穂乃果「二人で叶える物語」 (47)

キャラ崩壊と駄文祭りです
気をつけてください
以下投下

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~穂乃果~


チュンチュン



穂乃果「う~~ん…」モゾモゾ

小鳥達のさえずりで気持ち良い睡眠から眼が覚めた。
妹の雪穂の声で目覚めなかったのは今日が休みだから!
まだ眠たいけれど手で目を擦り、半ば無理矢理脳を覚醒させる。


穂乃果「ふあ~~あ」ネムネム


大きなあくびをしながら時計を見るとまだ午前8:00時。
休日の、こんな時間に起きるのは珍しい、だって今日は…


穂乃果「ツバサさん…」


考えただけで顔が赤くなるのがわかった。
今日はA-RISEのリーダー、綺羅ツバサさんとデート!

パシッ!

自分の頬を両手で叩いてシャキッとする。
朝食食べて、歯を磨いて、顔洗って、あっという間に10:00時!


穂乃果「も、もうこんな時間! 急がないと!」


慌てふためく私を見て雪穂が一言。


雪穂「なーんか顔赤いし、いつもより早起きだし身支度しっかりしてるし怪しいな~」


うっ…するどい
今日はこの日の為に用意したピンク色のスカート…派手じゃ…ないよね?
それにいつもは普通のリボンをしてるけどちょっと今日は変えてみた。



穂乃果「よしっと」

雪穂「へ~お花ついてるリボンなんだ」チョンチョン


そういいながら髪飾りを突く雪穂。


穂乃果「ちょ、あんまり触らないでよお、これつけるの難しいんだからね!」

雪穂「ご、ごめん」

雪穂「でもなんかいつもよりおしゃれだね?」


うーん…雪穂じゃなくてツバサさんに気づいて欲しいんだけどなあ


穂乃果「ま、まあ! 穂乃果ももう大人なんだからね!」

雪穂「自分で起きれないのに?」

穂乃果「今日はちゃんと起きたもん!」



他愛もない話をしていると、もう家を出る時間になってしまった。
スパートをかけて準備をする。


雪穂「そういえば今日天気予報雨だよー!」

穂乃果「わかったー!」

雪穂「本当にわかってるの~?」

穂乃果「もう行かないと!」ダッ!

雪穂「お姉ちゃん、カバンはー!?」

穂乃果「いっけなーい!」


忘れかけたカバンをしっかりと肩に背負って家を飛び出す


雪穂「折畳み傘いれといたからね! いってらっしゃーい」


お願いします! ツバサさんがまだ待ち合わせ場所にいませんように!!


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──



▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

~ツバサ~


チラッ


左腕に付けてる腕時計を覗く、午前11:00時。
15分前に着いたのだけどあっという間ね…緊張して仕方ないわ
なにせあの高坂穂乃果さんとのデート。
信じられない、あんな素敵な娘とデートだなんて


ツバサ「ふぅ…」


深呼吸して心を静めようと試みるも虚しく終わった。
人生初のデート…それに私の片思いの人。
そんな奇跡あってもいいのかしら?


ドキドキドキドキ


隠し切れるか不安な緊張をどうにか抑え、今後のことをまた考える。
デートに誘ったからには私がリードをしないとね
リードする立場だから今日はメンズっぽくコーディネートしてみたわ。
黒のジャケットを着てクールで爽やかな印象を持ってもらえるように決めたつもり!

けど…似合ってるかしら?
後ろから走ってくる足音が聞こえた。


穂乃果「すいませーん待ちましたか!?」タッタッタッタ

ツバサ「こんにちは、穂乃果さん」

ツバサ「大丈夫、今来たところよ」


これで大丈夫よね? 気づかれてないわよね? 緊張してるから15分前に来たこと!


穂乃果「はぁ…はぁ…」パッパ


身嗜みを整える彼女。


ツバサ「あはは、別に走らなくても私は逃げなかったのに」

穂乃果「ご、ごめんなさい」


ほんのりと汗を流してるし、家を出るのがギリギリだったのね。


ツバサ「ふ…フフッ」


彼女らしくて可笑しくなってしまった。


穂乃果「どうしたんですか?」

ツバサ「ごめんなさい、思い出し笑い」クスクス

ツバサ「あぁ、髪飾りが少しずれてるわ」


彼女の髪飾りにそっと手を伸ばした。


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~穂乃果~


髪飾りがずれてる。
そういって私に近づいてくるツバサさんを前にどぎまぎした。


穂乃果「あ、あの…っ」


ほんの少しだけ背伸びをして直してくれているのがまた愛らしい。


ツバサ「ちょっとだけまってね、もう少しだから」


けど、その反面少しだけ微笑んでいる彼女の顔が爽やかで…尚更ドキドキさせた。


穂乃果「はい…///」チラッ


顔が近いのを気づいていない様子。
このまま穂乃果が顔をもっと近づければ…キス…できちゃうね。
そんなことを考えて頭がめちゃくちゃに破裂しそう!


ツバサ「よしっと、これでオッケーよ!」

ツバサ「ふふっ可愛らしい髪飾りね、とても似合ってるわよ、穂乃果さん!」ニコッ

穂乃果「っ…///」

ツバサ「どうかしたの?」

穂乃果「い、いえ!」

穂乃果「それで、今日はどこに行きますか?」


照れてるのを隠すように話題を振る。


ツバサ「そうねえ、とりあえずブラブラ歩きましょう?」

穂乃果「いいですね! いきましょう!」

ツバサ「穂乃果さん」

穂乃果「なんですか?」

ツバサ「そのぉ…敬語、やめてもらえるかしら?」

ツバサ「私達、もう友達でしょ? だったら敬語はさ…」

穂乃果「ごめんなさっ、ごめん!」

穂乃果「じゃ、じゃあ…」


▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

~ツバサ~


穂乃果「よろしくねツバサちゃん!」ニコッ


初めての平常語、そして太陽のような笑顔に私の心はうたれ
急に顔が赤くなったのがわかった。


穂乃果「どうしたの? ツバサちゃん」


貴女の笑顔が素敵だったの、なんていえたらどれだけ良いか
まだデートは始まったばかり、これから先言えるようにがんばらなくちゃ


ツバサ「それじゃあ改めて…私からもよろしくね、穂乃果」

穂乃果「うんっ!」ニッ


笑顔を絶やさない彼女を連れて私はブラブラ歩くという体の
アウトレットへと向かった。
徒歩10分ほどで目的地へと着いて
目に入ったのは洋服店、そこへ穂乃果を誘う。


ツバサ「穂乃果、あそこにいきましょ?」

穂乃果「服屋さんだね! いこーいこー!」


彼女は嬉しそうに私の手をとり走り出した。
無意識なのか、意識してるのかわからないけれど、とても照れくさく、恥ずかしい。


穂乃果「ツバサちゃんはいっつもこういうお店で服買ってるの?」

ツバサ「似たようなところね」

穂乃果「私、こんなおっきいところ初めてだよ」

ツバサ「あ~ら、じゃあ私が穂乃果を徹底的にコーデしないとね」パチ


私のチャームポイントの一つ、ウインク。
効くかしら…


穂乃果「!」ドキッ

穂乃果「よろしくね! ツバサちゃん!」ニッコリ


それに応えるかのように笑顔をみせてきた。
期待した眼差しに頷き、改めて彼女の今日のファッションを見た。
真っ先に目に付いたのはピンク色のスカート、これなら合わせやすそうね


ツバサ「そうね…お金もそんなに持ち合わせてないから…」

ツバサ「今日はその可愛らしいピンク色のスカートに合わせるわ」

ツバサ「とっても似合ってるからこれからも穿くでしょうしね?」


ほんのりと頬を染める彼女を見て一安心、なぜかって?
気づかない筈ないでしょ?
待ち合わせについたときに身嗜みを整えるのに一番最初にスカートを直したんだからね。


穂乃果「う、うん!」


適当に歩いて目につくものを手に取り彼女に合わせていく。


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~穂乃果~


今の穂乃果は超ハッピー!


ツバサ「そうね、オフホワイトのニットとかも合いそう」


だって、髪飾りにも、スカートにも気づいてくれたんだもん!


ツバサ「穂乃果ならなんでも着こなせそうねぇ…」


それに…真剣な顔で、真剣に考えてくれてるツバサちゃん、かっこいい…


ツバサ「ブラウスとカーディガンもいいと思うんだけど」


そんなことを考えてぼーっとしてる穂乃果。


ツバサ「ほーのか!」フニフニ

穂乃果「うわわぁ!」


ほっぺたを優しく指先で摘まれる。


ツバサ「私の話きいてた?」ニコッ

穂乃果「ご、ごめん! ぼーっとしてたよ…」

ツバサ「まあいいわ、ふふっ」フニフニ


ほっぺを摘み続かれるのが恥ずかしくて
とっさに目に付いたジャケットを手に取り提案する。


穂乃果「そ、そうだ! 穂乃果、ツバサちゃんと似たような感じがいい!」

ツバサ「私と?」

穂乃果「うんっ! これとかどうかな!」バッ


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~ツバサ~


彼女が手に取ったのは黒いジャケット、私が着ているのと似ている。
あら、この娘気づいたのかしら?


穂乃果「ちょっと着てみる!」


深くは考えてなさそうだけど…彼女なりの気遣いかもしれないわね
いいじゃない


ツバサ「ちょっと大人っぽいけど、似合ってるわ」

穂乃果「穂乃果、これがいい! これに決定するね!」


初めて聞いた彼女の『私』以外の一人称。
親しい関係の子にだけ言ってるであろう自分の名前。
どれだけかはわからないけど気が緩んだってことで良い?
それなら良いなあ


穂乃果「ツバサちゃん?」

ツバサ「穂乃果、『私』じゃなくていいの?」クスクス

穂乃果「あっ! …うぅ///」


彼女も気づいた様子で
照れてる彼女が微笑ましい。


穂乃果「でもっ、いいの! ツバサちゃんと穂乃果の仲だもん!」


その『仲』っていうのは何を示してるのかまだわからないけど
それをいつか必ず『恋人』っていうものに変えてみせるわ


ツバサ「そうね…待っててね?」

穂乃果「え?」


ナデナデ


彼女の頭を撫でた。


△▼△▼△▼△▼△▼△▼

~穂乃果~


突然のことで頭が真っ白。
ただわかるのは穂乃果の胸の中はときめいてるってこと。
撫でられるようなことを言った事も、したこともないような気がするけど…
そんな事、今はどうでもいい。

ツバサちゃんにもっともっと撫でてもらいたいよ…
だけど、まだ気恥ずかしくってそんなこと言えない!
海未ちゃんやことりちゃんだったらすぐ言えるんだけどなあ


ツバサ「良いのが見つかってよかったわね」

穂乃果「うん! お揃いだね?」

ツバサ「そうね、今から着るとか…どう?」



ちょっと恥ずかしそうに少しだけ俯きながら言ってきた。
さてはツバサちゃん、照れてるな~?
今までずっとクールに穂乃果に接し続けてるツバサちゃんをイジッてみたくなっちゃった♪



穂乃果「う~ん、どうしようかな~」ニヤニヤ

ツバサ「い、嫌ならいいのよ?」

穂乃果「ツバサちゃんがどうしてもっていうなら着るけどね!」

ツバサ「それじゃあ…ど、どうしてもっ…よ///」

穂乃果「わわわかったよ///」


頬をほんのりと染める彼女をみて、穂乃果もつられて紅くなる…
ちゃんと穂乃果のこと意識してくれてるんだなってさ。
さっき買ったツバサちゃんとお揃いのジャケットを着終えると


ツバサ「うんっ、やっぱり似合うわね!」


よかった…実は大人っぽすぎて似合うか心配してたの。
似合うといってくれて安心した穂乃果は気が緩んで…
恥ずかしいことにお腹が…


グゥゥ


穂乃果「あっ…///」

ツバサ「ふふっ…可愛いお腹の虫さんね」ニコッ

穂乃果「うぅ…恥ずかしいよ」

ツバサ「仕様がないわ、だってもう12:00時なんだもの」

ツバサ「私もお腹が空いてきてたとこよ」

穂乃果「じゃあお昼にしようよ!」

ツバサ「もちろん」

ツバサ「少し歩いたところにオススメの喫茶店もあるの、そこで休憩もしましょ?」


そういって穂乃果の返事も待たずに手を取り歩き始める。
手を繋いでくれたのが嬉しくって
なんでも合わせてくれるのが嬉しくって
真摯に接してくれてるのが嬉しくって
自然と笑顔がこぼれた。


穂乃果「ツバサちゃん」

ツバサ「なぁに?」

穂乃果「今、穂乃果最高に楽しいよ!」ニッコリ

ツバサ「それなら私も幸いよ」ニコッ


▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

~ツバサ~


この後、私達二人は喫茶店で食事をした。

ドキドキが止まらない。
ちょっと恥ずかしくてね…
なんでかって? だって…穂乃果ったら

『はいっ! ツバサちゃん、あ~~ん』

急にこんなこと言って、私にせがむのよ?
っていっても、断れずに…
周りの視線が痛いというかなんというか…

お返しにと私も思い切って
彼女の口横に付いてたホイップクリームを拭ってあげたわ!
照れくさそうにしてるからクスクス笑いながらその拭ったクリームを舐めてみたり…
今思えば傍から見たらバカップルね…

食べ終えた私達は休憩もかねて談笑を始めた。
そして


ツバサ「ねえ穂乃果?」

穂乃果「なあにツバサちゃん」

ツバサ「あなた達μ'sはLoveLiveで見事優勝した」

穂乃果「うん」ニコ

ツバサ「それはあなた達みんなの願いだったわけよね?」

穂乃果「そうだね、みんなの願いだよ」

ツバサ「その強い願いが叶った今、あなたが何を想っているのか教えてくれないかしら?」

穂乃果「穂乃果が今想ってること…」

穂乃果「う~ん、ただがむしゃらに優勝を目指してた…」

穂乃果「だからその後のことなんて考えてなかったけどね?」


穂乃果「今はっきりと言えることはあるの!」

ツバサ「うん?」

穂乃果「私がアイドルを始めて出合った仲間達…もちろんA-RISEの皆さんも含めて」

穂乃果「出会えたこと、出会えて友達になったこと」

穂乃果「それは全部運命なんじゃないかなって思うの」

穂乃果「そんな素敵な出会いをした人たちとずっと…」

穂乃果「これから先ずっとずーーっと10年、20年たっても一生続くようにっていっつもおもってるんだぁ!」

ツバサ「…ふふっ、そうね、私も続けたいわ」

穂乃果「だから…ね?」


△▼△▼△▼△▼△▼△▼

~穂乃果~


難しいことを聞いてきたツバサちゃん。
穂乃果は説明とか下手糞だけど
今じゃないと自分の気持ちを教えてあげられない気がして
素直に率直に伝えようとした。
だって、ツバサちゃんに『好きだよ』って…今伝えないとダメだとおもったから!


穂乃果「だから…ね?」

ツバサ「穂乃果」

穂乃果「え?」


伝えようと思ったんだけど、遮られちゃった


ツバサ「私、穂乃果のことが…好き」

ツバサ「いいえ、大好き」

ツバサ「貴女の真っ直ぐな意志に、素直な心に、絶えない笑顔に…」

ツバサ「一目惚れしたの」

ツバサ「可笑しいでしょ? ついこの間までライバルだったのに」

ツバサ「でも…初めて会ったときから心惹かれた」

ツバサ「笑ってくれて構わない、無視してくれて構わない」

ツバサ「でも私の気持ちは…今言わないとダメだっておもったから…」


透き通る瞳で私の事を見つめるツバサちゃん
急なことで自然と涙がでてしまった。


穂乃果「……!」ウルウル

ツバサ「ほ、穂乃果?」

穂乃果「……ぅ」ポロポロ

ツバサ「どうしたの? どこか痛い?」アタフタ



慌てふためくツバサちゃん。
やっぱり穂乃果のことちゃんと想ってくれてるんだね
大丈夫だよ、ツバサちゃん? これはうれし涙だから…

しっかり伝えないと…私も!
ツバサちゃんの気持ちに応えないと…!


穂乃果「ごめんね、ありがとうツバサちゃん」

穂乃果「穂乃果もね…、ずっと好きだった」

穂乃果「誰にでも優しいツバサちゃんが」

穂乃果「いつでも頑張ってる、みんなを見守ってるツバサちゃんが」

穂乃果「大好きだよ!」ニッコリ


▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

~ツバサ~


告白した。
驚きを隠せなかった、だって両思いだったんだから…

パチパチパチパチパチ

穂乃果の『大好き』という返事が発せられて約数秒
お店が拍手で喝采された。

通りで店内が静かだったわけね…
冷静じゃないかって? 安心して気が緩んでるのよ
拍手はもう慣れてるし。

慌ててる穂乃果をみて、また自然と笑顔がでた。


▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

~ツバサ~


告白した。
驚きを隠せなかった、だって両思いだったんだから…

パチパチパチパチパチ

穂乃果の『大好き』という返事が発せられて約数秒
お店が拍手で喝采された。

通りで店内が静かだったわけね…
冷静じゃないかって? 安心して気が緩んでるのよ
拍手はもう慣れてるし。

慌ててる穂乃果をみて、また自然と笑顔がでた。

誤爆った
すまんぴ


穂乃果「つ、ツバサちゃん!」

ツバサ「ふふ、皆さん私達の話聴いてたみたいよ」

穂乃果「えぇぇ///」

穂乃果「そ、そろそろ行こうよ!」

ツバサ「そうね、お会計に行くわ」


帰り際「お幸せに」なんて言われたけど
当たり前。
もう既に幸せなんだから…この気持ちは大切なもの。


腕時計を見るとすでに午後15:30。
雲行きが怪しく、今にも雨が降りそう。


ツバサ「ちょっと長居しすぎたわね、今にも降りだしそう」

穂乃果「うぅ~、さっきまで晴れてて気持ちよかったのになあ」


なんて文句を言いいながら私のジャケットの袖を摘んでいる


ツバサ「ふぅ…仕様がないわね」パッ

穂乃果「あっ」


もう付き合ってるんだから恥ずかしさとか関係ないでしょ?
強引に彼女の手を取った。
今までの握手するような繋ぎ方ではなくて
お互いに5本の指を絡めて握り合うような…所謂カップル繋ぎ。
それには彼女もまだ馴れてないみたいで顔が紅い。


穂乃果「カップル…繋ぎだねっ」

ツバサ「ええ」


さっきは恥ずかしさとか関係ないとか言ったけどやっぱりまだ気恥ずかしいのか
自分から話題を振ることができなくてもどかしい。

突然雨が降ってきた。


△▼△▼△▼△▼△▼△▼

~穂乃果~


突然の土砂降りで驚く私達二人。
どうしようどうしようって慌ててる私とは反対にツバサちゃんはとっても冷静で
雨宿りを提案してきた。

でも、雪穂が傘をカバンに入れてくれたことを思い出した穂乃果は
咄嗟に中を探って傘を見つける。
ちょっと足早に屋内を探すツバサちゃん。
ちゃんとカバンの中に傘がある…その事を言いだせなくてため息をついた。

そんな時


ツバサ「あら、折畳み傘あるじゃない?」

穂乃果「あっ、うん」

ツバサ「準備が良いのね、穂乃果は!」

ツバサ「私は雨なんて予想外ですっごい驚いてる」

穂乃果「えへへ」


穂乃果が折畳み傘を見つけたことに気づいてくれたみたいで
いつもみたいに『仕様がないな』って感じで微笑んでるツバサちゃんは
傘を差してとお願いしてくれたの。


穂乃果「あのっ…その、相合傘だね…えへへ///」


▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

~ツバサ~


唐突に言われた『相合傘』。
肩と肩がぶつかるくらいの距離にいる私達
少々歩き辛いけどやわらかい彼女を感じれるなら全然大丈夫。
…耳まで赤いのバレてないわよね…?


穂乃果「これからどうするの?」

ツバサ「そうね…雨も降っているし…」

ツバサ「もう16時、そろそろ帰る時間ね」

穂乃果「えぇーもっと一緒にいたいよぉ」ギュ


駄々を捏ねて腕に抱きついてくる穂乃果が可愛くって
ちょっと意地悪したくなった



ツバサ「それでも、貴女はアイドルなのだから体調管理はしっかりしないと」

ツバサ「こんな雨の中遊んでいたら風邪をひいてしまうわ」

穂乃果「うぅ…帰りたくない」ギュゥー


でも、実際のところ体調管理は大事。
風邪なんて、まわりに迷惑をかけるし、なにより自分が辛いから…
私だって穂乃果ともっと遊んでいたい。
帰るのが寂しい、だから


ツバサ「穂乃果」

穂乃果「なぁに?」

チュ

穂乃果「っ///」


キスをした
っていっても、ほっぺたにだけどね?


ツバサ「今帰っても明日も明後日も明々後日も会える」

ツバサ「さっき穂乃果だって言ってたじゃない?」

ツバサ「ずっとずっとこれから先も一緒だって」

ツバサ「まさか、嘘じゃないよね?」

穂乃果「嘘じゃないよっ」

ツバサ「私達に終わりはないってこと」

穂乃果「うん…っ」

ツバサ「だから今日は帰りましょう?」


ちょっと強引だけど彼女とのデートはここでお終い。
ライブの時はあれだけ輝いてるのに

ツバサ「案外子供っぽいのね、穂乃果って」クスクス


ちょっとからかう


穂乃果「むぅう」


少しだけ、紛らわせたかな?

そろそろ別れの道に辿り着きそうだったので
少しだけ穂乃果との距離をあける。
やっぱり寂しい気持ちが覆ってくる。


△▼△▼△▼△▼△▼△▼

~穂乃果~


ツバサ「それじゃあね」


そういってツバサちゃんは穂乃果の傘から出た。
とっても寂しくなる穂乃果。
それを埋めるように

ダキッ!

ギュウウウ


ツバサ「穂乃果っ///」

穂乃果「さっきのお返しだもんねー!」ギュウウ


傘を持ってるから両手ではできないけれど
片手でツバサちゃんに目一杯抱きついたの。
同じようにツバサちゃんも穂乃果に抱きついてくれた。


ツバサ「甘えん坊さんなんだからっ」ニコニコ

穂乃果「ツバサちゃんも!」ニコッ


二人で笑いあって、したくないお別れをした。


ツバサ「また明日!」

穂乃果「うん! また明日ねっ!」


バイバイは言わない、だって本当にいなくなっちゃう気がするんだもん。
二人ともそれをしってるから『また明日』!


△▼△▼△▼△▼△▼△▼

………………




あっという間に終わってしまったデート
二人ともいつか言いたかった『大好き』という言葉。
今日誓いあった言葉をいつも、いつまでも紡いでゆくだろう。

最後に二人、呟きあった

穂乃果「これから先ずっと一緒だからね?」

ツバサ「当然ね、誰にもジャマさせないわ。」

ツバサ「叶えていきましょう?」

穂乃果「うんっ!」



「「二人の物語」」



~fin~

ツバサのキャラ崩壊ごめんなさい
結構内容雑でごめんなさい
初音ミクのメルトに沿った内容に無理矢理してた

若干穂乃果成分足りない気はする。

後悔はしてない

続きは書くかわかんないけどもし投稿されてたらよろしく

ほのツバ最高

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