八幡「なんで目瞑ってんの?」結衣「……」 (59)

注意
・八幡と結衣が付き合ってる設定です。
・キャラ崩壊してます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431609848

八幡「お前、観覧車に乗りたかったんじゃないの?」

結衣「そうだけど……」

八幡「景色見なくていいのか?」

結衣「ヒッキーってさ」

八幡「ん?」

結衣「どうして余計なことには鋭いのに、こんな簡単なことがわからないの?」

八幡(今日は長いこと課題になっていたディスティニーランドへ来た)

八幡(それなりに楽しみ、そろそろ帰るかとなった時に由比ヶ浜が「観覧車に乗りたい」と言い出したので、隣の駅にある臨海公園の観覧車に乗った)

八幡(由比ヶ浜は、最初こそ興味津々に外の景色を見ていたが、しばらくすると俺をチラチラと伺う仕草を見せ、俺を呼び目を瞑った)

八幡「お前、結構はしゃいでたからな。疲れたんだろ?」

結衣「……」

八幡「地上に着いたら起こしてやるから、少し寝てろ」

結衣「はぁ……」

八幡「朝早かったし、仕方ねえよ」

結衣「ごめん」

八幡「気にす……」

結衣「ヒッキーのバカ!」ベシッ

八幡「!!!?」

八幡「い、いきなり、なにすんだよ?」

結衣「少女マンガとか読んで、女心を勉強してよ!」

八幡「はぁ……? 小町が持ってるから、たまに読んだりするけど……?」

結衣「うわぁ……。ヒッキーが少女マンガ読んでるとか……」

八幡「お前、いま読めって言っただろうが」

結衣「女の子が彼氏の前で目を瞑るなんて、理由は一つしかないじゃん……」

八幡「……」

結衣「あたしの気持ちわかってて、はぐらかしてるの……?」

八幡「でも、いいのか……?」

結衣「ヒッキーじゃなきゃ嫌なの……」

八幡「そうか……」

八幡「……本当にやるの?」カオマッカ

結衣「今さらやめるなんてずるいよ! わたしだって恥ずかしいんだからね!」カオマッカ

八幡「恥ずかしいって……、お前から言い出したんだろ!」

結衣「そうだけど……。い、いいから、早くしてよ!」

八幡「わかったよ……。じゃあ、目瞑れ」

結衣「う、うん……」

八幡「じゃあ、やるぞ……?」

結衣「うん……」

八幡「いくぞ?」

結衣「……うん」

八幡「……」

結衣「……」

八幡「ほんとのほんとにするぞ?」

結衣「わかったから! 早くしてよ!」

八幡「わ、わかってるって……」

八幡「よし、今度こそ……」

結衣「……」ドキドキ

係員「お疲れ様でしたー!」

八幡&結衣「!?」

帰り道
結衣「ヒッキーって、ほんとにヘタレだね」

八幡「その話何回目だよ……」

結衣「だって事実じゃん」

八幡「事実って……」

結衣「じゃあ、あれは時間稼ぎだったの?」

八幡「いや、違うが……」

結衣「やっぱりヘタレじゃんか……」

結衣「やっぱりヒッキーのこと待ったらダメなんだね……」

八幡「はぁ?」

結衣「だって、告白したのも、手を繋いだのも、あたしからじゃん」

結衣「せめて、キスくらいはヒッキーからして欲しいよ……」

八幡「……悪い」

結衣「もう、うちすぐそこだから、ここでいいよ」

八幡「……」

結衣「今日はありがと! 楽しかったよ!」ニコッ

八幡「……結衣」

結衣「えっ?」

八幡「……名前呼ぶくらいなら俺からできるぞ」

結衣「ヒッキー……」

八幡「なんだ、その……。情けない彼氏かもしれんが、これからもよろしく頼む」ガシガシ

結衣「……ごめんさっきの発言取り消す」

八幡「えっ?」

結衣「……」チュ

八幡「!」

結衣「……ヒッキーにはあたしから行くから……」

結衣「だから……」

結衣「ずっと傍で待っててね!」



END

以上です。

ありがとうございました。

じゃあ、次はサキサキで
お願いします。

>>18
次はいろはです

もっとかけやー

いや書いてくださいお願いします。

>>22
このSSは、前に書いたSSの没ネタを結衣に置き換えて書いているため、これ以上書くとキャラ崩壊がとんでもないことになりそうなので、ここでやめました。

るみるみと静ちゃんも期待

そんなことよりNTR編と離婚編をだな

>>30
NTR編は書きたいけど、絶対叩かれるから書かない。
前に書いたやつもオチがNTRにしようと思ってたんだけど、叩かれそうだからやめたんだよね。

八幡が他の女に取られる展開なら・・・・

>>34
雪乃の自宅で八幡の誕生日を二人で祝おうとしたら陽乃に襲撃されて、雪乃の目の前で八幡が陽乃に逆レイプされるみたい感じ?

>>35
いやいや、生徒会室でめぐりんがいろはすの目の前で逆レやろ

>>37
それもいいね!
でも、俺はめぐりと付き合ってる八幡をいろはが逆レイプってのがみたい
単純にいろはを戸部とかサッカー部員がレイプでもいいけどね(これは前にやろうとした)

>>25
静ちゃん書くでー

平塚「……」八幡「先生?」

奉仕部
平塚「比企谷? 帰ったんじゃなかったのか?」

八幡(……先生、目が赤いな)

八幡「いつもの置いておいた本を持ち帰るのを忘れてたんですよ」

平塚「なんだ、それなら明日来れば良かったじゃないか」

八幡「明日から春休みですよ? ただでさえ休みが短いのに、わざわざ取りに学校に来るとかあり得ませんよ」

平塚「君らしいな」

八幡「先生はどうしてここに?」

平塚「……まぁ、いろいろとな」

八幡「はぁ……?」

平塚「……なぁ比企谷、このあと暇かね?」

八幡「実は家がアレでして……」

平塚「誤魔化すならもう少しうまくやるんだな」グイッ

八幡「お、横暴だ! 本当に家がアレなんですって!」

平塚「そうか。君の家がそこまで大変なら、教師として家庭訪問をしよう」

八幡「……」

平塚「決まりだな」

八幡「なにするんですか? 残業代はきっちり貰いますよ?」

平塚「安心しろ。なにか雑用をさせるわけじゃない」

平塚「どこか飯でも食いに行こうと思ってな」

八幡「……金ないっす」

平塚「大丈夫だ。私が奢ってやろう」

八幡「先生、男前っすね」

平塚「それは褒めてるのか?」

八幡「どこ行くんですか?」

平塚「以前、君と行ったラーメン屋だよ」

八幡「ああ、先生が親戚の結婚式を抜け出した時に行ったラーメン屋ですか」

平塚「覚えてくれていたのか」

八幡「……忘れるわけないじゃないですか。あの時、お父さんから孫が早く欲しい的な話されてましたよね。……余計なお世話かもしれませんが、早く孫の顔見せてあげた方がいいっすよ」

平塚「比企谷、知ってるか? 人間は強いショックを与えると記憶を無くしたりするらしいぞ」ポキポキ

八幡「ぼ、暴力反対です! 人を殴っちゃいけないって教わらなかったんですか!」

平塚「言葉の暴力を振るっている人間がそんな事を言っても説得力はないな」ジリ

八幡「な、殴るのは……」

平塚「……」ナデナデ

八幡「え、えっ?」

平塚「……さぁ、行こうか」

ラーメン屋
八幡「先生って、濃い味が好きですよね」

平塚「そうだな。なんでも、濃いほうがいい。人間だってそうだ」 

八幡「顔が濃いのがタイプなんですか?」

平塚「馬鹿者。個性とかそういうものだ。最近は癖のある生徒が減ってしまってな。正直、退屈だよ」

八幡「でも、教師としては手間が掛からない生徒の方がいいんじゃないですか?」

平塚「そうかもしれん。だが、面倒な生徒ほど可愛く思えるのだよ」

八幡「そういうもんなんですかね……?」

平塚「ああ、そういうものさ。……だから、私は君が気になってしまうんだろうな」

八幡「……それ、俺が面倒って言いたいんですか?」

平塚「そういう捻ねくれてる感性も君の良いところなのかもしれんな」

八幡「いや、俺は素直ですよ。世の中が曲がってるんです」

平塚「まぁ、そういうことにしといてやろう」

平塚「……」ズルズル

八幡「……」ズルズル

平塚「ふぅ……ここは相変わらず美味しいな。いつまでも、この味は変わらないでいてほしいものだ」

八幡「そうそう味なんて変わるもんじゃないでしょう?」

平塚「そうか? ある店は厨房に立っていた人がやめたら、まったく別物になっていたこともあったぞ」

八幡「ああ、たまにありますよね。でも、それは仕方ないですよ。時間が経てば人が入れ替わっていくもんですし」

平塚「……そうだな。いつまでも留まっている事なんて出来るわけないんだ」

八幡「先生……?」

平塚「あ、いや……なんでもないんだ……」

八幡「?」

平塚「な、なんだその……私だっていつかは結婚したりするだろうしな!」
八幡「あー。そうですねー」
平塚「……もう少し、真剣に答えろ」ギロ
八幡「せ、先生ならすぐにでもできますよ!」
平塚「それが出来ないんだよなぁ……」ガックリ
八幡(誰か貰ってくれよ! 頼むよ……)

八幡「ごちそうさまでした。美味しかったです」

平塚「気にするな。君には楽しい思いをさせてもらったからな。そのお礼だよ」

八幡「いや、別に俺はなにも……」

平塚「君と過ごした、この1年間は大事な思い出だ。私の教師人生のなかで、もっとも濃密な時間だった」

平塚「ありがとう」

八幡「……なら、もっと奢ってもらわないと割りに合わないですね」

平塚「そうかもしれんな」ニヤ

3月31日 比企谷家
小町「お兄ちゃん、携帯鳴ってるよ?」

八幡「ん? そうか」

八幡(げっ……)

小町「なに固まってるの? ……結衣さんじゃん。出なよ」

八幡「いや、ほら父親がアレだから……」

小町「お父さんなら、仕事中だよ。まぁ、アレだけど」

八幡(親父が聞いたら泣くだろうなぁ……)

小町「あっ、切れた」

八幡「お、そうか!」

小町「なに喜んでるのさ……ほら、かけ直したから」ポイッ

八幡「お、おい!」

結衣『もしもし、ヒッキー?』

八幡「お、おう。……それで何の用だよ? 俺、忙しいんだけど」

結衣『はぁ……もう少し、嘘つくなら考えてよ。ヒッキーが忙しいとかあり得ないし』

八幡「……」

結衣『それでさ、平塚先生が異動しちゃうみたいなの』

結衣『ほら先生達の人事って新聞に乗るじゃん? それに書いてあって、海浜総合に行くみたい』

八幡「……」

結衣『だから、今日の夜にでも送別会を……ヒッキー聞いてる?』

八幡「……悪い」

結衣『えっ、ちょ……』ツーツー

総武高 奉仕部
平塚「……」

八幡「先生、ここにいたんですか」

平塚「……どうした?」

八幡「お礼参りに来たんですよ」

平塚「卒業まで、あと1年もあるのにお礼参りかね?」

八幡「先生が卒業されるみたいなので」

平塚「……そうか。新聞でも発表されるんだったな」

八幡「なんで教えてくれなかったんですか」

平塚「教師には㊙守義務があるからな」

平塚「だから、君だけに特別に教えるなんてできないのだよ」

八幡「先生……」ジッ

平塚「……すまない。そんなのは詭弁なんだ。君にだけは言えなかったんだ」プイッ

平塚「……私は君が卒業するのを見届けたかった。君が変わっていく姿を見守っていたかった」ウルウル

平塚「それが叶わないと君に伝える時、私はきっと泣いてしまうから」ポロポロ

平塚「君に格好つけたくて、言えなかっただけなんだ……」

八幡「先生のダメなところをたくさん見てきたのに、いまさらそんなの気にしなくても……」

平塚「……そうだな。私は君に情けない姿を見せてきたな」

八幡「それに……先生は格好つけなくても、俺は格好いいって思います」

平塚「比企谷……」

八幡「まぁ、殴られたり、ワケわかんない部活に入れられたり、思うところはありますけど……」

八幡「でも、こんな俺を面倒見てくれたこと感謝してます」

八幡「……ありがとうございました」

八幡「それに先生が異動しても、もう二度と会わなくなるわけじゃないんですから」

平塚「そう、だな……ラーメン食いに行こう」

八幡「まぁ、暇なら付き合いますよ」

平塚「なら、大丈夫だな。君はいつも暇だろう?」

八幡「……どうですかね」

平塚「ああ、そうだ。君が20歳になったら飲みに行こう。その時には私は幸せな家庭を築いているだろうがな!」

八幡「へー。当てでもあるんですか?」

平塚「……いや、ないな」ガックリ

八幡「なら、その時にしてなかったら、俺を養ってください」

平塚「! お前、からかうのは……」

八幡「まぁ、先生が結婚してなかったらの話ですから。……嫌なら婚活頑張ってください」

平塚「なにを言ってるんだ。君こそ頑張りたまえ」

八幡「は? なんで俺が?」

平塚「私が養うにふさわしい男になってこい」

八幡「……」カァァ

平塚「必ず、迎えにこい。待っているよ」

八幡(そう言うと、先生は俺に大人のキスを教えてくれた)

END

以上です。

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