ~なんでもないんだけど…あはは」

三浦「…」

三浦「なんか、悩んでるん?言ってみ?」

結衣「別に悩んではないけど……」

三浦「ん?あーしに言えないようなことなん?」

結衣「そうじゃないよ…ほら、ヒッキーてさ…」

三浦「え、ヒキオ?」

結衣「意外とモテるよね…彩ちゃん達とも仲いいし」

三浦「そうなん?ヒキオなんて興味ないし」

結衣「ま、そうだよね、優美子は…」

三浦「ただ…ヒキオが、ただの馬鹿じゃないことは良く知ってっけど~」

結衣「…見てるんだ、優美子も…」

三浦「去年からなんのかんので助けられてるじゃん、あーしら。それだけっしょ」

三浦「あとさ、結衣」

結衣「え?」

三浦「趣味悪いね、あんた」

結衣「あう……」

奉仕部

いろは「依頼こないですね」

結衣「そうだね」

八幡「お前は当然のようにここにいんのな」

いろは「え~もう、私はサッカー部のマネージャーじゃなくて、奉仕部の一員ですよ?」

雪乃「違うけれどね」

雪乃「あと、比企谷君を私物化しないでと何度も言ってるのだけれど?」

いろは「私物化なんてしてませんよ、雪ノ下先輩とは違います」

雪乃「人聞きが悪いわね私物化なんて…彼は備品じゃないんだから」

結衣「…え?」

八幡「…俺も驚いたけど、由比ヶ浜。その『え?』は失礼だぞ」

結衣「あ、ごめん。ヒッキー」

いろは「ええ~備品だってずっと言ってましたよね?どういう心境の変化ですか?」

雪乃「そ、それは…備品ではないけれど、それに近いものには変わらないという意味よ」

結衣「…」

いろは「なんだか無理ありません?」

雪乃「そ、そんなことないわ」

八幡(昨日もそうだが…最近、雪ノ下の発言が和らいでる気がする…)

八幡(なんか…すげぇむずがゆい…気持ち悪いぞ、雪ノ下…!)

八幡(でも、ま…)チラ

結衣「いろはちゃん、それくらいで許してあげて。ゆきのん困ってるよ~」

いろは「しょうがないですね、じゃあ許してあげます。大体わかりましたから」

雪乃「何がわかったのかしら?あと、由比ヶ浜さん。憐れむような目で見ないでほしいのだけれど…」

八幡(この雰囲気はいいな、やっぱ…去年死ぬほど恥ずかしい宣言しただけの価値はあるか…)






結衣「あ~もう、勉強ここまでにしとこ~よ」

いろは「はあ、大変ですね、受験生って」

八幡「お前もすぐに通るけどね」

いろは「その時は先輩をこきつかいます」

八幡「前提条件が既に間違ってるからな、それ」

結衣「む…」

雪乃「じゃあ、今日はここまでにしましょうか」

結衣「うん、ヒッキー、帰ろ!」

八幡「え…?」

雪乃「え?」

いろは「あれ?」

結衣「ゆきのん、鍵は私が返しておくね!いつも悪いから」

雪乃「いえ…そんなこと気にしなくてもいいけれど…」

なんか全然間違ったラブコメしてないなこいつら…
本編もこれだけ穏やかだったらいいのに

すいません、今日はこのくらいで終わります

これは期待せざるを得ない

期待

帰路…

結衣「結局、ゆきのんに戸締りまかせちゃったね…いつもしてくれてるから、たまにはって思ったのに」

八幡「部長だからな、雪ノ下はその辺り譲らないんだろ」

八幡「変に気を遣っても、雪ノ下に悪いぞ」

結衣「うん…」

八幡「…」

結衣「ねえ、ヒッキー」

八幡「なんだ?」

結衣「ヒッキーってさ…ゆきのんのこと良くわかってるよね」

八幡「はあ?そんなことないぞ」

結衣「そんなことあるよ、今だってゆきのんのこと気遣ったりしたし。ゆきのんの考えてること当てたし」

八幡「…正解かなんてわからないだろ」

結衣「ううん。多分あってると思うよ…」

結衣「こういうこと、言いたくないんだけど……」

結衣「そういうの、なんかヤダな…」

八幡「…」

結衣「……」

八幡「…由比ヶ浜」

結衣「な、なに…?」

八幡「それは、どういう意味で言ったんだ?」

結衣「えっと…それは…」

八幡「俺の勘違いだったら、死にたくなるからできればお前の口からいってほしいんだが」

結衣「あ、うん…多分、勘違いじゃないけどね」

結衣「だから、ヒッキーに告白したから、ヒッキーがゆきのんのこと好きだったらさ…」

八幡「……」

結衣「嫌だなって…」

八幡「…すげぇ、恥ずかしいんですけど」

結衣「ヒッキーが言えって言ったんでしょ!私だって恥ずかしいよ!」

テスト直前の俺がこのスレを見つけました

結衣「それで…ヒッキーはゆきのんのことどう思ってるの?」

八幡「俺は…」

結衣「…」ドキドキ

雪乃「あら、あなた達、こんなところで立ち止まってどうしたの?」

いろは「まだ、帰ってなかったんですか?」

結衣「ひゃあ!?」

八幡「うお、ビックリさせるなよ…!」

>>44
そのまま[ピーーー]wwwwwwwwwwwwww

頑張って

いろはすに腹パンしたい

この読んでて胸の辺りがモヤモヤする感じすごい好き

おじさんもこういうドキがムネムネな展開好きよ
ただの動悸かもしれないけど

>>49
病院いかれた方が宜しいかと

>>49
きゅ~しんきゅ~しん

雪乃「?そんなに驚かせてしまったかしら?」

結衣「えっと、そうでもないんだけど」



いろは「…」ジ~

八幡「…なんだよ?」

いろは「先輩、先輩」グイグイ

八幡「な、なにすんだ」

いろは「なんだか、ラブラブな展開でもあったんですか~?」ヒソヒソ

八幡「……!?」

いろは「うわ~せんぱい、わかりやす過ぎですよ」

八幡「ほっとけ…」

結衣「ヒッキーどうしたの?ヒソヒソ話して」

八幡「あ、なんでもない…」

雪乃「なんでもないなんてことないでしょ?一色さんと急にくっついて話すなんて」

雪乃「私たちに聞かれては不味いことでもあるの?」

八幡「そ、そんなことねぇけど…こいつはいつも、あざとくくっついたりするじゃねーか」

雪乃「そうだったわね」

雪乃「生徒会の手伝いの時にもあったけど、買い物袋を受け渡す際の息の合い方といったら」

雪乃「それはもう凄かったわね。思わず、驚いてしまったわ」

八幡「そんなことあったか?」

いろは「ほら、去年の年末の時の話ですよ」

八幡「ああ…て、そんな細かいこと良く覚えてるな、お前…」

雪乃「細かい…?」

結衣「む…」

八幡「あれ?雪ノ下さん…?」

雪乃「…」スタスタ

八幡「あ、お、おい…」

いろは「あ、雪ノ下先輩怒っちゃいましたよ」

結衣「ヒッキー…」

八幡「…」

八幡「雪ノ下!」ガシ

雪乃「!な、なにかしら…?」

八幡「話があるんだが、聞いてくれるか?」

雪乃「いいけれど、手を離して、痛いわ」

八幡「あ、悪い…」

雪乃「あと、顔が近すぎてその…気持ち悪いのだけれど…」

八幡「久しぶりの毒舌きましたね…」

近くのサイゼ

八幡「さっきは何か…すまん」

雪乃「いえ、構わないわ。怒っていたわけではないから」

八幡「そうか」

雪乃「ええ」

結衣「あの、いろはちゃんは帰ったの?」

八幡「さっきな…」(お邪魔虫は帰ってあげますとか言いやがって…完全に見抜いてやがる)

雪乃「帰り際に、頬にキスされてたわね」

結衣「ヒッキー…」

八幡「あれは、急にあいつがしてきて…」

雪乃「好かれてるわね。葉山君より、明らかにあなたを好いてると思うわ」

八幡「違うだろ…あれはからかっただけだろ」

結衣「からかいだけで、好きでもない人にキスなんてするかな」

八幡「…」

雪乃「まあ、それはいいわ。本題に入りましょう」

八幡「本題って言ってもな…さっきの件は終わったし」

雪乃「そうね」

結衣「じゃ、じゃあさ…」

八幡「ん?」

結衣「さっき私達で話してたことを、ここで言ってほしいな…なんて」

八幡「な、なに言い出すんだよ……」

結衣「だって私、知りたいよ!」

八幡「由比ヶ浜…」

雪乃「なんのことかしら、比企谷君?」

おつ

八幡「……」ダラダラ

結衣「ヒッキーはゆきのんの事、どう思ってるの?」

雪乃「え?」

八幡「あ…」

雪乃「どういうことかしら?」

結衣「ごめんね、ゆきのん。私、ヒッキーに告白したんだ」

八幡「…!」

雪乃「そう…なの…」

雪乃「…それをなぜ、私に言うのかしら?」

結衣「ゆきのんはよかったの?」

雪乃「え?」

結衣「私とヒッキーがそういう関係になって」

雪乃「私は…別に」

結衣「本当に?なら、ゆきのん関係ないってことで進めていくよ?」

雪乃「………」

八幡「俺が保留中なのは、雪ノ下のことがあったと思ってるのか」

結衣「違うの?」

八幡「…」

結衣「ヒッキーは私と付き合う気がないなら、あの場で断ってるよね?」

結衣「保留中にしたってことは、なにか迷ってるのかなって…」


八幡「…」

結衣「そう考えると、ゆきのんのこと考えたのかなって思ってさ…」

結衣「間違ってた?…間違いなら、そう言ってほしいんだけど」


八幡「……」

結衣「やっぱり…」


雪乃「比企谷君…」

結衣「ゆきのんは?気持ち…聞かせてほしいな」

雪乃「私は……」

結衣「…うん」

八幡「……」

雪乃「私は…今の奉仕部が好きよ」

結衣「それって……」

八幡「……」

雪乃「比企谷君のことはどうということはないわ。ただ、奉仕部の雰囲気が好き」

雪乃「だから、私はそれを壊したくないの。それだけだわ」

結衣「…ゆきのん」

雪乃「あとは、あなた達の問題でしょ」

結衣「…」

八幡「…」

結衣「ゆきのんはさ…本当にそれでいいの?後悔とかしないの?」

雪乃「由比ヶ浜さん……」

結衣「ヒッキーに告白した私が言えることじゃないけど…」

結衣「二人ってさ、周りから見ててお似合いっていうかさ……そんな雰囲気もあってさ」

結衣「だから、あせっちゃってさ…告白したんだけど……」

雪乃「由比ヶ浜さん…大丈夫よ、私は」

結衣「ゆきのん…」

雪乃「あなた達がもしも付き合うことになっても、私は心から祝福するから安心して」

八幡「……」

結衣「ゆきのん…」

雪乃「それで?比企谷君、あなたは彼女の告白にどう返事をするの?」

八幡「それは……もう決めてはいたんだけどな」

結衣「え?え?」

八幡「由比ヶ浜」

結衣「は、はい!」

八幡「言うぞ…」

結衣「う、うん……」

八幡「付き合ってくれ」

結衣「…」

八幡(これ、滅茶苦茶恥ずかしくないか…?)

結衣「い、いいんだ?よ、よかった~~~」

八幡「なんで、安心すんの?」

結衣「だって、断られると思ってたんだもん、しょうがないじゃん…だってヒッキーだよ?」

エンダアアアアアアアアアア

雪乃「ええ、比企谷君だしね、怖いのは仕方ないわ」

八幡「お前ら、勝手に納得してんなよ…」

結衣「でも、よかった…。じゃ、じゃあ、これから恋人同士だかんね!」

八幡「そ、そんな大声で言うなよ!」

結衣「いいじゃん!もう、取り消しとか聞かないし!」

雪乃「フフ…」

次の日

奉仕部

結衣「やっはろ~~~~!」

雪乃「あら、こんにちは。いつになく元気ね由比ヶ浜さん」

八幡「おう」

雪乃「あなたは相変わらずね、比企谷君」

八幡「昨日、今日で変わるか」

雪乃「それもそうね。あなた達が恋人になったくらいね」

結衣「や、やだな…ゆきのん。照れるじゃん……」

八幡「変わったんだよ…教室ではな…なんか三浦からにらまれるし。マジで怖いんですけど…」

結衣「それは、私がヒッキーと付き合ったって言ったからじゃないかな」

八幡「おま…一番言わないでほしい奴にいったのね…」

結衣「あはは…ごめんごめん」

八幡「俺は、戸塚にしか言ってないのに」

結衣「彩ちゃんにはしっかりいってるんじゃん、一緒じゃん」

八幡「戸塚は天使だからいいんだよ、応援するっていってた」

結衣「そうなんだ、うれしいよね」

八幡「し、しらね…」フイ

結衣「ヒッキー照れてる」アハハ

雪乃「イチャイチャするのはいいけれど、とりあえず席についたら?」

八幡「ん、ああ」

結衣「そだね」ガタ


雪乃「……」

雪乃「由比ヶ浜さん」

結衣「え、なに?ゆきのん…」

雪乃「椅子の位置が、心なしか比企谷君寄りになってるわね」

結衣「え……あ…」

八幡「お前な…そういう地味な意地悪やめてやれよ…」

雪乃「これくらいいいじゃない。あなた達の恋愛模様をこれからも見せられるんだから」

八幡「いやいやいや、こんなところで何もしませんから…」

結衣「え、ヒッキー。何もしないの?」

八幡「いや、何もしないのはここではって話で…」チラ

結衣「…」バイーン

八幡「他のところでは…その…」

雪乃「比企谷君、どこを見ているの?」

結衣「ヒッキー…エッチ、ば~か」

八幡「……」

結衣「ふんだ…!」

雪乃「なんだかあなた達が進展するのは、大分かかりそうね…」

八幡「まあな…いいだろ…普段はいつも通りで」

結衣「うん、そうだよね!いつも通りの奉仕部だよね!」

八幡(そう、いつも通りの奉仕部)


ガラガラガラ

いろは「遅くなっちゃいました~~~!」

結衣「あ、いろはちゃん!やっはろ~~~!」

雪乃「こんにちは」

八幡(いつもの、私物化生徒会長が来て…)

いろは「先輩も挨拶してくださいよ~」

八幡「こんちは、こんちは」

いろは「なんですか、その扱い~~」


八幡(アホな挨拶交わして…こいつは長机の真ん中に座る。やや俺寄りかね)

いろは「あれ~?結衣先輩、先輩の隣に座ってますね」

いろは「これはなにかありました~~?」ニヒヒ

雪乃「あら、察しがいいわね」


結衣「えっと~~あははは~~実はね~~~」

いろは「うんうん、なんですか?なんですか?」



八幡(変わったのは…俺が由比ヶ浜と付き合うようになったということだけ)


結衣「私とヒッキーが付き合うことになりました~~~!」


おしまい

なんとか終了しました~~~読んでくれてありがとうございます

テスト爆死したけど面白かった、乙

e
おつ?

乙です!

乙です

ガハマさんかわいい!

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