モバP「たった一つの言葉」 (20)


モバマス

二次創作

誤字脱字

キャラ崩壊してるかも

暗いお話

以上がOKな人で



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431861796

事務所

エントランス

モバP「……」ボー

小梅「P、Pさん……」ヌ

モバP「うわ!」

小梅「……ご、ごめんなさい」ウルウル

モバP「あーわかってるわかってる」

モバP「脅かすつもりはなかったんだよな?」

小梅「は、はい……」

モバP「声出して悪かった」ポンポン

小梅「い、いえ……そんなこと……ないです」テレテレ

モバP(いつになっても小梅のヌっとした登場には慣れないな)

モバP「それでだ。今日はどうする?」

小梅「あの……実はもう決めてあるんです……」

モバP「……また例の場所か?」

小梅「ダメ……ですか?」

モバP「いや、俺もあそこは落ち着くから嫌いじゃないぞ」

小梅「……!」パァ

モバP「ははは」

モバP(小梅の笑顔に今日も癒されまくりだな)

小梅「は、早く行きましょう……すぐにっ」

モバP「慌てるなよー。転ぶぞ」

ヒソヒソ

モバP「ん?」

アイドルA「ねぇねぇ、今日がちょうどあの日だよね」

アイドルB「去年のやつ?」

モバP「……」

アイドルA「そう。うちのアイドルを乗せた送迎車が事故った話」

アイドルB「あれ聞いたときはゾッとしちゃったなー」

アイドルB「自分の乗ってた車だったらどうしよう、って」

アイドルA「ほんとねー。あ、でさ――」

モバP(……ちょうど一年か)

小梅「P、Pさん……」

モバP「悪い。今行くからな」


夜 墓地


小梅「ふふ……」

モバP「お前も変わった奴だよな。こんな場所が好きだなんて」

小梅「い、癒されます……」

モバP「成人男性が中学生の少女と墓地でデート、ね。声に出してみると違和感だらけだわ」

小梅「で、デート……なんですか?」

モバP「プロデューサーとしてここにいるわけじゃないし、デートってことでいいんじゃないのか?」

小梅「デート……」テレテレ

モバP「……」

モバP(昨年の夏。俺はアイドル……十時愛梨を乗せて車を運転していた)

モバP(その日は蒸し暑くて外に出るのが億劫だったことを覚えている)

モバP(暑さから仕事へのモチベーションも上がらずにただ黙々と運転をしていた)

モバP(そんな俺を見兼ねて愛梨は健気に俺を楽しませようとしていたんだ……)

モバP(それが嬉しくて愛梨との会話に気を取られた時だった)

モバP(対向車が俺の運転する車に突っ込んできた)

モバP(その後のことは……よく覚えていない)

モバP(ただ気が付けば俺は罪悪感にだけ苛まれていた)

モバP(俺がもっと会話に気を取られずに運転していれば、突っ込んでくる対向車に対してなにか対策が取れていれば)

モバP(もっと違った未来があったはず)

モバP(愛梨があんなことにならずには済んだのに)

モバP(頭の中でそのことが何度も何度もこだまされ続けていた)

モバP(愛梨は俺のことをどう思っているのだろうか。恨んでいるかもしれない。怒っているかもしれない)

モバP(「あなたが気をつけていればこんなことにはならなかった!」)

モバP(そんなことを思っているかもしれない)

モバP(真意はわからない。怖い気持ちもあるが、一度だけちゃんと聞いてみたい気持ちもある)

モバP(しかし、今となってはもう俺の口から聞くことは叶わない)

モバP(それはどうしようもなく仕方がないことだった)

小梅「……暗い顔……してます」

モバP「ん? あー、わりぃわりぃ」

小梅「あ、あの時のこと……考えていました?」

モバP「まぁ……ちょっとだけな」

小梅「あ、あれは……Pさんが悪かったわけじゃありません……よ?」

小梅「む、むしろ被害者……」

モバP「ありがとうな」ニコ

モバP「よし! じゃあ、明日は小梅休みだろ?」

小梅「は、はい……」

モバP「このあと朝まで映画でも見るか」

小梅「ほ……本当ですか……?」

モバP「おうおう。どうせ暇人だしな」

小梅「わ、私の家にたくさんDVDがあるから……!」

モバP「はいはい。じゃあ、見に行きますか」




小梅 部屋



小梅「……」スースー

モバP「映画を見るとはいったけど朝まで付き合わされるとはなー」ゲッソリ

モバP「しかもスプラッタ映画ばっかり」

モバP「お前は本当に個性の塊だな」

モバP「そういえば、愛梨にもよく手をやかされたっけな」

モバP「あいつ暑くなるとすぐ服脱ぐから」

モバP「前も車の中で……」

モバP「……」

モバP「少しだけ外に出て気分転換するか」

モバP「小梅は起きそうにないしな」


道路

モバP「で、ここに来ちゃうわけか……」

モバP(下を見ると細かい車のガラス片が散らばっている)

モバP(一年経っても事故の名残はまだ残っていた)

モバP(……供養のために置かれた花束やお菓子も前と変わらないな)

モバP「どうしてなんだろうな」

モバP(どうして。本当にどうしてか)

モバP(ここに来れば辛い記憶が蘇るだけだ)

モバP(だとしたら来なければいい話となる)

モバP(しかし、見えない鎖に引っ張られるように俺の体はこの場所へと吸い寄せられる)

モバP(その鎖から解き放たれることは今後もう一切ないはずだ)

モバP「……」ポロポロ

モバP「愛梨……」


?「そこのお方ー?」

モバP「え……?」

?「どうして泣いておられるのですかー?」

モバP「……君、もしかして」

モバP「あ、いや。これは目にゴミが入っちゃったんだよ」アハハ

?「……」キョロキョロ

?「あー、そういうことでしたかー」

モバP「……?」

?「わたくしの探していたお方はそなただったようですー」

モバP「俺を探していた?」

芳乃「わたくしは依田芳乃でしてー」

芳乃「そなたの悩みを解決するために参りましたー」

とりあえず今日はここまで

明日進めます

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom