提督「アンライプ鎮守府」【艦これ】 (119)

・地の文マシマシ

・R18

・不快な表現アリ

以上を含みますのでお気を付け下さい。
なお過去作と似た世界観ですが、全く同じではないのでパラレル程度で考えて頂けると幸いです。

提督「インモラル鎮守府」【艦これ】
提督「インモラル鎮守府」【艦これ】 - SSまとめ速報
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青い海を一望する、こぢんまりとしたいくつかの建物群。

潮風を吹きつけられながら錆も浮かばない正門が、ここが生まれて間もない地であることを教えてくれている。

老老提督「よく来てくれた。私が君の実地研修を担当させてもらう者だ」

「はっ! ご指導、よろしくお願い致します!」

眼前に立つ物腰の柔らかな初老男性は、にこやかな顔とは裏腹に鋭い目で俺を観察しているようだ。

そして、すぐに怯えている俺に気付いたのだろう。肩を叩くや否や、耳元の声を寄せてくる。

老提督「ははは! そう固くならなくていい、研修と言っても正式に着任する前の顔合わせと案内のようなものだ」

「は、しかし」

老提督「それに実際に案内するのは、そこに居る私の秘書艦だ。お堅くはないから、多少好きに振舞っても問題ないよ」

「は、あ……」

小さく目を向けてみれば、そこには静かに笑う一人の戦艦の姿。無造作に手だけを振る仕草も堂に入っているのはさすがと言うべきか。

老提督「ではまずは執務室へ行こうか。そこで少しばかり説明したら、武蔵が案内しよう」

「はっ!」

老提督「うむ、良い返事だ。しかし君は運がいい。士官学校を出立てでほとんどまっさらな場所に着任するのだから」

「は、ありがとうございます……?」

言葉の意味は分からない。むしろ、素人に毛が生えた程度の者に基地を任せるなんて無茶もいいところだ。

だが……それでも、この上官の目は心から俺を祝福する色に満ちていた。

先頭に提督殿、続いて俺が歩き、武蔵は一歩下がって廊下を進む。

老提督「艦娘達の私室棟はあれだが、今はまだ全く埋まっていない。今はまだ、私が預かる艦娘しかいないのでね」

「なるほど……私室棟が一番大きいのですね」

老提督「将来を見据えてだよ。初めは少ないだろうが、いずれ数も増える」

山を背にそびえるマンションのような建物。そこと本棟を渡り廊下が繋ぎ、本棟から更にそれぞれに施設へ繋がっているようだ。

聞けばおおむねどこも似たような構造らしい。そして、執務室は本棟の中心にあるとのことだ。

提督殿はなんともフランクな方で、歩く間も雑談を交えつつ上手に案内をして頂いている。

武蔵も自ら会話に入っては来ないものの、話を振られれば冗談交じりに話してくれるから、緊張が溶けていくのが自分でも分かるというものだ。

老提督「時にだが、君は同期の士官と連絡は取り合っているかね?」

「はい。互いの近況について話しています」

老提督「なるほどなるほど。その中に、君より早くどこかに着任した者はいるかい?」

「いえ、皆本日付でそれぞれの鎮守府に着任することになっています。と言っても一週間の研修ですが」

老提督「ふむ。ではその後、また同期の連中とは会うわけだ」

「ええ」

老提督「そのうち何人が実際に着任できるか、見ものだな」

不敵な笑みと、後ろからも聞こえる笑い声。意図を質問しようにも、執務室へとたどり着いてしまっては俺から口を開くことはできない。

促されるままに執務室に入る。俺に出来る事は、直立したまま提督殿の言葉を受け入れることだけだ。

説明は俺にも分かりやすいものだった。嫌らしく言えば、士官学校で習った内容の焼き直しに近い。

鎮守府の役割、施設について、艦娘への指揮、資材の管理。座学と演習の組み合わせだ。

老提督「この辺りがおおよそ伝える内容だが……この研修には、君らの知らない事を教える意味があってね」

「知らない事……実戦でしょうか?」

笑みを浮かべたまま提督殿は首を振る。

老提督「言うなれば艦娘の日常の姿だ。まったくの平時における鎮守府がどうなっているのかを知るための研修だよ」

「は……平時の、ですか」

抑えようと思っても、怪訝な声色が漏れてしまう。その必要性が果たしてあるのだろうか。

老提督「君の疑問は知らなければ当然のことだがね。まあ、これ以上の詳しい案内は武蔵にさせた方が早いだろう」

武蔵、という提督殿の合図とともに、控えていた彼女の凛とした声が響く。

武蔵「了解だ。では新任提督殿、私がこの基地を案内させて貰おう。着いて来てくれ」

さっさと出て行ってしまう武蔵を慌てて追いかける。出て行く前の敬礼に返された言葉を、俺は聞き取ることはできなかった。



老提督「大きな鎮守府では壊れる者もいるが、君は運がいい。反対に自分好みに染めることもできるだろう」

老提督「……研修で貞操を守りきれた者など、私は一人くらいしか聞いたことが無いがね」

武蔵「まずは施設から見て周るぞ。本棟内は午後として、工廠、運動場、入渠施設、作戦司令室に行くとしよう」

「道順はお任せします」

武蔵「ん。それとな、新任殿。上官の秘書艦といっても艦娘相手に敬語はいらんぞ。好きに振舞っていいと言っていただろう?」

「は……それなら武蔵、改めてよろしく頼む」

眼鏡越しに細めた目に浮かぶのは楽しげな色。値踏みする目で一度全身を見られたかと思うと、徐々に距離が縮まっていく。

歩きながら、進みながら。体温を感じるほど近くなれば、当然肌の艶が目に入るわけだ。

褐色の肌の割にきめ細かく、指が滑りそうなほど照明を受けて輝いている。そしてなにより。

武蔵「ふ、どうした新任殿。私の胸がそんなに気になるのか?」

「……済まない。気を悪くしたか」

豊満な胸はサラシを巻かれただけのようで、ツンと張った先端が、その下に乳首があるのだと主張している。

思わず目を奪われたことを謝罪すると、武蔵は怒るどころか笑みを浮かべ遠ざかるどころか。

武蔵「構わん。むしろこんな格好をしている私が、見られて文句など言う訳ないだろう。新任殿が望むなら、触っても良いぞ」

ほら、と突き出された胸が、眼前で大きく揺れる。

たぷん、と跳ねると谷間の形が変わり、そこが男を悦ばせる柔らかさだと教えてくれていた。

武蔵「顔を埋めても良い。なんならサラシを外して、乳首にしゃぶりついてもいい。それとも」

俺の視線は釘づけで、彼女の目がどんな感情を映しているのか分からない。けれど。

武蔵「谷間に挟んで、扱いてやろうか? そのまま咥えてしゃぶってやってもいいんだぞ……?」

囁く声に込められた色は、酷く楽しげで、思わず頷いてしまいそうなほど甘いものだった。

どうにか耐えられた理由は、と訊かれれば、相手が上官の秘書艦だからと言うだろう。

飛び込みそうになる身体にブレーキが掛かったせいで突き飛ばすような格好になるが、彼女も戦艦だ。

たたらを踏むどころか逆にこちらが後ろに下がる。それでも遠ざかれたという点では成功と言っていい。

「あ、あんまり変な事を言うのは止めてくれ。武蔵は提督殿とケッコンしてるんだろ?」

武蔵「ん? アイツ以外に膣を使わせる気は無いから別段気にしなくていいんだが……まあなかなか筋はいい。合格だ」

「良くはないだろう……そりゃあ、正式な結婚じゃないとはいえ」

浮気や不貞は、俺は好まない。そう言葉にする前に、武蔵は破顔しながら無造作に手を振った。

武蔵「違う違う、私が合格と言ったのは断った事だ。さすがに今の程度で飛び込んで来るようじゃ、ウチの老いぼれがそのまま居続けないといけないからな」

「なに?」

眉を顰めて続きを促しても、武蔵は笑って先へと進んで行ってしまう。

武蔵「すぐに分かるさ。そういう理由なら、今日一日は大丈夫だろう……きっとな」

行くぞ、スカートを翻す武蔵の後を追う。

まだ彼女の言葉の意味は分からない。けれど、どうも俺の理性が試されている。そのことだけは漠然と理解できたような気がした。

初めに案内されたのは、人の気配の無い工廠だ。

武蔵「ここは工廠……習っているだろうが、受容体との適合と艤装の開発や調整が主になる」

「ここにある艤装は、これから来る艦娘の物なのか?」

武蔵「いや、それは私達の艤装だ。今日はここも静かだが、明日から新任殿の直属艦を建造するために出入りがあるだろうな」

真新しい油の匂い。建物に染み付いたのではなく、他に臭う物が無いのだろう。

なんとなく感想として伝えてみると、武蔵は鼻で笑いながらニヤリと唇を歪めた。

武蔵「そのうち臭くなるから安心しろ。ただ掃除だけはしておけよ、今後その辺りも監査の対象になる」

「ああ……監査は多いのか?」

武蔵「何年かに一度だがな。職務を忘れると案外引っ掛かる奴も多い、溺れても良いが自分を見失うなよ」

「……溺れる、っていうのは」

嫌な予感。漠然とした不安が顔に出ているようで、武蔵の目は面白そうに緩み、まるで可愛がるように俺の頭なんぞを撫でてくる。

武蔵「ふ、可愛い奴だよ。弟や妹が居たらこんな感じだったのかと思うと、悪くない」

「お、おい! やめてくれ!」

瞳に浮かぶ色は、さっきのような男女を彷彿とさせる色じゃない。だからこそ、突き飛ばす訳にもいかず、撫でられるがままにされつつ文句を言うしかない。

武蔵「なんとなく分かっているだろう? これから何に耐えていくべきか」

「っ、それは……」

おそらく。おそらく、これなんだ。

甘い匂いと柔らかな身体。まず妄想と笑い捨てられるだろう想像が正しいなんて、悪夢のようだ。

ひとしきり撫で終わると、武蔵も満足したのだろう。

武蔵「さて、次は隣の入渠施設に行くとしよう。どんな場所か知っているか?」

「ああ……要するに、風呂だろ」

頷きと共に開かれた扉の先は、まるで銭湯の待合所。どうやら外だけでなく、工廠とも直接つながっているらしい。

武蔵「そうだ。基本的に艦娘専用としているが、別に人間が入っても問題はない。新任殿も入りたければ入ると良い」

「機会があればそうさせて貰うよ。中は広いのか?」

武蔵「大体一度に30人程度入れるくらいにはな。ジェットバスだの割と色々な種類があって面白いぞ」

武蔵の腕が、脱衣所へ繋がるドアを無造作に開ける。俺はと言えば、それを止める訳でもなく。

……仕方ないと言い訳もしたいところだ。まさか、艦娘の少ないここで、午前様からとは思わなかったのだ。

「うお! す、すまない!」

武蔵「む、なんだ入っていたのか」

薄い緑の髪をバスタオルで包み、水気を取る仕草。濡れた前髪の下から向けられた大きな瞳は、きょとん、と可愛らしく丸くなっている。

ほのかに朱に染まった身体から滴り落ちる水滴はまるで甘露のようだ。ほんの少し見ただけで、思わず生唾が溢れてしまう。

すぐさま目を背けたとはいえ、見てしまったのは確か。扉を閉めようとした俺を制したのは、誰でもない、見られた当人だった。

鈴谷「なーんだ、新任さんか。写真で見たよー。なに? お風呂入んの? それならもう少し待っておけば良かったかも」

クスクスと、鈴の転がる様な笑い声。悲鳴どころか、次に続いたのは予想外の言葉。

鈴谷「入ってきなよー。中、見ておいた方が勉強になるっしょ」

いや結構、失礼する。そんな言葉は、武蔵に首根っこを掴まれた今、なんの効果も無い。

無情にもドアが閉められた時、俺はドアの内側に立たされていた。

自己紹介なんて名前を名乗るだけの簡単な物だ。あっという間に終えてしまうと、話は二人の間で進んで行ってしまう。

鈴谷「ふーん、それじゃ武蔵のおっぱいには耐えたんだ」

武蔵「ああ。安心したよ、それくらいで崩れる理性では確実に失格だからな」

鈴谷「まあねぃ、あー、でも私はソッチでも良かったかなぁ。そしたら一週間若いオスとヤれるってことじゃん?」

最近提督の体力落ちちゃったし、と笑う鈴谷。悪戯っぽい笑みも声の調子も、街に居れば人の目を誘うくらいに魅力的ではある。

ましてや、濡れた身体を拭く姿を見せつけられて、無視できるわけもない。

鈴谷「んー? なに新任さん、鈴谷の大事なトコ、気になっちゃう感じぃ?」

「……いや」

鈴谷「あはっ、その反応、もしかしてドーテーさんかなぁ? ヤバっ! かっわいー!」

武蔵「士官学校は随分厳しいらしいからな。その反動で、研修で潰されるらしいが」

鈴谷「そりゃそーでしょ。何年もお預けくらってイキナリ鎮守府なんて、拷問っぽくない?」

武蔵「ふるい分け、らしい。壊れなかった奴が晴れて提督、駄目だった場合は――」

ジッと見つめる俺と、武蔵の目が合う。少し見開いた目が意地悪く歪み、わざとらしい仕草で手を口に当てた。

武蔵「おっと、これは将来有望な新任殿には無関係の事だったな。失礼、気にしないでくれ」

笑いあう二人の仲の良さはよく分かる。だが、それだけに鈴谷の姿が似つかわしくなくて、一層引き立ってしまう。

ふわりと膨らんだ胸の先はほのかに赤く、タオルで拭われると誘うように揺れ動く。

膝を立てて、俺の方を向いているものだから、濡れた陰毛の下にある割れ目がしっかり見えている。

幼くはない。そのくせ厚みのある両側の秘肉は、互いに押し合いながら深いクレバスを作り出している。

鈴谷「あはは。駄目じゃん武蔵、ドーテーさんには優しくしてあげないと、ね?」

「っ!」

くち、と小さな水音と共に、鈴谷の指がクレバスに沈む。

鈴谷「んっ……! あ、はぁ……よーく見てて、鈴谷の、自慢のピンク色……」

粘つく水音を響かせながら、割れ目が大事に守っていた場所を晒していく。

滑る様な肌と恥肉とは違い、所々盛り上がって複雑な形を取る膣穴。ヒクヒクと蠢くそこからは、ゆっくりと透明な汁が零れ出している。

鈴谷「やだ、そんな目で見たら濡れちゃうじゃん……ホント、ドーテーの目ってすぐ分かるよねー」

セリフだけなら馬鹿にしているのかもしれない。けれど、直接聞こえる声色は、むしろ喜びに溢れていた。

鈴谷「はぁぅ……見て、鈴谷の指、細いっしょ? こんなに細いのに……あ、ぁぅうっ!」

両脚を上げて腕で抱え、もう完全に俺に見せつける体勢だ。

人差し指を深くまで挿し込んだかと思ったら、見ていて分かるほど膣口が指を締め上げていく。

鈴谷「んっ! は、ぁ、あふ、こんなに細くてもね、締まりはスッゴイんだから……それにぃ!」

ギュウギュウと締め付ける膣から逃げようと、鈴谷の指が震えだす。

締める膣と引き抜く指。両方とも自分だと言うのに、鈴谷は器用にも両方に力を込めているらしい。

鈴谷「ぁぁあっ!? ほ、掘られりゅぅ……! 鈴谷の、おまんこっ! 自分で、ぇ、掘り返してるぅうう!」

拮抗した力が、鈴谷の身体を震えさせる。徐々に震えが大きくなったかと思うと、真っ赤になった顔で。

鈴谷「やば、ぃ……! なんか、今日、ヤバイ! 愛液、量、やば……っ、いいい!!」

一瞬、鈴谷の動きが止まる。そして一度大きく震えると、グポッ、と吸盤を無理やり取ったような音を立てて指が抜け。

同時に真珠のように大粒の愛液が飛び散ったかと思うと、サラサラの液が噴出し、脱衣所を汚していった。

鈴谷「かっ、ふ、ふううぅう……! あ、あはぁ……今日の私ぃ、イクの早すぎぃ……」

真っ赤になった顔は、絶頂からか、それとも本人の申告通りに早く絶頂を迎えた恥じらいか。

蕩けた眼差しが恥ずかしそうに何度か俺と武蔵を往復すると、垂れそうになる涎を舌で舐めとり、大きく足を広げだす。

「なっ! ちょっ、何してるんだ!」

鈴谷「ね、ねぇ? 早速で悪いんだけどさぁ、鈴谷のおまんこに、挿れて欲しいなぁー……って」

頬を染めての懇願は、まるで初心な女の子が告白でもするような。

鈴谷「あ! だ、だいじょぶだいじょぶ! ちゃんと力調整するし、私も早かったからすぐ出ちゃってもおあいこだし!」

焦る俺を見て何を思ったのか、慌てた様子で妙な言葉を止めることなく口走る。

鈴谷「それに新任さんも、ね? おっきくしちゃってるじゃん? スッキリした方がお仕事頑張れると思うんだけどっ」

だめ? 上目遣いで不安げに言うものだから、萎えるどころか下着に先走りが滲んでしまう。

先急ごうとする足をどうにか抑えて武蔵を見れば、ニヤニヤと緩んだ唇。

おかげで目の前の艦娘が、提督殿の艦隊所属であることを思い出す。すると不思議なもので、暴れ牛だったイチモツも飼い猫のように大人しくなるものだ。

「っ、わ、悪いけど、まだ見て周らないといけないんだ。武蔵!」

武蔵「くふっ! くくく……ああ、分かった。ふふ、鈴谷はもう一度風呂にでも入って存分に楽しんで来ると良い」

鈴谷「う、ウソでしょ!? だって、若い男が居るのにぃ!」

武蔵「ははは! くはっ! 諦めろ、お前はフラれたんだ」

なんとも情けない顔の鈴谷は目尻に滲んだ涙を乱暴に拭うと、ジト目を俺に向けて文句なんて投げかけてくる。

鈴谷「ばか、ドーテー、意気地なしっ! ぜぇーったい離れるまでにセックスするから、覚悟してて!」

そんなことを言われても、だ。どう返したらいいのか皆目見当立たず、黙り込むしかない。

更にそれがまた不満だったようで、いよいよほっぺたを膨らませると、タオルをひっ掴んで風呂へと消えて行ってしまう。

揺れる尻を見送る俺と武蔵。少しだけ静かになった股間のモノが、思い出したように一瞬ピクリと動いた。

武蔵「くくく……目を付けられたみだいな。ま、悪い奴じゃないから気が向いたら一度相手をしてやるといい」

「そうは言ってもな……提督殿の艦娘だろ」

武蔵「構わんさ、あくまで私は勝手にアイツに操を立ててるだけで、鈴谷はそうじゃない。その辺りは提督も承知済みだ」

「そういうものなのか……?」

よほど不思議そうな顔をしていたんだろう。答える様に苦笑すると、少しだけ声のトーンを落として、どこか遠くを見つめながら。

武蔵「寄る年波には勝てんということだ。こう言うのはなんだが、どうも昔からの秘書の私を優先するきらいがあってな。他の奴には不満もある」

風呂場から響く嬌声を背に、脱衣所を後にする。

……嬌声の中に、クソ童貞! という怒声が聞こえるのは気のせいと思いたい。

武蔵「だから新任殿には、この一週間で他の艦娘の相手をしてもらえるとありがたい」

「自分を見失うな、って言ったクセにか」

俺の皮肉など何の効果も無いのだろう。ふてぶてしい笑顔を浮かべながら、手を振るだけで文句は振り払われてしまう。

武蔵「見失うなとは言ったが、ヤるなとは言っていないぞ? むしろここで経験しておいた方が後のためというものだ」

「……逃げ場は無いってことか」

諦めろ。そう言い聞かすような手の平が肩に乗る。

嫌ではないけれど、手放しで喜べるわけでもなく。これからの一週間を想いながら、重みのあるため息を吐き出すことしかできなかった。

今日はここまでで。

二ヶ所目に訪れたのは作戦司令室。提督として十二分に理解しないといけない場所だろう。

武蔵「そうだな、お前の指示が艦娘の命を左右する時もある。その点は心に留めておけ」

「ああ、けど……機材も凄いんだな。士官学校はもっと古い感じだったけど」

武蔵「最新鋭とまでは言えんが、新任に渡すにしては随分だぞ。撮影機材もあるから平時は好きに使うといい」

ほら、と差し向けられたビデオカメラは、なるほど、確かにただの家庭用ではなさそうだ。

くわえて集音マイクに編集処理用のコンピュータ。その手のことに精通していれば魅力的なのかもしれなかったが。

「こういうのはイマイチ使い方がわからないからなあ、宝の持ち腐れになりそうだよ」

武蔵「使い方、か。安心して良い、明日には使うだろうから嫌でも覚えるさ」

笑みを深める武蔵から感じる嫌な予感も、今日で何度目か。性的な色を感じながらも詳細はまでは分からない。

武蔵「今週中に通信機器のレクチャーがあるだろう。それと有事にはここで指揮を執ることになるから、目を瞑ってでも来れる様にしておけ」

「分かった。他に注意点はあるか?」

武蔵「ふむ……そうだな、あえて言うとすれば」

彼女の長い指が流れるように自身の頬を撫でる。何かを思い出すように何処かを見たかと思うと、少し恥ずかしそうに笑うのが、なんとなく可愛らしく思えた。

武蔵「無言のままでも案外音は拾われやすいから、聞かれたらマズい時はマイクは切っておいた方がいい」

可愛らしいと思ったのは何かの間違いと思いたい。

ノロケ出した武蔵の背中をひっ叩けば、お返しとばかりに首に腕を回される。押し付けられる感触への戸惑いも、きっと伝わってしまっているのだろう。

一旦建物を出てグルリと裏手に回れば、海に面してそこそこ大きいトラックが据えられている。

シャワー室と更衣室が隣接しているほか、奥には弓道場まであって、想像以上にしっかりとしているようだ。

武蔵「倉庫には色々道具があるからレクリエーションにも使える。どう使うかはお前次第だな」

「レクリエーションか……」

武蔵「鎮守府の規模が大きくなれば部下に任せればいいが、初めはお前が艦娘同士を取り持つ必要があるだろう。その方法の一つと捉えておけばいいさ」

艦娘には当然心があるし、相性もある。円滑に運営しようとすれば人間関係はなにより重要なのは確か。

どうするべきか。少しばかり長い時間考えていたらしく、気付いた時には一歩引いた場所から、武蔵の柔らかな視線が向けられていた。

武蔵「考えは纏まったか? 今から焦る必要は無いが覚えておけば損も無い。ではこれで一度戻る――」

振り向き、建物へ足を向けようとした矢先。不意に横からテンションの高い声が響き渡った。

目を向けてみれば、横で二つに括った髪、少しばかり際どい体操着に身を包んだ少女が、大きく手を振りながら走り寄ってくる。

漣「むっさっしさーん! そちらの人はアレですか? 新しい御主人様ですか!」

武蔵「ん? ああ丁度いい、こいつは漣だ。駆逐艦だが中々の実力者だぞ。それと漣、別に所属が変わる訳じゃないから、その言い方は語弊があるな」

漣「うあは! これは失礼しますた、新任のご主人様的なアレですね。綾波型駆逐艦、漣です!」

パッ、と掲げられた敬礼の動きは堂に入ったもので、言動の割に軍人然としている。

見事に伸びた背筋。胸の膨らみは僅かなものだが、丈が短いようでヘソまで見えてしまっている。

「よろしく、本日より一週間君達には指導して貰いたい……それと、漣?」

漣「はい?」

くりくりと丸まった瞳は、幼い身体に相応しく無邪気なものだ。それだけに、気になってしまう。

「その服なんだが、その、少しばかり小さいような気がするんだが」

見つめる先は、ヘソよりも更に下。下腹部を覆う体操着の下の部分……いわゆるブルマなわけだが。

漣「ありゃ、そうですかね? 私的にはアリアリアリなんですけども」

そう言って引っ張るものだから、ただでさえピッチリ貼り付いたそれが、余計に食い込んでいく。

「漣、下着は……穿いているか?」

ほあ? と珍妙な声が漣の口から漏れて出る。そして笑顔と共に帰ってきたのは、ある意味期待通りの言葉。

漣「穿いてません! パンツじゃないから、恥ずかしくないので!」

胸を張って言う事でも無いことだろうに。ブルマの食い込んだスジを見せつける様に骨盤を前傾させており、下腹部が小さく膨らんで見える。

武蔵「おいおい、パンツでも恥ずかしくないだろう」

漣「それもそうでした。いやぁ一本取られましたねえ」

快活な笑い声は聞いていて耳に心地いい。恥じらいがないだけに背徳感も薄く、どこか自然なものに思えるのが奇妙と言えば奇妙なものだ。

「……それで漣、その恰好は訓練でもするのか?」

漣「あっ、はい。艦娘やるにはバランス感覚と適切な筋肉が不可欠ですので」

よっ、という声と共に、漣の片足が体操選手のように空に向け伸びていく。

接地面もほとんどつま先立ち。それでバランスを崩さないのだから大したものだ。

ただ、そのせいで鼠径部が丸見えだ。どうにか割れ目だけは見えていないものの、食い込みのせいで形が丸わかりになっている。

武蔵「艤装受容体で筋力や感覚辺りは底上げされる。そしてその分は衰えんうえに、訓練で更に鍛えることもできる」

漣「よっ、ほっ! 頭打ちも、ありますけど、ねっ! ここからのー、逆立ちっ!」

「うお……凄いな」

思わず感嘆の言葉が漏れるというものだ。片足立ちから身体を逸らしてブリッジ、そして足を跳ね上げて逆立ちへ。

見ていてなんの不安も抱かないほど安定した動きは、まるで雑技団のようだ。

漣「あはー、褒められると嬉しいモンですねー。思わず嬉ションしちゃいそうですっ」

逆さまの笑顔を見せる漣の脚は大きく開き、割れ目が少し広がっていることさえ確認できてしまう。

じんわり滲んだ水っ気は、果たして漣の言葉通りの物か、それとも。

漣「あ、これヤバ」

ポツリと零れた言葉を問い詰める暇もなく。

急速に広がっていく染みを、俺は半ば呆然と見つめる事しかできなかった。

漣「ぅぁはぁ…! ヤッバ、これマジやばいっぽい!」

俺を見上げながら、漣の目が徐々に潤んでいくのが分かる。身体を小さく震わせながらもバランスを崩さないのはさすがという所か。

漣「そのぼーぜんとした目付き、新鮮でいい感じですぅ…! も、もりぇりゅう!」

ガクン、と腰が震えたかと思うと、ブルマが吸収しきれなかった分が溢れ、身体を伝い落ちていく。

ほとんど色の無い水滴。ヘソを通り、胸元でようやく止まる。かと思いきや。

漣「ぁぅう……う、うれション止まりませぇん……! あ、ぁあっ!」

真っ赤に染まった頬。涎が逆さまに落ち、地面を濡らしたのと同時に、ブルマ越しに噴水もかくやとばかりに勢いよく噴き出し始めた。

漣「はひぃっ! い、犬みたいぃ! 見られてるの、きもひいいれひゅぅ!」

ぷしゃ、と一際大きな噴水が体操着と身体を濡らし、地面に大きな染みとなって広がる。

腕まで震えて、今にも崩れ落ちそうになりながらも逆立ちのまま。

武蔵「やれやれ。漣、出し終わったならシャワーでも浴びてこい。この後の昼飯は全員集合だから遅れるなよ」

漣「あひぇ……あー、もうそんな時間でしたっけ? それならここで失礼をば」

放尿での恍惚の表情はどこへやら。滑らかに足を着き危うげなく立ち上がると、ビシッとかしこまって敬礼を一つ。

顔は引き締まり、姿勢は良いものの。身体を大きく濡らし、太ももから伝い落ちているせいで台無しも良い所だ。

走り去っていく漣の後ろ姿。見送る間何も言う事が出来ず、ようやく動き出せたのは武蔵に声を掛けられてからだった。

武蔵「そろそろ食堂へ行くぞ。今鎮守府にいる艦娘を紹介しておく。その後は軽く本棟を案内するだけにしておくから、今日は早めに休むといい」

「……ああ、ありがとう。ちなみに一つ聞きたいんだけど」

武蔵「おおよそ見当はつくが、何だ?」

くくっ、と喉を鳴らし、武蔵は切れ長の目を俺に向け流す。

「他の艦娘達は、やっぱり」

言葉を濁すまでもなく、聞きたいことは明らかだったのだろう。

武蔵「どいつもこいつも似たようなものだ。鎮守府によってはきちんと固い奴もいるが、あいにく来てないんでな」

今日一日、ため息を何度ついただろう。既に諦念に満たされつつある頭を撫でられながら、食堂への道を可能な限り遅く進むのだった。

一旦ここまでで。

今後艦娘が増えていく、その考えのもと食堂は相当広く造られている。

二階部分は吹き抜けになり、高い天窓から入る光で新築の壁はホテルのように清潔に輝いていた。

武蔵「この辺り、新築は羨ましいものだ」

中に居るのは四人の艦娘と提督殿。漣が居ないのは、まだシャワーでも浴びているのだろう。

100人は収容できそうな食堂に僅か7人というのはどうにも寂しいが、それだけに艦娘達が華やかに感じられる。

やがてすぐに漣がやってくると、一つ咳払いをして武蔵が秘書艦の役目とばかりに進行役を買って出てくれた。

武蔵「一応全員揃ったようだな……では紹介しよう。まずは我々の上司」

穏やかに手を挙げるのは提督殿だ。俺と艦娘達は立ち上がり、一様に敬礼を。ともすれば俺よりも綺麗な敬礼だ。

武蔵「次に次期新任提督殿。一週間の研修のうちに艦娘の選別、受容体癒着、初期教育を一部担当してもらう」

艦娘達の略式敬礼に礼を返す。目が合った鈴谷はウインクなんてして、機嫌は直してくれたらしい。

武蔵「今回派遣された艦娘は六名。私は秘書艦の武蔵、順に鈴谷、龍驤、大淀、漣、雷だ」

それぞれの艦娘の自己紹介は簡単な物だ。名前と一言、随分抑えた自己紹介は提督殿の前だからだろうか。

鈴谷「ちーっす、私は鈴谷ね。大事なトコも見られたし……新任さん狙いだからよろしくっ」

龍驤「ウチは龍驤や、建造関係は任しとき。誘ってくれてもええんやで?」

大淀「大淀です。機器や施設に関することを担当させて貰います。眼鏡は……お好きみたいですね」

くすっ、と笑う大淀。露骨に目を逸らす訳にもいかず、他の視線に刺されるしかない。

漣「漣です、食事は私が作りますのでよろしくお願いします! あ、今は穿いてます」

雷「雷よ、居住区の案内は任せて! お世話もちゃんとするから安心していいわ!」

武蔵「以上の六名で新任提督殿に鎮守府について、艦娘についての実地研修指導をさせてもらう」

今一度の敬礼の後、提督殿の言葉を待つ。午後は用事があるとのことで、一応この昼食を歓迎会として貰えるという。ありがたいことだ。

年嵩を積んだ笑顔と声は、面白みの少ない歓迎の言葉さえ耳に優しい。

数分と掛からずに終えた挨拶と乾杯の合図。酒でないことが残念だが、こんな食事も良いものだと心から思う。

……そこで終わっておけば良かったのだが、早めに席を立った提督殿の姿が見えなくなった後が彼女達の本領発揮。

嬉々として掘り返される俺の話。特に食いつかれたのは、性癖に関するものばかりだから何とも言い難い。

大淀「なるほど。では女性経験、男性経験ともなしということですか」

鈴谷「若いのに大変だよねぇ、同期とはいえ同室じゃヌキもできないっしょ?」

両隣りには、近すぎるほど近くに座る二人の少女。言葉の合間の吐息さえ伝わってくる。

つつ、と太ももをなぞる指が、右と左で違う動きをするのがこそばゆい。

大淀「提督の自制心は素晴らしいですね。士官学校では男性と関係を持つ方も居ると聞きます、私は提督のような心の強い方……好きですよ」

太ももの内側で円を描く。右耳に甘ったるく俺を持ち上げる言葉を囁きながら、首筋に生温い息を掛けてくる。

鈴谷「えー、ただのヘタレってだけじゃん。行こうと思えば風俗でも行けたっしょ? 罰にビビっちゃってさ……情けないドーテー君」

左からはじゃれつくように太ももを摘み、嘲笑混じりの粘つく声で囁いてくる。そのくせ耳たぶを甘噛みするのだから、どうしたいやら。

鈴谷「それにさあ、新任クンを提督って呼んじゃって、大淀みたいな尻軽の言うコトなんて信じない方がいいよ?」

大淀「いえ、私はこの方に相応しい呼び方をしているだけですよ。提督のような立派なお方、クン付けだなんて失礼です」

鈴谷「ふぅーん? それにしてはさぁ、ドーテーって言われて怒らないし受け身じゃん。ホントに立派ぁ?」

左はもう、太ももの付け根を越えて鼠径部まで達している。触れるか触れないかの際どい辺りを撫で、挑発するように。

大淀「立派ですよ。簡単に怒ったりしない包容力もあって、とても魅力的……素敵な方……」

うっとり潤んだ目を向けながらも、右の太ももの付け根にしっかりと両手を置いて、胸どころか上半身全体を俺に当てているようだ。

右頬から伝わる、長く濃厚な口付け。しっとり吸い付く唇が、俺から離れようともしない。

左頬から伝わる、短い淡白な口付け。啄むようにつつく唇が、俺から離れては近づいてくる。

大淀「ん……提督、窮屈ではありませんか? 私で良ければお手伝いさせていただきます」

鈴谷「んっ、ちょっと何大きくしてんの? 私に抜いて欲しいのかなぁ、ドーテー君」

「っぐ!? ばっ、やめ……!」

右からは優しく包むように、左からは荒々しく握るように。同時にズボンの上から掴まれて、情けないことに腰が砕けそうだ。

余裕の無い俺をニヤつきながら見つめる武蔵と、苦笑交じりの龍驤。どんな羞恥プレイだよ、と叫びたいくらいだ。

だが、それも難しい。

鈴谷「あはっ、可愛い声出るじゃん。いいよ? シコられながらなっさけない声出して、駆逐艦に見られちゃえ」

手早くベルトは外され、意地の悪い笑みを浮かべた鈴谷の手がズボンの中へ。直接握り込まれた亀頭から伝わる刺激が、まるで背骨を歪めるような気さえする。

鈴谷「あーあ、チンコ握られたくらいでのけぞり返っちゃって。ドーテーってこれだからキモいんだよね」

逃げように逃げられない。艦娘の力で抑えられれば、提督なんてただの人間ではどうにもならない。

大淀「駄目ですよ鈴谷さん、これまで高潔に過ごしてこられた提督のご子息、優しく扱って差し上げないと」

次に挿し込まれた手が、イチモツの更に下。玉袋をフェザータッチで撫で上げる。

「っあ、くぅう……!?」

大淀「あぁ、素敵な声……この手の中で今、子種を作っていらっしゃるのですね。嬉しい……」

結局は二人とも同じ目的だ。大淀の手も、俺を捕えて逃がさないのだから。

「あ、っくぅう……! 鈴谷、もう、やめろ……」

鈴谷「あは、それ言っちゃう? 私の手の平をきったないカウパーでベトベトにしてるくせに」

ぎゅ、と鈴口を押す指先の感触。跳ね上がりたがる俺の腰は、残念ながら椅子に押し付けられている。

鈴谷「んじゃ御開帳~っと。あははっ、ピクピクしちゃってさー、亀さん真っ赤になってんじゃん?」

「う、るさい……!」

鈴谷「ふっふーん、まあドーテーらしくていいんじゃない? てゆーかさ、声出しなよ。駆逐艦に聞こえる様にさぁ」

根元から擦り上げる手の力は、自分で自慰をする時以上に強い。尿道から押し出された先走り液がぷっくら浮かんで、それが大淀を感嘆させる。

大淀「あぁ、なんていい香り……! 提督の立派なご子息といい、見事としか言えませんっ」

指先一本一本がまるで別の生き物のような動き。励ますような指捌きに俺の玉も反応しているのか、下腹部の熱は溜まっていく一方だ。

大淀「良いんですよ、駆逐艦とはいえあの二人も女の子。こんな素敵な男性の艶姿、見たら嬉しく思うはずです」

「っ!? おまえら、それ、は……!」

幼い二人に見られたくない。別にあの二人が子供のように純粋だなんて思ってないが、それでも少し抵抗はある。

鈴谷「まっさかぁ。大の男が女の子二人にシコられて、ブザマな姿晒してんだよ? 幻滅だよねー」

大淀「違いますよ、手で気持ち良くなって下さっていることを、私達に分かりやすようにあえて喘がれているんです」

サラウンドに聞こえる、正反対の言葉。それが協力して射精に導こうとするんだから、耐えられるはずもない。

甘やかされる玉と、扱かれる竿。その温度差が絡み合って頭の天辺まで快感が昇り上がってくる。

「っは、く、ふぅう……!」

気を逸らそうと何処を見た所で、刺激は目でなく耳から入って来るものが圧倒的だ。大した意味はない。

鈴谷「んー、そろそろ飽きてきちゃったなぁ。ちょい大淀っ」

大淀「ええ、構いませんよ。優しくしてあげてくださいね?」

鈴谷「ふっふーん……それはこのドーテー次第かなー」

感覚的には随分久しぶりに感じる、囁き以外の会話。その意味を問う暇もなく、急激に股間を掻き乱す刺激が入れ替わっていく。

玉袋をもみくちゃにするような激しい愛撫。コリコリと音が聞こえそうなほど転がされて、マグマのように精液が流動していくのを感じてしまう。

鈴谷「おーおー喘いじゃって。嬲られてザーメン作るとかキモすぎ、てゆーか必死過ぎじゃん?」

文句を返す余裕も無い。笑いだした膝に力を込めることもできず、限界の近さを自覚せざるを得ない。

大淀「固くて太くて、カリの大きさまで見事です。こんな素敵なモノに貫いていただけたら、どんなに嬉しいことでしょう……!」

強く握られていて耐えていたイチモツは、急に優しく催促されて決壊寸前だ。

裏筋の根元をくすぐり、少しずつ押し上げていく。

大淀「提督、私に御慈悲を…提督の熱い子種をこのまま手の中に……!」

鈴谷「出しちゃいなよドーテー。このまま手コキだけで情けなく射精して、だらしなくイっちゃえ!」

頭を真っ白に染め上げる最高の刺激。どうにか声を出さない事だけが、俺にできる抵抗だ。

射精直前に重ねられた二人の手。ドーム状になった手に受け止められながら、勢いよく飛び出していく。

「っ、ぅ、ぁ……!」

鈴谷「おーおー、出ちゃってるねぃ。どう? 自分では全然触れず一方的にイかされた気分は」

大淀「逞しい御子息から、こんなに沢山……私達の手なんかで、ありがとうございますっ」

イっても囁きは止まることなく、逆にまっさらな思考を染め上げるように耳から浸食してくる。

やがて出しきった精に塗れた二人の手が、俺の前に掲げられる。

鈴谷「うっわ最低。ドーテーの精液ってマジでクッサいよねー」

ドロリとしていても液体は液体。精液が腕を伝い落ちる前に、鈴谷はそれに舌を伸ばす。

鈴谷「ん。くっさ……めちゃくちゃ濃いし……味は悪くないけどね」

舐めとった精液を舌に載せ、わざとらしくグチュグチュと泡立てた後まで見せつけて。

飲み干したかと思ったら今度は俺を見ずに丹念に手の平を舐めはじめ、鼻を鳴らして深呼吸まで始めるのだから困ってしまう。

大淀「提督のお情け、僭越ながら頂戴いたします……」

こっちは最初から犬のように、片手皿に溜まった精をピチャピチャと舐め掬う。もう片方の手に持ったティッシュで拭ってくれているというのに器用なものだ。

大淀「んっ……おいひいれひゅ……ぁぁ、感じちゃいますぅ……」

徐々に上気し始めた頬と、モジモジと揺らす太もも。それでも義務感は強いようで、しっかりと掃除をしてズボンを戻してくれるのだった。

雷「お待たせ! 新任さん、洗い物が終わったから今から案内するわね!」

漣「晩御飯はカレーでもいいですか? 良ければ仕込み始めますけど」

「あ、ああ……」

ふわふわとした意識が戻り、鈴谷と大淀が手を拭き終わったタイミングで駆逐艦の二人が現れる。

武蔵「漣のカレーはなかなか美味いから期待しておけ。それと午後は雷と本棟を周って来るといい、私は提督の代わりに事務仕事が入ったのでな」

龍驤「明日はウチと大淀に付いてもらうからなー」

大淀「午前中は私が、龍驤さんは午後ですね」

鈴谷「行ってらー」

全員、清々しいまでに知らんぷりだ……鈴谷だけは、んべ、と悪戯っぽく舌べろを出したりしていたが。

雷「それじゃあこっちよ! まずはそうね、各部屋の案内から始めるわね!」

「ああ、頼むよ雷」

頼む、と言われた時の雷の嬉しそうな顔は、見ていて微笑ましいくらいに輝いていた。

……無邪気に手を惹かれるまま、この少女に気を許し過ぎたのが俺の失態だったのだろう。

今日はここまでで。

案内とは言っても、本棟自体は大きくはあるものの施部屋自体の数は少ない。

その理由は私室のような広くない部屋がほとんどなく、鎮守府として必要な部屋で構成されているためだ。

雷「ここがレクリエーションホールよ。私達の鎮守府だと全体朝礼や勉強会、雨の日の訓練に使ったりするわ」

「へえ……バーカウンターまであるのか。至れり尽くせりだな」

雷「そうね、宴会の時にお酒を飲む人も多かったら役に立つんじゃないかしら」

「酒かぁ、そこに入ってるのは? そこそこ多いみたいだが」

清潔感のある白壁のホールの片隅に鎮座するシックなカウンター。どうやら一枚板で作ってあるらしく、その重厚さからか周りの白さの中でも浮いていない。

そしてカウンターの奥には、ショールームのように整然と並んだ酒瓶の数々。

軽く眺めるだけでも安物でない事が分かる。

急いで手で覆ったのは、少しだけ緩んだ口元を隠すため。だがそれも目の前の少女には無意味らしい。

雷「新任さんもお酒が好きなの? いいわ、夜になったらお酌してあげる。この日本酒がいいのよね?」

驚くべきことに雷が手に取った酒は、立ち並ぶ酒の中でも特に目を引かれた逸品。

「よく分かったな。俺が日本酒好きだって知ってたのか?」

雷「そうじゃないけど、視線が何度も向いてたもの。それにその目を見れば好きだってことくらい分かるわ」

「目、か。そんなに分かりやすかったか」

失敗したな、と内心で恥じ入るも、それすら見透かしたように雷は笑う。

雷「艦娘だもの。相手の視線や射線から意図を推察するくらいできないと、すぐ沈んじゃうわ」

きっと何の誇張も無いのだろう、そう思わせるような口振りだ。

演習は知れど実戦は知れず。そんな俺にできることといえば、頷いて一つ知識を重ねる事しかない。

さすがに研修の昼過ぎから酒を飲む訳にはいかないから、ひとまずは夜までお預けだ。

レクリエーションルームを後にし、後は何があるかと思えば会議室やら図書室やら。

雷「ここが秘書艦用の仮眠室よ」

「仮眠室? 私室は寮棟にあるだろうに、必要なのか」

雷「大規模作戦の時は昼も夜も無かったりするから意外と大事なのよ? もっとも、うちだと武蔵の私室みたいなものだけど」


「なるほど……ところで、秘書艦は替えてもいいのか?」

雷「毎日替えると事務仕事が面倒だけど、問題はそれくらいかしら。私の所は武蔵から替わった事無いから、実際のデメリットが分からないの……ごめんなさい」

役立てないことに意気消沈しているのか、少し涙声にまでなっている。

……見た目は幼い少女そのもの。それが涙を流しかねないとなると、さすがに良心が痛む。

「十分教えて貰ってるよ。ありがとう」

雷「あ……あはっ、どういたしまして! どんどん私に頼っていいんだからね!」

手の平を頭の上へ。ゆっくり撫で付けてやれば、途端に気持ちよさそうに目を細め、赤く染まった頬を誤魔化すように胸に飛び込んでくる。

愛らしい仕草に微笑ましくなるが、やはりそれで終わる訳ではないらしい。

雷「んっ、はふ、ぁう……新任さんってとっても良い匂いがするわ……ん、ぁ……?」

目を閉じたまますんすんと鼻を鳴らす雷。どうにも背徳的な絵図に加えて、汗臭くないかと焦ってしまう。

「お、おいおい、ちょっと待った。まだ仕事中なんだから案内してくれ、な?」

黙り込んで嗅ぎつづけられるのはあまりに恥ずかしい。少し上擦った声で言うと、不思議そうに丸くなった目と視線が合った。

情けない姿だ。ズボンと下着は膝辺りまでズリ下ろされて、太ももを押さえられて抵抗なんてできやしない。

じゃあ上半身はといえば、こっちも駄目。俺に胸元に座って前に屈んでいるから、体幹を起こすこともできない。

そして俺の視界は天井を映すか、身体を屈めた雷の臀部……目と鼻の先で揺れるパンツと、白いお尻を見る以外に無いわけだ。

雷「んむ、れろ……くふぅ、ん……新任さん、勃起してきてるわ。気持ちいい?」

「あぁあ……! 気持ちよくないわけ、ないだろ!」

雷「もう、そんなに怒鳴ったら駄目よっ。それに動こうとしたら歯が当たっちゃうわ!」

めっ、とでも言いそうな雷は怒声と言うが、ヤケクソで声が大きいだけだ。だからこそ雷も止めないのだろう。

雷「んぶ、じゅる、はぁふ……新任さんのおちんちん、んっ、張りがあって、おいひい……」

「ぐ、ぁ……!」

手コキでさえほとんど我慢できなかったのに、これを我慢できるはずもない。

雷「んふ、どう? 私のお掃除フェラも気持ちいいでしょ? 我慢汁だけじゃなくて、ザーメン出してもいいんだからね」

話す合間に離れた口が、再び血液で膨らんだ肉棒を包む。

ただ口に入れるだけじゃなく、すぼめた唇で締め付けて余計な空気を入れないように。舌と粘膜と唾液だけで満たされた熱穴に飲み込まれていく。

雷「ぶはっ、おぢんちん、んぶ、おっひぃかりゃ、ふぅぐっ!」

「っ、あ!? お前、どこまで深く……!」

ずぞぞ、と背筋を強烈になぞる刺激。それを生み出した雷の口は俺のモノを根元まで包み込んでいる。

まさか雷の口腔だけで収まるものでもない。ならこの感触は、その先まで入ったということだ。

雷「ご、ふっ……んぶぅう! かはっ、は、はぁあ……亀頭がおっきいからちょっとムセちゃった。次はしっかり飲み込むわ!」

何の決意だ、突っ込みたくても俺の口から漏れるのは、情けないことに悲鳴のような声だけなので困ってしまう。

深くまで飲み込んでおきながら舌での掃除も欠かさない。含んでいる時には根元を、抜く時にはゆっくり竿とカリ沿いに舐め回し、離れる寸前には亀頭を啄むように吸い付いてくる。

雷「新任さんのおちんちん、そろそろ射精するみたい。亀頭がぴくぴく震えてるもの」

嬉しそうな声と共に、小さな舌がチロリと鈴口を舐めるものだから、腰が跳ね上がるのを止められない。

同時に飛び出す射精の前兆。きっと、次に飲み込まれたら大した抵抗もできず果てるだろう。

雷「きゃっ! もう、射精する時はちゃんと言ってね? 全部飲んであげるわ!」

答えるのは言葉では無く、荒すぎる呼吸。それだけで十分だというように目の前のお尻が動き、パンツの布地を少しずつ食い込ませていく。

徐々に浮き上がる秘裂のライン。ぷっくらとしたそれが目に入れば、興奮は収まるどころか一層湧き立っていく。

雷「わぁ……! 凄いわ新任さん、とろとろって先出しのザーメンが流れてきてるのっ」

何が楽しいのか分からないが、じんわり滲み出したパンツを見るに、雷が興奮する程度に愉快らしい。

雷「やっぱり若いからかしら? 亀頭はパンパンで痛そうなのに、ザーメンの匂いがどんどん強くなってるもの」

雷「出していいのよ。今作ったザーメンも全部飲んで、ちゃんと綺麗にしてあげるんだから!」

吹き付ける言葉と吐息。その刺激だけで、肉棒は限界を訴えてくる。

「……っ! いかず、ちっ! も、う……!」

頭を打ち付ける快感。ガラス窓を叩くように響く衝撃は、あと数秒で臨界点を超えるだろう。

それを察しない雷じゃない。これまでとは違い、熱の籠った空気が亀頭を包んでいく。

大きく口を開いて、なるべく触れないように奥まで飲み込むつもりなのだろう。

雷「あは、へーのっ!」

「っぁああああ!? で、るっ!!」

掛け声と一緒に、肉棒全体から感じる熱感。亀頭を包む粘着質の熱と、搾り取る様に上下する口の輪。ヒクつくカリの根元をくすぐる舌先。

どれもが違う刺激を与えながら、射精を導き備えるという共通の目的の元に動いていた。

雷「んんんっ!? んぶ、んぁは! ぶ、おおひぃ……」

一呼吸ごとに腰が砕けそうになりながら、小さな口の中に精が放たれていく。

実際にはほんの数秒の射精だろうに、強烈な快感に時間の感覚さえ狂わされてようだ。長い時間を掛けた気分で射精を終えると、ようやく手足の拘束がとかれる。

雷「んくっ、はぷっ……ん、ぐっ! はぁー……新任さんのザーメン、すっごく新鮮で量も多かったわ」

陶酔したように呟く雷は、身体を離そうともせず、今度は射精を終えた亀頭を舌で拭いだす。

強烈で吐き出させるような動きではなく、優しく残り滓を舐めとる様な舌使い。

雷「ひひゃひぶりのへーえき、おいひくてうれひい……はい、これで綺麗になったわ!」

ちゅぱ、と最後に一度鈴口にキスをすると、満面の笑みで振り返る雷。

途端にいそいそとズボンを直してくる少女の姿に、もう苦笑以外何も出やしなかった。

今日はこんなもんで。

>>56>>57の間飛んで無い?

>>64
ご指摘、ありがとうございます。間にはこれが入ります。




雷「ねえ新任さん、股間からザーメンの匂いがするわ。出したの?」

「え、あぁっと……」

鈴谷の口から出た時はともかく、こうして雷の口から聞くと妙に背筋がむず痒くなる。邪気が無いというのも考え物だ。

雷「それにこの匂い、鈴谷さんと大淀さんでしょ? 二人とシた……でもそんな時間なかったし」

ジッと見つめる目が降りていき自然と下腹部で止まる。思わず手で隠そうとした、のだが。

雷「駄目よ新任さん、ちゃんと調べるんだからね」

「っ、う、おっ!?」

何が起こったのか、突然視界がぐるりと回り、身体の背面が柔らかい衝撃を受けて驚愕の声が漏れる。

唐突に変化した景色には、品のあるライトに染み一つもない壁。ひょっこり覗いた雷が逆光になっているから、どうやら仰向けにされたらしい。

雷「強い匂いじゃないからセックスはしていないと思うけど、ちょっと待ってて!」

「な、何をっ!」

声を上げる時間を抵抗に回せば良かった。そう後悔するも後の祭りでしかなかったけれど。

一体どういう技術なのやら、片手で腰を上げられ手早く下着ごとズリ下ろされれば、残るのは置いてきぼりの愚息だけだ。

雷「今はおちんちん勃ってないけど……ん、やっぱりザーメンが蒸れた匂いがするわ」

「っ、いか――」

雷「よいしょっと! このまま掃除しちゃうわね。もう、出したらちゃんと掃除しないと駄目よ?」

仕方ないんだから、と嬉しそうな雷は、世話好きな一面を全く隠そうともしない。

できれば別の方向で発揮してほしかった。丸見えのパンツを視界に収めながら、そう思わざるをえなかった。

結局、案内自体もほとんど終わっていたらしい。最後に何も無い提督私室を見せられて、今は食堂への道を歩いている。

それでもそこそこ時間を要したようで、いつの間にか日は傾いて夕日が差し込み、染みの無い廊下の壁紙を茜色に染め上げていた。

雷「今は何も無いけど、着任したら私物を増やせばいいわ。お金が要るけど頼めば改築もしてくれるから」

「改築ねえ……」

雷「お風呂を広げたりキングサイズのベッドを入れたり、色々できるの。今から考えておいてもいいと思うわ」

道すがらの雑談にはさっきのような淫らな雰囲気は微塵にも無い。

むしろ逆だ。微笑みながら夕日の中を歩く、せいぜい中学生程度の少女の姿はどこか清らかで、今となっては手を伸ばしても届かないような気さえする。

鎮守府の雰囲気と相まって、まるで中学時代の青春を追体験しているような、不思議な感覚。

「……雷は何年目なんだ?」

雷「私? 今年で10年目くらいかしら。二桁ならそこそこ中堅なんだからね!」

「10年ってことは同い年かもな」

雷「あ、そっか! 新任さんが現役で進んできたなら、そうね、同い年くらいかも!」

しみじみと頷く雷の後ろ姿に、言いようのない切なさを感じてしまう。

……意味の無い感傷だ。一度だけ頭を振り、不思議そうに見つめる雷の元へ急ぐ。

追いついた頃にはもう、芽生えた切なさは消えてしまっていた。

女三人よれば姦しい。それが六人ともなれば相当なもので、広い食堂の静けさを掻き消してくれている。

漣「どうです? いい感じで出来たと思うんですけどねー」

鈴谷「ちょーどいいんじゃない? 甘すぎず辛すぎずって感じ」

武蔵「私はもっと辛くてもいいんだがな」

大淀「あまり香辛料が多いとお腹が緩んでしまうので、今くらいが丁度いいです」

龍驤「ちょいちょい、飯時にそーゆー話は鎮守府帰ってからやりーや」

電「そうね、ここに居るのはみんなスカ趣味じゃないし……そういえば新任さんは?」

こっちに振るな。思わず渋面になった事から察したらしく、それぞれ苦笑気味だ。

大淀「特殊な趣味ですからね。もし目覚められても強要はしない方がいいですよ」

「目覚めるのも難しそうなんだけど……そんな奴いるのか?」

経験自体浅い俺でも正直想像するだけで萎えてしまいそうだ。

ましてや五感を刺激する実際の行為となると、きっと逃げだしてしまうだろう。

そんな俺の疑念をあっさりと蹴り飛ばすように淡々と答えられれば、ぐうの音も出やしない。

武蔵「存外居るものだよ。見るのが好きという者もいれば、するのが好きという奴もいる」

龍驤「ま、引くのは最初くらいや。2、3年もすれば気にならんようなるよ」

「……やるなら目の届かないとこでお願いしたいね」

辞めさせよう、というのは簡単だ。だが俺如きが言ったところで性癖が矯正できる気もしない。

そして俺の考えは正解だったらしい。

武蔵「ああ、矯正などできんよ。ただ調教はできるだろうから、お前好みに仕立てるのはアリだぞ?」

愉快そうに話すそれが全てなのだろう。頷く面々を見て、そう悟るしかない。

鈴谷「ま、その話はもういいじゃん? それより今夜はどーひゅんのよー」

口に含みながら喋るわりに、汚い音を出さないとは器用な奴だ。

しかしどうする、とはどういう意味だろう。聞くよりも早く、大淀の穏やかな声が耳を撫でる。

内容は、穏やかどころか爆弾に近いものだったが。

大淀「そうですね、提督は二回射精されているようですし、あまり強要するのも体に良くないでしょう」

「ぶっ!? げほっ! ごほ、お、おま……!」

雷「だ、大丈夫? はいお水、落ち着いてから飲んでね」

背中を撫でてくれるのは嬉しいが、それよりも衝撃発言の方に気を惹かれてしまう。

鈴谷「へ? なにそれ、知らないんだけど」

大淀「提督から香る匂いが減っているのに、火照りそうな気配が濃くなっていますから。二度目の射精でもなければここまではなりませんよ」

すん、と鼻を鳴らす大淀は自信たっぷりだ。まさか犬でもあるまいし、と胡乱げに見ているのは……残念ながら、俺一人だった。

武蔵「大淀がそう言うのならそうなんだろう。やるじゃないか、これで卒業か?」

鈴谷「うっそでしょー……あーもー! 童貞食べたかったのにぃ!」

漣「さすが十年選手ですねー、抜かりはありませんか」

龍驤「仕事中に何しとんの……って言うだけ野暮かな。ほどほどにしときー」

雷「ち、違うわよ! 私はフェラしただけで、セックスまではしてないわ!」

女三人寄れば姦しい。それが開けっ広げな六人ともなれば。

繰り広げられる雑談の中、俺は一人珍妙な疲労感に、テーブルへ倒れ伏すのだった。

夕食が終われば流れ解散といったところで、それぞれ思い思いに過ごしている。

俺はといえば、さすがに今日来たばかりで気楽に寛ぐこともできず、なんとなく背筋を伸ばしながらコーヒーを啜っていた。

もっとも、上官が居ないぶん余所よりも随分気楽なのだろうけれど。

龍驤「なんや新任くんまだまだ固いなー。ウチの提督もおらんし、もっと楽にしとき」

「そうは言ってもな……来て早々だらける訳にはいかないだろ」

龍驤「ま、それも道理やね。でもウチらとしてはもっと打ち解けたいんやけど?」

酒でも入ってるのか、少し赤らんだ顔の龍驤。覗き込む目はクリクリとして、幼いとは言わなくとも無邪気な色を残していた。

龍驤「そこでや。酒盛りっちゅーわけやないけど、軽く一杯どう? 雷ちゃんが作ってくれるらしいよ」

「ああ……そういえばレクリエーションルームでそんなことを言ってたな」

てっきり軽口かと思っていたが、彼女は相当な世話焼きらしい。色んな方向で、だが。

龍驤「キミも飲めるクチみたいやし、明日に響かなければええ。提督に報告したりせーへんよ」

ちょん、と頬をつついてくる彼女の笑顔は、まるで年上のお姉さんとでもいった感じがする。

にんまり笑う様子を見るに、きっと抵抗するだけ無駄なのだろう。ため息を一つ吐き、立ち上がる。

龍驤「お、さすが新任くん! かっこええなー」

「協調性も大事だろうしな。それに研修中に飲むっていう背徳感っていうか……楽しいだろ?」

龍驤「うんうん、やっぱり見どころあるやん! そんじゃ、行こ!」

お姉さんかと思えば、次の瞬間には子供みたいに跳ねるように俺の手を引いていく。

もっとも、後を追う俺の顔も緩んでいるはずだ。あいにく俺自身、生真面目とは遠い根性の持ち主である。

レクリエーションホールには雷と鈴谷が先に着いていた。俺達が来てからすぐ武蔵達も来たから、あらかじめ示し合わせていたのだろう。

雷「いらっしゃい新任さん! 何にする? やっぱり清酒かしら」

鈴谷「どうせならこっちの大吟醸にしときなよー。どーせ飲むなら美味しいほうがいいっしょ」

「いいのか? そんなに良い酒を」

武蔵「構わんさ。どのみちお前が着任する予定の鎮守府だ、早めに餞別として受け取っておけ。もっとも合格すればの話だがな」

試すような言葉を放つ武蔵も、視線は酒に釘づけだ。ニヤつきながらブランデーを注ぐ姿はなんとも言えない。

御猪口に注がれる日本酒。澄み切った水面から香る果物のような匂いと、後に残らない爽やかな口当たり。一級品と言っていいだろう。

雷「どう? おいしい?」

「ああ、本当に良い酒だよ。もう一杯貰えると嬉しいんだけど」

鈴谷「はいはいちょーっと待っててね。ねえみんな、私でいい?」

「……あ?」

私でいい、とはまた妙な言葉だ。お酌を誰がするかという相談だろうか。

首を傾げているうちにも、艦娘達からは了承の声が上がる。彼女達は言葉の意図をしっかり理解してるようで、ますます分からない。

鈴谷「んじゃ私ね。ま、生えてんのが三人しかいないし武蔵はやらないから当然かな」

大淀「私は今日お風呂に入ってませんからね。鈴谷さんのほうが良いでしょう」

嫌な予感の的中率は、この鎮守府に来てからというものうなぎ上りだ。

スカートと下着を下ろした鈴谷を見ながら、諦めに満ちたため息が俺の口から漏れていった。

太ももをピタリとくっつけて、カウンターの上に腰かける鈴谷。

お尻の位置を揃える様に揺れ動くと、白い太ももの間に見える青に近い陰毛からは、早くもオスを誘う花の匂いが漂っている。

鈴谷「なに? もう一回見てんのに何で恥ずかしがってんの?」

「それは……改めてみると、さすがに」

脱衣所で見た、少し濃い桃色の秘肉。舐りたくなる膣穴があるかと思うと、どうしても気になってしまう。

太ももが開けばそこに鈴谷の大事な場所がある。それを考えると生唾も出るというものだ。

鈴谷「あは、ドーテー君も二発抜いて勇気出ちゃったぁ? ヤリたいって顔に書いてあるんだけどぉ」

「うるさいな……それより、俺は酒が飲みたいんだよ」

少し雑な俺の言葉に鈴谷が目を丸くしている。だがそれも僅かな間のことで、緩むように微笑むと背を逸らす。

鈴谷「ふぅん、ドーテー君がお酒の力で強気になっちゃったんだ。そーゆーのキモイよ?」

ぷぷっ、とわざとらしい嗤い声。それにカチンとも来ないのは、彼女の瞳が欲に濡れていると分かるからだ。

鈴谷「嫌いじゃないけどさ……ねえ、注いでよ」

「そういうのはお前が自分でやってこそじゃないのか?」

鈴谷「ばーか。今の私は御猪口の代わりよ? 食器が自分で注ぐ訳ないっしょ」

小さなお尻の動きに合わせて挑発的に陰毛が揺れる。見れば見るほど甘く蕩けそうな杯だ。

酒のせいだと分かっていても止まらない。お高い酒を無造作に掴み、早速とばかりに注いでいく。

鈴谷「ちょっとぉ、どこから注いでんの?」

「食器が文句言うなよ」

鈴谷「はーん? 随分なこと言うじゃん、そこまで言うならリードしてよドーテー君」

ジロリとねめつける鈴谷だが、食器とあらば気にする必要も無い。

膝を立たせると、淫毛は奥深くへと隠れてしまう。残念ではあるがこれも一つの情緒だろう。

鈴谷「てゆーか冷たいんだけど……なんで膝からかけるわけ?」

リード云々と言ってすぐに文句を垂れるとは。聞く耳持たず、立てた膝の合間へと酒瓶を傾ける。

酒はぴったり合わせた足の谷間を通り、窪みへと落ちていく。

零れ落ちるギリギリまで注ぎ込めば、ワカメの揺らめきがなんともいかがわしいアクアリウムの完成だ。

鈴谷「ん……ねえ、いつまで見てんの? お酒がぬるくなっちゃうんだけど」

「今から飲むって」

上は制服、下は今は膝下まで下ろしているもののニーハイのみ。女子高生程度の外見ということもあって雷とは違ったニュアンスで背徳的だ。

顔を三角形の杯に近づければ、アルコールの匂いに混じって甘い女の子の匂いがする。まずは鼻で味わうべきだろう。

「すぅ……はぁあ……良い匂いがするな」

鈴谷「やっ、ばか! 早くお酒飲んでよ!」

「鈴谷こそ馬鹿言うなよ。日本酒は香りも楽しむものだろ?」

なあ、と背後の武蔵に水を向ければ、ニヤつきながら乗ってくる。なんとも楽しそうだ。

武蔵「ああ、更に言えば口に含んでから空気を吸うといい。そうすると一層香りが広がるからな」

なんとも悪い顔だ。だが良い事を言う。鈴谷の制止の声が上がるより早く、太ももの付け根へと吸い付いた。

今日はこんなもんで。

鈴谷「ひぁぅっ!? や、はぁ……くすぐ、ったい、じゃん……!」

「仕方ないだろ、この体勢だと飲みにくいんだ。それに」

真っ白で柔らかく、生々しい鼠径部。爽やかな日本酒に濃厚な肌の味が混ざって官能的だ。

それに、舌で酒と肌の縁をなぞれば面白い舌触り。白磁の滑らかさに弾力が加わって、これだけでも十分以上に楽しめる。

鈴谷「ちょっとぉ……そこ、いつまで舐めまわしてんの? 早く飲めってーの!」

強い口調の言葉も、少し見上げればすぐに照れやら何やらを隠すものだと分かってしまう。

「ああ、分かったよ。それじゃあ失礼して……ここの味、楽しませてもらうからな」

このまま鼠径部をつつくのも悪くないが、俺の興味は俄然、酒の中を漂うワカメに注がれている。

酒の中で揺れる青いワカメ。水分を含んだ艶やかなそれを唇で挟むと、ムワッと濃厚な匂いが広がっていく。

鈴谷「やっ! ひ、引っ張ったら痛いからぁ……だ、だめだってば! それ、食べる物じゃないから!」

知らないな。

口の中、舌の上で転がる淫毛はさほど長くない。だから無理やり含もうとすれば、ほとんど地肌に吸い付かないと駄目なわけで。

鈴谷「んぁぅっ!? す、吸っちゃ、バカッ! みんなが、見てるのにぃ…!」

武蔵「く、く、気にしなくていいぞ? こっちとしては面白い見世物だからな」

スルメに吸い付くように陰毛から酒を搾り取る。樽酒には木の匂いが染み込むというが、これはまさにソレだ。

「良い香りだよ。鈴谷の匂いが蜜になってるみたいだ……」

可愛らしい割れ目の上端に舌をベタ付けし、ゆっくりねっとり舐り上げていく。

鈴谷「ふぁうぅ!? く、くすぐったいぃ……んぁ!?」

ザラザラとした感触。ヘソを円を描くように舌先でくすぐると、素っ頓狂な声を上げるのが面白い。

「ここも、ちゃんと洗ってあるんだな」

浅いヘソに舌を埋め、今度はくすぐるようにチロチロと舐る。ヘソ穴は恥ずかしそうに身を潜めようとするが、逃げ場なんてあるはずもない。

臭みも苦みも無い。甘味も少ないが、しっかり洗っている証拠だろう。

鈴谷「あ、当たり前、っていうか! そこは違うってぇ……ひゃぁ!? や、くすぐったい、あ、あははっ!」

身を捩って刺激から逃れようとする鈴谷を楽しむのも悪くない。けど、今はそれより欲しいものがある。

鈴谷「ひ、ひーからぁ、お酒飲んでってばぁ……じゃないと、私が飲めないじゃん」

「だいぶ飲んじゃったし、これ以上は飲もうとしても飲めないぞ。つーかこのコップ深すぎ」

ぴったり合わせた太ももと股間でできた、三角形のコップ。残りはだいぶ少ないが一応残っている。

鈴谷「ありゃ? ホントだ……意外と飲めるクチかぁ。んじゃこれでおしま――」

「二杯目は俺が注ぐから、鈴谷はそのまま盃になっててくれ。武蔵、鈴谷の脚を掴んでてくれるか」

武蔵「ん? ああ、心得た」

ほえ、と鈴谷の口から可愛らしい疑問の声が上がるより、俺と武蔵の方が早い。

腰を持ち上げ仰向けに。カウンターに寝そべらせ、脚を思い切り開かせる。

「何回か見たけど、鈴谷のココって綺麗だよな」

目を白黒させながら大股を開き、淡く濡れた秘所を天へ向ける。

普通は秘められ下を向いているはずのソコが仰向けになっている。それだけで、俺の動悸は加速していく。

鈴谷「ちょ、とっ、何してんの!? 武蔵も放してってば!」

武蔵「それはできんな。こっちの方が面白そうだ」

ニヤつきながら鈴谷を押さえ込む武蔵。抵抗しようにも戦艦に押さえられてはどうしようもないのだろう。

困ったように辺りを見渡しても、他の艦娘も鑑賞モード。大きくため息をついてすぐに諦めたあたり、日常茶飯事なのかもしれない。

鈴谷「あーもー……特別だかんね。鈴谷のおまんこ酒、どーぞ」

ジト目のままで割れ目に指を掛け、その細い白指で鮮烈な桃色の膣穴を広げていく。

武蔵「ほう? 随分とヒクついているようだが、マングリ返しで興奮しているのか?」

鈴谷「うっさいなぁ……てゆーか武蔵も放していーよ。もう私も止める気ないし」

武蔵「いや、このままで見させて貰おう」

呆れた顔で武蔵を見上げながらも、それ以上は言わず俺へ視線を戻す。自分で足を上げるより掴んで貰った方が楽、というのもあるんだろう。

鈴谷「んで、ドーテー君は何してんの? 早く注がないワケ?」

さっきの焦りは消え去ったらしく、しっかり膣口を広げながら指を一本挿し入れていく。

軽く抜き差ししただけで、ちゅぽん、と音を立てるくらいには濡れているらしい。

「いや、なんか凄い光景だなって思ってさ」

考えてもみればいい。

制服を下だけ脱いだ女子高生(?)が、マングリ返しで秘所をおっぴろげているわけだ。セックスどころか、そこに酒を注いで飲むためだけに。

鈴谷「あ、それ結構言われるかも。前も研修生さんとセックスした時、背徳感があるってさ」

「そうだろうな。こんな光景、普通じゃ考えられないだろうし」

鈴谷「わたし的には駆逐艦の方が背徳的だと思うんだけどねー……いーから早くっ」

「分かった分かった。注ぐから動くなよ」

蜜肉の縁に酒瓶が触れる。ゆっくりと流れる清酒が狭い膣を満たすのに、時間は掛からない。

あっという間に溢れ出た酒がお尻の割れ目を通って落ちていく。動けば一気に零れそうだというのに、不安定な体勢が崩れる兆しも無い。

鈴谷「んー、冷たくないと刺激も弱めかな……じゃ、飲んでいーよ」

返答の代わりに舌を伸ばす。秘肉の奥は酒で歪んでいるが、壁沿いに舌を這わせれば酒とは違う汁が滲んでいるのがわかる。

鈴谷「んっ……ぁ、はふ……ふぁ……」

見事なまでに鈴谷は下半身を動かさない。が、そのぶんを熱い吐息に変えていく。

甘く蕩けそうな瞳が明後日の方を向いたかと思いきや、次の瞬間には俺を捉えて離さない。

鈴谷「あ、あとぉ、どれくらい……残ってるの……?」

「全然減ってないぞ。舌で掬ってるのに、おかしいよな?」

静観する武蔵の笑みが深まっていく。全く減ってないのは嘘だが、増えてるのは間違いじゃない。

少しずつ、本当に少しずつだが、酒にトロミがついていく。舌でかき混ぜる微妙な感覚が変わってきているのだ。

鈴谷「は、早く、飲んでよぉ……」

息も絶え絶え、というほどではないにしろ、淫靡な声を漏らす鈴谷は早く終わらせたいと目で語っていた。

「鈴谷、なんか妙な味になってきたぞ」

鈴谷「っるさぃ……も、ぉ……! ひ、ぁぅ!? ちょ、顔、つけたらぁ……!」

酒精を帯びた淫毛に鼻先を埋めれば、欲情をそそる匂いで陶酔してしまいそうだ。

口元に触れた肉豆を舌で撫でるだけで、嬌声混じりの息を吐く鈴谷。耐える様に握りしめられていた手が、無意識なのか、俺の頭を押さえだす。

鈴谷「だ、っからぁ、ダメって、言ってんじゃん……!」

何がダメなのかさっぱりだが、酒を飲むこと自体は大丈夫なはず。必死に酒を押し出そうと蠢く秘肉に唇を沈め、空気ごと吸い込んでいく。

じゅびゅ、と汚い音と共に溢れかえる愛液との混合酒。どちらかというと、愛液の方が多いかもしれない。

啜る音の中に鈴谷の切迫した喘ぎ声が響く。一度全身が震えたのはもしかしたら、そう言うコトかも知れなかった。

鈴谷「もぉ、いいでしょ……? はやく、放してよぉ……」

「ん、まあ確かに舌で届くとこには無いな」

鈴谷「んじゃこれで、もう、おしまい……武蔵、放してってば」

俺と鈴谷の間にどこか弛緩した空気が流れる、お互い今にも離れて格好を正しそうな雰囲気なのだが、何故か武蔵は鈴谷の脚を離そうとしない。

それどころか足りないとばかりに大淀達に声をかけていく。

武蔵「大淀、ストローを一本持って来てくれ」

鈴谷「……え、ちょっと、なに? どーゆーこと?」

武蔵「どうもこうもないだろう。酒が無いのは舌が届く場所の話、それより奥には残っているかもしれん」

なあ? と笑いかけられ、鈴谷の顔色は徐々に赤から青へ、面白いくらい早く変わっていく。

それはそうかもしれない。だって、鈴谷の目の前で手渡されるストローは、何の変哲もないプラスチックのストローだったからだ。

鈴谷「ね、ねえ、それどうするつもりなわけ? まさか」

武蔵「安心しろ。何もガツガツ挿し入れようという訳じゃない。せいぜい子宮に入るか試すだけだ」

鈴谷「はあぁ!? そんなこと、ちょっ、放してよ!」

武蔵「く、く、く。ほら、早く奥に残っている分を飲み干しておけ。飲み終わるまで解散はせんぞ?」

暴れそうになる鈴谷を抑えるため両手が塞がっている武蔵は、俺にそのまま手渡すのではなく、口に挟んで差し出してくる。

ご丁寧にも口を付ける方を咥えているのは、俺の反応を面白がるためだろう。

……今朝ならともかく、今日一日を経験した今となっては大した動揺もないのだが。

「ありがとう。じゃあ鈴谷、盃の底に溜まってるぶんも飲むから動くなよ。引っ掛かると危ないから」

鈴谷「ぅぁうっ……! あ、くすぐ、ったいぃ……こんな、細いのに、やだ、ちょっと……!」

気持ちいい。そう動いたように見えた唇からは、残念ながら声は漏れなかった。

代わりに膣肉で押しつぶされながらも奥を突くストローをマドラーのように掻き回してみると、跳ねるような嬌声が流れてくる。

なぜか子供が使うハンドベルを思い出してしまう。そのくらい簡単に、鈴を転がすような音がストローの抜き差しだけで奏でられていく。

鈴谷「はひぅっ、あ、ぁあぅ…! や、やめ、てぇ……! そ、っこぉ、突いたら、だめ!」

「ここか? よく分からないんだが、子宮口ってこの辺なのか?」

武蔵「さあな。だが、まあなんだ。弱点ではあるようだが」

鈴谷「ぅぁ、ひ、いいぃ!? ぐりぐり、しにゃい、れええぇっ! ま、た、イっちゃぅ……!」

また、ということはそういうことだろう。さっきの舌舐めの時の震えで、鈴谷はもう絶頂を迎えていたわけだ。

真っ赤になった顔。目も口もぎゅっと閉ざし、襲い来る快感をやり過ごしている。少なくとも俺にはそう見えた。

武蔵「ふむ……まだ絶頂ではない、か。さすがにストロー如きだと無理か?」

鈴谷の足首を掴んだまま考え込むように目を伏せる武蔵。

どうにも不満らしいが、俺としてはストローに反応してくれる鈴谷は十分に好ましい。

ほら見ろ、少し押し付けながら引っ掻くだけで、空になった盃におかわりが注がれていく……染み出す、の方が正しいか。

鈴谷「ぁ、ぁあ……ね、え! はやく、してよぉ……! もう、あたし、イきたいのっ!」

震える唇と、熱く滾るマグマのような吐息。懇願されるとイジメたくなる心は、まるで思春期の子供みたいだ。

「イキたいなら、相応のお願いの仕方があるだろ?」

ストローから口を離し、濡れ光る膣口に舌を押し当てる。この弾力だけで興奮できるというのに、鼻腔いっぱいに広がる匂いのせいで頭がどうにかなりそうだ。

舌を入れればそれだけで鈴谷の味が染みだしてくる。俺はまるで、鼻の蜜に誘われるように。

鈴谷「……ちょーしに乗んな、このドーテー!」

「む、がっ!?」

太ももに捕らわれるというのも、悪くない。

今日はここまでで。

鈴谷「ふふ、ほーら、ちゃんと舐めないと窒息しちゃうよー?」

「ん、ぐ……ふ、んぁ!」

鈴谷「っあ、そこ、くるかも……!」

ぎゅうっと柔らかく締め付けられる米神から、鈴谷の震えが伝わってくる。

徐々に浮き上がる鈴谷の腰。そのおかげで押し付けられるせいで息もまともにできず、俺は我武者羅に息を噴き出すしかない。

「かはっ!」

鈴谷「ぁ……も、ぉ! あとちょっとだったのに!」

酔いのせいもあるんだろうが、酸欠にでもなったような、視界が淡くぼやけるような感覚がする。耳に入ってくる声色からするに、きっと少女の顔は不満に彩られているんだろう。

「無茶苦茶言うな……さすがに苦しいっての」

返って来るのは軽い舌打ちが一つ。

額をぺちんと叩いてやると、悪戯っぽい笑顔でキスなんてしてくるのだから、小悪魔的っていうのはこういうのを言うに違いない。

鈴谷「ちぇ。まーいいや、あとで漣とエッチしよっと」

漣「はい? 漣がどーかしましたか?」

鈴谷「どーもこーも無いの。この後アンタは舐め犬、いい?」

漣「え、あの、漣的にはそーゆー感じでは」

きょとん、と目を丸くする漣にしな垂れかかる鈴谷。あのままでは、部屋に連れ込まれてしまいそうだ。

「切り替えの早い奴……ま、いいか」

こうも素早く行かれてしまうと、もう苦笑しか出やしない。追いかけて、というのも情けない。

疼く下半身を宥める。そのために流し込まれた冷水は、むしろ熱を意識させるばかりでしかなかった。

――二日目――

悶々としながら寝付いた翌日。二日目の朝は、雷の甘い声で始まった。

雷「司令官? 朝よ、早く起きないと大淀さんに怒られちゃうわ」

「ん……雷、ああ、おはよう……今何時だ?」

雷「六時前よ。今日の日程は覚えてる?」

ぼんやりとした意識の中、耳を舐め付けるような声が、吐息と一緒に耳の穴へと入り込んでくる。

伸ばした手の平の下でくしゃりと潰れる柔らかな髪。手の甲に添えられた小さな感触は、雷の手だろうか。

「マルナナマルマル作戦司令室へ集合、大淀からのレクチャー。昼を挟んでヒトサンマルマル龍驤と新規艦娘建造」

記憶の中から引っ張り出したスケジュールはどうやら合っていたようだ。よくできました、と貰ったご褒美の口付けはオレンジジュースの味がした。

触れ合う熱が離れ、扉を閉める小さな音が殺風景な部屋に響く。けれど、甘く押さない臭いが、寝起きの心を惑わせるようだ。

「……こんなのが続けば、そりゃ溺れるだろうさ」

吐いたため息の意味は誰でも分かるだろう。毎日これでは、心がどうなるかわかったものじゃない。

ちょっと今日はこれだけで。申し訳ありません。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月24日 (日) 19:23:52   ID: -dLF8rGH

インモラル好きだったから期待してます!!

2 :  SS好きの774さん   2015年05月30日 (土) 11:18:21   ID: E9L5iplk

同じく俺も!

3 :  SS好きの774さん   2015年05月31日 (日) 06:50:00   ID: 6gegnysz

ブラボー!!おおブラボー!!

4 :  SS好きの774さん   2015年06月04日 (木) 15:03:56   ID: bLxPSgTj

雷が艦娘になって成長止まってるのがエロさだけじゃなく物悲しさを漂わせてるな…

5 :  かなやわ   2015年06月22日 (月) 16:25:55   ID: BazatRkz

続きが楽しみです!
期待してます!

6 :  SS好きの774さん   2015年07月21日 (火) 00:00:40   ID: xJzdkULD

復活キタ━(゜∀゜)━!

7 :  SS好きの774さん   2015年07月27日 (月) 16:02:03   ID: AFnpDIi-

股間を熱くして待っていたよ。頑張ってください。

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