セレナ『こいつがデニスだぞ十代』 十代『ふーん・・・こいつが』 (99)

デニス「ハハハッ・・・」

セレナ「どうしたんだ?こいつに話があるなんて」

十代「ちょっとな。これから男同士で話があるから向こうに行っててくれよ」

デニス「!?」

セレナ「向こう?女の私はダメなのか?」

十代「時には男同士でしかわからない事だってあるんだぜ」

セレナ「?」

十代「後で何処か連れてってやるから頼むよ。な?」

セレナ「約束だからな。ちゃんと私を連れて行くんだぞ!」

十代「ああ」

デニス「・・・」

十代「じゃあ話しようかデニス」

デニス「・・・」ゴクッ

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十代「何でお前ってエクシーズモンスターをデッキに入れてるんだ?」

デニス「エンタメの一貫・・・じゃダメかな?」

十代「何言ってんだお前」

デニス「・・・」

十代「正直に言えよ」

デニス「いや・・・スパイとして」

十代「は?」

デニス「融合を使うとバレるからエクシーズを!」

十代「コソコソ嗅ぎ回ってネズミかよお前」

デニス「・・・」

十代「聞いてんのか?」

デニス「あ、はい」

十代「エンタメってお前らができるわけねえだろ。バカじゃねえの」

デニス「目が黄色・・・このままじゃ僕が殺されてしまう・・・」

十代「っつうか何でスパイやってんだ?」

デニス「いや使命というか」

十代「お前さ何やってんのかわかってるのか?」

デニス「・・・」

十代「犯罪の片棒を担いでるって理解できてるか?」

デニス「僕は」

十代「言い訳するなよ」

デニス「・・・」

十代「俺がアカデミアの連中に何したか知ってるよな」

デニス「島ごと融合させて」

十代「・・・」

デニス「ま、まさか僕も」

十代「ああ」

デニス「ひぇ・・・」

十代「今度はお前らが1匹残らず狩られる。残念だったな」

デニス「こ、殺される・・・」

十代「何でエクシーズやシンクロは気のいい奴が居るのにこっちは・・・なあデニス」

デニス「・・・」

十代「紫のゴキブリだ」

デニス「え?」

十代「1匹見たら何匹もいやがる。お前らはゴキブリだろ」

デニス「・・・」

十代「いつかは融合次元ごと消滅させてやる。お前もユーリもな」

デニス「セ、セレナは」

十代「セレナとお前達を一緒にすんじゃねえよ」

デニス「マズい・・・殺す気で居る」

十代「とりあえずお前は終わりだ。じゃあな」

デニス「ひええ~!」

デニス「・・・あれ?」

十代「・・・」

デニス「た、助かった?」

十代「お前ってマジで融合次元の奴なのか?」

デニス「あ、うん」

十代「あいつらって知性の欠片もねえ連中で傲慢だったけど、ビビりなんだなお前」

デニス「ハハハ・・・」

十代「それにあいつら特有の腐った臭いもしないしな、融合次元なんだろ?」

デニス「う、うん」

十代「本当か?」

デニス「ほ、本当だよ!」

十代「アホなのには代わりはなさそうだけど同じアホでも親しみやすいアホだぜ」

デニス「アホアホって連呼しないでくれよ!」

十代「目も腐ってねえし魂を感じる。紛れもない1人のデュエリストのデュエル魂を」

十代「ガリガリだなお前!それでもデュエリストかよ」

デニス「別にいいじゃないか、僕はどちらかと言えば」

十代「良くねえ」

デニス「どうして?」

十代「ほら」

ドボッ

デニス「くふっ・・・」

十代「腹殴られて悶絶するなよ。俺が悪党なら殺られてるぜ?」

デニス「ゴホゴホ、悪党って」

十代「ランサーズならデュエルするだろ?鍛えろよ」

デニス「肉体労働は僕より黒咲とかの方が」

十代「いい事を思いついたぜ!」

デニス「いい事?」

十代「ああ!」

赤馬「許可しよう」

デニス「えぇ・・・」

十代「さすが社長!話がわかるぜ!」

赤馬「彼はスパイだ。こちらとしても手荒く扱ってもらっても構わない」

十代「だってよ」

デニス「とほほ・・・」

十代「良かったな。信頼度ゼロじゃん」

デニス「はあ・・・」

十代「支度して来いよ。旅だ旅」

デニス「・・・」

十代「逃げるなよ」

デニス「わ、わかってるよ!」

赤馬「しかし君はどうして彼を」

十代「何か面白えから、それに悪い奴じゃねえって感じがするからよ」

赤馬「それは歴戦のデュエリストとしての勘?」

十代「ま、そういう事だぜ」

十代「じゃあ行こうぜ」

デニス「・・・」

セレナ「おい!」

十代「すっかり忘れてたぜ。セレナも来るか?」

セレナ「お、お前が行っててくれと頼むなら私は別に」

十代「じゃあ行こうか」

デニス「何でセレナには優しいのだろ・・・僕も上手いこと気に入られないと完全に殺される」

ユーリ「へえ君がまさか十代と旅」

十代「うっとしいのが来たぜ。デニス」

デニス「は、はい!」

十代「融合を極めたらどんな事ができるか見せてやろうか?こいつ相手に」

デニス「面白い事?」

十代「面白い事だぜ」

十代「そこに岩があるだろ。今から岩とユーリを融合させる」

デニス「そんな事が・・・いや君なら」

十代「ネオス!」

ネオス「ドラーァッッッ!!!」

ドドドドドドドドドドドドドドド

デニス「うわっ・・・」

十代「どうだ?」

デニス「あ、あのユーリを一瞬で叩き込んで岩と融合させるなんて・・・」

十代「どうせ生き返るけどな。こいつ頭のネジが何本か飛んでる変態だし」

デニス「鬼だ・・・アカデミアの情報では遊城十代は悪鬼の如く問答無用で僕達を制裁する」

デニス「でも遊矢は優しい人・・・どっちなんだ」

十代「俺としてはこのまま岩になってほしいぜ」

セレナ「何だこの岩は?」

十代「舞網市名物のユーリ岩って言ってな女の子を追い回す変態岩だ」

セレナ「岩なのに変態なのか?」

十代「気をつけろよ。頭おかしいんだから」

数日後

カイザー「こいつが融合次元のデニスか」

十代「鍛えてやってくれよ」

カイザー「こいつを?」

デニス「よ、よろしく」

十代「どうだカイザー」

カイザー「融合を穢した輩に教える事は何も無い」

十代「大丈夫だって!多少は引っ叩いてやってもいいって社長も言ってたし」

カイザー「わかった。俺が鍛えてやろう」

十代「良かったなデニス!」

カイザー「珍しくセレナが居ないんだな」

十代「遊馬の次元で遊ぶんだと」

カイザー「そうか」

十代「頑張れよデニス」

デニス「この人なら大丈夫そうだな・・・」

セレナ「遅い」

十代「しかし最近のデュエルディスクは便利だよな。ボタン一つで」

セレナ「デニスは?」

十代「また後で迎えに行く。あいつだけは今からでも更生できそうだから」

セレナ「そうか」

十代「ただカイザーは厳しいから泣くかもしれねえな」

セレナ「亮は厳しいのか?そんな奴には」

十代「とりあえず何処か行きたいんだろ?わざわざ遊馬の次元で」

セレナ「以前ここに来た時に見た」

十代「何を?」

セレナ「ゆ、遊園地」

十代「あーあれか、あるな遊園地」

セレナ「楽しそうな感じがする。1人じゃ暇だからお前が着いて来てもいいんだぞ」

十代「じゃあ行くか」

セレナ「よ、よし」

カイザー「デュエリストとは仁・義・礼・智・信の五徳を持っている」

デニス「へえ」

カイザー「俺はお前に仁を教える」

デニス「仁?」

カイザー「他人に対する親愛の情、優しさだ」

デニス「優しさ?それなら僕も!」

カイザー「無いだろ。嘘をつくんじゃない」

デニス「・・・」

カイザー「それを今から教えてやる。優しさを」

デニス「優しさって言っても具体的にどうすれば?」

カイザー「財布を拾って来てほしいんだ」

デニス「財布?」

カイザー「このサイバー流道場には灼熱の間という炎属性に対抗するための修行場があって」

デニス「嫌な予感がする・・・」

デニス「こ、この中に!?」

カイザー「優しさがあればできる。頑張れ」

デニス「メチャクチャ燃えてるよ!」

カイザー「心頭滅却すれば火もまた涼し」

デニス「・・・本当にするの?」

カイザー「勿論だ。さあ行け」

デニス「何考えてるんだ・・・異常だよ」

カイザー「お前達のやってる事の方が異常だ。さあ行け」

デニス「わかったよ!行けばいいんだろ行けば!」

カイザー「うむ」

デニス「熱い!熱いって!アツゥイ!」

カイザー「・・・」

デニス「アチチチチ!」

カイザー「・・・」

デニス「アツゥイ!アツゥイ!」

カイザー「・・・」

十代「メリーゴーランドに乗って楽しそうにしてるなセレナ」

カイト「十代か」

十代「カイトに凌牙・・・男同士で遊園地はねえだろ」

シャーク「そんなんじゃねえよ。観覧車によじ登ってるバカが居るって聞いてよ」

十代「何だそりゃ」

カイト「さっさと歩け」

素良「クソ・・・」

十代「誰だそいつ?」

シャーク「素良って言ってな融合次元の手先だ」

十代「またかよ。こんな子供まで人殺ししてんだな・・・」

カイト「厄介な事に遊矢と柚子の仲間のフリをしていたらしい」

シャーク「俺らにも前例があるからよ。身内に」

十代「はあ・・・仲間のフリまでしてて何を探ってたんだ?」

素良「・・・」

十代「嫌になるぜ。何で融合にはまともな人間がいねえんだ?」

十代「楽しいか?」

素良「君も同じ融合使いならわかるよね!僕達のやってる事は」

十代「お前のやってる事は人殺しだ。遊矢に近づいて何が目的だ?」

素良「楽しいから」

十代「あいつのデュエルとお前ら人殺しは違うだろ。いい加減にしろ」

素良「・・・」

十代「命ってのは一つしかねえんだ。お前らってそこを理解できてねえだろ?」

素良「うるさいな!別にいいじゃないか、何が問題あるんだよ!」

十代「あるに決まってるだろ。どういう生き方すりゃゲームと現実をごっちゃにしてんだ」

素良「デュエルだ!」

十代「デュエル?できねえだろお前は」

素良「くっ・・・」

十代「人殺しにデュエルをする資格もデュエリストを名乗る資格もねえよ。てめえの次元に篭って共食いでもしてろよ」

シャーク「何か雰囲気違うな十代のやつ」

カイト「何でも融合次元の連中を相手にすると目が黄色くなるらしい」

十代「遊矢と一緒に居て何も学ばなかったのか?」

素良「うるさい!僕が本気を出せば」

十代「遊矢を柚子を傷つけて楽しいのかよ。心もねえのかよ」

素良「アカデミア直伝縄抜けの術!」スルスル

シャーク「てめえ!」

素良「ペッペッペ」

シャーク「唾飛ばしやがったぞこいつ!」

素良「融合は尊いものだ!同じ融合使いって聞いたのに何だよ!」

十代「だから何だ?」

素良「話が通じない・・・」

カイト「そこまで言うならデュエルをしてやる。ここは遊園地だ」

素良「ほら!デュエルするって言ってるよ」

シャーク「調子に乗ってんじゃねえぞ」

十代「・・・」

カイト「ついて来い。あのバイキングで俺がデュエルをしてやる」

素良「じゃあ本気出そうかな」

十代「端から見りゃイジメみたいだな」

シャーク「やりにくいぜ子供相手ってのは」

素良「うぐわぁ!」

カイト「・・・」

素良「な、何だよ今のドローは・・・」

カイト「今のドローは遊矢もできる。何ら不思議な事ではない」

素良「ゆ、遊矢も!?」

カイト「教えたわけではないが勝手に覚えた。ただそれだけだ」

素良「もう一回だ!僕はまだ本気を出してない!」

カイト「・・・」

素良「バイキングなんて明らかに足場が悪いじゃないか!ズルだよ!」

カイト「お前は強い弱いの問題ではなくただのバカのようだな」

素良「くっ・・・」

カイト「凌牙」

シャーク「次は俺だ。場所はてめえで選べ」

素良「じゃあミラーハウス」

素良「ここなら足場の悪さも気にせず」

シャーク「余所見してんじゃねえぞ!オラァ!!」

バッバッバ

素良「キ、キック!?何でキックなんだ!?しかも速い」

シャーク「驚いてんじゃねえぞ!デュエリストの足腰ってのは強靭だ!」

シャーク「だからこそ蹴りが適してるんだよ!」

素良「それは遊矢も」

シャーク「知らねえよ!」バシッ

素良「うぐっ・・・」

シャーク「エクシーズ使いのデュエルを舐めんなよ!」

素良「こ、この感じまるで黒咲隼だ・・・あいつに何か似てる」

シャーク「もう一発!」

素良「右だ!」

シャーク「左だぜ!」

素良「うわああああああああああああああああああああ」

シャーク「今度は鏡だらけでよくわからないとか言い訳すんなよ」

素良「ハァハァ・・・」

十代「これがエクシーズだ。不意打ちで勝った気になってんじゃねえぞ」

素良「こ、今度は君だ」

十代「いや3人目は遊矢だ。遊矢のとこに行って来い」

素良「・・・」

十代「お前のやった事は消えねえよ。でも遊矢とデュエルすりゃ価値観が変わるんじゃねえか?」

十代「性根が腐ってても友達だったんだ。俺の言ってる事がわかるな」

素良「チッ」

シャーク「逃がしていいのかよ」

十代「これで変わらなきゃあいつは人じゃねえ」

カイト「遊矢なら腐った奴も変えられるはずだ。遊馬と出会った頃の俺と凌牙のようにな」

シャーク「行っても黒咲が黙ってねえぞ」

十代「それなら黒咲とも戦えばいい。あそこまでカイトと凌牙がやったんだ。少しは反省してるだろうぜ」

シャーク「しかし気に入らねえぜ。あんな子供まで人殺しを教育されてんだ」

カイト「奴もまた被害者なのかもしれんな」

十代「ああ」

セレナ「さっきから何をやってるんだ!」

十代「あ、悪い」

セレナ「次はあれに乗るぞ」

十代「ジェットコースター?いいんじゃないか?」

セレナ「お前も来い。1人じゃつまらないから」

十代「わかったぜ。じゃあな!」

カイト「そう言えば遊馬の姿が見えんな」

シャーク「あいつなら小鳥と璃緒に引っ張られて何処か行っちまっただろ」

カイト「そうだったな」

シャーク「仕方がねえから俺も合流するか、お前はどうする」

カイト「俺は帰る」

シャーク「ま、気も使いたくなるよな」

カイト「自惚れるな、妹にしか相手にされん貴様に同情などされたくはない」

シャーク「てめえ!」

デニス「は、はい」

カイザー「見事だ。よくやったん」

デニス「いやーそれ程でも」

カイザー「何か食べに行くか?」

デニス「その前に・・・いやいいか。でも下山するにも」

カイザー「肉体のみで降りるんだ」

デニス「ちょっと待って!ここってエレベーターとか無いの!?」

カイザー「あるわけがない。サイバー流とは己の五体を」

デニス「エエーッ!」

カイザー「ラーメンにするか」

デニス「いや熱いのは嫌だよ」

カイザー「安心しろ。熱い時は熱い方がいいんだ」

デニス「ははは・・・」

十代「楽しかったか?」

セレナ「楽しいわけがないだろ。ほぼ1人だったんだぞ」

十代「悪かったな。ちょっと色々あって」

セレナ「まあいいだろ。デニスは迎えに行くのか?」

十代「そりゃいくさ」

セレナ「・・・」

十代「どうした?」

セレナ「な、何でも無い」

十代「じゃあ迎えに行こうぜ!」

セレナ「あ、ああ」

数日後

十代「それでな万丈目」

万丈目「断る。何で俺が融合次元の奴に解かねばならぬのだ!」

十代「そう言わずに、デニスも悪い奴じゃねえんだよ」

デニス「は、はい!良かれと思って万丈目さんにお土産を」

万丈目「土産?」

デニス「こちらで」

万丈目「・・・よし仕方が無いから預かってやろう」

十代「ほらな意外と単純だから万丈目は」

デニス「確かに」

十代「じゃ、万丈目にちゃんと教えてもらうんだぞ」

デニス「君は何処へ?」

十代「ん?ちょっとな」

万丈目「義とは利欲に捉われずなすべき事をする意味である」

デニス「カイザーよりは堅くなさそうだ」

万丈目「というわけでなすべき事をするか」

デニス「何処に行くんだい?」

万丈目「まあついて来い。女のところにだ」

デニス「女?・・・女!?」

万丈目「驚くな!」

デニス「でもデュエリストと言えば硬派を重んじるんじゃないの?」

万丈目「馬鹿者!いつまで古い風習に拘っているんだ!」

デニス「じゃあデュエリストは女の子に興味を持っても」

万丈目「当然だ!来い!」

十代「素良?知らねえな」

遊矢「久しぶりに会ってデュエルして、顔面傷だらけだろ?あいつ久しぶりに笑った顔しててさ」

十代「やっぱり遊矢はすげえよ。遊矢と遊馬なら本当に」

遊矢「え?」

十代「良かったな!お前も素良も」

遊矢「けど黒咲に捕まって丸坊主にさせられてエクシーズ次元の復興とかで働かされてるとか」

十代「ま、仕方ねえよ。悪い事したならちゃんと償う必要があるって事だぜ」

クロウ「そうだぜ。子供だからって悪事を働いたならちゃんと叱ってやらなきゃいけねえんだ」

ジャック「それが大人の役目だ」

十代「しかしよ・・・こう並ぶと似てるよな」

クロウ「柚子、セレナ、リン・・・すっげえ似てる」

ジャック「遊星の話では柚子は腋、セレナは太もも、リンは胸らしい」

十代「へえ!あいつ良く気づいたよな。その遊星は?」

ジャック「13体の改造デュエリストとの死闘で全身複雑骨折で3日ほど入院だそうだ」

十代「そりゃ大変だ」

デニス「天上院明日香?」

万丈目「知らんのか?」

デニス「いや知らないな。誰なの?」

万丈目「貴様は本当に融合次元の奴なのか!?」

デニス「僕らの調べではこの次元の要注意人物は十代とカイザーそれに」

万丈目「俺だな」

デニス「エド・フェニックス、ヨハン・アンデルセン、オースチン・オブライエンだったかな」

万丈目「まだ居るだろ!」

デニス「あ、そうだ!天上院吹雪だったかな」

万丈目「違う!他は」

デニス「えーっと三沢大地」

万丈目「万丈目は万丈目準はどうした!」

デニス「うーん・・・居たような居ないような」

万丈目「貴様!」

デニス「暴力反対!」

万丈目「喧しい!」

十代「溜まり場?」

クロウ「そうなんだよ。俺達は別に構わないんだぜ?」

ジャック「遊矢とユーゴの体たらくを見ろ!」

十代「やっぱ男は硬派じゃねえとな。そこら辺は自由だけど」

リン「あっ」

ユーゴ「どうした?」

リン「あの人・・・もしかして!」

ユーゴ「知ってんのか?十代は有名人だもんな」

リン「私達をアカデミアから救ってくれた人ですよね!?」

十代「お、俺?」

ユーゴ「嘘だろ!?十代が」

柚子「本当なの十代さん!?」

遊矢「十代さん!」

十代「俺じゃないぜ。多分どこかのデュエリストだろ」

リン「でも似てるのよね。見た目とか」

セレナ「くっ・・・」

万丈目「これだから最近の若い奴は嫌なんだ」

デニス「ムチャクチャな事を言ってるよ」

万丈目「何だと?」

デニス「義だよ義!なすべき事をするんじゃないの?」

万丈目「そうだ。プロポーズをする俺は」

デニス「へ?」

万丈目「プロポーズ!」

デニス「何なんだ十代の友達は・・・正気じゃないぞ」

万丈目「時にお前は好きな女は居るか?」

デニス「僕?僕は男にしか興味は無いな」

万丈目「それでこそデュエリストだ。だが俺だって遊矢のようになりたい!」

デニス「遊矢のように?ははは!君じゃちょっと」

万丈目「おい!」

デニス「冗談です。頑張ってください先輩」

万丈目「任せろ!」

十代「しかし遊矢が羨ましいぜ。可愛い彼女が居て」

遊矢「いや彼女ってわけじゃ」

十代「遊星と遊馬もそうだ。ジャックとクロウ、カイトと凌牙が隣にいつも居てさ」

ユーゴ「お前も居るんじゃねえの?」

十代「友達は居るけど一緒に戦ってくれる奴ってのはな」

柚子「ほら十代さんにだって出会いぐらい」

十代「どういうわけか女の子にもてねえんだよな」

ジャック「それでいい!女など必要無い!」

クロウ「同じもてねえ者同士頑張ろうぜ!」

セレナ「ゆ、柚子みたいなポジションなら私がなってやっても構わんぞ。あまりにも惨めだ」

十代「ん?気にしなくてもいいぜ。セレナにはセレナの道があると思うからさ」

セレナ「くっ・・・」

遊矢「カイトさんと凌牙さんみたいな人が隣か・・・俺は」

ジャック「権現坂」

クロウ「権現坂」

遊矢「権現坂・・・権現坂だよな」

デニス「ど、どうだった」

万丈目「・・・ダメだった」

デニス「そう・・・残念だね。で、でも」

万丈目「付き合うのはいいけど結婚はまだ早いって」

デニス「付き合うのはいい?じゃあ」

万丈目「そういう事だ!」

デニス「やったじゃないか!」

万丈目「飲みに行くぞ」

デニス「ダメだよ僕はまだ未成年で」

万丈目「安心しろ。骨は俺が拾ってやる」

デニス「そういう問題じゃ」

万丈目「来い!」

デニス「えぇ・・・」

万丈目「俺に付き合え!」

数日後

十代「何だその顔は?」

デニス「酷いよ!あの万丈目とかいう人」

十代「気にするな。男前になったぜ」

デニス「・・・」

エド「話は聞いてるけど僕はごめんだね。何で融合次元の奴に僕が」

十代「安心しろよ。何もしねえから」

エド「どうだかな」

デニス「誰?」

十代「エドだぜ」

セレナ「十代のデッキと似たようなのを使うデュエリストだ」

デニス「よ、よろしく」

エド「・・・」

デニス「今度は気難しいタイプだ・・・」

エド「デュエリストとは礼を重んずる。やってみろ」

デニス「おはようございます」

エド「終わり」

十代「もっと教えてやってくれよ」

エド「冗談はやめろ。こいつを含めて融合次元の奴は敵じゃなかったのか?」

十代「そりゃそうだけどよ」

エド「だったら僕が教えてやる事は特に無い。そうじゃないのか?」

十代「・・・」

デニス「・・・」

エド「・・・わかったよ。だが僕は何を教えてやればいいんだ」

十代「デニスは何がいい」

デニス「危なくなくて安全な事」

十代「危険な事がいいってさ」

エド「なら」

デニス「ち、違う!何でこうなるんだ!?」

セレナ「何処へ行ったんだ」

十代「エドのもう一つの顔」

セレナ「何だそれは」

十代「あいつはプロの他に裏で悪党を裁く事もしてるんだ」

セレナ「そうなのか?」

十代「ああ」

セレナ「じゃあデニスは」

十代「エドと共に行ったんだろうぜ」

セレナ「危なくないのか?」

十代「エドも一緒だし大丈夫だろ。それにデニスはそう簡単にやられるタマじゃないさ」

セレナ「・・・」

十代「待ってるだけじゃ暇だしセレナに言わなきゃならない事があるな」

セレナ「言わなきゃならない事?」

十代「かなり重要な事だ」

十代「俺達はこうして次元の隔てを無くしてつるんでるだろ?」

セレナ「ああ」

十代「それも無くなるかもな」

セレナ「それはどういう事だ!?」

十代「一つの次元を閉じると他の次元への扉は開けなくなるんだ」

セレナ「閉じる必要があるのか!?」

十代「以前カイトがネオスとコンタクト融合した時に除外次元を見つけた。そこにドン・サウザンドを封印する」

セレナ「ドン・サウザンドと言えばあらゆる次元で暗躍する黒幕のような奴・・・」

十代「その除外次元ってのは何処にあるかもわからない。どうやって突入したのかも覚えが無いそうだ」

セレナ「そ、それはいつだ」

十代「わからねえ。でもその日は近いかもな」

セレナ「全ての巨悪との決着・・・」

十代「倒しても倒しても復活するなら2度と出られないように封印だ」

数日後

十代「お、何か逞しくなったな」

デニス「まさかヤクザデュエリストとデュエルするハメになるなんて」

十代「いいんじゃね?」

デニス「それよりもいきなり海を渡って・・・ここアカデミアじゃ」

十代「俺の母校だぜ」

明日香「十代!」

セレナ「くっ・・・」

デニス「あっ!万丈目の」

十代「デュエリストに必要な五徳の一つ智だ。先生の明日香なら教えてくれそうだぜ」

デニス「つまり勉強?」

十代「そう、勉強」

デニス「それなら大丈夫な気がする」

十代「じゃあ俺はこれで」

デニス「もう行くの!?今度は何処に」

十代「用事だよ用事」

セレナ「気をつけろ。あいつは十代の命を狙う女だ」

デニス「十代の!?」

セレナ「間違いない。だから十代に近づけてはならないんだ」

デニス「悪そうな人には見えないけど」

セレナ「くっ・・・」

明日香「セレナちゃんも一緒に勉強を」

セレナ「ふん」

明日香「気難しい子なのよね。私が声をかけるといつもあんな感じで」

デニス「十代の命を・・・」

明日香「何?」

デニス「い、いえ」

十代「悪りい遅くなった」

遊矢「十代さん」

ユート「こんな岩をどうするんだ?」

ユーゴ「重いんだよ!ここまで持ち運んで」

遊馬「しかしヘンテコな岩だな。まるで人間だぜ」

遊星「さあ岩から離れてくれ」

ユーゴ「何なんだこの岩は?」

遊星「見てればわかる」

遊馬「?」

遊矢「?」

十代「ネオス!元に戻してくれ!」

ネオス「ドララララララ!!!」

ドドドドドドドドドド

ユート「これは!?」

ユーリ「・・・僕を元に戻す何てどういう風の吹き回しなのかな」

十代「お前も居なきゃ意味がねえ話だ。大人しくしてろ」

十代「素良は元気か?」

遊矢「うん」

十代「じゃあ始めるか、なあ遊星」

遊星「ええ」

ユート「何をするんだ?」

十代「大会」

遊馬「大会!?」

遊星「前回は融合次元のデュエリストは居なかったからな」

十代「それに素良やデニスにも見せてやりたいんだ。俺達デュエリストの真骨頂を」

ユーゴ「いいぜ!大会やれば遊星とやりあえるもんな!」

遊星「フッ」

ユート「前回は戦えなかったが今回は俺も」

遊馬「俺もユートとはデュエルしたかったぜ!」

ユーリ「公衆の面前で君の命を奪うのも悪くないよね」

十代「上等だ」

遊矢「大会・・・デュエルカーニバルか」

遊馬「場所は前と同じで俺の次元」

遊星「みんなもそれでいいな」

十代「見せてやろうぜ遊矢!素良にデュエリストとは何なのかを!」

遊矢「ああ!」

デニス「・・・万丈目とはその後」

明日香「万丈目くん?」

デニス「うん」

明日香「特に何も」

デニス「へえ」

明日香「何が言いたいの?」

デニス「僕も何となく気になっちゃうんだよな。万丈目にしてもカイザーやエドも」

デニス「僕と出会った十代の仲間はみんな変な人ばかりだけど・・・そういうのも含めて」

明日香「変な人か・・・ヨハンには会ったの?かなりの変人なのよ」

デニス「会った事は無いけど名前は」

セレナ「ヨハンは十代の親友だ」

デニス「十代の?」

セレナ「言っておくが私の方が十代から色々聞いているから詳しいぞ!」

デニス「そ、そうなんだ」

セレナ「わ、私の勝ちだ」

明日香「?」

数日後

デニス「まさか帰るとは最後の一つは何?」

十代「信だ」

デニス「信?」

十代「友情に厚く人をあざむかない事だってよ。この旅でお前は変わったんじゃないか?」

デニス「友情・・・」

十代「遊矢と黒咲に沢渡や権現坂・・・友達だろ?」

デニス「・・・うん」

十代「もうお前はスパイなんかじゃないさランサーズの遊矢の友達だぜ!」

デニス「友達か・・・」

十代「俺はお前ともデュエルをしたくなったぜ」

デニス「僕と?じゃあ」

十代「今じゃない。今から1ヶ月後だぜ」

デニス「わかったよ。僕も楽しみにする」

十代「ガッチャ!じゃ1ヶ月後になデニス!」

デニス「ああ!」

カイト「またやるのか?」

遊馬「カイトもやるだろ?」

シャーク「遊矢へのリベンジするだろお前なら」

カイト「考えてやってもいいがな」

シャーク「相変わらず気取りやがって」

カイト「・・・」

遊馬「どうかしたのか?」

カイト「いや何でも無い。じゃあな」

シャーク「どうしたんだカイトの奴」

遊馬「わからねえ・・・どうしちまったんだろ」

小鳥「珍しく覇気が無かったよね」

カイト「・・・どうだった」

Ⅴ「残念としか言いようが無い」

カイト「・・・」

Ⅴ「度重なる死がカイトの魂そのものを蝕んでいる。もしも次に死ねば」

カイト「俺は2度と復活できんか」

Ⅴ「・・・」

カイト「俺は不死身だ。と言いたいがクリスの言う事ならば事実だろうな」

Ⅴ「カイト」

カイト「言っておくが俺はデュエリストはやめんぞ」

Ⅴ「カイト!」

Ⅳ「あいつがやめろと言ってやめるタマかよ。兄貴だってわかってんだろ」

Ⅴ「・・・」

Ⅳ「そう簡単に死ぬような奴じゃねえだろ。カイトは」

カイト「そういう訳だ」

ミザエル「お前が?何かの間違いではないのか」

カイト「ああ」

ミザエル「要するに死ななければいいのだろ」

カイト「ゴーシュとドロワも同じ事を言っていたな。つまりそういう事だ」

ミザエル「お前を倒す奴など居ないだろ」

カイト「それもそうだな」

ミザエル「それに別に死ぬわけでも無い」

カイト「俺とてそう簡単には死なん」

ミザエル「・・・」

カイト「心配する必要は無い」

カイト「・・・」

アユ「あ、カイトお兄ちゃんだ!」

タツヤ「何やってるの?」

カイト「遊矢と柚子は居るか?」

アユ「まだ学校なんじゃない?」

カイト「そうか」

タツヤ「何か用事?」

カイト「・・・しかし見れば見るほど小さな塾だな」

タツヤ「カイト兄ちゃんの家が大きいからだよ」

アユ「自慢?」

カイト「学校だったな。あいつら」

アユ「うん!」

カイト「お前達もいつかは俺達のように肩を並べるんだろうな」

タツヤ「どうしたんだろうカイト兄ちゃん」

フトシ「カイト・・・また1人のデュエリストが」

遊矢「お待たせ!」

柚子「遅い!何やってたのよ!」

遊矢「居残り・・・カイトさん!」

カイト「・・・」

柚子「また大会やるんだって?今度は私もカイトさんと」

カイト「前回の優勝者だからと言って油断するな」

遊矢「それぐらいわかってるけどカイトさんだって」

カイト「お前と遊馬はいつか、近い将来」

遊矢「?」

カイト「それはお前達の目で確かめてみろ。またな」

柚子「どうしたんだろカイトさん」

遊矢「さあ?」

カイト「ただいま」

ハルト「兄さん!」

カイト「どうしたハルト?楽しそうだな」

ハルト「ついに腹筋100回できたんだ!」

カイト「偉いぞハルト!」

ハルト「うん!」

フェイカー「カイトよ」

カイト「父さんは何も心配する事は無い。これは俺の」

オービタル「カイト様」

カイト「俺が居なくなった時はお前がハルトの道にでもなってやれ」

オービタル「・・・」

カイト「俺はそう簡単に死なんがな」

遊馬「シャーク!」

シャーク「あれを見ろ」

「お掃除・・・お掃除・・・」

遊馬「オボット・・・にしてはデカすぎるぜ」

カイト「あれは破棄されたオボットの集合体だ」

遊馬「集合体!?何で」

アストラル「あれもまたドン・サウザンドの仕業だ」

遊馬「あの野郎!」

シャーク「カイトお前は帰ってもいいぜ。ミザエルから話は聞いた」

カイト「問題無い。さっさと終わらせるぞ」

遊馬「どうした?」

シャーク「いや何でもねえよ」

数日後

ジャック「そうか・・・わかった」

クロウ「どうした?」

ジャック「カイトが壮絶なデュエルの末に死んだそうだ」

遊星「何!?」

クロウ「・・・」

遊星「また1人デュエリストを失ってしまったな」

ジャック「ああ・・・」

クロウ「人の命ってのは儚いものだな。なあ遊星」

遊星「忘れないでおこう天城カイトという男を」

遊矢「どうだ素良」

素良「デュエリストがいっぱい居る」

十代「そりゃ色んな次元から集まりまくってるからな」

素良「へえ」

遊馬「楽しみだぜ!」

シャーク「カイトの分まで頑張らねえとな」

ユーゴ「何人居るんだ?」

遊星「10万人」

黒咲「10万人だと!?」

遊星「それを今から100人にする。赤馬!頼んだ」

赤馬「・・・」ポチッ

クロウ「何だこりゃ!?会場が浮かんでくぞ!!」

ジャック「遊星!」

遊星「名付けてデュエリスト振るい落とし!日頃の鍛錬を怠れば落下する仕組みだ!」

素良「簡単じゃん、こんなの」ツルッ

素良「あっ!」

遊矢「素良!」

黒咲「チッ」

ガシッ

素良「な、何の真似?僕は」

黒咲「ゴチャゴチャ言うな!貴様を予選落ちさせるわけにはいかん!」

素良「離してよ!僕の手を離せないと君まで」

黒咲「大人しくしろ!」

素良「・・・」

黒咲「世話をかけさせるな。子供は子供らしく」

素良「嫌だね。僕は君の手を借りたくない・・・て言うか別に落ちても死なないでしょ」

黒咲「・・・」

素良「ま、頑張りなよ。応援してあげるからさ」

黒咲「好きにしろ。だが落下する前にそのキャンディーは捨てておけ衝撃で喉に刺されば危ない」

黒咲「そんな棒付きキャンディーよりも黒飴を舐めてろ。そっちの方が子供らしい」

素良「えぇ黒飴・・・」

黒咲「キャンディーも黒飴も変わらんだろ。舐めれば全部一緒だ」

十代「随分と絞り込んだな」

遊矢「素良・・・無事だった」

アリト「ムチャクチャに落ちたな。残ってんのはどいつもこいつも馴染みのある奴らばかりだぜ」

赤馬「そしてこの人数を一気に減らし12人まで落とす。これより三つに分かれてもらう!予選の種目はこれだ!」

シャーク「水泳」

万丈目「力比べ」

沢渡「マラソン」

遊馬「じゃあ俺はマラソンにするかな」

クロウ「水泳!」

オブライエン「ならば俺は力比べ」

遊星「十代さん」

十代「12人か・・・どうなるんだろな」

ユーゴ「今度こそやってやるぜ!」

ジャック「行くぞ!」

セレナ「おかしいぞ十代が出て来ない・・・」

十代「セレナ!」

セレナ「!?」

十代「いや・・・悪いな。予選落ちしちまった」

セレナ「そうか・・・」

十代「そんなに落ち込むなよ!」

セレナ「お、落ち込んでなど居ない!」

素良「遊矢だ!」

十代「遊矢と遊馬、遊星は当然のように居るな。ユーリの野郎も残ってやがる」

セレナ「情けないぞ。他の連中は残っているというのに」

十代「仕方ないじゃん。負けは負けだぜ、それよりも素良」

素良「ん?」

十代「よく見てろよ。遊矢のデュエルを背中を」

素良「背中?」

十代「男は背中で語るものだ。遊矢は今から体現してくれるだろうぜ」

九十九遊馬
神代凌牙

不動遊星
ジャック・アトラス
丸藤亮
オースチン・オブライエン
黒咲隼
ユーゴ
ユーリ
沢渡シンゴ
榊遊矢

赤馬「彼らでバトルロイヤルを行い優勝者を決める」

十代「ユートは何処行っちまったんだ?」

柚子「さっき遊矢から連絡があって同化しちゃったんだって」

十代「またか」

素良「みんな強いの?」

十代「そりゃ強えよ。よく見てろよ」

赤馬「デュエル!」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

ジャック「かかって来い!このデュエルを制するのは俺だ!」

ユーゴ「馬鹿野郎!俺に決まってるじゃねえか!」

沢渡「いいや俺だ!」

素良「す、凄い」

十代「これがデュエリストだ。まあ遊矢とデュエルして価値観が変わったと思うけど教えるぜ」

素良「あの遊馬と凌牙ってエクシーズ使い?」

十代「そうだぜ」

素良「エクシーズもシンクロも融合もみんなモンスター同士が力を合わせて誕生する・・・遊矢はそう言ってた」

十代「その通りだ!偉いぞ素良」

柚子「って言っても十代さんが言ってたんだけどね」

十代「誰が言っても同じさ!そういやデニスも見えないな」

セレナ「デニスなら予選落ちしたそうだぞ」

十代「あいつ・・・」

素良「頑張れ遊矢!ついでに黒咲」

柚子「素良ねエクシーズ次元の復興を手伝ってるんだって」

十代「遊矢に話は聞いてるな。頭丸刈りにしてよ、ほら応援しないと」

柚子「うん!」

十代「みんな楽しそうにしてよ、やっぱりデュエリストってのはいいな」

遊矢「ハァハァ・・・残ったのは俺と」

シャーク「俺らしいな・・・ユートが見えるけどお前まさか」

遊矢「同化した」

シャーク「またか・・・同化ばかりしやがって」

遊矢「って言われてもな・・・始めようか凌牙さん」

シャーク「俺はカイトのようにはいかねえぜ」

遊馬「・・・頑張れよ遊矢、シャーク」

素良「どっちが勝つの?」

十代「それはわからねえよ。最後までな」

セレナ「お前はどっちが勝つと思う」

十代「俺は・・・」

数日後

セレナ「・・・」

十代「待たせたな!」

セレナ「ふん」

十代「そんなに怒るなよ。何処に行きたい?」

セレナ「こ、これは」

十代「どうした?」

セレナ「デ、デートみたいな感じなのか?」

十代「そうなんじゃね?」

セレナ「そ、そうか」

十代「やりたい事は終わったし遊びに行こうぜセレナ!」

セレナ「あ、ああ」

十代「いつかセレナにも彼氏とかできてデートしたりすんだろな。何か楽しみだぜ」

セレナ「できたら自慢してやるからな!」

十代「頼むぜ」

十代「いつも同じ服着てるよな」

セレナ「みんな同じ服ばかり着てるだろ。お前だって」

十代「よし!服買ってやるよ」

セレナ「あるのか金?」

十代「あるぜ」

セレナ「・・・」

十代「信用しろよ」

セレナ「だが無職ではないのか?」

十代「ああ!」

セレナ「無理してまで私の服なんか」

十代「遠慮するなよ。らしくないぞ」

セレナ「じゃあ」

十代「ほら行こうぜ」

セレナ「これ」

十代「また赤いジャケットか、赤好きなんだな」

セレナ「くっ・・・悪いか好きで!」

十代「悪くないぜ。他はどうするんだ」

セレナ「選ぶから少し待て」

十代「女の子の買い物って奴は長いって言うけど・・・女の子なんだなセレナも」

セレナ「これもいい」

十代「・・・」

セレナ「どうだ!」

十代「可愛いんじゃないか?」

セレナ「本・・・いや私が柚子に似てるからそう思ってるんじゃないのか?」

十代「柚子?可愛いよな柚子」

セレナ「くっ・・・」

十代「でもセレナにはセレナの柚子には柚子の可愛さがあると俺は思うぜ」

セレナ「それはどういう意味だ」

十代「人それぞれってやつだぜ」

セレナ「人それぞれ?」

十代「遊矢もユーゴも柚子やリンだけの良さに惚れたんじゃないかって俺は思うぜ」

セレナ「お前は?」

十代「俺か?って言われてもな、とにかくセレナだけの良さに惚れる奴も居ると俺は思う」

セレナ「だがこの流れから行くと私はユーリになってしまうぞ」

十代「もしセレナがユーリに惚れたら何も言わねえよ。俺は親じゃないんだから」

セレナ「だが言い寄って来たらあいつは変態で異常者だから」

十代「その時は守ってやるよ」

セレナ「別に守ってもらわなくてもいいが・・・お前がどうしてもと言うのなら」

十代「じゃあ約束な」

セレナ「あ、ああ!」

十代「さてとここからどうする?」

セレナ「どうするんだ?」

十代「とりあえず歩くか」

セレナ「歩くのか?」

十代「遊矢と柚子はどうしてるんだ」

セレナ「歩いている」

十代「じゃあ歩こうぜ」

数日後

遊矢「十代さん!」

十代「どうした遊矢?」

遊矢「まだ、こっちに居るって聞いてさ素良に見せてやってほしいんだ」

十代「見せる?」

素良「コンタクト融合!」

十代「おいおいコンタクト融合ってのは遊びじゃないんだぜ?」

遊矢「黒咲だって遊馬のゼアルみたしユーゴも遊星さんの秘密道具見せてもらったしさ」

十代「そんなに見たいのか?」

素良「う、うん!」

十代「ちょっと素良借りていいか?」

遊矢「何処か行くの?」

十代「ちょっとな」

素良「何処なのさここ」

十代「デュエルモンスター次元」

素良「ここが?君の手に捕まったらいきなり」

十代「デュエルディスクのそのボタン押せば行けるんだぜ」

素良「それでコンタクト融合は」

十代「ちょっと待ってな」

素良「・・・これ食べる?」

十代「飴?」

素良「いらないなら別にいいけどね」

マナ「十代さん!」

素良「誰?」

十代「マナって言ってな、ブラックマジシャンガールって知ってるか?」

素良「知らない」

十代「マジか!?これだから最近の若い奴は」

マナ「つまり私と手合わせしてコンタクト融合を見せると」

十代「そういう事だぜ。手加減してやってくれよ!」

マナ「わかりました!」

十代「ネオスを召喚!」

マナ「変身!」

素良「これがネオス!?凄い!」

ブラックマジシャンガール「デュエルです!」

十代「さあここからがコンタクト融合だ!」

素良「うん!」

十代「ネオスと素良でコンタクト融合!」

素良「・・・は?」

十代「安心しろ!頼むぜネオス」

ネオス「任せろ」

素良「ま、待って!」

十代「現れよ、デストーイネオス!」

素良「こ、これがコンタクト融合・・・?」

十代「デストーイネオスは融合した素材分攻撃を可能にする!」

素良「しかも素材扱い」

十代「細かい事は気にすんな!」

ブラックマジシャンガール「ハッ!」

素良「あ、危な!まさにアクションデュエルだ!」

ユベル「いいのかい十代?あの子に教えて」

十代「あいつだってこれから償っていくんだ。俺達だってそうじゃないか?」

ユベル「・・・」

十代「俺は覇王としてお前はお前として無関係な人を傷つけて来た。だったら素良だってそうだろ」

ユベル「それもそうか・・・」

十代「それに遊矢とデュエルしたんだ。見ろよ、いい笑顔してるぜ!」

柚子「どうだった?」

素良「楽しかった。何か自信湧いて来たな・・・」

遊矢「良かったな!」

十代「セレナによろしく言っといてくれないか」

遊矢「また旅?」

十代「デュエルモンスター次元で問題発生ってやつだ。じゃあな!」

遊矢「・・・十代さん!」

十代「どうした?」

遊矢「あ・・・気をつけて」

十代「心配するなよ。すぐに終わらせて帰って来るさ」

柚子「どうかしたの?」

遊矢「いや何か嫌な予感がして・・・多分大丈夫だと思うけど」

柚子「どうだった?」

素良「楽しかった。何か自信湧いて来たな・・・」

遊矢「良かったな!」

十代「セレナによろしく言っといてくれないか」

遊矢「また旅?」

十代「デュエルモンスター次元で問題発生ってやつだ。じゃあな!」

遊矢「・・・十代さん!」

十代「どうした?」

遊矢「あ・・・気をつけて」

十代「心配するなよ。すぐに終わらせて帰って来るさ」

柚子「どうかしたの?」

遊矢「いや何か嫌な予感がして・・・多分大丈夫だと思うけど」

数日後

黒咲「それはそこだ」

素良「わかってるよ」

ユート「子供の割りには力持ちなんだな君は」

素良「ねえ君はコンタクト融合って知ってる?」

黒咲「デュエリストなら誰でもするだろ。俺は2回した」

素良「何で!?エクシーズのくせに何で2回もコンタクト融合してるのさ!」

黒咲「黙れ」

ユート「ん?隼」

黒咲「モンスター・・・このエクシーズ次元に何の用だ。名を名乗れ」

ノヴァマスター「E・HEROノヴァマスター」

黒咲・素良「デュエル!!」

ユート「2人でするのか?」

黒咲「俺がやる」

素良「僕だ」

リン「ユーゴ!いきなり全裸になるなんて」

ユーゴ「俺だけじゃねえって!遊星だって」

遊星「すまないな。これも俺達なんだ」

ジャック「慣れろ。俺達にはそれしか言えん」

クロウ「まあ気にすんなよ。リンだって」

アブソルートzero「不動遊星」

Great TORNADO「デュエルだ」

クロウ「知り合いか?」

遊星「いや・・・この2人はE・HEROだ」

ジャック「ならば十代の」

遊星「違う。この2人から漂うデュエルエナジーは十代さんのモンスターとはまた違うもの!」

ユーゴ「上等だよ。なら」

ジャック「デュエルすればわかる」

クロウ「見てろよリン!これが俺達の真の姿だぜ!」

吹雪「十代くんが?」

カイザー「また消息不明だそうだ」

吹雪「ま、十代くんなら・・・って感じでもないよね。そうだよね、さっきから僕達の後ろに居る人」

ガイア「・・・」

カイザー「名乗る必要もない。お前は十代のモンスターだな?」

吹雪「居たっけ?」

カイザー「長い旅路で属性融合を覚えたそうだ」

吹雪「成る程ね。なら僕に任せてよ」

カイザー「平気なのか?こいつは強い」

吹雪「僕の真紅眼だってパワーアップしたんだ」

カイザー「なら好きにしろ。骨は拾う」

吹雪「言い方キツいな亮は」

カイザー「フッ」

沢渡「黒咲は?」

権現坂「エクシーズ次元に居るそうだ」

沢渡「イマイチ纏まりがねえんだよなランサーズ・・・っつうか何で居るんだてめえ!」

ユーリ「何か問題あるのかな?セレナが居るところには僕も」

セレナ「空気が悪くなるから帰れ!」

遊矢「はあ・・・」

ユーリ「それはそうとさっきからこっち見てるモンスターって君達の知り合い?」

エスクリダオ「・・・」

Theシャイニング「・・・」

ユーリ「あれってHEROだよね?十代の」

セレナ「私にはわかる。あれは十代のモンスター達だ」

ユーリ「殺意丸出しだね。どうする」

沢渡「事情は良くわからねえがこの街で暴れるのは例え誰であってもランサーズが許さないぜ!」

遊矢「俺も」

ユーリ「君がデュエルしなよ」

デニス「僕!?」

ユーリ「僕にやられるのとモンスターにやられるのどっちがいい?」

デニス「言ってる事が無茶苦茶だ・・・」

遊馬「こ、こいつ十代さんのモンスター!?」

シャーク「間違いねえ十代のだ!」

フレイム・ウィングマン「フレイム・シュート!」

遊馬「あちち!」

シャーク「ふざけやがって!十代は何処だ!?」

アストラル「あのモンスターは十代であって十代ではない。フレイム・ウィングマンの額を見るんだ」

シャーク「あれは・・・ドン・サウザンドの」

遊馬「じゃあ十代さんは」

アストラル「・・・」

シャーク「考えてる暇はねえ!行くぞ遊馬!」

遊馬「ああ!」

アストラル「私の予想が正しければ十代はドン・サウザンドに・・・」

数日後

遊馬「やられちまったよシャークが」

ユーゴ「ジャックとクロウもだぜ!」

カイザー「ならば同時刻にそれぞれの次元で」

ユート「何でこの男が」

ユーゴ「てめえじゃねえのか!てめえが十代を殺ったんじゃ!」

ユーリ「知らないよ。もし十代の命を奪ったら見せびらかすと思うけどな」

遊星「一応報告しておくが遊戯さんの次元も襲撃されたそうだ」

ユーゴ「遊戯?誰だそいつ」

遊矢「何か十代さんと遊星さんが尊敬してるらしい人」

遊馬「会った事ねえけど」

ユート「十代と遊星が一目置くデュエリストが負けたとあっては只事では無いぞ」

ユーリ「負けは負けでしょ?本当に強いのかな?」

遊星「あの人に勝てるデュエリストはいない。少し黙ってくれ」

アストラル「ドン・サウザンドだ。この騒動の裏には居る」

遊星「やはりドン・サウザンドか」

カイザー「アストラルなのか?」

遊矢「そう言えばカイザーは見えないんだよな」

遊馬「何か不思議な感じだぜ」

遊星「相手がドン・サウザンドならばカイトが生前作っていたあれがあるんじゃないか?」

遊馬「あれって?」

遊星「ああ!」

アストラル「ドン・サウザンド探知機か。確かにそれならば」

遊矢「セレナがかなり落ち込んでてさ」

カイザー「あの子が?」

ユーゴ「珍しいな、あいつが落ち込むなんて」

ユート「無理もない。口では嫌っていても彼女は十代を父親のように慕っていたからな」

カイザー「セレナは」

遊矢「柚子と権現坂が付き添ってる・・・さっきから何だよジロジロ見て」

ユーリ「君って面白いよね。十代が気に入る理由がわかる気がする。ふふふ・・・」

ユーゴ「気持ち悪りいなホモかよ!」

ユート「遊矢も気をつけた方がいい。この男は異常者だ」

遊矢「わかってる。こいつは心が無いって評判だから」

ユーリ「それでいいよ。別に僕は君達の仲間ってわけじゃないからさ」

遊馬「もし十代さんがドン・サウザンドに乗っ取られていたら」

遊星「かつてない最強最大の敵という事になってしまう・・・」

遊星「とりあえずどこでも行ける扉で」

遊馬「それなら十代さんのところに!」

ユーゴ「さすが遊星!」

ガチャ

ユート「・・・どうだ」

遊星「ネオスが6体居る・・・おそらくその何れかが十代さんだ」

ユーリ「面倒だから纏めて倒せばいいんじゃないかな」

カイザー「・・・6体に分離しているのならば強さも6等分だな」

アストラル「こっちを見てるぞ。それに間違いなくドン・サウザンドの気配を感じる」

遊星「こういう時はこれを使おう」ゴソゴソ

遊矢「それは?」

遊星「モンスターコロリ」

ユーゴ「こいつを喰らえばどんなモンスターもコロリと気絶しちまうんだぜ」

遊星「気絶させて引き摺り出して十代さんを解放しよう」コロッ

セレナ「どれが十代なんだ!?」

遊星「誰かわかりますか」

カイザー「サッパリだ」

セレナ「なら纏めて叩き起こして判断すればいい!起きろ十代!」

遊矢「ダメだって!下手に暴れ出したら!」

セレナ「うるさい!」

遊馬「なあアストラル」

アストラル「・・・」

セレナ「起きろ!」

ユーゴ「誰だこいつ連れて来た奴は!!」

アストラル「ベクターなら方法を知ってるかもしれない」

遊馬「確かあいつもドン・サウザンドに」

数日後

十代「いやー参ったな。死ぬかと思ったぜ」

セレナ「・・・」

十代「で?どうやって俺を元に戻したんだ」

セレナ「遊矢達がそれぞれお前の体内に入り込んで退治したぞ」

十代「そうか、助かったぜ」

セレナ「人間の体内に入り込むのは肛門が一番の近道だと遊星は言っていた」

十代「まあ、そうだな」

セレナ「そうなのか?」

十代「そうと言える気もするけどそうじゃねえって感じもするぜ」

セレナ「どっちなんだ!?」

十代「どっちもじゃないか?」

セレナ「今度お前が闇に染まったら私が・・・」

十代「え?」

セレナ「な、何でも無い!あまりみんなに迷惑をかけるな!」

十代「わかってるよ。心配してくれてありがとうな」

セレナ「荷物なんて纏めてどうしたんだ」

十代「そろそろ旅立とうかなって」

セレナ「もう行くのか!?」

十代「まあな」

セレナ「・・・」

十代「またフラッと帰ってくるよ」

セレナ「そ、そうか」

十代「その前に見た行こうかな」

セレナ「見る?」

十代「ああ」

黒咲「お前は何を思ってエクシーズを使っているんだ」

デニス「と言われてもね」

沢渡「お前いつかランサーズ裏切るんじゃねえだろうね?」

デニス「ま、まさか」

権現坂「男として優柔不断なのは実にけしからん!」

デニス「助けて遊矢!」

沢渡「あいつらなら居ねえ!」

黒咲「鍛えてやるか」

権現坂「うむ」

デニス「うわ・・・うわあああああああああああああああああああ」

十代「へへへ」

素良「さあ張り切っちゃうぞ!」

遊矢「素良は元気だな」

柚子「うん」

十代「まるで父ちゃんと母ちゃんだな」

遊矢「あ、十代さん」

十代「また旅に出るぜ」

柚子「とか言ってすぐに戻って来るのに?」

十代「安らげる場所って言えばこの街ぐらいしか無いからな」

遊矢「旅するなら誰か誘えばいいのに」

十代「俺はどっちかと言えば1人のが合ってるんだよ」

柚子「どうして?」

十代「危険な事が多いからな。頑張れよ遊矢」

遊矢「頑張る?頑張るって何を」

十代「お前ならあいつを変える事ができる。確実にな」

十代「元気でな!」

セレナ「ふん」

十代「ま、何かあったら絶対に帰って来るよ」

セレナ「・・・私も」

十代「ん?」

セレナ「行くならさっさと行け!」

十代「わかってるぜ。じゃあな!」

セレナ「私もたまには一緒に旅がしてみたい・・・」









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