戦士「まぁ、とりあえずビールでも飲むかな」<雑談系SS>(29)

-- ルイーダの酒場
戦士「こっち、ビールひとつ頂戴」

店員「はい、おまちー」

グビグビ~

戦士 「暇だなぁ~」

魔法使い(あれ?あれは戦士じゃない)

魔法使い「戦士...浮かない顔してどうしたの?」

魔方使い「冒険が休みの時くらい、のんびりってところかしら..」

戦士「おお、魔法使い。おまえもこっち来て飲まないか?」

魔法使い「ありがとう。いただくわ」

魔法使い「こっちビール一つ下さーい」



かんぱーい(一緒に飲んだくれながら楽しんでくれ 下さい)

戦士「冒険が休みっつってもなぁ...ずーっと休みじゃね?」

魔法使い「ギク...。」

戦士「あのお荷物遊び人が賢者になっちまってから」

魔法使い「勇者はずーっと二人旅だもんね。」

戦士「なにが『閉じ込められるのは二人だけでいい』だか。意味分からん」

魔法使い「まぁまぁ。飲もうよ」

魔法使い「すいませーん、いっかくウサギの太ももロースト下さいー」

戦士「なぁ、魔法使い。勇者ってああいうものなのかな?」

魔法使い「ああって?」
ビール グビグビ

戦士「例えば俺らの勇者な、何も任せてくれないじゃん。」

魔法使い「そうね。戦闘中に魔法の種類まで指示させれるわね」

戦士「もう、結構いいレベルなのにいつも『めいれいさせろ』でさ...」

戦士「おれ、いままで自分で判断した事一度も無いよ」

魔法使い「わたしは『呪文使うな』はあるけど、あれって結局『戦う』一択になるしね。」

戦士「まぁ、命令されるのは別にいいんだ。あいつはなんたって勇者だもんな。命令が的確なら、喜んで従うさ。」

戦士「でも、どんな戦闘でも必ず『ぼうぎょだ...いや、やっぱり戦うで』って優柔不断なんだよな。」

戦士「もう、どっちなんだよってさ。いつもイライラする」

魔法使い「いちばん後ろに居る私にはそんな事無いんだけどねー」

戦士「まぁ、それもいいんだよ。」

魔法使い「あ、いいんだ^^;」

戦士「でも、勇者に防御の命令を一度されてキャンセルされると、
本当に少し打たれ強くなってるから意味わかんねぇよな。」

ビール グイー

戦士「フロッガーの唐揚げ、結構イケるな。クニクニしてる。」

魔法使い「軍隊ガニのサラダもおいしいよ。」


戦士「意味わかんないといえばアレだよ。」

戦士「力の種を山ほど持たされてからさ、酒場に戻された事があったんだよ。」

戦士「そのあと、勇者が一人で冒険に出るんだけどさ、しばらくするとすぐに迎えに来るんだ。」

魔法使い「あー、そんな事あったねー」

戦士「で、一緒に冒険に出るとさ、さっきの種返してくれって取り上げられるのね。」

魔法使い「あー、そうなんだ。戦士食べられなかったんだ」

戦士「うん。おれ、戦士だからアレ食べたかったんだけどな。」

戦士「ま、仕方ないやな。やっぱり勇者は特別だからアイツが食べるのは良いんだよ。」


ビール グイー

戦士「ぷはぁ。すいません、おかわりー」

魔法使い「あ、あたしも。二つ下さい」

戦士「おま、俺よりペース速いな」

魔法使い「一杯目はねー」

戦士「で、種の話の続きだけどさ、勇者に種を渡したその後だよ。」

魔法使い「ふむふむ」

戦士「なんか戦闘になるんだけどさ、気づくと俺、ここに戻ってるのww」

戦士「しかも、かばんの中には種がみっちり残ってるの。」

戦士「さっきのは夢だったのかな?って感じなんだけど、あんなにリアルな夢ないよな。」

魔法使い「あぁ。アレかー。」

魔法使い「私も留守番していたから覚えてるよ。あんたいつの間にか帰ってきててびっくりした」

戦士「何言ってるかわかんねぇと思うけど、俺も良く分かってねぇんだ。」

僧侶「あ?、私も似たような事あったよ」

戦士「お、僧侶じゃん。まぁこっち座りれよ。お姉さんビール追加で」

僧侶「ありがと?。スライムつむりのオーブン焼き(エスカルゴ風)も下さいな?」

魔法使い「え、あれ食べるの?」

僧侶「ここの店のは、ガーリック効いてて、おいしいよぉ」

魔法使い「うーん、ちょっと苦手だわ」

僧侶「で、いつの間にか酒場に戻ってる話だけどね」

僧侶「あの、はぐれメタルから幸せの靴が出たときあったでしょ」

戦士「あー、勇者すげぇ喜んでたよな」

僧侶「そうそう~で、あのあと、なぜか幸せの靴がいっぱい増えてたでしょ?」

魔法使い「あー、あったわねー」

戦士「全員分に増えてたよなw」

魔法使い「あんなに出難いものがいくつもあってびっくりしたわ」

僧侶「あれね、さっきの戦士みたいに私が増やしたようなのだよ。」

戦士「ほほー」

僧侶「まぁ、戦士と同じで、詳しくはよく分からないんだけどね~」

ビール コクコク

僧侶「ぷはぁ。ビールおいしい。」

僧侶「でね。こっちの話には続きがあってね」

僧侶「その後、全員で幸せの靴を履いて冒険に出たんだよ」

僧侶「でね、さぁ戦うぞ?って思ったらね」

戦士「ふむふむ」ビールゴクゴク

僧侶「勇者がね「先頭にバシルーラ」って命令をするのね」

魔法使い「あー、やったやった」

戦士「っえ?」

僧侶「意味わかんないでしょ~。ま、でも呪文唱えるですよ。
なんせ、命令には逆らえないからね」

僧侶「パーティー一名減のピンチよね。次に勇者がなんて言ったと思う?」

戦士「ww全然、想像つかん」

僧侶「『よし、逃げろ~』だって。あははは」

戦士「まったく理解を超えるな。で、どうなった?」

僧侶「別に、それだけよ」

戦士「それだけ?」

僧侶「うん。それだけ。そのあと一歩歩いたらいきなりlvが上がってびっくりしたけどね~。」

僧侶「幸せの靴を履いていれば、そんなラッキーもあるねーって話してた。」

魔法使い「・・・。いや、それ更に続きがあるのよ..」

僧侶「そうなの?」

魔法使い「僧侶ちゃんは次に飛ばされちゃったから知らないかもしれないけど」

魔法使い「同じ事が次でも起こったのよ。飛ばして逃げて一歩歩いたらレベルアップ」

僧侶「マジで?」

魔法使い「マジで」

戦士「いくらなんでも、モンスター一匹も倒さずに2歩でレベル2個上がるのは無いわな」

魔法使い「でしょ?本当、不思議よね」

僧侶「本当に、勇者の命令にはなぞが多いよね~」

魔法使い「うんうん。しかも何か結果が伴うし」

戦士「だな」

僧侶「二人ともビールおかわりでいいかな?私はサワーにしよう~」

戦士「いいよー」魔法使い「おねがい」

僧侶「すいませ~ん、ビール二つとマタンゴサワー」

魔法使い「眠くなりそうなカクテルねw」

僧侶「実際はただの甘いフルーツカクテルだけどね。バナナとマンゴーかな」

魔法使い「ほほぅ」

僧侶「魔法使いちゃんもそっちにする?」

魔法使い「いや、甘いもの料理に合わないからこっちで」

『改めて かんぱーい』

僧侶「そういえば、魔王と戦った時ね。」

僧侶「『奴にベホマかけろ』って言われた時はびっくりしたわ」

魔法使い「あー、アレね。私のメラゾーマより効いててワロタよね」

戦士「www」

戦士「あれ?でも俺達なんで魔王と戦った記憶があるんだ?」

魔法使い「?...あー!本当だ。」

戦士「魔王と戦ったとして、負ければ無事では済まないだろうし、
勝っていればとっくに平和になっているはずなのに...」

僧侶「魔王はまだ生きてるわよね~」

僧侶「みんなで同じ夢でも見たのかしら?」

魔法使い「そんな事...でも説明付かないわね」

戦士「うーん...わからん。勇者なら何か知ってるかな。」

戦士「まぁいいや、酔っ払っちゃえ」グビー

戦士「なんかさ、勇者は色々知っていてすごいんだけどさ」

戦士「すごいの種類がちょっと違うんだよな。」

戦士「おれは、バカだから仕方ないと思ってたけど」

戦士「頭のいいお前らでも理解できないんだなぁ」

魔法使い「そうなのよー。遊び人の子を連れて旅に出た時もさ」

魔法使い「最初はただの足手まといつれて、物好き~とか思ったけど、
あの子が悟りの書無しで賢者に転職したからびっくりしたわ」

僧侶「おかげで私ら2軍になっちゃったもんね~」

魔法使い「知らなかったらわざわざ連れ歩かないよね~。多分最初から知っていたのね」

戦士「でも、勇者もなんでも知っている訳じゃないみたいだけどな。」

魔法使い「あ、アレでしょ?船旅ずーっとする羽目になった..」

魔法使い・僧侶「三叉の鉾ーwwww」

戦士「3回攻撃できる武器を大王イカが出すってガセネタのせいで」

魔法使い「2週間はイカ釣り漁船と化したわね」

僧侶「思い出したくな~い」

魔法使い「ね~。でも、イカは懐かしいわね。久し振りに食べたくなったわ」

魔法使い「すいませーん。こっちげそ焼き頂戴~」

戦士「まぁ、たまにガセもあるけどやっぱりすげえよな、勇者は」

魔法使い「そうね。賢者の知識とは違った種類の知識よね」

僧侶「私は神のお導きに近いものだと思っていた~」

戦士「あぁ、それが近いよな」

戦士「いずれにしても、アイツに任せておけば大丈夫って気にはなる」

魔法使い「そうね」

戦士「詳しい事教えてくれないし、今じゃ俺達2軍扱いだけど」

戦士「まぁ、アイツの事はちゃんと信頼しているよ」

戦士「・・最後まで支えてやりたかったけどな」ポツリ

魔法使い「戦士...」

戦士「いけねぇ。湿っぽくなっちまった。
まぁ、アレだ。あいつに任せておけば大丈夫だぜ」

戦士「勇者に乾杯だ。かんぱ~い」グビグビ

ビール ゴクゴク

戦士「なんか大分酔っ払ってきたな」

魔法使い「呪文職なのに、二日酔いとかダメなんですけどー」

僧侶「キアリーかければ一発よ~」

魔法使い「あー、そんな使い方。罰当たるよー?」

僧侶「ま~、いいんじゃないの~?
教会なんか毒消し草より高いお金取って解毒する悪徳なんだから」

魔法使い「生き返るのもお金次第だもんねww どっちかというと悪魔っぽいよねw」

僧侶「魔族も使うのよね~、ザオリク。やっぱり悪魔寄りの力なのかしら?」

魔法使い「邪神も神様ってことなんでしょ」

僧侶「倒しちゃって良いのかしらね。神殺しだわ」

戦士「呪文といえばさ、魔法使い」

魔法使い「なーに?」

戦士「このビールにヒャドかけて」

魔法使い「ん?」ヒャド

ビールキンキン

戦士「ゴクゴク...冷たくてうま~い」

魔法使い「ちょ、変な事させないでよww」

戦士「あはは、悪い悪いww」

僧侶「じゃぁ、私ワイン頼むからメラおね~。ホットワインだー」

魔法使い「もう!」

僧侶「ごめんごめん。怒った~?」

魔法使い「私のビールが先よww」

僧侶「あはは~」

戦士「ノリノリである」

戦士「なんか、話の落としどころが分からなくなってきたな」

魔法使い「相当酔ってるしねww」

僧侶「酔っ払いなんてこんなもんでしょ~」

戦士「そろそろ部屋に戻るか。姉さん、お勘定~」

ルイーダの酒場の夜はまだまだ続く

とりあえず、中身も相当酔っ払ったので落ちます。

戦士は部屋に戻ったけど、魔法使いと僧侶はまだ二人で飲んでいるようだし、
別のテーブルで武道家とか商人が居るかもしれないので、
続き書いてくれる人が居たら続けちゃってね。

では、おやすみなさーい

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