モバP「美女は野獣」(28)




―都内焼肉屋―



礼子「カルビ焼けたわよ。ほら志乃、飲んでばかりないで食べなさい」ジュージュー

志乃「もう、言われなくても食べてるわよ…… 私は小食なの……」グビ

礼子「千夏も野菜ばっかりじゃない。肉を食べないと力がつかないわよ」

千夏「真奈美さんお先にどうぞ。私は後でいいから」シャクシャク

真奈美「いや、千夏が先に食べてくれ。体作りは君と志乃さんの方が急務だ」





高橋礼子(31) 柊志乃(31) 相川千夏(23) 木場真奈美(25)
http://i.imgur.com/2irQU3K.jpg





礼子「そうよ。あんたと志乃は痩せすぎなんだから、しっかり肉を食べて筋肉を
   増やさないとレッスンの段階でついていけないわよ」

志乃「大げさねえ。『レディビースト』はそんなにハードなユニットなの?」

真奈美「ダンスが激しいのもあるが、衣装がずっしり重いんだ。普段から体作りを
    している私と礼子さんも慣れるまで大変だったし、私達より華奢な2人は
    もっと重く感じると思うぞ」

千夏「礼子さんと真奈美さんはロングスカートとパンツじゃない。志乃さんと
   私はスカートとホットパンツだし大丈夫じゃないかしら?」




礼子「そうよ。あんたと志乃は痩せすぎなんだから、しっかり肉を食べて筋肉を
   増やさないとレッスンの段階でついていけないわよ」

志乃「大げさねえ。『レディビースト』はそんなにハードなユニットなの?」

真奈美「ダンスが激しいのもあるが、衣装がずっしり重いんだ。普段から体作りを
    している私と礼子さんも慣れるまで大変だったし、私達より華奢な2人は
    もっと重く感じると思うぞ」

千夏「礼子さんと真奈美さんはロングスカートとパンツじゃない。志乃さんと
   私はスカートとホットパンツだし大丈夫じゃないかしら?」


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礼子「その分私と真奈美よりも激しいダンスになる可能性だってあるでしょ。
   レッドバラードと同じくらいに考えていたら痛い目に遭うわよ」

志乃「うふふ…… まるで親子みたいねえ。あんた達は普段もそうなの?」

礼子「こんなに大きな娘がいる歳じゃないわよ。いいから食べなさい」

千夏「焼肉を食べるならジンギスカンが良かったわ」モグモグ

真奈美(一見平和な飲み会だが、礼子さんと志乃さんが揃っているから油断は
    出来ない。私と千夏は果たして無事に帰れるだろうか……?)





―――



志乃「ところでユニット名は『レディビースト』のままなのかしら?」

礼子「Pからは特に聞いてないけど、何か気になるの?」

志乃「レディビーストって『美女と野獣』でしょう?礼子と真奈美ちゃんの
   2人ならそれでいいけど、私と千夏ちゃんが入れないじゃない」

礼子「私と真奈美のどっちが美女でどっちが野獣なのか聞きたいわね」ジロリ

真奈美「私が野獣でいいから美女は礼子さんに譲るよ。おそらく世間一般でも
    そういう認識だろう」





志乃「私と千夏ちゃんも美女として、2人足すと……」

志乃「『レディレディレディビースト』かしら?」

千夏「ぶふっ!? 」

礼子「あんたが馬鹿なこと言うから千夏がむせたじゃない。大丈夫?」サスサス

千夏「そんな『できたてEvo! Revo! Generation! 』みたいなノリで……」ケホ、ケホ




真奈美「『野獣のような美女』という意味かもしれないぞ。それなら今のままの
    ユニット名で問題ないだろう」

礼子「ああ、そっちじゃない?その方がしっくりくるわ」

志乃「私野獣っぽいかしら?動物より植物っぽいと思うんだけど……」

礼子「じゃああれよ、ビ〇ランテ」

真奈美「ぶはっ!? 」

志乃「あれは怪獣じゃないの?大丈夫真奈美ちゃん?」サスサス

真奈美(なぜそこでビ〇ランテなんだ……?)ゲホ、ゲホ




千夏「動物に例えるなら私はまたキリンかしら?衣装が黄色いし」

礼子「メルヘンアニマルの仕事はとっくに終わったでしょ。たまたまよ」

志乃「そういえば真奈美ちゃんは、節分の時に鬼の格好をしていたわよねえ?
   真奈美ちゃんは鬼のイメージなのかしら」

真奈美「いや、鬼も野獣ではないと思うのだが……」




礼子「鬼って英語でなんて言うのかしら。そもそも外国に鬼っているの?」

千夏「フランスではオグルとかデモンとか、ディアーブルが近いと思います。
   鬼も悪魔で一括りにされそうですね」

礼子「聖〇魔ⅡとかK〇SSみたいな?」

志乃「グ……ッ!? 」

真奈美(おお!志乃さん耐えた!)

千夏(さすがね……)




志乃「ふぅ…… あんた、今のわざとでしょ?」ジロリ

礼子「やっぱり志乃は一筋縄ではいかないわね。これから楽しみだわ」ニヤリ

真奈美(この2人は何の勝負をしているんだ……?)

千夏(私と真奈美さんまで巻き込まないでほしいわ……)





***



志乃「さっき真奈美ちゃんが衣装が重いって言ってたけど、他には何かないの?
   動きやすさとか通気性とか……」

真奈美「金属の装飾が多いからガチャガチャと音がする。慣れれば気にならなく
    なるが、少々耳障りかもしれん。それから……」チラ

礼子「遠慮しなくていいわよ真奈美。教えてあげなさい」

真奈美「いや、やはり礼子さんが自分で言った方が……」





礼子「何?あんた私をいじめて楽しいの?」ジロリ

真奈美「わ、わかった。でも本当にいいんだな?」

礼子「いいって言ってるでしょ。ここに来る前にも言ったはずよ」

志乃「もったいぶらないで教えてよ。気になるじゃない」




真奈美「胸部の装飾についてなんだが……」

千夏「この衣装のアピールポイントね。それがどうかしたの?」

真奈美「暴れるというか、思いもよらぬ動きをしたりする。軽い羽毛を使って
    いるのでそれを想定してダンスや振付けをしないと……」

志乃「ああ、首回りにあたってくすぐったいの?でもそれは髪の毛も同じだし、
   毛皮やファーの衣装で慣れているから大丈夫よ」

真奈美「それもあるが……」チラ




礼子「ああもう!まだるっこしいわね!いいわよ、全部私が言うわよ」

真奈美「すまない、やはりそうしてくれ」

志乃(ずいぶん言い渋るわね……)グビ

礼子「真奈美と2人で初めてこのユニットで仕事をした時の話だけどね……」

礼子「…………」

礼子「…………羽が鼻に入ったのよ」

志乃「ごふっ!? 」

真奈美「志乃さん!? 」




志乃「けほ…… い、いまのは…… ひ、ひ、卑怯よ……」ゴホ、ゴホ

礼子「笑わそうとしたわけじゃないわよ。一生の恥だわ」ムス

真奈美「さすがに志乃さんでも耐えられなかったか」サスサス

志乃「そ、それで、どうなったの……?」ケホ

礼子「危うく噴き出しそうになったけど、真奈美が素早くフォローしてくれた
   おかげで何とか切り抜けられたわ。LIVEイベントで観客も沢山いたし、
   下手したら私のアイドル生命終わっていたわね」

志乃「さ、さすが真奈美ちゃん……、頼も、しいわ…… こほっ」

真奈美(イベント終了後、礼子さんは鬼の形相でP君に猛クレームをつけて
    いたな。羽毛の装飾を外さないと二度とこの仕事はしないとお冠で、
    P君と私でなだめるのが大変だった)




礼子「あれから羽毛の量を減らしたり、位置を調整させて改良を重ねたから
   ああいうトラブルは起きにくくなってると思うけど、あんた達も一応
   気をつけなさい」グビ

志乃「わかったわ…… あら?千夏ちゃんどこ行ったの?」

真奈美「千夏なら志乃さんが噴き出した時にダッシュで店の外に出て行ったよ。
    今頃どこかで笑い転げているんじゃないか?」

礼子「あの子なりに気を遣ってくれたんだと思うけど、全然嬉しくないわね。
   出来れば知られたくなかったわ」ハア

真奈美「これも仕事の為だと思って諦めてくれ」

志乃「衣装の重さよりもそっちの方が不安になってきたわ……」





***



千夏「すぅ……」

真奈美「私達を差し置いて真っ先に寝るとは……」ファサ

志乃「ふふ…… そう言いながら自分の上着を千夏ちゃんにかけてあげるなんて、
   真奈美ちゃんは優しいわねえ……」

礼子「千夏は普段お酒をあまり飲まないみたいだから。飲みに誘っても来ないし、
   この子とは片手で数えるほどしか飲んだことがないわ」

志乃「そうなの?」





礼子「カフェでお茶する方が好きみたいよ。だから今日は焼肉にしたの。飲み屋に
   したら千夏が嫌がるから」

真奈美(礼子さんは優しいな)

志乃「私は飲み屋が飲みたかったわ。 30過ぎて焼肉はキツいわよ……」

礼子「あんたほとんど飲んでたじゃない。レッスンで倒れても知らないわよ」

志乃「大丈夫よ、その時は真奈美ちゃんにお願いするから……」ウフフ

礼子「甘やかしちゃ駄目よ真奈美。志乃はすぐ調子に乗るんだから」

真奈美(志乃さんには厳しいんだな)





P「遅くなってすみません」バタバタ



礼子「遅すぎるわよ。千夏が寝たからもうお開きよ」

志乃「あらPさん、今日来るつもりだったの……?」

P「はい。レディビーストの親睦会と聞いていたので顔だけでも出しておこうと
  思ったんですが、衣装の改良に時間がかかりまして」

真奈美「衣装?レディビーストの衣装か?」





P「全員の衣装をもう少し軽くしろと礼子さんから要望があって……」

礼子「P」ギロリ

P「え?言ってなかったのか?」キョトン

礼子「ったくあんたは…… 少しは察しなさいよ」ハア

志乃「あらあら、これで衣装の心配はしなくて良さそうねえ?」ニヤニヤ




礼子「私の気遣いを台無しにした罰として、今夜はとことん付き合ってもらうわ。
   いつものバーで飲むわよ」グイ

P「うお!? 引っ張るなよ。俺も焼肉が食べたいたんだが……」

志乃「うふふ…… Pさんがビーストに食べられちゃいそうだから私も行くわね。
   真奈美ちゃんはどうする?」

真奈美「私は千夏を送るよ。P君がいるから大丈夫だとは思うが程々にな」

志乃「大丈夫よ。お酒では負ける気がしないわ……」クス





 <ワイワイ <ウフフ… バタン



真奈美「やれやれ、敵わないな」

千夏「ううん…… うん?」パチ

真奈美「目が覚めたか?礼子さんと志乃さんはP君と2軒目に行ったぞ」

千夏「私寝てたの……?Pさんが来てたの気付かなかったわ……」





真奈美「千夏は酒が弱かったんだな。あまり飲むイメージではなかったが」

千夏「酔いが回ったというより、疲れて寝落ちした感じかしら……」フワァ

真奈美「相手があの2人だからな。私も久しぶりに緊張したよ」

千夏「でも楽しかったわ。あんなに笑ったのは久しぶり」クス




真奈美「それは良かったよ。では私達も帰ろう。肩を貸そうか?」

千夏「大丈夫よ。私もビーストだから強くならないとね♪」

真奈美「フ、私もうかうかしていると食われてしまいそうだ」



おわり





 ゴジラの怪獣の中ではビ〇ランテが好きでした。でもうる憶えの記憶では
弱かった気がする。怪獣映画もやらなくなって久しいなあ……
怪獣はさておき、野獣お姉さん達の今後の活躍が楽しみです。統一の衣装で
並べるとなかなか壮観。では


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