一夏「ライアーゲーム?」(108)

千冬「ああ。一夏はお小遣いが欲しいのだろう?」

一夏「まぁ、うん」

千冬「だからライアーゲームで勝てば最大10万円くれてやろう」

一夏「マジか!?」

千冬「ああ。私はお前の姉だ、嘘はつかんぞ」

一夏「とりあえずお小遣いの件は嬉しいけど…」

束「どうしたのかな、いっくん?」

箒「何、怪訝そうな顔をしている一夏」

ラウラ「何か不安でもあるのか、嫁よ」

シャル「悩みがあるなら相談に乗るよ、一夏」

鈴「元気出しなよ、一夏」

セシリア「みなさんでお力になりますわよ、一夏さん」

一夏「なんでお小遣いの話をするだけでこんなに人がいるんだ?」

千冬「それはアレだ。束と私はライアーゲームのディーラーで、この5人はお前と同じゲームの参加者だからだ」

一夏「それって…一体?」

千冬「まずはゲームの参加者であるお前ら6人にそれぞれ2枚のカードを渡しておく」

束「ちーちゃんカードと束ちゃんカードだよ」

一夏「千冬姉と束さんのイラストの入ったラミネートカード?」

千冬「このカードは1枚、1万円の価値を持つ。実際にではなく、換金時にだ」

千冬「ゲームの期間は一週間と設定しよう。今日が日曜日だから、来週の日曜日の17:00までゲームを行う」

千冬「ゲーム終了時までにこのカードをより多く手に入れれば小遣いが増える、そういう事だ」

一夏「え?でも、カードは全部で12枚あるから、1枚1万円なら12万円になるんじゃないのか?」

千冬「お前は馬鹿か。金を賭けたゲームなのだからリスクが存在していないわけないだろう」

千冬「カードが1万円の価値を持つなら、ディーラーがプレイヤーにカードを渡した時点で2万円を貸し付けた事になる」

一夏「じゃあ、2万円を前借してるって事になるのか」

千冬「ああ。だから、最大10万円なのだ」

一夏「でも、それじゃあ、カードを奪われた場合はどうなるんだ?」

束「いっくんの場合は2万円の借金だね」

一夏「ちょ、それは酷くないか?」

千冬「安心しろ。そのための私のカードであり、束のカードなのだ」

一夏「それってどういう?」

束「たとえばいっくんがちーちゃんカードをとられちゃった場合、ちーちゃんのお願い事を一つ聞く事で1万円の借金をチャラにしてあげるの」

一夏「2枚とられた場合は千冬姉と束さんのいう事を聞けばいいって事?」

束「そだよー。リスク的には凄く優しいと思わない?」

千冬「まぁ、その場合はお小遣いはやれんがな」

一夏「じゃあ、みんなもそのルールで参加するのか?」

箒「…いや」

セシリア「わ、私達はそうではなくて…」

ラウラ「う、うむ」

シャル「ねえ」

鈴「あははは」

一夏「なんでみんな目を逸らしてんだ?」

束「箒ちゃんたちはいっくんと違ってゲームの参加料は支払い済みだよー」

一夏「え?」

千冬「ようするにお前の小遣いとなる最大10万円は小娘共が出しているのだ」

一夏「箒たちの金!?一人2万円はいくらなんでも酷すぎないか?」

千冬「そうでもない。ちなみに小娘共は一夏とゲームクリア時の報酬が違うからな」

一夏「は?」

束「カード2枚でいっくんと二人でちーちゃんの監視付きデート(夕方まで)」

束「カード4枚でいっくんと二人で監視無しデート(夕方まで)」

束「カード6枚でいっくんからどこでもハグしてもらえる権利5回」

束「カード8枚でいっくんと二人きりのマジデート(夜まで)」

束「カード10枚でいっくんマッサージ権12回分」

束「カード12枚でいっくんと交際(ちーちゃん公認)」

一夏「はあああっ!?」

一夏「なんでそんな事に!?」

千冬「全員のゲームへのモチベーションを上げるためだ」

千冬「全員がお前と同じルールだと金持ちのセシリアや金に無頓着なラウラはテンションがあがらんだろう」

千冬「正直、お前以外は特にお金を欲しがっていないからな」

千冬「騙すもよし、奪うもよし、盗むもよし、好きな方法でカードを手に入れろ」

一夏「で、でも、マッサージまではともかく交際って…」

千冬「全てのカードをたった一人が手に入れた場合のみだがな」

千冬「それが出来るのなら私だって一夏との交際を認めてやるさ。出来るのならな」

束「もうみんなやる気全開だねー」

千冬「さて、今回のゲームをするに当たって、シャルとラウラが同室というのは二人にとって不利になるのでラウラには別の部屋に行ってもらう」

ラウラ「了解です」

千冬「私と束でお前の荷物に関してはすでに引越し作業が完了している。部屋番号は1068だ」

ラウラ「ハイ」

千冬「カードについては自分の部屋に隠してもいいし、教室に隠してもいい、自分で肌身離さず持っていても構わない」

千冬「さて、他にルールの確認をしたいものは?」

セシリア「特に…ありませんわ」

箒「ああ。来週までに全てのカードを手に入れる」

シャル「僕だって負けないから」

鈴「来週、一夏と付き合ってるのは私なんだから」

ラウラ「名実共に嫁にするぞ、嫁よ!!」

一夏「俺だって、負けるわけには…」

千冬「まぁ、聞きたい事があれば私に聞きにくるがいい。授業中以外なら答えてやる」

束「それじゃあ全員一旦部屋に戻ってねー。それで10分後にゲームスタートだよー」

一夏「わかりました!!」

---一夏の部屋

一夏「まずは情報を整理しよう」

一夏「避けなければいけないのは誰かにカードを全部揃えられる事」

一夏「マッサージとかデートは罰ゲームとして諦めがつくけど交際は駄目だろ」

一夏「相手の気持ちを全く考えてないじゃないか」

一夏「重要なのは俺のカードを奪われない事。そして、出来れば1枚でもカードを多く手に入れること」

一夏「奪われないためにはカードをどこに隠すか、だな」

一夏「部屋の中は少し危険だな。持っていた方がいいのか?」

一夏「いや、ルールは単純だし、箒や鈴だったら武力に訴えて来る可能性もあるよな」

一夏「そう考えると持っているのも危険か」

一夏「そうだ。千冬姉にアレを確認するか」

【一夏・電話中】

一夏「なるほど。ありがとう、千冬姉」

一夏「だったらさっそく実行だ」

【一夏・作業中】

一夏「こんなものか。あとは封筒に入れて…」

【一夏・部屋から退出】

一夏「今は13:00頃か。よし、これなら外出しても夕方には戻ってこられるな」

鈴(アレは、一夏?どこに行くんだろ)

鈴(外出届を持ってるみたいだけど…)

千冬「どうした、鳳。そんな陰に隠れて」

鈴「あ、千冬さん。少しルールを確認したいんですけどいいですか?」

千冬「なんだ?」

鈴「たとえばカードを隠すのはどこでもいいんですか?is学園の外とかでも」

千冬「ああ、構わないぞ。さっき一夏にも同じ事を聞かれたがな」

鈴「しまったっ!!」

鈴(一夏の奴、外に隠しに行く気だ!!)

鈴(今、一夏を見逃したらカードは絶対に全部揃えられない!!)

鈴「早く追いかけないと」

一夏「~~♪」

鈴(よかった、何とか見失わずに済んだわ)

鈴(後は気づかれないように尾行して、隠し場所を確認するだけ)

鈴(これで一夏との交際に一歩近づいた!!)

一夏「~~♪」

弾「ーー」

一夏「ーー」

鈴「弾?一夏と何か話してるみたいだけど、聞こえないなぁ。あんまり近づくとバレるから、しょうがないか」

弾「ーー?」

一夏「ーー」

鈴「弾に封筒みたいなのを渡した?」

一夏「~~♪」

鈴「やばっ、こっちに来る!!隠れないと」

鈴(見つかりませんように…)

一夏「~~♪」

一夏「~~これで一週間後まで安心だぜ~~♪」

鈴「!!」

一夏「フフフ~~ン♪」

一夏「~~♪」

鈴「よし、見つからずに済んだわ」

鈴「さっきの一夏の行動は多分、弾にカードを渡して一週間逃げ切る計画みたいね」

鈴「なかなか堅実な計画だけど私に見られてたのが運の尽きね」

鈴「弾からカードを奪い取れば…アレ?弾を見失った!?」

鈴「しょうがない。弾を探すか」

【鈴・弾捜索中】

鈴「ようやく見つけた!!」

鈴「って、弾と蘭?」

弾「ーー」

蘭「ーー」

鈴「弾がさっきの封筒を蘭に渡した?」

蘭「ーー」

鈴「そっか。弾だと一夏の隠し場所として不安だから私達と接点の少ない蘭が最終の隠し場所って訳ね」

鈴「まぁ、いいわ。蘭の所に行ってカードを奪えばいいだけなんだから」

鈴「弾!!蘭!!」

【鈴・弾と蘭に両腕を振り上げて特攻】

弾「鈴!?見つかった、やべっ、蘭!!逃げろ!!」

蘭「うん!!」

鈴「逃がすもんですか!!」

【蘭・逃走】
【弾・鈴の進路妨害】
【鈴・弾の鳩尾に強烈な一撃】
【弾・悶絶中】
【鈴・何事もなく蘭を追走】

鈴「その態度、やっぱり一夏のカードは蘭が持ってるのね!!」

蘭「やだっ!!これは絶対に渡さないんだから!!」

鈴「よこしなさい!!」

蘭「やだーっ!!」

【鈴・蘭を捕獲】
【鈴・蘭から封筒を強奪】

蘭「返してよ!!」

鈴「これはあんたが持ってても何の意味もないわ!!」

【鈴・封筒を開封】

鈴「え?」

鈴「『肩叩き券?』…何これ?」

蘭「返してよ!!これは一夏さんがくれた私へのプレゼントなんだから!!」

鈴「は?」

弾「ぬぐぅぅ」

鈴「ちょ、ちょっと、弾!!これは一体どういう事よ!?」

弾「さ、さっき一夏から封筒を貰って、蘭に渡してくれって言われたんだよ」

弾「鈴が狙ってくるかもしれないけど蘭へのプレゼントだからって言われて…」

鈴「ら、ラミネートカードは?」

弾「しらねーよ」

蘭「一夏さんらかのプレゼント、早く返してよ!!」

鈴「え?あ、…うん」

---鈴の部屋

一夏「よし、鈴のカードを2枚見つけたぞ」

一夏「あいつが短時間でカードを隠せるわけ無いと思ってたし、俺が動くのを見たら必ず引っかかると思ってた」

一夏「それにしても隠し場所が机の引き出しの中って、どれだけ単純なんだ、アイツは」

一夏「これで4枚。俺のカードが奪われない限りは最悪の事態は免れられるか」

一夏「さて、このカードの隠し場所をどこにするか悩みどころだな」

一夏「とりあえず部屋に戻るか」

【一夏・鈴の部屋から退出】

一夏「ん?アレは俺の部屋の前に…ラウラか」

原作未読だからよく知らんけど、カード奪われたら参加権は剥奪されるの?

ラウラ「中に嫁の気配はない。外出中か」

ラウラ「ならば念のために部屋の中を探すとしよう」

一夏「ラウラが俺の部屋に入ったか。どうやら俺の不在中にカードを探すつもりみたいだな」

一夏「やはり部屋に隠すのはリスクが大きいな。とりあえずこの4枚を持って移動しよう」

【一夏・移動中】

一夏「バラバラに隠すか、まとめて隠すか…どちらも一長一短だが」

一夏「isの隙間に隠すとかはどうだろう?いや、リスクが大きすぎるな」

一夏「専用機だけど訓練中に見つけられるかもしれないし、なんかの拍子にカードが落ちたりするかもしれない」

一夏「プレイヤー以外の協力者が用意できればいいけど、中途半端な協力者はリスクが大きい」

一夏「…いや、プレイヤーで協力者というのはどうだろう?」

一夏「カードをそれなりに集めるまでは協力関係を持てるんじゃないか?」

一夏「いや、利害が不一致だからそれは難しいか」

シャル「やぁ、一夏」

一夏「シャル!?」

ライアーゲームの原作(1巻)だと
ゲームの最終期限が来るまでは基本放置で
最後に金を手に入れるか、借金を背負うかのどちらかになります。

今回も期限が来るまでは基本放置になります。

>>19 の説明は >>17 に対してです

シャル「何、そんなに驚いてるの?」

一夏「あ、ああ、いや、何でもない」

シャル「カードの件だよね。大丈夫、僕は無理矢理奪うなんてしないよ」

一夏「……」

一夏「そうだな。シャルはそんな事しないな」

シャル「それよりさ、相談があるんだけど、少しいいかな?」

一夏「……」

一夏「ああ、いいぜ。ただ、今は俺の部屋がラウラに捜索されてるから、部屋は使えないぞ」

シャル「じゃあ、僕の部屋に行こうか」

一夏「いいのか?俺を部屋に入れたらカードを探し出すかもしれないんだぞ」

シャル「いいよ。多分、一夏には見つけられないから」

一夏「自信あり気だな。わかった、行こう」

---シャルの部屋

シャル「一夏、コーヒーでも入れよっか?」

一夏「いや、いい」

シャル「そうだよね。コーヒーに睡眠薬とか入ってたら、今持ってるカードが僕に奪われるもんね」

一夏「!!」

シャル「一夏はわかりやすいなぁ。そんな反応すると今、カードを身につけてますって言ってる様なものだよ」

一夏「……」

シャル「ごめんごめん」

シャル「それで相談なんだけどさ。僕と協力してほしいなって考えてるんだ」

一夏「!!」

シャル「さっきの一夏の独り言を聞いてたのもあるけど、僕は最初から一夏と協力したいと考えてたんだよ」

一夏「どういう事だ?」

シャル「例えば全員がカードの取り合いをせずに一週間過ごしたとすれば一夏はお小遣いがもらえない」

シャル「僕達は一夏と監視付きのデートが一回だけ出来るだけ」

シャル「これで僕らはゲームの参加費に2万円は割が合わないよね?」

一夏「まぁな」

シャル「僕はさ、カード12枚も必要ないんだ。カードを6枚、だからあと4枚手に入れればいいんだ」

一夏「ハグ5回か」

シャル「うん」

シャル「だから、一夏と僕で全部のカードを手に入れて6枚ずつに山分けってのはどう?一夏もお小遣いが4万円もらえれば暫くは安心でしょ?」

一夏「確かにな。だけど、協力関係になったとしてどう動く気だ?」

シャル「うーん、そうだなぁ」

シャル「たとえばセシリアをターゲットにした場合、一夏がセシリアを足止めして、その間にセシリアの部屋で僕がカードを探す」

シャル「カードが見つかった場合はその時点で山分け。僕が1枚、一夏も1枚」

シャル「見つからなかったら本人が身につけてる可能性もあるから、その場合はカードを取り合うゲームを提案する」

シャル「isで勝負して負けたプレイヤーは勝ったプレイヤーにカードを渡すとルールを決めて、そして勝利する」

一夏「それだとis勝負に負けてカードが奪われる可能性もあるんじゃ?」

シャル「is勝負はバトルロイヤル形式にするから実質は2対1だよ」

シャル「僕と一夏対セシリア。セシリアが負けたら、勝負の終了を申告してセシリアはカードを2枚失うことになる」

一夏「そうか。勝者が1人とは限らないというルールか」

シャル「ルールでは最終勝者を決めるとは明言しない」

シャル「織斑先生か篠ノ之束さんにディーラーとして立ち会ってもらうけど、そこは僕が上手く説明するよ」

一夏「それって相手はisバトルロイヤルを拒否する事も出来るんじゃね?」

シャル「でもさ、カードを手に入れたいのは誰もが同じだよ。自分に自信のある人ほどゲームを断ったりはしないよ」

シャル「まぁ、断られないように僕が上手くノセてあげるんだけどね」

一夏「まぁ、確かにプライド高いのやら自信家やら多いからな、専用機持ちは」

一夏(今の所デメリットはなさそうだが…)

シャル「とにかく、一夏はゆっくり考えるといいよ」

シャル「でも、出来ればライアーゲームの期間が一週間というのを考えれば、三日後くらいまでには協力関係になりたいなと思ってるけど」

一夏(どうする?確かにこの提案は願ったり叶ったりだが…)

シャル「それじゃ、僕は今からシャワーを浴びてくるから」

一夏「俺の返答を聞かなくていいのか?」

シャル「悩んでるみたいだからね。とりあえずは待つよ」

一夏「シャルがシャワーを浴びてる間に俺がシャルのカードを見つけ出すかもしれないぞ」

シャル「可能性はあるね。でも、きっと見つからない」

一夏「相当な自信だな」

シャル「一夏が僕をよく知ってくれてるように、僕も一夏の事はよく知ってるからね」

シャル「もし見つけられたら一夏は僕の事を僕以上に知ってるって思って、凄く嬉しいかな?」

一夏「……」

シャル「それじゃ、頑張って探してみたら?」

一夏「…考えとく」

【シャル・シャワー中】

一夏(シャルの提案は魅力的だが、シャルが考えた作戦だからこそ、俺にはわからないような協力者を不利にする何かが隠されてる気がする)

一夏(あろシャルのやり方に気づかれて逆に残りの4人に手を組まれたら勝ち目がなくなる可能性もある)

一夏(そう、だから組むなら3人だ。2人じゃ最後まで持たない)

一夏(だけど3人で組むと手に入る小遣いは2万円。そこはもう少し上を狙いたい。それにシャルも納得しないだろう)

一夏(このままシャルと協力関係になったとしても関係的には対等だが、出し抜かれる可能性も高い)

一夏(目指すのは対等な協力者ではなく、手駒のような協力者。今のシャルではそうならない!!)

一夏(シャルのカードを手に入れれば、協力関係を結んでもカードの枚数の多さで俺が有利になるはずだ)

一夏(だからシャルがシャワーを浴びている間にシャルのカードを探し出す)

一夏「さてと…あの反応だと、相当見つけ辛い場所に隠してそうだな」

一夏「シャワーの時間程度では見つけられない複雑な場所か?」

一夏「それともこの部屋以外のどこかに隠してあるのか?」

一夏「いや。シャルは俺が見つける可能性はあると言った」

一夏「だが、見つからない自信も相当なものだから、やはり隠し場所はこの部屋という事になる」

一夏「どこにあるんだろう?」

一夏「クローゼット、机、本棚、ベッド、床、天井、トイレ、シャワールーム、これを10分で全て見るのは無理だな」

一夏「一番俺が探しにくいところ、…どこだ?」

【シャル・シャワー中】

一夏「はっ!!そうだ!!」

【一夏・シャワールームの扉をオープン】

シャル「い、一夏~~~~っ!?」////

【シャル・全裸】

一夏「乳、尻、太腿、何もつけてないか」

一夏「身体にカードを貼り付けてると思ったが違ったか」

シャル「なんでそんな冷静なんだよ、一夏は!!」

シャル「それより早く閉めてよ!!ここにはカードなんか無いから!!」////

一夏「すまない」

【一夏・シャワールームの扉をクローズ】

一夏「よし、集中してカードを探そう」

【一夏・シャルの脱ぎたてパンツを頭に装着】

一夏「パンツでもかぶれば神経が研ぎ澄まされるかと思ったが、そうでもなかったな」

一夏「装着位置が悪いのか?」

【一夏・シャルの脱ぎたてパンツを手錠のように手首にかける】

一夏「ダウジングみたいに反応は…ないか?」

一夏「あと考えられる装備個所は…」

【一夏・ズボンとトランクスを脱ぐ】

一夏「……」ゴゴゴゴゴゴッ

【一夏・シャルの脱ぎたてパンツを元の位置に戻す】
【一夏・ズボンとトランクスを穿く】

一夏「超えてはいけない一線を超えるとこだったな」

一夏「とりあえずいいモノ見たし一旦自分の部屋に戻ろう」

【一夏・移動中】
【一夏・自分の部屋に入る】

一夏「ラウラは帰ったみたいだな」

一夏「シャルは隠し場所にかなりの自信を持ってるみたいだし、暫く変える事はないだろう」

一夏「協力関係の返答期限の水曜までにカードを見つけたいところだな」

一夏「セシリアは部屋に隠してるんだろうな。物がたくさんあるし、短時間では見つけられそうにないな」

一夏「箒は多分身につけてるだろう。あいつが持ってるのが一番安全だと、自分でも理解してるだろうし」

一夏「ラウラはわからないな。身につけてても、どこかに隠してても、簡単にはわからないような場所だな」

一夏「正直な話、鈴から奪ったこの2万円分だけでも十分と考えるべきなんだろうけど、箒たちも俺のカードは狙ってるだろうからな」

一夏「とりあえず今日は夕飯を食べてからこのカードを隠す場所を考えるか」

【一夏・移動中】

セシリア「あら、一夏さん。一夏さんもお食事ですか?」

一夏「ああ」

セシリア「ご一緒してもよろしいかしら?」

一夏「ああ」

【一夏、セシリア・食事中】

セシリア「一夏さんはカードの隠し場所をもうお決めになられました?」

一夏「いや、まだ決まってないけど?」

セシリア「では、まだ身につけているという事ですね」

一夏「ははっ、どうだろ」

一夏(セシリアも探りを入れに来たか)

一夏「そういうセシリアは?」

セシリア「はい。私は超高性能金庫を用意しまして、その中に保管してますわ」

セシリア「誰かからカードを奪取するのも重要ですが、一番重要なのは奪取されない事ですから」

一夏「ま、確かにな」

一夏「……」

一夏「それって置いといて大丈夫なのか?」

セシリア「と、いいますと?」

一夏「誰かが金庫を開けるとか、破壊するとか?」

セシリア「金庫を開けるには四つの暗証番号と私の持つ2種類の鍵が必要ですし」

セシリア「無理矢理抉じ開けようとしても、isによる高威力攻撃にも耐えられる仕様になっていますので」

一夏「そうか。そんなに凄い金庫なのか」

一夏「……」

一夏「じゃあ、金庫を開けるのチャレンジしてみるかな」

セシリア「はい?」

一夏「セシリアはその金庫に絶対の自信を持ってるんだよな?」

セシリア「それは、まあ」

一夏「じゃあ、俺が何をやっても開けられないはずだよな?」

セシリア「確かに」

一夏「じゃあ、金庫を開けるのチャレンジさせてくれよ」

セシリア「何故、そのような話になるのです?」

一夏「まぁ、小遣いが少しでも欲しいからな」

セシリア「でも、そのような挑戦は時間の無駄ですわよ」

一夏「うん。でもやってみなくちゃわかんないだろ?」

セシリア「やらなくてもわかりますわ。一夏さんも私も無駄に時間を消費するだけですわ」

一夏「ならさ。金庫が開かなかったら俺のカードをセシリアにやるよ」

セシリア「!?」

一夏「それなら時間の無駄にはならないだろ?」

一夏「金庫が開いたらセシリアのカード2枚は俺が貰う、金庫が開かなければ俺のカード2枚をセシリアに渡す」

【一夏・千冬カードと束カードをセシリアに提示】

セシリア「とても魅力的な話ですが、よろしいのですか?」

一夏「ああ。少しでも可能性があるなら挑戦してみる、それが男・織斑一夏」

セシリア(あの金庫はイギリス政府が開発した優れもの。isの攻撃にも耐えられるけれど、一夏さんの本気の一撃が耐えられるかどうかは…)

一夏「セシリア。金庫は開けるんであって、壊したりはしないから」

一夏「金庫を壊した場合はペナルティとして俺のカードを2枚渡すよ」

セシリア(isを使わずに開ける?)

セシリア(暗証番号は全くでたらめな数字ばかりですし、二つの鍵のうち、一つは身につけてますし、もう一つは部屋の中に隠してるから、どうやっても開けられないはず)

セシリア「わかりました。一夏さんの提案を受けさせていただきます」

---セシリアの部屋

一夏「開ける方法は色々試してみたいけど、あんまり見られたくないからさ」

セシリア「では一時間ほどどこかで時間を潰していましょうか?」

一夏「わかった。じゃあ、制限時間は一時間でね」

セシリア「ではルームメイトにも一時間はこの部屋に入らないように伝えておきますね」

一夏「ありがとう、セシリア」

セシリア「それでは、また後で」

【セシリア・部屋を退出】

一夏「さて」

【一夏・全裸になる】
【一夏・靴下だけ履く】
【一夏・セシリアのベッドで寝転がる】
【一夏・セシリアの枕の匂いを嗅ぐ】
【一夏・セシリアのクローゼットを漁る】
【一夏・セシリアのパンツを頭に装着】
【一夏・セシリアのブラを頭に装着】
【一夏・部屋の中を徘徊】
【一夏・鏡の前でポーズを取る】
【一夏・アヘ顔ピースで写メを撮る】
【一夏・時間を確認し、ブラとパンツを所定の位置に戻す】
【一夏・服を着る】

一夏「ふぅ、いい仕事をしたぜ」

セシリア「一夏さーん、そろそろ一時間経ちますけどどうですかー?」

一夏「ああ、もういいよ」

【セシリア・部屋に入室】

セシリア「やはり金庫は開いていませんね」

一夏「ふふん」

【一夏・4枚のカードを見せる】

セシリア「え!?」

一夏「2枚は当然俺のカード。もう2枚は…わかるよな、セシリア」

セシリア「そ、そんな馬鹿な事が!?」

【セシリア・慌てて金庫を確認する】
【セシリア・机の引き出しから鍵を取り出す】
【セシリア・番号を4つ合わせる】
【セシリア・二つの鍵を金庫に差し込み回す】

セシリア「あ、れ?カードはありますわ」

【一夏・セシリアからカードを取り上げる】

一夏「ほら、金庫は開いた」

セシリア「へ?」

一夏「だからセシリアのカードは俺のものだ」

セシリア「そ、そんな!!そんなの納得できませんわ!!」

一夏「俺は『金庫が開いたらセシリアのカードを貰う』って言ったんだ。誰が開けるとかは関係ない」

一夏「実際に金庫は開いたんだから」

セシリア「そんな騙すような真似が通じるわけ…」

一夏「これはライアーゲーム。騙される方が、悪いんだよ」

セシリア「そ、そんな…」

一夏「でもさ、俺はさすがにこれはセシリアが可愛そうだと思うんだ」

セシリア「で、ではカードを返して頂けるのですか?」

一夏「いや。カードは返さないけど、セシリアとは協力したいなって思う」

セシリア「…協力、ですか?」

一夏「このカード、俺とセシリアと、あとは鈴から取った分だけど、カードは出来るだけ安全な場所に隠したいと思ってるんだ」

一夏「セシリアの金庫はうってつけなんだよ」

一夏「これだけの大きさなら盗まれる必要もないし、開けるのにも4種類の番号と鍵が2本必要だから、普通は開けられない」

一夏「今みたいに騙されない限りはね」

セシリア「ぐっ」

一夏「実はさ、シャルに協力関係を求められたんだけど、シャルとは協力したくないんだ」

一夏(頭がいいからね、シャルは)

一夏「シャルと協力してもカードの保護は難しいけど、セシリアと協力すればカードの保護は簡単だから、俺はセシリアに協力してもらいたいんだ」

一夏(セシリアはチョロいからな)

一夏「カードは渡せないけど、ハグやマッサージくらいなら全然やってもいいと思ってる」

セシリア「!!」

一夏「千冬姉公認の恋人関係にはなれないけど、悪くない関係だと思わないか?」

セシリア「…でも、私はできれば一夏さんと恋人に…」ゴニョゴニョ

一夏「よく考えるんだ、セシリア」

一夏「例えばセシリアが協力を拒んで、俺がこのまま部屋にカードを持って帰ったとしたら箒やラウラに強奪される可能性もある」

一夏「鈴やシャルだってどんな手段をとって奪いに来るかわからない」

一夏「誰かが12枚揃えたら俺もセシリアも終わりだろ?」

一夏「でも、セシリアの金庫にあればセシリアは俺を独り占めには出来ないけど、他の誰にも独り占めにされる事はないんだぜ」

セシリア「た、確かに」

一夏「俺は小遣いが欲しいだけなんだ。セシリアの協力があれば10万円手に入れる可能性が出てくるんだ!!」

セシリア「……。わかりました。騙されたとはいえ、カードを取られたのは私のミスでもありますし、一夏さんに協力しますわ」

一夏(やっぱチョロいわ)

一夏「じゃあ、カード6枚を金庫にしまって、鍵は2本とも俺が持つけどいいな?」

セシリア「え、ええ、仕方ありませんわ」

セシリア「そ、それでその、今日、マッサージをやっていただくとかは出来ませんか?」

一夏「悪い。今日は結構動いて疲れてるんで、また今度な」

一夏「出来れば、ゲームの決着がついてゆっくり出来るようになってからの方がいいから、それまでは…」

【一夏・セシリアを正面からハグ】

一夏「これで許してくれないか?」

セシリア「~~~~っ」////

セシリア「は、はい」

一夏「それじゃ、おやすみ」

セシリア「お休みなさい」

【一夏・セシリアの部屋から退出】

一夏(番号も覚えたし、鍵も2本持ってる。これでカードの防御は問題ないだろう)

---一夏の部屋

一夏「さて、今日1日でカードを4枚も手に入れたが、残りは慎重に行くべきか?」

一夏「金庫の鍵は1本はここに、もう1本はあそこに隠しておこう」

一夏「…誰から攻略するべきか」

一夏「やはりシャルだな。あいつは頭が良すぎる」

一夏「協力関係を考える水曜日までに何とかしよう」

一夏「箒とラウラはその後だ」

一夏「シャワーを浴びて寝るか」

【一夏・シャワー中】

一夏「ふぅ、さっぱりした」

一夏「…4万でも充分だが、やれるとこまでやってやる」

【一夏・ベッドにゴロン】
【一夏・睡眠中】

一夏「う、ん…んんっ、朝か?」

【一夏・何かやわらかいモノを掴む】

一夏「…ラウラ?」

【一夏・布団を巻くって全裸睡眠中のラウラを確認】
【一夏・ベッドを降りてラウラの脱ぎ捨てた服を漁る】

一夏「やはり服にはカードは入ってないか」

一夏「カードがあるとすればラウラの部屋だな。もしくは目につかなさそうな場所か…」

【一夏・全裸睡眠中のラウラを確認】

一夏「眼帯の裏とかはカードの大きさ的に隠すのは難しいか?」

【一夏・ラウラの右腕を掴んで右の脇を確認】
【一夏・ラウラの左腕を掴んで左の脇を確認】
【一夏・ラウラの両膝を掴んで太腿の間を確認】くぱぁっ

一夏「…身につけてはないな」

【一夏・ラウラの両膝を掴んで再度太腿の間を確認】くぱぁっ

一夏「やっぱ身につけてないか」

一夏「……」

一夏「ラウラ、いつまで寝てるんだ?早く起きろ」

【一夏・ラウラの肩をゆすって起こす】

ラウラ「ん、わかった」

一夏「ラウラはさー、カードどこに隠してるんだ?」

ラウラ「フフ。いくら嫁の質問でもそれは答えられんな」

一夏「ま、そうだよな」

ラウラ「だが、ここには持ってきていないとだけ教えておこう」

一夏「いや、それは知ってる」

ラウラ「ほう。さすがは私の嫁、私の事はお見通しという事か」

一夏「いや、そういうんじゃなくて」

---教室

一夏(シャルはカードを部屋に隠しているのだとすれば、どこが一番怪しい?)

一夏(俺には見つけられない、そんな場所が一体どこにあるのか?)

シャル「どうしたの、一夏。難しい顔をしてるね」

一夏「別に」

シャル「ひょっとして僕のカードの隠し場所を考えてるの?」

一夏「いや」

シャル「僕に協力してくれればすぐにでも教えてあげるよ。勿論、一夏のカードの場所も教えてもらうけどね」

一夏「……」

一夏「悪いけどもう少し考えさせてくれ」

シャル「うん。いい返事を待ってるよ」

一夏(…シャルとの交渉を有利にするにはどうすればいい?)

一夏(セシリアを使うか?いや、まだその時じゃない)

箒「おはよう、一夏」

一夏「ああ、おはよう、箒」

箒「元気があまりないみたいだが、もしかしてカードをもう取られてしまったとか?」

一夏「いや。今の所、俺のカードは無事さ」

箒「そうか。だが、お前のカードは私も狙っているからせいぜい気をつけるのだな」

一夏「ああ、気をつけるとするよ」

一夏「……」

一夏(そういえばラウラはカードを身につけていなかったな)

一夏(部屋にあるとすれば…)

---昼休み・屋上

鈴「あれ、一夏は?」

鈴(誰が私のカードを持ってったんだろ?)

鈴(聞いてもはぐらかすばっかで誰も答えてくれないし)

箒「布仏と生徒会に行った」

箒(今の所誰も接触してこないな。それとも水面下では何か動きがあるのか?)

箒(それともこちらから打って出るべきか?)

箒(だが、まだゲームは始まったばかりだから焦らずに慎重にいこう)

セシリア「残念ですわ。一夏さんにサンドイッチを食べてほしかったのですが」

セシリア(休み時間中に一夏さんに言われて用意したアレは多分誰かの部屋につけられるんでしょうね)

ラウラ「そういえばシャルロットもいないな」

---生徒会室

一夏「あの5人から上手く離れることが出来たな」

一夏「さて、用意してもらったこの超小型隠しカメラをラウラの部屋にセットしに行くか」

【一夏・周囲を警戒しながら移動】

【シャル・一夏が見えなくなったあと物陰から出現】

シャル「隠しカメラ、ねぇ」

シャル「盗撮は犯罪だよ、一夏」

シャル「でも、これは教師公認のゲームだから大丈夫なのかな?」

シャル「それにしてもラウラか」

シャル「うん、ゲームを有利に進めるにはいいチョイスなのかもね」

---放課後、剣道場・更衣室

一夏「さて、箒は部活中だから、ゆっくりとカードを探せるな」

一夏「いくらなんでも部活中は身につけてないだろ」

【一夏・箒の制服の匂いを嗅ぐ】
【一夏・箒の制服を漁る】

一夏「あれ?絶対にあると思ったんだけどなぁ」

箒「何をしている、一夏?」

一夏「!?」

【一夏・怖くて振り向けない】

箒「何をしていると聞いているんだが?」

【一夏・ゆっくりと振り返る】
【箒・首にかけた紐を指で上に少し上げる】
【箒・ぶら下がった2枚のカードを見せる】

箒「まぁ、私がカードを身につけているというのは、お前なら思いつくとは思っていた」

箒「だが、制服に入れっぱなしにするほど馬鹿ではないぞ、一夏よ」

箒「どうする?私を倒してカードを奪うか、私に倒されてカードを奪われるか」

一夏「……」

一夏(カードを持ってないから奪われる心配はないが、ここで一戦交えるのはまずいか?)

一夏(箒は手加減という単語を知らないからな…カードよりも命の方が若干心配だ)

【一夏・なりふりかまわず逃走】

箒「フン。まぁ、いい。どんな策で来ようとも私からカードを奪えるはずないのだからな」

【一夏・逃走中】

一夏「くそっ、部活中まで身につけてるのかよ」

一夏「だけど、あれなら奪えない事もないか?どうやって奪うかが問題だけど…」

一夏「アーッ、なんにも思いつかないな」

---一夏の部屋

一夏「失敗した!!」

一夏「箒への接触は完全な失敗だ。警戒心を高めさせてしまった」

一夏「表情には出さないがラウラは勿論、協力関係を渋っている以上シャルだって俺の動きは警戒はしてるはずだ」

一夏「ゲーム開始からすでに2日。このこう着状態が続くとは限らない」

一夏「狙われるのはいいが、出来れば一対一で仕留めたい」

一夏「設置したカメラでラウラのカードの場所がわかればいいけど、その前になんとか箒かシャルからカードを奪いたい」

一夏「……そうか!!アレを上手く使えば…」

一夏「よし、あの作戦で…アイツを罠にはめる!!」

一夏「そうだ。さっそくラウラの部屋にセットした隠しカメラをチェックするか」

一夏「カメラの映像データを転送っと…」

【一夏・ラウラの部屋<シャワールーム>の盗撮ビデオを確認中】

一夏「ラウラのロリボディ」
一夏「リアルで見ても興味は湧かないが、映像で見ると凄く興奮するな」

【一夏・興奮のあまり時間表示された回数分だけ腹筋】
【一夏・ラウラの部屋<武器陳列棚>の盗撮ビデオを確認中】
【一夏・ラウラの部屋<シャワールーム>の盗撮ビデオを巻き戻して確認中】

一夏「ビーチク、マジピンクだ」
一夏「あーーーっ、ちっパイ、ちっパイ!!」

【一夏・興奮のあまり時間表示された回数分だけ腕立て】
【一夏・ラウラの部屋<トイレ>の盗撮ビデオを確認中】

一夏「排泄系には興味が湧かないけど、高くは売れそうだな」

【一夏・ラウラの部屋<シャワールーム>の盗撮ビデオを再度巻き戻して確認中】

一夏「しかし、この幼女ボディだけはマジ犯罪的だな」

【一夏・興奮のあまり時間表示された回数分だけスクワット】
【一夏・ラウラの部屋<机付近>の盗撮ビデオを確認中】

一夏「ん?」

一夏「ラウラが引き出しを開けて…」

一夏「机の引き出しが、…二重底か!!」

一夏「それも下から棒のようなものを押し込んで偽造した底を上げてる」

一夏「カードを2枚確認した、か」

一夏「あの偽装はデスノ式だな。さすが漫画知識の参謀を持つだけあるな」

一夏「そうとわかれば今夜、ラウラが俺の部屋に侵入してきた時が、カードを奪うチャンスだ」

一夏「これで残りのカードは箒とシャルだ。どうやら10万円ゲットが現実味を帯びてきたぞ」

【一夏・ラウラの部屋<机付近>の盗撮ビデオデータを消去】
【一夏・ラウラの部屋<武器陳列棚>の盗撮ビデオデータを消去】
【一夏・ラウラの部屋<シャワールーム>の盗撮ビデオデータをdvdに保存】
【一夏・ラウラの部屋<トイレ>の盗撮ビデオデータをdvdに保存】

一夏「今日は早めに寝てラウラの襲撃に備えよう」

【一夏・睡眠中?】
【ラウラ・一夏の部屋に侵入】
【ラウラ・キャストオフ】
【ラウラ・一夏のベッドに侵入】
【一夏・ラウラの侵入を察知】
【一夏・ラウラの寝息が変化するのを待つ】
【ラウラ・寝息が変化】
【一夏・ラウラの睡眠状態を確認するため乳首を突く】ツンツン

ラウラ「ん…んんっ」ンンンー

一夏(まだ少し眠りが浅いか?)

【一夏・少し時間を置いてラウラの乳首を弾く】ピン

ラウラ「んぁっ…」スゥスゥ

一夏(どうやら大丈夫みたいだな)

一夏(カードの回収には時間も掛からないし、すぐに戻ってくればラウラも誰にカードを取られたとかはわからないはず)

【一夏・ベッドからゆっくり降りる】
【一夏・寝巻きを脱いで全裸になる】
【一夏・ラウラのパンツを顔面に装着】

一夏「ブイスリャーッ」フヌン

【一夏・変身ポーズ】

ラウラ「ん、んんっ…」

一夏「……!!」エ、マジ、オキルノ、ソレハヤメテ

ラウラ「……」スゥスゥ

一夏(危ない危ない、欲望の赴くままにとんでもない醜態を晒すところだった)

【一夏・ラウラのパンツを元の場所に戻す】
【一夏・寝巻きを着なおす】
【一夏・部屋から退出】

一夏「さて、ラウラの部屋に向かうか」

【一夏・移動中】
【一夏・ラウラの部屋に侵入】
【一夏・全裸になる】
【一夏・ラウラのパンツをかぶる】
【一夏・ラウラのブラを頭部に装着】
【一夏・ラウラの机の二重底を攻略】

一夏「この蓋の下に…あれ?カードがない、だと」

一夏「どういう事だ?今日、ラウラはカードの所在を確認して、戻す所まで見ている」

一夏「なのに何故、カードがない!?」

一夏「考えられるとすれば俺が確認した後に、再度ラウラが別の場所に移した」

一夏「いや、それは多分ない。そうするならわざわざカードを元の隠し場所に戻す必要がないからだ」

一夏「誰かに盗られた?可能性が一番高いのは盗撮カメラの存在を知るセシリア?それともカードを手に入れようと鈴が必死に動いた?」

一夏「セシリアにカメラの使用対象は伝えていない。あと、鈴に二重底を見破る知識があるとは思えない」

一夏「同様の理由で箒もだ。こんな事が出来るのはシャル、…だろうな」

【一夏・二重底を直す】
【一夏・パンツとブラを所定の位置に戻す】
【一夏・寝巻きに着なおす】
【一夏・ラウラの部屋から出る】

一夏「…ここにいるって事はやっぱり…」

シャル「どうしたの、一夏?そんな怖い顔して」

一夏「シャル、お前がラウラのカードを手に入れたのか?」

シャル「うん、そうだよ。よくわかったね」

一夏「どうやって手に入れた?」

シャル「それは教えられないよ。まだ、一夏と同盟を結んでいないし、ね」

一夏「……」

シャル「これで僕はカードが4枚。一夏のハグまであと2枚だね」

シャル「それで僕と協力関係を結ぶかどうか決まった?」

一夏「……」

シャル「もう、あまり時間がないんじゃないかな?箒やセシリア、鈴からもカードを奪わないといけないからね」

一夏「…ああ、そうだな」

一夏「シャル、協力関係を結ぼう。協力してまずは箒からカードを奪おう」

シャル「箒のカードがターゲットか。確かに肌身離さず持ってるなら僕の作戦に頼るしかないもんね」

一夏「じゃあ、帰って寝るよ」

シャル「それじゃあ、僕は明日中に織斑先生に話を通して、箒からカードを取り上げる準備をしておくよ」

一夏「……」

一夏「頼む」

【一夏・部屋に戻る】

---一夏の部屋

【一夏・布団にもぐりこむ】

一夏(くそっ!ラウラのカードを奪われたのは手痛いな)

一夏(これでカードの所有者は俺とシャルと箒だけか)

一夏(シャルの提案したisバトルロイヤル…シャルは絶対に何かを仕掛けてくるはずだ)

一夏(それを上手くかわしてシャルの策を上回らないと…)

---シャルの部屋

シャル「ようやく一夏と協力体制を取れたよ」

シャル「僕が4枚、一夏と箒とセシリアと鈴が2枚ずつ、ラウラが0枚」

シャル「さっきの説明を鵜呑みにして、『僕は今の状況をそう考えてる』と一夏は思ってるよね、きっと」

シャル「でもさ…」

シャル「一夏が裏で色々動いてたのは知ってるんだよ」

シャル「鈴とセシリアからカードを奪ったのも、僕からもカードを奪おうとしてるのも」

シャル「一夏は知らないかもしれないけど、僕は初日に篠ノ之束さんと一時間も電話で話して、ルールを全て把握してるんだ」

シャル「プレイヤーのカード所有枚数はカードに埋め込まれたicチップで織斑先生か篠ノ之束さんに確認する事で知る事が出来る」

シャル「そして、今確認したら箒が2枚で、僕が4枚、一夏は6枚」

シャル「酷いよね。一夏と協力してもこのまま箒を敗者にしたら、僕が5枚で一夏が7枚」

シャル「それじゃ普通のデートしか出来ない」

シャル「それは阻止させてもらうよ。僕が最終勝者になって、12枚のカードを揃えて、一夏を手に入れる」

シャル「一夏…逃がさないからね」

シャル「来週には僕が一夏の全てを手に入れているよ」

---翌日の放課後・第3アリーナ

箒「こんな所に呼び出して、どういうつもりだ?」

シャル「カードを賭けて、勝負しようと思ってね」

一夏「勝負?」

一夏(一応、俺はシャルにバトルロイヤルに誘われたという設定だから、あまり変な動きはできないか)

シャル「織斑先生」

千冬「ああ。カードを賭けてゲームをしたいとシャルロットから提案があってな。特に問題はなさそうなので許可をした」

千冬「ルールはisによるバトルロイヤル。isによる勝負でシールドエネルギーがゼロになった時点でそいつは敗北」

千冬「負けたプレイヤーは勝ったプレイヤーに全てのカードを渡さなければならない」

千冬「もちろん、このバトルロイヤルを拒否することも可能だ」

千冬「だが、カードを増やす数少ないチャンスだと思うがな」

箒(た、確かに。カードが増やせなければ監視付きのデート一回しか出来ないから…それだと、ライアーゲームに参加した意味がない!!)

箒(カードの場所の探りを入れてもよくわからなかったし、チャンスといえばチャンスなのか!?)

一夏(ここまでは作戦通りだな。まずは俺とシャルで箒を狙う)

一夏(箒に止めを刺したら次は…)

シャル(箒と一夏が考えてる事が何となくわかるよ)

シャル(でも、箒は今回はただの脇役なんだよ)

シャル(一夏。君は僕を出し抜こうと考えてるよね、きっと)

シャル(でもさ、僕は君の上を行くよ)

千冬「では全員準備はいいか?」

箒「はいっ!!」

【箒・紅椿を展開】

一夏「はいっ!!」

【一夏・白式を展開】

シャル「はいっ!!」

【シャル・ラファール・リヴァイヴ・カスタム2を展開】

【三人・それぞれ遠くに間合いを取る】

箒「一夏は接近に気をつけ、シャルは常に距離を開けて視界に入れておけば問題ないか」

箒「二人が潰し合ってくれればいいのだが…って一夏!?」

【一夏・箒の急速移動】

箒「クソッ!!私を狙ってきたか」

一夏「悪いな、箒を先に倒させてもらうぜ!!」

【一夏・雪片二型で箒に攻撃】

箒「ぐぅっ!!まだだ、まだいける!!」

【箒・雨月で一夏に攻撃】

一夏「くそっ!!」

シャル「残念!!こっちの攻撃もあるよ!!」

【シャル・背後に回りこみガルムで箒に攻撃】

箒「くっ、シールドエネルギーが半分を切ったか…」

シャル「行くよ!!」

【シャル・デザート・フォックスで一夏に攻撃】

一夏「なん…だと!?」

シャル「箒!!」

箒「任せろ!!」

【箒・空裂で一夏に攻撃】

一夏「ぐああああっ!!」

シャル「その様子だとまだ、もう少しは持つのかな?一夏」

一夏「シャル!?どういう事だ!?」

シャル「どういう事って、簡単だよ。僕が一夏に持ちかけた条件を、そのまま箒にも持ちかけたのさ」

一夏「…な…に!?」

シャル「僕は一夏がカードを6枚持っているのを知ってるんだよ」

シャル「だったら僕と箒で一夏のカードを山分けしたほうが効率的だと思わないかい?」

箒「すまないな、一夏。カードを増やすにはシャルロットの話を聞いて、やるしかないと思ったんだ」

シャル「でもさ、一夏とも協力体制にあるからね。最初は箒に攻撃を集中させて、一夏を油断させたんだ」

シャル「でも、箒にやられてもらうわけにはいかないからギリギリの所で一夏に攻撃を集中させた。結果、一夏はやられる寸前」

一夏「俺を、俺を騙したのかぁぁぁぁっ!!」

シャル「これはライアーゲーム。騙しあいのゲームだからね」

一夏「…確かに、そうだな。お前の言うとおりだ、シャル」

一夏「ライアーゲームは騙されるやつが悪い…な」

シャル「あきらめなよ、一夏」

一夏「……」

箒「一夏!!これで、終わりだ」

【箒・雨月で一夏に攻撃】
【一夏・箒の攻撃をギリギリ避ける】
【???・箒に遠距離射撃】

箒「うわあああっ!!」

千冬「敗者!篠ノ之箒!!」

シャル「あ、あれは…」

セシリア「お待たせしました、一夏さん」

一夏「おう、ありがとな」

シャル「セシリア…?」

シャル「な、なんでセシリアがここに?」

一夏「俺が最初から呼んでたんだよ」

シャル「え?…なんで?」

シャル「セシリアはカードを取られたはずじゃ…」

一夏「カードを取られたってプレイヤーは脱落はしないんだぜ。協力をしてもらうのは可能だ」

シャル「そのくらいは知ってるよ!!でも、なんでそんなメリットがない事を何で!?」

セシリア「私、一夏さんに進んで騙されてますの。都合のいいように女として使われてますわ」

セシリア「一夏さんの事が好きですから、全て許せますわ」

一夏「悪いな、シャル。俺は小遣いのためにお前を倒す」

【一夏・シャルに急速接近】
【一夏・零落白夜でシャルを攻撃】

千冬「敗者!シャルロット・デュノア!!」

一夏「それじゃ、セシリア。あとは頼むぞ」

セシリア「任せてください、一夏さん」

【セシリア・ビット兵器ブルーティアーズを展開】
【セシリア・ブルーティアーズで自機isを攻撃】

千冬「敗者!セシリア・オルコット」

千冬「最終勝者は織斑一夏!!」

千冬「篠ノ之とデュノアは今日中に私の所に所有する全てのカードを持ってくるように!」

千冬「オルコットはカードを未所持のためそのまま」

千冬「篠ノ之とデュノアのカードが揃い次第、織斑に連絡を入れる。織斑はカードを速やかに取りに来るように」

一夏「ああ!!やったぜ!!」

---セシリアの部屋

一夏「カードがこれで12枚揃ったぜ」

セシリア「これでお小遣いが10万円もらえますね」

一夏「ああ。これも全てセシリアのお蔭だ」

セシリア「そんな」テレテレ

一夏「あとは今週の日曜の17:00までここで保管をしてれば俺の勝ちだ!!」

セシリア「くれぐれも鍵をなくさないようにしてくださいね」

一夏「ああ、そんな事してカードが取り出せなくなったら馬鹿馬鹿しすぎるもんな!!」

セシリア「あ、あと、一夏さん」

一夏「……」

【一夏・セシリアをハグ】

一夏「ありがとう、セシリア。ホント、いい奴だよ」

セシリア「一夏さん~~」////

---日曜日、16:50、一夏の部屋

一夏「木曜、金曜、土曜と箒たちの怒涛の攻撃があったがなんとか乗り切った」

一夏「土曜の夜もセシリアの部屋でカードを12枚確認したし、あと10分くらいで俺は10万円の小遣いを手にする」

一夏「待ち遠しいぜ。とりあえず新作のゲームとcdを買って、あとは貯金だな」

一夏「セシリアにはまあ、1、2回くらいマッサージやって、月一くらいのペースでハグしてやるか」

一夏「どうせそのうち忘れるだろ」

一夏「さぁて、そろそろ千冬姉の所にいくか」

---千冬の部屋

束「お、いっくんおひさしぶりーっ」

一夏「久しぶりです、束さん」

束「おやーっ?みょーにテンション高いねいっくん」

一夏「そりゃーもう!!」

束「それに比べて」

箒「……」

シャル「……」

ラウラ「……」

鈴「……」

束「箒ちゃんたちはテンション低いなー」

箒「ほっといてください」

シャル「一夏のばか~」

ラウラ「私のカードが…」

鈴「出番あれだけ…」

一夏「~~♪」

セシリア「皆さんもう集まってたんですか」

千冬「遅いぞ、セシリア」

セシリア「でも、まだ5分前ですわ」

千冬「ではカードの取り合いをこの5分間でしようという者はいないのか?」

一夏「俺はしないよ」

箒「カードの隠し場所がわからないのだ。5分では探せないからな」

箒(一夏が全てのカードを手に入れたのなら諦めもつく。シャルロットに騙されて一夏を盗られるよりはよっぽどいい)

ラウラ「学校は広いからな」

ラウラ(全てのカードを集めたのは嫁か。さすが、私の嫁だ)

鈴「今回は諦めるわ」

鈴(序盤でいきなり躓いちゃうなんて、ホント情けないわ)

シャル「しょうがないよね」

シャル(一夏~~)

セシリア「私も何もしませんわ」

千冬「そうか。まぁ、そう言うなら私もこれ以上は何も言わないがな」

束「しょうがないよねー、ちーちゃん」

【時計・17:00】

千冬「では、カードの換金及び権利への交換を行う」

千冬「今のうちに言っておくが、カードに埋め込まれたicチップによって、誰がどれだけのカードを持っているかはこちらでも把握している」

千冬「そのため現時点でのカードの奪い合いは無効だからな」

千冬「カードを持っているものは私に持って来るがいい」

箒「……」

鈴「……」

シャル「……」

ラウラ「……」

セシリア「……」

一夏「千冬姉、カードは別の所に置いてあるんだけど」

千冬「そうか。ならば取りに行こう」

束「なら皆も一緒にいこーか」

箒「…ああ」

セシリア「はい」

シャル「…はぁ」

ラウラ「嫁は一体どこにカードを隠していたのだ?」

鈴「くやしいよ~」

---セシリアの部屋

箒「セシリアの部屋だと!?」

シャル「うん、あのis勝負でそんな気はしてたけど」

ラウラ「くっ!」

鈴「あ~も~」

一夏「じゃ、金庫開けるぞ」

【一夏・金庫に鍵を2本指して番号を合わせる】
【一夏・金庫オープン】

一夏「あ…れ?」

千冬「金庫の中には何もないようだが?」

一夏「いや、そんなはずは…」

一夏「一体、…?」

セシリア「織斑先生」

【セシリア・制服のポケットからカードを12枚取り出す】

一夏「ちょ、それ、俺の…」

千冬「残念だがカードの所有権は今日の朝の時点でセシリア・オルコットに移っていた」

一夏「それって一体?なんで…」

【セシリア・制服のポケットから2本の鍵を取り出す】

セシリア「金庫の鍵の予備ぐらいありましてよ、一夏さん」

一夏「え?う、…嘘だッ!?」

束「いっくんはホント詰めが甘いよねー」

束「ちーちゃんがそれとなしにカードを確認する時間をくれたのにねー」

一夏「あ、…ああああっ!!!」

千冬「セシリア・オルコット。お前の望む報酬は?」

セシリア「当然、一夏さんとの交際ですわ」

セシリア「織斑先生公認ですから、千冬お姉様と呼んだ方がいいのかしら?」

千冬「好きにしろ」フン

束「とりあえずいっくんに一ついう事を聞いてもらえるんだね。なーにがいいかなー」

千冬「そうだな。私もこのバカな弟に何をしてもらうか考えるとしよう」

一夏「俺、…騙された?セシリアに!?」

セシリア「はい。これはライアーゲーム。騙し合いのゲームでしたから」

セシリア「一夏さんも意外にチョロかったですわ」

end

以上で終了です。

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