提督「ん……？」

吹雪「司令官！大型建造に成功したみたいです！！なんと今回は超強力な戦艦だそうですよ！！」

提督「ほお。それは楽しみだな。では早速見にいこうか」

吹雪「はい！！」



～工廠～


ミカサ「ミカサ・アッカーマン。よろしく」

提督「……」

吹雪「やりましたね提督！我が艦隊に強力な戦艦が来てくれましたよ！！」

提督「えっ。ああ。うん」

提督（あれ？こんな戦艦いたっけ？いや、確かに戦艦三笠は歴戦の戦艦だけど、この子装備とか全然持ってないし）

ミカサ「エレンはどこ？」

提督「えっ」

ミカサ「エレン。エレン・イェーガー」


提督「エレン……んー。すまん、分からんな。吹雪、そんな艦娘いたか？」

吹雪「いや、ちょっと存じ上げないです」

ミカサ「……」

提督「というか君。戦艦なのに主砲とかの装備持ってないね。腰に下げてるのはなんだ？刀か？」

ミカサ「……刀……」

吹雪（……司令官、この人まだ、記憶が混同してるんじゃないでしょうか）

提督（あー、そうなのかもしれんな。前世の記憶を思い出してるのか）


ミカサ「……」


提督「ま、まあまあよく来てくれた。装備はなくても大丈夫さ。その内強くなれる」


ミカサ「……私は、強い！！」


提督「えっ」


ミカサ「すごく、強い！！」


ミカサ「ので、この刀があれば十分！！例えどんな相手でも！！」


提督「……」


吹雪「か、変わった娘ですね……はは」

ミカサ「エレンはどこ……？」


提督「いや、だから知らないって」


ミカサ「そう……」


吹雪「ミカサさんは、前世の記憶があるのですか？」


ミカサ「前世……？」


吹雪「そうです！私達艦娘は、前世で戦艦だった記憶があるんですよ！もちろん私は、駆逐艦吹雪の記憶を受け継いでいます！」


ミカサ「私は……何も……思い出せない……」


提督「ま、まあまあ、悩んでいてもしょうがないさ。そのうち思い出すよ。そうだ吹雪、とりあえずミカサを宿舎まで連れて行ってくれるか？」


吹雪「はい！司令官！！」


ミカサ「私は……誰……？」

◇