狩沢「お邪魔しまーす!」遊馬崎「どうぞどうぞ!」 (14)

狩沢「うわーー! ゆまっちの家広いねー!」

遊馬崎「そうっスかね?」

狩沢「うん! 少なくとも私の所よりは大きいよ!」

遊馬崎「そう言われるとなんか嬉しいっスね~」

グゥ~

遊馬崎「あっ……」

狩沢「お腹減ったの?」

遊馬崎「……そうっスね」

※カプ要素ありでコレジャナイ感が凄いけど許して

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431000085

狩沢「なんか作ろっか?」

遊馬崎「えっ!? いいんスか!?」

狩沢「うん!」

遊馬崎「そんな悪いっスよ……おもてなす側がおもてなしされるなんて……」

狩沢「いいからいいから! 今日はゆまっちのフィギュアを沢山見してもらえるからその御礼だって!」

遊馬崎「狩沢さん……かたじけないっス!!」

狩沢「……といってもそんな大層なのは作れないけど……使っちゃいけない材料とかってある?」

遊馬崎「ないっスよ!! 自由に使っちゃってくださいっス!」

狩沢「分かったー」

狩沢「オムライスできたよー」

遊馬崎「うおおお! めちゃくちゃ美味そうじゃないっスか!! ……あっ!!」

狩沢「気づいた?」

遊馬崎「このケチャップのイラスト、深雪ちゃんじゃないっスか!」

狩沢「ピンポーン!」

遊馬崎「ああ……この手で深雪ちゃんを食べることができるなんて……狩沢さん、ありがとうございます!!」

狩沢「そんな大したことじゃないよー」

遊馬崎「では、いただきます!」

狩沢「あっ……ゆまっち!」

遊馬崎「? なんスか?」

狩沢「……はい、あーん」

遊馬崎「!!!」

狩沢「……」

遊馬崎「か、狩沢さん……なんか元ネタあるんスか?」

狩沢「!! ……そ、そうだよ! 元ネタがあるの! わ、分かんなかったかな?」

遊馬崎「わ、分かんなかったっスねー、俺もオタク失格かもしれないっスね……」

狩沢「ふ、深く考え過ぎだよゆまっち!」

遊馬崎(そうっスよね……元ネタがあるに決まってるっスよね……俺みたいなやつなんかに狩沢さんがマジでするわけ……ないっスからね)

狩沢(い、いきなりすぎたかな……? そもそも好きって言う前ににこんなことやるのはまずかったかな…… あー分かんないよー……)

遊馬崎「狩沢さん、風呂できたっスよー」

狩沢「ありがとうゆまっち! 本当に先に入っちゃっていいのかな?」

遊馬崎「当たり前じゃないっスか!」

狩沢「じゃあお言葉に甘えてー」

遊馬崎「ゆっくりでいいっスからねー」

狩沢「分かったー」バタン












遊馬崎「……」

遊馬崎(狩沢さんが俺の家に来た……狩沢さんが俺の家に来た……狩沢さんが俺の家に……)

遊馬崎(……といっても自分から誘ったんスけどね……)

遊馬崎(……)

遊馬崎(ただ……人目のない所で二人っきりって始めてのような……)

遊馬崎(いや、大丈夫っスよ遊馬崎ウォーカー……今の所はいつもの俺っス!)

遊馬崎(二人きりだからこそ……今日こそ……)

















狩沢「……」

狩沢(ゆまっちの家に来てる……ゆまっちの家に来てる……ゆまっちの家に……)

狩沢(今日が特別なんかのフィギュアが発売されて訳でもないのに……なんで『俺んちのフィギュア見ませんか?』なんて誘ってくれたんだろう……)

狩沢(もしもその理由が……いや、そんな訳ないじゃん!!)

狩沢(何考えてるんだろう私……そりゃそうだったら嬉しいけど……でも私なんかじゃ……)

狩沢「ゆまっちー、お風呂あがったよー、ありがとねー」

遊馬崎「あ、はーい」

遊馬崎「……」

狩沢「?」

遊馬崎「ちゃ、ちゃちゃっと入ってくるっスね! フィギュア鑑賞会はもう少し待ってほしいっス!」ダッ

狩沢「う、うん!」

バタン!













遊馬崎(狩沢さん……パジャマ姿だった……///)

遊馬崎(そして俺の目の前にあるのは……狩沢さんが入った後……)

遊馬崎(……)

バッシャーン!!

遊馬崎(ああ……///)















狩沢「……」

狩沢(ゆまっち……今は風呂に入ってるんだよね?)

狩沢(ゆまっちの裸……///)

狩沢(……)ゴクリ

狩沢(……ゆまっちと一緒に入る私……って違う違う!!)

狩沢(ゆまっちと一緒に入るドタチン……よし! イメージできた!)

遊馬崎「あがったっスよー……じゃあ始めますか? フィギュア鑑賞会!!」

狩沢「おー!」

遊馬崎「この部屋にあるっスよー……オープン!」ガラッ

狩沢「うわーー! すごーい!」

遊馬崎「これは去年手に入れたやつで……これは一昨年で……」

狩沢「うんうん!」

数時間後

遊馬崎「やっぱ二期の作画は駄目っスよねー」ペラペラ

狩沢「そうだよ! 外人さんにやらせちゃ駄目だって!!」ペラペラ

遊馬崎「……」ペラペラ

狩沢「……」ペラペラ

遊馬崎(二次元の話になるとこうもペラペラと喋れるんだったら……普通に好きって言えるはずなんスよね)

狩沢(あー……なんでこんなペチャクチャ喋ってるのに……なんで三次元の話だと中々喋れないんだろう)

遊馬崎(……ここは勇気を出して……)

遊馬崎「か……狩沢さん!」

狩沢「な……何、ゆまっち!?」

遊馬崎「……」

狩沢「……」

遊馬崎「……明日早いし、もう寝ません?」

狩沢「……そ、そうだね! 寝よっか!!」

遊馬崎(俺のアホ……俺のアホ!!)

狩沢(私の馬鹿……なんで期待なんかしちゃったんだろう……)

遊馬崎「じゃ、じゃあ……電気消しますね」

狩沢「う、うん」

カチッ

遊馬崎「お休みなさいっス……」

狩沢「うん……お休みなさい」

遊馬崎「……」

狩沢「……」

遊馬崎「……なんか寝れないっスよね」

狩沢「うん……」

遊馬崎(なんで言えないのか……分かってきた気がするっス)

遊馬崎(もしこれで……狩沢さんにフラれたら……)

狩沢『ごめんゆまっち……私は別にそんなんじゃ……』

遊馬崎(その後っスよ……その後どうやって接すればいいのか分かんないっスよ! 気まずいじゃないっスか!)

狩沢(……)

狩沢(もしここで……私が好きって言ったとしても……)

狩沢(ゆまっちにその気がなかったら……)

遊馬崎『うわ、そんな目で見てたんスか……引くわー』

狩沢(凶変しちゃったらどうしよう! しかも……)

遊馬崎『俺はな……ホモなんだよ!! 門田さん一筋なんだよぉ!!』

狩沢(あ……それはそれでいいかも)

遊馬崎(二人きりの寝室……二次元でいったら……ラッキースケベフラグ!!)

遊馬崎(ま、まさか……思いを伝えるつもりが……うっかり狩沢さんの胸を……)

狩沢(二人きりの寝室……二次元でいったら……男がいきなり耳元で……大胆発言!!)

狩沢(『キスしていいか?』とかいきなり言ってきたり……ゆまっちが……まさか……)

遊馬崎・狩沢(……って、こんなイメージしている場合じゃない!!)

遊馬崎「……狩沢さん!」

狩沢「……ゆまっち!」

遊馬崎・狩沢「!!」

遊馬崎「か、狩沢さんからどうぞ……」

狩沢「ゆ、ゆまっちからでいいよ!」

遊馬崎「い、いやいや! レディファーストっスよ!!」

狩沢「いやいや! 私の話大したことないから! ゆまっち真面目そうな話してるし!!」

遊馬崎「いやいや! どうぞどうぞ!」

狩沢「そちらこそどうぞどうぞ!」

遊馬崎「どうぞどうぞ!」

狩沢「どうぞどうぞ!」

遊馬崎「どうぞ!」

狩沢「どうぞ!」

遊馬崎「……」

狩沢「……」

遊馬崎「じゃあ俺から……いいっスか?」

狩沢「うん……」

遊馬崎「俺……」

狩沢「……」

遊馬崎「俺……」

狩沢「……?」

遊馬崎「……俺!!」

狩沢「うわっ!?」

ピッ

遊馬崎「す、すみません! びっくりさせちゃって……」

狩沢「い、いいよいいよ! 私もなんか踏んじゃった……」

遊馬崎「……テレビのリモコンっスね」

狩沢「リ、リモコンかぁ……」

『その幻想をぶち殺す!!』

遊馬崎・狩沢「!!」

遊馬崎「俺……」

狩沢「……」

遊馬崎「俺……」

狩沢「……?」

遊馬崎「……俺!!」

狩沢「うわっ!?」

ピッ

遊馬崎「す、すみません! びっくりさせちゃって……」

狩沢「い、いいよいいよ! 私もなんか踏んじゃった……」

遊馬崎「……テレビのリモコンっスね」

狩沢「リ、リモコンかぁ……」

『その幻想をぶち殺す!!』

遊馬崎・狩沢「!!」

遊馬崎「……」ジーッ

狩沢「……」ジーッ

遊馬崎「……初回は4本立てらしいっスよ」

狩沢「……太っ腹だねー、過労死しないかな?」

遊馬崎「……」ジーッ

狩沢「……」ジーッ

遊馬崎(なんか……告白とかどうでもよくなってきたっス)

狩沢(……好きって言わなきゃとか……どうでもよくなってきたかも)

遊馬崎・狩沢(だってこうしているだけでも……)

遊馬崎「……狩沢さん」

狩沢「ん?」

遊馬崎「……ずっとこの時が続いたらいいっスよね」

狩沢「……うん、そうだね」

遊馬崎「ア……アニメずっと見てるだけっスからね! これ以上の幸せはないっすよ!」

狩沢「そ、そうだよね! 私もずっとゆまっちの家でアニメ見て暮らしたいよ!!」

遊馬崎「アニメ三昧っすからね!」

狩沢「そうそう!!」

遊馬崎(本当は……)

狩沢(本当は……)

遊馬崎・狩沢(ずっと二人きりでいたいから……)

〜オワリリリ〜

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