提督「もう一杯、もらえるかな」鳳翔「……はい」 (380)


卯月「ほっうしょっうさーん♪」ピョン

鳳翔「あら卯月ちゃん、おかえりなさい」ニコ

文月「ねぇねぇ鳳翔さん、文月ね、遠征すっごくがんばったんだよ?」

鳳翔「まあそうなの。文月ちゃん、よくできましたね」ナデナデ

文月「ふみゅぅ♪」

皐月「へへっ。鳳翔さんってさ、なんかお母さんみたいだよねっ」

鳳翔「あ、あらあら?」

長月「こ、こら皐月! 失礼だぞ!」


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鳳翔「うふふ。まだ結婚もしてないのに『お母さん』は、ちょっとだけ複雑ですね」ニコ

文月「え~? だったら、結婚したらお母さんって呼んでいいのー?」

鳳翔「そ、それは……」

卯月「ほっほほう? そういうことだったら~」ニヤァ

皐月「うってつけの人がいるよねー」

鳳翔「え?」

長月「おい。お前たち、いい加減に……」


提督「やあ、なにやら騒がしいな」

鳳翔「あ……」ペコリ

長月「司令官、見ての通りだ。第三艦隊帰還した」ビシッ

提督「ご苦労、長月。みんなもよくがんばったぞ」

皐月「うん、うん。ボクたちがんばったよねぇ……」

文月「がんばったからねぇ、ご褒美、ほしいなぁ……」

卯月「……おとーうさんっ♪」ピョン

提督「なに?」

鳳翔「!?」


提督「その……どうしたことだ? 『お父さん』とは」

長月「す、すまない司令官、これはだな」

皐月「鳳翔さんがね、お母さんみたいだねって話をしてたんだけど、ならお父さんはやっぱrむがむが」

鳳翔「さ、皐月ちゃんっ」

皐月「ふがふが」ニヤリ

卯月「むっふふ~」ニヤニヤ

提督「?」

鳳翔「こほん……なんでもないんですよ、提督」ニッコリ

提督「うむ……?」


文月「ねぇねぇ、司令官司令官」クイクイ

提督「おや、どうしたね文月」

文月「お父さんって、呼んでもいいですかぁ?」

提督「……」

長月「文月、司令官が困っている。やめないか」

提督「……おいで、文月」

文月「! やったぁ!」

長月「し、司令官?」

提督「なに、私もそろそろ四十男だからな。こう呼ばれて、悪い気はしないんだよ」ニコニコ

鳳翔「……」


提督「ほうら、高い高いっ」ヒョイ

文月「きゃ~♪」キャッキャ

卯月「あー! いいないいな、しれーか……じゃなかったおとーさん! 次はうーちゃんにもお願いするぴょん!」

提督「順番だ、少し待ちなさい。長月と皐月もどうだ?」

長月「わっ、私は遠慮しておく!」プイ

皐月「ボ、ボクもちょっと。さすがに『たかいたかい』は卒業したいお年頃かなぁ」ポリポリ

提督「ふふ、そうか」

鳳翔「……」


提督「うん? どうかしたか、鳳翔くん」

鳳翔「あ、い、いえ。なんでもありません」

提督「? そうか」

卯月「おとーさんおとーさん、うーちゃんの番ー!」

提督「おっとすまない。それっ」ヒョイ

卯月「いい眺めだぴょんっ♪」

提督「そうかそうか、それはよかった」ニコ

鳳翔「……」クス


提督「さ、もういいだろう。私は執務に戻るから、みんなも身体を休めなさい」

文月「はぁ~い」

卯月「至福のひとときだったぴょん♪」

皐月(……今度はボクもお願いしようかな)

長月「では失礼する。遠征報告書はのちほど」

提督「ああ、それではな」


ヤイノヤイノ アーオモシロカッター


提督「……はは。無邪気なものだな」

鳳翔「うふふ。ええ、本当に」


提督「……」

鳳翔「……」

提督「鳳翔くん」

鳳翔「はい。いかがなさいましたか」

提督「今夜、一献いいかな」

鳳翔「もちろん。食堂でお待ちしておりますね」ニコ

提督「そうか、ありがとう。ではまた夜に」

鳳翔「はい……」ニコニコ


トントン コトコト


鳳翔「~♪」テキパキ

龍驤「今日も今日とて気合い入っとんなぁ」グビ

鳳翔「そうかしら?」トントン

赤城「『提督の晩酌にお付き合いするのが楽しみです』、と」モグ

加賀「はっきり顔に書いてありますね」パク

鳳翔「あ、あら……」コトコト


龍驤「ほっほう。『お父さん』に『お母さん』ねぇ。そないなことあったんか」

鳳翔「困ったものでしょう?」ニコニコ

加賀「困ったなら困ったなりの顔をするべきだと思いますが」

龍驤(むしろあの提督ロリコンなんとちゃうかって疑惑が芽生えて困るわ)ボソ

赤城「でも、まあ。私たち空母勢にとっても、鳳翔さんはお母さんみたいなものですからね」

鳳翔「まあ嬉しい……ような、複雑なような」ニコ

龍驤「せやせや。せやからとっとと『お父さん』とくっついてまえっちゅー話や」

鳳翔「///」


龍驤「空母勢のみならず鎮守府みんなで応援しとんのやからな、鳳翔オカンっ。いい加減今夜あたり、決めたったらどうやぁ~?」ニヤニヤ

鳳翔「決めるもなにも……あくまで晩酌、お晩酌のお伴ですから。そのようなことはいたしませんよ」

赤城「ふうん……」

龍驤「ほーん……」

加賀「そう……」

鳳翔「なんですかその目は。もう、怒りますよっ」プンプン

三人「「「……」」」

三人(((うちのお母さん、怒っても全然こわくないなぁ)))ホッコリ


シトシト…


提督「……」グビ

鳳翔「……」

提督「もう一杯、もらえるかな」

鳳翔「はい……」トクトク

提督「ありがとう」グビ

鳳翔「……」


鳳翔(龍驤さんたちにはああ言ったけれど……)チラ

提督「……」グビッ

鳳翔(私が、この方をお慕いしているということは……事実、です)

鳳翔(右も左もわからぬ後帯、という年頃でもないのだから)

鳳翔(私ももう少し、自分の気持ちに素直になっていいのかも……)

提督「鳳翔くん、もう一杯」

鳳翔「はい、ただいま」トクトク


シトシト


提督「すっかり梅雨、だな」

鳳翔「はい。夜雨を酒肴に一杯、というのが今夜の趣向でした」

提督(酒肴の趣向……ねえ)タラリ

鳳翔「お気に召しましたでしょうか?」

提督「無論」ニコ

鳳翔「光栄です」ニコ

提督「……ただ」

鳳翔「?」


提督「いや、大したことではないんだが。この季節が来ると多少、憂鬱になってしまうところがあってな」

鳳翔「まあ。雨はお嫌いですか?」

提督「雨が嫌い、というかな……」グビ

鳳翔「はい」

提督「うん……そうだな。やはり、雨は嫌いだな」グビッグビッ

鳳翔「あの、提督……? 杯を乾かすのが、少々お早いのでは?」

提督「……」


鳳翔「提督……なにか、胸につかえているものが、おありではありませんか?」

提督「……」

鳳翔「この鳳翔でよろしければ、お酒の席でもあることです。お聞きしますよ」

提督「あぁ……」グビ

鳳翔「……」

提督「いや……しかし、な」

鳳翔「もちろん、無理にとは申しませんけれど……」


提督「……」

鳳翔「……」

提督「もう一杯、もらえるかな」

鳳翔「……」

提督「今夜はこれで、最後にしておくから」

鳳翔「……はい」トクトク

提督「」グイッ

鳳翔「……」

提督「明後日、な」

鳳翔「はい」






「妻の、命日なんだ」






ガラッ


龍驤「やぁやぁ鳳翔はん、今提督帰ってくの見えたで~?」ニヤニヤ

鳳翔「……」

龍驤「どないやった、どないやった? 上手いことやったん? なぁ?」ウキウキ

鳳翔「……」

龍驤「? おぉい、鳳翔さん……鳳翔?」


ポタッ ポタッ


龍驤「え……」


鳳翔「ふっ、く……う、うぅ……」

龍驤「……あぁ」

鳳翔「う、ぇぇ、あ」

龍驤「……ウチ、しばらくここにおるでな」

鳳翔「ご、め、なさ……ん、うぇ、っ」

龍驤「そらこっちのセリフやけど……ウチとアンタの仲やん、言いっこなしにしとこ」

鳳翔「は、い」

龍驤「……」

龍驤(はぁぁ。こら、やってもうたかな)ガックリ

砂糖の浸透圧が……消えた……?

もうおわかりでしょう、今回のコンセプトは「鳳翔さんとバツイチ提督」です
那珂那珂にヘビィな出だしではありましたが、どうせ最後には……

それでは今スレでもよろしくお願いいたします
ご一読ありがとうございました


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「バツイチ提督」って奥さんと離婚じゃなくて死別してるならどっちかって言うと「やもお(男やもめ)提督」じゃね?

ここまで荒れたのは初めてである
戸惑う1の頭をカットして中を見たらなにが入ってるんですかねえ

>>111
まさか、提督の亡くなった奥さんも鳳翔だったという展開か?

>>42
「やもめ」も独身だったり未婚だったりの男女を指すことがあるので…
ただニュアンス的にはそっちの方が良かったかもしれませんね

>>104
入ってるよ!普通に脳みそが!

>>113
特にそういったことはないです(無慈悲)


提督『……妻は元々、あまり身体が強い方ではなかったんだがね』グビ

鳳翔『……』

提督『流行性の感冒に罹って……そう。まさにああいうのを、「風邪をこじらせた」と言うんだろうな』グビッ

鳳翔『……』

提督『おっと、酒がもうないな。今夜はここで打ち止めか』

鳳翔『……』

提督『鳳翔くん?』

鳳翔『申し訳、ありません』


提督『……』

鳳翔『……』

提督『あー……』

鳳翔『』ビクッ

提督『やはり、こういう席でするような話ではなかったかな。気を悪くしたならすまない』ペコリ

鳳翔『な、なにを仰るんですか』

提督『ん、つまり……そう深刻に捉えないでほしい、ということなんだよ』


提督『妻と死別した、と言ってもね。もうずいぶんと昔の話だ』

提督『去年十三回忌を迎えたから……そうか、そんなになるのか……』

鳳翔『……』

提督『この期に及んで引きずってるとか、そういうことはないよ。それには時間が経ちすぎている』

提督『ただこの季節……水無月の、雨の長い夜、ふとした拍子に』

提督『少しだけ故人を偲んで、酒の雨を浴びたくなる』

提督『それだけのことなんだよ』

鳳翔『……』


鳳翔「という、次第で」

龍驤「……」


シーン


龍驤「ヘビィやわぁ……」ハァ

鳳翔「……です、ね」

龍驤「『ふられんかっただけ良かったやん』なんて気休めにもならんセリフが三回ほどうっかり口つきかけたわ。あかんあかん」

鳳翔「口にしちゃってますよ」


龍驤「ほんで、その後は?」

鳳翔「提督は……奥様の思い出話をしたがっているご様子でした」

龍驤(えぇ……)

鳳翔「ただ、それを私にしていいものかと、躊躇もなさっていたようです」

龍驤(空気の読めるオトンでほんまよかったぁ……!)グッ

鳳翔「最終的には、私の方から半ば無理矢理に、奥様との馴れ初め話などをお願いしたんですけどね……」ニコ

龍驤(なんで自分から抉られに行っとんねんんんんっっっ!!!!!!)


鳳翔「奥様のことを語る提督の眼差しは、とても楽しそうで、優しげで」

鳳翔「聞いている、見ている私の心にまで、あたたかなものが染みこんでくるようで」

鳳翔「私は、それが……それがっ、ぁ……」ポタ

龍驤「ええ。もうええ。ようがんばった。鳳翔さん、ようがんばった、偉かったで」ポンポン

鳳翔「……」

龍驤「提督の胸んとこにつかえてるいろんなもん、ほぐして、飲み込ませたったんやな。アンタのやったことは尊いわ。そうそうできることやない」


龍驤「でも、ま。下世話で現実的なとこに視線を戻すなら」

鳳翔「……」

龍驤「要するにぃ。提督フリーやん! 昔の嫁さんのことも、キレイな思い出になっとるみたいやし。まだまだチャンテは鳴り止んどらんで!」

鳳翔「……」

龍驤「……な、気が進まんって気持ちはわかるよ?」

鳳翔「……」

龍驤「でもなぁ、アンタが仏さんに遠慮して、挙句傷付いて、涙こらえる必要なんてどこにも」


鳳翔「違う、の」ポタ

龍驤「へ?」

鳳翔「そう、じゃ、ないんですっ」ポタポタ

龍驤「な、なにが?」

鳳翔「奥様の、お話は。少しだけ胸が痛くて、でもそれ以上に、提督の人となりが見えるようで、楽しくて」

鳳翔「楽しくて、つい。話が弾んで、つい。調子に乗って、つい!」

鳳翔「……聞いて、しまったん、です」

龍驤「……なんて?」


提督『ということがあってだな……なあ、本当に楽しいか? 他所の夫婦の惚気など聞いて』

鳳翔『ええ、ええ。とても楽しく拝聴していますよ』ニコニコ

提督『そ、そうか? ならいいんだが……』

鳳翔『そういえば提督』

提督『うん?』

鳳翔『奥様の十三回忌が昨年、ということでしたけど』

提督『ああ。それがなにか?』

鳳翔『だとすると、お子様は今中学生くらいでしょうか?』


シーン


提督『……』

鳳翔『提督?』

提督『……妻が』

鳳翔『は、はい』

提督『妻が、いまわの際に言ったんだ』

鳳翔『……』

提督『高熱にうなされながら、私の耳元で、掠れた声を振り絞って、言ったんだ』

鳳翔『……ぁ』





『あなたの子どもを産んであげられなくて、ごめんなさい――と』





鳳翔「その言葉を最後に、提督は席を立ちました」

龍驤「……」

鳳翔「……」

龍驤「それやから泣いとったんか……」

鳳翔「……」コクリ

龍驤「……」

鳳翔「……」


シンッ…


鳳翔「私……」

龍驤「ん」

鳳翔「私、私……なんてお詫びしたら、いいんで、しょう……」グスッ

龍驤「……」

鳳翔「提督に、会わせる顔が……あぁ、どんな顔を、なにを言えば……」

龍驤「知らんわ」

鳳翔「……え」


龍驤「正直な話、な。確かに鳳翔さん、アンタにしては軽率やった」

龍驤「ちょっと足下見てれば避けられた地雷、おもっくそ踏み抜いてんのやから」

鳳翔「……」

龍驤「言うて提督も悪いわ」

鳳翔「はい?」

龍驤「せやろ? 引きずってない引きずってないって、さんざアピールしてアンタの注意力削いでんねんで?」

龍驤「この一件はアンタにも提督にも非がある。よってお相子。喧嘩両成敗……はちょっとちゃうか」

鳳翔「そ、そんなことは……!」ガタ


龍驤「とまあ、ここまでがウチの個人的な見解」

鳳翔「え」

龍驤「ほなら実際どないせぇって、鳳翔さんの好きにしたらええよ」

鳳翔「え、え」

龍驤「謝りたいんやろ?」

鳳翔「も、もちろん!」

龍驤「罵りたくはない?」

鳳翔「なんで私が提督を罵らなければいけないんです……?」

龍驤「そか、そか。なら謝ったらええやん」

鳳翔「はあ」


龍驤「あんなぁ、鳳翔さん。惚れた男にどないな言葉かけるんか、なんて自分の頭で考えることよ」

鳳翔「……それは、そう、ですね」

龍驤「なに言うんかは自分で考えぇ。そんで、ウチから言えるのはイッコだけ」

鳳翔「?」

龍驤「なに言ったってええやん。無茶苦茶したれや」ニカッ

鳳翔「………………はい?」


龍驤「誠心誠意込めて謝るなり、全部スルーしてなかったことにするなり、いっそチョメチョメして既成事実作るなり」

鳳翔「っっっ!?」ゴホゴホ

龍驤「好きにしたらええよぉ。アンタの好きなように」

鳳翔「しっしません、しませんよ、そんなこと?」アセアセ

龍驤「たとえそれがどんな事態を招いて、どんな結果になろうとも」

鳳翔「だ、だからぁ……」

龍驤「ウチらは『お母さん』の味方や」ニコ

鳳翔「……!」


龍驤「極論。極論も極論、世界の残り全部が、アンタの行いを責めたとして」

鳳翔「……」

龍驤「ウチが、赤城が、加賀が。ううん、この鎮守府の艦娘全員が、鳳翔さんの味方や」

鳳翔「……」

龍驤「足りへん?」ニコ

鳳翔「……いいえ、まったく」ニコ


ポタッ


鳳翔「まったく、まったく足りすぎていて。困って、しまうぐらい、です……」ポタポタ


シトシト


提督「なに? 明日また酒席を?」

鳳翔「どうでしょう?」

提督「それは別に構わないが……それよりだな、昨夜のことで話が」

鳳翔「私もです」ニコ

提督「……」

鳳翔「……」ニコニコ


提督「内容が内容だ。できれば素面で話をしたいんだが」

鳳翔「でも明日は……飲まずにはいられないでしょう?」

提督「……」

鳳翔「……」

提督「わかったよ。明晩だな」

鳳翔「我儘を聞いていただいて、ありがとうございますね」ペコリ

提督「飲ませてもらう側が頭を下げられているようでは、世話がないな」クス


鳳翔「提督」

提督「うん?」

鳳翔「明日は……」

提督「……明日は?」

鳳翔「明日こそは、晴れるといいですね」ニコ

提督「……」


シトシトシト


提督「……そうだな」

シリアス()とかパパッと砂糖盛って、次回で終わりっ!
次でお話としては一区切りです
その後は……

ご一読ありがとうございました

流れからしてこれは3人目のご懐妊ルート!
そうだろ!?そうだな!?

そらRJだって元一航戦だからイケメンに決まってる

正直最近砂糖過ぎてマンネリ感じてたから、たまにはほろ苦くしても良いと思うの。
なまえのないかいぶつは無糖過ぎて泣けたけど、バランスとるために無糖系もたまには見たい。
10割砂糖より9:1で砂糖の方が脳汁溶けそうじゃん?

>>149
(そっと目を逸らす)

>>151
歴戦中の歴戦ですからね

>>174
おっしゃることはわかります
ただ、私のSSで一番に目指してることといえば「○○かわいい」ですから
マンネリ打破やお話ごとのメリハリなどは、ハナから度外視している部分もあります


パラパラパラ…


提督「……」

鳳翔「……」

提督「今日も止まなかった、か。残念だ」

鳳翔「少し、粒が大きいですね」

提督「……残念だ」

鳳翔「……はい」


提督「……」グビ

鳳翔「……」

提督「そういえば、なぜ一日空けたんだ?」

鳳翔「休肝日です」ニコ

提督「あ、そう……」

鳳翔「お身体は大事になさってくださいね」ニコニコ

提督「はは、承知した。私ももう若くはないからな」グビ

鳳翔「提督は、まだまだ男盛りでいらっしゃいますよ」トクトク


提督「これはこれは、どうもありがとう……ところで本題だが」

鳳翔「昨夜……いえ、一昨日の夜のこと、ですね」

提督「ああ、あの夜は本当に」

鳳翔「待ってください」

提督「え?」

鳳翔「お互いに、言いたいことはあると思うんです」

提督「……言いたいことというか、言うべきことというか」


鳳翔「それを、同時に言い合いませんか?」

提督「なに?」

鳳翔「同時、です」

提督「なぜ?」

鳳翔「おそらくですけれど、私たち……同じことを、言おうとしているのではないかと」

提督「……」

鳳翔「……」


「いきなり、それも無断で席を立ってしまって、本当にすまなかった」

「無神経な口を利きました。誠に申し訳ありませんでした」


提督「……」

鳳翔「……」

提督「なるほど、同じだ」

鳳翔「でしょう?」

提督「私としては、非礼をとがめられるものだとばかり」

鳳翔「私も最初はそう思いました。あ、私がとがめるのではなく、とがめられる側として、ですよ?」

提督「どうして私が君をとがめなければならないんだ」

鳳翔「……そういう方なんですよね、あなたは」クス

提督「??」


鳳翔「でも、お怒りになったのでなければなぜ席をお立ちに? そこだけがどうしてもわからなくて……」

提督「どうしても、聞きたいかい」

鳳翔「無理にとは申しませんけれど」ニコ

提督「はは。その顔と声で、その言い方は卑怯だよ。勝てる気がしない」

鳳翔「ま、まあ///」

提督「……顔を、見せたくなかったんだ」

鳳翔「……顔を?」


提督「最後で、最期だった。自分のことだけを考えればいいものを、妻は私に謝った」

提督「この期に及んで、そんなことを気に病ませてしまった我が身の情けなさ。それと彼女の優しさが、不意にありありと思い出されて」

提督「涙腺が、緩んでしまってね。それで慌てて、つい席を立ってしまった……」

鳳翔「な、なぜでしょう?」

提督「なぜってなぁ。この歳にもなって、うら若き女性に泣きっ面など晒したくはないだろう」

鳳翔「私はかまいませんけれど……」

提督「私がかまうんだよ……とにかく、そういうことだ」

鳳翔「……そう。そうだったんですか」ホッ


提督「人の親になりたかった。それは事実だ」グビッ

鳳翔「……」

提督「妻と私の、子どもが欲しかった。ああ、夢だったとも。紛れもなく」グビッグビ

鳳翔「……」

提督「しかし。その夢は今、半ばまで叶っているんだ。叶えてもらったんだ」


『おとーさんっ!』


提督「私には、あんなにも可愛らしい『娘』たちがいるのだから」


鳳翔「卯月ちゃんたちにとって、提督は父なるお人でしょうね」

提督「卯月たちだけではない。この鎮守府にいるすべての艦娘が、私にとっては娘同然の存在だ」

提督「まあ、中にはそういうのが嫌な者もいるだろうが……」ハハッ

鳳翔「そうですね。私も嫌です」ニコ

提督「え」

鳳翔「……」ニコニコ

提督「……え?」


パラパラ


提督「ほ、鳳翔くん……?」

鳳翔「提督。天気予報はご覧になりましたか?」

提督「なに?」

鳳翔「私は先ほど、イムヤちゃんに『すまーとほん』を借りて、調べさせてもらったのですけれど」

提督「……あー。鳳翔くんはスマートフォンを所持していないのか?」

鳳翔「ああいったハイカラなものは、私みたいなおばさんにはちょっと」ニコ

提督(つっこむべきが山ほどに積み上がった発言だが、今は置いておこう……)グビ


提督「それで、天気予報がどうしたね」

鳳翔「これからもう少しすると、雨が上がるそうです」

提督「……」

鳳翔「心なし、雨脚も弱くなってきているでしょう?」


パラパラ…


提督「それは……そう、なのか」

鳳翔「はい」


パラパラ


提督「……」グビッ

鳳翔「……」

提督「もう一杯、頼むよ」

鳳翔「はい……」トクトク


パラパラ


提督「……」グビ

鳳翔「……」


パラパラパラパラ


提督「……」

鳳翔「……」

提督「止まないな……」

鳳翔「……申し訳ございません」ペコリ

提督「あ、いや、君を責めたわけじゃないぞ。所詮は予報は予報で、雨は自然現象なんだから」

鳳翔「それでも、先言の手前というものがありますから……」ペコリ


提督「いいから頭を上げてくれ……それに、悪くないしな」

鳳翔「悪くない……とは?」

提督「君とこうして、いつ晴れるかもわからない闇雲を、なんの気なしに眺めて」

提督「君の隣で、いつ顔を出すかもわからない星空をただ待つのみ、というのは」

提督「悪くない。まったく悪くない」ニコ

鳳翔「……あぁ」

提督「む?」

鳳翔「いえ、なんでも」ニコ


鳳翔「提督。伺ってもよろしいでしょうか」

提督「なんだろう」

鳳翔「……奥様のことで」

提督「遠慮はいらない。なんなりと」

鳳翔「提督は、奥様を」

提督「ん」グビ

鳳翔「まだ愛していらっしゃいますか?」

提督「ああ」


ポツポツポツポツ


鳳翔「……」

提督「……」


ポツッ…ポツッ…


鳳翔「左様で、ございますか」

提督「ああ。永遠に」


ポ、タッ


鳳翔「……」

提督「……」

鳳翔「……」

提督「……」

鳳翔「……」

提督「……」


シンッ…


鳳翔「上がりましたね」

提督「うん。雲の切れ目が、ほら、あそこにある」

鳳翔「ええ、ええ。少しだけ、お月さまが……顔を覗かせて……」

提督「おお、本当だ。久々にご尊顔を拝めたな。素晴らしい酒肴だ」グイ

鳳翔「……提督」

提督「うん?」

鳳翔「……」

提督「……どうしたね」




「月が、綺麗ですね」






「――――」




鳳翔「……」

提督「鳳翔くん……君は」

鳳翔「いいんです」

提督「なに?」

鳳翔「いいんです」

提督「なにを……」

鳳翔「なにも仰らないでください」

提督「……」

鳳翔「ただ、もしも。こんな私を、まだお側に置いてくださるのなら」

提督「……」

鳳翔「それこそが私にとっての――最上の幸福です」


提督「……」

鳳翔「……」


シーン


提督「困ったな」

鳳翔「……ぁ」

提督「その程度のことを『最上の幸福』などと定義されては、いかにも私が器の小さい男ではないか」

鳳翔「……え?」

提督「いや、元より大した器でもないのだろうが。ははは」


鳳翔「提、督」

提督「質すべきことは山ほどあると思う。主に、私のようなおじさんでいいのか……などね」

提督「ただ鳳翔くん、君ほど思慮深い女性に対してこれらの問いは、愚問を通り越して侮辱になるかもしれない」

提督「だから君の流儀に則って、多くは語らずにおこう。一言だけだ」

鳳翔「は、い」

提督「いつか誰かが現れるとするなら――君以外にはありえない」

鳳翔「はい……ありがとう、ございます……」グスッ


ホー ホー


提督「雨は……やはり嫌いだな」グビ

鳳翔「はい」

提督「だが、これからは少しだけ」

鳳翔「はい」

提督「雨上がりの空を待つ時間が、好きになれそうな気がする」ニコ

鳳翔「はい」ニコ

提督「これでとりあえず、時雨に嫌われずに済むかな? 娘に嫌われる要素は減らしておきたいんだ」

鳳翔「まあ」クスクス


提督「おや、杯が空だ」

鳳翔「あら」

提督「……まだ飲んでもかまわないかな、『お母さん』?」

鳳翔「……もう少しだけですよ、『お父さん』?」

提督「……」

鳳翔「……」

提督「じゃあ、今夜はこれで最後だ」

鳳翔「それが、よろしいかと」





「もう一杯、もらえるかな」

「……はい♪」




艦!

もうちょっとだけ(ry

ハッピーエンドに見せかけた「鳳翔さんの戦いはこれからだ!」エンドでした
ややビターエンドでもあります
カカオ……50%ぐらい?

こっからは後乗せサクサクのお時間ですね
なにを乗せるとは言いませんが
とりあえずここまで、ご一読ありがとうございました


〈VS元祖航空戦隊〉


提督「……という次第になった」

龍驤「……」ジー

赤城「……」ジー

加賀「……」ジー

提督「やれやれ……歴戦の三空母に睨まれて、いかにも私は分が悪い。どうかお手柔らかに頼むよ」


龍驤「結局のところ、アンタ」

赤城「鳳翔さんとは、(仮)なり(真)なり夫婦(めおと)になると」

加賀「はっきりと、そう約束したわけではないのですね」

提督「まあ、そうなるな」

三人「「「……」」」ジー

提督「どうしたね」クスクス


龍驤「いや……まどろっこしいなぁ思て。ええやん、とっとと結婚したれば」

提督「そういうわけにもいかないんだよ」

赤城「なぜです?」

提督「鳳翔くんはきっと、現段階ではそれを望まないだろうからね」

加賀「『きっと』? やってみなければわからないでしょう」

提督「やってみなくてもわかるんだよ。戦場経験では敵わなくとも、人生経験は君たちより積んでいるんだ」ニコ

三人「「「……」」」


提督「例えば。私がこれから、やや強引にでも鳳翔くんに求婚したとしよう」

提督「すると彼女は、内心時期尚早だと思いながらも、その動揺を一切表出させることなく、あの綺麗な笑顔で私を受け入れてくれるだろう」

赤城「……容易に想像できますね」

提督「だろう? “だから”私はそれが嫌なんだよ」

提督「時期尚早。彼女はそう思っている。そして、私もそう思っている」

加賀「……時期尚早だと口にする者は、百年後も時期尚早と言うのです」

提督「いい言葉だ。時と場合によるがね」

龍驤「ふーん……」


提督「はは、そんな怖い顔をしないでおくれ。君たちは本当に彼女のことを慕っているんだなぁ」

龍驤「当ったり前や。心ん底から、幸せになってほしいと思ってる」

提督「しかし、今はまだ早いんだ」

赤城「それは……奥様の件が?」

提督「いかにも。鳳翔くんは、私の中の妻に勝つ自信が、まだないんだろう」

加賀「当の本人がいけしゃあしゃあと言うことですか……」ハァ

提督「真理を突いたじゃないか、加賀くん」

加賀「はい?」


提督「こういうことは言葉にしてもしょうがないんだ。『死に別れた妻のことも愛しているが、それと同じくらい君を愛している』……なんとも空虚な響きだと思わないか」

赤城「……確かに」タラリ

龍驤「ちゅーか今のが提督の本音なん? 鳳翔さん≒奥さんで?」

提督「現状、7:3で妻かな」

龍驤「うおおおおおいいっ!? ぶっちゃけよったでこのオッサン!!」

提督「なに、人の心は移ろうものだよ」

加賀「だから、自分で言うことですか……」


提督「急ぐばかりが『形』ではないさ。特にこの歳になると、そういう思いがとみに強くなるものだ」

加賀「……」

提督「7:3が4:6なり3:7なりに変わる日が来たなら、その時は私も、十何年ぶりかに『誠意』を示さなければならないだろう。言葉と、それ以外の諸々でね」

赤城「……」

提督「そこからは私が――彼女をつかまえる番だ」ニッコリ

龍驤「……」

三人(((お母さん大変だこれ……)))


艦!


〈誰だってそーする、俺だってそーする〉


龍驤「あ、せや」

提督「どうしたね」

龍驤「あんなぁ、ウチら原則、オトンよりオカンの味方やから。そこんとこよーく肝に銘じといてな」

提督「……ちなみにだけど、『お母さん』を泣かせたらどうなるんだろう」

加賀「艦載機の妖精さんが総ボイコットを起こします。ついでに私もボイコットします」

赤城「ほぼすべての出撃行動に支障が出るので、くれぐれも気を付けてくださいね。お父さん♪」

提督「肝に銘じよう」キリッ


艦!


〈石で漱ぐ〉


提督「鳳翔くん」

鳳翔「はい?」

提督「この間の、『月が綺麗ですね』というのは」

鳳翔「は、はい。それがどうかなさいましたか?」

提督「夏目漱石による『I Love You』の日本語訳だったかな」

鳳翔「え、ええ……そう、ですね」

提督「つまりこれは『愛するあなたを隣にしての月は常より綺麗に映る』という文学的な」

鳳翔「あの……引用した文面を改めて事細かに説明されると、とてもとても恥ずかしいので、どうかそのあたりで……///」プルプル


提督「ああいや、すまない。今日日物語でも聞かないような、実に古典的な告白だったから。逆に新鮮だったよ」ニコ

鳳翔「どうせ私の感性はおばあちゃんのそれです……」イジイジ

提督「おや、鳳翔くんでもいじけることがあるのか」

鳳翔「提督でもこんなに意地悪になることがあるなんて、存じませんでした」ジトー

提督「意地悪、か。妻以外にそう言われるのは初めてだ」

鳳翔「……」

提督「……」

鳳翔「///」

提督「」ニッコリ


艦!


〈『月が綺麗ですね』は実際そんなに効いてませんでした〉


提督「……」グビ

鳳翔「……」クイ

提督「ふう」

鳳翔「ほっ」

提督「おや、空だよ鳳翔くん。もう一杯どうぞ」トクトク

鳳翔「あ、そんな。自分でやりますのに」

提督「並んで飲むのにお互い手酌、というのも寂しい話だろう?」

鳳翔「……ありがとうございます」ニコ


提督「今夜は、ただ単に飲みたい気分だったのかな?」

鳳翔「……自分で言うのもなんですが、珍しいですよね」クイッ

提督「私がなにかしら勘ぐってしまったとしても、無理からぬ話だと思わないかい?」

鳳翔「仰るとおりですね」

提督「……」

鳳翔「……」

提督「言いたいことがあるなら、聞かせてもらうよ」

鳳翔「……」


提督「……」グビ

鳳翔「……」

提督「……」ジー

鳳翔「……」クイッ

提督「……」トクトク

鳳翔「……」ペコリ

提督「……」

鳳翔「……」グイグイッ

鳳翔「ぷはぁ……あ///」

提督(うん、ちょっと今クラッときた)ニッコリ


鳳翔「駄目、ですね。なかなか上手くいきません」

提督「なにがだい?」

鳳翔「……お酒に酔ったら」

提督「うんうん」グビ

鳳翔「酔ってしまったら、理性もなにもかなぐり捨てて、上手に甘えてしまえると思ったのですけれど」

提督「」ピタッ

鳳翔「全然、酔えませんでした……ああもう、恥ずかしい……」←鎮守府で一、二を争ううわばみ

提督「……」


鳳翔「あはは。なんだか今夜は、私らしくありませんでしたね」

提督「……」

鳳翔「次回からはいつも通り、お酌する側に戻らせていただきます」ペコリ

提督「……」

鳳翔「正直なところ、私もその方が楽しいですし……あら? 提督?」

提督「君みたいな女性は、天然で放つ一言が一番怖いんだよなぁ……///」グビッ

鳳翔「え? え?」キョトン


艦!

存外防備が手薄であることを自覚したアラフォーおじさんでしたとさ
ご一読ありがとうございました

>>1のせいで砂糖中毒になってしまったからゲロ甘砂糖ドバーSS書け書いてくださいお願いしますなんでも島風

…とは言え、これくらいの甘さもいいなあ
鳳翔さんのあの一言はズルすぎるわ

鳳翔さんの月が綺麗ですねが異常に心に来た

心でもいいってなかなかな誤字だな
死んでもいいです

>>264
今回はどうがんばってもゲロ甘になりそうにありません
なんかこう、違うんですよね
その分次がんばるんで許してくださいおねがいしまかぜ

>>271
私個人としては、実はそんなに好きな表現じゃありません
でも誰か艦娘に言わせるとしたら、やっぱり鳳翔さんかなーって

>>273
    心    か


〈最終兵器卯月〉


鳳翔「次回の酒保の入荷は……」

提督「ああ、そんな感じで……」

鳳翔「皆さんからの要望ですけれど……」

提督「間宮くんたちともよく話し合った上で……」


ガチャ


卯月「そーれ、うーちゃんとっつげーき!!」ワーイ

鳳翔「あら」

提督「おや」


ボスン


提督「ぬぐっ」

卯月「うーちゃん渾身のタックルは効いたかー! おとーさん、くっぷくぷー!」

提督「なんのなんの、帝国軍人がこの程度で屈服してたまるものか……それっ、つかまえた!」ヒョイ

卯月「きゃー♪ 流星改より、ずっと高いっぴょん!」キャッキャッ

提督「どこでそんな言葉を覚えたんだね」

鳳翔「うふふふ」クスクス


卯月「あっ、鳳翔さん! 鳳翔さんにぃ~……けーれー!」ビシッ

鳳翔「はい、ご苦労さまです」ビシ

提督「こ、こらこら。危ないから空中で敬礼は止めなさい。今降ろすから」ヒョイ

卯月「え~別に危なくなんかないよぉ。おとーさんは過保護で困っちゃうぴょん」

提督「む……」

卯月「ねー鳳翔さん?」

鳳翔「ふふっ。そうかもしれないわね」


卯月「ねぇねぇおとーさん」

提督「どうしたね卯月」

卯月「うーちゃんは結局、鳳翔さんのことを『おかーさん』って呼んでいいの?」

鳳翔「!」

提督「さあて……それは私も気になっているところだな」

卯月「え~? こーゆー時はおとーさんがビシッと言ってあげるのが、かいしょーってヤツなんじゃないのぉ?」ツンツン

提督「いやいや。こういうのは本人の意思が大事なんだよ」ニッコリ

鳳翔「……」


卯月「ふーん。だって、鳳翔さん!」

鳳翔「……ええっと、そうですね」

提督「」ジー

鳳翔「……」

卯月「」ジー

鳳翔「……」


ジーーーーーーー


鳳翔「いつか……」

提督「!」

鳳翔「いつか必ず、そう呼んでもらう日が来るわ」

卯月「!!」ピョン

鳳翔「……今はそれだけ、約束しておきますね」ニコ

卯月「おとーさん、やったじゃん! このこのぉ~」ニヤニヤ

提督「ははは、後で卯月にはご褒美をあげよう。伊良湖お手製の最中なんてどうだ?」

卯月「してやったりだぴょん! うーちゃん大勝利ぃ!」ピース

鳳翔「うふふ」クスクス


提督「あー。ところで卯月」

鳳翔「?」

卯月「うーちゃんに何用だぴょん?」

提督「……」

鳳翔「……」

卯月「……」

提督「最中の引換券はまだまだあるぞぉ」ビラッ

卯月「鳳翔さんへの支援砲撃は任せろー」バリバリ

鳳翔「やめて!///」


艦!


〈私のささやかな夢〉


提督「考えてみると……」

鳳翔「どうされましたか?」トクトク

提督「いつもいつも、君ばかりをカウンターのそちら側に立たせて。なんだか申し訳ないな」グビ

鳳翔「そんな、お気になさらずとも。好きでやっていることですから」ニコ

提督「そうだ。たまには私がそちらに立って、君をもてなすという趣向はどうだろう」

鳳翔「まあ……」


提督「私も酒には一家言ある。どうだね、このアイデアは」ドヤァ

鳳翔「……ちなみに提督、お料理はなさるのですか?」

提督「……」

鳳翔「……」

提督「さ、酒のつまみぐらいならなんとか……」ゴニョゴニョ

鳳翔「私がお客さんになったら、結構な我儘を言わせていただきますよ?」ニッコリ

提督「じ、事前にリクエストをくれればどうにか……」ボソボソ

鳳翔「うふふ」クスクス


提督「ううむ、考えが浅はかだったかな。だが私は諦めないぞ」

鳳翔「……」

提督「女性の我儘に応えるのも男の値段のうちだ。よし、明日から早速料理の練習を」

鳳翔「提督」

提督「うん?」

鳳翔「私の夢について、お話ししたことがありましたでしょうか?」

提督「夢? 鳳翔くんの夢……いや、ないかな。記憶にない」

鳳翔「私……いつかこの戦争が終わったら、退役してお店を持ちたいんです」


提督「店? 料理の?」

鳳翔「はい。店舗部分はちょうど、そうですね……執務室ぐらいの間取りで」

提督「それはまた、ずいぶんとこじんまりした。この食堂とは大違いだ」

鳳翔「ちょうどこんな感じの……」

鳳翔「コの字型のカウンターが、真ん中に置いてあって」

提督「その内側から、君が料理を出して、お酌もしてくれる?」

鳳翔「はい」

提督「……いい店だ、それは。最高の小料理屋になるだろうね」ニコ

鳳翔「ありがとうございます」ニコ


提督「……」グビ

鳳翔「……」

提督「それで」

鳳翔「はい」

提督「君は私に、その店の常連客になってほしいのかい?」

鳳翔「……」

提督「……」グビ

鳳翔「……いいえ」


提督「……」

鳳翔「……」

提督「そうか」

鳳翔「はい」

提督「そういうことなら」

鳳翔「はい」

提督「やはり今のうちから、料理の練習を始めておかないとな」ニコ

鳳翔「……はい♪」ニコッ


艦!


〈ああ龍驤よ永遠に〉


鳳翔「うふふ、うふふふふ♪ それでね、それでね♪」ウッキウッキ

龍驤「んー」グビッ

鳳翔「提督、とても真剣に考えてくださって。いい立地に心当たりがあるとか、知己を当たれば開店資金は問題ないとか。うふふ、まだ何十年も先の話でしょうに♪」

龍驤「ほーん」グビ

鳳翔「白くなったお髪とお髭をたくわえて、真っ白な調理服を身にまとった提督の、その未来のお姿を想像するだけで……きゃー♪///」パタパタ

龍驤「おっほ、この塩辛いけるやん」クチャクチャ


鳳翔「ああ私、もしかしたら今、生まれて初めてお酒に酔っているかもしれません……///」トローン

龍驤「酒以外のもんに酔っとる疑いの方が濃いで」ボソ

鳳翔「今ならあの方に思う存分甘えられるかも……あっでも、こんな年甲斐もないはしゃぎようを見られたらと思うと、恥ずかしい気もしますし///」モジモジ

龍驤「……」

鳳翔「提督……提督……うふ、うふふふふー♪」

龍驤「……女の友情ってのは、儚いもんやなぁ」グビッ


艦!

鳳翔さんのなにが殺人的にかわいいってあのエンジェルボイスですよ
特に「致し方ありませんね」が好きです
ご一読ありがとうございました


龍驤なら私の横で寝息を立てていますが

提督、保留にしてる割にはむちゃくちゃ乗り気じゃないですかやだー!

追いついたと思ったらシリアス死んでるじゃないですかー!
あとこれホントに微糖()なんですかね…

>>309ところで葛城をみてくれ。こいつをどう思う?

>>300
は?(威圧)

>>308
保留してるのは鳳翔さんの方ですね
この提督は草食獣の皮を被った肉食です
……そんなんばっかりだな

>>310
シリアスは死んだ!もういない!

>>311
かわいい


〈古旦那〉


チーン


提督「……」

鳳翔「……」

提督「ありがとう。泉下の妻も喜んでいることだろう」ペコリ

鳳翔「いえ、いえ。ただお線香をさしあげただけですから……」ペコ


提督「……」ズズズ

鳳翔「……」ゴク

提督「ふう」

鳳翔「初めて上がらせていただきましたけれど……立派なお家ですね。奥様とも、ここで?」

提督「あまり長い夫婦生活ではなかったがね。それでも思い出は詰まっている」

鳳翔「そうですか」ニコ


提督「一時は引き払うことも考えたんだが……」

鳳翔「立ち去りがたいものが、おありでしたか……?」

提督「それも、あるにはある」ズズ

鳳翔「?」

提督「なにしろ、ローンがまだ10年以上残っていてね」ハァァ

鳳翔「奥様に代わって、私が怒ってもよろしいですか?」ニッコリ

提督「冗談! 冗談だ!」ワタワタ


アハハ ウフフ


提督「妻はできた女性だったが、妙に吝いところがあってなぁ」

鳳翔「倹約家のよき奥様ではありませんか」

提督「いやしかし、月の小遣いが一万というのはちょっと……」

鳳翔「なるほど……参考にさせていただきますね」

提督「ちょ」


カーカー


提督「おっと、もうこんな時間か」

鳳翔「あら。つい話が弾んでしまいましたね」


提督「……」

鳳翔「……」


シーン


提督「鳳翔くん」

鳳翔「はい」

提督「……」

鳳翔「……」


提督「冷蔵庫の……」

鳳翔「はい……はい?」パチクリ

提督「冷蔵庫の中身なんだがね。ほら、料理の練習を始めたろう?」

鳳翔「はい、そうですね」

提督「失敗してもいいように、材料をたっぷり買いこんだんだが。ちとそれが行き過ぎてしまって」

鳳翔「……」

提督「このままだと使い切る前に悪くしてしまう。さて、私はいったいどうするべきだろう?」


鳳翔「……」

提督「……」ズズ

鳳翔「よろしいん、ですか?」

提督「……」ズズズッ

鳳翔「……」

提督「よろしいもなにも」コトッ

提督「君さえよければ、いつでも寮から越してきてくれてかまわないんだよ」ニコ

鳳翔「///」


提督「ま、最後に選ぶのは君だ。じっくり考えてくれたまえ」ズズッ

鳳翔「……そういう態度は、下手に選択を強要するよりも性質が悪いと思いますよ」ジトー

提督「バレたか」ニヤ

鳳翔「奥様のお怒りを買わないかが心配です……」ハァ

提督「なに。古旦那の枕元に十何年も居座るほど、妻も暇ではないだろうさ」

鳳翔「わかりませんよ? 提督ったら、存外ズボラでいらっしゃるんですから。奥様も気が気じゃないはずです」

提督「ははは、これは一本取られた」


提督「では、そのズボラな古旦那のために、一つ夕餉など振る舞っていただけるとありがたい」

鳳翔「まあ、いけませんよ提督。自覚がおありなら、直すための努力をなさいませんと」メッ

提督「具体的には?」

鳳翔「この場でお料理教室でもいたしましょうか」

提督「……おお。初めての共同作業というやつか」ポン

鳳翔「もう……それでかまいませんからっ///」


艦!


〈私のお月さま〉


ホーホー


提督「……」

鳳翔「……」

提督「雲一つない空、雨粒の落ちてこない夜。この季節にあっては珍しいことだね」

鳳翔「はい……」


提督「そんな夜に縁側へと腰掛けて、ただ無為に月を見上げるばかり」

鳳翔「……」

提督「良い夜だ」

鳳翔「はい」

提督「これで酒があるとなお良いんだが」

鳳翔「休肝日です」ニッコリ

提督「あ、うん……」


提督「美味しい夕食をありがとう。結局ほとんどが君の作品だったなぁ」

鳳翔「お礼なんて。いつもしていることですから」

提督「あの食卓を、誰かと二人で囲めた。それだけでも再三の謝儀に値する」

鳳翔「……」

提督「本当に、ありがとう」

鳳翔「はい……」ニコ


提督「雲間から覗く月も乙なものだったが」

鳳翔「はい」

提督「やはりお月さまはこう、夜空にでんと浮かんでいる方が映えるな。視覚的に」

鳳翔「それは……そうかもしれませんね。でも」

提督「うん?」

鳳翔「この広い夜空に、何年も何年もたった一人で。時には、寂しい――と。そう思うこともあるのではないでしょうか」

提督「……」


鳳翔「……」

提督「……」

鳳翔「おかしなことを、言ってしまいましたね。申し訳」

提督「すまないね」

鳳翔「ありま……え?」

提督「なにか言おう、なにか言おうとは思ったんだが。こう、文学的な返し方、というヤツが咄嗟に浮かばなかった……」

鳳翔「……まあ」クスクス


提督「ただ、まあ。寂しさを紛らわすものがない、というわけではないんじゃないかな」

鳳翔「と、言いますと?」

提督「……上を見上げれば、届かない星空が瞬いていて」

提督「横に視線を移せば、様々な形と色の雲が、一緒に漂ってくれる」

提督「足下を見やればたくさんの人がいる。そこから上ってくるのだっているぐらいだ」

提督「月の裏側には兎も棲むと言うしな。なんだ、こうして考えると、案外お月さまも楽しそうにやってるじゃないか?」

鳳翔「……はい。そうですね。きっとそうです」ニコ

提督「これで酒があれば」

鳳翔「」ニッコリ

提督「はい」


鳳翔「……」

提督「……」


ホーホー


鳳翔「提督」

提督「どうしたね」

鳳翔「もう少しだけ、そちらに行ってもよろしいですか?」


提督「……先刻も言ったがね。胸襟は、もう開いているつもりだ」

鳳翔「はい」

提督「あとは君の好きなように、好きなところまで来ていいんだよ」

鳳翔「では……失礼して」スッ

提督「……」

鳳翔「……」

提督「こぶし一つ分、かな」

鳳翔「はい……」


提督「ちょっと風が出てきたな」

鳳翔「はい」

提督「寒くはないかい? 中に入ろうか」

鳳翔「いいえ。もう少しだけ、このまま」

提督「そうか」

鳳翔「……もう少しだけ、このままで」

提督「……」


鳳翔「いついつまでと、はっきりしたお約束は、ごめんなさい、できません」

提督「ああ」

鳳翔「それでも、よろしければ。この遠くも近くもない、このままの距離で」

提督「うん」

鳳翔「もう少しだけ、待っていてくださいますか――私のお月さま?」

提督「……ああ、待っているよ。その時が来るのを、楽しみに」ニコ

鳳翔「……」ニコ


艦!

         _______
        /       \
     / ,.. -‐‐- 、   \
     }∠,..完__これ_ \    \
     /.:.:.:./ \|\:.:.:.\\    ,
    ,′i:/n    n\i:.:.:.:.i‘,  }
.    i:人| U    U  l:.:.:Λ:‘,/
  <人(          ,':.:./__):.∠ニZ
   /:.个: . __▽__ ,./:∠:._{>o<} <しかしッ!!

    {:.:.:‘,( ) ( )__L/´    /:.:.|   キング・クリムゾン!!
   人:.:.:.: (・x ・l ト--{〉   ノi:.:./   すでにッ!
    `¨¨´|   |___,.{   、_,.ノ     
        |   |   \
        |   |___ __/
       /   | |_|
     ⊂ノ⊂ノ 」.|


当初はこの後小料理屋エンドまでやるつもりでしたが力尽……エラーによってリザルト画面が飛びました
精神的には一番大人、肉体的には一番子ども、そんな恋愛をしてるカップルでしたね
書いてる側は結構楽しかったです

次はシンプルなベタ甘やりたいですね
大鯨か天城かリットリオか、でも加古もかっこいいなぁ!
まあそのへんです

それでは今回も、ご愛読いただきありがとうございました
またいずれお会いしましょう


逆に幼い提督と駆逐艦とかどうだろう

加古改二ありえないレベルでかわいくなったしカッコ良くなったんだよなーそれの記念で加古かいてもいいのよ?乙
(関係ないが夏コミ出店なさいます?)

ツンデレの葛城とかどうですかねえ…?
ツンデレだしベタ甘にはならないと思うんですが(慢心)

血糖値…下がってます…なので新スレを(青色吐息)

結構待ったかと思ったが1週間経ってないのか
もう砂糖が抜けちまったぜ

>>357
細かい設定とかはぶん投げるんで、やろうと思えばできる気はしますね

>>365
サークルとかそういうのとは無縁です

>>370
ツンデレを差別化するのが難しいんですよね
葛城はしばらくないと思ってください、すいません

>>377>>378
もっと長く抜こうよ! 身体に悪いよ!
まあ新スレは立てるんですけどね


天城「提督、提督っ」提督「ん」
天城「提督、提督っ」提督「ん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434787713/)


はい、またあっちでもよろしくお願いします

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月30日 (土) 23:54:08   ID: sHqz14pQ

どのssも面白いです!更新楽しみ!

2 :  SS好きの774さん   2015年05月30日 (土) 23:55:13   ID: sHqz14pQ

どのssも面白いです!更新楽しみ!

3 :  SS好きの774さん   2015年05月31日 (日) 22:21:44   ID: YF1gP8D5

わーお、なんやこの「一番良いところで次回予告に入るアニメ」みたいな感覚は!?
続きが気になればネットでネタバレなんて見放題のこのご時世。久々にオラワクワクしてっぞ!

4 :  SS好きの774さん   2015年06月05日 (金) 01:53:54   ID: PxOdUQat

今日この作者さんの作品を知りました。どれもすごく面白いです!続き期待しています!

5 :  SS好きの774さん   2015年06月11日 (木) 03:04:17   ID: xRsFESGQ

初期から見せて頂いているがこのシリーズは本当に糖分の過剰摂取がヤバい。無糖のコーヒー、私にはそれが必要なんだ…!

6 :  SS好きの774さん   2015年06月23日 (火) 19:36:25   ID: mGGOHWkz

この作者の書くSSは本当に面白い!
……これはもう〆かな……?

7 :  SS好きの774さん   2016年08月25日 (木) 18:14:10   ID: Me_w1Ov2

拳一つ分の恋か~

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