提督「母上がお越しになる?」 (199)

金剛「はい、あーん、デース♪」イチャイチャ

提督「あーん」イチャイチャ

雷「もう、提督ったら。食べかすをこぼしちゃダメじゃない」コシコシ

提督「ごめんなー」ニコニコ

瑞鳳「卵焼きも食べるぅ?」スッ

提督「食べりゅぅぅぅぅ!!」ムシャア

伊19「いい食べっぷりなのね♪ はい、イクのプチトマトもあげるの!」ズイッ

提督「んまーい!」ムシャアア!

イチャイチャ ラブラブ

イチャイチャ イチャイチャ……

プルルルル……ガチャ

提督「はい、こちらトラック泊地」キリッ

提督「……なに? 母上がお越しになる?」

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提督「急な話だな……それで、何時だ?」

提督「…………」

提督「……は? 今日!?」

提督「昼過ぎには着く!? もうすぐじゃないか!?」

提督「ひ、ひぃぃぃ……!?」ガクガク

提督「え、え、えらいこっちゃあ……!」ガタガタ

長門「提督が生まれたての小鹿のように震えている……」

陸奥「何かあったのかしら?」

榛名「提督のお母様がお越しになられるのですか?」ニコニコ

扶桑「まあ……前々から、一度ご挨拶をと思っていたの」ニコニコ

大和「歓待の準備をせねばなりませんね」フフフ

提督「お、お前らっ」

提督「お前ら、それどころじゃない!!」

提督「早く着替えるんだ! 正規の軍服に着替えろ!!」

提督「間違ってもヘソなんて出すんじゃないぞ!!!!」マッサオ

艦娘「ええ……!?」

~30分後 軍港にて~

北上「なになに、何が始まるの?」

大井「艦隊式でもないのに、こんなに艦娘を並べて……」

伊58「それに、軍服を着ろ! だなんて」

まるゆ「提督指定の水着じゃダメなのかなあ?」

吹雪「改造した制服もダメなんて……」

睦月「いったい、誰が来るんだろうね?」

妙高「えっ、提督のお母様が?」

羽黒「わ、私も小耳に挟んだだけなんですけど……」

那智「提督の母君がわざわざ来られるそうだ」

足柄「……」ピクッ

時雨「それは楽しみだね」ニコニコ

夕立「お話したいっぽい~」キャッキャッ

提督「貴様ら、私語は慎めぇ!!」カッ!

艦娘「きゃっ!?」

提督「母上の艦隊が見えたぞ……!!」

提督「直立不動で待機だ! 敬礼も忘れるな!!」

艦娘「……?」ポカーン

ザザザザザザ……ザァァァ

ガラガラガラ……バン!

カン カン カン カン

スタ

母上「……」

母上「壮健だったか、T」

提督「はっ!!!!」

提督「母上もお変わりなく!!!!」

吹雪(えっ、うそっ!)

陸奥(美人!!)

龍田(厳格な女武官ってところね……)

天龍(って、おいおい。あの階級章は……!)

艦娘(大将!?!?!?)

提督「海軍本部大将に!」

提督「敬礼!!!!」バッ!

艦娘「……っ!」ババッ!!

母上「……うむ」

母上「休んでいい」

提督「はっ!」バッ

艦娘「……っ!」ババッ!!

伊19(なんなのなの……?)

金剛(日頃、ゆるゆるな提督が……)

霧島(大規模作戦時のように)

比叡(キリッとしてます!)

榛名(素敵……)ポッ

提督「……」

提督「……母上」

提督「本日は、どのようなご用件でいらしたのですか?」

母上「なに、愛息子をねぎらってやろうと思ってな」

母上「先の大規模作戦での働き、見事だった」

母上「前線部隊として存分に働いてくれたな。褒めてやろう」

提督「もったいないお言葉を……」

母上「――だが、不穏な噂も耳に届いてな」

提督「っ!」ビクッ

母上「なんでも、艦娘に破廉恥な衣装を着せたり――」

提督「っ!!」ビクッ

母上「挨拶と称し、ベタベタと身体を触ったり――」

提督「っ!!!」ビクッ

母上「常日頃から周囲に侍らせて、淫蕩に耽っているそうではないか」

提督「っ!!!!」ダラダラ

母上「そのような振る舞いは、日本男児としてあるまじきものだと思わんか?」

母上「――なあ、T? 我が愚息よ」

提督「は、はっ!」

提督「その通りです!」

提督「私は母上から受けた教えの通り、常に自分を律し、矜持を持って行動し――」

提督「ただ一心に、お国のために働いております!」

母上「そうか? ならば――」

母上「しばらく私が滞在し、視察しても、問題ないわけだ」ニィ

提督「~~~~~~~っ!!」

母上「貴様の艦隊は海軍きっての精鋭部隊だと謳われており、私も鼻が高い」

母上「だが、どこに強さの秘訣があるのか、報告書だけでは分からなくてな」

母上「だとすれば、自分の目で見て、耳で聞き、確かめるしかない」

母上「視察をさせてもらうぞ、T」

母上「さあ、母を案内するがいい」

提督「は、はっ」ガクガク

提督「ですが――」ブルブル

母上「――なんだ? 母には見せられないものがあると言うのか?」

母上「それとも、噂は本当だったということか?」

提督「そんな――!」

提督(どうする? どうやって、この場を切り抜ける!?)

提督(準備など何もできていない……片づけだって済んでいない!)

提督(ああ、私指定の制服や水着が見つかったらどうしよう)

提督(はっ! お、お医者さんごっこに使った診察台がそのままだ!)

提督(絶望的だぁ……本土から遠く離れた泊地まで来れば、母上の目が届かないと思ったのに……!)

提督(あああ、どうする! どうする!! どうする!?)ダラダラ

母上「T、貴様……」

チャッチャチャラリラ~♪

提督「っ!?」

母上「っ!?」

艦娘「このメロディは……!?」



??「みんな~! 今日はこんなに集まってくれてありがとー!」

??「提督のママもいらっしゃい!」

??「私たち艦娘は、ママさんを歓迎します!」

??「いつもより気持ちを込めて歌いますね♪」

??「では、聞いてください!」

那珂「恋の2-4-11!」キャピィ♪

~♪

母上「……」

提督「……」

艦娘「……」

那珂「あれあれ~? みんな、ノリが悪いぞ~?」

那珂「ほら、揺すって! 揺すって! 身体を揺すってジャンプだよ♪」ピョン

母上「……」

母上「……」

母上「……おい、T」

提督「――はっ!」ガタガタ

母上「話をしよう」

母上「貴様には聞くことが増えた」

母上「何のことかは――分かるな?」

提督「は、はっ」

提督「はいぃ……!」ブルブル





那珂「二番、いっくよ~♪」キャピピピィ!

~提督の執務室~

提督(我が家は由緒正しい軍人の家系だ)

提督(代々、高官を輩出しており――)

提督(私も、かくあるべしと育てられたものだ)

提督(心技体を極めるために、朝から晩まで勉強に修練――)

提督(姿勢やマナーも躾けられた。士官学校の制服の襟が少しでも曲がっていたら、)

提督(母上に、顔の形が変わるまでぶん殴られたものだ)

提督(おかげで士官学校は主席で出られたが――)

提督(あまりに厳しい生活に耐えかね、私は前線送りを志願した)

提督(勇気ある若者だ、それでこそ日本男児だと褒め称えられたが――)

提督(ただただ、実家を離れたい一心だった)

提督(そのためならば、深海棲艦と殴り合いでもするつもりだったが、)

提督(幸運なことに、艦娘を指揮する精鋭部隊の指揮官に任命された)

提督(初めは慣れない艦隊指揮で苦労もした)

提督(時には深海棲艦に手痛い反撃を喰らうこともあった)

提督(それでも、私は艦娘たちと戦い続け――)

提督(気づけば、彼女らといちゃいちゃしていた)

提督(仕方ない)

提督(仕方ないんだ)

提督(だってみんな可愛いもん)

提督(それまで禁欲に次ぐ禁欲で、どこまでもストイックな生活を送ってたんだもおおおおおんんん!!)

提督(かわいこちゃんに囲まれて、少しぐらい羽目を外したっていいじゃああああああんんん!!)

提督(んもおおおおおおおお!! おおおおおおおおん!!)

母上「……ぉい、T」

母上「T。聞いているのか?」

提督「はい」キリッ

提督「拝聴しております」キリリッ

母上「まったく、貴様も仕方のないやつだな」フゥ

母上「いつまで経っても手がかかる」

母上「母から遠く離れれば、好き勝手にできるなど――本当に考えていたのか?」

母上「私は貴様の上官でもあるのだぞ」

母上「貴様の『息抜き』のことは、全て、事細かに知っている」

母上「だというのに、急場しのぎで隠そうとするから綻びが出るのだ」

母上「やましい気持ちがないというのなら、女遊びぐらい、堂々とすればいい」

提督「……はい」

母上「貴様はとんとん拍子で出世するだろうと言われているが……」

母上「このままでは、私も楽隠居などできんな」

母上「Tよ、親孝行をしたいのであれば」

母上「着せ替えや手淫などで満足せず、早く嫁を娶れ」

母上「結婚して、妻を抱き、大人の男として落ち着きを持つのだ」

提督「はい……」

提督「………………はいっ!?」

母上「幸いにして、貴様は容姿と家柄だけはいい」

母上「縁談の申し込みも多々あってな」ガサゴソ

母上「ほら、この写真の娘はどうだ。華族の娘で、年も貴様と釣り合う」スッ

提督「ちょ、ちょっ、ちょっと待ってください!」

母上「なんだ、もう少し尻がでかい方が好みか」

提督「い、いえっ、そうではなく……」

提督「結婚っ!?」

提督「戦時中ですよ!?」

母上「だからなんだ」

母上「母は貴様を腹に抱えたまま戦場に出たぞ」

提督「そんなの世界中で母上だけです!」

提督「それに、軍人なのは私です!」

提督「そして、ここは最前線!!」

提督「結婚しても、次の日には戦死するかも知れないのですよ!?」

母上「なんだ、T。貴様、死ぬつもりなのか」

提督「いえ、そのつもりはありませんが……」

母上「ならば死なん。必勝の意気込みがあれば弾が避けて通る」

提督「だから、それは母上だけなんです!!」

母上「まったく、貴様はわがままばかりだな」

母上「どんな女ならばいいと言うのだ」

提督「それは……」

コンコン

母上「入れ」

大和「失礼します」

母上「なんだ」

大和「お茶をお持ちしました」ニコッ

母上「そうか、ご苦労」

母上「だが、今は大事な会談中だ。盆をそこに置いて速やかに退室しろ」

大和「はい」

大和「それでは、失礼します」パタン

母上「……」

母上「……ふむ」

母上「何なら、艦娘と結婚してもいいぞ」

提督「っ!?」ブーッ!!

提督「けほっ、けほっ……い、いきなりなんですか!?」

母上「なに、本土の人間と結婚するのが煩わしいというのなら――」

母上「ここにいるオンナと婚姻を結び、抱けばいい」

母上「いわゆる現地妻というやつだ」

提督「意味、違いません!?」

母上「とにかく、これは決定事項だ」

母上「T。嫁を決めろ」

母上「カッコカリではないぞ。本当の意味での結婚をしろ」

母上「いいな?」

提督「で、ですが、母上……!」

母上「異論は認めん」

母上「この母が滞在する七日間で、誰でもいいから手をつけろ」

母上「それが貴様の嫁だ」

母上「――分かったな?」ギラッ

提督「は、は……」

提督「……………………はぃぃ」コクリ

提督(ううう、ど、どうすればいいんだ?)

提督(この基地にいる艦娘は、みんな好きだが……)

提督(誰か一人だなんて、決められない!)

提督(それに、決めたら基地内不和が起こるぞ! 絶対、雰囲気が悪くなる!)

提督(――だから手を出すのだけは、ずっと我慢していたのに!!)

提督(く、く、くそぉ……!)

提督(こうなったら、母上を昏倒させ、本土に送り返して――)

提督(…………)

提督(ダメだ、そんなことをしたら、次の瞬間、私は肉塊に変えられる)

提督(八方塞がりか――)ガクッ

提督(……)

提督(……っ!)ピコーン

提督(そうだ、このことはみんなには内緒にしておこう!)

提督(母上のことだ。一々、身内のことを通知するわけがないし――)

提督(私がこのことを知らせなければ、艦娘も知りようがない!)

提督(い、一週間だ!)

提督(この一週間、耐え切ろう!)

提督(どんなラッキースケベが起きたとしても、一週間耐え切って――)

提督(結果が出なかったと報告し、潔く母上にぶん殴られよう!)

提督(結婚や子作りのことは――)

提督(戦後になってから、改めて考えればいいのだ)ウンウン

~通信室~

母上『この母が滞在する七日間で、誰でもいいから手をつけろ』ガガッ

母上『それが貴様の嫁だ』ガッ、ピー

母上『――分かったな?』ザザザ

提督『は、は……』ザザッ

提督『……………………はぃぃ』ジジッ、ザザー



艦娘「……」

艦娘「よしっ、大義名分ができたっ!!」グッ!

大淀「大和さん、盗聴器の設置、お疲れ様でした」

大和「いえ、私はお茶を運んだだけですから……」

金剛「YES! YES!」グッ グッ

足柄「腕が鳴るわね……」メラメラ

加賀「ここは譲れません」キリッ

大和「しかし、お母様公認で提督のお嫁さんになれるなんて――夢にも思っていませんでした」

大淀「ええ、本当に」

大淀「――では、みなさん」

大淀「艦娘淑女協定に則って」

大淀「正々堂々、提督の正妻の座をつかみましょう」

艦娘「おーっ!!」

~廊下~

母上「……」

母上「く、くくく」

母上「いきなり『虫』を仕込んでくるとはな」キラッ

母上「面白いではないか」ニィ

母上「気に入ったぞ、艦娘ども」ギュウウ

母上「存分に我が息子を喰らうといい!」バキッ!

~翌日~

提督「――よしっ」

提督「母上が滞在していらっしゃるからな」

提督「いつも以上に身だしなみや態度には気をつけねば――」

提督「……ふう」

提督「さて、今日も一日、執務に励むか!」

ガチャ

武蔵「おう、遅かったな」

武蔵「まあ、話は後でいい」

武蔵「とりあえずそこに横になれ」

つ『畳敷き+煎餅布団』

提督「」

提督「お、おまっ、おまっ!?」

提督「なにやってんだ、武蔵ぃ!?」

武蔵「ん? まあ、今日は私が秘書艦だからな」

武蔵「たまには提督の疲れを癒してやろうと思ったのだ」

武蔵「さあ、横になれ」ズイッ

武蔵「しわになるからな。軍服は脱いだ方がいいな」ズズイッ

提督「や、止めっ!」

提督「止めろーっ!!」ピュー

武蔵「む、逃げられたか」

武蔵「いかんな。こういうのはどうにも不得手だ」ポリポリ

~廊下~

提督「な、なんだ、今のは!」タタタタッ

提督「新婚セットじゃないか!!」タタタタッ

提督「何度か新婚さんごっこを楽しんだ後、しまっておいたはずだが――」タタタタッ

提督「なぜ、あのようなものが……!?」タタタタッ

愛宕「きゃっ!?」ドンッ

提督「うおっ!?」フラッ

提督「す、すまない。注意不足だった」

愛宕「いえー、いいんですよ」ニコッ

愛宕「あっ……」

提督「ん? どうした?」

愛宕「ぅうん、ちょっとしたことなんですけどぉ……」

愛宕「ブラのホックが外れたみたいです」プルーン

提督「っ!?」ギョッ

愛宕「このままだと気持ち悪いのでぇ……」

愛宕「提督、つけてくださいます?」クスッ

提督「あ、ああ」ドキドキ

提督(ぐっ、鎮まれ……鎮まれ、私の愚息よ!)

提督(反応をするな……ピクリとも動くんじゃあない!)

提督(これは私の不注意によるミス。それをカバーするだけなのだから……)

提督(やましいことなど……)ブルブル

愛宕「やん!」ギュム

提督「うおっ!?」

愛宕「あはっ、ごめんなさいねぇ」ムギュムギュ

愛宕「寄りかかっちゃって……」クスクス

提督( お っ ぱ い ! )

提督「――はっ!?」

提督「私は今、何を――!?」

提督「い、いかん!」

提督「すまない、愛宕!」

提督「ブラのホックは自分でつけてくれー!!」ピュー

愛宕「あんっ、提督!」

愛宕「……はあ、ざーんねん」ゴソゴソ

愛宕「もうちょっとだったのに……」カチッ

提督(ぐうう、何たる破壊力!)ダダダダッ

提督(抱けだの、嫁にしろだの言われた後だからか……)ダダダダッ

提督(余計に意識をしてしまう!!)ダダダダッ

バンッ!

提督「はぁっ! はぁっ! はぁっ!」

提督「こ、ここでしばらく大人しく――」

叢雲「きゃっ!?」

叢雲「な、なに? いきなりどうしたわけ?」

提督(叢雲……!?)

叢雲「そんなに息せき切って……」

叢雲「……も、もしかして、私を探してたとか?」ソワソワ

提督「いや、違う」

提督「たまたまこの会議室に来ただけだ」

叢雲「……ふーん」イラッ

叢雲「あっそ」ゲシッ

提督「いたっ!?」

提督(え? な、なぜ蹴られた?)

提督「む、叢雲は何をしていたんだ?」

叢雲「別に。書類をまとめてただけよ」

叢雲「会議室の方が机が大きいし、静かだしね」

提督「そ、そうか……」

提督「それなら私は邪魔だったな」

提督「すまない。すぐに出て行こう」クルッ

叢雲「……」

叢雲「い、いいわよ、ここにいても」

叢雲「どうせまた誰かのお尻でも触って、追っかけられてたんでしょ?」

叢雲「またドタバタされても気分悪いし……」スタスタ

叢雲「ここに隠れていればいいじゃない」ストン

叢雲「ただ、私は書き物するから、邪魔しないでね」カリカリ

提督「あ、ああ」

叢雲「……」カリカリ

提督「……」

叢雲「……」カリカリ

提督「……」

叢雲「……」カリカリ

叢雲「……」

叢雲「ねえ」

提督「な、なんだ?」

叢雲「いつまで股間を膨らませてるの?」ジトッ

提督「うっ!?」ビンビン

提督「いや、これは……」ソソクサ

叢雲「……」

叢雲「……苦しいなら、さすってあげましょうか?」

提督「いや、誤解……え?」

叢雲「それ。男の人は出さないと苦しいんでしょ?」

叢雲「ずっと膨らませられても困るし……」スクッ

叢雲「そんな人が提督だと、私が恥ずかしいの」スタスタ

叢雲「ほ、ほら、ファスナーを開けなさいよ」

叢雲「さすってあげるから」スッ

提督「い、いや、そんな……」

叢雲「あんたには改二まで育ててもらった恩があるから」

叢雲「そ、それだけよっ!」カァァ

叢雲「ほら、出しなさい! お○んちん出して!」

提督「うう……!?」ビンビン

提督(ど、どうする……!?)

提督(せっかくなら、そのもふもふした髪でしごいてと頼むべきか……!?)

提督(……)

提督(……っ!?)ハッ

提督(わ、私は今、何を!?)

提督(なんと恐ろしいことを……!)

提督「す、すまん、叢雲!」

提督「別の機会に頼むー!」ピュー

叢雲「あっ!?」

叢雲「……もう、なによ」

叢雲「ふん……」

~大浴場~

提督「ぐうう……!」

提督「今日は厄日か……!」

提督「こんな日に限って、エロ漫画みたいなイベントが起きる!」

提督「平和な時代ならば、据え膳食わぬは武士の恥、とばかりに飛びついたのだが――」

提督「今は時期が悪い」

提督「猛り狂った金時様は、冷水を浴びて鎮まってもらおう」グイッ

バシャア!

提督(平静を保つのだ――)バシャア

提督(心頭滅却すれば、火もまた涼し)バシャア

提督(私はこの七日間、煩悩を断ち切る)バシャア

提督(肉欲を捨て去るのだ――)バシャア

カラララララ

島風「ふたりとも、おっそーい!」タタタタッ

時津風「走ったらあぶないよー」ペタペタ

雪風「雪風は負けませんっ!」タタタタッ

提督(んなぁっ!?)ムクムクムク

提督(ひ、ひいい……!)

提督(日頃からロリビッチみたいな格好をしている奴らが来た……!)

提督(そんな性的な駆逐艦たちがすっぽんぽん――まずい!)ビンビン

時津風「あれ? 司令? こんなとこでなにしてんの?」

雪風「朝風呂ですか?」

島風「提督、はっやーい!」

提督(しまった! 見つかった!!)ビンビン

提督「お、お前たち」

提督「使用中の札をかけていただろう」

提督「なのに、なぜ……」

雪風「それを見かけたので入りました!」

時津風「シッ!」

雪風「むぐっ!?」

島風「かけ湯もお風呂も私がいっちばーん!」ザブーン

提督(???)

提督「とにかく、出て行きなさい」

提督「いや、私が出て行けばいいのか――」

雪風「ダメです、しれぇ!」ズイッ

時津風「ここで会ったのも何かの縁」ズイッ

島風「あっ、そうだ! 提督、背中流してあげるね!」ザバァ

提督「うわっ!?」

雪風「しれぇにはお世話になっていますので!」グイグイ

島風「そうだねー、うんうん」グイグイ

時津風「さーあ、始めちゃいますか!」ゴシゴシ

提督「う、うむ……」

提督(すっぽんぽんのつるぺったんたちに退路を塞がれ――)

提督(逃げ場がなくなった――)

提督(……いや、背中を流してくれるだけだ)

提督(やましいことではない)

提督(ここは流れに身を任せるべきだ)

提督(終わってからすぐに出よう)

雪風「雪風、吶喊します!」ゴシゴシ

島風「耳の裏もきれいにしなくちゃ」ゴシゴシ

時津風「ほうほう、ふむふむ!」ゴシゴシ

時津風「司令の背中って、大きいんですね!」ゴシゴシ

提督「は、ははは、まあね」

提督「男だからね……」

提督(エロイベントは――)

提督(――起きない!)

提督(……のか?)

時津風「うーん、ヘチマだとうまく洗えないなー」ピタッ

島風「めんどくさーい」ポイッ

雪風「手が疲れてきました……」シュン

提督「そ、そうか?」

提督「それならもう終わってもいい――」

時津風「あっ、そうだ!」

時津風「わたしたちの身体で洗えばいいんだ!」

提督(~~~~~~っ!?!?!?)

島風「身体で?」

雪風「どうやるんですか?」キョトン

時津風「青葉さんの新聞で見たんだ!」

時津風「こう、自分の身体に石鹸を塗って――」ヌルヌル

時津風「それをこすりつけてあげると、男の人は喜ぶって!」

雪風「なるほど!」ヌルヌル

提督「ま、ま、待て……!」

島風「島風、いっきまーす!」コスコス

提督「ぁひんっ!?」ビクゥッ

雪風「しれぇ! どうですか?」コシュコシュ

島風「これでいいの? ねえ?」シュリシュリ

時津風「うーん、どうだろう? 司令、どうなの?」ヌリュヌリュ

提督(や、や、や、や……!)

提督( ヤ バ イ ! ! )

提督(少女の肌がぬるぬるとこすりつけられるこの感触は――!)

提督(間違いなく、堕落への片道切符だ――!!)

提督(このままここにいては、触られずとも暴発してしまう!)

提督(そのような無様な姿を晒せるか!)

提督(ここは強引にでも――!)

提督「し、仕事の時間だ!」

提督「私はもう上がろう!」ヌルンッ!

雪風「あっ、しれぇ!」

島風「ぬるぬるの身体で床を滑ってる!?」ハッヤーイ!

時津風「逃げられたー!?」ガーン

~出撃ドック~

提督「はぁ、はぁ、はぁ……!」

提督「おかしい……何かが、おかしい……」

提督「どう考えても、エロイベントが多すぎる……!」

提督「偶然は何度も続けば偶然ではない」

提督「――さては、大和!?」

提督「盗聴器をつけられ、あの時の会話が聞かれていたか――!?」

提督「だとすると、これから七日間」

提督「私と結婚したい艦娘からのアプローチが――!」

提督「くそっ! このようなことなら、無理にも母上の命令を断るべきだった!」

提督「いや、しかし、今となっては詮無きこと――」

提督「くっ……」

提督「ならば、この七日間――」

提督「ひたすら耐えるしかない――!!」

提督(それからの七日間は、まさに生き地獄だった)

金剛「提督ぅ~。今夜、ヒマデスか~?」ススス

提督(元々、好意を公言していた艦娘が擦り寄ってくるのは当たり前)

朝潮「布団を温めていました」キリッ

提督(部屋に帰れば、誰かしら忍び込んでおり――)

鳳翔「薬が効いてきたようですね――」ニコリ

提督(時には、一服盛られることもあった)

提督(だが、私は――)

古鷹「あっ、提督!?」

提督(どのような困難も――)

利根「こらー! 逃げるでない!」

提督(どれほど甘い誘いも――)

香取「あら、残念……♪」

提督(あらゆる障害を乗り越えて――!!)

~六日目 夜~

提督「ふぉおおおおおおおお!!!!」

提督「ああああああああああ!!!!」ガンガンガン

提督「があああああああああ!!!!」ジタバタ

提督「美少女たちが目の前にいるのに」

提督「手を出せない、このもどかしさ!!!!」

提督「気が狂いそうだああああああ!!!!」ガンガンガン

提督(だ、だが、あと一日)

提督(あと一日耐えて、母上が本土に帰ってくれれば)

提督(トラック泊地の最高司令官は私に戻る!)

提督(そうなれば、馬鹿げた命令も取り消せるのだ!)

提督(だから、あと一日……! あと一日……!)ウググ

大和「提督……」

提督「っ!!」ビクッ

提督「や、大和か。よくここが分かったな」

提督「だが、それ以上近づくな」

提督「そうなれば、私は何をするか分からないぞ」

大和「……」

大和「申し訳……ありませんでした」ポロリ

提督「っ!?」ギョッ

大和「私たちはみな、提督に愛されているという実感がありました」

大和「同時に、同じだけの愛情を提督に注いでいると」

大和「だから、提督の母君が、艦娘との結婚をお許しになった時」

大和「私たちは舞い上がりました」

大和「カッコカリではない、愛する人と結婚ができるのだと」

大和「提督は急なことで戸惑っているけれど――」

大和「きっと私たちから誰かを選んで、嫁に迎えてくれると」

大和「そう、思いました」

大和「ですが、それは勝手な思い込みで、提督を困らせただけだったのですね」

大和「そのように憔悴されて――」

大和「本当に申し訳ありませんでした」ペコリ

大和「そのつもりがなかったにせよ――」

大和「追い詰めるような真似をして――」ポロ ポロ

大和「ですが、ご安心ください」スッ

大和「もう提督を困らせるようなことはいたしません」

大和「母君の説得にも、力をお貸しします」

大和「ですから、今夜は安心して――」

大和「おやすみくださいませ」ニコッ

提督「……!」

提督「――違うんだ」

大和「……?」

提督「お前たちのことは嫌いじゃない」

提督「愛している。みんな、みんな、愛している」

提督「結婚だってしたい。本当だ」

提督「だが――私たちは、いつ消えるとも分からぬ身だ」

提督「だから、平和になるまでは――」

提督「誰も伴侶にしないと……そう決めていた」

提督「怖いんだ」

提督「誰かを残して逝くことが」

提督「誰かに先立たれることが」

提督「私は母上のような超人ではない。艦娘のように強靭でもない」

提督「もしも爆撃にあえば、あっけなく死んでしまうだろう」

提督「そうなると、契りを結んだ相手に対し、あまりにも無責任だ」

提督「だから、戦時中は決して――結婚しない」

提督「それは私の中で、絶対のルールだった」

大和「そうだったのですか……」

提督「………………」

提督「……だが」

大和「?」

提督「私は、あまりに臆病だった!」ガンッ!

提督「死ぬことを恐れ、また、死なせることを恐れ!」

提督「お前たちにそのような顔をさせてしまった!!」ガンッ!!

大和「提、督……?」

提督「大和! 私は強くなるぞ!」

提督「誰よりも強く! 母上よりも! 深海棲艦よりも!」

提督「そして、誰も沈めない! 沈ませない!!」

提督「そんな名将に、私はなる!!」

大和「提督……!」

提督「ならば、もはや躊躇いはない!」

提督「お前を抱くことにも――!」ムクムク

提督「お前を私の妻にすることにも――!」ムクムクムク

提督「――いやっ! お前ら全員を嫁に迎えることさえも!」ムクムクムクムク

提督「躊躇ってはならないのだ!!!!」ビンビン!!

大和「提督……!!」ジュン

提督「覚悟しろよ、大和」キリッ

提督「今夜は眠れると思うな」キリリッ

提督「この基地にいる全艦娘!!」ビビンッ!

提督「全員と『結婚』するぞ!!」ビリビリビリ!

提督「大和!! まずは――お前からだっ!!」ガバッ

大和「~~~はいっ!」

大和「提督! 提督!」

大和「私を貴方の……」

大和「お嫁にしてください!」ポロッ

アアア~~~……

~同時刻 監視塔先端~

ヒュゥゥゥゥ……

母上「くくく……!」

母上「そうだ、喰らえ!」

母上「女を喰らって強くなれっ!!」

母上「脱童貞――」

母上「おめでとう――」

母上「ハハハ!」

母上「ハァ~~~ッハッハッハッ!!」

~翌朝 軍港にて~

母上「――それで?」

母上「誰を嫁にするか、決めたのか?」

提督「……」

提督「……はい」

提督「私はここにいる全艦娘と――」

提督「結婚しますっ!!!!」カッ!

艦娘「……っ!!」

母上「……」ギロリ

提督「……っ!」グッ

母上「……そうか」

母上「まあ、いいのではないか?」

提督「いえっ! 私は絶対にこの子たちと!!」

提督「…………って、あれ?」

提督「反対、なさらないのですか?」

母上「反対? なぜだ?」

提督「いえ、母上は常日頃から日本男児であれと私に――」

母上「英雄色を好むというだろう」

母上「嫁が百人になろうが、千人になろうが、いいではないか」

母上「そもそも、貴様を身ごもった時もな」

母上「私は屈強なる千人の男たちと大部屋に閉じこもり」

母上「私以外の全員が倒れるまで、性交に耽っていたのだぞ」

提督「そんな蠱毒みたいな方法でっ!?」ガーン

母上「と、いうわけで、艦娘全員と結婚するのは問題ない」

母上「むしろ、好都合だ。我が一族の種を撒き散らし、優秀な子どもを作りまくれ」

提督「それは承服しかねますが――」

提督「とにかく、結婚を認めていただき、ありがとうございます」

艦娘「ありがとうございます!!」

提督「トラック泊地一同、力を合わせ」

提督「誰一人欠けることなく、この戦いを終わらせてみます」

母上「――そうか」

母上「まあ、精進するがいい」フッ

母上「それでは、私は本土に帰ろう」クルッ

母上「ではな」スタスタ

提督「はっ、はい!」

提督「母上も、お達者で!」

艦娘「さようなら~!!」

艦娘「またお会いしましょう~!!」

母上「……ふっ」スタスタ

提督(母上、ありがとうございました……)

提督(これで私は、何の憂いもなく戦うことができます)

提督(愛する妻たちと力を合わせ。心を重ねあい)

提督(きっと、きっと、この世界に平和をもたらしてみせます)

提督(それまでは、どうか、母上もご壮健であられますよう――)

提督(どうか、ご自愛ください――)





母上「むっ、そうだ」クルッ

提督「…………はい?」

母上「嫁のことだがな」

母上「誰が正室かぐらいは決めておけよ」

母上「日ノ本の歴史を紐解けば、上に立つ者ほど、その辺りはきっちりとしている」

母上「私は誰でもいい。貴様の一存に任せよう」

母上「では、今度こそさらばだっ!」バッ!

提督「えっ、ちょっ」

提督「は、母上!? 母上ーっ!?」

金剛「ヘ~イ、提督ぅ~」ヌッ

提督「ひっ!?」

赤城「提督は、誰を正室に選ばれるのでしょう?」ニコニコ

提督「あ、赤城ぃ……!」

青葉「トラック泊地の種馬に直撃インタビューです! ズバリ! 現時点での本命はどなたでしょうか!?」

提督「青葉、青葉、た、頼むから煽るな……!」アタフタ

ビスマルク「旗艦にするなら、このビスマルクの他にいないわ!」フフン!

長門「いや、連合艦隊旗艦を務めた私にだな」ズイッ

提督「頼む、頼む……!」ダラダラ

日向「提督。これからは航空火力艦の時代だぞ?」ポン

最上「ですよね!」ピョコン

提督「私に、時間を……!」ダラダラ

龍驤「そんなんうちに決まっとるやろ~?」ウリウリ

吹雪「違います! 司令官は昨夜、私にあんなに注いでくださったんですから!」ブンブン

あきつ丸「それを基準にするのならば、自分にも分があるであります」スッ

ワイワイ ガヤガヤ

ケンケン ガクガク

提督「時間を……」

提督「私に、考える時間をくれ……!」

大和(どうやら、これからもトラック泊地は喧騒が続くようです)

大和(一事はどうなることかと思いましたが――)

大和(楽しい日々が戻ってきたようで、何よりです)

艦娘「私が!」

艦娘「正妻!!」

武蔵「私など三回も出されたんだぞ」マイッタナ

艦娘「なにぃぃぃぃぃ!?!?!?」

大和「あら……」

大和(……武蔵も?)

ワイワイ ワイワイ

ガヤガヤガヤガヤ……

大和(これからも続く提督と私たちの物語)

大和(でも、これで――)

大和(一つの大きな節目は、越えたようです)ニコッ

~END~

乙ですー!
後日談はまだかしら?

おつかれー

>>177
そこはそれぞれで補完してくれ

では、みんなおやすみ
ここまで読んでくれてサンクス
おつかれノシ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月22日 (金) 11:08:46   ID: EV3Ep8PU

母上(CV.榊原良子) 異論は認めない

2 :  SS好きの774さん   2015年06月14日 (日) 19:18:08   ID: 03c_ZyUo

母上(CV.田中敦子)

3 :  SS好きの774さん   2016年11月20日 (日) 11:02:02   ID: Q45avf1l

母上(CV.皆川純子)

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