提督「ボディーコミュニケーション」 (31)

艦これSS、初投稿です。

提督の一人語りになります。よって艦娘はあまり出てきません。

ご了承下さい。

書きだめは済んでますので数分おきに投稿します。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431595930

提督「艦娘たちが頭をなでろ、手を握れ、抱きしめろ、おんぶしろとボディーコミュニケーションを求めてくる」

提督「朝起きれば隣にはいないはずの娘がいて抱きまくら代わりは当たり前」

提督「執務の合間の休憩時間は椅子代わり」

提督「おやつの時間は知らぬ間に決められたローテーションで決まった艦娘にあーんしたりされたり」

提督「晩飯は週に何回かは鳳翔と一緒に作らされる」

提督「一時期は争奪戦となったが騒ぐなら食事を作らないぞとボソリと言ったらパタリとやんだ」

提督「美味しい美味しいと毎度鍋が空になるのは見てて嬉しいがな」

提督「まあ、別にいいんだ。減るもんでもないし、最近は高確率でキラ付けできるし」

提督「ケッコンカッコカリした鳳翔は嫉妬するかと思ったが何も言わない」

提督「本人曰く、『独占はしません』のこと」

提督「なんでこうなったのか……」チラリ

島風・時津風「「Zzzzzzz……」」スピー  スピー

鳳翔「……?」ニコッ



スレなんかミスって2つ立てたけどどうすれば(;・∀・)



提督「春の季節の頃。最初は第六駆逐隊の4人が、ホラー映画を見たせいで怖くて眠れないと言って仕事中の俺を訪ねてきたんだ」

提督「取り敢えず部屋について行って、不安を無くして寝かしつける方法は知ってた俺は、取り敢えず抱っこしてみたんだ」

提督「どんなふうに、って?」

提督「こう、左腕で抱えて、右手で頭とか撫でたり背中を優しく叩いたりだな」

提督「シャツも脱いで肌着一枚で、痛くないように、体温を感じやすいようにした」

提督「あとは子守唄なんかもやったな」

提督「俺が長男で、家が兄弟が多かったこともあって、スキルはあったから4人ともすぐに寝た」


依頼だしてきました。お手数お掛けしました。


提督「風邪を引いた文月の面倒を見てた時だった」

提督「季節が移り変わる節目は体調を崩しがちな娘が増える。文月もその一人だった」

提督「まだ人数も少なかったし、艦隊を出撃させてたこともあって面倒を見てたのは俺だった」

提督「額の濡れタオルを交換するときに、文月が「喉が渇いた……」と言ったんだ」

提督「ポカリはあったけど、ストローを忘れてた俺は文月を横から抱き抱えて、後頭部を動かないようにして起こしたんだ」

提督「湯のみで飲ませて一息つかせて、降ろそうとしたんだが、文月は服を掴んだまま離してくれなかった」

提督「病気の時はなんか寂しくなっちまうからな、それのせいだろう」

提督「落ち着くまで抱きしめたり、一緒に横になってやったよ。大体三十分ぐらいかな」

提督「寝息も穏やかなものに変わっていった」

提督「それから治るまで毎日抱きしめてた」

提督「文月はその事を睦月に見られていたらしく、後日睦月も寝る前に抱きつきに来るようになった」


提督「蒸し暑い夏の日だ。台風の進路が島を直撃するという予報が大本営より届いた」

提督「付近を通過することは多いから対策は取ってたけど、直撃は初めてだった」

提督「島からの脱出も考えたけど、針路上の海は低気圧で大荒れ」

提督「まさに八方塞がりだ」

提督「鎮守府を含めた建物は台風対策をとってあったから、窓を全部閉じて、全体をベニヤ板で覆ってネジで壁に固定した」

依頼も何もかも出来てないぞ

初心者スレ行って出直した方がいい

提督「大変なのはその後だった」

提督「台風を経験したことがあまりない艦娘が多く、夜、音にビビって泣いた娘が沢山出た」

提督「そんな娘たちを大部屋に集めて俺や戦艦組、一部の重巡や空母組が一人ずつ寝かしつけてやった」

提督「頭や頬をなでたり、寝付けない娘はおんぶや抱っこしたり、落ち着くまで手を握ったりとかと大変だった」

提督「トイレの付き添いも行ったりした」

提督「手伝ってくれた娘たちもよく頑張ってくれたよ」


>>10
ご指摘有難うございます。ですが短編ですので続行します。

提督「しばらくして、艦隊の人数が増えた」

提督「異動関連の書類の激務を終えて、鳳翔さんのとこで遅い飯をもらった」

提督「食べ終わった時だ。離れた所に高雄が居たんだが、完全に酔い潰れてたんだ」

提督「起こそうと肩を叩いても反応は曖昧だった。と思ったら絡まれた」

提督「酔っぱらいに絡まれたら逃げるのは至難の業。取り敢えず形だけでも付き合う事にした」

提督「そこからは愚痴のオンパレード」

提督「ろれつが回ってないこともあって相槌を頷く程度のことしか出来なかったが、一つだけはっきり分かる言葉があった」

提督「『私達、重巡とかにも構ってよ……』」



提督「そういえば構っていたのは今までは駆逐艦組が多かった。軽巡組とかは偶にあったが重巡組以上の事は気にしてもいなかった」

提督「まるで頭を殴られたような衝撃だった。俺は着任した時、誓ったのだ」

提督「これから訪れる仲間を大切にする、と」

提督「ここに来て、俺は忘れがちになっていた。高雄は偶然にも初心を思い出させてくれたのだ。この言葉に俺は涙を禁じ得なかった」



提督「話し込んでいたらいつの間にか閉店時間になっていた。感謝の代わりに、お姫様抱っこして運んだ」

提督「部屋には愛宕がいた。いつもは少し騒がしいやつだけど、鳳翔さんから事前に話を聞いていたのか、抱き抱えた高雄を見てすぐに事情を察してくれた」

提督「その後は愛宕が敷いてくれた布団にゆっくりと降ろして寝かしつけてやった」

提督「翌日、朝食時に高雄は愛宕にイジられまくって顔真っ赤にしてた」

提督「どうやらとても良い夢を見てたらしい。内容までは教えてくれなかったけど」

提督「執務が早く終わった夜は熱い渋茶を飲む」

提督「こういった時間には艦娘がよく相談にくる」

提督「今日はしおいがやってきた」

提督「少ししょげている様子を見て、話を聞こうとするが口を開こうとしない。こういう時には俺独自の開心術がある」

提督「しおいみたいに体重が軽い娘は、脇から手を入れて抱えて、膝に乗せて、前から抱きしめる」

提督「頭を撫でたり、背中をポンポンと叩いてやったりした。時間が経つにつれて、顎を俺の肩に乗せたしおいはポツリポツリと話し始めた」

提督「相談から始まり、最後は泣きながらの愚痴となっていたが、要約すると最近、新入りのろーちゃんにアイデンティティを奪われそうだと考えているらしい」

提督「確かに日焼けした肌、スク水、活発的に動く姿はそっくりだ」

提督「でも、俺はしおいがここに来てからの様子、振る舞いを知っている」

提督「快活そうで、実際は思慮深い性格だってこと」

提督「辛いものが大好きで、野菜が少し苦手」

提督「遠征に積極的に参加して、鎮守府を支える縁の下の力持ち」



提督「そして、すごく仲間を大切にする良い娘であるということ」

提督「イムヤは何度も危ないところを助けられ、命の恩人だと言っていた」

提督「イクは長い間仕事をしてきて、背中を預けられる相手の一人だと言っていた」

提督「はっちゃんはエネルギッシュなその姿に力を貰っていると言っていた」

提督「ゴーヤは、何時でもプライベートの付き合いをしてくれるしおいが好きだって言っていた」



提督「そして何より」

提督「ろーちゃんはしおいのことを尊敬できる素晴らしい先輩だと言っていた」



提督「俺はぜーんぶ知っている」

提督「今まで見てきたり、他の娘からも聞いている」

提督「俺はそういったありのままの評価を伝えた」

提督「話の途中から泣き出していたしおいは号泣してしまった。笑ってたので多分嬉し泣きだと思う」

提督「次の休日、潜水艦組が休んでいた俺を訪ねてきた。買い物に付き合って欲しいらしい」

提督「特に用事もなかったので一緒に行った。帰り道、仲直りのキッカケになった俺に全員お揃いのシルバーのネックレスをくれた」

提督「いまでも着けてる。俺の宝物だ」チャラッ

提督「ある日、戦艦「扶桑」「山城」の2名が俺の鎮守府に避難してきた」

提督「レコーダーを見ると、作戦行動中に隙を見て通信を艤装側で切断、脱出してきたらしい」

提督「艦娘は所属の鎮守府で違反行為や職権乱用によって心身にダメージを負った場合は他の鎮守府に避難する権利がある」

提督「取り敢えず2人をドックにいれてバケツを与え、フル補給させた」

提督「二人の所属する鎮守府はこの島に近い。奪還作戦に出る可能性を考えて取り敢えず秘書艦だった鳳翔に命じ、大本営に避難を希望する艦娘がやってきたことを無線で伝えた」

提督「避難受け入れの許可が出るとすぐさま第一艦隊、第二艦隊を召集し、鎮守府近海の警戒を命じた」



提督「ドックから出てきた扶桑と山城は少しマシな顔になっていた」

提督「非番だった日向と伊勢にそれぞれ担がれた二人は医務室に運ばれ、眠りについた」

提督「結果から言うと、奪還作戦行動は無かった」

提督「大本営直轄の鎮守府から憲兵隊が出動し、籠城戦を決行していた艦娘を保護、提督は逮捕されたらしい」

提督「数名の艦娘に心へのダメージが確認されたため、その手のエキスパートとしていつの間にか認定されていた俺は治療を命じられた」

提督「治療費は現物支給とのことだったので、向こう数ヶ月分の資材が護衛艦隊に守られてやって来た」



提督「その後は大忙しだった」

提督「艦娘のレポートや問診票に目を通し、面談して症状を判別する」

提督「基本はストレートに、時には変化球を駆使して心を癒やしていく」

提督「最後の艦娘が元通りの状態になったのは数年後だった」

提督「まるゆは俺に依存させないと治らなかったこともあり、ここに残留させた」

提督「異動希望の艦娘をのせた船を見送る俺と鳳翔。その間には嬉しそうに両方の手を握るまるゆの姿があった」

提督「んで、今に至る」

提督「ここ数年でコツを掴んできたので仕事は2100には終わる」

提督「その後は2400まで添い寝を希望した艦娘二人を寝かし付けるのに掛かりっきりになる」

提督「最近は腕枕がブームになっているらしく、腕が痺れる。こんな腕のどこがいいんだか……」

提督「鳳翔も人気者で、皆から『鳳翔お母さん』と愛称を付けられている」

提督「毎日が楽しく、色々とドタバタとしてるけど、今、俺は幸せです」

完!!

鳳翔さんマジおかん

書き込んでくれた方、目を通して下さった方、

この場を借りて感謝申し上げます。

次作は良いヒントを頂いたのでそれ関連の話を書く事にします。

では、ありがとうございました。

なんかこんな話書いてほしいとかあったら書いてくださると嬉しいです。

参考にします。

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