モバP「ライラさんとの生活」 (36)

地の文あり。大真面目にライラさんを甘やかすだけです。

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ライラ「P殿ー、お風呂先にいただきましたですよー」

P「はーい…ライラさん服、服着なさい」

ライラ「ライラさんのアイスはどこでしょうか」ガチャガチャ

P「アイスはさっきテーブルに出しといたから、ちゃんとズボン履いて。アイドル以前に女の子として駄目だからその格好」

ライラ「オォー、P殿はさすがライラさんのプロデューサー殿ですねー。アイスの固さもバッチリでございますです」

P「ライラさんなんでそんなにズボン履きたがらないの。何に対する反抗なのそれは」

ライラ「ライラさんはロックでございますですからねー」

P「ロックな人はロックを言い訳にしないよライラさん」

ライラさんがうちに転がり込んできて1週間が経った。

1週間という期間はともかく、彼女がうちに来ること自体は今までもよくあった。それは大抵今月の食費が厳しい時や大きな仕事を終わらせた後で、そういうときはうちで一緒にご飯を食べるのが恒例になっている。

彼女はアイドルとして売れ始めてるし、特に贅沢を好むわけでもないのだが、何故か定期的に貧窮している。
これは彼女のプロデュースを始めてしばらくしてから気付いたことなのだが、どうも彼女はお金の使い方が致命的に下手らしい。


ライラ「P殿ー、ライラさんすごく良い買い物しましたですよー。この包丁、2本一緒に買うと1本おまけで付いてきたのですよー」

P「…ライラさん普段自炊とかしないのに、包丁何本もいるの?」

ライラ「…オォゥ。それは気が付かなかったでございます」


こんなことがしょっちゅうある。どうやら「お得」とか「今だけ」のような言葉を聞くとうっかり買ってしまうらしい。ものを疑う力に乏しいというか…とにかく独り暮らしには向かない性格だ。

しかし今回の長期滞在は今までと少し毛色が違う。これまでもライブの後に力尽きてうちに泊まっていったことはあるがあくまで偶発的なものだったし、翌日には自分のアパートに帰っていた。
今回はなんというか…今後うちに定住する気に見える。いやはっきり言って明らかに定住したがっている。

家出娘を家に連れ込んで一緒に暮らすなどどう贔屓目に見ても犯罪一歩手前かそれ以下だが、幸せそうな彼女を見ていると無理やり帰すのも躊躇われる。そうこうしているうちに1週間経ってしまった。

1週間前、つまり「はじめてのキャンプ」の収録が終わった翌日、ライラさんが今日は一緒にご飯を食べたいと言うのでいつものようにうちに招待して晩御飯を食べさせていたときのことだ。


ライラ「キャンプ、とても楽しかったですねー。また事務所のみんなと行きたいでございますです」

P「そう言ってくれるのはプロデューサーとして嬉しいけど、昨日帰ってきたばかりなのに次の話とは気が早いなぁ」

ライラ「ライラさんのお部屋はとても静かですからねー。帰ってきてからなんだか落ち着かないのでございますよー」

P「ああ、確かにイベントの後ってそういうことあるな。急に心細くなるっていうか」

ライラさん「…今日も帰ったら一人で寝るのですねー。静かなお部屋で、ライラさん一人で…」

P(めっちゃこっち見てくる)

ライラ「そういえばP殿も一人で寂しいでございますですねー。…ライラさん良いこと思いついたのですがー」

P「あー…まあ、うん。今日はうちに泊まる?」

ライラ「ライラさんこんなこともあろうかと歯ブラシと寝袋持ってきてますですよー」

P「最初からそのつもりだったんじゃないか…あと布団出してあげるから寝袋は仕舞いなさい」

このような流れで泊めたのだが、何故か翌日になってもライラさんが帰らない。むしろ事務所から一度家に寄って枕と着替えを持ってきた。
まあイベントの余韻でまだテンションが収まらないのだろうと判断してその日も泊めてあげたのだが、今思えばこれが判断ミスだった。
その日の夜、さすがにこれがずっと続くとまずいと思い明日はちゃんと家に帰るよう伝えたのだが反応が薄い。これは明日も泊まりに来るな、と思いちひろさんにメールしておいた。こういうことは大人の女性の口から注意してもらった方が効果があるだろう。それに俺ではどうもライラさんを甘やかしてしまう。

次の日、事務所でちひろさんとライラさんが話している声が聞こえた。
上手くやってくれただろうかと近付いてみれば、ちひろさんがライラさんを抱き締めて何やら喚いている。


ちひろ「うちにも!うちにもいつでも来ていいんですからねライラちゃん!」

ライラ「チヒロさんは優しいですねー。ライラさんは幸せ者でございますです」

そういえばちひろさんもライラさん(というかアイドル全員)に甘いんだった。説得は失敗か。苦笑いしながら見つめているとライラさんがこっちに気付いた。

ライラ「P殿ー、今日の晩御飯はライラさんが作りますですよ」

P「…いい機会だから一緒に作ろうか。この前料理教えてって言ってたし」

ライラ「オォー、ライラさん猫の手を覚えるのですよー」

結局そのままうちに居着き、今日で1週間になる。
最初は多少おとなしかったライラさんも今では半裸でアイスを食べていると思えば、なるほど随分この家が馴染んだものだ。


P「…いや馴染みすぎでしょ」

ライラ「?」

P「なんでもないよ。お風呂入ってくるから、アイス食べ終えたらちゃんと歯磨きするんだよ」

ライラ「もちろんですよー。P殿は心配性でございますですねー」

風呂

P(我ながら、さっきのはひどかったな…)

16歳の女の子に「ちゃんと歯磨きしろ」はいくらなんでも余計なお世話だ。しかしどうにも、彼女を見てると世話を焼きたくなってしまう。
目を離したらどこかに行ってしまいそうな…そういう雰囲気を、絶えず纏っている子なのだ。実際にはどこかに行くどころかうちに転がり込んできたわけだが。
しかも聞けば初日の時点で母親から長期滞在の許可を取っていたらしい。うちに泊まることについての親への連絡は目の前でさせたが、如何せんアラビア語なので正確な内容を把握できていなかったのだ。

P(こういうところ、意外と抜け目はないんだよなぁ)

それだけに現状に色々と思うところはある。
ここ一週間、ライラさんは調子が良い。トレーナーさんにも褒められていたし、俺の目から見ても以前より笑顔が多い。その原因がうちに泊まってることにあるならとても喜ばしいことだが…同時に、これまではどうだったのだろうと考えてしまう。

P(故郷を離れての一人暮らしは想像以上に孤独なものだろう。ましてや彼女はまだ子供なんだ。もっと気にかけてやるべきだったかもしれないな…)

P(風呂から出たら何か話でも…そういえばライラさんはちゃんと歯磨きしたのかな。洗面用具は自分で持ってきてたから大丈夫だとは思うが…待て。そういえばシャンプーなんかはどうしてるんだ?)

P(まさか一週間俺の男性用のを使ってたのか。迂闊だった。年頃のライラさんの髪や肌に悪影響があったら大変だ。明日にでもお風呂セットを買い与えなければ)

P(いや明日は確か夜遅くまでラジオの収録のはず…その後で買い物に付き合わせるのは可哀想だ。当然俺一人じゃ最適な物は選べないし、買いに行くなら今から一緒に。幸い近所のスーパーはまだ開いてる!)

居間

P「ライラさんスーパーに行こう」

ライラ「今からお買い物でございますですか?…はっ、まさか追加のアイスを」

P「ライラさんのお風呂セットを買いに行く。今日まで気が付かなくてごめんな」

ライラ「アイスじゃないのですかー…ライラさんは特にお風呂に困ってませんよ?」

P「いや駄目だ。ライラさんは女の子なんだからちゃんと女性用のものを使わないと。とにかく行くよ!」

ライラ「オォー…P殿は時々とっても情熱的ですねー」


このあとめちゃくちゃズボン履かせた。

ライラさんがうちに来てから2週間が経った。
今日はライラさんはちひろさんの家に泊まることになっていて、久しぶりに一人で夜を迎える。

先ほどちひろさんから「ライラちゃんうちの子にしちゃ駄目ですか」というメールが来たのでどう答えたものか悩んでいると、ライラさんからも「ライラさんよその子になっちゃいますよー」というメールが来た。
あまり冗談を言わない彼女にしては珍しい文面で、少し微笑ましい。
とはいえ本当にちひろさんの家の子になったら寂しいので、ライラさんに今日買ったライラさん一押しのアイスの写真を送っておいた。
すぐにちひろさんから「ライラちゃんが一旦アイスを食べに帰るって言い出したんですけど」というメールが来たので「うちの子は渡しません」と返しておいた。

翌日事務所でデスクワークに勤しんでいると、ちひろさんがニヤニヤしながら近寄ってきた。昨日の仕返しをされるのだろうか。

ちひろ「いやーPさんもすっかり自分に素直になっちゃって。『うちの子』ですか」

P「言葉の綾ですよ…昨日はどうでした?」

ちひろ「とっても楽しかったですよ。ライラちゃんと色々お話しできましたし。やっぱり女子同士でしか話せない悩みとかありますからねー」

ライラさんの悩み…気になるが、ここで聞くのは野暮だろう。聞くならせめて本人からだ。

ちひろ「あ、悩みって言っても暗い話ではないですからね?Pさんがそんな真剣な顔にならなくても大丈夫ですよ」

P「顔に出てましたか。どうも俺は過干渉しようとする癖があって駄目ですね。自分でも分かってはいるんですが…」

ちひろ「何を今更…ライラちゃんはむしろPさんのそういうところに感謝してましたよ。自分は幸せ者だって何度も言ってました」

P「そ、そうですか。俺としてはもっと前から気にかけてあげていればと思っていますが…」

ちひろさんの顔が微妙に歪んだ。照れくさくてつい思っていたことが口から出たが、俺は何かまずいことを言ってしまったのか。

ちひろ「一応お聞きしますが、Pさんはもしかして『2週間前までライラちゃんに十分に構ってあげてなかった』という認識なんでしょうか?」

P「えぇまあそうですが…あ、いや実際は1週間前くらいまでですね。一緒に住んでても気が付いてあげられないことも多くて…」

ちひろ「………これはライラちゃん本当に幸せ者ですねー…」

ちひろさんが呆れ顔で自分のデスクに戻ってしまった。何か会話を失敗してしまったようだが、怒らせたりしたわけではなさそうなので良しとしよう。

1日ぶりにライラさんがうちに戻ってきた。もはや完全に定住の構えだが、実際問題どうしたものか。
二人で暮らすこと自体は正直この2週間でだいぶ慣れてしまい、今更大きな問題は発生しそうにない。
事務所と彼女の母親の許可も下りており、彼女本人も住み続けることを望んでいる。
…あれ、後は俺の気持ちの問題なの、か?

いや、しかし未成年の女の子と同棲…むしろ成人女性と同棲より言い訳が効くか?いややましいことがあるわけじゃないし言い訳もなにもない。そもそもこの場合は同棲ではなく同居だ。
落ち着こう…結局は俺がどうしたいかだ。理由をライラさんに押し付けてはいけない。俺は…

ライラ「P殿?聞こえてますかー」

P「あ、ごめん…ちょっと考え込んでた。何か言った?」

ライラ「ライラさんは昨日チヒロさんにアドバイスを貰ったのですよー。それを実行に移すでございます」

例の悩みの件だろうか。気になっていたので一旦先ほどの思考を棚上げにする。

ライラ「それではこれをどうぞー」

P「…『ライラさん肩たたき券』?なにこれ、って文字通りだよね」

ライラ「ライラさんはP殿からもらってばっかりですから、何かお返しがしたかったでございます。そのことをチヒロさんに相談したら、P殿はお仕事でいつも疲れてるから肩たたきはどうかとアドバイスをくれましてですねー」

P「…この漢字は?」

ライラ「それもチヒロさんに教えてもらったですよー。ライラさん漢字は勉強中ですから、間違えないようにがんばりました」

P「そうか、そうかー…ライラさんはかわいいなぁ」ナデナデ

ライラ「オォゥ、ライラさんまだ肩たたきしてないのに、またもらってしまいましたー…心がポカポカしますねー…」

なんだろうな、娘を持つってこういう感覚なんだろうか。ちひろさんグッジョブ。今度ご飯奢らせてもらおう。
さっきまで悩んでたのが嘘のようだ。ライラさんがいなくなったら俺死ぬんじゃないか?うちの子はもしかして世界で一番かわいいのでは?
…いかん、完全にトリップしていた。俺は何をしていたんだっけ。

ライラ「あー…P殿はテクニシャンですねー…ライラさんポカポカが止まりませんよー…」

目の前に恍惚とした表情のライラさんがいた。俺は感激しながらもライラさんの頭を撫で続けていたらしい。
このまま撫でればどこまで蕩けるのか興味はあったが、すでにアイドルとしてはギリギリアウトな顔だったため中断する。
ライラさんはひどく残念そうな顔をしたが、またいつでも撫でてあげることを約束したら引き下がった。こんなことで喜んでくれるなら安いものだ。
ともかくこの日は、俺にとって忘れられない日になった。


このあとめちゃくちゃ肩たたきしてもらった。

ライラさんがうちに来てから1ヶ月が経った。
あの日以降、ライラさんからの距離が近い。物理的に近い。

ライラ「P殿ー、今日のライラさんも絶好調でしたー」

P「ああ、お疲れ様…そんな頭から突っ込んでこなくてもちゃんと撫でるから」ナデナデ

ライラ「あぁー…ライラさんは最近これとアイスが楽しみでー…」

アイスは元からだろう…しかし最近グイグイ来るようになったなライラさん。やはり前は寂しさを我慢していたのだろうか。ちひろさんの家に泊まったことも良い影響を与えているのだろう。あまりわがままを言わないライラさんが自分からスキンシップを要求してくるなんて、前までは見られなかった光景だ。それにしてもライラさんは可愛すぎる。天使かもしれ

ちひろ「Pさーん、事務所では控えてくださいねー」

えっ。

ライラ「あっ、あぁー…アォゥ…」

見ればライラさんがすごい顔になっていた。俺はまたライラさんの頭を撫でながら考え事をしてしまったらしい。
周りのアイドル達が若干引いているのが分かる。ちひろさんもっと早く止めてくれていいんですよ。

すでに事務所内ではライラさんが俺と一緒に暮らしていることは周知の事実であり、生温かい目で見守られている。
正直呆気ないほど簡単に受け入れられてしまい、もう少し他のアイドル達からリアクションがあると思っていたと素直に言ってみたところ、
「前からベタベタに甘やかしてたから今更家に泊めてあげるくらいで驚かない」
と言われてしまった。

そこまで言われるほど甘やかしていただろうか。確かによくうちでご飯を一緒に食べたり買い物に付き合ったりしていたが…いやこれは甘やかしてるな。ベタベタに甘やかしてる。
よく考えたら今までもライラさんの衣食住のうち衣と食はある程度面倒見ていたので、これに加えて住も引き受けただけなのか。
しかしこれはライラさんがあまりにも自然に庇護欲をくすぐるからであり、実際しょうがないと言える。

ちひろ「Pさんって親バカ度上がりましたよね」

P「なんです急に…親バカ度?」

先日、ライラさんへのアドバイスのお礼としてちひろさんを飲みに誘ったときの会話である。

ちひろ「前まではなんだかんだ言って節度を持ってライラちゃんを甘やかそうとしてたのに、最近はまるで飢えた獣のようにライラちゃんを甘やかしてますもん」

P「飢えた獣のように甘やかすの意味はよく分かりませんが、我慢しなくなったということならむしろライラに当てはまるでしょう。最近はわがままも増えて嬉しくてですね…」

ちひろ「わがままが増えて喜ぶとか本気で親バカ過ぎてちょっと…。というか、別に今までもライラちゃんは我慢してたわけじゃないと思いますけど」

P「そうですか?でも実際に孤独に耐えかねてうちに来たわけですし…最近はどこに行くにも付いてこようとするんですよ。ちょっとコンビニ行くのにも必ず一緒に来るんです」

ちひろ「はいはい可愛いです可愛いです。ライラちゃんは別に我慢してたんじゃなくて、単純に今までよりPさんが好きになっただけだと思うんですよねー」

P「い、今まで好かれていなかったと…!?」ガタッ

ちひろ「なんでそうなるんですか…落ち着いてください。まあライラちゃんは人懐っこい子ですからねー、これだけベッタベタに可愛がられたらそりゃ懐くでしょう。元からPさんに対しては特に懐いてたので、一緒に住むようになってそれがさらに深まっただけの話だと思います」

P「…」

なるほど…確かにそういう考え方もある。実際のところはライラさん本人にしか分からないが、今までも彼女は我慢してなかったというならそれが一番いいに決まってる。

ちひろ「まあキャンプから帰った時に寂しかったのは本当でしょうけどね。そこで私でも女子寮でもなくPさんを頼った時点で、ライラちゃんの気持ちが表れてるじゃないですか」

P「女子寮…確かに、せめてうちじゃなくて女子寮に入れるべきだろうと考えたことはあります。でもそれとなく女子寮を促してみたら『ライラさんはPさんのお家が一番いいのですがー、やっぱり迷惑だったでしょうかー…』ってライラさんが言って!慌てて迷惑なもんかって言いながら思わず抱きしめたら」

ちひろ「Pさん最近親バカっていうかただのバカですよね」

P「ライラさんは、最近楽しい?」

お風呂上がりに二人でアイスを食べている時、なんとなく聞いてみた。

ライラ「毎日とっても楽しいですよー。P殿はライラさんのプロデューサーをしていて、楽しいと思ってくれていますでしょうかー」

P「もちろん。ライラさんのプロデューサーになれて本当によかったと思ってる」

ライラ「それは嬉しいですねー。ライラさん、P殿でなかったらアイドルも日本も続かなかったと思ってますー」

ライラさんはそんな風に考えているのか。プロデューサーとしてこれ以上なく嬉しい言葉だ。

ライラ「ライラさんこれからも頑張りますから一緒にいろんなお仕事いきましょうねー。目指せトップアイドル、でございますですよー」

P「…ああ、一緒に頑張っていこうな!必ずトップアイドルにしてみせるよ」

ライラ「ではまずはライラさんの元気のもとをー…」


このあとめちゃくちゃ頭を撫でた

おわり

おまけ
ライラ「P殿は『トップアイドルになるまで』一緒にいてくれる約束をしてくれたのですよー」

ちひろ「Pさんは情熱的ですねぇ」

ライラ「では、ライラさんはトップアイドルになったらP殿と一緒にいられないのでしょうかー」

ちひろ「へ?い、いやPさんにそんなつもりはないと思いますけど…」

ライラ「だからライラさんアイドルのお仕事もっと頑張って、P殿にずっと一緒にいてもらう約束してもらいますー」

ちひろ「…」

ちひろ(まあ知ってましたけど、ライラちゃんも相当愛が深いんですよねー…。お父さんとか恋人とか、そういういろんな役割をPさんに感じてるんでしょう)

ちひろ(そしてPさんも、恐らくライラちゃん本人が感じているよりもライラちゃんを気に入っている…結局似た者同士なんですよね、この二人は)

ちひろ(そもそも1ヶ月も同棲してお互い一切不満が出ない時点でお察しですけど。その辺Pさんはどう捉えてるんでしょうか…多分何も考えてませんね)

ちひろ(…私にも甘やかしてくれる人、現れませんかねー…)

おまけのおわり

以上です。HTML化依頼出してきます。

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