遊矢「遊星さん!空を自由に飛びたい!」 遊星「何!?」 (17)

クロウ「いきなりどうしたんだ?」

遊矢「たまには空を飛んでみたいなって」

遊星「あれの出番か」ゴソゴソ

ジャック「空と言えば小型プロペラだな」

遊星「ああ」

ユーゴ「珍しいな柚子は居ないのか」

遊矢「熱出して寝込んでるんだ」

ユーゴ「そういや言ってたな」

遊矢「・・・」

ユーゴ「睨むなよ!」

遊星「俺達も久しぶりに使うか」

ジャック「何せ遊星が始めて作った道具だからな」

クロウ「飛ぼうぜ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431057205

遊星「どうだ気分は?」

遊矢「楽しいな!これでデュエルやったら最高なんじゃない?」

ユーゴ「なあ尻につけたらどうなるんだ」

ジャック「何処につけても飛ぶには飛ぶが高確率で落下するぞ」

遊矢「これって無限に飛べるの?」

遊星「いや8時間以上飛べばエネルギーが切れてしまう」

遊矢「そうなのか」

クロウ「見ろよ。牛尾が小さく見えるぜ!」

ユーゴ「おっさーん!牛尾のおっさーん!」

ジャック「キョロキョロし始めたぞ」

遊星「・・・」

遊矢「他にも何か道具は」

遊星「何か使いたい道具でもあるのか?」

遊矢「何か面白そうな奴がいい」

遊星「・・・」ゴソゴソ

遊矢「それは?」

遊星「動物に変化できるライトだ。俺に当ててみてくれ」

ユーゴ「こうか」ピッ

遊星「・・・」カサカサ

ジャック「いつも蟹になるな遊星は」

遊矢「って言うか元に戻るの!?」

クロウ「心配すんなよ。30分もすりゃ戻る」

遊星「・・・」カサカサ

ユーゴ「何処行くんだよ、遊星!」

遊星「・・・」カサカサ

クロウ「遊星は蟹になると何処か行っちまうんだよ」

ジャック「放っておけば帰ってくる」

遊矢「大丈夫なのか?」

ユーゴ「知らねえ」

遊星「どうだった」ゴソゴソ

遊矢「蟹になった」

遊星「次はこれだ」

ユーゴ「トンネルじゃねえか?」

遊星「こっちの穴から入ってみるんだ」

ユーゴ「どうなるんだ・・・」スルスル

遊矢「!?」

遊星「驚いたか」

ユーゴ「小さくなっちまった!?」

クロウ「こんな物はまだまだ序の口だぜ」

ユーゴ「元に戻れるのかよ!?」

遊星「通った道と逆に進めはいい」

ユーゴ「本当かよ」スルスル

遊矢「あ、戻った」

遊星「それとこれだ」

遊矢「帽子?」

遊星「これは被るとその辺に落ちている小石のように気づかれなくなる帽子だ」

ユーゴ「へえ」

ジャック「俺が被ってやろう」

ユーゴ「消えた!?」

ジャック「こっちだ」

遊矢「まったく見えない・・・」

クロウ「これ作るのに時間かかったんだぜ」

遊星「他の道具ならば数分で作れるがこのように背景と一体化したりするやつは時間がかかる」

ユーゴ「タイムマシンもあるんだよな?」

遊星「あれはひと月ほどかかったな」

遊矢「この機械の部品とかは」

遊星「落ちている物や余った部品で作ると意外とできるものだ」

スレタイ『』忘れてんぞ

>>7
すまん

遊矢「じゃあそろそろ本題に行こうかな・・・どこでも行ける扉」

遊星「空を飛びたいというのは建前で本当はこっちを使いたかったんだな。わかっていた」

遊矢「さすが遊星さん!何でもお見通しだな」

ジャック「・・・そうか!風呂場に突撃するんだな」

クロウ「ったくやりやがるぜ、こいつも」

遊星「確かにどこでも行ける扉ならば覗きではなく事故になる。考えたな」

ユーゴ「柚子だな!ズリいよ、俺もリン見たいぜ」

遊星「見せてやるから安心しろ。遊矢もユーゴも惚れた女の裸を見たいなんて・・・さすがは俺の後輩だ」

ジャック「お前達ぐらいの年頃ならば異性の裸に興味があるのは当然の事だ」

クロウ「胸張っていいぜ!」

ユーゴ「けどよ。ナイスなタイミングで風呂に入ってるもんか?」

遊星「どこでも行ける扉の不思議なところは何故か風呂場に繋がって誰かしらが入ってるんだ」

クロウ「俺らが使うと牛尾の家の風呂場に繋がって確実に牛尾の入浴が見られるぜ」

ジャック「ああ」

ユーゴ「別に変態じゃねえよな俺達」

遊矢「そうだ。純粋な気持ちで見たいんだ」

遊星「いい事だ」

遊矢「じゃあ行ってくるから、覗かないでくれよ」

ユーゴ「すっげえ勃起してるぜ・・・顔は似てんのにこっちの方はまるで違うのかよ。デカすぎだろ・・・」

クロウ「引っ叩かれる事は確実だからな」

ジャック「それでもいいんだな」

遊矢「覚悟はできてる。男とは自分の信念を曲げちゃいけないんだ」

ジャック「立派になったな」

遊星「さあ行くんだ!」

遊矢「・・・風呂入ってなかったらどうしよう」

遊星「運次第だ」

ユーゴ「遊矢の次は俺だからな!絶対に俺だからな!」

遊星「約束は守る」

遊矢「・・・行こう!」

ガチャッ

遊星「頑張れ遊矢俺達は応援しているぞ」

遊矢「・・・」

ユーゴ「はあ・・・」

遊星「人生色々あるんだ。落ち込むな」

遊矢「権現坂と塾長が一緒に風呂に入っていた」

ユーゴ「長官が全裸でチェスしてた・・・」

クロウ「遅かれ早かれ全裸見るだろお前らは、いいよな相手居る奴は」

遊星「俺とクロウは2人のように異性に好意を持たれた事がないからな・・・少し羨ましい」

ジャック「情けない顔をするな!その分お前達は男にモテるだろうが!」

ユーゴ「それに遊星には道具があるじゃねえか!」

遊矢「そうだよ遊星さん!」

遊星「・・・」

ユーリ「へえ道具か、凄いね君」

ユーゴ「てめえ!」

遊矢「この!」

遊星「触らないでくれるか?お前に触られると道具が悲しむ」

クロウ「ウロウロしやがって!てめえと喋ることなんざねえんだよ!」

ユーリ「僕に似てるくせに情けない。女の子の裸?フフフ・・・所詮はスタンダードとシンクロか」

ユーゴ「あの野郎・・・!」

クロウ「忘れたぜ、あいつの存在を」

ジャック「俺達の街ならば奴は顔面マーカーだらけなほどの罪を犯している」

クロウ「だが裁けねえんだよな・・・どうする遊星」

遊星「あいつが居る限り柚子とリンに危害を加える可能性がある」

遊矢「なら追いかけて全員で袋叩きに!」

遊星「あの道具を試してみるか・・・」

ユーゴ「ぶっ殺す道具か?それなら俺がやってやる!あいつは」

遊星「あいつに天誅を下してやるだけだ。十代さんが言うには無感情だから多少の事は平然としていると」

ジャック「見るたびに薄ら笑いを浮かべているな」

遊星「あいつが原因でユートと戦うハメになったんだったな?」

ユーゴ「卑怯者なんだよ!絶対に許さねえぜ!」

遊星「なら自分自身とあいつを戦わせてやればいい」

遊矢「どうやって?」

遊星「こいつを使う」ゴソゴソ

遊星「待てユーリ!」

ユーリ「ん?」

遊星「このハサミで影を切り取ると面白い事になるぞ」

ユーリ「へえ・・・影が出てきたよ」

遊星「どうだ。こいつはお前の言う事をちゃんと聞いてくれるぞ」

ユーリ「面白いね。退屈凌ぎにはちょうどいいよ」

遊星「それは良かった」

ユーゴ「遊星」

遊矢「あの道具は」

遊星「切った相手の影を出す道具だ。自分に忠実な影をな」

ユーゴ「それじゃあいつがもう一匹増えた事になるじゃねえか!」

遊星「だが影は30分すれば自我を持ちやがては本体と入れ替わろうとする」

遊矢「じゃあ」

遊星「この専用の糊を使わない限りあいつは影と戦い続ける事になる。永遠にな」

遊矢「さすが遊星さん!」

ユーゴ「ざまあみろ!このままさっさとくたばっちまえ!」

遊星「悪事を重ねたんだ。これぐらいの罪は償うべきだ。そうだなジャック?」

ジャック「ああ」

数日後

クロウ「影人間と戦うデュエリストだって・・・まだ頑張ってるんだな」

ジャック「変な奴だ。遊矢達に似ているわりに愛嬌がまるで感じられない」

遊星「あいつも遊矢に似てるんだ根はいい奴なのかもしれんな。悪事は許さんが・・・窃盗とか消えぬ罪だなジャック」

ジャック「ああ」

クロウ「けど遊矢に柚子、ユーゴにリンって事はセレナはユーリなんじゃねえの?」

ジャック「セレナも嫌がるだろ。あんな不気味な奴は」

遊星「という事はセレナが風呂に入っている時に突撃しても誰も怒らないわけか」

ジャック「なるほど」

クロウ「綺麗な足してるもんなセレナって」

遊星「ああ」

ジャック「俺達が成功すれば遊矢とユーゴもやる気が出るはずだ。そうだな遊星」

遊星「そうと決まれば・・・」ゴソゴソ

クロウ「どこでも行ける扉!」

遊星「行こう!必ずや俺達が成功させて遊矢とユーゴの架け橋になるんだ!」





このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom