【ランス】RANCE7.5~暁の水平線~【艦これ】 (127)

ランスシリーズ×艦隊これくしょん
時系列はランスⅦ(戦国ランス)の後です
ちなみにカオスはお留守番中です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432976704

アイスの街
キースギルド

ランス「うがぁー!」

ドタバタ

キース「おいおい、今日はいつにも増して暴れているじゃねえか」

ランス「当たり前だ!」

ランス「シィルは氷漬けになるわ、暇つぶしのクエストはただの雑用」

ランス「それもこれも、つまらんクエストを紹介してくるお前が悪い!」

キース「これまためちゃくちゃな…」

ランス「ハイニさんはどこだ!ハイニさんとヤらせろ!」

キース「」←口角を上げている

ランス「何がおかしい」

キース「くっくっく…いや…そのときを知ったときのお前の反応が楽しみでな」

ランス「意味がわからんぞ」

キース「まあいい、要するに暇なんだな」

キース「お前にぴったりな仕事があるんだが」

ランス「もうその手には乗らん!」

キース「まあ聞け、お前さんが大好きな美女絡みの仕事だ」

ランス「……話せ」

キース(ちょろい奴…)

キース「赤川は知っているな?」

ランス「ああ、ウルザちゃんがレジスタンスをしていたときに拠点にしていたところだな」

キース「最近その付近で妙なモンスターを見かけるという噂が立っている」

ランス「まさか俺にそのモンスターを捕獲してこいとは言わないよな」

キース「そのまさかだ」

ランス「断る」

キース「そうか残念だな」

キース「依頼主は、この女性なんだがな」

キースはランスに1枚の写真を渡した

ランス「お…」

ランス「おぉ!ボンキュッボンなおねーさん!」

キース「報酬は要相談。つまり分かるな?」

ランス「がははははは!そういうことなら任せておけ!」

キース「ちなみにこの女性はナガトって人だ」

キース「赤川近くの森林地帯に家を構えている」

ランス「ナガトさんか!うむ、うむ」

ランス「マリスさんのようなお淑やかさを持ちながらこのバスト!」

ランス「絶対エロエロな人に違いない!」

キース(お前のその安直な思考はたまに尊敬するぜ…)

ランス「よーし!では早速行くぞ!待っていろナガトさん!」

ランス「がははははははは!」

ランスは上機嫌でギルドを出て行った

赤川付近

ランス「よーし!そのへなちょこなモンスターとやらを捕獲してやるか!」

ランス「そしてナガトさんとエッチエッチエーッチ!がはははははは!」

がさがさ

ランス「ん?」

ランスの近くにあった茂みが揺れ動いた

ランス「ランスアタタタ―ック!」

ザシュッ

???「きゃーっ!!」

ランス「ん?女の声?」

ランスは茂みに近づいた

ランス「へ…」

そこには、ボロボロの衣服を着た女の子が倒れていた

女の子?「うぅ…」

ランス「ガキじゃねえか…」

ランス(俺の超必殺技を喰らっても死なないとは…)

ランス「えい」

ぐさっ

女の子?「ぎゃーっ!」

ランス「おお!剣が通らないぞ!」

女の子?「こ、殺す気!?」

ランス「いや、俺様はブスとババア以外の女は全て平等に愛する男だ」

ランス「それにしても、お前はなんなんだ?肌がかちんこちんではないか」

ランスは剣の先っちょで女の子の肌を突いた

コツッコツッ

女の子?「痛い痛い!!!や、やめて!やめてって言っているでしょ!」

ランス「がはははは、岩みたいだ」

コツッコツッ

女の子?「痛い痛い痛い!」

女の子?(できれば武装化は控えておきたかったけど…仕方ないわ)

女の子?「武装!暁型駆逐艦!」

女の子の身体が光りだした

ランス「おっ、おお?」

女の子?「暁型1番艦駆逐艦、暁、出撃します!」

ボォォォォォォン

ランス「お、おおおおお!?」

ランス「な、なんだお前…それどこから持ってきた」

暁「お前じゃないわ!暁よ!」

暁「よくもやってくれたわね!レディーに対する扱いを、教えてあげるわ!」

ドォォォンドォォォン

ボォォォォォォン

ランス「うおおおおお!?」

ランス(チューリップ…いや、それ以上の火力か!?)

ランス「新しい兵器かっ!」

ランスが考え事をしている間にも砲撃の嵐は止まない

暁「どう!?12.7cm連装砲のお味は!?」

暁「これが特型駆逐艦、最終完成形の力よ!」

ボォォォォォォンボォォォォォォン

ランス「むむむ」

ランス「遠距離から攻撃なんて卑怯だぞー!」

暁「さっきまで無抵抗だった暁を突いていたのは誰よ!?」

ボォォォォォォンボォォォォォォン

ランス「むむ、爆発の範囲が広すぎる」

ランス「このままではマズイ…ん?」

ハニー1「あいやー爆撃だー」

ハニー2「こわーい」

ハニー3「逃げろー」

ハニーの群れがランスの目の前を横切った

暁「はぁ…はぁ…」

暁(まずいわね、弾薬がもう底を尽き始めている)

暁(補給をするには武装を解除しないと…でもこんな状況じゃ)

がさがさ

暁のすぐ近くにあった茂みが動いた

暁「っ!」

ボォォォォォォン

茂みはケシクズとなった

暁「いつの間にこんな近くに…でも甘かったわね」

暁「レディを粗末に扱うからこうなったのよ」

暁は勝ち誇った表情でケシクズのところへと向かった

しかしそこにあったのはランスの死体ではなく、無様に砕け散ったハニーの姿だった

暁「なっ!?」

???「はにほー」

暁の背後から、何かが飛び出してきた

暁「くっ!」

ボォォォォォォン

何かはケシクズになった

暁「今度こそ…」

暁はケシクズの下へ行くが、それもやはりハニーの変わり果てた姿だった

ランス「スキありーーっ!」

ズサァァァッ

暁「きゃっ!」

ドンッ

暁はランスに押し倒された

ランス「がはははははは!囮作戦、大成功!」

暁「くっ、卑怯よ!」

ランス「こんな兵器使っている方が卑怯だ!」

ランス「さあ、さっさとこのチューリップもどきを寄越せ」

ランス「いや、無理やり奪う」

ぐいぐいぐいっ

暁の背中にくっついている武装を、ランスは無理やり引き離そうとする

暁「い"っ!無理無理無理!それ離れないから!痛い痛い痛い!」

ランス「ぐぬぬぬぬ…むぅ」

ランス「もういい。飽きた、死ね」

ランスは剣の矛先を暁に向ける

暁「あ…ああ…」

暁(ここまでなのね…まだまだ、やることはあるのに…)

暁(……こんなところで死ぬの…いやだよぉ…)

???「待つのです!」

ランス「ん?」

暁「あ、電!来ちゃだめ!」

電と呼ばれた女の子は、涙目で、恐怖で身体を震わせながらもランスに近づいた

電「あ、暁ちゃんを殺すなら、電も殺すのです」

暁「電!?」

電「電は同じ暁型。姉妹艦は、1人として死んではいけないのです」

電「暁ちゃんを1人にはしないのです」

ランス「……」

ランス「ふん」

ランスは暁から剣を背け、離れた

暁「えっ…」

ランス「つまらん。モンスターはモンスター同士仲良くやっていろ」

電「助けて…くれるのですか?」

ランス「モンスターの1匹や2匹、逃がしたところで文句は言われないだろ」

電「あ、ありがとうなのです!!」

ランス(ん?モンスター?)

ランス(そういえばこの依頼は、珍しいモンスターを捕獲すること…)

ランス(もしかして)

ランス「おい」

暁「な、なによ…」

ランス「じーっ」

電「はわわ…」

ランス「がはははははは!」

ランス「そうか、お前らだったのか!」

暁「えっ?えっ?」

電「なんのことなのです?」

ランス「くくくく…こいつらを持っていけば、ナガトさんとエッチし放題」

電「あ、暁ちゃん、この人は何を言っているのです?」

暁「さっぱり分からないわ…」

ランス「よーし、お前ら。この縄を掴め」

ランスは懐から2つの縄を取り出した

暁「???」

電「?」

電「これを掴むと…どうなるのですか?」

ランス「掴めばわかる」

暁(電…そいつの言うことを聞いちゃダメよ、何されるか分かったものじゃない)

電(でも暁ちゃんの命を奪わなかったのです。きっといい人なのです)

暁(貴方はいつもそうだから…)

ランス「ごちゃごちゃとうるさい」

ドカッ

ランスは2人を蹴飛ばして無理やりロープを触らせた

暁「きゃっ!?」

電「はにゃあ!?」

暁と電はロープに絡まれ、手足を縛られてしまった

ランス「ぐふふふ、捕縛ロープだ」

暁「ちょっと!離しなさいよ!」

ランス「ナガトさんの所まで行ったら解放してやる」

ランスは2人を両脇に抱えて、ウキウキ気分で森の中へと入っていった

電「暁ちゃん!武装化ができないのです!」

暁「嘘!?…ほんとだわ!?」

捕縛ロープには、捕縛した者の力を弱める効果があるのだ

暁「一人前のレディにこんなことをするなんて!覚えてなさいよ!」

ランス「がははははは!ナガトさーん!」

しばらくの間、森の中では悲鳴と怒鳴り声が響いていた。



RANCE7.5
暁の水平線
(ここら辺でOP)

魔物の森

大樹の影が、ぴくりと動いた

影は徐々に姿を変え、やがて1つのものへと変化した。

魔人フランシスコ「……」

魔人である。

影の下に、3つの影が忍び寄った。

使徒アンリ。フランシスコが人間であった頃に生まれた娘。

使徒フィリップ。自分を溺愛する軍師。

使徒キャサリン。相手を踏み潰すのが大好きな冷酷少女。

3つと1つの影はしばらく揺らめいた後、大樹の根に寄り添うように地に姿を現した。

使徒フィリップ「完成なんだなーこれがあればみんなドバーなんだなー」

使徒フィリップが、手鏡を持ちながら声にもならない笑い声を出す。

使徒アンリ「お父様、これで…」

魔人フランシスコ「ええ、ええ。ようやく晴らせそうですね」

魔人フランシスコ「3000年にも及ぶ恨みが」

使徒キャサリン「へへへへへへへへへへ」

魔人フランシスコ「キャサリン。私がいる前では笑わないようにと命じたはずですが」

使徒キャサリン「へへへへ、すんませんね、へへへへへへ」

使徒キャサリン「へへへへへへ、これから大量に、へへへへへ」

使徒キャサリン「へへへへ、人を殺せると思うと、へへへへへへへ」

使徒アンリ「……何回聞いても不快ね。いっそのこと二度と喋れないようにしてあげましょうか」

魔人フランシスコ「よしなさい、アンリ」

魔人フランシスコ「フィリップ。『それ』はいつ発動できますか」

使徒フィリップ「命令があればすぐにでもできるんだなー」

使徒フィリップ「マジノラインが停止したときにできていればなーさらに面白かったんだけどなー」

魔人フランシスコ「一時の混乱に乗じたとしても、ジークの二の舞いになっていたでしょう」

魔人フランシスコ「人間は賢い。それでいてしぶとい」

魔人フランシスコ「だからこそ機が熟すまで待つ必要があったのです。そして、その機は、」

魔人フランシスコ「既に熟しました」

使徒アンリ「……」

使徒フィリップ「ふひひひひ」

使徒キャサリン「へへへへへへへへへへへ」

魔人フランシスコ「さあ、いきましょう」

4体は、まるで大樹に吸い取られるかのように沈み、やがてその影さえも消えてなくなった。

赤川付近の森

ランス「……迷った」

暁「」←怒ろうにも気力がない

電「」←口を開けてぐったりしている

ランス「キースの奴!ナガトさんの家の位置を教えずに押し付けやがったな!後で殺す!」

ランス「ううむ…周りが全部森に囲まれていて来た道さえも分からん」

ランス「おい、起きろバカ姉妹」

ゴツンゴツン

ランスは暁と電にグーで殴った

暁「痛いじゃないの!」

電「はわわわわ…」

ランス「おい、お前たちナガトさんの場所を知っているか」

ランス「いや、知らなくても答えろ」

暁「むちゃくちゃね…」

電「ながと…長門秘書官のことなのです?」

暁「電!」

ランス「秘書官?知らんが、ボンキュッボンなお姉さんだ」

暁「何であなたが長門秘書官のことを探しているのよ」

ランス「お前達を捕まえてくればセックスするという約束をしている」

暁「せ、せ、せ、せ」

電「はわわわ!暁ちゃん、しっかりなのです!」

ランス「どうやら知っているようだな、さあさっさと教えろ」

暁「誰が貴方なんかに…痛いっ!」

ランスは再び暁にグーで殴った

ランス「お前たちのようなガキモンスターを相手にしている時間はない」

ランス「言え」

電「その、訂正があるのです」

電「電達は、モンスターではないのです」

ランス「なんだと?」

暁「いたたたた…そうよ、モンスターじゃないわ」

ランス「背中から兵器を出す人なんて聞いたことないぞ」

電「電達は、艦娘というのです」

ランス「カンムス…?何かの呪文か?」

暁「確かに正確に言えば人間じゃないわ。でも私達は人の手によって作り出され、人の心を持っているのよ」

電「それにこことは別の世界から来たのです」

暁「電!話しすぎよ!」

電「ごめんなさいなのです…」

ランス「いや、続けろ」

ランス(要はあてなのような人工生命体だろう)

ランス「で、なにしにこの世界に来たんだ」

暁「こっちが聞きたいわ。いつの間にか飛ばされていたのよ、ここに」

電「みんなバラバラになっていたところを、提督と長門秘書官が集めてきてくれたのです」

ランス「ん?ってことはナガトさんは…」

電「はい、電と同じ、艦娘なのです」

ランス「…ちょっとショック」

暁「どういう意味よ!」

ランス「それよりお前らがナガトさんの場所を知っているなら話しは早い、案内しろ」

電「その…電達もこの辺りを全て把握しているわけではないのです」

電「最初にいた所が一番鎮守府に近かったのですが、でたらめに歩いていたので場所がわからなくなっているのです」

ランス「ふん、つかえないな」

電「はううう…」

暁「ちょっと!レディに向かってその口ぶりは…痛っ!」

ランスはまたまた暁に向かってグーでパンチ

ランス「何がレディだ、ガキのくせに」

ランス「あと4、5年経ったら相手にしてやる。がははははは」

暁「くぅっ…」

電「あ!あれを見るのです!」

ランス「ん?」

そこには世俗から隠れるかのように、ひっそりと建てられた小屋があった

ランス「あそこがナガトさんの家か?」

暁「……」

電「……」

ランス「どうした」

暁「…血の、臭い」

電「あそこの小屋から血の臭いがするのです」

ランス「ナガトさんか!?」

電「それはないと思うのです。長門秘書官は電よりもとてもとても強いのです」

暁「そうね、あの長門秘書官が簡単にやられるとは思えないわ。それに」

暁「あそこは鎮守府じゃない」

ランス「その鎮守府ってのがお前らのアジトか」

暁「そうよ」

ランス「美人はいるか?」

暁「……」←哀れむ視線

ボカッ

ランスは暁にまたまたまたゲンコツ

暁「もう!レディの頭をなんだと思っているのよ!」

電「それで、どうするのです?あの小屋に行ってみるのですか?」

ランス「寄り道をしている暇なんぞ俺様にはない」

ランス「が、もしかしたらあの小屋で可愛い子ちゃんが怪我をしていて俺の助けを待っているのかもしれない」

暁(この人って……)

電(本当に、女性のことしか興味がないのです…)

ランス「そういうわけで突入だ!」

ランスは二人を両脇に抱えたまま小屋に近づいた

ランス「どりゃああぁぁぁ!」

ドシッ

小屋のドアにランスキック

ランス「よし、開いたな」

暁「もうちょっと優しく扱いなさいよ…レディを相手にするように」

ランス「がはははは、待っていろ見知らぬ美女!」

電「聞いていないのです…」

森の小屋

ランス「……」

ランス「誰もいないではないか!」

ボカッ

ランスは暁にまたもやゲンコツ

暁「もう!帽子が殴られる箇所だけ凹んでいるじゃない!」

電「血も人もいないのです…」

ランス「無駄足だった。帰るぞ」

暁「いい加減この縄解きなさ…」

ピューー

ランス「あれ、あいつどこに消えた」

電「落とし穴なのです!」

ランス「さてはそこに美女が!ランスジャーンプ!」

ピュー―

ランスは暁を追うようにして穴に落ちていった

電「…普通のジャンプと何が違うのです?」



小屋の隠し部屋

ランス「む…ここは…」

穴の先は、壁中が血糊で染まった拷問部屋だった

地下牢と拷問器具が設置されている

ランス「血の臭いってのはこれのことか。くだらん」

ランスは部屋から出ようとして何かを踏みつけた

ぐにゅっ

暁「ーーっ」

ランスの足元には、先に落ちていった暁がいた

電「ふぅ、無事に着陸できたのです」

電「って、はにゃあああ!?なんですかこの部屋は!?」

電「はわわわわわわ!暁ちゃん、しっかりするのです!」

ランス「むっ、このドアは何だ?」

ランスは騒ぎ立てる電と暁を無視し、ドアを開いた

電「あ!鎮守府なのです!」

ランス「なに!」

ドアを開いた先にある道は、奥の建物の裏側へと続いていた。

その建物は奇妙なシンボルを屋根に付け、クルクルとアンテナみたいなものが回っている

電「でもどうしてこんな部屋が鎮守府と…」

ランス「どうでもいい。あの建物にナガトさんがいるんだな?」

電「はいなのです。電達の仲間もたくさんいるのです」

ランス「がはははは!やっと着いたぞ!突撃ーー!」

ランスは暁と電を放っておいて猛ダッシュ

電「…暁ちゃん、大丈夫なのです?」

暁「厄日だわ…」

鎮守府正面

武装した女性「止まってください」

ランス「お?」

武装した女性「身許を明らかにする物はお持ちですか?」

ランス「俺様は人類最強のランス様だ。この名前を聞けばわかるだろう」

武装した女性「いえ、分かりませんが…」

ランス(んー…90点)

ランス(ナガトさんに会う前の、準備体操をしておくか)

ランス「それより、君の名前は?」

武装した女性「言う義務はありません。ランスさん、貴方が何者か確認できない限り、この先は…」

ランス「とーーーぅ!」

ムニュッムニュッ

武装した女性「……なっ!?」

ランスは素早く女性の後ろに回り、お尻をもみもみ

ランス「がははははは、いいお尻だ!グッドだーー!」

武装した女性「きゃ、キャーーーーー!」

女性の装着していた砲台が、ランスの方を向いた

ランス「へ」

ボガァァァァァァァァン

電「あ!神通さんなのです!」←暁を背負っている

神通「はぁ…はぁ…」

電「神通さん、ただいまなので…」

電の前の前には、真っ黒に焦げたランスの姿があった

電「……遅かったのです」

鎮守府医務室

ランス「ぐぅぐぅ」

ランス「はっ!」

ランス「ここはどこだ?確か俺はガキンチョ2人を連れて…」

???「鎮守府の医務室ですよ」

ランス「ん?」

吹雪「初めまして、吹雪型1番艦駆逐艦、吹雪と言います」

ランス「……」

吹雪「体調はどうですか?」

ランス「……」

吹雪「あの…」

ランス「惜しい…あと1年か、いや、2年…」

吹雪「???」

吹雪「あの、確かランスさん、でしたよね。提督がランスさんとお会いしたがっています」

吹雪「いまお連れしますね」

ランス「待て」

吹雪「?はい」

ランス「そのテートクとやらは女か?」

吹雪「男性ですよ」

ランス「もう1つ。ナガトさんはここにいるか?」

吹雪「長門秘書官なら在住していますよ。ただちょっと最近忙しくて、めったにお会いできませんね」

コンコン

吹雪「あっ、それじゃあ提督をお呼びしますので!」

吹雪は颯爽と部屋から出て行った

ランス(むむむ、野郎と二人っきりで話したくないぞ)

ランス(ナガトさんとヤったら、さっさと出ていこう)

ランス(いや、あの門番の子も可愛かったな、あれもエッチ候補だ)

コンコン

???「入りますね」

数回のノックの後、軍服らしきものを着たガタイのいい男性が部屋に入ってきた。

ランス「男はいらん」

???「はっはっは、第一声がそれですか。神通が言った通りのお方だ」

提督「申し遅れました、私はこの鎮守府提督を任されております、飯――」

ランス「男の名前なんぞ覚える気もない」

提督「ははははは、参ったなぁ。本当に面白い人だ」

提督「それで、ランスさん。貴方に少しお聞きしたいことがあるのですが」

ランス「ふん」

提督「そうふてくさらないで。ほら」

提督が何かを合図すると、ドアが開き女性が入ってきた

神通「その…あの…」

ランス「おお、良いお尻をした門番ちゃん」

神通「っ……」

提督「神通、抑えて」

神通「…はい、提督…」

ランス「ジンツウちゃんか。陣痛…ふむ、安産型なのにも納得がいくぞ」

神通「て、提督……」プルプル

提督「お、抑えて、抑えて…」

提督はごほん、と仕切り直し

提督「ランスさん、既に知っている通り、私達は『こちら側』の人間ではありません。別の世界から来ました」

提督「どうやって来たのか、なぜ来たのか。それすらも分かりません」

提督「ただ分かることは、私が元の世界で指揮していた艦娘達が、散り散りになってこの世界に来てしまったということです」

提督「なんとか廃屋を改造し、仮拠点として鎮守府を建造しましたが、1つの問題がありました」

提督「私達には、この世界に対する情報が、圧倒的に不足していたということです」

提督「数少ない艦娘を動員して、各地の艦娘を捜索していますが、成果は乏しいものばかり」

提督「そこでランスさんには、しばらくこの世界についての歴史や文化などを――」

神通「…提督」

提督「なんだい?神通」

神通「ランスさん、寝ています」

ランスは、気持ちよさそうに寝息を立てていた

提督「はっはっは、本当にタフな人だ」

の夜

ランス「ぐぅぐぅ」

ランス「はっ!」

ランス「ふぅ…いつの間にか寝たのか」

ランス「何やら大事な話があった気がするが、まあ気のせいだろう」

ランス「今は…げっ、もう夜か」

ランス「さて、どうするかな。長門さんとはまだエッチしていないし、門番の子…神通ちゃんともしたい」

ランス「まてよ…夜なら、長門さんや神通ちゃんは寝ている」

ランス「つまり夜這いのチャンス!」

ランス「ぐふふふ、待っていろ長門ちゃん、神通ちゃん」

ランスはこっそりと医務室から出た


鎮守府廊下

ランス「さて…」

ランス(道が左右に分かれているな。どちらに行こうか)



◆ここで唐突な安価
右か左か>>31

ランスは廊下を左に曲がった

すると吹き抜けのロフトがあり、何人かの艦娘と思われる女性が各々の遊びで暇をもてあましていた

ランス(げっ、まだ寝ていない奴がいるのかよ)

???「そこ、どいて…ください」

ランス「ん?」

振り返ると、薄紫色の髪に、三日月の形をしたアクセサリを付けている女の子がいた

ランス(くっ…こっちもあと4年ってとこだ)

ランス(うがぁーー!ガキしかいねえ!ここは幼稚園か!)

薄紫の女の子「あの…怒って、ます?」

ランス「へ」

薄紫の女の子「その、不機嫌そうだった、ので」

ランス「ふん、ガキに怒るほど俺は器が小さな男じゃない」

薄紫の女の子「……」


ランス「それより、長門さんか神通ちゃんの部屋を知っているか?」

薄紫の女の子「…神通さんなら」

ランス「よし、案内しろ」

薄紫の女の子「……」

ランス「どうした」

薄紫の女の子「怒ってないですよ」

ランス「はぁ?」

弥生「弥生、怒っていないですからね。使いっ走りに、使われても」

ランス「お、おう」

弥生「怒ってない怒ってない怒ってない」ブツブツ

ランス(変なのもいるなー)

弥生「ここが、神通さんの部屋です」

弥生「正確には…神通さんと那珂さん、川内さんの部屋ですけど」

ランス「ほほう、一部屋に3人も泊まっているのか」

ランス「…ぐふふふ」

弥生「弥生は、お風呂入りにいきます…」

ランス「おう」

ランス「さてと…」

ランス「ランスキーック!」

バタン

ランス「がはははは!とーーぅ!」

ランスは有無を言わせないように部屋に飛び込んだ


弥生「……あっ、思い出した」

弥生「今の時間は……」

弥生「……まあ、いいか…」


ドタンッ

ランス「ぐっ…」

ランスは、無人の部屋の床に顔から突っ込んだ

ランス「ぐおおおぉぉ!」

ランス「くそっ、あの紫、騙しやがったな!」

ランス「誰もいないじゃねーか!」

ランス「む?」

部屋の片隅にランスが目をやると、そこには3人の私物らしきものが重ねて置いてあった

ランス「…チャーンス」

がさごそがさごそ

ランス「がはははははは!おパンツ発見!」

ランス「神通ちゃんのかどうかは分からんが、いいものを手に入れたぞ!」

ランス「これを脅しに使って神通ちゃんを…ぐふふふふ」

◆ランスはパンツを手に入れた!

ランスは部屋を後にした

ランス「むむ、よく見てみれば部屋がたくさんあるな」

ランス「総当りしても別にいいが、時間が足りん」

ランス「地道に攻略していくか」

ランスは一先ず医務室に戻った


鎮守府医務室

ランス「む」

提督「やあ」

ランス「なにしにきた」

提督「ここは私が取り仕切ってしている施設なんだけどな…」

提督「まあ、そんなことはどうでもいい。単刀直入に言おう」

提督「艦娘探しを、手伝ってくれないか」

ランス「断る」

提督「そう言うと思ったよ」

ランス「そもそも俺は長門さんとエッチするために来たのだ。長門さんと会わせろ」

提督「それは無理な相談だ。長門には最前線の指揮を任せているからね」

ランス(ますますここに居る意味がないではないか。くだらん、とっとと帰るか)

提督「ただ、こういうのはどうかな?」

ランス「む?」

提督「君が艦娘を1人連れてくる度に、艦娘を1人君の下に付かせよう」

ランス「付かせるってことは、つまり俺の部下として扱うってことか?」

提督「そうだよ。君にはそれなりのポストに就いてもらうし、待遇もそれなりのものを用意してある」

提督「どうかな」

>>36訂正


ランス「付かせるってことは、つまり俺の部下として扱うってことか?」

提督「そうだよ。君にはそれなりのポストに就いてもらうし、待遇もそれなりのものを用意してある」

提督「どうかな」

ランス(艦娘やこいつらの状況なんざ知ったことじゃない)

ランス(しかし艦娘の子には可愛い子がまだまだいるかもしれん)

ランス(こいつを利用して可愛い子といっぱいエッチしたらとんずらすればいい)

ランス「よし、いいだろう」

提督「ありがとう、心強いよ」

ランス「ただし条件がある」

ランス「1、俺様を最高指揮官にしろ。2、部下にする艦娘は俺が自由に選ぶ。3、部下になった艦娘に何をしようが俺の自由」

提督「う、うーん…そうきたか」

ランス「全ての条件を飲まない限り俺は入ってやらんぞ」

ランス(ぐふふふふ、これで艦娘達とハーレム)

提督「それじゃあ、お断りしようかな」

ランス「…なんだと?」

提督「1、2はともかく3は飲めないな。自由にってことは、殺害も含めるんだろう」

ランス「俺様は女を殺さないぞ(ブス、ババア、クソガキ以外)」

提督「どうかな。会ったばかりだし、君を信用するに足りるものはないし」

ランス(むかーー!頼んできたのはそっちのくせに!)

ランス「ふん、じゃあ帰る。こんなところにもう用はない」

提督「そうかい。残念だ。帰りはこちらが送るよ。暁」

暁「……」←睨み付けている

ランス「ふん、あんなガキのお守りはもうごめんだ」

ランスはそう言ってドタドタと不機嫌そうに部屋から出て行った。

暁「……司令官。本当にいいの?」

提督「うん…艦娘に危険が及ぶような可能性は、排除しなくちゃならない」

提督「もう…『あんな事件』は起こしたくないんだ」

暁「……」


鎮守府の帰りの森の中

ランス(クソ、イライラする)

ランス(俺は最強の男だぞ、その俺がせっかく仲間になってやるというのに)

ランス(長門さんとも神通ちゃんともエッチできないし、シィルはいないし)

ランス「くそったれ!」

ドゴッ

ランスは近くにあった木を思いっきり蹴った

ピューー

すると、木から何かが落ちてきた

ランス(なんだこれ…花の髪飾り?)

???「ああ!その髪飾り!」

ランス「む?」

ランスが声のする方を向くと、そこには和服を着た美人が立っていた

ランス(おお!これは久々の90点超え!)

和服の女性「ああ、すみません、ありがとうございます」

和服の女性「強風で飛ばされてしまいまして…探していましたの」

ランス「そうか、なら俺は君にとって感謝されるべき存在なわけだ」

和服の女性「はい、その通りですね、ありがとうございます」

ランス「ということは、何かお礼をしなくてはならないな?」

和服の女性「お礼…ですか。すみません、お金はいま手持ちになくて…」

ランス「では身体で支払ってもらうか」

和服の女性「はい……えっ、いまなんと?」

ランス「とーーぅ!」

ランスは和服の女性を押し倒した

和服の女性「きゃあああ!」

ランス「ふふふ、JAPAN以来の和服美人と出会えるとは」

和服の女性「は、離してください…どいてください…」

ランス「シャラーップ!」

ランス「俺は君の恩人、君は俺にお礼をする」

ランス「そういうわけでせーックス!」

和服の女性「どうしてそうなるんですか!」

むにっむにっ

ランスは和服の女性の胸を揉んだ

ランス「がはははははは!グッドだーー!」

和服の女性「きゃあああああ!」

ゴゴゴゴゴゴゴ…

ランス「ん?地震?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

和服の女性「お、大きいです!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ランス「どわぁー!」

ランスはあまりの揺れに思わず和服の女性にしがみ付いた

和服の女性「く、苦しい…です…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

地震は治まる気配がない

ようやく揺れが大人しくなったのは、それから1時間後であった

ランス「ふ、ふぅー…死ぬかと思った」

ランス「おい、大丈夫か」

ランスが声をかけるものの、和服の女性は気を失っていた

ランス「マグロの女を抱いても気持ちよくない」

ランス「不本意だが奴らのとこまで連れていくか」

ランスは和服の女性を背負い、来た道を戻った

ランス(ぐふふふ、おっぱいが背中に当たってとても気持ち良いぞ)

ランス(しかしさっきの地震は一体なんだったのだ…)

ポチャッ

ランス「ん?」

ついさっきまでは里道であったはずが、いつの間にか水溜りの多い細道と化していた

しかも水溜りの水かさは、徐々に上がっていっている

ランス「な、なんじゃこりゃ!?」

ランスは駆け足で進むが、身体が浮き始め、とうとう走るというよりは泳ぐ形になってしまった

ランス(いきなり、湖になったのか!?)

ランスは犬掻きのように必死に泳ぐが、荒れ狂う波と暴雨に、とうとう体力が限界を迎えようとしていた

背中に乗せている和服の女性も、息が弱い

ランス(まさか、俺様がこんなところで…)

ランス(……シィル…)

ランスの姿は、荒波によって掻き消された

ランス「は!」

キョロキョロ

ランス「ここは…」

暁「やっと目覚めたようね」

ランス「またお前か…」

暁「何よその言い草!暁が助けてあげなかったら、貴方死んでいたんだからね!」

ランス「うむむ…ここはどこだ」

暁「鎮守府よ。ただし、陸から浮いている、ね」

ランス「なんだと!?」

暁「いいえ、そもそも陸自体が無くなったのかもしれないわ」

ランス「何をわけのわからんことを…」

暁「覚えていないの?沈んだのよ。ここら辺一体すべて」

暁「突然の暴雨でね」

ランス「沈んだって、大陸がか」

暁「そうよ、窓を見てみなさい」

ランス「な、なんじゃこりゃーー!」

ランスの眼前には、遥か地平線にまで続く水だった。

湖というレベルではない、海だ

バンッ

部屋の扉が勢いよく開かれた

提督「暁!深海棲艦だ!ル級を中心とした6隻が、こちらに向かっている!」

暁「そんな…この世界でも深海棲艦が現れるなんて!」

ランス「深海棲艦?なんだそれは」

暁「正体不明の、人類の敵よ。暁達は前の世界でも、ずっとこいつらと戦ってきたの」

ランス「ふーん」

ランス(なんだか厄介なことになってきたなぁ)

ランス(ん?敵がここに襲ってくるとなると、最前線で指揮をしている長門さんは…)

ランス「おい、長門さんはどこだ」

提督「迎撃艦隊の指揮に当たっているよ。最初に当たるのが、彼女率いる遊撃艦隊だ」

ランス「もし長門さんが負けたらどうなる」

提督「最悪のケースは…轟沈。つまり死亡だ。しかし長門さんに限って、判断ミスは起こさないはず」

ランス「馬鹿者!」

ドガッ

ランスは提督にランスキック

提督「いたたたた…」

ランス「そんな危険な場所に美人を置くな!」

ランス「もういい、俺様が直々に蹴散らしてやる」

提督「しかし、ランス。君は武装化もできないし…」

ランス「俺は魔神も魔人も殺したし空を飛ぶ街を落としたこともある。これくらいどうってことない」

バタンッ

ランスはダッシュで部屋から出た

暁「司令官…」

提督「うん。成功、だね」

休憩します
これから先ちょっとだけシリアス路線が続くと思いますのでご了承ください
ちなみにR18描写はありません

鎮守府海域

ボンキュッボンな女性「怯むな!暁の水平線に、勝利を刻むのだ!」

神通「当たってください!」

電「電の本気を見るのです!」

銀髪の女の子「無駄だね」

ドォォォォォンドォォォォォォンドォォォォォォン

辺りは水しぶきが飛び交い、波を掛ける少女達と異形の存在が海上で戦闘を繰り広げていた。

ランス「…あいつら、海の上を歩いているぞ」

アイドル女性「だって艦娘だもんねー」

ランス「意味がわからん。そして誰だお前は」

那珂「キャハ☆艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー」

ランス「」←イラッ

那珂「那珂ちゃんも本当は参戦したいけど、アイドルはピンチのときに現れるというかー」

ランス「」←イライラ

那珂「皆がピンチのときに颯爽として現れるアイドル那珂ちゃん!」

那珂「そして那珂ちゃんは深海棲艦に向かってこう叫ぶの!」

那珂「お前らの悪行はここまでだ…海の藻屑となるがいい…」←無駄に声変え

那珂「なーんちゃってなーんちゃって!」

ドガッ

ランスは那珂に向かってランスキック

那珂「い、いったーい!アイドルに向かっての暴力は禁止事項だよぉー!」

ランス「アイドルかどうかはよく分からんがお前を見ていると無性に腹が立つ」

ランス「そんなことより!さっさと俺をあそこまで連れて行け!」

那珂「無理だよー。ただでさえ艤装しているのに、1人の人間を抱えていくなんて」

那珂「あっ!でも逆なら絵になるかも☆」

那珂「突如として現れた緑の王子様…那珂は人気アイドルとしての道か、あるいは緑の王女として生きるか。選択肢は2つに絞られた。しかし緑の王子は躊躇わなかった。那珂ちゃんをお姫様だっこすると、艤装していない
のにも関わらず那珂ちゃんを海上へと送り出す。その姿はまるで白鳥が水面を戯れるが如く…ぶへっ!」

ランスは無言で那珂にゲンコツ

ランス「いいからさっさと送り出せ」

那珂「えーん、解体アイドルネタから妄想癖アイドルネタに切り替えようとしたのにぃ」

暁「これを使って」

ポイッと暁から何かを渡されたランス

ランス「なんだこれは」

暁「元々はある艦娘の艤装だったものよ。お古だからあげるわ」

暁「足に付ければ、人間でも武装化をしなくても海上を動き回れることができるはずよ」

ランス「よーし!でかした、ガキンチョ!」

暁「もう子供じゃないって言っているでしょ!」

ランス「がはははははは!俺出陣!待っていろ長門さーん!」

ブボボボボボボボ

ブイーーーーン

ランス「おっ、おっ、おっ?」

ランスは時々転びそうになりながらも、海上へと繰り出していった

那珂「……あの艤装」

暁「……司令官の命令よ。使えるものは、全て使えってね」

那珂「……」

ドカッ

暁は那珂に体当たり

那珂「痛い!なんで!?那珂ちゃん何もやってないよ!?」

暁「何かむかついたわ」

前線付近

砲撃によって水しぶきが吹き上がる中、ランスは思うように舵が取れないでいた

ランス「えーーい!このポンコツめ!」

ドカッドカッ

ランス「真っ直ぐに動けーーーー!」

右へ行ったかと思えば次は左に曲がり、後進したかと思えば前進する

しばらくランスは、大海原で1人踊り続けたのであった



ボンキュッボンな女性「くっ…流石に戦力が足りないか…」

長門率いる遊撃艦隊は、深海棲艦の攻撃に押されつつあった

長門(しばらく陸続きの日々が続いたのが仇となったか…)

長門「食らえ!」

ボゴォォォォォォォォォォン

長門の両腕に装備してある大型の砲が、暴音を立てて深海棲艦に刃を向ける

ル級「……」

しかし敵は、軽やかな動きでその刃を切り抜ける

長門「くそ…elite型でもないのに…っ!」

長門が握り拳を作り、弾の装填を行おうとしたときであった

電「長門秘書官!!!10時の方向に敵弾なのです!!!」

長門が気付いたときには既に遅かった

ドゴゴゴォォォォォォンン

電「長門秘書官ーーー!!!」

長門「ぐっ……この痛みも、久しぶりだな」

敵弾が直撃し、長門は思わず膝をついた

幸いにも、咄嗟に急所となる部分を直撃から免れさせたため、中破で済んだ

しかし下手をすれば、あと1発当たれば轟沈の可能性もある

神通「長門秘書官!ご無事ですか!」

長門「私の事はいい、それより来るぞ。奴らを鎮守府に近づけさせるな」

鎮守府にも艦娘がいるとはいえ、経験不足の駆逐艦多数ではたとえ数で押し寄せても被害は大きい

だからなるべく長門達が敵の艦数を減らし、負担を減らさなければならない

絶対に増援は来ない。絶対に救助は来ない。絶対に負けられない。

そのプレッシャーに打ち勝つことを義務付けられたのが、この遊撃艦隊なのだ

長門(陸奥、赤城、加賀…彼女らがいれば…)

長門はそう考えたあと、頭を振った

長門(いないものを求めても仕方がない。いまは目の前のことに全力で――)

銀髪の女の子「ぐっ…再び敵襲、だね。3時の方向、およそ8隻」

終わった

自分たちの役目は、ここで終わった

長門はそう感じた

「うおおおおおおおおーーーーー!」

長門「…?」

それは幻だったのであろうか

武装化をしていない人間が、1つの剣だけを握ってこちらに突進してくる

ランス「俺の長門さんをよくも!許せん!」

ランス「死ねーーーー!」

ル級「!」

ル級はランスに驚きつつも、主砲を発射した

ドォォォォォンドォォォォォン

ランス「効かぬわーーーーっ!」

ザシュッ

ル級「っ……」

ボォォォォォォォン

ル級の砲撃を軽く交わし撃退したランスは、海上で急な円状を描きつつ次の獲物に向かう

ランス「必殺!ランスアターーーック!」

ザシュッザシュッ

リ級「!」

イ級「!」

ボォォォォォォォンドォォォォォン

神通「……すごい」

ランス「雑魚どもめ!死ねーーーーー!」

ザシュッザシュッ

ボォォォォォォンドゴォォォォォォォォン

長門「……」

長門「…はっ、こうしてはいられない」

長門「今だ!敵が混乱している今の内に、残りの敵艦を叩く!」

神通「私も、続きます!」

銀髪の女の子「Урааааа!」

電「なのです!」

ランスの攻撃により混乱している深海棲艦の横っ腹を、食い千切るかのように遊撃艦隊は動き出す

そしてその後の戦闘は、一方的だった

ランス「がはははははは!俺様、大勝利!」

提督「いやいや、驚いたよ。まさか初戦で、それも今まで艤装を付けたことのない君が、5隻以上も沈めてMVPを取るなんて」

ランス「がははははははははは!もっと褒めてもいいぞ!」

提督「いよっ、大統領!天下無双!無敵の男、ランス!」

提督「ほらほら、飲んだ飲んだ」

ランス「がははははははははは!」

電「ランスさん、かなり酔っ払っているのです」

暁「司令官もゲスイことするわよね」

提督「そこで無敵のランスさんにお願いがあるのですが」

ランス「がはははははは!何でも言ってみろ!」

提督「私の鎮守府は慢性的な戦力不足なんだ。そこでどうしてもランスさんの力がいる」

提督「もちろん、ただでとは言わない。この前の約束は守ろう」

ランス「がははははははは!ほら、もっと寄れもっと寄れ!」

吹雪「ら、ランスさん!きゃっ!そんなところ触らないでください!」

提督「ところでランスさん、そのためにこの契約書にサインをしてほしいんだけれど」

ランス「うむ」

ランスは契約書の文章を見ずにさっさとサインを書いてしまった

提督「ありがとうございます、これで契約は成立ですね」

ランス「がははははははは!吹雪、あと1年経ったら俺の下に来い!」

吹雪「い、嫌ですよぉ」

提督「ところでこの契約書には一部変更点などもあったんだが、もちろんそれを踏まえてサインしてくれたんだろうね」

ランス「がはははははは!」

提督「うんうん、どうやら大丈夫のようだね」

提督は口元をニヤリ

暁「…ほんと、ゲスイわね…」

その頃
鎮守府船渠

長門「……」

長門「ふぅぅぅ…」

長門(今日の戦闘…下手をしたら全滅していた)

長門(もしあそこであの人間が来てくれなければ…私達は…)

<ランス「俺の長門さんをよくも!許せん!」 >

長門「……」

ドキドキ

長門(なぜだろうか、あの男のことを思うと鼓動が高まる)

ガラガラッ

???「あっ…長門、秘書官…」

長門「……千代田か」

千代田「すみません、ご一緒しても」

長門「構わないぞ」

千代田「失礼します」

千代田「……ふぅ」

長門「……」

千代田「……」

長門「……また、戦場に出なかったな」

千代田「……」

長門「空母艦隊が全て散り散りになり失われている現状だ。水上機母艦とは言え、航空機の支援があるのとないのとでは戦局が全く異なる」

長門「無理強いをするわけではないが……まだ、許せないのか」

千代田「はい」

長門「そうか……なら、そのままでいい。お前はきっと、いつか納得してくれると信じているぞ」

千代田「……」

千代田(千歳お姉……)

ランス「ぐがーぐがー」

間抜けな寝顔を晒しているランスの前に、1つの影があった。

???「……」

???「えいっ」

ボカッ

ランス「ぐうぐう」

???「はっ!」

ドコッ

ランス「があがあ」

???「~~!」

???「さっさと起きなさいっての!」

ドゴォ

ランス「んん…シィル、まだ早いぞ…」

???「……」

ランス「ぐうぐう」

???「まったく」

謎の影は、ため息を残して、天井裏へと消えていった。

提督「やあランス。おはよう」

ランスは無言で提督の顔にパンチ

ランス「朝っぱらから野郎の顔なんて見たくない」

ランス「長門さんはどこだ」

提督「いたたたた…長門はまだドックだよ。昨日の傷が、結構深かったみたいだね」

ランス「ふん、つまらん」

ランス「帰る」

提督「ちょ、ちょっと待って!」

提督「昨日の契約書、忘れたとは言わせないよ」

ランス「契約書?知らん」

提督「おいおいそれはないよ。ここにしっかりとサインしてあるからね」

提督はランスに契約書を見せた



契約書
私はここに書かれてあることは命に代えても守ります
1.私は鎮守府の指揮官となって艦娘を指揮し、鎮守府を守ります
2.私は艦娘のことを絶対に沈めません
3.私は艦娘に性的行為を始めとした卑猥な行動は一切行いません
4.私は3を守れなかった場合、自殺します
5.私は3を守れなかった場合、男とセックスをします
6.私は3を守れなかった場合、鎮守府に一生をかけて尽くします

ランス

ランス「な、なんじゃこりゃーーー!」

提督「なにって、昨日サインしてくれた契約書だよ」

ランス「こんなもの守れるかーー!」

提督「契約は絶対だ。昨日のランスも言っていたじゃないか」

ランス「えい」

ビリビリ

ランスは契約書をビリビリに破いた

ランス「がはははは、これで契約書はパーだ!」

提督「へぇ?ここにもあるよ?」

提督はさらに10枚の契約書のコピーを取り出した

ランス「うがぁーー!」

びりびりびりびり

ランス「これで本当の本当に」

提督「おやおや、まだあるよ?」

提督はさらに50枚以上の契約書のコピーを取り出した

ランス「くそーーー!」

ランスは提督に向かってランスアタック

提督「おおっと!危ないって!」

ランス「死ねーーー!」

暁「そこまでよ」

暁は武装化し、ランスを止めた

提督「まあ、そういうわけだから。これからよろしく頼むよ、ランス指揮官」

ランス(くそ、長門さんとエッチしようとしただけなのにどうしてこうなった)

ランス(見ていろよこのウスノロクソ提督。貴様の前で、長門さんをたっぷりと犯してやるわ)

提督「それじゃあ、早速提督室に来てくれ。これからの作戦と、みんなの顔合わせをしよう」

ランス「ふんっ!」

ぜってぇ守られるワケが無いなwwwwww

そういえばランスとセックスすると才能の限界が上がるって設定ってまだ生きてる?
ランスは公式が平気で設定変えるから……

鎮守府 提督室

提督「みんな、昨日はご苦労様」

提督「特に遊撃艦隊のみんなは、本当によくやってくれたよ。ありがとう」

提督「私達は数ヶ月前、この世界に飛ばされた」

提督「さらに一昨日突然の豪雨によって、大陸は海の中に沈んでしまった」

提督「そして昨日。深海棲艦が現れた」

提督「一体この世界に何が起きているのか。私には分からない」

提督「それでも私がやることは1つだけだ。深海棲艦から人類を守る!」

提督「そのために、みんなの力がまだまだ必要なんだ。冴えない提督ですまないが、もう少しだけ付き合ってくれ」

パチパチパチパチ

提督「それじゃあ、新しい指揮官を紹介するよ。ランスだ」

ランス「けっ」

提督「ランスの力は、みんなもよく知っていると思う。ろくに訓練も受けないまま、深海棲艦を5隻以上単独で沈めた、戦いのプロだ」

提督「そんな彼に艦隊を1つ任せようと思う。知っての通り、私達の戦力は乏しい。少しでも戦を知っている人は1人でも確保しなくちゃならない」

提督「だからみんなも、ランスのことは家族と想って接してくれ。あと、美人はあまり近付かないように」

ボカッ

ランス「一言多い」

提督「いてててて…それじゃあ、まずは自己紹介とでもいこうか」



◆現在の鎮守府の戦力
・ランス
・長門
・千代田
・吹雪
・暁
・電
・響
・神通
・川内
・那珂
・弥生
・卯月
・夕立
・時雨

>>60
基本的に7までの設定は全て生きていますよ

ランス「たったこれだけか」

提督「前よりは随分マシさ」

ランス「ふむ…」

夕立「?」

時雨「?」

ランス(ぐふふふ、この2人はギリギリいけそうだな)

ランス(他は…長門さんとあの3人くらいか)

ランス(ふむ、深海なんちゃらを倒しているついでに、もっと俺様とセックスできる艦娘を探すのもいいな)

ランス(最終的には提督を追い出し、ハーレムを築いてやる)

ランス「ぐふふふふ」

夕立「…時雨ちゃん、あの人夕立達のことを見て笑っているっぽい」

時雨「うん…気持ち悪いね」

 ここからは安価の選択肢でランスの行動を決めていきます
 指定された数字を安価で打ってください
 ★が付いているのは、メインストーリーが進むものです
 ☆が付いているのは、サブストーリーが進むものです
 安価が一定時間取られなかった場合、メインストーリーに進みます


★①艦娘探し
 ②長門さんにアピールするぞ
 ③爆乳娘千代田ちゃん
☆④レディロリ?
 ⑤夕立の憂鬱


>>64

やってしまった…
再安価>>66

④レディロリ?

鎮守府廊下

ランス「む」

なにやら話し声が聞こえたので、ランスは耳を澄ました

~~~

電「うわあ!暁ちゃん、とっても綺麗なのです!」

暁「そ、そう?」

響「ハラショー。一人前のレディとしてパーティに誘われてもおかしくはない」

暁「ちょ、ちょっと、褒めすぎよ2人とも」

暁「ま、まあ、私が一人前のレディなのは当たり前のことだし?いまさら言うことでもないわ」

電「提督に見せれば、きっとイチコロなのです!」

暁「ちょ、ちょっと」

ランス「ふん…ガキがよく言うわ」

吹雪「あ、ランスさん」

ランス「吹雪か」

吹雪「どうしたんですか、こんなところで?」

ランス「いや。なんでもない」

バタンッ

電「提督を呼んでくるのです!」

暁「さすがに恥ずかし……えっ」

ランス「お」

暁は、白と黒が入り混じった綺麗なドレスを纏っていた。

暁の青い髪がよく映え、一瞬、ランスは目の前にいるのが子供であることを忘れるほどであった

ランスと暁は、お互い顔を見合わせたまま固まっている

なぜか電と響は、ニヤニヤしながら2人を見ている

次第に、暁の顔色が赤一色に染まっていった

ランス「お前」

暁「~~~~!」

ランス「やっぱり背小さいな」

そして今度は、別の意味で固まった

暁「バカーーーー!」

暁は涙を流しながら部屋へと戻っていった

ランス「???」

電「……サイテーなのです」

響「これは報われないね」

吹雪「少し、無神経すぎます」

ランス「???」


◆暁の好感度が上がった!

 安価の選択肢でランスの行動を決めていきます
 指定された数字を安価で打ってください
 ★が付いているのは、メインストーリーが進むものです
 ☆が付いているのは、サブストーリーが進むものです
 安価が一定時間取られなかった場合、メインストーリーに進みます


★①艦娘探し
 ②長門さんにアピールするぞ
 ③爆乳娘千代田ちゃん
 ⑤夕立の憂鬱

>>71

③爆乳娘千代田ちゃん

鎮守府正面 浜辺

ランス「うーむ」

ランスは足に艤装を付けて、海に向かっていた

ランス(前の戦闘で勝てたのは良かったものの、正直危ないところもあった)

ランス(さっさとマスターして、深海なんちゃらどもを全滅させてやる)

ランス「ん?」

千代田「……」

千代田が、艤装をしたまま浜辺で佇んでいた

ランス「あれは確か千代田ちゃん」

ランス(俺の調べによると、千代田ちゃんはかなりの爆乳。それも長門さんに負けず劣らずだ)

ランス(ぐふふふふ、後ろから近付いて揉み次第てやろう)

ランスは忍び足で千代田の下へと向かった

そしてとうとう千代田の真後ろに着き、いざ手を伸ばそうとしたとき

千代田「はぁ……」

千代田が、大きなため息を吐いた

ランス(む?)

千代田はランスに気付いていないのか、艤装を付けたまま浜辺に座り込んでしまった

千代田「……千歳お姉…」

ランス(千歳?誰だそいつは)

ランス(ふーむ、このまま無理やりやってしまってもいいが、それでは少しつまらないな)

ランス(何か悩んでいるのか?)

千代田「……」

ここでランスの脳に稲妻が走る

ランス(そうだ!俺が千代田ちゃんの悩みを解決してやろう!)

ランス(そして悩みが晴れた千代田ちゃんは、俺にあんなことやこんなことを求めるように…)

ランス「がはははははははは!」

千代田「!?」

いきなり後ろから笑い声が聞こえたため、千代田は驚いて立ち上がった

そのとき、千代田の艤装した足が、波に少し浸かった

千代田「あっ……」

ランス「おっと、すまんな。誤解しないでほしいが千代田ちゃんの独り言は全く聞いていないし…」

千代田「っ……」

ランス「って、あれ?」

千代田は、大慌てで鎮守府の中に入っていってしまった

ランス「…変なの」



◆⑥千代田の悩み?が選べるようになった!

安価の選択肢でランスの行動を決めていきます
 指定された数字を安価で打ってください
 ★が付いているのは、メインストーリーが進むものです
 ☆が付いているのは、サブストーリーが進むものです
 安価が一定時間取られなかった場合、メインストーリーに進みます


★①艦娘探し
 ②長門さんにアピールするぞ
 ⑤夕立の憂鬱
 ⑥千代田の悩み?

>>78

5

⑤夕立の憂鬱

コンコン

ランスの部屋がノックされた

夕立「失礼するっぽい」

ランス「おいこら、俺はまだ入っていいとは言っていないぞ」

ランスの苦言も聞かず、夕立はそのまま部屋に入っていきベッドに横たわった

夕立「ふぅ…」

ランス「お、ベッドに横たわったってことは、つまりOKの合図なのだな!」

ランス「がはははははは!そっちから求めてくるなら俺は拒否しないぞ!」

ランス「とーーーぅ!」

ランスは夕立に向かってルパンダイブ

ガキンッ

しかし夕立の咄嗟の武装化で、ランスのハイパー兵器は鋼鉄に当たることとなった

ランス「あっ…あ…あ…」

夕立「ちょっと聞いてほしいっぽい」

対して夕立は、そんなランスに構わず話し続ける

夕立「時雨ちゃんのことなんだけれども、なんだか最近距離を置かれているような気がする」

ランス「あぁ…あ…」

ランスはまだ悶ている

夕立「前の夕食の時にこっそりと盗み食いしちゃったのが原因なのかな?それともあの時のイタズラが
悪かったのかなー?」

夕立「ランスさんはどう思う?」

ランス「痛い…痛いよ…」

夕立「そうだよね、痛いよね。こんなことを考えちゃうなんて」

夕立「それでも前の世界では結構仲良くやってきたつもりなんだけどなぁ」

夕立「女の友情ってほんの少しのことでも壊れちゃうから、めんどうっぽい」

ランス「痛い…痛い…痛い…」

夕立「ふぅ、ちょっとすっきりしたっぽい」

夕立「ありがとうね、新しい指揮官さんっ」

夕立はそのままひらひらと手を振って部屋から出ていってしまった

ランス「お、俺の…俺様のハイパー兵器が…」

ランスは、しばらく部屋から出ることができなかった

◆夕立の好感度が上がった!

安価の選択肢でランスの行動を決めていきます
 指定された数字を安価で打ってください
 ★が付いているのは、メインストーリーが進むものです
 ☆が付いているのは、サブストーリーが進むものです
 ⑩は自由記入です
 キャラのこういう掛け合いがみたい、こういう展開がみたい、という要望をお書きください
 安価が一定時間取られなかった場合、メインストーリーに進みます


★①艦娘探し
 ②長門さんにアピールするぞ
 ⑥千代田の悩み?
 ⑩自由記入 

安価だけ出して落ちます
>>83


⑩川内 夜戦、しよう!

安価行動のときは行動制限入れるといいかも
3/3みたいにやって3回安価行動したらメインストーリー進むとか

>>84さんの案を受け入れようと思います
良案のご提示ありがとうございます

川内夜戦、しよう!



鎮守府 ランスの部屋

ランス「夜這いの時間だッ!」

ランス「今日こそは神通ちゃんか長門さんとセックスするぞ!」

ランス「がはははははは!しゅっぱーつ!」

バタンッ

ランスのドアが、ノックもなしに突然開いた

ランス「へ」

川内「ふふーん、話は聞かせてもらったよ?」

川内だった

川内はニヤニヤしながらランスに近付いてくる

ランス「おう、川内ちゃん」

ランス「なるほど自分から来るとは随分積極的な子なんだな」

川内「ランス、貴方もそっち派だったんだね」

ランス「がははははは、それでは遠慮なくいくぞ!」

川内「うん!さあ、さっさと準備して!夜戦夜戦!」

ランス「……む?」

川内「ほらほら早く早く、そこにある剣持って!」

ランス「ちょっと待て」

ランス「どうして剣を持つ必要があるのだ」

川内「もしかして素手でやり合うつもり?ヒュー、さすがは提督の見込んだ男だね」

川内「ますます身体が疼いてきたよ。今日は夜が明けるまで夜戦だ!」

ランス「……」

ランス「おい、勘違いしていないか」

ランス「俺が言った夜這いっていうのはセックスのことでだな」

川内「夜戦~♪夜戦~♪」←無理やりランスを引っ張っている

ランス「こらーー!離せーーッ!」

ランスは、無理やり部屋から出されてしまった

鎮守府海域

川内「うーーん、やっぱり夜は良いよねー夜はさ」

ランス「眠い…」

川内「それじゃあさ、早速始めようか」

川内「武装、川内型軽巡洋艦」

川内「川内型1番艦軽巡洋艦、川内。出撃します」

川内の腕に砲台と思われるものが装着された

ランス「やるしかないのか…」

ランス「俺が勝ったら君を好きにしてもいい、川内ちゃんが勝ったら俺は朝まで川内ちゃんに付き合う」

ランス「がはははは、この取引を飲んでくれるならやってもいいぞ」

川内「どうでもいいよ。夜戦できるならね」

いつの間にか、川内の表情から笑みが消えていた

川内「それじゃ……いくよっ!」

シュバッ

ランス(はやっ…!)

ドォォォォォォン

川内はとても海上での移動とは思えないほどの速さで、ランスに接近した

その勢いのまま、砲が轟音を上げる

ランス(チッ……!)

ランスは辛うじて砲撃の直撃を逃れたが、第二射、三射が続く

ドォォォォォォンドォォォォォォン

ランス(なんだこいつ!こんなに強かったのか!?)

まだ艤装に慣れていないランスは、直撃を避けるのが精一杯だった

ランス(やばい、ここは海の上。障害物もなにもない)

ランス(あいつ(暁)のようにはいかないか…むむむむむ…)

思考を巡らせるが、ランスの頭に良案は浮かばない

一方の川内は、先程の真剣だった表情とは一転

これ以上ないほどの(夜だけど)眩しい笑顔で砲を撃ち続けていた

川内「どう?これが14cm単装砲。威力もスピードも桁違いでしょ!」

ドォォォォォォンドォォォォォォン

川内「あははははは!楽しい、楽しいよランス。貴方との夜戦、とても楽しい!」

ランス「こっちは楽しくねぇーー!」

ドォォォォォンドォォォォォン

ランス(くそっ、まるでマリアを10人くらい相手にしているようだ)

ランス(俺にもチューリップか何かあれば…)

ランス「うおおおーー!」

川内「馬鹿正直に正面から突っ込んでくるなんて。でもそういうの嫌いじゃないよ!」

川内の単装砲が、真っ直ぐランスの方に向けられた

川内「ッてーー!」

ドォォォォォォン

何度目かの轟音を立てながら、砲が火を吐いた

対するランスは避ける気配もない。そのまま怯まずに突っ込んでくる

川内(避けない?そのまま来たら砲の餌食だよ)

ランス「うおおおーーーー!!」

ランス「イナバウアーーーーーッ!!!!」

ランスは、なんと身体を後ろに仰け反りにし、川内が放った砲弾を避けた

川内「う、嘘ーーー!?」

ランス「だああああああああーーーーー!!」

ザシュッ

…………

………

……

ランス「がははははははは!勝ったぞ!」

川内「うー、まさかあんな回避方法があったなんて」

ランス「ぐふふふふ、では約束は約束だ」

ランス「好きにさせてもらう!とーーーぅ!」

ドシャッ

ランスは川内を浜辺に押し倒した

川内「いたたたた…ちょっと、乱暴はやめてよね」

ランス「安心しろ、俺はセックスにかけては紳士的だという評判がある」

シュルシュル

ランスは川内の服を脱がした

ランス「ほう…それなりに育っているところは育っているようだな」

川内「あ、あんまり見ないでよ…恥ずかしいよ…」

モニュッモニュッ

ランス「がははははははは!いいおっぱいだ!気に入ったぞ川内ちゃん!」

ランス「それではメインディッシュの方へと…」

ランスが川内の股に手を掛けようとしたときであった

神通「なにを……やっているの……」

暗闇に隠れるように、神通が佇んでいた

川内「げっ」

ランス「がはははははは!神通ちゃん、君は川内ちゃんの次だ!」

神通「」←無言で砲をランス達に向ける

川内「ちょ、ちょっと!ストップ!ストップ!誤解だって!」

ランス「がはははははは、照れたのか神通ちゃん。君も可愛いところが――」

ドォォォォォォォォォン

翌日

提督「不可抗力だったとはいえ、次からはもうちょっと節操を持とうね」

川内「だってあの人ノリノリで夜戦してくれたからさー。私と同じタイプなのかなと思って」

提督「忘れないように。ランスはそういうことに関しては獣だ。獣並の精力だ」

川内「次からは気をつけるよ…」


地下牢

ランス「ここから出せーーー!」

提督「契約書に書いてあったよね、性的な行為は絶対にしないって」

ランス「川内ちゃんから誘ってきたんだ!それに同意の上だぞ!」

提督「神通からは、君が無理やり押し倒したようにしか見えなかったって」

ランス「それは誤解だ!」

提督「何にせよ、手を出そうとしたのは間違いないんだからね」

提督「そして…覚えているかい?3を破った場合、どうするか…」

提督の後ろから、ヌッと大きな影が現れた

ガチムチ「テートク、オレ、ダク、アイテ、ドコ」

ランス「お、おい…まさか…」

提督「そこの彼だよ。なるべく優しくしてあげてね」

ガチムチ「ウホッ、イイ、オトコ」

ランス「ぎゃーーーーっ!!!」

提督「じゃあね、ランス。少し経ったらまた来るから」

しばらく地下牢ではランスの悲鳴が聞こえていた

◆メインストーリー更新

提督「それじゃあ、早速ランスに艦娘探しをやってもらうよ」

ランス「ちょっと待て。その前に俺の部下を決めさせろ」

提督「君の部下は既に決めているよ。暁」

暁「」←ランスを睨み付けている

ボガッ

提督「いたたたた」

ランス「ガキのお守り役か俺は!」

暁「ガキじゃないって言っているでしょ!」

提督「いやぁ、はははは。どうやら君は最初に暁を見つけてくれたみたいだし、ここまでやってきたのも暁とだ」

提督「少しでも交流のある艦娘と一緒にいた方が、どちらも生存率が上がると思ってね」

ランス「断るっ!長門さんだ、俺は長門さんと一緒じゃないと動かんぞ!」

提督「だから長門さんはうちの一番重要な戦力なんだって」

ランス「俺様も重要な戦力だっ!」

暁「司令官!こんな奴と一緒に行ったら生存率が上がるどころかただ下がりするわよ!」

ボガッ

ランスは暁にゲンコツ

暁「いったーい!」

提督「まあまあ、ランス、ちょっと耳を」

ランス「ん?」

提督「もし艦娘を新しく連れてきたら、長門さんと2人っきりで会わせてあげるから…」ひそひそ

ランス「それは本当だな?」

提督「勿論さ。私は嘘はつかない」

ランス「よーし、なら行ってやろう。おい、ガキツキ、さっさと準備しろ」

暁「暁よっ!!」

ランスと暁は喧嘩しながらもその場を去っていった

提督「ははははは…仲が良いんだか悪いんだか」


鎮守府海域

ランスは足に艤装を施し、暁と共に海上を進んでいた

ランス「艦娘を探せと言われてもな…辺り一面海しかないぞ」

暁「南西に島があったらしいわ。まずはそこに行ってみましょう」

ゴツンッ

ランスは暁にゲンコツ

暁「いっ……なにするのよ!」

ランス「ガキが俺に指図するんじゃない。行きたい場所は俺が決める」

暁「さっきからガキガキガキって…暁は一人前のレディーなのよ!」

ランス「違う。お前はガキだ」

ランス「レディってのは、レイラさんやマリスさん、リズナちゃんにカオルさん」

ランス「こういう、育つ部分を育ててある女性のことを言うのだ」

暁「な、なによ!暁だってその内大きくなるし!」

ランス「じゃあ大きくなってからレディを名乗れ」

ランスはそのまま暁に構わず進んだ

暁「~~!むかつく!」

暁も、ぷんぷんしながらランスの後を追った

北方海域

ランス「む」

ランスは遠くの方で、煙が上がっているのを見つけた

暁「あれは恐らく救援信号の代わりね。艦娘かどうかは分からないけれど、あそこに誰かがいるわ」

ゴツンッ

暁「痛い!」

ランス「ふん、見ればわかる」

ランスは暁を連れて煙が出ているところに向かった

そこには小さな島が浮かんでおり、煙は島の中から出ていた

ランス「こんなところに島なんてあったか?」

暁「なに言っているのよ。この前の以上な豪雨で大陸はほとんどが沈んじゃったでしょ」

暁「そのときに浮かんできたのよ」

ランス(そういえば全く気にもしていなかったが、俺の女達は生きているのか?)

ランス(志津香、マリア、香ちゃん、美樹ちゃん、かなみ…はどうでもいいか)

ランス(むむ、不安になってきたぞ)

ランス「よし、島を調べるぞ」

暁「はいはい」

ランスと暁は、島に上陸した

一方、島の奥では

ならず者「親分!例の女ども、集めやしたぁ!」

ガロウ・ヤラレーノ「ぎゃははははは!ご苦労!」

ガロウ・ヤラレーノ「さーてと、こいつらか」

ガロウは、縄で拘束された女性達を嘗め回すように見つめた

和服の女性「……」

リア「……」

マジック「……」

ガロウ「かーかかかかかか!」

ガロウ「こいつぁ、えれぇほどに上玉揃いだなぁ?」

ガロウは下品にそう笑うと、周りにいた部下達もつられて笑った

リア「…リーザス女王として命じます。この縄を解きなさい」

リアがガロウを睨み付けて言うが、それを聞いて一層ガロウ達は笑いを強めた

ガロウ「ぎゃははははははははは!」

リア「……」

ガロウ「女王様よぉ、あんたの国はもうねぇんだ。沈んだんだよ、海の底にな」

リア「…っ」

ガロウ「つまり!あんたは女王でもなんでもねぇ。ただの無力な女だ」

ガロウはまた下品に笑い、次は和服の女性へと目を向けた

ガロウ「お前、JAPANの奴か?」

和服の女性は、ガロウを一瞥するものの、答えない

ガロウ「ケッ。俺ぁあそこは嫌いなんだよ。妖怪だかなんだか知らねぇが、気味の悪い奴らが平気な顔をして歩きやがる」

ペッ、とガロウは地面に向かって唾を吐いた

ガロウ「まぁいい、そのJAPANも沈んじまったわけだしな」

ガロウ「さすがに大陸が沈んだときは驚いたよ。ああ驚いたとも」

ガロウ「だが同時にこれはチャンスだと思ったさ。俺らみてぇなならず者が、こうして好き勝手できるんだもんなぁ!」

ぎゃははははは、とガロウは大笑いした

周りのならず者たちも、ガロウの笑いに呼応するかのように笑い出す

和服の女性「…無様ですね」

そしてその笑を止めたのは、和服の女性だった

ガロウ「……なんだと?」

和服の女性「無様と言ったのです」

和服の女性は、自分が縛られている絶対的不利な状況にも関わらず、ガロウを睨み付けて言葉を続ける

和服の女性「私がきた世界は、これで3度目になります。その内の2回の人間は、とても逞しく、そして懸命に自らの生を貫いていきました」

和服の女性「どんなに不利な状況でも…どんなに味方が死んでも、彼らは決して悪行に手を出さなかった。そんな逃げ方はしなかった」

和服の女性「なぜなら彼らが逃げれば、彼らの家族が、未来が失われてしまうから」

ガロウ「てめぇ、さっきから何をわけのわからねぇことを言ってやがる」

和服の女性「貴方達は、彼らのような尊い生き方を知らないのです。悪行に手を染めることで、現状から逃げ続けていたのです。なぜなら怖いから。大陸が沈んでしまったいまが怖くて、とても直視できなかったのです」

ドガッ

ガロウは、和服の女性の顔に向かって思いっきりパンチした

ガロウ「黙れ」

ガロウ「気が変わった。こいつらをまわした後にどっかへ売り捌こうと思っていたんだが」

ガロウ「こいつらは、殺す。この場で、今すぐにだ」

そこにいたのは、先程まで下品な笑みをしていたガロウではなかった

怒りと憎しみに支配された表情で、和服の女性を睨み付けている

リア(ダーリン…助けて!)

島の沿岸付近

ランス「あちぃー…」

島は熱帯雨林がひしめきあい、灼熱とも言える温度であった

暁「ふにゃ…」

暁に至っては、もはや歩くことさえも難しい状況であった

ランス「暑い!暁、なんとかしろ」

暁「むりぃー…」

暁はよろよろと動き、とうとうランスの背中に寄り添うような形になってしまった

ランス「だぁーー!」

ドシッ

ランス「くっ付くな、余計暑くなる」

蹴飛ばされた暁は、近くの木に当たりそのままずるずると寄りかかるように座ってしまった

暁「うー…」

ランス「おい」

ランスが声を掛けても、ぴくりとも動かない

ランス「だからガキのお守りは嫌だと言ったんだ!もう知らん!勝手にそこでくたばっていろ!」

ランスは暁をそのまま置いていってしまった

暁「うー…」

ランス「……」

暁「……」

ランス「……クソッ」

と思いきや、ランスは戻ってきて、暁を背中に乗せた

ランス「お前がいなくなると長門さんに会えなくなるではないか」

ランスは暁をおんぶしたまま、森の中を進んだ

ランス「それにしてもこの暑さは異常だ」

ランス「文字通りの天変地異でも起こっているんじゃないか?」

ふうふう、とランスは息を切らせながら森を進む

果てしないジャングルのような環境で、ランスの体力と気力は限界に達しようとしていた

そのときである

「……っ…よ…」

ランス「ん?」

「離しなさいよっ!」

ちょうどランスが進んでいる道の奥から、女の子が何かを訴えるような声が聞こえた

ランス(艦娘か?)

ランスはぜえぜえ、と暁をおんぶしたまま声がした方に進んだ

するとそこには、マジックが3人くらいの男に囲まれていた

マジック「離しなさい!」

ならず者1「へへへへへ…」

ならず者2「親分はああ言っていたけど…なぁ?」

ならず者3「全くだ、ただ殺すだけなんてもったいねぇもったいねぇ」

マジックは縄で縛られているため、思うように身動きができない

ならず者1「へへへへへ、あんたも嫌いじゃないだろう?」

そう言ってならず者達はマジックの服に手を掛けた

マジック(そんな…こんなところでっ!)

マジック(助けて、ランス――)

「どりゃぁぁぁぁぁーーー!」

ザシュッ

ならず者2「ぐああああああーー!」

バタンッ

ならず者3「た、田中ーーー!」

ザシュッ

ならず者1「ぐへぇっ」

バタンッ

ならず者3「か、加藤ーーー!」

ランス「がははははははは!正義のヒーロー、登場!」

マジック「ラ、ランス…!?」

ランス「俺様の女に手を出そうとしたな、万死に値する」

ならず者3「ま、待ってくれ、殺さないでくれ…」

ランス「死ねーーーーー!」

ザシュッ

ならず者3「ぎゃあああああ!」

バタンッ

ランス「がはははははは!正義は必ず勝つ!」

マジック「ど、どうしてランスがここに…」

ランス「お前のそのデコは目立つからな。遠くに居てもバレバレだ」

マジック「…ばか」

ランス「おい、それよりここにいるのはお前とあいつらだけか?」

マジック「そうだった、こうしてはいられないわ。早く縄を解いて、助けにいかないと」

ランス「助ける?」

マジック「ここにリーザスの女王と、もう1人和服の女性がいるのよ」

マジック「彼女らの命も危ないわ」

ランス「ほう、リアもか」

ランス「がはははは!俺様に任せろ!」

ランスはマジックの縄を剣で切った

ランス「おい、お前はこいつを頼む」

そしてランスはマジックに暁を強引に渡した

マジック「え!?誰よこの子!」

マジック「も、もしかしてランスの…」

ランス「なわけあるか!いいから俺が戻るまでそいつと一緒に大人しく隠れていろ!」

ランスはそのまま森の中へと走り出していってしまった

マジック「……」

暁「くーくー」

マジック「……かわいい…」


ランス「リアが殺されるのはまずい、リーザスで俺が自由に行動できなくなる」

ランス「リアーー!どこだーーー!」

「ぎゃーーーー!」

数名の男の悲鳴が、さらに奥の方から聞こえた

ランス「そこかっ!」

ランスはその場に向かって猛ダッシュ

ランス「リア!」

しかしそこにあったのは、黒コゲになったならず者たちの姿だった

リア「ダーリン…?ダーリンなの?」

リア「ダーーーリーーーーーン!!!」

ガバッ

リアは、ランスに飛びついた

リア「うぅぅ怖かったよぉダーリン。リア、こんな奴らに汚されちゃうところだった」

リア「絶対にダーリンが来てくれると信じていたんだよ!」

ランスは、黒コゲになっているならず者たちに目を向けた

ランス「リア、これはお前がやったのか?」

リア「正確にはこの子ね」

はるまきが満足そうな表情でリアに抱かれていた

ランス「ああ…お前にはこいつがいたんだっけな…」

リア「ダーリン!?なんでそんなに助けに来て損したみたいな表情になっているの!?リアショック!」

一方その頃
森のどこか

ガロウ「ひ、ひぃぃぃぃぃ!」

ガロウ「ば、化物…!魔物!」

和服の女性「いいえ、化物でも魔物でもないです」

和服の女性「私は、雲龍型2番艦正規空母」

天城「天城と申します」

ガロウ「く、来るな!来るなぁぁ!」

天城「何が貴方をそこまで至らしめたのでしょうか?」

天城「虚構の平和が、そんなに大事だったんですか?」

天城の周辺には、艦載機が飛び交っている

天城「ではまずは、その虚構が見えないようにしてあげましょう」

ダダダダダダダッ

艦載機は、ガロウに向かって発砲した
弾は、寸分なくガロウの両目を貫通した

ガロウ「ぎゃあああああああ!」

ガロウ「目が、目がぁぁぁぁ!」

天城「そうですよね、見えなくなっただけでは逃げられませんよね」

天城「次は、聞こえなくしてあげましょう」

ダダダダダダダッ

艦載機が、今度はガロウの耳に向かって撃ち込んだ

ガロウ「ーーーーっ!!」

ガロウはもはや、声にもならぬ悲鳴をあげるしかなかった

ランス「むぅ、見つからないぞ」

ランスは森の隅々を探したが、和服の女性を見つけることはできなかった

ランス「がぁーー!無駄足じゃねえか!」

ランス「もういいや、リアとマジックを連れて帰ろ」

ランスは振り返り、戻ろうとした

そのとき、異常にハエが集っている箇所をランスは見つけた

ランスが近付いて見てみると、そこには四肢が無くなった惨めな死体があった

ランス「…むごい」

ランスは不愉快に眉を顰めながら、来た道を戻っていった


島 浜辺

リア「ダーリン!」

浜辺には、リアと暁を抱えたマジックがランスを待っていた

リア「大丈夫だった?」

ランス「うむ。しかし和服の女がいなかったな」

マジック「あの人、あいつらのリーダーみたいな人に連れていかれたけど、無事なのかしら」

ランス「隅々まで探したが、リーダーなんていなかったぞ」

リア「きっとダーリンに恐れをなして逃げていっちゃったのよ!」

ランス「ふーむ」

ランス(結局艦娘はなしか)

ランス(まあ、リーザス女王とゼス四天王の1人を見つけたんだから上々か)

ランス「よーし、帰るぞ!」

マジック「帰るって…どこによ」

ランス「俺がいまいるところだ。鎮守府と言ってこいつみたいなのがいる」

ランスはまだ眠り続けている暁を指差した

ゴツンッ

暁「いったーい!」

ランスは暁にゲンコツ

ランス「いい加減起きろガキツキ」

暁「暁だってば!…あれ?この人達は?あれ?」

ランス「(無視)まあ話は提督にしてもらえ」

ランスは足に艤装を付けた

リア「うーん、よく分からないけどその提督っていう人がダーリンのリーダーなのね」

ランス「形だけだ。俺様が本当のリーダー、最高指揮官だ」

マジック「まあ、行く場所もないから付いていってもいいけれど」

マジック「どうやって海を移動するのよ。それにその足の装置はなに?」

ランスはボリボリと後ろの髪を掻いた

ランス「説明はだるい」

ランス「いいから俺におんぶされろ、もう1人は暁が運ぶ」

暁「ちょ、ちょっと!なにを勝手に…いたっ!」

ランスは再び暁にゲンコツ

暁とランスが戯れている間、リアとマジックの間の空気は一変していた

<俺におんぶされろ>

その台詞が、2人の闘争心に火をつけた

リア「……まさか、辞退するでしょう?ゼス王の娘」

マジック「ふん、貴方こそ。ランスはゼスの国王となる存在よ」

マジック「ゼスの人間が、ゼスの人間と一緒にいて何が悪いのかしら」

リア「その言葉には訂正があるわ、ゼス王の娘」

リア「ダーリンは、ランスはリーザスの国を担う王となる」

リア「決してゼス国王にはならない」

2人は互いに視線を合わせ、不敵に笑った

ランス「なにやってんだお前ら…」

リア「ねえダーリン?ダーリンはどっちをおんぶしたい?もちろんリアよね?」

マジック「いいえ、そんなあっぱらぱーな奴なんて背負いたくないはずよ」

リア・マジック「「どっちをおんぶするの?」」

ランス「む…むむ…」

ランスは、2人の気迫に押されていた

暁(うわ、意外にもてもてじゃないの)

ランス「わかった、わかった。お前らちょっと離れろ」

ランス「俺様は女を平等に愛する男だ。だから、2人とも一緒におんぶしてやる」

暁「えっ、できるの?」

ランス「がはははははは!任せろ!」

リア(チッ…ダーリンを独り占めにするチャンスだったのに)

マジック(ランスらしいといえばランスらしいけど…)

2人は、しぶしぶランスの背中に乗っかった

ズシッズシッ

ランス「ぐ…む…お、重い…重いぞ、お前ら」

リア「ダーリン、女の子に対して重いという言葉は禁句よ」

マジック「このじゃじゃ馬がどけば軽くなるんじゃないかしら」

ランスは2人を背負い、海の上を進み始めた

後から暁も付いてくる

リア「キャー!すごいすごい!ダーリン、海の上を走っているよ!」

マジック「これは魔法…?いや、その装置の仕組みなのね」

ランス(うるせぇ…)

暁「あれあれどうしたのランス?レディーをエスコートできない紳士は嫌われるわよ?」

重量オーバーになり遅くなったランスを、先に進んでいる暁が挑発する

ランス「んぐぐぐぐ…覚えていろよ…」

ランスは、ひーひー言いながらも鎮守府へと向かったのであった

 安価の選択肢でランスの行動を決めていきます
 指定された数字を安価で打ってください
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 ☆が付いているのは、サブストーリーが進むものです
 ⑩は自由記入です
 キャラのこういう掛け合いがみたい、こういう展開がみたい、という要望をお書きください
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 行動回数 3/3



★①長門さんを出せ!
 ②長門さんにアピールするぞ
 ③恋のライバル
☆④艤装に何か書いてあるぞ
☆⑤暁に会いに行く
 ⑥千代田の悩み?
 ⑦時雨を襲う
 ⑩自由記入 


>>106

10
響と戯れる
R18描写って無しだっけ
無しならR15程度で

すみません少しだけ落ちます

>>106
R18は基本的に無しです、15はおkです
ランスなら幼児体型な響に対してエロエロなことはしないと思いますが、一応書いてみます

⑩響と戯れる

鎮守府 提督室
提督「ランス、これを響に届けてやってくれないか」

ランス「なんだこれは」

ランスは提督から何かの部品みたいなものを渡された

提督「近代化改修のために必要な部品なんだ」

ランス「近代…なんだそれは」

提督「要は、強くなるのさ」

ランス「ふん、くだらん。俺は召使いじゃない。自分で届けろ」

提督「そうか、残念だなー」

提督「近代化改修を行ったら、響の背も胸も大きくなるのかもしれないのに」

ランス「なんだと!?」

提督「そうかー届けてくれないのか。じゃあ私自ら行くしかないなー」

ランス「馬鹿者!」

ドカッ

ランスは提督にランスキック

ランス「俺様が届けにいく、いいな」

提督「いてててて…わかった、頼むよ」

提督「響は恐らく工廠の中だろう」

ランス「がはははは、ちゃっちゃっと行ってきてやる」

ランス(くくくく、成長した響ちゃんとセックスだ)

ランスは提督室から出て行った

電「提督、ランスさんの扱いが慣れてきているのです」

提督「私の実力じゃない。彼が単純すぎるんだよ」

電と提督は、互いを見合わせて笑った

工廠

ランス「う~む」

ランス(工廠に着いたのはいいが、予想以上に広いぞ)

ランス「仕方ない、手当たり次第に探していくか」

色々と背負った女性「あれ、何か用ですか?」

ランス「む?」

ランス(おお、可愛い子ちゃんではないか)

ランス(あのウスノロ提督、まだこんな艦娘を隠していやがったか)

色々と背負った女性「あの…」

ランス「君、名前は」

明石「ああ、すみません。わたしは工作艦の明石と言います」

ランス「工作艦…」

明石「主に艦娘の修理、改修などを担当しています。戦場にはほとんど出ませんので、お会いする機会が少なかったんですね」

明石はそう言って、ランスに微笑んだ

ランス(どっきーん)

ランス(うむうむ、可愛いぞ明石ちゃん)

ランス(響ちゃんより先に、この子を――)

そう思いランスが明石さんのお尻を触ろうとしたときだった

響「おや、珍しいな、こんなところで」

ランス(…チッ)

明石「響さん。もう改修は済んだんですか?」

響「いや、提督から部品が届くらしい。それまで待機さ」



ランス「その部品ならここにあるぞ、ほれ」

ランスは懐に入れてあった部品を取り出し、響に渡した

響「ほう、これは良いな。力を感じる」

ランス「……ただのガラクタだぞ?」

響「君にとってはそうなんだろう」

響は部品を持ちながら、工廠の奥へと消えてしまった

ランス「……変なやつ」

ランス「まあいい、これで明石ちゃんとエロエロなことを」

しかし明石は既にいなくなっていた

ランス「くそーー!」

ガツンッ

ランスは近くに積んであった部品に思いっきりキック

ランス「せめて響ちゃんがどれだけ成長したか見に行こう」

ランス「しまった、響ちゃんを見失っていた」

ランスは結局、工廠の中を探し回ることになった

ようやく見つけたときは、既に1時間が経過していた

ランス(ここか)

響 艦逐駆 型暁

ランス(どうしてこいつらはわざわざ文字を反対にして読ませるんだ)

ランス(まあいい、お邪魔してやろう)

ランス「とーーーぅ!」

ガタンッ

ランスは扉を思いっきり開いた

響「!」

そこには、全裸になった響がいた

そして響は、中年の男に色々と弄られていた

ランス「貴様ーーーー!」

中年の男「…へ?」

ザシュッ

中年の男「ぎゃーー!?」

バタンッ

響「い、一体何をしているんだい!?」

ランス「俺様の女に手を出した奴は総じて殺す」

ランスは勝ち誇った顔で響を見た

明石「あああーーー!なにをしているんですか!」

明石「教授!教授しっかり!」

ランス「…教授?」

響「…艦娘の前任者。改修、改造のプロフェッショナル」

ランス「なんだと?じゃあ明石ちゃんは」

明石「私は教授の助手に過ぎません!早く、医務室に!!」

響「やれやれ。とんでもないことをしてくれたね」

響はクスッと笑った

ランス「ふん、何にせよ俺以外の男が女に触ることは許さん」

響「そうかい。それよりも」

ランス「む?」

響「…服を、着させてもらってもいいだろうか。その、さすがに全裸は、恥ずかしいな…」

ランス「安心しろ、俺はガキには欲情しない」

ランス「むしろずっと全裸のままでもいいぞ、がはははははははは!」

その後、ランスは提督に地下牢へと連行された

ランス「なんでじゃーーー!」

提督「やれやれ、君は問題を起こさないと死んでしまう病気なのか?」

ランス「ふん、男の先生なんかがいたからだ」

提督「彼は前の世界でも偉大な研究者でね…」

ランス「そんなもの知ったことじゃない」

提督「相変わらずというか、ブレないなぁ君は」

提督「まあ一命は取り留めたみたいだし、丸1日の拘束という形で手を打たせてもらうよ」

ランス「俺様を1日も監禁するつもりかーー!」

提督「こっちの顔が立たないからね、まあ、これからは気をつけてくれよ」

提督「あ、あと工廠には女性しか入れないことにした。これでいいだろ?」

ランス「…ふん」

ランスは牢屋にあった小石を提督にぶつけた

提督「いててててて」

ランス「さっさとどこかいけ」

提督「はははは…本当にブレないね、君は」

提督は地下牢から出て行った

ランス「ふん」

ランス(つまらん)

ランスが不貞寝をしようとしたとき、地下牢に何か物音が聞こえた

ランス(ん?)

???「やあ」

ランス「お前は――」

響「元気かい?」

ランス「なにしに来たんだ」

響「いいや別に、大した用じゃないさ」

響「今日は地下牢にいたい気分なんだ」

ランス「そんな気分あってたまるか」

響「そうだね」

響は檻に寄りかかるように座り込んだ

ランス「ふん」

ランスはベッドから起き上がり、響に背中を合わせるようにして座った

2人を隔てているのは、冷たい鉄格子だ

響「ランス、だったね。どうして教授を斬ったんだい」

ランス「決まっているだろ、俺の未来の女に触ったからだ」

響「未来の女、ね」

響「私もその中に含まれているなんて、少し意外だな」

ランス「お前だけじゃないうぬぼれるな」

ランス「吹雪ちゃんも電ちゃんもクソ生意気な暁の奴も、みんな成長したら俺の女だ」

ランス「それまで男には指一歩触らせん」

響「ふふふ…」

響はクスクスと笑った

ランス「なにがおかしい」

響「いや、なに。おかしいなと思ってね。艦娘をそういう対象で見ているのは、恐らく君くらいなんじゃないかな」

響「……艦娘は人間でないのに、ね」

ランス「けっ。魔人だろうがモンスターだろうが、俺は可愛ければ種族は問わん」

響「凄いな」

ランスと響は、しばらく無言で座り続けた

 安価の選択肢でランスの行動を決めていきます
 指定された数字を安価で打ってください
 ★が付いているのは、メインストーリーが進むものです
 ☆が付いているのは、サブストーリーが進むものです
 ⑩は自由記入です
 キャラのこういう掛け合いがみたい、こういう展開がみたい、という要望をお書きください
 安価が一定時間取られなかった場合、メインストーリーに進みます
 行動回数 2/3



★①長門さんを出せ!
 ②長門さんにアピールするぞ
 ③恋のライバル
☆④艤装に何か書いてあるぞ
☆⑤暁に会いに行く
 ⑥千代田の悩み?
 ⑦時雨を襲う
 ⑩自由記入 


>>115

6

⑥千代田の悩み?

鎮守府海域

ランス「がはははははははは!」

卯月「追いかけっこはうーちゃんの得意分野ぴょん!」

夕立「待つっぽい~!」

ランス「がはははははは!遅いぞお前ら!」

ランスは、卯月と夕立を相手に鬼ごっこをしていた

卯月「逃がさないぴょ~ん!」

夕立「卯月ちゃん!挟み撃ちに!」

卯月「ぴょん!」

夕立と卯月が、二手に別れてランスを追い込む

ランス「むむむ」

夕立「さあ、もう逃げられないっぽい!」

卯月「降伏するぴょん!」

ランス「ええいぴょんやらぽいやらうるさい!」

ランス「とーーーぅ!」

夕立「ぽい!?」

ランスは素早い動きで夕立に近付いたかと思うと、

むにっむにっ

夕立「ぽい~~~!?」

ランス「がはははははは!まだまだ未熟だがそれなりではないか!」

夕立を捕まえ、人質にとった

卯月「むぅ~!人質だなんて卑怯だぞー!ぶーぶー!」

ランス「勝てばよかろうなのだーー!」

そんなランス達を、鎮守府の浜辺から眺めている影があった

千代田である


吹雪「千代田さん」

千代田「…吹雪、さん」

吹雪「呼び捨てでいいですよ。先輩ですので」

吹雪は笑みを浮かべ、千代田の隣に座り込んだ

吹雪「相変わらずですよね、ランスさん」

千代田「……」

千代田は視線をランス達に向けたまま口を開こうとしない

吹雪「彼が来てから本当に明るくなりました。今までは卯月さんに夕立さん、第六駆逐隊の面々が盛り上げてくれましたが」

吹雪「どこか…みんな、無理しているようでした」

千代田「……」

吹雪「でも、彼が来てからは本当にみんな楽しそうで、心からの笑顔を見せています」

吹雪「千代田さん、まだ提督を許せませんか?まだ貴方の笑顔は、見れませんか?」

千代田「……」

吹雪「いいんです。私も同じ艦娘として、ちょっと分かるような気がするんです。自分が同じ立場にいたら、どうするのかって」

吹雪「ただ、たまには笑ってみませんか。ずっと暗い表情ばかりしていたら、その、千歳さんも報われないと思うんです」

千代田「……」

千代田は吹雪の言葉には応じず、立ち上がって鎮守府内へと去ってしまった

吹雪「…千代田さん…」

ランス「おーい吹雪ちゃん!お前も混ざらんか!」

吹雪「はい、いまいきます!」

夕立「いっ、いい加減…あっ、んっ…離してほしいっぽい…」

ランス「がははははははは!」


◆千代田の好感度が上がった!

 安価の選択肢でランスの行動を決めていきます
 指定された数字を安価で打ってください
 ★が付いているのは、メインストーリーが進むものです
 ☆が付いているのは、サブストーリーが進むものです
 ⑩は自由記入です
 キャラのこういう掛け合いがみたい、こういう展開がみたい、という要望をお書きください
 安価が一定時間取られなかった場合、メインストーリーに進みます
 行動回数 1/3



★①長門さんを出せ!
 ②長門さんにアピールするぞ
 ③恋のライバル
☆④艤装に何か書いてあるぞ
☆⑤暁に会いに行く
 ⑦時雨を襲う
 ⑩自由記入 


>>119

4

④艤装に何か書いてあるぞ

ランスは夕立達との鬼ごっこの帰りに、足につけていた艤装を見た

するとそこには、消えかかった文字で「ちずかい」と書かれてある

ランス「ちずかい…?いや、ここは反対に読むんだったな」

ランス「いかずち?」

<元々はある艦娘の艤装だったものよ。お古だからあげるわ>

ランス「確かガキツキはこう言っていたな」

ランス「ってことはこのいかずちってのは艦娘だったのか」

ランス「うーむ気になる、気になるぞ」

ランス「よし、暁に聞いてくるか」

ランスは艤装を外し、暁達がいる部屋へと向かった

電「あっ、ランスさんなのです」

ランス「ん?」

部屋へと向かう途中、電、暁、響と遭遇した

ランス「おお、丁度よかったな。お前らに聞きたいことが――」

響「甘口と辛口と激辛、どれが好き?」

ランス「む?」

暁「明日は金曜日、つまりカレーの日でしょ」

ランス「おお、そうだったな」

電「そこで、提督にお出しするカレーの味を決めていたのです」

ランス「それなら直接聞けばいいじゃないか」

電「それが、提督はあまのじゃくなのです」

ランス「んん?」

響「わざと無理難題な味付けを言うのさ。この前は魚雷風味の燃料炒め付きカレーを頼まれた」

ランス「…どんな味だそれ」

暁「だから、同じ男性であるランスに聞いているのよ」

ランス「俺様は辛いものも甘いものもいける口だぞ」

電「それでは困るのです、どっちか1つにして欲しいのです」

ランス「ふーむ」

ランスは、以前味わったキムチ鍋の味を思い出した

ランス「そうだな、めっためたに辛いものがいい」

暁「めっためた?」

ランス「そう、めっためただ。口から火が出るほど辛いのが好きだな」

響「ほう、それは良いことを聞いた」

電「さっそく作りにいくのです!」

暁達はその場を去ってしまった

ランス「…あれ、何の用があったんだっけ」

申し訳ありません、シナリオの構想がいまいちだったので立て直します

申し訳ありません
軌道修正は、できることはできますがそれまでに長々とした駄文を書き続けることになります
このままだらだらとお目汚しするよりは、一度リセットした方が良いと考えました

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