【艦これ】(´゚ω゚`)「春のいくさじゃボケェェ!!」【春イベ】 (58)


・このスレは叢雲「落ち着きが無いわね。大丈夫?」グラハム「私は我慢弱い」の提督設定を使ったイベントSSです。

・イベントの結果と内容に沿って書いていくつもりですが、割と脚色します。

・グラ雲SSのネタや設定の先取りが混じります。でもそっくりそのまま出さないので実際二度おいしい。

・この鎮守府には四人の提督がそれぞれ艦隊を率いています、がその都度艦隊番号と役割分担は変わります。

・そしてその四人を更に上から統括するのが

(´・ω・`)「この総督様さ!!!」

こいつという設定になります。


・グラ雲SSの方に此方の設定が使われることは多分ありません。多分。


(´・ω・`)「俺の出番は!?」


ありません。


(´・ω・`)「ブッダシット!!!」


ではスシかトーフを片手にご覧ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432062452

【エピソード1:ア・グッド・マグロ・メイクス・ア・グッド・スシ】


(´・ω・`)「やぁお前ら!!今日も元気だな!!」

筆頭妖精『ゲンキダナ!』

グラハム「おはようございます。総督閣下」

スレッガー「うーっす」

カツ「おはようございます……」

ニコル「おはようございます」


(´・ω・`)「艦娘(にくべんき)共も元気そうで何より!」

叢雲「……今とんでもないルビ振ってなかった?こいつ」

赤城「気にしたら負けです。ことこの人においては、特に」

大井「いつか絶対ケツに酸素魚雷ぶち込んでやるわ」

龍田「あらぁ、そのときは私も誘ってねぇ?」


【秘書官一覧】


グラハム:叢雲
スレッガー :赤城
カツ  :大井
ニコル :龍田

(´・ω・`):筆頭妖精(という名のニート)

(´・ω・`)「さて、諸君等も知っての通り今月の終わりから春イベントが開催されるわけだが……」

(´・ω・`)「まずは現在の鎮守府の状況を整理して、改めてイベントに臨みたいと思う」

(´・ω・`)「ではまず!」

筆頭妖精『資源備蓄状況!!』

カツ「現在燃料弾薬11万、鋼材9万、ボーキ4万5千、バケツ900。目標数値はクリアしてますよ」

ニコル「連日のダブル東急+鼠のキラキラ遠征が功奏しましたね。1ヶ月半の備蓄期間を考えたら、かなり良い結果だと思います」

(´・ω・`)「途中でビスマルク欲しさに溶鉱炉開けなきゃ15マソは堅かったろうに……」

叢雲「開けた張本人が何をほざくか」

(´・ω・`)「まーこのためにタブレット買ったようなもんだし、効果無かったら困るし?」

筆頭妖精『ラジバンダリ!』

(´・ω・`)「次いくぞ次!」

筆頭妖精『艦娘レベリング状況!!』

スレッガー「現状所持した艦娘の改二実装艦は睦月型を除いて全員改装済みだ」

スレッガー「睦月型はイベント終わってからだな……両方50半ばはあるから、やろうとすりゃ楽に出来るとは思うが」

(´・ω・`)「おいこらカツ、キラ付け管理のおめーがサボらなきゃこうはならなんだのによ」

筆頭妖精『ザッケンナコラー!』

カツ「ちょっ……どうせダブル東急には八人いりゃ足りるって言って、いつも睦月如月のキラ付けサボってるのは総督じゃないですか!」

(´・ω・`)「人のせいにするとか人間の屑だな!!あぁん!?」

筆頭妖精『スッゾオラー!』

(´・ω・`)「連帯責任として秘書官の大井っちは向こう1ヶ月バニースーツで業務を……」

大井「……」ガシャコン

(´・ω・`)「……させようかと思ったが寛大な総督様はカツ共々不問に処すよ!優しくってゴメンね!」

筆頭妖精『ドシタンス?!』

大井「チッ……」

(´・ω・`)(このアマ、カツいびる度に魚雷かまそうとしてきやぁがる……)

大井(いつか必ず沈めてやる……)


スレッガー「……まぁ各艦種にレベル90以上を二人以上、という目標もかねがね達成出来てるし、連合艦隊もこれで何とかなんだろ。以上」


(´・ω・`)b「おk、次」

筆頭妖精『装備改修進捗!及び任務の達成率!』

期待

ショボン様!ショボン様じゃないか!
原住民でもらん豚でもなくてショボン様じゃないか!

グラハム「正直に言おう、あまり芳しくはない」

(´・ω・`)「珍しいなフラッグファイター、お前さんが手こずってんのか」

グラハム「目標として掲げていた12高射砲開発は出来たのだが、それの際に少しな」

グラハム「どうやら何者かが誤って『フル改修94高射装置を10センチ高射砲に改修更新してしまった』らしくてな」

グラハム「おかげで91式高射装置から改めて改修しなくてはならず、激減した改修素材の為に35.6砲と三号砲の改修を切り詰めねばならなくなった」


(((´・ω・`)))「……ふ、ふーん、悪い奴もいたもんだな……秋月置いたまま更新しちゃうとか」

叢雲(白々しい……!)

グラハム「まあ何とか摩耶に対空カットイン昼間カットイン夜戦連撃を両立できたから由としよう」

(´・ω・`)「過去は振り返っちゃいかんね、総督は今回の一件不問にします」

筆頭妖精『実際ブッダ!』

叢雲「あんた基本的に不問にしてばっかよね」

(´・ω・`)「とりあえずイベントまでは普通に今まで通りの遠征スケジュール、グラハムちんは主力メンバーのキラ付け済ませといて」

グラハム「御意」

(´・ω・`)「多分今までのイベント傾向見ると、必ず序盤水雷戦隊使うと思うんだわ」

(´・ω・`)「前回E2のハマりは避けたいし、怪しいかもって思ったら即決戦支援もしたいんで、遠征も直前から一枠開けといて」

カツ「了解です」

叢雲「……一応聞いとくわ、総督閣下」

叢雲「難易度はどれにするの?」

(´・ω・`)「ALL甲作戦。それ以上でも以下でもねえよ」

(´・ω・`)「大本営のハゲの評価とかどうでもいいの極みだが、そろそろうちの鎮守府と艦娘に相応しい箔っつうもんが必要だよなぁ?」

グラハム「仰るとおり」

スレッガー「当然」

カツ「はい!」

ニコル「えぇ、全くです」

(´・ω・`)「前回備蓄ミスってハマりすら出来なかったしな」

(´・ω・`)「心置きなくハゲ散らかそうや」


――4/28――


――発令!第十一号作戦、開幕――



猫「ところがぎっちょん!!!」


(´゚ω゚`)「アイエエエエエ!? ネコ! ネコナンデ?!」

猫「そうよ、そのまさかよ!!!」

【エピソード2・第一海域――ザ・タラバガニ・ノウンズ・ホワット・ザ・イル・クラブ・シンクス――】


(´ ω `)ドシャアアアッ


グラハム「総督閣下ッ!?」

叢雲「ちょっ、どうしたのよいきなり!?」

(´ ω `)「…… ……」

グラハム「……何と?!」

(´ ω `)「……コーヒーギュウニュ……」

グラハム「主計科ァ!!総督スペシャルをジョッキでひとぉつ!!」


――――


(´・ω・`)「いやぁ実際死ぬかと思ったわ」ゴクゴクゴクゴク

筆頭妖精『オタッシャ重点!』

グラハム「ご無事で何よりです」

(´・ω・`)「とりあえず、あれね」

(´・ω・`)「来年からGWとかいうクソみたいなイベント無しな」

カツ(祝日難民だったのか……)

スレッガー「おう、総督。猫の駆逐を確認」

スレッガー「出られるぜ。イベント開始と行こうじゃないの」

(´・ω・`)「おう、やるか」

(´・ω・`)「提督は全員総督執務室兼作戦本部に集合。おっぱじめるぞ」

筆頭妖精『提督は全員総督執務室兼作戦本部に集合!総員第一種戦闘配備!』

筆頭妖精『これより当鎮守府はイベントを開始する!繰り返す!これより当鎮守府はイベントを開始する!』

――総督執務室――


(´・ω・`)「はい、じゃあとりあえずいつもの進行役、よろしく」

白雪「はい、皆さん今回もよろしくお願いします」ペコリ

四人「「「「よろしくお願いします」」」」

(´・ω・`)「そうかしこまらんでいいよ白雪、君は我が鎮守府の最古参に位置する重鎮なんだからね」

(´・ω・`)「少なくともカツやスレッガーくんより信頼は厚いよ」

カツ「他人引き合いに出すの否定しにくいからやめてください」

スレッガー「信頼度最底辺が言うなっつう話よ」

白雪「ふふっ、その地位に相応しい働きが出来ればと思います」

(´・ω・`)「謙虚だなぁ白雪は」

白雪「では、改めて十一号作戦を開始致します」

白雪「今作戦最初の海域では、水雷戦隊による出撃が必須内容となります」

(´^ω^`)ドヤァァァァァァァァァ

カツ(うぜぇ……)

スレッガー(うぜぇ……)

筆頭妖精(うぜぇ……)

白雪「子日さんの調査によると、今回軽巡洋艦は三隻まで投入可能とのことです」

グラハム「三隻……意外と有情だな」

ニコル「道中フラグシップ軽巡級に対する火力不足には悩まされずに済みそうですね」

白雪「それと……子日さん曰わく、今回から【能動分岐】というシステムが導入されているとの報告が」

グラハム「能動分岐?」

(´・ω・`)「なぁにそれぇ」

白雪「今まではランダムか編成次第の固定だった羅針盤ですが、これを自由に選べる場所が今回のイベントには配置されているのだそうです」

(´・ω・`)「おー、すげー」

グラハム「ふむ……」

スレッガー「好きな方を選べる……成る程、連合艦隊で選んだ組み合わせに適したルートを選べるわけか」

ニコル「確かに編成や特定艦娘による羅針盤固定だと新規提督に不利ですからね」

カツ「必要な艦娘が育ってないとかありがちでしたしね」ピコーン

カツ「……ん? 旗?」

(´・ω・`)「とりあえずぶっこんでみりゃ分かる話だろ。編成決めっぞ」

グラハム「御意」

白雪「かしこまりました」

カツ「旗…………?」


(´・ω・`)「白雪、次の海域の特徴は?」

白雪「連合艦隊による作戦になります」

(´・ω・`)「じゃああの二人が指揮かぁ。開幕戦だし……ニコルちゃん」

ニコル「はい」

(´・ω・`)「行ってみようか。一番槍」

ニコル「その栄誉、謹んでお請けいたします。総督閣下」

(´・ω・`)b「イ級一匹影すら残らないように殲滅してきてね(はぁと」

ニコル(水雷戦隊でそれやると虱潰しになるんだけどなぁ……)

(´・ω・`)「じゃ、編成なんだけど」

(´・ω・`)「まず川内型縛り悪夢鬼神コンビ縛りでよろしく」

ニコル「……えっ?」

ニコル「な、何でですか総督!?」

(´・ω・`)「いやいや……見ればわかるよニコルちゃん」

(´・ω・`)「軽巡洋艦は三隻使える。安定志向の君なら川内型にぽいデココンビ+αでド安定と即座に考えたでしょ」

ニコル「うっ……」

(´・ω・`)「まあ川内型全員改二だし?レベル高いし?気持ちはわかるよ、すっごくよくわかる」

(´゚ω゚`)「でも駄目!!そんなつまらない編成を許す総督閣下ではあぁりますぇえん!!!」

(´^ω^`)「さぁ選びたまえニコルきゅん!川内型だけが軽巡ではないぞぉ!」

筆頭妖精『フィーヒヒヒ!』

ニコル「川内型ファンの皆さんごめんなさい!悪意しかありませんが他意はないんです!」

(´^ω^`)「長良型も捨てがたいが、ここはやはり阿賀野型がお勧めだな!」

(´^ω^`)「最近手に入ったビスマルクみたいな阿賀野やビスマルクみたいな能代、ビスマルクみたいな矢矧が君の指揮を心待ちに……」

(´;ω;)「……心待ちに……うっ……うっ」

筆頭妖精『インガオホー』

ニコル「そういえば出ませんでしたね……ビスマルク」

ニコル「……」

ニコル(素直に色んな子をイベントに出したいって言えばいいのに……素直じゃないなぁ)



――――


ニコル「と、いうわけで」

ニコル「イベント第一海域は、皆さんローテーション形式で全ゲージを削っていきたいと思います」

ニコル「軽巡洋艦は球磨さん、長良さん、矢矧さん」

ニコル「駆逐艦は叢雲さん、吹雪さん、島風さんでお願いします」

(´・ω・`)「結局わりとガチじゃねえか!叢雲吹雪って改二やぞ!」

ニコル「様子見くらい楽させてくださいよ!」

球磨「おい」

(´・ω・`)「はいっ!?」

球磨「球磨はこっちにいていいのか? 」
(´・ω・`)「ニ、ニコルちゃん?」

ニコル「は、はい……初回はレベルの高い駆逐艦と軽巡洋艦も入れて、まずはボスまで確認したいと思って……」

球磨「そうかい。なら、いいよ」

(´・ω・`)ホッ

ニコル(ホッ)

ニコル(グラハムさんところの球磨さん、やっぱり恐いなぁ……)

筆頭妖精『フルキズ!メンチ!コワイ!』

球磨「あぁ、そうだ……」クルッ

ニコル「はいっ!?」

球磨「良けりゃあんたんとこの天龍型もイベントに出してやってくれ。代わりなら球磨がやるからさ」

球磨「あの二人にはいつも苦労かけてるからな、たまにゃ派手に暴れてぇだろ」ニッ

ニコル「! えぇ……きっと、そうだとは思いますけれど……」

球磨「ま、考えといてくれ。たまにはドラム缶担ぐのも悪くねえ……」

(´・ω・`)ノシ「イッテラッシャーイ」

ニコル「……」

ニコル(でも優しいんだよなぁ)

球磨「……」スゥ

球磨「行くぞおめぇら!! 抜錨だ! イ級一匹撃ち漏らすんじゃあねえぞッ!!」ジャコンッ

(´・ω・`)「これもう球磨要素の欠片も残ってねえな?」

――カレー洋――

『戦闘終了ドスエ』

球磨「フラ軽巡に駆逐艦……シンプルだな、前回のE1を思い出すぜ」

球磨「長良、矢矧、あんまり気張んなよ。いつもとやるこたぁ変わらねえ」

長良「うん、分かってる! ありがとう」

矢矧「そうは言うけど……まだまだ始まったばかりだもの、少なからず緊張はするわね」

球磨「鬼が出ようが姫が出ようが、出たら撃つだけだよ。言ったろ、いつもと変わらねえって」

球磨「そういう生真面目なところは好きだがね……っと」

『能動分岐ドスエ』

叢雲「羅針盤が……」

矢矧「回らない、わね」

島風「なーんか言ってて馬鹿みたい」

長良「あはは、私たちの羅針盤って回るのが当たり前だからねぇ」

球磨「これが例の新しいシステムってやつか」

球磨「吹雪、作戦司令部に連絡を。北か南か、選択を要請してくれ」

吹雪「はい!」


――――

ニコル「これが能動分岐ですか」

(´・ω・`)「地味だな」

ニコル「羅針盤選ぶだけで派手になったら困りますよ」

ニコル「上は最短ルート、下は回り込みルート……」

(´・ω・`)「まぁとりあえず試しに行ってみようぜ」

ニコル「ボスが見たいので下ルートでいきます」ポチッ

(´・ω・`)「…………」

ニコル「…………」

スイーッ

(´・ω・`)「ニコルきゅん」

ニコル「はい」

(´・ω・`)「羅針盤が関わらずに自分で行きたいとこにいけるって……軽く感動だな」

ニコル「分かります。痛いほど分かります、総督閣下!」

ちなみに下ルートなら軽巡4隻でも行ける

『南ルートドスエ』

スイーッ

艦娘「「「「「「おぉー!」」」」」」

球磨「いや、こりゃあいいな」

叢雲「今まで偵察の為の駆逐艦や、敵警戒網にかからないための低速艦起用の見送りとかあったものね……」

島風「これでもっともっと速く進めるねっ!」

矢矧「油断は禁物よ。自分で選んで進んだ先が、一番良い道とも限らないわ」

長良「そうだね。早速……潜水艦がいるみたい!」

球磨「単横陣形! 水雷戦隊の本領、見せつけてやれ!」


――――

(´・ω・`)「安定するやん下ルート」

ニコル「上も後で試しに行ってみましょうか」

(´・ω・`)「しかしなぁ」

ニコル「どうしました?」

(´・ω・`)「矢矧と長良さ」

(´-ω-`)「二人とも実のところそれなりに長くいるんだが、レベリングの順番からかイベントにはあんまり使ってやれなかった」

(´・ω・`)「ビスマルク狙いで出たとはいえ、最近他の姉妹がまっっっったく同じ経緯でようやく参戦したとはいえ」

(´・ω・`)「軽巡洋艦の完成形という自負はそのまま大切にしてほしいのだよ」

ニコル「総督…………」

ニコル「……ビスマルクの件、根に持ちすぎでは?」

(´・ω・`)「うっさい!!」

ニコル「……でも…大丈夫ですよ、きっと」

ニコル「あの二人はまだ練度は万全とはいえませんが……きっと、今回のイベントで結果を残してくれますよ!」

(´・ω・`)「……うん、そうだね……」

ニコル「はい!」

ニコル「あっ、ボスマスに到達しますよ!ほら!」

(´・ω・`)「ふむ、どれどれ……」


――――

球磨「うぃ~っす、徹甲弾のお届けに参りました~」

球磨「代金はてめぇらの首だオラァッ!!」バゴォォォン

47critical!

重巡リ改「……?!」

矢矧「くっ!」miss

長良「えぇい!」miss

叢雲「吹雪!随伴艦を始末するわよ!」hit!

吹雪「了解!旗艦の援護を!」critical!

島風「あなたたちって、遅いのね!」critical!

球磨「もひとぉぉぉぉつ!!」バシュゥゥン

50critical!

重巡リ改「…………!」撃沈



叢雲「相変わらず雷撃の狙いが正確ね、球磨」

球磨「ざっとこんなもんよ、まだまだ若い奴にゃ負けん」スパー

――――

(´・ω・`)「……台無しやん……」

ニコル「……5500トン軽巡の元祖って……何なんでしょうね……」

(´・ω・`)「遠回しに古鷹ディスるのやめーや……」

筆頭妖精『それから、味を占めたニコルと総督は普段イベント参加しない艦娘をローテーションで参加』

筆頭妖精『E1海域をお祭り気分で攻略していった』


――――

(´・ω・`)「上いこうず上」

ニコル「了解です。龍田さん聞こえますか?」

龍田『は~い、どっち行くか決まったの~?』

ニコル「今度は上も見ていこうかと。北へ向かってください。それと愛してます」

龍田『うふふ、りょ~かいよ~』

(´・ω・`)「リア充コクピットに特格食らって28回死ね」

ニコル「やめてくださいよそれ……たまに夢に見るんですから」

龍田『総督? 次ニコルちゃんにその話したら28回同じことするから~……』

(´・ω・`)「マジトーンだったよ今の?!」

――――

天龍「うぉ!?こっちの敵かなりつえぇぞ!」

龍田「あらあら、いけない子達ねぇ……」

能代「単縦で中央突破! 焦らないで、一気に突き抜けて!」

響改二「урааааа!」

潮「えぇーい……!」

曙「何とか出来るのこれ……!?」


――――

ニコル「何で響改二って書いてあるんです?」

(´・ω・`)「書きにくいんだよヴェールヌイってキリルだと……ウラーは簡単だからいいけどさ」

(´・ω・`)「つうかヴェールヌイもイベント常連やんけ」

ニコル「いやぁ、つい……」

(´・ω・`)「ネタに走りきれん辺りが真面目やのう」

――――

筆頭妖精『そして、拍子抜けするくらいストレートに攻略を進めた鎮守府は』

『なんか拍子抜けするくらいあっさり最終戦に突入するのであった』



ニコル「総督、もう最後ですよ。せめて最後くらい見てください」

(´・ω・`)「あ、まじ? どうよ調子は」

ミィーツケタ!

ニコル「どちらも試しましたが、下ルート安定ですね。上は運良く抜けられましたが、流石に水雷戦隊で重巡リ級フラグシップは事故率が……」

デッデッデデッデデッデッデデッデ

(´・ω・`)「しゃあないね、急がば回れというコトワザもある」

オマエガサイゴダトヨ!オキロ!デュクシ

ニコル「…………」

ジゴクニヨウコソ!

ニコル「隣の動画止めろ」

(´・ω・`)「え?」

ニコル「止めろ」

龍田「……」ジャキンッ

(´・ω・`)「アッハイ」ピッ


ニコル「もう……何回同じ動画見ているんですか総督は」

(´・ω・`)「100は超えてるっぽいね」

夕立「ぽい?夕立の出番かしら?」ガラッ

(´・ω・`)「もうちょっと待ってなさいね、ぽいぬ」ナデナデ

夕立「ぽい~」

(´・ω・`)「で? 編成はどうなりそう?」

ニコル「やっぱり納得が行かないので、長良さんと矢矧さん、球磨さんをまた使ってみようかと」

(´・ω・`)「君も存外義理堅いな」

ニコル「此処には義理人情に疎い人なんていないでしょう?」



――――

(´・ω・`)「そしてあっさりボスマスに着いちまうと」

ニコル「下ルートだと脅威はせいぜい前マスのフラグシップ軽巡洋艦の雷撃くらいですからね……」

(´・ω・`)「さっき撃たれたけど当たり前のようにかわしてましたね球磨さん」

ニコル「かわしたっていうか錨振り回して巻きつけた挙げ句放り投げて捨ててましたね」

龍田「球磨さん、鮭取るみたいに魚雷の信管素手でねじ切るものねぇ」

(´・ω・`)「げに恐るべきクロスコンバット・ジツ。実際タツジン」

――――

球磨「……! 全員構えろ! 何か……いる!」

叢雲「あれは……まさか!」

軽巡棲鬼「……」ニヤァ


――――

(´・ω・`)「敵艦隊のアイドルじゃねえか、地方巡業か?」

ニコル「しかしまだ脱げてませんね」

龍田「…………」チャキ

ニコル「そういう意味じゃないですっ!!」

(´・ω・`)「昼は無理だな、あの装甲はまともに叩けん」

(´・ω・`)「まぁ昼に他の随伴艦始末して次に繋げていけば」

軽巡棲鬼「ッ!」ドォンドォン


『軽巡矢矧、大破ドスエ』

(´・ω・`)「神は矢矧になんか恨みでもあるん?」

『軽巡球磨、大破ドスエ』
『駆逐艦初霜、大破ドスエ』

(´・ω・`)「うーん、思わぬ伏兵だなぁ」

ニコル「これは仕方ありませんね……弾着無しの軽巡では明らかに重い相手です」

(´・ω・`)「夜戦は?」

ニコル「もちろんします。が、敵旗艦も棲鬼も夜戦にはかなり強い」

(´・ω・`)「夜戦要員潰されたらおしまいだ、過度な期待は出来ん……なぁ」

ニコル「はい……」



雪風「魚雷発射です!」ポヒー

『敵旗艦轟沈、海域突破ドスエ』

(´・ω・`)「…………」

ニコル「…………」

(´・ω・`)「カットインですらない魚雷で旗艦の体力吹き飛ばしやがったぞあのげっ歯類」

ニコル「入れといてあれですけど、複雑です」

(´・ω・`)「カットインすら必要ないというスナイパーの無言の自負を感じる」

(´・ω・`)「でもまぁ、これで」

ニコル「はい。E―1クリア、第一関門突破です!」





(´・ω・`)「最後まで地味な海域だったな」

ニコル「言わないでください……」

【エピソード3:第二海域――イッツ・ノー・ユーズ・クライング・オーバー・スピルト・ZBR ――】


(´・ω・`)「カツ、君を呼んだのは他でもない」

(´・ω・`)「お前に次の海域攻略の第二艦隊指揮を任せるためだ」

カツ「え……!?」

(´・ω・`)「第一艦隊はスレッガー君に任せるから、機動部隊直衛としてしっかり働くように」

カツ「えっ、ちょっと待ってください! 予定ではグラハムさんでしたよね?!」

カツ「何でいきなり僕が……説明を要求します!」

(´・ω・`)「やだ。その代わりお前に一個だけ命令を与える」


(´・ω・`)「見敵先制魚雷(サーチアンドデストロイ)」

カツ「は?」

(´^ω^`)「見敵先制魚雷(サーチアンドデストロイ)な!!!」

筆頭妖精『E―2、連合艦隊MAP』

筆頭妖精『その最大の特徴』

筆頭妖精『――雷巡三隻運用に一切のペナルティー無し!!』



――――


木曾「往け、薙払えッ!!」バシュゥゥン

大井「九三式酸素魚雷、たっぷり味わいなさいな!!」バシュゥゥッ

北上「はいはーい、退いたどいた~」バシュ~


『戦艦タ級轟沈、空母ヲ級大破ドスエ』


カツ「うわぁ、えげつないなぁ……」

スレッガー「開幕の航空爆撃で削り、そこからの先制雷撃で致命的な損傷を与える……砲雷撃戦が始まる前から酷い有り様だな、こりゃ」

カツ「おまけにこっちの駆逐艦は秋月吹雪の防空コンビですからね。事故もめったに無いでしょう」

スレッガー「いやー楽で良いわ。木曾一人加わるだけで安定感が段違いだぜ」

カツ「魚雷ガン積みで先制雷撃の威力を上げてありますから、信頼度も高いと思います」

カツ「ていうか、だから僕が指揮なんですね。重雷装艦担当だから……」

スレッガー「グラハムはE4からだな。まあ気張れよ、初めてだろ、連合艦隊での大井の指揮すんの」

カツ「いつもと変わらないですよ……妙に意識させるの止めてください」

スレッガー「けけけ、素直でねえのな」

カツ「もう…………」

カツが輝いている……

(´゚ω゚`)「ひゃーははははは!! 愉悦、愉悦ぅぅ!!」

筆頭妖精『暴力ハイイゾォケンシロウ!』

スレッガー「総督に至っては、自分の武器で惨たらしく殺してくれと懇願してる敷島博士みたいな顔しながら喜んでるしな」

カツ「我ながらよくアレに従ってるものだと感心しますよ」

加賀「提督」

スレッガー「んぉ、加賀。どしたい」

加賀「先ほどの機動部隊、雲龍型の二人と飛龍が作戦に参加していたわ」

加賀「私と赤城さんはこのまま待機で構わないのかしら」

スレッガー「ん~……」ペラペラッ

スレッガー「良いよ。飛龍と雲龍に熟練整備付けて、天城に彩雲乗せても全部優勢が取れてる」

スレッガー「仮に二人を烈風ガチガチで交換したとして、制空権確保するほどでもないっしょ」

スレッガー「今はまだ休んでな。きっとまたお前さんは出突っ張りだ、赤城にもそう伝えといてくれ」

加賀「……分かりました。では、失礼します」


カツ「……心配で見に来たんですかね?」

スレッガー「そらそうでしょうよ、雲龍天城は初イベントだ」

スレッガー「親代わりの飛龍蒼龍は代わりばんこに出れるけど、加賀はそうも行かんからね」

カツ「雲龍型の二人も相当張り切ってましたし、その辺も思うところあるんでしょうか?」

スレッガー「勝ちに行こうとすると死ぬのがこの世界だからな……葛城が来るとなれば、頑張りたくなる気持ちは痛いくらい分かる」

スレッガー「手綱引くのは俺達だ。姉妹の感動の再会、せいぜいドラマティックにしてやろうじゃないの」

カツ「……はいっ!」



蒼龍『次わたしの番でしょ!? 早く烈風渡してよぉ!』ギャーギャー

飛龍『ちょっと待ってってば……! 次、次変わるから!! ね!? ね?!』ギャーギャー

球磨『うっせーぞ親馬鹿ァ! さっさと出撃しろォ!!』

筆頭妖精『E―2、そこは運営の油断か、敢えての軟化か』

筆頭妖精『まぁとにかく、重雷装巡洋艦三隻が撃って沈めるツキジと化していた』

筆頭妖精『制空値もそこそこ、ボスも極端に強い訳じゃない、能動分岐もほぼ一本道と』

筆頭妖精『快進撃を妨げる要素の無いこのMAPが、かえってまだ見ぬ海域に対する提督達の不安を煽る存在に思えたという……』


――――

カツ「ここの能動分岐、意味あるんでしょうか?」

スレッガー「普通に考えたら自発的お仕置き部屋で掘り専用ってとこだな。白雪と子日が情報集めといてくれんだろ」

『艦隊、帰投ドスエ』

スレッガー「おう来た来た」

カツ「損害状況は……また北上が大破か……」

スレッガー「……これで三回目だな」

カツ「なーんかヤケに狙われている気がするんですよね、北上」

スレッガー「そうだな……つうかダメージにならないだけで敵の攻撃がすげー集中してる気がするわ」

カツ「気のせい……ですよねぇ?」

スレッガー「そう思いたいがな……」


筆頭妖精『ちなみに出撃10回のうち北上中破以上は7回でした』

――ドック――


北上「ぅお~い、多摩姉ただいま~」ボロッ

多摩「酷い有り様……女の子がしていいかっこじゃないよ」バッサァ

北上「ありがと。あたしはまたバケツ?」

多摩「もう準備してある。まだ出撃まで間があるから、ちょっと長めに浸かって、疲れを取ること」

北上「はーい」テクテク

木曾「聞いてくれよ多摩姉さん! 今回の敵旗艦、俺が仕留めたんだぜ!」

多摩「本当? すごいね、えらいえらい」ナデナデ

(´・ω・`)「この別人感である」

筆頭妖精『球磨型ハ語尾ガ本体ダッタ……?』

球磨「おーう、お疲れさん」ズビー

木曾「球磨姉、俺やったぜ! 夜戦で旗艦をぶっ潰してやった!」

球磨「よーしよしよしよしよし、やはり球磨の妹だなお前も。よくやった」ナデナデグワシ

多摩「球磨姉、ドックの手伝い終わり?」

球磨「おう、後は睦月型に手伝わせるとよ。ほれ、珈琲」ポイ

多摩「苦いのいや……」プシュ

球磨「そう言いつつ飲むのな……?」

大井「…………」ソワソワ

球磨「大井、どうした?」

大井「! く、球磨姉さん、いつの間にこっちに?」

球磨「ついさっき。つうか落ち着きねえな、大丈夫か?」

大井「そ、そう? きっと戦いの後の火照りでも残ってるんじゃないかしら? おほほほほ……」

球磨「…………」

大井「ほほほ……ほ……」

多摩「大井は相変わらず嘘が下手……」

球磨「ま、北上を口実に使わなくなったのは成長だがな」

木曾「いつもの大井姉さんなら、北上姉が入渠してるからって答えるもんな」

大井「……うぅ……見切られすぎてて情け無くなってきた……」

球磨「お姉ちゃんと妹なめんなよ、と」ジーコジーコ

多摩「? どうしたの球磨姉、備付の電話なんか」

球磨「こっちのが確実だからな……」プルルルル

白雪『はい、こちら作戦本部』

球磨「白雪か、そっちにコバヤシ提督いるか?」

大井「ちょっ……!?」

白雪『はい、いらっしゃいます。お繋ぎ致しましょうか?』

球磨「あぁ頼む。 大 井 が 話があると伝えてくれ」

白雪『ふふっ、かしこまりました』

球磨「……ほれ」ポイー

大井「姉さん……恨みますよ……」パシッ

球磨「感謝しますの聞き間違いかな。先行くぞ多摩、今日は主計当番だ」スタスタ

木曾「献立何だっけな?」

多摩「今日はお芋を煮るよ」

木曾「そりゃ楽しみだ。つまみも頼むよ多摩姉さん」

多摩「いいけど……飲み過ぎちゃ駄目」テクテク

木曾「ははっ、かなわねぇな」コツコツ


大井「……………………」

カツ『もしもし、替わったよ。どうした?』

大井「……何? 何か用?」

カツ『それはこっちの台詞なんだけど』

カツ『おおかた球磨さんに無理やり押し付けられたんだろ。いいよ、分かるから』

大井「随分とお察しの良いことで。流石はニュータイプであらせられますわね」

カツ『白雪が笑ってたんだよ。誰だって分かる』

大井「全く……どいつもこいつも……!」

カツ『大井』

大井「何よ!」

カツ『お疲れ様。今回もMVPだ、頑張ったね』

大井「…………」

大井「それは、あれよ。北上さんがいくら魅力的だからって、深海の奴らが狙い撃ちするから……結果的にそうなっただけで……」

カツ『それで?』

大井「そうよ! あのタ級、昼戦から夜戦までずぅっと北上さんを狙ってたの! 私もう頭にきちゃって、酸素魚雷をありったけ叩き込んでやったわ!」

カツ『うん、うん』

大井「だから……その……そう! 愛よ! 北上さんへの愛あればこそ!」

北上「あたしがどうかしたのかね~?」ベタァ

大井「ふぁいっ!?」ビグゥッ

カツ『あ、北上。大丈夫なのかい? もう修理終わったのか』

北上「うん、ばっちしですよぉ。スーパー北上さま完全復活。次も期待しとくれい」

カツ『今回やけに狙われてるし、ちょっと心配だったんだけどね』

北上「まー我ら球磨型重雷装トリオの前に敵などいませんよ。大船に乗ったつもりでいてくださいな~」

カツ『はは、ほんと、助かってる。お疲れ様』

大井(北上さんが後ろから抱きついて北上さんが後ろから抱きついて北上さんが後ろから抱きついて北上さんが)

面白くはないな
滑ってる

北上「提督~、大井っちにはお疲れ様以外に何かないの~?」

カツ『?』

大井「! き、北上さん……?」

カツ『と、いうと?』

北上「気付いてるでしょ提督。大井っちが最多MVPなのは、いつもより張り切ってるからだってさ~」

北上「連合艦隊はだいたいグラハムさんとスレッガーさんのコンビだしね。初めてでしょ? 連合艦隊で提督の指揮下にあたしらが入るの」

北上「乙女の頑張りには、相応の見返りが必要じゃないかなぁ? なんてねぇ」

カツ『…………』

大井「北上さんまでそんな……あのっ、違っ!」

北上「わないでしょ~大井っち。ご褒美くらい受け取っておきなさいよ、この幸せ者」ウリウリ

大井「北上さぁん……!」

カツ『……んー、そう、だな』

カツ『とは言っても、イベント中は間違いなく二人とも出突っ張りだからなぁ』

北上「じゃあ、間宮?」

カツ『それじゃあ他と変わらない。どうせイベント後の打ち上げは間宮なんだ』

カツ『だから、大井』

大井「! はいっ!」

カツ『イベントが終わったら、二人でどっかに遊びにいこう。君が楽しめるように、考えてみるからさ』

大井「……っ……」

大井「……作戦に支障が出ない程度にしなさいよ、良いわね?」

カツ『善処する。約束だ』

大井「……一応、楽しみにしておくから」

カツ『ハードル上げるなぁ』

北上「ふふーん、一件落着ー」


――――


球磨「……そろそろさ、マジのを一発かますべきかなぁって。『妹をよろしく頼む!』って言いながらさ」

多摩「球磨姉、自分の火力分かっててそれ言ってる? 」

――――

筆頭妖精『一歩ずつ縮まる二人の距離、刻一刻と迫るお姉ちゃんの拳』

筆頭妖精『そんなこんなでやっぱり何も問題なくE2は攻略』

筆頭妖精『誰一人として損傷することのない、完璧な攻略と相なった』

筆頭妖精『帰投した彼女らを出迎えたのは、攻略報酬艦、雲龍型三番艦の葛城』

筆頭妖精『竣工時、もはや載せる艦載機もパイロットもいなかった葛城の前には、機動部隊基幹空母として大成した二人の姉が堂々と並び立っていた』

筆頭妖精『今ここに、雲龍型三隻がようやくの合流。更なる航空戦力の増強となったのだった』


(´・ω・`)「…………(雲龍型なのにおっぱいちっちゃいな葛城)」

スレッガー「今思ってること口にしたら、殺す」

飛龍『ひ~ん……!!』ベソベソ
蒼龍『ふえぇぇ~ん……!!』ボロボロ

(´・ω・`)「どったの飛龍型は」

霧島(第一旗艦)『雲龍さん達の再会に貰い泣きしちゃったみたいで……』

(´・ω・`)「親馬鹿ここに極まれりだな」
――――

装甲空母姫「…………」ジトォ

筆頭妖精『ぶっちゃけタコヤキ持ちヲ級のが怖い姫さん可哀想です』

【エピソード4:第三海域――ウェア・ゼアズ・ニンジャ, ゼアズ・カラテ――】


白雪「では、続きまして……」

白雪「第三海域から第五海域までの出撃計画、及び先の海域報酬の確認を行います」

(´・ω・`)「今回の作戦は【三方向作戦】だからねぇ。ちょうど四人で一気にいけるし、この場で決めちまおうかと」

スレッガー「異議無し」

カツ「妥当ですね」

ニコル「お任せ下さい」

グラハム「……了解した」

白雪「エーカー提督、どうかされましたか……?」

グラハム「何も問題は無い」

叢雲「気にしないで頂戴、24時間じっとしてろって命令されたら死んじゃうような男なんだから」

グラハム「……」ムスッ

(´・ω・`)「どーせ後半はお前さんがメインなんだから、そう拗ねなさんなって」

(´・ω・`)「いくらタフでも、今からフル稼働してたら後々響くがな」

グラハム「分かっています。配慮には……相応の感謝を」

カツ「あれ? もしかして僕のせい……?」

ニコル「気にしない方がいいですよ、彼のアレはもう気質ですから」

(´・ω・`)「世の中にはたった独りで連合艦隊に双支援出して、一日何百回も出撃したって全く疲れない提督もいるらしいけどねぇ」

スレッガー「与太話も良いところだな」

白雪「第三海域は通商破壊作戦になります。護衛艦隊の撃破も含めると低速戦艦や正規空母のような大型艦の運用は困難と思われます」

白雪「第四海域は連合艦隊を用いた湾港施設強襲とその完全破壊、目標は泊地形成能力を有した地上施設型の巨大深海棲艦と推定されますが」

白雪「……子日さんの事前偵察によると、どうやら施設型棲艦は同型が二体確認出来たとのことで、それ以上の詳細は不明です」

(´・ω・`)「施設型が二体ねぇ……あいつらでけぇわかてぇわで好きくないのよね」

スレッガー「二体とも破壊が必要か、はたまたどっちかはブラフ、か」

グラハム「泊地形成能力のある深海棲艦なら、接近して見分けるのは容易だ」

グラハム「現地で索敵して確定させるしかあるまい。その為の連合艦隊だ」

カツ「やっぱりそれしかないか……」

白雪「そしてもう一つ、第五海域は、任意参加の後段作戦に分類されますが」

白雪「敵主力部隊を迎え撃つ為の前段階として、同海域秘匿泊地への精鋭一個艦隊殴り込み作戦を敢行、これを撃破せよとの命令です」

カツ「秘匿泊地……?」

白雪「はい、通常は機能を制限し隠匿していると思われますが、どうやら泊地形成可能個体の反応がもう一つ」

白雪「それも現在確認された港湾施設タイプとは、全く違う個体のものが探知出来たとのことです」

(´・ω・`)「メインの予備を丸々一個仕込むか、念の入りようが半端じゃないな。恐れ入るよ」

グラハム「……もしこれに対処出来ず敵主力援軍が到着した場合、敵泊地影響下での戦闘は避けられませんな」

(´・ω・`)「十中八九、敵の支援艦隊が来るだろうね。それもどぎついのがわんさかと」

ニコル「本隊の力場破壊の為の目安ゲージも回復し出すでしょうね……」

スレッガー「勝ちの目は完全に無くなるな。意地でも殴り込みまで成功させねえと駄目っつうこった」

(´・ω・`)「んじゃ、通商破壊作戦はニコルちゃん」

ニコル「はい」

(´・ω・`)「港湾施設強襲はまたスレッガー君とカツ」

スレッガー「おう」

カツ「はい!」

(´・ω・`)「んで、秘匿泊地殴り込みはグラハム。ちゅうことでよろしく哀愁」

筆頭妖精『古っ……』

グラハム「了解しました。では、一足先に失礼します」

(´・ω・`)「ちょい待ち、ちゃんと安静に頼むよフラッグファイター」

グラハム「遠征の編成を組み直します。攻略の最中に総督のお手を煩わせるわけには行きますまい」

叢雲「じゃ、失礼するわ。」

叢雲(……ごめんなさいね)ペコリ

バタンッ

(´・ω・`)「ふー……」

龍田「相変わらずねぇ、あの人も」

大井「能力は間違い無くあるんですけどね。どうにも好きになれないわ、あれだけは」

カツ「大井、迂闊なことは言うんじゃないよ」

ニコル「だいぶ変わってきてはいるんですけれどね……」

スレッガー「……矜持か、はたまた呪いか……」

赤城「……私は、少し分かる気もします。戦いだけが価値を生むのは、私達も……」

(´・ω・`)「赤城、それ以上は言うんじゃないよ」

赤城「……はい……」

(´・ω・`)「何だかんだ出しゃ結果を出すのがあの男だよ。総督はアフターケアだけ心配です」

(´・ω・`)「早速だけど、三人いるうちにE3編成考えておこうと思う。制限かかるしね」

ニコル「そういえばこの作戦、【三方向作戦】というよりは【一方三段階作戦】ですよね……」

(´・ω・`)「うん」

ニコル「札がつく理由、断続的な出撃が出来ない理由って何です?」

スレッガー「あぁ、AL/MIと違って全く出撃海域とタイミングが違うわけじゃないな、そういや」

カツ「どうなんです? 総督……」

(´・ω・`)「……それは……あれだよ、多分……海域に特殊な電波が飛んでて、喰らうと除染しなきゃならないとか、時間帯で違う電波に変わって、二種類以上喰らうと死ぬとか、そんな…………」

筆頭妖精『今回の作戦は非常にシビアな敵防衛ライン突破を要求されるため、それぞれの海域攻略の為に極めて精密かつ厳密に調整した羅針盤とそれに適合させた艦娘を運用する必要があり、故に一海域に出すと羅針盤適合が困難となり他の海域に出せなくなってしまうのです』

(´・ω・`)「だってさ」

スレッガー「じゃねえよタコ」

(´・ω・`)「じゃあ、改めて編成だけど」

白雪「現在有力視されているのは、高戦1軽空2航巡1重巡1軽巡1、とあります」

(´・ω・`)「あー……こういう細かいのはだいたい後々になって」

イケメン提督『実はもっと重くても余裕だったんだよね』キランッ

(´・ω・`)「って言われるパティーンだわ」

ニコル「あはは……そのときはそのときですよ」

(´・ω・`)「そんなイケメン来たらちんこもぐ」

ニコル「だいたい当てはめるのは容易ですが、高戦枠をどうするか……ですね」

スレッガー「こういうのは消去法でどうにでもなるさ」

スレッガー「グラハムは間違い無く榛名を使う。できればこっちには霧島を回してもらいたいな、三式があるとはいえ少しでも火力は欲しい」

ニコル「では比叡さんか金剛さん……枠は出来れば余らせたいですし、此処は金剛さんを使わせていただきます」

(´・ω・`)「軽空はとりあえずちとちよ隼鷹は残して後に回したいな、多分三人使うことにはならんだろうが」

ニコル「では龍驤さんと飛鷹さんを起用します。龍驤さんはレベルもケッコン間近ですから、過剰戦力の気もしますが……」ピコンッ

カツ(旗……?)

龍田「ニコルちゃん?」ヴィィィン

ニコル「僕がする訳じゃないですっ!」

(´・ω・`)「バイブかな?」

スレッガー「バカよく見ろチェーンソーだ」

カツ「航巡は利根姉妹がいれば多分どうにかなると思う……(旗……)」

カツ「E4を考えても重巡は層も厚いから、グラハムさんが必ず使う那智さんとこっちの第二艦隊枠を残せばそれでいいかな」

ニコル「コホン……では、航巡は最上さんを」ピココンッ

ニコル「重巡は古鷹さんを使わせていただきます。確か前回イベントでは出せなかった改二勢ですから」

(´・ω・`)「デキる男の気配りやなー」

カツ(また旗……何なんだろう?)

エルフのせんし「総督」

エルフのせんしは光った。

エルフのせんし「あなたがイベントで出したのは古鷹ではなく足柄です。タイムパラドックスはスレやサーバーに負荷をかけ、巡り巡って、まるゆやラッコとかに良くない」

(´・ω・`)「アッハイ」

総督は恐れ入って、エルフのせんしに促されるまま、おとなしく馬の背に乗った。エルフのせんしはニコルを見て言った。

エルフのせんし「だが画像が残っておらず記憶が曖昧ならば仕方ない。奥ゆかしく、楽しみながら書くのだよ」

(´・ω・`)「訳:E4の画像取り忘れた/(^o^)\ウヒョー」

そして総督を乗せたまま西に走り去った。


ニコル(……どうしようこれ)

ちなみに軽巡は那加ちゃんでした。


――E3攻略開始――


グラハム「……それで私が呼ばれたのか」

ニコル「すみませんグラハムさん、一人で攻略というのも味気ないもので……」

グラハム「むしろ好都合だ。私は暇人だからな、煙草に手を出さずに済むならお安い御用だよ」

グラハム「それで?装備はどうだね」

ニコル「装備交換が可能というのは有情ですよね……金剛さんは試製41砲二基に一式弾、観測機」

ニコル「飛鷹さんは上から烈風改と601、流星601が二基、龍驤さんは思い切って烈風601と友永、彩雲に熟練艦載機です」

グラハム「龍驤の偏り方は思い切った使い方をしないと活かせん、英断だな」

ニコル「飛鷹さんほど安定した艦載機の搭載数だと、組ませた時の組み方も楽ですね」

ニコル「最上さんは瑞雲12に三号砲二基、ドイツ電探」

ニコル「足柄さんは瑞雲を観測機に、電探を照明弾に変えたものです」

ニコル「那加ちゃんさんは……二号二基に夜偵でしたね、確か」

グラハム「夜戦には困らないとは思うが、実際問題昼戦火力と攻撃タイミングで信用に足るのが金剛と龍驤のみというのがな」

ニコル「下手な戦艦フラグシップでもいたら、事故率は跳ね上がりますね……」

グラハム「なに、重巡の火力もかなり改善された。そう不安ばかりではないよ」

ニコル「では……行きましょう。全艦、抜錨!」



グラハム「ふむ。開幕分岐点か」

ニコル「どう見ますか?」

グラハム「この手の分岐は艦隊の編成に特定艦がいるかよりも【重いか、軽いか】で変わる場合が多い」

グラハム「とはいえ、元々重い編成を切り詰めた海域だ。どこまで信憑性があるか……」

ニコル「開幕は……」


――――

金剛「Wow、north routeデースネ!」

足柄「あぁ、うずうずするわ! 早くイベント初の一撃を見舞ってやりたいっ!!」

那加「敵の潜水艦を発見! だよー!」

最上「駄目だよ!」

飛鷹「駄目よ!」

金剛「No Thanks デース!」

龍驤「あかーん!」

足柄「何でよぉおおお!!」

那加「一応潜水艦以外もいるってばー」

――――

ニコル「ん……ヨ級ですか」

グラハム「珍しいな。軽空母の事故が不安だが……」

ニコル「一応数もそれなりですね。負けはあり得ませんから、事故が頻発するようなら那珂ちゃんさんを対潜装備にしてみます」

グラハム「ボス編成次第ではあるな。那珂の夜戦火力を頼みにしなくてはならなくなる場合は、選択肢が変わる」

ニコル「えぇ、輸送艦撃破ならば……とは思いたいのですが」


『B勝利ドスエ』


――――

軽巡棲鬼「……!!」グワッ

金剛「ワッザ!? 敵艦隊のidolがどーしてこんなところに!」

龍驤「とうとうボスマスですらないで……会うてみるたんびに空気が左遷じみとるなぁこん娘」

飛鷹「龍驤さん、言わないであげて……」

那珂(はっ……これはもしや、真のアイドルを決めるイクサなのでは!)

那珂「……那珂ちゃんセンター! 此処は譲れませんっ!」バッ

軽巡棲鬼「イヤーッ!」ドゥンッ

那珂「グワーッ!?」バゴォォン

軽巡棲鬼「イヤーッ!」バシュゥン

那珂「アバーッ!?」ボゴォ


最上「えぇー……」

龍驤「持っとるなぁ、那珂」

――――

『那珂ちゃん、大破ドスエ』

グラハム「……………………」

ニコル「いや……言わずとも分かります。これは、ヒドいです」

ニコル「とりあえず撤退を。那珂ちゃんにサヨナラからの爆発四散されても困りますからね」

『送信完了ドスエ。ガンバロ!』

グラハム「しかし厄介なのが増えたな、軽巡棲鬼か」

ニコル「脱げてましたから、装甲値は170……金剛さんでもまともなダメージは与えられませんね」

グラハム「そもそも那珂のように綺麗にカラテを決められたらそれまでだが、そうでなくとも魚雷を防ぐ手立てが薄いというのがいやらしい」

グラハム「リ級の存在も油断出来ん。まだ二回戦、あまり損傷はしたくないのだが……」

ニコル「中破くらいならやれなくもないかもですが……祈るしかないですね」

ニコル「大破した那珂ちゃんさんと小破の最上さんは帰投し次第高速修復材を。補給が完了したらまた出撃してください」


――――

金剛「Ah……今度はwest route デスネー」

足柄「完全に固定じゃないのね、こっちからじゃないと左側いけないわけだけど」

最上「楽なルートだと良いけどね」

龍驤「どうかねぇ……ま、期待せんといこか」


――――

ニコル「重巡フラグシップ一隻の変則水雷戦隊ですね」

グラハム「怖いのは取り逃した場合の雷撃だが、戦艦さえいれば問題ないな」

金剛『バァーニングッ! ラァーブ!!』ドッゴォン

『重巡リ級轟沈ドスエ』

ニコル「予想通り……いや、以上ですねぇ」

グラハム「頼りになる女だ、金剛という奴は」


――――

『能動分岐ドスエ』

最上「来たね~、どっち行く?」

ニコル『とりあえず見ておきたい、という理由だけですが左ルートでお願いします』

金剛『Alright! どんな敵が来ても、私達が返り討ちネー!』

飛鷹「うーん……」

飛鷹(何だろう、なんかイヤな予感がするのよねぇ)

那珂「敵艦隊捕捉ー……って……」

フラル級A「……」ニヤァ

フラル級B「……」ニタァ

飛鷹「ちょ、予感的中早すぎない!?」

ヒュルルル……

足柄「うにゃー!?」ドッゴォン

龍驤「あかーん!!」ボゴォ

飛鷹「足柄さん! 龍驤さぁん!?」

――――

ニコル「やられましたね……」

グラハム「下ルートに仕掛けられていたとはな」

ニコル「これならまだ軽巡棲鬼の方が遥かに楽です。上ルート一択でしょうか」

グラハム「まだ分からん。幸い龍驤と足柄が中破で済んだ、進めてみてはどうだ」

ニコル「そうしましょう」

――――

金剛「Uh、輸送艦を発見デースカ?」

那珂「随伴艦含めてかなり弱いね。やっちゃおうよ!」

龍驤「そーいや通商破壊任務やったな……いちち」

最上「ボス含めていっぱい出て来るなら、ろ号任務が捗るかもね!」

足柄「私としては、さっきみたいな方が手応えあって好きなんだけどな……っ、いったぁい!」

飛鷹「動かないでください、ほら、これでよし」

金剛「タイムイズコーベインデース! とにかくいっきましョー!!」

――――

『S勝利ドスエ。キンボシオオキイヤッター!』

ニコル「あっさりですね」

グラハム「あっさりだな」

ニコル「次からろ号任務付けましょう」ホクホク

グラハム「そうしよう」ホクホク

筆頭妖精『提督トシテノ本能デアル』

――――

金剛「ボスマスデース!」ドッゴォン

タ級「?!」チュドォン

『タ級、轟沈ドスエ』

龍驤「やってもーたな」

飛鷹「これで後は補給艦と駆逐軽巡のみ……」

最上「余裕だね!」

那珂「ね!」

――――

筆頭妖精『マルデツキジデス』

ニコル「余裕ですね」ホクホク

グラハム「余裕だな」ホクホク

58「ますますゴーヤ達の出撃が無くなるでち……」グヌヌ

呂500「でっち、ろーちゃん達のお仕事まだ?」ショボーン

筆頭妖精『この鎮守府はイベントになると出撃系任務の消化が著しく悪くなるのだ!』

面白い

E-3はあ号やろ号の消化に最適だったからなぁ

――――

金剛「Fireeeee!!!」ズドォンッッ

軽巡棲鬼「!」グラッ

飛鷹「やった……!?」

軽巡棲鬼「…………」

40critical!

軽巡棲鬼「……」ニタァ

金剛「What's that?!」

龍驤「金剛の砲撃であれかいな……ピンピンしとるで!」

最上「軽巡ってなんだよ、もう! 詐欺じゃないか!」

足柄「あれでまだ姫級じゃないのよね……滅入るわ~」

軽巡棲鬼「……!」ドゥンッドゥンッ

金剛「! 空母は私の後ろに隠れて! shieldを展開ネー!」ガキィン

――――

ニコル「あれでまだ姫級棲艦でない……か」

グラハム「実に厄介な話だ。あれを沈めようと艦隊編成を重くすれば本末転倒、軽視すれば延々被弾リスクと隣り合わせ……」

グラハム「龍驤は左遷といったが、奴の実力は適正を測りにくい。もし初戦水雷戦隊道中に早期から現れていたら……」

ニコル「……相手になんかしてられませんね。連撃すら不可能な水雷戦隊では、中破に追い込むのは不可能だ」

グラハム「奴は第二の空母棲鬼、姫に成りうる存在だと私は危惧している」

グラハム「軽量編成における道中の脅威……今回のE1、E3は敵艦隊の実験とさえ感じるよ」

ニコル「その内先制雷撃でもしてきそうですね」

グラハム「ぞっとする話題だ」




グラハム「……ところで、ニコル君」

ニコル「はい」

グラハム「私はお邪魔ではないかね。良ければ失礼するが」

ニコル「? なぜですか? まだ作戦途中です、頑張っていきましょう」

グラハム「……あぁ、いや、そうだな……」

ニコル「??」

龍田「~♪」


――――

球磨「なーにやってんだあいつら」チラッ

不知火「アマルフィ提督が傍らに龍田さんを侍らせているので、司令が居心地悪そうにしていると不知火は推測します」チラッ

球磨「ああいうとこ図太いよな、ニコルの坊ちゃまは」

不知火「司令があの手のことに繊細なのも原因と思われますが」

球磨「色恋に疎い訳じゃねえんだ、本能で距離感掴めないことには弱いんだよ、あの人は」ポリポリ

球磨「榛名呼んでこい、榛名。どーせ出番ねえんだから」

不知火「火に油を叩き込むスタイル、不知火は尊敬します」

>最上「軽巡ってなんだよ、もう! 詐欺じゃないか!」
条約の穴をつくために15.5cm載せといて軽巡扱いにして条約切れたら20.3cmに載せ替えて重巡になったお前が言うなwwwwwwwwww(まぁ時代の都合上しょうがないのだが)



――――

筆頭妖精『道中・ボス共に編成は甘く、事故も序盤以外殆ど無く攻略は進行』

筆頭妖精『ほんの僅かな手心で鬼のようなMAPになっていただろうと、有情にあやかる形で一行は順調にゲージを減らしていった』

筆頭妖精『一周六体もの輸送船を撃破可能ということもあり、進行するろ号任務に懐を温めながら、一行はこの海域の攻略に王手をかけた』

――――

金剛「シールドスマイトデース!」ガィンッ

駆逐艦「……!?」ブクブク

龍驤「仕込みの防盾でぶん殴りおったで、あの帰国子女」

最上「殺戮スマイトはまさしく奥義だったねぇ」

足柄「何の話よ」


――――

グラハム「ふむ、ボス到達だな」

ニコル「楽々でしたね、実際」

グラハム「編成が重いと羅針盤が偏り、能動分岐が使えなくなるのに対し、能動分岐が意味を為さないルートの難度偏向があったのは有り難かったな」

ニコル「今までのイベントなら、きっと上ルートに戦艦空母編成が来てましたよね」

グラハム「そうなるだけでもこのMAPの印象はがらりと変わるな。比叡の投入も検討していたが、結局使わなかったのは僥倖と言えよう」

榛名「……はぅ……」

榛名(榛名はここにいていいのでしょうか……?)

龍田「天龍ちゃんは今どの辺りかしら? 心配だわぁ」

ニコル「時間から見ると、帰還ルートに入った頃かな?」


――――


球磨「完全にいかがわしい店だな、この雰囲気」

不知火「まさか本当に呼ぶとは……追い返さない司令も司令ですが」

球磨「二人の間の隙間が気に入らねえ。不知火、押し込んでこい」

不知火「不知火もまだ命は惜しい、そうことわりを入れさせていただきます」


――――

金剛「ボスマスデース!」

金剛「真っ赤なツ級が増えてマース!」

金剛「だからどうしましたカー!? Fireeeeeeeee!!!」バゴォン

輸送ワ級「!?」ブクブク

『海域攻略完了ドスエ』

那珂「おぉ、あれ旗艦だよ!」

龍驤「金星もあっさりやのー」

――――

白雪「攻略報酬が届きました」


・プリエーゼ式水中防御隔壁

・OTO152mm三連装速射砲

・流星(六◯一空)

・改修資材4個

・勲章


ニコル「バルジ! バルジですよグラハムさん!」

グラハム「これがバルジか……初めて手に入れたバルジが海外産とはな」

グラハム「海外産副砲……使えるか?」

ニコル「副砲の価値自体が現状そこまでではないのが惜しいです……熟練艦載機整備員がなければまだ……」

グラハム「ふむ。だが流星601は文句無しの良品だ。友永隊に次ぐ逸品だからな」

ニコル「勲章も有り難いです。葛城もきっと姉さん方と同じく設計図が必要でしょうからね」

グラハム「悪くない海域だったな。癒やしとも言うべきか」

ニコル「次はまた連合艦隊、前段作戦の仕上げになります」

グラハム「戦果を期待していよう。彼らならやり遂げるさ」




(´・ω・`)「編成どうしよう…………」

球磨「あ、生きてたか」

不知火「存外しぶといですね」

【エピソード5:第四海域――オール・スモトリ・イズ・バット・イミテーション・オブ・ヨコヅナ――】



――工廠――

明石「あっ、提督方! おはようございます!」

スレッガー「おう、おはようさん。相変わらず元気だねお前さんは」

カツ「武装の件で伺いました。あれ、用意してありますか?」

明石「バッチリですよ~! 今回の報酬でもありましたからね!」ガラガラガラ

明石「どうぞ、お確かめください!」バッ

スレッガー「ふぅむ……」

カツ「これ、ですよね」

明石「ドイツ産、艦対地ロケット発射装置【WG42 (Wurfgerat 42)】です」


スレッガー「……施設型深海棲艦は陸地に隣接させるか、もしくはそれと同様の波長を用い肉体を形成する怨念を超高密度かつ高硬度に変質させている」

スレッガー「それが泊地形成能力と繋がると、水面下を陸地念で固め雷撃を無力化、空気中に微粒子念を散布し軽量の航空機爆弾を物理的に逸らし無力化というふざけたことをやるようになる」

スレッガー「ゆえに艦砲射撃のような【常に祓う力を出し続ける攻撃】が必要になるが……三式弾のような広範囲攻撃ならば、奴らの第二の肉体とも言える空気中の微粒子念を根こそぎ浄化しつつ、巨体の超硬質高密度の怨念の結合を効率的に軟化させ大損害を与えることが出来るようになる」

カツ「このロケットなら、同じことが駆逐艦や軽巡でも可能になると?」

明石「理論上は、ですね。三式弾とは違い、着弾してからその効果が出るのと、スピードが無いのが災いして確実な効果は保証出来ません」

明石「それに元々装備可能枠の少ない艦種は、どうしても圧迫気味になってしまいますので……」

カツ「……防空仕様にすると、連撃を捨てなきゃならなくなる、か……」

スレッガー「軽巡は大淀で決まりだな。そうなると、駆逐艦をどうすっかだが……」

スレッガー「…………」

カツ「…………」



(;´・ω・`)(どうしたんだっけ……!?)

戦果Resuitは撮っとけと…!

ここなら空母ごり押しが一番安定すんじゃねぇの?

道中はともかくボス戦は三式弾撃てる重巡か戦艦が第二艦隊に欲しい。WG42? そう……そう、ねぇ……
というわけで駆逐3枠以上持っていく意味は無いので出撃した駆逐は自ずと限定される気がする

――それから、それから――


スレッガー「よーし、第一艦隊集合!」


・陸奥改(旗艦)
・山城改二
・赤城改
・蒼龍改二
・飛龍改二
・摩耶改二(防空)

カツ「第二艦隊点呼、整列!」


・大淀改(旗艦)
・秋月改(多分)
・夕立改二(こいつが一番曖昧)
・妙高改二(確か)
・鳥海改二(ピコォォンッ)
・霧島改二(確定)



(´・ω・`)「…………」


(´・ω・` )「不確定要素ばっかりじゃねえか!!!!」

摩耶「誰のせいだオラァ!!!」

(´・ω(#)「アバーッ!?」

カツ(また旗……何なんだろう?)

(==三=)「確か鳥海と摩耶は『改二初イベントは一緒の海域で出したいし、せっかく作ったんだから対空カットイン連撃併用仕様摩耶様も出したい』と確定」

(==三=)「霧島ネキは伝統の三式マイクチェックカラテで活躍したから絶対確定で、ぽいぽいも『夜戦におけるWG42の有用性を駆逐艦でも試したい』と時代錯誤的な連撃仕様にしたはずなんだが……」

スレッガー「だが?」

(==三=)「なんか『したいけどやっぱり吹雪でいいや』とか『むらくもふもふ!むらくもふもふ!』で防空ガチガチにした記憶もあるんだよね」

夕立「ぽいー?」

(==三=)「どっちが正しいか分からないならどっちでもいいかなぁと」

カツ「んな無責任な……」

((::)ω(#;メ)「前が見えねェ」


  (^o^) カクカクカクカクカクカクカクカク
(((( (ヽヽ))))
    >_| ̄|(´Д`)嫌あああああああああああああああああああああああああああああ

――とりあえず出撃――

スレッガー「最初は確定で左ルート……今回露骨だよなぁ、水上打撃隊との差別化っつうか何つうか」

カツ「攻撃順が第一か第二かで安定感は違いますからね」

スレッガー「でも個人的にゃ、水上もあんまり変わらん気がするんだよね」

カツ「あぁ……そういえば実装当初はあまりの当たらなさに二人して不機嫌になってましたもんね」

スレッガー「いや分かるよ? 味方の部隊の頭の上通して撃たなきゃならないからさ、当たりにくいのはしょうがないけどさぁ」シュボッ

『会敵ドスエ』

スレッガー「全艦上機は偵察機からの情報を待ち、発艦ののち対応陣形にて攻撃開始」フゥー

スレッガー「摩耶と秋月は敵艦爆機を空母に近付けさせるな。防空艦の本領、見せとくれよ?」

摩耶『あたぼうよ!!』

秋月『了解です!』

スレッガー「さぁ……始めようか。アウトレンジからの敵艦隊の掃滅は、空母機動部隊の十八番だぜ」

カツ(……本格的にやること無いなぁ、これ)

北上(施設型はあたしら重雷装艦の出番無いしね~)

カツ(こいつ、直接脳内に……!?)


――――

赤城「攻撃開始! 目標、敵航空母艦!」

軽巡ツ級「……」ババババッ

蒼龍「もぅ、またあのお腹丸出し!?」

飛龍「艦載機の消耗痛いのよね、あれっ」

赤城「ッ……」

山城「……大丈夫ですよ。艦載機が沈んでも、妖精は死にませんから……」

赤城「……分かっています……すみません、気を遣って頂いて」

山城「…………」ジー

赤城「? 山城、さん?」

山城(やっぱり……赤城さんの声に髪型、姉さまに似てる……)ジュル

摩耶「おい、山城アブナい目になってんぞ」ババババ

陸奥「扶桑はグラハムさんのお気に入りだから今回来れないのよ。仕方ないわ」

――――

スレッガー「たこ焼きは無しか」

カツ「少し安心します。あの白い新型艦載機、いると見る見るうちに損害を増やしますものね」

スレッガー「新型っつうか新種っつうか……アニメじゃ飛行場姫がビュンビュン発進させてたよな」

カツ「あれ見て父さんが」

ハヤト『もしアイアンボトムサウンドで飛行場姫がたこ焼き飛ばしてたらどうなったかな……』

カツ「と呟いてから昏倒してました」

スレッガー「想像しただけで気絶とは……今なお癒えずか、アイアンボトムサウンドのトラウマ」


――――


『能動分岐ドスエ』

陸奥「あら、此処でなのね」

大淀「最短距離の上か、遠回りの左か……分かりやすいですね」

赤城「今までの分岐は、攻略ルートかドロップ狙いか、という分岐でしたが……」

夕立「それなら上が攻略ルートっぽい?」

秋月「このルートならボス含め三戦で事足りますね!」

霧島「E1のように最短でも難度が高い、というパターンの可能性はありますが……」

摩耶「とりあえず突っ込みゃ分かることだろ。こっちは連合艦隊だぜ? ちょっとくらい敵艦隊が強かろうが、軽く蹴散らしてやんよ」

鳥海「摩耶、油断は禁物よ」

摩耶「へいへい」


――――

スレッガー「……上に行ってみるか」

カツ「連合艦隊ですからね、多少の艦隊なら、という意見には同意です」

スレッガー「なんだがな……北上も大井もいねえとなると、殲滅力自体は水上打撃隊より劣る」

スレッガー「重巡と霧島頼みだが、どうかな……」

『上ルートドスエ、ガンバルゾー!』

カツ「禍々しいなぁ……」

(´・ω・`)おほーっ

Q:飛行場姫がたこ焼き艦載機を持ってたらどうなったか?
A:あんまり変わらない(夜のうちに[ピーーー]ので関係ない)



――――

大淀「敵艦隊発見! 空母ヲ級フラグシップを確認しました!」

赤城「全艦載機発艦! 敵の頭上を取ります!」

空母ヲ「…………」

ギャギャギャギャ
グギィーッ

赤城「ッ!?」

蒼龍「あの声……!」

妙高「来ましたね、新型艦載機を確認!」

――――

スレッガー「噂をすれば……だな」

カツ「他にも戦艦タ級フラグシップに戦艦タ級エリート……」

カツ「……思ったほどでは、というのが本音ですね」

スレッガー「いや、第二艦隊から始まるのがネックになる。開幕の殲滅力が鍵だ」

スレッガー「一巡なら避けきれないはずはないが……新型もいるからな」


――――

飛龍「落とします! 敵機直上、急降下ッ!」

空母ヲ「?!」ドゴォン

鳥海「甲板損害大、やりました!」

摩耶「っしゃあ! 行くぜ秋月、白いたこ焼きもどきなんざ叩き落としてやらぁ!!」

秋月「っ、はい!!」

――――

スレッガー「よし……反航戦でこの展開は合格点だ」

カツ「やはり飛龍型改二の二人は火力が凄まじいですね」

スレッガー「随伴殺しの為の艦爆装備が道中の不安要素だったが、むしろあいつ等ならこっちのが安定かもな」

スレッガー「摩耶もいい仕事をする。昼は二種カットイン、夜は連撃。本当なら第二艦隊に入れたかったが……」

カツ「鳥海がとんでもない火力引っさげてきましたからね、我慢です」

スレッガー「何でまぁ、眼鏡の知性派はこんなに殴り合い特化なんだか」

『戦闘終了、S勝利ドスエ』

スレッガー「大破無し、良い流れだ」

カツ「索敵を厳に。施設型深海棲艦を捉えるんだ」




――――


カツ「むむむ……」キュピーン

カツ「西側ですね、そっちが本物です」

陸奥『聞いたわね? 全艦移動開始!』

スレッガー「相変わらずのチート技能だな、特殊直感力」

カツ「実際のシステムに照らし合わせたら、索敵値にボーナスってところですかね」

スレッガー「戦闘中とかも使えんだろ? あんまりやりすぎんなよ、ただでさえ連合艦隊なんて死ぬほどキツいんだからよ」

カツ「良いですよね……スレッガーさんはパッシブスキルみたいなもんだし、グラハムさんは滅茶苦茶タフだから限定超強化も長い時間出来るし」

スレッガー「持たざるものを羨ましがるなよ。怒るぞ」

筆頭妖精『なお実際はかなり緩い索敵値判定で通っただけの模様』

(´・ω・`)「多少設定使わないと摺り合わせた意味がね?」


――――

湾港水鬼『…………』

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

陸奥「……!」

摩耶「コイツが、親玉か!」

湾港水鬼『ハルノイクサ……ハジメテミルカ?』グイッ

霧島「コイツを黙らせれば、この海域の秘匿泊地を割り出せる……!」

山城「少なくとも、メインの泊地は潰せますね」

夕立「最高に素敵なパーティー、しましょ!」




(´゚ω゚`)『春のいくさじゃボケェェ!!』

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月17日 (水) 00:28:10   ID: GxbxoOFm

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