ありす「じゃあそこにあるカップ麺でも食べてて下さい」

P「嫌」

ありす「じゃあ待ってて下さい」

P「無理」

ありす「わがまま言わないで下さい。後はこの『牛肉の苺ソース煮込み』を一時間煮込めば、橘流イタリアンフルコースの完成です」

P「えー、あと一時間も待つのかぁ……お腹空いた……」

ありす「だったらそこにカップ麺を……」

P「やだ、ありすの料理が良い」

ありす「じゃあ、文句言わないで待ってて下さい」

P「はい……」

ありす「待てますか？」

モバP「待てない」

ありす「待てませんか」

P「うん」

ありす「そうですか」

ありす「じゃあ先に食べてて下さい」

P「嫌」

ありす「じゃあ待ってて下さい。久しぶりにハイスコアを更新出来そうなんです」ﾄﾝﾄﾝ

P「一緒に食べなきゃ淋しいだろー……っていうか、何でごはん出来る前にゲームなんて始めちゃったんだよ……」

ありす「プロデューサーだって、出来るまで暇だからってパソコンで仕事してたじゃないですか。私も一緒です」ｽｯｽｯ　ﾄﾝ

P「俺はすぐに終わらせただろ？ありす、早くごはん食べようってば」

ありす「待ってください、もう少しなんです」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

P「お腹空いた……」

ありす「待てますか？」

モバP「待てない」

ありす「待てませんか」

P「うん」

ありす「そうですか」

ありす「じゃあ、一人で先に観てて下さい」

P「嫌」

ありす「じゃあ待ってて下さい」

P「食事の後は二人で映画観ようって言ってただろー？公開中は観られなかったから、楽しみにしてたんだよ、これ」

ありす「宿題が出てしまったんですから、仕方ないじゃないですか」

P「どれぐらいで終わりそうなんだ？」

ありす「習ったばかりの所でちょっと難しいです。30分以上かかるかも知れません」

P「そんなぁー……」

ありす「待てますか？」

モバP「待てない」

ありす「待てませんか」

P「うん」

ありす「そうですか」

ありす「じゃあ先に寝てて下さい」

P「嫌」

ありす「じゃあ待ってて下さい」

P「眠い……」

ありす「だから先に寝てて良いって言ってるじゃないですか。プロデューサーがうるさいから、宿題を途中でやめて映画観たんですよ」

ありす「もう映画も終わったし、良いじゃないですか。私は宿題が終わるまで寝ませんから」

P「別に宿題の1回や2回くらいやらなくたっていいだろー……もう寝ようよ眠い」

ありす「ダメです」

P「眠いぃー……」

ありす「待てますか？」

モバP「待てない」

ありす「待てませんか」

P「うん」

ありす「そうですか」

ありす「……っ……待ってて…くれないんですか……？」ｸﾞｽｯ

P「うん」

ありす「……！……ひっく、ごはんも一緒に食べて……映画も2人で観たりして……ぅ、夜も2人きりで寝て……ここまで、してるのに……待っててくれないんですか……？　待てないんですか……！？」

P「うん、待てない」

ありす「うぅ……！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

P「だから……もう今から約束しよう」

ありす「……え……？」

P「知らなかったのか？　確かに女の人は16にならないと『結婚』は出来ない」

P「でも『婚約』は出来るんだよ」

ありす「じゃあ……」

P「あぁ、約束だありす……結婚しよう」

ありす「プロデューサー……！」










HAPPY END