男「え？」

幼馴染「え？　じゃないよ！！　何でナチュナルに胸を揉んでるの！？」

男「まあ、そこにおっぱいがあるから、かな」

幼馴染「キメ顔で言われても全然かっこよくない！！」

男「まあ、そう熱くなるな。見ろ、お前のその慎ましやかで主張のないおっぱいが揺れているぞ」

幼馴染「小っちゃいって言うな！」

男「おっと、誤解されては困る。決して貶してるわけでないんだ。むしろこれは褒め言葉と受け取ってもらっても良い」

幼馴染「……一番悩んでることなんだぞ」

男「なに。女の子の価値なんて、胸で決まるものじゃあない。もっと大事なことは沢山あるのだよ」

幼馴染「自分は大きいのが好きな癖に……」

男「何か言ったか？」

幼馴染「別に……」

男「しかし、今日のお前は嫌に不機嫌だな？　何か嫌なことでもあったか？」

幼馴染「…………」

男「どうしたんだ、そんな可哀想な物を見る目をして。俺の後ろに何か居るのか？」

幼馴染「いや、まさしくその残念な物が男なんだけど」

男「なんと！？」

幼馴染「そりゃ、朝目が覚めて馬乗りで胸を一心不乱に揉まれていれば、驚きもするし、嫌な気分にもなるよ！」

男「なるほど、原因は俺だったのか……」

幼馴染「ひゃっ！？　ど、どうしてそこでまた再開するの！？」

男「いや、そこにおっぱいがあるから」

幼馴染「登山家か！　お前は！」

男「おや。おっぱいにも頭にも栄養の行ってない幼馴染ちゃんが良く分かったね。2回目にしてその突っ込みが来るとは」

幼馴染「有名じゃん。だってそれ」

男「ジョージ・マロリー。イングランドの登山家の言葉だね。正確には『そこにエベレストがあるから』と答えたらしいけどね」

幼馴染「イン……グランド？　エベレスト？」

男「……ちょっと知識が足りないお山さんにはお仕置きが必要かもね」

幼馴染「っ！？　そこは！？」

男「この言葉を残した彼は残念ながら、エベレスト登頂が出来なかったらしい。そんな彼の意思を継いで、俺が幼馴染のお山に登頂に成功した訳だが……」

幼馴染「んんっ…。だめ、だめだって……」

男「なるほど」

幼馴染「何がなるほどだ！！」

男「いや、まあ。人には誰しも弱点があるものだ。気にしないでもいいだろう」

幼馴染「こんなとこ責めてくる人が世界中の何処にいる！？」

男「ここに居るじゃないか。寝起きだからブラをしていないのが仇となったな」

幼馴染「なっ！」

男「ふふ。小さいながらもしっかり育っているじゃないか。おにーさんは嬉しいぞ」

幼馴染「っっっ～～～！！！！」

男「顔を真っ赤にして。可愛いじゃないか」

幼馴染「うっさいばーか！！！！！」

男「うん。バカにバカと言われるのは心外だな」

幼馴染「頭がいいのとバカはまた違うの！」

男「そうか。なるほど面白い」

幼馴染「ひにゃっ！？」

男「では、バカはバカなりにそれ相応の行動で楽しませてもらおうじゃないか」

幼馴染「ちょ、ちょっと！　んくっ！？　つ、つよい……」

男「痛いのか？」

幼馴染「そういうわけじゃないけど……」

男「そうかそうか。それは良かった。痛かったら悪いしな」

幼馴染「何で変なところだけ紳士的なんだ……」

男「失礼な。俺はいつも誠実で紳士的だぞ？」

幼馴染「そういう人は！　んっ……。　う、馬乗りで胸を揉むことなんてしない！」

男「イングリッシュジェントルメン。若しくは、平成の沢田研二を目指す俺でも欲望には勝てないってことだな」

幼馴染「失格だ！？」

男「英国紳士でも時には欲望を解放してやらないと、破裂するだろ？」

幼馴染「それに人を巻き込むなあああ」

男「ははは。朝から高らかなシャウトだ。流石、吹奏楽部木管リーダーだけはある」

幼馴染「はあ……はあ……」

幼馴染「ねえ……」

男「ん？」

幼馴染「いつまで乗ってるつもり？　そろそろ退いてほしい」

男「うーん……」

幼馴染（夏の寝起きだから汗すごいし、動けないのも辛いし）

幼馴染(それに……）

男「退く……ねえ」

幼馴染（ドキドキしちゃうじゃん、こんな体勢）

男「そうだな、俺が満足したら。そうすれば退くよ」

幼馴染「それって……いつごろ？」

男「俺が満足したとき」

幼馴染「くううううううううう」

男「どうしたんだ、涙なんか流して。嫌なことでもあったか？」

幼馴染「自分の胸に聞け！　このおバカ！！！」

男「いや、困った。女性の涙をもたらすものに気づけないとは、紳士失格だな」

幼馴染「とっくに失格！」

男「むう……」

男「まあ、考えても致し方ない。今は己の野望を満たすことにしよう」

幼馴染「鬼！　悪魔！」

男「ははは、何とでも言え！　今の俺は英国紳士でもなければ沢田研二でもない！　一般男子高校生だ！」

幼馴染「開き直った！？」

男「ふふ。しかしまあ、改めて小ぶりだが、手に収まりやすくいい形をしている」

幼馴染「！？」

男「さっき触った感覚では先っぽも小さくて可愛かったな」

幼馴染「っっっ～～～」

男「ふふ。直接見てみたいな、これを」