パパス「ぬわーーっっ!!」シセル『死者のレッスンを始めようか』(29)

パパス「リュカ!リュカ!気がついているか!?これだけは言っておかなけば…」

ゲマ「今楽にしてあげますよ、うん?何ですか?貴方は?」

?「フッーー!!!」ガブッ

ゲマ「邪魔です」バキッ

?「ニャ………」

パパス「実はお前の母さんはまだ生きている!ワシの代わりに母さんを…」

ゲマ「メラゾーマ!」

パパス「ぬわーーーーっっ!!」

パパス(ワシは死ぬのか?まだ妻も息子も救えてないのに…)

       ドカーーーンッッ!!!




パパス『……むっ?ここは?』

?『やっと気がついたか』

パパス『何奴!?』

シセル『ワタシの名前はシセル、ちょっと不思議な力を持った黒猫さ』

パパス『ね、猫?それよりここは…』

シセル『ここは死者の世界、とある条件を満たした者だけが来れるボーナスステージと言った所かな』

パパス『ま、待て!死者の世界だと?するとワシは…』

シセル『ああ、察しの通りもう死んでいる』

パパス『ぬわんと!それでは今のワシは幽霊なのか!?』

シセル『幽霊か…あながち間違ってないかものな』

パパス『うぬ…それではシセル殿も死んでしまっているのか?』

シセル『いやワタシは死んでも生きてもいない状態だ、とある事情でこんな体になってしまったが、その話をすると長くなるのでまた今度に…』

シセル『さて………一つ質問させてくれないか?』

パパス『何かな?』

シセル『アンタはこの運命に満足か?』

パパス『……正直言うと無念この上ない…、何も守れずに何も果たせぬまま死んでしまったからな、だが運命なら…』

シセル『仕方無いか?』

パパス『うむ……』

シセル『………』

パパス『………』

シセル『……人は…いや、生き物は皆運命を変える力を持っている、皆それに気付かないだけで…』

シセル『運命を仕方無いと受け入れるよりも、運命に逆らって死に方を選びたいだろ?』

シセル『本音を言ってみるといい、もう生き恥をかくこともないしな』

パパス『……ワシはまだ死にたく無い…、家族を救わなければならないから…家族と一緒に笑いたいから…』

パパス『ワシの最愛の妻はとある事件に巻き込まれて誘拐されてしまったんだ…多分、今も何処かで生きている…』

パパス『息子はワシ一人で育ててきたがやはり母が恋しい年頃なのだろう、この間ワシに妻のことを聞いてきたよ…』

パパス『あの子は母親に似たいい子なんだ…、全然遊んであげれないワシを心から慕っていてくれる…』

パパス『そういえば、この旅が終わったら久しぶりに遊んでやると約束してたな…………』

シセル『………』

パパス『…………シセル殿』

シセル『…何だ?』

パパス『力を貸して頂けぬか?』

シセル『…その目が見たかったんだ』

シセル『ワタシは今まで多くの人たちの死の運命を変えてきた』

シセル『それが正しいことなのかはわからないが……少なくとも間違ってないとワタシは思う』

シセル『何故なら誰かが泣いてるのに手を差し伸べないのはワタシの主義に反するからだ』

パパス『シセル殿……、ワシも協力できるか?』

シセル『できるさ、今のアンタならトリツクことが』

パパス『トリツク?』

シセル『まあ実際やってみる方が早いだろう………さあ、』



シセル『死者のレッスンを始めよう』

こんなかんじでゆっくり書いてくつもりだが、ドラクエ5はともかくゴースト・トリック分かる人いるかな?

クネクネ④
分かるっつーか大ファンだ。

超期待してやります

ヌワス「パパーーーwwwwwwwwwwww」

シセル『まず状況を整理しよう、アンタはあのオカマみたいな奴に黒焦げにされ殺された、そして息子さんはもう一人の
    子供と共に誘拐された…そういえばまだ名前を聞いていなかったな』

パパス『ワシの名はパパスだ、ところでシセル殿これからどうするつもりかな?』

シセル『まずはアンタの死の運命を書き換える』

パパス『さっきから気になっていたが、どうやって死を回避するつもりなのかな?今から蘇生でもするのか?』

シセル『何、単純な話さ死ぬ前にちょっと遡って少し運命を変えるだけさ、さあついてくるんだ』

パパス『ぬ、ぬわーーっ!?』

        チックッ タックッ カチッ ビシューーーンッ

bgm ソノ死ヨリ4分前

パパス『うぬ…何が起きたのだ?』

シセル『まあタイムトラベルってやつだ、それよりほら…』

パパス『うぬ?な、なに!?ワシがいる!?』

パパス「どりゃあああっ!!!」ザシュッ

笑い袋「ヒャヒャヒャ……」ガクッ

シセル『あれはアンタの【死】より4分前のアンタだ』

パパス『つ、つまりここはあの【死】より4分前の世界なのか?』

パパス「うおーー!!!リュカ!今行くぞぉ!」ザクッ

土偶戦士「」バリーンッ

パパス『マ、マズイ!このままではまた繰り返すだけだ!』

シセル『ちょっと待て、今時を止める』シュンッ

パパス「」ピタッ

パパス『おお!ワシの動きが止まった!』

シセル『止まったのは時間だがな…さて、ここらで死者のルールについて教えよう』

パパス『ルール?そんなものがあるのか?』

シセル『ああ、まず一つ 我々はこの世界の人々には認識されない
    二つ ワタシが行ける過去は【死】より4分前まで
    三つ 死者の世界にいる間は時間が止まる
    四つ 死者は運命に介入したことがある生者とのみ意志疎通が可能となる
    五つ 死者の魂は夜明けと共に…    おっとこれは無しだったか
    改めて五つ 死者はそれぞれの【死者の力】を持つ      他にも色々あるが大体こんな感じだ』

パパス『【死者の力】?』

シセル『ああ、この力が我々に唯一与えられた運命に立ち向かう為の武器だ、そしてその武器は人それぞれ異なる』

シセル『例えばワタシの【死者の力】は物体をアヤツルことだが、ワタシの知り合いの【死者の力】は物体をトリカエルことだった』

パパス『ではワシもシセル殿とは違った【死者の力】を持っているということかな?』

シセル『そういうことだ、実際試した方が早いだろうから試しに適当な物にトリツイテみてくれ、念じれば多分できるはずだから』

パパス『ぬぬぬ………何も変わらぬぞ?』

シセル『そんなバカな…コア…物体の中央で光る玉は見えなかったか?』

ゴーストトリックとか俺得すぎる
支援

パパス『光る玉…これのことかな?』

シセル『ああそうだ、瓦礫だろうが松明だろうが大体のモノはコアを持っている、そして我々は【死者の力】を使ってそのコアにトリツクことができるんだ』

シセル『色々なモノのコアにトリツキながら移動することも可能だし、トリツイたモノをアヤツッタりすることも可能だ』

パパス『なるほど』

シセル『さて、まずはアンタの息子さんの元へ行くとしよう、移動する時はトリツキたいコアに手を伸ばすイメージをするんだ』

パパス『こうかな?』ビシュッ

シセル『トリツケる範囲は人それぞれ違うんだが…アンタのはずいぶんと広いな…』

パパス『鍛えてますから!』

シセル(関係ないと思うんだが…)

なんとなくヘラクレスの栄光4のような感じも

支援




シセル『息子さん所に辿り着いたが…状況は最悪だな』

パパス『まさかリュカ達がゲマに立ち向かっていたとは…立派に成長したなぁ…』

シセル『暢気なこと言ってる場合じゃないぞ、この辺りはトリツケるモノが少なすぎる』

パパス『つまり手も足も出ないと?』

シセル『少なくとも今の状況じゃあアンタと息子さん達をあの化け物から助けだすのは無理そうだな…』

シセル『仕様がない…やり直すか…』ビシュンッ




パパス「どりゃあああa

シセル『さあ二回目だ』

パパス『シセル殿、人や動物や魔物にもコアはあるのだろう?だったらアヤツルことも可能では?』

シセル『まあそういう【死者の力】を持ってる奴もいるっちゃいるが…残念ながらワタシは無理だな』

パパス『どれワシが試してみよう』パパスinパパス

パパス『さあパパス左手を挙げるんだ!』

パパス「ああっ!!!」ザシュッ

笑い袋「ヒャヒャヒャ……」ガクッ

シセル『無理みたいだな』

パパス『ええい!次だ次!』パパスin土偶戦士

土偶戦士「…」フォンッ

シセル(うまくいったのか?)

パパス『シセル殿!コイツはアヤツレそうだ!よしこれで…』

パパス「うおーー!!!リュカ!今行くぞぉ!」ブンッ

パパス『えっ!?ちょっ!?ス、スカラ!』キュポンッ

パパス「せいっ!」ザクッ

土偶戦士「…」ピクピク

パパス「フンッ!」ドガッ

土偶戦士「」パリーン

シセル『パ、パパスー!』

パパス『何かな?』

シセル『な、何だ生きてたか』

パパス『死んでるがな』

シセル『で、何故ここにいる?』

パパス『ワシもよく分からんのだが…ワシが魔物の体で肉体強化呪文(スカラ)を唱えたら、急に過去のワシに魂が移動したんだ』

シセル『? どういうことだ?』

パパス『ワシの推測だがおそらくワシの【死者の力】は【魔物を一回だけアヤツル】ことなんだと思う』

シセル『一回アヤツったら直前にいた場所に戻るってことか…またややこしい力を手にしたな』

パパス『この力があればリュカを救える!行くぞシセル殿!』

シセル『待つんだパパス、このまま行ってもまた繰り返すだけだぞ?まず方針を決めるんだ』

パパス『う、うむ…そうだな、死者の世界に居る間は幸い時間も止まるし焦る必要はないな』

シセル『まずはどうやってこの場を切り抜けるか考えようか』

パパス『この場で最も有効なのは戦術的撤退かのう…』

シセル『センジュツテキテッタイ?何だそれは?』

パパス『逃げるという意味だ、ゲマは強い…おそらくワシ一人では倒せないだろう、逃げるのが一番の得策だとワシは思うが』

シセル『逃げるにしても我々は人質を取られてるしな…簡単にはいかないだろう…』

パパス『何か奴の気を逸らすことができれば…』

シセル『なあパパス、アンタさっき魔物の体で呪文を唱えていたが魔物が何をできるのか知っているのか?』

パパス『この洞窟に入ってからかなりの数の魔物と闘ってきたからな、大体は分かるぞ』

シセル『そうか、じゃあ詳しく教えて貰えないか?』



シセル『…………よし、これでいこう』

パパス『解決策が見つかったか!?』

シセル『ああいくつか不安はあるが取り合えずな、さあ善は急げだ行くぞ』

パパス『うおおお!!今行くぞ愛しの息子よ!』ビシュンッ ビシュンッ ビシュンッ

シセル『……あれが子煩悩というやつか』ビシュンッ




ゲマ「フフンッ♪」ドゴッ

ゲレゲレ「グフッ!」バタッ

ヘンリー「」

リュカ「ハァ…ハァ…ゲホッ」

ゲマ(やれやれ、まだ立ち上がりますか…面倒なのでそろそろ片付けますか)スッ

ダークアイ「」ふよふよ

ゲマ「おやおや、人間の臭いに誘われて来たのですか?食べちゃダメですよ、彼らは貴重な労働力ですから」

ダークアイ「」ピカァッ   ダークアイは まぶしいひかりを はなった!

ゲマ「な、何をするんですか!?」

リュカ(魔物があのオカマに攻撃を?何で?)

パパス「リュカよ!無事か!?」

リュカ「お父さん!ヘンリーとゲレゲレが!」

ゲマ(チッ!あの男が来ましたか…少し早いですが…)「ジャミ!ゴンズ!この男を葬りなさい!」

ジャミ「フシュッー!フsy」ズバッ

パパス「馬刺し用には臭みが強いかな?あっちビーフはどんな味だろう?」ペロッ

ゴンズ「…」   ゴンズは にげだした!

パパス「さて、後はお前だけか…」シュランッ

ゲマ「………私だって好きでこんなことやってるわけじゃないんですよ…妻子が魔王軍の監視下に置かれてて無理矢理…」

パパス「何と!?それじゃあまるd」グサッ グリュ

ゲマ「『まるでワシと同じ』ですか?嘘に決まってるでしょう!ホーッホッホッ!」

パパス(リュ……カよ……)ガクッ

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