時雨「幸せ太り……ねえ?」山城「」 (31)


山城「ち、違うの!太ってなんかいないわ!ただほんの少し艤装がきつく……」グググ

時雨「そういうのを世間では太ったって言うんだよ、山城」

山城「くっ、腰回りの艤装が入らない……。不幸だわ……」

山城「どうしましょう……もしこれがお姉様に知られたら」

扶桑(想像)「うっはーwwちょwwまじ山城?まじウケるーwwww仮にも艦娘が肥満体とかwwwwwwwwうはwwwwwwないわwwwwwwww」

山城「いやああああああ!!!!」

時雨「はぁ、それよりもっと知られたくない人居るでしょうに……」

山城「誰よ?」

時雨「提督」

山城「は、はあ!?提督とか!本当どうでもいいし!本当、あんな奴……、おせっかいだし、小心者だし!昨日だっていちいち私の機嫌取るためだけに、執務帰りで疲れてるだろうに間宮さんとこ行ってケーキとか買ってきたりするし!」

時雨「なにそれ、原因分かりきってるじゃないか……」

山城「あ……」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432354343

時雨「まず夜食は厳禁ね。いい?食生活から見直して行こう」

山城「うう、寝る前のスイーツが最近の一番の楽しみだったのに……」

時雨「あのさあ……提督、言わないだけかもしれないけど、多分気付いてるよ?」

山城「な、なんでよ?」ドキッ

時雨「あー、うん、とね……だって、山城とはあるじゃない……夜戦」

山城「…………」

山城「いやああああああああ!!!!!」

時雨「と言う訳でダイエットメニューを考えようか」

山城「はい……先生」

時雨「はは、先生はやめてよ。とりあえず古今東西ダイエットと言えば色んな流行り廃りがあるんだけどね、いつも無くならない物はなんでしょう?はい、山城さん」

山城「食事……管理よね」

時雨「そう、制限ではなく管理なんだ。たとえば脂質、たとえば炭水化物、これらは天敵だ」

山城「それは分かってはいるのだけど……」

時雨「そして今回の山城のダイエット計画はボクと山城だけが知る極秘任務だ」

時雨「つまり……周囲に気付かれないようにダイエットに励むんだ、これは難しい事だよ。……なぜ難しいんでしょう?はい、山城さん」

山城「周囲に秘密だとプレッシャーが……弱いから?」

時雨「うーん、半分正解かな。答えは、達成感が少ないからなんだよ」

山城「?」

時雨「人は案外他人に興味を持っていないものなんだ。いくら本人的に頑張って数字を出しても、それを伝えなければ他人は認めてはくれない。『頑張ってるね』という言葉無く頑張り続けるのは何事にしたって難しい事さ」

山城「はあ……なかなか説得力のある事を言うのね」

時雨「ふふ、武勲感の名誉は伊達じゃないんだよ。だからね、今回のダイエット、ボクもつき合うからさ、任せて!目指せ腹筋シックスパック!」

山城「いや……そこまでは遠慮しとくわ……」



ゴソゴソ

提督「……ん、どうした山城?ランニングウェアなんかに着替えて……」

山城「……早朝ランニングよ。提督も来ます?」

提督「いや……もう少し寝てるよ……、帰ったら起こして……」

山城「もういい時間よ、今起きなさい」ゲシッ

提督「Ouch!」

執務中

提督「なあ、山城、お茶淹れてくれないか?あ…お茶請けに間宮羊羹が……」

山城「羊羹は提督の分だけでいい?申し訳ないのだけど私、少し飽きてしまって……」

提督「そ、そうか……だったら俺も遠慮しとくよ。後で帰ってくる遠征組の駆逐艦に振る舞ってやってくれ」

山城「ふふっ、わかったわ」

休憩中

山城「ふっ……ふっ!」

明石(工廠の機材でトレーニングやめてくれないかなあ……)

食事
(※1の知識には誤りが多分に含まれているかもしれないので話半分に聞いてね)

時雨「イカは低カロリー高タンパクだからね。固ゆでのスパゲッティに混ぜてトマトたっぷりのダイエットパスタにしてみたよ」

山城「ん……美味しい!?これダイエット食?」

時雨「飲み物はレモン水かこれ、プロテイン」

山城「プロテイン?あの…時雨、私筋肉は……」

時雨「いい?山城?プロテインには二種類あってね。
主に赤筋、見える筋肉を作るためのソイプロテイン、
そしてマラソン選手のようなしなやかな白筋に満ちた体を作るためのホエイプロテインがあってね。
これはその後者なのさ。むしろアミノ酸が要らない脂肪を燃やしてくれるんだよ」

山城「ほえー……」

そんなこんなで

山城「入った、入ったわ!時雨!お腹の艤装がスルッって入ったのよ!」

時雨「ふふ、ボクも頑張ってコーチングした甲斐があったよ」

しばらく経って執務中

提督「……なあ、時雨、聞いてくれないか?」

時雨「ん……?どうしたのさ、随分と深刻そうな顔をして」

提督「今俺は非常に個人的かつ重大な問題に直面している」

時雨「どうしたの?ボクでよかったら話してみて」

提督「あの…な、大好きな山城のぷに腹が……つまめなくなったんだ……」

時雨「」

とりあえずおわり

どうにかして続けたほうがいいでしょうか?
書き溜めもアイディアも無いので遅くなりますが……

書きたいなら書けばいいし書きたくないなら書かなければ良い
でも書いたら俺は読む

>>9ありがたいので、ほんのちょっと続けます。

短編集形式

喧嘩

山城「……という訳で喧嘩しました」

時雨「どういう訳さ」

山城「もう実家に帰らせて頂きます」

時雨「いや、ここ駆逐寮だよ。山城すっごく浮いてるよ?」

山城「戦艦寮、いや……姉様には入寮を断られたの」

扶桑(回想)「出戻り?うはwwwwマジで?wwwwwwムリムリ、今ウチちょー満員だからwwベッド一つも空いてないからwwwwおめーの寝所ねーからーwwwwwwwwwwてか夫婦別居とか許しませんwwwwてかさー、まーたどうせまたくだらない事なんでしょう?……クソが、リア充爆発しろ」ボソッ

山城「ああ、姉様、私はこんなにも姉様をお慕いしてるのに……」

時雨「それが言い訳って言う事は、自分が一番理解してるよね?」

山城「…………」

時雨「喧嘩の原因は?」

山城「…………」

時雨「山城が今しなくちゃいけないことは?」

山城「提督に……謝ること」シュン

時雨「どんな風に謝るの?」

山城「姉様の1/700艦船プラモ勝手に組み立ててごめんなさいって」

時雨「ああ、そりゃ怒るわ」

>>13はなかったことにしてくれると嬉しいですー(メソラシ
そんでまたアイディアくれたら嬉しいなー(チラチラ

提督「暑い……」

山城「五月も半ばになるともう気温も高くなってくるわね。はいお茶」

提督「ありがと……って熱っ!?おい山城、ここは普通冷茶だろ!」

山城「あのね、提督、冷茶は内蔵を冷まして、代謝を悪くするのよ」

提督「時雨の受け売りか。ダイエットの一件以来、お前、なんかきちんとしすぎてるぞ」

山城「きちんとしてて文句を言われるなんて……不幸だわ」

提督「いやいやあのね、何々は健康に悪いから駄目とか、夜は十時には寝ましょうとか、守れないよ!若いんだもの!」

山城「知らないわよ……現にそれで健康になってるならいいじゃない」

提督「ぐぬぬ……」

コンコン ガチャ

扶桑「提督、山城、お茶がはいりましたよ……って、あら、もう淹れてました?」

提督「おー!やったあ、冷たい麦茶!流石扶桑、気が利くな。こんな暑いのに熱い茶とか飲みたくないよ」

扶桑「そんな……褒められるほどの事でも……//」

山城「」ビキッ

提督「聞いてくれ、扶桑。ダイエットの一件以来山城が健康オタクじみてて困ってるんだ」

山城「け、健康オタクですって!?私はあなたのためを思って!!」

扶桑「そう……あのね……山城、学んだ事を生かすのは大事だけれど、それを人に押し付けるのはまた少し違うと思うの……」

山城「姉様まで……」

扶桑「実際、提督の執務は私たちの任務、しいては命に関わってくるんだから……集中できるような環境を維持してあげるのは秘書官であるあなたの務めよ……」

山城「うう、たしかに……」

扶桑「わたしたち艦娘は普段から鍛えているから暑さなんて何ともなくても、提督は普段からデスクワークなのだから……ね?」

提督(う……俺の耳にも痛い言葉だな)



提督「妥協点を見つけよう」

山城「は?」エプロン姿

提督「今日の晩飯をそうめんにした意図は分かる。けど俺もいつまでも扶桑が言ってくれたような言葉に甘えている訳にもいかない」

山城「……」

提督「俺も、艦娘までとはいかなくても鍛えてみようかなと思うんだ」

山城「……いいわよ。最近は私が押し付け過ぎてました。これでも……反省してるのよ?」

提督「いや、それはいいんだ。……夫婦なのに感覚を共有できないのってやっぱ嫌だなって思ってさ」

山城「提督……」

提督「それに、俺も男としての意地があるしね……何より、末永く山城と一緒に居るって……約束したから」

山城「ッ!」

提督(気付けば俺は山城に抱きつかれていた。か細い腕に小さな肩、さらさらの髪。
ダイエットに成功したといっても元から細い体が更に細くなっただけだ。
ああ……どこからか桃の香りがする。思考が山城一色に染め尽くされる。
一つ屋根の下で同じ洗髪料を使っていてもにじみ出る女の……しかし上品な香り。
気付けば俺は山城を畳床に押し倒していた)

提督「………………」

山城「…………しないの?」

提督「……いや、あーいうこと言った手前……。少し自分に自信がつくまでは禁欲した方がいいかもな、って思って」

山城「うるさい」

提督(耳を噛まれた。両足で腰を押さえつけられている。いわゆるほにゃららホールドの体だ)

山城「私が……したいのよ」

提督(そこから先はよく覚えていない。本能の赴くままに、ただ、俺たちは愛し合った)

翌朝

提督「早い……早いっつの……」

山城「提督、おっそーい……って言ってみたりねwwそれよりまだ、二キロも走ってないわよ!」

提督「はぁ……はぁ……いきなり飛ばし過ぎじゃないか……?」

山城「頑張って、提督!私は提督のこと、いつまでも『頑張ってるね』って応援し続けるから!」

この辺で終わっときます。
読みたいって言ってくれて凄い嬉しかった。
ではまたどっかで

一応>>1です。
この酉でたぶんおそらくきっとまたどっか書き逃げするかも知れないので、そのときは是非また読んでいただけると幸いです。
あと、プロテインのはなし、ホエイとソイ完全に逆でした……。指摘してくれた人どうもです。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom