ほむら「巴マミを落とすのは簡単よ。」(21)


―マミ宅――――


マミ「えっ?」

ほむら「彼女は一人でいる時間が長かったせいか警戒心が強いわ。

でも、基本的に寂しがり屋な性格だから、積極的にアピールを

続ければすぐに仲良くなり、彼女の方からこうして家に招いて

くれる。」

マミ「暁美さん?」

ほむら「あとはお決まりの恵方巻戦でさっそうと彼女を守ることが

できればもう落としたも同然よ。」

マミ「はい。暁美さんケーキ。あーん。」

ほむら「あーん。」ホムホム


―ファミレス――――


ほむら「美樹さやかを落とすのも、それなりに簡単よ。」

さやか「お?」

ほむら「彼女を落とす上で重要なのはまず出会いね。自己紹介での段階で

    明るくしておけば彼女からの印象はとても良いわ。

    休み時間になれば勝手にあっちから話しかけてくるし、

    まどかや志筑仁美含め、クラスメイトとも友好的にすれば

    自然と美樹さやかとの距離は縮まるわ。

    それと、お互いの恋愛話で囃し立てあえば短い期間で

    親友といえる間柄になる。」

さやか「ほむら?」

ほむら「でも、それだけじゃ駄目。」


ほむら「何故なら彼女には私と出会う前から、上条恭介という想い人がいるから。

    でも、ここがある意味ターニングポイントよ。

    彼女とのスキンシップは他の人から見たときに少し過剰なのでは?

    と感じるほどでなければいけない。

    これを怠らなければ、上条恭介に振られた際、落ち込んでいる美樹さやかを

    軽く落とすことができる。いつものスキンシップの延長線上としてね。

    ちなみに、上条恭介に思いが届いてしまうことはないわ。

    彼女が振られる割合は100ループ中103回。

    そのうち一ループは二度告白して三度断られているわ。」

さやか「おーい?」


ほむら「もっとも、彼女は年相応に恋愛や性的なことに興味があるから、

    私が同性愛者であることを仄めかし、上手くそっちの方向へ

    誘導することができれば、上条恭介を利用することなくベッドに

    誘いこむことはできる。その代わり、人付き合いや立ち回りの

    苦労は前者の倍以上だけれど。」

さやか「パスタ一口あげるから、ハンバーグ一口ちょうだい。」

ほむら「いいわよ。」

さやか「はい。あーん。」

ほむら「あーん。」ホムホム


――公園――――

ほむら「佐倉杏子を落とすのも、簡単ではないけど可能よ。」

杏子「ん?」

ほむら「彼女を落とすには時間がかかる。だからループ開始直後で会いに行くほうがいい。」

ほむら「そこでさっさとワルプルギスのことを話し、同盟を組む。」

ほむら「この時注意すべきなのはお互いのメリットを明確にしておくことね。」

ほむら「彼女は合理的な一面もあるから、信頼を得るためには必要なことよ。」

杏子「ほっぺにあんこついてんぞ。」

ほむら「同盟を組んだあとは、他の魔法少女との衝突を避けるために手回しをし、」

ほむら「ちょくちょく近況報告をし合えば、とりえあず第一段階は終了。」

杏子「…」ペロッ///

ほむら「ここからが本題よ。」


ほむら「このままだとただの良い相棒になってしまうわ。」

ほむら「そこで、魔女との戦いで頼もしい姿を見せながら、」

ほむら「たまにミスをしたり、弱みを見せなければならない。」

ほむら「その割合を増やしていき、少しずつ内面の弱さを出していけば、」

ほむら「彼女のほうも心を見せてくれるわ。」

ほむら「でも、あんまり弱みを見せすぎてもさくっと同盟を切られてしまうから、注意が必要ね。」

杏子「カスタードも食うかい?」

ほむら「頂くわ。」

杏子「ほらよ。あっ、あーん///」

ほむら「あーん。」ホムホム


――円環の応接間――――

ほむら「そんな訳で私の不貞行為は、彼女たちの尻軽さに問題があるのよ。」

まど神「・・・。」

ほむら「もっ・・・もっとも、私も自分を抑えられなかったけれど。」

まど神「・・・。」

ほむら「そっそれに、まっまどかだって私を性的に一人にして長い間放置してるじゃない。」

まど神「・・・。」

ほむら「あっえ、あ、いや、まどかが悪いって話じゃなくてね?ただ私が置かれた状況を」

ほむら「その、何ていうか、少しでもいいから汲み取ってほしいというか、考慮して欲しいて言うか・・・」

まど神「・・・。」

まど神「・・・。」

まど神「・・・。」

まど神「言い訳は以上かな?ほむらちゃん。」


ほむら「・・・はい。」

まど神「じゃあ、分かるよね?」

ほむら「・・・ごめんなさい。」

まど神「いやー私もびっくりしちゃったよ。」

ほむら「・・・。」

まど神「だってねぇ。ここに着いたらいきなり言い訳を始めるんだもん。」

ほむら「・・・うっ・・・。」

まど神「そりゃねぇ。怖かったかもしれないけどねぇ。だって私神様だもんねぇ。」

ほむら「・・・いや・・・そんなこ・・・とないです。」

まど神「でもさぁ、それがさぁ、自分のぉ不貞行為のいいわけでぇ、」

ほむら「いやっ・・・本当にすいま・・・」

まど神「しかもそれが全部相手のせい。全面的に相手のせい。悪徳政治家もびっくりだね。」

つかれた。

おわり。

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