ユーゴ「ほら見ろ！一気に俺が突き放しちまったじゃねえか！」

遊矢「・・・」チリンチリン

フトシ「シビ！シビレシビビ！」

遊矢「頭のボタン？わかった」ポチッ

フトシ「シビレエエエエエエエエエエエエエエ！！！」

ボボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

ユーゴ「な、何だこいつ！？いきなりすげえダッシュしやがったぞ！」

フトシ「シビレ」

ボボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

ユーゴ「しかもくっせえ！まさか屁じゃねえよな！」

遊矢「どうなんだフトシ」

フトシ「シ」

遊矢「屁だって」

ユーゴ「嘘だろ！？しかもところどころウンコ落ちてやがるしくっせえし！」

ユーゴ「なあ男と男の意地って何だよ！」ブォォォォォォン

遊矢「そんなの一つしかないだろ！」チリンチリン

刃「変わった自転車だな」

北斗「あれが黒咲さんの言ってた白い遊矢か・・・へえ」

真澄「・・・」

ユーゴ「わからねえよ！」ブォォォォォォン

遊矢「じゃあ考えてみろよ！」チリンチリン

ユーゴ「まさか怒ってんのか！？」ブォォォォォォン

遊矢「そ、そうじゃない！」チリンチリン

刃「臭え・・・屁だ屁」

北斗「ところどころウンコ落ちてるよ！何なんだあの自転車は！？」

真澄「はあ・・・」

遊矢「とにかく俺は負けるわけにはいかないんだよ！」チリンチリン

ユーゴ「チッ！俺だって走りで負けてたまっかよ！」ブォォォォォォン

沢渡「予想じゃもうすぐ帰って来るんだったな」

アユ「うん」

タツヤ「ほらお駄賃だよ。200円」

沢渡「何でこんな事になってんだ？いきなりレースなんて」

柚子「多分あれなんじゃないかなって」

沢渡「あれ？」

柚子「2人乗り、私とユーゴが」

沢渡「まだ引きずってんのかよ！」

タツヤ「そんな言い方ないだろ！」

アユ「悔しかったら彼女作りなよ！」

沢渡「うるせえな、この沢渡にかかれば女なんて」

アユ「真実の愛を知らないんだね」

タツヤ「可哀想に」

沢渡「くっ・・・」

フトシ「シビ・・・」

遊矢「どうしたフトシ？」チリンチリン

フトシ「シビレ・・・」

遊矢「腹が減った？ちょっと待ってろ何か」ゴソゴソ

ユーゴ「急に失速しやがったぞ、大丈夫か？」ブォォォォォォン

遊矢「無理するなよフトシこれは俺とユーゴのデュエルで本来は」チリンチリン

フトシ「シビレシビビ！シビシビ！」

遊矢「だよな。引き下がるわけにはいかないんだよな」チリンチリン

フトシ「シビレ！シビレ！シビレ！」

遊矢「よし！頑張ろうフトシ！」チリンチリン

フトシ「シビレエエエエエエエエエエエエエエエエエエ！！！」

ユーゴ「やるじゃねえか！けどな俺とお前じゃ一つ大きな差があるぜ！」

ユーゴ「俺のDホイールはリンと一緒に作った！でもフトシとチャリは」

遊矢「自転車は昨日、柚子と買いに行ったしフトシは俺達の弟のような存在だ！」

ユーゴ「・・・五分と五分ってとこだな」

遊矢「ああ」

沢渡「帰ってきやがったぜ！」

アユ「頑張れ遊矢お兄ちゃん！」

タツヤ「白い遊矢兄ちゃんも頑張れ！」

柚子「遊矢！ユーゴ！」

フトシ「シビイイイイイイイイイイイイイイイイ！！！」

ユーゴ「こいつマジか！？」ブォォォォォォン

遊矢「あと少し、あと少し何だ！」チリンチリン

ユーゴ「ウオオオオオオオオオオオオ」ブォォォォォォン

遊矢「柚子うううううううううううい」チリンチリン

沢渡「ゴール！」

ユーゴ「どっちだ！どっちなんだバナナ頭！」

沢渡「てめえもバナナ頭だろうが！」

遊矢「どっち何だ？」

沢渡「・・・引き分け」

ユーゴ「引き分け？」

遊矢「引き分けか・・・」

ユーゴ「いいデュエルだったぜ」

遊矢「俺の方こそ」

ユーゴ「お前が俺にデュエルを挑んだ理由ってあれだろ？心配すんなよ。いい女だぜ柚子は」

遊矢「うん」

ユーゴ「帰るぞ！送ってやるよ全員な」

沢渡「どう見ても乗れねえだろ」

ユーゴ「心配すんなよ！ほら早くしろよ！」

アユ「じゃあね柚子お姉ちゃん」

タツヤ「またね遊矢兄ちゃん！」

遊矢「・・・」

柚子「・・・」

遊矢「家まで送ってくよ」

柚子「うん」

遊矢「どうだ乗り心地は」チリンチリン

柚子「いいけど、落ちそうだから掴まっていい？」

遊矢「あ、ああ」チリンチリン

柚子「2人乗りの事怒ってるの？」

遊矢「そういうわけじゃ」チリンチリン

柚子「別にユーゴの腰に手を回してないから安心してよ」

遊矢「何かごめん」チリンチリン

柚子「ううん私だって嫉妬するから同じよ」

遊矢「今度ちゃんとユーゴに謝らないとな」チリンチリン

柚子「私も」

フトシ「今日は夕日が綺麗だなぁ・・・これも青春ってやつか」

遊矢「えっ！？」チリンチリン

フトシ「痺れるゥ～！痺れるゥ～！痺れるゥ～！」

柚子「気のせいか・・・」