龍崎薫「ドラゴンとは違うんだって」 (16)


龍崎薫「若葉おねーさん! 今度のおしばいに出るってほんと!!!」


シーン...


薫「あれ?」

薫「いない」

薫「若葉おねーさん!!! わかば!!!!! おねーさ――」


ガサッ


薫「」ビクッ

鉢植え「」モジャァ...


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薫「うえきばちから見覚えのあるかみの毛が」

薫「ウィッグを育ててるのかな」

薫「かおる知ってるよ。ウィッグは木にはならないって」スポッ






日下部若葉「シルブプレ!」ズルンッ

薫「ひっ」


薫「どうしたの若葉おねーさん!! うえきばちの中なんかで!!!!!」

若葉「ボナペティ!!!」

薫「ぼ、ぼな……?」

若葉「ボボッボボボッボナペッティィィィィィッ!!!!」バッ

薫「だ、誰か助け――!」






???「キェェェェッ!」ゲシッ

若葉「キャオッ!?」バタンッ

薫「!?」


若葉「キェェ……キェィィィ…………」ピクピク

???「薫ちゃん、大丈夫ですか~?」

薫「若葉おねーさん!」ギュ

若葉「よしよし」ギュ

薫「あれ、じゃあこっちの若葉おねーさんは……?」






若葉「それはマンドラゴラです」

薫「まんどらごら」

日下部マンドラゴラ「キィ…………」ピクピク


薫「ドラゴン?」

若葉「ドラゴンじゃなくてマンドラゴラです~」

薫「若葉おねーさんにそっくり」

若葉「でも違います」

薫「よく分からないけど分かったよ!」

若葉「納得してもらえたところで、今のうちに逃げましょう~!」ダッ

薫「う、うん!」ダッ






日下部マンドラゴラ「キェィ………………」ガクッ


タッタッタッタ...


若葉「ここまで来ればもう大丈夫ですね~」

薫「はぁ、はぁ……もう走れないよ……」

若葉「もう出てきていいですよ~」スポッ

日下部マンドラゴラ「シルブップレェェェェ!!!」ズルンッ

薫「えっ」


スポッ ズルンッ スポッ ズルンッ スポッ ズルンッ スポッ ズルンッ
スポッ ズルンッ スポッ ズルンッ スポッ ズルンッ スポッ ズルンッ


薫「あ、ぁ……」ガタガタ

若葉「ボナペティ!!!!」

日下部マンドラゴラ「ボッボボボナッペティィ!!!!」

日下部マンドラゴラ「シルシシルシルブプププレェェェッ!!!!」

日下部マンドラゴラ「ボナッボボナペティ!!!!!」

日下部マンドラゴラ「キェェェェェェェッ!!!!!」

日下部マンドラゴラ「シィィルブプレェェェェェッ!!!!!」

日下部マンドラゴラ「ボナナナナペッッッティィィ!!!!!」

薫「たっ」


薫「助けてーーー!!!!」ガバッ


シーン...


薫「あれ?」

薫「夢だった」

薫「そうだ! お水あげないと!!!!」






薫「元気に育ってね、若葉おねーさん!」ジョロー

若葉「ボナペティ! ボナペティッ!」

これにて終了です。薫ちゃんには後日、日下部マンドラゴラを持って謝りに行こうと思います

乙由美…だよね?

>>10
由実の人では無由実。ちなみに由美ではなく由実です

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