男「お前らさ、そろそろ付き合えよ…」(2)

男「そろそろってなんだよ、そろそろて」

女「バレないように歩くやつよね?」

男「クラッシュ・バンディクー4で最初のボス倒したら出来るようになるやつなー」

女「ニトロ箱の上も平気なのよねー」

男友「そんなマニアックな話誰も求めてねーよ、コンチクショウ共」

男「うわ、『コンチクショウ』なんて言葉久々に聞いたよ」

女「男友さ、現代(いま)を生きる男としてそれはアウトじゃないのー?」

男友「その無駄に息ピッタリな会話に聞き飽きたって言いてぇんだっつー話!」

男友(そのイチャつきが独り身男にとっちゃ目に毒なんだよあぁ泣きてぇっ!)

男友(そんで付き合ってないとか何、羨ましいんだけど!)

男友(俺にもワンチャンあるとか勘違いしちゃうよ!?)

男友(良いの!?)

男「あ、女ー」

女「ん?…あぁ、これ?」

男「おー、それそれ」

男「助かるわー」

男友(こそあど言葉で成立する会話とか、熟年夫婦かお前らはっ!)

男友「…何やってんの?」

男「いやぁ、女が俺が休んだ授業のノート貸してくれるって言うからさ」

女「感謝しなさいよー」

男「感謝してやるから、合鍵使って俺ん家から勝手に漫画持ってくなよー」

女「合鍵はちゃんと許可とってるし、置き手紙置いておいてあるでしょ?」

女「いつも」

男友(合 鍵 で す と !?)

男「毎回手紙の主の名前が違うからそらノーカンだわ」

男「なんだよ怪盗キッドとか、どこの黒羽快斗だお前」

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