みく「オニャア!」 (23)

~事務所~

ガチャ

みく「おはようございますにゃー」

みく「ありゃ?誰もいないにゃ」

みく「衣装のセッティングまで40分あるから、カフェにいこっか」

ドォォォォォン

みく「なんの音にゃ!?なんか嫌な予感がするよ!」

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~プロダクションの外~

ヘレン「菜々……ウサミン星人の力はこんなものか?」ドドドドドドド

菜々「くっ、速すぎますっ……!瞬間移動だなんて……!」

ヘレン「ダンサボォ……私はようやく道を見つけたの……」ゴゴゴゴゴゴ

ヘレン「先のわからない道なんてもうごめんだわ……」

??『未知の道……フフッ』

ヘレン「ん……?気のせいか……」

菜々「プロダクションは、みんなの居場所は、菜々が守ります!はぁっ!」

ヘレン「無駄無駄無駄無駄!無駄だわ!遅い!」シュバババババ

ドギャアァァァン

菜々「あっ……がはっ」

菜々(ヘレンちゃん、どうしてこんな……それに、あの力は何ですか……?)

ヘレン「菜々、残念だけどお別れよ」

ヘレン「アイドル安部菜々は、活動に支障をきたす大事な撮影中の負傷で、精神を病みアイドル活動を続けられず引退。」

ヘレン「無理があるかしら?だが、道を恨みなさい。嗚呼、ダンサボォ」

ガッ

ヘレン「ほうっ、みくか」

みく「ヘレンチャン……これはどういうこと?」

ヘレン「菜々と遊んでいただけよ」

みく「菜々チャンはどうしてぼろぼろなの?その背中にいるやつは……」

ヘレン「ほぉ~貴方にも見えるようね」

ヘレン「菜々を追い込んだのはこいつ。私の意思で動くのよ」

ヘレン「みく、見られたからにはしばらくは眠っててもらうわ。さっきの動き、貴方もただ者ではないけど、私の道は止められないわ」

みく「ヘレンさん……よくわからないけど、菜々チャンを傷つけたことだけは許さない」

みく「勝負にゃー!」

フォォォォン

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ヘレン「驚いたわ。貴方にもいたわけね。だから見えるのかしら」

みく「みんなには秘密だったけど、今は秘密にしてられないよ!」

みく「こいつで、パンチだよ!」オニャア

みく「なっ!?あのパンチを受け止めた!?」

ヘレン「ぐっ、重い……やりがいのある相手だ。でも、まだまだ、私には勝てないわ」

ヒュンッ

みく「にゃ!?消えた!」
ヘレン「こっちよ」ドゴッ
みく「にゃあああ」

ドカーン

ヘレン「みく、そんなもんじゃないはずよ」

みく「ぐぅぅ……まだにゃ」シュッオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャ

ヘレン「ぐふぅぅぅ」ズドン

みく「入ったにゃ!」

ヘレン「パワー、スピード、どれもかなりのものね……だが、私は世界の道は私の道!天の道マイウェイ!」

みく「何をいっ」

ヘレン「セカイ!」

みく「」

ヘレン「フフフッ、フハハハハハハハ!これで手出しできないわ!」

ヘレン「高速乾布摩擦だ!」

ヘレン「G〇EEEEEEEEE!」

ヘレン「時は動き出す」

みく「!?にゃあああああああ痛いにゃあああああああああ」

みく(何が起きたの!?いきなり後ろに現れて、全身に何かをされて……まさか)

みく「時を、止められるの?」

ヘレン「そうよ。私の能力を見破れたようね」

ヘレン「でももう、貴方に成す術はないわ」

みく(考えるにゃ……考えるんだよ、みく……絶対に何かあるにゃ)ガサゴソ

みく(ん?ポケットに何か)

みく(これは、きらりチャンに貰ったハピ飴)

みく(やる気のない杏ちゃんを超活性化させるこれ……食べたら何かあるかもしれないよ)

みく「ヘレンチャン、みくを見くびってるのにゃ?」
??『みくちゃん、お見事』

ヘレン「ほう、追い詰められて楓さんの物真似?」

みく「違うにゃ!みくには、とんでもない秘策があるにゃ」

みく(ハッタリにゃ)

ヘレン「フフンッ、面白い。見せてもらおうかしら」

パクッ
みく「うまいっ」テーレッテレー

みく「う゛う゛う゛ああああああ」

パァァァァァァ


ヘレン「何が起こってるの!?みくの全身が光ってる!何か起こされる前に、倒す!」

ヘレン「セカイ!」

ヘレン「何をしようが無駄無駄無駄無駄無駄!ひたすら、叩くわ!」シュババババ

ヘレン「時は動き出す」

みく「ぐっ……」

ヘレン「バカな……何をしたんだ?攻撃がほとんど当たらなかった」

ヘレン「……そう、貴方も目覚めたわけね」

みく「これで、同じ土俵にゃ」

ヘレン「だが、その体ではもう何もできないわ」

みく「そう?やってみにゃ?」

ヘレン「世界は私。私は世界よ?セカイ!」

ヘレン「はあっ!」パシュッ

ヘレン「ガードされた!?まずいっ!」

ズドン

ヘレン「ああああああ」ズザザザザ


みく「はぁ、はぁ……危なかった」

ヘレン「げほっ、だがまだほとんど時を止められないみたいね……」

ヘレン「ん?フハハハハハ!ツイてるわ」

みく「うにゃあああああああ、しまったにゃああああああ魚屋に突っ込んでるにゃああああああああ」

ヘレン「終わりよ!」

フゥン

ヘレン「大量の魚を避けられるか!?」シュッシュツシュッシュッ

みく「っ!」オニャオニャオニャオニャ
みく(叩き落とせなかった魚を避けようとして、体のバランスがっ)

ヘレン「勝った!ワールドイズマイン!」

みく「ふっ」ニイッ

ヘレン(ダンサボォ!なぜ笑ってる!?)

みく「ハピ飴は、きらりチャンの自信作にゃ」

ヘレン「!?周りにマシュマロが!」

みく「きらりチャン……ありがとう」オニャァ

ヘレン「かはっ」

ヘレン(なんだ、いまの、まだ能力がっ)

ヘレン「くっ、目眩が……こんなところで……」

みく「終わりにゃあああああああ」オニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャオニャ

ヘレン「かっ……」ドサッ

みく「菜々チャン、やったよ……」

杏「みく」

みく「杏チャン!?」

杏「あとは任せといて、みくは病院にでもいったら?」

みく「杏チャン!ヘレンチャンは、まるで化け物にゃ!危ないよ!」

杏「心配要らないって。みくも飴食べたんでしょ?」
みく「あっ……もしかして杏チャンも、何かがあるの?」

杏「そんなところ。あとでみくも、元に戻しとくよ。じゃあ、そろそろ杏はこの人連れて退勤しまーす」

みく「気を付けてにゃー」

みく「いたたたたた……こりゃ、しばらくはアスタリスクの活動に出られないや」

みく「あとでちひろさんにエナドリ売ってもらおっと」

みく「……最後までヘレンさんは何が目的だったのか分からなかったにゃ」

みく「あの力はどこで……?」


みく「いや!みくはアイドルだから考えないよ!みくは自分を曲げないからね!」



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