陽子「カレンはまたノースリーブなのか」カレン「no,今日は違いマース」 (37)

綾「違うって何が違うの?」

カレン「今日はノースリーブだけではありまセーン!これを見るデース!」ババーン

忍「バンダナ…ですか?」

カレン「そうデース!これをつければ…」

カレン「ジャジャーン!どうです今の私は?」

陽子「どうって言われても…」

綾(ダサい…)

忍「素敵(な金髪)です!」

カレン「そうでしょうそうでショウ!最高のサティスファクションを感じるデース!」

陽子「さ、サティスファクション?」

アリス「あー!わかったよカレン!チームサティスファクションだね!」

カレン「That's right!流石はアリスデース!」

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綾「さっきから要領を得ないんだけど、なんなの?」

カレン「えー?あや知らないデス?」

綾「ええ、陽子は何か分かる?」

陽子「う~ん、私も聞いたことないな。しのは?」

忍「私も知りませんね…もしかして、イギリスで流行の素敵アイテムだったりしますか?」

陽子「ええ!?イギリスではこんなのが流行ってるのか!?」

アリス「ち、違うよ!寧ろこれは日本文化じゃないの?」

綾「アリスは日本を何だと思ってるの?」

カレン「本当に知らないデス?遊戯王デース!」

綾「遊戯王?」

陽子「あ、聞いたことある。昔男子の間で流行ってたよね、カードゲームでしょ?」

綾「なんで日本のカードゲームをカレンが?」

カレン「遊戯王は世界中で流行っていマース!常識デース!」

アリス「常識ってわけじゃないけど、私達は日本語を勉強するときに遊戯王のアニメも見たんだよ」

忍「そういえばアリス、日本語の勉強に日本のアニメや漫画を教材に使ったって言ってましたね」

陽子「そっかー、じゃあカレンはその遊戯王のコスプレってやつをやってるわけだ」

カレン「yes!チームサティスファクション、とってもかっこいいので私もマネしたくなりましたー!」

綾(かっこ…いい?)

アリス「それはどうかな…」アハハ

カレン「お!アリース!デュエル哲学デース?」

アリス「違うよ!これはただの一般論だよ!」

カレン「まあいいデース、はいこれアリス」パス

アリス「へ?これ、カレンのバンダナ?」

カレン「ドーゾドーゾー」

アリス「どうぞって…なにが?」

カレン「何って、アリスが伝説のチームサティスファクションのリーダーデース!」

アリス「や☆め☆て!」

カレン「お?アリースノリノリデース?」

アリス「だから違うって!さっきから遊戯王ネタ面倒くさいよ!」

綾「あ、あはは…」

陽子「なんか二人のフィール全然分からないな」

アリス「私も!?」ガーン

カレン「ヨーコにはこれ上げるデース」

陽子「なにこれ?シール?」

アリス「頭に着けるデース」ワクワク

綾「陽子にもコスプレさせる気!?恥ずかしいからやめなさいよ陽子――」

陽子「なにこれカッケ―!」M

綾「手遅れだったー!」

カレン「これで陽子は、チームサティスファクションの鉄砲玉クロウ・ホーガンデース!」

陽子「そのクロウ?って人はどんな人なんだ?」

綾「陽子!頭にシールなんて馬鹿みたいだからやめなさい!」

カレン「クロウは子ども思いでとっても優しい!仲間を大切にするチームサティスファクション一の常識人デース!」

陽子「そっかー!じゃあ私も見習わないとなー!」

綾「…ふ、ふん!まあシールくらいならつけてても怒られないでしょ」

アリス「それでいいの綾!?」

綾「じゃ、じゃあカレン…私は?」

アリス「そして意外に乗り気!?」

カレン「あややは…ないデース」

綾「ええ!?私、仲間はずれ…」ガーン

アリス「まあチームサティスファクションって実際はただのstreet gang?だし綾には合わないよ」

アリス(私もだけど)

忍「なんですかそのソレスタルなんたらって?とっても素敵です!」

アリス「しの、一語もあってないよ!?そしてそんなのに憧れちゃ駄目だよ!」

カレン「あとは私が金髪だからジャックで、しのは不動遊星デース!」

忍「はい!頑張ります!」フンスッ

アリス「しの!よくわからないのに乗らないで!」

陽子「それで?チームサティスファクションって何するんだ?いや、そもそもサティスファクションってなに?」

綾「日本語だと…満足かしら?」

カレン「yes!つまりは―――」

忍「あ、私なんか分かっちゃいました」

アリス「分かっちゃったの!?」

忍「はい、つまりは…コホン」

忍「私達はどうやったって今すぐ日本から出ることはできません。だったらここで満足するしかないです!全ての黒髪を金髪に塗りつぶして満足しましょう!」

忍「…って感じですか?」

綾「いや、まったく意味わからないんだけど。ね?アリス、カレン―――」

カレン「さ、流石しの…完ペキデス」ガクガクガク

アリス「凄いよしの…満足そのものだよ」ガクガクガク

陽子「そこまで!?」

カレン「アリス」コクッ

アリス「カレン」コクッ

カレンアリス「「しのっ!」」

しの「は、はいっ!」ビクゥ

カレン「しのこそ、チームサティスファクションのリーダーにふさわしいデース!」

アリス「しののチームサティスファクションなら最高だよ!しの部を改名する勢いだよ!」

陽子「そこまでの覚悟!?」

忍「ええ!?いきなりそんなこと言われましても…」

カレン「タダでとは言いません!」

アリス「しのにはリーダーの証としてこのバンダナを授けるよ!」ババーン

陽子「いや、そんなバンダナ貰っても…な?しの?」

忍「こ、これは…っ!カレンとアリスが着けていた…金髪に…巻かれて…笑顔を…」ゴクッ

陽子「お、おーい?しのー?」

忍「分かりました!チームサティスファクションリーダー大宮忍、私を…満足させてくださいね?」

カレンアリス「「しのー!」」キャー

陽子綾「「…なにコレ?」」


おわり

七話を見た勢いで思わず書いてしまいました…
これだけでは短いのでおまけでもう一本投下していきます

陽子「アリスって意外と毒舌だよなー」


アリス「ええ!?」ガーン

忍「そんなことありませんよ!アリスはいつだって天使です!」

アリス「しの…」シーン

陽子「そりゃあしのに対しては誰が見ても甘々だけど…綾はどう思う?」

綾「私?う~ん…特にそんなことは思わないけど?」

カレン「私、ちょっと分かるかもデース」

アリス「カレン!?」

陽子「おお!だよなカレン!アリスって時々きついこと言うよなー」

カレン「ハイ、ナイフ突き刺してきマース」

アリス「そんなことしないよ!」

忍「アリスがそんな…シリアルキラーだったなんて…」

綾「なんでしのはそんな単語しってるの!?カレンが言ってるのは言葉のナイフでしょ」

カレン「そうデース、ただの比喩デース」

陽子「例えばこの前―――」

アリス『陽子ー!見て見てー!』

陽子『なんだアリス?これは…フルーツ?』

アリス『うん!フルーツ型消しゴムだよ!形だけじゃなくて匂いまでついてるんだよ』

陽子『あー私も昔使ってたなー。結構消しにくくて観賞用になるよね。どれどれ見せてー』

アリス『』サッ

陽子『…アリスー?どした?』

アリス『ふぅ、危なかったよ。危うく指を持っていかれるとこだったよ』

陽子『食わねーよ!?』

アリス『陽子、次の授業が終われば昼食だからそれまで我慢してね?』

陽子『だから、食べないよ?』

アリス『そんなこと言ってもダーメ。ポピーならできるけど、陽子が待てなんて出来るわけないもん』

陽子『ひでえ!』


陽子「―――ってことがあったし」

しの「う~ん…」

カレン「そうデスねー…」

陽子「あ、あれ…?みんな…?」

しの「確かに、陽子ちゃんに見せたら食べられそうです」

陽子「しのまで!?」

カレン「この前アリスが持ってきた食品サンプルをすぐに口に入れまシタ」

アリス「だよね!私間違ってないよ!」

陽子「そ、そんな…綾は!?どう思う!?」

綾「陽子に、待て…お手…伏せ…ち、ちんちん//」ボソボソ

陽子「おーい綾ー?戻ってこーい」

綾「よ、陽子//!私も匂いつき消しゴムもってるわよ//!」

陽子「だから!?食わねーよ!?」

綾「なんで!?じゃあいったいどうやったらお手してくれるの//!?」

陽子「何が!?」

カレン「綾落ち着くデース。つまり、ヨーコは自分が犬と同じ扱いを受けたのがショックだったデス?」

陽子「違うよ!そもそも匂いつき消しゴム食べるほどの食いしん坊だと思われているところだよ!」

アリス「ポピーはちゃんと我慢できるよ!陽子と同じじゃないよ!」

陽子「そして畳みかけるような毒舌!」ガガーン

陽子「う、うぅ…」ガクッ

アリス「よ、陽子?」

陽子「どうせ私は食品サンプルも食べてしまうような卑しい女ですよ…」シクシク

アリス「ご、ごめんね陽子。大丈夫!私と一緒にトレーニングすれば直せるから!」

陽子「アリス…」グスッ

アリス「ポピーの躾だって私がしたんだよ!陽子は単純だからもっと簡単――」

陽子「うわーーーん!」ダダダダ

アリス「ま、まって陽子ーー!」

綾「アアアアリス//!私も陽子の躾にきょ、協力させてくれない//?」

忍「私も躾てくださいアリス―💛!」キャー

カレン「もう滅茶苦茶デース…」

陽子「うぅ…みんな酷いよ」グスッ

カレン「ヨーコ?元気だすデース」

陽子「私だって女の子だもん…食いしん坊ってのはちょっと傷つくんだぞ」パクパクモグモグ

カレン「…なら登校直後にお弁当食べるのやめるべきデース」

陽子「これは朝用のお弁当だから大丈夫!昼のお弁当は別にあるから!」

カレン「つまりこれは朝食ですか?」

陽子「ううん、朝食は家で食べたよ?」

カレン「…………」

カレン「まあでも、アリスが毒舌っていうのは今回の件で私も同意しマース」

カレン「アリスも悪気があるわけではないので元気出すデース」

陽子「カレン…」グスン

カレン「私もアリスの鬼畜エピソードあるデース」

陽子「へー、どんな?」

カレン「あれはアリスがわらしべチョウジャーをやった次の日でした」

陽子「ああ、あの日カレンとも交換してたのか」

カレン「ハイ!私はアリスから水を貰いまシタ」

陽子「水?水ってもしかして私のあげた陽子水のこと?」

カレン「普通にただの水道水でしたよ?」

陽子「そこに私の元気分も入ってたんだよー!だから名付けて陽子水!どうだった?」

カレン「ぬるくて不味かったデス」

陽子「辛辣!!」

カレン「私はあれと交換で指輪を渡しまシタ」

陽子「ええ!?もしかして私の水って意外と価値あった?」

カレン「イエ、10円も無いデス」

陽子「ぐはっ」

カレン「私もそんなに高い指輪あげたわけではないデス、一万£デス」

陽子「ポンド?」

カレン「イギリスの通過デース」

陽子「へー、何円くらいなの?」

カレン「えっと…円だとわからないデス。確か一ポンド1.5$くらいだったと」

陽子「へーそっかー」

陽子(あれ?$ってどんくらいだ?100$一円だっけ?…まあいいや)

カレン「私、ヨーコ水なんかと釣り合わないけどアリスに似合うと思って指輪あげまシタ。でも、アリスときたら…」

アリス『え、あの指輪?あれなら勇にあげちゃったよ?しのと交換したのー!』エヘヘー//

カレン「流石にこれはショックでした…」ズーン

陽子「そっかー、アリスらしいなー」

カレン「他にもいろいろありマース!私の元気パワー注入も軽く避けられましたし!」

カレン「アリスは二期になってから若干冷たくなった気がしマース!」

陽子(…二期?)

陽子「う~ん、つまり昔のアリスは今より優しかったと?」

カレン「いえ、今ももちろん優しくて頼れる私のヒーローデース。ただなんというか…ちょっと鬼畜になりました」

陽子「鬼畜ってカレンは変な単語しってるな…まあ分からなくもないけど」アハハ

陽子「もしかしてしのがうつったとかー?ははは、まさかねー」

カレン「いやいやそんなー、確かにこっちきてからアリスはちょっとしのに似てのほほんとしてきましたケドー」

陽子「まああれだけ一緒に居ればアリスもしのみたいに…」

カレン「…」

陽子「…」

陽子カレン「「っ!」」ダッ

アリス「それでねー!しのがねー!」

忍「フフッ、それはすみませんでした」

綾「もー、しのったらドジなんだからー」

陽子カレン「「アーリースー!!」」ダダダダ

綾「な、何事!?」

アリス「わ、わわっ!?」

陽子「アリスの教室はここじゃなーい!しのになってしまう前にこっちへ来るんだー!」グイッ

アリス「え、ええ!?」

カレン「しのー!私のカブキを見るデース!金髪大回転ーー!」グルングルン

忍「あはーー💛!金髪が…まわって…弾けて…うほひー!」

カレン「今ですヨーコ!ここは私に任せて先に行け、デース!」グルングルーン

陽子「でかしたカレン!行くぞアリス!」ダッ

アリス「し、しのーーー!」

忍「ウヘヘ…金髪…金髪…」

綾「さっきから何なのよーー!」

陽子「やったー!お昼だー!アリス―!ご飯食べよー!」

アリス「ぐふっ」バタン

陽子「し、しんでる…?」

アリス「う、うぅ…しの…しのは何処に?」

陽子「おーいアリスー?お昼休みだぞー?」

アリス「休み!!」ガバッ

陽子「おおっ!?」

アリス「休憩時間だ!しのー!」ダッ

陽子「まった」ガシッ

アリス「!?何するの陽子!?」

陽子「今日はここで一緒に食べようなー」ヨシヨシ

アリス「ええ!?しのは!?」

陽子「う~ん、なしかな」

アリス「そんなの我慢できない!しのー!」

カレン「おおっと、無駄デース」ババン

アリス「カレン!?どうして」

カレン「どうしてって、アリスとお弁当食べに来まシタ。ちなみにしのは来ません」

アリス「なんで!?」ガーン

カレン「しのは(私が嗾けた)穂乃花と綾で金髪同盟談義に夢中デース」

アリス「そんな…しのー!しのーー!!」


忍「―――はっ!?今アリスの声が聞こえたような…」

穂乃花「忍ちゃんみてみて!今月の金髪少女倶楽部!今回はストレートヘアー特集だって!」

忍「きゃー💛!本当ですか!見せてください!」


カレン「――と、このようにアリスの声は届かないデス」

アリス「しのー!?」ガーン

陽子「さあ!大人しく私達との昼食を楽しむんだ!」

カレン「楽しむデース!」

アリス「な、なんか今日の二人おかしいよ…?」ガクガクブルブル

陽子「さあアリス、私のお弁当の卵焼きあげるよ」アーン

カレン「わたしのたこさんウインナーも食べるデース」アーン

アリス「い、いやーーー!」


忍「キンパツキンパツキンパツ!」

穂乃花「キンパツキンパツキンパツ!」

綾(…なにこれ?)

綾(わ、私も向こうの教室に…)

忍「な!?私はこのウェーブヘアー金髪っ子が一番可愛いと思います!」

穂乃花「そんな!絶対ストレートロング金髪っ子がいいと思うな!!」

忍「そんなことありませんよね!綾ちゃん!」

綾「な、なに!?」

忍「絶対こっちですよねですよね!」ズイズイッ

穂乃花「いや、綾ちゃんはもちろんストレートロング金髪だよね!」ズイズイズイッ

綾「い、いやーーー!」

キーンコーンカーンコーン


陽子「いやー終わった終わったー、さて帰ろうかアリス――」

アリス「」チーン

陽子「アリスーーー!」

アリス「しのしのしのしのしのしのしのしのしのしのしのしのしのしのしの」ブツブツ

陽子「これは重症だな…」

陽子「アリスー、放課後だよー?帰るよー?」

アリス「しのしのし…しのーーー!」ガバッ

陽子「おおっ!?」

アリス「しのおおおお!」ダダダダ

陽子「しまった!逃したか!」

カレン「アリース!しのはこっちデース!」

アリス「しのぉ?しのおおおおお!」

カレン「そうデース!しのが欲しかったらこっちに追いかけてくるデース」ダッ

アリス「しのおおおおおおお!」

アリス(やっと…やっとしのに会える!絶対に、捕まえて見せるよおお!)

アリス「うおおおおおお!」ガシッ

カレン「oh!ツカマリマシター」

アリス「捕まえたよ!しの――」

こけし「」

アリス「じゃなーい!?」

陽子「カレン、お疲れ様ー」バタン

カレン「ふぅ、いい仕事したデース」

アリス「あ、あれ?ここどこ?」

カレン「パパの車でーす。パパー!出発してくださーい」

アリス「え?ちょっと?し、しのーー!」ブロロロロ

カレン「さあさあ!あがるデース!」

陽子「お邪魔しまーす!」

アリス「お、お邪魔します…」

陽子「いやーカレンの家大きいなー、驚いたよ」

カレン「そうデース?イギリスの家よりは小さいデスよ?」

陽子「どんだけでかいんだよ!?すげーな!な、アリス」

アリス「そうだね…じゃなくて!これはいったいどういうこと!?なんでカレンの家に連れてこられてるの!?」

カレン「アリスは今日私の家に泊まるデース」

アリス「ええ!?聞いてないよ!しのは!?」

陽子「今日は私達三人だけだよ?」

アリス「なんで二人とも当たり前みたいに言ってるの!?」

カレン「ヨーコ、制服しわになっちゃいマース、パジャマ貸すデース」

アリス「スルー!?」

陽子「もうパジャマかいいなー、サンキューカレン。でもカレンのじゃあ私には少し小さいかもな」

カレン「心配ゴムヨー!サイズはいろいろ、種類もたくさんあるデース!」ババーン

陽子「おお!ファッションショーとかできそう!」

アリス「あ、あの…二人とも?」

カレン「アリスも、ほら着替えるデース」

アリス「え、え?」

陽子「アリスにはこれとか似合いそうだなー」

カレン「こっちのフリフリの奴の方が似合いマース!」

陽子カレン「「さあさあ、着替える着替える(デース)!」」

アリス「あ、あれー!」

陽子「――いやー食った食った」

カレン「陽子食べ過ぎデース、私とアリス二人分より多く食べてまシタ」

陽子「料理美味しかったからねー、あれならいくらでも食べられちゃうよ」

アリス「あ、あのカレン?私が今日ここに泊まるってことしのに連絡したいんだけど…」

カレン「それならもう私が連絡しておきまシタ」

アリス「いつの間に!?」

アリス「そ、それじゃあ、しのにお休みのあいさつを…」

カレン「それも私がやっておきまシター」

アリス「ええ!?ずるいよカレン!」

アリス「それじゃあ…しのにおはようの挨拶を…」

陽子「いや、それは明日やろうよ!」

アリス「それじゃあ…しのに…しのに…」

カレン「まあまあ、いいじゃないデスかー。夜は長いデース!トランプやりマース?UNOもジェンガもありマスよ?」

陽子「お、いいな!UNOやろうぜUNOー!」

アリス「…」グスッ

陽子「あ、あれ?…アリス?」

アリス「もしかして、カレンと陽子は…私のこと、嫌いなの…?」グスン

陽子カレン「「!!?」」

カレン「ア、アリース!?」オロオロ

陽子「な、なんでそうなるんだ!?」

アリス「だ、だってー!私としのの触れ合いを邪魔するなんて…魚から水を奪うようなものだよ」グスン

陽子「そこまで!?」

カレン「アリス!私もヨーコもアリス大大大好きデス!絶対ぜーったい嫌ってなんかないデス!」

アリス「本当…?」

陽子「勿論だよ!」

アリス「…そうじゃないなら何で?」

陽子「なんでってその…なあ」

カレン「…分かりました、この九条カレン腹を括ったデース」

カレン「私は…アリスにアリスのままでいて欲しかったデース!」

アリス「カレン…?」

カレン「アリスは、日本に来てからどんどん私の知らないアリスを見せ始めて…ちょっと驚きまシタ」

カレン「それと同時に…あの//…ちょっとしのに嫉妬してたかもです」

カレン「大好きなアリスが…遠くに行ってしまったようで…//」

アリス「カレン…」

カレン「だから!イギリスにいた時を、私達二人の時間を久しぶりに作ってみたくなって…ゴメンナサイ!」

カレン「アリスの気持ちを知っていたはずなのに…強引に連れ出すような真似をして…」

アリス「ううん…いいんだよカレン」

カレン「アリス…?」

アリス「私こそごめんねカレン、カレンの気持ち気づいてあげられなくて」

アリス「言ってくれればカレンとの時間ならいくらでもつくるよ。だってカレンは私の大切な友達だもん!」ダキッ

カレン「アリス…大好きデス」ギュ

アリス「私もだよ…カレン」ギュッ

陽子「…あれ?二人?おーい、私はー?」

カレン「ポピーも来るデース」

陽子「結局犬扱い!?」

アリス「おいでポピー!フリスビーやろう!」

陽子「アリスまで!?そこまでしてイギリスにいた頃を再現したいか!?」

カレン「♪」ウフフフ

アリス「♪」アハハハ

キャッキャウフフペチャクチャイチャイチャ

陽子(う~ん、この状況じゃあしのが二人になったら面倒が見切れない、なんて理由でアリスをしのから離れさせたってのは言えないな)

陽子(…まあいいか、アリスもカレンも元気になったみたいだし!取り敢えず今を楽しもう!)

陽子「よーし!それなら私も乗ってやるとするかー!」

陽子「わんわん!わぉーん!」

カレン「陽子なにやってるデース?」

アリス「陽子恥ずかしいよ…もう少し女の子としての立ち振る舞いをしようよ」

陽子「二人ともひどいよー!」ウワーン

カレン「なーんて冗談デース!」

アリス「陽子は犬なんかじゃないよ!陽子も私の大切な友達だもん!」

陽子「アリス…カレン…っ!」パアア

カレン「さあ!まだまだ夜は長いデース!」

アリス「よーし!今日は夜通し遊び続けるよー!」

陽子「よっしゃあ!ノってきたー!今なら何でもできそうな気がするよ!」

カレン「ヨーコ!キャッチデース!」ポイッ

陽子「わんっ!…って、犬扱いするなー!」

カレン「わー!ヨーコが怒ったでーす!」

アリス「逃げるよ、カレン!」ギュッ

カレン「ハイっ!」


イギリスでアリスと過ごした日々は、掛け替えのないものだけど

今この日本で、綾としのとヨーコと、みんなと同じ時を刻めるのはもっともーっと素敵なコト!

アリスが日本に行ってくれたから…私もそれに出会えることが出来タ…!


カレン「やっぱりアリスは、マイ・ディア・ヒーローデース!」

綾「―――それで、徹夜して大遅刻ってわけ?」

カレン「いやー盛り上がりまシター」

アリス「とっても楽しかったよ!特に陽子の腹踊りが爆笑ものだったよ!」

カレン「デース」

陽子「いやしてないよ!?変なウソやめてよ!」

アリス「ごめんごめん」アハハ

陽子「綾ー!昨日からアリスとカレンがいじめるー!」

アリス「ごめんね、陽子が可愛くてつい」ヨシヨシ

綾「あなた達だけ楽しそうね…」ワナワナ

陽子「あれ?そういえばなんで今日綾は金髪?イメチェン?」

綾「しのに無理やりかぶらされたのよ!昨日は私一人大変だったんだからもー!」

忍「アリスー!カレンー!」ダキッ

カレン「わわっ!?」

アリス「しの!」

忍「うひー!本物の金髪ですー!生き返りますよー!」スンスンスンスン

アリス「ちょっと!いきなり匂いかいでこないでー!」

忍「違います、これは呼吸です!昨日は二人がいなかったからわたし陸にあげられた魚になっちゃいましたよ」

陽子「アリスと同じようなこと言ってる!?」

綾「あれだけ苦労したのに…私の努力はいったい…」

陽子「よしよし、綾もよく頑張ったな偉いぞー」ナデナデ

綾「なぁっ///!?や、やめなさいよ馬鹿ー//!」

忍「まあ綾ちゃんの金髪姿もあれはあれで良かったですよ」ハアハア

アリス「…」

忍「アリス?」

カレン「しの…不誠実なのは良くないデース」

忍「ふ、不誠実じゃないですよ?私はもちろん、純金髪一筋です!」

陽子「へー、そう?綾ーカツラ借りるぞー」

綾「はい」パス

陽子「どうだしのー?似合うか?」キンパツ

忍「おほおおぉ!陽子ちゃんが金髪に!?素敵すぎますー💛💛💛」ダキッ

カレン「…」

陽子「…」

アリス「しの…」

忍「はっ!?私はなにを!?」

カレン「ヨーコこれは…」

陽子「うん、アリスなんかよりよっぽど重症だね」

陽子「アリス、カレン、私の方に来なさい」

カレンアリス「「はーい!」」トテトテトテ

忍「ええ!?ちょっと陽子ちゃん!?二人を連れて行かないでください!」

カレン「それは無理デース」

アリス「しのはそこで少し反省して!」

忍「ガーン!」ビターン

陽子「アリス、今日は私の家に泊まるか?」

アリス「いいの!?うん!泊まるー!」

カレン「ヨーコ!私もいっていいデース?」

陽子「もちろんだよ!よーし、二日連続オールと行こうか!」

アリスカレン「「おおー(デース)!」」

アハハハハウフフフフ

忍「………」

綾「………」

綾「そ、それじゃあ私も――」

忍「マツデス」ガシッ

綾「し、しの…?」

忍「アヤチャン、キョウハコノカツラヲカブッテクダサイ」

綾「い、いやよ…」

忍「キンパツキンパツキンパツキンパツキンパツ」

綾「いやーー!なんでオチが私なのよーー!」


see you next time
とはいかないけどおわり

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