八幡「それでも俺は本物が欲しい」 (49)

【やっはろー】

ガラララ

八幡「うっす」

雪乃「あら今日は早いのね」

八幡「まぁな、あいつより先に来たかったからな」

雪乃「…そうね」

八幡「なぁ、雪ノ下…」

雪乃「何かしら?」

八幡「相談したいことがあるんだが」

雪乃「…」

八幡「…」

雪乃「…言わなくてもいいわ。だって私にはその内容が分かってるのだから」

八幡「そ、そうか。じゃあ…」

雪乃「ええ、いいわよ。比企谷くん私もあなたに…」

ガラララ

八幡・雪乃『!?』

八幡「よせ!由比ヶ浜!!」

結衣「やっはロウゥゥゥゥゥゥゥウウッ!!!!」ドワァアア




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432965305

静「…っ!またやったのか由比ヶ浜…」

結衣「あっははは、すみません。ついくせで…」

静「ああー、机も椅子も全部吹き飛ばされてるじゃないか。窓なんて粉々だ。おい二人とも、大丈夫か?」

八幡「先生、俺奉仕部やめます」

雪乃「私もそうしたいのだけど」

結衣「えっー!!二人ともひどい!」

八幡「ひどい!じゃねーよ!!毎回毎回入ってくるたび『やっはろー』やりやがって!こっちのもみにもなれ!」

雪乃「私も同意見だわ。正直、いつ死ぬかわからない」

結衣「じゃあもうやらないから!ね!二人とも辞めないでよ〜」

八幡「いや…お前それ昨日も言ってたじゃん。で、今日の朝早速、海老名と三浦吹き飛ばしてたじゃん」

結衣「あれは…でもあれは3段階中の2だから大丈夫だよ!」

八幡「大丈夫じゃねーよ!それでも受ける側は転んじゃうんだよ!」

雪乃「由比ヶ浜さん、あなたの『やっはろー』は治らないのだから、明日から口にガムテープを貼って来なさい」

結衣「そんなゆきのんまでひどいよー!!」

静「まぁ、とにかく学校としても、損害費用が“君たち”のせいで嵩んでいるんだ。自重してくれたまえ…」

結衣「…はーい」

ガラララ

陽乃「あ、みんな、それに静ちゃんまで!」

八幡「ひっ」

雪乃「」

静「よせ陽乃!!」

結衣「あっ…」

陽乃「ひゃっはロウゥゥゥゥゥゥゥウウ!!!」ドワァアア

ー了ー

【いろはす】

いろは「ぁ、せんぱーい!」フリフリ

八幡「…」

いろは「何ですかその、材木座先輩を見るときみたいな目は…いくらなんでも失礼だと思いますよ〜」

八幡「別にそんな目で見てるつもりねーよ」

いろは「え〜うっそだぁー、すっごくめんどくさそうですよ」

八幡「(もちろん)」

八幡「っで、なんだよ」

いろは「ぁ、そうです。実は先輩に手伝って欲しいことがあって」

八幡「またそのテンプレですか…」

いろは「はい?」

八幡「いや、なんでもない。続けてくれ」

いろは「はー。で、その生徒会の仕事何ですけど〜…」

戸部「お!いろはすじゃん!いろはすじゃね?見てみて隼人くん!いろはすじゃん!」

隼人「ははは…」

八幡「…」

いろは「ハァ〜」

戸部「おーい、いろはす〜!いろはすってばぁ〜!!」テクテク

いろは「…何ですか?戸部先輩、いま忙しいんですけど」

戸部「あーごめんごめん。お、ヒキタニくんじゃん!あれもしかしてヒキタニくんも?」

八幡「えっ、何が?」

戸部「もーヒキタニくんとぼけちゃって、もしかして恥ずかしくて言えない感じ??」

八幡「だから何が」

戸部「しょうがないな〜俺が代表していってやるよ〜。京都の仮もあるしね〜」

八幡「おいお前まさか」

戸部「いろはす」

いろは「え?…あ、はい」



戸部「いろはすのいろはす飲ませてください」



パシンッ


戸部「ウワァ〜!いろはすにぶたれた!!親父にもぶたれたことないのにー!マジヒキタニくん!!」

葉山「いやぁーさすがに今のはセクハラだぞ…」

いろは「おい、何言ってんだゲス。殺すぞゲス」ブツブツ

八幡「おーい、本音出てるぞ」

いろは「はっ!まさか先輩も!?先輩も私の!?だから私にっ!」

八幡「なわけねーだろ!だいたいお前から話しかけてきたんだろ!」

葉山「比企谷、君も放◯プレイが好みとは…なかなかやるね」

八幡「いや興味ねーよ!てか何直に言ってんだよ!」

いろは「そんなに飲みたいんですか…///」モジモジ

八幡「飲みたくねーよ!え、何で俺がそれ好きってことになってんの?俺いたって普通だよ!?ノーマルだよ!?」

いろは「ノーマルって…あオマルなしってことですか?」

八幡「違うわ!なんでそうなるの?英語のノーマルだよ!?Normal だよ!?だいたい、オマルなんかこの歳で使わねーよ!!」

戸部「え!ヒキタニくんオマル使わないの??」

八幡「え!使うの!?使ってんの!?」

葉山「じゃあ君はいつも野糞してるんだね?」

八幡「なんでだよ!普通にトイレでしてるわ!なんでオマルでしないからって野糞になんだよ!」

いろは「よかったー、ちゃんと先輩トイレでしてるんだ〜」

八幡「普通そうだろ!そんなの考える余地ないだろ!」

葉山「僕は野糞だよ」

八幡「あ、そう…ってぇえ!」

ー了ー

一回中断です。需要ありますかね?
こういう短編もの

もうちょっとで投下します

【貧乳の薔薇】

陽乃「でさ〜比企谷くんはどのくらいのサイズが好きなのかな〜??」

八幡「何言って…って何で当たり前のようにいるんですか」

陽乃「えーいいじゃんいいじゃん!仲間に入れてよ〜。で、どのサイズ?」

八幡「どのって、こんな場所で言えるわけないでしょ」

雪乃「姉さん、いい加減うるさいのだけど。本に集中できないわ。それにこの男にそんなこと聞いたって答えるはずないじゃないの」

陽乃「そうかなぁ〜、雪乃ちゃんだって知りたいでしょー??」

雪乃「なっ!私は別にっ…///」

結衣「…」モジモジ

陽乃「じゃあ三択ね、比企谷くん。ガハマちゃんみたいなおっっきい豊かなサイズか、私のみたいなバ・ラ・ン・スの取れたサイズか、雪乃ちゃんみたいな残念なサイズか」

雪乃「」イラッ

結衣「ちょっと、陽乃さん私そんなにおっきくないですよ!///」

雪乃「」イライラッ

八幡「いや、おれは…」

陽乃「まあ大っきいのもいいと思うけどね〜、でもやっぱり丁度いい方が触りやすいし〜。ぁ、ちっちゃいのは論外ね」

雪乃「」ビリッ

八幡「てか、こんなところで答えられるわけないじゃないですか」

陽乃「大丈夫大丈夫!どれを選んでも怒んないから!」

雪乃「(怒るわ)」

結衣「(怒るよ)」

八幡「いや、怒るだろ」

雪乃「あなた自意識過剰すぎるのじゃないかしら。別にあなたが誰を選ぼうと私たちの知ったことじゃないわ。」

陽乃「…クス」

雪乃「『あなたが選ぶ食べ物は、ごはん、パン、麺のうちどれか』でごはんを選ぶくらいどうでもいいわ」

八幡「わかりにくい例えだな…」

結衣「わ、わわわわ私もどうでもいいし!」

陽乃「まぁーみんなの言い分はわかったから、比企谷くん。選んでくれるかしら?」

八幡「…」

陽乃「…あなたも男でしょ?それくらいの覚悟、さっさと決めなさい」ギロッ

雪乃 <・・> <・・>

八幡「ひ!」

八幡「(なんで!?なんでなの!?俺なんか悪いことした!?これただの罰ゲームじゃん!どれ選んでも罰ゲームじゃん!)」

ガラララ ハルゾー オーヤッテルナー

八幡「(間違いない、俺は雪ノ下さんサイズを選ばないと死ぬ!かといって、雪ノ下さんサイズを選んでも、今度は雪ノ下に殺される!)」

八幡「(つまり、俺は誰を選んでも必ず殺される!!)」




生きたい!

その間脳裏では、過去の一切が高速で雑然と流れ、その直後弾け散り、現在と混ざり合った。

「一言…」

『最初の…』

『最後の…』

生死への執着と、不可避の死の境界で

「一言…」

『選択肢…』

「一言!」

『あの時雪ノ下と由比ヶ浜の…』

「一言!」

『雪ノ下さんのサイズ…』

「一言!」

『俺は…』

「一言!」

『俺は本音が欲しい』

かつてなく、目まぐるしく働いた脳細胞が導き出したのは、通常であれば選択肢し得ないものだった。


八幡「せ…んせ…い」

陽雪結『』

静「ん?なんだ比企谷、そんな真っ青な顔して」

陽乃「…まあ比企谷くんがそういうことならしょうがないか…」

結衣「ふ、ふーん、そっかそれぐらいか…ワタシニモマダチャンスアルヨネ」

雪乃「…」

静「なんだ?なんの話だ?」

八幡「(た、たすかった!!のか?…)」

陽乃「まあ、結局雪乃ちゃんサイズは論外ってことだよね〜」ニヤニヤ

八幡「え!いやそういうわけじゃ…」

その時、何かが切れる音がした。それはピンと張ったタコ糸や、白く滑らかな琴線が切れた音とは程遠く、ただ、ただただ冷たく、なんの慈悲もない、『怒り』が溜まった袋の緒が切れる音だった。

雪乃「言わせておけば…」ゴォオオ

陽乃「あら?雪乃ちゃん怒っちゃった?」

雪乃「フフ…フフフフフ…」ゾワァ

八幡「!?」

結衣「ゆ、ゆきのん!」

雪乃「…私は貧乳よ…ええ確かにね…でもね」ゾワァワァ

雪乃「貧乳をなめるなよ、姉さん」ゾワァ

陽乃「っ!」

雪乃がそう陽乃に語りかけた時、陽乃はその言葉を考える間も無く、崩れ落ち、地べたに座りこんだ妹をみていた。

陽乃「なに、これ…」

雪乃「雪ノ下 陽乃、あなたは何もわかってないわ…」ゾワァァ




雪乃(^∇^)ソファァァァァ


『貧乳の底知ら無い “ 魅力(しんか) ” を…』


陽乃 (◯)(◯)ビクッ!

それは陽乃が雪乃に感じる初めての恐怖だった。

全てを絞り尽くしたかのような貧乳の妹の言葉が、決して虚栄の類ではないと思える根拠が、妹の顔に現れていた。

雪乃は立ち上がると、結衣の前へ赴き、
その巨丘を指した。

雪乃(^∇^)ズシッ

結衣「きゃ!!」

陽乃「雪乃ちゃんやめて!!!!」


ー地獄があったらまた会いましょうー




静「なんの茶番だね、これは…」

八幡「いえ、俺にもさっぱり…」


ー了ー

【小町と大志とときどき沙希沙希】

小町「お兄ちゃん、ちょっと相談があるんだけど…」

八幡「あ?なんだ小町いきなり」

小町「お兄ちゃん!お願い、真面目に聞いて…」

八幡「おおう、わかった…」

小町「あのね、私ね…」

八幡「…」ゴクリ



小町「ストーカーにあってるの」

しまった小町の一人称は小町でしたね…
もう一回最初から投下します。

【小町と大志とときどき沙希沙希】

小町「お兄ちゃん、ちょっと相談があるんだけど…」

八幡「あ?なんだ小町いきなり」ボリボリ

小町「お兄ちゃん!お願い、真面目に聞いて…」

八幡「おおう、わかった…」

小町「あのね、小町ね…」

八幡「…」ゴクリ



小町「ストーカーにあってるの」

八幡「それで、毎日視線を感じると」

小町「うん、さすがに家はないけど…下校中とか、授業中とかね。あと登校中とかも途中から感じるし…」

八幡「ぁえ?、俺と一緒に登校してる時もか?」

小町「うん、なんかジッーと見られているッていうより、チラチラ見られてる感じで…なんか気持ち悪い!」

八幡「あー、なんというかなー。俺はストーカーをしたこともされたこともないからな〜そういうのはわからんのだが…」

小町「えっ!お兄ちゃんしたことないの!?」

八幡「妹よ、そこは嘘でもいいから『されたことないの!?』って聞いていたら、八幡的にポイント高かったぞ」

小町「ん?、でもお兄ちゃんの小町へのポイントは既にMAXだから、これ以上あげてもしょうがないでしょ?」

八幡「……まあそういうことにしといてやるよ」

小町「ふっふふーん♪」

八幡「で、相談っていうが、俺もストーカーの対処法なんか知らないからな。的確なアドバイスなんてできねーぞ」

小町「うん、最初からそんなの期待してないから大丈夫」

八幡「…」

小町「でもやっぱ小町女の子だし、ちょっと不気味だからお兄ちゃんには悪いんだけど、行き帰り一緒に行ってくれない?」

八幡「…まあ行きはともかく、帰りはな…俺も一応部活あるし…」

小町「お願いお兄ちゃん!かわいい妹のために…」ウルウル アッ イマノコマチテキニポイントタカイ!

八幡「んーわかったよ、じゃあ帰りはメールしてくれ。向かいにいくから」

小町「了解でーす!お兄ちゃん大好き!」

八幡「はいはい」

次の日

ピロリン♪

八幡「ぁ、小町からか。なになに今日は5時に迎えにきてっか。はいはいわかりましたっと」ポチ

八幡「奉仕部途中で抜けなきゃな〜」

???「ねえ」

八幡「雪ノ下はともかく、由比ヶ浜はちゃんと言わないとうるさいからなー」

???「ねえってば」

八幡「ぁ、でも今日はもしかしていないかな?なんかカラオケ行く的なこと耳挟んだし…」

???「おいっ」ケリッ

八幡「いてっ!誰だって、ぁ、お前は川…川…川の主さんだっけ?」

沙希「もうあんたわざと言ってるでしょ、喧嘩うってんの?」

八幡「ごめんごめん、冗談だ。川なんとかさん」


ベシッ

八幡「でなんだよ、川崎」

沙希「最初っからそうよんでよ。わかってんだったら」

八幡「まあなんというか、恒例の挨拶だ」

沙希「そんなのいらないから」

八幡「はいはい、でなんのようだ?」

沙希「はいはいってあんたが!っ…っはぁ〜、もういいや。でさ、あんた今日夜空いてる?」

八幡「へ!?は!?」

沙希「何動揺してんの?…ぁっっ…っは!?べ、べつにそういう意味じゃないから!!ただ大志があんたに用があるみたいだから、聞いてみただけだから!///」

八幡「動揺してんのお前だろ。で、あんたの弟さんが俺に何の用?」

沙希「なんか話したいことがあるから、一緒にごはんしたいって。なんか結構真剣な顔だったよ」

八幡「ふーん、まあ夜っていったら何もねーけどよ。大志と飯食うのに金払うってのもな」

沙希「あ、それは大志が払うって…ってぁ?あんた大志と飯食う価値がないって言いたいの?」

八幡「い、いや別にそういうわけじゃない。うん、そういうわけじゃない」

沙希「じゃあどーすんの、いいの?」

八幡「…ああ、じゃあ今日の7:00に駅前のサイゼって言っといて」

沙希「…あんたサイゼ好きだね」

八幡「うるせ」

沙希「じゃあいっとくよ、遅刻したら怒るから。またね」テクテク

八幡「はいはいってなんでお前が怒るんだよ」

八幡「はぁ〜、小町に飯いらねって言っとかないと。まあ、迎えに行くときでいいか…」

イン サイゼ at 7:00


八幡「…」

大志「あ、お兄さん!今日はお願いしますっ!」

八幡「お兄さんじゃねーってか」

沙希「…」

八幡「…おい大志、なんでこいつもいるんだよ」

沙希「…」

大志「え?なんでって姉ちゃんもいきt」

沙希「大志!!あんた飲み物取ってきて!ドリンクバー!」

大志「ぇ、あ、うん」トコトコ

八幡「…」

八幡「で、なんでお前もいんだよ」

沙希「そりゃ、大志が心配だからよ。あんたが変なことしないかって…」

八幡「ブラコン…」

沙希「あ、あんたに言われたくないから!シスコン!!」

大志「…飲み物取ってきたけど。お兄さん、コーラでよかったですか?」

八幡「いいよ。なんでもあとお兄さんじゃない」

大志「はい姉ちゃんはメロンソーダ」

沙希「…ん」

八幡「で、俺に相談って?」

大志「あ、はい!そうですね、そうでした。実はですね…」

沙希「…」ジュー

大志「じ、じじじつは、俺好きな人がいて///」

八幡「(ん?こいつの好きな人って…)」

大志「で、どうやってアプローチしたらいいかわからなくて…///」モジモジ

八幡「おいおい、恋の悩みなんて俺にはわからないぞ(なるほどだから俺なのか)」

大志「えっ、いやっていうか、じつは…///」

沙希「…」ジー

八幡「…小町が好きだから、小町の好みをいろいろと教えてくれ、だろ?」

大志「はい、そうっす!……ってええええああああれぇぇれ!??」

沙希「…」ジュー

大志「なんで知ってるんですか!?」

八幡「なぜ知ってるかって??バレバレだわそんなの!!お前と何回か食事しただろ!?そん時小町もいたよな!?お前小町のことめちゃクチャみてたじゃん、みんな気づいてるわ。本人はどう思ってんのか知らねーが」

大志「そ、そうなの姉ちゃん!?」

沙希「ま、まあ…」

大志「が…が…が、が、が…」

八幡「だからな、悪いが協力してやれねー。お前のこともかわいそうだとは思うがな。まだあいつを嫁にだすのは早いっ!」

沙希「シスコン」

大志「嫁って…別に俺はそこまでっ…」

八幡「そもそもそれがだめだぞ。中学生同士のお遊びの恋愛に、兄として妹を差し出すわけにはいかねーだろ。これは自分の家族を大切に思ってんなら誰でもそう思うはずだ。なあ川崎?」

沙希「…」プイッ

大志「お兄さん!俺は本気っす!本気で!!」

八幡「…はぁ〜、それで俺は自他共に認める軽度のシスコンさ。簡単に頑張れとは言えないな」

大志「…」ウツムキ

沙希「いや重度だろ」

八幡「それお前」

沙希「はっ!」バン

大志「…俺本気っす。お願いしますお兄さん!せめて、アドバイスでも!お願いします!!」

八幡「…」

大志「俺、前から好きで…でもあんま勇気ないから影から見ることしかできなくて…」

八幡「…」

大志「小町さん、結構人気だから。俺よりかっこいいやつらが大勢狙ってるんです。でも、でも俺それでも他の奴と違って本気です!本気で小町さんが好きなんです!」

八幡「…んおいちょっと待て」

沙希「なに、妹が学校で人気だからって嫉妬しちゃったの?」

八幡「いや、それもそうだが、そこじゃない」

大志「はい?」

八幡「影から見ることしかできないっていったか?」

大志「…ええ、はい」

八幡「それは昔のことだよな?だって最近お前らよくつるんでるだろ?」

大志「えっ、あれはお兄さんと姉ちゃんがいたからで…いつもは俺、勇気ないからあんまり…」

八幡「つまり、今も影から見守るは行っていると??」

大志「っはい、恥ずかしながら…///」

八幡「(そういえば、小町授業中も見られてるとかいってたっけ、こいつと小町は一緒のクラスだから…)」

八幡「(小町。お兄ちゃん犯人見つけちゃった)」

八幡「と、とりあえずだな。それはやめとけ、それをしているうちは絶対に距離なんか近づけないぞ!」

大志「あっはい、わかりました!!」

八幡「俺は恋愛に疎いがな、それでも失敗談は人よりあると自負している。つまりだ、俺を反面教師だと思えばいい。俺が失敗したことをやるな、これがまず基本だ」

大志「は、はい先生!!」

沙希「なんか説得力ある」

八幡「ん?てか成功例はお前の姉ちゃんに聞けばいいんじゃないか?結構モテるだろ」

大志「え?姉ちゃんですか?いえいえ姉ちゃんはぜんぜんm」

ゴンッ

大志「いってえぇぇ!なんだよ!!いきなり!」

沙希「あ、私のことはどうでもいいから!はやく進めなさいよ!」

大志「っちぇ」

沙希「(てかモテるって、なにあいつ言ってんの!そんなわけじゃんってなんであいつ私のことモテるって思ったんだろ…それって……は?いみわかんないから…///」

八幡「(なにこいつブツクサ言ってんだ?)」

大志「で、お兄…いや先生!協力してくれるんですね!!」

八幡「はぁ〜まったく、最低限の譲歩だけな。全面的に協力なんかしねーぞ」

大志「それで充分っす!」

八幡「じゃあ今から小町の好み、ほんのちょこっとだけ話すから、メモしたきゃメモとれ」

大志「はい先生!ありがとございます!!」

帰り道

大志『俺コンビニ寄りたいでここで失礼します!』

ってことで、俺と川…はふたりで帰ることになった。まあ、途中までだけどね。


沙希「あんたよかったの?」トコトコ

八幡「え、ああ、まあな。俺もあそこまで言われたらな、鬼じゃないし。お前はいいのか?」トコトコ

沙希「私はそもそもブラコンじゃないから。あんたと一緒にしないで」

八幡「じゃあ俺と同じか?お前妹もいたよな。えーっと、たしか…」

沙希「その名前で呼ばないで、京華よ京華」

八幡「で、お前はさーちゃんだったな」

沙希「なっ!…///」

八幡「なんだよ、そんな驚くことかよ」

沙希「あ、あああんたねぇ…///」

八幡「?」

沙希「もういいよ…」ハァー

八幡「でもよ、あいつと小町がもし、付き合ったとしたら俺たち気まずいよな」

沙希「…そうね」

八幡「そして、結婚までしてみ?もーーーぼっちである俺の居場所がなくなる」

沙希「あんた一生小町ちゃんに面倒みてもらおうと思ってたでしょ」

八幡「違うの?」

沙希「本当に酷いね、それでも軽度とか…」

八幡「はぁ〜どーしよほんとに」トコトコ

沙希「…」トコトコ

八幡「…」トコトコ

沙希「…」トコトコ

八幡「…」トコトコ

沙希「…」ピタ

八幡「…」トコトコ

沙希「...じゃ私こっちだから」

八幡「ん?あ、そうか。じゃあな気をつけてかえれよ」

沙希「…うん」

八幡「…」トコトコ

沙希「…」

八幡「…」トコトコ

沙希「ねえ!」

八幡「ぁ?」フリムキ

沙希「さっきあんた気まずいって言ってたでしょ!?」

八幡「え、ああ」

沙希「そのあのさ、私とあんたがその…付き合えば…」ブツブツ

八幡「え、なに?」

沙希「ううん、なんでもない!」

八幡「んー、そっかじゃあな」フリフリ

沙希「うん、じゃあね…」

沙希「(これでいいのかな?いいよね。別にそんな好きってわけでもないし)」

沙希「(でも、あいつなんだかんだ言っていつも協力してくれるよね、スカラシップのことも…今日のことも)」

沙希「(でも別に私だけじゃないみたいだし、他の人にもそういうことしてるみたいだし…私だけ特別じゃないから…)」

沙希「(そう、だからこれは、この想いは別に “ 本物 ” じゃない…協力してくれたからきっと感謝してるだけ)」

沙希「(そう、きっとそれだけ…)」





ー了ー

今日はここまでです。見てくれた方ありがとございました。

ちなみに、【やっはろー】はスカイリム、【貧乳の薔薇】はHunter x Hunterが元ネタとなっています。

なぜ小町と大志が同じ学校だと思ってる人がこんなに多いのやら

>>33

申し訳ありません。原作をよく読まず、アニメもよく見ていないので…まあ多目に見てくれるとありがたいです。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月06日 (土) 06:27:34   ID: GwPS1CgK

やっはろーで吹き飛ばすって何だwww

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